JP6521739B2 - 剥離装置 - Google Patents

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JP6521739B2 JP2015104759A JP2015104759A JP6521739B2 JP 6521739 B2 JP6521739 B2 JP 6521739B2 JP 2015104759 A JP2015104759 A JP 2015104759A JP 2015104759 A JP2015104759 A JP 2015104759A JP 6521739 B2 JP6521739 B2 JP 6521739B2
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Description

本発明は、半導体ウエーハ等の板状部材に貼付されたシートを剥離する剥離装置に関する。
半導体デバイスの製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配置された分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、該半導体ウエーハの裏面を研削装置にて研削し所定の厚みに形成した後に、ダイシング装置、レーザー加工装置等により分割予定ラインに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々の半導体デバイスを製造している。
上記したIC、LSI等の半導体チップを小型化すべく、上記研削工程においては、半導体ウエーハの裏面をできるだけ薄くすることが望まれており、研削する際に半導体ウエーハのデバイスが形成された表面を保護すべく粘着フィルム等からなる保護テープ(シート)を貼付するようになっている。
研削工程が終了したあとは、前記保護テープを半導体ウエーハから剥離させる必要があり、該保護テープの剥離方法としては、半導体ウエーハの表面に貼付された保護テープの端部に剥離用の接着テープを熱圧着し、該接着テープを引っ張り、該保護テープを半導体ウエーハから剥離させることが知られている(例えば、特許文献1、2を参照)。
特開平11−016862号 特開2003−338477号
上記した従来技術による保護シートの剥離装置では、保護テープが研削工程の際に生じる押圧力によって半導体ウエーハの表面に貼着されていることから、半導体ウエーハの表面から保護テープを剥離する際に強い粘着力を発揮する剥離用テープを保護テープに貼着して該剥離用テープを引っ張ることで保護テープを剥離する構成となっており、当該構成を実現するために、少なくとも剥離用テープの送り出し機構、剥離用テープの切断機構、剥離用テープの圧着機構が必要となり、構造が複雑になるという問題がある。さらに、上記したように、剥離用テープは強い粘着力が要求されるとともに、強固に貼着された保護テープの剥離工程に耐え得る強度が要求され、消耗品として用いられる当該剥離装置の剥離用テープのランニングコストが高くなるという問題も生じる。
また、上記の従来技術においては、保護テープの端部に剥離用テープを圧着して剥離を行った後、剥離後の保護テープを剥離装置の廃棄容器に廃棄する際、廃棄容器の側壁等に剥離用テープの粘着面が付着し、廃棄容器の容量にまだ余裕があるにも関わらず剥離後の保護テープが廃棄容器の開口部を塞ぐことになり、廃棄容器の容量を十分に生かすことができないという問題がある。
上記技術課題を解決するために、本発明によれば、板状部材に貼付されたシートを板状部材から剥離する剥離装置であって、該シートを貼付された板状部材を保持する保持面を有する保持テーブルと、該保持テーブルに保持された該板状部材の該シートの外周の少なくとも一部に加熱溶融した樹脂を塗布するホットメルト塗布手段と、該塗布された樹脂に接着され板状部材から該シートを剥離する剥離手段と、該剥離手段と該保持テーブルとの少なくとも一方を該シートが該板状部材から剥離するように該板状部材と並行な剥離方向に相対的に移動させる移動手段とを備え、さらに、該移動手段の移動により、該シートと接着された接着面が回転する該剥離手段を少なくとも構成する剥離ローラと、該移動手段の移動により該シートが該板状部材からの剥離を開始した後、剥離した該シートの外周端部を挟持する挟持手段と、該シートの外周端部を挟持した該挟持手段と該剥離ローラとを該保持テーブルの上方に離間させる離間手段と、上方に離間した該剥離ローラの下方にて該板状部材から剥離した該シートの粘着面側に作用し該シートを該板状部材から剥離しつつ該剥離方向に折り曲げる折り曲げローラと、該折り曲げローラを該剥離方向に移動する折り曲げローラ移動手段と、該折り曲げローラ移動手段の移動により剥離された該シートを吸引保持する該シート保持手段と、を備える剥離装置が提供される。
