JP2020016544A - ドラム缶内検査設備 - Google Patents

ドラム缶内検査設備 Download PDF

Info

Publication number
JP2020016544A
JP2020016544A JP2018139546A JP2018139546A JP2020016544A JP 2020016544 A JP2020016544 A JP 2020016544A JP 2018139546 A JP2018139546 A JP 2018139546A JP 2018139546 A JP2018139546 A JP 2018139546A JP 2020016544 A JP2020016544 A JP 2020016544A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drum
imaging means
unit
imaging
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018139546A
Other languages
English (en)
Inventor
俊博 神野
Toshihiro Jinno
俊博 神野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP2018139546A priority Critical patent/JP2020016544A/ja
Publication of JP2020016544A publication Critical patent/JP2020016544A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

【課題】カメラ等によってドラム缶内を検査しても異物の混入を防止できるドラム缶内検査設備を提供する。【解決手段】開口Daを上方に向けた状態でドラム缶Dを搬送する充填設備Sに設けられるドラム缶D内を検査するドラム缶内検査設備1であって、ドラム缶Dの搬送路の上方に配置される撮像手段保持部3を有する撮像手段設置枠2と、撮像手段設置枠2の撮像手段保持部3に配置される撮像手段10と、を備えており、撮像手段設置枠2の撮像手段保持部3は、上下を貫通する貫通孔4hが形成された底壁4を備えており、底壁4には、その上面に貫通孔4hを覆うように配置された透明な保護プレート7が設けられており、撮像手段10は、保護プレート7の上方かつ保護プレート7および撮像手段保持部3の底壁4に形成された貫通孔4hを通して撮像手段保持部3の下方を撮影できるように、撮像手段保持部3に設置されている.【選択図】図1

Description

本発明は、ドラム缶内検査設備に関する。さらに詳しくは、電気ニッケル板や電気コバルト板等をドラム缶に詰めて出荷する際にドラム缶内の検査を行うドラム缶内検査設備に関する。
電気ニッケル板や電気コバルト板等の製品はドラム缶に封入した状態で出荷されるが、製品に異物が混入することを防止するために、製品を充填する前にドラム缶内の検査が行われる。
例えば、天板に口栓が形成されているクローズドタイプのドラム缶において、カメラと照明を天板の口栓から挿入してドラム缶内を撮影するドラム缶内視検査装置が開発されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平8−292155号公報 特開平9−178671号公報
しかし、ドラム缶内にカメラ等を入れて検査を行った場合には、ドラム缶内にカメラ等を入れた際に、カメラ等の部品が落下して異物となってしまう可能性がある。
また、天板が無いオープンタイプのドラム缶では、製品を充填してから天板を取り付けるため、ドラム缶内にカメラ等を入れなくても人が目視で異物の有無を検査できる。しかし、自動運転で製品を充填する設備では、製品を入れる前にドラム缶内を人が目視で検査することは難しい。このため、自動運転で製品を充填する設備では、オープンタイプのドラム缶でもカメラ等を使用して検査することになるため、カメラ等の部品が落下して異物となってしまう可能性がある。
本発明は上記事情に鑑み、カメラ等によってドラム缶内を検査しても異物の混入を防止できるドラム缶内検査設備を提供することを目的とする。
