JP6510604B2 - エレベータの遠隔診断運転方法、エレベータ制御装置、及びエレベータの遠隔診断運転用プログラム - Google Patents
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Description
本発明の実施形態は、エレベータの遠隔診断運転方法、エレベータ制御装置、及びエレベータの遠隔診断運転用プログラムに関する。
従来、建物に設置されたエレベータに対し、通信ネットワークを介して監視センタから遠隔診断運転信号を送信し、エレベータ制御装置内に備えられた診断運転プログラムを起動させることで、エレベータの遠隔診断運転を実施している。このような遠隔診断運転を所定時間ごとに実施することで、保守員が直接エレベータに出向いて点検作業を行うことなく、保守管理を行うことができる。
上述した遠隔診断運転は、その実行中に利用者によるエレベータ呼びが発生すると、一時中断する。そして、当該呼びに対する応答が完了すると再開し、当該遠隔診断運転を最初から実行し直す。
このように遠隔診断運転を一時中断させ、再開後にまた最初から実行し直すと処理効率が悪くなるため、なるべく中断させることなく遠隔診断運転を実行させることが理想である。しかし、建物が高層化して階床数が多くなると遠隔診断運転の実行時間が長時間化し、利用者によるエレベータの呼びが発生して遠隔診断運転が中断する確率が高くなり、場合によっては所定時間内に完了できない事態も発生し得る。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、エレベータ利用者の利便性をなるべく低下させないようにしつつ、エレベータに対する遠隔診断運転を効率よく実施するためのエレベータの遠隔診断運転方法、エレベータ制御装置、及びエレベータの遠隔診断運転用プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するための実施形態によれば、エレベータ制御装置は、エレベータの機器の稼動状態を遠隔から診断するための遠隔診断運転の実行中にエレベータの乗りかごを最下階から上方向に低速で走行させて、最下の階間から最上の階間の順に階間ごとの乗りかごの移動距離データを取得するデータ取得処理を実行する。データ取得処理の実行中に、エレベータの呼びが発生すると、データ取得処理を中断し、移動距離データが既に取得されている階間に関する情報を記憶して呼びへの応答を実行し、呼びへの応答が完了したときに、乗りかごの現在位置が、データ取得処理が未実施のいずれかの階間の下方階に該当するときには、当該階からデータ取得処理を再開し、データ取得処理が未実施のいずれかの階間の下方階に該当しないときには、データ取得処理が未実施の最下の階間の下方階からデータ取得処理を再開し、乗りかごが最上階に到達したときに、データ取得処理が未実施の階間があれば、未実施の最下の階間の下方階から移動距離データの取得処理を再開する。そして、データ取得処理で取得した階間ごとの移動距離データに基づいて、乗りかごが各階床で適正な位置に着床されるか否かを遠隔で診断して遠隔診断結果情報を生成する。
以下、本発明の実施形態による遠隔診断システムについて、図面を参照して説明する。本実施形態による遠隔診断システムは、エレベータに自動で診断運転を実行させることにより、当該エレベータ内の各機器の稼動状態を遠隔から診断するためのシステムである。以下、遠隔から各機器の稼動状態を診断するためにエレベータに自動で実行させる診断運転を、「遠隔診断運転」と称して説明する。
遠隔診断運転では、昇降路内に設置されたリミットスイッチのON/OFF動作診断、巻上げ機に備えられたブレーキの動作診断や、各階床における乗りかごの着床位置診断、ドアの開閉動作の診断等を実行する。
《第1実施形態》
〈第1実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成〉
本発明の第1実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成について、図1を参照して説明する。本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1Aは、建物X内に設置されたエレベータEと、建物Xから遠隔地にある監視センタYに設置された遠隔監視センタ装置10Aとが、ネットワーク20を介して接続されて構成されている。本実施形態において建物Xは10階建ての建物である。
〈第1実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成〉
本発明の第1実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成について、図1を参照して説明する。本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1Aは、建物X内に設置されたエレベータEと、建物Xから遠隔地にある監視センタYに設置された遠隔監視センタ装置10Aとが、ネットワーク20を介して接続されて構成されている。本実施形態において建物Xは10階建ての建物である。
