JP6515030B2 - 剥離した窒化ホウ素を含む組成物およびその組成物を形成する方法 - Google Patents

剥離した窒化ホウ素を含む組成物およびその組成物を形成する方法 Download PDF

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関連出願の相互参照
本出願は、2012年9月19日に出願された「剥離した窒化ホウ素を含む組成物およびその組成物を形成する方法」と題する米国特許仮出願第61/702,776号明細書、および2013年3月14日に出願された「剥離した窒化ホウ素を含む組成物およびその組成物を形成する方法」と題する米国特許出願第13/828,742号明細書の利益を主張し、それぞれは全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
本発明は、窒化ホウ素を含む組成物、特に剥離した窒化ホウ素を含む組成物およびその組成物を製造する方法に関する。本発明はまた、窒化ホウ素を含む熱伝導性組成物を、樹脂材料中で窒化ホウ素のインサイチュ(in situ)剥離により形成する方法に関する。
様々な電子および光電子デバイスの熱管理は、そのようなデバイスにおいて直面する厳しい問題のためにますます注目を引いている。サイズを縮小し機能を高める傾向は、パーソナルな携帯用電子デバイスにおいて継続している。出力密度、したがって放散する必要のある熱の密度は著しく増加し、そのデバイスにおいて良好な熱管理の提供に対するかなりの難問となる。同様に、発光ダイオード(LED)としても知られる光電子デバイスにおいて、電力消費およびルーメン出力が絶えず増加している。また、熱管理の問題は、例えば、自動車における電子コンポーネント、ハイブリッド車用の充電式バッテリーシステムおよび逆変換装置などの他の用途において広く一般的である。不十分な、または、効果のない熱管理は、デバイスの性能および長期信頼性に強く有害な影響をもたらす恐れがある。
現在、LED系の電球は、古い電球を置き換えるために使用されており、従来の「エジソン」ソケットにはまるように設計されている。エジソンソケットのみにLED電球をはめることは熱管理の問題を難化させるが、それは熱放散が自然対流によるものに限定されているからである。したがって、LED電球は、廃熱を効率的に十分に放散する、よく設計されたヒートシンクを必要とする。非効率的な熱管理は、LEDの接合温度(Tj)によって示される、LEDのより高い動作温度をもたらす。接合温度が115℃から135℃に上がると、LEDの使用寿命(30%の光出力を失うのにかかる時間、すなわちB30に達する時間として定義される)は、場合によっては80,000時間から20,000時間に減少し得る。
アルミニウムヒートシンクは、他の電子デバイスに使用されるヒートシンクとの類似性に基づく、LED用途に対する当然の選択である。しかしながら、LED電球用のアルミニウムヒートシンクの使用は幾つかの問題を提示する。問題の1つは、エジソンソケットからヒートシンクを電気的に絶縁することである。金属ヒートシンクとソケットの間の何らかの電気接続またはリークによって、据え付け中に極端に危険になり得る。別の問題はヒートシンクの複雑な形状であり、熱フィン形状のダイキャスティングは困難でありコストのかかる二次的機械加工作業を必要とする場合があるからである。アルミニウムヒートシンクはまた極めて重くなり得、電球の重量を、そして結果的に電球の輸送のコストを著しく追加することになり得る。最後に、アルミニウムヒートシンクは、消費者によって望まれる表面仕上げを滑らかにし、色を与えるために塗料の仕上げ工程を必要とする。
プラスチックヒートシンクはアルミニウムヒートシンクに対する代替である。プラスチックは、電気的に絶縁し、射出成型により複雑なヒートシンク構造に適用でき、軽量であり、美学的なまたはブランド化の要件を満たすために自由に着色することができる。プラスチックはまた幾つかの部分を統合する可能性を提示し、そのため電球全体の組立体をより単純にすることができる。しかし、プラスチックは、非常に不十分な熱伝導率(一般にわずかおよそ0.2W/mK)を有し、これは、アルミニウム(およそ200W/mK)よりほぼ2桁低い。したがって、プラスチックは、一般に、熱管理の問題に対処するには十分ではない。
充填剤は、多くの場合、独自の複合材料を製造するためにプラスチックに添加される。例えば、ガラス繊維のような補強充填剤は、プラスチックの機械的特性を改善するために添加される。同様に、黒鉛、カーボンブラックまたはカーボンナノチューブさえをも含む他の炭素形態が、最近、電気伝導性プラスチック系材料を製造するためにプラスチックに添加されている。黒鉛および金属粉末も熱伝導率を増強するために時には使用されるが、しかし、これは、通常、電気伝導率をも増加させる。それは、これらの特性が通常相伴うためである。しかしながら、例えば、シリカ、アルミナ、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素(六方晶または立方体の形態)などの幾つかのセラミック材料は、それらが良好な熱伝導体かつ電気絶縁体であるので、プラスチックを含む熱伝導性でなお電気絶縁性処方物を製造する好機を提示している。
窒化ホウ素プラスチック複合体が提案されているが、窒化ホウ素/プラスチック複合体には幾つかの欠点がある。窒化ホウ素は、配合されるプラスチック樹脂より10から40倍コストがかかり得る、またアルミニウム合金と比較して相対的に高価な材料である。性能の観点からは、窒化ホウ素/プラスチック複合体の面内熱伝導率は、例えば25−60重量%(15−45体積%)を超える窒化ホウ素の高い装填率でさえわずかおよそ2−10W/mKである。また、窒化ホウ素は非常に不活性で、樹脂によって容易に濡れない。このことは、充填剤とマトリクスの間の不完全な界面および大きな熱抵抗をもたらし、その影響を受けて複合体の熱伝導率を低下させ、したがって必要な熱伝導率を達成するのに必要とするBN装填率がより高くなる。より高い充填剤装填率は、これらの複合体のコストを押し上げ、熱管理用途において著しくコスト競争力を下げる。充填剤と樹脂の間の不十分な界面はまた複合体の不十分な物理的性質をもたらす。したがって、高い熱伝導率および最適の物理的性質を達成するために濡れの問題に取り組むことは避けられなくなる。
