JP2001319906A - ウエハ表面保護テープの剥離装置 - Google Patents

ウエハ表面保護テープの剥離装置

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JP2001319906A
JP2001319906A JP2000138193A JP2000138193A JP2001319906A JP 2001319906 A JP2001319906 A JP 2001319906A JP 2000138193 A JP2000138193 A JP 2000138193A JP 2000138193 A JP2000138193 A JP 2000138193A JP 2001319906 A JP2001319906 A JP 2001319906A
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洋司 大北
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剥離テープのウエハ表面への貼り付け
時に、剥離テープのダイシングテープやリングフレーム
に対する接着防止とその解除が自動的に行え、かつ、剥
離テープによる表面保護テープの剥離がウエハに割れや
大きなストレスをかけることなく行えるウエハ表面保護
テープの剥離装置を提供する。 【解決手段】 リングフレーム4内にマウントされた
ウエハ1を吸着固定する吸着テーブル23に対して剥離
テープ14の貼り付け方向の前後位置に、ダイシングテ
ープ3とリングフレーム4の表面を覆うマスク板16を
上下に揺動自在となるよう配置し、剥離テープ14の供
給部と巻き取り部の間に、剥離テープ14を表面保護テ
ープ2に接着させた後、この保護テープ2をウエハの表
面から剥がすための剥離ユニット33を設け、この剥離
ユニット33で剥離テープ14の保護テープ剥がし角度
を鋭角にしながら、ウエハ1の表面保護テープ2を剥離
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体チップの
製造工程において、半導体ウエハの裏面研削を行うに際
し、このウエハ表面を保護するために貼り付けられた表
面保護テープを、裏面研削終了後にウエハ表面から自動
的に剥離するために用いるウエハ表面保護テープの剥離
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体チップの製造工程において、表面
側に回路パターンが形成されたウエハの裏面側を研削し
て、該ウエハを所定の厚さに形成する裏面研削工程が行
われている。
【0003】ところで、半導体チップの小型化のために
ウエハは極めて薄く研削仕上げされることになり、裏面
研削工程の際にウエハに加わる外力からウエハ表面の回
路パターンを保護するために、前もってウエハの表面側
に表面保護テープを貼り付けることが行われており、裏
面研削工程は表面保護テープをウエハの表面に貼り付け
たまま行ない、そして、ウエハの裏面研削工程終了後
に、その後のウエハを保護して取り扱いや搬送を容易に
するため、表面に保護テープが貼り付けられたウエハを
裏面側を接着したダイシングテープでリングフレーム内
にマウントするようにしており、このマウントしたウエ
ハの表面から表面保護テープを剥離し、この後ウエハを
カッティングして、個々の回路パターンを分断すること
になる。
【0004】従来、上記のようなウエハの表面から表面
保護テープを自動的に剥離するための剥離装置が、特開
2000−91281号によって提案されている。
【0005】この剥離装置は、表面に保護テープが貼り
付けられたウエハをテーブル上に吸着固定し、供給部か
らウエハ上に引き出した剥離テープを貼り付けローラで
上記保護テープに接着させた後、剥離テープを巻き取る
ことによって保護テープをウエハの表面から剥がすよう
になっている。
【0006】上記のような剥離テープを使用して表面保
護テープを剥がす場合、剥離テープがテーブルの上面や
ウエハの端面に接着すると、表面保護テープを剥がすこ
とが困難になったり、テーブルの上面やウエハの端面に
剥離テープの接着剤が残存するという事態が発生して好
