JP6521365B2 - 分電盤 - Google Patents

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Description

本発明は、分電盤に関する。
電子機器を安全に使用するためには、電子機器および周囲の配線機器(以下、配線機器等)が、機械的に保護されることが要求される。このため、配線機器等を保護する筐体の構造について、様々な工夫がなされている。
一例として、特許文献1には、ワンタッチ操作で電子機器の筺体にモジュールを取り付けることが可能なモジュール取付構造が開示されている。特許文献1のモジュール取付構造は、モジュールの交換作業を容易化することを目的としたものである。
また、特許文献2には、運搬または設置作業の簡素化をするとともに、通線工事を容易化することが可能な盤ボックスが開示されている。特許文献2の盤ボックスは、本体または枠体の所望の強度を確保しつつ、本体または枠体の軽量化を目的としたものである。
特開2010−153189号公報(2010年7月8日公開) 特開平6−105420号公報(1999年4月15日公開)
ところで、分電盤における内部の配線機器等(例えば、分岐開閉器および配線機器)は、ケースの内部に収容され、かつ、当該ケースを覆うカバーによって保護されていることが一般的である。従って、分電盤における内部の配線機器等のメンテナンス作業を行う場合には、ケースからカバーを取り外すことが必要である。
しかしながら、特許文献1および2のいずれにおいても、ケースからカバーを取り外すための作業スペースが狭い場合であっても、カバーの取り外し作業を十分に容易化するための構成については特に考慮されていない。このため、ケースからカバーを取り外すための作業スペースが狭い場合には、分電盤のカバーの取り外し作業が困難であるという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ケースからカバーを取り外すための作業スペースが狭い場合であっても、分電盤におけるカバーの取り外し作業を従来よりも容易化することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る分電盤は、配線機器を収容するケースと、上記配線機器を覆うために上記ケースに取り付けられるカバーと、を備えた分電盤であって、上記カバーの2つの対向する側面の少なくとも1つには、カバー凹部が設けられており、上記カバー凹の少なくとも一方には、上記ケースから上記カバーを取り外すための取手部が、当該カバー凹部内において可動であるように配置されており、上記取手部には、ユーザが取手部の少なくとも一部に手を掛けることが可能な取手凹部が設けられており、上記カバーと上記ケースとが取り付けられた時の、上記ケースの下面から上記カバーの上面に向かう方向を高さ方向として、上記取手凹部の下部には、上記高さ方向に沿って傾斜する斜面が設けられている。
上記の構成によれば、カバー凹部が設けられたカバーの側面の少なくともいずれかが壁に密接している場合であっても、ユーザはカバー凹部内の取手部に容易に手を掛けること
ができる。
従って、ケースからカバーを取り外すための作業スペースが狭い場合であっても、ユーザは、取手部に手を掛けて操作することができるため、ケースからカバーを容易に取り外すことが可能となる。それゆえ、カバーの取り外し作業を従来よりも容易化することができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る分電盤において、上記カバー凹部は、上記カバーにおける短辺方向の2つの対向する側面に設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、カバーにおける長辺方向の2つの対向する側面にカバー凹部を設けた場合に比べて、ケースとカバーとの嵌合の安定性をより向上させることができる。また、カバーの取り外し作業をより効率化することができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る分電盤において、上記取手部は、上記ケースを固定する固定部を有しており、上記取手部は、上記カバー凹部の外側に向けて引っ張られることにより回転し、上記取手部の上記回転に伴い、上記固定部が上記ケースから離れることが好ましい。