しかしながら、たとえ熱伝導性プラスチックの熱伝導率がアルミニウム金属ほど高くなくても、LED電球における熱管理用途、および他の対流が限定された用途については十分であることに留意することは重要である。窒化ホウ素/プラスチック複合体は異方性であり、そのことも窒化ホウ素/プラスチック複合体の適用可能性を限定し得る問題になり得る。
六方晶BNの結晶構造を図1に示す。a−b結晶面は、緊密な、共有結合で結合したホウ素および窒素原子でできている。a−b面は、弱いファンデルワールス力によって保持されたc方向に沿って繰り返される。この結晶構造のために、六方晶BN粒子の天然の粒子形状は小板状であり、通常、アスペクト比(約10−50)を有する。
異方性が許容される場合、BNの大きいアスペクト比は利点になり得る。通常、他がすべて等しければ、アスペクト比が大きいほど熱伝導率は高い。
図1に示す六方晶BNの結晶構造は黒鉛に非常に類似している。黒鉛の剥離は、黒鉛粒子のアスペクト比を上げ、熱伝導率性能を高める方法として使用されている。黒鉛とは対照的に、六方晶BNの剥離は、ホウ素および窒素原子の部分的なイオン性または極性の特性のために極端に困難である。BN結晶のインターカレーションおよび剥離は、実験室で特別に困難な手段によって実証されているが、しかし、スケールアップおよび商業化に対してはこのことが幾つかの難問を呈する(Shen et al. “Intercalation of Hexagonal Boron Nitride by Strong Oxidizers and Evidence for the Metallic Nature of the Products”, Journal of Solid State Chemistry, vl47, pp74−81 (1999).)。たとえBN結晶が成功裡に剥離されたとしても、これらのナノスケールの大表面積材料を樹脂に配合し、マトリクスによって充填剤の良好な分散および濡れを達成することもまた非常に困難である。
一態様において、本発明は、剥離した窒化ホウ素を含む組成物を提供する。別の態様において、本発明は、剥離した窒化ホウ素を含む組成物を製造する方法を提供する。組成物は高い熱伝導率を示すことができる。
一実施形態において、本発明は、組成物であって、樹脂材料、剥離した窒化ホウ素、任意の官能基化添加剤、および六方晶窒化ホウ素の硬度より大きな硬度を有する硬質充填剤材料を含み、ここで、剥離した窒化ホウ素は、硬質充填剤の存在下で窒化ホウ素結晶を樹脂材料と混合することによりインサイチュで製造される、組成物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、剥離した窒化ホウ素を含む熱伝導性組成物を形成する方法であって、窒化ホウ素結晶と窒化ホウ素結晶より大きな硬度を有する硬質充填剤材料とを樹脂材料中で混合することにより、インサイチュで窒化ホウ素結晶を剥離する工程を含む、方法を提供する。
樹脂マトリクス中の窒化ホウ素結晶のインサイチュ剥離によって、樹脂材料との配合前に別々の工程において窒化ホウ素を剥離する必要なしで相対的に高い熱伝導率を示す組成物の形成が可能になる。
一態様において、本発明は、組成物であって、樹脂材料、剥離した窒化ホウ素、任意の官能基化添加剤、および六方晶窒化ホウ素の硬度より大きな硬度を有する硬質充填剤材料を含み、ここで、剥離した窒化ホウ素は、硬質充填剤の存在下で窒化ホウ素結晶を樹脂材料と混合することによりインサイチュで製造される組成物を提供する。
一実施形態において、本組成物は、約15重量パーセントから約60重量パーセントの窒化ホウ素;約1重量パーセントから約55重量パーセントの硬質充填剤材料;約0から約15重量パーセントの官能基化添加剤;および約20重量パーセントから約75重量パーセントの樹脂材料を含む。
一実施形態において、本組成物は、約10重量パーセントから約50重量パーセントの窒化ホウ素;約20重量パーセントから約50重量パーセントの硬質充填剤材料;約0.1から約7重量パーセントの官能基化添加剤;および約20重量パーセントから約75重量パーセントの樹脂材料を含む。
一実施形態において、本組成物は約15体積パーセントから約50体積パーセントの窒化ホウ素を含む。
一実施形態において、剥離した窒化ホウ素を含む組成物は、硬質充填剤材料を欠く組成物中の窒化ホウ素の量より多数の窒化ホウ素粒子を有する。
一実施形態において、剥離した窒化ホウ素は約1ミクロン以下;約0.5ミクロン以下;さらに約0.2ミクロン以下の平均厚さを有する。
一実施形態において、硬質充填剤材料と窒化ホウ素の比は、体積で少なくとも約20:1から約1:20;体積で約15:1から約1:15;体積で約10:1から約1:10;体積で約3:1から1:3である。硬質充填剤材料と窒化ホウ素の比が少なくとも体積で約2:1から約1:2;さらに体積で約1:1である、請求項1から8のいずれかに記載の組成物。
一実施形態において、窒化ホウ素結晶の直径は0.5ミクロンを超える。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の直径は1ミクロンを超える。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の直径は3ミクロンを超える。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の直径は8ミクロンを超える。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の直径は12ミクロンを超える。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の直径は25ミクロンを超える。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の直径は40ミクロンを超える。
