JP2011104537A - 粉砕機 - Google Patents
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Abstract
【課題】第1及び第2の可動側壁13,14が開くときに粗砕刃3へ接当干渉するのを防止できる上、容易に清掃作業を行うことができる粉砕機を提供する。
【解決手段】第1及び第2の可動側壁13,14の凹溝45の側壁45bは、両可動側壁13,14を閉じたときに、互いに接合するように構成するとともに、第1及び第2の可動側壁13,14間に、粗砕刃3の移動軌跡空間の外周に沿う形の受け面76を有する受け具75を配置する。受け面76の可動側壁13,14側の各端部Pが回転軸7の中心と当該可動側壁13,14の支軸37の中心とを結ぶ線Wよりも当該可動側壁13,14の開き揺動側に位置するように、受け面76を粗砕刃3の移動軌跡空間の外周に沿って延在させる。
【選択図】図3
【解決手段】第1及び第2の可動側壁13,14の凹溝45の側壁45bは、両可動側壁13,14を閉じたときに、互いに接合するように構成するとともに、第1及び第2の可動側壁13,14間に、粗砕刃3の移動軌跡空間の外周に沿う形の受け面76を有する受け具75を配置する。受け面76の可動側壁13,14側の各端部Pが回転軸7の中心と当該可動側壁13,14の支軸37の中心とを結ぶ線Wよりも当該可動側壁13,14の開き揺動側に位置するように、受け面76を粗砕刃3の移動軌跡空間の外周に沿って延在させる。
【選択図】図3
Description
本発明は、合成樹脂成形品の成形に伴って発生する副産物であるスプル・ランナや成形不良品、廃プラスチック類などの被粉砕物を粉砕する粉砕機に関する。
この種の粉砕機として、例えば、ホッパから落下される被粉砕物を、ハウジング内の回転軸上に具備した粗砕刃及び細砕刃と、ハウジング内に粗砕刃及び細砕刃に対応すべく設けた固定刃との協働によって粉砕するようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。上記ハウジングは、メンテナンスや清掃、刃物交換等を行い易くするために、所定間隔を置いて配置された前、後壁と、これら前壁と後壁との間に、各々が各下端の支点軸を揺動支点として外側に向けて起倒可能な左右の開閉扉とを備えている。粗砕刃に対峙される左右の開閉扉の各内面には、粗砕刃の移動軌跡空間を囲う円弧状の凹溝を形成するリターンケース部を一体に形成している。リターンケース部の機能は、粗砕刃で粉砕された被粉砕物の一部が、凹溝内で粗砕刃に押されながら左又は右の一方の開閉扉のリターンケース部の上端から、他方の開閉扉のリターンケース部の上端まで周回し、このリターンケース部の誘導規制が無くなったところで、上記被粉砕物の一部は飛出し、粗砕刃に隣接して設けられた細砕刃に移動して、この細砕刃によって細かく粉砕されたうえでハウジング下方へ排出するというものである。
上記粉砕機では、左右の開閉扉に設けられたリターンケース部は、左右の開閉扉を支点軸回りに揺動させて閉じたときには、左右のリターンケース部がハウジングの左右方向の中心位置で突合せ状に接合されるようになっている。そして、左右のリターンケース部は、左右の開閉扉を支点軸回りに開閉操作するときに、粗砕刃と接当干渉しないように設計する必要がある。具体的には、左右二つのリターンケース部の接合面下端は、その角部を面取りすることで、粗砕刃との接当干渉を回避している。
しかしながら、このような構成では、左右のリターンケース部同士が接合されたときに面取り部同士間の上部に粉砕物が溜まってしまう。この溜まった粉砕物がリサイクルされて樹脂成形用材料として用いられた場合、成形時に異色材料、異質材料の混入を起こして成形不良品を発生するという問題があった。
しかしながら、このような構成では、左右のリターンケース部同士が接合されたときに面取り部同士間の上部に粉砕物が溜まってしまう。この溜まった粉砕物がリサイクルされて樹脂成形用材料として用いられた場合、成形時に異色材料、異質材料の混入を起こして成形不良品を発生するという問題があった。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、上記従来の左右の開閉扉に相当する第1及び第2の可動側壁を備えた粉砕機において、第1及び第2の可動側壁が開くときに粗砕刃へ接当干渉するのを確実に回避できるうえに、異色材料、異質材料の混入問題をも解消できる粉砕機を提供することにある。
本発明は、所定間隔を置いて対向配備された第1及び第2の固定側壁と、この第1及び第2の固定側壁間に回転自在に架設された回転軸と、前記第1及び第2の固定側壁間に前記回転軸と平行に架設された第1及び第2の支軸と、前記第1及び第2の支軸回りに開閉揺動可能な第1及び第2の可動側壁と、前記回転軸上に並べて具備された粗砕刃及び細砕刃と、第1及び第2の少なくとも一方の可動側壁に固定され、前記粗砕刃及び細砕刃と協働して被粉砕物を粉砕する固定刃と、を備えており、
前記粗砕刃に対峙される前記第1及び第2の可動側壁の各内面には、前記粗砕刃の移動軌跡空間を囲う円弧状の凹溝が設けられている粉砕機において、
前記第1及び第2の可動側壁の各凹溝の側壁は、両可動側壁を閉じたときに、互いに接合するようになっているとともに、
前記第1及び第2の可動側壁間に、前記粗砕刃の移動軌跡空間の外周に沿う形の受け面を有する受け具を配置していることを特徴とする。
