JP6510699B1 - 2方向エレベータの運転制御方法及び制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗りかご内の利用者が、乗車した方向と異なる方向に降車することを防止しつつ、乗場にいる利用者の待ち時間をなるべく低減させるように運転する。【解決手段】建物内の2つの領域の境界に設置され、2つの領域それぞれに対応した方向に扉が設置された乗りかご5を有し、1方向の領域から乗りかご5に乗り込んだ利用者が他方向の領域に降車することを回避するように運転する2方向エレベータの運転制御方法であって、一方向の領域での往復運転から他方向の領域での往復運転への運転切替を行う際、乗りかご内に利用者が検出されている場合には、戸閉させて1階床上まで乗りかごを走行させ、1階床上の階で運転切替前の方向の扉を戸開閉させた後、最下階まで移動して、最下階において運転切替前の方向の扉を戸開させる切替前処理を乗りかご内に利用者が検出されなくなるまで繰り返した後、一方向の領域から他方向の領域への運転切替を行う。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、2方向エレベータの運転制御方法及び制御装置に関する。
従来、乗りかごの2方向に扉が設置された2方向エレベータを建物内の2つの領域の境界に設置し、1方向の領域から乗りかごに乗り込んだ利用者が他方向の領域に降車することを回避するように運転することがある。例えば、駅構内の改札内と改札外との境界に2方向エレベータを設置し、改札外側の利用者の操作で発生したエレベータ呼びに応答している間は改札内側乗場の利用者の操作でエレベータ呼びが発生しても応答待ち状態とする。そして、改札外側の利用者の操作で発生したすべての呼びへの応答が終了してから、改札内側の利用者の操作で発生した呼びに応答する。このように2方向エレベータを運転することにより、改札外側の領域から乗りかごに乗り込んだ利用者が、改札内側の領域に降車することを回避することができる。
しかし、上述したように運転する2方向エレベータを、駅構内よりも階床数の多い建物に設置した場合、いずれか1方向で連続して呼びが発生することで、他方向の呼びに長時間応答できなくなる場合がある。
例えば、住宅領域と事務所領域とを備える建物内に2方向エレベータを設置して、住宅領域から乗りかごに乗り込んだ利用者が事務所領域に降車することを回避するように運転する場合、通勤、通学時間帯に住宅領域側で利用者が多くなることにより当該方向で連続して呼びが発生すると、事務所側の利用者が乗場で長時間待たなければならなくなるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、乗りかご内の利用者が、乗車した方向と異なる方向に降車することを防止しつつ、乗場にいる利用者の待ち時間をなるべく低減させるように運転する2方向エレベータの運転制御方法及び制御装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するための態様は、建物内の2つの領域の境界に設置され、前記2つの領域それぞれに対応した方向に扉が設置された乗りかごを有し、1方向の領域から前記乗りかごに乗り込んだ利用者が他方向の領域に降車することを回避するように運転する2方向エレベータの運転制御方法であって、一方向の領域での往復運転から他方向の領域での往復運転への運転切替を行う際、乗りかご内に利用者が検出されている場合には、戸閉させて1階床上まで乗りかごを走行させ、1階床上の階で運転切替前の方向の扉を戸開閉させた後、最下階まで移動して、最下階において運転切替前の方向の扉を戸開させる切替前処理を乗りかご内に利用者が検出されなくなるまで繰り返した後、一方向の領域から他方向の領域への運転切替を行うことを特徴とする。
<第1実施形態>
〈第1実施形態による2方向エレベータの構成〉
本発明の第1実施形態による2方向エレベータの構成について、図1を参照して説明する。本実施形態による2方向エレベータ1は3階建ての建物内に設置され、昇降路2の上部に設置された巻上機3に掛け渡されたメインロープ4に乗りかご5と釣り合いおもり6とが吊り下げられており、巻上機3が駆動することで乗りかご5および釣り合いおもり6が昇降する。
〈第1実施形態による2方向エレベータの構成〉
