JP2007322995A - プロジェクション型映像表示装置の透過型画素ずらし機構 - Google Patents

プロジェクション型映像表示装置の透過型画素ずらし機構 Download PDF

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Abstract

【課題】高画質化と薄型化を同時に図れるプロジェクション型映像表示装置の透過型画素ずらし機構を提供する。
【解決手段】光学系からの投射映像を透過する光学ガラス1、強磁性体で構成される吸引力作用部2、一方に光学ガラス1を他方に吸引力作用部2を固定した支持部材3からなり光学ガラス1を所定角度回転駆動する回転駆動部10と、吸引力作用部2を電磁力で吸引する電磁石5、該電磁石5の駆動タイミングを制御する電磁石駆動回路6からなる固定部20と、回転駆動部10と固定部20とを結合し、回転駆動部10の回転に応じて回転駆動部10に対して復元トルクを作用させるバネ部7とを備え、電磁石5の駆動タイミング制御によって、回転駆動部10は、光学ガラス1を透過して映像表示面に投射表示される映像が1フレームの前半と後半で半画素分ずれるように光学ガラス1を回転駆動する。
【選択図】図2

Description

この発明は、プロジェクション型映像表示装置(例えば、プロジェクション型のテレビジョン受像機)の高画質化と薄型化の双方を同時に実現する透過型画素ずらし機構に関するものである。
従来の鏡面偏向型光変調器を用いたプロジェクション型のテレビジョン受像機(以下、プロジェクションTVと称す)は、表示映像の画質を格段に向上させるために、光源からの照射光を2分割し、それぞれの光路に赤、緑、青色に対応した3個の鏡面偏向型光変調器を有する光学系を設け、一方の光学系における入力信号および空間配置に対して他方の光学系に対する入力信号タイミングおよび空間配置を半画素分ずらし、各光学系からの有効反射光を合成して映像表示面に投影することによって、プロジェクションTVの高画質化を実現している(例えば、特許文献1)。
なお、特許文献1におけるプロジェクション装置では、光源からの照射光を2分割し、それぞれの光路に対して各3個の鏡面偏向型光変調器を有する光学系を設けているが、光源からの照射光を分割せず、1個の光学系と1個の反射型画素ずらし機構を適用することでプロジェクションTVの高画質化を実現することも可能である。
具体的には、光学系に対する映像データ入力信号タイミングを1フレームの前半および後半で2分割して、前半および後半におけるそれぞれの映像データを半画素分ずらし、かつ光学系と映像表示面との間に光学系からの表示映像を反射する反射型画素ずらし機構を設け、当該機構における反射面の角度を前半および後半の映像データに応じて映像表示面の半画素分に対応する角度だけ回転させた状態で反射させて映像表示面に投影することによって、プロジェクションTVの高画質化を図っている(例えば、特許文献2)。
特開平8−172591号公報 WO 2005/045506A1 号公報
上記特許文献1に示された高画質化方法では、それぞれ3個の鏡面偏向型光変調器を有する光学系が2個必要となり、更に光源からの照射光を2分割する分離用偏向ビームスプリッタおよび各光学系からの有効反射光を合成する合成用偏向ビームスプリッタも必要となる。
従って、コスト増加が不可避であり、かつプロジェクションTV内部の光学系構成要素が2倍必要となることから、プロジェクションTVの薄型化には不向きであるという問題があった。
また、上記特許文献2に示された高画質化方法では、反射型画素ずらし機構による表示映像の反射光路が必要となるため、プロジェクションTVの高画質化と薄型化を同時に実現することは困難であった。
また、表示画像の画質を維持したままでプロジェクションTVの薄型化を実現するためには、表示映像を透過する光学ガラスの角度を、フレームの前半および後半の映像データに応じて、映像表示面の半画素分に対応する角度だけ交互に回転させる透過型画素ずらし機構の適用によって、表示映像の反射光路を不要とする必要があるが、一般に透過型画素ずらし機構における映像表示面半画素分に対応する回転角度は、反射型画素ずらし機構に比較して非常に大きくなる。
反射型画素ずらし機構では、反射面駆動アクチュエータとしてピエゾアクチュエータまたはボイスコイルモータを適用している。
しかし、従来の駆動アクチュエータでは動作範囲や駆動力が不足するために、回転角度が拡大する透過型画素ずらし機構において、安定した所定性能を実現できないという問題もあった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、プロジェクション型映像表示装置(例えば、プロジェクション型TV)の高画質化と薄型化の双方を同時に実現できる透過型画素ずらし機構を提供することを目的としている。