さらに、前記剥離装置は、剥離後の前記シートを収容する廃棄容器を備え、該シート保持手段は、該シートを吸引保持した後、該廃棄容器直上に移動し、該廃棄容器直上にて吸引保持した該シートの吸引を解除し、該シートを該廃棄容器内に収容する廃棄手段を備える。
本発明による剥離装置は、上述したように構成され、板状部材に貼付されたシートを板状部材から剥離する剥離装置であって、該シートを貼付された板状部材を保持する保持面を有する保持テーブルと、該保持テーブルに保持された該板状部材の該シートの外周の少なくとも一部に加熱溶融した樹脂を塗布するホットメルト塗布手段と、該塗布された樹脂に接着され板状部材から該シートを剥離する剥離手段と、該剥離手段と該保持テーブルとの少なくとも一方を該シートが該板状部材から剥離するように該板状部材と並行な剥離方向に相対的に移動させる移動手段とを備え、さらに、該移動手段の移動により、該シートと接着された接着面が回転する該剥離手段を少なくとも構成する剥離ローラと、該移動手段の移動により該シートが該板状部材からの剥離を開始した後、剥離した該シートの外周端部を挟持する挟持手段と、該シートの外周端部を挟持した該挟持手段と該剥離ローラとを該保持テーブルの上方に離間させる離間手段と、上方に離間した該剥離ローラの下方にて該板状部材から剥離した該シートの粘着面側に作用し該シートを該板状部材から剥離しつつ該剥離方向に折り曲げる折り曲げローラと、該折り曲げローラを該剥離方向に移動する折り曲げローラ移動手段と、該折り曲げローラ移動手段の移動により剥離された該シートを吸引保持する該シート保持手段と、を備えることにより、剥離用のテープの送り出し、切断、圧着機構が不要となり、種々の分野において広く用いられているホットメルト接着剤による接着を用いることで、剥離装置の構成を簡単にすることができ、高額な剥離用テープを必要とせず、剥離装置のランニングコストを抑えることが可能となる。
さらに、本発明による剥離装置は、剥離後の前記シートを収容する廃棄容器を備え、該シート保持手段は、該シートを吸引保持した後、該廃棄容器直上に移動し、該廃棄容器直上にて吸引保持した該シートの吸引を解除し、該シートを該廃棄容器内に収容する廃棄手段を備えている。本発明で利用されるホットメルト接着剤は、硬化後は粘着力を有しないため、廃棄容器に該シートを収納する際に剥離用のテープを用いた場合のように、廃棄容器の入口部や、内側側面に付着するおそれがなく、シート保持手段により容易に該シートを廃棄容器の底から重ねるように廃棄すること可能となり、廃棄容器の容量を十分に生かすことができる。
本発明に従って構成された剥離装置の斜視図。 図1に示す剥離装置のシート保持手段を示す斜視図。 図1に示す剥離装置の支持フレームを示す斜視図。 図1に示す剥離装置のホットメルト塗布手段の斜視図。 図1に示す剥離装置の要部側面図。 図5に示す図において、保持テーブル上に保護テープが貼付された半導体ウエーハを載置した状態を示す要部側面図。 図6の状態から保持テーブルを移動させて、半導体ウエーハの外周端部をホットガン直下に移動させた状態を示す要部側面図。 図7の状態からホットガンを下方に移動させて半導体ウエーハに近接させた状態を示す要部側面図。 図8の状態において半導体ウエーハに対してホットガンからホットメルト接着剤を吐出、塗布した状態を示す要部側面図。 図9の状態から保持テーブルを移動させて剥離ローラをホットメルト接着剤を介して保護テープに接着させた状態を示す要部側面図。 図10の状態から保持テーブルを移動させて半導体ウエーハから保護テープの剥離を開始させた状態を示す要部側面図。 図11の状態から挟持部材を駆動して保護テープの外周端部を挟持した状態を示す要部側面図。 図12の状態から折り曲げローラを移動させて保護テープの粘着面に接触させた状態を示す要部側面図。 図13の状態から折り曲げローラと保持テーブルを移動させて保護テープを折り曲げ剥離を進めている状態を示す図。 図14の状態から折り曲げローラを移動させて半導体ウエーハから保護テープを剥離させた状態を示す図。 図15の状態から剥離した保護テープをシート保持板の下面に吸引保持させた状態を示す図。 シート保持板の下面に保護テープを吸引保持した状態で廃棄容器直上にシート保持手段を移動させた状態を示す要部側面図。 図17の状態からシート保持板を廃棄容器内に降下させた状態を示す図。