上記の構成によれば、ユーザが取手部をカバー凹部の外側に向けて引っ張ることにより、カバーを取り外すことができる。それゆえ、カバーの取り外し作業をさらに容易化することができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る分電盤において、配線機器を収容するケースと、 上記配線機器を覆うために上記ケースに取り付けられるカバーと、を備えた分電盤であって、 上記カバーの2つの対向する側面の少なくとも1つには、カバー凹部が設けられており、上記カバー凹部の少なくとも一方には、上記ケースから上記カバーを取り外すための取手部が、上記ケースを固定する固定部(0049)とユーザーが当該取手部を把持して操作するための把持部とを備えて(0050)上記カバー凹部内において可動であるように配置されており、上記把持部としてユーザが少なくとも一部に手を掛けることが可能な取手凹部が設けられるとともに、上記カバーと上記ケースとが取り付けられた時の、上記ケースの下面から上記カバーの上面に向かう方向を高さ方向として、上記取手凹部の下部には、上記高さ方向に沿って傾斜する斜面が設けられている。


上記取手部には、ユーザが取手部の少なくとも一部に手を掛けることが可能な取手凹部が設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、ユーザが取手部に手を掛けることがより容易となる。それゆえ、カバーの取り外し作業をさらに容易化することができる。
削除 また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る分電盤において、上記カバーと上記ケースとが取り付けられた時の、上記ケースの下面から上記カバーの上面に向かう方向を高さ方向として、上記取手凹部の下部には、上記高さ方向に沿って傾斜する斜面が設けられていることが好ましい。
また、上記の構成によれば、ユーザが取手部に手を掛けることがより容易となる。それゆえ、カバーの取り外し作業をさらに容易化することができる。
本発明の一態様に係る分電盤によれば、カバーの取り外し作業を従来よりも容易化することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る分電盤における取手部の概略的な構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る分電盤における取手部の詳細な構成を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る分電盤において本体カバーが取り外された状態における基台の外観をそれぞれ示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は斜視図である。 本発明の実施形態1に係る分電盤の外観を示す平面図である。 本発明の実施形態1に係る分電盤において、(a)は、主幹ハンドルカバーおよび分岐ハンドルカバーを取り外した状態の分電盤の平面図であり、(b)は、該状態における分電盤の斜視図を示す。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1について、図1〜図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。
(分電盤1の概略的な構成)
はじめに、図4および図5を参照し、本発明の一実施形態に係る分電盤1の概略的な構成について述べる。図4は、分電盤1の平面図を示す。図5の(a)は、主幹ハンドルカバー11および分岐ハンドルカバー12を取り外した状態の分電盤1の平面図を示し、図2の(b)は、該状態における分電盤の斜視図を示す。
分電盤1は、基台2(ケース)、本体カバー3(カバー)、主開閉器4、複数の分岐開閉器5、主幹ハンドルカバー11、分岐ハンドルカバー12を備える。主開閉器4は、開閉(導通/遮断)の切り替え操作を行うための主幹ハンドル4aを備える。分岐開閉器5は、開閉の切り替え操作を行うための分岐ハンドル5aを備える。主開閉器4および複数の分岐開閉器5は、基台2に取り付けられる。