本発明の第1実施形態による2方向エレベータの構成について、図1を参照して説明する。本実施形態による2方向エレベータ1は3階建ての建物内に設置され、昇降路2の上部に設置された巻上機3に掛け渡されたメインロープ4に乗りかご5と釣り合いおもり6とが吊り下げられており、巻上機3が駆動することで乗りかご5および釣り合いおもり6が昇降する。
2方向エレベータ1は、エレベータ制御装置7によって駆動制御されており、エレベータ制御装置7は、図2に示すように、演算処理装置71と、信号入力装置72と、信号出力装置73とを備えている。エレベータ制御装置7と巻上機3とは信号通信路を介して接続され、巻上機3は、エレベータ制御装置7内の演算処理装置71の指令にて駆動される。
実施形態において、昇降路2を境に一方の領域Xと他方の領域Yに区画されている。例えば、一方の領域Xは住宅領域であり、他方の領域は事務所領域である。あるいは、一方の領域Xは駅に設置されるラチ内(改札内)、他方の領域Yはラチ外(改札外)が想定される。また、図1には、最下階、中間階及び最上階が示されているが、3階建ての建物であれば、最下階は1階、中間階は2階、最上階は3階が想定される。
図1に示すように、一方の領域Xには、一方の領域の最下階乗場扉1xd、一方の領域の中間階乗場扉2xd、一方の領域の最上階乗場扉3xd、一方の領域の最下階乗場ボタン1xb、一方の領域の中間階乗場ボタン2xb、及び一方の領域の最上階乗場ボタン3xbを備える。
また、図1に示すように、他方の領域Yには、他方の領域Yの最下階乗場扉1yd、他方の領域の中間階乗場扉2yd、他方の領域の最上階乗場扉3yd、他方の領域Yの最下階乗場ボタン1yb、他方の領域Yの中間階乗場ボタン2yb、及び他方の領域Yの最上階乗場ボタン3ybを備える。
乗りかご5には、一方側Xのかご内扉xkdと他方側Yのかご内扉ykd、一方側Xのかご呼びボタンxkb、他方側Yのかご呼びボタンykb、及び荷重検出装置8を備える。
エレベータ制御装置7は、一方の領域Xの最下階乗場ボタン1xb、一方の領域の中間階乗場ボタン2xb、一方の領域の最上階乗場ボタン3xb、一方の領域のかご呼びボタンxkb、他方の領域の最下階乗場ボタン1yb、他方の領域の中間階乗場ボタン2yb、他方の領域の最上階乗場ボタン3yb、他方側のかご呼びボタンykb、一方側のかご内扉xkd、他方側のかご内扉ykd、及び荷重検出装置8と信号通信路を介して接続される。
また、エレベータ制御装置7は、図2に示すように、演算処理装置71と信号入力装置72と信号出力装置73とを有し、巻上機3を制御し、乗りかご5を昇降させることができる。
演算処理装置71は、外部の信号を受ける信号入力装置72と外部に信号を出力する信号出力装置73と信号通信路を介して接続されている。信号入力装置72は、入力された信号を演算処理装置71へ出力し、演算処理装置71において信号入力装置72から入力された信号条件より乗りかご5の運転制御条件を判断し、判断結果を信号出力装置73へ出力する。信号出力装置73は、演算処理装置71において判断した結果に応じた制御信号を出力し巻上機3や一方側のかご内扉xkdや他方側のかご内扉ykdを制御する機能を備える。
〈第1実施形態の処理手順〉
利用者が一方の領域の最下階乗場ボタン1xbを操作し、一方の領域の最下階乗場ボタン1xbが登録されると、一方の領域の最下階乗場ボタン信号S1xbが信号入力装置72のビット<0>に入力され、入力された一方の領域の最下階乗場ボタン信号S1xbのデータが0から1となると演算処理装置71により信号出力装置73のビット<0>から最下階へ乗りかご5を走行させる信号を巻上機3に出力する(ステップST1)。
利用者が一方の領域の最下階乗場ボタン1xbを操作し、一方の領域の最下階乗場ボタン1xbが登録されると、一方の領域の最下階乗場ボタン信号S1xbが信号入力装置72のビット<0>に入力され、入力された一方の領域の最下階乗場ボタン信号S1xbのデータが0から1となると演算処理装置71により信号出力装置73のビット<0>から最下階へ乗りかご5を走行させる信号を巻上機3に出力する(ステップST1)。
乗りかご5が一方の領域の最下階に到着し、利用者が乗りかご5に乗り込み、一方側のかご呼びボタンxkbを登録し、一方側のかご呼びボタンxkbが登録されると、一方側のかご呼びボタン信号Sxkbが信号入力装置72のビット<6>に入力される。入力された一方側のかご呼びボタン信号Sxkbのデータが0から1となると、演算処理装置71により信号出力装置73のビット<6>から目的階へ乗りかご5を走行させる信号を巻上機3に出力する(ステップST2)。