前記粗砕刃に対峙される前記第1及び第2の可動側壁の各内面には、前記粗砕刃の移動軌跡空間を囲う円弧状の凹溝が設けられている粉砕機において、
前記第1及び第2の可動側壁の各凹溝の側壁は、両可動側壁を閉じたときに、互いに接合するようになっているとともに、
前記第1及び第2の可動側壁間に、前記粗砕刃の移動軌跡空間の外周に沿う形の受け面を有する受け具を配置していることを特徴とする。
本発明によれば、粗砕刃の移動軌跡空間の外周のうち、第1及び第2の可動側壁の間の部分は、受け具の受け面によって提供されるため、この受け面に対応する部分については、各可動側壁の凹溝の内周面(溝底面)を形成する必要がない。
このため、第1及び第2の可動側壁を開き揺動するときに、粗砕刃への接当干渉を回避することができる。
また、凹溝内に侵入した被粉砕物は、各可動側壁の凹溝と受け具の受け面とで形成される粗砕刃の移動軌跡空間を周回して固定刃の上面に戻されるので、従来どおり、被粉砕物が未粉砕のまま排出されるのを防止することができる。
さらに、受け面上に溜まった微粉等は、第1及び第2の可動側壁を開き揺動した後、受け面から容易に払い除けることができるので、清掃作業も容易である。
また、清掃の際に受け具を取り外す必要がないので、煩わしさもない。
このため、第1及び第2の可動側壁を開き揺動するときに、粗砕刃への接当干渉を回避することができる。
また、凹溝内に侵入した被粉砕物は、各可動側壁の凹溝と受け具の受け面とで形成される粗砕刃の移動軌跡空間を周回して固定刃の上面に戻されるので、従来どおり、被粉砕物が未粉砕のまま排出されるのを防止することができる。
さらに、受け面上に溜まった微粉等は、第1及び第2の可動側壁を開き揺動した後、受け面から容易に払い除けることができるので、清掃作業も容易である。
また、清掃の際に受け具を取り外す必要がないので、煩わしさもない。
本発明の粉砕機は、前記受け面の可動側壁側の端部が前記回転軸の中心と当該可動側壁の支軸の中心とを結ぶ線上又はこの線よりも当該可動側壁の開き揺動側に位置するように、前記受け面が前記粗砕刃の移動軌跡空間の外周に沿って延在しているように構成することができる。
このように構成すれば、第1及び第2の可動側壁を開き揺動するときに、粗砕刃がいずれの回動角度位置に停止していても、該粗砕刃に接当干渉することがないため、利便性が高い。
このように構成すれば、第1及び第2の可動側壁を開き揺動するときに、粗砕刃がいずれの回動角度位置に停止していても、該粗砕刃に接当干渉することがないため、利便性が高い。
本発明における受け具は、粉砕物が排出される排出口に架設された台座部と、前記台座部から立設された脚部とを備え、前記受け面が前記脚部の上部に設けられるように構成することができる。
このように、受け面を上部に有するように受け具を構成すれば、受け面へのアクセスがさらに容易になり、清掃の際に便利である。
このように、受け面を上部に有するように受け具を構成すれば、受け面へのアクセスがさらに容易になり、清掃の際に便利である。
本発明における受け具は、前記第1及び第2の支軸と平行な支持軸回りに揺動自在に設けるとともに、この受け具の揺動範囲を前記第1及び第2の可動側壁の内面によって規制するように構成しても良い。
この場合、受け具は、各可動側壁を開放したときに、前後いずれかの方向に揺動して倒れた状態ないし傾いた状態になるが、各可動側壁の内面によってその揺動範囲が規制されているので、各可動側壁を閉じれば、それに伴って再び起立するようになる。
他方、受け具が揺動可能に設けられているので、受け面に溜まった微粉等が揺動動作により自然に払われることになり、便利である。
この場合、受け具は、各可動側壁を開放したときに、前後いずれかの方向に揺動して倒れた状態ないし傾いた状態になるが、各可動側壁の内面によってその揺動範囲が規制されているので、各可動側壁を閉じれば、それに伴って再び起立するようになる。
他方、受け具が揺動可能に設けられているので、受け面に溜まった微粉等が揺動動作により自然に払われることになり、便利である。
本発明によれば、第1及び第2の可動側壁を開き揺動するときに、第1及び第2の可動側壁が粗砕刃へ接当干渉するのを回避することができる。また、受け面上に溜まった微粉等は、受け具を取り外すことなく受け面から容易に払い除けることができるので、清掃の際の利便性が高い。
本発明に係る粉砕機1は、合成樹脂成形品の成形に伴って発生する副産物であるスプル・ランナなどの被粉砕物を粉砕し、この粉砕した粉砕物(図示せず、以下同じ。)を排出するものである。
図1及び図2に示すように、本発明に係る粉砕機1は、ハウジング2と、ハウジング2内に収容され、被粉砕物を粉砕する回転刃たる粗砕刃3と細砕刃4、固定刃5、粗砕刃3及び細砕刃4を挟んで固定刃5と対向するスクレーパー6、粗砕刃3及び細砕刃4を支持する回転軸7、回転軸7を回転自在に支持する第1及び第2軸受ユニット8,9、及び回転軸7に動力伝達可能に連結される動力源としての電動モータ等のモータ10などを備えている。
図1及び図2に示すように、本発明に係る粉砕機1は、ハウジング2と、ハウジング2内に収容され、被粉砕物を粉砕する回転刃たる粗砕刃3と細砕刃4、固定刃5、粗砕刃3及び細砕刃4を挟んで固定刃5と対向するスクレーパー6、粗砕刃3及び細砕刃4を支持する回転軸7、回転軸7を回転自在に支持する第1及び第2軸受ユニット8,9、及び回転軸7に動力伝達可能に連結される動力源としての電動モータ等のモータ10などを備えている。
