JP6530207B2 - キャリッジ上下機構およびそれを備えたインクジェット式記録装置 - Google Patents

キャリッジ上下機構およびそれを備えたインクジェット式記録装置 Download PDF

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本発明は、インクヘッドを保持するキャリッジを上下動させるキャリッジ上下機構およびそれを備えたインクジェット式記録装置に関する。
近年、インクジェットプリンタにより画像が印刷されるメディアは多様化している。特に、大型のインクジェットプリンタによって印刷されるメディアは、厚いものから薄いものまで種々存在する。このようなことから、一台のインクジェットプリンタによって様々な厚さのメディアに印刷を実行するには、ヘッドギャップ(つまり、インクヘッドとメディアとの間隔)を一定にしつつメディアに対するインクヘッドの位置を調整する必要がある。メディアに対するインクヘッドの位置を調整する方法として、重量の観点から、プラテンを上下動させるよりもキャリッジを上下動させる方法が現実的である。例えば特許文献1には、モータのシャフトにボールねじを連結させ、当該ボールねじに螺合されたナットの上下動に伴ってキャリッジが上下動するよう構成されている技術が開示されている。
ところで、大型のインクジェットプリンタに搭載されるキャリッジは、相当の重量を有している。そのため、キャリッジを停止位置で安定的に保持することは難しい。停止位置でのキャリッジの安定化の対策として、特許文献1のように、ディスクブレーキなどの制動手段を用いることが提案されている。キャリッジの上下方向の移動が行われない場合に、制動手段によってキャリッジが停止位置で保持される。これにより、モータなどによってキャリッジの停止状態を保持する場合に比べて、慣性力による停止位置のずれを減少させることができると共に停止位置でキャリッジを安定して保持することができる。
特開2010−284944号公報
しかしながら、上記従来の方法によれば、ボールねじのネジ切溝にゴミ等が挟まってキャリッジの上下動が出来なくなったときに、モータへ負荷がかかり当該モータが破損する恐れがある。また、キャリッジを一つのボールねじ機構によって保持する構成では、キャリッジを安定して保持することが難しい。そのため、ヘッドギャップを一定に確保することができない。その結果、数ミクロンオーダで要求される画像のドット精度の向上には至らない。さらに、ボールねじをキャリッジ中央に配置し、ボールネジの左右にガイドレールを配置する構成では、キャリッジがガイドレールを摺動する長さ分だけ当該キャリッジにガタつきが生じる恐れがある。その結果、インクヘッドの位置がずれ、印刷品質に悪影響を及ぼすことになる。上記特許文献1のキャリッジ上下機構では、制動手段によりキャリッジを安定して保持するようにしているが、制動手段を特段設けることなくキャリッジを安定して保持することが望まれている。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、非常事態時のモータへの負荷を低減すると共に、制動手段を設けることなくキャリッジのガタつきを抑制することにより印刷品質を損なわせることがないキャリッジ上下機構およびそれを備えたインクジェット式記録装置を提供することである。
本発明に係るキャリッジ上下機構は、インクヘッドを保持するキャリッジを上下動させるキャリッジ上下機構であって、上下方向に延びる回転軸を備えたモータと、モータの回転軸に直接的にまたは間接的に巻き掛けられた無端のベルトと、回転軸と平行に配置されかつベルトが巻き掛けられて回転軸の回転に伴って回転する第1ネジ棒と、回転軸と平行に配置されかつベルトが巻き掛けられて回転軸の回転に伴って回転する第2ネジ棒と、キャリッジに連結され、第1ネジ棒の回転に伴って上下動するように当該第1ネジ棒に螺合されたネジ山を有する第1部材と、キャリッジに連結され、第2ネジ棒の回転に伴って上下動するように当該第2ネジ棒に螺合されたネジ山を有する第2部材と、を備えている。
本発明に係るキャリッジ上下機構によれば、モータの回転軸、第1ネジ棒および第2ネジ棒にベルトが巻き掛けられている。これによって、第1ネジ棒および第2ネジ棒のネジ切溝にゴミ等が挟まってキャリッジの上下動が出来なくなったときでも、ベルトが脱調するに留まり、モータに対して一定以上の負荷がかかることを防ぐことができる。それにより、非常事態時においてモータが破損する可能性を低くすることができる。また、第1ネジ棒および第2ネジ棒の2つのネジ棒によりキャリッジの上下動を安定して行わせることができる。これにより、制動手段を設けることなくキャリッジのガタつきを抑制することができる。したがって、インクヘッドがキャリッジに安定して保持されるので、印刷品質を損なわせることがない。
本発明に係るキャリッジ上下機構は、インクヘッドを保持するキャリッジを上下動させるキャリッジ上下機構であって、上下方向に延びる回転軸を備えたモータと、モータの回転軸に直接的にまたは間接的に巻き掛けられた無端の第1ベルトと、モータの回転軸に直接的にまたは間接的にかつ第1ベルトが巻き掛けられた位置と異なる位置に巻き掛けられた無端の第2ベルトと、回転軸と平行に配置されかつ第1ベルトが巻き掛けられて回転軸の回転に伴って回転する第1ネジ棒と、回転軸と平行に配置されかつ第2ベルトが巻き掛けられて回転軸の回転に伴って回転する第2ネジ棒と、キャリッジに連結され、第1ネジ棒の回転に伴って上下動するように当該第1ネジ棒に螺合されたネジ山を有する第1部材と、キャリッジに連結され、第2ネジ棒の回転に伴って上下動するように当該第2ネジ棒に螺合されたネジ山を有する第2部材と、を備えている。
