JP2019108190A - エレベータのカメラ装置の撮影状態診断方法、遠隔診断システム、および遠隔診断プログラム - Google Patents

エレベータのカメラ装置の撮影状態診断方法、遠隔診断システム、および遠隔診断プログラム Download PDF

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【課題】上記事情に鑑みてなされたものであり、エレベータのカメラ装置による撮影状態が正常であるか否かを遠隔から容易に診断可能とする、エレベータのカメラ装置の撮影状態診断方法、遠隔診断システム、および遠隔診断プログラムを提供する。【解決手段】実施形態によれば、エレベータのカメラ装置の撮影状態診断方法は、遠隔診断システムにより実行される。遠隔診断システムは、エレベータの乗りかごに設置されたカメラ装置の撮像状態の診断タイミングが到来すると、乗りかご内の照度を変えてカメラ装置により複数回撮影させ、撮影された複数の撮像情報をそれぞれグレースケール画像情報に変換し、変換された複数のグレースケール画像情報内の同位置に黒色領域を検出すると、カメラ装置の撮像状態に異常があると診断する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータのカメラ装置の撮影状態診断方法、遠隔診断システム、および遠隔診断プログラムに関する。
一般的に利用されているエレベータの乗りかごには、利用者の乗りかごへの乗降状態を撮影するかご上カメラ装置や、乗りかご内の利用者の状況を撮影する天井カメラ装置が設置されている。これらのカメラ装置はエレベータ制御装置に接続されており、エレベータ制御装置において、撮影された撮像情報を用いて利用者の動作に応じた乗りかごの戸開閉等の制御を行うことで、利用者が安全にエレベータを利用することができるようにしている。
特開2005−263421号公報
上述したように乗りかごに設置されたカメラ装置には、当該カメラ装置のレンズ部を保護するための保護パネルが設置されている。この保護パネルが落書きやシール貼付などによりいたずらされると、撮影対象領域の一部が撮影不可能な状態になる。このような撮影状態になると、エレベータ制御装置において、利用者の動作を撮像情報から正確に認識することができなくなる場合がある。エレベータ制御装置では、カメラ装置内の電気的または機械的な故障はカメラ装置との通信処理から検出可能であるが、上述したような撮影状態の異常は認識することができず、利用者の安全性を確保するための制御が適切に行われない場合があるという問題があった。また、このような撮影状態の異常がないかどうかを保守員が定期的に点検するには、手間がかかるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、エレベータのカメラ装置による撮影状態が正常であるか否かを、遠隔から容易に診断可能とするエレベータのカメラ装置の撮影状態診断方法、遠隔診断システム、および遠隔診断プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するための実施形態によれば、エレベータのカメラ装置の撮影状態診断方法は、遠隔診断システムにより実行される。遠隔診断システムは、エレベータの乗りかごに設置されたカメラ装置の撮像状態の診断タイミングが到来すると、乗りかご内の照度を変えてカメラ装置により複数回撮影させ、撮影された複数の撮像情報をそれぞれグレースケール画像情報に変換し、変換された複数のグレースケール画像情報内の同位置に黒色領域を検出すると、カメラ装置の撮像状態に異常があると診断する。
第1および第2実施形態による遠隔診断システムの構成を示す全体図。 第1および第2実施形態による遠隔診断システム内で、カメラ装置により撮影される乗降エリアを示す説明図。 第1および第2実施形態による遠隔診断システム内の画像処理装置の構成を示すブロック図。 第1実施形態による遠隔診断システムで取得された、(a)カメラ装置の撮像状態が正常なときの撮像情報、(b)撮像状態に異常があるときの高照度グレースケール画像情報の一例、および(c)低照度グレースケール情報の一例。 第1実施形態による遠隔診断システムで実行される処理を示すフローチャート。 第2実施形態による遠隔診断システムのカメラ装置の撮像情報内における、利用者が映り込むエリアと映り込まないエリアとを示す説明図。 第2実施形態による遠隔診断システムで実行される処理を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態による遠隔診断システムについて、図面を参照して説明する。本実施形態による遠隔診断システムは、エレベータに自動で当該エレベータ内の所定機器の診断処理を実行させることにより、該当する機器の稼動状態を遠隔から診断するためのシステムである。
