JP6273492B2 - 固体電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、固体電解コンデンサ及びその製造方法に関するものである。
固体電解コンデンサは、弁作用金属からなる陽極と、陽極に一端部が埋設され、他端部が陽極から突出するように設けられた陽極リードと、陽極及び陽極リードの一部を陽極酸化することにより形成された誘電体層と、誘電体層上に形成された電解質層と、電解質層の上に形成された陰極引出層とからなるコンデンサ素子を有している。
陽極リードは、他端部が突出するように弁作用金属の粉末からなる成形体に一端部が埋め込まれ、これを焼結することにより、陽極と陽極リードを一体化して形成している。
陽極リードが陽極に埋設された固体電解コンデンサにおいては、固体電解コンデンサを製造する工程において、陽極リードの根元部分に応力が加わり、この部分において漏れ電流が増大するという問題がある。
特許文献1においては、陽極リードの根元部分近傍の誘電体層の膜厚を、他の部分における誘電体層の膜厚よりも厚くすることにより、漏れ電流を低減することが提案されている。
特開2003−338432号公報
しかしながら、特許文献1の開示に従い、陽極リードの根元近傍の誘電体層の膜厚を厚くすると、漏れ電流を低減することができるが、静電容量が低下するという問題があった。
従って、静電容量を低減させることなく、漏れ電流を低減することができる固体電解コンデンサが求められている。
本発明の目的は、漏れ電流を低減し、かつ静電容量を高めることができる固体電解コンデンサ及びその製造方法を提供することにある。
本発明者らは、CV値が100000μF・V/g以上であるタンタルまたはその合金の金属粒子の焼結体からなる陽極を用いた場合、陽極の表面及びその近傍からなる表面領域における誘電体層の平均膜厚を、表面領域より内側の内部領域における誘電体層の平均膜厚よりも薄くすることにより、漏れ電流を低減することができ、かつ静電容量を高め得ることを見出した。
すなわち、本発明の固体電解コンデンサは、タンタルまたはその合金の金属粒子の焼結体からなる陽極と、陽極の表面に形成された誘電体層と、誘電体層の上に形成された電解質層とを備える固体電解コンデンサであって、金属粒子のCV値が100000μF・V/g以上であり、陽極は陽極の表面及びその近傍からなる表面領域と、表面領域より内側の内部領域とを有し、表面領域における誘電体層の平均膜厚が、内部領域における誘電体層の平均膜厚よりも厚いことを特徴としている。
本発明に従う好ましい実施形態においては、陽極の表面は、一端面と、一端面とは反対側に位置する他端面とを有し、固体電解コンデンサは、陽極の一端面に一端部が埋設され、他端部が一端面から突出する陽極リードをさらに備えることを特徴としている。
本発明に従う第1の局面において、表面領域は、一端面における陽極リードの根元近傍の領域である第1の領域を有し、第1の領域における誘電体層の平均膜厚が、内部領域における誘電体層の平均膜厚よりも厚いことを特徴としている。
本発明に従う第2の局面において、表面領域は、他端面及びその近傍の領域である第2の領域を有し、第2の領域における誘電体層の平均膜厚が、内部領域における誘電体層の平均膜厚よりも厚いことを特徴としている。
本発明の製造方法は、タンタルまたはその合金の金属粒子の焼結体からなる陽極と、陽極の表面に形成された誘電体層と、誘電体層の上に形成された電解質層とを備え、陽極は、陽極の表面及びその近傍からなる表面領域と、表面領域より内側の内部領域とを有する固体電解コンデンサを製造する方法であって、表面領域における少なくとも一部の領域を陽極酸化することにより、表面領域における誘電体層の平均膜厚を、内部領域における誘電体層の平均膜厚よりも厚くする工程を備えることを特徴としている。
本発明によれば、漏れ電流を低減することができ、かつ静電容量を高めることができる。
