JP2009269034A - 破砕装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 破砕室の内部に不用意に投入された破砕困難物を破砕室の外部から簡単に取り出すことができて、破砕困難物の除去作業における作業者の負担軽減を図ることができる破砕装置を提供する。
【解決手段】 被破砕物を収容する破砕室の内部に、破砕刃を備えて回転自在な破砕ロータと、該破砕ロータの外周面に沿って配置された固定刃とが設けられ、破砕刃と固定刃との剪断作用によって破砕された被破砕物を破砕ロータの外周面と固定刃との間から破砕室の外部に排出する破砕装置において、破砕刃と固定刃との間に破砕困難物が介在する際、該破砕困難物を破砕室の外部から取り出し可能とすべく、固定刃の近傍における破砕室の一部が開放される構成にしてなることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】 被破砕物を収容する破砕室の内部に、破砕刃を備えて回転自在な破砕ロータと、該破砕ロータの外周面に沿って配置された固定刃とが設けられ、破砕刃と固定刃との剪断作用によって破砕された被破砕物を破砕ロータの外周面と固定刃との間から破砕室の外部に排出する破砕装置において、破砕刃と固定刃との間に破砕困難物が介在する際、該破砕困難物を破砕室の外部から取り出し可能とすべく、固定刃の近傍における破砕室の一部が開放される構成にしてなることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
この発明は、粗大ゴミ、家電廃棄物、廃プラスチック、木材、紙等の種々の廃棄物を破砕可能とする破砕装置に関する。
破砕刃を備えて回転自在な破砕ロータと、該破砕ロータの外周面に沿って配置された固定刃とを破砕室の内部に設けた、いわゆる一軸式破砕装置は、破砕室の内部に投入された被破砕物を破砕刃と固定刃との剪断作用によって破砕すると共に、破砕された被破砕物を破砕ロータの外周面と固定刃との間から破砕室の外部に排出する構成になっている。
かかる一軸式破砕装置としては、例えば、下記特許文献1〜3等所載なるものが公知であるが、何れの一軸式破砕装置にあっても同様の問題を抱えている。
それは、スパナ、レンチ等の工具、鉄板、あるいはモータ、コンプレッサー等の塊状物からなる破砕困難物が破砕刃と固定刃との間に侵入した場合、破砕処理を継続できなくなるため、破砕装置の運転を一旦止めて、これらの破砕困難物を破砕室の中から取り出さなければならないという問題である。これは、安全面から好ましくなく、しかも、除去作業が煩雑であるため、作業者に多大な負担を強いる。また、破砕処理の無人運転が阻害されるため、省人化が図れない。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、破砕室の内部に不用意に投入された破砕困難物を破砕室の外部から簡単に取り出すことができて、破砕困難物の除去作業における作業者の負担軽減を図ることができる破砕装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る破砕装置は、被破砕物を収容する破砕室2の内部に、破砕刃13を備えて回転自在な破砕ロータ10と、該破砕ロータ10の外周面に沿って配置された固定刃16とが設けられ、破砕刃13と固定刃16との剪断作用によって破砕された被破砕物を破砕ロータ10の外周面と固定刃16との間から破砕室2の外部に排出する破砕装置において、破砕刃13と固定刃16との間に破砕困難物Pが介在する際、該破砕困難物Pを破砕室2の外部から取り出し可能とすべく、固定刃16の近傍における破砕室2の一部が開放される構成にしてなることを特徴とする。
上記構成からなる破砕装置によれば、破砕室2の内部に不用意に破砕困難物Pが投入され、この破砕困難物Pが破砕刃13と固定刃16との間に侵入した場合には、破砕室2の一部が開放され、ここから破砕困難物を破砕室2の外部に取り出すことができるようになる。
また、本発明に係る破砕装置は、前記破砕室2の一部5aが、固定刃16と共に一体的に可動に構成され、該一部5aが傾倒することで、破砕室2の一部が開放されるような構成を採用することができる。
上記構成からなる破砕装置によれば、破砕室2の一部5aと固定刃16とが傾倒した際、固定刃16上の破砕困難物Pが斜め下方に滑って、破砕室2の開放部に誘導される。破砕困難物Pは、この開放部から破砕室2の外部に排出されるのである。
