JP6533388B2 - 粉砕機 - Google Patents

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本発明は、被粉砕物を粉砕する粉砕機に関する。
環境汚染あるいは産業廃棄物の増加などの問題を解決するため、循環型社会の形成が益々重要になってきている。例えば、プラスチックに代表される合成樹脂を用いて成形品又は成形部品を製造する成形工場では、成形時に発生するスプルランナと称される不要部分あるいは成形不良品又は余剰の成形品などを回収して樹脂素材の資源再利用率を向上させることが行われている。
樹脂素材のリサイクルには、回収したスプルランナあるいは成形不良品又は余剰の成形品などの被粉砕物を粉砕機で所定の大きさの粉砕材にしてリサイクル原資としている。例えば、投入ホッパから投入されたスプルランナを粉砕刃(小回転刃)に食い込み易くするため、まず粗砕刃(大回転刃)で粗砕し、粗砕されたスプルランナを粉砕刃で所定の粒形状の粉砕材に粉砕する粉砕機が開示されている(特許文献1参照)。
特開2010−42384号公報
スプルランナは、棒状片が縦横高さ方向に交錯した特異な形状をなすので、外形寸法が大きい割には、粗砕刃で粗砕しやすく、粗砕時の負荷(例えば、粗砕刃に加わるトルク)が過剰になることはない。このため、特許文献1に示すような従来の粉砕機の粗砕刃は、一度に多くのスプルランナを巻き込んで粗砕できるような構造を有している。しかし、同じ被粉砕物であっても、成形不良品や余剰の成形品の場合には、スプルランナのような棒状片のような形状ではなく、縦横高さを有する塊のような形状を有する。このため、一度に多くの成形不良品や余剰の成形品を粗砕刃で巻き込んだ場合、粗砕刃に大きな負荷がかかり、被粉砕物を粉砕することができないおそれがある。
図10は従来の粉砕機の粗砕刃による成形不良品又は余剰の成形品の粉砕の様子の一例を示す模式図である。図10において、材料は、成形不良品又は余剰の成形品などの被粉砕物(スプルランナを除く)を示す。図10において、符号101は回転軸を示す。回転軸101には、回転刃を構成する粗砕刃103(大回転刃)及び粉砕刃102(小回転刃)が固定されている。回転刃は、図中の矢印で示す方向に回転する。便宜上、粉砕刃102を一点鎖線で示す。また、符号104は固定刃の表面を示し、符号105はスクレーパの表面を示す。上方から投入された材料は、固定刃の表面104上及びスクレーパの表面105上に滞留しつつ、粗砕刃103で粗砕され、粉砕刃102で粉砕される。
図10Aは、材料が投入され、固定刃の表面104上及びスクレーパの表面105上に滞留しつつある状態を示す。図10Aでは、粗砕刃103による材料の巻き込みが未だ行われていない。図10Bは、スクレーパの表面105上に滞留していた材料が粗砕刃103の刃面で巻き込まれ、固定刃の表面104側に徐々に移動している様子を示す。図10Cは、多くの材料が固定刃の表面104と粗砕刃103との間に挟まれたまま溜まった状態となり、粗砕刃103に加わる負荷(トルク)が過剰となり、回転刃の回転が停止するおそれとなっている状態を示す。このように、従来の粉砕機にあっては、被粉砕物を粉砕することができないおそれがある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、成形不良品又は余剰の成形品などの被粉砕物を確実に粉砕することができる粉砕機を提供することを目的とする。
本発明に係る粉砕機は、上側に開口部を有する筐体と、該筐体内で横置きされた回転軸に取り付けられ、大回転刃及び小回転刃からなる回転刃と、前記筐体内に配置され前記回転刃と係合する固定刃とを備え、前記回転刃と固定刃との協働により被粉砕物を粉砕する粉砕機において、前記大回転刃は、径方向に沿って形成された刃面を有する第1刃部と、前記刃面と略平行をなす保持面を有し、前記被粉砕物を保持する第1保持部と、前記第1刃部及び第1保持部で画定される第1溝部と備え、前記刃面と保持面との離隔寸法は、前記第1溝部の深さ寸法より小さく、前記大回転刃は、径方向に沿って形成された刃面を有する第2刃部と、前記刃面と略平行をなす保持面を有し、前記被粉砕物を保持する第2保持部と、前記第2刃部及び第2保持部で画定される第2溝部とを備え、該第2溝部の深さ寸法は、前記第1溝部の深さ寸法より短いことを特徴とする。