エレベータEは、昇降路2上部の機械室等に巻上げ機3が設置され、巻き上げ機3にメインロープ4が掛け渡されてその両端部にそれぞれ乗りかご5と釣り合いおもり6とが吊り下げられている。巻上げ機3には、巻上げ機3の回転に応じてパルス信号を発生させるパルス発生器31が設置されている。また、乗りかご5内には、利用者が行先階を指定操作するためのかご内操作盤51が設置されている。また、乗りかご5の底部には、後述する昇降路2内の着床検出板(以下、「着検板」と記載する)72−1〜72−10を検出する着床位置検出センサ52が設置されている。
建物X内の各階床にはエレベータEの乗場(1階乗場7−1〜10階乗場7−10)があり、乗場7−1〜7−10にはそれぞれ、利用者が乗場呼び登録操作を行うための乗場操作盤71−1〜71−10が設置されている。また、昇降路2内の各乗場7−1〜7−10に対応する位置には、着検板72−1〜72−10が設置されている。着検板72−1〜72−10はそれぞれ、乗りかご5の着床位置検出センサ52で検出されたときに、乗りかご5が、各乗場7−1〜7−10において適切な位置に着床されるように設置されている。
また、昇降路2上部には、乗場操作盤71−1〜71−10および巻上げ機3に信号線で接続されるとともに、乗りかご5にテールコード8を介して接続されたエレベータ制御装置30Aが設置されている。エレベータ制御装置30Aおよび遠隔監視センタ装置10Aの詳細な構成について、図2を参照して説明する。
遠隔監視センタ装置10Aは、第1送受信部101と、遠隔診断スケジュール管理部102と、診断結果出力部103とを有する。第1送受信部101は、エレベータ制御装置30Aとの情報の送受信を行う。遠隔診断スケジュール管理部102は、監視対象のエレベータEの遠隔診断を実行するための遠隔診断スケジュール情報を保持し、第1送受信部101からエレベータ制御装置30Aに当該遠隔診断スケジュール情報を送信する。診断結果出力部103は、エレベータ制御装置30Aで実行された遠隔診断の結果を第1送受信部101から受信して、出力する。
エレベータ制御装置30Aは、計時部301と、第2送受信部302と、遠隔診断運転指令部303と、呼び登録部304と、運転制御部305と、パルスデータ取得部306と、実施済み情報記憶部307と、パルスデータ保存部308と、着床位置診断部309と、診断結果取得部310とを有する。
計時部301は、エレベータ制御装置30A内の内部時計であり、現在時刻情報を計時する。第2送受信部302は、遠隔監視センタ装置10Aと情報の送受信を行う。遠隔診断運転指令部303は、遠隔監視センタ装置10Aから送信された遠隔診断スケジュール情報と、計時部301で計時された現在時刻情報とに基づいて、遠隔診断運転の実行開始時刻が到来したか否かを監視する。そして、遠隔診断運転の実行開始時刻が到来したと判断すると、遠隔診断運転指令を運転制御部305に出力する。呼び登録部304は、利用者による乗場操作盤71−1〜71−10における操作情報を取得すると、該当する階床および方向に関する乗場呼びを登録する。また呼び登録部304は、利用者によるかご内操作盤51における操作情報を取得すると、該当する階床を行先階とするかご呼びを登録する。
運転制御部305は、エレベータの通常運転を実行する通常運転制御部305aと、遠隔診断運転を実行する遠隔診断運転制御部305bとを有する。通常運転制御部305aは、呼び登録部304に登録された乗場呼びまたはかご呼びに応答するように、巻上げ機3等のエレベータ内の機器を制御することで通常運転を行う。遠隔診断運転制御部305bは、通常運転中に遠隔診断運転指令部303から出力された遠隔診断運転指令を検知すると、遠隔診断運転を開始する。また、遠隔診断運転制御部305bは、遠隔診断運転中に呼び登録部304に乗場呼びまたはかご呼びが登録されたことを検知すると、遠隔診断運転を中断する。中断後、呼びへの応答が完了すると、後述する実施済み情報記憶部307に記憶されている階間の次の階間から遠隔診断運転を再開する。
パルスデータ取得部306は、着床位置検出センサ52による着検板72−1〜72−10の検出情報と、巻上げ機3のパルス発生器31から発生したパルス信号とに基づいて、階間ごとの発生パルス数で示されるパルスデータを取得する。実施済み情報記憶部307は、パルスデータ取得部306により、既にパルスデータの取得が実施された階間の情報を記憶する。
パルスデータ保存部308は、パルスデータ取得部306で取得された階間ごとのパルスデータを保存する。着床位置診断部309は、パルスデータ保存部308に保存された最新のパルスデータの全階床間分の合計値と、過去のパルスデータの全階床間分の合計値とを比較することで、各階の着床位置が適正であるか否かを診断する。診断結果取得部310は、着床位置診断部309で診断された結果を取得し、第2送受信部302から遠隔監視センタ装置10Aに送信させる。
〈第1実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの動作〉
次に、本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1Aの動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。本実施形態において、予め、遠隔監視センタ装置10Aの遠隔診断スケジュール管理部102に保持されているエレベータEの遠隔診断スケジュール情報が第1送受信部101からエレベータ制御装置30Aに送信される。送信されたエレベータEの遠隔診断スケジュール情報はエレベータ制御装置30Aにおいて第2送受信部302で受信され、遠隔診断運転指令部303で取得される。
