JP6535692B2 - 座席装置及び座席システム - Google Patents

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Description

本発明は、レッグレストを有する座席装置及び座席システムに関する。
従来、鉄道車両等に装備される座席装置には、快適な乗り心地を提供するためのレッグレストを備えたものがある。このようなレッグレストを備えた座席装置は、ユーザ(着座者)の入力操作によってレッグレストを足載位置と収納位置との間において電動モータで前後方向へ傾斜させることが可能に構成される。
一方、鉄道車両等に装備される座席装置は、床面に設置された脚台上にそれぞれ回転可能に設置される。典型的には、各座席装置は進行方向に向けて使用されるが、乗客等のユーザの操作によって反転されて進行方向とは反対方向に向けた状態で使用されることがある。このように座席装置の正面同士が前後方向に相互に向かい合う状態で各々のレッグレストが操作されると、レッグレスト同士が衝突したり、荷物やユーザの足が挟み込まれたりするおそれがある。
そこで、例えば特許文献1には、レッグレストを電動モータにより駆動する電動座席において、レッグレストの作動に消費される電流を検出し、その値が予め設定した基準値よりも大きいときは、不要な反力が作用していると判定して、レッグレストの駆動を停止させる技術が提案されている。これにより、レッグレストや荷物の損傷を防止でき、あるいは安全面の確保が図れるとしている。
特開2002−248971号公報
しかしながら、特許文献1の構成は、レッグレストを駆動するモータの電流値変化を検出する方式であるため、レッグレストの衝突、挟み込み等の事象が発生してからでないと動作を停止させることができない。このため、特許文献1の構成ではレッグレスト同士の衝突、あるいはレッグレストによる荷物やユーザの足等の挟み込みを防止することはできない。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、向かい合わせの状態にある座席装置のレッグレスト同士の衝突あるいは荷物等の挟み込みを防止することができる座席装置及び座席システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る座席装置は、シート本体と、制御ユニットとを具備する。
上記シート本体は、レッグレストと、上記レッグレストを操作するための第1の操作部と、上記第1の操作部の入力操作に基づいて上記レッグレストを前後方向へ傾動させる第1の駆動部と、を有する。
上記制御ユニットは、第1の検出部と、制御部とを有する。上記第1の検出部は、上記シート本体の前列に位置する前席の向きを検出する。上記制御部は、上記前席が少なくとも上記シート本体と向かい合うときに、上記第1の操作部から上記第1の駆動部への上記レッグレストの前方への傾動操作指令を無効とする。
上記座席装置において制御部は、上記前席が少なくとも上記シート本体と向かい合うときに、上記第1の操作部から上記第1の駆動部への上記レッグレストの前方への傾動操作指令を無効とするように構成される。これにより、レッグレスト同士の衝突あるいは荷物等の挟み込みを防止することができる。
上記第1の検出部は、上記前席が上記シート本体と向き合うときに作動するスイッチ素子を有してもよい。上記制御部は、上記スイッチ素子の出力に基づいて上記傾動操作指令を無効とする。
上記第1の検出部は、上記前席が上記シート本体と同じ方向を向く第1の状態から上記前席が上記シート本体と向かい合う第2の状態への回転動作をさらに検出し、上記制御部は、上記前席の上記回転動作を検出したときに上記傾動操作指令の無効制御を開始するように構成されてもよい。
上記シート本体は、背凭れと、上記背凭れを操作するための第2の操作部と、上記第2の操作部の入力操作に基づいて上記背凭れを前後方向へ傾動させる第2の駆動部と、をさらに有してもよい。この場合、上記制御ユニットは、上記シート本体の後列に位置する後席の向きを検出する第2の検出部をさらに有し、上記制御部は、上記後席が少なくとも上記シート本体と背中合わせのときに、上記第2の操作部から上記第2の駆動部への上記背凭れの後方への傾動操作指令を無効とする。
これにより、自席と後席とが背中合わせになったとき、自席の背凭れと後席の背凭れ等との衝突を防止することができる。
上記座席装置は、床面に設置される脚台と、上記脚台に対して上記シート本体を反転可能に支持する反転部をさらに具備してもよい。
上記反転部は、上記シート本体の回転を規制するロック機構と、上記ロック機構による上記シート本体の回転規制を解除する解除機構と、上記解除機構の駆動時に上記レッグレストをその後方側の収納位置へ復帰させる復帰機構とを有する。
一方、本発明の一形態に係る座席システムは、第1の座席と、第2の座席と、第1の反転部と、第1の検出部と、制御部とを具備する。
上記第1の座席は、第1のレッグレストと、上記第1のレッグレストを操作する第1の操作部と、上記第1の操作部の入力操作に基づいて上記第1のレッグレストを前後方向へ傾動させる第1の駆動部と、を有する。
上記第2の座席は、上記第1の座席の前列に位置する。
上記第1の反転部は、上記第2の座席が上記第1の座席と同じ方向を向く第1の状態から上記第2の座席が上記第1の座席と向かい合う第2の状態へ上記第2の座席の向きを反転させることが可能に構成される。
上記第1の検出部は、上記第2の座席の向きを検出する。
上記制御部は、上記第2の座席が少なくとも上記第2の状態のときに、上記第1の操作部から上記第1の駆動部への上記第1のレッグレストの前方への傾動操作指令を無効とするように構成される。
上記第1の反転部は、上記第2の座席を上記第1の状態に位置決めするロック機構を有し、上記第2の座席は、前後方向に傾動可能な第2のレッグレストと、上記ロック機構による上記第1の状態での位置決めが解除されたときに上記第2のレッグレストをその後方側の収納位置へ復帰させる復帰機構とを有してもよい。
