JP6512445B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置および基板処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6512445B2
JP6512445B2 JP2015161295A JP2015161295A JP6512445B2 JP 6512445 B2 JP6512445 B2 JP 6512445B2 JP 2015161295 A JP2015161295 A JP 2015161295A JP 2015161295 A JP2015161295 A JP 2015161295A JP 6512445 B2 JP6512445 B2 JP 6512445B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carrier
substrate
unit
processing
dummy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015161295A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017041506A (ja
Inventor
康将 酒井
康将 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2015161295A priority Critical patent/JP6512445B2/ja
Publication of JP2017041506A publication Critical patent/JP2017041506A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6512445B2 publication Critical patent/JP6512445B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Description

この発明は、基板を処理する処理ユニットを備えた基板処理装置、およびこのような基板処理装置に適用される基板処理方法に関する。
半導体装置や液晶表示装置の製造工程では、基板に対して処理を実行する基板処理装置が用いられる。基板処理装置は、基板を処理する処理ユニットと、基板を搬送する搬送ユニットと、それらを制御する制御ユニットとを含む。基板処理を実行すると処理ユニットの内部が汚染されるので、必要に応じて、処理ユニットの内部を洗浄するユニット洗浄が実行される。
ユニット洗浄のために、ダミー基板が用いられる場合がある。ダミー基板とは、半導体デバイス等の製品を作製するための基板(製品基板)と同じ外形を有する基板である。ダミー基板を処理ユニット内の基板ホルダに保持させた状態でユニット洗浄処理を行うことにより、基板ホルダにいずれの基板も保持させていない状態に比較して、多様なユニット洗浄が可能になる。たとえば、処理ユニット内の特定の位置に洗浄液を到達させるために、ダミー基板を基板ホルダに保持させ、ダミー基板に向けて洗浄液を供給する場合がある。
製品基板を処理するときには、処理ユニット外にダミー基板を退避させる必要がある。特許文献1の装置では、ダミー基板を使用しないときには、そのダミー基板をカセット内に保管している。特許文献2の装置では、ダミー基板を使用しないときには、基板処理装置内に設けた専用の格納スペースにダミー基板を保管している。
特開2004−149895号公報 特開2008−153521号公報
基板処理装置は、未処理の製品基板および処理後の製品基板を格納するためのキャリヤを保持するキャリヤ保持部を有している。前述のカセットは、キャリヤの一例である。キャリヤ保持部は、有限個(たとえば3〜4個)のキャリヤを保持できるように構成されている。ダミー基板を専用のキャリヤに保持するとすれば、ダミー基板用のキャリヤによって一つのキャリヤ保持位置が占有されるから、製品基板を収容するキャリヤのためのスペースが少なくなる。したがって、基板処理装置が備える複数の処理ユニットを効率的に稼働させることができないおそれがあるので、生産性が損なわれる。特許文献1の構成には、この問題がある。
特許文献2の構成では、この問題は生じない。しかし、基板処理装置内に専用の格納スペースが備えられるので、基板処理装置全体の占有面積(フットプリント)が大きくなるおそれがある。また、基板処理装置の占有面積を維持しようとすると、基板処理装置内への処理ユニットの配置が制限を受ける。さらに、専用の格納スペースを基板処理装置内に備えるには、相応のコストがかかる。
そこで、この発明の一つの目的は、生産性を大きく損なうことなく、かつ基板処理装置内に専用スペースを設けることなく、ダミー基板を用いたユニット洗浄を適切に実行することができる基板処理装置を提供することである。
また、この発明の他の目的は、生産性を大きく損なうことなく、かつ基板処理装置内に専用スペースを設けることなく、ダミー基板を用いたユニット洗浄を適切に実行できる基板処理方法を提供することである。
この発明は、基板を収容するキャリヤを保持するキャリヤ保持部と、基板を処理する処理ユニットと、前記キャリヤ保持部に保持されたキャリヤと前記処理ユニットとの間で基板を搬送する搬送ユニットと、前記処理ユニットおよび前記搬送ユニットを制御する制御ユニットとを含む基板処理装置を提供する。前記制御ユニットは、前記搬送ユニットによって基板を前記処理ユニットに搬入して当該処理ユニットに基板処理を実行させる基板処理制御と、前記処理ユニットの不使用継続時間が第1の時間に達すると、前記キャリヤ保持部に対してキャリヤを搬送するキャリヤ搬送機構を制御するホスト装置に対して、ダミー基板を保持したダミーキャリヤの搬入を要求するダミーキャリヤ要求制御と、不使用継続時間が前記第1の時間に達した処理ユニットに前記搬送ユニットによって前記ダミー基板を搬入して、当該処理ユニットに前記ダミー基板を用いたユニット洗浄を実行させるユニット洗浄制御とを実行する。
この構成によれば、処理ユニットの不使用継続時間が第1の時間に達すると、制御ユニットは、ホスト装置に対して、ダミーキャリヤの搬入を要求する。それに応じて、ホスト装置は、ダミーキャリヤをキャリヤ保持部に搬入する。その後、制御ユニットは、ダミーキャリヤからダミー基板を取り出し、不使用継続時間が第1の時間に達した処理ユニットに搬入させる。さらに、制御ユニットは、当該処理ユニットにおいて、ダミー基板を用いたユニット洗浄を実行させる。
このように、必要が生じたときにダミーキャリヤが基板処理装置に搬入されるので、ダミーキャリヤによってキャリヤ保持部が常時占有されることがない。したがって、処理対象の基板を収容するためのキャリヤをキャリヤ保持部により多く保持することができるので、ユニット洗浄に起因する生産性の低下を抑制できる。しかも、基板処理装置内に専用のスペースを設ける必要がないので、基板処理装置の占有面積が大きくなったり、処理ユニットの配置が制限を受けたりすることがなく、かつ専用のスペースを設けるためのコストがかかることもない。
また、この発明では、不使用継続時間が第1の時間に達すると、ダミー基板を導入してユニット洗浄を行うので、不使用継続時間が長時間に亘ったときでも基板処理の品質低下を抑制できる。不使用継続時間が長くなると、基板処理の安定性が失われるおそれがある。具体的には、処理ユニット内のパーティクルの増加、薬液の処理性能の低下、処理液中に気泡が生じるといった不具合が生じるおそれがある。このような不具合が、不使用継続時間の監視に基づくユニット洗浄によって回避される。
この発明の一実施形態では、前記キャリヤ保持部は、それぞれキャリヤを保持する複数のキャリヤポートを有しており、前記ダミーキャリヤ要求制御は、前記処理ユニットの不使用継続時間が前記第1の時間に達すると、前記キャリヤ保持部のキャリヤポートの少なくとも一つがキャリヤを保持していない空き状態であることを条件に、前記ホスト装置に対してダミーキャリヤの搬入を要求する。
この構成によれば、キャリヤポートの少なくとも一つが空き状態であるときに、ダミーキャリヤの搬入が要求される。したがって、キャリヤポートが空き状態であるタイミングでダミーキャリヤが搬入されるので、生産性を大きく損なうことなく、ダミー基板を用いたユニット洗浄を実現できる。
この発明の一実施形態では、前記制御ユニットは、さらに、前記キャリヤポートの全てがキャリヤを保持している場合に、前記処理ユニットの不使用継続時間が前記第1の時間よりも長い第2の時間に達すると、前記ホスト装置に対して前記キャリヤポートのいずれかに保持されているキャリヤの搬出を要求するキャリヤ搬出要求制御を実行する。
いずれかのキャリヤポートが空き状態となるのを待機している間に、処理ユニットの不使用継続時間が第1の時間よりも長い第2の時間に達し、その処理ユニットのユニット洗浄を優先させる方がよい場合がある。たとえば、通常の基板処理を実行することによって十分に基板処理品質を回復できないほど長い時間の不使用継続時間が生じる場合や、ユニット洗浄を優先させる方が全体の基板処理効率を高められる場合などである。そこで、処理ユニットの不使用継続時間が第2の時間に達すると、ダミーキャリヤを強制的に搬入できるようにするために、制御ユニットは、ホスト装置に対して、いずれかのキャリヤポートからのキャリヤ搬出を要求する。それに応じて、ホスト装置は、キャリヤ搬送機構を制御して、いずれかのキャリヤポートからキャリヤを搬出させる。それにより、当該キャリヤポートが空き状態となるので、そのキャリヤポートにダミーキャリヤを搬入できる。そして、そのダミーキャリヤに収容されているダミー基板を用いたユニット洗浄を行うことができる。
一つの実施形態では、前記制御ユニットは、前記キャリヤ搬出要求制御を実行した後に、いずれかのキャリヤポートが空き状態になると、前記ダミーキャリヤ要求制御を実行する。ホスト装置は、ダミーキャリヤ搬入要求に応じて、ホスト装置は、キャリヤ搬送機構を制御して、当該空き状態のキャリヤポートにダミーキャリヤを搬入させる。
他の実施形態では、前記制御ユニットは、前記キャリヤ搬出要求制御を実行するときに、前記ホスト装置に対して、当該キャリヤ搬出要求制御に応じていずれかのキャリヤポートからキャリヤを搬出した後に当該キャリヤポートにダミーキャリヤを搬入すべきことを予約する。これにより、より早期にダミーキャリヤを基板処理装置に導入できる。
この発明の一実施形態では、前記制御ユニットは、さらに、前記処理ユニットの不使用継続時間が前記2の時間に達すると、当該処理ユニットのユニット洗浄が終わるまで、当該処理ユニットにおける基板処理を禁止する基板処理禁止制御を実行する。
この構成によれば、処理ユニットの不使用継続時間が第2の時間に達すると、当該処理ユニットにおける基板処理が禁止される。それにより、基板処理品質の低下を回避できる。
この発明の一実施形態では、前記制御ユニットは、さらに、前記キャリヤから前記処理ユニットへの未処理基板の搬入、前記処理ユニットにおける基板処理、および前記処理ユニットから前記キャリヤへの処理済み基板の搬出のためのスケジュールを作成するスケジュール作成制御と、前記基板処理禁止制御によって前記処理ユニットにおける基板処理が禁止されると、当該処理ユニットでの基板処理を実行しないように、前記スケジュールを変更するスケジュール変更制御とを実行する。
