JP6411607B1 - 2方向エレベータの制御方法および制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗りかご内の利用者が、乗車した方向と異なる方向に降車することを防止しつつ、乗場にいる利用者の待ち時間をなるべく低減させるように運転する2方向エレベータの制御方法および制御装置を提供する。【解決手段】2方向エレベータは、建物内の2つの領域の境界に設置され、2つの領域それぞれに対応した方向に扉が設置された乗りかご5を有し、1方向の領域から乗りかご5に乗り込んだ利用者が他方向の領域に降車することを回避するように運転する。そして、乗りかごに乗り込んだ利用者により所定階床を目的階としたかご呼び操作が行われ、目的階において、利用者が乗り込んだ方向および他方向の双方で乗場呼びが発生しているときには、乗りかごを目的階の1つ前の階床に着床させて利用者が乗り込んだ方向の扉を戸開させ、乗りかごから利用者が降車したことを検知すると目的階に着床させて他方向の扉を戸開させる。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、2方向エレベータの制御方法および制御装置に関する。
従来、乗りかごの2方向に扉が設置された2方向エレベータを建物内の2つの領域の境界に設置し、1方向の領域から乗りかごに乗り込んだ利用者が他方向の領域に降車することを回避するように運転することがある。例えば、駅構内の改札内と改札外との境界に2方向エレベータを設置し、改札外側の利用者の操作で発生したエレベータ呼びに応答している間は改札内側乗場の利用者の操作でエレベータ呼びが発生しても応答待ち状態とする。そして、改札外側の利用者の操作で発生したすべての呼びへの応答が終了してから、改札内側の利用者の操作で発生した呼びに応答する。このように2方向エレベータを運転することにより、改札外側の領域から乗りかごに乗り込んだ利用者が、改札内側の領域に降車することを回避することができる。
しかし、上述したように運転する2方向エレベータを、駅構内よりも階床数の多い建物に設置した場合、いずれか1方向で連続して呼びが発生することで、他方向の呼びに長時間応答できなくなる場合がある。例えば、住宅領域と事務所領域とを有する建物内に2方向エレベータを設置して、住宅領域から乗りかごに乗り込んだ利用者が事務所領域に降車することを回避するように運転する場合、通勤、通学時間帯に住宅領域側で利用者が多くなることにより当該方向で連続して呼びが発生すると、事務所側の利用者が乗場で長時間待たなければならなくなるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、乗りかご内の利用者が、乗車した方向と異なる方向に降車することを防止しつつ、乗場にいる利用者の待ち時間をなるべく低減させるように運転する2方向エレベータの制御方法および制御装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するための実施形態によれば、2方向エレベータは、建物内の2つの領域の境界に設置され、2つの領域それぞれに対応した方向に扉が設置された乗りかごを有し、1方向の領域から乗りかごに乗り込んだ利用者が他方向の領域に降車することを回避するように運転する。そして、乗りかごに乗り込んだ利用者により所定階床を目的階としたかご呼び操作が行われ、当該目的階において、当該利用者が乗り込んだ方向および他方向の双方で乗場呼びが発生しているときには、乗りかごを目的階の1つ前の階床に着床させて当該利用者が乗り込んだ方向の扉を戸開させ、乗りかごから利用者が降車したことを検知すると、目的階に着床させて他方向の扉を戸開させる。
《第1実施形態》
〈第1実施形態による2方向エレベータの構成〉
本発明の第1実施形態による2方向エレベータの構成について、図1を参照して説明する。本実施形態による2方向エレベータ1Aは3階建ての建物内に設置され、昇降路2の上部に設置された巻上げ機3に掛け渡されたメインロープ4に乗りかご5と釣り合いおもり6とが吊り下げられており、巻上げ機3が駆動することで乗りかご5および釣り合いおもり6が昇降する。
〈第1実施形態による2方向エレベータの構成〉
本発明の第1実施形態による2方向エレベータの構成について、図1を参照して説明する。本実施形態による2方向エレベータ1Aは3階建ての建物内に設置され、昇降路2の上部に設置された巻上げ機3に掛け渡されたメインロープ4に乗りかご5と釣り合いおもり6とが吊り下げられており、巻上げ機3が駆動することで乗りかご5および釣り合いおもり6が昇降する。
2方向エレベータ1Aは、建物内の住宅領域Xと事務所領域Yとの境界に設置され、住宅領域Xに対応する第1方向と、事務所領域Yに対応する第2方向との双方から乗降可能に構成されている。当該建物内の住宅領域Xには、昇降路2の第1方向側の各階に第1方向1階乗場81−1、第1方向2階乗場81−2、および第1方向3階乗場81−3が設けられている。第1方向1階乗場81−1には、第1方向1階乗場扉91−1および第1方向1階乗場操作盤101−1が設置され、第1方向2階乗場81−2には、第1方向2階乗場扉91−2および第1方向2階乗場操作盤101−2が設置され、第1方向3階乗場81−3には、第1方向3階乗場扉91−3および第1方向3階乗場操作盤101−3が設置されている。また、昇降路2の第2方向側の各階に第2方向1階乗場82−1、第2方向2階乗場82−2、および第2方向3階乗場82−3が設けられている。第2方向1階乗場82−1には、第2方向1階乗場扉92−1および第2方向1階乗場操作盤102−1が設置され、第2方向2階乗場82−2には、第2方向2階乗場扉92−2および第2方向2階乗場操作盤102−2が設置され、第2方向3階乗場82−3には、第2方向3階乗場扉92−3および第2方向3階乗場操作盤102−3が設置されている。
乗りかご5内には、第1方向側に設置された第1方向かご扉51−1と、第2方向側に設置された第2方向かご扉51−2と、第1方向の行先階を指定するための第1方向かご内操作盤52−1と、第2方向の行先階を指定するための第2方向かご内操作盤52−2と、乗りかご5にかかる荷重量を検出する荷重検出装置53とが設置されている。
