JP2021038046A - エレベータ用カメラの検査装置 - Google Patents
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Abstract
Description
一方、乗籠に設置したエレベータ用カメラが適正に作動するか否か(カメラの良否)を検査することが行われている。
図5に示すように、エレベータ1は、任意の階の乗場3に着床する乗籠5を備えている。
このエレベータ1は、カメラ7で取得された映像情報に基づいて、乗場3の近くにいる人の動きを判定して、乗場3側のドア装置9及び乗籠5側のドア装置11の開閉制御を行う。図5において、一点鎖線Aで示しているのは、カメラ7の画角を例示している。また、図10に示すように、この実施の形態のエレベータ1では、ドア装置9、11のドア扉8、8は、両開き扉である。
図5に示すように、乗場3側のドア装置9の下端には乗場側シル9aが設けてあり、乗籠5側のドア装置11の下端には乗籠側シル11aが設けてある。
図6に示すように、幕板13は、乗場側に面した外壁13aと、乗籠5の内側に面した内壁13bと、外壁13aと内壁13bを連結する底壁13cとを有し、底壁13cの上にカメラ装置15が設置されている。
底壁13cには、左右のドア扉8、8(図10参照)の戸先が閉まるときの突き当り位置に、窓部13dが設けてある。窓部13dは貫通孔に透明樹脂材17を嵌め込んで形成されている。
図8に示すように、ベース15aには、カメラ基板19と、画像処理ユニット35と、インターフェイスユニット(図示を省略する)とが設けてある。
図8に示すように、カメラ基板19はベース15aに立設された複数のコーナー支持部21に上から止める締付具25により固定されている。
図9に示すように、カメラ装置15のベース15aには、カメラ基板19の取り付け位置に対応して、レンズ穴29が形成されている。
レンズ穴29の中心29aはベース15aの巾寸法Wにおいてその中央位置W/2に位置している。また、レンズ穴29の中心29aはベース15aの長手方向Lに対して偏心しており、レンズ穴29の中心29aから長手方向の一端20までの寸法L1が長手方向の他端22までの寸法L2よりも短くなっている。
寸法L1は、カメラ装置15を幕板13に設置するときに、ドア扉が片開きドア(図11及び図12参照)であるときに、カメラ装置15においてベース15aの一端20を幕板13の端に合わせるとレンズ穴29がドア扉の戸先枠に対して適正位置に配置される寸法(規定寸法)としてある。
図1に示すように、検査装置41は、カメラ装置15に搭載したカメラ7が良品(OK品)か不良品(NG品)かを検査するものであり、検査ボックス43と検査制御部45とを備えている。
図1及び図2に示すように、検査ボックス43は、天板43a、底板43b、側板43cとで、四角柱状に形成されており、これらの天板43a、底板43b及び側板43cとで内部を外部から遮光している。天板43a、側板43cは内面を白くした白色鋼板であり、四角柱形状のフレーム(図示せず)に取付けられている。底板43bについては、後述する。
検査ボックス43の高さ寸法H1(図1参照)は、図5に示す幕板13の底壁13cと乗籠側シル11aとの距離H0の約1/4の高さに設定されている。
カメラ載置部47には、カメラ装置15のレンズ7aを配置するレンズ用窓47aが形成されている。レンズ用窓47aは長方形状の穴であり、その左右には、カメラ装置15を位置決めする位置決め部47bが設けてある。位置決め部47bは、カメラ装置15のベース15aに形成されているネジ止め孔24(図7及び図9参照)の位置に合わせた孔である。
天板43aにおいて、照明部49に対応する位置には、照明部49の装着孔49aが形成されている。
電源51は、照明部49に接続して照明用の電力を供給すると共に、カメラ装置15に接続するケーブル(図示せず)が設けてある。
ブレーカ53は、電源51用のブレーカである。
表示部55は、複数の黒丸57からなる画像を形成している。画像は、黒丸57を、所定間隔をあけて一直線状の列状に並べた第1列57aと第2列57bとを有し、第1列57aと第2列57bとは隣合う平行な列としてある。