第1発明のドラム缶内検査設備は、開口を上方に向けた状態でドラム缶を搬送する設備に設けられるドラム缶内を検査するラム缶内検査設備であって、ドラム缶の搬送路の上方に配置される撮像手段保持部を有する撮像手段設置枠と、該撮像手段設置枠の撮像手段保持部に配置される撮像手段と、を備えており、前記撮像手段設置枠の撮像手段保持部は、上下を貫通する貫通孔が形成された底壁を備えており、該底壁には、その上面に前記貫通孔を覆うように配置された透明な保護プレートが設けられており、前記撮像手段は、前記保護プレートの上方かつ該保護プレートおよび前記撮像手段保持部の底壁に形成された貫通孔を通して該撮像手段保持部の下方を撮影できるように、該撮像手段保持部に設置されていることを特徴とする。
第2発明のドラム缶内検査設備は、第1発明において、前記撮像手段保持部が、前記底壁の貫通孔が形成された位置の周囲に保護壁を備えていることを特徴とする。
第3発明のドラム缶内検査設備は、第1または第2発明において、ドラム缶の搬送路を覆い搬送路を外部光から遮光するトンネル状のカバー部が設けられており、該カバー部内に、前記撮像手段設置枠の撮像手段保持部、前記撮像手段および照明手段が配設されており、該照明手段は、ドラム缶内に直接光が照射されないように配置されていることを特徴とする。
第4発明のドラム缶内検査設備は、第3発明において、前記カバー部が、遮光性を有する暗幕と、該暗幕によってトンネル状の空間を形成する支持部材と、を備えていることを特徴とする。
第5発明のドラム缶内検査設備は、第3または第4発明において、前記撮像手段保持部の下方に光を遮断する遮光プレートが設けられており、該遮光プレートは、その外周縁が、前記撮像手段の光軸とドラム缶の中心軸が一致した際に、ドラム缶の中心軸を通りドラム缶の底面の周縁と開口の周縁とを繋ぐ線よりも外方に位置するように形成されていることを特徴とする。
第6発明のドラム缶内検査設備は、第1、第2、第3、第4または第5発明において、前記撮像手段によって撮影された画像が供給され該画像を解析する解析部を備えており、該解析部は、前記画像に基づいてドラム缶内の異物を検出すると、警報信号を発信する警報機能を有していることを特徴とする。
第1発明のドラム缶内検査設備は、撮像手段によってドラム缶の上方からドラム缶内を撮影できるので、ドラム缶内に異物が存在するか否かを検出することができる。また、撮像手段等をドラム缶の上方に配置しても、撮像手段等から脱落した異物等がドラム缶に入ることを防止できる。
第2発明によれば、撮像手段等から脱落した異物等がドラム缶に入ることを防止しやすくなる。
第3発明によれば、搬送設備の外部からドラム缶内に異物が入ることを防止できる。また、外部光に起因するハレーション等の発生を防止できるし、照明手段からの光によるハレーション等の発生も防止できる。したがって、ドラム缶内を安定して撮影することができる。
第4、第5発明によれば、照明手段からの光によるハレーション等の発生を抑制する効果を高くできる。
第6発明によれば、ドラム缶内に異物が存在しているなどの異常を作業者に通知することができるので、異常の解消を効率よく行うことができる。
本実施形態のドラム缶内検査設備1の概略説明図であり、(A)は概略側面図であり、(B)は概略平面図である。 撮像手段設置枠2における撮像手段保持部3の概略拡大図であって、(A)は撮像手段10を設けた状態における(B)のA−A線断面図であり、(B)は撮像手段10を設けていない状態の平面図であり、(C)は(B)のC−C線断面図である。 図1(A)のIII−III線断面図である。 本実施形態のドラム缶内検査設備1が設けられる設備の概略ブロック図である。 遮光プレート8を設けた本実施形態のドラム缶内検査設備1の概略説明図であり、(A)は概略側面図であり、(B)は撮像手段10を設けていない状態の概略平面図である。
本実施形態のドラム缶内検査設備は、ドラム缶内を検出する設備であって、ドラム缶内に異物が入ることを防ぐことができるようにしたことに特徴を有している。
本実施形態のドラム缶内検査設備を使用する設備や検査の目的はとくに限定されない。例えば、電気ニッケル板や電気コバルト板等の製品をドラム缶に充填する設備において、製品を充填する前にドラム缶内の状態(異物が入っていないか、ドラム缶が損傷していないか等)を検査するために、本実施形態のドラム缶内検査設備を使用することができる。検査対象となるドラム缶の大きさや形状もとくに限定されないが、上部の開口から内部全体を視認できるものであれば、本実施形態のドラム缶内検査設備によって検査を実施することができる。例えば、オープンタイプのドラム缶等を検査対象として挙げることができる。
以下では、オープンタイプのドラム缶に製品を充填する設備(充填設備)において、ドラム缶に異物が入っていないかを検査する場合を代表として説明する。
<本実施形態のドラム缶内検査設備1>
まず、本実施形態のドラム缶内検査設備1の構成を簡単に説明する。