また、昇降路2の上部には、巻上げ機3に信号線を介して接続され、乗りかご5にテールコード7を介して接続され、さらに各階の第1方向1階乗場操作盤101−1〜101−3、102−1〜102−3に信号線を介して接続されたエレベータ制御装置11Aが設置されている。
エレベータ制御装置11Aの構成について、図2を参照して説明する。エレベータ制御装置11Aは、信号入力装置11−1Aと、演算処理装置11−2Aと、信号出力装置11−3Aとを有する。信号入力装置11−1Aおよび信号出力装置11−3Aはそれぞれ、予め設定された処理対象の信号を1ビットのデータ(“1”または“0”)で記憶する複数のレジスタ(レジスタ<0>、レジスタ<1>、レジスタ<2>・・・)を有する。
信号入力装置11−1Aは各階の乗場操作盤101−1〜101−3、102−1〜102−3、かご内操作盤52−1、52−2、および荷重検出装置53から対応するレジスタに入力された信号を演算処理装置11−2Aに送出する。演算処理装置11−2Aは、第1方向または第2方向のいずれかに対応し、所定の目的階を指定したかご呼びボタン信号と、当該目的階の当該かご呼びに対応する方向の乗場で操作された乗場呼びボタン信号と、当該目的階の他方向の乗場で操作された乗場呼びボタン信号とを取得したときには、乗りかご5を当該目的階の1つ前の階床に着床させて当該かご呼びに対応する方向(かご呼び操作を行った利用者が乗り込んだ方向)のかご扉51を戸開させるための指令信号を生成する。そして、荷重検出装置53から取得した荷重検出信号に基づいて乗りかご5内から利用者が降車したことを検知すると、当該目的階に乗りかご5を着床させて他方向のかご扉51を戸開させるための指令信号を生成する。信号出力装置11−3Aは、演算処理装置11−2Aで生成された指令信号を、巻上げ機3またはかご扉51−1、51−2に出力する。
〈第1実施形態による2方向エレベータの動作〉
次に、本実施形態による2方向エレベータ1Aの動作について説明する。図3は、2方向エレベータ1Aの運転中に、エレベータ制御装置11Aで実行される処理を示すフローチャートである。ここでは、住宅領域Xの第1方向3階乗場81−3にいる利用者が当該2方向エレベータ1Aを利用する場合を例に説明する。
次に、本実施形態による2方向エレベータ1Aの動作について説明する。図3は、2方向エレベータ1Aの運転中に、エレベータ制御装置11Aで実行される処理を示すフローチャートである。ここでは、住宅領域Xの第1方向3階乗場81−3にいる利用者が当該2方向エレベータ1Aを利用する場合を例に説明する。
当該利用者が、住宅領域X3階の第1方向3階乗場操作盤101−3で下方向を指定した乗場呼び操作を行うと、第1方向3階乗場操作盤101−3で下方向の第1方向3階乗場呼びボタン信号a3が生成され、エレベータ制御装置11Aに送信される。エレベータ制御装置11Aでは、下方向の第1方向3階乗場呼びボタン信号a3が取得されると(S1の「YES」)、信号入力装置11−1Aのレジスタ<2>のデータが“0”から“1”に変更される。
信号入力装置11−1Aのレジスタ<2>のデータが“0”から“1”に変更されると、演算処理装置11−2Aにより「3階 下方向」の乗場呼びが登録され、乗りかご5を3階に着床させるための第1方向3階着床指令信号d3が生成される。第1方向3階着床指令信号d3が生成されると、信号出力装置11−3Aのレジスタ<2>のデータが“0”から“1”に変更され、当該第1方向3階着床指令信号d3が巻上げ機3に出力される。巻上げ機3は、エレベータ制御装置11Aから出力された信号に基づいて、乗りかご5が3階に着床するように駆動される。
巻上げ機3の駆動により乗りかご5が3階に着床すると、演算処理装置11−2Aにより第1方向のかご扉51−1を戸開させるための第1方向扉開閉信号e1が生成される。第1方向扉開閉信号e1が生成されると、信号出力装置11−3Aのレジスタ<6>のデータが“0”から“1”に変更され、当該第1方向扉開閉信号e1が第1方向かご扉51−1に出力される。エレベータ制御装置11Aから出力された信号に基づいて第1方向かご扉51−1が戸開し、これに連動して第1方向3階乗場扉91−3も戸開することで、第1方向3階乗場81−3の利用者による乗場呼び操作への応答が行われる(S2)。
第1方向かご扉51−1および第1方向3階乗場扉91−3が戸開したことにより、利用者が乗りかご5に乗り込み、第1方向かご内操作盤52−1で目的階「1階」を指定するかご呼び操作を行うと、第1方向かご内操作盤52−1で「1階」を目的階とする第1方向かご呼びボタン信号b1が生成され、エレベータ制御装置11Aに送信される。エレベータ制御装置11Aでは、第1方向かご内操作盤52−1から送信された「1階」を目的階とする第1方向かご呼びボタン信号b1が取得されると(S3の「YES」)、信号入力装置11−1Aのレジスタ<6>のデータが“0”から“1”に変更される。
信号入力装置11−1Aのレジスタ<6>のデータが“0”から“1”に変更されると、演算処理装置11−2Aにより「1階」を目的階とするかご呼びが登録される。このとき、演算処理装置11−2Aにより、当該目的階「1階」において、当該利用者が乗り込んだ方向および他方向の双方で乗場呼びが発生しているか否かが確認される。つまり、第1方向1階乗場操作盤101−1から第1方向1階乗場呼びボタン信号a1が取得されて信号入力装置11−1Aのレジスタ<0>のデータが“1”であるか、また、第2方向1階乗場操作盤102−1から第2方向2階乗場呼びボタン信号a4が取得されて信号入力装置11−1Aのレジスタ<4>のデータが“1”であるかが確認される。
ここで、信号入力装置11−1Aのレジスタ<0>のデータおよびレジスタ<4>のデータが“1”であるとき、つまり、目的階「1階」において当該利用者が乗り込んだ第1方向で乗場呼びが発生しており(S4の「YES」)、且つ、目的階「1階」において他方向である第2方向でも乗場呼びが発生している(S5の「YES」)と判断された場合について説明する。