上記第1の反転部は、上記ロック機構による上記第2の座席の上記第1の状態への位置決めが解除されたことを検出するセンサを有し、上記第1の座席は、上記センサの出力に基づいて上記第1のレッグレストをその後方側の収納位置へ復帰させるように構成されてもよい。
上記第1の座席は、背凭れと、上記背凭れを操作する第2の操作部と、上記第2の操作部の入力操作に基づいて上記背凭れを前後方向へ傾動させる第2の駆動部とをさらに有してもよい。
上記座席システムは、第3の座席と、第2の反転部と、第2の検出部とをさらに具備してもよい。
上記第3の座席は、上記第1の座席の後列に位置する。
上記第2の反転部は、上記第3の座席が上記第1の座席と同じ方向を向く第1の状態から上記第3の座席が上記第1の座席と背中合わせとなる第3の状態へ上記第3の座席の向きを反転させることが可能に構成される。
上記第2の検出部は、上記第3の座席の向きを検出する。
この場合、上記制御部は、上記第3の座席が少なくとも上記第3の状態のときに、上記第2の操作部から上記第2の駆動部への上記背凭れの後方への傾動操作指令を無効とするように構成される。
以上のように、本発明によれば、向かい合わせの状態にある座席装置のレッグレスト同士の衝突あるいはレッグレストによる荷物等の挟み込みを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る座席装置の全体を示す斜視図である。 上記座席装置の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る座席システムを示す概略側面図である。 上記座席システムにおける第1及び第2の検出部の一構成例を示すブロック図である。 上記座席システムにおける各座席の状態と制御内容との関係を示す論理表である。 上記座席システムにおける制御ユニットの処理手順の一例を示すフローチャートである。 上記座席システムの動作を説明する概略側面図である。 上記座席システムの動作を説明する概略側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る座席システムの概略構成図である。 上記座席システムにおける各座席の状態と制御内容との関係を示す論理表である。 本発明の第3の実施形態に係る座席システムの概略構成図である。 上記座席システムを構成する座席装置の構成を示す概略ブロック図である。 上記座席システムにおける各座席の状態と制御内容との関係を示す論理表である。 上記座席システムの動作を説明する概略平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の一実施形態に係る座席装置100の全体を示す斜視図である。図2は、座席装置100の構成を示す概略ブロック図である。なお、各図においてX軸、Y軸及びZ軸は相互に直交する3軸方向を示しており、X軸は前後方向、Y軸は左右方向、Z軸は高さ方向にそれぞれ相当する。
[座席装置の全体構成]
座席装置100は、シート本体10と、床面に固定された脚台Fと、脚台Fに対してシート本体10を反転可能に支持する反転部20と、制御ユニット30とを有する。座席装置100は、例えば新幹線や特急電車等の鉄道車両の客室に列状に設置された複数の座席の一部又は全部を構成する。
[シート本体]
シート本体10は、座部11と、背凭れ12と、アームレスト13と、レッグレスト14とを有する。本実施形態においてシート本体10は、二人掛けの座席で構成されるが、これに限られず、一人掛けの座席で構成されてもよいし、三人掛けの座席で構成されてもよい。
背凭れ12は、座部11を構成する2つの座面11a,11bの後方にそれぞれ設置された、前後方向に傾動可能な2つの背凭れ部12a,12bを有する。アームレスト13は、座部11の両側端に設けられた2つのサイドアームレスト13a,13bと、座面11a,11bの間に設けられたセンターアームレスト13cを有する。レッグレスト14は、座面11a,11bの前方にそれぞれ設置された、前後方向に傾動可能な2つのレッグレスト部14a,14bを有する。
背凭れ部12a,12bは、例えば、センターアームレスト13cの両側面部に設けられた操作ボタン等の操作部12S(第2の操作部)を押圧することで、任意の角度に傾動させることが可能に構成される。シート本体10は、操作部12Sの入力操作を受けて各背凭れ部12a,12bを個別に駆動する駆動部(第2の駆動部D2)を有する(図2)。
レッグレスト部14a,14bは、例えば、センターアームレスト13cの両側面部に設けられた操作ボタン等の操作部14S(第1の操作部)を押圧することで、任意の角度に傾動させることが可能に構成される。シート本体10は、操作部14Sの入力操作を受けて各レッグレスト部14a,14bを個別に駆動する駆動部(第1の駆動部D1)を有する(図2)。
なお、操作部12S,140の位置や構成は上記の例に限られず、例えば、これらの少なくとも一方が、サイドアームレスト13a,13bの上面前端部に設けられる操作レバー等で構成されてもよい。
第1の駆動部D1は、操作部14Sの入力操作に基づいて、レッグレスト14(レッグレスト部14a,14b)を収納位置と足載位置との間で前後方向(図2において矢印A1方向)へ傾動させる。レッグレスト14の収納位置は、レッグレスト14の最後方位置に設定され、典型的には、座部11(座面11a,11b)の前端に対して略垂直な角度に設定され、レッグレスト14の足載位置は、収納位置から前方へ展開した任意の角度位置に設定される。以下、レッグレスト14のシート前方への傾動操作を、レッグレスト14の展開方向の傾動操作ともいう。
第2の駆動部D2は、操作部12Sの入力操作に基づいて、背凭れ12(背凭れ部12a,12b)を初期位置(復帰位置)と傾斜位置との間で前後方向(図2において矢印A2方向)へ傾動させる。背凭れ12の復帰位置は、背凭れ12の最前方位置に設定され、典型的には、座部11(座面11a,11b)の後端に対して略垂直な角度に設定され、この位置から後方の任意の角度にリクライニング可能に構成される。