以上の如く、本発明に係る破砕装置は、破砕室の内部に不用意に投入された破砕困難物を破砕室の外部から簡単に取り出すことができて、破砕困難物の除去作業における作業者の負担軽減を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<第一実施形態>
第一実施形態に係る破砕装置は、図1又は図2に示す如く、箱形の鋼板製のフレーム1の内部に設けた破砕室2の内部に、複数の破砕刃13,…を備えて回転自在な破砕ロータ10と、該破砕ロータ10の外周面の軸長方向に沿って配置された固定刃16と、破砕ロータ10の接離方向に移動可能な押圧手段としてのプッシャ25とが配されている。
第一実施形態に係る破砕装置は、図1又は図2に示す如く、箱形の鋼板製のフレーム1の内部に設けた破砕室2の内部に、複数の破砕刃13,…を備えて回転自在な破砕ロータ10と、該破砕ロータ10の外周面の軸長方向に沿って配置された固定刃16と、破砕ロータ10の接離方向に移動可能な押圧手段としてのプッシャ25とが配されている。
前記破砕室2は、対向する二枚の側板3,3と、該側板3,3とに跨がって対向する二枚の横板4,4と、上下方向に筒状をなす側板3,3および横板4,4の下方開口端の近傍に配された支持板5とによって、上方が大きく開放された箱形をなし、さらに、破砕室2の上方には、粗大ゴミ、家電廃棄物、廃プラスチック、木材、紙等の被破砕物を投入するためのホッパー(図示せず)が設けられている。
前記破砕ロータ10は、中心に軸体11を有した円筒体からなり、両端から突出した軸体11がそれぞれ側板3に支持され、図示しないモータ、電動機等の駆動手段により回転自在に構成されている。しかも、破砕ロータ10は、破砕室2の下方隅部位置に配置されており、破砕ロータ10の外周面と略水平に配置された支持板5の一端とが所定間隔を有して対峙した格好となっている。
また、破砕ロータ10の外周面には、断面がV字形の多数の円周溝10aが軸長方向に互いに隣接して並行に形成され、破砕ロータ10の回転軸と直交する方向に破砕ロータ10の外周面を周回している。そして、円周溝10aには、四角柱形状をした刃物固定ブロック12が、その二面を円周溝10aの斜面に接地した状態で溶接固定されている。さらに、この刃物固定ブロック12の 中央に穿設されたねじ孔にボルトが挿通され、これにより破砕刃13が着脱自在に取付けられている。
破砕刃13は、刃物固定ブロック12と同じような四角柱状をしており、その隣接する2つの側面が円周溝10aのV字形表面に接地した状態で取付けられる。従って、それぞれの円周溝10aに装着される破砕刃13は、他方の隣接する2つの側面が破砕ロータ10の周面から突出した格好になっている。
また、破砕刃13と刃物固定ブロック12は、各円周溝10aに1個または複数個取付けられ、隣接する円周溝10aの間で円周方向に位相をずらして配設されており、破砕刃13の突出した角部を連ねた想像線が螺旋状となるように位相をずらしている。
一方、破砕ロータ10の外周面と破砕ロータ10の側方に位置する支持板5の一端との間に形成された空間には、固定刃16を取付けるための取付台17が配置されている。この取付台17は、破砕ロータ10と略同一長さに形成された円柱体からなり、両端から突出した軸体17aがそれぞれ側板3に支持され、破砕ロータ10と同一面に沿って回転可能となっている。
また、取付台17は、その頂部が支持板5の上面と略面一となるように配置されており、その頂部を軸長方向に沿ってL字状に切り欠いて固定刃16のための着座部を形成している。そして、この固定刃16は、その背面と下面とが取付台17の切り欠かれた直交二面に拘束された状態でボルト等を用いて着脱自在に固定され、支持板5の上面、取付台17の頂部、固定刃16の上面が略フラットな面を構成している。
また、固定刃16は、破砕ロータ10と対向する端縁にV字形をした多数の溝刃が長手方向に連続した鋸歯状になっており、各溝刃と破砕ロータ10の円周溝10aとの位相を一致させることで、各溝刃間の溝と対向する円周溝10aとがなす空間(平面視略方形状)を各破砕刃13が通過し得るようにしている。
さらに、取付台17の軸体17aの端部、すなわち軸体17aのうちの側板3から外方に突出した部位には、長尺のトルクアーム18が取付けられている。このトルクアーム18は、軸体17aの軸長方向と直交する方向に延びる帯板体であり、その板面が側板3と平行に沿った格好で配置される。そして、トルクアーム18の先端には、シリンダ19(固定刃16の移動手段)のロッド19aの先端が回転自在に軸支されており、このシリンダ19の基端19bが側板3に回転自在に軸支されている。