ここで、目的階「1階」に乗りかご5を着床させて乗りかご5内の利用者を降車させるために第1方向のかご扉51−1および第1方向1階乗場扉91−1を戸開させると、第1方向1階乗場81−1にいる待ち利用者が乗車し、第1方向に対する運転が継続されることになる。これが繰り返されると、第2方向に対する運転に切り替えるタイミングが長時間到来せず、第1方向の乗場にいる利用者に比べて第2方向の乗場にいる利用者の待ち時間が極端に長くなってしまう。また、目的階「1階」で戸開させた後に第2方向に対する運転に切り替えると、第1方向の1階乗場にいる利用者が第2方向への運転に切り替わったことに気付かずに乗車してしまい、第1方向から乗り込んだにもかかわらず、第2方向に降車することになってしまい不都合が生じる。
そこで、かご呼びが登録されたときに、該当する目的階「1階」において、第1方向と第2方向との双方で乗場呼びが発生している場合には、演算処理装置11−2Aにより乗りかご5を当該目的階「1階」の1つ前の「2階」に着床させるための第1方向2階着床指令信号d2が生成される。第1方向2階着床指令信号d2が生成されると、信号出力装置11−3Aのレジスタ<1>のデータが“0”から“1”に変更され、当該第1方向2階着床指令信号d2が巻上げ機3に出力される。巻上げ機3は、エレベータ制御装置11Aから出力された信号に基づいて、乗りかご5が2階に着床するように駆動される。
巻上げ機3の駆動により乗りかご5が2階に着床すると、演算処理装置11−2Aにより第1方向のかご扉51−1を戸開させるための第1方向扉開閉信号e1が生成される。第1方向扉開閉信号e1が生成されると、信号出力装置11−3Aのレジスタ<6>のデータが“0”から“1”に変更され、当該第1方向扉開閉信号e1が第1方向かご扉51−1に出力される。エレベータ制御装置11Aから出力された信号に基づいて第1方向かご扉51−1が戸開し、これに連動して第1方向2階乗場扉91−2も戸開することで、乗りかご5内の利用者によるかご呼び操作への応答が行われる(S6)。ここで、乗りかご5内の利用者は降車し、目的階である1階に階段で移動する。
利用者が乗りかご5から降りると、荷重検出装置53から出力された荷重検出信号d1に基づいて、演算処理装置11−2Aで乗りかご5内に利用者がいなくなったことが検知される(S7の「YES」)。乗りかご5内に利用者がいなくなったことが検知されると、2方向エレベータ1Aの応答対象が第1方向から第2方向に切り替えられ、乗りかご5を目的階「1階」に着床させるための第1方向1階着床指令信号d1が生成される。第1方向1階着床指令信号d1が生成されると、信号出力装置11−3Aのレジスタ<1>のデータが“0”から“1”に変更され、当該第1方向1階着床指令信号d1が巻上げ機3に出力される。巻上げ機3は、エレベータ制御装置11Aから出力された信号に基づいて、乗りかご5が1階に着床するように駆動される。
巻上げ機3の駆動により乗りかご5が1階に着床すると、演算処理装置11−2Aにより第2方向のかご扉51−2を戸開させるための第2方向扉開閉信号e2が生成される。第2方向扉開閉信号e2が生成されると、信号出力装置11−3Aのレジスタ<7>のデータが“0”から“1”に変更され、当該第2方向扉開閉信号e2が第2方向かご扉51−2に出力される。エレベータ制御装置11Aから出力された信号に基づいて第2方向かご扉51−2が戸開し、これに連動して第2方向1階乗場扉92−1も戸開することで、第2方向1階乗場82−1の利用者による乗場呼び操作への応答が行われる(S8)。第2方向1階乗場82−1の利用者が乗りかご5に乗り込んで、第2方向かご内操作盤52−2で目的階を指定したかご呼び操作を行うと、これに応答して2方向エレベータ1Aが運転される。
上述したステップS3でかご呼び操作により目的階が指定されたときに、信号入力装置11−1Aのレジスタ<0>のデータが“1”であり、レジスタ<4>のデータが“0”であるとき、つまり、目的階「1階」において当該利用者が乗り込んだ第1方向で乗場呼びが発生しており(S4の「YES」)、目的階「1階」において他方向である第2方向では乗場呼びが発生していない(S5の「NO」)ときには、乗りかご5が当該目的階「1階」に着床され、利用者が乗り込んだ第1方向のかご扉51−1および乗場扉91−1が戸開される(S9)。第1方向が戸開したことにより、乗りかご5内の利用者が降車し、第1方向1階乗場81−1にいる利用者は乗り込むことができる。第1方向1階乗場81−1の利用者が乗りかご5に乗り込んで第1方向かご内操作盤52−1で目的階を指定したかご呼び操作を行うと、これに応答して2方向エレベータ1Aが運転される。
また、上述したステップS3でかご呼び操作により目的階が指定されたときに、信号入力装置11−1Aのレジスタ<0>のデータが“0”であり、レジスタ<4>のデータが“1”であるとき、つまり、目的階「1階」において当該利用者が乗り込んだ第1方向で乗場呼びが発生しておらず(S4の「NO」)、目的階「1階」において他方向である第2方向で乗場呼びが発生している(S10の「YES」)ときには、乗りかご5が当該目的階「1階」に着床され、利用者が乗り込んだ第1方向のかご扉51−1および乗場扉91−1が戸開される(S9)。第1方向が戸開したことにより、乗りかご5内の利用者が降車する。
利用者が降車して乗りかご5内に利用者がいなくなったことが演算処理装置11−2Aで検知されると(S12)、2方向エレベータ1Aの応答対象が第1方向から第2方向に切り替えられ、第1方向のかご扉51−1および乗場扉91−1が戸閉された後、第2方向のかご扉51−2および乗場扉92―1が戸開される(S13)。第2方向1階乗場82−1の利用者が乗りかご5に乗り込んで第2方向かご内操作盤52−2で目的階を指定したかご呼び操作を行うと、これに応答して2方向エレベータ1Aが運転される。