この発明に係わるプロジェクション型映像表示装置の透過型画素ずらし機構は、光学系からの投射映像を透過する光学ガラス、強磁性体で構成される吸引力作用部、一方に前記光学ガラスを、他方に前記吸引力作用部を固定した支持部材からなり、前記光学ガラスを所定角度回転駆動する回転駆動部と、前記吸引力作用部を電磁力によって吸引する電磁石、該電磁石の駆動タイミングを制御する電磁石駆動回路からなる固定部と、前記回転駆動部と前記固定部とを結合し、前記回転駆動部の回転軸回りの回転に応じて前記回転駆動部に対して復元トルクを作用させるバネ部とを備え、前記回転駆動部は、前記電磁石駆動回路による前記電磁石の駆動タイミング制御によって前記光学ガラスを透過して映像表示面に投射表示される映像が1フレームの前半と後半で半画素分ずれるように前記光学ガラスを回転駆動するものである。
この発明によれば、従来の反射型画素ずらし機構を適用した場合に必要であった表示映像の反射光路が不要となるので、プロジェクション表示される映像の高画質化と薄型化の双方を同時に実現することが可能なプロジェクション型映像表示装置の透過型画素ずらし機構を提供できる。
以下、図面に基づいて、本発明の一実施の形態について説明する。
なお、各図間において、同一符合は同一あるいは相当のものであることを表す。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る透過型画素ずらし機構を用いたプロジェクション型映像表示装置(例えば、プロジェクションTV)の全体構成を示す概略図である。
なお、以下の説明では、本発明による透過型画素ずらし機構をプロジェクションTVに適用する場合を例にしているが、プロジェクションTVだけに限定されるものではなく、本発明による透過型画素ずらし機構は、プロジェクションTVを含むプロジェクション型の映像表示装置に適用されるものである。
図1に示したように、透過型画素ずらし機構を用いたプロジェクションTVは、高輝度白色光源100、コンデンサレンズ110、鏡面偏向型光変調器モジュール120、光学ガラス1、プロジェクションレンズ130および映像表示面140を備えている。
ここで、高輝度白色光源100は、破線で示すプロジェクション光をコンデンサレンズ110に向けて射出する。
コンデンサレンズ110は、高輝度白色光源100から射出されるプロジェクション光を平行光に変換する。
鏡面偏向型光変調器モジュール120は、赤、緑、青色のそれぞれの映像データに対応した3個の鏡面偏向型光変調器(図示せず)を含み、コンデンサレンズ110から入射する平行光から表示映像を生成して出力する。
光学ガラス1は、鏡面偏向型光変調器モジュール120から射出される表示映像を矢印で示す方向に回転して透過させる。
プロジェクションレンズ130は、ズームレンズ構成をしており、光学ガラス1を透過した表示映像を拡大投影する。
映像表示面140は、プロジェクションレンズ130で拡大投影される表示映像を表示する。
図1に示す透過型画素ずらし機構を用いたプロジェクションTVでは、鏡面偏向型光変調器モジュール120に対する1フレーム分の映像データ入力信号タイミングをフレームの前半および後半で2分割して、フレームの前半および後半におけるそれぞれの映像データを半画素分ずらすことによって、鏡面偏向型光変調器モジュール120から射出される1フレーム分の表示映像は前半および後半でそれぞれ半画素分ずれたものとなる。
このとき、光学ガラス1の矢印方向回転角度を、1フレームの前半および後半の映像データに応じて映像表示面140の半画素分に対応する角度だけ回転させる。
この状態において、鏡面偏向型光変調器モジュール120から射出される表示映像が、光学ガラス1を透過してプロジェクションレンズ130を介して映像表示面140に投影されることによって、プロジェクションTVの高画質化が可能となる。
図2は、この発明の実施の形態1に係るプロジェクションTVの透過型画素ずらし機構を説明するための構成図であり、図2(a)は上面図、図2(b)は図2(a)の矢印Aの方向から見たときの側面図である。
図2に示したように、本実施の形態による透過型画素ずらし機構は、鏡面偏向型光変調器モジュール120から射出される表示映像を透過する光学ガラス1、強磁性体で構成される吸引力作用部2、非磁性体で構成され、一方に光学ガラス1、他方に吸引力作用部2を固定した支持部材3からなる回転駆動部10と、吸引力作用部2を電磁力によって吸引する電磁石5(電磁石鉄心5a、電磁石巻線5b)、電磁石の駆動タイミングを制御する電磁石駆動回路6からなる固定部20と、固定部20が配置されているフレーム(図示せず)と回転駆動部10とを結合し、回転駆動部10の回転軸4回りの回転に応じて回転駆動部10に対して復元トルクを作用させる板状バネ7aと板状バネ7bを備えている。
なお、板状バネ7aおよび板状バネ7bでバネ部7を構成しており、板状バネ7aおよび板状バネ7bは回転駆動部10の左右に配置されている。
図3は、図2(a)の矢印Bの方向から見たときの側面図の一部(要部)であり、図3(a)は電磁石5を定常的にオフした場合を示しており、図3(b)は電磁石5を定常的にオンした場合を示している。