なお、以下では、粉砕機1を平面視したときの回転軸7の軸線に沿う方向を左右方向Xとし、左右方向Xと直交する方向を前後方向Yとする。また、図1に示す平面視を基準として、左側、右側、前側、後側という。さらに、鉛直方向(図1の紙面に垂直な方向)を上下方向Zとする。
ハウジング2は、全体として、上端及び下端が開放された箱型に形成されており、被粉砕物が供給される材料投入空間15を区画している。ハウジング2の上方には、図示しないホッパが設けられるようになっており、このホッパから被粉砕物がハウジング2内に供給される。
図1及び図2に示すように、このハウジング2は、第1及び第2の固定側壁11,12と、第1及び第2の固定側壁11,12間に配置される第1及び第2の可動側壁13,14と、第1及び第2の固定側壁11,12が固定される基台16とを備えている。
図6(A)及び(B)に示すように、基台16は、ハウジング2内で粉砕された被粉砕物を下方へ排出するために貫通形成された排出口18と、排出口18を挟んで対向する1対の側部19と、第1及び第2の固定側壁11,12が固定される左右の接合面20とを備えている。
排出口18は、前後方向Yにおける基台16の中央において、平面視矩形状に開口形成されている。排出口18の下方には、粉砕された被粉砕物を貯留するための貯留タンク(図示せず)などが接続されるようになっている。接合面20には、第1及び第2の固定側壁11,12を固定するためのねじ孔26が複数個形成されている。
排出口18は、前後方向Yにおける基台16の中央において、平面視矩形状に開口形成されている。排出口18の下方には、粉砕された被粉砕物を貯留するための貯留タンク(図示せず)などが接続されるようになっている。接合面20には、第1及び第2の固定側壁11,12を固定するためのねじ孔26が複数個形成されている。
基台16の各側部19の上面には、図3及び図4に示すように、ストッパ台22が重ねられてボルト23等で締め付け固定される。このストッパ台22は、図5に示すように、第1及び第2の可動側壁13,14が全開した場合に、第1及び第2の可動側壁13,14の外側面を受け止めて、それ以上の揺動を規制するためのものである。
図1及び図2に示すように、第1及び第2の固定側壁11,12は、回転軸7の軸線方向に対向配置された矩形平板形状の部材であり、その内側面35の下部を基台16の接合面20に接合させた上、ねじ部材25により固定されて、基台16と一体化される。両固定側壁11,12の内側面35は、左右方向Xに対向しつつ、互いに平行となるように構成されている。
図2に示すとおり、第1及び第2の固定側壁11,12は、その内側面35に、支軸保持凹部33,34を備えている。支軸保持凹部33,34は、後述する第1及び第2の支軸37の左端部及び右端部をそれぞれ嵌合保持するためのものであり、各固定側壁11,12の内側面35の一部を窪ませることにより形成されている。
図1、図3及び図4に示すように、第1及び第2の可動側壁13,14は、粗砕刃3及び細砕刃4を挟んで前後方向Yに対向配置されている。
第1及び第2の各可動側壁13,14の上端部38は、それらの閉鎖状態において、下側に進むに従い互いに近接するように傾斜している。
第1及び第2の各可動側壁13,14の上端部38は、それらの閉鎖状態において、下側に進むに従い互いに近接するように傾斜している。
第1及び第2の各可動側壁13,14は、各上端部38の下方に形成された細砕刃囲み壁部41及び粗砕刃囲み壁部42を備えている。
図4に示すように、各細砕刃囲み壁部41は、細砕刃4の外周面に対峙するように形成されている。各細砕刃囲み壁部41の内側面43は、細砕刃4の外周面に近接している上端側が、回転軸7の中心軸線Oを中心とする略円弧状の面とされており、下端側においては、下方に向かうにつれて互いに近接するように傾斜している。
図4に示すように、各細砕刃囲み壁部41は、細砕刃4の外周面に対峙するように形成されている。各細砕刃囲み壁部41の内側面43は、細砕刃4の外周面に近接している上端側が、回転軸7の中心軸線Oを中心とする略円弧状の面とされており、下端側においては、下方に向かうにつれて互いに近接するように傾斜している。
第1の可動側壁13の粗砕刃囲み壁部42は、第1の可動側壁13の細砕刃囲み壁部41の外側面44よりも外方へ膨出している。同様に、第2の可動側壁14の粗砕刃囲み壁部42は、第2の可動側壁14の細砕刃囲み壁部41の外側面44よりも外方へ膨出している。粗砕刃囲み壁部42は、粗砕刃3によって粉砕された被粉砕物を、固定刃5及びスクレーパー6の上方の材料投入空間15内に戻すためのものである。
第1の可動側壁13の粗砕刃囲み壁部42、及び第2の可動側壁14の粗砕刃囲み壁部42は、それぞれ、粗砕刃3の数に対応しており、粗砕刃3にそれぞれ対峙している。第1の可動側壁13の粗砕刃囲み壁部42、及び第2の可動側壁14の粗砕刃囲み壁部42は、全体として、回転軸7の中心軸線Oを中心とする円弧状の凹溝45を区画するように形成されており、粗砕刃3が回転しているときの移動軌跡空間のうち、固定刃5及びスクレーパー6よりも下方側の領域を取り囲んでいる。
各可動側壁13,14の凹溝45は、溝底となる内周面45aと、該内周面45aを挟んでその両側に対峙する側壁45bとを有する。各可動側壁13,14の凹溝45の内周面45aは、両可動側壁13,14を閉じたときに、粗砕刃3の移動軌跡空間の外周面の一部を形成するようになっている。他方、各可動側壁13,14の凹溝45の側壁45bは、両可動側壁13,14を閉じたときに、互いにその端面を突合せ状に接合して、粗砕刃3の移動軌跡空間の側面を覆うようになっている。そのときの両者の接合端面は、回転軸7の中心のほぼ真下に位置する。