ましくない。
【0007】このため、従来の上記剥離装置では、テー
ブルの上面で剥離テープの貼り付け方向の前後位置に、
接着剤に対する剥離性のよい材料を用いて板状に形成し
たマスク板を、テーブルの上面とウエハの端面を覆うよ
うに配置し、剥離テープのウエハ表面への貼り付け時
に、マスク板がテーブルの上面とウエハの端面に剥離テ
ープが接着するのを防止し、剥離テープを巻き取ること
で表面保護テープをウエハの表面から剥がすことができ
るようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したマ
スク板のテーブル上面への取り付けは、マスク板の両端
に設けた長孔に固定ねじを通し、テーブルの上面に設け
られているねじ孔に固定ねじをねじ込んで固定する構造
になっているため、テーブルの上面に対するマスク板の
取り付け及び取り外しのための作業に手間がかかるとい
う問題がある。
【0009】また、上記した従来の剥離装置では、ウエ
ハの保護のためのダイシングテープとリングフレームを
使用せず、表面に保護テープが貼り付けられたウエハを
テーブルの上面に直接固定するため、ウエハの取扱いに
注意を必要とするだけでなく、取扱い時にウエハに損傷
を生じさせる危険があるという問題がある。
【0010】そこで、この発明の課題は、ダイシングテ
ープとリングフレームの採用により、ウエハの取扱いが
容易に行え、しかも、剥離テープのウエハ表面への貼り
付け時に、剥離テープのダイシングテープやリングフレ
ームに対する接着防止とその解除が自動的に行え、か
つ、剥離テープによる表面保護テープの剥離がウエハに
割れや大きなストレスをかけることなく行えるウエハ表
面保護テープの剥離装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、表面に保護テープが貼り付けら
れたウエハを裏面側を接着したダイシングテープでリン
グフレーム内にマウントし、このリングフレーム内にマ
ウントされたウエハをテーブル上に吸着固定し、供給部
から引き出した剥離テープを上記表面保護テープに接着
させた後、剥離テープを巻き取ることによって表面保護
テープをウエハの表面から剥がすようにしたウエハ表面
保護テープの剥離装置において、リングフレーム内にマ
ウントされたウエハを吸着固定するテーブルに対して剥
離テープの貼り付け方向の前後位置に、上下に揺動自在
となり、下方への回動時に上記テーブルのウエハ載置面
から下方に退避し、上方への回動時にテーブル上でウエ
ハの外周とリングフレームの内周の間に露出するダイシ
ングテープの表面を覆うマスク板を配置し、前記剥離テ
ープの供給部と巻き取り部の間に、剥離テープを表面保
護テープに接着させた後、この表面保護テープをウエハ
の表面から剥がすための剥離ユニットを設け、この剥離
ユニットが、テーブルの外部からウエハ上に対して前進
及び後退動自在となり、前進動時に剥離テープを表面保
護テープ上に引き出し、後退動時に下降して剥離テープ
を表面保護テープに接着させる貼り付けローラと、前進
位置で剥離テープを上から加圧して剥離テープと表面保
護テープの接着始端を形成する加圧具と、後退動時に下
降して巻き取られていく剥離テープの表面保護テープ剥
がし角度を鋭角にする規制ローラとで形成されている構
成を採用したものである。
【0012】この発明における上記加圧具は、剥離テー
プを上から加熱加圧して剥離テープと表面保護テープの
接着始端を溶着により形成するヒータを採用することが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0014】先ず、この発明の剥離装置で表面保護テー
プを剥離する裏面研削加工後のウエハ1は、図2と図3
に示すように、表面に表面保護テープ2が貼り付けら
れ、その裏面側を接着したダイシングテープ3でリング
フレーム4の内部にマウントされた状態で取り扱われる
ようになっており、ウエハ1の外周とリングフレーム4
の内周の間の上面にダイシングテープ3の接着面が環状
に露出していると共に、上記ウエハ1には、外周の一部
に姿勢の検出用となる直線縁5と、この直線縁5と平行
及び直角の配置となる回路パターン6が設けられてい
