JP6521816B2 - タイミングチェーンの潤滑構造 - Google Patents

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本発明は、カムシャフトに装着されるカムスプロケット、及びクランクシャフトに装着されるカム駆動用スプロケットに巻き掛けられるタイミングチェーンの潤滑構造に関する。
エンジンの動弁機構は、カムシャフトに装着されるカムスプロケットと、クランクシャフトに装着されるカム駆動用スプロケットと、カムスプロケット及びカム駆動用スプロケットに巻き掛けられるタイミングチェーンと、を備える。また、オイルポンプの駆動機構は、オイルポンプのドライブシャフトに装着されるオイルポンプスプロケットと、クランクシャフトに装着されるオイルポンプ駆動用スプロケットと、オイルポンプスプロケット及びオイルポンプ駆動用スプロケットに巻き掛けられるドライブチェーンと、を備える。
オイルポンプは、オイルポンプのドライブシャフトにクランクシャフトの回転が伝達されると、オイルパンに貯留されている潤滑油を吸引し、その潤滑油をエンジン内における潤滑を要する構成部材に供給する。タイミングチェーンへの潤滑油の供給は、例えば特許文献1に開示されるように、オイルポンプスプロケットをオイルパンに貯留されている潤滑油に浸るように配置すると共に、オイルポンプ駆動用スプロケット及びカム駆動用スプロケットの周方向上方に潤滑油ガイドを配置して行うことが挙げられる。この場合、ドライブチェーンの周回に伴い、オイルパン内の潤滑油がオイルポンプスプロケット及びドライブチェーンによって巻き上げられ、この巻き上げられた潤滑油が潤滑油ガイドに当たってタイミングチェーンに滴下することで、タイミングチェーンが潤滑されることになる。
特開2014−95317号公報
特許文献1の技術では、オイルポンプスプロケット及びドライブチェーンによって巻き上げられた潤滑油がタイミングチェーンに適切に滴下しない場合があり、潤滑油を有効に利用する上でさらなる改善の余地がある。上記潤滑油ガイドは、タイミングチェーンの直上領域を含む広い範囲に亘って配置されているが、タイミングチェーン上に潤滑油を集約して滴下する構成を備えておらず、タイミングチェーンの上部以外にも潤滑油が滴下されるからである。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的の一つは、タイミングチェーンに効率的に潤滑油を供給し、良好な潤滑状態を可能とするタイミングチェーンの潤滑構造を提供することにある。
本発明の一態様に係るタイミングチェーンの潤滑構造は、シリンダブロックと、タイミングチェーンと、ドライブチェーンと、チェーンカバーと、潤滑油ガイドと、を備える。タイミングチェーンは、カムシャフトに装着されるカムスプロケット、及びクランクシャフトに装着されるカム駆動用スプロケットに巻き掛けられる。ドライブチェーンは、前記シリンダブロックの下方のオイルパン内に収納されるオイルポンプのドライブシャフトに装着されるオイルポンプスプロケット、及び前記クランクシャフトに装着されるオイルポンプ駆動用スプロケットに巻き掛けられる。チェーンカバーは、前記タイミングチェーン及び前記ドライブチェーンが収納されて、前記シリンダブロックの一端面に取り付けられる。潤滑油ガイドは、前記シリンダブロックと前記チェーンカバーとの間で、前記カム駆動用スプロケット及び前記オイルポンプ駆動用スプロケットをその周方向上側から覆う。そして、前記潤滑油ガイドは、前記オイルポンプ駆動用スプロケットと対向する領域に設けられる潤滑油の付着部と、前記カム駆動用スプロケットと対向する領域に前記付着部に連続して設けられると共に、前記付着部よりも下側に位置し、前記付着部に付着した潤滑油を前記カム駆動用スプロケットの上部に滴下する滴下部と、を備える。