《第1実施形態》
〈第1実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成〉
本発明の第1実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成について、図1を参照して説明する。本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1Aは、中央監視センタ装置10と、中央監視センタ装置10に通信ネットワークを介して接続され、遠隔監視対象の建物内に設置された遠隔監視装置20と、遠隔監視装置20に接続され、当該建物内に設置されたエレベータ30とを備える。
中央監視センタ装置10は、エレベータ30内の機器の稼動状態を遠隔から診断するための遠隔診断スケジュールデータを遠隔監視装置20に送信する。また、中央監視センタ装置10は、エレベータ30で実行された遠隔診断の結果情報を受信して出力する。遠隔監視装置20は、中央監視センタ装置10から受信した遠隔診断スケジュールデータに従い、エレベータ30内の機器の稼動状態の診断タイミングが到来したと判断すると診断処理実行指令を生成し、エレベータ30に出力する。
エレベータ30は、昇降路内を昇降する乗りかご31と、各階の乗場32に設置された乗場ドア321およびスピーカ装置322と、乗りかご31にテールコード33で接続されるとともに遠隔監視装置20に接続されたエレベータ制御装置34とを有する。乗りかご31は、かごドア311と、かごドア311上部の幕板315底部に設置されたカメラ装置312および画像処理装置313と、天井面に設置された照明装置314と、天井カメラ装置316とを有する。
カメラ装置312および画像処理装置313の設置位置について、図2を参照して説明する。図2は、乗場32から乗りかご31を見た状態であり、かごドア311を構成する左右のかご扉311aおよび311bがそれぞれ矢印方向に戸開している状態を示す。図2において乗場ドア321は省略する。かご扉311aおよび311b上部の幕板315の底部には透明の保護パネル312aが設置されている。そして、カメラ装置312は、この保護パネル312a越しに乗場32のかご扉311a、311b前を中心とした、乗場32と乗りかご31内との間の乗降エリアXを撮影するように、幕板315底部に設置されている。この乗降エリアXは、乗りかご31に乗降する利用者が映り込むエリアである。また、カメラ装置312に接続された画像処理装置313も、幕板315内に設置されている。
エレベータ制御装置34は、乗りかご31内のかごドア311、カメラ装置312、画像処理装置313、照明装置314、天井カメラ装置316、および乗場32のスピーカ装置322等の動作を制御する。またエレベータ制御装置34は、遠隔監視装置20から診断処理実行指令を取得すると、カメラ装置312の撮影状態が正常であるか否かの診断処理を実行する。そして、実行後の診断処理結果を、遠隔監視装置20を介して中央監視センタ装置10に送信する。
画像処理装置313は、図3に示すように、撮像情報取得部313aと、グレースケール画像変換部313bと、黒色領域検出部313cと、検出情報送信部313dとを有する。撮像情報取得部313aは、エレベータ制御装置34によりカメラ装置312の撮影状態の診断処理が開始されると、乗りかご31内が異なる照度のときにカメラ装置312で撮影された複数の撮像情報を取得する。グレースケール画像変換部313bは、撮像情報取得部313aで取得された複数の撮像情報を、それぞれグレースケール画像情報に変換する。黒色領域検出部313cは、グレースケール画像変換部313bで生成された複数のグレースケール画像情報それぞれから、黒色領域を検出する。検出情報送信部313dは、黒色領域検出部313cにおいて、複数のグレースケール画像情報の同位置で黒色領域が検出されたことを検知すると、当該黒色領域の位置や面積に関する情報を含む黒色領域情報をエレベータ制御装置34に送信する。
〈第1実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの動作〉