この構成によれば、処理ユニットでの基板処理が禁止されると、その処理ユニットでの基板処理を実行しないように、スケジュールが変更される。
たとえば、複数の処理ユニットが備えられている場合には、基板処理が禁止された処理ユニット以外の処理ユニットのみを用いて基板を処理するようにスケジュールを変更できる。それにより、基板の処理を継続できるので、生産性の低下を抑制できる。
この発明の一実施形態では、前記キャリヤ搬出要求制御は、前記スケジュール変更制御によって変更されたスケジュールに従う動作が進行した場合に、前記キャリヤ保持部に保持されているいずれか一つのキャリヤへの基板の搬入または搬出が完了する時刻を予測し、その予測された時刻に基づいて、当該キャリヤの前記キャリヤ保持部からの搬出を、前記ホスト装置に対して要求する。
この構成によれば、いずれかのキャリヤに対する基板の搬入または搬出の完了時刻が予測され、その予測された時間に応じて、当該キャリヤがキャリヤ搬送機構によってキャリヤ保持部から搬出される。それにより、ダミーキャリヤのための空きキャリヤポートを速やかに確保できる。それにより、ダミー基板を用いたユニット洗浄を早期に開始できる。
この発明の一実施形態では、前記キャリヤ搬出要求制御は、前記スケジュール変更制御によって変更されたスケジュールに従う動作が進行した場合に前記複数のキャリヤポートにそれぞれ保持されている複数のキャリヤのうちもっとも早く基板の搬入または搬出が完了するキャリヤを特定し、そのキャリヤへの基板の搬入または搬出が完了する時刻を予測して、その予測された時刻に基づいて、当該キャリヤの搬出を、前記ホスト装置に対して要求する。
この構成により、より早期に空き状態のキャリヤポートを確保できるので、それに応じて、ダミー基板を用いたユニット洗浄を一層早く開始できる。
この発明の一実施形態では、前記制御ユニットは、さらに、前記ユニット洗浄が終了すると、前記搬送ユニットによって、当該ユニット洗浄が終了した前記処理ユニットから前記ダミーキャリヤへと前記ダミー基板を搬送させるダミー基板搬送制御と、前記ユニット洗浄のために前記ダミー基板が使用されないダミー基板不使用継続時間が第3の時間に達すると、前記ホスト装置に対して、前記ダミーキャリヤの搬出を要求するダミーキャリヤ搬出要求制御とを実行する。
この構成によれば、ユニット洗浄のためにダミー基板が用いられないダミー基板不使用継続時間、すなわち、ユニット洗浄が実行されない継続時間が第3の時間に達すると、ホスト装置に対してダミーキャリヤの搬出が要求される。それに応じて、ホスト装置は、キャリヤ搬送機構によって、ダミーキャリヤをキャリヤ保持部から搬出させる。これにより、キャリヤ保持部においてダミーキャリヤの搬出によって空いたスペースを、処理対象の基板を収容するキャリヤを保持するために使用できる。これにより、生産性を大きく損なうことなく、ダミー基板を用いたユニット洗浄が可能な基板処理装置を提供できる。
この発明は、キャリヤ保持部と処理ユニットとの間で搬送ユニットによって基板を搬送する基板搬送ステップと、前記処理ユニットにおいて基板を処理する基板処理ステップと、前記処理ユニットにダミー基板を搬入して、当該処理ユニットのユニット洗浄を実行するユニット洗浄ステップと、前記キャリヤ保持部、前記処理ユニットおよび前記搬送ユニットを備える基板処理装置にダミー基板が導入されていないときに、前記処理ユニットの不使用継続時間が第1の時間に達すると、前記基板処理装置の制御ユニットがホスト装置に対して、ダミー基板を収容したダミーキャリヤの搬入を要求するステップと、前記ダミーキャリヤの搬入を要求されたホスト装置が、ダミー基板を収容したダミーキャリヤをキャリヤ搬送機構によって前記基板処理装置に搬入させるステップとを含む、基板処理方法を提供する。
この発明の一実施形態では、前記キャリヤ保持部は、それぞれキャリヤを保持する複数のキャリヤポートを有しており、前記ダミーキャリヤの搬入を要求するステップでは、前記処理ユニットの不使用継続時間が前記第1の時間に達すると、前記キャリヤ保持部のキャリヤポートの少なくとも一つがキャリヤを保持していない空き状態であることを条件に、前記制御ユニットが前記ホスト装置に対してダミーキャリヤの搬入を要求する。
この発明の一実施形態の基板処理方法は、前記キャリヤポートの全てがキャリヤを保持している場合に、前記処理ユニットの不使用継続時間が前記第1の時間よりも長い第2の時間に達すると、前記制御ユニットが前記ホスト装置に対して、前記キャリヤポートのいずれかに保持されているキャリヤの搬出を要求するステップをさらに含む。
この発明の一実施形態の基板処理方法は、前記処理ユニットの不使用継続時間が前記2の時間に達すると、当該処理ユニットのユニット洗浄が終わるまで、前記制御ユニットが当該処理ユニットにおける基板処理を禁止するステップをさらに含む。
この発明の一実施形態の基板処理方法は、前記キャリヤから前記処理ユニットへの未処理基板の搬入、前記処理ユニットにおける基板処理、および前記処理ユニットから前記キャリヤへの処理済み基板の搬出のためのスケジュールを前記制御ユニットが作成するステップと、前記処理ユニットにおける基板処理が禁止されると、前記制御ユニットが前記スケジュールを変更するステップとをさらに含む。
この発明の一実施形態の基板処理方法は、前記変更されたスケジュールに従う動作が進行した場合に前記キャリヤ保持部に保持されているいずれか一つのキャリヤへの基板の搬入または搬出が完了する時刻を予測し、その予測された時刻に基づいて、当該キャリヤの前記キャリヤ保持部からの搬出を、前記制御ユニットから前記ホスト装置に対して要求するステップをさらに含む。
この発明の一実施形態の基板処理方法は、前記変更されたスケジュールに従う動作が進行した場合に前記複数のキャリヤポートにそれぞれ保持されている複数のキャリヤのうちもっとも早く基板の搬入または搬出が完了するキャリヤを特定し、そのキャリヤへの基板の搬入または搬出が完了する時刻を予測して、その予測された時刻に基づいて、当該キャリヤの搬出を、前記制御ユニットから前記ホスト装置に対して要求するステップをさらに含む。
この発明の一実施形態の基板処理方法は、前記ユニット洗浄が終了すると、前記搬送ユニットによって前記ダミー基板を前記ユニット洗浄が終了した処理ユニットから前記ダミーキャリヤに搬送させるステップと、前記ユニット洗浄のために前記ダミー基板が使用されないダミー基板不使用継続時間が第3の時間に達すると、前記制御ユニットから前記ホスト装置に対して、前記ダミーキャリヤの搬出を要求するステップとをさらに含む。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置のレイアウトを示す図解的な平面図である。 図2は、前記基板処理装置が備える処理ユニットの不使用継続時間が第1の時間に達する状況での動作例を説明するためのタイムチャートである。 図3は、処理ユニットの不使用継続時間が第2の時間に達する状況での動作例を示すタイムチャートである。 図4は、ダミーキャリヤの搬出に関連する動作例を説明するためのタイムチャートである。 図5は、より詳細かつ具体的な動作例(計画例)を説明するためのタイムチャートである。 図6は、図5の計画例に従って処理を実行していく過程で、一つの処理ユニットの不使用継続時間が第2の時間に達した状態を示す。 図7は、製品禁止モードが設定された処理ユニットのユニット洗浄に関する計画例を説明するためのタイムチャートである。 図8Aは、前記基板処理装置の制御ユニットが実行する主要な処理を説明するためのフローチャートである。 図8Bは、前記基板処理装置の制御ユニットが実行する主要な処理を説明するためのフローチャートである。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置100のレイアウトを示す図解的な平面図である。基板処理装置100は、インデクサセクション1と、処理セクション2と、制御ユニット3とを含む。処理セクション2は、インデクサセクション1との間で基板Wを受け渡しするための受け渡しユニットPASSを備えている。インデクサセクション1は、未処理の基板Wを受け渡しユニットPASSに渡し、受け渡しユニットPASSから処理済みの基板Wを受け取る。処理セクション2は、受け渡しユニットPASSから未処理の基板Wを受け取って、その基板Wに対して、処理剤(処理液または処理ガス)を用いた処理、紫外線等の電磁波を用いた処理、物理洗浄処理(ブラシ洗浄、スプレーノズル洗浄等)などの各種の処理を施す。そして、処理セクション2は、処理後の基板Wを受け渡しユニットPASSに渡す。制御ユニット3は、インデクサセクション1および処理セクション2の動作を制御する。
インデクサセクション1は、キャリヤ保持部4と、インデクサロボットIRとを含む。キャリヤ保持部4は、複数のロードポートLP1〜LP4を含む。
ロードポートLP1〜LP4は、複数枚の基板W(たとえば半導体ウエハ)を積層状態で収容したキャリヤ(基板収容器)Cをそれぞれ保持することができるキャリヤポートである。キャリヤCは、基板Wを密閉した状態で収納するFOUP(Front Opening Unified Pod)であってもよいし、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッド、OC(Open Cassette)等であってもよい。たとえば、キャリヤCをロードポートLP1〜LP4に載置したとき、キャリヤCでは、水平姿勢の複数枚の基板Wが互いに間隔を開けて鉛直方向に積層された状態となる。
インデクサロボットIRは、たとえば、基台部6と、多関節アーム7と、一対のハンド8A,8Bとを含む。基台部6は、たとえば、当該基板処理装置100のフレームに固定されている。多関節アーム7は、水平面に沿って回動可能な複数本のアーム部を互いに回動可能に結合して構成されており、アーム部の結合箇所である関節部でアーム部間の角度を変更することによって、屈伸するように構成されている。多関節アーム7の基端部は、基台部6に対して、鉛直軸線回りの回動が可能であるように結合されている。さらに、多関節アーム7は、基台部6に対して昇降可能に結合されている。換言すれば、基台部6には、多関節アーム7を昇降させるための昇降駆動機構、多関節アーム7を鉛直軸線回りに回動させるための回動駆動機構が内蔵されている。また、多関節アーム7には、各アーム部を独立して回動させるための個別回動駆動機構が備えられている。多関節アーム7の先端部に、鉛直軸線回りの個別回動および水平方向への個別進退が可能であるように、ハンド8A,8Bが結合されている。多関節アーム7には、ハンド8A,8Bを鉛直軸線回りに個別に回動させるためのハンド回動駆動機構と、ハンド8A,8Bを水平方向に個別に進退させるためのハンド進退機構とが備えられている。ハンド8A,8Bは、たとえば、1枚の基板Wをそれぞれ保持できるように構成されている。なお、ハンド8A,8Bは上下に重なった状態で配置されていてもよいが、図1では、明瞭化のために、ハンド8A,8Bを紙面に平行な方向(水平方向)にずらして描いてある。