後述するとおり、粗砕刃3の移動軌跡空間の下方の外周面は、受け具75の受け面76が提供しており、両可動側壁13,14を閉じたときに、各可動側壁13,14の凹溝45の内周面45aと受け面76とによって、粗砕刃3の移動軌跡空間の外周面が一連につながるようになっている。
後述するとおり、粗砕刃3の移動軌跡空間の下方の外周面は、受け具75の受け面76が提供しており、両可動側壁13,14を閉じたときに、各可動側壁13,14の凹溝45の内周面45aと受け面76とによって、粗砕刃3の移動軌跡空間の外周面が一連につながるようになっている。
図3及び図4に示すように、第1及び第2の各可動側壁13,14の下端部には、第1及び第2の支軸37が挿通される支軸挿通孔46が左右方向X(回転軸の軸線方向)と平行に貫通状に形成されている。
図2に示すように、第1及び第2の各支軸37の左端部は、第1の固定側壁11の対応する支軸保持凹部33にそれぞれ嵌合され、各支軸37の右端部は、第2の固定側壁12の対応する支軸保持凹部34にそれぞれ嵌合される。これにより、第1及び第2の支軸37は、粗砕刃3及び細砕刃4の下方において、回転軸7と平行に両固定側壁11,12間に架設される。
図2に示すように、第1及び第2の各支軸37の左端部は、第1の固定側壁11の対応する支軸保持凹部33にそれぞれ嵌合され、各支軸37の右端部は、第2の固定側壁12の対応する支軸保持凹部34にそれぞれ嵌合される。これにより、第1及び第2の支軸37は、粗砕刃3及び細砕刃4の下方において、回転軸7と平行に両固定側壁11,12間に架設される。
図1に示すように、第1及び第2の各可動側壁13,14の外側面の上端部には、これらの可動側壁13,14を揺動操作するための把持部47が設けられている。この把持部47を把持して、第1及び第2の可動側壁13,14を各支軸37回りに開閉揺動させることができる。
図1に示すように、粉砕機1は、第1及び第2の各可動側壁13,14が不用意に揺動して開くことを規制するためのロック装置48を備えている。ロック装置48の詳細な説明は省略するが、レバー部材49を破線で示された位置から実線で示された位置へ回動操作することにより可動側壁13,14を固定側壁11,12にロックすることができ、逆に、レバー部材49を実線で示された位置から破線で示された位置へ回動操作することによりロックを解除することができるようになっている。
回転軸7は、第1及び第2軸受ユニット8,9により、第1及び第2の固定側壁11,12間に回転自在に支持されており、モータ10の駆動により回転方向Tに回転するようになっている。
図1及び図2に示すように、回転軸7には粗砕刃3と細砕刃4が同行回転可能に支持されている。
図1及び図2に示すように、回転軸7には粗砕刃3と細砕刃4が同行回転可能に支持されている。
粗砕刃3は、固定刃5の後述する粗刃部61と協働して、比較的大きな形状の被粉砕物を粉砕するものであり、図1、図2に示す例では、回転軸7上に左右に間隔をあけて2個設けられている。各粗砕刃3は、モータ10の駆動に伴う回転軸7の回転に伴い、回転方向Tに回転する。
各粗砕刃3は、1又は2以上の刃部62を備えている。本実施形態において、各粗砕刃3は、2つの刃部62を備えている。各粗砕刃3において、刃部62は、回転方向Tに180°の間隔を隔てて形成されている。図5に示すように、左側の粗砕刃3の回転方向Tにおける位相と、右側の粗砕刃3の回転方向Tにおける位相とは、90°異なるようにされている。
各刃部62のうち、回転方向Tの下流側を向く面は、回転方向Tとは反対の方向に湾曲した形状をなしており、回転軸7の径方向外方における先端部63が、回転方向T側を向く先鋭な形状をなしている。各粗砕刃3の回転軸7を中心とする回転半径は細砕刃4の回転半径よりも大きくしている。つまり、各粗砕刃3は、粗砕刃3及び細砕刃4の回転中心としての中心軸線Oから径方向外方に沿って細砕刃4よりも遠くまで延びる形に形成している。各刃部62の先端部63は、各可動側壁13,14の凹溝45の内周面45aに近接している。
細砕刃4は、固定刃5の後述する細刃部64と協働して、比較的小さな形状の被粉砕物を粉砕するものであり、回転軸7上に1個又は複数個設けられている。本実施形態では、細砕刃4は3個設けられており、左右方向Xに粗砕刃3と交互に配列されている。各細砕刃4は、モータ10の駆動に伴う回転軸7の回転に伴い、回転方向Tに回転する。
各細砕刃4は、図4に示すように、回転方向T及び左右方向Xにそれぞれ並ぶ多数の歯部65を備えている。
各細砕刃4は、図4に示すように、回転方向T及び左右方向Xにそれぞれ並ぶ多数の歯部65を備えている。
図3及び図4に示すとおり、固定刃5は、粗砕刃3及び細砕刃4に近接して配置されており、第2可動側壁14の上端部38に重ねてボルト67等により締め付け固定されている。この固定刃5は、上方から下方に進むに従い、後側から前側に傾斜して延びる板状をなしており、粗刃部61(図3参照)と、細刃部64(図4参照)と、凸部68(図4参照)とを備えている。
図3に示すように、固定刃5の粗刃部61は、固定刃5の上面側に設けられたエッジ部分(角度αが直角)であり、各粗砕刃3に対応する位置に設けられている。各粗刃部61は、対応する粗砕刃3の刃部62の先端部63に対して、径方向外方に近接して対向するように配置されている。