本体カバー3は、分電盤1の内部に設けられた配線(母線等)を覆うように、基台2に対して取り付けられる。本体カバー3は、主幹ハンドル4aに対応する箇所に第1開口窓3aを有し、分岐ハンドル5aに対応する箇所に第2開口窓3b(開口部)を有する。第2開口窓3bには、所定の間隔をおいて複数の架設部16が設けられている。ここでは、基台2、本体カバー3、主幹ハンドルカバー11、および分岐ハンドルカバー12は、樹脂製であるが、これに限らず、金属製であってもよい。
また、本体カバー3には、2つの取手部6が設けられている。取手部6は、本体カバー3を基台2に固定するための部材であるとともに、本体カバー3を基台2から取り外すための部材である。なお、取手部6については、図1および図2を参照して、後に詳細に説明する。後述するように、取手部6が設けられることにより、本体カバー3の取り外し作業が容易化される。これにより、分電盤1のメンテナンス作業が容易化される。
主幹ハンドルカバー11は、第1開口窓3aを覆うように、本体カバー3に取り付けられる。主幹ハンドルカバー11および本体カバー3の第1開口窓3a周辺には、対応する凸部と凹部が設けられている。凸部と凹部
とが係合することにより、主幹ハンドルカバー11が本体カバー3に固定される。主幹ハンドルカバー11は、工具を使用することなく外側からユーザの手によって着脱(開閉)することができる。
なお、主幹ハンドルカバー11は、着脱式ではなく、固定された軸を中心に回動して開く構成であってもよい。ただし、回動式に比べて、着脱式の主幹ハンドルカバー11の方が、軸等が壊れることがなく、主幹ハンドルカバー11が前側に回動するスペースが必要ないので、小さいスペースで分電盤1を使用(設置)することができる。
(基台2および本体カバー3)
続いて、図3を参照し、基台2および本体カバー3の概略的な構成について説明する。なお、図3には、以下に述べる端子台15(配線機器)以外の様々な部材が示されているが、本実施形態とは関係しないため、端子台15以外の部材については説明を省略する。
図3の(a)および(b)はそれぞれ、分電盤1において本体カバー3が取り外された状態における基台2の外観を示す図である。図3の(a)は基台2の平面図であり、(b)は基台2の斜視図である。
図3に示されるように、基台2には、分電盤1の内部における各種の配線を接続および固定するための端子台15が取り付けられている。なお、上述したように、基台2は、分電盤1における配線と端子台15とを収容するケースとして機能する。また、本体カバー3は、配線および端子台15を覆うように保護する保護部材(カバー)として機能する。
また、図3において、基台2と本体カバー3とが取り付けられた時の、基台2の下面から本体カバー3の上面に向かう方向をz方向(高さ方向)と称する(後述の図1および図2も参照)。なお、基台2の下面とは、端子台15が設けられている面と理解されてよい。また、本体カバー3の上面とは、基台2の下面と平行な面であると理解されてよい。
また、基台2および本体カバー3はそれぞれ、矩形上の断面形状を有している。ここで、基台2および本体カバー3の長辺方向をx方向と、短辺方向をy方向とそれぞれ称する。図3において、x方向、y方向、およびz方向はそれぞれ直交する方向である。
但し、例えば上述の長辺方向と短辺方向との交わる角度が90°以外となるように、分電盤1を製作することもできる。このように、x方向、y方向、およびz方向は、必ずしも互いに直交する方向でなくともよい。
(取手部6)
続いて、図1および図2を参照し、取手部6の構成について詳細に説明する。図1は、取手部6の概略的な構成を示す斜視図である。また、図2は、取手部6の詳細な構成を示す断面図である。
はじめに、図1を参照し、取手部6について概略的に説明する。本体カバー3における互いに対向する2つの側面のそれぞれには、カバー凹部31が設けられている。これらのカバー凹部31はそれぞれ、取手部6を配置するための凹部の空間である。本実施形態では、カバー凹部31は、本体カバー3におけるy方向(短辺方向)の2つの対向する側面に設けられている。
そして、取手部6はそれぞれ、カバー凹部31の内部に配置されている。取手部6は、カバー凹部31内において可動であるように配置されている。例えば、取手部6は、ユーザが手動で操作することが可能なハンドル状の部材であってよい。このため、ユーザが取手部6に手を掛けて、取手部6を所定の方向に動かすことにより、基台2から本体カバー3を取り外すことができる。