大回転刃は、径方向に沿って形成された刃面を有する第1刃部と、刃面と略平行をなす保持面を有し、被粉砕物を保持する第1保持部と、第1刃部及び第1保持部で画定される第1溝部とを備える。第1刃部の刃面と第1保持部の保持面とは、略平行をなす。ここで、略平行とは、平行だけでなく、刃面と保持面との離隔寸法が、大回転刃の中央部よりも端部の方が大きい場合も含む。
投入された被粉砕物は、第1溝部に入り込み、第1保持部で保持された状態で、大回転刃の回転とともに固定刃の方へ移動し、大回転刃と固定刃との協働により粗砕される。大回転刃と固定刃とで一度に粗砕される被粉砕物の量が第1溝部の深さ寸法及び刃面と保持面との離隔寸法の大きさで制限されるので、大回転刃に加わる負荷(トルク)が過剰(過負荷)になって大回転刃が停止することを防止することができ、成形不良品又は余剰の成形品などの被粉砕物を確実に粉砕することができる。
刃面と保持面との離隔寸法は、第1溝部の深さ寸法より小さい。第1溝部の深さは、刃部の刃面の長さに略等しく、例えば、大回転刃の外径と小回転刃の外径との差と同程度の寸法となる。効率よく被粉砕物を粗砕するためには、刃面の長さ、すなわち第1溝部の深さは、大きい方がよい。一方、刃面と保持面との離隔寸法を大きくし過ぎると、第1溝部の中に多くの被粉砕物が入り込み、大回転刃に過負荷がかかる。そこで、刃面と保持面との離隔寸法を第1溝部の深さ寸法より小さくすることにより、大回転刃の刃面を有効に活用しつつ大回転刃に過負荷がかからないようにすることができる。
大回転刃は、径方向に沿って形成された刃面を有する第2刃部と、刃面と略平行をなす保持面を有し、被粉砕物を保持する第2保持部と、第2刃部及び第2保持部で画定される第2溝部とを備え、第2溝部の深さ寸法は、第1溝部の深さ寸法より短い。すなわち、第2刃部の刃面の長さは、第1刃部の刃面の長さより短い。大回転刃は、第1刃部の刃面に加えて、第2刃部の刃面により被粉砕物を粗砕することができるので、大回転刃が一回転する間に粗砕する回数を増やすことができ、粗砕の効率を向上させることができる。
本発明に係る粉砕機は、前記小回転刃の外径は、所要径より大きく、前記刃面と保持面との離隔寸法は、前記第1溝部の深さの2倍の寸法より小さいことを特徴とする。
小回転刃の外径は、所要径より大きい。所要径より大きいとは、小回転刃の外径が比較的大きい場合であり、粉砕機のなかでも比較的大型の粉砕機に使用されている小回転刃の外径を含む意味である。例えば、小回転刃の外径は、大回転刃の外径の2分の1より大きいとすることができる。第1刃部の刃面と第1保持部の保持面との離隔寸法は、第1溝部の深さの2倍の寸法より小さい。大型の粉砕機の場合のように小回転刃の外径が比較的大きい場合、小回転刃の外径に対する大回転刃の外径の割合を大きくすると、大回転刃の刃面、特に先端の刃先には過剰な負荷がかかるようになる。そこで、大型の粉砕機の場合には、小回転刃の外径に対する大回転刃の外径の割合を小さくする必要があり、大回転刃の刃部の刃面の長さ、すなわち第1溝部の深さ寸法は、小型の粉砕機の第1溝部の深さ寸法に比べて小さくなる。
このため、刃面と保持面との離隔寸法を、第1溝部の深さ寸法より小さくすると、刃面と保持面との離隔寸法が小さくなりすぎて所要の被粉砕物を保持しつつ固定刃の方へ移動させることができない。そこで、第1刃部の刃面と第1保持部の保持面との離隔寸法を、第1溝部の深さの2倍の寸法より小さくすることにより、被粉砕物が第1保持部(第1溝部)で保持されないことを防止しつつ、第1溝部に過剰の被粉砕部が入り込まないようして、所要の量の被粉砕物を保持しつつ固定刃の方へ移動させることができ、確実に被粉砕物を粗砕することができる。
本発明に係る粉砕機は、上側に開口部を有する筐体と、該筐体内で横置きされた回転軸に取り付けられ、大回転刃及び小回転刃からなる回転刃と、前記筐体内に配置され前記回転刃と係合する固定刃とを備え、前記回転刃と固定刃との協働により被粉砕物を粉砕する粉砕機において、前記大回転刃は、径方向に沿って形成された刃面を有する第1刃部と、前記刃面と略平行をなす保持面を有し、前記被粉砕物を保持する第1保持部と、前記第1刃部及び第1保持部で画定される第1溝部と備え、前記刃面と保持面との離隔寸法は、前記第1溝部の深さ寸法より小さく、前記第1保持部は、前記保持面の反対側に該保持面との離隔寸法が前記大回転刃の端部よりも中央部が大きくなるように形成された押動面を備え、該押動面は、前記大回転刃の回転に応じて前記被粉砕物を押動するようにしてあることを特徴とする。