また、上述したステップS3でかご呼び操作により目的階が指定されたときに、信号入力装置11−1Aのレジスタ<0>のデータおよびレジスタ<4>のデータが“0”であるとき、つまり、目的階「1階」においてどちらの方向でも乗場呼びが発生していないとき(S4の「NO」、S10の「NO」)には乗りかご5が当該目的階「1階」に着床され、利用者が乗り込んだ第1方向のかご扉51−1および乗場扉91−1が戸開される(S14)。第1方向が戸開したことにより乗りかご5内の利用者が降車し、2方向エレベータ1Aは利用者による呼び操作待ち状態になる。
以上の第1実施形態によれば、2方向エレベータの運転において、乗りかご内の利用者を、当該利用者が乗車した方向から確実に降車させるようにしつつ、乗場にいる利用者を長時間待たせることがないように運転することができる。
《第2実施形態》
〈第2実施形態による2方向エレベータの構成〉
本発明の第2実施形態による2方向エレベータ1Bの構成は、第1実施形態で説明した2方向エレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
〈第2実施形態による2方向エレベータの構成〉
本発明の第2実施形態による2方向エレベータ1Bの構成は、第1実施形態で説明した2方向エレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
本実施形態におけるエレベータ制御装置11Bの演算処理装置11−2Bは、所定の時間帯に、所定の目的階を指定したかご呼びボタン信号を取得したときには、今回のかご呼び操作に対する運転が、連続した当該方向の運転において当該目的階に向かう所定回目以降の運転であるか否かを判定する。判定の結果、今回のかご呼び操作に対する運転が、連続した当該方向の運転における当該目的階に向かう所定回目以降の運転ではないときには、当該目的階に乗りかご5を着床させて当該方向のかご扉51を戸開させるための指令信号を生成する。また、今回のかご呼び操作に対する運転が、連続した当該方向の運転における当該目的階に向かう所定回目以降の運転であるときには、当該目的階の当該かご呼びに対応する方向の乗場で操作された乗場呼びボタン信号と、当該目的階の他方向の乗場で操作された乗場呼びボタン信号とを取得していれば、乗りかご5を当該目的階の1つ前の階床に着床させて当該かご呼びに対応する方向(かご呼び操作を行った利用者が乗り込んだ方向)のかご扉51を戸開させるための指令信号を生成する。そして、荷重検出装置53から取得した荷重検出信号に基づいて乗りかご5内から利用者が降車したことを検知すると、当該目的階に乗りかご5を着床させて他方向のかご扉51を戸開させるための指令信号を生成する。
〈第2実施形態による2方向エレベータの動作〉
次に、本実施形態による2方向エレベータ1Bの動作について説明する。図4は、2方向エレベータ1Bの運転中に、エレベータ制御装置11Bで実行される処理を示すフローチャートである。ここでは、予め設定された通勤、通学時間帯に、住宅領域Xの第1方向3階乗場81−3にいる利用者が当該2方向エレベータ1Bを利用する場合を例に説明する。
次に、本実施形態による2方向エレベータ1Bの動作について説明する。図4は、2方向エレベータ1Bの運転中に、エレベータ制御装置11Bで実行される処理を示すフローチャートである。ここでは、予め設定された通勤、通学時間帯に、住宅領域Xの第1方向3階乗場81−3にいる利用者が当該2方向エレベータ1Bを利用する場合を例に説明する。
当該利用者が、住宅領域X3階の第1方向3階乗場操作盤101−3で下方向を指定した乗場呼び操作を行うと(S1の「YES」)、第1実施形態と同様の処理が行われ、乗りかご5が3階に着床し、第1方向かご扉51−1および第1方向3階乗場扉91−3が戸開することで乗場呼び操作への応答が行われる(S2)。
利用者が乗りかご5に乗り込み、第1方向かご内操作盤52−1で目的階「1階」を指定するかご呼び操作を行うと、エレベータ制御装置11Bの演算処理装置11−2Bにより「1階」を目的階とするかご呼びが登録される(S3の「YES」)。このとき、演算処理装置11−2Bにより、今回のかご呼び操作に対する運転が、連続した第1方向の運転において当該目的階「1階」に向かう所定回目以降の運転であるか否かが判定される(S15)。つまり、制御対象が第1方向と第2方向とで切り替えられず、且つ乗場呼びもかご呼びも発生せずに乗りかご5が乗り捨てられた状態にならずに、連続して発生した呼びに対して第1方向の運転が継続して行われている中で、目的階「1階」に向かう運転が今回で何回目かがカウントされ、このカウントされた回数が第1方向に関して予め設定された回数以降であるかが判定される。
ここで、当該判定処理に利用する回数の閾値は、領域ごとおよび方向ごとに予め設定され、対象時間帯の領域ごとおよび方向ごとの過去のエレベータ利用頻度に基づいて、利用頻度が高い程多くなるように予め設定されている。例えば、通勤、通学時間帯であれば、住宅領域Xの利用者が多いため、住宅領域X側の第1方向に関しては3回、事務所領域Y側の第2方向に関しては1回として設定される。
ステップS14の判定の結果、今回のかご呼び操作に対する運転が、連続した第1方向の運転における当該目的階「1階」に向かう所定回目以降の運転ではないときには(S15の「NO」)、当該目的階「1階」の乗場呼びの発生の有無に関わらず、当該目的階「1階」に乗りかご5を着床させて第1方向かご扉51−1および第1方向1階乗場扉91−1を戸開させる。例えば、上記判定処理のために第1方向に関して設定された回数が「3回」であり、今回のかご呼び操作に対する運転が、連続した第1方向の運転における「1階」に向かう2回目の運転であるときには、1階に乗りかご5を着床させて第1方向のかご扉51−1および第1方向1階乗場扉91−1を戸開させる。この運転により、当該かご呼び操作への応答が行われ、第1方向に対する運転が継続される(S16)。