なお、本願発明は焼結体の材料としてタンタルまたはその合金の金属粒子を用いたことにより上記の効果を得ることができるのである。例えば、材料としてニオブを用いた場合には上記の効果を得ることができない。なぜならば、局所化成をしようとすると、ニオブは耐電圧特性が悪いため、第2の陽極酸化工程の高電圧(50〜200V)の印加により静電破壊が起こるため、かえって漏れ電流が増大してしまうからである。この現象は焼結体の材料としてチタンを用いた場合の同様である。
本発明の製造方法によれば、漏れ電流を低減し、かつ静電容量を高めることができる固体電解コンデンサを効率良く製造することができる。
本発明に従う実施形態における固体電解コンデンサを示す断面図。 図1に示す実施形態における陽極の形状を示す斜視図。 図1に示す実施形態における陽極の領域を説明するための断面図。 図1に示す実施形態の陽極の平面図。 本発明の第1の局面に従う実施形態における陽極の領域を説明するための断面図。 本発明に従う第1の局面の実施形態における陽極の平面図。 本発明に従う第1の局面の実施形態における陽極の領域を拡大して示す断面図。 本発明の第2の局面に従う実施形態における陽極の領域を説明するための断面図。 本発明の第2の局面に従う実施形態における陽極の平面図。 本発明の第2の局面に従う実施形態における陽極の領域を拡大して示す断面図。 本発明の第1の局面及び第2の局面に従う実施形態における陽極を示す断面図。 本発明に従う実施形態における第1の陽極酸化工程を説明するための模式図。 本発明に従う実施形態における第2の陽極酸化工程を説明するための模式図。 本発明に従う実施形態における第2の陽極酸化工程を説明するための斜視図。 陽極を形成する金属粒子のCV値と漏れ電流との関係を示す図。 陽極を形成する金属粒子のCV値と静電容量との関係を示す図。 陽極を形成する金属粒子のCV値と静電容量の変化率の関係を示す図。
次に、図面を用いて、本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一または類似部分には、同一または類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。
従って、具体的な寸法等は以下の説明を参照して判断されるべきものである。また、図面相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
(本発明に従う実施形態)
図1は、本発明に従う実施形態における固体電解コンデンサ10の内部を説明するための断面図である。
図1に示すように、本実施形態における固体電解コンデンサ10は、陽極リード2が埋設された陽極1と、陽極1上に形成された誘電体層3と、誘電体層3上に形成された電解質層4と、電解質層4上に形成された陰極引出層5とを含むコンデンサ素子を有している。
陽極リード2の他端部2bには陽極端子7の一端部7aが接続され、陰極引出層5には導電性接着剤8により陰極端子9の一端部9aが接着されている。そして、陽極端子7の他端部7b及び陰極端子9の他端部9bが露出するように、コンデンサ素子の周囲に樹脂外装体11が形成されている。
なお、図1は、多孔質焼結体からなる陽極1の外周部側に形成された誘電体層3のみを模式的に図示している。また、本実施形態における、陽極1の領域及び誘電体層3の厚みについては後述する。
本実施形態における固体電解コンデンサ10の具体的な構成を説明する。
陽極1には、弁作用金属または弁作用金属を主成分とする合金からなる多孔質焼結体を用いている。陽極1は、タンタルまたはタンタルを主成分とする合金からなる金属粒子を成形し、それを焼結することにより形成されている。弁作用金属を主成分とする合金としては、例えば、合金の総重量に対して添加剤の重量が10%以下となることが好ましい。タンタルを主成分とする合金に含まれる添加剤としては、ケイ素、バナジウム、ホウ素、窒素等が挙げられ、このような添加剤をタンタルに添加することにより合金が形成される。
陽極リード2の材料としては、弁作用金属または弁作用金属を主成分とする合金を用いることができる。また、陽極リード2の材料は、陽極1と同一の弁作用金属を用いてもよいし、異なる弁作用金属を用いてもよい。