一実施形態において、窒化ホウ素結晶の表面積は50m2/g未満である。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の表面積は20m2/g未満である。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の表面積は15m2/g未満である。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の表面積は10m2/g未満である。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の表面積は5m2/g未満である。一実施形態において、BN結晶の表面積は1.5m2/g未満である。
一実施形態において、窒化ホウ素の黒鉛化指数は4未満;2未満;1.5未満;1.0未満である。
一実施形態において、硬質充填剤材料は、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、シリカ、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、炭化ケイ素、チタニア、炭化タングステン、窒化チタン、立方晶窒化ホウ素、ダイヤモンド、またはそれらの2種以上の組み合わせから選ばれる。
一実施形態において、硬質充填剤材料は約4.5以上のモース硬度を有する。一実施形態において、硬質充填剤材料は、約2から約9.5のモース硬度を有する。
一実施形態において、官能基化添加剤はシランである。一実施形態において、シランは、メルカプトシラン、アルカクリルオキシシラン、ビニルシラン、ハロシラン、チオカルボキシラートシラン、ブロック化メルカプトシラン、またはそれらの2種以上の組み合わせから選ばれる。
一実施形態において、官能基化添加剤は約1重量パーセントから約10重量パーセントの量で存在する。
一実施形態において、本組成物は約5W/mK以上の熱伝導率を有する。一実施形態において、本組成物は約5W/mKから約15W/mKの熱伝導率を有する。
一実施形態において、本発明は、剥離した窒化ホウ素を含む熱伝導性組成物を形成する方法であって、窒化ホウ素結晶および窒化ホウ素結晶より高い硬度を有する硬質充填剤材料を樹脂材料中で混合することにより、窒化ホウ素結晶をインサイチュで剥離する工程を含む方法を提供する。
これらおよび他の態様は、以下の詳細な記載を参照してさらに理解される。
六方晶窒化ホウ素の結晶構造を示す。 剥離していない40%の窒化ホウ素を含むナイロン組成物のSEM像である。 樹脂中で配合または分散されていない高結晶性の窒化ホウ素を示すSEM像である。 本発明の一実施形態に従って調製された剥離した窒化ホウ素を含むナイロン組成物のSEM像である。 本発明の一実施形態に従って調製された剥離した窒化ホウ素を含むナイロン組成物のSEM像である。
本発明は、樹脂マトリクス中に並べられた剥離した窒化ホウ素を含む組成物を提供する。本組成物は、樹脂マトリクスと、剥離した窒化ホウ素と、六方晶窒化ホウ素結晶の硬度より高い硬度を有する、樹脂マトリクスに分散した充填剤材料とを含む。本発明は、また、樹脂マトリクス中の窒化ホウ素のインサイチュ剥離を含む、組成物を形成する方法を提供する。
剥離した窒化ホウ素を含む組成物を形成する方法は、(剥離されていない)結晶性窒化ホウ素材料の硬度より高い硬度を有する材料の存在下で結晶性窒化ホウ素を樹脂材料に混合する工程を含む。本発明者らは、結晶性窒化ホウ素より高い硬度を有する材料の存在下で結晶性窒化ホウ素を樹脂マトリクスへ混合すると、窒化ホウ素結晶の剥離をもたらすことを見いだした。窒化ホウ素結晶の剥離がインサイチュで生じる。結果として得られた材料は、硬質充填剤材料の全くない同様の組成物より高い熱伝導率を有する。窒化ホウ素結晶のインサイチュ剥離によって、窒化ホウ素を剥離する別々の工程およびそれに続く樹脂材料への剥離した窒化ホウ素の配合なしで高い熱伝導率の形成が可能になる。
結晶性窒化ホウ素および樹脂材料の混合は任意の適切な混合方法を使用して遂行することができる。混合は、樹脂材料を混合するのに適する任意の型の混合設備または用具によって遂行することができる。適切な混合設備の例は、ブラベンダーミキサー、バンバリミキサー、ロールまたは1組のロール、ニーダー、コニーダー、単軸押出機、二軸押出機などを含むがこれらに限定されない。
窒化ホウ素成分は、当該分野で公知のプロセスによって製造された、結晶性または部分的に結晶性の窒化ホウ素粒子を含む。これらには、米国特許第6,652,822号明細書に開示されている、プラズマガスを使用するプロセスで製造されたミクロンサイズ範囲の球状BN粒子;米国特許出願公開第2001/0021740号明細書に開示されている、結合剤によって一緒に結合され続いて噴霧乾燥した不規則な非球状BN粒子から形成された球状窒化ホウ素凝集体を含むhBN粉末;米国特許第5,898,009号明細書および第6,048,511号明細書に開示されている加圧プロセスから製造されたBN粉末;米国特許出願公開第2005/0041373号明細書に開示されているBN凝集粉末;米国特許出願公開第2004/0208812A1号明細書に開示されている高い熱拡散率を有するBN粉末;および米国特許第6,951,583号明細書に開示されている高度に薄層に分かれたBN粉末が含まれる。これらはまた形態学的に小板のBN粒子を含む。
一実施形態においてBN粉末は、少なくとも50ミクロン(μm)の平均粒径を有する。別の実施形態において、BN粉末は約1μmから約500μm;約5μmから約100μm;さらに約10μmから約30μmの平均粒径を有する。一実施形態において、BN粉末は、10μmを超える平均粒径を有する、hBN小板の不規則に成形された凝集体を含む。本明細書および特許請求の範囲中の他の箇所のように、ここでも、数値を組み合わせて新規または非開示の範囲を形成することができる。粒径は堀場LA300粒径分布分析計を使用して測定することができ、分析される(例えば、BN)粒子は、必要とする透過率を満たすように調節された量で導入される。2、3滴の2%Rhodapex CO−436を粉末の分散を改善するために加えることができ、粒径は3秒の超音波処理後レーザー回折を使用して測定することができる。測定から得られる粒径分布は、体積基準でプロットすることができ、D90は、分布の第90百分位数を表す。