次に、本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1Aの動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。本実施形態において、予め、遠隔監視センタ装置10Aの遠隔診断スケジュール管理部102に保持されているエレベータEの遠隔診断スケジュール情報が第1送受信部101からエレベータ制御装置30Aに送信される。送信されたエレベータEの遠隔診断スケジュール情報はエレベータ制御装置30Aにおいて第2送受信部302で受信され、遠隔診断運転指令部303で取得される。
エレベータEでは、通常運転中は(S1)、エレベータ制御装置30Aの運転制御部305の通常運転制御部305aにより、呼び登録部304に登録された乗場呼びまたはかご呼びに応答するように、巻上げ機3等のエレベータE内の機器が制御される。その間、遠隔診断運転指令部303では、取得したエレベータEの遠隔診断スケジュール情報と、計時部301で計時された現在時刻情報とに基づいて、遠隔診断運転の実行開始時刻が到来したか否かが監視されている(S2)。そして、遠隔診断運転の実行開始時刻が到来したと判断されると(S2の「YES」)、遠隔診断運転指令が運転制御部305に出力される。
運転制御部305では、遠隔診断運転指令を取得すると、遠隔診断運転制御部305bにより、呼び登録部304に現在呼びが登録されているか否かが判定される(S3)。判定の結果、呼びが登録されているときには、呼びへの応答が完了するまで通常運転が継続される(S3の「YES」)。
遠隔診断運転の実行時間が到来して呼びが登録されていないとき、または呼びへの応答が終了したときには(S3の「NO」)、遠隔診断運転制御部305bにより、遠隔診断運転が開始される(S4)。遠隔診断運転では、昇降路2内に設置されたリミットスイッチのON/OFF動作診断、巻上げ機に備えられたブレーキの動作診断や、各階床における着床位置診断、ドアの開閉動作の診断等が所定の順序で実行される。これらのうち、各階床における着床位置診断の実行タイミングになると(S5の「YES」)、全階床間を対象として、階間ごとの乗りかご5の移動距離データであるパルスデータを取得する処理が実施される(S6)。
全階床間を対象としたパルスデータの取得の具体的な処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。ここでは、最下の階間である1階と2階との階間から、最上の階間である9階と10階との階間の順に、パルスデータの取得を行うものとする。まず、乗りかご5が1階乗場7−1の着床位置にあり、着床位置検出センサ52により着検板72−1が検出されている状態(S21)から、通常運転時の定格速度よりも低速で、上方向に移動が開始される(S22)。乗りかご5の移動が開始されると、巻上げ機3のパルス発生器31から、巻上げ機3の回転に応じて発生したパルス信号が発生する。発生したパルス信号は、パルスデータ取得部306で取得される。
移動中、乗りかご5が2階乗場7−2の着床位置を通過するときに、着床位置検出センサ52により着検板72−2が検出される(S23の「YES」)。着検板72−2が検出されると、パルスデータ取得部306において、着検板72−1が検出されなくなってから着検板72−2が検出されるまでの間に発生したパルス信号数が計数される。パルス信号数は乗りかご5の移動距離に対応するため、ここで計数されるパルス信号数は、1階と2階との間の距離を示す情報になる。計数されたパルス信号数は、1階と2階との間のパルスデータとして、パルスデータ取得部306で取得される(S24)。
1階と2階との間のパルスデータが取得されると、当該階間のパルスデータの取得が実施済みであることを示す情報が、実施済み情報記憶部307に記憶される(S25)。また、取得された1階と2階との間のパルスデータは、パルスデータ保存部308に保存される(S26)。上述したステップS23〜S26の処理は、最上階である10階の着検板72−10が着床位置検出センサ52で検出されて9階と10階との間のパルスデータが取得されるまで繰り返される(S27の「NO」)。
図3のフローチャートに戻り、上述したパルスデータの取得処理の実行中に、エレベータEで呼びが発生した場合について説明する。例えば、パルスデータの取得処理中、乗りかご5が3階に到達して2階と3階との間のパルスデータの取得処理が実施済みであることを示す情報が実施済み情報記憶部307に記憶されるとともに該当するパルスデータがパルスデータ保存部308に保存された状態で、呼び登録部304に呼びが登録されたものとする(S7の「YES」)。
この場合、呼びが発生した時点で、実行中の遠隔診断運転が遠隔診断運転制御部305bにより中断され、通常運転制御部305aにより当該呼びに応答するための通常運転が実行される(S8)。呼びへの応答が完了すると(S9の「YES」)、中断前に未実施であった階間を対象として、パルスデータの取得処理が再開される(S10)。
未実施階間を対象としたパルスデータの取得の具体的な処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。未実施階間を対象としてパルスデータの取得処理が開始されると、まず、遠隔診断運転制御部305bにより、実施済み情報記憶部307に記憶されている、パルスデータの取得が実施済みの階間を示す最新の情報が取得される(S31)。ここでは、2階と3階との間のパルスデータの取得が実施済みであることを示す情報が取得される。