また、シリンダ19は、ロッド19aの収縮時に、固定刃16が水平状態、すなわち固定刃16の上面と支持板5の上面とが連続した状態(定常状態)となり、ロッド19aの伸長時に、固定刃16が先端側ほど下方に傾斜した状態、すなわち固定刃16の先端が支持板5の上面から下方に落ち込んだ状態(非定常状態)となるように配置されている。
そして、定常状態において、トルクアーム18に穿設された孔18aと一致する(同心となる)挿入孔3aが側板3に穿設されている。また、この孔18aには、トルクアーム18に取付けられたロックシリンダ21のロックピン22が挿通されており、ロックシリンダ21のロッド21aを伸長させることで、ロックピン22が孔3a内に挿通される。かかる状態では、ロックピン22が孔18aと孔3aとに跨がった状態で挿通されるので、取付台17の回転が強制的に規制される。このように、取付台17を強固に固定する理由として、破砕処理に耐え得る剛性を与えることが挙げられる。
また、破砕ロータ10の下方には、該破砕ロータ10の略半周に亘って円弧状に湾曲された板状のスクリーン23が設けられている。このスクリーン23は、上流側と下流側とに二分割され、上流側のスクリーン23aの上流側端が取付台17に固定される一方、下流側のスクリーン23bの下流側端がフレーム1に回転自在に軸支されている。下流側のスクリーン23bは、通常、破砕ロータ10の外周面に沿った格好で固定されており、取付台17が定常状態の時には、二つのスクリーン23a,23bが連続して破砕ロータ10の外周面に沿った格好となる。そして、取付台17が定常状態から非定常状態に回転した際には、上流側のスクリーン23aが破砕ロータ10から離間するように下方へ移動する。
しかも、スクリーン23には、複数の孔が穿設されており、このスクリーン23の孔の大きさを適当な大きさとして破砕された被破砕物の大きさをある程度一定にすることができる。すなわち、孔を通過し得る程度に破砕された物は、孔を通過して下方に位置する排出口7から外部に排出され、孔を通過できない大きさの 破砕物は、破砕ロータ10の回転に伴ってスクリーン23の内面を沿い、再び破砕室2内に戻される。
前記プッシャ25は、支持板5に沿って水平方向に往復動する箱体26を備えている。該箱体26は、支持板5に回転自在に軸支されたシリンダ27のロッド27aの先端が回転自在に軸支され、このロッド27aの伸縮によって、箱体26が破砕ロータ10の接離方向に往復動する。このプッシャ25は、破砕ロータ10の駆動手段と連動しており、破砕処理中、駆動手段の負荷値(例えば、モータの電流値)を測定して、破砕ロータ10における破砕の負荷が増大した時は、プッシャ25による被破砕物の送り量を減少させ、逆に破砕ロータ10の負荷が小さくなった時は、プッシャ25による破砕位置への被破砕物の送り出し量が増 大して破砕ロータ10による破砕量を増大させることで、自動運転により効率的な破砕作業を継続させることができる。
第一実施形態に係る破砕装置は、以上の構成からなり、次に、この破砕装置による被破砕物の破砕態様について説明する。
被破砕物を処理する場合、被破砕物をホッパーから破砕室2の支持板5上に投入する。この時、プッシャ25は破砕ロータ10から離間させておく。かかる状態から、被破砕物をプッシャ25で押して破砕ロータ10の方へ送り込み、プッシャ25で破砕ロータ10表面に押し付けながら破砕ロータ10と固定刃16間の破砕位置に送り込む。この破砕位置に送られた被破砕物は、破砕ロータ10に取付けた各破砕刃13と固定刃16間で剪断作用により部分的に剪断破砕され、ある程度粒度の整った状態となる。
また、細かく破砕された破砕物は、スクリーン23の孔を通過して下方に落下して排出口7から排出されるが、スクリーン23の孔寸法より大きな破砕物は、破砕室2内に戻されて、再度破砕され、スクリーン23の孔寸法よりも小さく破砕された時点で下方に落下する。
次に、この破砕装置による破砕困難物の排出態様について図3に基づき説明する。
まず、図3(イ)に示す如く、破砕困難物Pが破砕刃13と固定刃16との間に侵入した場合であって、破砕ロータ10の駆動手段(電動機)の異常電流(オーバロード)が繰り返して三回以上検出されると、異物が混入したと判断される(異物が検出される)。
異物の存在が確認されると、ロックシリンダ21のシリンダ21aが収縮して、側板3の挿入孔3aからロックピン22が抜かれ、しかる後、シリンダ19のロッド19aが伸長する。さすれば、図3(ロ)に示す如く、取付台17が破砕ロータ10の回転方向と逆方向に所定角度回転して、固定刃16が破砕ロータ10の外周面から離間するように傾倒した状態となり、破砕困難物Pは、拡開された破砕ロータ10の外周面と固定刃16との間から破砕室2の外部に排出される。
