JP6515631B2 - 画像表示装置、及び調整用デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示装置、及び調整用デバイスに関する。
従来から、射出光の光路を屈折させて画像をシフトさせることにより、擬似的に画素を増加させるプロジェクターが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−158589号公報
従来の構成では、画像のシフト量を1画素の1/2、つまり、半画素に制御するために、射出光の光路を屈折させるガラス等の光学部の振幅を物理的に規制するメカストッパーを設けている。
このメカストッパーを設ける方法に代えて、シフト量(画像の位置の変化量)を制御する駆動信号の波形を精密に調整する方法が考えられる。
しかし、メカストッパーを用いない場合、画像を所定のシフト量(例えば半画素)でシフトさせるように光学部を調整したとしても、シフト量が初期値からずれる可能性がある。例えば、製品への取り付けのばらつきなどによって、シフト量が半画素からずれる可能性がある。その場合、シフト量を再調整することが困難であるという問題が生じる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、画像の位置を変化させて高解像度化を図ることができるとともに、変化量を容易に再調整可能な画像表示装置、及び調整用デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像表示装置は、画像を表示する表示部と、前記表示部が表示する前記画像の位置を変化させる画像変位部と、前記画像変位部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記画像変位部による前記画像の位置の変化量を制御する駆動信号の振幅を調整する2つの可変抵抗器を備え、前記2つの可変抵抗器の一方の抵抗値は、前記画像表示装置の外部から調整可能であること、を特徴とする。
本発明によれば、画像の位置を変化させて高解像度化を図ることができるとともに、変化量を容易に再調整することができる。
また、本発明は、上記画像表示装置において、前記制御部は、前記画像表示装置の外部からの操作に基づいて、前記2つの可変抵抗器の一方の抵抗値を調整すること、を特徴とする。
本発明によれば、制御部を介して2つの可変抵抗器の一方の抵抗値を容易に調整することが可能になる。
また、本発明は、上記画像表示装置において、前記2つの可変抵抗器の一方である第1の可変抵抗器は、デジタルポテンショメーターであり、他方である第2の可変抵抗器は、トリマーポテンショメーターであること、を特徴とする。
本発明によれば、これらポテンショメーターを使い分けることによって、組み立て前や組み立て後などの様々な状況に合わせて柔軟に画像の位置の変化量を調整することができる。
また、本発明は、上記画像表示装置において、前記2つの可変抵抗器は、前記画像変位部による前記画像の位置の変化量を、1画素未満の規定量に調整するための可変抵抗器であること、を特徴とする。
本発明によれば、専用の可変抵抗器を用いるので、画像の位置の変化量を規定量に調整し易くなる。
また、本発明は、上記画像表示装置において、前記画像変位部は、前記表示部が射出する光が入射する光入射面を有する光学部と、前記光学部を保持する可動部と、前記可動部を揺動自在に支持する支持部と、前記駆動信号により駆動して前記可動部を揺動させるアクチュエーターとを有すること、を特徴とする。
本発明によれば、規定量に相当する画像の位置の変化量を実現し、高解像度化に寄与する画像変位部を得ることができる。
また、本発明は、上記画像表示装置において、前記可動部の所定箇所における揺動時の軌跡の波形、及び前記可動部を揺動させるために前記アクチュエーターに供給する前記駆動信号の波形は、それぞれ台形波であること、を特徴とする。
本発明によれば、可動部を適切に可動させ、高解像度化を図り易くなる。
また、本発明は、上記画像表示装置において、前記光学部は、光透過性を有していること、を特徴とする。
本発明によれば、光学部の姿勢を変化させることで、光学部を通過する光の軸を容易に変化させることができる。
また、本発明は、上記画像表示装置において、前記アクチュエーターは、電磁駆動のアクチュエーターであること、を特徴とする。
本発明によれば、十分な力で可動部を揺動させることができる。
また、本発明は、上記画像表示装置において、前記アクチュエーターは、永久磁石と、前記永久磁石に作用する磁界を発生させるコイルと、を有し、前記永久磁石、及び前記コイルのうちの一方が前記可動部に設けられ、他方が前記一方と対向して設けられていること、を特徴とする。
本発明によれば、アクチュエーターの構成が簡単なものとなる。
また、本発明は、表示する画像の位置を変化させる画像変位部を備える画像表示装置に用いられる調整用デバイスであって、前記画像変位部による前記画像の位置の変化量を制御する駆動信号の振幅を調整する2つの可変抵抗器を備え、前記2つの可変抵抗器の一方の抵抗値は、前記画像表示装置の外部から調整可能であること、を特徴とする。
本発明によれば、画像の位置を変化させて高解像度化を図ることができるとともに、変化量を容易に再調整することができる。