以下、本発明に従って構成された剥離装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成された剥離装置1の一実施形態の斜視図が示されている。図示の実施形態における剥離装置1は、静止基台2、保持テーブル機構3、シート保持手段4、折り曲げローラ移動手段5、ホットメルト塗布手段6、及び廃棄容器7を具備している。
前記保持テーブル機構3は、図に示すように、静止基台2上に矢印Xで示す剥離加工送り方向(剥離方向)に沿って配設された2本のガイドレール31、31と、該2本のガイドレール31、31上に摺動自在に配設された移動基台32と、ガイドレール31、31に沿って該移動基台32の下面のナット部に係合するボールねじ軸33と、該ボールねじ軸33の一端側にて該ボールねじ軸33を回転自在に支持する軸受34と、他端側にて該ボールねじ軸33を回転させ該移動基台32をX方向で往復動自在に移動させるためのパルスモータ35と、から構成される。
該移動基台32は、該移動基台32上に配設された円筒状のテーブル本体36と、該テーブル本体36の上面に配設された吸着チャック37と、を具備している。吸着チャック37は、ポーラスセラミックスによって形成され図示しない吸引手段に接続されており、該吸着チャック37の表面にて適宜負圧が生じるようになっている。従って、吸着チャック37上に載置された半導体ウエーハ10は、図示しない吸引手段を作動することにより吸着チャック37上に吸引保持される。
図1、図2(a)〜(c)に示すように、シート保持手段4は静止基台2に配設されており、該静止基台2に立設された第1エアーシリンダー41と、該第1エアーシリンダー41から伸びた軸42により支持される保持ベース43とを有している。該保持ベース43には、上面に立設された第2エアーシリンダー44と、該第2エアーシリンダー44から保持ベース43の下面側に貫通し、第2エアーシリンダー44の進退自在な軸45に支持されるシート保持板46と、該保持ベース43上に配設され、端部に挟持片48aを具備し水平方向に進退自在な軸を備えた第3エアーシリンダー47と、前記保持ベース43の下面側で、該挟持片48aと対向する位置に配置され、挟持片48aとともに挟持手段48を構成する挟持片48bと、該挟持片48bの下方に、剥離工程にある際にガイドレール31、31と直交する方向となるように該保持ベース43に支持され剥離手段を構成する剥離ローラ49と、が配設されている。
前記剥離ローラ49は、長手方向の軸中心に回転可能であり、後述するように、ホットメルト接着剤を介して半導体ウエーハ10の表面に貼付された保護テープ(シート)11と接着されるとともに、当該保護テープ11の剥離後は、剥離ローラ49を当該ホットメルト接着剤から剥がす必要があるため、その表面が適度な面粗さに調整されている。
前記シート保持板46は内部が中空に構成され、下面には図示しない微孔が全面に多数設けられており、第2エアーシリンダー44とシート保持板46とを連結する軸内部を介してシート保持板46内部を吸引可能に構成され、前記微孔を介してシート保持板下面に負圧を生じさせることが可能となっている。
前記保持ベース43は、前記第1エアーシリンダー41により進退可能に駆動される軸42とともに上下動可能に構成され、さらに、図2(a)、(b)に示されるように、該軸42を中心にして水平方向に回転可能になっている。なお、該保持ベース43をガイドレール31、31上に位置する図2(a)の位置から、図2(b)に示す位置に向け時計方向に回転させることで、前記シート保持板46を静止基台2の傍らに設置された廃棄容器7の直上に移動させることができる。
前記折り曲げローラ移動手段5は、門型形状をなす支持フレーム51により構成され(図3を参照)、該支持フレーム51は、支持基台2上のガイドレール31、31に沿って間隔を置いて並設された柱部52、52と、該柱部52、52の上端を連結する支持部53と、該支持部53の案内孔54に沿って該支持部53内に内蔵された図示しない駆動機構により移動せしめられる折り曲げローラ55と、を具備している。当該折り曲げローラ55は、長手方向の軸中心に回転可能であり、少なくとも半導体ウエーハ10に貼着される保護テープ11の直径よりも長く、また、剥離後の保護テープの粘着面が付着しないようにその表面にはフッ素樹脂がコーティングされている。