当該階間の情報が取得されると、次の3階と4階との階間の下方階、つまり3階に乗りかご5が移動される(S32)。乗りかご5が3階に到達し、着床位置検出センサ52により着検板72−3が検出されると(S33の「YES」)、低速で上方向に移動が開始される(S34)。
移動中、着床位置検出センサ52により次の階(4階)の着検板72−4が検出されると(S35の「YES」)、パルスデータ取得部306において、着検板72−3が検出されなくなってから着検板72−4が検出されるまでの間に発生したパルス信号数が計数される(S36)。計数されたパルス信号数は、3階と4階との間のパルスデータとして、パルスデータ取得部306で取得される(S36)。
3階と4階との間のパルスデータが取得されると、当該階間のパルスデータの取得が実施済みであることを示す情報が実施済み情報記憶部307に記憶され、また、取得された3階と4階との間のパルスデータがパルスデータ保存部308に保存される(S37、S38)。上述したステップS35〜S38の処理は、最上階である10階の着検板72−10が着床位置検出センサ52で検出されて9階と10階との間のパルスデータが取得されるまで繰り返される(S39の「NO」)。その間に再度呼びが発生したときには、図3のステップS8に戻り、ステップS9の「YES」→S10の順に処理が進められ、図5のフローチャートで示す処理が実行される。
呼びが発生していない状態で、パルスデータ保存部308に全階床間のパルスデータが保存されると(S7の「NO」、S11の「YES」)、着床位置診断部309において、保存された全階床間のパルスデータが足し合わされる。そして、過去の全階床間分のパルスデータと比較される。ここで、今回取得された前階床間分のパルスデータと過去の全階床間分のパルスデータとの差分が所定値以下であれば、着検板72−1〜72−10がそれぞれ正確な位置で検出されており、各階床において乗りかご5が適正な位置に着床可能であると診断される。この場合、診断結果が「正常」として、着床位置診断結果の情報が生成される。また、今回取得された全階床間分のパルスデータと過去の全階床間分のパルスデータとの差分が所定値を超えていれば、いずれかの階床で乗りかご5が適正な位置に着床できない可能性があると診断される。この場合、診断結果が「異常」として、着床位置診断結果の情報が生成される(S12)。
生成された着床位置診断結果の情報は診断結果取得部310で取得される。また、着床位置診断以外の診断について生成された結果の情報も、診断結果取得部310で取得される。すべての遠隔診断が終了すると(S13の「YES」)、通常運転制御部305aによる通常運転に戻る。遠隔診断運転が終了したときに、実施済み情報記憶部307に記憶された、パルスデータの取得処理実施済みの階間の情報はリセットされる。また、診断結果取得部310で取得された遠隔診断の診断結果は、第2送受信部302から遠隔監視センタ装置10Aに送信される。遠隔監視センタ装置10Aでは、エレベータ制御装置30Aから送信された遠隔診断の診断結果が第1送受信部101から受信され、診断結果出力部103から表示または音声により出力される。
以上の第1実施形態によれば、エレベータの遠隔診断運転の着床位置診断処理のために、各階間の乗りかご移動で発生する巻上げ機のパルスデータの取得処理中に、発生した呼びへの応答のために取得処理を中断すると、その応答後、パルスデータが取得できていない階間に対して処理を再開させることで、効率よく遠隔診断運転を行うことができる。
《第2実施形態》
〈第2実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成〉
本発明の第2実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成について、図6を参照して説明する。本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1Bは、エレベータ制御装置30B内に、再開位置決定部311を有する他は、第1実施形態で説明した遠隔診断システム1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
〈第2実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成〉
本発明の第2実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成について、図6を参照して説明する。本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1Bは、エレベータ制御装置30B内に、再開位置決定部311を有する他は、第1実施形態で説明した遠隔診断システム1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
本実施形態において、エレベータ制御装置30Bの再開位置決定部311は、着床位置診断のために、各階間に対するパルスデータの取得処理中に呼びが発生して処理が中断すると、その応答後に、パルスデータの取得処理実行済みの階間の情報と現在の乗りかご5の位置情報とに基づいて、パルスデータの取得処理の再開位置を決定する。遠隔診断運転制御部305bは、遠隔診断運転の中断後、呼びへの応答が完了すると、再開位置決定部311で決定された位置からパルスデータの取得処理を再開する。