図4に示すように、固定刃5の細刃部64は、固定刃5の上面側に設けられたエッジ部分(角度βが直角)であり、各細砕刃4に対応して左右方向に沿って複数設けられているとともに、対応する細砕刃4の歯部65に対して、径方向外方に近接して対向するように配置されている。
図4に示すとおり、固定刃5の上面、すなわち、被粉砕物が投入される材料投入空間15側に位置し被粉砕物を細砕刃4へ案内する側の面の延長線Rは、回転軸7の中心を通るように設定されている。
このように、固定刃5が粗刃部61の角度α及び細刃部64の角度βを直角に形成するとともに、図4のように固定刃5の上面の延長線Rを回転軸7の中心を通るように設定することで、細砕刃4及び粗砕刃3との間でのせん断性能を高めることができる。
図4に示すように、固定刃5の細刃部64は、固定刃5の上面側に設けられたエッジ部分(角度βが直角)であり、各細砕刃4に対応して左右方向に沿って複数設けられているとともに、対応する細砕刃4の歯部65に対して、径方向外方に近接して対向するように配置されている。
図4に示すとおり、固定刃5の上面、すなわち、被粉砕物が投入される材料投入空間15側に位置し被粉砕物を細砕刃4へ案内する側の面の延長線Rは、回転軸7の中心を通るように設定されている。
このように、固定刃5が粗刃部61の角度α及び細刃部64の角度βを直角に形成するとともに、図4のように固定刃5の上面の延長線Rを回転軸7の中心を通るように設定することで、細砕刃4及び粗砕刃3との間でのせん断性能を高めることができる。
固定刃5の凸部68(図4参照)は、細砕刃4のうち歯部65が形成されていない部分の外周面と近接しており、細刃部64よりも、回転軸7の中心軸線O側に突出している。凸部68と細刃部64とは、左右方向Xに交互に配置されており、これら凸部68と細刃部64とで櫛歯状部69(図1参照)が形成されている。櫛歯状部69と細砕刃4との協働により、被粉砕物は所定の大きさに粉砕され、排出口18に向けて排出されるとともに、両者のクリアランスを小さく設定することにより未粉砕の被粉砕物が落下することを防止している。
スクレーパー6は、細砕刃4と協働して、未粉砕の被粉砕物が落下することを抑制するとともに、細砕刃4に付着した粉砕物を掻き落とすためのものである。スクレーパー6は、細砕刃4に近接して配置されており、第1可動側壁13の上端部38に重ねてボルト70等で締め付け固定されている。
スクレーパー6は、粗砕刃3と接触しないように、各粗砕刃3が回転するときの移動軌跡を避けて配置されている。図1に示すとおり、本実施形態では、左右方向Xに沿って3つのスクレーパー6が設けられている。各スクレーパー6は、上方から下方に向かうに従い、前側から後側に傾斜して延びる板状をなしており、下端部に櫛歯状部71を備えている。
図4に示すように、櫛歯状部71の各歯先の角度γは90度に設定し、スクレーパー6の下面、すなわち、被粉砕物が投入される材料投入空間15とは反対側に位置し第1の可動側壁13に重ね合わされる側の面の延長線Qは回転軸7の中心を通るように設定している。
これは以下の理由による。
すなわち、長時間にわたる粉砕作業によって、スクレーパー6の櫛歯状部71に微粉が溜まることがある。この場合、仮に、スクレーパー6を、固定刃5のように、その上面の延長線が回転軸7の中心を通るように配設したとすると、スクレーパー6が、櫛歯状部71に蓄積された微粉を介して、第1可動側壁13の上端部38からめくり上げられる方向の力を受け、ボルト70に過大な力が作用するおそれがある。
しかし、本実施形態のように、スクレーパー6の下面の延長線Qが回転軸7の中心を通るように設定しておけば、回転軸7の回転方向Tの下流側に微粉の逃げ道が形成されるので、櫛歯状部71に微粉が溜まるのを防止でき、スクレーパー6ないしボルト70に過大な力が作用するのを防止することができる。
これは以下の理由による。
すなわち、長時間にわたる粉砕作業によって、スクレーパー6の櫛歯状部71に微粉が溜まることがある。この場合、仮に、スクレーパー6を、固定刃5のように、その上面の延長線が回転軸7の中心を通るように配設したとすると、スクレーパー6が、櫛歯状部71に蓄積された微粉を介して、第1可動側壁13の上端部38からめくり上げられる方向の力を受け、ボルト70に過大な力が作用するおそれがある。
しかし、本実施形態のように、スクレーパー6の下面の延長線Qが回転軸7の中心を通るように設定しておけば、回転軸7の回転方向Tの下流側に微粉の逃げ道が形成されるので、櫛歯状部71に微粉が溜まるのを防止でき、スクレーパー6ないしボルト70に過大な力が作用するのを防止することができる。
本実施形態では、第1及び第2の可動側壁13,14が図5のように開き揺動するときに粗砕刃3へ接当干渉するのを回避できるように、第1及び第2の可動側壁13,14間に、粗砕刃3の移動軌跡空間の外周に沿う形の受け面76を有する受け具75を配置している。
また、第1及び第2の可動側壁13,14を開き揺動するときに、粗砕刃3がいずれの回動角度位置に停止していても、該粗砕刃3に接当干渉することのないように、図3に示すように、受け面76の可動側壁13,14側の各端部Pが回転軸7の中心と当該可動側壁13,14の支軸37の中心とを結ぶ線W上又はこの線Wよりも当該可動側壁13,14の開き揺動側に位置するように、受け面76を粗砕刃3の移動軌跡空間の外周に沿って延在させている。本実施形態では、受け面76の各端部Pが回転軸7の中心と当該可動側壁13,14の支軸37の中心とを結ぶ線Wよりも当該可動側壁13,14の開き揺動側に位置するように構成されている。