図1に示すように、本実施形態のドラム缶内検査設備1は、充填設備S(図4参照)におけるドラム缶Dの搬送路(後述するコンベアCB)の上方に配置される撮像手段保持部3を有する撮像手段設置枠2を備えている。この撮像手段保持部3には、ドラム缶Dの開口Daを通してドラム缶D内を撮影するカメラ等の撮像手段10が設けられている。
また、本実施形態のドラム缶内検査設備1は、撮像手段10と接続された解析部30を備えている。この解析部30は、撮像手段10が撮影した画像を解析して異物の有無を判断する解析機能を有している。解析部30の解析機能が画像から異物を検出する方法はとくに限定されず、公知の画像解析手法や市販の画像解析ソフト等を使用することができる。
そして、解析部30は、解析機能によって撮影した画像からドラム缶D内に異物が存在していることを検出すると、警報信号を発信する警報機能を有している。解析部30が発する警報信号として、例えば、警報機に対して警報音を発するように指示する信号や、警報灯に対してライトを点灯させるように指示する信号等を挙げることができる。また、解析部30は、警報信号を充填設備Sの制御部などに送信するようにしてもよい。この場合、充填設備Sの制御部が解析部30から警報信号を受信すると、充填設備Sの制御部はドラム缶Dの搬送を停止するようにしておくことが望ましい。すると、異物が発見されたドラム缶Dを作業者が目視などで確認することができるし、異物があった場合には、ドラム缶Dから異物を迅速に除去することができる。
<充填設備S>
上述した本実施形態のドラム缶内検査設備1が採用される充填設備Sとその作動について、図4に基づいて簡単に説明する。なお、以下の説明では、充填設備Sの制御部が解析部30から警報信号を受信すると、充填設備Sの制御部がドラム缶Dの搬送を停止する場合を説明する。
図4において、符号CBは充填設備Sにおいてドラム缶Dを搬送する公知のコンベアを示している。符号S1は、コンベアCBにドラム缶Dを供給する供給部を示している。この供給部S1では、ドラム缶Dは開口Daを下向きにした状態、つまり、底Dbを上向きにした状態でコンベアCB上に載せられる。これはコンベアCBで搬送している間にドラム缶D内に異物などが入らないようにするためである。
供給部S1でコンベアCBに載せられたドラム缶Dは、コンベアCBによって反転部S2まで搬送される。この反転部S2は、コンベアCB上のドラム缶Dの上下を反転させる設備である。つまり、反転部S2において、ドラム缶Dは開口Daを上向きにした状態、つまり、底DbをコンベアCB上に配置した状態になる。
なお、反転部S2では、反転したドラム缶Dの中心軸CLがコンベアCBの搬送方向に沿った鉛直な同一面DL上に位置するように配置する。
また、反転部S2以降はドラム缶Dは開口Daが上方を向いた状態で搬送されるため、異物がドラム缶D内に入る可能性がある。したがって、反転部S2以降の搬送路では、コンベアCBを覆うようにカバーFが設けられる。つまり、コンベアCBに載せられたドラム缶Dが、トンネル状の部分を搬送されるようになる。なお、カバーFにおける一定の区間が後述するカバー部20になる。
反転部S2から搬送されたドラム缶Dは、計量部(図示せず)まで搬送されると、その重量が軽量される。つまり、空の状態のドラム缶Dの重量が計量される。
計量部で軽量されたドラム缶Dは、本実施形態のドラム缶内検査設備1における撮像手段設置枠2の撮像手段保持部3が配設された位置(図4のS3の位置)まで搬送される。するとドラム缶Dの移動が一旦停止され、本実施形態のドラム缶内検査設備1の撮像手段10によってドラム缶Dの内部が撮影される。
なお、充填設備Sはドラム缶Dの位置を検出する光電センサー等のセンサを備えており、このセンサからの信号に基づいて制御部はドラム缶Dが所定の位置に停止するようにコンベアCBの作動を制御している。つまり、撮像手段設置枠2の撮像手段保持部3に対してドラム缶Dが所定の位置に停止するように、制御部はコンベアCBの作動を制御している。
ドラム缶Dの内部に異物が無ければ、ドラム缶DはコンベアCBによって充填部S4まで搬送される。一方、異物が発見された場合には、本実施形態のドラム缶内検査設備1の解析部30の警報信号に基づいて、充填設備SはコンベアCBによるドラム缶Dの搬送を停止する。なお、異物が検出されたドラム缶Dを作業者が確認して、異常が無い場合やドラム缶Dから異物が除去された場合には、ドラム缶Dの搬送が再開される。なお、異常を解消できない場合には、作業者によってそのドラム缶DがコンベアCBから除去された後、コンベアCBによるドラム缶Dの搬送が再開される。
コンベアCBによって充填部S4までドラム缶Dが搬送されると、ドラム缶Dの搬送が停止され、ドラム缶D内に製品が充填される。そして、所定の量の製品が充填されると、最終検査部S5までドラム缶Dが搬送される。