第1及び第2の駆動部D1,D2は、モータ等の電動アクチュエータと、電動アクチュエータの動作電流を検出する電流検出器等をそれぞれ含む。これらの電流検出器の出力は、後述する制御ユニット30へ出力される。
[反転部]
反転部20は、脚台Fとシート本体10との間に配置され、脚台Fに対してシート本体10をその中心位置でZ軸に平行な軸まわりに回転させる回転軸(図示略)を有する。反転部20は、上記回転軸のまわりにシート本体10を回転させることで、シート本体10の向きを180度反転させることが可能に構成される。
反転部20は、ロックピン21と、解除ペダル22と、復帰機構23を有する。
ロックピン21は、脚台Fに対してシート本体10を位置決めするためのもので、シート本体10が車両の前方(進行方向)に向けられた前方姿勢と、シート本体10が車両の後方に向けられた後方姿勢とのいずれかに固定するロック機構を構成する。
解除ペダル22は、図1に示すように、シート本体10の下部に設置される。解除ペダル22は、乗客や乗員の踏み込み操作によりロックピン21を下方へ沈み込ませてシート本体10の回転規制を解除し、シート本体10の回転を許容して、前方姿勢と後方姿勢との間の姿勢変換を可能とする解除機構を構成する。なお、解除ペダル22への踏み込みが解除されると、ロックピン21は上方へ付勢され、シート本体10の前方姿勢位置あるいは後方姿勢位置においてシート本体10と係合し、その位置において再びシート本体10を位置決めする。
復帰機構23は、解除ペダル22の踏み込み時(解除機構の駆動時)にレッグレスト14(レッグレスト部14a,14b)をその後方側の収納位置(図1参照)へ復帰させるためのものである。復帰機構23は、例えば、レッグレスト部14a,14bを収納位置へ付勢する付勢部材や、当該付勢部材によるレッグレスト部14a,14bの復帰を規制するクラッチ等を含む。復帰機構23は、解除ペダル22の踏み込み時に当該クラッチを外し、上位機付勢部材により各レッグレスト部14a,14bが収納位置へ復帰するように構成される。
復帰機構23はさらに、解除ペダル22の踏み込み時に背凭れ12(背凭れ部12a,12b)をその前方側の復帰位置(図1参照)へ復帰させるように構成されてもよい。この場合、解除ペダル22の踏み込み時に、レッグレスト14が収納位置に、そして背凭れ12が復帰位置にそれぞれ復帰する。
[制御部]
図3は、前方姿勢にセットされた複数の座席装置を含む座席システム110を示す概略側面図である。ここでは簡単のため、3つの座席装置の関係を例に挙げて説明する。
以下、座席装置100の前列に位置する座席装置を「前席101」と称し、座席装置100の後列に位置する座席装置を「後席102」と称する。なお、前席101及び後席102との関係を説明する上で、中央の座席装置100を「自席100」とも称する。
前席101及び後席102は、自席100と同一の構成を有する。ここでは、自席100における制御ユニット30について説明するが、前席101及び後席102における制御ユニット30についても同様に構成される。
制御ユニット30は、第1の検出部31と、第2の検出部32と、制御部33とを有する。
第1の検出部31は、前席101の向きを検出する。制御部33は、第1の検出部31の出力に基づいて、前席101が自席100と向かい合うときに、操作部14Sから第1の駆動部D1へのレッグレスト14(レッグレスト部14a,14b)の展開方向への傾動操作指令を無効とする。前席101が自席100と向かい合うときとは、前席101が反転部20を介して前方姿勢から後方姿勢へ反転されて、各々が正面同士で向かい合うときのことをいう。
一方、第2の検出部32は、後席102の向きを検出する。そして、制御部33は、第2の検出部31の出力に基づいて、後席102が自席100と向かい合うときに、操作部14Sから第1の駆動部D1へのレッグレスト14(レッグレスト部14a,14b)の展開方向への傾動操作指令を無効とする。後席102が自席100と向かい合うときとは、自席100が反転部20を介して前方姿勢から後方姿勢へ反転されて、各々が正面同士で向かい合うときのことをいう。
自席100の制御ユニット30と前席101及び後席102各々の制御ユニット30とは、それぞれ床下に引き回された配線L1,L2を介して相互に電気的に接続される。なおこれに限られず、各制御ユニット30間の電気的な接続は、無線通信を介して行われてもよい。
図4は、第1及び第2の検出部31,32の一構成例を示すブロック図である。
なお図中、「上り」の矢印は、車両の進行方向(車両前方)を示しており、その逆の方向(車両後方)は、「下り」を意味する。
同図に示すように、第1の検出部31は、第1の検知スイッチ1Aと、第1の検知回路2Aとを有する。また、第2の検出部32は、第2の検知スイッチ1Bと、第2の検知回路2Bとを有する。
第1の検知スイッチ1Aは、自席100が前方姿勢のときはON、後方姿勢のときはOFFとなるように構成される。
なお、前席101及び後席102における第1の検知スイッチ1Aも同様に、前席101及び後席102が前方姿勢のときはON、後方姿勢のときはOFFとなるように構成される。
一方、第2の検知スイッチ1Bは、自席100が前方姿勢のときはOFF、後方姿勢のときはONとなるように構成される。
なお、前席101及び後席102における第2の検知スイッチ1Bも同様に、前席101及び後席102が前方姿勢のときはOFF、後方姿勢のときはONとなるように構成される。
第1及び第2の検知スイッチ1A,1Bの構成は特に限定されず、近接スイッチやフォトカプラ等の光学スイッチ、マイクロスイッチ等が採用可能である。