別の実施形態において、BN粉末は、hBN小板の球状凝集体の形態をしている。球状BN粉末の一実施形態において、凝集体は、約10μmから約500μmの平均凝集体粒度分布(ASD)または直径を有する。別の実施形態において、BN粉末は、約30μmから約125μmの範囲のASDを有する球状凝集体の形態をしている。一実施形態において、ASDは約74から約100ミクロンである。別の実施形態においては、約10μmから約40μmである。本明細書および特許請求の範囲中の他の箇所のように、ここでも、数値を組み合わせて新規または非開示の範囲を形成することができる。
一実施形態において、BN粉末は、少なくとも約1ミクロン、通常約1μmから20μmの間のb軸に沿った平均長、および約5ミクロン以下の厚さを有する小板の形態をしている。別の実施形態において、粉末は、約20から約300の平均アスペクト比を有する小板の形態をしている。
一実施形態において、窒化ホウ素結晶の直径は0.5ミクロンを超える。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の直径は1ミクロンを超える。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の直径は3ミクロンを超える。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の直径は8ミクロンを超える。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の直径は12ミクロンを超える。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の直径は25ミクロンを超える。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の直径は40ミクロンを超える。
一実施形態において、窒化ホウ素結晶の表面積は50m2/g未満である。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の表面積は20m2/g未満である。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の表面積は15m2/g未満である。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の表面積は10m2/g未満である。一実施形態において、窒化ホウ素結晶の表面積は5m2/g未満である。一実施形態において、BN結晶の表面積は3m2/g未満である。一実施形態において、BN結晶の表面積は1.5m2/g未満である。
一実施形態において、BNは、少なくとも0.12;少なくとも0.20;少なくとも0.30;少なくとも0.45;少なくとも0.55の結晶化指数を有する高配向六方晶構造を有するh−BN粉末である。別の実施形態において、BN粉末は、約0.20から約0.55;約0.30から約0.55;さらに約0.40から約0.55の結晶化指数を有する。本明細書および特許請求の範囲中の他の箇所のように、ここでも、数値を組み合わせて新規または非開示の範囲を形成することができる。
一実施形態において、窒化ホウ素は、4未満;2未満;1.5未満、さらに1未満の黒鉛化指数を有する。別の実施形態において、窒化ホウ素は約0.1から約4;約0.5から約3;さらに約1から約2の黒鉛化指数を有する。本明細書および特許請求の範囲中の他の箇所のように、ここでも、数値を組み合わせて新規または非開示の範囲を形成することができる。
一実施形態において、剥離した窒化ホウ素は、約1ミクロン以下;約0.5ミクロン以下;さらに約0.2ミクロン以下の平均厚さを有する。
結晶性窒化ホウ素は、(剥離していない)結晶性窒化ホウ素の硬度より高い硬度を有する硬質充填剤材料と混合される。硬度値は、例えば、モース硬度、ヌープ硬度、ビッカース硬度、ロックウェル硬度などの硬度の尺度から選ぶことができる。一実施形態において、硬度値はモース硬度値に基づく。一実施形態において、硬質充填剤材料は、2以上;3以上;4以上;5以上;6以上;さらに8以上のモース硬度を有する。一実施形態において、硬質材料は、約2から約9;約3から約8;約4.0から約7.5;さらに約4.5から約6.5のモース硬度を有する。本明細書および特許請求の範囲中の他の箇所のように、ここでも、数値を組み合わせて新規または非開示の範囲を形成することができる。
硬質充填剤材料は、特定の目的または意図した使用のために要望に応じて選択することができる。適切な硬質材料の例は、例えば、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化ベリリウム、酸化イットリウム、酸化ハフニウムなどの金属酸化物;例えば、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、立方晶窒化ホウ素などの窒化物;シリカ;炭化物、例えば、炭化ケイ素、炭化チタン、炭化タンタル、炭化ベリリウム、炭化ホウ素など;ホウ化物、例えば、ホウ化ジルコニウム、二ホウ化チタン、ホウ化アルミニウム、他の酸化物、窒化物、酸窒化物、炭化物、ホウ化物、ケイ化物、またはそれらの2種以上の組み合わせなどを含むがこれらに限定されない。粒子または金属または純元素は、また、アルミニウム、銀、銅、青銅、黄銅、ホウ素、ケイ素、ニッケル、ニッケル合金、タングステン、タングステン合金などの粉末、粒子または薄片、例えばアパタイト、長石、トパーズ、ガーネット、アンダルサイト、石綿、バライト、フリント蛍石、ヘマタイト、黄鉄鉱、石英などの鉱物を含むがこれらに限定されない使用に適する場合がある。ペロブスカイトなどの十分な硬度の他の多原子分子、チタン酸塩、ケイ酸塩、カルコゲニドなども適切な硬質充填剤材料になり得る。組成物が2種以上の硬質充填剤材料を含むことができることは理解されよう。
硬質充填剤材料は、100ミクロン未満;50ミクロン未満;30ミクロン未満;20ミクロン未満;15ミクロン未満;10ミクロン未満;3ミクロン未満;1ミクロン未満;さらに100ナノメートル未満の平均粒径を有することができる。一実施形態において、硬質充填剤材料は、約50ナノメートルから約100ミクロン;約100ナノメートルから約50ミクロン;約250ナノメートルから約30ミクロン;約500ナノメートルから約25ミクロン;さらに約1から約15ミクロンの平均粒径を有する。本明細書および特許請求の範囲中の他の箇所のように、ここでも、数値を組み合わせて新規または非開示の範囲を形成することができる。