第1保持部は、保持面の反対側に保持面との離隔寸法が大回転刃の端部よりも中央部が大きくなるように形成された押動面を備える。すなわち、第1保持部は、回転軸方向から見た場合、大回転刃の端部よりも中央部が大きくなるような台形状をなし、第1保持部の回転方向の前面には大回転刃の中心を通る仮想直線に対して、大回転刃の中央部から端部に向かって斜め後方に傾斜した押動面を有する。
大回転刃の上側に投入された被粉砕物は、大回転刃の回転に連動して第1保持部の押動面が被粉砕物を押動するので、被粉砕物は押動面により上方に持ち上げられ、撹拌される。これにより、被粉砕物は、第1溝部に入り込みやすくなり、第1保持部で保持されつつ大回転刃の回転に伴って固定刃の方へ移動し、第1刃部の刃面と固定刃との協働により粗砕される。
また、押動面が上述の仮想直線に対して斜め後方に傾斜しているので、押動面によって上方に持ち上げられずに、押動面に押されながら固定刃の方へ移動した被粉砕物は、押動面が固定刃の表面と交差する際に、押動面に沿って斜め後方に滑りやすくなり、固定刃と押動面との間で挟まれることなく大回転刃の上側に排除される。上述のように、押動面を備えることにより、被粉砕物を大回転刃上で撹拌するので第1保持部で保持しやすくなる。また、第1保持部と固定刃との間で被粉砕物が挟み込まれることを防止することができる。
本発明によれば、成形不良品又は余剰の成形品などの被粉砕物を確実に粉砕することができる。
本実施の形態の粉砕機の構成の一例を示す要部平面図である。 本実施の形態の粉砕機の構成の一例を示す要部側面図である。 本実施の形態の粉砕機の粗砕刃の第1実施例を示す側面図である。 本実施の形態の粉砕機の第1実施例の粗砕刃による被粉砕物の粗砕の一例を示す模式図である。 本実施の形態の粉砕機の粗砕刃の第2実施例を示す側面図である。 本実施の形態の粉砕機の粗砕刃の第3実施例を示す側面図である。 本実施の形態の粉砕機の粗砕刃の第4実施例を示す側面図である。 本実施の形態の粉砕機の第4実施例の粗砕刃による粗砕の様子の一例を示す模式図である。 本実施の形態の粉砕機の粗砕刃の第5実施例を示す側面図である。 従来の粉砕機の粗砕刃による成形不良品又は余剰の成形品の粉砕の様子の一例を示す模式図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の粉砕機50の構成の一例を示す要部平面図であり、図2は本実施の形態の粉砕機50の構成の一例を示す要部側面図である。なお、図1及び図2では投入ホッパを省略している。図1及び図2に示すように、支持台1の上面には、適長離隔した1対の金属製の固定側壁2、2を対設してあり、固定側壁2、2の両側部には、1対の金属製の揺動側壁3、3が固定側壁2、2で挟まれるように配置してあり、固定側壁2、2、及び揺動側壁3、3により筐体を構成している。粉砕機50の筐体は、上側及び下側に開口部を有する。
一方の固定側壁2の略中央部には、軸受10が取り付けられてあり、他方の固定側壁2には、電動モータが取り付けられた減速機11が取り付けられてあり、減速機11を介して電動モータのモータ軸に連動する回転軸25が固定側壁2、2の間に軸架されている。
固定側壁2、2、及び揺動側壁3、3で囲まれる空間(粉砕室)には、回転軸25に嵌装された大回転刃としての粗砕刃4、4、及び小回転刃としての粉砕刃6、6、6が収容される。粗砕刃4及び粉砕刃6は、回転刃を構成する。粗砕刃(以下、大回転刃ともいう)4、4は、回転軸25の軸方向に適長離隔して配置されている。粉砕刃(以下、小回転刃ともいう)6、6、6は、固定側壁2と粗砕刃4との間、及び粗砕刃4、4の間に配置され、回転軸25方向に所定の間隔で環状溝が形成され、隣接する環状溝間の環状突起部の外周面を鋸歯状に形成している。
固定側壁2に最も近い位置に配された粉砕刃6は、回転軸25の一端側に配され、軸方向に適長の長さ寸法を有し、粉砕刃6に隣接して粗砕刃4を配置してある。筐体内で横置きされた回転軸25の一端側、すなわち回転軸25が横置きされた筐体内側(固定側壁2の内面側)から回転軸25の軸方向に沿って適長の長さ寸法の粉砕刃6と当該粉砕刃6に隣接して粗砕刃4を設けてある。