本発明に係るキャリッジ上下機構によれば、モータの回転軸と第1ネジ棒とに第1ベルトが巻き掛けられ、当該回転軸と第2ネジ棒とに第2ベルトが巻き掛けられている。これによって、第1ネジ棒および第2ネジ棒のネジ切溝にゴミ等が挟まってキャリッジの上下動が出来なくなったときでも、前記ベルトが脱調するに留まり、モータに対して一定以上の負荷がかかることを防ぐことができる。それにより、非常事態時においてモータが破損する可能性を低くすることができる。また、第1ネジ棒および第2ネジ棒の2つのネジ棒によりキャリッジの上下動を安定して行わせることができる。これにより、制動手段を設けることなくキャリッジのガタつきを抑制することができる。したがって、インクヘッドがキャリッジに安定して保持されるので、印刷品質を損なわせることがない。
本発明の好ましい一態様によれば、第1ネジ棒はモータの回転軸の右方に配置され、第2ネジ棒はモータの回転軸の左方に配置されている。
上記態様によれば、キャリッジの上下動を当該キャリッジの左右に亘って安定して行わせることができる。これにより、制動手段を設けることなくキャリッジの左右のガタつきを抑制することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、第1ネジ棒および第2ネジ棒を保持する保持部材と、保持部材により第1ネジ棒と平行に保持された軸状の第1ガイド部材と、保持部材により第2ネジ棒と平行に保持された軸状の第2ガイド部材と、第1ガイド部材が挿通された第1孔部と、第2ガイド部材が挿通された第2孔部とを有してキャリッジに連結された昇降ベース部材と、をさらに備えている。
上記態様によれば、昇降ベース部材は、第1孔部を介して第1ガイド部材により径方向における移動が規制されるとともに、第2孔部を介して第2ガイド部材により径方向における移動が規制されている。これにより、キャリッジの上下動の際に、第1ネジ棒および第2ネジ棒は径方向における移動が規制される。これにより、第1ネジ棒および第2ネジ棒の径方向におけるキャリッジのガタつきを抑制することができる。
本発明の好ましい他方の一態様によれば、第1部材を第1ネジ棒の軸方向に付勢する第1バネ部材と、第2部材を第2ネジ棒の軸方向に付勢する第2バネ部材とをさらに備えている。
上記態様によれば、第1バネ部材により、昇降ベース部材に対する第1部材の連結を強固にすることができる。すなわち、第1バネ部材により、昇降ベース部材に対し第1部材を強固に連結することで、第1部材のネジ軸の平行度のバラつきが抑えられ、円滑な昇降が可能となる。また、第2バネ部材により、昇降ベース部材に対する第2部材の連結を強固にすることができる。すなわち、第2バネ部材により、昇降ベース部材に対し第2部材を強固に連結することで、第2部材のネジ軸の平行度のバラつきが抑えられ、円滑な昇降が可能となる。
本発明の好ましい他方の一態様によれば、モータの回転軸の外周面にベルトの内面、または前記第1および第2ベルトの内面が直接また間接的に接触した状態でモータを支持する支持板材および保持部材に固定するための長穴を有するモータ支持部材と、支持板材をベルトの内面から外面、または前記第1および第2ベルトの内面から外面に向かう方向に付勢する付勢バネとをさらに備えている。
上記態様によれば、モータ支持部材が保持部材に仮止めの状態で、モータの回転軸が付勢されていることにより、当該回転軸に直接または間接的に巻き掛けられたベルト、または第1および第2ベルトにテンションを付与することができる。そして、前記ベルトにテンションが付与された状態でモータ支持部材を本締めすることによって、モータの動力を前記ベルトにより第1ネジ棒および第2ネジ棒に良好に伝達することができる。
本発明の好ましい他方の一態様によれば、ベルト、第1ベルトおよび第2ベルトは歯付きベルトである。
上記態様によれば、第1ネジ棒とベルトまたは第1および第2ベルトとの噛み合わせ、および第2ネジ棒とベルトまたは第1および第2ベルトとの噛み合わせにより、モータの動力が第1ネジ棒および第2ネジ棒に良好に伝達される。
本発明の好ましい他方の一態様によれば、モータの回転軸に当該回転軸と同軸状に取り付けられた第1ギアと、第1ギアの後方に配置されて第1ギアと噛み合わせられた第2ギアと、第1ギアよりも右方にベルト、または第1および第2ベルトに張力を付与するように配置された第1プーリーと、第1ギアよりも左方にベルト、または第1および第2ベルトに張力を付与するように配置された第2プーリーと、をさらに備え、ベルト、または第1および第2ベルトは、第2ギア、第1プーリーおよび第2プーリーに巻き掛けられている。
上記態様によれば、より大きいテンションをベルト、または第1および第2ベルトにかけることができる。これにより、モータの動力を第1ネジ棒および第2ネジ棒に良好に伝達することができる。
本発明に係るインクジェット式記録装置は、上記のキャリッジ上下機構を備えている。
本発明に係るインクジェット式記録装置によれば、上記のキャリッジ上下機構を備えているので、モータに対して一定以上の負荷がかかることを防ぐことができる。それにより、非常事態時においてモータが破損する可能性を低くすることができる。また、キャリッジの上下動を安定して行わせることができる。これにより、制動手段を設けることなくキャリッジのガタつきを抑制することができる。したがって、インクヘッドがキャリッジに安定して保持されるので、印刷品質を損なわせることがない。