一実施形態において、熱伝導性組成物は、例えばシラン添加剤などの官能基化添加剤を含む。一実施形態において、シラン添加剤は、アクリロキシシラン、ビニルシラン、ハロシラン(例えば、クロロシラン)、メルカプトシラン、チオカルボキシラートシラン、ブロック化メルカプトシラン、またはそれらの2種以上の組み合わせから選ぶことができる。一実施形態において、熱伝導性組成物は、約0.1から約6重量%;約1.5から約4重量%;さらに約2.7から約3.7重量%の官能基化添加剤を含むことができる。本明細書および特許請求の範囲中の他の箇所のように、ここでも、数値を組み合わせて新規または非開示の範囲を形成することができる。
シラン添加剤は、組成物の加工のどの時点でも添加することができる。一実施形態において、シラン添加剤は、混合工程のどの時点でもインサイチュで添加することができる。別の実施形態において、シランは、混合または加工設備に導入する前に充填剤または充填剤組成物に添加される。
シランに加えて、他の様々な種類の官能基化添加剤を充填剤と樹脂マトリクスの間の界面を改善するために添加することができる。官能基化添加剤の他の例は、チタナートおよびジルコナート(例えば、KenrichによるKen−react)などの有機金属化合物、アルミナート、超分散剤(例えばルーブリゾールによるソルスパース)、マレイン化ポリブタジエン樹脂またはスチレン無水マレイン酸コポリマー(例えば、Cray Valleyからのもの)などのマレイン化オリゴマー、脂肪酸またはワックスおよびその誘導体、ならびにイオン性または非イオン性の界面活性剤を含む。これらの官能基化添加剤は、1重量%から約15重量%;または約3重量%から約12重量%;さらに約5重量%から10重量%で使用されてもよい。本明細書および特許請求の範囲中の他の箇所のように、ここでも、数値を組み合わせて新規または非開示の範囲を形成することができる。
充填剤材料および任意の官能基化添加剤(例えば、シラン)は、樹脂に別々に、またはブレンド物として添加することができる。一態様において、充填剤材料は、窒化ホウ素、硬質充填剤材料およびシランのブレンド物として提供される。
一実施形態において、熱伝導性充填剤は、窒化ホウ素、硬質充填剤材料、官能基化添加剤(例えば、シラン添加剤)、および任意の他の充填剤材料のブレンド物または複合体として与えられる。一実施形態において、熱伝導性充填剤組成物は、約15重量パーセントから約70重量パーセントの量の窒化ホウ素;約1重量パーセントから約75重量パーセントの量の硬質充填剤;約0.1重量パーセントから約6重量パーセントの量の官能基化添加剤を含むブレンドした組成物を含む。一実施形態において、熱伝導性充填剤組成物は、約25重量パーセントから約60重量パーセントの量の窒化ホウ素;約15重量パーセントから約60重量パーセントの量の硬質充填剤材料;約0.5重量パーセントから約5重量パーセントの量の官能基化添加剤を含むブレンドした組成物を含む。一実施形態において、熱伝導性充填剤組成物は、約30重量パーセントから約50重量パーセントの量の窒化ホウ素;約20重量パーセントから約50重量パーセントの量の硬質充填剤材料;約1重量パーセントから約3.5重量パーセントの量の官能基化添加剤を含むブレンドした組成物を含む。一実施形態において、熱伝導性充填剤組成物は、約35重量パーセントから約45重量パーセントの量の窒化ホウ素;約30重量パーセントから約40重量パーセントの量の硬質充填剤材料;約1.5重量パーセントから約2.5重量パーセントの量の官能基化添加剤を含むブレンドした組成物を含む。なお別の実施形態において、熱伝導性充填剤は、約15重量パーセントから約40重量パーセントの量の窒化ホウ素;約5重量パーセントから約50重量パーセントの量の硬質充填剤材料;約1重量パーセントから約4重量パーセントの量のシラン添加剤を含むブレンドした組成物を含む。一実施形態において、本組成物は、約15重量パーセントから約60重量パーセントの窒化ホウ素、約1重量パーセントから約55重量パーセントの硬質充填剤材料;約0から約15重量パーセントの官能基化添加剤;および約20重量パーセントから約75重量パーセントの樹脂材料を含む。一実施形態において、本組成物は、約10重量パーセントから約50重量パーセントの窒化ホウ素、約20重量パーセントから約50重量パーセントの硬質充填剤材料;約0.1から約7重量パーセントの官能基化添加剤;および約20重量パーセントから約75重量パーセントの樹脂材料を含む。本明細書および特許請求の範囲中の他の箇所のように、ここでも、数値を組み合わせて新規または非開示の範囲を形成することができる。
一実施形態において、ブレンドした充填剤組成物は、窒化ホウ素、硬質充填剤材料、シラン添加剤、およびガラス繊維またはガラス薄片を含む。本明細書において使用する場合、「ガラス繊維」はまたガラス薄片を指すことができ、ガラス薄片を包含する。
複合体またはブレンドした充填剤組成物は、充填剤組成物中の様々な成分を混合する任意の適切な方法によって調製することができる。一実施形態において、窒化ホウ素、硬質充填剤材料、および任意の追加の充填剤がブレンダー中で一緒に混合され、シラン添加剤がブレンダーへ導入される。複合体またはブレンドした充填剤組成物は、成分材料の実質的に均一な混合物またはブレンド物にすることができる。
窒化ホウ素、硬質充填剤材料およびシラン(および任意の他の充填剤材料、例えば、金属酸化物)のブレンド物をブレンドし、樹脂組成物への導入前に処理して窒化ホウ素および硬質充填剤材料のブレンド物にシランを共有結合で結合することができる。適切なブレンド方法は、様々な増圧バー、パドルブレンダー、リボンブレンダーなどを備えたV型ブレンダーである。これは、窒化ホウ素、硬質充填剤材料およびシランのブレンド物を、シランを加水分解しまた加水分解されたシランが充填剤表面と反応することを可能にする条件にかけることにより遂行することができる。一実施形態において、ブレンドした充填剤の処理は、湿気および熱への材料の曝露によって実行することができる。いかなる特定の理論にも束縛されないが、窒化ホウ素およびシランのブレンド物を含む充填剤の熱処理は、充填剤上でシランの縮合を引き起こし、化学反応し、シランを充填剤表面に結合することができる。本発明者らは、樹脂組成物において使用する前のブレンドした充填剤組成物の熱処理が、組成物の熱伝導率を改善することができることを見いだした。ブレンドした充填剤は、樹脂組成物の加工中に、シランを充填剤材料に結合可能な温度に曝露することができるが、充填剤材料に結合していないシラン材料は、可能性として高い加工温度で蒸発することができる。