その後、第1方向の利用者の操作により連続してかご呼びまたは乗場呼びが発生すると、これに応答して2方向エレベータ1Bの運転が行われる。連続した第1方向の運転が行われる中で、第1方向の2階または3階で乗場呼び操作が行われ、乗りかご5に乗り込んだ利用者により第1方向かご内操作盤52−1で目的階「1階」を指定するかご呼び操作が行われると(S1の「YES」、S2、S3の「YES」)、今回のかご呼び操作に対する運転が、連続した第1方向の運転において当該目的階「1階」に向かう所定回目以降の運転であるか否かが判定される(S15)。
そして、発生したかご呼び操作に対し、連続した当該方向の運転における当該目的階「1階」に向かって所定回目以降の運転が行われたとき、例えば上述した例に従って3回目の運転が行われたときには(S15の「YES」)、ステップS4に移行する。つまり、この時点で第1方向1階乗場呼びボタン信号a1と、第2方向1階乗場呼びボタン信号a4とが取得されていれば、乗りかご5を当該目的階「1階」の1つ前の「2階」に着床させて第1方向かご扉51−1を戸開させる。ステップS4〜S13で実行される処理は、第1実施形態で説明した処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
以上の第2実施形態によれば、2方向エレベータの運転において、乗りかご内の利用者を、当該利用者が乗車した方向から確実に降車させるようにしつつ、利用頻度が高い方向に対する呼びへの応答頻度が高くなるように運転することで、乗場にいる利用者を長時間待たせることがないようにすることができる。
《第3実施形態》
〈第3実施形態による2方向エレベータの構成〉
本発明の第3実施形態による2方向エレベータの構成について、図5を参照して説明する。本実施形態による2方向エレベータ1Cは、エレベータ制御装置11Cに接続された、第1方向1階乗場81−1を撮影する第1方向1階カメラ装置111−1と、第1方向2階乗場81−2を撮影する第1方向2階カメラ装置111−2と、第1方向3階乗場81−3を撮影する第1方向3階カメラ装置111−3と、第2方向1階乗場82−1を撮影する第2方向1階カメラ装置112−1と、第2方向2階乗場82−2を撮影する第2方向2階カメラ装置112−2と、第2方向3階乗場82−3を撮影する第2方向3階カメラ装置112−3とが設置されている他は、第1実施形態で説明した2方向エレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
〈第3実施形態による2方向エレベータの構成〉
本発明の第3実施形態による2方向エレベータの構成について、図5を参照して説明する。本実施形態による2方向エレベータ1Cは、エレベータ制御装置11Cに接続された、第1方向1階乗場81−1を撮影する第1方向1階カメラ装置111−1と、第1方向2階乗場81−2を撮影する第1方向2階カメラ装置111−2と、第1方向3階乗場81−3を撮影する第1方向3階カメラ装置111−3と、第2方向1階乗場82−1を撮影する第2方向1階カメラ装置112−1と、第2方向2階乗場82−2を撮影する第2方向2階カメラ装置112−2と、第2方向3階乗場82−3を撮影する第2方向3階カメラ装置112−3とが設置されている他は、第1実施形態で説明した2方向エレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
各カメラ装置111−1〜111−3、112−1〜112−3は、撮影した乗場の撮像情報を含むカメラ信号を、エレベータ制御装置11Cに送信する。
本実施形態におけるエレベータ制御装置11Cの構成について、図6を参照して説明する。エレベータ制御装置11Cは、信号入力装置11−1Cと、演算処理装置11−2Cと、信号出力装置11−3Cとを有する。
信号入力装置11−1Cは各階の乗場操作盤101−1〜101−3、102−1〜102−3、かご内操作盤52−1、52−2、荷重検出装置53、および各階の乗場に設置されたカメラ装置111−1〜111−3、112−1〜112−3から対応するレジスタに入力された信号を演算処理装置11−2Cに送出する。演算処理装置11−2Cは、所定の時間帯に、所定の目的階を指定したかご呼びボタン信号を取得したときには、今回のかご呼び操作に対する運転が、連続した当該方向の運転において当該目的階に向かう所定回目以降の運転であるか否かを判定する。判定の結果、今回のかご呼び操作に対する運転が、連続した当該方向の運転における当該目的階に向かう所定回目以降の運転ではないときには、カメラ装置111−1〜111−3、112−1〜112−3から取得された撮像情報に基づいて、当該かご呼びに対応する方向の各階の乗場の待ち利用者数と他方向の各階の乗場の待ち利用者数とを比較し、どちらの方が多いかを判定する。
判定の結果、当該かご呼びに対応する方向の各階の乗場の待ち利用者数の方が多いときには、当該目的階に乗りかご5を着床させて当該方向のかご扉51を戸開させるための指令信号を生成する。他方向の各階の乗場の待ち利用者数の方が多いとき、または、今回のかご呼び操作に対する運転が、連続した当該方向の運転における当該目的階に向かう所定回目以降の運転であるときに、当該目的階の当該かご呼びに対応する方向の乗場で操作された乗場呼びボタン信号と、当該目的階の他方向の乗場で操作された乗場呼びボタン信号とを取得していれば、乗りかご5を当該目的階の1つ前の階床に着床させて当該かご呼びに対応する方向(かご呼び操作を行った利用者が乗り込んだ方向)のかご扉51を戸開させるための指令信号を生成する。そして、荷重検出装置53から取得した荷重検出信号に基づいて乗りかご5内から利用者が降車したことを検知すると、当該目的階に乗りかご5を着床させて他方向のかご扉51を戸開させるための指令信号を生成する。信号出力装置11−3Cは、演算処理装置11−2Cで生成された指令信号を、巻上げ機3またはかご扉51−1、51−2に出力する。
〈第3実施形態による2方向エレベータの動作〉
次に、本実施形態による2方向エレベータ1Cの動作について説明する。図7は、2方向エレベータ1Cの運転中に、エレベータ制御装置11Cで実行される処理を示すフローチャートである。第2実施形態と同様に、予め設定された通勤、通学時間帯に、住宅領域Xの第1方向3階乗場81−3にいる利用者が当該2方向エレベータ1Cを利用する場合を例に説明する。