本発明によれば、非常事態時のモータへの負荷を低減すると共に、制動手段を設けることなくキャリッジのガタつきを抑制することにより印刷品質を損なわせることがないキャリッジ上下機構およびそれを備えたインクジェット式記録装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るインジェクタプリンタを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るキャリッジ上下機構を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るキャリッジ上下機構を示す正面図である。 図3のキャリッジ上下機構を、昇降ベース部材、取り付け板材およびキャリッジを除いた状態で示す正面図である。 図3のキャリッジ上下機構のV−V線断面図である。 図3のキャリッジ上下機構VI−VI線断面図である。 本発明の一実施形態に係るネジ棒および周辺部材の断面図である。 本発明の一実施形態に係るガイド部材および周辺部材の断面図である。 本発明の一実施形態に係るキャリッジ上下機構を図2とは異なる方向から見た場合の斜視図である。 (a),(b),(c)は本発明の他の実施形態に係るキャリッジ上下機構のモータ回転軸および第1、第2ネジ棒の配置を示す概念的な平面図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態に係るインクジェット式記録装置は、記録媒体としての記録紙Sに印刷を行うインクジェットプリンタ100である。以下の説明では、記録紙Sが受け台107に向けて移動する方向を前方、その逆の方向を後方と称する。また、以下の説明における左方、右方とは、インクジェットプリンタ100を前方から見たときの左方、右方をそれぞれ意味するものとする。図1において、符号F、Re、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表している。但し、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、本実施形態に係るインクジェットプリンタ100の設置態様を何ら限定するものではない。インクジェットプリンタ100は、インクヘッドI(図2参照)を備えている。記録紙Sは前方および後方に搬送可能である。インクヘッドIの移動方向、記録紙の搬送方向をそれぞれ主走査方向、副走査方向と称することとすると、主走査方向は左右方向に対応し、副走査方向は前後方向に対応する。主走査方向と副走査方向とは直交している。但し、主走査方向および副走査方向は特に限定されるわけではなく、インクジェットプリンタ100の形態などに応じて適宜に設定可能である。なお、記録媒体は他のシート状の記録媒体、例えば樹脂製のシート等であってもよい。また、記録媒体は可撓性を有するシート状のものに限らず、ガラス基板等の硬い記録媒体であってもよい。
図1に示すように、インクジェットプリンタ100は、本体部101と、右方部102と、左方部103と、ローラ104と、脚部105、106と、キャリッジ110(図2参照)とを備えている。本体部101、右方部102および左方部103は筐体である。本体部101は左右方向に延びている。本体部101の内方には、記録紙Sを搬送するローラ104が設けられている。本体部101の右部には右方部102が接続されている。本体部101の左部には左方部103が接続されている。本体部101の下部には、当該本体部101を支持する脚部105、106が取り付けられている。脚部106は、脚部105の右方に位置している。本体部101の前方には、記録紙Sを受ける受け台107が設けられている。また、本体部101の後方にも、記録紙Sを受ける受け台108が設けられている。受け台108に支持された記録紙Sは、本体部101内で印刷され、受け台107の上に搬送される。
図2〜図4に示すように、図1のインクジェットプリンタ100の本体部101の内方には、キャリッジ上下機構1が設けられている。キャリッジ上下機構1は、複数のインクヘッドIを保持するキャリッジ110を上下動させる。図2に示すように、キャリッジ上下機構1は、モータ2と、ベルト3と、第1ネジ棒4と、第2ネジ棒5と、保持部材6と、第1部材7(図4参照)と、第2部材8(図4参照)と、昇降ベース部材9と、第1ガイド部材10と、第2ガイド部材11と、柱部材12とを備えている。図5に示すように、モータ2は回転軸2aを備えている。回転軸2aは下方に延びている。ベルト3としては、例えばエンドレスベルトであって歯付きベルトを用いることができる。
図2に示すように、柱部材12は、第1柱12aと、第2柱12bと、連結部材12cとを備えている。第1柱12aは、モータ2の右方に配設されて上方に延びている。第2柱12bは、モータ2の左方に配設されて上方に延びている。第1柱12aの上端と第2柱12bの上端とは連結部材12cにより連結されている。第1柱12a、第2柱12bおよび連結部材12cにより孔部12dが形成されている。モータ2の一部は、孔部12dを介して前方に突き出るように配置されている。また、モータ2はモータ支持部材20に支持されている。なお、モータ支持部材20の詳細については後述する。
第1ネジ棒4は、モータ2の回転軸2aの右方に当該回転軸2aと平行に配置されている。第1ネジ棒4は上下方向に延びている。第2ネジ棒5は、回転軸2aの右方に当該回転軸2aと平行に配置されている。第2ネジ棒5は上下方向に延びている。図7に示すように、第1ネジ棒4は、螺旋状のネジ溝が形成された本体部4dと、本体部4dの上端4aに設けられたプーリー4cとを備えている。ベルト3はプーリー4cに巻き掛けられている。本体部4dはプーリー4cとともに回転する。第2ネジ棒5の構成およびベルト3の巻き掛けについては、第1ネジ棒4と同様である。第1ガイド部材10は軸状に形成されている。第1ガイド部材10は、第1ネジ棒4の右方に第1ネジ棒4と平行に配置されている。第2ガイド部材11は軸状に形成されている。第2ガイド部材11は、第2ネジ棒5の左方に第2ネジ棒5と平行に配置されている。これにより、キャリッジ上下機構1の右部から左部にかけて、第1ガイド部材10、第1ネジ棒4、第2ネジ棒5および第2ガイド部材11がこの順に並設されている。なお、第1ネジ棒4および第2ネジ棒5の構成およびこれらの取り付け構造については後述する。