目的階到着後、信号出力装置73のビット<8>から、一方側の扉開閉信号Sxoを一方側のかご内扉xkdに出力し、目的階の一方側のかご内扉xkdのみ開閉し、利用者を乗降させる(ステップST3)。
乗りかご5の一方側のかご呼びボタンxkb及び上方の呼びが無くなった場合、一方の領域Xの下方側の乗場及びかご呼びに応答する。例えば、一方の領域の中間階乗場ボタン2xbが登録されると、一方の領域の中間階乗場ボタン信号S2xbが信号入力装置72のビット<1>に入力され、入力された一方の領域の中間階乗場ボタン信号S2xbが0から1となると演算処理装置71により信号出力装置73のビット<1>から中間階へ乗りかご5を走行させる信号を巻上機3に出力する(ステップST4)。
下方側の呼びに応答する場合も、着床した階にて一方の領域X側の扉のみ開閉し、他方の領域Y側の扉は開閉しない(ステップST5)。
ここで、下方向の一方側のかご呼びボタンxkbの登録が無くなった場合、乗りかご5が最下階にいるか否か判断する(ステップST6)。
乗りかご5が最下階では無い場合(ステップST6NO)、乗りかご5を最下階へ移動させる(ステップST7)。
乗りかご5が最下階に移動後、一方側の扉開閉信号Sxoを一方側のかご内扉xkdに
出力し一方側のドアを開閉する(ステップST8)。
出力し一方側のドアを開閉する(ステップST8)。
乗りかご5が最下階にいる場合(ステップST6YES)、かご内の荷重検出装置8のデータが1の場合、かご内に利用者が乗車していると判定する(ステップST9YES)。一階床上の階まで運転を行う。一階床上に着床した後、一方側の扉開閉信号Sxoを一方側のかご内扉xkdに出力し一方側のドアを開閉して最下階へ着床する往復運転を実行する(ステップST10)。
その後、荷重検出装置8のデータが0の場合(ステップST9)、一方側のかご内扉xkdを戸閉し、信号出力装置73のビット<9>より、他方側の扉開閉信号3zを他方側のかご内扉ykdに出力し、他方側のかご内扉ykdを開けた後、他方側の運転に切り替える(ステップST11)。
一定の時間、一階床往復運転を繰り返した場合は管理人室等に設置された管理装置に発報する(ステップST12,ST13)。
以上は、一方の領域の処理であるが、他方の領域の処理については、図3のフローチャートの各ステップの内、一方側を他方側と読み替えて適用できるので、図示及びその説明は省略する。
このように、第1実施形態によれば、一方の領域Xの往復運転終了後、かご内の荷重検出装置8にてかご内にいる利用者の有無を判断し、利用者が乗車していないと判断すれば、他方の領域Yに運転を切替え、利用者が乗車していると判断した場合は、一方の領域Xにて一階床往復運転をすることで、通常のエレベータ運転と異なる動作(不自然な運転)となるため、利用者が違和感を覚えることで、利用者に降車を促すことができる。
<第2実施形態>
図4、図5に示すように、第2実施形態では、乗りかご5内にかご内照明KLと、かご内スピーカーKSを追加し、一方向の領域での往復運転から他方向の領域での往復運転への運転切替を行う際、乗りかご5内に利用者が検出されている場合には、最下階に着床後、かご内照明KLを消灯させ、かご内スピーカーKSから利用者の降車を促すアナウンスを報知する。または、かご内の呼びボタンを無効にする構成を加えている。
図4、図5に示すように、第2実施形態では、乗りかご5内にかご内照明KLと、かご内スピーカーKSを追加し、一方向の領域での往復運転から他方向の領域での往復運転への運転切替を行う際、乗りかご5内に利用者が検出されている場合には、最下階に着床後、かご内照明KLを消灯させ、かご内スピーカーKSから利用者の降車を促すアナウンスを報知する。または、かご内の呼びボタンを無効にする構成を加えている。
〈第2実施形態の処理手順>
図6は第2実施形態の処理手順を示すフローチャートである。なお、図3に示した第1実施形態と同一処理には同一ステップ番号を付し、その説明は省略する。
図6は第2実施形態の処理手順を示すフローチャートである。なお、図3に示した第1実施形態と同一処理には同一ステップ番号を付し、その説明は省略する。