次に、本実施形態による2方向エレベータ1Cの動作について説明する。図7は、2方向エレベータ1Cの運転中に、エレベータ制御装置11Cで実行される処理を示すフローチャートである。第2実施形態と同様に、予め設定された通勤、通学時間帯に、住宅領域Xの第1方向3階乗場81−3にいる利用者が当該2方向エレベータ1Cを利用する場合を例に説明する。
当該利用者が、住宅領域X3階の第1方向3階乗場操作盤101−3で下方向を指定した乗場呼び操作を行うと(S1の「YES」)、当該乗場呼び操作への応答が行われる(S2)。そして、利用者が乗りかご5に乗り込み、第1方向かご内操作盤52−1で目的階「1階」を指定するかご呼び操作を行うと「1階」を目的階とするかご呼びが登録され、演算処理装置11−2Cにより、今回のかご呼び操作に対する運転が、連続した第1方向の運転において当該目的階「1階」に向かう所定回目以降の運転であるか否かが判定される(S15)。
ステップS15の判定の結果、今回のかご呼び操作に対する運転が、連続した第1方向の運転における当該目的階「1階」に向かう所定回目以降の運転ではないときには(S15の「NO」)、さらに、カメラ装置111−1〜111−3、112−1〜112−3から取得された撮像情報に基づいて、第1方向の各階の乗場の待ち利用者数の総数と、第2方向の各階の乗場の待ち利用者数の総数とが比較され、どちらの領域の方が多いかが判定される(S17)。
ステップS16の判定の結果、第1方向の各階の乗場の待ち利用者数の方が多いときには(S17の「YES」)、当該目的階「1階」に乗りかご5を着床させて第1方向のかご扉51−1および第1方向1階乗場扉91−1を戸開させる(S16)。
その後、第1方向に対する運転が継続されて当該目的階「1階」に向かって所定回目以降の運転が行われたとき(S15の「YES」)または、ステップS17の判定の結果、ステップS17で第2方向の各階の乗場の待ち利用者数の方が多いとき(S17の「NO」)には、ステップS4に以降する。ステップS4〜S13で実行される処理は、第1実施形態で説明した処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
以上の第3実施形態によれば、2方向エレベータの運転において、乗りかご内の利用者を、当該利用者が乗車した方向から確実に降車させるようにしつつ、過去の利用頻度および現在の双方向の乗場の待ち利用者数に応じて、効率良く且つ利用者の待ち時間がなるべく少なくなるように運転を行うことができる。
《第4実施形態》
〈第4実施形態による2方向エレベータの構成〉
本発明の第4実施形態による2方向エレベータの構成について、図8を参照して説明する。本実施形態による2方向エレベータ1Dは、エレベータ制御装置11Dに接続され、第1方向1階乗場81−1に設置された第1方向1階表示装置121−1と、第1方向2階乗場81−2に設置された第1方向2階表示装置121−2と、第1方向3階乗場81−3に設置された第1方向3階表示装置121−3と、第2方向1階乗場82−1に設置された第2方向1階表示装置122−1と、第2方向2階乗場82−2に設置された第2方向2階表示装置122−2と、第2方向3階乗場82−3に設置された第2方向3階表示装置122−3とが設置されている他は、第1実施形態で説明した2方向エレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
〈第4実施形態による2方向エレベータの構成〉
本発明の第4実施形態による2方向エレベータの構成について、図8を参照して説明する。本実施形態による2方向エレベータ1Dは、エレベータ制御装置11Dに接続され、第1方向1階乗場81−1に設置された第1方向1階表示装置121−1と、第1方向2階乗場81−2に設置された第1方向2階表示装置121−2と、第1方向3階乗場81−3に設置された第1方向3階表示装置121−3と、第2方向1階乗場82−1に設置された第2方向1階表示装置122−1と、第2方向2階乗場82−2に設置された第2方向2階表示装置122−2と、第2方向3階乗場82−3に設置された第2方向3階表示装置122−3とが設置されている他は、第1実施形態で説明した2方向エレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
各表示装置121−1〜121−3、122−1〜122−3は、エレベータ制御装置11Dから取得した情報を表示する。
本実施形態におけるエレベータ制御装置11Dの構成について、図9を参照して説明する。エレベータ制御装置11Dは、信号入力装置11−1Dと、演算処理装置11−2Dと、信号出力装置11−3Dとを有する。
信号入力装置11−1Dは各階の乗場操作盤101−1〜101−3、102−1〜102−3、かご内操作盤52−1、52−2、および荷重検出装置53から対応するレジスタに入力された信号を演算処理装置11−2Dに送出する。演算処理装置11−2Dは、応答中の方向を示す情報を、表示装置121−1〜121−3、122−1〜122−3にそれぞれ表示させるための表示指令信号を生成する。信号出力装置11−3Dは、演算処理装置11−2Dで生成された表示指令信号を、該当する表示装置121−1〜121−3、122−1〜122−3に出力する。
〈第4実施形態による2方向エレベータの動作〉
次に、本実施形態による2方向エレベータ1Dの動作について説明する。図10は、2方向エレベータ1Dの運転中に、エレベータ制御装置11Dで実行される処理を示すフローチャートである。
次に、本実施形態による2方向エレベータ1Dの動作について説明する。図10は、2方向エレベータ1Dの運転中に、エレベータ制御装置11Dで実行される処理を示すフローチャートである。