次に、本実施形態による遠隔診断システム1Aで実行される動作について説明する。エレベータ30は、通常運転時には、乗りかご31に設置されたカメラ装置312で撮影された図4(a)に示すような撮像情報に基づいて、エレベータ制御装置34により乗りかご31に乗降する利用者の動作が監視されている。そして、その監視結果に基づいて、利用者の利便性が向上するように、エレベータ30内の機器の動作が制御される。例えば、かごドア311が戸閉動作しているときに、カメラ装置312の撮像情報に基づいて、乗場32のエリアXに乗りかご31に乗り込もうとしている利用者がいることが検知されると、かごドア311の動作を反転させて戸開させるように制御される。
また、中央監視センタ装置10に保持されているエレベータ30の遠隔診断スケジュールデータが遠隔監視装置20に送信されると、遠隔監視装置20において、当該遠隔診断スケジュールデータに従って遠隔診断の開始タイミングが到来したか否かが監視される。遠隔監視装置20は、遠隔診断運転の開始タイミングが到来したことを検知すると、エレベータ30に診断運転実行指令を出力する。
エレベータ30で診断運転実行指令が取得されたときに実行される処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。遠隔監視装置20から出力された診断運転実行指令はエレベータ制御装置34で取得され(S1の「YES」)、遠隔診断処理が開始される(S2)。遠隔診断処理が開始されると、まずエレベータ制御装置34の指示により、照明装置314が高照度に切り替えられ、かごドア311が戸開された状態でカメラ装置312により乗降エリアXが撮影され、高照度撮像情報が生成される(S3)。その後、照明装置314が低照度に切り替えられ、同様にかごドア311が戸開された状態でカメラ装置312により乗降エリアXが撮影され、低照度撮像情報が生成される(S4)。
生成された高照度画像情報および低照度画像情報は、画像処理装置313の撮像情報取得部313aで取得され、グレースケール画像変換部313bに送出される。グレースケール画像変換部313bでは、高照度画像情報が高照度グレースケール画像情報に変換され、低照度画像情報が低照度グレースケール情報に変換される(S5)。
生成された高照度グレースケール画像情報の一例を図4(b)に示し、低照度グレースケール画像情報の一例を図4(c)に示す。ここでは、保護パネル312aにスプレー塗料で落書きされた状態でカメラ装置312により高照度撮像情報および低照度撮像情報が撮影されており、これらの撮像情報から図4(b)および(c)のグレースケール画像情報が生成されている。
次に、黒色領域検出部313cにおいて、高照度グレースケール画像情報、および低照度グレースケール画像情報それぞれから、黒色領域が検出される(S6)。ここでは、図4(b)のグレースケール画像情報から、スプレー塗料により塗布された部分が黒色領域B1として検出され、図4(c)のグレースケール画像情報から、同様に黒色領域B2が検出される。
次に、検出情報送信部313dにより、高照度グレースケール画像情報内の黒色領域B1の位置と、低照度グレースケール画像情報内の黒色領域B2の位置とが比較される。ここで、高照度グレースケール画像情報内と低照度グレースケール画像情報内とで同位置に黒色領域がないと判定されたとき、つまり、双方または一方のグレースケール画像情報で黒色領域が検出されなかったかまたは、双方のグレースケール画像情報で黒色領域が検出されたが位置が異なったときには(S7の「NO」)、同位置の黒色領域がなかったことを示す情報がエレベータ制御装置34に送信される。エレベータ制御装置34では、同位置の黒色領域がなかったことを示す情報が取得されると、カメラ装置312の撮影状態は正常であると診断され、当該診断結果が中央監視センタ装置10に送信される(S8)。
また、ステップS7において、黒色領域B1の位置と黒色領域B2の位置とが同位置にあると判定されると(S7の「YES」)、当該黒色領域の位置や面積に関する情報を含む黒色領域情報が生成され、エレベータ制御装置34に送信される。
エレベータ制御装置34では、所定値以上の面積の黒色領域情報が取得されると、当該領域は撮影対象エリアの照度に関わらず黒色であることからカメラ装置312の撮影状態に異常があると診断される。撮影状態に異常があると診断されると、カメラ装置312の点検作業を促す報知情報が生成されて遠隔監視装置20を介して中央監視センタ装置10に送信される(S9)。
中央監視センタ装置10で当該報知情報が出力されると保守員により報知内容が認識され、エレベータ30に出向いてカメラ装置312のレンズや保護パネル312aの点検作業が迅速に行われる。
以上の第1実施形態によれば、エレベータの乗りかごに設置されたカメラ装置のレンズまたは保護パネルに落書きやシール等の付着物があり、正常に利用者の乗降状況を撮影できない状態にあるときにこれを遠隔から容易に検知することができ、保守員の点検作業の手間を省くことができる。