揺動側壁3、3は、回転軸25に平行な揺動軸21、22の回りに揺動可能であり、揺動側壁3、3を開くことにより、筐体内部が上向きに開放される。一方の揺動側壁3の内側には、各粗砕刃4、及び各粉砕刃6との協働により被粉砕物(例えば、成形不良品又は余剰の成形品などであるが、スプルランナを含めてもよい)を粉砕するための矩形の板状の第1固定刃7a、…、及び第2固定刃7bで構成される固定刃7が、内側に向かって下方向に傾斜するように固定されている。
第1固定刃7aは、長手方向の寸法が粉砕刃6の軸方向の寸法と略同一であり、長辺側の一方の縁部は、粉砕刃6の刃先と噛み合うように凹凸状に形成された歯部を有し、ボルト9、…で揺動側壁3の内側に固定されている。また、第1固定刃7aの短辺側であって粗砕刃4と近接する縁部には、粗砕刃4との協働により被粉砕物を粗砕する歯部を形成している。
第2固定刃7bは、長手方向の寸法が揺動側壁3の軸方向の寸法と略同一であり、長辺側の一方の縁部であって、粗砕刃4と近接する箇所には、粗砕刃4との協働により被粉砕物を粗砕する歯部を形成している。第2固定刃7bは、ボルト(不図示)により第1固定刃7a、…の長辺側の他方の縁部に当接するように揺動側壁3の内側に固定されている。
揺動側壁3の内側であって固定刃7の下側には、粗砕刃4、4で粗砕され、所定の大きさに粉砕されていない被粉砕物が排出されることを防止するため、粗砕刃カバー31が設けられている。粗砕刃カバー31は、粗砕刃4、4の回転軌道を覆うように内側に円弧状の溝加工が施されている。
他方の揺動側壁3の内側には、粉砕刃6、6、6で所定の大きさ(粒形状)に粉砕された粉砕材を掻き落とし、筐体の下側の材料受部(不図示)へ排出するための略矩形の板状のスクレーパ5が、ボルト8、8、8により内側に向かって下方向に傾斜するように固定されている。
スクレーパ5は、粗砕刃4、4が回転する部分に矩形状の切り込みを形成してあり、長辺側の一方の縁部であって、粉砕刃6、6、6と近接する箇所には、粉砕刃6の刃先と噛み合うように凹凸状に形成された掻き落とし部を形成している。
揺動側壁3の内側であってスクレーパ5の下側には、粗砕刃4、4で粗砕され、未だ所定の大きさに粉砕されていない被粉砕物が排出されることを防止するため、粗砕刃カバー31が設けられている。粗砕刃カバー31は、粗砕刃4、4の回転軌道を覆うように内側に円弧状の溝加工が施されている。両方の揺動側壁3、3を閉じた場合、各粗砕刃カバー31は、一端部でお互いに当接して、粗砕刃4、4の回転軌道を覆う空間を形成し、未粉砕の被粉砕物が排出されることを防止する。
各固定側壁2、及び各揺動側壁3で構成される筐体の4隅には、揺動側壁3、3を固定側壁2、2に固定するため一面がテーパ状のロック部材13、…が取り付けられるようになっており、テーパ状の一面で固定側壁2、揺動側壁3の端部を挟み込み、ロック部材13に螺合したレバー12を締め付けることにより、揺動側壁3、3を固定側壁2、2に固定する。各揺動側壁3は、揺動側壁3に固定されたハンドル14を持って開閉することができる。
被粉砕物を粉砕する場合、レバー12を締め付けることにより、揺動側壁3、3を固定側壁2、2に固定する。筐体の上部に配置された投入ホッパに被粉砕物を投入し、電動モータの電源をオンにすると、回転軸25が所定の回転数で回転し、粗砕刃4、粉砕刃6が回転する。回転方向は、粗砕刃4、及び粉砕刃6が上側から下側に向かって固定刃7と噛み合うとともに、下側から上側に向かってスクレーパ5と噛み合う方向である。
これにより、被粉砕物は、まず粗砕刃4と固定刃7との協働により粗砕され、粉砕刃6に食い込み易い大きさに細断される。粗砕された被粉砕物は、粉砕刃6と第1固定刃7aとの協働により所定の大きさの粉砕材に粉砕され、粉砕刃6の回転に伴って筐体の下側に送られ、材料受部に排出される。また、所定の大きさに粉砕された粉砕材のうち、静電気で粉砕刃6の側面に付着したものは、粉砕刃6とスクレーパ5との協働によりスクレーパ5の下面で掻き落とされ、材料受部に排出される。
粗砕刃4により粗砕された被粉砕物の一部は、粗砕刃4の回転により固定刃7の下側に送られるが、粗砕刃カバー31で受け止められ、再び各粉砕刃6の上側に送られるとともに、材料受部に誤って排出されることを防止する。
また、被粉砕物を粉砕した後には、粉塵(粉砕片)が固定刃7の上面及び刃先、スクレーパ5の上面及び端部、粉砕刃6の表面、粗砕刃4の表面、粗砕刃カバー31の外側及び内側、固定側壁2、2の内部、揺動側壁3、3の内部などに残留する。