回転駆動部10の回転軸4回りの回転角度を“θ”とすると、図3(a)に示したように、電磁石5を定常的にオフすることにより回転駆動部10がバネ部7(即ち、板状バネ7aおよび板状バネ7bで構成されたもの)の中立点に保持されている状態における回転角度θは、θ=0であり、当該状態における吸引力作用部2と電磁石鉄心5aとのギャップ長はノミナルギャップ長(即ち、設計ギャップ長)“g”である。
また、図3(b)に示したように、電磁石5が定常的にオンすることにより、吸引力作用部2に作用する磁気吸引力Fとバネ部7(図示せず)を介して回転駆動部10に作用する復元トルクとのつり合いによって、回転駆動部10はΔθだけ回転し、回転角度Δθで平衡状態になる。
この状態における吸引力作用部2と電磁石鉄心5aとのギャップ長の変化量は、回転軸4から吸引力作用部2の中点までの距離をLとすると、“LΔθ”となる。
図4は、図2に示した電磁石駆動回路6の構成と動作を説明するため図である。
図に示すように、電磁石駆動回路6は、DC/DCコンバータ回路61、電磁石駆動信号生成回路62、スイッチング素子63、電磁石電流ターンオン速度改善用抵抗64、フライホイールダイオード65および電磁石電流ターンオフ速度改善用ツェナダイオード66で構成されている。
DC/DCコンバータ回路61は、透過型画素ずらし機構の外部から供給される電磁石駆動回路入力電圧Vinから所定値かつ一定の電磁石印加電圧Vmを生成する。
同様に、電磁石駆動信号生成回路62は、透過型画素ずらし機構の外部から供給されるサブフレーム同期信号Sinから電磁石駆動信号Smを生成する。
スイッチング素子63は、電磁石駆動信号生成回路62から出力される電磁石駆動信号Smに基づいて、電磁石巻線5bに対して電磁石印加電圧Vmを印加(電磁石オン)または開放(電磁石オフ)する。
電磁石電流ターンオン速度改善用抵抗(抵抗値R)64は、電磁石印加電圧Vmを生成するDC/DCコンバータ回路61と電磁石巻線5bの間に挿入され、電磁石巻線5bに対する供給電流の立上がり特性を改善する。
フライホイールダイオード65は、電磁石巻線5bに対する電流供給時にスイッチング素子63が開放した場合に、当該供給電流を還流させる。
電磁石電流ターンオフ速度改善用ツェナダイオード66は、電磁石印加電圧Vmを生成するDC/DCコンバータ回路61とフライホイールダイオード65の間に挿入され、電磁石巻線5bに対する供給電流の立下り特性を改善する。
図5は、本実施の形態におけるサブフレーム同期信号、電磁石駆動信号Smおよび回転駆動部の回転角度θの関係を示すタイミング図である。
図5(a)に示すように、“Sin1”は1フレーム分映像データの初期(即ち、前半)で出力されるサブフレーム同期信号、“Sin2”は1フレーム分映像データの中期(即ち、後半)で出力されるサブフレーム同期信号であり、サブフレーム同期信号は、1フレームの初期(前半)および中期(後半)で計2回出力される。
図5(b)は電磁石駆動信号生成回路62から出力される電磁石駆動信号Smのレベル変動を示している。
図5(b)において、“ON”は電磁石5がオン、“OFF”は電磁石5がオフを示しており、図5(b)に示すように、電磁石駆動信号生成回路62から出力される電磁石駆動信号“Sm”がHレベルときは電磁石5はオンとなり、Lレベルときは電磁石5はオフとなる。
また、図5(c)は電磁石駆動信号“Sm”に応答して、回転駆動部10の回転角度θの変化状態を示している。
なお、図5(c)において、“TDON”はサブフレーム同期信号Sin1の入力から回転駆動部10が実際に回転遷移(回転角度θ:0→Δθ)を開始するまでの時間遅れであり、“TDOFF”はサブフレーム同期信号Sin2の入力から回転駆動部10が実際に回転遷移(回転角度θ:Δθ→0)を開始するまでの時間遅れでる。
本実施の形態においては、電磁石駆動信号生成回路62にサブフレーム同期信号Sin1が入力されると、電磁石駆動信号生成回路62からは、最初のTON1時間は電磁石5をオンとするHレベルのSm信号を、次のTOFF1時間は電磁石5をオフとするLレベルのSm信号を、その後は電磁石5を常時オンとするHレベルのSm信号が出力される。
つまり、電磁石5をオンする第1のオン時間TON1、第1のオン時間TON1の後に電磁石をオフする第1のオフ時間TOFF1を設け、第1のオフ時間TOFF1の後に電磁石5を常時オンとする構成となっている。
また、電磁石駆動信号生成回路62にサブフレーム同期信号Sin2が入力されると、電磁石駆動信号生成回路62からは、最初のTOFF2時間は電磁石5をオフとするLレベルのSm信号を、次のTON2時間は電磁石5をオンとするHレベルのSm信号を、その後は電磁石5を常時オフとするLレベルのSm信号が出力される。
つまり、電磁石5をオフする第2のオフ時間TOFF2、第2のオフ時間TOFF2の後に電磁石5をオンする第2のオン時間TON2を設け、第2のオン時間TON2の後に電磁石5を常時オフとする構成となっている。