受け具75は、各粗砕刃3の下方に配置される。本実施形態では、各粗砕刃3に対応して2つの受け具75が設けられている。
受け具75は、図7(A)及び(B)に示すように、受け部75aと、この受け部75aの下面から下方へ垂下した脚部75bと、この脚部75bの下端から前後方向へ張り出し状に形成した台座部75cとを有する。受け部75aの上面には粗砕刃3の移動軌跡空間の外周に沿う形の受け面76を形成している。そして、図3に示すとおり、第1及び第2の可動側壁13,14を閉じたときに、受け部75aの受け面76が、第1可動側壁13の凹溝45の内周面45aと第2可動側壁14の凹溝45の内周面45aとをつないで、粗砕刃3の移動軌跡空間の外周面を形成するようになっている。各台座部75cは、その前後方向の端部が基台16に形成された嵌合溝16aに嵌合されるとともに、ねじ部材77等により基台16に固定される。本実施形態では、さらにその上にストッパ台22を載置して、このストッパ台22を基台16にボルト23等の固定手段で固定している。
受け具75の上端の受け面76は、粗砕刃3の刃先の移動軌跡に沿うように凹曲面(凹円弧面)に形成されているとともに、左右方向Xには平坦に形成されている。このため、機械加工を行ない易い上、受け具75を取り外さなくても受け面76に容易にアクセスして、この上に溜まる微粉等を容易に清掃できるようになっている。
この受け面76と第1及び第2の可動側壁13,14の内周面45aとにより、両可動側壁13,14を閉じたときに、粗砕刃3の刃先の移動軌跡に沿った凹円弧面(粗砕刃の移動軌跡空間の外周面)が形成されるようになっている。
この受け面76と第1及び第2の可動側壁13,14の内周面45aとにより、両可動側壁13,14を閉じたときに、粗砕刃3の刃先の移動軌跡に沿った凹円弧面(粗砕刃の移動軌跡空間の外周面)が形成されるようになっている。
次に、この粉砕機1の動作について説明する。
まず、モータ10をオンにする。これにより、モータ10の出力軸に連結された回転軸7、粗砕刃3及び細砕刃4が、回転方向Tに回転する。
次に、図示しないホッパから被粉砕物を投入し、ハウジング2の上方からハウジング2の材料投入空間15内に、被粉砕物を供給する。ハウジング2の材料投入空間15内に供給された被粉砕物は、粗砕刃3と、固定刃5の粗刃部61との協働によって相対的に粗い粒径となるように粗粉砕され、第1及び第2の可動側壁13,14の粗砕刃囲み壁部42の凹溝45内を通って、粗砕刃3の上方に戻される。
次に、図示しないホッパから被粉砕物を投入し、ハウジング2の上方からハウジング2の材料投入空間15内に、被粉砕物を供給する。ハウジング2の材料投入空間15内に供給された被粉砕物は、粗砕刃3と、固定刃5の粗刃部61との協働によって相対的に粗い粒径となるように粗粉砕され、第1及び第2の可動側壁13,14の粗砕刃囲み壁部42の凹溝45内を通って、粗砕刃3の上方に戻される。
粗粉砕された被粉砕物は、細砕刃4と、固定刃5の細刃部64との協働によって相対的に小さい粒径となるように細かく粉砕され、細砕刃4と細刃部64との間から下方に落下する。細砕刃4の下方に落下した被粉砕物は、排出口18を通って、排出口18の下方に設けられた貯留タンク(図示せず)に貯留される。
また、細砕刃4に付着した被粉砕物は、スクレーパー6の櫛歯状部71で掻き落とされて、排出口18から排出される。
また、細砕刃4に付着した被粉砕物は、スクレーパー6の櫛歯状部71で掻き落とされて、排出口18から排出される。
粉砕機1の定期点検や清掃などのメンテナンスのために、第1及び第2の可動側壁13,14を開く場合には、まず、ロック装置48を解除して第1及び第2可動側壁13,14を揺動可能な状態にする。
次いで、把持部47を把持して、図5に示すように、各可動側壁13,14を対応する支軸37回りに揺動させる。このとき、各可動側壁13,14は、対応する支軸37回りを外側へ向けて動く。本実施形態では、第1及び第2の可動側壁13,14間に、粗砕刃3の移動軌跡空間の外周に沿う形の受け面76を有する受け具75を配置するとともに、受け面76の可動側壁13,14側の各端部Pが回転軸7の中心と当該可動側壁13,14の支軸37の中心とを結ぶ線Wよりも当該可動側壁13,14の開き揺動側に位置するように、受け面76が粗砕刃3の移動軌跡空間の外周に沿って延在しているので、第1及び第2の可動側壁13,14を開き揺動するときに、粗砕刃3への接当干渉を確実に回避できる。
各可動側壁13,14が支軸37回りに揺動して全開すると、各可動側壁13,14の外側面が、対応するストッパ台22で受け止められることにより、それ以上の揺動が規制される。これにより、ハウジング2内が、前後方向Yに開放され、粗砕刃3及び細砕刃4の点検や、ハウジング2の内部の清掃などを行うことができる。
その際、受け面76上に溜まった微粉等は、第1及び第2の可動側壁13,14を開き揺動した後、受け面76から容易に払い除けることができる。
また、清掃に当たって受け具75を取り外す必要がないので、煩わしさがない。
その際、受け面76上に溜まった微粉等は、第1及び第2の可動側壁13,14を開き揺動した後、受け面76から容易に払い除けることができる。
また、清掃に当たって受け具75を取り外す必要がないので、煩わしさがない。