図6に示すように、乗りかご5が最下階に停車した際、荷重検出装置8のデータが1の場合(ステップST6,ST9YES)、かご内に利用者が乗車していると判断し、信号出力装置73のビット<10>より降車促進アナウンス信号Sksをかご内スピーカーKSに出力して利用者を降車させるように促す。更に信号出力装置73のビット<11>より、かご内照明OFF信号SkLをかご内照明KLに出力し、かご内の照明を消灯させる。また、一方側のかご呼びボタン信号Sxkbを無効とする(ステップST21)。その後、最下階の一方側のドアを開閉する(ステップST22)。
このように、第2実施形態によれば、一方の領域Xの往復運転終了後、かご内の荷重検出装置8にてかご内にいる利用者の有無を判断し、利用者が乗車していないと判断すれば、他方の領域Yに運転を切替え、利用者が乗車していると判断した場合は、かご内アナウンスにより利用者を促し、かご内照明をOFFにすることで、エレベータが使えないことを示して利用者に降車を促すことができる。
また、かご呼びボタンも登録を無効とすることで、一方の領域Xで使用することができないように制御することで、利用者に降車を促すことができる。
<第3実施形態>
図7、図8に示すように、第3実施形態では、乗りかご5内にかご内ブザーKZを追加し、一方向の領域での往復運転から他方向の領域での往復運転への運転切替を行う際、乗りかご5内に利用者が検出されている場合には、最下階に着床後、かご内ブザーを鳴動させて利用者の降車を促すようにしている。
図7、図8に示すように、第3実施形態では、乗りかご5内にかご内ブザーKZを追加し、一方向の領域での往復運転から他方向の領域での往復運転への運転切替を行う際、乗りかご5内に利用者が検出されている場合には、最下階に着床後、かご内ブザーを鳴動させて利用者の降車を促すようにしている。
〈第3実施形態の処理手順〉
図9に示すように、乗りかご5が最下階に停車した際、荷重検出装置8のデータが1の場合(ステップST6,ST9YES)、かご内に利用者が乗車していると判断し、信号出力装置73のビット<12>よりかご内ブザー信号Skzをかご内ブザーKZに出力して鳴動させる(ステップST31)。その後、最下階の一方側のドアを開閉する(ステップST22)。
図9に示すように、乗りかご5が最下階に停車した際、荷重検出装置8のデータが1の場合(ステップST6,ST9YES)、かご内に利用者が乗車していると判断し、信号出力装置73のビット<12>よりかご内ブザー信号Skzをかご内ブザーKZに出力して鳴動させる(ステップST31)。その後、最下階の一方側のドアを開閉する(ステップST22)。
このように、第3実施形態によれば、一方の領域Xの往復運転終了後、かご内の荷重検出装置8にてかご内にいる利用者の有無を判断し、利用者が乗車していないと判断すれば、他方の領域Yに運転を切替え、利用者が乗車していると判断した場合は、かご内のブザーを鳴動させることで、利用者にエレベータが使用できないことを報知して降車を促すことができる。
<第4実施形態>
図10、図11に示すように、第4実施形態では、第1実施形態の構成に加え、各乗場に、一方の領域の最下階表示機器1xh、一方の領域の中間階表示機器2xh、一方の領域の最上階表示機器3xh、他方の領域の最下階表示機器1yh、他方の領域の中間階表示機器2yh、他方の領域の最上階表示機器3yhを追加したものである。
図10、図11に示すように、第4実施形態では、第1実施形態の構成に加え、各乗場に、一方の領域の最下階表示機器1xh、一方の領域の中間階表示機器2xh、一方の領域の最上階表示機器3xh、他方の領域の最下階表示機器1yh、他方の領域の中間階表示機器2yh、他方の領域の最上階表示機器3yhを追加したものである。
〈第4実施形態の処理手順〉
図12に示すように、一方の領域Xの運転が開始される(ステップST1YES)と、一方の領域Xにて運転がされていることを、一方の領域Xと他方の領域Yの乗場にいる利用者に報知するため、信号出力装置73のビット<13>〜<18>より、それぞれの乗場へ、一方の領域の最上階表示機器信号S3xh、一方の領域の中間階表示機器信号S2xh、一方の領域の最下階表示機器信号S1xh、他方の領域の最上階表示機器信号S3yh、他方の領域の中間階表示機器信号S2yh、他方の領域の最下階表示機器信号S1yhを出力する。それぞれの表示機器には、「一方の領域Xにて運転中」と表示を行う(ステップST41)。