上記のタイミングチェーンの潤滑構造は、オイルポンプスプロケット及びドライブチェーンによって巻き上げられた潤滑油が、潤滑油ガイドの付着部に当たり、この付着部に連続して設けられる滴下部に沿ってカム駆動用スプロケットの上部に滴下されるため、巻き上げられた潤滑油を確実にタイミングチェーンの潤滑に利用することができる。
実施形態1に係るタイミングチェーンの潤滑構造について、潤滑油ガイド近傍の概略断面図である。 実施形態1に係るタイミングチェーンの潤滑構造の概略構成図である。
本発明のタイミングチェーンの潤滑構造の実施形態を以下に図面を参照しつつ説明する。図中、同一符号は同一名称物を示す。
≪実施形態1≫
図1,2を参照して、実施形態1のタイミングチェーンの潤滑構造1を説明する。実施形態1のタイミングチェーンの潤滑構造1を適用するエンジンは、エンジン本体と、オイルポンプと、エンジンの動弁機構と、オイルポンプの駆動機構と、を含んで構成される。
エンジン本体は、シリンダブロック2(図1)と、オイルパン50(図2)と、シリンダヘッド及びシリンダヘッドカバー(図示せず)と、を備える。シリンダブロック2には、クランクシャフト30(図1,2)が回転自在に支持されている。シリンダヘッドは、シリンダブロック2の上部に取り付けられており、シリンダヘッドの上部には、吸気カムシャフト10及び排気カムシャフト20(図2)が回転自在に支持されている。シリンダヘッドカバーは、シリンダヘッドの上部に取り付けられており、吸気カムシャフト10及び排気カムシャフト20を収納する。オイルパン50は、シリンダブロック2の下部に取り付けられており、内部に潤滑油Lを貯留している。
オイルポンプは、クランクシャフト30と平行なドライブシャフト40(図2)を有している。このドライブシャフト40は、オイルパン50内の潤滑油Lに浸るように配置されている。オイルポンプは、ドライブシャフト40にクランクシャフト30の回転が伝達されると、オイルパン50内の潤滑油Lを吸引し、その潤滑油Lをエンジン本体内における潤滑を要する構成部材に供給する。
エンジンの動弁機構は、吸気カムシャフト10に装着されるカムスプロケット12と、排気カムシャフト20に装着されるカムスプロケット22と、クランクシャフト30に装着されるカム駆動用スプロケット32と、各スプロケット12,22,32に巻き掛けられるタイミングチェーン4と、を備える。
オイルポンプの駆動機構は、オイルポンプのドライブシャフト40に装着されるオイルポンプスプロケット42と、クランクシャフト30に装着されるオイルポンプ駆動用スプロケット34と、各スプロケット42,34に巻き掛けられるドライブチェーン5と、を備える。
〔タイミングチェーンの潤滑構造〕
実施形態1のタイミングチェーンの潤滑構造1は、図1に示すように、シリンダブロック2と、チェーンカバー3と、タイミングチェーン4と、ドライブチェーン5と、潤滑油ガイド6と、を備える。チェーンカバー3は、シリンダブロック2の一端面に取り付けられて、タイミングチェーン4及びドライブチェーン5を収納する。潤滑油ガイド6は、シリンダブロック2とチェーンカバー3との間で、カム駆動用スプロケット32及びオイルポンプ駆動用スプロケット34をその周方向上側から覆うように配置される。本実施形態1のタイミングチェーンの潤滑構造1の主たる特徴とするところは、潤滑油ガイド6が、オイルポンプ駆動用スプロケット34と対向する領域に設けられる潤滑油の付着部64と、カム駆動用スプロケット32と対向する領域に付着部64に連続して設けられる滴下部62と、を備える点にある。本例では、クランクシャフト30に装着される二つのスプロケット32,34について、シリンダブロック2とチェーンカバー3との間で、シリンダブロック2側にオイルポンプ駆動用スプロケット34が配置され、チェーンカバー3側にカム駆動用スプロケット32が配置される。以下、詳細を説明する。
