JPH10335187A - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサおよびその製造方法

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JPH10335187A
JPH10335187A JP15767297A JP15767297A JPH10335187A JP H10335187 A JPH10335187 A JP H10335187A JP 15767297 A JP15767297 A JP 15767297A JP 15767297 A JP15767297 A JP 15767297A JP H10335187 A JPH10335187 A JP H10335187A
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JP
Japan
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anode body
solid electrolytic
electrolytic capacitor
oxide film
dielectric oxide
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Application number
JP15767297A
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English (en)
Inventor
Toshio Nakajima
敏夫 中島
Hidetoshi Ishizuka
英俊 石塚
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電容量、誘電損失等の特性を維持したま
ま、耐電圧が高く、漏れ電流が少なく、短絡不良のない
固体電解コンデンサを提供すること。 【解決手段】 弁作用金属の陽極体1に誘電体酸化皮
膜、二酸化マンガン層6、グラファイト層7および銀ペ
ースト層8を順次形成してなる固体電解コンデンサにお
いて、陽極体1に陽極酸化法により誘電体酸化皮膜を形
成した後、該陽極体1内部に有機材料を含浸させて陽極
体1表面の有機材料を除去してから、最初の陽極酸化電
圧よりも高い陽極酸化電圧を印加して、陽極体外郭部分
の誘電体酸化皮膜を厚く形成し、この厚い誘電体酸化皮
膜により耐圧性が向上し、漏れ電流の増大および短絡不
良が防止され。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、漏れ電流の増大防
止手段と短絡不良防止手段が施されたところの耐圧性に
優れた固体電解コンデンサとその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】通常、固体電解コンデンサは、タンタ
ル、ニオブ等の弁作用金属粉末を加圧成形し、真空中で
焼結して得られる多孔質焼結体を陽極体とし、該陽極体
の表面に誘電体酸化皮膜、導電性高分子化合物層、陰極
となる導電体層としてのグラファイト層および銀ペース
ト層を順次形成してなるコンデンサ素子を樹脂外装して
なるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の固体電解コンデンサは、樹脂外装した場合の樹脂応
力、或いはプリント基板にコンデンサを半田付けする際
の温度上昇による樹脂の応力等により本コンデンサの外
郭部分に機械的な力が加わり、そのために誘電体酸化皮
膜が損傷を受けてコンデンサの漏れ電流が増大し、短絡
不良が発生する。また、本コンデンサを直流平滑回路等
に使用した場合、瞬間的に大きな電流が流れ、コンデン
サの外郭部分の突起等の部分に電流が集中して漏れ電流
の増大および短絡不良が発生するという問題点があっ
た。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたもので、その目的とするところは、固体電解コ
ンデンサに加わる外力に対してより強固な固体電解コン
デンサを得ることにあり、更に詳しくは、静電容量、誘
電損失等の特性を維持したまま、実装時等における樹脂
の応力等によって漏れ電流の増大および短絡不良が発生
することがない信頼性に優れた固体電解コンデンサとそ
の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、弁作用金属の陽極体表面に誘電体酸化皮
膜、陰極層としての二酸化マンガン層、グラファイト層
および銀ペースト等の導電層を順次形成してなる固体電
解コンデンサにおいて、前記陽極体の外郭部分における
誘電体酸化皮膜を厚く形成し、該厚い誘電体酸化皮膜に
より漏れ電流の増大および短絡不良の発生を防止する構
成を特徴とするものであり、また、本方法発明は、弁作
用金属の陽極体に陽極酸化法により誘電体酸化皮膜を形
成した後、該陽極体内部に有機材料を含浸させて陽極体
表面の有機材料を除去してから、前記陽極酸化電圧より
も高い陽極酸化電圧を印加して、陽極体外郭部分の誘電
体酸化皮膜を厚く形成することを特徴とするものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について説明す
る。樹脂外装を施した固体電解コンデンサにおいて、漏
れ電流の増大あるいは短絡不良となったコンデンサの不
良部位が陽極体の外郭部分に集中していることから、本