図2に示すように、固定側壁2の略中央部に回転軸25が軸架されてあり、回転軸25には、粗砕刃4、粉砕刃6が所定の位置で嵌装されている。一方の揺動側壁3の内側上面には、回転軸25の方向に向かって下方向に傾斜して固定刃7(第1固定刃7a、第2固定刃7b)が固定されてあり、固定刃7の下側であって粗砕刃4の回転軌道には、粗砕刃カバー31を設けている。
他方の揺動側壁3の内側上面には、回転軸25の方向に向かって下方向に傾斜してスクレーパ5が固定されてあり、スクレーパ5の下側であって粗砕刃4の回転軌道には、粗砕刃カバー31を設けている。
各粗砕刃カバー31は、所定の厚みを有する劣弧状の円環形状をなし、内側は粗砕刃4の回転軌道に沿って溝加工が施された空間を形成してある。揺動側壁3、3が閉じられた状態では、粗砕刃カバー31の一端部同士が当接し、粗砕刃4の回転に伴って固定刃7及びスクレーパ5の下側に回りこんだ未処理の粉砕片を受け止める。
回転軸25の略鉛直下であって揺動側壁3の固定側壁2と近接する面には、回転軸25の軸方向と平行に軸体21、21を垂設している。各軸体21と略水平であって、軸体21より外側には、軸体21の軸方向と平行に軸体22、22を固定側壁2の揺動側壁3と近接する面に垂設している。
軸体21、22には、軸体21、22を挿通する挿通孔を有し、略楕円形状の連係板23が、固定側壁2及び揺動側壁3の間に軸体21、22の回りに回動可能に取り付けられている。揺動側壁3の連係板23の上方には、外側から内側に向かって下方向に傾斜した切欠面32を形成している。なお、切欠面32は、揺動側壁3を開く場合に、連係板23の上側側面に当接することにより、揺動側壁3と連係板23とを係止させ、連動して回転させるものであり、面に限定されるものではなく、係止することができる形状であれば、湾曲した面、凹凸状の形状など適宜設定することができる。
回転軸25の下側であって、固定側壁2の揺動側壁3との摺動面には、円柱状の固定ピン24を適長離隔して垂設してあり、揺動側壁3の固定側壁2との摺動面には、揺動側壁3が閉じられた状態で、固定ピン24に嵌合する半円弧状の嵌合面34を形成している。これにより、揺動側壁3を閉じる際の揺動側壁3の上下方向のぶれを防止し、揺動側壁3の開閉時に粗砕刃4、粉砕刃6などの刃先が、固定刃7の刃先、スクレーパ5などと干渉して刃先が損傷することを防止する。
次に、本実施の形態の粉砕機50の粗砕刃4(大回転刃)について説明する。
図3は本実施の形態の粉砕機50の粗砕刃4の第1実施例を示す側面図である。図3中、符号61は、粉砕刃6の刃元(刃底)の回転軌跡を示し、外径寸法をd1で表す。第1実施例は、小型の粉砕機の場合を示し、粉砕刃6の外径寸法d1は、比較的小さい。図3に示すように、粗砕刃4は、粗砕刃4の円周方向に沿って均等な位置に4個の刃部401(第1刃部)を設けてあり、刃部401は、粗砕刃4の径方向に沿って形成された刃面41を有する。粗砕刃4の外周面45と刃面41とが交差する箇所は、刃先40となっている。
粗砕刃4は、刃部401から回転方向(図3中、矢印で示す方向)と反対側に延設した形で保持部402(第1保持部)を設けている。保持部402は、刃部401の刃面41と略平行をなす保持面42を有する。刃部401は、刃面41及びその近傍の箇所であり、保持部402は、保持面42及びその近傍である。刃面41と略平行とは、平行だけでなく、刃面41と保持面42との離隔寸法が、粗砕刃4の中央部よりも端部の方が大きい場合も含む。
粗砕刃4は、刃部401の刃面41及び保持部402の保持面42で画定される溝部43(第1溝部)を有し、刃面41と保持面42は、溝部43の溝底面44に繋がっている。また、保持面42と外周面45とは、保持端46で交差している。図3中、符号Sは、刃先40の回転軌道を表す。なお、被粉砕物の粉砕片が挟まらないようにするため、保持端46が回転軌道Sの内側にあれば、保持端46と回転軌道Sとの径方向の寸法は小さい方がよい。
図4は本実施の形態の粉砕機50の第1実施例の粗砕刃4による被粉砕物の粗砕の一例を示す模式図である。図4では、簡便のため、粗砕刃4、粉砕刃6の刃元(刃底)、固定刃7の表面71、スクレーパ5の表面51の位置関係を示す。また、図4に示す粗砕刃4は、図3に例示したものである。
図4Aに示すように、粗砕刃4の上側、固定刃7の表面71上又はスクレーパ5の表面51上に投入された被粉砕物(材料)の一部は、粗砕刃4の溝部43に入り込んだ状態で、保持部402(保持面42)で保持されつつ、粗砕刃4の回転に伴って固定刃7(固定刃7の表面71)の方へ移動する。