一実施形態において、窒化ホウ素、硬質充填剤材料およびシランのブレンド物は、50℃で72時間の対流オーブンでの加熱によって処理することができる。別の実施形態において、窒化ホウ素、金属酸化物および任意のガラス繊維およびシランを含む充填剤ブレンド物は60℃で4時間熱処理することができる。一実施形態において、熱処理は80℃2時間である。一実施形態において、熱処理は制御された湿度条件下で実行される。一実施形態において、熱処理は50℃および相対湿度50%で24時間実行される。
ポリマーマトリクス材料は特定の目的または意図した用途のために要望に応じて任意の高分子または樹脂材料を含むことができる。一実施形態において、樹脂材料は熱可塑性材料であってもよい。別の実施形態において、樹脂材料は熱硬化性材料であってもよい。適切な樹脂材料の例としては、ポリカルボナート;アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)(C884633N);ポリカルボナート/アクリロニトリルブタジエンスチレンアロイ(PC−ABS);ポリブチレンテレフタラート(PBT);ポリエチレンテレフタラート(PET);ポリフェニレンオキシド(PPO);ポリフェニレンスルフィド(PPS);ポリフェニレンエーテル;ポリスチレン含有変性ポリフェニレンエーテル;液晶高分子;ポリスチレン;スチレン−アクリロニトリルコポリマー;ゴム強化ポリスチレン;ポリエーテルケトン(PEEK);アクリル酸およびメタクリル酸のアルキルエステルのポリマーおよびコポリマーなどのアクリル樹脂;スチレン−メタクリル酸メチルコポリマー;スチレン−メタクリル酸メチル−ブタジエンコポリマー;ポリメタクリル酸メチル;メタクリル酸メチル−スチレンコポリマー;ポリ酢酸ビニル;ポリスルホン;ポリエーテルスルホン;ポリエーテルイミド;ポリアリレート;ポリアミドイミド;ポリ塩化ビニル;塩化ビニル−エチレンコポリマー;塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー;ポリイミド、ポリアミド;ポリエチレンなどのポリオレフィン;超高分子量ポリエチレン;高密度ポリエチレン;直鎖状低密度ポリエチレン;ポリエチレンナフタラート;ポリエチレンテレフタラート;ポリプロピレン;塩素化ポリエチレン;エチレンアクリル酸コポリマー;ポリアミド、例えば、ナイロン6、ナイロン6,6など;フェニレンオキシド樹脂;フェニレンスルフィド樹脂;ポリオキシメチレン;ポリエステル;ポリ塩化ビニル;塩化ビニリデン/塩化ビニル樹脂;およびポリスチレンなどのビニル芳香族樹脂;ポリ(ビニルナフタレン);ポリ(ビニルトルエン);ポリイミド;ポリアリールエーテルエーテルケトン;ポリフタルアミド;ポリエーテルエーテルケトン;ポリアリールエーテルケトン、ならびにそれらの2種以上の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
樹脂マトリクス材料の選択は、窒化ホウ素/樹脂複合材料が使用される用途の特定の要件に依存し得る。例えば、耐衝撃性、引張強度、動作温度、熱変形温度、障壁特性などの特性はすべて、ポリマーマトリクス材料の選択によって影響される。
幾つかの実施形態において、樹脂マトリクス材料は、1種または複数のポリアミド熱可塑性ポリマーマトリクスを含むことができる。ポリアミドポリマーは、主鎖にアミド結合(−NHCO−)を含む高分子であり、摂氏約300度未満の温度で熱溶融する。適切なポリアミド樹脂の具体的な例としては、ポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリテトラメチレンアジポアミド(ナイロン46)、ポリヘキサメチレンアジポアミド(ナイロン66)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン610)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン612)、ポリウンデカメチレンアジポアミド(ナイロン116)、ポリウンデカンアミド(ナイロン11)、ポリドデカンアミド(ナイロン12)、ポリトリメチルヘキサメチレンテレフタルアミド(ナイロンTMHT)、ポリヘキサメチレンイソフタルアミド(ナイロン61)、ポリヘキサメチレンテレフタル/イソフタルアミド(ナイロン6T/61)、ポリノナメチレンテレフタルアミド(ナイロン9T)、ポリビス(4−アミノシクロヘキシル)メタンドデカミド(ナイロンPACM12)、ポリビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタンドデカミド(ナイロンジメチルPACM12)、ポリメタキシリレンアジポアミド(ナイロンMXD6)、ポリウンデカメチレンテレフタルアミド(ナイロン11T)、ポリウンデカメチレンヘキサヒドロテレフタルアミド(ナイロン11T(H))、ならびにその共重合ポリアミドおよび混合ポリアミドが挙げられるが、これらに限定されない。これらの中でも、ナイロン6、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン9T、ナイロンMXD6、ならびにその共重合ポリアミドおよび混合ポリアミドは、利用可能性、取り扱いのしやすさなどの意味において、良い例である。
熱硬化性樹脂の例としては、シリコーン、エポキシ、アクリル樹脂、フェノール樹脂が挙げられるがこれらに限定されない。
基剤高分子樹脂材料を、例えば耐衝撃性、UV安定性、難燃性などの他の特性を改変するために窒化ホウ素または硬質充填剤材料以外に他の充填剤または添加剤を用いて改変するかまたは付与することができることは理解されよう。