次に、動作について説明する。
図2(a)に示すように、光学ガラス1、吸引力作用部2および支持部材3からなる回転駆動部10は、固定部20が配置されているフレーム(図示せず)と板状バネ7aおよび板状バネ7bによって結合され、回転軸4回りの回転に対して板状バネ7a、7bから復元トルクを受ける構成となっている。
また、図2(b)および図3に示すように、回転駆動部10の吸引力作用部2に対して、所定のノミナルギャップgを隔てて電磁石5が配置され、電磁石5および電磁石駆動回路6が固定部20に固定されている。
従って、電磁石5を定常的にオフとした場合、回転駆動部10はバネ部7(板状バネ7aおよび板状バネ7b)の中立点に保持された状態になり、図3(a)に示すように、その回転角度θは、θ=0となる。
これに対して、電磁石5を定常的にオンとして電磁石巻線5bに対して所定の直流電流を供給した場合、図3(b)に示すように、吸引力作用部2が電磁石5から磁気吸引力Fを受ける。
そのため、当該吸引力Fに起因する回転駆動部10への作用トルクは、回転軸4に対して図面上反時計回りにFLとなり、図面上反時計回りに回転駆動部10が回転する。
なお、“L”は回転駆動部回転軸4から吸引力作用部2までの距離である。
このとき、回転駆動部10はバネ部7(板状バネ7a、7b)から図面上時計回りに復元トルクを受け、バネ部7の全体のバネ定数を“K”とすると、その大きさ(即ち、復元トルクの大きさ)は“Kθ”で与えられる。
磁気吸引力Fに起因する回転駆動部10への図面上反時計回り作用トルクFLは、バネ部7を介して回転駆動部10に作用する図面上時計回り復元トルクKθと回転角度θ=Δθでつり合って平衡状態となるので、当該状態では下記の式(1)が成立する。
FL = KΔθ ・・・(1)
一方、電磁石駆動回路6の内部構成は図4に示す通りであり、DC/DCコンバータ回路61では透過型画素ずらし機構の外部から供給される電磁石駆動回路入力電圧Vin(例えば、+12V直流電圧)から所定値かつ一定の電磁石印加電圧Vmを生成している。
また、電磁石駆動信号生成回路62では、透過型画素ずらし機構の外部から供給されるサブフレーム同期信号Sinから電磁石駆動信号Smを生成する。
そして、電磁石駆動信号Smに基づいてスイッチング素子63をオンすることにより、電磁石巻線5bに対して電磁石印加電圧Vmを印加(電磁石オン)して経路A(図4参照)で電流を供給し、スイッチング素子63をオフすることにより、電磁石巻線5bを開放(電磁石オフ)して経路B(図4参照)で電磁石巻線5bへの供給電流を減衰させる。
従って、電磁石5を定常的にオンした場合の電磁石巻線5bへの供給電流Iは、下記の式(2)であり、このとき吸引力作用部2に作用する磁気吸引力Fは、係数をαとして下記の式(3)で与えられる。
Vm = IR ・・・(2)
F = α{I/(g−Lθ)} ・・・(3)
式(1)、式(2)および式(3)より、所望の回転角度Δθを実現するための電磁石印加電圧Vmは、以下の式(4)で与えられる。
Vm = R(g−Lθ)(KΔθ/αL)1/2 ・・・(4)
従って、本実施の形態による透過型画素ずらし機構では、所望の回転角度Δθを実現するために、DC/DCコンバータ回路61で生成する電磁石印加電圧Vmを、式(4)で表される一定値に設定する。
そして、1フレーム分映像データの初期で出力されるサブフレーム同期信号Sin1の入力に応じて、電磁石駆動信号Smをオフからオンに切替えて回転駆動部10の回転角度を、θ=0からθ=Δθに遷移させる。
更に、1フレーム分映像データの中期で出力されるサブフレーム同期信号Sin2の入力に応じて、電磁石駆動信号Smをオンからオフに切替えて回転駆動部10の回転角度を、θ=Δθからθ=0に遷移させる。
これにより、光学ガラス1を透過した表示映像の映像表示面140における投影位置が、1フレーム分表示映像の前半および後半で半画素分ずれ、プロジェクションTVの高画質化が可能となる。
即ち、プロジェクションTVの表示映像は、その画素数が決まっており、フレーム前半の表示映像に対してフレーム後半の表示映像(前半の表示映像に対して半画素分ずれている)を半画素分ずらして投影すると、ちょうど前半の表示映像の画素と画素の間に後半の表示映像の画素を追加した状態になるので、人間の目には表示されている映像の画素数が増加したように見え、高画質化を実感できることになる。
しかしながら、サブフレーム同期信号Sin1およびSin2の入力に対して、電磁石駆動信号Smを単純にオフからオン、およびオンからオフに切替えることによって、スイッチング素子63(つまり、電磁石5)を1フレーム分の映像データと同一周期で矩形波状に駆動した場合、回転駆動部10の回転角度θには、回転軸4回りの回転駆動部10の慣性モーメントJとバネ部7のバネ定数Kで決定する固有振動数w=(J/K)1/2の振動が発生する。