本実施形態においては、利用者が、住宅領域X3階の第1方向3階乗場操作盤101−3で下方向を指定した乗場呼び操作を行ったとき(S1の「YES」)に、当該乗場呼び操作への応答が行われるとともに、演算処理装置11−2Dにより、2方向エレベータ1Dが現在第1方向で応答中であることを示すテキスト情報「住宅領域Xの方向でエレベータを運転中」を表示させるための表示指令信号g1〜g6が生成される。生成された表示指令信号g1〜g6はそれぞれ、表示装置121−1〜121−3、122−1〜122−3に送信され、当該テキスト情報が表示される(S2−2)。
その後、ステップS3以降で実行される処理は、第1実施形態で説明した処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。処理実行中、ステップS7およびS12において、乗りかご5内に利用者がいなくなったことが検知され、2方向エレベータ1Dの応答対象が第1方向から第2方向に切り替えられると、2方向エレベータDの応答対象が第2方向に切り替えられたことを示すテキスト情報「事務所領域Yの方向でエレベータを運転中」を表示させるための表示指令信号g1〜g6が生成される。生成された表示指令信号g1〜g6はそれぞれ、表示装置121−1〜121−3、122−1〜122−3に送信され、当該テキスト情報が表示されることで表示内容が切り替えられる(S8−2、S8−13)。
以上の第4実施形態によれば、2方向エレベータが現在どちらの領域に対して応答しているかを乗場の利用者が把握することができ、利用者の利便性を高めることができる。
《第5実施形態》
〈第5実施形態による2方向エレベータの構成〉
本発明の第5実施形態による2方向エレベータ1Eの構成は、第1実施形態で説明した2方向エレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
〈第5実施形態による2方向エレベータの構成〉
本発明の第5実施形態による2方向エレベータ1Eの構成は、第1実施形態で説明した2方向エレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
本実施形態におけるエレベータ制御装置11Eの演算処理装置11−2Eは、乗りかご5に利用者が乗り込んで戸閉してから、目的階が操作されずに所定時間経過したときには、以降の目的階指定操作を無効とし、当該利用者を降車させるために当該利用者が乗り込んだ方向の扉を戸開させる。
〈第5実施形態による2方向エレベータの動作〉
本実施形態による2方向エレベータ1Eの動作について説明する。図11は、2方向エレベータ1Eの運転中に、エレベータ制御装置11Eで実行される処理を示すフローチャートである。
本実施形態による2方向エレベータ1Eの動作について説明する。図11は、2方向エレベータ1Eの運転中に、エレベータ制御装置11Eで実行される処理を示すフローチャートである。
本実施形態において、利用者により乗場呼び操作が行われたことにより(S1の「YES」)、乗場呼び操作への応答が行われて(S2)当該階床で乗りかご5が戸開したときに、利用者が乗り込んで戸閉し、かご呼び操作が行われずに所定時間が経過すると(S3の「NO」、S18の「YES」)、以降の目的階指定操作が無効とされ、当該利用者を当該階床で降車させるために当該利用者が乗り込んだ方向の扉が戸開される(S19)。
ステップS3においてかご呼び操作が行われたときに実行される処理については、第1実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
以上の第5実施形態によれば、2方向エレベータがいずれか1方向に対して運転しているときに、いたずらや誤操作により乗場呼びが登録されたときに、適切なかご呼び操作が行われずに乗りかごが停止したままの状態になり、他方向の乗場にいる利用者を長時間待たせる事態が発生することを回避することができる。
《第6実施形態》
〈第6実施形態による2方向エレベータの構成〉
本発明の第6実施形態による2方向エレベータ1Fの構成は、第1実施形態で説明した2方向エレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
〈第6実施形態による2方向エレベータの構成〉
本発明の第6実施形態による2方向エレベータ1Fの構成は、第1実施形態で説明した2方向エレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
本実施形態におけるエレベータ制御装置11Fの演算処理装置11−2Fは、目的階の1つ前の階床に着床させて当該利用者が乗り込んだ方向の扉を戸開させた後、当該利用者が降車したことが検知されずに所定時間経過したときには通知情報を生成して、当該建物の管理室等に設置された所定の管理装置に送信する。
〈第6実施形態による2方向エレベータの動作〉
本実施形態による2方向エレベータ1Fの動作について説明する。図12は、2方向エレベータ1Fの運転中に、エレベータ制御装置11Fで実行される処理を示すフローチャートである。本実施形態において、利用者により乗場呼び操作が行われたときに実行されるステップS1〜S7、S9〜S14の処理は、第1実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態による2方向エレベータ1Fの動作について説明する。図12は、2方向エレベータ1Fの運転中に、エレベータ制御装置11Fで実行される処理を示すフローチャートである。本実施形態において、利用者により乗場呼び操作が行われたときに実行されるステップS1〜S7、S9〜S14の処理は、第1実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
目的階の1つ前の階床に着床させて当該利用者が乗り込んだ方向の扉を戸開させた後、ステップS7において、荷重検出装置53から出力された荷重検出信号d1に基づいて、演算処理装置11−2Aで当該利用者が降車したことが検知されずに所定時間経過したときには(S7の「NO」、S20の「YES」)、通知情報が生成され、当該建物の管理室等に設置された所定の管理装置に送信される(S21)。管理装置では、受信された通知情報が出力され、乗りかご5内の利用者が降車しないために応答対象の方向の切り替えが不可能な状況であることを管理者が認識することができる。状況を認識した管理者は、乗りかご5内に降車することを促すアナウンスを出力させたり、乗りかご5に直接出向いて乗りかご5内の利用者に降車を促すことができる。