近接スイッチの採用例としては、例えば、脚台Fにリードスイッチを、シート本体10にマグネットをそれぞれ配置し、所定の位置にシート本体10が回転したとき、リードスイッチがマグネットと感応してONになるように構成される。
光学スイッチの採用例としては、例えば、脚台Fに赤外線LED等の発光素子を、シート本体10にフォトトランジスタ等の受光素子をそれぞれ配置し、所定の回転位置で受光素子が発光素子の光を受けてONになるように構成される。
マイクロスイッチの採用例としては、例えば、外部からの圧力で接点が開閉するスイッチをシート本体10に配置し、所定の回転位置で脚台F側との接触により接点が閉じてONになるように構成される。
続いて、第1の検知回路2Aは、自席100における第1の検知スイッチ1Aの出力と前席101における第2の検知スイッチ1Bの出力との論理積をとり、両スイッチ1A,1BがいずれもONのとき(自席100が前方姿勢、前席101が後方姿勢のとき)、自席100のレッグレスト14の動作を制限するための制御指令を制御部33へ出力する。
前席101及び後席102における第1の検知回路2Aについても同様に構成される。
なお、次に説明するように、このようなケースでは、前席101における第2の検知回路2Bにより、前席101のレッグレスト14の動作を制限するための制御指令が前席101の制御部33へも出力される。
一方、第2の検知回路2Bは、自席100における第2の検知スイッチ1Bの出力と後席102における第1の検知スイッチ1Aの出力との論理積をとり、両スイッチ1A,1BがいずれもONのとき(自席100が後方姿勢、後席102が前方姿勢のとき)、自席100のレッグレスト14の動作を制限するための制御指令を制御部33へ出力する。
前席101及び後席102における第2の検知回路2Bについても同様に構成される。
なお上述のように、このようなケースでは、後席102における第1の検知回路2Aにより、後席102のレッグレスト14の動作を制限するための制御指令が後席102の制御部33へも出力される。
第1及び第2の検知回路2A,2Bの構成は特に限定されず、例えば、半導体リレー(フォトカプラ―、フォトMOSリレー等)を用いて、1次側回路(発光側)が加圧されたときに2次側回路(受光側)が導通状態となる半導体回路が採用可能である。
あるいは、1次側回路(コイル)が励磁されたときに2次側回路(接点)が導通状態となる回路(A接点リレー回路)、1次側回路(コイル)が励磁されたときに2次側回路(接点)が非導通状態となる回路(B接点リレー回路)等が採用可能である。
あるいは、第1及び第2の検知回路2A,2Bとして、各検知スイッチ1A,1Bの出力に基づいて対象とする2座席の姿勢関係を判定するプログラムを実行可能なコンピュータで構成されてもよい。
以上のように、自席100と前席101との姿勢関係の検出には、自席100の第1の検出部31と前席101の第2の検出部32との出力が参照され、自席100と後席102との姿勢関係の検出には、自席100の第2の検出部32と後席102の第1の検出部31との出力が参照される。
制御部33は、典型的には、CPUやメモリを含むコンピュータで構成される。制御部33は、第1の検出部31及び第2の検出部32のいずれか一方から上記制御指令の入力を受けたとき、操作部14Sから第1の駆動部D1への自席100のレッグレスト14(レッグレスト部14a,14b)の展開方向への傾動操作指令を無効とするように構成される。これにより、自席100のレッグレスト14の動作が制限される。
図5は、自席100、前席101及び後席102各々の向きによる検知スイッチ1A,1Bの出力、検知回路2A,2Bの出力、及び、レッグレスト14の制御内容との関係を示す論理表である。同図において、「1」は入力ONを意味し、「0」は入力OFFを意味する。
同図に示すように、制御部33は、(1)自席100が前席101及び後席102と同じ方向に向いているとき、(2)自席100が前席101と同じ方向に向いており、かつ後席102と背中合わせのとき、(3)自席100が前席101と背中合わせであり、かつ、後席102と同じ方向に向いているときは(以下これらを総称して、第1の状態ともいう)、レッグレスト14の動作を制限なく許可する。
一方、制御部33は、自席100が前席101及び後席102のいずれか一方と正面同士で向かい合うときは(以下、第2の状態ともいう)、レッグレスト14の前方(展開方向)への傾動操作を無効とし、後方(収納位置)への傾動操作のみに制限する。
なお、図5の論理表は、前席101あるいは後席102を「自席」として考えたときも同様に成り立つ。
[座席システムの動作]
続いて、制御ユニット30の詳細について、図3に示す座席システム110の典型的な動作とともに説明する。
図6は、制御ユニット30の処理手順の一例を示すフローチャート、図7及び図8は、座席システム110の動作を説明する概略側面図である。以下、自席100における制御ユニット30(制御部33)の処理手順を中心に説明する。
制御部33は、図3及び図7Aに示す状態、すなわち、自席100、前席101及び後席102がいずれも車両の進行方向(前方)に向く初期位置にセットされた状態(第1の状態)で待機する(ステップ101)。
この状態では、各座席がいずれも車両の前方(進行方向)にセットされているため、各々のレッグレスト14の動作は制限されず、前後方向に傾動可能であり、各座席に着座するユーザは、操作部14Sを介してレッグレスト14を後方側の収納位置から前方の所望とする足載位置に調整することができる。
具体的に、制御部33は、ユーザによる操作部14Sの入力操作を検出すると、第1及び第2の検出部31,32の出力に基づいて、自席100が第1の状態であるか否かを判定する(ステップ102,103)。現時点において自席100は前席101(及び後席102)に対して第1の状態の関係にあるため、操作部14Sの入力操作に基づく第1の駆動部D1の駆動を許容し、レッグレスト14を傾動させる(ステップ104)。