実施形態のプロジェクターの表示部の構成を示す図。 映像光をシフトさせた様子を示す図。 プロジェクターの電気的な構成を示すブロック図。 プロジェクターが有する振動デバイスの図であり、(a)は上面斜視図であり、(b)は背面斜視図。 プロジェクターが有する振動デバイス20の断面図であり、(a)は図4(a)のA−A線断面図、(b)は図4(b)のB−B線断面図。 可動部の説明に供する図であり、(a)は可動部が一側に揺動した状態を示し、(b)は可動部が他側に揺動した状態を示す図。 駆動信号と可動部の揺動軌跡との関係を示す図であり、(a)は駆動信号を示し、(b)は可動部の揺動軌跡を示す図。 信号処理部の機能ブロック図。 ゲイン調整部及び増幅部の回路図。
以下、画像表示装置の実施形態として、光源から射出された光を画像情報(画像信号)に基づいて変調し、この変調された光(以下、「映像光」と言う)を外部に投写して画像を表示するプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
本実施形態で説明するプロジェクター1は、図示しない外部の映像供給装置から入力される映像信号に基づき、表示面に映像を表示する表示装置である。映像供給装置としては、例えば、DVDプレーヤー等の映像再生装置、デジタルテレビチューナー等の放送受信装置、ビデオゲーム機やパーソナルコンピューター等の映像出力装置が挙げられる。また、映像供給装置は、パーソナルコンピューター等と通信して映像データを受信する通信装置等であってもよい。
図1は、プロジェクター1の表示部10の構成を示す図である。図2は、映像光をシフトさせた様子を示す図である。図3は、図1に示すプロジェクター1の電気的な構成を示すブロック図である。図4は、図1に示すプロジェクター1が有する振動デバイス20の図であり、(a)は上面斜視図であり、(b)は背面斜視図である。図5は、図1に示すプロジェクター1が有する振動デバイス20の断面図であり、(a)は図4(a)のA−A線断面図であり、(b)は図4(a)のB−B線断面図である。
なお、図4及び図5などには、説明の便宜上、互いに直交する3軸として、x軸、y軸及びz軸を適宜に図示しており、その図示した矢印の先端側を「+側」、基端側を「−側」とする。また、以下では、x軸に平行な方向を「x軸方向」とも言い、y軸に平行な方向を「y軸方向」とも言い、z軸に平行な方向を「z軸方向」とも言い、+z側を「上」、−z側を「下」とも言う。
プロジェクター1は、所謂「液晶プロジェクター」であり、表示部10は、映像光を投写する構成を具備する。すなわち、表示部10は、図1に示すように、光源102と、ミラー104a、104b、104cと、ダイクロイックミラー106a、106bと、液晶表示素子108R、108G、108Bと、ダイクロイックプリズム110と、画像シフト部として機能する振動デバイス20と、投写光学系112と、を備えている。
光源102としては、例えば、ハロゲンランプ、水銀ランプ、発光ダイオード(LED)、レーザー等が挙げられる。また、この光源102としては、白色光を出射する光源が用いられる。そして、光源102から出射された光は、まず、ダイクロイックミラー106aによって赤色光(R)とその他の光とに分離される。赤色光は、ミラー104aで反射された後、液晶表示素子108Rに入射し、その他の光は、ダイクロイックミラー106bによってさらに緑色光(G)と青色光(B)とに分離される。そして、緑色光は、液晶表示素子108Gに入射し、青色光は、ミラー104b、104cで反射された後、液晶表示素子108Bに入射する。
液晶表示素子108R、108G、108Bは、それぞれ空間光変調器として用いられる。これらの液晶表示素子108R、108G、108Bは、それぞれR、G、Bの原色に対応する透過型の空間光変調器であり、例えば縦1080行、横1920列のマトリクス状に配列した画素を備えている。各画素では、入射光に対する透過光の光量が調整され、各液晶表示素子108R、108G、108Bにおいて全画素の光量分布が協調制御される。このような液晶表示素子108R、108G、108Bによってそれぞれ空間的に変調された光は、ダイクロイックプリズム110で合成され、ダイクロイックプリズム110からフルカラーの映像光LLが出射される。そして、出射された映像光LLは、投写光学系112によって拡大されて、表示面となるスクリーン8に投写される。
投写光学系112は、液晶表示素子108R、108G、108Bによって変調された光をスクリーン8に投写する光学系である。投写光学系112は、少なくとも1つ以上のレンズを備える。投写光学系112は、少なくとも1つ以上のミラーを備えた光学系であっても良く、1つ以上のレンズ、及び1つ以上のミラーを備えた光学系であっても良い。
ここで、プロジェクター1は、液晶表示素子108R、108G、108Bと投写光学系112との間に配置された振動デバイス20を有している。本実施形態では、振動デバイス20は、ダイクロイックプリズム110と投写光学系112との間に配置されている。この振動デバイス20は、映像光LLの光軸をシフトさせる(所謂「画素ずらし」を行う)画像変位部(画像シフト部とも言う)として機能する。振動デバイス20は、プロジェクター1によってスクリーン8上に投写(表示)された画像の位置を、プロジェクター1の投写方向に対して略直交する方向に変位させる。これによって、液晶表示素子108R、108G、108Bの解像度よりも高い解像度(液晶表示素子108R、108G、108Bがフルハイビジョンであれば4K)の画像をスクリーン8に投写することが可能になる。