発明に係る固体電解コンデンサは、該外郭部分における
誘電体酸化皮膜の厚さを厚く形成している。また、本発
明による製造方法によれば、陽極体の外郭部分のみが誘
電体酸化皮膜を厚く形成できるので、静電容量、誘電損
失等の特性を維持したまま目的を達成できる。
【0007】
【実施例】以下に図面を参照して具体的実施例について
説明する。タンタル粉末を焼結して形成し、かつ陽極リ
ード線2を植立した陽極体1に陽極酸化法により50V
の陽極酸化電圧を印加して誘電体酸化皮膜3を形成した
後、該陽極体1にエチレングリコールを含浸させて陽極
体1の表面に付着したエチレングリコールを除去する。
次いで、再度陽極酸化法により75Vの陽極酸化電圧を
印加して、図1に想像線で示された陽極体外郭部分5に
おける誘電体酸化皮膜3の厚さ(図3参照)を陽極体内
側部分4における誘電体酸化皮膜3の厚さ(図2参照)
よりも厚く形成する。次いで、二酸化マンガン(MnO
2)層6、グラファイト層7、銀ペースト層8を順次形
成した後、外装樹脂を用いてトランスファー成形し(外
装構造については図示を省略してある)、固体電解コン
デンサを完成させた。
【0008】なお、陽極体外郭部分aと陽極体内側部分
bとの誘電体酸化皮膜3の厚さの比率は、耐圧を高める
意味から1.02倍以上とすることが好ましく、また、
誘電体酸化皮膜3を厚く形成した陽極体外郭部分aと陽
極体内側部分bとの体積比率は、公称容量値を下げずに
耐電圧を向上させるため、1〜50%にすることが好ま
しい。
【0009】以下に、本実施例による固体電解コンデン
サと、従来方法の50Vの陽極酸化電圧のみで誘電体酸
化皮膜を形成した比較例としての固体電解コンデンサの
静電容量、誘電損失(tanδ)等の電気的特性の値を
表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】表1から明らかなように、比較例の固体電
解コンデンサに1秒間に1V上昇するスピードで電圧を
印加して、コンデンサが絶縁破壊を生ずる電圧を調べた
結果、本実施例の固体電解コンデンサでは、比較例のそ
れに比べて20%以上の向上する結果が得られたことが
判る。一方、静電容量、誘電損失(tanδ)は殆ど差
がないことが判る。
【0012】また、260℃に加熱溶融した半田中に1
0秒間両固体電解コンデンサを浸漬した後、漏れ電流を
測定した結果、本実施例の固体電解コンデンサでは不良
はなかったが、比較例の固体電解コンデンサでは0.6
%の短絡不良が発生したことが判る。また、両固体電解
コンデンサに16V、10Aの電流を50〔msec〕
印加し、30〔msec〕放電するサイクルを1サイク
ルとして10サイクル印加した結果、本実施例の固体電
解コンデンサでは不良が発生しないが、比較例の固体電
解コンデンサでは0.7%の短絡不良が発生したことが
判る。
【0013】
【発明の効果】しかして、本発明によれば、静電容量、
誘電損失等の特性を維持したまま、耐電圧が高く、漏れ
電流が少なく、短絡不良のない信頼性に優れた固体電解
コンデンサを提供し得るとともに、製造上の歩留まりを
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体電解コンデンサの一例での構
造を示す模式的断面図である。
【図2】図1におけるa部分の模式的拡大断面図であ
る。
【図3】図1におけるb部分の模式的拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 陽極体 3 誘電体酸化皮膜 4 陽極体の内側部分 5 陽極体の外郭部分 6 二酸化マンガン層 7 グラファイト層 8 銀ペースト層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁作用金属の陽極体表面に誘電体酸化皮
    膜、陰極層としての二酸化マンガン層、グラファイト層
    および銀ペースト等の導電層を順次形成してなる固体電
    解コンデンサにおいて、 前記陽極体の外郭部分における誘電体酸化皮膜を厚く形
    成し、該厚い誘電体酸化皮膜により漏れ電流の増大およ
    び短絡不良の発生を防止する構成を特徴とする固体電解
    コンデンサ。
  2. 【請求項2】 弁作用金属の陽極体に陽極酸化法により
    誘電体酸化皮膜を形成した後、該陽極体内部に有機材料
    を含浸させて陽極体表面の有機材料を除去してから、前
    記陽極酸化電圧よりも高い陽極酸化電圧を印加して、陽
    極体外郭部分の誘電体酸化皮膜を厚く形成することを特
    徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
JP15767297A 1997-05-30 1997-05-30 固体電解コンデンサおよびその製造方法 Pending JPH10335187A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9443659B2 (en) 2012-01-31 2016-09-13 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Solid electrolytic capacitor and method for manufacturing same

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