前記ホットメルト塗布手段6は、第4エアーシリンダー61と、該第4エアーシリンダー61から伸びて進退自在な軸62と、アーム部材63と、該アーム部材63の先端部に設けられ、内蔵したヒータによりホットメルト接着剤を加熱溶融して先端部から吐出、塗布可能なホットガン64と、から構成されている(図4を参照)。当該構成により、ホットガン64は、上下に移動可能に構成され、最下位位置に来た時に加熱溶融したホットメルト接着剤を所定量でスポット状に吐出するように構成されている。ホットメルト接着剤としては、エチレン酢酸ビニルのような熱可塑性プラスチックが知られており、常温では固体であるスティック(棒)状のもの、ペレット(粒)状のもの、いずれでも用いることができる。なお、ホットメルト接着剤は製本時の背表紙の接着、段ボールどうしの接着、自動車内装材の接着など、種々の分野で広く用いられており、取扱い及び入手が容易である。
廃棄容器7は、静止基台2のシート保持手段4の傍に配置されており、上方が解放された円筒状に形成され、略円形状にカットされて使用される保護テープ11より一回り大きく形成されており、本発明の廃棄手段により廃棄される該保護テープ11を容器内に積層可能に構成されている。
図示の実施形態における剥離装置1は、以上のように構成されており、その作用について図5ないし18を参照しながら説明する。なお、図5ないし16は、図1の剥離装置1の要部側面図であり、動作を分かり易く説明するため静止基台2、支持フレーム51、第1エアーシリンダー41、第4エアーシリンダー61、モータ35等、適宜省略している。
当該剥離装置1において、半導体ウエーハ10に貼着された保護テープ11を剥離する剥離工程を開始するに当たり、先ず、図5に示すように、保持テーブル機構3のガイドレール31、31上で移動基台32を待機位置(図中右側)で待機させるとともに、シート保持板46は第2エアーシリンダー44により最上位位置に引き上げられており、その下面は剥離ローラ49の下端と略同じかもしくは若干高い位置に設定されている。また、折り曲げローラ55はホットガン64よりも移動基台32の待機位置側に位置づけられている。
先ず、保護テープ11が表面に貼着された半導体ウエーハ10を移動基台32のテーブル本体36の吸着チャック37上に載置する。この時、吸着チャック37裏側の空間と図示しない吸引手段が連結されていることによりポーラスセラミックスにて表裏間で通気可能に形成された吸着チャック37上に負圧が発生せしめられ、半導体ウエーハ10は吸着チャック37上に吸引固定される(図5、6を参照)。
半導体ウエーハ10を吸着チャック37上に固定した後、パルスモータ35を駆動しボールねじ軸33を回転させることにより、該移動基台32を図6の待機位置からガイドレール31に沿ってシート保持手段4及びホットメルト塗布手段6の下方に移動させる。この際、半導体ウエーハ10に貼着された保護テープ11の外周端部がホットメルト塗布手段6におけるホットガン64の直下になるように位置づけられる(図7を参照)。
半導体ウエーハ10の外周端部がホットメルト塗布手段6のホットガン64の直下に位置づけられた後、第4エアーシリンダー61を作動しホットガン64の先端部を半導体ウエーハ10の保護テープ11に近接する位置まで降下させる(図8を参照)。このとき、ホットガン64に投入されている例えば、スティック状のホットメルト接着剤は内部のヒータにて高温(80〜100℃)に温められている。
ホットガン64を最下位位置に移動させ、その先端が半導体ウエーハ10の保護テープ11に近接すると、ホットガン64内にて加熱溶融したホットメルト接着剤Hが所定量スポット状に吐出され、保護テープ11の表面に塗布される。ホットメルト接着剤が塗布された後、当該ホットガン64は、第4エアーシリンダー61が作動することにより上昇せしめられ、折り曲げローラ55よりも高い待機位置に移動させられる(図9を参照)。なお、当該実施形態ではホットメルト接着剤Hを外周端部中央に1カ所スポット状に塗布しているが、ホットガン64をボールねじ軸33と直交する方向に移動可能に構成し、保護テープ11の外周の複数個所に塗布するか、あるいは線状に塗布するようにすることも可能である。