この原理について図2を用いて説明する。振動デバイス20は、映像光が入射する光入射面を有する光学部として、ガラス板21(図4)を有している。振動デバイス20は、このガラス板21の姿勢を変更させることによって、このガラス板21を透過する映像光LLの光軸をシフトさせることができる。このプロジェクター1は、映像光LLの光軸のシフトを利用して、映像光LLの光軸を一方側にシフトさせた場合の画像表示位置(第1の表示位置)P1と、映像光LLの光軸を他方側にシフトさせた場合の画像表示位置(第2の表示位置)P2とを、斜め方向(図2中の矢印方向)に半画素分(すなわち、画素Pxの半分)ずつずらす。つまり、プロジェクター1は、画像を表示する位置を、画像表示位置P1から画像表示位置P2に移動させるとともに、画像表示位置P2から画像表示位置P1に移動させる。そして、画像表示位置P1、P2に交互に画像を表示することにより、見かけ上の画素が増加し、スクリーン8に投影される画像の高解像度化を図ることができる。
本構成のプロジェクター1は、前述した振動デバイス20及び各液晶表示素子108R、108G、108Bなどに加え、図3に示すように、制御部120と、画像信号処理部122とを備えている。制御部120は、プロジェクター1の各部を中枢的に制御する回路であり、プロセッサー121と信号処理部131とを有している。
プロセッサー121は、液晶表示素子108R、108G、108Bに対するデータ信号の書き込み動作、信号処理部131の制御、及び、画像信号処理部122に対するデータ信号の発生動作などの制御を行う。信号処理部131は、画像処理部122が出力する同期信号SAを入力し、この同期信号SAに基づいて振動デバイス20の駆動信号DSを生成し、振動デバイス20に出力する回路である。
画像信号処理部122は、外部の映像供給装置から供給される画像信号VidをR、G、Bの3原色ごとに分離するとともに、それぞれの液晶表示素子108R、108G、108Bの動作に適したデータ信号Rv、Gv、Bvに変換する。そして、変換されたデータ信号Rv、Gv、Bvは、それぞれ液晶表示素子108R、108G、108Bに供給され、それに基づいて液晶表示素子108R、108G、108Bが動作する。
なお、制御部120と画像信号処理部122とは、IC等の各種電気部品を実装した一枚又は複数枚の基板によって構成されている。
次に、プロジェクター1に組み込まれた振動デバイス20について説明する。
振動デバイス20は、図4(a)、図4(b)、図5(a)及び図5(b)に示すように、光透過性を有すると共に映像光LLを偏向させるガラス板21と、このガラス板21を保持する可動部22と、可動部22を揺動自在に支持する支持部23と、支持部23に対して可動部22を揺動させる駆動機構(アクチュエーター)25とを有している。
この振動デバイス20は、例えば、+z側がダイクロイックプリズム110側、−z側が投写光学系112側を向くようにプロジェクター1内に配置されている。
ガラス板21は、略長方形の平面視形状を有し、その長手方向がx軸方向とほぼ平行になるように配置されている。このガラス板21は、その姿勢が変化することで、すなわち映像光LLの入射角度が変化することで、入射した映像光LLを屈折させつつ透過させることができる。したがって、目的とする入射角度になるように、ガラス板21の姿勢を変化させることにより、映像光LLの偏向方向や偏向量を制御することができる。このガラス板21の大きさは、ダイクロイックプリズム110から出射する映像光LLを透過させることができるように適宜に設定される。また、ガラス板21は、実質的に無色透明であることが好ましい。また、ガラス板21の映像光LLの入射面及び出射面には反射防止膜が形成されていてもよい。
なお、ガラス板21の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、白板ガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラスのような各種ガラス材料を用いることができる。また、本実施形態では、光学部としてガラス板21を用いているが、光学部は、光透過性を有する材料で構成されたものであれば特に限定されず、例えば、水晶、サファイアのような各種結晶材料、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂のような各種樹脂材料などで構成されたものであってもよい。ただし、光学部としては、本実施形態のようにガラス板21を用いることが好ましく、これにより、ガラス板21の剛性を特に大きくすることができるので、ガラス板21において偏向される光の偏向ムラを特に抑制することができる。
可動部22は、平板状をなし、その中央部に貫通孔221を有している。そして、この貫通孔221にガラス板21が嵌め込まれており、ガラス板21は、例えば、接着剤等によって可動部22に接着されている。なお、貫通孔221は、その周面に段差を有し、この段差でガラス板21を受け止めている。これにより、可動部22へのガラス板21の配置が簡単となる。
支持部23は、可動部22の周囲を囲う矩形の枠部23aと、矩形のガラス板21の対向する一対の角部にて可動部22と枠部23aとをそれぞれ連結する一対の軸部24a及び24bとを備えている。これにより、支持部23は、一対の軸部24a,24bをつなぐ揺動軸Jを基準にして可動部22を揺動自在に支持することができる。
