JP6528076B2 - 電極箔とその製造方法および電解コンデンサ - Google Patents
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図1は実施の形態1における電極箔の断面構造を示す図である。図3(a)は本発明の実施の形態1における電極箔を用いたコンデンサ素子の斜視図である。図3(b)は、図3(a)に示す本発明の実施の形態1における電極箔を用いたコンデンサ素子の、陽極体、陰極体及びセパレータの積層関係を説明するための図である。図4は、本発明の実施の形態1における電解コンデンサの構造を示す断面図である。
nm以下とすることがより好ましい。弁作用金属の粉末の平均粒径を、120nm以下とすることによって、同じ重量或いは同じ体積で平均粒径が120nmを超える弁作用金属の粉末を用いた場合に比べて、金属基材2の中へ弁作用金属の粉末の成分が、より拡散し易くなり、その結果金属基材2の中に合金粒子4をより多く形成させることができ、金属基材2と多孔質層3との密着力の低下を抑制する効果が大きくなる。
。
。
図2は実施の形態2における電極箔の断面構造を示す図である。
金属基材として厚さが100μmのアルミニウム(Al)箔を用い、このアルミニウム箔の表面に、弁作用金属の粉末として100kCV/g、平均粒径が120nmのタンタル(Ta)の粉末を100重量部、バインダーとなる樹脂としてポリビニルアルコール樹脂を10重量部、溶媒として有機溶媒を100重量部、を含むペースト状の塗料を、ダイコート法によって厚さが30μmになるように塗布し塗料層を形成した。その後、塗料層が形成されたアルミニウム箔を、温度が100℃の高温槽中に1時間静置して、塗料中の有機溶媒を除去した。
aの真空焼結炉中に30分間静置して、ポリビニルアルコール樹脂の除去と、タンタルの粉末の焼結とを行い、アルミニウム箔上にタンタルの多孔質層が形成された電極箔を作製した。
実施例2では、多孔質層となる弁作用金属の粉末の平均粒径が異なることと、弁作用金属の粉末の焼結時の温度が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔および電解コンデンサを作製した。
実施例3では、多孔質層となる弁作用金属の粉末の平均粒径が異なることと、弁作用金属の粉末の焼結時の温度が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔および電解コンデンサを作製した。
実施例4では、金属基材が異なることと、多孔質層となる弁作用金属の粉末の平均粒径が異なること、および弁作用金属の粉末の焼結時の温度が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔および電解コンデンサを作製した。
実施例5では、金属基材が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔および電解コンデンサを作製した。
実施例6では、金属基材が異なることと、多孔質層となる弁作用金属の粉末の平均粒径が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔および電解コンデンサを作製した。
実施例7では、金属基材が異なることと、多孔質層となる弁作用金属の粉末の平均粒径が異なること、および弁作用金属の粉末の焼結時の温度が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔および電解コンデンサを作製した。
実施例8では、金属基材が異なることと、多孔質層となる弁作用金属の粉末の平均粒径が異なること、および弁作用金属の粉末の焼結時の温度が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔および電解コンデンサを作製した。
実施例9では、金属基材が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔および電解コンデンサを作製した。
実施例10では、金属基材が異なることと、多孔質層となる弁作用金属の粉末の平均粒径が異なること、および弁作用金属の粉末の焼結時の温度が異なること以外は、実施例1
と同様に電極箔および電解コンデンサを作製した。
実施例11では、金属基材が異なることと、多孔質層となる弁作用金属の粉末の平均粒径が異なること、および弁作用金属の粉末の焼結時の温度が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔および電解コンデンサを作製した。
実施例12では、金属基材が異なることと、多孔質層となる弁作用金属の粉末の平均粒径が異なること、および弁作用金属の粉末の焼結時の温度が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔および電解コンデンサを作製した。
実施例13では、金属基材が異なることと、多孔質層となる弁作用金属の粉末の材質が異なること、および弁作用金属の粉末の焼結時の温度が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔および電解コンデンサを作製した。
実施例14では、金属基材が異なることと、多孔質層となる弁作用金属の粉末の材質および平均粒径が異なること、および弁作用金属の粉末の焼結時の温度が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔および電解コンデンサを作製した。
実施例15では、金属基材が異なることと、多孔質層となる弁作用金属の粉末の材質が異なること、および弁作用金属の粉末の焼結時の温度が異なること以外は、実施例1と同