この構成により、インデクサロボットIRは、制御ユニット3による制御により、いずれかのロードポートLP1〜LP4に保持されたキャリヤCから一枚の未処理基板Wをハンド8Aで搬出して受け渡しユニットPASSに渡すように動作する。さらに、インデクサロボットIRは、受け渡しユニットPASSから一枚の処理済み基板Wをハンド8Bで受け取って、いずれかのロードポートLP1〜LP4に保持されたキャリヤCに収容するように動作する。受け渡しユニットPASSは、基板を保持するための一つまたは複数のハンド10を備えている。
処理セクション2は、複数(この実施形態では4個)の処理ユニットU1〜U4と、主搬送ロボットCRと、前述の受け渡しユニットPASSとを含む。具体的には、平面視において処理セクション2の中央に主搬送ロボットCRが配置されており、この主搬送ロボットCRとインデクサロボットIRとの間に受け渡しユニットPASSが配置されている。受け渡しユニットPASSを挟んで対向するように、処理ユニットU1と、別の処理ユニットU2とが配置されている。そして、処理ユニットU1に対してインデクサロボットIRから遠い側に隣接するように、処理ユニットU3が配置されている。同様に、処理ユニットU2に対してインデクサロボットIRから遠い側に隣接するように、処理ユニットU4が配置されている。処理ユニットU1〜U4によって、主搬送ロボットCRが取り囲まれている。
主搬送ロボットCRは、たとえば、基台部11と、多関節アーム12と、一対のハンド13A,13Bとを含む。基台部11は、たとえば、当該基板処理装置100のフレームに固定されている。多関節アーム12は、水平面に沿って延びた複数本のアーム部を互いに回動可能に結合して構成されており、アーム部の結合箇所である関節部でアーム部間の角度を変更することによって、屈伸するように構成されている。多関節アーム12の基端部は基台部11に対して、鉛直軸線回りの回動が可能であるように結合されている。さらに、多関節アーム12は、基台部11に対して昇降可能に結合されている。換言すれば、基台部11には、多関節アーム12を昇降させるための昇降駆動機構、多関節アーム12を鉛直軸線回りに回動させるための回動駆動機構が内蔵されている。また、多関節アーム12には、各アーム部を独立して回動させるための個別回動駆動機構が備えられている。多関節アーム12の先端部に、鉛直軸線回りの個別回動および水平方向への個別進退が可能であるように、ハンド13A,13Bが結合されている。多関節アーム12には、ハンド13A,13Bを鉛直軸線回りに個別に回動させるためのハンド回動駆動機構と、ハンド13A,13Bを水平方向に個別に進退させるためのハンド進退機構とが備えられている。ハンド13A,13Bは、たとえば、1枚の基板Wをそれぞれ保持できるように構成されている。なお、ハンド13A,13Bは上下に重なった状態で配置されていてもよいが、図1では、明瞭化のために、ハンド13A,13Bを紙面に平行な方向(水平方向)にずらして描いてある。
この構成により、主搬送ロボットCRは、受け渡しユニットPASSから未処理の一枚の基板Wをハンド13Aで受け取り、その未処理の基板Wをいずれかの処理ユニットU1〜U4に搬入する。また、主搬送ロボットCRは、処理ユニットU1〜U4で処理された処理済みの基板Wをハンド13Bで受け取り、その基板Wを受け渡しユニットPASSに渡す。
処理ユニットU1〜U4は、基板Wを1枚ずつ処理する枚葉型の処理ユニットである。処理ユニットU1〜U4は、たとえば、1枚の基板Wを水平姿勢で保持して回転させるスピンチャック15と、スピンチャック15に対して処理液(薬液またはリンス液)を供給する処理液ノズル16とを処理室17(チャンバ)内に備えた、回転液処理ユニットであってもよい。スピンチャック15は、処理ユニットU1〜U4内で基板を保持する基板ホルダの一例である。
制御ユニット3は、インデクサロボットIR、処理ユニットU1〜U4および主搬送ロボットCRの動作を制御する。制御ユニット3は、さらに、基板処理装置100外に備えられたホスト装置200との間で、通信回線150を介してデータ通信を行う。ホスト装置200は、キャリヤ搬送機構300を制御する。キャリヤ搬送機構300は、ホスト装置200によって制御され、基板処理装置100に対してキャリヤCを搬入したり、基板処理装置100からキャリヤCを搬出したりする。より具体的には、キャリヤ搬送機構300は、インデクサセクション1のロードポートLP1〜LP4に対してキャリヤCの搬入/搬出を実行する。キャリヤ搬送機構300は、基板処理装置100と、基板処理装置100外のキャリヤ置き場350との間でキャリヤCを搬送する。
ホスト装置200は、キャリヤ搬送機構300を制御して、未処理の基板Wを収容したキャリヤCを基板処理装置100に搬入させる。それとともに、ホスト装置200は、その搬入したキャリヤCに収容されている未処理基板Wに対して実行すべき処理を指定するジョブ情報を基板処理装置100の制御ユニット3に与える。制御ユニット3は、ホスト装置200から受信したジョブ情報に基づいて、基板Wに対する処理を計画して実行する。ジョブとは1枚以上の基板Wに対して実行する処理であり、ジョブ情報とはジョブの内容を指定する情報である。ジョブ情報は、たとえば、処理すべき基板Wの枚数と、その基板Wを処理すべき処理ユニットを指定する情報と、その基板Wに対して共通に実行すべき処理条件を指定するレシピ情報とを含む。
制御ユニット3は、基板処理制御と、ユニット洗浄制御と、ダミーキャリヤ要求制御とを実行するようにプログラムされている。
基板処理制御とは、ホスト装置200から与えられるジョブ情報に基づいて、処理ユニットU1〜U4のスピンチャック15に処理対象の基板Wを保持させて処理を行うための制御である。処理対象の基板とは、半導体デバイス等の製品を作製するために処理される製品基板である。具体的には、基板処理制御は、インデクサロボットIRおよび主搬送ロボットCRによって製品基板WをキャリヤCから取り出していずれかの処理ユニットU1〜U4のスピンチャック15に搬送する基板搬送制御を含む。基板処理制御は、さらに、スピンチャック15に保持された基板Wに対して処理液ノズル16から処理液を供給する制御、必要に応じて基板Wを回転させる制御などを含む。基板処理制御は、さらに、処理ユニットU1〜U4で処理された処理済みの基板Wを主搬送ロボットCRおよびインデクサロボットIRによってキャリヤCへと搬送する基板搬送制御を含む。
ユニット洗浄制御は、必要に応じて処理ユニットU1〜U4にダミー基板Pを搬入してスピンチャック15に保持させ、その状態で処理ユニットの内部を洗浄するための制御である。図1には、処理ユニットU4にダミー基板Pが搬入され得ることを表してあるが、むろん、必要に応じて、他の処理ユニットU1〜U3にダミー基板Pが搬入される場合がある。ダミー基板Pは、製品基板Wと同形同大の基板である。製品基板Wと同材料の基板であってもよいし、異種材料の基板であってもよい。製品基板Wは、製品の製造に用いられるのに対して、ダミー基板Pは専ら処理ユニットの内部洗浄のために用いられる。ユニット洗浄制御は、たとえば、スピンチャック15に保持したダミー基板Pを回転させる基板回転制御と、回転状態のダミー基板Pの表面に洗浄液を供給する洗浄液供給制御とを含む。ダミー基板Pをスピンチャック15に保持させた状態で洗浄液を供給することにより、処理ユニットの内部を効率的にかつ精密に洗浄できる。
ダミーキャリヤ要求制御とは、ホスト装置200に対してダミーキャリヤDCの搬入を要求する制御である。ダミーキャリヤDCとは、ダミー基板Pを収容したキャリヤであり、製品基板WのためのキャリヤCと同様の構成を有していてもよい。具体的には、制御ユニット3は、通信回線150を介して、ホスト装置200に対して、ダミーキャリヤ搬入要求を送信する。ダミーキャリヤ搬入要求を受信したホスト装置200は、キャリヤ搬送機構300を制御して、キャリヤ置き場350から、ダミー基板Pを収容したキャリヤDC(ダミーキャリヤ)を搬送させ、基板処理装置100のロードポートLP1〜LP4のいずれかに搬入させる。
制御ユニット3は、インデクサロボットIR、受け渡しユニットPASSおよび主搬送ロボットCRを制御することにより、ダミーキャリヤDCからダミー基板Pを取り出して、ユニット洗浄が必要となった処理ユニットへと搬入させる。インデクサロボットIR、主搬送ロボットCRおよび受け渡しユニットPASSは、キャリヤCと処理ユニットU1〜U4との間で基板W,Pを搬送する搬送ユニットの一例である。以下、総称する場合には、「搬送ユニットIR,PASS,CR」などという場合がある。ユニット洗浄が終了すると、搬送ユニットIR,PASS,CRは、そのユニット洗浄が終了した処理ユニットからダミー基板Pを取り出して、ダミーキャリヤDCに収納する。
制御ユニット3は、処理ユニットU1〜U4のいずれかに対してユニット洗浄を実行すべきかどうかを判断する。具体的には、制御ユニット3は、個々の処理ユニットU1〜U4に関して、ライフが尽きたか(ライフアップしたか)どうか、またはライフが近い将来尽きるか(ライフアップが近いか)どうかを判断する。ライフとは、ユニット洗浄を行うことなく処理ユニットを使用できる寿命である。
この実施形態では、制御ユニット3は、全ての処理ユニットU1〜U4に関して、製品基板Wの処理のために用いられない不使用状態の継続時間(不使用継続時間)を監視する。そして、いずれかの処理ユニットの不使用継続時間が第1の時間d1に達すると、制御ユニット3は、当該処理ユニットがライフアップしたと判断する。すると、制御ユニット3は、搬送ユニットIR,PASS,CRを制御して、ダミーキャリヤDCからライフアップした処理ユニットにダミー基板Pを搬送させる。キャリヤ保持部4にダミーキャリヤDCが保持されていないときには、制御ユニット3は、ロードポートLP1〜LP4のいずれかが空き状態であることを条件に、ホスト装置200に向けて、ダミーキャリヤ搬入要求を送信する。
さらに、制御ユニット3は、いずれかの処理ユニットの不使用継続時間が第1の時間d1よりも長い第2の時間d2に達するまで、ダミーキャリヤ搬入要求が送信できない場合、換言すれば、ロードポートLP1〜LP4のいずれもが空き状態にならない場合には、ロードポートLP1〜LP4のいずれかからキャリヤを搬出すべき旨の要求(キャリヤ搬出要求)を、通信回線150を介してホスト装置200に送信する。これに応じて、ホスト装置200がキャリヤ搬送機構300によってキャリヤCを搬出させると、ロードポートLP1〜LP4のいずれかが空き状態となる。すると、制御ユニット3は、ダミーキャリヤ搬入要求をホスト装置200に送信することになる。
ダミーキャリヤDCが基板処理装置100に導入された後、制御ユニット3は、ダミー基板Pが使用されない継続時間(ダミー基板不使用継続時間)を計測する。ダミー基板不使用継続時間が第3の時間d3に達すると、制御ユニット3は、通信回線150を介して、ホスト装置200に向けて、ダミーキャリヤ搬出要求を送信する。これに応じて、ホスト装置200は、キャリヤ搬送機構300を制御して、ダミーキャリヤを基板処理装置100から搬出させる。
第1の時間d1は、不使用状態の継続によって、直ちに基板処理に影響を与えるほどではないが、ユニット洗浄が望ましいレベルにまで処理ユニットの状態が悪化するのに要する時間に定めることが好ましい。したがって、不使用継続時間が第1の時間d1に達した処理ユニットに対してユニット洗浄を計画したとしても、そのユニット洗浄を実行する前であれば、そのユニット洗浄の計画を取り消して、製品基板Wに対する処理を当該処理ユニットに対して計画および実行してもよい。