・シリンダブロック
シリンダブロック2は、クランクシャフト30の上方であって、カム駆動用スプロケット32及びオイルポンプ駆動用スプロケット34の至近位置に、後述するチェーンカバー3に向かって突出する突出部2Aを備える。突出部2Aは、シリンダブロック2に一体に成形されている。
突出部2Aは、図2に示すように、突出端面形状が円弧状である湾曲片で構成され、その中央部の外周側に後述するボルト穴2h(図1)を有するブッシュ部の一部が突出している。上記湾曲片は、カム駆動用スプロケット32及びオイルポンプ駆動用スプロケット34と略同心円の円弧を有する。突出部2Aは、カム駆動用スプロケット32におけるタイミングチェーン4との噛合開始側と噛合終了側との間に位置するように設けられている。噛合開始側及び噛合終了側とは、クランクシャフト30が時計回り(図2の矢印方向)に周回する場合、カム駆動用スプロケット32とタイミングチェーン4との接触箇所における図2の右端であり、噛合終了側とは、カム駆動用スプロケット32とタイミングチェーン4との接触箇所における図2の左端である。本例では、突出部2Aは、上記噛合開始側が噛合終了側よりも下側となるように若干傾いて形成されている。
突出部2Aは、図1に示すように、シリンダブロック2の表面から突出して、オイルポンプ駆動用スプロケット34を上側から覆うと共に、カム駆動用スプロケット32の一部を上側から覆うように突出している。具体的には、突出部2Aは、オイルポンプ駆動用スプロケット34の厚み方向(クランクシャフト30の軸方向)の全長を覆うと共に、カム駆動用スプロケット32の厚み方向(クランクシャフト30の軸方向)の一端面から他端面(シリンダブロック2側の面からチェーンカバー3側の面)に向かう途中までを覆うような長さを有する。つまり、突出部2Aは、その端面が、カム駆動用スプロケット32の厚み方向の途中に位置する。突出部2Aは,シリンダブロック2の表面側からチェーンカバー3側に向かって直線状に突出している。
本例では、突出部2Aは、後述するチェーンカバー3の突出部3Aと接合するためのボルト7が固定されるボルト穴2hを有する。このボルト穴2hは、ボルト7の止め穴となっている。
・チェーンカバー
チェーンカバー3は、シリンダブロック2の一端面に取り付けた際に、シリンダブロック2の突出部2Aの端面に接触するように、シリンダブロック2に向かって突出する突出部3Aを備える。突出部3Aは、チェーンカバー3に一体に成形されている。
突出部3Aは、突出部2Aと同様に、突出端面形状が円弧状である湾曲片で構成され、その中央部の外周側に後述するボルト孔3h(図1)を有するブッシュ部の一部が突出している(図2を参照)。突出部3Aは、湾曲片の周方向に沿った長さが突出部2Aのその長さと同じであり、上記噛合開始側が噛合終了側よりも下側となるように若干傾いて形成されている。
突出部3Aは、図1に示すように、チェーンカバー3の表面から突出して、カム駆動用スプロケット32の一部を上側から覆うように突出している。具体的には、突出部3Aは、カム駆動用スプロケット32の厚み方向(クランクシャフト30の軸方向)の他端面から一端面(チェーンカバー3側の面からシリンダブロック2側の面)に向かう途中までを覆うような長さを有する。つまり、突出部3Aは、その端面3eが、カム駆動用スプロケット32の厚み方向の途中に位置し、その位置でシリンダブロック2の突出部2Aの端面と接触する。突出部3Aは,チェーンカバー3の表面側からシリンダブロック2側に向かって直線状に突出している。
突出部3Aの端面3eは、シリンダブロック2の突出部2Aの端面に接触させた際に、下側領域が突出部2Aの端面と接触せずに露出している。本例では、突出部3Aは、上面が突出部2Aの上面と面一となり、下面が突出部2Aの下面よりも下側に位置するように形成されている。つまり、突出部3Aは、湾曲片の径方向の長さが突出部2Aのそれよりも長く、その端面3eは、シリンダブロック2の突出部2Aの端面よりも大きい。