図12に示すように、一方の領域Xの運転が開始される(ステップST1YES)と、一方の領域Xにて運転がされていることを、一方の領域Xと他方の領域Yの乗場にいる利用者に報知するため、信号出力装置73のビット<13>〜<18>より、それぞれの乗場へ、一方の領域の最上階表示機器信号S3xh、一方の領域の中間階表示機器信号S2xh、一方の領域の最下階表示機器信号S1xh、他方の領域の最上階表示機器信号S3yh、他方の領域の中間階表示機器信号S2yh、他方の領域の最下階表示機器信号S1yhを出力する。それぞれの表示機器には、「一方の領域Xにて運転中」と表示を行う(ステップST41)。
このように、第4実施形態によれば、一方の領域Xにて運転中と表示を行うことにより、他方の領域Yでエレベータを待つ利用者に対し、エレベータが一方の領域Xで運転していることを報知することができるため、長待ちしている利用者のクレームが発生しないように対処できる。
<第5実施形態>
図13は、第5実施形態の処理手順を示すフローチャートである。なお、基本構成は、図10と同一であるため、省略する。
図13は、第5実施形態の処理手順を示すフローチャートである。なお、基本構成は、図10と同一であるため、省略する。
第5実施形態では、各乗場に設置された表示機器には、乗りかご5が到着するまでの時間を表示するようにしたものである。
一方の領域の最下階乗場ボタン信号S1xb、一方の領域の中間階乗場ボタン信号S2xb、一方の領域の最上階乗場ボタン信号S3xb、他方の領域の最下階乗場ボタン信号S1yb、他方の領域の中間階乗場ボタン信号S2yb、他方の領域の最上階乗場ボタン信号S3yb、一方側のかご呼びボタン信号Sxkb、他方側のかご呼びボタン信号Sykbの入力条件と乗りかご5の速度より、各乗場に到着するまでの時刻を演算処理装置71が計算し、一方の領域の最下階表示機器1xh、一方の領域の中間階表示機器2xh、一方の領域の最上階表示機器3xh、他方の領域の最下階表示機器1yh、他方の領域の中間階表示機器2yh、他方の領域の最上階表示機器3yhへ、信号出力装置73のビット<13>〜<18>より、それぞれの乗場へ、 各乗場に到着するまでの時刻を示す一方の領域の最上階表示機器信号S3xh、一方の領域の中間階表示機器信号S2xh、一方の領域の最下階表示機器信号S1xh、他方の領域の最上階表示機器信号S3yh、他方の領域の中間階表示機器信号S2yh、他方の領域の最下階表示機器信号S1yhを出力する。それぞれの表示機器には、乗りかご5が到着するまでの時間の表示を行う(ステップST51)。
このように、第5実施形態によれば、このように、一方の領域X、他方の領域Yでエレベータを待つ利用者に対し、エレベータ到着までの時間を報知し、利用者がエレベータの到着時間を知ることで、長待ちしている場合でも利用者のクレームが発生しないように対処できる。
<第6実施形態>
次に、第6実施形態について、図14の全体構成図と図15のフローチャートを参照して説明する。
次に、第6実施形態について、図14の全体構成図と図15のフローチャートを参照して説明する。
図14に示すように、第6実施形態では、乗りかご5に、かご内カメラKCを設置し、かご内画像を各乗場の表示機器に表示するように構成したものである。
ステップST12に示すように、一階床往復運転を繰り返し、一定時間を経過した場合は、かご内カメラKCの画像信号を分配し、一方の領域の最下階表示機器1xh、一方の領域の中間階表示機器2xh、一方の領域の最上階表示機器3xh、他方の領域の最下階表示機器1yh、他方の領域の中間階表示機器2yh、他方の領域の最上階表示機器3yhに表示させる(ステップST61)。
このように、第6実施形態によれば、一定の時間一階床往復運転を繰り返した場合は、乗場にいる利用者にかご内カメラKCの映像を見せることで、エレベータが来ない原因を知らせることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…2方向エレベータ、2…昇降路、3…巻上機、4…メインロープ、5…乗りかご、6…釣り合いおもり、7…エレベータ制御装置、8…荷重検出装置、71…演算処理装置、72…信号入力装置、73…信号出力装置、KL…かご内照明、KS…かご内スピーカー、KZ…かご内ブザー、KC…かご内カメラ、1xh,2xh,3xh…一方の領域の表示機器、1yh,2yh,2yh…他方の領域の表示機器。