第2の時間d2は、不使用状態の継続によって、直ちに基板処理に影響を与えるおそれがあるレベルにまで処理ユニットの状態が悪化するのに要する時間に定めることが好ましい。第2の時間d2は、第1の時間d1よりも長い。不使用継続時間が第2の時間d2に達した処理ユニットに対しては、製品基板の処理を計画または実行することは禁止されることが好ましい。したがって、不使用継続時間が第2の時間d2に達した処理ユニットに対してユニット洗浄が計画されると、そのユニット洗浄が完了する以前に当該処理ユニットで実行すべき製品基板Wの処理計画は禁止することが好ましい。
第3の時間d3は、ロードポートの一つをダミーキャリヤDCに占有させておくよりも、製品基板を収容したキャリヤのために開放する方が生産効率その他の観点で好ましいと考えられる時間である。短い時間間隔で一つまたは複数の処理ユニットのユニット洗浄が必要になる場合には、ダミーキャリヤDCを基板処理装置100内に保持しておくことが好ましい場合もある。
図2は、処理ユニットの不使用継続時間が第1の時間d1に達する状況での動作例を説明するためのタイムチャートである。説明を簡単にするために、処理ユニットU3,U4は、ここでは考慮外としている。たとえば、ロードポートLP1に未処理の製品基板Wを収容したキャリヤC1が保持され、ロードポートLP2には、キャリヤC1から取り出して処理された後の製品基板Wを収容するためのキャリヤC2が保持されている。また、ロードポートLP3に未処理の製品基板Wを収容したキャリヤC3が保持され、ロードポートLP4には、キャリヤC3から取り出して処理された後の製品基板Wを収容するためのキャリヤC4が保持されている。
キャリヤC1に収容されている未処理の製品基板Wに対するジョブ情報は、処理ユニットU1での基板処理を指定していると想定する。また、キャリヤC3に収容されている未処理の製品基板Wに対するジョブ情報は、処理ユニットU2での基板処理を指定していると想定する。したがって、搬送ユニットIR,PASS,CRは、キャリヤC1から未処理基板Wを取り出して処理ユニットU1に搬入し、処理ユニットU1で処理後の基板WをキャリヤC2に搬入するように動作する。また、搬送ユニットIR,PASS,CRは、キャリヤC3から未処理基板Wを取り出して処理ユニットU2に搬入し、処理ユニットU2で処理後の基板WをキャリヤC4に搬入するように動作する。
時刻t1にキャリヤC3から取り出した最後の製品基板Wに対する処理ユニットU2による処理が完了すると、制御ユニット3は、処理ユニットU2の不使用継続時間の計測を開始する。時刻t1の後、最後の製品基板WがキャリヤC4に搬入されると、制御ユニット3は、ホスト装置200に対して、キャリヤC3,C4(すなわち、ロードポートLP3,LP4にそれぞれ保持されている2つのキャリヤ)の搬出を要求するためのキャリヤ搬出要求を送信する。これに応じて、ホスト装置200は、キャリヤ搬送機構300を制御し、キャリヤC3,C4を搬出させる。これにより、ロードポートLP3,LP4が空き状態になる。
時刻t2に処理ユニットU2の不使用継続時間が第1の時間d1に達する。すると、制御ユニット3は、空き状態のロードポートLP3,LP4があることを確認して、ホスト装置200に対して、ダミーキャリヤ搬入要求を送信する。これに応じて、ホスト装置200はキャリヤ搬送機構300を制御してダミーキャリヤDCを基板処理装置100の空きロードポートLP3,LP4のいずれかに搬入させる。図2の例では、ダミーキャリヤDCが時刻t3にロードポートLP3に搬入されている。
その後、制御ユニット3は、処理ユニットU2に対するユニット洗浄を計画する。この計画が実行されることにより、制御ユニット3は、搬送ユニットIR,PASS,CRを制御して、ダミー基板PをダミーキャリヤDCから取り出して、処理ユニットU2に搬入させる。さらに、制御ユニット3は、処理ユニットU2を制御して、ダミー基板Pを用いたユニット洗浄を実行させる。ユニット洗浄が完了すると、制御ユニット3は、搬送ユニットIR,PASS,CRを制御し、処理ユニットU2からダミー基板Pを取り出して、ダミーキャリヤDCに収納させる。
ユニット洗浄を実際に開始する前、より具体的には、たとえば、ダミー基板PをダミーキャリヤDCから搬出する前には、ユニット洗浄よりも製品基板Wの処理が優先される。たとえば、不使用継続時間が第1の時間d1に達した時刻t2の後に、ダミーキャリヤDCが基板処理装置100に導入されるよりも前に、処理ユニットU2の使用を指定するジョブ情報がホスト装置200から受信されるかもしれない。このような場合には、制御ユニット3は、処理ユニットU2に対して、そのジョブ情報に対応した基板処理を計画する。また、ダミーキャリヤDCが導入され、処理ユニットU2に対するユニット洗浄が計画された後であっても、その計画が実際に開始される前であれば、製品基板Wの処理が優先される。すなわち、処理ユニットU2の使用を指定するジョブ情報が受信されると、制御ユニット3は、ユニット洗浄の計画を取り消して、処理ユニットU2に対して、当該ジョブ情報に対応した基板処理を計画する。
図3は、処理ユニットの不使用継続時間が第2の時間d2に達する状況での動作例を示すタイムチャートである。説明を簡単にするために、処理ユニットU3,U4は、ここでは考慮外としている。たとえば、ロードポートLP1に未処理の製品基板Wを収容したキャリヤC1が保持され、ロードポートLP2には、キャリヤC1から取り出して処理された後の製品基板Wを収容するためのキャリヤC2が保持されている。また、ロードポートLP3に未処理の製品基板Wを収容したキャリヤC3が保持され、ロードポートLP4には、キャリヤC3から取り出して処理された後の製品基板Wを収容するためのキャリヤC4が保持されている。
キャリヤC1に収容されている未処理の製品基板Wに対するジョブ情報は、処理ユニットU1での基板処理を指定していると想定する。また、キャリヤC3に収容されている未処理の製品基板Wに対するジョブ情報も、処理ユニットU1での基板処理を指定していると想定する。したがって、搬送ユニットIR,PASS,CRは、キャリヤC1から未処理基板Wを取り出して処理ユニットU1に搬入し、処理ユニットU1で処理後の基板WをキャリヤC2に搬入するように動作する。また、搬送ユニットIR,PASS,CRは、キャリヤC3から未処理基板Wを取り出して処理ユニットU1に搬入し、処理ユニットU1で処理後の基板WをキャリヤC4に搬入するように動作する。
制御ユニット3は、処理ユニットU2の不使用継続時間を計測している。その不使用継続時間は、時刻t11に、第1の時間d1に達する。しかし、いずれのロードポートLP1〜LP4も空き状態ではないので、制御ユニット3は、いずれかのロードポートが空き状態となるのを待機する。
時刻t12には、処理ユニットU2の不使用継続時間が第2の時間d2に達する。この時点でも、まだ、いずれのロードポートLP1〜LP4もキャリヤCで占有されている。そこで、制御ユニット3は、最も早く基板処理装置100から搬出可能になるキャリヤCを特定する。より具体的には、基板Wの搬入または搬出が最も早く完了するキャリヤCを特定する。図3の例では、キャリヤC1において、最後の未処理製品基板Wの搬入が時刻t13で終了する。そこで、制御ユニット3は、ホスト装置200に対して、ロードポートLP1からキャリヤC1を時刻t13以降のなるべく早い時期に搬出すべき旨のキャリヤ搬出要求を送信する。これに応じて、ホスト装置200によって制御されるキャリヤ搬送機構300が、キャリヤC1を搬出する。それにより、ロードポートLP1が空き状態となるので、制御ユニット3は、ホスト装置200に対して、ダミーキャリヤ搬入要求を送信する。これに応じて、ホスト装置200はキャリヤ搬送機構300を制御してダミーキャリヤDCを基板処理装置100の空きロードポートLP1に搬入させる。
その後、制御ユニット3は、処理ユニットU2に対するユニット洗浄を計画する。その計画が実行されることにより、制御ユニット3は、搬送ユニットIR,PASS,CRを制御し、ダミー基板PをダミーキャリヤDCから取り出して、処理ユニットU2に搬入させる。さらに、制御ユニット3は、処理ユニットU2を制御して、ダミー基板Pを用いたユニット洗浄動作を実行させる。ユニット洗浄が完了すると、制御ユニット3は、搬送ユニットIR,PASS,CRを制御し、処理ユニットU2からダミー基板Pを取り出して、ダミーキャリヤDCに収納させる。
一方、制御ユニット3は、処理ユニットU2の不使用継続時間が第2の時間d2に達すると、処理ユニットU2を製品禁止モードに設定する。製品禁止モードとは、製品基板Wの処理を禁止するモードである。換言すれば、製品禁止モードが設定されていなければ、不使用継続時間が第1の時間d1を超えていても、処理ユニットU2での製品基板Wの処理の計画および実行が許容される。したがって、不使用継続時間が第2の時間d2に達する前の期間には、制御ユニット3は、ユニット洗浄よりも製品基板Wの処理を優先する。不使用継続時間が第2の時間に達する前に処理ユニットU2で製品基板Wの処理が実行されれば、不使用継続時間が零にリセットされる。
不使用継続時間が第2の時間d2に達すると、処理ユニットU2の内部の状態は、製品基板Wの処理に適さないほど悪化している可能性がある。そこで、制御ユニット3は、処理ユニットU2を製品禁止モードに設定し、処理ユニットU2に対する製品基板Wの処理の計画および実行をいずれも禁止する。製品禁止モードの処理ユニットU2に対しては、ダミー基板を用いたユニット洗浄の計画および実行は許容される。すなわち、製品禁止モードが設定された処理ユニットにおいては、製品基板Wの処理よりもユニット洗浄が優先される。したがって、処理ユニットU2の使用を指定するジョブ情報が受信されると、製品禁止モードが解除される前の期間に処理ユニットU2で実行すべき基板処理が計画されることはない。
処理ユニットU2のユニット洗浄が完了すると、制御ユニット3は、処理ユニットU2の製品禁止モードを解除する。ただし、制御ユニット3は、処理ユニットU2のユニット洗浄の完了の後に製品禁止モードの解除を予め計画してもよい。この場合には、処理ユニットU2のユニット洗浄が実際に完了する前であっても、当該ユニット洗浄の後に行われるべき基板処理を処理ユニットU2に対して計画することができる。
図4は、ダミーキャリヤの搬出に関連する動作例を説明するためのタイムチャートである。説明を簡単にするために、処理ユニットU3,U4は、ここでは考慮外としている。図4には、次の4つのジョブ情報J1〜J4に関連する動作例が示されている。
第1のジョブ情報J1:ロードポートLP1に保持されるキャリヤC11に収容された基板Wを処理ユニットU1で処理すべきことを指定するジョブ情報である。このジョブ情報は、処理後の基板Wを、ロードポートLP2に保持されるキャリヤC21に収容すべきことを指定している。
第2のジョブ情報J2:ロードポートLP4に保持されるキャリヤC41に収容された基板Wを処理ユニットU2で処理すべきことを指定するジョブ情報である。このジョブ情報は、処理後の基板Wを、同じキャリヤC41に収容すべきことを指定している。