図2に示すように、昇降ベース部材9の後述の上端板材9aには、右部から左部にかけて第1孔部90a、第1切り欠き部91a、第2切り欠き部92aおよび第2孔部93aが順に形成されている。また、後述の下端板材9bには、右部から左部にかけて、第1孔部90b(図8参照)、第1切り欠き部91b(図7参照)、第2切り欠き部(図示せず)および第2孔部(図示せず)が順に形成されている。第1ガイド部材10は、第1孔部90aおよび第1孔部90bに挿通されている。昇降ベース部材9は、第1孔部90aおよび第1孔部90bを介して、第1ガイド部材10により径方向における移動が規制されている。第2ガイド部材11は、第2孔部93aおよび下端板材9bの第2孔部(図示せず)に挿通されている。昇降ベース部材9は、第2孔部93aおよび下端板材9bの前記第2孔部を介して、第2ガイド部材11により径方向における移動が規制されている。また、第1ネジ棒4は、第1切り欠き部91aおよび第1切り欠き部91bに挿通されている。第2ネジ棒5は、第2切り欠き部92aおよび下端板材9bの第2切り欠き部(図示せず)に挿通されている。
次に、キャリッジ110および昇降ベース部材9について説明する。図2に示すように、キャリッジ110は、保持板材111と、右方板材112と、左方板材113とを備えている。キャリッジ110の保持板材111は、水平面と平行に配置され、複数のインクヘッドIを保持する。右方板材112は、保持板材111の右端において上方に延びるように設けられている。左方板材113は、保持板材111の左端において上方に延びるように設けられている。右方板材112の後端には、当該右方板材112と垂直な固定部材112aが形成されている。左方板材113の後端には、当該左方板材113と垂直な固定部材113aが形成されている。昇降ベース部材9は、上端板材9aと、下端板材9bと、連結板材9cとを備えている。上端板材9a、下端板材9bおよび連結板材9cは、一体的に形成されてもよいし、それぞれ別体で形成されてもよい。昇降ベース部材9の連結板材9cは鉛直方向に配置されている。昇降ベース部材9には、取り付け板材13が固定されている。取り付け板材13は、右部分13aおよび左部分13bを備えている。このような構成において、固定部材112aは、取り付け板材13の右部分13aに複数のボルト112a1により固定されている。また、固定部材113aは、取り付け板材13の左部分13bに複数のボルト113a1により固定されている。これにより、キャリッジ110は、取り付け板材13を介して昇降ベース部材9に連結されている。したがって、昇降ベース部材9を上下動させることによって、キャリッジ110を上下動させることができる。
図5に示すように、上述のモータ支持部材20は、モータ2を支持する支持板材20aと、支持板材20aの下方に設けられた取り付け板材20bと、支持板材20aと取り付け板材20bとを連結する連結板材20cとを備えている。連結板材20cは、ベルト3よりも前方に配置されている。支持板材20aは、ベルト3よりも上方に配置されている。取り付け板材20bは、ベルト3よりも下方に配置されて保持部材6の上端保持板材6aに位置調整可能に取り付けられている。取り付け板材20bは、モータ2の回転軸2aよりも前方に位置している。
図5に示すように、モータ2の回転軸2aには、当該回転軸2aと同軸状に第1ギア21が取り付けられている。第1ギア21は、キャリッジ110よりも後方に配置され、第1ネジ棒4および第2ネジ棒5よりも後方に配置されている。第1ギア21の後方には、第2ギア22が設けられている。第2ギア22は、軸22aと、巻き掛け部22bと、巻き掛け部22bよりも大径でかつ巻き掛け部22bの上方に配置されたギア部22cと、固定部22dと、を備えている。第2ギア22の軸22aの上端22a1は、固定部22dに連結されている。軸22aおよび固定部22dは、一体的に形成されている。固定部22dは、支持板材20aに溶接されている。このような構成により、軸22aの上端22a1は固定されている。軸22aの下端22a2は、固定されておらず自由端となっている。第2ギア22のギア部22cは、第1ギア21と噛み合わせられている。巻き掛け部22bおよびギア部22cは、軸22aに対して回転可能に構成されている。巻き掛け部22bおよびギア部22cは、一体的に形成されている。また、図6に示すように、第1ギア21の右方および左方に、それぞれベルト3にテンションを付与する第1プーリー23および第2プーリー24が設けられている。第1プーリー23および第2プーリー24によりベルト3にテンションを付与することによって、モータ2の動力を第1ネジ棒4および第2ネジ棒5に良好に伝達することができる。なお、第1ネジ棒4および第2ネジ棒5に巻き掛けられたベルト3の直線部分(例えば図6では左右方向に延びた部分)を前方または後方に湾曲させるように第1プーリー23および第2プーリー24を配置することにより、ベルト3にテンションを付与することができる。ベルト3は、第2ギア22の巻き掛け部22b(図5参照)、第1プーリー23、第1ネジ棒4のプーリー4c(図7参照)、第2ネジ棒5のプーリー(図示せず)、および第2プーリー24に巻き掛けられている。このような構成において、モータ2が駆動すると、第1ギア21が回転する。それにより、第1ギア21に噛み合わされた第2ギア22も回転する。これにより、第2ギア22の巻き掛け部22bに巻き掛けられたベルト3を回転させることができる。なお、第1プーリー23および第2プーリー24は、ベルト3が掛かった回転体であればよく、溝の有無は特に問わない。