る。
【0015】図1は、上記したウエハ1の表面保護テー
プ2を剥離する装置の全体構造を示し、機台11上にテ
ープ剥離ステージ12とアライメント(位置合わせ)ス
テージ13を所定の間隔を設けて配置し、テープ剥離ス
テージ12の上部に剥離テープ14の貼り付け機構15
を設け、上記テープ剥離ステージ12に対して剥離テー
プ14の貼り付け方向の前後位置に、ウエハ1の外周と
リングフレーム4の内周の間に露出するダイシングテー
プ3の上面と、リングフレーム4の上面を覆うためのマ
スク板16を配置した構造になっている。
【0016】上記アライメントステージ13は、機台1
1上に設置した支持台17上にリングフレーム4内にマ
ウントされたウエハ1を載置して固定する回転テーブル
18を設け、この回転テーブル18の上方位置にウエハ
1の回路パターン6の境界線を検出する認識カメラ19
を配置して形成されている。
【0017】このアライメントステージ13は、カセッ
トから取り出されたウエハ1が適宜搬送手段によって回
転テーブル18上に載置供給されると、ウエハ1を吸着
固定した該回転テーブル18が回転し、認識カメラ19
がウエハ1の回路パターン6の境界線を検出することに
より回転を停止させ、ウエハ1の姿勢を回路パターン6
の境界線の方向が表面保護テープ2の剥がし方向に平行
した姿勢となるよう位置決めをするようになっている。
【0018】このようにウエハ1の回路パターン6を所
定の方向に位置決めすることにより、該ウエハ1から表
面保護テープの剥離時に回路パターン6を損傷するよう
なことはない。
【0019】上記テープ剥離ステージ12は、図2に示
すように、機台11上に設置した支持台20上にベース
21を水平に固定配置し、このベース21の上面に設け
た凹部22内に多孔性のセラミックを用いた吸着テーブ
ル23を組み込み、支持台20の下部中央に凹部22内
と連通する吸引パイプ24を接続し、吸着テーブル23
の上面全面に吸引力が発生するようになっている。
【0020】図2と図3のように、この吸着テーブル2
3は、平面的にウエハ1よりも少し大径の円形となり、
上記ベース21の外径はリングフレーム4の外径よりも
少し大径の円形に形成され、ベース21のリングフレー
ム4が重なる部分には、リングフレーム4を吸着固定す
る複数の吸着孔25が周方向に一定の間隔で設けられて
いる。
【0021】上記ベース21を挟むようにして配置した
マスク板16は薄い板状に形成され、図3のように、剥
離テープ14よりも広幅でその先端がウエハ1の外径に
適合する円弧状の凹入縁26となり、凹入縁26がウエ
ハ1の外径に臨む状態で端部がリングフレーム4の外側
に突出する平面的な大きさを有し、かつ、図2の如く、
先端部の下面側にダイシングテープ3の押さえ突部27
が設けられ、端部下面に直角の配置で設けた取り付けア
ーム28の下端を、機台11上に立設した支持ブラケッ
ト29の上端に軸30で枢止することにより、この軸3
0を中心に上下に揺動自在になっている。
【0022】このマスク板16は、接着剤の剥離性の良
い材料を用いて形成するか、同様の表面処理が施され、
図2に実線で示すように、下方への回動時に上記吸着テ
ーブル23のウエハ載置面から下方に退避し、上方への
回動時には、図3と図4のように、吸着テーブル23上
でウエハ1の外周とリングフレーム4の内周の間に露出
するダイシングテープ3の表面とリングフレーム4の上
面を覆い、先端部下面の押さえ突部27がダイシングテ
ープ3を吸着テーブル23上に押圧固定するようになっ
ている。
【0023】なお、上記マスク板16の揺動は、軸30
に連動したシリンダやモータで軸30を回転させること
によって行えばよい。
【0024】前記剥離テープ14の貼り付け機構15
は、テープ剥離ステージ12に対してアライメントステ
ージ13と反対側の位置で、吸着テーブル23よりも少
し上部に配置した剥離テープ14の供給リール31と、
この供給リール31よりも上部でテープ剥離ステージ1
2寄りの位置に配置した剥離テープ14の巻取リール3
2と、テープ剥離ステージ12の上部の位置をアライメ
ントステージ13との直列方向に移動自在となり、前進