最終検査部S5では、製品が充填されたドラム缶Dの重量が計量され、計量部で計量されたドラム缶Dの重量を除いた重量が所定の重量になるように調整される。つまり、充填された製品の量が所定の量になるように調整される。この製品の量の調整は作業者等が行ってもよいし、自動で調整してもよい。
そして、製品の量の調整されるとドラム缶Dは蓋を締められた後、出荷部まで搬送されて、充填設備Sから搬出される。
<本実施形態のドラム缶内検査設備1の詳細な説明>
つぎに、本実施形態のドラム缶内検査設備1の各部について詳細に説明する。
<撮像手段10>
撮像手段10はドラム缶Dの内部を撮影するものである。この撮像手段10は、CCDカメラ等のように画像をデジタルデータとして記憶したり外部に送信したりできる機能を有している。この撮像手段10は、無線または有線で解析部30との間でデータの送信ができる機能を有している。なお、撮像手段10は、上記の機能を有するものであればよく、とくに限定されない。
<撮像手段設置枠2>
図1に示すように、撮像手段設置枠2は、撮像手段10を所定の位置に保持しておくための枠である。
<支持柱2a>
この撮像手段設置枠2は、充填設備Sの床面G等に設置固定される支持柱2aを備えている。この支持柱2aは、充填設備SのコンベアCBの側方に配設されている。この支持柱2aの構造はとくに限定されないが、コンベアCBの作動等の振動が加わっても上端部に揺れや振動が発生しないようになっていることが望ましい。なお、ここでいう「揺れが発生しない」とは、ほとんど揺れや振動が発生しない場合と、撮像手段10による撮影に影響が生じない程度の揺れや振動が発生する場合の両方を含む概念である。
<撮像手段保持部3>
図1に示すように、支持柱2aの上端部には撮像手段保持部3が設けられている。この撮像手段保持部3は、支持柱2aからほぼ水平に伸びるように設けられた部材であり、充填設備SのコンベアCBの上方まで延びるように設けられている。具体的には、撮像手段保持部3は、その先端部が充填設備SのコンベアCBに載せられて搬送されるドラム缶Dが通過する位置の上方まで延びている。
図1(B)および図2に示すように、この撮像手段保持部3は、板状の底壁4と、この底壁4の側方に立設された一対の側壁5,5と、底壁4の先端に立設された先端壁6と、によって形成されている。つまり、撮像手段保持部3は、断面略U字状に形成されており、その先端が先端壁6によって塞がれた構造を有している。
なお、一対の側壁5,5および先端壁6が特許請求の範囲にいう保護壁に相当する。
この撮像手段保持部3の底壁4には、その上下を貫通する貫通孔4hが形成されている。この貫通孔4hは、その中心が充填設備SのコンベアCBに載せられて搬送されるドラム缶Dの中心軸CLが通過する面DL(図1(A)、図4参照)上に位置するように形成されている。この貫通孔4hの大きさや形状はとくに限定されないが、撮像手段10が貫通孔4hを通してドラム缶Dの内部を撮影できる大きさや形状であればよい。
この撮像手段保持部3の底壁4の上面には、貫通孔4hを覆うように保護プレート7が設けられている。この保護プレート7は、貫通孔4hから下方に物体等が落下しないように設けられている。つまり、貫通孔4hを通してドラム缶D内に異物が落下することを防ぐために設けられている。この保護プレート7は、透明な素材によって形成された板状の部材であり、この保護プレート7と貫通孔4hを通して撮像手段保持部3の下方が撮像手段10によって撮影できるように設けられている。
なお、保護プレート7は、保護プレート7と貫通孔4hを通して撮像手段保持部3の下方が撮像手段10によって撮影できる素材によって形成されていればよく、とくに限定されない。例えば、アクリル板や透明塩化ビニル板等によって保護プレート7を形成することができる。また、保護プレート7の大きさや形状もとくに限定されず、貫通孔4hから物体等が落下しないようになっていればよい。例えば、保護プレート7は貫通孔4hを完全に覆うことができるように設けてもよいし、保護プレート7を設けた状態においてネジ等が落下しない程度の隙間が保護プレート7と貫通孔4hとの間にあってもよい。
また、保護プレート7は撮像手段保持部3に固定されているが、撮像手段保持部3に保護プレート7を固定する方法もとくに限定されない。ビスなどによって保護プレート7を撮像手段保持部3に固定してもよいし、接着等の方法で保護プレート7を撮像手段保持部3に固定してもよい。ビスなどによって保護プレート7を撮像手段保持部3に固定する場合には、撮像手段保持部3の下面に保護プレート7を固定する部品等が存在しないように固定することが望ましい。例えば、、図2(B)、(C)に示すように、撮像手段保持部3の底壁4にその上面からタップなどによってネジ孔を形成して、保護プレート7の上方からビス止めすれば、ビスが緩んで外れても撮像手段保持部3内にビスを保持しておくことができる。