Claims (8)
- 建物内の2つの領域の境界に設置され、前記2つの領域それぞれに対応した方向に扉が設置された乗りかごを有し、1方向の領域から前記乗りかごに乗り込んだ利用者が他方向の領域に降車することを回避するように運転する2方向エレベータの運転制御方法であって、
一方向の領域での往復運転から他方向の領域での往復運転への運転切替を行う際、乗りかご内に利用者が検出されている場合には、戸閉させて1階床上まで乗りかごを走行させ、1階床上の階で運転切替前の方向の扉を戸開閉させた後、最下階まで移動して、最下階において運転切替前の方向の扉を戸開させる切替前処理を乗りかご内に利用者が検出されなくなるまで繰り返した後、一方向の領域から他方向の領域への運転切替を行う、
ことを特徴とする2方向エレベータの運転制御方法。 - 前記切替前処理を一定時間繰り返した後、乗りかご内に利用者が検出されている場合には、その旨を2方向エレベータを管理する管理装置に通知する、
ことを特徴とする請求項1に記載の2方向エレベータの運転制御方法。 - 建物内の2つの領域の境界に設置され、前記2つの領域それぞれに対応した方向に扉が設置された乗りかごを有し、1方向の領域から前記乗りかごに乗り込んだ利用者が他方向の領域に降車することを回避するように運転する2方向エレベータの運転制御方法であって、
一方向の領域での往復運転から他方向の領域での往復運転への運転切替を行う際、乗りかご内に利用者が検出されている場合には、最下階に着床後、かご内の照明を消灯させるか、かご内のスピーカーから利用者の降車を促すアナウンスを報知するか、かご内の呼びボタンを無効にするかの少なくともいずれかの処理を実行する、
ことを特徴とする2方向エレベータの運転制御方法。 - 最下階まで移動した際に、利用者無しと判定された後に、再度、利用者有りと判定された場合には、かご内のブザーを鳴動させて降車を促すか、またはかご内のスピーカーから利用者の降車を促すアナウンスを報知する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の2方向エレベータの運転制御方法。 - 建物内の各階床の各方向の乗場に設置された表示装置に、前記2方向エレベータが応答中の方向を示す情報を表示させる、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の2方向エレベータの運転制御方法。 - 建物内の各階床の各方向の乗場に設置された表示装置に、前記2方向エレベータが到着までの時間を表示させる、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の2方向エレベータの運転制御方法。 - 乗りかご内にカメラを備え、カメラ画像を前記各階床の各方向の乗場に設置された表示装置に表示する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の2方向エレベータの運転制御方法。 - 建物内の2つの領域の境界に設置され、前記2つの領域それぞれに対応した方向に扉が設置された乗りかごを有し、1方向の領域から前記乗りかごに乗り込んだ利用者が他方向の領域に降車することを回避するように運転する2方向エレベータの制御装置であって、
一方向の領域での往復運転から他方向の領域での往復運転への運転切替を行う際、乗りかご内に利用者が検出されているか否かを検出する利用者検出手段と、
利用者が検出されている場合には、戸閉させて1階床上まで乗りかごを走行させ、1階床上の階で運転切替前の方向の扉を戸開閉させた後、最下階まで移動して、最下階において運転切替前の方向の扉を戸開させる切替前処理を乗りかご内に利用者が検出されなくなるまで繰り返す切替前運転手段と、
切替前処理を実行した後、一方向の領域から他方向の領域への運転切替を行う切替手段と、
を備えることを特徴とする2方向エレベータの制御装置。
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JP2018054124A JP6510699B1 (ja) | 2018-03-22 | 2018-03-22 | 2方向エレベータの運転制御方法及び制御装置 |
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