固定刃16を傾倒させただけでは、破砕困難物Pが自重により拡開された破砕ロータ10の外周面と固定刃16との間に滑り込まないような場合であっても、取付台17が所定角度回転した際、破砕ロータ10が瞬時正転するよう制御されているので、その破砕ロータ10の回転により固定刃16上の破砕困難物が破砕刃13に引っ掛けられて、破砕室2の外部に強制的に排出されることとなる。
以上の如く、本実施形態に係る破砕装置によれば、異常検出時に固定刃16が移動して、破砕ロータ10の外周面と固定刃16との間が破砕困難物の通過を許容できる程度に拡開されるので、破砕困難物を破砕室2の外部に容易に自動排出することができるのである。
そして、破砕困難物の排出を終えると、シリンダ19のロッド19aが収縮して、取付台17が正規位置(定常状態)に復帰し、しかる後、ロックシリンダ21のシリンダ21aが伸長して、側板3の挿入孔3aにロックピン22が挿入され、破砕処理を実施可能な状態となる。
<第二実施形態>
第二実施形態に係る破砕装置は、図4に示されるが、第一実施形態と同一構成については説明を省略する。
第二実施形態に係る破砕装置は、図4に示されるが、第一実施形態と同一構成については説明を省略する。
本実施形態に係る固定刃16を取付けるための取付台17は、断面視略台形状をなし、その下端側がフレーム1(より詳しくは、一対の側板3,3に跨がった状態で取付台17より下方に配置された仕切り板8の上端部)に回転自在に軸支されている。
また、フレーム1の支持板5は、破砕ロータ10から所定距離離間した位置にて分割されており、破砕ロータ10側の支持板5aが固定刃16と略面一にして取付台17に取付けられている(支持板5のその他の部位は、フレーム1に固定されている)。
そして、分割された破砕ロータ10側の支持板5aの裏面には、シリンダ19(固定刃16の移動手段)のロッド19aの先端が回転自在に軸支されており、その基端19bが仕切り板8に回転自在に軸支されている。
また、フレーム1(破砕室2の下方位置)には、一対の側板3,3に跨がるようにして仕切り板8と平行な第二の仕切り板8aおよび第三の仕切り板8bが配置されている。破砕ロータ10側に位置する第二の仕切り板8aは、シリンダ19のロッド19aが収縮して破砕ロータ10側の支持板5aが斜めに傾倒した際、該支持板5aの端縁と第二の仕切り板8aの上端縁とが近接するように配置される一方、第二の仕切り板8aよりも破砕ロータ10から離間する方向に位置する 第三の仕切り板8bは、その上端縁がフレーム1に固定された支持板5の下面に固定されている。
そして、第二の仕切り板8aと第三の仕切り板8bとは略平行に配置されており、その内部が破砕困難物の通過のためのシュートとなっている。該シュートの下方位置には、フレーム1の内外を連通する第二の排出口7aが形成されている。
尚、取付台17の上面を長手方向に沿ってL字状に切り欠いた着座部に取付けられる固定刃16の背面には、取付台17に螺着されたネジ20の先端が当接しており、このネジ20の進退によって固定刃16を破砕ロータ10の接離方向に位置調整することができる。また、本実施形態におけるスクリーン23は分割されておらず、破砕ロータ10の下方位置略半周に亘って円弧状に湾曲された板状のスクリーン23が、その一端をフレーム1に軸支させて配置されている。
第二実施形態に係る破砕装置は、以上の構成からなり、次に、この破砕装置による破砕困難物の排出態様について図5に基づき説明する。
まず、図5(イ)に示す如く、破砕困難物Pが破砕刃13と固定刃16との間に侵入した場合であって、破砕ロータ10の電動機の異常電流(オーバロード)が繰り返して三回以上検出されると、異物が混入したと判断される。
異物の存在が確認されると、シリンダ19のロッド19aが収縮する。さすれば、図5(ロ)に示す如く、取付台17および破砕ロータ10側の支持板5aが破砕ロータ10の回転方向と同一方向に所定角度回転して、固定刃16および破砕ロータ10側の支持板5aが破砕ロータ10から離間するほど下方に傾斜した状態となり、破砕困難物Pは、固定刃16および破砕ロータ10側の支持板5aの上面を滑って破砕室2の外部に排出され、しかる後、シュートを通って第二の排出口7aからフレーム1の外部に排出される。
以上の如く、本実施形態に係る破砕装置によれば、異常検出時に破砕ロータ10側の支持板5aが斜めに傾倒して、支持板5と破砕ロータ10側の支持板5aとの間(破砕室2の一部)が破砕困難物の通過を許容できる程度に開放されるので、破砕困難物を破砕室2の外部に容易に自動排出することができる。