また、一対の側壁5,5間には撮像手段10を取りける取付壁3wが設けられてる。この取付壁3wは、貫通孔4hの近傍に底壁4に立設するように設けられている。この取付壁3wには、撮像手段10を固定する固定機構3hが設けられている(図2(A)参照)。この固定機構3hは、撮像手段10を保持して撮像手段10の位置を調整できる機能を有している。具体的には、撮像手段10の光軸が鉛直となるように撮像手段10の姿勢を調整する機能や、撮像手段10の光軸が貫通孔4hの中心を通るように、言い換えれば、撮像手段10の光軸がドラム缶Dの中心軸CLが通過する面DL(図4参照)上に位置するように姿勢や位置を調整する機能を有している。この固定機構3hの構造はとくに限定されず、カメラマウント等のような機構を採用することができる。
なお、撮像手段10は、固定壁3wを設けずに先端壁6に設置してもよい。
そして、撮像手段保持部3は、その一対の側壁5,5間の距離が撮像手段10の幅よりも大きくなるように設けられている。つまり、撮像手段10を固定機構3hによって保持した状態(ドラム缶D内を撮影できる姿勢にした状態)において、撮像手段保持部3を下方からみたときに、撮像手段10が視認できない状態となるように、撮像手段保持部3が形成されている。つまり、撮像手段10から落下した部品等があっても、その部品等が撮像手段保持部3の底壁4上に落下する程度の大きさに撮像手段保持部3が形成されている。
撮像手段設置枠2が以上のような構造を有しているので、ドラム缶Dが撮像手段設置枠2の撮像手段保持部3まで搬送され、ドラム缶Dの中心軸CLが撮像手段保持部3の底壁4の貫通孔4hの中心軸を通過する位置(つまりほぼ同軸となる位置)で停止されると、保護プレート7と貫通孔4hとを通して撮像手段10によってドラム缶D内部を撮影することができる。
しかも、撮像手段保持部3は、撮像手段10から落下した部品等があっても、その部品等が撮像手段保持部3の底壁4上に落下する大きさに形成されており、貫通孔4hは部品等が通過しないように保護プレート7によって覆われている。したがって、ドラム缶Dの開口Daの上方から撮像手段10によってドラム缶D内を撮影しても、ドラム缶D内に部品等の異物が入ることを防止することができる。
<カバー部20および照明手段25>
上述したように、充填設備Sでは、ドラム缶Dの開口Daが上方を向いた状態で搬送される径路では、コンベアCBを覆うようにカバーFが設けられており、外部からの異物がドラム缶Dに入らないようになっている。しかし、カバーFを設けることによって、コンベアCB上のドラム缶Dに照射される光が低減され、ドラム缶D内の撮影に必要な光量が確保できなくなる可能性がある。この点は、光を透過しやすいカバーFを使用したり照明を使用したりすれば解消できる。しかし、外部光が直接ドラム缶D内に照射されるようになった場合には、外部光の状況に応じて、撮影される画像の状態が変化することになる。また、外部光や照明の光が直接ドラム缶D内に照射されるようになった場合には、ハレーションが発生する可能性がある。とくに、ドラム缶Dとして再生品のドラム缶を使用した場合には、ドラム缶Dの底面Dbの凸凹や歪、塗装状態の違いによって光の反射状態が不安定になり、撮影された画像を処理した際に、ドラム缶D内の状況を安定して判断できなくなる可能性がある。すると、ドラム缶D内を撮影した画像に基づいた判定に誤差を生じる可能性がある。
そこで、本実施形態のドラム缶内検査設備1では、撮像手段10が設置されている位置の近傍では、以下のようなカバー部20と照明手段25とを設けて、ドラム缶Dに照射する光を制御して、撮影される画像の状態が一定の条件に近づくようにしている。
<カバー部20>
図4に示すように、カバー部20は、撮像手段10が設置されている位置(つまり撮像手段設置枠2が設けられている位置)およびその前後のコンベアCBを覆うように設置されている。例えば、撮像手段10が設置されている位置およびその前後それぞれ3〜5m程度の区間を覆うようにカバー部20が設けられている。
なお、カバー部20を設ける長さは上記範囲に限定されず、撮像手段10が設置されている位置において、カバー部20の端部開口から外部光が入っても、ドラム缶D内の撮影に影響が及ばない程度の長さになっていればよい。
図1および図3に示すように、このカバー部20は、暗幕21と、この暗幕21を支持してトンネル状とする支持部材22と、を備えている。