本例では、突出部3Aは、シリンダブロック2の突出部2Aと接合するためのボルト7が挿通されるボルト孔3hを有する。このボルト孔3hは、貫通孔となっている。突出部3Aのボルト孔3hと、突出部2Aのボルト穴2hとを位置合わせして、ボルト孔3hにボルト7を挿通し、ボルト穴2hにボルト7を固定することで、両突出部2A,3Aを接合できる(図1を参照)。
・タイミングチェーン
タイミングチェーン4は、無端状であり、吸気カムシャフト10に装着されるカムスプロケット12と、排気カムシャフト20に装着されるカムスプロケット22と、クランクシャフト30に装着されるカム駆動用スプロケット32と、に巻き掛けられる(図2を参照)。クランクシャフト30が時計回り(図2の矢印方向)に周回すると、タイミングチェーン4も時計回りに周回する。このタイミングチェーン4の周回によって、クランクシャフト30の回転運動が、吸気カムシャフト10及び排気カムシャフト20に伝達され、吸気カム及び排気カム(図示せず)の開閉が行われる。
・ドライブチェーン
ドライブチェーン5は、無端状であり、シリンダブロック2の下方のオイルパン50内に収納されるオイルポンプ(図示せず)のドライブシャフトに40装着されるオイルポンプスプロケット42と、クランクシャフト30に装着されるオイルポンプ駆動用スプロケット34と、に巻き掛けられる(図2を参照)。クランクシャフト30が時計回り(図2の矢印方向)に周回すると、ドライブチェーン5も時計回りに周回する。このドライブチェーン5の周回によって、クランクシャフト30の回転運動が、オイルポンプのドライブシャフト40に伝達される。
・潤滑油ガイド
潤滑油ガイド6は、シリンダブロック2とチェーンカバー3との間で、カム駆動用スプロケット32及びオイルポンプ駆動用スプロケット34をその周方向上側から覆うように配置される。そして、潤滑油ガイド6は、オイルポンプ駆動用スプロケット34と対向する領域に設けられる潤滑油Lの付着部64と、カム駆動用スプロケット32と対向する領域に付着部64に連続して設けられると共に、付着部64に付着した潤滑油Lをカム駆動用スプロケット32の上部に滴下する滴下部62と、を備える。
潤滑油ガイド6は、図1に示すように、シリンダブロック2の突出部2Aと、チェーンカバー3の突出部3Aと、で構成される。つまり、潤滑油ガイド6は、シリンダブロック2とチェーンカバー3との間に亘って配置されて、カム駆動用スプロケット32及びオイルポンプ駆動用スプロケット34をその周方向上側から覆う。突出部2Aの端面と突出部3Aの端面3eとは、突出部3Aの端面3eの下側領域が露出した状態で、カム駆動用スプロケット32の上側に位置しているため、潤滑油ガイド6は、カム駆動用スプロケット32の上側に、シリンダブロック2側からチェーンカバー3側に向かって低くなる段差を有することになる。この段差部分は、突出部2Aの下面2uと、突出部3Aの露出された端面3eと、突出部3Aの下面3uと、で形成される。潤滑油ガイド6における付着部64は、上記段差部分における突出部2Aの下面2uで構成され、潤滑油ガイドにおける滴下部62は、上記段差部分における突出部3Aの露出された端面3eと下面3uとの稜線で構成される。潤滑油ガイド6における付着部64及び滴下部62の作用については後述する。
・その他の構成
シリンダブロック2の突出部2Aとチェーンカバー3の突出部3Aとは、ボルト7によって接合されている。このボルト7は、突出部2A,3Aを接合すると共に、チェーンカバー3の振動を抑制することもできる。チェーンカバー3は、一般的にアルミニウムで構成されて、非常に薄い。よって、エンジンの振動や、タイミングチェーン・ドライブチェーンの振動などによって、チェーンカバー3が共鳴(振動)することがある。そこで、ボルト7によってチェーンカバー3を固定することで、チェーンカバー3の振動を抑制することができる。