そこで、本実施の形態による透過型画素ずらし機構では、サブフレーム同期信号Sin1の入力に伴う回転駆動部10の回転遷移状態において、電磁石5をオンする第1のオン時間TON1、第1のオン時間TON1の後に電磁石をオフする第1のオフ時間TOFF1を設け、第1のオフ時間TOFF1の後に電磁石5を常時オンとする構成としている。
更に、サブフレーム同期信号Sin2の入力に伴う回転駆動部10の回転遷移状態において、電磁石5をオフする第2のオフ時間TOFF2、第2のオフ時間TOFF2の後に電磁石5をオンする第2のオン時間TON2を設け、第2のオン時間TON2の後に電磁石5を常時オフとする構成としている。
また、電磁石5では、電磁石巻線5bにおけるインダクタンスの影響で、供給電流Iの立上りおよび立下りが電磁石駆動信号Smに対して遅れを示す。
そのため、電磁石駆動回路6は、電磁石巻線5bに対する供給電流Iの立上がり特性を改善することを目的として電磁石電流ターンオン速度改善用抵抗64を備えており、更に、電磁石巻線5bに対する供給電流Iの立下り特性を改善することを目的として電磁石電流ターンオフ速度改善用ツェナダイオード66を備えている。
更に、第1および第2のオン時間であるTON1およびTON2、第1および第2のオフ時間であるTOFF1およびTOFF2を任意に調整することで、回転駆動部10の回転角度θが図5に示すような滑らかな台形波となるように整形可能としている。
画素ずらし機構を透過型にすることにより、回転駆動部10による光学ガラス1の回転角度は拡大するが、本実施の形態による透過型画素ずらし機構によって、光学ガラス1の拡大した回転角度の駆動ができる。
従って、反射型画素ずらし機構を適用した場合に必要となった表示映像の反射光路が不要となることから、プロジェクションTVの高画質化と薄型化の双方を同時に実現することが可能となる。
また、回転駆動部10の回転角度遷移を、図5(c)に示すような滑らかな台形波状に整形することができる。
回転駆動部10の回転角度と映像表示面における表示映像の投影位置は、一対一に対応しているので、回転駆動部10の回転角度遷移に振動が発生すると、光学ガラス1を透過した表示映像も映像表示面上で振動することになる。
逆に言えば、回転駆動部10の回転角度遷移に振動が発生せず、回転角度遷移を滑らかな台形波状することによって、映像表示面における表示映像も振動せず、フレーム前半の表示映像とフレーム後半の表示映像のずれ量を、常に半画素分とすることができる。
従って、透過型画素ずらし機構を介した表示映像の映像表示面におけるずれ量を高精度に制御することが可能となるので、プロジェクションTVの高画質化を安定して実現することができる。
なお、本実施の形態では、サブフレーム同期信号Sin1の入力に伴って電磁石5をオフからオンに、サブフレーム同期信号Sin2の入力に伴って電磁石5をオンからオフに切替える構成としているが、本発明は、このような構成に限定されるものではなく、サブフレーム同期信号Sin1の入力に伴って電磁石5をオンからオフに、サブフレーム同期信号Sin2の入力に伴って電磁石5をオフからオンに切替える構成としてもよい。
また、本実施の形態では、板状バネ7aおよび板状バネ7bを回転駆動部10の左右に配置することによりバネ部7を構成しているが、このような構成に限定されるものではなく、回転駆動部10の回転軸4回りの回転に対して復元トルクを作用させることができれば、バネ部7の構成はどのような形状であっても差し支えない。
以上説明したように、本実施の形態によるプロジェクション型映像表示装置の透過型画素ずらし機構は、光学系からの投射映像を透過する光学ガラス1、強磁性体で構成される吸引力作用部2、一方に光学ガラス1を、他方に吸引力作用部2を固定した支持部材3からなり、光学ガラス1を所定角度回転駆動する回転駆動部10と、吸引力作用部2を電磁力によって吸引する電磁石5、該電磁石5の駆動タイミングを制御する電磁石駆動回路6からなる固定部20と、回転駆動部10と固定部20とを結合し、回転駆動部10の回転軸4回りの回転に応じて回転駆動部10に対して復元トルクを作用させるバネ部7とを備え、回転駆動部10は、電磁石駆動回路6による電磁石5の駆動タイミング制御によって光学ガラス1を透過して映像表示面に投射表示される映像が1フレームの前半と後半で半画素分ずれるように光学ガラス1を回転駆動する。
このような構成としたことにより、従来の反射型画素ずらし機構を適用した場合に必要であった表示映像の反射光路が不要となり、プロジェクション表示される映像の高画質化と薄型化の双方を同時に実現することができる。
また、本実施の形態によるプロジェクション型映像表示装置の透過型画素ずらし機構の
電磁石駆動回路6は、電磁石5に対して一定値の電磁石印加電圧を生成し、投射映像の第1のサブフレーム同期信号に応じて電磁石5を第1のオン時間オンとし、第1のオン時間の後に電磁石5を第1のオフ時間オフとし、更に第1のオフ時間の後に電磁石5を常時オンとし、また、投射映像の第2のサブフレーム同期信号に応じて電磁石5を第2のオフ時間オフとし、第2のオフ時間の後に電磁石を第2のオン時間オンとし、更に第2のオン時間の後に電磁石を常時オフとし、第1および第2のオン時間および第1および第2のオフ時間を任意に調整可能としている。