第1列57aと第2列57bとの各巾及び間隔は、図5に示す乗場側シル9aと乗籠側シル11aとに対応して設けてあり、略1/4の縮尺寸法で形成されている。
また、図2において、第1例57a及び第2列57bの左側端から所定数の黒丸57、この実施形態では第6番目の黒丸57cに対応する位置で、第1列57a及び第2列57bから外れた位置に中央表示59が形成されている。中央表示59は、第1列57a及び第2列57bの黒丸57と同じ形状の黒丸である。
中央表示59は、図10に示すように、両開きドア用に設けたカメラ7について、その開閉ドアの突き合わせ位置(間口の中心)を示すものである。
検査制御部45が実行する検査プログラムは、ドア検査対象のカメラ7について、ドア扉8(図10〜図12参照)の間口が種々の寸法の場合、更に、両開きドア(図10参照)と、左片開き(図11参照)ドアと、右片開き(図12参照)ドアのいずれのタイプのドアに用いる場合でも、以下に説明するように同じ検査ボックス43で検査を可能にしている。
図1及び図2に示すように、検査ボックス43の天板43aにカメラ装置15を設置する。カメラ装置15の設置は、カメラ装置15の長手方向一端20と他端22に形成されているネジ止め孔24(図7及び図9参照)を天板43aに形成されている位置決め部47b(図3参照)に合わせてカメラ装置15の位置決めをして、ねじ止めする。これにより、カメラ7のレンズ7aがレンズ用窓47aに配置される。
その後、カメラ装置15の開閉蓋12を開けて検査制御部45に連結された端子を接続して、カメラ7の撮影画像を検査制御部45に送信し、検査制御部45では、検査プログラムを実行する。
一方、照明部49を点灯して検査ボックス43内を照明する。
OK画像を含む場合には、良品(OK)表示をする。表示は検査制御部45が「OK」や「良品」の文字で表示しても良いし、所定の音を発しても良い。
OK画像を含まない場合には、不良品(NG)表示をする。
図4に示すように、更に、OK画像を含む場合には、基準となるXY座標(X0、Y0)65の対するX(第1列57a及び第2列57bの列方向)方向及びY方向(中央表示印の列方向)Yの座標のずれ量(X1、Y1)を演算して、カメラ特性のデータとして保持し、又はカメラ装置15の画像処理ユニット35に補正値として付与する。
カメラ7が右片開き(図12参照)ドア用の場合には、本実施の形態ではカメラ装置15は同じものを用いて、幕板13に設置するときに左片開き(図11参照)ドアの場合に対して180度反転してベース15aの一端20を幕板13の端に合わせ、幕板13の端からカメラ7までの距離L1を同じにして用いるので、上述の左片開き(図11参照)ドア用のカメラと同様に検査することで足りる。即ち、この場合にも、図2に示す第1列57a及び第2列57bにおいて、中央表示59の位置の黒丸57から右へ10個の黒丸57の画像領域M3の画像(OK画像)を含むか否かを判定する。検査結果の表示及びX−Y座標の補正については上述した両開きドアの場合と同様である。
図2に示すように、検査制御部45は、カメラ7が撮影した表示部55の画像信号を受けて、その画像信号が表示部55の所定領域を含んでいるか否かを判定しているから、乗籠の間口サイズ等が異なる場合でも、同じ検査装置でカメラ7の良否(OK又はNG)を判定できる。
表示部55は遮光した検査ボックス43の底板43bのボックス内面に形成されており、照明部49で検査ボックス43内を照らして撮影しているから、検査ボックス43の外光(外乱)の影響を受けない。
表示部55の黒丸(画像)57は、全て同じ形状の画像であり、且つ乗場側シル9aと乗籠側シル11aとに対応して第1列57aと第2列57bにして平行に配置してあるから、乗籠5と乗場3とに亘る領域のカメラ画像に対応させて検査することができる。
前記表示部55は、中央表示59を第1列57a及び第2列57bから外れた位置に形成してあるので、簡易な表示で、両開きドアと、左片開き、右片開きの各種ドアタイプに対応したカメラ7の良否検査ができる。