軸部24a、24bは、平面視で、x軸方向、及びy軸方向にずれた位置に形成され、揺動軸Jはx軸、及びy軸の両軸に対して約45°傾斜した軸に設定される。したがって、可動部22に保持されたガラス板21による映像光LLの偏向方向を、x軸方向及び軸方向の両軸に対して均等にずらすように、可動部22を揺動させることができる。また、振動デバイス20では、平面視で、軸部24a、24bがガラス板21の中心に対して点対称に配置されているため、可動部22(ガラス板21)の揺動バランスが良好となる。
以上の可動部22、支持部23、及び軸部24a、24bは、一体形成されている。これにより、支持部23と軸部24a、24bとの境界部分や、軸部24a、24bと可動部22との境界部分における耐衝撃性や長期耐久性を高くし易くなる。
また、可動部22、支持部23及び軸部24a、24bは、ガラス板21の構成材料よりもヤング率が小さい材料で構成されている。これらの構成材料としては、樹脂を含むことが好ましく、樹脂を主成分とすることがより好ましい。これにより、可動部22の揺動に伴って発生する応力がガラス板21自体の不要な振動に繋がるのを効果的に抑えることができる。
また、ヤング率が比較的小さい可動部22でガラス板21の側面を囲うので、ガラス板21の姿勢を変更する際に、ガラス板21に生じる応力を小さく抑え、応力分布に伴ってガラス板21に発生する不要な振動を小さく抑えることができる。その結果、ガラス板21によって偏向された画像が、意図しない方向に偏向されてしまうのを防止することができる。また、環境温度に対する可動部22の揺動軌跡ST(後述する図7(b))の変化を抑えることができる。
かかる樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーン、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンスルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、フッ素樹脂等が挙げられる。また、これらのうちの少なくとも1種を含む樹脂が用いられる。
次いで、可動部22を揺動させる駆動機構25について説明する。
駆動機構25は、永久磁石251と、コイル252とを有し、信号処理部131から出力される交番電流の駆動信号DSをコイル252に流すことによって電磁力を発生させる電磁アクチュエーターに構成されている。駆動機構25として、電磁アクチュエーターを用いることで、可動部22を揺動させるのに十分な力を発生させることができ、可動部22をスムーズに揺動させることができる。
永久磁石251は、可動部22の縁部に設けられており、y軸方向に沿った長手形状をなしている。また、永久磁石251は、z軸方向(可動部22の厚さ方向)に磁化されている。この永久磁石251の種類は、特に限定されず、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石等を用いることができる。
コイル252は、永久磁石251とz軸方向に対向するように、保持部材26を介して支持部23に固定されている。また、コイル252は、筒状の空芯コイルであって、その内側に永久磁石251の一部が挿入されている。これにより、コイル252から発生する磁界を効率的に永久磁石に作用させることができる。
また、振動デバイス20の低背化を図ることができる。なお、永久磁石251とコイル252は、所定のギャップを介して配置されてもよく、この場合には、コイル252は中心付近まで配線が巻かれていてもよい。
なお、コイル252の配置としては、永久磁石251に磁界を作用させることが可能な範囲であれば、特に限定されない。また、本実施形態では、可動部22に永久磁石251を配置した所謂「ムービングマグネット型」の駆動機構25となっているが、永久磁石251とコイル252の配置を逆にしてもよい。
すなわち、可動部22にコイル252を配置した所謂「ムービングコイル型」の駆動機構25であってもよい。ただし、本実施形態のような「ムービングマグネット型」の駆動機構25とすることで、通電による発生するコイル252の熱が可動部22やガラス板21に伝わり難く、熱による振動特性の変化(共振周波数の変化)や、ガラス板21の撓み等を効果的に抑えることができる。
ここで、図6(a)は、可動部22が一側に揺動した状態を示し、図6(b)は、可動部22が他側に揺動した状態を示している。
本構成の駆動機構25は、次のようにして可動部22を揺動させる。信号処理部131からコイル252に駆動信号DSが流れていない場合、可動部22は、実質的にxy平面と平行となっている。そして、信号処理部131からコイル252に駆動信号DSが供給されると、図6(a)に示す状態と、同図6(b)に示す状態とを繰り返すように、可動部22が支持部23に対して揺動軸Jまわりに揺動(回動)する。そして、このような可動部22の揺動によって、映像光LLの光軸が、図2に示すようにシフトされ、画像表示位置P1、P2に交互に画像が表示される。よって、見かけ上の画素が増加し、画像の高解像度化が図られる。
続いて、コイル252に供給される駆動信号DSと、コイル252に駆動信号DSを流した際の可動部22の揺動軌跡STとについて説明する。なお、可動部22の揺動軌跡STは、可動部22の所定箇所(揺動軸Jから離間している箇所)の揺動時の振幅を時間軸に記録したものであり、レーザー変位計を用いて測定される。