次に、第1ネジ棒4について説明する。なお以下、第2ネジ棒5の構成および取り付け構造は、第1ネジ棒4の構成および取り付け構造と同じであるので、以下では第1ネジ棒4の構成および取り付け構造についてのみ説明することとする。図7に示すように、保持部材6は、上端保持板材6aと、下端保持板材6bと、連結板材6cとを備えている。保持部材6の連結板材6cは、上述の第1柱12aおよび第2柱12bに固定されている。保持部材6の上端保持板材6aおよび下端保持板材6bは、それぞれ前後方向に延びている。連結板材6cの上端は上端保持板材6aに連結され、その下端は下端保持板材6bに連結されている。連結板材6cは上下方向に延びている。第1ネジ棒4の上端4aは、上端保持板材6aに保持されている。第1ネジ棒4の下端4bは、下端保持板材6bに保持されている。このような構成により、第1ネジ棒4および第2ネジ棒5は保持部材6に保持されている。なお、上端保持板材6a、下端保持板材6bおよび連結板材6cは、一体的に形成されてもよいし、それぞれ別体で形成されてもよい。
図7に示すように、第1ネジ棒4の本体部4dには、ネジ山7bを有する第1部材7が螺合されている。第1部材7としては、例えばナットなどが挙げられるが、第1ネジ棒4に螺合するネジ山7bが形成されている部材であれば、上記ナットに限定されない。なお、第2ネジ棒5についても同様である。上述の通り、ベルト3が第1ネジ棒4および第2ネジ棒5に巻き掛けられているので、ベルト3が回転したときに、第1ネジ棒4および第2ネジ棒5も回転する。これに伴って、第1ネジ棒4に螺合された第1部材7および第2ネジ棒5に螺合された第2部材8(図4参照)が上下動するようになっている。
第1部材7には、第1連結部7aが固定されている。第1連結部7aは、昇降ベース部材9の連結板材9cおよび取り付け板材13の右部分13aに嵌合されている。これにより、第1部材7が第1ネジ棒4に対して上下動すると、昇降ベース部材9も上下動する。その結果、キャリッジ110を上下動させることができる。なお、第2部材8についても同様である。以上の通り、モータ2の動力がベルト3を介して第1ネジ棒4および第2ネジ棒5に伝達されることにより、キャリッジ110を上下動させることができる。
次に、第1ガイド部材10の詳細について説明する。なお以下、第2ガイド部材11の構成および取り付け構造は、第1ガイド部材10の構成および取り付け構造と同じであるので、以下では第1ガイド部材10の構成および取り付け構造についてのみ説明することとする。図8に示すように、第1ガイド部材10は、軸状に形成され、上端10aと下端10bとを備えている。第1ガイド部材10の上端10aは、第1ネジ棒4と同様に、保持部材6の上端保持板材6aに保持されている。第1ガイド部材10の下端10bは、第1ネジ棒4と同様に、保持部材6の下端保持板材6bに保持されている。これにより、第1ガイド部材10および第2ガイド部材11は、それぞれ保持部材6に保持されている。また、第1ガイド部材10の軸心と同軸状でかつ当該第1ガイド部材10の外周面を摺動する連結部材10cが設けられている。この連結部材10cは、昇降ベース部材9の連結板材9cに接続されている。これにより、昇降ベース部材9が上下動する際に、連結部材10cは第1ガイド部材10の外周面を摺動する。このような構成によって、上述したように、昇降ベース部材9は第1ガイド部材10および第2ガイド部材11により径方向における移動が規制される。
図6に戻って、モータ支持部材20の取り付け板材20bの右部には、前後に長い長穴20b1が形成されている。取り付け板材20bの右部は、長穴20b1を介してボルト20b2により保持部材6の上端保持板材6aに固定されている。ボルト20b2に対する長穴20b1の位置を調整することによって、上端保持板材6aに対する取り付け板材20bの位置を調整できるようになっている。取り付け板材20bの左部は、図示しない丸孔を介してボルト20b3により上端保持板材6aに固定されている。モータ支持部材20を付勢する支持部材付勢バネ25が設けられている。図2に示すように、支持部材付勢バネ25は、取り付け端25aと固定端25bとを備えている。モータ支持部材20の連結板材20cには、矩形形状の孔部20c1が形成されている。また、図9に示すように、第1柱12aには、孔部12dの方に突き出た引っ掛け部12a1が設けられている。この引っ掛け部12a1には、孔部12a2が形成されている。支持部材付勢バネ25の取り付け端25a(図2参照)は孔部20c1(図2参照)に引っ掛けられ、固定端25bは孔部12a1に引っ掛けられている。図6に示すように、モータ2の回転軸2aおよび第2ギア22の巻き掛け部22bは、平面視において第1ネジ棒4および第2ネジ棒5に巻き掛けられたベルト3の内側に配置されている。
モータ支持部材20の位置を調整する際には、まず、ボルト20b2により取り付け板材20bを仮止めする。この場合、ボルト20b3も仮止めする。仮止めの状態では、モータ支持部材20は、ベルト3の内面から外面に向かう方向、すなわち、前方から後方に付勢される。したがって、回転軸2aおよび巻き掛け部22b(図5参照)は、前方から後方に向け付勢される。このような構成により、ベルト3に一定のテンションを付与することができる。その後、ボルト20b2およびボルト20b3を本締めする。これによって、ベルト3に一定のテンションが付与された状態を維持することができる。なお、ベルト3がモータ2の回転軸2aに直接巻き掛けられた場合にも、同様にしてベルト3に一定のテンションを付与することができる。また、ベルト3へのテンションが低下した場合には、上記の操作を行うことで再びテンションを付与することができる。