各可動側壁13,14を閉じる場合、各把持部47を把持して、各可動側壁13,14を各支軸37回りに回動させ、図1及び図3に示すように、各可動側壁13,14の上端部38が、第1及び第2固定側壁11,12間に配置されるようにする。
次いで、ロック装置48によりロックすれば、各可動側壁13,14の回動が規制される。
次いで、ロック装置48によりロックすれば、各可動側壁13,14の回動が規制される。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1及び第2の可動側壁13,14間に、粗砕刃3の移動軌跡空間の外周に沿う形の受け面76を有する受け具75を配置しているので、第1及び第2の可動側壁13,14を開き揺動するときに、粗砕刃3への接当干渉を回避できる。
また、凹溝45内に侵入した被粉砕物は、各可動側壁13,14の凹溝45と受け具75の受け面76とで形成される粗砕刃3の移動軌跡空間を周回して固定刃5の上面に戻されるので、被粉砕物が未粉砕のまま排出されるのを防止することができる。
さらに、受け面76上に溜まった微粉等は、第1及び第2の可動側壁13,14を開き揺動した後、受け面76から容易に払い除けることができ、その際、受け具75を取り外す必要がないので、簡便に清掃作業を行うことができる。
また、凹溝45内に侵入した被粉砕物は、各可動側壁13,14の凹溝45と受け具75の受け面76とで形成される粗砕刃3の移動軌跡空間を周回して固定刃5の上面に戻されるので、被粉砕物が未粉砕のまま排出されるのを防止することができる。
さらに、受け面76上に溜まった微粉等は、第1及び第2の可動側壁13,14を開き揺動した後、受け面76から容易に払い除けることができ、その際、受け具75を取り外す必要がないので、簡便に清掃作業を行うことができる。
加えて、本実施形態では、受け面76の可動側壁13,14側の各端部Pが回転軸7の中心と当該可動側壁13,14の支軸37の中心とを結ぶ線Wよりも当該可動側壁13,14の開き揺動側に位置するように、受け面76を粗砕刃3の移動軌跡空間の外周に沿って延在させているので、粗砕刃3がいずれの回動角度位置に停止していても、該粗砕刃3に接当干渉することなく各可動側壁13,14を開き揺動させることができる。
本発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく種々の変更が可能である。
上記実施形態では、受け面76の可動側壁13,14側の各端部Pが回転軸7の中心と当該可動側壁13,14の支軸37の中心とを結ぶ線Wよりも可動側壁13,14の開き揺動側に位置するように、受け面76を粗砕刃3の移動軌跡空間の外周に沿って延在させていたが、各端部Pが上記線W上に位置するように構成しても良い。また、各端部Pが線Wよりも可動側壁13,14の閉じ揺動側に位置するように構成しても良い。
上記実施形態では、受け面76の可動側壁13,14側の各端部Pが回転軸7の中心と当該可動側壁13,14の支軸37の中心とを結ぶ線Wよりも可動側壁13,14の開き揺動側に位置するように、受け面76を粗砕刃3の移動軌跡空間の外周に沿って延在させていたが、各端部Pが上記線W上に位置するように構成しても良い。また、各端部Pが線Wよりも可動側壁13,14の閉じ揺動側に位置するように構成しても良い。
上記実施形態では、受け具75が基台16に固定されていたが、固定する場所は基台16に限られず、可動側壁13,14の可動に対する固定側であれば、適宜箇所に固定されていても良い。また、受け具75は着脱自在に構成されていても良い。
上記実施形態では、受け具75の受け面76が粗砕刃3の移動軌跡空間の外周面のみを提供するように構成されていたが、粗砕刃3の移動軌跡空間の外周面に加えてその側面の一部をも受け面76が提供するように構成しても良い。
上記実施形態では、受け具75の受け面76が粗砕刃3の移動軌跡空間の外周面のみを提供するように構成されていたが、粗砕刃3の移動軌跡空間の外周面に加えてその側面の一部をも受け面76が提供するように構成しても良い。
上記実施形態では、受け具75の台座部75cを嵌合溝16aに嵌合した上、ねじ部材77等の固定手段を用いて台座部75cを基台16に固定しているが、ねじ部材77等の固定手段を使用せずに、単に台座部75cを基台16に設けられた溝部(嵌合溝16aはその一例である)内に載置し、その上から適宜の抜け止め手段により抜け止めしただけでも良い。この場合、ストッパ台22を抜け止め手段として兼用することができる。
また、台座部75cと溝部との間に「遊び」(台座部75cと溝部との隙間)を設け、かかる溝部に台座部75cを遊嵌した上、抜け止め手段により受け具75を抜け止めしつつ、溝部の「遊び」の範囲内で受け具75を移動できるようにしても良い。これにより、溝部の「遊び」の範囲内で、第1及び第2の可動側壁13,14に対する受け具75の位置調整を行うことができるので、特に、受け具75や基台16の溝部の寸法精度が高くない場合に有効である。この場合、受け具75の最終的な位置決めは両可動側壁13,14を閉じることで行なわれる。具体的には、受け具75の左右方向Xの位置決めは、両可動側壁13,14の凹溝45の各側壁45bにより受け具75を両側から挟むことで行なわれ、受け具75の前後方向Yの位置決めは、両可動側壁13,14の内面で受け具75を挟むことで行われることになる。