《第2実施形態》
本発明の第2実施形態による遠隔診断システム1Bの構成は、第1実施形態で説明した遠隔診断システム1Aの構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。本実施形態においては、カメラ装置312による乗降エリアXの撮像情報内を、予め図6に示すように、利用者が映り込むエリアX1と利用者が映り込まないエリアX2とに分割してそれぞれのエリアの位置情報を画像処理装置313に保持しておく。
本実施形態において、エレベータ30で診断運転実行指令が取得されたときに実行される処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。図7において、ステップS1〜S8で実行される処理は、第1実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS7において、黒色領域B1の位置と黒色領域B2の位置とが同位置にあると判定されると(S7の「YES」)、さらに検出情報送信部313dにより、当該黒色領域が、利用者が映り込むエリアX1に該当するか、あるいは利用者が映り込まないエリアX2に該当するかが判定される(S10)。
ここで、当該黒色領域が、利用者が映り込むエリアX1に該当すると判定されたときには(S10の「YES」)、当該判定結果がエレベータ制御装置34に送信される。エレベータ制御装置34では、カメラ装置312の撮像状態に異常があり、カメラ装置312の撮像情報を用いた利用者の動作の監視処理が不可能であると診断される。そして、カメラ装置312の点検作業を促す報知情報が生成されて遠隔監視装置20を介して中央監視センタ装置10に送信される(S8)。中央監視センタ装置10で当該報知情報が出力されると保守員により報知内容が認識され、エレベータ30に出向いてカメラ装置312のレンズや保護パネル312aの点検作業が迅速に行われる。
また、ステップS10において、当該黒色領域が、利用者が映り込まないエリアX2に該当すると判定されたときには(S10の「NO」)、当該判定結果がエレベータ制御装置34に送信される。そして、エレベータ制御装置34では、カメラ装置312に付着物等があり撮像状態に異常があるが、利用者の動作の監視処理は可能であることを示す報知情報が生成され、中央監視センタ装置10に送信される(S11)。中央監視センタ装置10で当該報知情報が出力されると、保守員により、緊急の対応は要しないが次回の定期点検時にカメラ装置312のレンズや保護パネル312aの点検等が必要であることが認識される。
以上の第2実施形態によれば、エレベータの乗りかごに設置されたカメラ装置のレンズまたは保護パネルに落書きやシール等の付着物があっても、該当する黒色領域が利用者の動作の監視に影響する位置でなければ、異常状態は報知するが運転は停止させないようにすることで、なるべく利用者の利便性を低下させずに安全に運転を行うようにすることができる。
また、上述した第2実施形態において、ステップS9で黒色領域が、利用者が映り込むエリアX1に該当すると判定されたとき(S10の「YES」)には、エレベータ制御装置34により、カメラ装置312の点検作業を促す報知情報が生成される場合について説明したが、他にも下記の制御パターン(1)〜(4)が実行されるようにしてもよい。
[制御パターン(1)]
エレベータ30が当該建物内の他のエレベータと群管理されずに単独で動作するエレベータである場合に、エレベータ制御装置34により、カメラ装置312の撮像情報を用いた利用者の動作の監視処理のみが停止されて、エレベータ30の運転が継続される。そして、保守員による点検作業が行われて付着物等が除去された後、利用者の動作の監視処理が再開される。
[制御パターン(2)]
エレベータ30が当該建物内の他のエレベータとともに群管理されるエレベータである場合に、エレベータ制御装置34により、当該エレベータ30の運転が停止される。そして、保守員による点検作業が行われて付着物等が除去された後、利用者の動作の監視処理を含むエレベータ30の運転が再開される。
[制御パターン(3)]
エレベータ30が当該建物内の他のエレベータとともに群管理されるエレベータである場合に、エレベータ制御装置34により、当該エレベータ30が群管理から切り離され、カメラ装置312で撮影された撮像情報を用いた利用者の動作の監視処理のみが停止されてエレベータ30の運転が継続される。そして、保守員による点検作業が行われて付着物等が除去された後、群管理に再度組み込まれる。
[制御パターン(4)]