ホットガン64を前記待機位置に上昇させるとともに、塗布されたホットメルト接着剤Hが温度低下して硬化しないうちに、剥離ローラ49がホットメルト接着剤Hと接触するように移動基台32を移動させる。この時、剥離ローラ49は、第1エアーシリンダー41により半導体ウエーハ10の保護テープ11に塗布されたホットメルト接着剤Hに接着される高さに位置調整されており、シート保持板46の下面高さは、剥離ローラ49の下端と略同じか僅かに高い位置になるように設定されている(図10を参照)。
図10に示すように、ホットメルト接着剤Hは剥離ローラ49に接触した状態で硬化される。ホットメルト接着剤は、80〜100℃で溶融し、常温域では硬化するため、溶融したホットメルト接着剤よりも温度が低い剥離ローラ49に接触することで急激に温度が低下し、長い時間を要することなく硬化し接着される。なお、硬化を早めるために、剥離ローラ49とホットメルト接着剤Hとが接触した後、当該箇所に冷却用の送風を行ってもよい。
図11に示されているように、剥離ローラ49とホットメルト接着剤Hが一体化された後、今度は移動基台32をガイドレール31に沿って待機位置側(図中右方)に僅かに移動させる。シート保持手段4は剥離ローラ49とホットメルト接着剤Hが一体化された位置で保持されており、剥離ローラ49は回転可能に構成されているため、移動基台32の右方への移動に伴い、保護テープ11の外周端部が半導体ウエーハ10表面から剥離を開始し、該外周端部は上方に持ち上げられる。そして、持ち上げられた保護テープ11の外周端部は、剥離ローラ49の直上に固定されている挟持部材48bと、それに対向する挟持部材48aとの間に進入することになる。
前記保護テープ11の外周端部が持ち上げられると、移動基台32の待機位置方向への移動を一旦停止し、第3エアーシリンダー47の作動により挟持部材48aを挟持部材48b側に移動させて、剥離した保護テープ11の外周端部を挟持手段48により挟持する。そして、第1エアーシリンダー41を作動させることにより、剥離ローラ49の下方に折り曲げローラ55を進入させることが可能な程度にシート保持手段4を上方に移動させる(図12、13を参照)。
前記シート保持手段4を上方に移動させ、移動基台32を待機方向に移動させながら、前記門型の支持フレーム51の支持部53の案内孔54に沿って折り曲げローラ55をシート保持手段4側(図13中左方)に移動させる。当該シート保持手段4の上方への移動量は該折り曲げローラ55がシート保持手段4側に移動せしめられるとき剥離ローラ49との間に保護テープ11が挟まれ入り込み可能な高さになるように設定されているので、折り曲げローラ55が移動して剥離ローラ49の下方を通過するとともに、移動基台32の待機位置への移動に伴い、半導体ウエーハ10上で保護テープ11が折り曲げられ剥離が進行する(図14を参照)。なお、折り曲げローラ55は、保護テープ11の半導体ウエーハ10に対する粘着面側に当接しながら剥離を進行させるため、長手方向の軸中心に回転可能で、且つ接触する保護テープ11の粘着面が付着しないようにその表面にはフッ素樹脂がコーティングされている。
本実施形態では、半導体ウエーハ10上の保護テープ11は、剥離する方向(図中左方)に180度折り曲げられているが、当該折り曲げ角度は、必ずしも180度である必要はない。しかし、半導体ウエーハ10は裏面が研削されて極めて薄い板状に形成されるものであり、当該折り曲げ角度が小さいと保護テープ11の剥離時に半導体ウエーハ10の割れ、破損等を引き起こす恐れがあり、できるだけ180度、もしくは、それに近い角度で折り曲げられることが好ましい。
折り曲げローラ55がシート保持板46下面の図中左方側他端部まで移動すると、半導体ウエーハ10から保護テープ11が完全に剥離される(図15を参照)。
図16に示されているように、剥離した保護テープ11がシート保持板46下面に展開させられるとき、中空に形成され下面に微孔が設けられているシート保持板46の内部を図示しない吸引手段により吸引し、剥離された保護テープ11を吸引保持する。そして移動基台32と折り曲げローラ55は、剥離工程開始時に位置付けされる待機位置に移動させられるとともに、第3エアーシリンダー47の作動により挟持手段48aを一方の挟持手段48bから離反させ保護テープ11の外周端部を解放する。
次に、図2、17、18により、前記剥離工程に続き、剥離した保護テープ11を廃棄容器7に廃棄する廃棄工程について説明する。