これによって、回転駆動部10の回転角度遷移を、振動のない滑らかな台形波状にすることができる。
従って、映像表示面における表示映像も振動することなく、フレーム前半の表示映像とフレーム後半の表示映像のずれ量を常に半画素分とすることができ、表示映像の更なる高画質化がはかれる。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2によるプロジェクション型映像表示装置の透過型画素ずらし機構
における回転駆動部回転角と回転駆動部作用トルクの関係を示すグラフである。
図6において、図3と同一符合を付したものは、図3のものと同一あるいは相当のものを表しており、“θ”は回転駆動部10の回転軸4回りの回転角度、“g”は電磁石5が定常的にオフのときに回転駆動部10がバネ部7の中立点に保持されている状態における吸引力作用部2と電磁石鉄心5aとのギャップ長(ノミナルギャップ長)、“L”は回転駆動部回転軸4から吸引力作用部2までの距離である。
また、“τ”は、図3(b)において図面上反時計回りを正とした回転駆動部作用トルクτを回転駆動部10が所望の回転角度Δθだけ回転した場合にバネ部7から回転駆動部10に作用する復元トルクKΔθで除した正規化トルクであって、以下の式(5)で表される。
τ = τ/KΔθ = (FL−Kθ)/KΔθ ・・・(5)
次に動作について説明する。
回転駆動部10が所望の回転角度Δθを実現するために、DC/DCコンバータ回路61で生成する電磁石印加電圧Vmを前掲の式(4)に設定し、その上で電磁石5を常時オンとした場合の正規化トルクτは、式(5)に対して式(3)で与えられる磁気吸引力Fを代入し、更に式(2)および式(4)で与えられる供給電流Iを代入することで、以下の式(6)で与えられる。
τ = {(g−LΔθ)/(g−Lθ)} − θ/Δθ ・・・(6)
式(6)に基づいて、回転駆動部10が所望の回転角度Δθだけ回転した場合の吸引力作用部2と電磁石鉄心5aとのギャップ長変化量LΔθに対して、ノミナルギャップ長gをそれぞれ3LΔθから7LΔθに設定して電磁石5を常時オンとした場合の、回転駆動部回転角度θと回転駆動部10に作用する正規化トルクτとの関係を示したものが図6である。
例えば、ノミナルギャップ長がg=7LΔθの場合では、回転駆動部回転角度θ=Δθを中心としてθ<Δθの場合には正規化トルクτ>0、θ>Δθの場合には正規化トルクτ<0となるため、電磁石印加電圧Vmを式(4)に設定して電磁石5をオンするだけで、回転駆動部10の回転角度はθ=Δθで平衡状態となって安定化し、この安定状態は少なくとも回転角度範囲0≦θ≦3Δθで保たれる。
一方、ノミナルギャップ長がg=5LΔθの場合では、回転駆動部回転角度θ=Δθを中心としてθ<Δθの場合には正規化トルクτ>0となるのに対し、θ>Δθの場合には大略θ<2.4Δθの範囲で正規化トルクτ<0、θ>2.4Δθの範囲で正規化トルクτ>0となる。
そのため、電磁石印加電圧Vmを式(4)に設定して電磁石5をオンした場合、回転駆動部10の回転角度はθ=Δθで平衡状態となって安定化するが、そのような安定状態は回転角度範囲0≦θ<2.4Δθにおいてのみ保たれる。
更に、ノミナルギャップ長がg=3LΔθの場合では、回転駆動部回転角度θ=Δθを中心としてθ<Δθおよびθ>Δθの双方において正規化トルクτ>0となるため、電磁石印加電圧Vmを式(4)に設定して電磁石5をオンした場合、回転駆動部10の回転角度はθ=Δθで平衡状態を保つことが不可能となり、回転駆動部10は正方向に回転遷移を続けて電磁石鉄心5aに吸着する。
以上説明したように、本実施の形態によるプロジェクション型映像表示装置の透過型画素ずらし機構は、オフ状態における電磁石5と吸引力作用部2との間のノミナルギャップ長gを、電磁石5をオンした場合に吸引力作用部2に作用する磁気吸引力とバネ部7を介して回転駆動部10に作用する復元トルクとのつり合いによって決定する平衡状態におけるギャップ長の変化量の3倍より大きく設定する。
従って、ノミナルギャップ長gを、g>3LΔθに設定することによって、電磁石印加電圧Vmを前掲の式(4)に設定して電磁石5をオンするだけで、回転駆動部10の回転角度がθ=Δθで平衡状態となって安定化し、かつ当該安定状態を所定の回転角度範囲(安定余裕)で保つことが可能となる。
このように、この実施の形態2の透過型画素ずらし機構により、必要な安定余裕のもとで、回転駆動部10の回転角度制御を角度検出センサを使用しないオープン制御によって安定に実現することが可能となり、角度検出センサの出力劣化による透過型画素ずらし機構の性能低下が生じず、かつ、電磁石駆動回路6を大幅に簡素化することができる。
実施の形態3.