〔作用〕
上記構成を備えるタイミングチェーンの潤滑構造1による作用を、図1,2を参照して説明する。
エンジンが始動すると、クランクシャフト30の回転(図2の矢印方向の回転)に伴い、カム駆動用スプロケット32及びカムスプロケット12,22に巻き掛けられるタイミングチェーン4が時計回りに周回する。また、上記クランクシャフト30の回転に伴い、オイルポンプ駆動用スプロケット34及びオイルポンプスプロケット42に巻き掛けられるドライブチェーン5が時計回りに周回する。
オイルポンプのドライブシャフト40が、オイルパン50内の潤滑油Lに浸るように配置されているため、ドライブチェーン5の周回に伴い、オイルパン50内の潤滑油Lが、ドライブシャフト40に装着されるオイルポンプスプロケット42及びドライブチェーン5によって巻き上げられる。この巻き上げられた潤滑油Lは、まず潤滑油ガイド6の付着部64(突出部2Aの下面2u)に付着する。付着部64に付着した潤滑油Lは、付着部64に連続して設けられた滴下部62(突出部3Aの端面3eと下面3uとの稜線)の方に流れて、滴下部62に沿って滴下する(図1の太線矢印)。また、潤滑油ガイド6(突出部2A,3A)は、カム駆動用スプロケット32におけるタイミングチェーン4との噛合開始側が噛合終了側よりも下側となるように傾斜して配置されているため、滴下部62の方に流れた潤滑油Lは、上記噛合開始側に向かって滴下する(図2の太線矢印)。
滴下部62は、カム駆動用スプロケット32の上部に位置するため、滴下部62から滴下した潤滑油Lは、タイミングチェーン4に適切に滴下される。
〔効果〕
本実施形態1のタイミングチェーンの潤滑構造1は、潤滑油ガイド6が付着部64及び滴下部62を備えることで、オイルポンプスプロケット42及びドライブチェーン5によって巻き上げられた潤滑油Lが、潤滑油ガイド6の付着部64に付着し、カム駆動用スプロケット32の上部に位置する滴下部62の方に流れて、滴下部62に沿って滴下するため、潤滑油Lをタイミングチェーン4に確実に供給することができる。また、本例では、潤滑油ガイド6は、カム駆動用スプロケット32におけるタイミングチェーン4との噛合開始側が噛合終了側よりも下側となるように傾斜して配置されており、滴下部62の方に流れた潤滑油Lが上記噛合開始側に向かって滴下するため、潤滑油Lをタイミングチェーン4の噛合開始側に供給でき、良好な潤滑状態を可能とし易い。
本実施形態1のタイミングチェーンの潤滑構造1は、潤滑油ガイド6がシリンダブロック2の突出部2Aとチェーンカバー3の突出部3Aとで構成されることで、潤滑油ガイド6における付着部64及び滴下部62を形成し易く、生産性に優れる。それは、各突出部2A,3Aの突出長さを調整すると共に、突出部3Aの下面3uが突出部2Aの下面2uよりも下側に位置するように形成するだけで、突出部2A,3A同士を接合すると、カム駆動用スプロケット32の上部で、突出部3Aの端面3eが露出することになり段差が形成されるからである。
本実施形態1のタイミングチェーンの潤滑構造1は、シリンダブロック2の突出部2Aとチェーンカバー3の突出部3Aとをボルト7で接合しているため、このボルト7によってチェーンカバー3が固定されることで、チェーンカバー3の振動を抑制することができる。つまり、本実施形態1のタイミングチェーンの潤滑構造1によれば、突出部2A,3Aを接合するボルト7を、チェーンカバー3の振動抑制のためのボルト7と兼用することができる。
≪実施形態2≫