図7は、駆動信号DSと可動部22の揺動軌跡STとの関係を示す図であり、図7(a)は駆動信号DSを示し、図7(b)は可動部22の揺動軌跡STを示す図である。なお、図7中、横軸は経過時間(t)を示し、駆動信号DSの縦軸は電流値(I)を示し、揺動軌跡STの縦軸は振幅量を示している。
振動デバイス20を振動させるためには、コイル252に台形状の駆動信号DSを供給する必要がある。そして、振動デバイス20の変位量は、駆動信号DSの電流に比例するので、変位量が適切になるように駆動電流を流す必要がある。
このため、図7()に示すように、駆動信号DSは、(+)側に位置し、電流値がほぼ一定に持続された平坦部分DS1と、(−)側に位置し、電流値がほぼ一定に持続された平坦部分DS3と、平坦部分DS1の終わりと平坦部分DS3の始まりを繋ぎ、電流値が連続的に漸減する漸減部分DS2と、平坦部分DS3の終わりと平坦部分DS1の始まりを繋ぎ、電流値が連続的に漸増する漸増部分DS4とで1周期を構成する波形となっている。これにより、図7(b)に示すように、可動部22の揺動軌跡STを台形状に制御することができる。
なお、駆動信号DSの周波数としては、プロジェクター1のフレームレート(1秒当たりの画像数)によっても異なるが、例えば、フレームレートが120fpsである場合に、60Hzとすることができる。これにより、連続する画像(1コマ分の映像光LL)を、画像表示位置P1、P2に交互に表示でき、前述した画素ずらしの効果をより確実に発揮することができる。
図8は、信号処理部131の機能ブロック図である。
信号処理部131は、波形生成部132と、ゲイン調整部133と、増幅部134とを備え、これらによって駆動信号DSの生成及び駆動信号DSの波形調整を行う。なお、この信号処理部131は、制御部120又は画像信号処理部122の少なくともいずれかを構成する基板と同一の基板、或いは、異なる基板に、IC等の各種電気部品を実装することによって構成されている。
波形生成部132は、矩形の同期信号SAを入力し、駆動信号DSの基準信号となる台形波の信号を生成する。ここで、波形生成部132は、台形波の傾きを調整する機能、つまり、図7に示す漸減部分DS2、及び漸増部分DS4の傾きを調整する機能を具備し、プロセッサー121の制御(例えば、プロセッサー121からのパラメータ入力)、又は可変素子(可変抵抗器など)の手動調整に基づき台形波の傾きを調整する。台形波の傾きを調整することによって、駆動信号DSの平坦部分DS1、DS2の持続時間TDS1、TDS3も調整できる。
なお、本構成では、図7(a)及び図7(b)に示すように、駆動信号DSの平坦部分DS1の持続時間TDS1が、可動部22の揺動軌跡STの平坦部分ST1の持続時間TST1よりも短く、同様に、駆動信号DSの平坦部分DS3の持続時間TDS3が、可動部22の揺動軌跡STの平坦部分ST3の持続時間TST3よりも短くなっている。このような関係を満足することで、1周期中の平坦部分ST1、ST3の時間割合(時間占有率)をより高くすることができ、優れた画像表示特性を発揮することができる。また、揺動軌跡STの波形をより容易に駆動信号DSの波形に対応させることができるため、可動部22の姿勢制御が容易となり、また、可動部22の不要振動を低減することができる。
ゲイン調整部133は、後段の増幅部134のゲインを調整する。増幅部134は、生成された台形波の信号を、ゲイン調整部133で調整されたゲインで増幅し、駆動信号DSとして振動デバイス20に供給する。振動デバイス20は、所定のインピーダンスを持つので、増幅部134で増幅された信号に従って電流が流れ、振動デバイス20が同期信号SAに同期して振動する。ゲインを調整することにより、駆動信号DSの振幅を調整することができ、つまり、振動デバイス20の振幅を調整することができる。
図9は、ゲイン調整部133及び増幅部134の回路図である。
ゲイン調整部133は、コンデンサー141、142と、前段側の抵抗器143、144と、トリマーポテンショメーター(第2の可変抵抗器)145と、デジタルポテンショメーター(第1の可変抵抗器)146と、後段側の抵抗器147、148とを備えている。増幅部134は、アンプ149と、帰還抵抗器150、151とを備えている。
図9に示すように、トリマーポテンショメーター145と、デジタルポテンショメーター146とは並列接続されるので、ゲイン調整部133から増幅部134の出力までのゲインG1は以下の式(1)で表される。
Figure 0006515631
ここで、式(1)中の抵抗値R1〜R5は、図9にかっこ書きで示す通りである。すなわち、値R1は、抵抗器143、144の抵抗値であり、値R2は、トリマーポテンショメーター145の抵抗値であり、値R3は、デジタルポテンショメーター146の抵抗値であり、値R4は、抵抗器147、148の抵抗値であり、値R5は、帰還抵抗器150、151の抵抗値である。
式(1)に示すように、ゲインG1は、ゲイン調整部133の合成抵抗であるので、トリマーポテンショメーター145の抵抗値R2、及びデジタルポテンショメーター146の抵抗値R3を可変することで、ゲインG1を変化させることができる。これにより、振動デバイス20の振幅を調整することができる。
すなわち、トリマーポテンショメーター145、及びデジタルポテンショメーター146は、増幅部134のゲインG1(振動デバイス20の振幅に相当)を調整する調整用デバイス200として機能する。