〈第2実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの動作〉
次に、本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1Bの動作について、図7のフローチャートを参照して説明する。図7において、ステップS1〜S9で実行される処理は、第1実施形態で説明した処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
次に、本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1Bの動作について、図7のフローチャートを参照して説明する。図7において、ステップS1〜S9で実行される処理は、第1実施形態で説明した処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS9において、遠隔診断運転を中断して実行した呼びへの応答処理が完了すると(S9の「YES」)、再開位置決定部311においてパルスデータの取得処理の再開位置が決定される(S14)。
パルスデータの取得処理の再開位置の決定処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。まず、実施済み情報記憶部307に記憶された、パルスデータ取得処理実行済みの階間の情報と、現在の乗りかご5の現在位置情報(呼び応答後に乗り捨てられた位置の情報)とが取得される(S41)。ここでは、パルスデータ取得処理実施済みの階間として、「2階と3階との階間」の情報が取得され、乗りかご5の現在位置情報として、「5階」が取得されたものとする。パルスデータ取得処理は、1階から上方向に乗りかご5を移動させて実施するため、実施済みの階間が「2階と3階との階間」であるときは、未実施の階間は「3階と4階との階間」、「4階と5階との階間」・・・「9階と10階との階間」である。
次に、取得された乗りかご5の現在位置が、未実施階間の下方階に該当するか否かが判定される(S42)。ここでは、乗りかご5の現在位置「5階」が、パルスデータの取得処理未実施の階間の1つである「5階と6階との階間」の下方階「5階」に該当すると判定され(S42の「YES」)、乗りかご5の現在位置「5階」がパルスデータの取得処理の再開位置として決定される(S43)。また、乗りかご5の現在位置が、パルスデータの取得処理未実施の階間の下方階に該当しないと判定されると(S42の「NO」)、最下の未実施階間の下方階(ここでは、「3階」)が再開位置として決定される(S44)。
図7に戻り、決定された再開位置から乗りかご5が低速で上方向に移動され、遠隔診断運転制御部305bによりパルスデータの取得処理が再開される(S15)。再開されてから乗りかご5が最上階である10階に到達する前にさらに呼びが発生すると(S16の「NO」、S7の「YES」)、ステップS8、S9、S14、S15の処理が繰り返される。
乗りかご5が最上階に到達すると(S16の「YES」)、パルスデータの取得処理が未実施の階間があるか否かが判定される(S17)。上述した例のように、2階と3階との階間のパルスデータを取得した後に呼びに応答し、その後、5階からパルスデータの取得処理を再開したときには、「3階と4階との階間」、および「4階と5階との階間」のパルスデータの取得処理が未実施である(S17の「YES」)。そのため、ステップS14に戻り、再開位置を、図8のフローチャートに従って「3階」に決定し(S14)、決定した位置からパルスデータの取得処理を再開させる(S15)。
そして、乗りかご5が最上階に到達したときに(S16の「YES」)、パルスデータの取得処理が未実施の階間がなければ(S17の「NO」)、ステップS12に移行し、第1実施形態と同様に、着床位置診断結果の情報が生成される(S12)。
生成された着床位置診断結果の情報は診断結果取得部310で取得される。また、着床位置診断以外の診断について生成された結果の情報も、診断結果取得部310で取得される。すべての遠隔診断が終了すると(S13の「YES」)、通常運転制御部305aによる通常運転に戻る。
以上の第2実施形態によれば、エレベータの遠隔診断運転の着床位置診断処理のために、各階間の乗りかご移動で発生する巻上げ機のパルスデータの取得処理中に、発生した呼びへの応答のために取得処理を中断すると、その応答後、乗りかごが乗り捨てられた位置からパルスデータの取得処理を再開させることで、さらに効率よく遠隔診断運転を行うことができる。
《第3実施形態》
〈第3実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成〉
本発明の第3実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成について、図9を参照して説明する。本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1Cは、遠隔監視センタ装置10C内に、診断結果蓄積部104、部品交換要否判定部105、および、第3送受信部106を有し、遠隔監視センタ装置10Cに保守員端末40が接続される他は、第1実施形態で説明した遠隔診断システム1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