第3のジョブ情報J3:ロードポートLP1に保持されるキャリヤC12に収容された基板Wを処理ユニットU1で処理すべきことを指定するジョブ情報である。このジョブ情報は、処理後の基板Wを、同じキャリヤC12に収容すべきことを指定している。
第4のジョブ情報J4:ロードポートLP4に保持されるキャリヤC42に収容された基板Wを処理ユニットU2で処理すべきことを指定するジョブ情報である。このジョブ情報は、処理後の基板Wを、同じキャリヤC42に収容すべきことを指定している。
ロードポートLP3にダミーキャリヤDCが保持されている。時刻t21に処理ユニットU2の不使用継続時間が第1の時間d1に達すると、制御ユニット3は搬送ユニットIR,PASS,CRを制御して、ダミーキャリヤDCからダミー基板Pを取り出して処理ユニットU2に搬入させる。そして、処理ユニットU2において、ユニット洗浄動作を実行させる。
時刻t22に処理ユニットU2でのユニット洗浄動作が終了すると、制御ユニット3は、搬送ユニットIR,PASS,CRを制御して、キャリヤC41から製品基板Wを取り出して処理ユニットU2に搬入させる。主搬送ロボットCRは、一方のハンドで処理ユニットU2からダミー基板Pを取り出し、その後に、他方のハンドで製品基板Wを処理ユニットU2に搬入する。取り出されたダミー基板Pは、搬送ユニットIR,PASS,CRによって、ダミーキャリヤへDCと搬送されて収納される。処理ユニットU2では、搬入された製品基板Wに対する処理が実行される。
一方、キャリヤC11内の製品基板Wに関しては、制御ユニット3は、搬送ユニットIR,PASS,CRを制御して、処理ユニットU1へと搬入させ、この処理ユニットU1内で処理させる。処理後の製品基板Wは、搬送ユニットIR,PASS,CRによって、キャリヤC21へと搬送されて収納される。それにより、時刻t23には、キャリヤC11内の未処理基板Wの処理が完了し、処理後の基板Wが全てキャリヤC21に収納される。制御ユニット3は、ホスト装置200に対してキャリヤ搬出要求を送信する。それに応じて、キャリヤ搬送機構300によって、キャリヤC11,C21が搬出される。
その後、時刻t24には、ホスト装置200は、キャリヤ搬送機構300によってキャリヤC12をロードポートLP1に搬入させるとともに、第3のジョブ情報J3を制御ユニット3に与える。これに応じて、制御ユニット3は、その第3のジョブ情報J3を実行するための搬送および基板処理を計画する。その計画が実行されることにより、制御ユニット3は、搬送ユニットIR,PASS,CRを制御して、キャリヤC12から未処理の製品基板Wを取り出して処理ユニットU1に搬入させる。処理ユニットU1で処理を終えた基板Wは、搬送ユニットIR,PASS,CRによって、同じキャリヤC12へと搬送されて収納される。図4の例では、処理ユニットU1の不使用継続時間が第1の時間d1に満たないので、処理ユニットU1のユニット洗浄は行われない。
一方、時刻t25には、キャリヤC41内の全ての製品基板に対する処理が終了し、処理後の全ての基板WがキャリヤC41に収納される。そこで、制御ユニット3は、ホスト装置200に対してキャリヤ搬出要求を送信する。それに応じて、ホスト装置200は、キャリヤ搬送機構300を制御して、キャリヤC41を搬出させる。
その後、時刻t26において、ホスト装置200は、キャリヤ搬送機構300によってキャリヤC42をロードポートLP4に搬入させるとともに、第4のジョブ情報J4を制御ユニット3に与える。これに応じて、制御ユニット3は、その第4のジョブ情報J4を実行するための搬送および基板処理を計画する。その計画が実行されることにより、制御ユニット3は、搬送ユニットIR,PASS,CRを制御して、キャリヤC42から未処理の製品基板Wを取り出して処理ユニットU2に搬入させる。処理ユニットU2で処理を終えた基板Wは、搬送ユニットIR,PASS,CRによって、キャリヤC42へと搬送されて収納される。図4の例では、第2のジョブ情報J2に対応する処理ユニットU2での動作完了から、第4のジョブ情報J4に対応する処理ユニットU2での動作開始までの時間(不使用継続時間)が、第1の時間d1に満たないので、この間にはユニット洗浄は実行されない。
いずれかの処理ユニットでのユニット洗浄が最後に完了した時刻t22からの経過時間、すなわち、ダミー基板Pが使用されていない継続時間(ダミー基板不使用継続時間)は、時刻t27において第3の時間d3に達する。すると、制御ユニット3は、ホスト装置200に対して、ダミーキャリヤ搬出要求を送信する。それに応じて、ホスト装置200は、キャリヤ搬送機構300を制御して、ロードポートLP3からダミーキャリヤDCを搬出させる。それによって、時刻t28からの期間には、ロードポートLP3は、製品基板Wを収容したキャリヤCの保持のために開放される。
図5は、より詳細かつ具体的な動作例を説明するためのタイムチャートである。ホスト装置200は、キャリヤ搬送機構300によって未処理の製品基板Wを収納したキャリヤCを基板処理装置100に搬入させ、かつそのキャリヤCに収納された製品基板Wに対する処理内容を指令するためのジョブ情報を通信回線150を介して制御ユニット3に与える。制御ユニット3は、そのジョブ情報に基づいて、基板処理装置100の内部での基板Wの搬送および処理を計画(スケジューリング)し、その計画に基づいて基板Wの搬送および処理を実行する。
図5の例は、ロードポートLP1,LP3にそれぞれ保持されているキャリヤC1,C3に対応するジョブ情報に基づいて制御ユニット3が作成した計画(スケジュール)を示す。キャリヤC1に対応するジョブ情報は、キャリヤC1に収納されている4枚の製品基板W11〜W14を処理ユニットU1〜U4で並行処理し、その後、ロードポートLP2に保持されているキャリヤC2に収納すべきことを指定している。キャリヤC3に対応するジョブ情報は、キャリヤC3に収納されている4枚の製品基板W31〜W34を処理ユニットU1〜U4で並行処理し、その後、ロードポートLP4に保持されているキャリヤC4に収納すべきことを指定している。「並行処理」とは、ジョブ情報で指定される複数個の処理ユニットのいずれかでの処理をいう。制御ユニット3は、複数個の処理ユニットでの並行処理が指定されていれば、それらの複数個の処理ユニットで並行して基板Wの処理を行う計画(スケジュール)を作成する。
図5の計画例では、キャリヤC1の1枚目の基板W11が搬送ユニットIR,PASS,CRによって処理ユニットU1に搬入され、2枚目の基板W12が搬送ユニットIR,PASS,CRによって処理ユニットU2に搬入され、3枚目の基板W13が搬送ユニットIR,PASS,CRによって処理ユニットU3に搬入され、4枚目の基板W14が搬送ユニットIR,PASS,CRによって処理ユニットU4に搬入され、それらの処理ユニットU1〜U4で基板W11〜W14を並行して処理するように計画が作成されている。さらに、処理ユニットU1〜U4での処理が完了した後は、搬送ユニットIR,PASS,CRによって、処理済みの基板W11〜W14がキャリヤC2に搬入されるように計画されている。
キャリヤC3は、キャリヤC1よりも後に基板処理装置100に搬入され、その搬入に伴って、ホスト装置200が対応するジョブ情報を制御ユニット3に与える。そのジョブ情報に基づいて、制御ユニット3が計画を作成する。図5の計画例では、キャリヤC3の1枚目の基板W31は、当該基板W31の処理を計画する時点で処理ユニットU1〜U4のうちで最も早く空き状態(基板処理が可能な待機状態)となる見込みの処理ユニットU1に、搬送ユニットIR,PASS,CRによって搬入されるように計画されている。主搬送ロボットCRの動作は、具体的には、処理済みの基板W11を一方のハンドで処理ユニットU1から搬出し、他方のハンドで未処理の基板W31を処理ユニットU1に搬入するように計画される。キャリヤC3の2枚目の基板W32は、当該基板W32の処理を計画する時点で最も早く空き状態となる見込みの処理ユニットU2に搬入されるように計画されている。主搬送ロボットCRの動作は、具体的には、処理済みの基板W12を一方のハンドで処理ユニットU2から搬出し、他方のハンドで未処理の基板W32を処理ユニットU2に搬入するように計画される。同様に、キャリヤC3の3枚目の基板W33は、当該基板W33の処理を計画する時点で最も早く空き状態となる見込みの処理ユニットU3に搬入されるように計画されている。主搬送ロボットCRの動作は、具体的には、処理済みの基板W13を一方のハンドで処理ユニットU3から搬出し、他方のハンドで未処理の基板W33を処理ユニットU3に搬入するように計画される。さらに同様に、キャリヤC3の4枚目の基板W34は、当該基板W34の処理を計画する時点で最も早く空き状態となる見込みの処理ユニットU4に搬入されるように計画されている。主搬送ロボットCRの動作は、具体的には、処理済みの基板W14を一方のハンドで処理ユニットU4から搬出し、他方のハンドで未処理の基板W34を処理ユニットU4に搬入するように計画される。処理ユニットU1〜U4での処理が完了した後は、搬送ユニットIR,PASS,CRによって、処理済みの基板W31〜W34がキャリヤC4に搬入されるように計画されている。
図5に示す計画例は、時刻t31における計画であり時刻t31以前の処理は、計画どおりに完了している。この計画では、時刻t30から処理ユニットU1〜U4の不使用継続時間を計測すると、時刻t32において、処理ユニットU3,U4の不使用継続時間が第1の時間d1に達する。しかし、時刻t32では、ロードポートLP1〜LP4がいずれもキャリヤCで占有されているので、制御ユニット3は、ダミーキャリヤ搬入要求を発行しない。
図6は、図5の計画例に従って処理を実行していく過程で、処理ユニットU4の不使用継続時間が第2の時間d2に達した状態を示す。処理ユニットU3の不使用継続時間は時刻t31で第1の時間d1に達する。しかし、ロードポートLP1〜LP4が空き状態となるのを待機している間に、不使用継続時間が第2の時間d2に達するよりも前に基板W13の処理のために処理ユニットU3が使用される。したがって、処理ユニットU3においては、ユニット洗浄よりも製品基板Wの処理が優先され、不使用継続時間の計測はリセットされる。
一方、処理ユニットU4では、ロードポートLP1〜LP4が空き状態となるのを待機している間に、時刻t40に不使用継続時間が第2の時間d2に達する。したがって、処理ユニットU4では、ユニット洗浄が製品基板の処理よりも優先される。制御ユニット3は、時刻t40以降、処理ユニットU4を製品禁止モードに設定して、処理ユニットU4における製品基板W14,W34の処理計画(図5参照を併せて)を取り消す。
さらに、制御ユニット3は、処理ユニットU4を使用しないように、時刻t40移行の計画を変更する。すなわち、時刻t40の時点で、処理を開始していない基板W14,W31〜W34(図5参照)の計画が変更される。
図6の例では、使用可能な処理ユニットU1〜U3のうちで最も早く空き状態となる処理ユニットU1で基板W14を処理するように計画が変更されている。そして、処理ユニットU2で基板W31を、処理ユニットU3で基板W32を、処理ユニットU1で基板W33を、処理ユニットU2で基板W34を、それぞれ処理するように計画が変更されている。
こうして、処理ユニットU4に対する製品禁止モードの設定に伴って、処理ユニットU4以外の処理ユニットU1〜U3を用いた並行処理へと計画が変更される。