トリマーポテンショメーター145は、物理的な手段によって抵抗値を変化させることができる抵抗器である。本実施形態のトリマーポテンショメーター145は、半固定抵抗器とも称する可変抵抗器であり、抵抗値R2を変化させる回転子を備え、この回転子をドライバーなどの工具を用いて回転させることができる。したがって、作業員がトリマーポテンショメーター145にアクセス可能であれば、工具を用いて容易に抵抗値R2を調整することができる。なお、トリマーポテンショメーター145の抵抗値R2を変化させるためには物理的な手段によって操作する必要があるため、トリマーポテンショメーター145がプロジェクター1の内部へ取り付けられた後は、プロジェクター1の外部からその抵抗値R2を調整することはできない。
なお、回転子を有するロータリー型に限らず、抵抗値R2を物理的な手段によって変化させる操作部を有する範囲で様々なトリマーポテンショメーターを適用可能である。
デジタルポテンショメーター146は、電子的な手段によって抵抗値を変化させることができる抵抗器である。本実施形態のデジタルポテンショメーター146は、制御信号SC(図3、図8参照)によって抵抗値R3を可変可能な可変抵抗器であり、プロセッサー121から制御して抵抗値R3を変化させることができる。したがって、外部からプロセッサー121を介してデジタルポテンショメーター146の抵抗値R3を容易に調整することができる。
より具体的には、プロジェクター1が備える不図示の操作パネルを使用者(例えば、作業員等)が操作する方法、或いは、このプロジェクター1に外部機器を接続し、この外部機器からプロジェクター1を遠隔操作する方法等が可能である。これらの方法等により、デジタルポテンショメーター146の抵抗値R3をプロジェクター1の外部から調整することができる。
ところで、本構成の振動デバイス20は、従来のメカストッパーを用いた構成ではないので、振動デバイス20の振幅を調整するためにゲインG1を調整する必要がある。しかし、ゲインG1を調整した後に、振動デバイス20をプロジェクター1の内部に取り付けた場合、取り付けのばらつきなどによって、振動デバイス20の振幅がずれ、画像のシフト量が半画素からずれてしまうおそれがある。
そこで、本構成では、プロジェクター1への取り付け前に振動デバイス20の単体調整を行い、取り付け後に製品(プロジェクター1)での調整を行うようにしている。
(単体調整工程)
振動デバイス20の揺動軌跡STを、レーザー変位計などの測定装置を用いて測定する。そして、揺動の振幅が半画素のシフト量になるように調整を行う。この時の調整は、所定の治具に振動デバイス20を取り付け、作業者がトリマーポテンショメーター145を調整して行う。このため、回路としては、振動デバイス20の駆動系の電源と同期信号SAとが入っていればよく、また、プロセッサー121経由で調整するよりも設備が簡単で、迅速に調整が可能である。
(製品での調整工程)
振動デバイス20を含めてプロジェクター1を組み立てた後に、微調整が必要な場合に、プロセッサー121経由でデジタルポテンショメーター146を調整して行う。例えば、製品出荷前の検査、或いは、製品出荷後に修理依頼があった際などに本調整が行われる。本調整では、プロジェクター1の不図示のケース(外装部品とも称する)を開ける必要がなく、投写画像を見ながら作業員が微調整することができる。
このようにケースを開ける必要がないので、仮にケースを開けて内部のトリマーポテンショメーター145を調整する方法と比較すると、調整が容易である。且つ、ケースの開け閉めなどの影響で振動デバイス20の振幅がずれてしまう、といった事態も回避することができる。
なお、トリマーポテンショメーター145、及びデジタルポテンショメーター146の調整感度や調整幅は適宜に設定すれば良い。例えば、単体調整工程で用いるトリマーポテンショメーター145を、相対的に粗い調整を行う可変抵抗器に構成し、デジタルポテンショメーター146を、相対的に細かい調整を行う可変抵抗器に構成しても良い。つまり、トリマーポテンショメーター145は、デジタルポテンショメーター146よりも荒い調整を行う可変抵抗器であっても良い。この場合、単体調整工程を簡易化し易くなる。
以上説明したように、本発明を適用したプロジェクター1は、画像変位部として機能する振動デバイス20を備えるので、投写画像の位置を変化させて高解像度化を図ることができる。また、振動デバイス20のシフト量(画像の位置の変化量)を制御する駆動信号DSの振幅を調整する2つの可変抵抗器であるトリマーポテンショメーター145とデジタルポテンショメーター146とを備えている。一方の可変抵抗器であるデジタルポテンショメーター146の抵抗値R3は、プロジェクター1の外部から調整可能であるので、振動デバイス20のシフト量を容易に再調整することができる。
これらにより、投写画像の位置を変化させて高解像度化を図ることができるとともに、シフト量を容易に再調整可能なプロジェクター1を提供することが可能になる。
また、プロセッサー121が、プロジェクター1の外部からの操作に基づいて、一方の可変抵抗器であるデジタルポテンショメーター146の抵抗値R3を調整するので、プロセッサー121を介してデジタルポテンショメーター146の抵抗値R3を容易に調整することができる。