組成物(樹脂、窒化ホウ素および硬質充填剤材料成分の混合前または後の)は、約20重量%から約80重量%のポリマーマトリクス;約20重量%から約70重量%のポリマーマトリクス;約35重量%から約65重量%のポリマーマトリクス;さらに約42重量%から約58重量%のポリマーマトリクスを含むことができる。組成物は、約15重量%から約70重量%の窒化ホウ素;約20重量%から約50重量%;約25重量%から約40重量%の窒化ホウ素;さらに約30重量%から約35重量%の窒化ホウ素を含むことができる。本組成物は、約10重量%から約70重量%の硬質充填剤材料;約15重量%から約50重量%の硬質材料;約17重量%から約30重量%の硬質材料;さらに約20重量%から約25重量%の硬質材料を含むことができる。一実施形態において、窒化ホウ素は、組成物合計重量の約5重量パーセントから約60重量パーセントの量で存在し;硬質充填剤材料は、組成物合計重量の約10重量パーセントから約55重量パーセントの量で存在し;樹脂材料は、組成物合計重量の約20重量パーセントから約75重量パーセントの量で存在する。本明細書および特許請求の範囲中の他の箇所のように、ここでも、数値を組み合わせて新規または非開示の範囲を形成することができる。
本発明者らは、硬質充填剤材料の存在下で結晶性窒化ホウ素を樹脂材料と混合すると、樹脂マトリクス中で窒化ホウ素のインサイチュ剥離をもたらし、剥離した窒化ホウ素を含む組成物を与えることを見いだした。剥離した窒化ホウ素を含む組成物は、剥離した窒化ホウ素を含まない組成物と比較してより高いアスペクト比の窒化ホウ素粒子を有することができる。一実施形態において、剥離した窒化ホウ素を含む組成物は、体積で約20:1から約1:20;約15:1から約1:15;約10:1から約1:10;約8:1から約1:8;約5:1から約1:5;約3:1から約1:3;約2:1から1:2;さらに約1:1の硬質充填剤と窒化ホウ素材料の比(HM:BN)を有する。一実施形態において、剥離した窒化ホウ素を含む組成物中のHM:BN比は、約20:1から約1:1;約1:10から約1:8;約1:5から約1:3;さらに約1:2から約1:1である。本明細書および特許請求の範囲中の他の箇所のように、ここでも、数値を組み合わせて新規または非開示の範囲を形成することができる。
剥離した窒化ホウ素を含む組成物は、一般に、同一重量パーセントの窒化ホウ素を含むが硬質充填剤材料の全くない組成物の熱伝導率より、硬質充填剤材料からの熱伝導率への何らかの寄与に加えて、高い熱伝導率を有する。一実施形態において、剥離した窒化ホウ素を含む組成物は、窒化ホウ素および硬質充填剤材料のLewis Nielsenモデルに基づいて予測される熱伝導率より高い熱伝導率を有する。一実施形態において、剥離した窒化ホウ素を含む組成物は、約5W/mK以上;約6W/mK以上;約7.5W/mK以上:約10W/mK以上;さらに約12W/mK以上の熱伝導率を有する。一実施形態において剥離した窒化ホウ素を含む組成物は、約5W/mKから約15W/mK;約6W/mKから約12W/mK;約7.5W/mKから約10W/mKの熱伝導率を有する。本明細書および特許請求の範囲中の他の箇所のように、ここでも、数値を組み合わせて新規または非開示の範囲を形成することができる。
本発明は、剥離した窒化ホウ素を含む組成物の様々な態様、実施形態、および樹脂マトリクス中での窒化ホウ素のインサイチュ剥離によりその組成物を形成するプロセスに関して記載された。本発明は、以下の実施例に関してさらに理解することができる。実施例は、本発明の態様および追加の実施形態を説明するためのみにあり、そこに記載される特定の実施形態に本発明を限定するようには意図されない。
実施例1−21
ブラベンダー・プラスチコーダー・バッチミキサー中で窒化ホウ素粉末(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズから入手可能なPT110)を酸化亜鉛(U.S. Zincから入手可能なAZ066XL)とともにナイロン6(シグマ・アルドリッチからの)にシラン添加剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズから入手可能なNXTシラン)とともに8分間245℃で配合する。配合試料を、約0.3mmの厚さを有する4”x4”のシートに圧縮成型した。窒化ホウ素、酸化亜鉛、ナイロン6およびシランの濃度を表1に示す。組成物から酸化亜鉛を除いていること以外、比較例1は実施例と同様の方式で調製する。
実施例32
実施例32は、酸化マグネシウム(宇部興産(日本)から入手可能なRF−10CS)を硬質材料として酸化亜鉛の代わりに使用する以外、実施例1−24と同様の方式で調製される。実施例32の詳細を表2に示す。
表1および2で示すように、硬質充填剤材料(例えば、酸化亜鉛または酸化マグネシウム)を含む組成物は、硬質材料を含まない比較例1より高い熱伝導率を有する。重要なことに、硬質充填剤材料を含む組成物は、予測された熱伝導率を超える熱伝導率を示した。Lewis Nielsenモデルは複合体の熱伝導率を予測するために使用することができ、以下の式によって与えられる:
上記式において、Kfは充填剤の熱伝導率であり、Kmはマトリクスの熱伝導率、Kcは最終複合体の熱伝導率であり、Φは系における充填剤の体積分率であり、Φmは充填剤系の最大充填率である。高いアスペクト比の充填剤に関しては、Aは、上記に示すような充填剤のアスペクト比と関係するが、充填剤の配向の程度にも依存する。充填剤が完全に配列する場合、Aは上に示すようにアスペクト比を2倍に設定する。式1からわかるように、充填剤のアスペクト比が大きいほどAの値は大きくなり、よって熱伝導率は高くなる。このモデルは、複数の充填剤を含む熱伝導率を予測するために拡張して、硬質材料による複合体の熱伝導率への直接の寄与を割り引いた。このモデルによって予測された熱伝導率を超えることは、観察された剥離を暗示している可能性がある。比較例2および3の処方物は法外に高コストになる非常に高い装填率にもかかわらず、これらのデータは剥離されたBNを暗示している可能性がある。本プロセスは低いBN装填率で剥離したBNを提供する。