〈第3実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成〉
本発明の第3実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成について、図9を参照して説明する。本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1Cは、遠隔監視センタ装置10C内に、診断結果蓄積部104、部品交換要否判定部105、および、第3送受信部106を有し、遠隔監視センタ装置10Cに保守員端末40が接続される他は、第1実施形態で説明した遠隔診断システム1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
本実施形態において、遠隔監視センタ装置10Cの診断結果蓄積部104は、エレベータ制御装置30Cで実行された遠隔診断の結果を第1送受信部101から受信して、蓄積する。部品交換要否判定部105は、診断結果蓄積部104に蓄積された診断結果の情報に基づいて、交換が必要な部品があるか否かを判定する。第3送受信部106は、保守員端末40との通信を行う。保守員端末40は、遠隔監視センタ装置10Cと通信を行う第4送受信部401と、遠隔監視センタ装置10Cの部品交換要否判定部105で交換が必要と判定された部品の情報を受信して出力する判定結果出力部402とを有する。
〈第3実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの動作〉
次に、本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1Cの動作について、図10のフローチャートを参照して説明する。図10において、ステップS1〜S12で実行される処理は、第1実施形態で説明した処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
次に、本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1Cの動作について、図10のフローチャートを参照して説明する。図10において、ステップS1〜S12で実行される処理は、第1実施形態で説明した処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS12で、着床位置診断結果の情報が生成されると、当該情報が診断結果取得部310、第2送受信部302を介して、遠隔監視センタ装置10Cに送信される(S18)。
遠隔監視センタ装置10Cにおいて、エレベータ制御装置30Cから遠隔診断結果の情報が受信されたときに実行される処理について、図11のフローチャートを参照して説明する。遠隔監視センタ装置10Cでは、エレベータ制御装置30Cから送信された遠隔診断結果の情報が第1送受信部101から受信され(S41の「YES」)、診断結果蓄積部104に蓄積される(S42)。
次に、部品交換要否判定部105において、過去の遠隔診断処理の着床位置診断の結果と、今回取得した着床位置診断の結果とが比較され、所定値以上の差異がある診断項目が抽出される。そして、特定された診断項目に対応するエレベータEの部品が、交換が必要な部品として特定される。
ここで、交換が必要な部品があると判定されると(S43の「YES」)、当該部品の識別情報を含む通知情報が生成され、第3送受信部から保守員端末40に送信される(S44)。保守員端末40では、遠隔監視センタ装置10Cから送信された通知情報が第4送受信部401で受信され、判定結果出力部402から出力される。保守員端末40で通知情報が出力されることにより、保守員は交換が必要な部品を認識することができる。
以上の第3実施形態によれば、遠隔診断の診断結果から、交換が必要な部品を自動で特定することにより、保守員が直接エレベータに出向く前に、交換が必要な部品を認識することができる。
《第4実施形態》
〈第4実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成〉
本発明の第4実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成について、図12を参照して説明する。本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1Dは、エレベータ制御装置30D内に、パルスデータ補正部312と、補正データ保管部313とを有する他は、第2実施形態で説明した遠隔診断システム1Bの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
〈第4実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成〉
本発明の第4実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成について、図12を参照して説明する。本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1Dは、エレベータ制御装置30D内に、パルスデータ補正部312と、補正データ保管部313とを有する他は、第2実施形態で説明した遠隔診断システム1Bの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