前述したように、半導体ウエーハ10から剥離された保護テープ11は、シート保持板46が静止基台2のガイドレール31、31の上方に位置付けられた状態で吸引保持されている。
その状態から保護テープ11をシート保持板46に吸引保持させたまま、第1エアーシリンダー41の軸42を平面視時計回りに回転させて、静止基台2の傍らに配設された廃棄容器7の直上に該シート保持板46を位置づける(図2(b)、図17を参照)。なお、図17、18は、静止基台2の廃棄容器を配設した側から見た側面図であり、説明の都合上、シート保持手段4と廃棄容器7のみを提示し、廃棄容器7は断面図としている。
シート保持板46を廃棄容器7の直上に位置づけた後、第2エアーシリンダー44を作動させて、シート保持板46を廃棄容器7内に降下させる(図18を参照)。当該降下させる際の下端位置は廃棄容器7内に設けたレベルセンサーを用いて廃棄した保護テープ11の積層レベルに応じて適宜変化させてもよいし、廃棄した枚数をカウントしてカウントした枚数に応じて変化させてもよい。なお、シート保持板46が降下する際に、剥離ローラ49とホットメルト接着剤Hとによる接着が解除される。
シート保持板46を廃棄容器内に降下させた後、最下端においてシート保持板46下面の微孔からの吸引を停止し、保護テープ11を落下させる。この際シート保持板46下面の微孔から空気を噴出させることにより保護テープ11の離脱をより確実に実行させることができる。そして、廃棄容器7のレベルセンサーにより廃棄容器に積層される剥離後の保護テープ11が廃棄容器に所定量溜まったことが検出された場合、あるいはカウントされた枚数が所定量に達した場合、廃棄容器7に溜まった保護テープ11の廃棄を促すべく、当該剥離装置のオペレーターに知らせる警報音の発生、警報ランプの点灯などを実行する。
本発明に基づく剥離装置は以上のように構成されており、保護テープの剥離に種々の分野にて幅広く用いられる取り扱いが容易で、安価なホットメルト接着剤を利用していることから、剥離用のテープを用いた場合よりも当該剥離装置を複雑化することなく構成することができ、また、剥離した保護テープを効率よく廃棄容器に積層廃棄できることから、廃棄容器の容量を十分に生かすことができる。
1:剥離装置
2:静止基台
3:保持テーブル機構(保持テーブル)
4:シート保持手段
5:折り曲げローラ移動手段
6:ホットメルト塗布手段
7:廃棄容器
10:半導体ウエーハ(板状部材)
11:保護テープ(シート)
31、31:ガイドレール
32:移動基台
36:テーブル本体
41:第1エアーシリンダー
44:第2エアーシリンダー
47:第3エアーシリンダー
49:剥離ローラ(剥離手段)
55:折り曲げローラ
61:第4エアーシリンダー
64:ホットガン

Claims (2)

  1. 板状部材に貼付されたシートを板状部材から剥離する剥離装置であって、該シートを貼付された板状部材を保持する保持面を有する保持テーブルと、該保持テーブルに保持された該板状部材の該シートの外周の少なくとも一部に加熱溶融した樹脂を塗布するホットメルト塗布手段と、該塗布された樹脂に接着され板状部材から該シートを剥離する剥離手段と、該剥離手段と該保持テーブルとの少なくとも一方を該シートが該板状部材から剥離するように該板状部材と並行な剥離方向に相対的に移動させる移動手段と、を備え、
    さらに、該移動手段の移動により、該シートと接着された接着面が回転する該剥離手段を少なくとも構成する剥離ローラと、該移動手段の移動により該シートが該板状部材からの剥離を開始した後、剥離した該シートの外周端部を挟持する挟持手段と、該シートの外周端部を挟持した該挟持手段と該剥離ローラとを該保持テーブルの上方に離間させる離間手段と、上方に離間した該剥離ローラの下方にて該板状部材から剥離した該シートの粘着面側に作用し該シートを該板状部材から剥離しつつ該剥離方向に折り曲げる折り曲げローラと、該折り曲げローラを該剥離方向に移動する折り曲げローラ移動手段と、該折り曲げローラ移動手段の移動により剥離された該シートを吸引保持する該シート保持手段と、を備える剥離装置。
  2. 剥離後の該シートを収容する廃棄容器を備え、該シート保持手段は、該シートを吸引保持した後、該廃棄容器直上に移動し、該廃棄容器直上にて吸引保持した該シートの吸引を解除し、該シートを該廃棄容器内に収容する請求項記載の剥離装置。
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