時に供給リール31から剥離テープ14をテープ剥離ス
テージ12上に引き出し、後退時に剥離テープ14をテ
ープ剥離ステージ12上に吸着されたウエハ1の表面保
護テープ2に接着させた後、この保護テープ2をウエハ
1の表面から剥がすための剥離ユニット33と、剥離テ
ープ14を供給リール31から剥離ユニット33に誘導
するガイドローラ34と、剥離テープ14を剥離ユニッ
ト33から巻取リール32に誘導するガイドローラ35
と36で形成されている。
【0025】上記剥離ユニット33は、ベース21の外
部からウエハ1上に対する前進及び後退と上下動が自在
となり、上昇位置で前進して剥離テープ14を供給リー
ル31から表面保護テープ2上に引き出し、後退時に下
降して剥離テープ14を表面保護テープ2に接着させる
貼り付けローラ37と、前進位置で剥離テープ14を上
から加圧して剥離テープ14と表面保護テープ2の接着
始端を形成する加圧具38と、後退時に下降し、巻き取
られていく剥離テープ14の保護テープ剥がし角度を鋭
角にする規制ローラ39とで形成されている。
【0026】この剥離ユニット33は、図示の場合、貼
り付けローラ37の軸40に揺動アーム41の途中を枢
止し、揺動アーム41の後端に加圧具38と先端に回転
可能な規制ローラ39を取り付け、揺動アーム41を揺
動させることにより、加圧具38と規制ローラ39に相
反する上下動を与えるようになっている。
【0027】上記加圧具38は、剥離テープ14を上か
ら加熱加圧して剥離テープ14と表面保護テープ2の接
着始端を溶着により形成するヒータのほか、剥離テープ
14を上から加圧して擦ることにより、剥離テープ14
と表面保護テープ2を強く接着させるような構造を採用
してもよい。
【0028】また、貼り付けローラ37の水平移動と上
下動、加圧具38と規制ローラ39の相反する上下動を
付与する機構は、シリンダやモータのごとき駆動源を用
いて適宜形成すればよい。
【0029】この発明のウエハ表面保護テープの剥離装
置は、上記のような構成であり、図1は、ウエハ1の表
面保護テープ2を剥離する前の初期の状態を示し、同図
実線のように、剥離ユニット33がベース21から離反
した退動位置にあり、両側のマスク板16は下方に回動
している。
【0030】この状態で、リングフレーム4にマウント
されたウエハ1は、カセットから適宜搬送手段で取り出
されてアライメントステージ13の回転テーブル18上
に載置され、ウエハ1を吸着固定した該回転テーブル1
8が回転し、認識カメラ19がウエハ1の回路パターン
6の境界線を検出することにより回転を停止させ、ウエ
ハ1の姿勢を回路パターン6の方向が表面保護テープ2
の剥がし方向に平行した位置決めをする。
【0031】次に、回転テーブル18上に位置決めされ
たウエハ1を、吸着式の搬送手段で吸着してこの位置決
め姿勢のままで吸着テーブル23上に供給し、吸着テー
ブル23はダイシングテープ3を介してウエハ1を吸着
固定すると共に、リングフレーム4が吸着孔25の吸引
でベース21に固定される。このとき、吸着テーブル2
3上でのウエハ1の姿勢は、回路パターン6の方向が表
面保護テープ2の剥がし方向に平行した位置決め状態と
なる。
【0032】吸着テーブル23上にウエハ1が固定され
ると、両側のマスク板16が上方に回動し、図3と図4
で示すように、吸着テーブル23上でウエハ1の外周と
リングフレーム4の内周の間に露出するダイシングテー
プ3の表面とリングフレーム4の上面を覆い、先端部下
面の押さえ突部27がダイシングテープ3を吸着テーブ
ル23上に押圧固定する。
【0033】上記のように、両側のマスク板16がダイ
シングテープ3の表面とリングフレーム4の上面を覆う
と、退動位置に待機していた剥離ユニット33が前進
し、図2に二点鎖線で示すように、貼り付けローラ37
が上昇位置で水平に前進して剥離テープ14を供給リー
ル31から表面保護テープ2上に接着面を下にして引き
出し、先端側のマスク板16上に臨む位置で停止する。
このとき、供給リール31から引き出された剥離テープ
14は、ガイドローラ34と貼り付けローラ37の間で
水平となり、吸着テーブル23上に固定されたウエハ1
の表面保護テープ2との間に隙間が生じていると共に、