図7は、実施の形態3による透過型画素ずらし機構を説明するための構成図であり、図7(a)は上面図、図7(b)は図7(a)の矢印Aの方向から見た側面図である。
図7において、図2と同一の符号を付したものは、同一または相当のものであることを示している。
なお、図7(a)および(b)における“G”は、回転駆動部10の重心位置を示している。
次に、動作について説明する。
回転駆動部10の回転軸4が、重心位置Gに対して所定のオフセット量εを隔てて配置された場合、回転駆動部10の質量をMとして、回転軸4回りの回転駆動部10の回転運動に応じて、以下の式(7)で表される不釣合い力が発生する。
不釣り合い力 = Mε(dθ/dt) ・・・ (7)
この不釣合い力は、バネ部7を介して固定部20側に伝達することにより、透過型画素ずらし機構およびプロジェクションTV内部における透過型画素ずらし機構の周辺機器を振動させる原因となるため、これを防止する必要がある。
そこで、本実施の形態における透過型画素ずらし機構では、回転駆動部10とバネ部7との結合位置によって決定する回転軸4を、重心位置Gとのオフセット量εがε = 0となるように配置している。
このとき、回転軸4回りの回転駆動部10の回転運動に対して、前掲の式(7)で表される不釣合い力が0となり、固定部20側に伝達する振動を必要最小限に抑制することが可能となる。
このように、本実施の形態による透過型画素ずらし機構により、回転駆動部10の回転角度θを、θ=0からθ=Δθまで台形波状に繰返し駆動した場合に、固定部20側に伝達する振動を必要最小限に抑制することができる。
以上説明したように、本実施の形態によるプロジェクション型映像表示装置の透過型画素ずらし機構においては、回転駆動部10の重心Gが、回転駆動部10とバネ部7の結合位置によって決定される回転駆動部回転軸4上に位置するようにしてある。
これにより、回転駆動部10の回転角度θを台形波状に繰返し駆動した場合に、固定部20側に伝達する振動を必要最小限に抑制することが可能となり、振動のない安定した動作をすることができる。
実施の形態4.
図8は、実施の形態4によるプロジェクション型映像表示装置の透過型画素ずらし機構におけるサブフレーム同期信号、電磁石駆動信号Smおよび回転駆動部10の回転軸4回りの回転角度θの関係を示すタイミング図である。なお、図5と同一の符号を付したものは、同一または相当のものであることを示している。
次に、動作について説明する。
図5(即ち、実施の形態1におけるサブフレーム同期信号、電磁石駆動信号Smおよび回転駆動部の回転角度θの関係を示すタイミング図)に示したように、サブフレーム同期信号Sin1およびサブフレーム同期信号Sin2の入力と同時に第1のオン時間TON1および第2のオフ時間TOFF2を生成した場合、サブフレーム同期信号Sin1の入力から回転駆動部10が実際に回転遷移を開始するまでの時間遅れTDON、およびサブフレーム同期信号Sin2の入力から回転駆動部10が実際に回転遷移を開始するまでの時間遅れTDOFFが発生する。
サブフレーム同期信号Sin1の入力から回転駆動部10の回転角度θが0からΔθに整定するまでの整定時間、およびサブフレーム同期信号Sin2の入力から回転駆動部10の回転角度θがΔθから0に整定するまでの整定時間を考えると、時間遅れTDON、および時間遅れTDOFFは整定時間短縮における障壁の1つとなるが、図5に示すように回転駆動部10をθ=0からθ=Δθまで台形波状に繰返し駆動する場合、時間遅れTDON、および時間遅れTDOFFはそれぞれ大略一定の時間間隔となる。
加えて、サブフレーム同期信号Sin1およびサブフレーム同期信号Sin2は、常に一定周期で電磁石駆動信号生成回路62に入力される。
そこで、本実施の形態による透過型画素ずらし機構では、図8に示すように、サブフレーム同期信号Sin1およびサブフレーム同期信号Sin2の入力タイミングに対して、第1のオン時間TON1および第2のオフ時間TOFF2の生成タイミングを、それぞれ図5における時間遅れTDONおよび時間遅れTDOFFに対応する時間間隔だけ早めて生成するように電磁石駆動信号生成回路62を構成している。
この構成により、サブフレーム同期信号Sin1の入力と大略同時に、回転駆動部10が回転角度θ=0から回転遷移を開始し、サブフレーム同期信号Sin2の入力と大略同時に、回転駆動部10が回転角度θ=Δθから回転遷移を開始するようになる。
そのため、サブフレーム同期信号Sin1の入力から回転駆動部10の回転角度θが0からΔθに整定するまでの整定時間、およびサブフレーム同期信号Sin2の入力から回転駆動部10の回転角度θがΔθから0に整定するまでの整定時間を、図5における時間遅れTDON、および時間遅れTDOFFに対応する時間間隔だけ短縮することが可能となる。
このように、本実施の形態による透過型画素ずらし機構によって、サブフレーム同期信号Sin1の入力から回転駆動部10の回転角度θが0からΔθに整定するまでの整定時間、およびサブフレーム同期信号Sin2の入力から回転駆動部10の回転角度θがΔθから0に整定するまでの整定時間を最小とすることができ、鏡面偏向型光変調器モジュール120から射出される表示映像と透過型画素ずらし機構における光学ガラス1の回転角度との整合性を増加させることができる。