そして、図4Bに示すように、被粉砕物は、保持部402で保持されたままの状態で、刃部401の刃面41と固定刃7との協働により粗砕される。この場合、粗砕刃4と固定刃7とで一度に粗砕される被粉砕物の量が溝部43の深さ寸法及び刃面41と保持面42との離隔寸法の大きさで制限されるので、粗砕刃4に加わる負荷(トルク)が過剰(過負荷)になって粗砕刃4が停止することを防止することができるので、成形不良品又は余剰の成形品などの被粉砕物を確実に粉砕することができる。
また、図3に示すように、刃面41と保持面42との離隔寸法W1は、溝部43の深さ寸法D1より小さい(W1<D1)。溝部43の深さD1は、刃部401の刃面41の長さに略等しく、例えば、粗砕刃4の外径と粉砕刃6の外径との差と同程度の寸法となる。効率よく被粉砕物を粗砕するためには、刃面41の径方向の長さ、すなわち溝部43の深さD1は大きい方がよい。一方、刃面41と保持面42との離隔寸法W1を大きくし過ぎると、溝部43の中に多くの被粉砕物が入り込むことになり、粗砕刃4に過負荷がかかる。そこで、刃面41と保持面42との離隔寸法W1を溝部43の深さ寸法D1より小さくすることにより、粗砕刃4の刃面41を有効に活用(径方向の粗砕範囲を大きく)しつつ粗砕刃4に過負荷がかからないようにすることができる。
なお、第1実施例においては、粗砕刃4の刃部401の数は4個であったが、刃部401の数は4個に限定されるものではなく、2個、3個又は5個以上であってもよい。粗砕刃4の外径が大きくなれば、刃部401の数を増やすことができる。
図5は本実施の形態の粉砕機50の粗砕刃4の第2実施例を示す側面図である。第2実施例は、刃部401と保持部402との中途に第2溝部としての溝部431を4個設けたものである。なお、第2実施例は、小型の粉砕機の場合を示す。
図5に示すように、第2実施例の粗砕刃4は、径方向に沿って形成された刃面411を有する第2刃部、刃面411と略平行をなす保持面421を有し、被粉砕物を保持する第2保持部、第2刃部及び第2保持部で画定される溝部431(第2溝部)を設けている。刃面411と保持面421は、溝部431の溝底面441に繋がっている。そして、溝部431の深さ寸法D2は、溝部43の深さ寸法D1より短い(D2<D1)。
すなわち、第2刃部の刃面411の長さは、刃部401の刃面41の長さより短い。粗砕刃4は、刃部401の刃面41に加えて、第2刃部の刃面411により被粉砕物を粗砕することができるので、粗砕刃4が一回転する間に粗砕する回数を増やすことができ、粗砕の効率を向上させることができる。
なお、刃面411と保持面421との離隔寸法は、刃面41と保持面42との離隔寸法と同程度とすることができる。これにより、溝部431の側面視の面積を、溝部43の面積より小さくすることができ、溝部431に入り込んだ被粉砕物により粗砕刃4が過負荷になることはない。
図6は本実施の形態の粉砕機50の粗砕刃4の第3実施例を示す側面図である。図6中、符号d2は、粉砕刃6の刃先の回転軌跡を示し、粉砕刃6の外径寸法をd2とする。第3実施例は、大型の粉砕機の場合を示し、粉砕刃6の外径寸法d2は、比較的大きい。
第3実施例では、粉砕刃6の外径は、所要径より大きい。所要径より大きいとは、粉砕刃6の外径が比較的大きい場合であり、粉砕機のなかでも比較的大型の粉砕機に使用されている粉砕刃の外径を含む意味である。例えば、粉砕刃6の外径は、粗砕刃4の外径の2分の1より大きいとすることができる。なお、2分の1は、一例であって、これに限定されるものではない。
図6に示すように、刃部の刃面41と保持部の保持面42との離隔寸法W3は、溝部43の深さ寸法D3の2倍の寸法より小さい(W3<2×D3)。大型の粉砕機の場合のように粉砕刃6の外径が比較的大きい場合、粉砕刃6の外径に対する粗砕刃4の外径の割合を大きくすると、粗砕刃4の刃面41、特に先端の刃先40には過剰な負荷がかかるようになる。そこで、大型の粉砕機の場合には、粉砕刃6の外径に対する粗砕刃4の外径の割合を小さくする必要があり、粗砕刃4の刃部の刃面41の長さ、すなわち溝部43の深さ寸法D3は、小型の粉砕機の溝部43の深さ寸法D1(図3参照)に比べて小さくなる。