図1に示すように、陽極1は、多孔質焼結体の外周部である一端面1a、他端面1b及び側面1c及び1dを有している。
陽極1の一端面1aには、陽極リード2の一端部2aが埋設され、陽極リード2の他端部2bが陽極1の一端面1aから突出している。他端面1bは、一端面1aと反対側の陽極1の表面である。陽極リード2の根元2cは、陽極1から陽極リード2が突出している部分である。
図2は、陽極リード2が埋め込まれた陽極1の形状を示す斜視図である。陽極1は、一端面1a、他端面1b、及び一端面1aと他端面1bとの間の側面1c、1d、1e、1fからなる略直方体の形状を有している。
図3は、陽極リード2が埋設された陽極1を示す断面図である。図4は、図3の上方から見た陽極1を示す平面図である。
図3及び図4に示すように、略直方体形状を有する陽極1において最も長い辺の方向を長手方向とし、この長手方向の長さをLとしたとき、Lの10%の距離をaとする。ただし、最も短い辺の方向を短手方向とし、この短手方向の長さをSとしてとき、短手方向における内部領域(詳細は後述する)の長さS1が50%以下の場合には、Sの25%の距離をaとする。
本実施形態において、表面領域Aは、陽極1の表面1a〜1fから距離aの深さまでの領域をいう。また、内部領域Xは、表面領域Aより内側の領域をいう。
本発明においては、表面領域Aにおける誘電体層3の平均膜厚が、内部領域Xにおける誘電体層3の平均膜厚よりも厚くなるように設定されている。表面領域Aの誘電体層3の平均膜厚であるので、表面領域Aの全ての部分において誘電体層3の膜厚が、内部領域Xの誘電体層3の平均膜厚よりも厚くなっている必要はない。表面領域Aにおけるいずかの部分において内部領域Xにおける誘電体層3の平均膜厚よりも厚い誘電体層3を有することにより、表面領域Aにおける誘電体層3の平均膜厚が、内部領域Xにおける誘電体層3の平均膜厚よりも厚くなっていてもよい。
例えば、表面領域Aの内、内部領域Xにおける誘電体層3の平均膜厚よりも厚くなっている領域を局所領域とすると、本発明においては、局所領域における誘電体層3の平均膜厚が、内部領域Xにおける誘電体層3の平均膜厚よりも厚くなるように設定されていればよい。局所領域は、表面領域A内の少なくとも一部に形成されていればよい。また、局所領域は、表面領域A内に複数分けて形成されていてもよい。
表面領域Aは、固体電解コンデンサの製造工程において、内部領域Xよりも応力を受けやすい箇所であるので、応力を受けやすい表面領域Aにおける誘電体層3の平均膜厚を厚くすることにより、漏れ電流を低減させることができ、かつ静電容量を高めることができる。また、局所領域における誘電体層3の平均膜厚が、内部領域Xにおける平均膜厚よりも厚くなるよう設定されていれば、漏れ電流を低減でき、かつ静電容量を高めることができる。
(第1の局面に従う実施形態)
図5は、本発明の第1の局面に従う陽極1を示す断面図である。図6は、図5の上方から見た陽極1の平面図である。
図5に示すように、表面領域A内に、第1の領域Bが含まれている。第1の領域Bは、陽極1の一端面1aにおける陽極リード2の根元2c近傍の領域である。第1の局面に従う実施形態において、局所領域は、第1の領域Bである。
図5及び図6に示すように、本実施形態において、第1の領域Bは、陽極リード2の根元2cの周辺から距離a離れた領域であり、陽極1の深さ方向には距離aまでの領域である。
第1の局面においては、第1の領域Bにおける誘電体層3の平均膜厚が、内部領域Xにおける誘電体層3の平均膜厚よりも厚くなるように設定されている。第1の領域B内の少なくとも一部において誘電体層3の膜厚が厚くなっていればよく、第1の領域Bの全ての箇所において誘電体層3の膜厚が、内部領域Xにおける誘電体層3の平均膜厚よりも厚くなっている必要はない。