そして、破砕困難物の排出を終えると、シリンダ19のロッド19aが伸長して、取付台17および破砕ロータ10側の支持板5aが正規位置(定常状態)に復帰し、破砕処理を実施可能な状態となる。
<第三実施形態>
第三実施形態に係る破砕装置は、図6に示されるが、第一実施形態と同一構成については説明を省略する。
第三実施形態に係る破砕装置は、図6に示されるが、第一実施形態と同一構成については説明を省略する。
本実施形態に係る固定刃16を取付けるための取付台17は、断面視略台形状をなし、その下端側が一対の側板3,3に跨がった状態で取付台17より下方に配置された仕切り板8の上端部に固定されている。
この仕切り板8は、上下方向に二分割されており、取付台17の下端側に第一の仕切り板8cの上端部が固定され、第一の仕切り板8cの下端部に第二の仕切り板8dの上端部が回転自在に軸支され、第二の仕切り板8dの下端部がフレーム1に回転自在に軸支されている。
そして、分割された第二の仕切り板8dの裏面には、シリンダ19(固定刃16の移動手段)のロッド19aの先端が回転自在に軸支されており、その基端19bがフレーム1に回転自在に軸支されている。
また、一対の側板3,3に跨がる長尺な取付台17は、図7にも示す如く、長手方向の両端から軸体17a,17aが突出しており、この軸体17aが側板3に上下方向に形成されたスリット3b内に挿入されている。
尚、側板3の外面には、スリット3bを隠すべく、該スリット3bに沿って帯板状の当て板9が付設されている。また、第一の仕切り板8cおよび第二の仕切り板8d、第二の仕切り板8dおよびフレーム1は、それぞれ蝶番によって回転自在に構成されているが、シリンダ19のロッド19aが伸長した状態にて、仕切り板8の直立状態を維持できるよう、第一の仕切り板8cおよび第二の仕切り板8dの適宜位置に、当接用ブロック8eが取付けられている。
そして、シリンダ19のロッド19aの伸縮に伴って、取付台17の移動を許容できるよう、取付台17は、支持板5と分離可能に構成されているが、第二実施形態の如く、支持板5の一部を分割して、これを取付台17に固定する構成であってもよい。
第三実施形態に係る破砕装置は、以上の構成からなり、次に、この破砕装置による破砕困難物の排出態様について図8に基づき説明する。
まず、破砕困難物Pが破砕刃13と固定刃16との間に侵入した場合であって、破砕ロータ10の電動機の異常電流(オーバロード)が繰り返して三回以上検出されると、異物が混入したと判断される。
異物の存在が確認されると、シリンダ19のロッド19aが収縮する。さすれば、図8に 示す如く、第一の仕切り板8cおよび第二の仕切り板8dの接合部が破砕ロータ10から離間して仕切り板8がくの字に屈曲されるのに伴って、取付台17の軸体17aが側板3のスリット3bに沿ってスライドする。従って、固定刃16が先端側ほど下方に傾斜しつつ取付台17が下降して、固定刃16が破砕ロータ10の外周面から離間するように傾倒した状態となり、破砕困難物Pは、拡開された破砕ロータ10の外周面と固定刃16との間から破砕室2の外部に排出される。
以上の如く、本実施形態に係る破砕装置によれば、異常検出時に固定刃16が下方に移動して、破砕ロータ10の外周面と固定刃16との間が破砕困難物の通過を許容できる程度に拡開されるので、破砕困難物を破砕室2の外部に容易に自動排出することができるのである。
そして、破砕困難物の排出を終えると、シリンダ19のロッド19aが伸長して、取付台17が正規位置(定常状態)に復帰して、破砕処理を実施可能な状態となる。
<その他の実施形態>
尚、本発明に係る破砕装置は、上記何れの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更が可能である。
尚、本発明に係る破砕装置は、上記何れの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更が可能である。
例えば、第一実施形態、第二実施形態において、回転自在に支持された取付台17を回転させる手段としては、シリンダ19等の直線運動機構に限定されず、モータ等の回転運動機構であってもよい。具体的には、取付台17の両端の軸体17aをモータ等で直接回転させる構成が採用可能である。また、取付台17を手動にて移動させる構成であってもよい。
そして、第三実施形態において、取付台17の姿勢を維持しつつ(固定刃16の水平状態を維持しつつ)、取付台17を垂直方向に昇降させる構成であってもよい。要は、固定刃16が破砕ロータ10の外周面から離間して、この隙間から破砕困難物を取り出せるようになれば、本発明の意図するところである。