また、ステップS7において、当該利用者が降車したことが検知されたときには(S7の「YES」)、第1実施形態と同様に、乗りかご5が目的階「1階」に着床され、第2方向の扉が戸開される(S8)。
以上の第6実施形態によれば、利用者の目的階の1つ前の階床に着床して戸開させたときに、利用者が降車せずに乗りかごが停止したままの状態になり、他方向の乗場にいる利用者を長時間待たせる事態が発生することを回避することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1A,1B,1C,1D,1E,1F…2方向エレベータ、2…昇降路、3…巻上げ機、4…メインロープ、5…乗りかご、6…釣り合いおもり、7…テールコード、11A,11B,11C,11D,11E,11F…エレベータ制御装置、11−1A,11−1B,11−1C,11−1D,11−1E…信号入力装置、11−2A,11−2B,11−2C,11−2D,11−2E…演算処理装置、11−3A,11−3B,11−3C,11−3D,11−3E…信号出力装置、51−1,51−2…かご扉、52−1,52−2…かご内操作盤、53…荷重検出装置、81−1〜81−3,82−1〜82−3…乗場、91−1〜91−3,92−1〜92−3…乗場扉、101−1〜101−3,102−1〜102−3…乗場操作盤、111−1〜111−3,112−1〜112−3…カメラ装置、121−1〜121−3,122−1〜122−3…表示装置
Claims (7)
- 建物内の2つの領域の境界に設置され、前記2つの領域それぞれに対応した方向に扉が設置された乗りかごを有し、1方向の領域から前記乗りかごに乗り込んだ利用者が他方向の領域に降車することを回避するように運転する2方向エレベータの制御方法であって、
いずれかの方向から前記乗りかごに乗り込んだ利用者により所定階床を目的階としたかご呼び操作が行われ、前記目的階において、当該利用者が乗り込んだ方向および他方向の双方で乗場呼びが発生しているときには、前記乗りかごを前記目的階の1つ前の階床に着床させて当該利用者が乗り込んだ方向の扉を戸開させ、前記乗りかごから当該利用者が降車したことを検知すると、前記目的階に着床させて他方向の扉を戸開させる
ことを特徴とする2方向エレベータの制御方法。 - 所定の時間帯に、前記乗りかごに乗り込んだ利用者により前記所定階床を目的階としたかご呼び操作が行われたときに、今回のかご呼び操作に対する運転が、連続した当該方向の運転における当該目的階に向かう所定回目以降の運転であり、前記目的階において、当該利用者が乗り込んだ方向および他方向の双方で乗場呼びが発生しているときには、前記乗りかごを前記目的階の1つ前の階床に着床させて当該利用者が乗り込んだ方向の扉を戸開させ、前記乗りかごから利用者が降車したことを検知すると、前記目的階に着床させて他方向の扉を戸開させる
ことを特徴とする請求項1に記載の2方向エレベータの制御方法。 - 所定の時間帯に、前記乗りかごに乗り込んだ利用者により前記所定階床を目的階としたかご呼び操作が行われたときに、今回のかご呼び操作に対する運転が、連続した当該方向の運転における当該目的階に向かう所定回目以降の運転であるかまたは、連続した当該方向の運転における当該目的階に向かう所定回目以降の運転ではないが、前記建物内の各階床の各領域の乗場に設置された乗場カメラ装置で撮影された撮情情報に基づいて当該利用者が乗り込んだ方向の領域よりも前記他方向の領域の方が待ち利用者数が多いと判定し、且つ、前記目的階において、当該利用者が乗り込んだ方向および他方向の双方で乗場呼びが発生しているときには、前記乗りかごを前記目的階の1つ前の階床に着床させて当該利用者が乗り込んだ方向の扉を戸開させ、前記乗りかごから利用者が降車したことを検知すると、前記目的階に着床させて他方向の扉を戸開させる
ことを特徴とする請求項2に記載の2方向エレベータの制御方法。 - 前記建物内の各階床の各方向の乗場に設置された表示装置に、前記2方向エレベータが応答中の方向を示す情報を表示させる
ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の2方向エレベータの制御方法。 - 前記乗りかごに利用者が乗り込んで戸閉してから、かご呼び操作が行われずに所定時間経過したときには、以降のかご呼び操作を無効とし、当該利用者を降車させるために当該利用者が乗り込んだ方向の扉を戸開させる
ことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の2方向エレベータの制御方法。 - 前記目的階の1つ前の階床に着床させて当該利用者が乗り込んだ方向の扉を戸開させた後、当該利用者が降車したことが検知されずに所定時間経過したときには、通知情報を生成して所定の管理装置に送信する
ことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の2方向エレベータの制御方法。 - 建物内の2つの領域の境界に設置され、前記2つの領域それぞれに対応した方向に扉が設置された乗りかごを有し、1方向の領域から前記乗りかごに乗り込んだ利用者が他方向の領域に降車することを回避するように運転する2方向エレベータの制御装置において、
いずれかの方向から前記乗りかごに乗り込んだ利用者により所定階床を目的階としたかご呼び操作が行われ、前記目的階において、当該利用者が乗り込んだ方向および他方向の双方で乗場呼びが発生しているときには、前記乗りかごを前記目的階の1つ前の階床に着床させて当該利用者が乗り込んだ方向の扉を戸開させ、前記乗りかごから当該利用者が降車したことを検知すると、前記目的階に着床させて他方向の扉を戸開させる演算処理部
を備えることを特徴とする2方向エレベータの制御装置。
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