図7は、第1の領域Bにおける陽極1の部分を拡大して示す断面図である。図7に示すように、第1の領域B内において、誘電体層3の膜厚dが、内部領域Xにおける誘電体層3の平均膜厚dよりも厚くなっているが、第1の領域B内の全ての部分において誘電体層3の膜厚dが、内部領域Xにおける誘電体層3の平均膜厚dよりも厚くなっているわけではない。
陽極リード2の根元2c近傍は、固体電解コンデンサの製造工程において応力を受けやすい領域である。従って、第1の領域Bにおける誘電体層3の平均膜厚を、内部領域Xにおける誘電体層3の平均膜厚よりも厚くしておくことにより、漏れ電流を低減することができ、かつ静電容量を高めることができる。
(第2の局面に従う実施形態)
図8は、第2の局面に従う実施形態の陽極1を示す断面図である。図9は、図8の下方から見た陽極1の平面図である。
図8に示すように、第2の局面においては、陽極1の他端面1b及びその近傍に第2の領域Cが形成されており、第2の領域Cは、表面領域Aに含まれている。図8に示すように、本実施形態において、第2の領域Cは、陽極1の他端面1bから距離aの深さまでの領域である。第2の局面に従う実施形態において、局所領域は第2の領域Cである。
第2の局面において、第2の領域Cにおける誘電体層3の平均膜厚は、内部領域Xにおける誘電体層3の平均膜厚よりも厚くなるように設定されている。第2の領域Cは、固体電解コンデンサの製造工程において応力を受けやすい部分であるので、第2の領域Cにおける誘電体層3の膜厚を厚くしておくことにより、漏れ電流を低減することができ、かつ静電容量を高めることができる。
図10は、陽極1における第2の領域Cの部分を拡大して示す断面図である。
図10に示すように、第2の領域Cの少なくとも一部における誘電体層3の膜厚dを、内部領域Xの誘電体層3の平均膜厚dよりも大きくなるようにすることにより、第2の領域Cにおける誘電体層3の平均膜厚が、内部領域Xにおける誘電体層3の平均膜厚よりも厚くなっていればよい。従って、第2の領域Cにおける全ての部分において、誘電体層3の膜厚が内部領域Xにおける誘電体層3の平均膜厚よりも厚くなっている必要はない。
(第1の局面及び第2の局面に従う実施形態)
図11は、第1の局面及び第2の局面に従う実施形態を示す陽極1の断面図である。
図11に示すように、本実施形態においては、第1の領域Bと第2の領域Cのそれぞれの領域において、誘電体層3の平均膜厚が、内部領域Xにおける誘電体層3の平均膜厚よりも厚くなるように設定されている。これにより、漏れ電流をさらに低減することができ、静電容量をさらに高めることができる。第1の局面及び第2の局面に従う実施形態において、局所領域は第1の領域B及び第2の領域Cである。
誘電体層3の膜厚dは、断面SEM(走査型電子顕微鏡)により、測定することができる。各領域において、誘電体層3の膜厚dを測定し、測定した値を平均することにより、平均膜厚を算出することができる。誘電体層3の膜厚dを測定する際、各領域において測定箇所を均等に分布させて測定し、平均膜厚とすることが好ましい。例えば、局所領域と内部領域Xの誘電体層3の平均膜厚を比較する場合にあっては、固体電解コンデンサ10を切断した切断面において、上記局所領域と内部領域Xの任意の箇所の膜厚dを夫々5箇所測定し、その値を平均した平均値から誘電体層3の平均膜厚を求めることにより、局所領域及び内部領域Xの誘電体層3の平均膜厚を比較することができる。
表面領域A、または局所領域、第1の領域B及び第2の領域Cにおける誘電体層3の平均膜厚は、内部領域Xにおける誘電体層3の1.1倍〜3.0倍程度の膜厚となっていることが好ましい。
電解質層4は、誘電体層3の表面に形成されている。なお、本実施形態において、電解質層4は、多孔質焼結体の孔を充填するように形成されているが、一部に電解質層4が形成されていない箇所があってもよい。電解質層4には、導電性高分子や二酸化マンガンを用いることができる。導電性高分子は、化学重合法や電解重合法などにより形成することができ、材料としては、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン及びポリフランなどが挙げられる。電解質層4は、単一の層で形成してもよいし、複数の層で形成してもよい。