また、一方の可変抵抗器はデジタルポテンショメーター(第1の可変抵抗器)146であり、他方の可変抵抗器はトリマーポテンショメーター(第2の可変抵抗器)145である。このため、これらポテンショメーター146、145を使い分けることによって、様々な状況に合わせて柔軟にシフト量を調整することができる。つまり、プロジェクター1を組み立てた状態であれば、デジタルポテンショメーター146を用いてシフト量を容易に調整でき、組立前又は分解状態であれば、トリマーポテンショメーター145を用いてシフト量を容易に調整できる。また、どちらのポテンショメーター145、146を用いるかを作業員が任意に選択することも可能である。
また、トリマーポテンショメーター145、及びデジタルポテンショメーター146は、振動デバイス20のシフト量を半画素に相当する規定量に調整するための可変抵抗器である。専用の可変抵抗器を用いるので、シフト量を規定量である半画素に調整し易くなる。
また、振動デバイス20は、表示部10が射出する光が入射する光入射面を有する光学部として機能するガラス板21と、ガラス板21を保持する可動部22と、可動部22を揺動自在に支持する支持部23と、駆動信号DSにより駆動して可動部22を揺動させるアクチュエーターとして機能する駆動機構25とを有する。これにより、規定量(半画素)に相当するシフト量を実現し、高解像度化に寄与する振動デバイス20を得ることができる。
また、ガラス板21は、光透過性を有しているので、ガラス板21の姿勢を変化させることで、ガラス板21を通過する光の軸を容易に変化させることができる。
また、駆動機構25は、電磁駆動であるので、十分な力で可動部22を揺動させることができる。
また、この駆動機構25は、永久磁石251と、永久磁石251に作用する磁界を発生させるコイル252と、を有し、永久磁石251、及びコイル252のうちの一方が可動部22に設けられ、他方が一方と対向して設けられている。これにより、アクチュエーターの構成が簡単なものとなる。
また、可動部22の所定箇所における揺動時の軌跡の波形、及び可動部22を揺動させるために駆動機構25に供給する駆動信号DSの波形は、それぞれ台形波であるので、可動部22を適切に可動させ、高解像度化を図り易くなる。しかも、台形波の振幅を規定するゲイン調整によって振幅量を容易に調整できる。従って、ゲイン調整を、前述した2つの可変抵抗器(トリマーポテンショメーター145、及びデジタルポテンショメーター146)で行う回路を構成すれば良く、簡易な回路構成を適用できる。
また、本実施形態では、トリマーポテンショメーター145と、デジタルポテンショメーター146とを並列接続する場合を示したが、直列接続する構成でもよい。
なお、上述した実施形態に限定されず、種々の変更や改良などを加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
例えば、上述の実施形態では、振動デバイス20のシフト量を半画素に相当する量にして高解像度化を図る場合を説明したが、半画素に限定されない。図2に示した画像表示位置P1、P2のずれ量を、1画素未満の規定量に設定すれば、見かけ上の画素を増加させ、高解像度化を図ることができる。例えば、シフト量を一画素の1/4にしてもよいし、1/8にしてもよい。
また、上述の実施形態では、トリマーポテンショメーター145を用いる場合を説明したが、単体調整工程で用いることが可能な可変抵抗器(第2の可変抵抗器)であれば、トリマーポテンショメーター以外の可変抵抗器を用いるようにしても良い。また、上述の実施形態では、デジタルポテンショメーター146を用いる場合を説明したが、外部から調整可能な可変抵抗器(第1の可変抵抗器)であれば、デジタルポテンショメーター以外の可変抵抗器を用いるようにしても良い。また、デジタルポテンショメーター146を用いる代わりに、プロセッサー121でゲインを調整できるアンプを用いても良い。この場合でも、プロセッサー121からの制御によって、プロジェクター1の外部からゲインを調整することが可能である。
また、上述の実施形態では、画像変位部として、振動デバイス20を用いる場合を説明したが、振動デバイス20以外の構成を用いてもよい。また、映像光が入射する光入射面を有する光学部として、ガラス板21を用いる場合を説明したが、ガラス板21に限らず、光反射性を有するミラーであってもよい。このような場合には、本発明の光学デバイスを光走査用の光学デバイスや、光スイッチ、光アッテネーター等として利用可能となる。
また、上述の実施形態では、増幅部134のゲインG1(振動デバイス20の振幅に相当)を調整する調整用デバイス200を、トリマーポテンショメーター145とデジタルポテンショメーター146とで構成する場合を説明したが、これに限らず、他の電気部品を備えるようにしてもよい。要は、調整用デバイス200が、トリマーポテンショメーター145とデジタルポテンショメーター146とを含んでいればよく、信号処理部131が調整用デバイス200であってもよい。また、調整用デバイス200が、プロジェクター1から独立して着脱でき、調整用デバイス200単体で流通する構成であっても良い。
また、上述の実施形態において、トリマーポテンショメーター145及びデジタルポテンショメーター146は複数であってもよい。