検査ボックス43において、表示部55の画像は、周囲の白に対して黒丸57としてあるから、コントラストが鮮明で検知がし易い。
底板43bは、表面を所定の色に着色したベース61に、所定形状に打ち抜いた内板62を重ねて構成しているから、黒丸57の形成が容易にできる。
検査制御部45は、図4に示すように、標準X−Y座標(X0、Y0)65を有し、撮影した画像と標準X−Y画像とを比較して、X−Y座標のずれを補正値(X1、Y1)として演算するから、カメラ7の補正が容易にできる。
前記検査ボックス43は、乗籠5の幕板13と乗籠側シル11aとの間の距離を所定の割合に縮小して形成してあるから、検査ボックス43を小型にできる。
例えば、表示部55の画像は黒丸57に限らず、緑色や赤色であっても良いし、三角又は四角等の他の形状であっても良い。また、表示部55の画像57の数は、図2に示す数よりも多くても少なくても良く、実施例に示す数に限定されない。
検査ボックス43には、カメラ装置15をそのまま載置してカメラ7の良否を判定したが、カメラ7のみを検査ボックス43に取り付けて検査しても良い。
検査ボックス43の底板43bは、着色したベース61と所定形状に打ち抜いた内板62を重ねて構成したが、これに限らず、一枚の板に所定形状の画像(黒丸等)57を描いても良い。
内板62の色は、白色に限らず、着色したベース61と重ねる際に、例えば赤、緑等のコントラストが出る色や、着色前の板金が有するステンレス色でも良い。
側板43cの色は、白色に限らず、黄色等の他の色や板金のステンレス色でも良い。
照明部49は、平面視丸形状に限らず、長方形や楕円形状等の他の形状でも良い。
Claims (9)
- 乗籠の幕板に設置されるエレベータ用カメラを検査する検査装置であって、天板、底板及び、天板と底板との間を遮光した検査ボックスと、検査制御部とを有し、
前記検査ボックスは、前記天板に前記カメラが載置されるカメラ載置部と、前記検査ボックス内を照らす照明部と、前記底板のボックス内面に設けられた表示部とを有し、
前記検査制御部は、前記カメラが撮影した前記表示部の画像信号を受け、所定領域の画像信号を含むか否かを判定するエレベータ用カメラの検査装置。 - 前記表示部は、所定間隔をあけて配置した複数の画像を列状に配置してあり、前記検査制御部は前記列状の画像の数をカウントすることで所定領域の画像信号を含むか否かを判定する請求項1に記載のエレベータ用カメラの検査装置。
- 前記表示部の前記画像は、全て同じ形状の画像であり、2列平行に配置してある請求項2に記載のエレベータ用カメラの検査装置。
- 前記表示部は、前記列の中央を示す位置には、前記列から外れた位置に前記画像と同じ画像を形成してある請求項3に記載のエレベータ用カメラの検査装置。
- 前記画像は黒丸であり、画像の背景は白色である請求項2〜4のいずれか一項に記載のエレベータ用カメラの検査装置。
- 前記底板は、表面を所定の色に着色した着色板と、前記着色板の上に重ねて配置されており且つ前記画像の形状に打ち抜いた打ち抜き板とで構成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のエレベータ用カメラの検査装置。
- 前記検査制御部は、エレベータのドアのタイプが中央開き又は片開きに用いられるエレベータ用カメラのうちの前記中央開きタイプである場合には前記列の中央を示す画像の位置から両側に所定数の画像をカウントし、前記片開きタイプである場合には、前記列の一端に位置する画像から所定数の画像をカウントする請求項4に記載エレベータ用カメラの検査装置。
- 前記検査ボックスは、前記幕板と乗籠のシルとの間の距離に対応して、前記天板と前記底板との間の距離を所定の割合に縮小して形成してある請求項1〜7のいずれか一項に記載エレベータ用カメラの検査装置。
レベータ。 - 前記検査制御部は、基準画像のX−Y座標を有し、撮影した画像と前記基準画像とを比較して、X−Y座標のずれを補正値として演算する請求項1〜8のいずれか一項に記載エレベータ用カメラの検査装置。
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