陰極引出層5は、電解質層4を覆うように形成されており、カーボン層5a、銀ペースト層5bが順次形成された積層構造を有している。カーボン層5aは、カーボン粒子を含む層により形成されている。このように陰極引出層5は、電解質層4上に直接接するように形成されている。なお、本実施形態において、陽極の一端面1a上には、陽極リード2との短絡を防止するため陰極引出層5が形成されていない。
陰極端子9は、陰極引出層5に取り付けられている。具体的には、この陰極端子9は、帯状の金属板を折り曲げて形成されており、図1に示すように、その一端部9a側の下面が陰極引出層5に導電性接着剤8により接着されることにより、陰極端子9と陰極引出層5とは機械的にも電気的にも接続されている。具体的な導電性接着剤8の材料としては、銀とエポキシ樹脂とが混合された銀ペーストなどの材料が挙げられる。
なお、陰極引出層5は、カーボン層5aまたは銀ペースト層5bのどちらか一方だけからなってもよく、電解質層4と陰極端子9とを電気的に接続するものであれば、種々の構成をとることができる。
陽極端子7は、陽極リード2の他端部2bに取り付けられている。具体的には、陽極端子7は、帯状の金属板を折り曲げて形成されており、図1に示すように、その一端部7a側の下面が陽極リード2の他端部2bに溶接等により機械的にも電気的にも接続されている。
陽極端子7及び陰極端子9の材料としては、銅、銅合金及び鉄−ニッケル合金(42アロイ)などが挙げられる。
樹脂外装体11は、上述のように配された陽極1、陰極引出層5、陽極端子7、陰極端子9の露出した周囲を覆うように形成されている。陽極端子7の他端部7b及び陰極端子9の他端部9bは、樹脂外装体11の側面から下面にかけて露出しており、この露出箇所は基板とのはんだ接続に用いられる。樹脂外装体11の材料としては、封止材として機能する材料が用いられ、具体的には、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂などが挙げられる。樹脂外装体11は主剤、硬化剤及びフィラーを適宜配合することにより調製された樹脂を硬化することにより形成することができる。
(固体電解コンデンサの製造)
以下、上記各実施形態の固体電解コンデンサの製造方法について説明する。
<工程1:陽極の形成>
1次粒径が約0.5μm、2次粒子径が約100μmのタンタル金属粒子を用いて、複数のタンタル金属粒子を陽極リード2の一端部2aを埋め込んだ状態で成形し、真空中で焼結することにより、多孔質焼結体からなる陽極1と陽極リード2とを一体化し結合している。陽極リード2の他端部2bは、陽極1の一端面1aから突出した形で固定されている。このように形成された多孔質焼結体からなる陽極1の外形は、例えば、長さが4.2mm、幅が3.4mm、厚みが0.9mmからなる直方体である。
<工程2:第1の陽極酸化工程>
図12は、第1の陽極酸化工程を説明するための図である。陽極1を陽極酸化することにより、陽極1の表面に酸化皮膜からなる誘電体層3を形成する。化成装置20は、化成槽21と陽極23と陰極24と電解水溶液25とを有する。陽極23及び陰極24は配線(図示省略)を通じて夫々電源に接続されている。陰極24は、化成槽21の底面側に配置されて、板状の形状を有している。陽極リード2の他端部2bを陽極23に接続し、電解水溶液25である0.01〜0.1質量%のリン酸水溶液を入れた化成槽21に陽極1と陽極リード2の一部を浸漬し、1〜10mAの電流、5〜100Vの化成電圧、3〜20時間の条件において陽極酸化を行うことにより、陽極1の表面及び陽極リード2の一部に酸化タンタル(Ta2O5)の誘電体層3を形成できる。この第1の陽極酸化工程により、多孔質焼結体からなる陽極1の表面である外表面及び細孔の壁面には、均一な厚みを有する誘電体層3が形成される。
尚、電解水溶液25は、リン酸水溶液に限らず、硝酸、酢酸、硫酸などを用いることができる。
<工程3:第2の陽極酸化工程>
(第1の局面に従う実施形態における第2の陽極酸化工程)