以上説明したように、本実施の形態によるプロジェクション型映像表示装置の透過型画素ずらし機構においては、第1のオン時間TON1および第2オフ時間TOFF2の生成タイミングを、それぞれ所定の時間だけ早める。
これにより、回転駆動部10の回転遷移における整定時間を最小にすることができ、光学系から出力(即ち、鏡面偏向型光変調器モジュール120から出力)される表示映像と透過型画素ずらし機構における光学ガラス1の回転角度との整合性が増加する。
この発明は、高画質化および薄型化の双方を同時に図ることができるプロジェクション型映像表示装置の実現に有用である。
実施の形態1に係る透過型画素ずらし機構を用いたプロジェクション型映像表示装置の全体構成を示す概略図である。 実施の形態1に係るプロジェクション型映像表示装置の透過型画素ずらし機構の構成を説明するための図である。 図2(a)の矢印Bの方向から見たときの側面図である。 電磁石駆動回路の構成と動作を説明するため図である 実施の形態1における透過型画素ずらし機構の動作を説明するためのタイミング図である。 実施の形態2の透過型画素ずらし機構構における回転駆動部回転角と回転駆動部作用トルクの関係を示すグラフである。 実施の形態3に係るププロジェクション型映像表示装置の透過型画素ずらし機構を説明するための構成図である。 実施の形態4における透過型画素ずらし機構の動作を説明するためのタイミング図である。
符号の説明
1 光学ガラス
2 吸引力作用部
3 支持部材
4 回転駆動部回転軸、
5 電磁石
5a 電磁石鉄心
5b 電磁石巻線
6 電磁石駆動回路
7 バネ部
7a 板状バネ
7b 板状バネ
10 回転駆動部
20 固定部
61 DC/DCコンバータ回路、
62 電磁石駆動信号生成回路
63 スイッチング素子、
64 電磁石電流ターンオン速度改善用抵抗
65 フライホイールダイオード、
66 電磁石電流ターンオフ速度改善用ツェナダイオード
100 高輝度白色光源
110 コンデンサレンズ、
120 鏡面偏向型光変調器モジュール
130 プロジェクションレンズ、
140 映像表示面

Claims (5)

  1. 光学系からの投射映像を透過する光学ガラス、強磁性体で構成される吸引力作用部、一方に前記光学ガラスを、他方に前記吸引力作用部を固定した支持部材からなり、前記光学ガラスを所定角度回転駆動する回転駆動部と、
    前記吸引力作用部を電磁力によって吸引する電磁石、該電磁石の駆動タイミングを制御する電磁石駆動回路からなる固定部と、
    前記回転駆動部と前記固定部とを結合し、前記回転駆動部の回転軸回りの回転に応じて前記回転駆動部に対して復元トルクを作用させるバネ部とを備え、
    前記回転駆動部は、前記電磁石駆動回路による前記電磁石の駆動タイミング制御によって前記光学ガラスを透過して映像表示面に投射表示される映像が1フレームの前半と後半で半画素分ずれるように前記光学ガラスを回転駆動することを特徴とするプロジェクション型映像表示装置の透過型画素ずらし機構。
  2. 前記電磁石駆動回路は、前記電磁石に対して一定値の電磁石印加電圧を生成し、投射映像の第1のサブフレーム同期信号に応じて前記電磁石を第1のオン時間オンとし、前記第1のオン時間の後に前記電磁石を第1のオフ時間オフとし、更に前記第1のオフ時間の後に電磁石を常時オンとし、また、前記投射映像の第2のサブフレーム同期信号に応じて前記電磁石を第2のオフ時間オフとし、前記第2のオフ時間の後に前記電磁石を第2のオン時間オンとし、更に前記第2のオン時間の後に電磁石を常時オフとし、前記第1および第2のオン時間および前記第1および第2のオフ時間を任意に調整可能としたことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクション型映像表示装置の透過型画素ずらし機構。
  3. オフ状態における前記電磁石と前記吸引力作用部との間のノミナルギャップ長を、前記電磁石をオンした場合に前記吸引力作用部に作用する磁気吸引力と前記バネ部を介して前記回転駆動部に作用する復元トルクとのつり合いによって決定する平衡状態におけるギャップ長の変化量の3倍より大きく設定したことを特徴とする請求項1または2に記載のプロジェクション型映像表示装置の透過型画素ずらし機構。
  4. 前記回転駆動部の重心が、前記回転駆動部と前記バネ部の結合位置によって決定される回転駆動部回転軸上に位置することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプロジェクション型映像表示装置の透過型画素ずらし機構。
  5. 前記第1のオン時間および前記第2のオフ時間の生成タイミングを、それぞれ所定の時間だけ早めたことを特徴とする請求項2に記載のプロジェクション型映像表示装置の透過型画素ずらし機構。
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Cited By (5)

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