貼り付けローラ37と一体に前進する加圧具38は剥離
テープ14に対して接触しない位置にあり、また、規制
ローラ39も貼り付けローラ37に対して高い位置にあ
る。
【0034】剥離ユニット33の貼り付けローラ37が
前進位置で停止すると、図4のように、剥離ユニット3
3全体が下降すると共に加圧具38も下降もしくは下方
に伸長し、剥離テープ14を上から加熱加圧して剥離テ
ープ14と表面保護テープ2の接着始端を溶着により形
成し、次に、貼り付けローラ37に対して加圧具38が
上昇すると共に規制ローラ39が下降する。
【0035】この状態で剥離ユニット33全体が後退
し、巻取りリール32による剥離テープ14の巻取りが
開始される。
【0036】図5に示すように、剥離ユニット33全体
の後退により、貼り付けローラ37が剥離テープ14を
表面保護テープ2上に貼り付けていくと共に、巻取りリ
ール32で巻き取られる剥離テープ14は規制ローラ3
9で押さえ込まれた後、貼り付けローラ37の上部から
ガイドローラ35に向かい、この貼り付けローラ37の
後退と剥離テープ14の巻き取りにより、剥離テープ1
4が接着した表面保護テープ2はウエハ1の上面から剥
がされて行く。
【0037】なお、上記剥離テープ14を表面保護テー
プ2上に接着したとき、両側のマスク板16がダイシン
グテープ3の露出する上面とリングフレーム4の上面を
覆っているので、剥離テープ14がこれらの部分に接着
することがなく、しかも、マスク板16は接着剤の剥離
性が良いので、このマスク板16上に重なった剥離テー
プ14は、簡単に剥離することができることになる。
【0038】表面保護テープ2を剥がすとき、剥離テー
プ14と表面保護テープ2の接着始端は溶着により接着
強度が強くなっているので、剥離テープ14の巻き取り
で確実に表面保護テープ2をウエハ1の表面から剥がす
ことができ、また、規制ローラ39による剥離テープ1
4と表面保護テープ2の押さえ込みで、ウエハ1の表面
に対して表面保護テープ2は鋭角の状態で剥がれること
になり、ウエハ1の表面から保護テープ2を効率よく剥
がすだけでなく、ウエハ1に対して割れや大きなストレ
スをかけることがない。
【0039】また、剥離テープ14による表面保護テー
プ2の剥がし方向は、図3の平面図で示したように、ウ
エハ1の表面に形成した回路パターン6に平行している
ので、表面保護テープ2を剥がす工程で回路パターン6
に何ら損傷を与えることはない。
【0040】上記のようにして、剥離テープ14による
表面保護テープ2の剥がしが進むと、剥離テープ14と
表面保護テープ2の接着強度が十分になるので、図5の
二点鎖線のように、剥離ユニット33全体が上昇しなが
ら後退位置の方向に移動し、図2の実線で示す後退位置
に戻ると、ウエハ1の表面から表面保護テープ2の剥離
が完了し、ウエハ1の上から剥離テープ14が無くなる
ので、両側のマスク板16が下方に回動してベース21
上から離反し、ベース21に対するウエハ1の固定を解
き、この後、吸着テーブル23とベース21によるウエ
ハ1とリングフレーム4の吸着を停止し、表面保護テー
プ2が剥がれたウエハ1をテープ剥離ステージ12から
適宜搬送手段で取り出して次のカッティング工程に送る
ようにする。
【0041】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、ダイ
シングテープとリングフレームを用い、リングフレーム
内にウエハをマウントして取り扱うようにしたので、ウ
エハの取扱いが容易に行えるようになると共に、リング
フレーム内にマウントされたウエハの外周とリングフレ
ームの内周の間に露出するダイシングテープの表面を覆
うマスク板を、ウエハを吸着固定するテーブルの前後位
置に、上下に揺動自在となるよう配置したので、ウエハ
表面の保護テープに対する剥離テープの貼り付け時に、
マスク板によって、ダイシングテープやリングフレーム
に剥離テープが接着するのを防止でき、しかも、テーブ
ルの上面に対するマスク板の配置と離反が自動的に行
え、従来のようなマスク板の取り付け、取り外しの手間
が全く不要になり、ウエハの表面から保護テープを剥離
する作業の能率向上が図れる。