図5及び図6に示す第1の領域Bを局所的に化成するための第2の陽極酸化工程について以下説明する。
図13は、第2の陽極酸化工程を説明するための図である。図13に示すように、化成装置30は、化成槽31と陽極33と陰極34(同図において一部図示省略)と電解水溶液35とを有する。図14は、陽極1及び陽極リード2に対する陽極33と陰極34の配置を示す模式的な斜視図である。図14に示すように、陽極33は、陽極リード2の他端部2bに接続されている。陰極34は、これらの先端を、陽極リード2の根元2cに位置するように配置されている。陽極33及び陰極34は配線(図示省略)を通じてそれぞれ電源に接続されている。
局所化成を行うためには、所望の箇所に電流を集中させる必要がある。このため、電解水溶液の濃度(導電率)を調整し、かつ陰極34を適宜配置する必要がある。具体的には、第1の陽極酸化工程では、濃度が0.01〜0.1質量%のリン酸水溶液(電解水溶液25)を用いるが、局所化成を行う第2の陽極酸化工程では、第1の陽極酸化工程と比較し、低濃度のリン酸水溶液(電解水溶液35)を用いる。このように、電解水溶液35の濃度を低くし、陰極34を陽極1上の所定の箇所に配置し、陽極酸化を行うことにより、第1の領域Bを局所的に陽極酸化することができる。
陰極34の先端から陽極1の表面までの距離は、離れ過ぎると誘電体層3の膜厚の分布が拡がり、短過ぎると陽極1に短絡するおそれがあるため、陰極34の先端から陽極1の表面までの距離は、0.1〜3mm程度であることが好ましい。
局所化成の時間は、短過ぎると十分な誘電体層3の膜厚が得られず、また長過ぎると誘電体層3の膜厚の分布が拡がるため0.5〜10分間の範囲で行うことが好ましい。局所化成の電圧は、低過ぎると、十分な誘電体層3の膜厚が得られず、また高過ぎると誘電体層3の膜厚の分布が拡がるため、50〜200Vの範囲で行うことが好ましい。さらに、局所化成の電圧は、第1の陽極酸化工程の化成電圧の2〜10倍であることが好ましい。
局所化成に用いる電解水溶液35は、リン酸水溶液に限定されるものではなく、硝酸、酢酸、硫酸などを用いることができる。本実施形態では、第1の陽極酸化工程と第2の陽極酸化工程において、同じ電解質を用いた電解水溶液を用いているため、第1の陽極酸化工程後の洗浄工程を簡略化できる。
図13及び図14に示す陰極34は、細線状であるが、先端部が尖った形状を有する針状の電極を用いてもよい。陰極34の先端部が尖るほど、局所的な誘電体層3の膜厚の分布を得ることができる。
(第2の局面に従う実施形態における第2の陽極酸化工程)
板状の陰極24を、工程2の第1の陽極酸化工程における場合よりも、陽極1の他端面1b側により近くなるように配置し、電解水溶液の濃度や化成電圧の条件を適宜調整して陽極酸化することにより、第2の領域Cを局所的に陽極酸化することができる。本工程において、陰極24から他端面1bまでの距離は、0.1〜3mm程度であることが好ましい。
<工程4:電解質層の形成>
誘電体層3の表面に、電解質層4を形成する。電解質層4に導電性高分子を用いた場合の形成方法としては、例えば、化学重合法を用いてポリピロール等の導電性高分子からなるプレコート層を形成する。引き続き、プレコート層の表面上に、電解重合法を用いてポリピロール等の導電性高分子層を形成する。このようにして、誘電体層3上に、プレコート層、導電性高分子層の積層膜からなる導電性高分子の電解質層4を形成できる。電解質層4を、陽極1の細孔の壁面に形成された誘電体層3の表面にも形成する。
<工程5:陰極引出層の形成>
電解質層4の表面に直接接するようにカーボンペーストを塗布することによりカーボン層5aを形成し、カーボン層5a上に銀ペーストを塗布することにより銀ペースト層5bを形成する。本実施形態において、陰極引出層5は、このカーボン層5a及び銀ペースト層5bにより構成されている。また、本実施形態において、陽極の一端面1a側において、陰極引出層5は電解質層が露出するように形成する。