このため、刃面41と保持面42との離隔寸法W3を、溝部43の深さ寸法D3より小さくすると、刃面41と保持面42との離隔寸法が小さくなりすぎて所要の被粉砕物を保持しつつ固定刃7の方へ移動させることができない。そこで、刃部の刃面41と保持部の保持面42との離隔寸法W3を、溝部の深さ寸法D3の2倍の寸法より小さくすることにより、被粉砕物が保持部(溝部43)で保持されるようにしつつ、溝部43に被粉砕部が過剰に入り込まないようにして、所要の量の被粉砕物を保持しつつ固定刃7の方へ移動させることができ、確実に被粉砕物を粗砕することができる。
図7は本実施の形態の粉砕機50の粗砕刃4の第4実施例を示す側面図である。第4実施例は、粗砕刃4は、刃部401、保持部402、溝部43をそれぞれ2個設けてあり、後述の押動面47を備える。なお、第4実施例は、小型の粉砕機の場合を示す。
図7に示すように、保持部402は、保持面42の反対側に押動面47を備える。押動面47が粗砕刃4の外周45と交差する一方の端部471が固定刃7の表面71と交差するときに、押動面47の延長線(図7中符号Aで示す仮想直線)と固定刃7の表面71とがなす角度をθで表す。押動面47は、当該角度θが正(例えば、15°〜40°の範囲、ただし当該範囲内に限定されるものではない)となるように形成してある。つまり、端部471が固定刃7の表面71と交差するときに、押動面47は、固定刃7の表面71に対して回転方向と反対側の(図7中右回りの)角度を有するようにしてある。この場合、保持部402は、保持面42との離隔寸法W4が粗砕刃4の端部よりも中央部が大きくなるように形成された押動面47を備えるということができる。なお、図7では、固定刃7の表面71の延長線が回転軸の中心を通るように描かれているが、固定刃7の表面71の延長線が回転軸の中心を通らないように固定刃7を設けることもできる。
一方、刃部401の刃面41は、刃面41の延長線と固定刃7の表面71とがなす角度が負(ただし、ゼロ、あるいは微小な角度であれば正でもよい)となるように形成され、材料に刃が食い込む角度となる。つまり、刃先40が固定刃7の表面71と交差するときに、刃面41は、固定刃7の表面71に対して回転方向の(図7中左回りの)角度を有するようにしてある。上述のように、押動面47が、固定刃7の表面71に対して回転方向と反対側の(図7中右回りの)角度を有するように構成することにより、固定刃7の表面71と押動面47との交差位置は、粗砕刃4の回転に伴って押動面47の端部472から端部471の方へ移動する。
また、刃部401付近の外周面45は、回転方向の反対方向に向かって途中から粗砕刃4の中央部に向かって傾斜させた傾斜面48となっている。傾斜面48の一端は端部472で押動面47に繋がっている。
次に、押動面47の機能について説明する。図8は本実施の形態の粉砕機50の第4実施例の粗砕刃4による粗砕の様子の一例を示す模式図である。図8では、簡便のため、粗砕刃4、粉砕刃6の刃先の回転軌跡61、固定刃7の表面71、スクレーパ5の表面51の位置関係を示す。また、図8に示す粗砕刃4は、図7に例示したものである。
図8Aに示すように、被粉砕物(材料)が、投入ホッパから粗砕刃4上、固定刃7の表面71上及びスクレーパ5の表面51上に投入される。図8Bに示すように、投入された被粉砕物の一部は、粗砕刃4の押動面47上に載った状態となり、粗砕刃4の回転に連動して保持部の押動面47が被粉砕物を押動するので、被粉砕物は押動面47により上方に持ち上げられ、撹拌される。そして、図8Cに示すように、撹拌された(持ち上げられた)被粉砕物は、次に回転してくる溝部43に入り込みやすくなり、保持部402(保持面42)で保持されつつ粗砕刃4の回転に伴って固定刃7の方へ移動し、図8Dに示すように、刃先40が被粉砕物に食い込むとともに、刃部401の刃面41と固定刃7との協働により粗砕される。
また、押動面47が固定刃7の表面71に対して斜め後方(固定刃7の表面71に対して右回りの角度θを有するよう)に傾斜しているので、押動面47によって上方に持ち上げられずに、押動面47に押されながら固定刃7の方へ移動した被粉砕物は、図8Cに示すように、押動面47が固定刃7の表面71と交差する際に、押動面47に沿って斜め後方(図8中、符号Bで示す方向)に滑りやすくなり、固定刃7と押動面47との間で挟まれることなく粗砕刃4の上側に排除される。
上述のように、粗砕刃4に押動面47を備えることにより、被粉砕物を粗砕刃4上で撹拌するので保持部402(保持面42)で保持しやすくなり、粉砕効率を向上させることができる。また、保持部402(押動面47)と固定刃7との間で被粉砕物が挟み込まれることを防止することができる。