本実施形態において、エレベータ制御装置30Dのパルスデータ補正部312は、通常運転時に、パルスデータ取得部306で取得された階間ごとのパルスデータに基づいて、乗りかご5の着床位置にずれが生じると判断すると、適正な着床位置に補正するために、該当する階間のパルスデータを補正する。補正データ保管部313は、パルスデータ補正部312で補正されたパルスデータを、パルス補正データとして保管する。運転制御部305の遠隔診断運転制御部305bは、遠隔診断において着床位置診断を実行する際は、補正データ保管部313に保管されたパルス補正データが、所定値以上である階間のパルスデータを取得する。そして、通常運転時に所定値以上のパルス補正データが保管されなかった階間については、通常運転時に取得したパルスデータを用い、通常運転時に所定値以上のパルス補正データが保管された階間については、遠隔診断運転制御部305bにより取得されたパルスデータを用いて、着床診断処理を実行する。
〈第4実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの動作〉
次に、本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1Dの動作について、図13のフローチャートを参照して説明する。本実施形態において、通常運転中(S1)においても、乗りかご5が昇降したときに、着床位置検出センサ52により検出された各階の着検板72−1〜72−10の情報に基づいて、階間ごとのパルスデータがパルスデータ取得部306で取得されている。そして、取得された階間ごとのパルスデータに基づいて、通常運転制御部305aにより、乗りかご5が各階床で適正な位置に着床されるようにするための着床位置補正処理が行われる。着床位置補正処理では、通常運転中に取得された各階間のパルスデータが、予め保持された各階間のパルスデータの基準値と異なるときに、パルスデータ補正部312により、パルスデータの基準値が補正される。パルスデータの基準値は、乗りかご5の着床位置制御に用いられるため、通常運転中に取得された実測値で補正することで、ずれを解消して適正な位置に乗りかご5を着床させることができる。パルスデータの基準値が補正されると、該当するパルス補正データが補正データ保管部313に保管される。通常運転中は乗りかご5が定格速度で走行しているため、遠隔診断運転中の低速走行時よりもパルスデータの取得精度はやや劣るが、着床位置の補正処理には有効に用いることができる。
次に、本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1Dの動作について、図13のフローチャートを参照して説明する。本実施形態において、通常運転中(S1)においても、乗りかご5が昇降したときに、着床位置検出センサ52により検出された各階の着検板72−1〜72−10の情報に基づいて、階間ごとのパルスデータがパルスデータ取得部306で取得されている。そして、取得された階間ごとのパルスデータに基づいて、通常運転制御部305aにより、乗りかご5が各階床で適正な位置に着床されるようにするための着床位置補正処理が行われる。着床位置補正処理では、通常運転中に取得された各階間のパルスデータが、予め保持された各階間のパルスデータの基準値と異なるときに、パルスデータ補正部312により、パルスデータの基準値が補正される。パルスデータの基準値は、乗りかご5の着床位置制御に用いられるため、通常運転中に取得された実測値で補正することで、ずれを解消して適正な位置に乗りかご5を着床させることができる。パルスデータの基準値が補正されると、該当するパルス補正データが補正データ保管部313に保管される。通常運転中は乗りかご5が定格速度で走行しているため、遠隔診断運転中の低速走行時よりもパルスデータの取得精度はやや劣るが、着床位置の補正処理には有効に用いることができる。
通常運転時にこのように動作している前提で、遠隔診断運転の実行開始時刻が到来したとき(S2の「YES」)に、呼びが登録されていなければ(S3の「NO」)、遠隔診断運転が開始される(S4)。
遠隔診断運転が開始されると、遠隔診断運転制御部305bにより、補正データ保管部313にパルス補正データが保管されているか否かが判定される(S51)。パルス補正データが保管されていると判定されると(S51の「YES」)、さらに、保管されているパルス補正データの中に、所定値以上補正されたデータがあるか否かが判定される(S52)。所定値以上補正されたデータあるときには、当該着床診断処理により、該当する階間のパルスデータの取得が必要であると判断される。
パルスデータの取得が必要な階間があると判断された後(S52の「YES」)、着床位置診断の実行タイミングが到来すると(S5の「YES」)、ステップS52で必要と判断された階間を対象として、低速走行によりパルスデータを取得する処理が実行される(S53)。
パルスデータの取得処理中に呼びが発生して(S7の「YES」)当該処理が中断され、当該呼びへの応答が行われた後(S8)、当該呼びへの応答が完了すると(S9の「YES」)、再開位置決定部311においてパルスデータの取得処理の再開位置が決定される(S14)。このとき、再開位置は、ステップS52で必要と判断された階間に基づいて決定される。以降、着床位置診断結果が生成されるまでに実行される処理は、第2実施形態で説明した処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