また、上述の実施形態では、画像表示装置として、液晶プロジェクターについて説明したが、光走査用の光学デバイスを用いた光走査型のプロジェクターであってもよい。また、上記実施形態において、空間光変調器として、透過型の液晶表示素子を用いる構成を例に挙げて説明したが、空間光変調器は、LCOS(Liquid crystal on silicon, LCoSは登録商標)等の反射型の液晶表示素子や、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)等を用いる構成であってもよい。また、画像表示装置としては、プロジェクターに限定されず、その他、プリンター、スキャナー、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、ヘッドアップディスプレイ(HUD)等にも適用可能である。
なお、プロジェクター1は、トリマーポテンショメーター145及びデジタルポテンショメーター146のうち、デジタルポテンショメーター146のみを備える構成であっても良い。このような場合であっても、プロジェクター1の外部から振動デバイス20のシフト量を容易に調整することができる。
1…プロジェクター(画像表示装置)、8…スクリーン、10…表示部、20…振動デバイス(画像変位部)、21…ガラス板(光学部)、22…可動部、23…支持部、25…駆動機構(アクチュエーター)、108R、108G、108B…液晶表示素子、120…制御部、121…プロセッサー、122…画像信号処理部、131…信号処理部、145…トリマーポテンショメーター(第2の可変抵抗器)、146…デジタルポテンショメーター(第1の可変抵抗器)、251…永久磁石、252…コイル、200…調整用デバイス、DS…駆動信号。

Claims (9)

  1. 画像表示装置であって、
    画像を表示する表示部と、
    前記表示部が表示する前記画像の位置を変化させる画像変位部と、
    前記画像変位部に、前記画像変位部による前記画像の位置の変化量を制御する駆動信号を出力する信号処理部と、
    前記信号処理部および前記表示部を制御するプロセッサーと、を備え、
    前記信号処理部は、前記駆動信号の振幅を調整する2つの可変抵抗器を備え、
    前記2つの可変抵抗器の一方は、前記画像変位部を前記画像表示装置に取り付ける前の状態で抵抗値を調整可能なトリマーポテンショメーターであり、前記2つの可変抵抗器の他方は、前記画像変位部を前記画像表示装置に取り付けた状態で前記プロセッサーから入力される制御信号によって抵抗値を調整可能なデジタルポテンショメーターであること、
    を特徴とする画像表示装置。
  2. 前記プロセッサーは、前記画像表示装置の外部からの操作に基づいて、前記2つの可変抵抗器の一方の抵抗値を調整すること、
    を特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 前記2つの可変抵抗器は、前記画像変位部による前記画像の位置の変化量を、1画素未満の規定量に調整するための可変抵抗器であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
  4. 前記画像変位部は、
    前記表示部が射出する光が入射する光入射面を有する光学部と、
    前記光学部を保持する可動部と、
    前記可動部を揺動自在に支持する支持部と、
    前記駆動信号により駆動して前記可動部を揺動させるアクチュエーターとを有すること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像表示装置。
  5. 前記可動部の所定箇所における揺動時の軌跡の波形、及び前記可動部を揺動させるために前記アクチュエーターに供給する前記駆動信号の波形は、それぞれ台形波であること、
    を特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 前記光学部は、光透過性を有していること、
    を特徴とする請求項4又は5に記載の画像表示装置。
  7. 前記アクチュエーターは、電磁駆動のアクチュエーターであること、
    を特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の画像表示装置。
  8. 前記アクチュエーターは、永久磁石と、前記永久磁石に作用する磁界を発生させるコイルと、を有し、
    前記永久磁石、及び前記コイルのうちの一方が前記可動部に設けられ、他方が前記一方と対向して設けられていること、
    を特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
  9. 画像を表示する表示部と、前記表示部が表示する前記画像の位置を変化させる画像変位部と、前記画像変位部に、前記画像変位部による前記画像の位置の変化量を制御する駆動信号を出力する信号処理部と、前記信号処理部および前記表示部を制御するプロセッサーとを備える画像表示装置に用いられる調整用デバイスであって、
    前記信号処理部は、前記駆動信号の振幅を調整する2つの可変抵抗器を備え、
    前記2つの可変抵抗器の一方は、前記画像変位部を前記画像表示装置に取り付ける前の状態で、回転子の回転によって抵抗値を調整可能なトリマーポテンショメーターであり、前記2つの可変抵抗器の他方は、前記画像変位部を前記画像表示装置に取り付けた状態で前記プロセッサーから入力される制御信号によって抵抗値を調整可能なデジタルポテンショメーターであること、
    を特徴とする調整用デバイス。
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