暗幕21は、外部光を透過しない素材によって形成されたシート状の部材である。例えば、暗幕21は、その内面が白色でツヤなしとなるように加工されたものであり、光が照射された際に反射を低減するようになっている。暗幕21の内面の反射率はとくに限定されないが、例えば、内面の反射率が20〜30%程度のものを使用することができる。
支持部材22は、コンベアCBの両側方に設けられた、撮像手段設置枠2の上端よりも高い柵22a,22aによって構成されている。
この柵22a,22aに暗幕21を被せることによって、トンネル状のカバー部20が形成されている。
<照明手段25>
そして、図3に示すように、カバー部20内には照明手段25が設けられている。この照明手段25は間接照明としてドラム缶Dに光を照射することができるようになっている。つまり、照明手段25から照射した光が、直接ドラム缶D内に照射されることがないように設置されている。この照明手段25は、上記状態となるように設置されていればよく、その設置場所はとくに限定されない。例えば、コンベアCBの搬送方向において撮像手段10が設置されている位置から離れた位置に、カバー部20の天井に向かって光が照射されるように照明手段25を設置する。すると、照明手段25から照射した光は直接ドラム缶D内に入らず、間接照明としてドラム缶D内に光を供給することができる。
以上のようにカバー部20と照明手段25とを設ければ、ドラム缶D内を撮像手段10が撮影できる光量の光であって、外部光を照射する場合に比べて安定した光量の光をドラム缶D内に供給できる。
しかも、ドラム缶D内に直接光を照射しないように照明手段25を設けているので、照明手段25からの光によるハレーション等の発生も防止できる。
したがって、ドラム缶Dに照射される光の状態を一定に近づけることができ、撮像手段10によって撮影されるドラム缶D内の画像の状態を一定の条件に近づけることができるから、ドラム缶D内を撮影した画像に基づいて、ドラム缶D内の状況を安定して判断できる。
例えば、高さ870mm、直径580mmのドラム缶Dを、高さ500mmのコンベアCBで搬送する場合を考える。このコンベアCBを覆うように、内部の幅が2000m、高さが2500〜3000mmとなるように白色の暗幕21(反射率20〜30%程度)でトンネル状のカバー部20(全長20m)を形成する。このカバー部20の長さ方向の中間(カバー部20の両端から等距離)にドラム缶Dを配置する。そして、ドラム缶Dから3m離れた場所に、照明手段25を1.8mの高さに設置し、水平方向より30°〜40°上向に18000〜22000ルーメンの照明をドラム缶Dの上方に向けて照射する。この場合、照明手段25の間接光によりドラム缶Dの底部Dbでは、40〜50ルクスの安定した照度が得ることができる。
<支持部材22について>
カバー部20の支持部材22は、暗幕21を支持してトンネル状に形成できる構造であればよく、とくに限定されない。例えば、一対の支柱と一対の支柱間を繋ぐように設置された梁とによってコンベアCBを跨ぐように形成された枠をコンベアCBの搬送方向に沿って複数設置して支持部材としてもよい。この場合も、複数の枠に暗幕21を被せるようにすれば、トンネル状のカバー部20を形成することができる。また、充填設備Sが設けられている建屋の天井から暗幕21を吊り下げるワイヤー等も支持部材として採用することができる。
<遮光プレート8>
上述したように、外部光がドラム缶D内に入らないようにし、かつ、照明手段25からから間接照明で光をドラム缶D内に供給するようにすれば、ドラム缶D内部を撮影するときに不要な影やハレーションの発生等を防止することができる。
より確実に不要な影やハレーションの発生等を防止する上では、ドラム缶D内に入る光を制限する遮光プレート8を設けることが望ましい。
図5に示すように、遮光プレート8は、板状の部材であって、ドラム缶Dの上端と撮像手段保持部3との間に略水平になるように設けられている。具体的には、遮光プレート8は、光を通さないように形成されている。例えば、遮光プレート8は、光を透過しない素材によって形成されたり、光を透過する素材に光を透過しない塗料などを塗装したりして形成されている。この遮光プレート8は、ドラム缶D側の表面が光の反射が少なくなるように形成されていることが望ましい。例えば、遮光プレート8のドラム缶D側の表面に、光の反射を抑える(つや消し)の加工や塗装が行われていることが望ましい。
しかも、図5に示すように、遮光プレート8は、撮像手段10の光軸とドラム缶Dの中心軸CLが一致した際に、その外周縁が、ドラム缶Dの中心軸CLを通りドラム缶Dの底面Dbの周縁と開口Daの周縁を繋ぐ線Lよりも外方に位置するように形成される。かかる構成とすれば、ドラム缶Dの開口Daから光が入っても、その光が直接ドラム缶Dの底面Dbに照射されないので、ハレーションの発生を防止できる。