図7は、製品禁止モードが設定された処理ユニットU4のユニット洗浄に関する計画例を説明するためのタイムチャートである。処理ユニットU4の不使用継続時間が第2の時間d2に達すると、制御ユニット3は、ロードポートLP1〜LP4に保持されているキャリヤC1〜C4のうちで最も早く基板の搬入または搬出が完了するキャリヤを特定し、さらに時刻を推定する。そして、制御ユニット3は、その特定されたキャリヤを保持しているロードポート(図7の例ではロードポートLP1)と、そのロードポートが保持しているキャリヤCが搬出可能となると推定される時刻(すなわち、当該キャリヤに対する基板の搬入/搬出が完了すると予測される推定時刻)とを含むキャリヤ搬出要求をホスト装置200に送信する。これに応じて、ホスト装置200は、通知された推定時刻以後の可及的に早い時刻にキャリヤC1をロードポートLP1から搬出するようにキャリヤ搬送機構300を制御する。
その結果、時刻t51にロードポートLP1からキャリヤC1が搬出されると、ロードポートLP1が空き状態となるので、制御ユニット3は、ダミーキャリヤ搬入要求をホスト装置200に送信する。それに応じて、ホスト装置200は、ダミーキャリヤDCを基板処理装置100に搬入するように、キャリヤ搬送機構300を制御する。それにより、時刻t52にロードポートLP1にダミーキャリヤDCが搬入される。
図7には、ダミーキャリヤDCが時刻t52にロードポートLP1に搬入されたことに応答して制御ユニット3が作成する計画例が示されている。したがって、時刻t52以前の処理はすでに完了している。制御ユニット3は、ダミーキャリヤDCに収容されているダミー基板Pを、製品禁止モードの処理ユニットU4に搬入し、そのダミー基板Pを用いたユニット洗浄を処理ユニットU4で実行するように計画を作成する。ユニット洗浄の後には、ダミー基板Pを処理ユニットU4から搬出して、ダミーキャリヤDCに収納するように計画が作成される。
制御ユニット3は、処理ユニットU4のユニット洗浄が終了し、時刻t53にダミー基板Pが処理ユニットU4から搬出されると、処理ユニットU4の製品禁止モードを解除する。したがって、制御ユニット3は、その後に当該処理ユニットU4において製品基板の処理が行われるように計画を作成することができる。制御ユニット3は、処理ユニットU4において実際にユニット洗浄が完了した後に製品禁止モードを解除してもよい。また、制御ユニット3は、処理ユニットU4に対するユニット洗浄を計画した後に、ダミー基板Pが処理ユニットU4から搬出される時刻t53に、製品禁止モードの解除を計画(スケジューリング)してもよい。
図8Aおよび図8Bは、制御ユニット3が実行する主要な処理を説明するためのフローチャートであり、所定の制御周期で制御ユニット3が繰り返し実行する動作が示されている。
制御ユニット3は、ホスト装置200からジョブ情報が受信されたかどうかを判断し(ステップS1)、ジョブ情報が受信されれば当該ジョブ情報に対応した計画(スケジュール)を作成する(ステップS2:スケジュール作成制御)。ジョブ情報が受信されなければ(ステップS1:NO)、ステップS2の処理は省かれる。
制御ユニット3は、全ての処理ユニットU1〜U4の不使用継続時間を監視し、いずれかの処理ユニットの不使用継続時間が第1の時間d1に達しているかどうかを判断する(ステップS3)。いずれかの処理ユニットの不使用継続時間が第1の時間d1に達すると(ステップS3:YES)、制御ユニット3は、基板処理装置100にダミー基板Pが導入済みかどうか、より具体的には、ダミーキャリヤがロードポートLP1〜LP4のいずれかに保持されているかどうかを判断する(ステップS4)。ダミー基板Pが導入済みであれば(ステップS4:YES)、制御ユニット3は、当該処理ユニットにおけるユニット洗浄を計画して、スケジュールに加える(ステップS5:ユニット洗浄制御)。その後、制御ユニット3は、作成済みのスケジュールに従って、搬送ユニットID,PASS,CRおよび処理ユニットU1〜U4を制御して、基板W,Pの搬送および基板処理/ユニット洗浄を実行する(ステップS6:基板処理制御、ユニット洗浄制御)。
ダミー基板が未導入のときには(ステップS4:NO)、制御ユニット3は、いずれかのロードポートLP1〜LP4が空き状態かどうかを判断する(ステップS7)。空き状態のロードポートがあれば(ステップS7:YES)、制御ユニット3は、ホスト装置200に対してダミーキャリヤ搬入要求を送信する(ステップS8:ダミーキャリヤ要求制御)。そして、作成済みのスケジュールに従って、基板Wの搬送および基板処理を実行する(ステップS6)。ダミーキャリヤ搬入要求に応じてホスト装置200がキャリヤ搬送機構300によってダミーキャリヤDCを基板処理装置100に搬入させると、その後の制御周期において、ステップS4での判断が肯定され、ユニット洗浄が計画され、その計画に対応したタイミングの制御周期でユニット洗浄が実行される(ステップS5,S6:ユニット洗浄制御)。
一方、空き状態のロードポートがない場合には(ステップS7:NO)、制御ユニット3は、いずれかの処理ユニットの不使用継続時間が第2の時間d2に達しているかどうかを判断する(ステップS9)。いずれの処理ユニットの不使用継続時間も第2の時間d2に達していなければ(ステップS9:NO)、作成済みのスケジュールに従って基板W,Pの搬送および基板処理/ユニット洗浄が実行される(ステップS6)。
いずれかの処理ユニットの不使用継続時間が第2の時間d2に達しているときには(ステップS9:YES)、制御ユニット3は、当該処理ユニットを製品禁止モードに設定して、当該処理ユニットにおける製品基板Wの処理を禁止する(ステップS10:基板処理禁止制御)。さらに、制御ユニット3は、製品禁止モードを設定した処理ユニットで製品基板Wを処理しないように、未実行のスケジュールを変更する(ステップS11:スケジュール変更制御)。また、制御ユニット3は、ロードポートLP1〜LP4を占有しているキャリヤCのうち、最も早く搬出可能となるキャリヤCを特定し、そのキャリヤCの搬出可能時刻を予測する(ステップS12)。そして、制御ユニット3は、ホスト装置200に対して当該キャリヤの搬出を要求するキャリヤ搬出要求を送信し、当該キャリヤの搬出可能時刻を通知する(ステップS13:キャリヤ搬出要求制御)。
キャリヤ搬出要求に応じて、ホスト装置200がキャリヤ搬送機構300を制御し、キャリヤCを基板処理装置100から搬出させる。すると、その後の制御周期において、ロードポートLP1〜LP4のうちの少なくとも一つが空き状態であると判断されるので(ステップS7:YES)、制御ユニット3は、ホスト装置200に対してダミーキャリヤ搬入要求を送信する(ステップS8)。これにより、ホスト装置200はキャリヤ搬送機構300を制御して、空き状態のロードポートにダミーキャリヤDCを搬入する。それにより、その後の制御周期において、ステップS4での判断が肯定され、製品禁止モードが設定された処理ユニットに対してユニット洗浄が計画され(ステップS5)、さらにその計画に対応するタイミングの制御周期でユニット洗浄が実行される(ステップS6)。
製品禁止モードが設定されている処理ユニットにおけるユニット洗浄が完了すると(ステップS6)、制御ユニット3は、当該処理ユニットの製品禁止モードを解除する(ステップS14)。図8Aおよび図8Bでは、図示を省略してあるが、ユニット洗浄が終了すれば、搬送ユニットIR,PASS,CRによって、ユニット洗浄が終了した処理ユニットからダミー基板Pが搬出され、ダミーキャリヤDCに収容される(ダミー基板搬送制御)。
一方、いずれの処理ユニットの不使用継続時間も第1の時間d1に達していなければ(ステップS3:NO)、制御ユニット3は、ダミー基板Pの不使用継続時間が第3の時間d3に達しているかどうかを判断する(ステップS15)。この判断が肯定されると、制御ユニット3はホスト装置200に対して、ダミーキャリヤ搬出要求を送信する(ステップS16:ダミーキャリヤ搬出要求制御)。これに応じて、ホスト装置200がダミーキャリヤDCを搬出することによって、ロードポートの一つが製品基板Wを収容するためのキャリヤCのために開放される。ダミー基板の不使用継続時間が第3の時間d3に達していなければ(ステップS15:NO)、ダミーキャリヤ搬出要求は送信されず、引き続き、ダミーキャリヤDCが基板処理装置100内に保持され、したがって、ダミー基板Pを基板処理装置100内に保持した状態で、作成済みのスケジュールに従う動作が実行される。
なお、図8Bにおいて二点鎖線で示すように、制御ユニット3は、ホスト装置200に対して、キャリヤ搬出要求を送信(ステップS13)するとともに、併せて、キャリヤ搬出後にダミーキャリヤDCを搬入すべきことを要求するダミーキャリヤ搬入要求を送信してもよい(ステップS17)。それにより、ロードポートが空き状態となるのを待つことなく、ホスト装置200に対して、ダミーキャリヤDCの搬入を予約できる。
また、ユニット洗浄が完了した後に製品禁止モードを解除(ステップS14)する代わりに、図8Aにおいて二点鎖線で示すように、制御ユニット3は、製品禁止モードが設定されている処理ユニットのユニット洗浄を計画したときに、そのユニット洗浄後に当該製品禁止モードの解除を計画してもよい(ステップS18)。
以上のようにこの実施形態によれば、いずれかの処理ユニットの不使用継続時間が第1の時間d1に達すると、制御ユニット3は、ホスト装置200に対して、ダミーキャリヤDCの搬入を要求する。それに応じて、ホスト装置200は、キャリヤ搬送機構300によって、ダミーキャリヤDCを空き状態のロードポートLP1〜LP4に搬入させる。その後、制御ユニット3は、ダミーキャリヤDCからダミー基板Pを取り出し、不使用継続時間が第1の時間d1に達した処理ユニットに搬入させる。さらに、制御ユニット3は、当該処理ユニットにおいて、ダミー基板Pを用いたユニット洗浄を実行させる。
このように、必要が生じたときにダミーキャリヤDCを基板処理装置100に搬入する構成であるので、必要が無いときには、ダミーキャリヤDCによってロードポートLP1〜LP4が占有されることがない。したがって、製品基板Wを収容するためのキャリヤCをロードポートLP1〜LP4により多く保持させることができるので、ユニット洗浄に起因する生産性の悪化を抑制できる。しかも、基板処理装置100内にダミー基板Pのための専用のスペースを設ける必要がないので、基板処理装置100の占有面積が大きくなったり、処理ユニットU1〜U4の配置が制限を受けたりすることがなく、かつ専用のスペースを設けるためのコストがかかることもない。
また、この実施形態では、不使用継続時間が第1の時間d1に達すると、ダミー基板Pを導入してユニット洗浄を行うので、不使用継続時間が長時間に亘ったときでも基板処理の品質低下を抑制できる。たとえば、不使用継続時間が長くなると、基板処理の安定性が失われるおそれがある。具体的には、処理ユニット内のパーティクルの増加、薬液の処理性能の低下、処理液中に気泡が生じるといった不具合が生じるおそれがある。このような不具合が、不使用継続時間の監視に基づくユニット洗浄によって回避される。