また、台座部75cと溝部との間に「遊び」(台座部75cと溝部との隙間)を設け、かかる溝部に台座部75cを遊嵌した上、抜け止め手段により受け具75を抜け止めしつつ、溝部の「遊び」の範囲内で受け具75を移動できるようにしても良い。これにより、溝部の「遊び」の範囲内で、第1及び第2の可動側壁13,14に対する受け具75の位置調整を行うことができるので、特に、受け具75や基台16の溝部の寸法精度が高くない場合に有効である。この場合、受け具75の最終的な位置決めは両可動側壁13,14を閉じることで行なわれる。具体的には、受け具75の左右方向Xの位置決めは、両可動側壁13,14の凹溝45の各側壁45bにより受け具75を両側から挟むことで行なわれ、受け具75の前後方向Yの位置決めは、両可動側壁13,14の内面で受け具75を挟むことで行われることになる。
図8は、本発明の変形例の一つを示している。
この変形例の受け具75は、その脚部75bの下端部を第1及び第2の支軸37と平行な支持軸78回りに揺動自在となるように構成されている。また、受け具75の揺動範囲は、各可動側壁13,14の内面によって一定の範囲に規制されている。
この結果、受け具75は、各可動側壁13,14を開放したときに、前後いずれかの方向に揺動して倒れた状態ないし傾いた状態になるが、各可動側壁13,14の内面によってその揺動範囲が規制されているので、各可動側壁13,14を閉じれば、それに伴って再び起立するようになる。
この変形例の受け具75は、その脚部75bの下端部を第1及び第2の支軸37と平行な支持軸78回りに揺動自在となるように構成されている。また、受け具75の揺動範囲は、各可動側壁13,14の内面によって一定の範囲に規制されている。
この結果、受け具75は、各可動側壁13,14を開放したときに、前後いずれかの方向に揺動して倒れた状態ないし傾いた状態になるが、各可動側壁13,14の内面によってその揺動範囲が規制されているので、各可動側壁13,14を閉じれば、それに伴って再び起立するようになる。
このように、受け具75を揺動自在に構成すれば、受け面76に溜まった微粉等が揺動動作により自然に払われるので便利である。
また、この変形例においても、受け具75の上端の受け面76は、粗砕刃3の刃先の移動軌跡に沿うように凹曲面(凹円弧面)に形成されているとともに、回転軸と平行な方向には平坦に形成されている。このため、受け面76の機械加工が行ない易い上、受け具75を取り外さなくても受け面76に容易にアクセスして清掃することができるという利点がある。
また、この変形例においても、受け具75の上端の受け面76は、粗砕刃3の刃先の移動軌跡に沿うように凹曲面(凹円弧面)に形成されているとともに、回転軸と平行な方向には平坦に形成されている。このため、受け面76の機械加工が行ない易い上、受け具75を取り外さなくても受け面76に容易にアクセスして清掃することができるという利点がある。
1 粉砕機
3 粗砕刃
4 細砕刃
5 固定刃
7 回転軸
11 第1の固定側壁
12 第2の固定側壁
13 第1の可動側壁
14 第2の可動側壁
18 排出口
37 第1及び第2の支軸
45 凹溝
45b 凹溝の側壁
75 受け具
75a 受け部
75b 脚部
75c 台座部
76 受け面
78 支持軸
P 受け面の可動側壁側の端部
W 回転軸の中心と可動側壁の支軸の中心とを結ぶ線
3 粗砕刃
4 細砕刃
5 固定刃
7 回転軸
11 第1の固定側壁
12 第2の固定側壁
13 第1の可動側壁
14 第2の可動側壁
18 排出口
37 第1及び第2の支軸
45 凹溝
45b 凹溝の側壁
75 受け具
75a 受け部
75b 脚部
75c 台座部
76 受け面
78 支持軸
P 受け面の可動側壁側の端部
W 回転軸の中心と可動側壁の支軸の中心とを結ぶ線
Claims (4)
- 所定間隔を置いて対向配備された第1及び第2の固定側壁と、この第1及び第2の固定側壁間に回転自在に架設された回転軸と、前記第1及び第2の固定側壁間に前記回転軸と平行に架設された第1及び第2の支軸と、前記第1及び第2の支軸回りに開閉揺動可能な第1及び第2の可動側壁と、前記回転軸上に並べて具備された粗砕刃及び細砕刃と、第1及び第2の少なくとも一方の可動側壁に固定され、前記粗砕刃及び細砕刃と協働して被粉砕物を粉砕する固定刃と、を備えており、
前記粗砕刃に対峙される前記第1及び第2の可動側壁の各内面には、前記粗砕刃の移動軌跡空間を囲う円弧状の凹溝が設けられている粉砕機において、
前記第1及び第2の可動側壁の各凹溝の側壁は、両可動側壁を閉じたときに、互いに接合するようになっているとともに、
前記第1及び第2の可動側壁間に、前記粗砕刃の移動軌跡空間の外周に沿う形の受け面を有する受け具を配置していることを特徴とする粉砕機。 - 前記受け面の可動側壁側の端部が前記回転軸の中心と当該可動側壁の支軸の中心とを結ぶ線上又はこの線よりも当該可動側壁の開き揺動側に位置するように、前記受け面が前記粗砕刃の移動軌跡空間の外周に沿って延在している請求項1に記載の粉砕機。
- 前記受け具は、粉砕物が排出される排出口に架設された台座部と、前記台座部から立設された脚部とを備え、
前記受け面が前記脚部の上部に設けられている請求項1又は2に記載の粉砕機。 - 前記受け具を前記第1及び第2の支軸と平行な支持軸回りに揺動自在に設けるとともに、この受け具の揺動範囲を前記第1及び第2の可動側壁の内面によって規制した請求項1又は2に記載の粉砕機。
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