本実施形態において制御部33は、第1の駆動部D1の動作電流を監視し、その電流値が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップ105)。上記閾値は、典型的には、レッグレスト14と前席101との間に物が挟まれたときに生じ得る電流値に設定される。したがって、上記電流値が上記閾値未満の場合は、レッグレスト14の動作条件が適正であると判断して、操作部14Sの入力操作が停止するまでレッグレスト14の傾動動作を継続する(ステップ106,108)。一方、上記電流値が上記閾値以上の場合には、レッグレスト14の動作を停止させるとともに、レッグレスト14を元の収納位置へ向けて傾動させるべく、第1の駆動部D1を逆方向に駆動する(ステップ108,109)。
続いて、前席101を前方姿勢から後方姿勢へ反転するときの座席システム110の動作について説明する。
図7Bに示すように、前席101の反転操作に際しては、前席101の解除ペダル22への踏み込み操作により前席101のロックピン21が解除される。これにより、前席101の位置決めが解除され、反転可能となる(図7B)。この際、前席101のレッグレスト14が前方へ展開している場合は、復帰機構23を介して収納位置へ回動する。前席101の前方姿勢から後方姿勢への反転が完了すると、前席101がロックピン21により再び位置決めされる(図7C)。
自席100と前席101とが相互に向かい合っている状態(第2の状態)においては、前席101における第2の検知スイッチ1Bの出力が「1」(オン)となるため、自席100における第1の検出部31からの制御指令により、自席100のレッグレスト14の動作が制限される。前席101についても同様に、前席101における第2の検出部32からの制御指令により、前席101のレッグレスト14の動作も制限される。なお、後席102については、自席100との関係で第1の状態が維持されるため、後席102のレッグレスト14の動作は制限されず、任意の角度に傾動可能である。
以上のように、自席100及び前席101における制御部33は、操作部14Sの入力操作を検出しても、自席100及び前席101の姿勢関係が第2の状態にあるため、各々のレッグレスト14の展開方向への傾動操作指令が無効とされる(ステップ102,103,101)。これにより、相互に向かい合わせの状態にある自席100及び前席101各々のレッグレスト同士の衝突、あるいは、各々のレッグレストによる荷物やユーザの足等の挟み込みを確実に防止することができる。
図8A,Bは、自席100を前方姿勢から後方姿勢へ変換するときの様子を示している。自席100は、ロックピン21の解除により位置決めが解除され、反転可能となる(図8A)。この際、自席100のレッグレスト14が前方へ展開している場合は、復帰機構23を介して収納位置へ回動する。自席100の前方姿勢から後方姿勢への反転が完了すると、自席100がロックピン21により再び位置決めされる(図8B)。
自席100と後席102とが相互に向かい合っている状態(第2の状態)においては、自席100における第2の検知スイッチ1Bの出力が「1」(オン)となるため、後席102における第1の検出部31からの制御指令により、後席102のレッグレスト14の動作が制限される。自席100についても同様に、自席100における第2の検出部31からの制御指令により、自席100のレッグレスト14の動作も制限される。なお、前席101については、自席100との関係で第1の状態が維持されるため、前席101のレッグレスト14の動作は制限されず、任意の角度に傾動可能である。
以上のように、自席100及び後席102における制御部33は、操作部14Sの入力操作を検出しても、自席100及び後席102の姿勢関係が第2の状態にあるため、各々のレッグレスト14の展開方向への傾動操作指令が無効とされる(ステップ102,103,101)。これにより、相互に向かい合わせの状態にある自席100及び後席102各々のレッグレスト同士の衝突、あるいは、各々のレッグレストによる荷物やユーザの足等の挟み込みを確実に防止することができる。
<第2の実施形態>
図9は、本発明の第2の実施形態に係る座席システム120の概略構成図である。
以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
本実施形態の座席システム120は、各座席(自席100、前席101、後席102)の制御ユニット40の構成が第1の実施形態と異なり、各座席の姿勢を検出して、レッグレスト14の傾動動作だけでなく、背凭れ12の傾動動作をも制限することが可能に構成される。以下、自席100の制御ユニット40を中心に説明するが、前席101及び後席102の制御ユニット40も同様に構成される。
図9に示すように、制御ユニット40は、検知スイッチ3と、第1の検知回路4A(第1の検出部)と、第2の検知回路4Bと、第3の検知回路4C(第2の検出部)と、制御部34とを有する。
検知スイッチ3は、自席100が車両進行方向に向いた前方姿勢のときはON、その逆の後方姿勢のときはOFFとなるように構成される。
なお、前席101及び後席102における検知スイッチ3も同様に、前席101及び後席102が前方姿勢のときはON、後方姿勢のときはOFFとなるように構成される。
検知スイッチ3の構成は特に限定されず、例えば第1の実施形態と同様に、近接スイッチやフォトカプラ等の光学スイッチ、マイクロスイッチ等が採用可能である。
第1の検知回路4Aは、前席101の検知スイッチ3の状態を検出し、当該検知スイッチ3がONのときは状態信号「1」を、当該検知スイッチ3がOFFのときは状態信号「0」をそれぞれ制御部34へ出力する。
第2の検知回路4Bは、自席100の検知スイッチ3の状態を検出し、当該検知スイッチ3がONのときは状態信号「1」を、当該検知スイッチ3がOFFのときは状態信号「0」をそれぞれ制御部34へ出力する。