対象とした階間のパルスデータの取得処理が終了すると、着床位置診断部309において、通常運転時に所定値以上のパルス補正データが保管されなかった階間については、通常運転時に取得したパルスデータが用いられ、通常運転時に所定値以上のパルス補正データが保管された階間については、遠隔診断運転制御部305bにより取得されたパルスデータが用いられて、全階床間分のパルスデータが算出される。そして、算出された全階床分のパルスデータと過去の全階床分のパルスデータとの差分から、着床診断結果の情報が生成される(S12)。
以上の第4実施形態によれば、通常運転時に実行されているパルスデータの補正処理の結果情報を利用して、異常が発生している可能性がある階間のみを対象としてパルスデータを取得して着床位置診断を行うため、さらに効率よく、遠隔診断運転を実行することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1A,1B,1C,1D…遠隔診断システム、2…昇降路、3…巻上げ機、4…メインロープ、5…乗りかご、6…釣り合いおもり、7−1〜7−10…乗場、8…テールコード、10A〜10D…遠隔監視センタ装置、20…ネットワーク、30A〜30D…エレベータ制御装置、31…パルス発生器、40…保守員端末、51…かご内操作盤、52…着床位置検出センサ、71−1〜71−10…乗場操作盤、72−1〜72−10…着検板、101…第1送受信部、102…遠隔診断スケジュール管理部、103…診断結果出力部、104…診断結果蓄積部、105…部品交換要否判定部、106…第3送受信部、301…計時部、302…第2送受信部、303…遠隔診断運転指令部、304…呼び登録部、305…運転制御部、305a…通常運転制御部、305b…遠隔診断運転制御部、306…パルスデータ取得部、307…実施済み情報記憶部、308…パルスデータ保存部、309…着床位置診断部、310…診断結果取得部、311…再開位置決定部、312…パルスデータ補正部、313…補正データ保管部、401…第4送受信部、402…判定結果出力部
Claims (6)
- エレベータ制御装置が、エレベータの機器の稼動状態を遠隔から診断するための遠隔診断運転の実行中に、
前記エレベータの乗りかごを最下階から上方向に低速で走行させて、最下の階間から最上の階間の順に前記乗りかごの移動距離データを取得するデータ取得処理を実行し、
前記データ取得処理の実行中に、前記エレベータの呼びが発生すると、前記データ取得処理を中断し、前記移動距離データが既に取得されている階間に関する情報を記憶して前記呼びへの応答を実行し、前記呼びへの応答が完了したときに、前記乗りかごの現在位置が、前記データ取得処理が未実施のいずれかの階間の下方階に該当するときには、当該階から前記データ取得処理を再開し、前記データ取得処理が未実施のいずれかの階間の下方階に該当しないときには、前記データ取得処理が未実施の最下の階間の下方階から前記データ取得処理を再開し、
前記乗りかごが最上階に到達したときに、前記データ取得処理が未実施の階間があれば、未実施の最下の階間の下方階から移動距離データの取得処理を再開し、
前記データ取得処理で取得した階間ごとの前記移動距離データに基づいて、前記乗りかごが各階床で適正な位置に着床されるか否かを遠隔で診断して遠隔診断結果情報を生成する
ことを特徴とするエレベータの遠隔診断運転方法。 - 前記乗りかごの移動距離データは、前記エレベータの巻上げ機に設置されたパルス発生器から発生するパルス信号の発生数で示されるパルスデータである
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの遠隔診断運転方法。 - 前記エレベータ制御装置は、前記遠隔診断結果情報を、前記エレベータ制御装置に接続された遠隔監視センタ装置に送信し、
前記遠隔監視センタ装置は、前記エレベータ制御装置から受信した遠隔診断結果情報に基づいて、前記エレベータ内で交換が必要な部品の有無を判定し、判定した結果を、前記遠隔監視センタ装置に接続された保守員端末に通知する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータの遠隔診断運転方法。 - 前記エレベータ制御装置は、
通常運転時に、定格速度で走行する前記乗りかごの階間ごとの移動距離データを取得し、この移動距離データに基づいて、前記乗りかごが各階床で適正な位置に着床されるようにするための着床位置補正処理を行い、
前記遠隔診断運転時には、通常運転時に所定値以上の着床位置補正処理が行われた階間を対象として、前記データ取得処理を実行し、
前記遠隔診断運転時に取得した移動距離データを用いて、前記乗りかごが各階床で適正な位置に着床されるか否かを遠隔で診断して遠隔診断結果情報を生成する
ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のエレベータの遠隔診断運転方法。 - 請求項1〜4いずれか1項に記載のエレベータの遠隔診断運転方法を実行することを特徴とするエレベータ制御装置。
- 請求項1〜4いずれか1項に記載のエレベータの遠隔診断運転方法をエレベータ制御装置に実行させるためのエレベータの遠隔診断運転用プログラム。
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