また、傾斜面48を備えることにより、粗砕刃4の回転に伴って被粉砕物を押動面47の方へ導くことができる。
図9は本実施の形態の粉砕機50の粗砕刃4の第5実施例を示す側面図である。第5実施例は、粗砕刃4は、刃部401、保持部402、溝部43、押動面47をそれぞれ3個設けてある。第5実施例は、第4実施例と同様、小型の粉砕機の場合を示す。なお、図示していないが、粗砕刃4は、刃部401、保持部402、溝部43、押動面47をそれぞれ4個設けてもよい。
ただし、粗砕刃4は、刃部401、保持部402、溝部43、押動面47それぞれの数を、例えば、5個以上に増やすと、押動面47と、粗砕刃4の中心を通る仮想直線とのなす角度が小さくなり、押動面47の傾斜が径方向に近づくため、押動面47と被粉砕物との滑りが悪くなり(摩擦係数が大きくなり)、保持部402の押動面47と固定刃7との間で被粉砕物が挟まったまま排除されなくなるので、押動部47の数は、粗砕刃4の外径に応じて、その数を決定する必要がある。
上述の実施の形態では、粉砕機は揺動側壁が開く構成であったが、揺動側壁の開閉機構はどのような構造のものであってもよい。また、揺動側壁を具備せずに粉砕機の筐体を4側壁で固定したもの、あるいは4側壁を一体化したものであってもよい。
上述の実施の形態では、回転軸25に、3個の粉砕刃6及び2個の粗砕刃4が交互に配置した構成であったが、粉砕刃6及び粗砕刃の数は、上述の例に限定されるものではない。
本発明は、実施例に限定されるものではない。
2 固定側壁(筐体)
3 揺動側壁(筐体)
4 粗砕刃(大回転刃)
5 スクレーパ
6 粉砕刃(小回転刃)
7 固定刃
25 回転軸
40 刃先
41、411 刃面
42、421 保持面
43、431 溝部
44、441 溝底
45 外周面
46 保持端
47 押動面
48 傾斜面
401 刃部
402 保持部
51 スクレーパの表面
71 固定刃の表面

Claims (3)

  1. 上側に開口部を有する筐体と、該筐体内で横置きされた回転軸に取り付けられ、大回転刃及び小回転刃からなる回転刃と、前記筐体内に配置され前記回転刃と係合する固定刃とを備え、前記回転刃と固定刃との協働により被粉砕物を粉砕する粉砕機において、
    前記大回転刃は、
    径方向に沿って形成された刃面を有する第1刃部と、
    前記刃面と略平行をなす保持面を有し、前記被粉砕物を保持する第1保持部と、
    前記第1刃部及び第1保持部で画定される第1溝部と
    備え
    前記刃面と保持面との離隔寸法は、前記第1溝部の深さ寸法より小さく、
    前記大回転刃は、
    径方向に沿って形成された刃面を有する第2刃部と、
    前記刃面と略平行をなす保持面を有し、前記被粉砕物を保持する第2保持部と、
    前記第2刃部及び第2保持部で画定される第2溝部と
    を備え、
    該第2溝部の深さ寸法は、前記第1溝部の深さ寸法より短いことを特徴とする粉砕機。
  2. 上側に開口部を有する筐体と、該筐体内で横置きされた回転軸に取り付けられ、大回転刃及び小回転刃からなる回転刃と、前記筐体内に配置され前記回転刃と係合する固定刃とを備え、前記回転刃と固定刃との協働により被粉砕物を粉砕する粉砕機において、
    前記大回転刃は、
    径方向に沿って形成された刃面を有する第1刃部と、
    前記刃面と略平行をなす保持面を有し、前記被粉砕物を保持する第1保持部と、
    前記第1刃部及び第1保持部で画定される第1溝部と
    備え、
    前記刃面と保持面との離隔寸法は、前記第1溝部の深さ寸法より小さく、
    前記第1保持部は、
    前記保持面の反対側に該保持面との離隔寸法が前記大回転刃の端部よりも中央部が大きくなるように形成された押動面を備え、
    該押動面は、
    前記大回転刃の回転に応じて前記被粉砕物を押動するようにしてあることを特徴とする粉砕機。
  3. 前記小回転刃の外径は、所要径より大きく、
    前記刃面と保持面との離隔寸法は、前記第1溝部の深さの2倍の寸法より小さいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の粉砕機。
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