エレベータ制御装置34により、乗りかご31内の天井に設置された天井カメラ装置316の撮像情報を用いて利用者の動作の監視処理を実行するように切り替えられる。エレベータ制御装置34では天井カメラ装置316の撮像状態も診断され、天井カメラ装置316の撮像状態も異常であると判定されると、これらのカメラ装置の点検作業を促す報知情報を中央監視センタ装置10に送信する処理、利用者の動作を監視する機能を停止する処理、またはエレベータの運転を停止させる処理等が実行される。そして、保守員による点検作業が行われて幕板315底部のカメラ装置312および天井カメラ装置316の付着物等が除去された後、カメラ装置312で撮影された撮像情報に基づいて利用者の動作を監視する処理が再開される。
また、上述した第1実施形態および第2実施形態において、高照度グレースケール画像情報と低照度グレースケール画像情報との中で同位置にあると判定された黒色領域の面積が、当該グレースケール画像情報全体の面積の所定値以下の割合(例えば、1割以下)であるときには、カメラ装置312の撮像状態は正常と診断するようにしてもよい。このように処理をすることにより、誤認識による異常判定を防止することができる。
または、黒色領域の面積が当該グレースケール画像情報の面積の所定値以下の割合であり、且つ、当該黒色領域の位置が当該グレースケール画像情報の画像枠に近い位置であるときに、カメラ装置312の撮像状態は正常と診断するようにしてもよい。このように処理することにより、利用者の動作の監視処理に影響しないエリアに関し、誤認識による異常判定を防止することができる。
ただし、乗場32と乗りかご31との間のシル溝に対応する位置に関しては、利用者の挟まれ防止処理のために精度の高い画像情報が必要となるため、黒色領域の面積に関わらず、同位置の黒色領域が検出されればカメラ装置312の撮像状態に異常があると判定するようにしてもよい。
また、上述した第1実施形態および第2実施形態において、画像処理装置313でカメラ装置312の撮像状態に異常があると診断されたときに、所定時間後(例えば、1分後)にカメラ装置312の撮影状態の再診断を実行し、この再診断の結果を、最終的なカメラ装置312の撮像状態の診断結果として、エレベータ制御装置34に送信するようにしてもよい。このように処理することにより、ガム等の粘着物や虫が一時的に付着したことにより黒色領域が検出され、その後当該付着物がなくなり(ガムが自然に落ちた、虫が移動した等)点検が必要なくなった場合に、報知情報が出力されることを防止することができる。
また、上述した第1実施形態および第2実施形態においては、エレベータ制御装置34で診断運転実行指令が取得されたときに、乗りかご31の照明装置314が高照度のときと低照度のときとで2回、カメラ装置312で撮影を行い、2つの撮像情報のグレースケール画像情報から黒色領域を検出する場合について説明した。しかし、この回数には限定されず、照明装置314の照度を3段階以上変更させ、変更の都度カメラ装置312で撮影を行い、生成された複数の撮像情報をそれぞれグレースケール情報に変換して、これらから同位置の黒色領域を検出するようにしてもよい。このように処理することにより、さらに精度の高い撮像状態の診断を行うことができる。
また、上述した第1実施形態および第2実施形態においては、エレベータ制御装置と画像処理装置が別装置として設置された場合について説明したが、画像処理装置の機能をエレベータ制御装置の中に内蔵させることにより、これらを一体の装置として構成してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1A,1B…遠隔診断システム、10…中央監視センタ装置、20…遠隔監視装置、30…エレベータ、31…乗りかご、32…乗場、33…テールコード、34…エレベータ制御装置、311…かごドア、311a,311b…かご扉、312…カメラ装置、312a…保護パネル、313…画像処理装置、313a…撮像情報取得部、313b…グレースケール画像変換部、313c…黒色領域検出部、313d…検出情報送信部、314…照明装置、315…幕板、316…天井カメラ装置、321…乗場ドア、322…スピーカ装置

Claims (11)

  1. エレベータの乗りかごに設置されたカメラ装置の撮像状態の診断タイミングが到来すると、遠隔診断システムが、前記乗りかご内の照度を変えて前記カメラ装置により複数回撮影させ、撮影された複数の撮像情報をそれぞれグレースケール画像情報に変換し、変換された複数のグレースケール画像情報内の同位置に黒色領域を検出すると、前記カメラ装置の撮像状態に異常があると診断する
    ことを特徴とするエレベータのカメラ装置の撮影状態診断方法。