第3の検知回路4Cは、後席102の検知スイッチ3の状態を検出し、当該検知スイッチ3がONのときは状態信号「1」を、当該検知スイッチ3がOFFのときは状態信号「0」をそれぞれ制御部34へ出力する。
第1及び第2の検知回路2A,2Bの構成は特に限定されず、例えば第1の実施形態と同様に、半導体リレー、A接点リレー、B接点リレー等の種々のリレー回路が採用可能である。
以上のように、自席100と前席101との姿勢関係の検出には、制御部34において第1の検知回路4Aの出力と第2の検知回路4Bの出力とが参照され、自席100と後席102との姿勢関係の検出には、制御部34において第2の検知回路4Bの出力と第3の検知回路4Cの出力とが参照される。
制御部34は、典型的には、CPUやメモリを含むコンピュータで構成される。制御部34は、第1〜第3の検知回路4A〜4C各々の状態信号を取得し、これら状態信号に基づいて自席100と前席101及び後席102との姿勢関係を判定し、その判定結果に基づいて自席100の背凭れ12及びレッグレスト14の動作を許可しあるいは制限する。
図10は、自席100、前席101及び後席102各々の向きによる第1〜第3の検知回路4A〜4Cの出力と、背凭れ12及びレッグレスト14の制御内容との関係を示す論理表である。同図において、「1」及び「0」は、上述した各検知回路4A〜4Cの状態信号を表す。
同図に示すように、制御部34は、自席100が前席101及び後席102と同じ方向に向いているときは(以下これらを総称して、第1の状態ともいう)、背凭れ12及びレッグレスト14の動作を制限なく許可する。
一方、制御部34は、自席100が前席101及び後席102のいずれか一方と正面同士で向かい合うときは(以下、第2の状態ともいう)、レッグレスト14の展開方向への傾動操作(シート前方への傾動操作)を無効とし、収納位置への傾動操作(シート後方への傾動操作)のみに制限する。
さらに、制御部34は、自席100が前席101及び後席102のいずれか一方と背中合わせのときは(以下、第3の状態ともいう)、背凭れ12のリクライニング操作(シート後方への傾動操作)を無効とし、初期位置への復帰操作(シート前方への傾動操作)のみに制限する。
なお、図10の論理表は、前席101あるいは後席102を「自席」として考えたときも同様に成り立つ。
以上のように構成される本実施形態の座席システム120によれば、相互に向かい合わせの状態にある座席各々のレッグレスト14の動作だけでなく、相互に背中合わせの関係にある座席各々の背凭れ12のリクライニング動作をも制限することができる。これにより、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができるともに、背凭れ12同士の衝突をも回避することができる。
<第3の実施形態>
図11は、本発明の第3の実施形態に係る座席システム130の概略構成図である。図12は、座席システム130の各座席を構成する座席装置200の構成を示す概略ブロック図である。
以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
自席100、前席101及び後席102を構成する座席装置200は、第1の実施形態の座席装置100と同様に構成されるが、本実施形態では図12に示すように、ロック機構(ロックピン21)によるシート本体10の脚台Fに対する位置決めが解除されたことを検出するセンサ24を有する。センサ24の出力は、後述する制御ユニット50に出力される。なお、センサ24は、ロックピン21の位置を検出可能に構成されてもよいし、解除ペダル22の踏み込み操作を検出可能に構成されてもよい。
本実施形態の座席システム130は、各座席(自席100、前席101、後席102)の制御ユニット50の構成が第1の実施形態と異なる。以下、自席100の制御ユニット50を中心に説明するが、前席101及び後席102の制御ユニット50も同様に構成される。
図11に示すように、制御ユニット50は、第1の検知スイッチ5Aと、第2の検知スイッチ5Bと、第1の検知回路6Aと、第2の検知回路6B(第1の検出部)と、第3の検知回路6C(第2の検出部)と、第4の検知回路6Dと、制御部35とを有する。
第1の検知スイッチ5Aは、自席100が前方姿勢のときはON、後方姿勢のとき及び前方姿勢から後方姿勢への反転中のときはOFFとなるように構成される。
なお、前席101及び後席102における第1の検知スイッチ5Aも同様に、前席101及び後席102が前方姿勢のときはON、後方姿勢のとき及び前方姿勢から後方姿勢への反転中のときはOFFとなるように構成される。
一方、第2の検知スイッチ5Bは、自席100が前方姿勢のときはOFF、後方姿勢のとき及び前方姿勢から後方姿勢への反転中のときはONとなるように構成される。
なお、前席101及び後席102における第2の検知スイッチ5Bも同様に、前席101及び後席102が前方姿勢のときはOFF、後方姿勢のとき及び前方姿勢から後方姿勢への反転中のときはONとなるように構成される。
第1及び第2の検知スイッチ5A,5Bの構成は特に限定されず、例えば第1の実施形態と同様に、近接スイッチやフォトカプラ等の光学スイッチ、マイクロスイッチ等が採用可能である。
第1の検知回路6Aは、自席100の第1の検知スイッチ5Aの状態を検出し、当該検知スイッチ5AがONのときは状態信号「1」を、当該検知スイッチ5AがOFFのときは状態信号「0」をそれぞれ制御部35へ出力する。
第2の検知回路6Bは、前席101の第2の検知スイッチ5Bの状態を検出し、当該検知スイッチ5BがONのときは状態信号「1」を、当該検知スイッチ5BがOFFのときは状態信号「0」をそれぞれ制御部35へ出力する。
第3の検知回路6Cは、後席102の第1の検知スイッチ5Aの状態を検出し、当該検知スイッチ5AがONのときは状態信号「1」を、当該検知スイッチ5AがOFFのときは状態信号「0」をそれぞれ制御部35へ出力する。