図7に示すように、第1部材7は、第1バネ部材14により上方向に付勢されている。以下、詳しく説明する。第1バネ部材14は、第1連結部7aと昇降ベース部材9の下端板材9bとの間に配置されている。第1バネ部材14は、保持部材14aと、押圧部材14bと、バネ本体14cとを備えている。保持部材14aは、第1ネジ棒4の本体部4dに対してスライド可能となっている。保持部材14aは下端板材9bに支持されている。押圧部材14bは、保持部材14aよりも上方において本体部4dに対してスライド可能となっている。押圧部材14bは、第1部材7および第1連結部7aに接触している。バネ本体14cは、保持部材14aおよび押圧部材14bに接触するよう配置されている。このような構成により、バネ本体14cが押圧部材14bを上方向に付勢することによって、第1部材7および第1連結部7aが上方向に付勢されている。なお、第2部材8についても同様である。
本実施形態では、第1ネジ棒4および第2ネジ棒5のネジ切溝にゴミ等が挟まってキャリッジ110の上下動が出来なくなるという非常事態時には、ベルト3は脱調する、つまり第1ネジ棒4および第2ネジ棒5に対して滑ることとなる。
本実施形態によれば、ベルト3は、モータ2の回転軸2aに間接的に巻き掛けられると共に、第1ネジ棒4および第2ネジ棒5に巻き掛けられている。これによって、第1ネジ棒4および第2ネジ棒5のネジ切溝にゴミ等が挟まってキャリッジ110の上下動が出来なくなったときでも、ベルト3が脱調するに留まり、モータ2に対して一定以上の負荷がかかることを防ぐことができる。それにより、非常事態時においてモータ2が破損する可能性を低くすることができる。また、第1ネジ棒4および第2ネジ棒5の2つのネジ棒によりキャリッジ110の上下動を安定して行わせることができる。これにより、制動手段を設けることなくキャリッジ110のガタつきを抑制することができる。したがって、インクヘッドIがキャリッジ110に安定して保持されるので、印刷品質を損なわせることがない。また、以上のようにキャリッジ110を上下動できるので、種々のメディアとの間隔を調整することができる。
本実施形態によれば、第1ネジ棒4はモータ2の回転軸2aの右方に配置され、第2ネジ棒5は回転軸2aの左方に配置されている。これによって、キャリッジ110の上下動を当該キャリッジ110の左右にわたって行わせることができる。なお、回転軸2aと第1ネジ棒4との距離と、回転軸2aと第2ネジ棒5との距離とが等しくなるように第1ネジ棒4および第2ネジ棒5を配置すると、キャリッジ110の上下動を当該キャリッジ110の左右均等に行わせることができる。以上のことから、制動手段を設けることなくキャリッジ110の左右のガタつきを抑制することができる。したがって、インクヘッドIがキャリッジ110に安定して保持されるので、印刷品質を損なわせることが防止される。
本実施形態によれば、昇降ベース部材9は、第1孔部90aおよび第1孔部90bを介して第1ガイド部材10により径方向における移動が規制されるとともに、第2孔部93aおよび下端板材9bの前記第2孔部を介して第2ガイド部材11により径方向における移動が規制されている。これにより、キャリッジ110の上下動の際に、第1ネジ棒4および第2ネジ棒5は径方向における移動が規制される。これにより、第1ネジ棒4および第2ネジ棒5の径方向におけるキャリッジ110のガタつきを抑制することができる。
本実施形態によれば、第1部材7は第1バネ部材14により第1ネジ棒の軸方向に付勢され、第2部材8は第2バネ部材15により第2ネジ棒の軸方向に付勢されている。このような構成において、第1バネ部材14により、昇降ベース部材9に対し第1部材7を強固に連結することで、第1部材7のネジ軸の平行度のバラつきが抑えられ、円滑な昇降が可能となる。また、第2バネ部材15により、昇降ベース部材9に対し第2部材8を強固に連結することで、第2部材8のネジ軸の平行度のバラつきが抑えられ、円滑な昇降が可能となる。
本実施形態によれば、モータ支持部材20が仮止めの状態で、モータ2の回転軸2aが付勢されていることにより、当該モータ2の回転軸2aに直接または間接的に巻き掛けられたベルト3にテンションを付与することができる。そして、ベルト3にテンションが付与された状態でモータ支持部材20を本締めすることによって、モータ2の動力をベルト3により第1ネジ棒4および第2ネジ棒5に良好に伝達することができる。
本実施形態によれば、ベルト3は歯付きベルトである。第1ネジ棒4とベルト3との噛み合わせおよび第2ネジ棒5とベルト3との噛み合わせにより、モータ2の動力が第1ネジ棒4および第2ネジ棒5に良好に伝達される。
本実施形態によれば、ベルト3は、第2ギア22、第1プーリー23および第2プーリー24に巻き掛けられている。これにより、ベルト3に対してより大きいテンションをかけることができる。
なお、上記実施形態では第1ネジ棒4および第2ネジ棒5を用いたが、これに限定されるものではない。第1ネジ棒4および第2ネジ棒5の代わりに、ボールネジを採用してキャリッジ110を上下動させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ベルト3として、歯付きベルトを用いることとしたが、これに限定されるものではない。歯付きベルトの代わりに他のベルトを採用してもよい。