  2. 前記遠隔診断システムが、前記カメラ装置の撮像情報内における前記エレベータの利用者が映り込むエリアの位置情報と、映り込まないエリアの位置情報とを保持し、
    前記複数のグレースケール画像情報内の同位置に検出した黒色領域の位置が、前記エレベータの利用者が映り込むエリアに該当するときには、前記カメラ装置の撮像状態に異常があり、前記カメラ装置の撮像情報を用いた利用者の動作の監視処理が不可能であると診断し、利用者が映り込まないエリアに該当するときには、前記カメラ装置の撮像状態に異常があるが、前記カメラ装置の撮像情報を用いた利用者の動作の監視処理は可能であると診断する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータのカメラ装置の撮影状態診断方法。
  3. 前記エレベータは他のエレベータと群管理されずに単独で動作するエレベータであり、
    前記遠隔診断システムは、前記複数のグレースケール画像情報内の同位置に検出した黒色領域の位置が、前記エレベータの利用者が映り込むエリアに該当するときには、前記エレベータの運転を停止させるかまたは、前記カメラ装置の撮像情報を用いた利用者の動作の監視処理を停止させて前記エレベータの運転を継続させる
    ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータのカメラ装置の撮影状態診断方法。
  4. 前記エレベータは他のエレベータとともに群管理されるエレベータであり、
    前記遠隔診断システムは、前記複数のグレースケール画像情報内の同位置に検出した黒色領域の位置が、前記エレベータの利用者が映り込むエリアに該当するときには、当該エレベータを前記群管理から切り離し、前記カメラ装置の撮像情報を用いた利用者の動作の監視処理を停止させて当該エレベータの運転を継続させる
    ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータのカメラ装置の撮影状態診断方法。
  5. 前記カメラ装置は、前記乗りかごの幕板底部に設置されたドア上カメラ装置であり、
    前記遠隔診断システムは、前記複数のグレースケール画像情報内の同位置に検出した黒色領域の位置が、前記エレベータの利用者が映り込むエリアに該当するときには、前記乗りかご内の天井に設置された天井カメラ装置の撮像情報を用いて利用者の動作の監視処理を実行するように切り替える
    ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータのカメラ装置の撮影状態診断方法。
  6. 前記遠隔診断システムは、前記複数のグレースケール画像情報内の同位置に検出した黒色領域の面積が、前記グレースケール画像情報全体の面積の所定値以下の割合であるときには、前記カメラ装置の撮像状態は正常であると診断する
    ことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載のエレベータのカメラ装置の撮影状態診断方法。
  7. 前記遠隔診断システムは、前記複数のグレースケール画像情報内の同位置に検出した黒色領域の面積が、前記グレースケール画像情報全体の面積の所定値以下の割合であり、且つ、当該黒色領域の位置が前記グレースケール画像情報の画像枠に近い位置であるときには、前記カメラ装置の撮像状態は正常であると診断する
    ことを特徴とする請求項6に記載のエレベータのカメラ装置の撮影状態診断方法。
  8. 前記遠隔診断システムは、前記複数のグレースケール画像情報内の同位置に検出した黒色領域の位置が、前記エレベータの乗場と乗りかごとの間のシル溝の撮像情報に対応するときには、当該黒色領域の面積に関わらず、前記カメラ装置の撮像状態に異常があると診断する
    ことを特徴とする請求項6または7に記載のエレベータのカメラ装置の撮影状態診断方法。
  9. 前記遠隔診断システムは、前記カメラ装置の撮像状態に異常があると診断した後、所定時間後に前記カメラ装置の撮像状態を再診断し、この再診断の結果を、最終的な前記カメラ装置の撮像状態の診断結果とする
    ことを特徴とする請求項1〜8いずれか1項に記載のエレベータのカメラ装置の撮影状態診断方法。
  10. 請求項1〜9いずれか1項に記載のエレベータのカメラ装置の撮影状態診断方法を実行することを特徴とする遠隔診断システム。
  11. 請求項1〜9いずれか1項に記載のエレベータのカメラ装置の撮影状態診断方法を、遠隔診断システムで実行させるための遠隔診断プログラム。
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