また、この実施形態では、いずれかの処理ユニットの不使用継続時間が第1の時間d1に達すると、いずれかのロードポートが空き状態であることを条件に、制御ユニット3は、ダミーキャリヤDCの搬入をホスト装置200に要求する。したがって、いずれかのロードポートが空き状態にあるタイミングでダミーキャリヤDCが搬入されるので、生産性を大きく損なうことなく、ダミー基板Pを用いたユニット洗浄を実現できる。
一方、ロードポートが空き状態となるのを待機している間に、いずれかの処理ユニットの不使用継続時間が第1の時間d1よりも長い第2の時間d2に達し、その処理ユニットのユニット洗浄を優先させる方がよい場合がある。たとえば、ユニット洗浄によっても十分に基板処理品質を回復できないほど長い時間の不使用継続時間が生じる場合や、ユニット洗浄を優先させる方が全体の基板処理効率を高められる場合などである。そこで、いずれかの処理ユニットの不使用継続時間が第2の時間d2に達すると、制御ユニット3は、ダミーキャリヤDCを強制的に搬入できるようにするために、いずれかのロードポートからのキャリヤCの搬出を要求するキャリヤ搬出要求をホスト装置200に送信する。それにより、ホスト装置がキャリヤCを搬出すると、空き状態のロードポートが生じるので、ダミーキャリヤDCが搬入され、そのダミーキャリヤDCに収容されているダミー基板Pを用いたユニット洗浄を行うことができる。
また、この実施形態では、処理ユニットの不使用継続時間が第2の時間d2に達すると、当該処理ユニットでの製品基板Wの処理が禁止される。それにより、基板処理品質の低下を回避できる。さらに、処理ユニットの製品禁止モードが設定されると、その処理ユニットを用いないように、スケジュールが変更される。それにより、製品基板Wの処理を継続できるので、生産性の低下を抑制できる。
また、この実施形態では、制御ユニットは、変更されたスケジュールに従って基板の処理を実行した場合に、ロードポートLP1〜LP4に保持されているいずれか一つのキャリヤへの基板の搬入または搬出が完了する時刻が予測される。より具体的には、ロードポートLP1〜LP4にそれぞれ保持されている複数のキャリヤCのうちもっとも早く基板Wの搬入または搬出が完了するキャリヤCを特定し、そのキャリヤCへの基板Wの搬入または搬出が完了する時刻が予測される。そして、その予測された時刻に基づくキャリヤ搬出要求がホスト装置200に与えられる。それにより、当該キャリヤを速やかに搬出できるので、ダミーキャリヤDCのための空きロードポートを速やかに確保できる。それにより、ダミー基板Pを用いたユニット洗浄を早期に開始できる。
また、この実施形態では、いずれの処理ユニットにおいてもユニット洗浄制御が実行されない時間、すなわち、ダミー基板Pの不使用継続時間が第3の時間d3に達すると、制御ユニット3は、ホスト装置200に対してダミーキャリヤ搬出要求を送信する。それに応じて、ホスト装置200は、キャリヤ搬送機構300によって、ダミーキャリヤDCをロードポートLP1〜LP4から搬出させる。これにより、ダミーキャリヤDCの搬出によって空いたロードポートを、製品基板Wを収容するキャリヤCの保持のために使用できるようになる。これにより、生産性を大きく損なうことなく、ダミー基板Pを用いたユニット洗浄が可能になる。
以上、この発明の一実施形態について説明してきたが、この発明は、以下に例示的に列挙するとおり、さらに他の形態で実施することもできる。
(1)制御ユニット3は、不使用継続時間が第1の時間d1に達したときに、ロードポートの空き状態を考慮することなく、ダミーキャリヤ搬入要求を送信してもよい。この場合、ホスト装置200は、いずれかのロードポートが空き状態になるのを待って、ダミーキャリヤDCを基板処理装置100に搬入してもよい。また、ホスト装置200は、ダミーキャリヤ搬入要求を受信すると、次に基板処理装置100に搬入する予定のキャリヤ(製品基板収容用)の前に、ダミーキャリヤDCを基板処理装置100に搬入するようにキャリヤ搬送機構300を制御してもよい。この場合、第2の時間d2に関連する制御(図8BのステップS9〜S13)を省いてもよい。
(2)第1の時間d1を前述の実施形態における第2の時間d2程度に設定し、処理ユニットの不使用継続時間が当該第1の時間d1に達すると、当該処理ユニットを製品禁止モードに設定してもよい。この場合、第2の時間d2に関連する制御(図8BのステップS9〜S13)を省いてもよい。
(3)ダミー基板不使用継続時間に関する制御(図8AのステップS15,S16)を省いてもよい。たとえば、作業者が与える指令によって、ダミーキャリヤDCが基板処理装置100から搬出されてもよい。また、制御ユニット3は、ダミー基板PがダミーキャリヤDCに収納されていることをホスト装置200に通知してもよい。そして、ホスト装置200は、ダミーキャリヤDCが保持されているロードポートへ製品基板のためのキャリヤCを搬入しようとするときに、ダミー基板Pを収納した状態のダミーキャリヤDCを当該ロードポートから搬出してもよい。
(4)受け渡しユニットPASSを設けずに、インデクサロボットIRのハンド8A,8Bと主搬送ロボットCRのハンド13A,13Bとの間で、基板W,Pを直接受け渡すようにしてもよい。また、1台の搬送ロボットによって、キャリヤCと処理ユニットU1〜U4との間の搬送を行う構成としてもよい。
(5)基板処理装置100は、基板の姿勢を変更(たとえば表裏反転)する基板姿勢転換ユニットを備えていてもよい。このような基板姿勢変換ユニットも処理ユニットの一例である。また、基板処理装置100は、専ら基板を回転させる処理ユニット(たとえば基板乾燥ユニット)を備えていてもよい。
(6)処理ユニットの数は4個である必要はなく、2個以上の任意の複数個の処理ユニットが備えられる場合に、この発明を適用できる。たとえば、図1のレイアウトにおいて、処理ユニットU1〜U4のそれぞれの上方および下方に1段以上の別の処理ユニットを階層的に配置してもよい。たとえば、処理ユニットを上下方向に2層に配置(2階建て配置)して8個の処理ユニットを備えてもよいし、処理ユニットを上下方向に3層に配置(3階建て配置)して12個の処理ユニットを備えてもよい。また、基板処理装置は、複数個(たとえば12個)の処理ユニット配置スペースを備え、そのうちの一部の複数個の処理ユニット配置スペースだけに処理ユニットが配置されてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
100 基板処理装置
150 通信回線
200 ホスト装置
300 キャリヤ搬送機構
350 キャリヤ置き場
W 基板(製品基板)
P ダミー基板
C キャリヤ
1 インデクサセクション
LP1〜LP4 ロードポート(キャリヤポート)
IR インデクサロボット(搬送ユニット)
2 処理セクション
PASS 受け渡しユニット(搬送ユニット)
U1〜U4 処理ユニット
CR 主搬送ロボット(搬送ユニット)
3 制御ユニット
4 キャリヤ保持部

Claims (16)

  1. 基板を収容するキャリヤを保持するキャリヤ保持部と、
    基板を処理する処理ユニットと、
    前記キャリヤ保持部に保持されたキャリヤと前記処理ユニットとの間で基板を搬送する搬送ユニットと、
    前記処理ユニットおよび前記搬送ユニットを制御する制御ユニットとを含み、
    前記制御ユニットは、
    前記搬送ユニットによって基板を前記処理ユニットに搬入して当該処理ユニットに基板処理を実行させる基板処理制御と、
    前記処理ユニットの不使用継続時間が第1の時間に達すると、前記キャリヤ保持部に対してキャリヤを搬送するキャリヤ搬送機構を制御するホスト装置に対して、ダミー基板を保持したダミーキャリヤの搬入を要求するダミーキャリヤ要求制御と、
    不使用継続時間が前記第1の時間に達した処理ユニットに前記搬送ユニットによって前記ダミー基板を搬入して、当該処理ユニットに前記ダミー基板を用いたユニット洗浄を実行させるユニット洗浄制御とを実行する、
    基板処理装置。
  2. 前記キャリヤ保持部は、それぞれキャリヤを保持する複数のキャリヤポートを有しており、
    前記ダミーキャリヤ要求制御は、前記処理ユニットの不使用継続時間が前記第1の時間に達すると、前記キャリヤ保持部のキャリヤポートの少なくとも一つがキャリヤを保持していない空き状態であることを条件に、前記ホスト装置に対してダミーキャリヤの搬入を要求する、
    請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記制御ユニットは、さらに、前記キャリヤポートの全てがキャリヤを保持している場合に、前記処理ユニットの不使用継続時間が前記第1の時間よりも長い第2の時間に達すると、前記ホスト装置に対して前記キャリヤポートのいずれかに保持されているキャリヤの搬出を要求するキャリヤ搬出要求制御を実行する、請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記制御ユニットは、さらに、前記処理ユニットの不使用継続時間が前記2の時間に達すると、当該処理ユニットのユニット洗浄が終わるまで、当該処理ユニットにおける基板処理を禁止する基板処理禁止制御を実行する、請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 前記制御ユニットは、さらに、
    前記キャリヤから前記処理ユニットへの未処理基板の搬入、前記処理ユニットにおける基板処理、および前記処理ユニットから前記キャリヤへの処理済み基板の搬出のためのスケジュールを作成するスケジュール作成制御と、
    前記基板処理禁止制御によって前記処理ユニットにおける基板処理が禁止されると、当該処理ユニットでの基板処理を実行しないように、前記スケジュールを変更するスケジュール変更制御とを実行する、請求項4に記載の基板処理装置。
  6. 前記キャリヤ搬出要求制御は、前記スケジュール変更制御によって変更されたスケジュールに従う動作が進行した場合に前記キャリヤ保持部に保持されているいずれか一つのキャリヤへの基板の搬入または搬出が完了する時刻を予測し、その予測された時刻に基づいて、当該キャリヤの前記キャリヤ保持部からの搬出を、前記ホスト装置に対して要求する、請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記キャリヤ搬出要求制御は、前記スケジュール変更制御によって変更されたスケジュールに従う動作が進行した場合に前記複数のキャリヤポートにそれぞれ保持されている複数のキャリヤのうちもっとも早く基板の搬入または搬出が完了するキャリヤを特定し、そのキャリヤへの基板の搬入または搬出が完了する時刻を予測して、その予測された時刻に基づいて、当該キャリヤの搬出を、前記ホスト装置に対して要求する、請求項5に記載の基板処理装置。
  8. 前記制御ユニットは、さらに、
    前記ユニット洗浄が終了すると、前記搬送ユニットによって、当該ユニット洗浄が終了した前記処理ユニットから前記ダミーキャリヤへと前記ダミー基板を搬送させるダミー基板搬送制御と、
    前記ユニット洗浄のために前記ダミー基板が使用されないダミー基板不使用継続時間が第3の時間に達すると、前記ホスト装置に対して、前記ダミーキャリヤの搬出を要求するダミーキャリヤ搬出要求制御とを実行する、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  9. キャリヤ保持部と処理ユニットとの間で搬送ユニットによって基板を搬送する基板搬送ステップと、