ところで、分電盤の設置条件によっては、分電盤を狭いスペース内に設置することが要求される場合がある。例えば、住宅用の分電盤は、家屋の天井付近の狭いスペース内に設置されることが必要となる場合がある。
このような場合には、分電盤は、上下左右が壁に密接した狭いスペース内に設置されることとなる。このため、分電盤のメンテナンス作業を行う場合には、分電盤のカバーを取り外すための作業スペースも、非常に狭くなる。それゆえ、従来では、このような狭いスペース内に配置された分電盤のカバーをケースから取り外すことは困難であった。
しかしながら、本実施形態の分電盤1によれば、カバー凹部31が設けられた本体カバー3の側面の少なくともいずれかが壁に密接している場合であっても、ユーザはカバー凹部31内の取手部6に容易に手を掛けることができる。
従って、基台2から本体カバー3を取り外すための作業スペースが狭い場合であっても、ユーザは、取手部6に手を掛けて操作することができるため、本体カバー3を容易に取り外すことが可能となる。例えば、ユーザは、本体カバー3を分電盤1の前面側(図1におけるy軸の正方向)へと取り外すことができる、
このように、本実施形態の分電盤1によれば、本体カバー3の側面に手を掛けるための作業スペースが充分に確保されていない場合であっても、本体カバー3の取り外し作業を従来よりも容易化することができる。
また、本実施形態の分電盤1によれば、分電盤のカバーを取り外すために必要な作業スペースを従来よりも低減することができる。このため、分電盤1の設置の自由度を、従来よりも向上させることができる。このように、本実施形態の分電盤1によれば、設置スペースの寸法が厳しく制限される設置条件に対処することも可能となる。
なお、上述の図1では、2つの取手部6のそれぞれが、カバー凹部31に設けられる構成が例示されていた。しかしながら、カバー凹部31のうちの一方のみに、1つの取手部6が設けられていてもよい。すなわち、取手部6は、カバー凹部31のうちの少なくとも一方に設けられていればよい。
なお、取手部6をカバー凹部31のうちの一方のみに設ける場合には、取手部6が設けられていない他方のカバー凹部31が位置する本体カバー3の側面に、基台2を固定するための別の固定機構を付加してもよい。当該固定機構は、例えば、基台2の一部分と係合する爪部を備えていてよい。この爪部は、本体カバー3と基台2との相対位置をずらすことにより、基台2から本体カバー3を取り外すことができる構造を有している。これにより、取手部6の個数を1つとした場合にも、本体カバー3を基台2に対して安定して固定することが可能となる。
また、取手部6の個数を1つとする場合には、カバー凹部31の個数を1つとすることも可能である。すなわち、カバー凹部31は、本体カバー3の2つの対向する側面の少なくとも1つに設けられていればよい。
なお、図1に示されるように、カバー凹部31は、本体カバー3におけるy方向の2つの対向する側面に設けられることが好ましい。当該構成によれば、本体カバー3におけるx方向(長辺方向)の2つの対向する側面にカバー凹部31を設けた場合に比べて、基台2と本体カバー3との嵌合(係合)の安定性をより向上させることが可能となる。
また、当該構成によれば、本体カバー3におけるx方向の2つの対向する側面にカバー凹部31を設けた場合に比べて、本体カバー3の取り外し作業をより効率化することができる。但し、後述の変形例に示されるように、カバー凹部31を本体カバー3におけるx方向の2つの対向する側面に設けることも可能である。
続いて、図2を参照し、取手部6の好適な構成について述べる。以下に示す各構成は、作業スペースが狭い場合であっても、本体カバー3の取り外し作業をさらに容易化するための構成である。なお、図2では、本体カバー3におけるy方向の1つの側面のみが図示されているため、取手部6およびカバー凹部31は、それぞれ1つずつ図示されている。
図2に示されるように、取手部6は、基台2を固定する固定部64を有している。固定部64は、基台2の一部分と係合する爪状の部材であってよい。なお、取手部6をハンドル状の部材として設ける場合には、取手部6はカバー凹部31内において回転可能であることが好ましい。