第4の検知スイッチ6Dは、自席100の第2の検知スイッチ5Bの状態を検出し、当該検知スイッチ5BがONのときは状態信号「1」を、当該検知スイッチ5BがOFFのときは状態信号「0」をそれぞれ制御部35へ出力する。
さらに、第1の検知回路6A及び第4の検知回路6Dはそれぞれ、センサ24の出力に基づいて、自席100のシート本体10の位置決めが解除されたことを検出したときは状態信号「0」を出力するように構成される。
第1〜第4の検知回路6A〜6Dの構成は特に限定されず、例えば第1の実施形態と同様に、半導体リレー、A接点リレー、B接点リレー等の種々のリレー回路が採用可能である。
以上のように、自席100と前席101との姿勢関係の検出には、制御部35において第1の検知回路6Aの出力と第2の検知回路6Bの出力とが参照され、自席100と後席102との姿勢関係の検出には、制御部35において第3の検知回路6Cの出力と第4の検知回路6Dの出力とが参照される。
制御部35は、典型的には、CPUやメモリを含むコンピュータで構成される。制御部35は、第1〜第4の検知回路6A〜6D各々の状態信号を取得し、これら状態信号に基づいて自席100と前席101及び後席102との姿勢関係を判定し、その判定結果に基づいて自席100のレッグレスト14の動作を許可しあるいは制限する。
図13は、自席100、前席101及び後席102各々の向きによる第1〜第4の検知回路6A〜6Dの出力と、レッグレスト14の制御内容との関係を示す論理表である。同図において、「1」及び「0」は、上述した各検知回路6A〜6Dの状態信号を表す。
同図に示すように、制御部35は、自席100が前席101及び後席102と同じ方向に向いているときは(以下これらを総称して、第1の状態ともいう)、レッグレスト14の動作を制限なく許可する。
また、制御部35は、自席100が前席101及び後席102のいずれか一方と正面同士で向かい合うときは(以下、第2の状態ともいう)、レッグレスト14の展開方向への傾動操作(シート前方への傾動操作)を無効とし、収納位置への傾動操作(シート後方への傾動操作)のみに制限する。
さらに、制御部35は、自席100が脚台F上で回転動作中のときは(以下、第4の状態ともいう)、レッグレスト14の動作を制限する。ここで、「回転動作中」とは、ロックピン21によるシート本体10の位置決めが解除されてから、再びロックピン21によるシート本体10の位置決めが行われるまでの状態を意味する。
第4の状態におけるレッグレスト14の制限の内容としては、例えば、レッグレスト14の展開方向への傾動操作(シート前方への傾動操作)を無効とし、収納位置への傾動操作(シート後方への傾動操作)のみに制限する。
制限されるレッグレスト14は、自席100に限られず、当該回転操作により向かい合わせの状態となる他の座席(前席101又は後席102)が含まれてもよい。例えば、自席100の回転動作を検出した後席102の制御部35は、後席102のレッグレスト14に対する傾動操作の無効制御を開始する。当該制御は、自席100の反転が終了し後席102と向かい合わせになった後も引き続き継続される。
なお、上記他の座席のレッグレスト14の動作制限内容として、当該他の座席のレッグレスト14を収納位置へ復帰動作させることが含まれてもよい。
なお、図13の論理表は、前席101あるいは後席102を「自席」として考えたときも同様に成り立つ。
[座席システムの動作]
続いて、座席システム130の動作の一例について説明する。
図14は、座席システム110の動作を説明する概略平面図である。
図14Aに示すように、自席100、前席101及び後席102がいずれも車両の進行方向(前方)に向く初期位置にセットされた状態(第1の状態)では、各々のレッグレスト14の動作は制限されず、前後方向に傾動可能であり、各座席に着座するユーザは、操作部14Sを介してレッグレスト14を後方側の収納位置から前方の所望とする足載位置に調整することができる。同図は、各座席のレッグレスト14がそれぞれ所定角度で展開している状態を示す。
一方、図14Bに示すように、前席101が後方姿勢へ反転操作される際、前席101のロックピン21の解除により、前席101の位置決めが解除される(第4の状態)。その結果、前方へ展開されていた前席101のレッグレスト14は、復帰機構23を介して収納位置へ復帰する。本実施形態では、前席101が第4の状態に遷移したことを受けて、自席100のレッグレスト14も収納位置へ復帰する。これにより、前席101の反転動作時に自席100及び前席101のレッグレスト14が相互に干渉(接触)することを防止し、前席101の反転操作を適正に行うことが可能となる。前席101の前方姿勢から後方姿勢への反転が完了すると、前席101がロックピン21により再び位置決めされる(図7D、図8C)。
このように自席100と前席101とが相互に向かい合っている状態(第2の状態)においては、自席100及び前席101のレッグレスト14の動作が制限される。これにより、自席100及び前席101各々のレッグレスト14の展開方向への傾動操作指令が無効とされるため、これらレッグレスト同士の衝突、あるいは、各々のレッグレストによる荷物やユーザの足等の挟み込みを確実に防止することができる。
なお、自席100が後方姿勢へ反転操作される場合も上述と同様であるため、ここでは説明を省略する。
以上のように本実施形態によれば、上述の第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また本実施形態によれば、一の座席が反転操作されるとき、当該一の座席と向かい合う他の座席のレッグレストを収納位置へ復帰させることができるため、反転操作中における両座席のレッグレスト同士の衝突を確実に防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の各実施形態では、3つの座席(自席100、前席101及び後席102)からなる座席システムを例に挙げて説明したが、座席の数は勿論これに限られず、車両内の各列のすべての座席に本発明が適用されてもよい。