    前記処理ユニットにおいて基板を処理する基板処理ステップと、
    前記処理ユニットにダミー基板を搬入して、当該処理ユニットのユニット洗浄を実行するユニット洗浄ステップと、
    前記キャリヤ保持部、前記処理ユニットおよび前記搬送ユニットを備える基板処理装置にダミー基板が導入されていないときに、前記処理ユニットの不使用継続時間が第1の時間に達すると、前記基板処理装置の制御ユニットがホスト装置に対して、ダミー基板を収容したダミーキャリヤの搬入を要求するステップと、
    前記ダミーキャリヤの搬入を要求されたホスト装置が、ダミー基板を収容したダミーキャリヤをキャリヤ搬送機構によって前記基板処理装置に搬入させるステップと
    を含む、基板処理方法。
  10. 前記キャリヤ保持部は、それぞれキャリヤを保持する複数のキャリヤポートを有しており、
    前記ダミーキャリヤの搬入を要求するステップでは、前記処理ユニットの不使用継続時間が前記第1の時間に達すると、前記キャリヤ保持部のキャリヤポートの少なくとも一つがキャリヤを保持していない空き状態であることを条件に、前記制御ユニットが前記ホスト装置に対してダミーキャリヤの搬入を要求する、請求項9に記載の基板処理方法。
  11. 前記キャリヤポートの全てがキャリヤを保持している場合に、前記処理ユニットの不使用継続時間が前記第1の時間よりも長い第2の時間に達すると、前記制御ユニットが前記ホスト装置に対して、前記キャリヤポートのいずれかに保持されているキャリヤの搬出を要求するステップをさらに含む、請求項10に記載の基板処理方法。
  12. 前記処理ユニットの不使用継続時間が前記2の時間に達すると、当該処理ユニットのユニット洗浄が終わるまで、前記制御ユニットが当該処理ユニットにおける基板処理を禁止するステップをさらに含む、請求項11に記載の基板処理方法。
  13. 前記キャリヤから前記処理ユニットへの未処理基板の搬入、前記処理ユニットにおける基板処理、および前記処理ユニットから前記キャリヤへの処理済み基板の搬出のためのスケジュールを前記制御ユニットが作成するステップと、
    前記処理ユニットにおける基板処理が禁止されると、前記制御ユニットが前記スケジュールを変更するステップとをさらに含む、請求項12に記載の基板処理方法。
  14. 前記変更されたスケジュールに従う動作が進行した場合に前記キャリヤ保持部に保持されているいずれか一つのキャリヤへの基板の搬入または搬出が完了する時刻を予測し、その予測された時刻に基づいて、当該キャリヤの前記キャリヤ保持部からの搬出を、前記制御ユニットから前記ホスト装置に対して要求するステップをさらに含む、請求項13に記載の基板処理方法。
  15. 前記変更されたスケジュールに従う動作が進行した場合に前記複数のキャリヤポートにそれぞれ保持されている複数のキャリヤのうちもっとも早く基板の搬入または搬出が完了するキャリヤを特定し、そのキャリヤへの基板の搬入または搬出が完了する時刻を予測して、その予測された時刻に基づいて、当該キャリヤの搬出を、前記制御ユニットから前記ホスト装置に対して要求するステップをさらに含む、請求項13に記載の基板処理方法。
  16. 前記ユニット洗浄が終了すると、前記搬送ユニットによって前記ダミー基板を前記ユニット洗浄が終了した処理ユニットから前記ダミーキャリヤに搬送させるステップと、
    前記ユニット洗浄のために前記ダミー基板が使用されないダミー基板不使用継続時間が第3の時間に達すると、前記制御ユニットから前記ホスト装置に対して、前記ダミーキャリヤの搬出を要求するステップとをさらに含む、請求項9〜15のいずれか一項に記載の基板処理方法。
JP2015161295A 2015-08-18 2015-08-18 基板処理装置および基板処理方法 Active JP6512445B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015161295A JP6512445B2 (ja) 2015-08-18 2015-08-18 基板処理装置および基板処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015161295A JP6512445B2 (ja) 2015-08-18 2015-08-18 基板処理装置および基板処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017041506A JP2017041506A (ja) 2017-02-23
JP6512445B2 true JP6512445B2 (ja) 2019-05-15

Family

ID=58203077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015161295A Active JP6512445B2 (ja) 2015-08-18 2015-08-18 基板処理装置および基板処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6512445B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7487024B2 (ja) * 2020-06-30 2024-05-20 株式会社Screenホールディングス 基板処理方法および基板処理装置
JP2022039827A (ja) 2020-08-28 2022-03-10 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置および基板処理方法
JP2022147780A (ja) 2021-03-23 2022-10-06 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置および基板処理方法
JP2022147778A (ja) 2021-03-23 2022-10-06 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置、基板処理システムおよび基板処理方法
JP2022147779A (ja) 2021-03-23 2022-10-06 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置および基板処理方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008153521A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 回収カップ洗浄方法および基板処理装置
JP2012109333A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置
JP5847515B2 (ja) * 2011-09-27 2016-01-20 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置のためのスケジュール作成方法およびスケジュール作成プログラム
JP5997542B2 (ja) * 2012-08-13 2016-09-28 東京エレクトロン株式会社 真空処理装置及び真空処理方法
JP2014116545A (ja) * 2012-12-12 2014-06-26 Tokyo Electron Ltd 基板処理装置
JP6229933B2 (ja) * 2013-09-27 2017-11-15 株式会社Screenホールディングス 処理カップ洗浄方法、基板処理方法および基板処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017041506A (ja) 2017-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6512445B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP4356936B2 (ja) 塗布、現像装置及びその方法
JP5852908B2 (ja) 基板処理装置のためのスケジュール作成方法およびスケジュール作成プログラム
JP5168300B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP2008034746A (ja) 塗布、現像装置、その方法及び記憶媒体
KR102285183B1 (ko) 기판 처리 장치를 위한 스케줄 작성 방법 및 스케줄 작성 프로그램을 기록한 기록 매체
TW201209885A (en) Substrate processing system and substrate processing method
JP2009099710A (ja) 基板処理装置、基板搬送方法、コンピュータプログラムおよび記憶媒体
JP6313671B2 (ja) 基板処理装置のためのスケジュール作成方法および基板処理装置
JP6481977B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP2010278249A (ja) 基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体
JP5199792B2 (ja) 基板処理ユニット、基板処理装置および基板処理方法
JP2010186812A (ja) 基板処理装置
JP6538436B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2008084954A (ja) 基板処理装置のスケジュール作成方法及びそのプログラム
JP5847515B2 (ja) 基板処理装置のためのスケジュール作成方法およびスケジュール作成プログラム
JP6435388B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP5348290B2 (ja) 基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体
JP6656305B2 (ja) 基板処理装置
JP7112836B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP5432654B2 (ja) 基板処理装置のスケジュール作成方法及びそのプログラム
JP5189534B2 (ja) 基板処理装置のスケジュール作成方法及びそのプログラム
JP6573693B2 (ja) 基板処理装置のためのスケジュール作成方法および基板処理装置
JP5904294B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP5295335B2 (ja) 基板処理装置のスケジュール作成方法及びそのプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6512445

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250