このように工程1〜5により本実施形態のコンデンサ素子が形成される。
<工程6:陽極端子及び陰極端子の接続>
陽極端子7の端部7aを、陽極リード2の他端部2bに溶接などにより電気的及び機械的に接続する。また、陰極端子9の端部9aを、陰極引出層5上に導電性接着剤8により電気的及び機械的に接続する。
なお、本実施形態において、陽極端子7と陽極リード2とは誘電体層3を形成する前に接続され、陽極端子7は、前述の工程2及び3の陽極23,33としても機能する。また、陽極端子7と陽極リード2とが接続された状態で、電解質層4及び陰極引出層5が形成されている。
<工程7:モールド工程>
工程6まで形成後、陽極端子及び陰極端子の一部が露出するように、エポキシ樹脂及びイミダゾール化合物を含む封止材を用い、トランスファーモールド法により樹脂外装体11を形成した。具体的には、予備加熱した封止材を金型に注入し、金型内で硬化させた。樹脂外装体11を形成後、露出した陽極端子及び陰極端子を樹脂外装体11の側面から下面側に折り曲げることにより、基板との半田接続に用いる端子7b、9b部分を形成した。
なお、複数の固体電解コンデンサを形成する場合は、陽極端子7を帯状のリードフレームに複数箇所形成し、陽極端子7夫々に複数の陽極1を配置し、陽極リード2を接続する。同様に陰極端子9についても、帯状のリードフレームに複数箇所形成し、陰極端子9夫々にコンデンサ素子の陰極引出層5を接続する。このように複数のコンデンサ素子がリードフレームに固定された状態で、工程7の樹脂外装体11を形成する。次に、リードフレームの不要部分を切断し、陽極端子7及び陰極端子9を工程7と同様に折り曲げることにより、複数の固体電解コンデンサは形成される。
以下、本発明を具体的な実施例により説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
50000、70000、100000、150000、200000、250000μF・V/gのCV値を有するタンタル金属粒子を用いて、それぞれ多孔質焼結体を作製し、この多孔質焼結体を陽極1として用い、上記工程1〜7に従い、実施例1〜7の固体電解コンデンサを作製した。なお、第1の陽極酸化工程における電解水溶液として、1質量%のリン酸水溶液を用い、電流1mA、表1の化成電圧(本化成電圧)で、2時間陽極酸化を行った。
そして、第2の陽極酸化工程における電解水溶液として、1質量%のリン酸水溶液を用い、電流20mA、化成電圧200Vで、10分間第2の陽極酸化を行った。なお、第2の陽極酸化は、上記実施形態において説明した方法により、実施例1〜6は領域Cに行い、実施例7は領域Bに行った。
50000、70000、100000、150000、200000、250000μF・V/gのCV値を有するタンタル金属粒子を用いて、それぞれ多孔質焼結体を作製し、この多孔質焼結体を陽極1として用い、上記工程1、2、4〜7に従い、参考例1〜6の固体電解コンデンサを作製した。なお、第1の陽極酸化工程における電解水溶液としては、1質量%のリン酸水溶液を用い、電流1mA、表1の化成電圧(本化成電圧)で、2時間陽極酸化を行った。
〔固体電解コンデンサの評価〕
実施例1〜7及び参考例1〜6で得られた固体電解コンデンサについて、静電容量及び漏れ電流を測定した。静電容量は、LCRメータを用い、周波数120kHz、0.1Vで測定した。漏れ電流は、直流1.0Vを印加した後、5分後の電流値を測定した。
測定結果を表1に示す。各実施例及び参考例の漏れ電流及び静電容量は、参考例3の漏れ電流及び静電容量を100とした相対値である。
また、同じCV値を有する実施例、参考例について、実施例の静電容量を参考例の静電容量で除した数値を表2に示す。
図15は、実施例及び比較例のCV値と漏れ電流との関係を示す図であり、図16は、CV値と静電容量との関係を示す図である。図17は、実施例及び比較例について、CV値と、局所化成後の静電容量を局所化成なしの静電容量で除した数値との関係を示すである。
図15から明らかなように、実施例1〜6のいずれも参考例に対して漏れ電流が小さくなっている。