また、上記実施形態では、モータ2の回転軸2aに設けられた第1ギア21に噛み合わされた第2ギア22にベルト3を巻き掛けるようにした。しかし、これに限定されるものではない。ベルト3を間接的にモータ2の回転軸2aに巻き掛ける構成に代えて、ベルト3をモータ2の回転軸2aに直接巻き掛けるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、モータ2の回転軸2aを中央にして当該回転軸2aよりも右方に第1ネジ棒4を配置し、回転軸2aよりも左方に第2ネジ棒5を配置することとしたが、これに限定されるものではない。第1ネジ棒4を少なくとも回転軸2aの右方に配置すればよく、第2ネジ棒5を少なくとも回転軸2aの左方に配置すればよい。
また、上記実施形態では、第1ネジ棒4および第2ネジ棒5に一つのベルト3を巻き掛けるように構成したが、これに限定されるものではない。図10(a)に示すように、回転軸2aよりも右方に第1ネジ棒4を配置し、回転軸2aよりも左方に第2ネジ棒5を配置し、回転軸2aと第1ネジ棒4とに第1ベルト3aを巻き掛け、回転軸2aと第2ネジ棒5とに第2ベルト3bを巻き掛けてもよい。また、図10(b)に示すように、第1ネジ棒4および第2ネジ棒5の何れもを回転軸2aよりも例えば右方に配置し、回転軸2aと第1ネジ棒4とに第1ベルト3aを巻き掛け、回転軸2aと第2ネジ棒5とに第2ベルト3bを巻き掛けてもよい。このように、回転軸2aの回転に同期して第1ネジ棒4および第2ネジ棒5の回転が実行される構成であればよい。これらの構成によっても、前記と同様に非常事態時においてモータが破損する可能性を低くすることができるとともに、キャリッジ110の上下動を安定して行わせることができるので印刷品質を損なわせることがない。なお、その他の構成は上記実施形態と同様である。なお上記の場合、第2ベルト3bは、回転軸2aのうち第1ベルト3aが巻き掛けられた位置と異なる位置に巻き掛けられている。例えば、第1ベルト3aは回転軸2aの上部に巻き掛けられ、第2ベルト3bは回転軸2aの下部に巻き掛けられる。また、第1ベルト3aおよび第2ベルト3bを回転軸2aに間接的に巻き掛ける構成を採用してもよい。
また、上記実施形態では、モータ2の回転軸2aを中央にして当該回転軸2aよりも右方に第1ネジ棒4を配置し、回転軸2aよりも左方に第2ネジ棒5を配置することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、図10(c)に示すように、第1ネジ棒4および第2ネジ棒5を何れもモータ2の回転軸2aの右方に位置するよう左から回転軸2a、第2ネジ棒5、第1ネジ棒4の順で配置し、当該回転軸2aと第2ネジ棒5との間でかつ回転軸2aおよび第2ネジ棒5よりも後方に2つのプーリーPを配置するような形態を採用することもできる。
ここに用いられた用語及び表現は、説明のために用いられたものであって限定的に解釈するために用いられたものではない。ここに示されかつ述べられた特徴事項の如何なる均等物をも排除するものではなく、本発明のクレームされた範囲内における各種変形をも許容するものであると認識されなければならない。本発明は、多くの異なった形態で具現化され得るものである。この開示は本発明の原理の実施形態を提供するものと見なされるべきである。それらの実施形態は、本発明をここに記載しかつ/又は図示した好ましい実施形態に限定することを意図するものではないという了解のもとで、実施形態がここに記載されている。ここに記載した実施形態に限定されるものではない。本発明は、この開示に基づいて当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ、改良及び/又は変更を含むあらゆる実施形態をも包含する。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではない。
1 キャリッジ上下機構
2 モータ
2a モータの回転軸
3 ベルト
3a 第1ベルト
3b 第2ベルト
4 第1ネジ棒
5 第2ネジ棒
6 保持部材
7 第1部材
7a 第1連結部
7b ネジ山
8 第2部材
9 昇降ベース部材
10 第1ガイド部材
11 第2ガイド部材
14 第1バネ部材
15 第2バネ部材
20 モータ支持部材
21 第1ギア
22 第2ギア
23 第1プーリー
24 第2プーリー
25 支持部材付勢バネ(付勢バネ)
90a,90b 第1孔部
91a,91b 第1切り欠き部
92a 第2切り欠き部
93a 第2孔部
100 インクジェットプリンタ(インクジェット式記録装置)
110 キャリッジ

Claims (10)

  1. インクヘッドを保持するキャリッジを上下動させるキャリッジ上下機構であって、
    上下方向に延びる回転軸を備えたモータと、
    前記モータの回転軸に直接的にまたは間接的に巻き掛けられた無端のベルトと、
    前記回転軸と平行に配置されかつ前記ベルトが巻き掛けられて前記回転軸の回転に伴って回転する第1ネジ棒と、
    前記回転軸と平行に配置されかつ前記ベルトが巻き掛けられて前記回転軸の回転に伴って回転する第2ネジ棒と、
    前記キャリッジに連結され、前記第1ネジ棒の回転に伴って上下動するように当該第1ネジ棒に螺合されたネジ山を有する第1部材と、
    前記キャリッジに連結され、前記第2ネジ棒の回転に伴って上下動するように当該第2ネジ棒に螺合されたネジ山を有する第2部材と、
    前記キャリッジの後方に配置され、前記第1ネジ棒および前記第2ネジ棒を保持する保持部材と、を備えた、キャリッジ上下機構。
  2. 前記キャリッジに連結された昇降ベース部材を備え、
    前記第1部材に固定された第1連結部を介して前記昇降ベース部材と前記第1部材とが連結されており、前記第2部材に固定された第2連結部を介して前記昇降ベース部材と前記第2部材とが連結されており、前記第1部材及び前記第2部材と共に前記昇降ベース部材が上下動可能に構成されている、請求項1に記載のキャリッジ上下機構。