【0042】また、剥離テープを保護テープに接着させ
た後、この保護テープをウエハの表面から剥がすための
剥離ユニットに、剥離テープを上から加圧して剥離テー
プと保護テープの接着始端を形成する加圧具を設けたの
で、保護テープと剥離テープの接着始端の接着強度が向
上し、剥離テープで保護テープをウエハ表面から剥がす
ときの失敗の発生がなくなる。
【0043】更に、剥離ユニットの規制ローラで保護テ
ープをウエハに対して鋭角に剥がすようにしたので、保
護テープの剥離がウエハに割れや大きなストレスをかけ
ることなく行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウエハ表面保護テープの剥離装置の全体構造を
示す側面図
【図2】同剥離装置の要部を示すテーブルにウエハを載
置した状態の拡大縦断面図
【図3】同じくテーブルに載置したウエハのダイシング
テープとリングフレームをマスク板によって覆った状態
の拡大平面図
【図4】テーブルに載置したウエハの上に剥離テープを
引き出し、剥離テープと表面保護テープの接着始端を形
成した状態を示す拡大縦断面図
【図5】剥離テープで表面保護テープを剥がす状態を示
す拡大縦断面図
【符号の説明】
1 ウエハ 2 表面保護テープ 3 ダイシングテープ 4 リングフレーム 5 直線縁 6 回路パターン 11 機台 12 テープ剥離ステージ 13 アライメントステージ 14 剥離テープ 15 貼り付け機構 16 マスク板 17 支持台 18 回転テーブル 19 認識カメラ 20 支持台 21 ベース 22 凹部 23 吸着テーブル 24 吸引パイプ 25 吸着孔 26 凹入縁 27 押え突部 28 取り付けアーム 29 支持ブラケット 30 軸 31 供給リール 32 巻取りリール 33 剥離ユニット 34 ガイドローラ 35 ガイドローラ 36 ガイドローラ 37 貼り付けローラ 38 加圧具 39 規制ローラ 40 軸 41 揺動アーム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に保護テープが貼り付けられたウエ
    ハを裏面側を接着したダイシングテープでリングフレー
    ム内にマウントし、このリングフレーム内にマウントさ
    れたウエハをテーブル上に吸着固定し、供給部から引き
    出した剥離テープを上記保護テープに接着させた後、剥
    離テープを巻き取ることによって表面保護テープをウエ
    ハの表面から剥がすようにしたウエハ表面保護テープの
    剥離装置において、 リングフレーム内にマウントされたウエハを吸着固定す
    るテーブルに対して剥離テープの貼り付け方向の前後位
    置に、上下に揺動自在となり、下方への回動時に上記テ
    ーブルのウエハ載置面から下方に退避し、上方への回動
    時にテーブル上でウエハの外周とリングフレームの内周
    の間に露出するダイシングテープの表面を覆うマスク板
    を配置し、 前記剥離テープの供給部と巻き取り部の間に、剥離テー
    プを表面保護テープに接着させた後、この表面保護テー
    プをウエハの表面から剥がすための剥離ユニットを設
    け、 この剥離ユニットが、テーブルの外部からウエハ上に対
    して前進及び後退動自在となり、前進動時に剥離テープ
    を表面保護テープ上に引き出し、後退動時に下降して剥
    離テープを表面保護テープに接着させる貼り付けローラ
    と、前進位置で剥離テープを上から加圧して剥離テープ
    と表面保護テープの接着始端を形成する加圧具と、後退
    動時に下降して巻き取られていく剥離テープの表面保護
    テープ剥がし角度を鋭角にする規制ローラとで形成され
    ていることを特徴とするウエハ表面保護テープの剥離装
    置。
  2. 【請求項2】 上記加圧具が、剥離テープを上から加熱
    加圧して剥離テープと表面保護テープの接着始端を溶着
    により形成するヒータになっていることを特徴とする請
    求項1に記載のウエハ表面保護テープの剥離装置。
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