また、以上の各実施形態では、座席間に位置する姿勢検出用の配線の数が2本あるいは4本の場合を例に挙げて説明したが、配線数や検知方式は上述の回路例に限定されない。
さらに以上の第3の実施形態では、レッグレスト14の動作制限のみを例に挙げて説明したが、第2の実施形態と組み合わせることで、レッグレスト14だけでなく背凭れ12の動作制限をも実現することが可能である。
10…シート本体
12…背凭れ
14…レッグレスト
20…反転部
21…ロックピン
30,40,50…制御ユニット
31…第1の検出部
32…第2の検出部
100,200…座席装置(自席)
101…前席
102…後席
110,120,130…座席システム
D1…第1の駆動部
D2…第2の駆動部
F…脚台

Claims (10)

  1. レッグレストと、前記レッグレストを操作するための第1の操作部と、前記第1の操作部の入力操作に基づいて前記レッグレストを前後方向へ傾動させる第1の駆動部と、を有するシート本体と、
    前記シート本体の前列に位置する前席の向きを検出する第1の検出部と、前記前席が少なくとも前記シート本体と向かい合うときに、前記第1の操作部から前記第1の駆動部への前記レッグレストの前方への傾動操作指令を無効とする制御部と、を有する制御ユニットと
    を具備する座席装置。
  2. 請求項1に記載の座席装置であって、
    前記第1の検出部は、前記前席が前記シート本体と向かい合うときに作動するスイッチ素子を有し、
    前記制御部は、前記スイッチ素子の出力に基づいて前記傾動操作指令を無効とする
    座席装置。
  3. 請求項1又は2に記載の座席装置であって、
    前記第1の検出部は、前記前席が前記シート本体と同じ方向を向く第1の状態から前記前席が前記シート本体と向かい合う第2の状態への回転動作をさらに検出し、
    前記制御部は、前記前席の前記回転動作を検出したときに前記傾動操作指令の無効制御を開始する
    座席装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の座席装置であって、
    前記シート本体は、背凭れと、前記背凭れを操作するための第2の操作部と、前記第2の操作部の入力操作に基づいて前記背凭れを前後方向へ傾動させる第2の駆動部と、をさらに有し、
    前記制御ユニットは、前記シート本体の後列に位置する後席の向きを検出する第2の検出部をさらに有し、
    前記制御部は、前記後席が少なくとも前記シート本体と背中合わせのときに、前記第2の操作部から前記第2の駆動部への前記背凭れの後方への傾動操作指令を無効とする
    座席装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の座席装置であって、
    床面に設置される脚台と、前記脚台に対して前記シート本体を反転可能に支持する反転部をさらに具備し、
    前記反転部は、前記シート本体の回転を規制するロック機構と、前記ロック機構による前記シート本体の回転規制を解除する解除機構と、前記解除機構の駆動時に前記レッグレストをその後方側の収納位置へ復帰させる復帰機構とを有する
    座席装置。
  6. 第1のレッグレストと、前記第1のレッグレストを操作する第1の操作部と、前記第1の操作部の入力操作に基づいて前記第1のレッグレストを前後方向へ傾動させる第1の駆動部と、を有する第1の座席と、
    前記第1の座席の前列に位置する第2の座席と、
    前記第2の座席が前記第1の座席と同じ方向を向く第1の状態から前記第2の座席が前記第1の座席と向かい合う第2の状態へ前記第2の座席の向きを反転させることが可能な第1の反転部と、
    前記第2の座席の向きを検出する第1の検出部と、
    前記第2の座席が少なくとも前記第2の状態のときに、前記第1の操作部から前記第1の駆動部への前記第1のレッグレストの前方への傾動操作指令を無効とする制御部と
    を具備する座席システム。
  7. 請求項6に記載の座席システムであって、
    前記第1の反転部は、前記第2の座席を前記第1の状態に位置決めするロック機構を有し、
    前記第2の座席は、前後方向に傾動可能な第2のレッグレストと、前記ロック機構による前記第1の状態での位置決めが解除されたときに前記第2のレッグレストをその後方側の収納位置へ復帰させる復帰機構とを有する
    座席システム。
  8. 請求項7に記載の座席システムであって、
    前記第1の反転部は、前記ロック機構による前記第2の座席の前記第1の状態への位置決めが解除されたことを検出するセンサを有し、
    前記第1の座席は、前記センサの出力に基づいて前記第1のレッグレストをその後方側の収納位置へ復帰させる
    座席システム。
  9. 請求項6〜8のいずれか1つに記載の座席システムであって、
    前記第1の座席は、背凭れと、前記背凭れを操作する第2の操作部と、前記第2の操作部の入力操作に基づいて前記背凭れを前後方向へ傾動させる第2の駆動部とをさらに有する
    座席システム。
  10. 請求項9に記載の前記座席システムであって、
    前記第1の座席の後列に位置する第3の座席と、
    前記第3の座席が前記第1の座席と同じ方向を向く第1の状態から前記第3の座席が前記第1の座席と背中合わせとなる第3の状態へ前記第3の座席の向きを反転させることが可能な第2の反転部と、
    前記第3の座席の向きを検出する第2の検出部と
    をさらに具備し、
    前記制御部は、前記第3の座席が少なくとも前記第3の状態のときに、前記第2の操作部から前記第2の駆動部への前記背凭れの後方への傾動操作指令を無効とする
    座席システム。
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