なお、上記条件を満たす遮光プレート8の大きさは、ドラム缶Dの開口Daの大きさとドラム缶Dの高さ、および、遮光プレート8とドラム缶Dの開口Daとの距離、によって変化する。したがって、遮光プレート8を設置る場合には、検査するドラム缶Dに合わせて、上記条件を満たす大きさのものを採用する。また、同じ遮光プレート8を使用した場合でも、遮光プレート8がある程度以上の大きさのもの(少なくとも開口Daよりも直径が大きいもの)であれば、遮光プレート8を設置する高さを変更すれば、上記条件を満たすようにすることができる。
また、図5では、遮光プレート8が円形の場合を記載しているが、遮光プレート8の形状はとくに限定されない。遮光プレート8は、例えば、四角形や六角形などの多角形でもよいし、楕円形等でもよい。
かかる遮光プレート8を設置する方法はとくに限定されない。撮像手段保持部3に固定してもよいし、支柱2aに固定してもよい。しかし、何れの場合も、遮光プレート8を固定する部品等が外れた際に、その部品等がドラム缶D内に落下しないように遮光プレート8を撮像手段保持部3や支柱2aに固定することが必要である。
例えば、撮像手段保持部3に遮光プレート8を固定するのであれば、遮光プレート8の上面に固定用ブラケット8bを設けて、この固定用ブラケット8bを、撮像手段保持部3の一対の側壁5,5に固定するようにする(図5(B)参照)。そして、固定用ブラケット8bと底壁4等を固定するビスなどを撮像手段保持部3の一対の側壁5,5の内方から取り付けるようにすれば、ビスなどが外れてもビスなどを撮像手段保持部3内に保持できる。
<撮像手段保持部3>
撮像手段保持部3は支持柱2aに固定されていてもよいし、支持柱2aに沿って上下方向の位置を変更できるようになっていてもよい。上下方向の位置を変更できるようになっていれば、ドラム缶Dの大きさに合わせて、撮像手段10による撮影が適切に行えるように、撮像手段保持部3の位置を調整することができる。また、遮光プレート8を設けている場合には、遮光プレート8とドラム缶Dの配置を適切にすることができる。撮像手段保持部3の上下方向の位置を変更する機構はとくに限定されないが、ボルト等によって着脱可能にしてもよいし、スライド機構を設けて移動させるようにしてもよい。
本発明のドラム缶内検査設備は、ドラム缶内の異物の検出などを行う設備として適している。
1 ドラム缶内検査設備
2 撮像手段設置枠
2a 支柱
3 撮像手段保持部
4 底壁
4h 貫通孔
7 保護プレート
8 遮光プレート
10 撮像手段
20 カバー部
21 暗幕
22 支持部材
25 照明手段
30 制御部
D ドラム缶
Da 開口
Db 底部
S 充填設備
CB コンベア

Claims (6)

  1. 開口を上方に向けた状態でドラム缶を搬送する設備に設けられるドラム缶内を検査するドラム缶内検査設備であって、
    ドラム缶の搬送路の上方に配置される撮像手段保持部を有する撮像手段設置枠と、
    該撮像手段設置枠の撮像手段保持部に配置される撮像手段と、を備えており、
    前記撮像手段設置枠の撮像手段保持部は、
    上下を貫通する貫通孔が形成された底壁を備えており、
    該底壁には、
    その上面に前記貫通孔を覆うように配置された透明な保護プレートが設けられており、
    前記撮像手段は、
    前記保護プレートの上方かつ該保護プレートおよび前記撮像手段保持部の底壁に形成された貫通孔を通して該撮像手段保持部の下方を撮影できるように、該撮像手段保持部に設置されている
    ことを特徴とするドラム缶内検査設備。
  2. 前記撮像手段保持部が、
    前記底壁の貫通孔が形成された位置の周囲に保護壁を備えている
    ことを特徴とする請求項1記載のドラム缶内検査設備。
  3. ドラム缶の搬送路を覆い搬送路を外部光から遮光するトンネル状のカバー部が設けられており、
    該カバー部内に、前記撮像手段設置枠の撮像手段保持部、前記撮像手段および照明手段が配設されており、
    該照明手段は、
    ドラム缶内に直接光が照射されないように配置されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のドラム缶内検査設備。
  4. 前記カバー部が、
    遮光性を有する暗幕と、該暗幕によってトンネル状の空間を形成する支持部材と、を備えている
    ことを特徴とする請求項3記載のドラム缶内検査設備。
  5. 前記撮像手段保持部の下方に光を遮断する遮光プレートが設けられており、