実施形態1では、潤滑油ガイド6の付着部64と滴下部62とが、段差形状(付着部64を構成する面2uと滴下部62を構成する面3eとが直角)である形態を説明したが、突出部2Aの下面2uをシリンダブロック2側よりもチェーンカバー3側に低くすることで、付着部64を滴下部62に対して傾斜させたり、湾曲させたりすることもできる。また、突出部3Aの下面3uをチェーンカバー3側よりもシリンダブロック2側に低くすることもできる。この形態によれば、突出部3Aの下面3uに潤滑油が付着した場合であっても、下面3uの傾斜に沿って滴下部に潤滑油をガイドし易い。つまり、オイルポンプスプロケット42及びドライブチェーン5によって巻き上げられた潤滑油Lが、付着部に付着し、その後、付着部から滴下部の方に流れて、滴下部に沿ってカム駆動用スプロケット32の上部に滴下することができれば、付着部及び滴下部の形状は問わない。
≪実施形態3≫
実施形態1では、潤滑油ガイド6の付着部64と滴下部62とが、シリンダブロック2の突出部2Aとチェーンカバー3の突出部3Aとで構成される形態を説明したが、シリンダブロック2の突出部又はチェーンカバー3の突出部の一方で構成することもできる。例えば、シリンダブロック2に突出部を設ける場合、突出部をチェーンカバー3まで突出させると共に、この突出部のシリンダブロック2側に付着部と、この付着部に連続して付着部よりも下側に位置する滴下部を突出部のカム駆動用スプロケット32の上部の位置に設ければよい。同様に、チェーンカバー3に突出部を設ける場合、突出部をシリンダブロック2まで突出させると共に、この突出部のシリンダブロック2側に付着部と、この付着部に連続して付着部よりも下側に位置する滴下部を突出部のカム駆動用スプロケット32の上部の位置に設ければよい。
本発明のタイミングチェーンの潤滑構造は、カムシャフトに装着されるカムスプロケット、及びクランクシャフトに装着されるカム駆動用スプロケットに巻き掛けられるタイミングチェーンの潤滑に好適に利用できる。
1 タイミングチェーンの潤滑構造
2 シリンダブロック 2A 突出部 2u 下面
2h ボルト穴
3 チェーンカバー 3A 突出部 3u 下面 3e 端面
3h ボルト孔
4 タイミングチェーン
5 ドライブチェーン
6 潤滑油ガイド
62 滴下部 64 付着部
7 ボルト
10 吸気カムシャフト 12 カムスプロケット
20 排気カムシャフト 22 カムスプロケット
30 クランクシャフト
32 カム駆動用スプロケット 34 オイルポンプ駆動用スプロケット
40 ドライブシャフト 42オイルポンプスプロケット
50 オイルパン L 潤滑油

Claims (1)

  1. シリンダブロックと、
    カムシャフトに装着されるカムスプロケット、及びクランクシャフトに装着されるカム駆動用スプロケットに巻き掛けられるタイミングチェーンと、
    前記シリンダブロックの下方のオイルパン内に収納されるオイルポンプのドライブシャフトに装着されるオイルポンプスプロケット、及び前記クランクシャフトに装着されるオイルポンプ駆動用スプロケットに巻き掛けられるドライブチェーンと、
    前記タイミングチェーン及び前記ドライブチェーンが収納されて、前記シリンダブロックの一端面に取り付けられるチェーンカバーと、
    前記シリンダブロックと前記チェーンカバーとの間で、前記カム駆動用スプロケット及び前記オイルポンプ駆動用スプロケットをその周方向上側から覆う潤滑油ガイドと、を備え、
    前記潤滑油ガイドは、
    前記オイルポンプ駆動用スプロケットと対向する領域に設けられる潤滑油の付着部と、
    前記カム駆動用スプロケットと対向する領域に前記付着部に連続して設けられると共に、前記付着部よりも下側に位置し、前記付着部に付着した潤滑油を前記カム駆動用スプロケットの上部に滴下する滴下部と、を備えるタイミングチェーンの潤滑構造。
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