図16〜図17、及び表2から明らかなように、CV値が50000、70000μF・V/gでは実施例1、2の方が参考例1、2より静電容量が小さくなっている。それに対して、CV値が100000μF・V/g以上では実施例3、4、5、6の方が参考例3、4、5、6より静電容量が大きくなっている。
また、表2から明らかなように、領域Bに局所化成をした実施例7は局所化成をしていない参考例6に対して静電容量が大きくなっている。
表2及び図17から明らかなように、CV値が50000、70000μF・V/gを用いた場合、漏れ電流を低減できているが、静電容量が低下してしまうことがわかる。
これに対し、CV値が100000μF・V/gの金属粒子を用いた場合、漏れ電流を低減することができるとともに、静電容量も高められていることがわかる。
以上の結果から、本発明によれば、漏れ電流を低減することができるとともに、静電容量を高めることができることがわかる。
1…陽極
1a…一端面
1b…他端面
1c〜1f…側面
2…陽極リード
2a…一端部
2b…他端部
2c…根元
3…誘電体層
4…電解質層
5…陰極引出層
5a…カーボン層
5b…銀ペースト層
7…陽極端子
7a…一端部
7b…他端部
8…導電性接着剤
9…陰極端子
9a…一端部
9b…他端部
10…固体電解コンデンサ
11…樹脂外装体
20…化成装置
21…化成槽
23…陽極
24…陰極
25…電解水溶液
30…化成装置
31…化成槽
33…陽極
34…陽極
35…電解水溶液

Claims (3)

  1. タンタルまたはその合金の金属粒子の焼結体からなり、一端面と、前記一端面とは反対側に位置する他端面とを有する陽極と、
    前記陽極の前記一端面に一端部が埋設され、他端部が前記一端面から突出する陽極リードと、
    前記陽極の表面に形成された誘電体層と、
    前記誘電体層の上に形成された電解質層とを備える固体電解コンデンサであって、
    前記金属粒子のCV値が100000μF・V/g以上であり、
    前記陽極は、前記陽極の表面及びその近傍からなる表面領域と、前記表面領域より内側の内部領域とを有し、
    前記表面領域は、前記一端面における前記陽極リードの根元近傍の領域である第1の領域を有し、前記第1の領域における前記誘電体層の平均膜厚が、前記内部領域における前記誘電体層の平均膜厚よりも厚いことを特徴とする固体電解コンデンサ。
  2. 前記表面領域は、前記他端面及びその近傍の領域である第2の領域を有し、前記第2の領域における前記誘電体層の平均膜厚が、前記内部領域における前記誘電体層の平均膜厚よりも厚いことを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 一端面と、前記一端面とは反対側に位置する他端面とを有し、CV値が100000μF・V/g以上であるタンタルまたはその合金の金属粒子の焼結体からなる陽極と、
    前記陽極の表面に形成された誘電体層と、
    前記誘電体層の上に形成された電解質層と、
    前記陽極の前記一端面に一端部が埋設され、他端部が前記一端面から突出する陽極リードとを備え、
    前記陽極は、前記陽極の表面及びその近傍からなる表面領域と、前記表面領域より内側の内部領域とを有する固体電解コンデンサを製造する方法であって、
    前記表面領域における少なくとも一部の領域を陽極酸化することにより、前記表面領域における前記誘電体層の平均膜厚を、前記内部領域における前記誘電体層の平均膜厚よりも厚くする工程を備え、
    前記工程において、前記陽極酸化に用いる細線状または針状の陰極の先端を前記一端面
    における前記陽極リードの根元近傍に配置して、前記少なくとも一部の領域を陽極酸化することを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
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