様に電極箔および電解コンデンサを作製した。
実施例16では、金属基材が異なることと、多孔質層となる弁作用金属の粉末の材質が異なること、および弁作用金属の粉末の焼結時の温度が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔および電解コンデンサを作製した。
実施例17では、金属基材が異なることと、多孔質層となる弁作用金属の粉末の材質が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔および電解コンデンサを作製した。
比較例1では、弁作用金属の粉末の焼結時の温度が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔の作製および電解コンデンサの作製を試みた。
比較例2では、弁作用金属の粉末の焼結時の温度が異なることと、多孔質層となる弁作用金属の粉末の平均粒径が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔の作製を試みた。
比較例3では、金属基材が異なることと、多孔質層となる弁作用金属の粉末の平均粒径が異なること、および弁作用金属の粉末の焼結時の温度が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔の作製および電解コンデンサの作製を試みた。
0℃とした。
比較例4では、金属基材が異なることと、多孔質層となる弁作用金属の粉末の平均粒径が異なること、および弁作用金属の粉末の焼結時の温度が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔の作製を試みた。
比較例5では、金属基材が異なることと、多孔質層となる弁作用金属の粉末の平均粒径が異なること、および弁作用金属の粉末の焼結時の温度が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔の作製および電解コンデンサの作製を試みた。
比較例6では、金属基材が異なることと、多孔質層となる弁作用金属の粉末の平均粒径が異なること、および弁作用金属の粉末の焼結時の温度が異なること以外は、実施例1と同様に電極箔の作製を試みた。
らの多孔質層の剥離は認められなかった。
2、22 金属基材
3、23 多孔質層
4、24 合金粒子
6 陽極体
7 陰極体
8 セパレータ
10 電解コンデンサ
11A、11B リード端子
12 コンデンサ素子
13 ケース
14 封口体
15 外装体
16 電解液
25 空孔
Claims (12)
- 第1金属を含む金属基材と、第2金属を含み前記金属基材上に形成された多孔質層とを備え、
前記第2金属は、前記第1金属より融点が高い弁作用金属またはその合金であり、
前記金属基材には、少なくとも前記第1金属と前記第2金属とを含む合金粒子を有することを特徴とする電極箔。 - 前記合金粒子は、前記金属基材の厚さ方向において中心付近よりも、前記多孔質層との界面近傍に多く存在していることを特徴とする請求項1に記載の電極箔。
- 前記第1金属がアルミニウム、またはアルミニウム合金であることを特徴とする請求項1または2に記載の電極箔。
- 前記第2金属がタンタル、またはニオブ、またはタンタルとニオブとの合金、またはチタンと珪素との合金であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電極箔。
- 前記金属基材内に空孔を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電極箔。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載の電極箔を用いた電解コンデンサ。
- 第1金属を含む金属基材の表面に、弁作用金属またはその合金を含む第2金属の粉末を含む塗料層を形成した後、前記塗料層を焼結することにより前記金属基材の表面に多孔質層を形成する電極箔の製造方法において、
前記粉末の平均粒径が300nm以下であり、
前記塗料層を500〜800℃で焼成することにより、前記金属基材内に第1金属と第2金属とを含む合金粒子が形成されることを特徴とする電極箔の製造方法。 - 前記塗料層を形成する金属基材の表面が粗面化されていることを特徴とする請求項7に記載の電極箔の製造方法。
- 前記第1金属がアルミニウムであることを特徴とする請求項7または8に記載の電極箔の製造方法。
- 前記第2金属がタンタルまたはニオブまたはタンタルとニオブの合金であることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の電極箔の製造方法。
- アルミニウムからなる金属基材の表面に、タンタルまたはニオブの粉末を含む塗料層を形成した後、前記塗料層を焼結することにより前記金属基材の表面に多孔質層を形成する電極箔の製造方法において、
前記粉末の平均粒径が300nm以下であり、
前記塗料層を焼成する温度が500〜800℃であることを特徴とする電極箔の製造方法。 - アルミニウムおよびジルコニウムの合金からなる金属基材の表面に、チタンおよび珪素の合金からなる粉末を含む塗料層を形成した後、前記塗料層を焼結することにより前記金属基材の表面に多孔質層を形成する電極箔の製造方法において、
前記粉末の平均粒径が300nm以下であり、
前記塗料層を焼成する温度が500〜800℃であることを特徴とする電極箔の製造方法。
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