但し、破砕困難物を自動的に排出できる点で、固定刃16が斜めに傾倒する構成を採用するのがより好ましい。かかる場合、固定刃16が破砕ロータ10の外周面から離間した後、斜めに傾倒する場合、固定刃16が斜めに傾倒した後、破砕ロータ10の外周面から離間する場合、固定刃16が斜めに傾倒しつつ、破砕ロータ10の外周面から離間する場合、固定刃16が破砕ロータ10の外周面から離間しつつ、斜めに傾倒する場合等の構成が本発明に含まれる。
また、第三実施形態において、シリンダ19のロッド19aが収縮することにより取付台17が支持板5の端縁から離間するが、この間から破砕物が入り込まないように、取付台17と支持板5の端縁との間を変形自在なシート、蛇腹、布で保護するようにするのがより好ましい。
さらに、第二実施形態において、固定刃16および破砕ロータ10側の支持板5aが傾倒することで、固定刃16の近傍における破砕室2の一部が開放される構成にしているが、本発明は、これに限定されず、固定刃16の近傍における破砕室2の一部(例えば、支持板5の一部)が、手動もしくは自動によって開閉されるものも含まれる。
1…フレーム、2…破砕室、5…支持板、10…破砕ロータ、13…破砕刃、16…固定刃、17…取付台、19…シリンダ(固定刃の移動手段)、23…スクリーン、25…プッシャ
Claims (2)
- 被破砕物を収容する破砕室(2)の内部に、破砕刃(13)を備えて回転自在な破砕ロータ(10)と、該破砕ロータ(10)の外周面に沿って配置された固定刃(16)とが設けられ、破砕刃(13)と固定刃(16)との剪断作用によって破砕された被破砕物を破砕ロータ(10)の外周面と固定刃(16)との間から破砕室(2)の外部に排出する破砕装置において、破砕刃(13)と固定刃(16)との間に破砕困難物(P)が介在する際、該破砕困難物(P)を破砕室(2)の外部から取り出し可能とすべく、固定刃(16)の近傍における破砕室(2)の一部が開放される構成にしてなることを特徴とする破砕装置。
- 前記破砕室(2)の一部(5a)が、固定刃(16)と共に一体的に可動に構成され、該一部(5a)が傾倒することで、破砕室(2)の一部が開放される構成にしてなる請求項1記載の破砕装置。
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009191602A Pending JP2009269034A (ja) | 2009-08-21 | 2009-08-21 | 破砕装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009269034A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101893913B1 (ko) * | 2017-07-13 | 2018-10-29 | 김학수 | 철스크랩 파쇄 장치 |
CN113019623A (zh) * | 2021-03-10 | 2021-06-25 | 上海弘熵环保科技有限公司 | 一种生活垃圾破碎处理装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6252730U (ja) * | 1985-09-12 | 1987-04-02 | ||
JPH04313354A (ja) * | 1990-11-22 | 1992-11-05 | Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd | 固定刃付破砕装置 |
JPH0824688A (ja) * | 1994-07-13 | 1996-01-30 | Meiwa Kikai Kk | 縦型破砕機の破砕材投入ケース |
JPH08131867A (ja) * | 1994-11-04 | 1996-05-28 | Kubota Corp | 破砕機 |
-
2009
- 2009-08-21 JP JP2009191602A patent/JP2009269034A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113019623A (zh) * | 2021-03-10 | 2021-06-25 | 上海弘熵环保科技有限公司 | 一种生活垃圾破碎处理装置 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20121012 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |