JP6531344B2 - プローブ装置 - Google Patents

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Description

本発明はプローブ装置に係り、特に半導体ウエハ上に形成された複数の集積回路等の半導体素子(チップまたはダイ)の電気的特性を検査するプローブ装置に関する。
半導体製造工程において、ダイシング工程では、ダイシング装置によってダイシングフレームに固定された円板状の半導体ウエハが複数のチップ(ダイ)に切り分けられる。このダイシング工程の前、又は、後において各チップの電気的特性を検査するウエハテスト工程が行われており、このウエハテスト工程においてプローブ装置が用いられている。
プローブ装置は、テスタに接続されたプローブカードのプローブを、ステージに保持したウエハの各チップの電極パッドに接触させるための装置であり、テスタは、プローブを介してチップに電源及び各種の試験信号を供給し、チップの電極から出力される応答信号をプローブを介して取得して解析することにより、チップが正常に動作するか否かの確認を行う(例えば特許文献1参照)。
また、このようなプローブ装置において、製造コスト低減のためにスループットの向上が強く求められており、1回の接触動作で複数のチップ(ダイ)を同時に検査するマルチプロービングが行われている。近年、1度に検査するチップ数は益々増加し、ウエハ上の全てのチップを同時に検査することも行われている。
また、半導体装置の検査においては、高温または低温などの通常とは異なる環境条件で長時間動作させるバーンイン試験が行われる。バーンイン試験では特に試験をチップごとに行ったのでは試験費用と時間が膨大となるため、ウエハ状態においてウエハ上の全てのチップのバーンイン試験を同時に行えるようにすることが重要である。
このようにウエハ上の全てのチップ又は多数のチップを同時に検査する場合に、プローブカードの全てのプローブが略均一な接触圧力でウエハ上の電極パッドに押し当てられるようにするため、特許文献2には、プローブカードとウエハとの間の空間をシーリング手段により密閉すると共に減圧し、シーリング手段により密閉された内部空間の圧力と大気圧との差圧によりプローブカードのプローブをウエハの電極パッドに押し当てるようにした構成が開示されている。
特開2007−95938号公報 特開2011−91262号公報
ところで、プローブカードのプローブの先端には、検査を繰り返すうちにアルミ屑などの異物が付着する。プローブの先端に異物が付着すると、プローブカードとウエハとの間の接触抵抗値が大きくなり、検査結果に悪影響を及ぼす。したがって、プローブの先端の付着物を除去するためのクリーニングを適宜行う必要がある。
一方、プローブカードをプローブ装置から取り外してクリーニングを行うことは手間と時間を要するため、プローブカードをプローブ装置に取り付けた状態でクリーニングできるようにすることが望ましい。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、プローブをウエハの電極パッドに接触させる際にプローブカードのプローブ先端側の空間を減圧するプローブ装置において、プローブカードを取り外すことなくプローブカードのクリーニングを適切に行うことができるプローブ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一の態様に係るプローブ装置は、ウエハをウエハチャックにより支持し、ウエハに形成されたチップをプローブカードのプローブに接触させてプローブに接続されたテスタによりチップの電気的特性を検査するプローブ装置であって、プローブカードのプローブの先端が配置される空間を密閉するシーリング手段と、空間を減圧する減圧手段とを備えたプローブ装置において、ウエハチャックに設けられ、空間を大気に連通させる通気路と、通気路を閉鎖又は開放するシャッタ手段と、を備える。
本態様によれば、シーリング手段により密閉されるプローブの先端の空間を、シャッタ手段を開放に設定することで通気路を介して大気(外部空間)に連通させた状態にすることができる。したがって、プローブカードのクリーニング用のウエハをプローブの先端に接触させて遠近方向に往復移動させることでプローブの付着物を確実に除去することができる。そして、プローブの先端の空間が非密閉状態であることからウエハの往復移動の際にプローブカードに負荷がかからずプローブカードが破損するという事態も生じない。
本発明の他の態様に係るプローブ装置において、シャッタ手段は、吸引ポンプによる吸引のオンとオフとの切替えにより変位するシャッタ部材であって、吸引ポンプの吸引がオフのときに通気路を閉鎖する位置に移動し、吸引ポンプの吸引がオンのときに通気路を開放する位置に移動するシャッタ部材を有する態様とすることができる。
本発明の更に他の態様のプローブ装置において、プローブカードのクリーニングの際に、シャッタ手段を通気路を開放する状態に設定し、かつ、ウエハチャックに支持されたクリーニング用のウエハをプローブに接触する位置で遠近方向に往復移動させる制御手段を有する態様とすることができる。
本発明の更に他の態様のプローブ装置において、通気路は、プローブの先端が配置される空間に連通する開口をウエハチャックに支持されるウエハが配置されない位置に有する態様とすることができる。
本発明によれば、プローブをウエハの電極パッドに接触させる際にプローブカードのプローブ先端側の空間を減圧するプローブ装置において、プローブカードを取り外すことなくプローブカードのクリーニングを適切に行うことができる。
本発明が適用されるウエハテストシステムの全体構成図 ウエハチャックがプローブカードに近接した状態を示した図 プローブカードのクリーニングのための構成及び動作を説明した図 ウエハチャックの上面側からシャッタ機構部を示した斜視図 シャッタ機構部を通気孔の軸線を含む断面で示した断面図であって通気路が閉鎖されている状態を示した図 シャッタ機構部を通気孔の軸線を含む断面で示した断面図であって通気路が開放されている状態を示した図
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明が適用されるウエハテストシステム1の概略構成図である。同図に示すウエハテストシステム1は、多数の半導体チップ(以下、単にチップという)が形成された被検体(検査対象)であるウエハWを支持して検査位置への移動及び位置決め等を行うプローバ10(プローブ装置)と、検査位置のウエハWの各チップの電極パッドに接触するプローブ21を有するプローブカード20と、プローブカード20を介してウエハWの各チップにテスト信号を与えて各チップの性能(電気的特性)を検査するテスタ30とから構成される。
プローバ10は、被検体であるウエハWを真空吸着して支持(保持)するウエハチャック12(ウエハステージ)を有する。ウエハチャック12の上面側には、周縁部に沿って環状のシールゴム14がシーリング手段として設けられる。このシールゴム14は後述のようにウエハチャック12(ウエハW)をプローブカード20に接近させたときに図2のようにプローブカード20の下面に密着し、内側の空間(プローブ空間50)、即ち、プローブカード20のプローブ21の先端が配置される空間を密閉状態にする。なお、プローブ空間50を密閉状態にするシーリング手段は本実施の形態のものに限らない。
ウエハチャック12は、モータによって動作するステージ移動機構16により、互いに直交するX、Y、Zの各軸方向、及びθ方向に移動可能に支持される。なお、X軸及びY軸は水平方向に沿った軸であり、Z軸は鉛直方向に沿った軸であり、θ方向は、ウエハチャック12の中心を通る鉛直方向に沿ったθ軸に対する軸周りの方向を示す。
ステージ移動機構16は、システム全体を統括的に制御する制御手段である制御部40により制御され、不図示のカメラの情報などに基づくステージ移動機構16に対する制御部40の制御によって、ウエハチャック12及びウエハチャック12に吸着保持されたウエハWの移動及び位置決めが行われる。制御部40にはユーザが所定の情報を入力する不図示の入力手段や所定の情報を出力するモニタ等の出力手段が接続される。
また、プローバ10は、上部に板状のヘッドステージ18を有し、ヘッドステージ18に設けられた開口部18Aにプローブカード20が取り付けられる。
プローブカード20は、検査するデバイスの電極配置に応じて配置された多数本のプローブ21を下面側に有し、検査するデバイスの種類(ウエハWの種類)に応じて交換される。本実施の形態におけるプローブカード20は、ウエハWの全てのチップを一括して同時に検査する場合に用いられるプローブカードであり、それらの複数のチップの電極パッドに同時に接触する多数本のプローブ21を有する。
プローブカード20の上面側には、各プローブ21に接続された複数の端子が設けられており、そのプローブカード20の上面側にはテスタ30を構成するコンタクトリング31、テストヘッド32、及びテスタ本体33のうちのコンタクトリング31及びテストヘッド32がプローバ10に支持された状態で配置される。
コンタクトリング31は、プローブカード20とテストヘッド32の間に配置され、プローブカード20の上面側の端子とテストヘッド32の内部の回路とを多数のコンタクトにより電気的に接続する。
テストヘッド32は、コンタクトリング31及びプローブカード20を介してウエハWに電気的に接続される回路であって、ウエハWの各チップに印加するテスト信号を生成して出力する回路、テスト信号に対して各チップから出力される応答信号を取り込む回路等を有する。
テストヘッド32には、プローバ10の側部等に配置されたテスタ本体33が電気的に接続される。テスタ本体33は、テストヘッド32を制御してテストヘッド32に対してテスト信号の生成及び出力、応答信号の取込み等を実施させる。また、テスタ本体33は、テストヘッド32を介して得られたテスト信号に対する応答信号の状態に基づいて各チップの性能を検査(電気的特性を測定)し、各チップの良否判定(良品と不良品の選別)等を行う。
以上のウエハテストシステム1の作用について説明すると、ウエハテストシステム1は、制御部40により統括的に制御され、ユーザが不図示の入力手段から入力指示した処理内容に対応した各部の動作が制御部40の制御により実施される。
例えば、ウエハWの検査を実施する場合、通常は被検体であるウエハWが不図示のカセットに複数収容されており、その不図示のカセットから不図示の搬送手段によりウエハWが順次取り出されてウエハチャック12に搬送されて吸着保持される。そして、ウエハチャック12に順次搬送されたウエハWは検査が終了すると、搬送手段により順次カセットに戻される。
ウエハチャック12にウエハWが搬送されて吸着保持された際には、ステージ移動機構16によりウエハWの各チップの配列方向及び位置が予め決められた状態となるようにアライメントされる。そして、図2に示すようにプローブカード20の各プローブ21にウエハWの各チップの電極パッドが接触する検査位置にウエハチャック12が移動する。
ウエハチャック12が検査位置に移動した状態では、ウエハチャック12のシールゴム14がプローブカード20の下面に密着し、プローブ21が配置されるシールゴム14の内側のプローブ空間50、即ち、ウエハチャック12と、プローブカード20と、シールゴム14とで囲まれた空間であるプローブ空間50が密閉される。そして、ウエハチャック12の上面に設けられた吸引孔からの吸引によりプローブ空間50が減圧される。これによって、プローブ空間50が略真空状態に設定され、プローブカード20が上面側の大気圧と、プローブ空間50の内部圧力との差圧によりウエハW側に押されて、全てのプローブ21が略均一な接触圧力でウエハW上の電極パッドに押し当てられる。
なお、プローブ空間50を真空状態にするための吸引孔は、ウエハWをウエハチャック12に吸着するための吸引孔を兼ねるものであっても、それ以外のものであってもよいし、ウエハチャック12以外の部分に設けられたものであってもよい。
この状態に設定されると、テスタ本体33の指示によりテストヘッド32からウエハWに対してテスト信号が出力されると共に、その応答信号がテストヘッド32に取り込まれる。これによって、各チップの性能の検査(電気的特性の測定)が行われ、テスタ本体33により各チップの良否判定(良品と不良品との選別)等が行われる。
テスタ30による検査が終了すると、ステージ移動機構16によりウエハチャック12及びウエハWがプローブカード20から離間し、不図示の搬送手段によりウエハWがウエハチャック12からカセットに搬送されてカセットに収容される。
また、ウエハテストシステム1は、制御部40への入力手段からのユーザの指示によりプローブカード20のプローブ21のクリーニングを以下のように実施する。
次に、上記ウエハテストシステム1におけるプローブカード20のプローブ21のクリーニングについて説明する。
プローブカード20のプローブ21の先端には、上記検査を繰り返している間にアルミ屑などの異物が付着する。このような異物の付着は、プローブカード20とウエハWとの間の接触抵抗値を大きくし、検査結果に悪影響を及ぼす。
したがって、適度な頻度及びタイミングでクリーニングを行い、プローブ21の先端から付着物を除去する必要があるが、プローブカード20をヘッドステージ18から取り外してクリーニングすることは煩雑な手間と時間を要する。
そこで、本実施の形態のウエハテストシステム1では、プローブカード20をヘッドステージ18から取り外すことなく適切にクリーニングする方法として、材質がセラミックで形成されたウエハや、ミラーウエハにクリーニング用のシートを貼り付けたウエハをクリーニング用のクリーニングウエハとして用いる。そして、通常のウエハWと同様にクリーニングウエハをウエハチャック12で吸着保持し、プローブカード20のプローブ21の先端に接触させる。
このとき、クリーニング時の特別な動作として、図3に示すように、クリーニングウエハCWの表面CWSがプローブ21の先端に接触して所定量押し上げる位置P1と、プローブ21の先端から約300μm離れた位置P0との間で往復移動するように、ウエハチャック12を上下に複数回往復移動させる。即ち、クリーニングウエハCWをプローブ21に対して遠近方向に所定回往復移動させる。
これによって、プローブ21の先端がクリーニングウエハCWの表面CWSを擦るように移動するため、プローブ21の先端の付着物が確実に除去される。
一方、このようなクリーニング動作時においてもウエハチャック12のシールゴム14によりプローブ空間50が形成され、プローブ空間50が密閉状態となる。即ち、シールゴム14がプローブカード20に吸着する。
そのため、ウエハチャック12を上下方向に高速で往復移動させると、ウエハチャック12が下降する際にプローブカード20が下側に引っ張れて破損する可能性がある。
そこで、本実施の形態のウエハチャック12には、図3に示すようにプローブ空間50を大気(外部空間)に連通させる通気路60が形成されると共に、その通気路60を開閉するシャッタ機構部62がシャッタ手段としてウエハチャック12の裏面側に設けられる。プローブ空間50に連通する通気路60の開口はウエハチャック12に支持されるウエハWが配置されない位置に設けられる。
また、シャッタ機構部62による通気路60の開閉の切替えは、制御部40により制御される減圧手段(吸引手段)である吸引ポンプ64の吸引のオンとオフとの切替えにより行われる。
これによれば、ウエハWの検査時には、シャッタ機構部62により通気路60を閉鎖することで、プローブ空間50を密閉状態にすることができる。一方、プローブカード20(プローブ21)のクリーニング時には、シャッタ機構部62により通気路60を開放することで、プローブ空間50を非密閉状態にすることができる。したがって、クリーニング時にはシールゴム14がプローブカード20に吸着せず、クリーニング動作としてウエハチャック12を上下方向(遠近方向)に高速で往復移動させてもプローブカード20の破損が生じ難いものとなっている。なお、シャッタ機構部62は、吸引ポンプ64による吸引がオフのときに通気路60を閉鎖し、吸引ポンプ64による吸引がオンのときに通気路60を開放する。
次にシャッタ機構部62の構成について説明する。図4は、ウエハチャック12の上面側からシャッタ機構部62を示した斜視図である。
同図に示すようにウエハチャック12は、円板状に形成され、その上面には、中心軸(θ軸)の位置を含む円形状の領域であって、ウエハW又はクリーニングウエハCWを吸着保持する支持部12A(図3も参照)と、支持部12Aの外周側の円環状の領域を有し、支持部12Aに支持されたウエハW又はクリーニングウエハCWの外周縁よりも外側に配置される周縁部12Bとが形成され、支持部12Aは周縁部12Bよりも上側に突出する。また周縁部12Bには上述にように環状のシールゴム14が設けられる。なお、支持部12Aや周縁部12Bには、ウエハW又はクリーニングウエハCWを吸着保持すると共に、ウエハWの検査の際にプローブ空間50を減圧するための吸引孔を有する吸引溝等が設けられる。
一方、ウエハW及びクリーニングウエハCWが配置されない周縁部12Bにおいてシールゴム14の内側には上記通気路60を形成する複数の通気孔80が形成され、それらの通気孔80が貫通するウエハチャック12の下面側の位置には上述のシャッタ機構部62が取り付けられる。なお、通気孔80及びシャッタ機構部62は、周縁部12Bの数カ所(例えば3箇所)に設けられる。
図5、図6は、1つのシャッタ機構部62を通気孔80の軸線を含む断面で示した断面図であり、図5は通気路60が閉鎖されている状態を示し、図6は通気路60が開放されている状態を示す。
これらの図に示すように、シャッタ機構部62は、ウエハチャック12の裏面に固設される板状のベース部材90を有し、ベース部材90にU字状のフランジ部材92がネジ94、94により固定される(図4参照)。これにより、ベース部材90とフランジ部材92の間に、ウエハチャック12の中心軸からみて径方向(紙面に垂直な方向)に貫通する空間部96が形成される。
ベース部材90には、ウエハチャック12の通気孔80に連通し、空間部96にも連通する貫通孔97が設けられる。その貫通孔97の下端部にはバキュームパッド98が設けられる。
貫通孔97の左右両側にはベース部材90の下面から空間部96に突出するピン99、99が設けられ、それらのピン99、99が挿通する挿通孔100A、100Aを有する板状のシャッタ部材100が空間部96内に配置される。シャッタ部材100は、ピン99、99によりガイドされて空間部96内を上下方向に移動可能に支持される。
フランジ部材92には、ベース部材90の通気孔80に対向して貫通孔101が設けられる。その貫通孔101の上端部にはバキュームパッド102が設けられる。貫通孔101の下端側には継手103が設けられる。継手103にはチューブを介して図3に示した吸引ポンプ64が接続される。
また、フランジ部材92の上面側において、貫通孔101の周辺部には環状の凹部104が形成されており、シャッタ部材100の下面にはその凹部104に嵌入し、凹部104の内側の壁面と摺接する環状の凸部105が設けられる。これによって、シャッタ部材100の凸部105に対して内側の空間と外側の空間とが略遮断され、貫通孔101はシャッタ部材100の凸部105の内側の空間にのみ連通する。
更に、フランジ部材92の上面側には、シャッタ部材100を上側に向けて付勢するバネ106、106が取り付けられる。
以上のシャッタ機構部62によれば、継手103に接続された吸引ポンプ64による吸引がオフの場合には、図5のようにシャッタ部材100がバネ106により上側に付勢されてベース部材90のバキュームパッド98に密着する位置に設定されて貫通孔97を閉鎖する。これにより、ウエハチャック12の通気孔80が閉鎖され、プローブ空間50が密閉状態となる。したがって、ウエハWの検査を行う際には、吸引ポンプ64による吸引がオフに設定され、プローブ空間50が密閉される。
一方、吸引ポンプ64による吸引がオンの場合には、その吸引力によりシャッタ部材100がバネ106の付勢力に抗して下側に移動し、図6のようにフランジ部材92のバキュームパッド102に密着する位置に移動する。これにより、ウエハチャック12の通気孔80が開放されてプローブ空間50が大気に連通した状態(非密閉状態)となる。したがって、プローブカード20(プローブ21)のクリーニングを行う際には、吸引ポンプ64による吸引がオンに設定され、プローブ空間50が大気に連通される。
以上、上記実施の形態において、シャッタ機構部62における通気路60の閉鎖又は開放の切替えは吸気ポンプに限らず電気的な手段などの任意の手段によるものでよい。
また、上記実施の形態において、通気路60は、ウエハチャック12に支持されたウエハWが配置されない位置にプローブ空間50に連通する開口を有するものであれば良い。
また、上記実施の形態において、プローバ10がバーンイン試験を行うか否かにかかわらず本発明を適用できる。また、本発明は、プローブカードがウエハWの全てのチップの検査を同時に行うものである場合に限らず、プローブ21をウエハWの電極パッドに接触させる際にプローブカード20のプローブ21の先端側の空間(プローブ空間50)を減圧するプローバ10に適用することができる。
W…ウエハ、CW…クリーニングウエハ、1…ウエハテストシステム、10…プローバ(プローブ装置)、12…ウエハチャック、14…シールゴム、16…ステージ移動機構、18…ヘッドステージ、20…プローブカード、21…プローブ、30…テスタ、31…コンタクトリング、32…テストヘッド、33…テスタ本体、40…制御部、50…プローブ空間、60…通気路、62…シャッタ機構部、64…吸引ポンプ、90…ベース部材、92…フランジ部材、100…シャッタ部材

Claims (3)

  1. ウエハをウエハチャックにより支持し、前記ウエハに形成されたチップをプローブカードのプローブに接触させてプローブに接続されたテスタにより前記チップの電気的特性を検査するプローブ装置であって、前記プローブカードのプローブの先端が配置される空間を密閉するシーリング手段と、前記空間を減圧する減圧手段とを備えたプローブ装置において、
    前記ウエハチャックに設けられ、前記空間を大気に連通させる通気路と、
    前記通気路を閉鎖又は開放するシャッタ手段と、
    前記プローブカードのクリーニングの際に、前記シャッタ手段を前記通気路を開放する状態に設定し、かつ、前記ウエハチャックに支持されたクリーニング用のウエハを前記プローブに接触する位置で遠近方向に往復移動させる制御手段と、
    を備えたプローブ装置。
  2. 前記シャッタ手段は、吸引ポンプによる吸引のオンとオフとの切替えにより変位するシャッタ部材であって、前記吸引ポンプの吸引がオフのときに前記通気路を閉鎖する位置に移動し、前記吸引ポンプの吸引がオンのときに前記通気路を開放する位置に移動するシャッタ部材を有する請求項1に記載のプローブ装置。
  3. 前記通気路は、前記空間に連通する開口を前記ウエハチャックに支持されるウエハが配置されない位置に有する請求項1又は2に記載のプローブ装置。
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