  3. インクヘッドを保持するキャリッジを上下動させるキャリッジ上下機構であって、
    上下方向に延びる回転軸を備えたモータと、
    前記モータの回転軸に直接的にまたは間接的に巻き掛けられた無端の第1ベルトと、
    前記モータの回転軸に直接的にまたは間接的にかつ前記第1ベルトが巻き掛けられた位置と異なる位置に巻き掛けられた無端の第2ベルトと、
    前記回転軸と平行に配置されかつ前記第1ベルトが巻き掛けられて前記回転軸の回転に伴って回転する第1ネジ棒と、
    前記回転軸と平行に配置されかつ前記第2ベルトが巻き掛けられて前記回転軸の回転に伴って回転する第2ネジ棒と、
    前記キャリッジに連結され、前記第1ネジ棒の回転に伴って上下動するように当該第1ネジ棒に螺合されたネジ山を有する第1部材と、
    前記キャリッジに連結され、前記第2ネジ棒の回転に伴って上下動するように当該第2ネジ棒に螺合されたネジ山を有する第2部材と、を備えた、キャリッジ上下機構。
  4. インクヘッドを保持するキャリッジを上下動させるキャリッジ上下機構であって、
    上下方向に延びる回転軸を備えたモータと、
    前記モータの回転軸に直接的にまたは間接的に巻き掛けられた無端のベルトと、
    前記回転軸と平行に配置されかつ前記ベルトが巻き掛けられて前記回転軸の回転に伴って回転する第1ネジ棒と、
    前記回転軸と平行に配置されかつ前記ベルトが巻き掛けられて前記回転軸の回転に伴って回転する第2ネジ棒と、
    前記キャリッジに連結され、前記第1ネジ棒の回転に伴って上下動するように当該第1ネジ棒に螺合されたネジ山を有する第1部材と、
    前記キャリッジに連結され、前記第2ネジ棒の回転に伴って上下動するように当該第2ネジ棒に螺合されたネジ山を有する第2部材と、
    前記第1ネジ棒および前記第2ネジ棒を保持する保持部材と、
    前記保持部材により前記第1ネジ棒と平行に保持された軸状の第1ガイド部材と、
    前記保持部材により前記第2ネジ棒と平行に保持された軸状の第2ガイド部材と、
    前記第1ガイド部材が挿通された第1孔部と、前記第2ガイド部材が挿通された第2孔部とを有して前記キャリッジに連結された昇降ベース部材と、を備えた、キャリッジ上下機構
  5. 前記モータの回転軸の外周面に前記ベルトの内面が直接また間接的に接触した状態で前記モータを支持する支持板材および前記保持部材に固定するための長穴を有するモータ支持部材と、
    前記支持板材を前記ベルトの内面から外面に向かう方向に付勢する付勢バネと、をさらに備えた、請求項4に記載のキャリッジ上下機構。
  6. インクヘッドを保持するキャリッジを上下動させるキャリッジ上下機構であって、
    上下方向に延びる回転軸を備えたモータと、
    前記モータの回転軸に直接的にまたは間接的に巻き掛けられた無端のベルトと、
    前記回転軸と平行に配置されかつ前記ベルトが巻き掛けられて前記回転軸の回転に伴って回転する第1ネジ棒と、
    前記回転軸と平行に配置されかつ前記ベルトが巻き掛けられて前記回転軸の回転に伴って回転する第2ネジ棒と、
    前記キャリッジに連結され、前記第1ネジ棒の回転に伴って上下動するように当該第1ネジ棒に螺合されたネジ山を有する第1部材と、
    前記キャリッジに連結され、前記第2ネジ棒の回転に伴って上下動するように当該第2ネジ棒に螺合されたネジ山を有する第2部材と、
    前記第1部材を前記第1ネジ棒の軸方向に付勢する第1バネ部材と、前記第2部材を前記第2ネジ棒の軸方向に付勢する第2バネ部材と、を備えた、キャリッジ上下機構
  7. インクヘッドを保持するキャリッジを上下動させるキャリッジ上下機構であって、
    上下方向に延びる回転軸を備えたモータと、
    前記モータの回転軸に直接的にまたは間接的に巻き掛けられた無端のベルトと、
    前記回転軸と平行に配置されかつ前記ベルトが巻き掛けられて前記回転軸の回転に伴って回転する第1ネジ棒と、
    前記回転軸と平行に配置されかつ前記ベルトが巻き掛けられて前記回転軸の回転に伴って回転する第2ネジ棒と、
    前記キャリッジに連結され、前記第1ネジ棒の回転に伴って上下動するように当該第1ネジ棒に螺合されたネジ山を有する第1部材と、
    前記キャリッジに連結され、前記第2ネジ棒の回転に伴って上下動するように当該第2ネジ棒に螺合されたネジ山を有する第2部材と、を備え、
    前記ベルトは歯付きベルトである、キャリッジ上下機構。
  8. 前記モータの回転軸に当該回転軸と同軸状に取り付けられた第1ギアと、
    前記第1ギアの後方に配置されて前記第1ギアと噛み合わせられた第2ギアと、
    前記第1ギアよりも右方に前記ベルトに張力を付与するように配置された第1プーリーと、
    前記第1ギアよりも左方に前記ベルトに張力を付与するように配置された第2プーリーと、をさらに備え、
    前記ベルトは、前記第2ギア、前記第1プーリーおよび前記第2プーリーに巻き掛けられた、請求項7に記載のキャリッジ上下機構。
  9. 前記第1ネジ棒は前記モータの回転軸の右方に配置され、前記第2ネジ棒は前記モータの回転軸の左方に配置されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載のキャリッジ上下機構。
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載のキャリッジ上下機構を備えたインクジェット式記録装置。
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