また、取手部6には、ユーザが取手部6を把持して操作するための把持部63が設けられていてよい。そして、取手部6は、カバー凹部31の外側(図2におけるz軸の正方向)に引っ張られることにより回転するように構成されてよい。
この場合、取手部6の回転に伴い、固定部64を基台2から離すことができる。例えば、ユーザが把持部63を把持し、取手部6をカバー凹部31の外側に引っ張る操作を行う場合を考える。この場合、ユーザの引っ張り操作に伴い、把持部63がx軸の正方向に移動するように回転する。
ここで、図2に示されるように、取手部6の回転中心は、把持部63よりも本体カバー3の内側(図2におけるx軸の正方向,カバー凹部31の内側と理解してもよい)に位置している。従って、把持部63がx軸の正方向に移動するように回転した場合には、固定部64はx軸の負方向に移動するように回転する。これにより、固定部64が基台2から離れる。
以上のように、取手部6を、カバー凹部31の外側(図2におけるz軸の正方向,基台2から本体カバー3を取り外す方向と理解されてもよい)に引っ張ることにより、取手部6を回転させて、固定部64を基台2から離すことができる。このため、基台2から本体カバー3を取り外すことが可能となる。
当該構成によれば、取手部6をカバー凹部31の内側(図2におけるx軸の正方向)に押し込んで本体カバー3を取り外す構成に比べて、本体カバー3の取り外し作業をさらに容易化することができる。
また、取手部6には、取手凹部61が設けられていることが好ましい。取手凹部61は、ユーザが取手部6の少なくとも一部に手を掛けることが可能な凹部の空間である。取手凹部61が設けられることにより、ユーザが取手部6に手を掛けることがより容易となる。
また、取手凹部61の下部には、z方向(高さ方向)に沿って傾斜する斜面62が設けられていることが好ましい。図2に示されるように、斜面62とは、取手凹部61の各面のうち、z座標が最小となる位置を含む面である。
斜面62が設けられることにより、取手凹部61の開口面積が増加するため、ユーザが取手凹部61に手を入れることがより容易となる。このため、ユーザが取手部6に手を掛けることがより容易となる。
ところで、基台2から本体カバー3を取り外すための取手部6の操作は、上述のものに限定されない。例えば、取手部6は、図2におけるx軸の正方向(カバー凹部31の内側)に押し込まれることにより、本体カバー3を取り外すことが可能となるとなるように構成されてもよい。このような場合には、斜面62を設けることにより、ユーザに取手部6をx軸の正方向に押し込む操作を特に容易に行わせることができる。
なお、取手凹部61のz方向の寸法は、ユーザが指を入れることが可能な程度のサイズであってもよい。例えば、取手部6がユーザの指によって操作可能であるように構成されていれば、ユーザは取手凹部61に1本の指を入れて、本体カバー3を取り外すこともできる。
以上のように、図2に示された取手部6の好適な構成によれば、本体カバー3の取り外し作業をさらに容易化することができる。
(分電盤1の効果)
以上のように、本実施形態の分電盤1によれば、ケースからカバーを取り外すための作業スペースが狭い場合であっても、ケースの取り外し作業を従来よりも容易化することが可能となる。なお、本実施形態の分電盤1は、住宅用の分電盤にも適用可能であるが、遊技機(例えば、パチンコ台またはスロット台)向けに特に好適である。その理由について、以下に述べる。
一般的に、複数の遊技機は、島と称される複数のグループごとに電気的な制御が行われる。そして、上述の島の電気的な制御を行うための分電盤(制御盤)は、島盤と称される。
例えば、遊技機がパチンコ台である場合には、島盤は台の上の部分に設置されることが標準的である。他方、遊技機がスロット台である場合には、島盤は台の下の部分に設置されることが標準的である。
このように、一般的に島盤の設置位置は制限されることが多い。従って、島盤は、上下左右が壁に密接した狭いスペース内に設置されることとなる。このため、従来では、このような狭いスペース内に配置された島盤のカバーを、ケースから取り外すことは困難であった。
しかしながら、本実施形態の分電盤1によれば、上述した通り、基台2から本体カバー3を取り外すための作業スペースが狭い場合であっても、本体カバー3の取り外し作業を従来よりも容易化することができる。このため、狭いスペース内に設置されることが要求される島盤の場合にも、基台2から本体カバー3を容易に取り外すことが可能となる。