    該遮光プレートは、
    その外周縁が、前記撮像手段の光軸とドラム缶の中心軸が一致した際に、ドラム缶の中心軸を通りドラム缶の底面の周縁と開口の周縁とを繋ぐ線よりも外方に位置するように形成されている
    ことを特徴とする請求項3または4記載のドラム缶内検査設備。
  6. 前記撮像手段によって撮影された画像が供給され該画像を解析する解析部を備えており、
    該解析部は、
    前記画像に基づいてドラム缶内の異物を検出すると、警報信号を発信する警報機能を有している
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のドラム缶内検査設備。
JP2018139546A 2018-07-25 2018-07-25 ドラム缶内検査設備 Pending JP2020016544A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018139546A JP2020016544A (ja) 2018-07-25 2018-07-25 ドラム缶内検査設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018139546A JP2020016544A (ja) 2018-07-25 2018-07-25 ドラム缶内検査設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020016544A true JP2020016544A (ja) 2020-01-30

Family

ID=69580319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018139546A Pending JP2020016544A (ja) 2018-07-25 2018-07-25 ドラム缶内検査設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020016544A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7465670B2 (ja) 2020-02-18 2024-04-11 株式会社ディスコ 保持テーブル機構及び加工装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7465670B2 (ja) 2020-02-18 2024-04-11 株式会社ディスコ 保持テーブル機構及び加工装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5896840B2 (ja) 卵を詰めたパック商品の検査装置
KR20160047360A (ko) 결함 검출 시스템 및 방법
JP4694274B2 (ja) X線異物検査装置のx線遮蔽用v字型のれん装置
JP2020016544A (ja) ドラム缶内検査設備
JP2015219090A (ja) 透過検査装置
US9939387B2 (en) Optical inspection device
JP6653958B2 (ja) 画像検査システム、撮像システム、及び、撮像方法
JP5210998B2 (ja) シリコンウエハー検査装置
JP2008046054A (ja) 青果物検査装置
WO2019039329A1 (ja) 光検査装置、及び異常検出方法
JP6769796B2 (ja) ロボットのハンド部の傾き検査装置及びその傾き検査方法
KR101471984B1 (ko) 조도 조절이 가능한 발광모듈이 구비되는 검사대상물 이송장치
JP2005241396A (ja) X線検査装置
WO2017061594A1 (ja) X線検査装置
JP2019039694A (ja) 光検査装置、異常検出方法、及び出力強度調整方法
JP7184333B2 (ja) 検査モジュール、検査システム、および搬送システム
JP6830243B2 (ja) X線検査装置
JP5525300B2 (ja) X線異物検出装置
JP2020165843A (ja) 粉粒体検査処理装置
JP6841882B2 (ja) エレベータ用カメラの検査装置
KR20200068180A (ko) 간섭 회피 검사를 위한 엑스레이 검사 장치
JP2000039404A (ja) X線検査装置自動検査システム
JP2005164488A (ja) 検査器及び検査装置
KR101471983B1 (ko) 반사도 측정 모듈이 구비되는 인라인 카메라 검사 장치
JP4094629B2 (ja) X線検出装置