さらに、同様の窒化ホウ素装填率で、硬質材料を含む組成物は、比較例1(実施例1、6、8−13、16および20−21を参照)より多数の窒化ホウ素粒子を有し、これは窒化ホウ素が剥離されたことを示唆する。SEM像は、硬質材料と配合した試料中の窒化ホウ素の剥離を示す。図2は、比較例1の断面の後方散乱SEM像である。図2において、窒化ホウ素粒子は、マトリクス中でかなりうまく分散し、厚さ約2.5ミクロンを有する。これは、樹脂材料中で分散していないPT110結晶のSEM分析と一致する(図3を参照)。図4および5はそれぞれ実施例1および5のSEM像であり、硬質材料と配合した組成物が窒化ホウ素の剥離をもたらしたことを示す。実施例1において、剥離した窒化ホウ素のシートは、約0.15ミクロンの厚さおよび約13から約50のアスペクト比を有する。実施例5において、剥離した窒化ホウ素のシートは、約0.2ミクロンの厚さおよび約8から約58のアスペクト比を有する。
実施例33−38
窒化ホウ素、酸化亜鉛、任意のガラス繊維、およびシランを用いてブレンドした充填剤組成物を調製する。シランはNXTである。ブレンドした充填剤を調製し、ブラベンダー・プラスチコーダー中のナイロン6樹脂へ導入する。樹脂へ導入した充填剤は、ブレンドした充填剤の事前の熱処理をして、または熱処理なしで導入される。樹脂への導入前に熱処理した充填剤組成物を50℃で72時間、対流オーブン中で熱処理する。表3は、組成物の熱伝導率を示す。
前述の記載は、剥離した窒化ホウ素を含む組成物、および樹脂マトリクス中の窒化ホウ素のインサイチュ剥離によりその組成物を形成する方法の様々な非限定的な実施形態を特定している。当業者および本発明を製造し使用し得る者にとって変更が思い浮かぶことがある。開示される実施形態は、単に説明のためであり、本発明の範囲または以下の特許請求の範囲に示す主題を限定するようには意図されない。

Claims (15)

  1. 樹脂材料、剥離した窒化ホウ素、官能基化添加剤、および、六方晶窒化ホウ素のモース硬度より高いモース硬度を有する硬質充填剤材料を含む組成物であって、
    窒化ホウ素結晶、硬質充填剤材料、および官能基化添加剤がブレンドされた充填剤組成物として提供され、樹脂材料と混合され、前記剥離した窒化ホウ素が、前記硬質充填剤材料の存在下で前記窒化ホウ素結晶を前記樹脂材料と混合することによりインサイチュで製造され
    記官能基化添加剤は、チオカルボキシラートシラン、ブロック化メルカプトシラン、またはそれらの2種以上の組み合わせから選ばれる、組成物。
  2. 5重量パーセントから60重量パーセントの窒化ホウ素;1重量パーセントから55重量パーセントの前記硬質充填剤材料;0から15重量パーセントの前記官能基化添加剤;および20重量パーセントから75重量パーセントの前記樹脂材料を含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 20重量パーセントから50重量パーセントの窒化ホウ素;10重量パーセントから50重量パーセントの前記硬質充填剤材料;0.1から7重量パーセントの前記官能基化添加剤;および、20重量パーセントから75重量パーセントの前記樹脂材料を含む、請求項1に記載の組成物。
  4. 15体積パーセントから50体積パーセントの窒化ホウ素を含む、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記剥離した窒化ホウ素が1ミクロン以下の平均厚さを有する、請求項1から4のいずれかに記載の組成物。
  6. 硬質充填剤材料と窒化ホウ素の比が体積で少なくとも20:1から1:20である、請求項1から5のいずれかに記載の組成物。
  7. 前記窒化ホウ素結晶の直径が3ミクロンを超える、請求項1から6のいずれかに記載の組成物。
  8. 前記窒化ホウ素の黒鉛化指数が4未満である、請求項1から7のいずれかに記載の組成物。
  9. 前記硬質充填剤材料が、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化ベリリウム、酸化イットリウム、酸化ハフニウム、酸化チタン、シリカまたはそれらの2種以上の組み合わせから選ばれる金属酸化物;窒化アルミニウム、窒化ケイ素、立方晶窒化ホウ素またはそれらの組み合わせから選ばれる窒化物;シリカ;炭化ケイ素、炭化チタン、炭化タンタル、炭化ベリリウム、炭化ホウ素またはそれらの2種以上の組み合わせから選ばれる炭化物;ホウ化ジルコニウム、二ホウ化チタン、ホウ化アルミニウムまたはそれらの2種以上の組み合わせから選ばれるホウ化物;アルミニウム、銅、青銅、黄銅、ホウ素、ケイ素、ニッケル、ニッケル合金、タングステン、タングステン合金の粉末、粒子もしくは薄片、またはそれらの2種以上の組み合わせから選ばれる粒子もしくは金属もしくは純元素;アパタイト、長石、トパーズ、ガーネット、アンダルサイト、石綿、バライト、フリント蛍石、ヘマタイト、黄鉄鉱、石英、ペロブスカイト、チタン酸塩、ケイ酸塩、カルコゲニド、またはそれらの2種以上の組み合わせ;あるいはこれらの材料のいずれかのうちの2種以上の組み合わせから選ばれる、請求項1から8のいずれかに記載の組成物。
  10. 前記硬質充填剤材料が2から9.5のモース硬度を有する、請求項1から9のいずれかに記載の組成物。
  11. 前記ブレンドした組成物が、前記窒化ホウ素および前記硬質充填剤材料のブレンド物の表面上に縮合した官能基化添加剤を含む、請求項1から10のいずれかに記載の組成物。
  12. 5W/mKから15W/mKの熱伝導率を有する、請求項1から11のいずれかに記載の組成物。
  13. 請求項1から12のいずれかの組成物を形成する方法であって、前記ブレンドした充填剤組成物を樹脂材料中で混合することにより、インサイチュで窒化ホウ素結晶を剥離する工程を含む方法。
  14. 前記硬質充填剤材料が、50ナノメートルから100ミクロンの粒径を有する、請求項13に記載の方法。
  15. 混合が、ミキサー、ロール、1組のロール、ニーダー、コニーダー、バンバリミキサー、単軸押出機、二軸押出機、またはそれらの2種以上の組み合わせを使用して遂行される、請求項13または14に記載の方法。
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