以上のように、本実施形態の分電盤1は、遊技機用の島盤に特に好適な構成である。なお、本実施形態の分電盤1の構成は、遊技機用の島盤のメンテナンス作業の効率化および設置の自由度の向上を目的として、本願の発明者によって新たに見出されたものである。
〔変形例〕
上述の実施形態1では、本体カバー3におけるy方向の2つの対向する側面に、カバー凹部31を設けた構成が例示されていた。しかしながら、本体カバー3および基台2の少なくともいずれかの構造を工夫することにより、本体カバー3におけるx方向の2つの対向する側面にカバー凹部を設けることも可能である。
例えば、本体カバー3におけるx方向の2つの対向する側面にカバー凹部を設ける場合には、基台2および本体カバー3のそれぞれの角部(四隅)に補助的な嵌合部を設けてもよい。これらの補助的な嵌合部を設けることにより、基台2と本体カバー3との係合の安定性を確保することができるためである。
また、本体カバー3におけるx方向の2つの対向する側面にカバー凹部を設ける場合には、当該カバー凹部に斜面(例えば、短辺方向であるy方向に沿って傾斜する斜面)を設けてもよい。以下、当該構成の利点を説明するために、本発明の一態様に係る分電盤を、遊技機用の島盤に適用した場合を考える。
遊技機用の島盤において、本体カバー3の長辺方向であるx方向の2つの対向する側面
に、x方向に比較的長いカバー凹部を設けた場合には、当該カバー凹部にパチンコ玉が引っ掛かり、これらのパチンコ玉がカバー凹部内に滞留する可能性がある。このため、カバー凹部内に滞留したパチンコ玉によって、当該カバー凹部内に配置された取手部の適切な動作が阻害されることが懸念される。
しかしながら、y方向に沿って傾斜する斜面をカバー凹部に設けた場合には、当該カバー凹部にパチンコ玉が引っ掛かったとしても、これらのパチンコ玉は斜面に沿ってy方向に転がって、カバー凹部から排出されることとなる。それゆえ、パチンコ玉によって、カバー凹部内に配置された取手部の動作が阻害されるリスクを低減することができる。
なお、上述の実施形態1のカバー凹部31にも、同様の斜面が設けられてもよい。例えば、パチンコ玉によって取手部6の動作が阻害されるリスクを低減するために、x方向に沿って傾斜する斜面が、カバー凹部31に設けられてもよい。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、分電盤に利用することができる。
1 分電盤
2 基台(ケース)
3 本体カバー(カバー)
6 取手部
15 端子台(配線機器)
31 カバー凹部
61 取手凹部
62 斜面
64 固定部
z方向 高さ方向

Claims (2)

  1. 配線機器を収容するケースと、
    上記配線機器を覆うために上記ケースに取り付けられるカバーと、を備えた分電盤であって、
    上記カバーの2つの対向する側面の少なくとも1つには、カバー凹部が設けられており、
    上記カバー凹部の少なくとも一方には、上記ケースから上記カバーを取り外すための取手部が、当該カバー凹部内において可動であるように配置されており、
    上記取手部には、ユーザが上記取手部の少なくとも一部に手を掛けることが可能な取手凹部が設けられており、
    上記カバーと上記ケースとが取り付けられた時の、上記ケースの下面から上記カバーの上面に向かう方向を高さ方向として、
    上記取手凹部の下部には、上記高さ方向に沿って傾斜する斜面が設けられており、
    上記取手部は、上記ケースを固定する固定部を有しており、
    上記取手部は、上記カバー凹部の外側に向けて引っ張られることにより回転し、
    上記取手部には、上記ユーザが上記取手部を把持して操作するための把持部が設けられており、
    上記取手部の回転中心は、上記把持部よりも上記カバーの内側に位置しており、
    上記取手部の上記回転に伴い、上記固定部が上記ケースから離れることを特徴とする分電盤。
  2. 上記カバー凹部は、上記カバーにおける短辺方向の2つの対向する側面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の分電盤。
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