JP6500581B2 - 洗浄装置及び液滴吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄装置及び液滴吐出装置に関する。
特許文献1には、700kHz以上の周波数の超音波を発振し、洗浄液を励振させる超音波振動素子と、洗浄液を加圧してノズルからのインク噴射方向とは逆方向に洗浄液を噴流する加圧ポンプと、を有するインクジェット記録ヘッドの洗浄装置が記載されている。
特許文献2には、内部に洗浄液が貯留された洗浄槽と、洗浄槽内に配置されている超音波振動子とを備えたインクジェットヘッドの洗浄装置が記載されている。この洗浄槽は、インクジェットヘッドのノズルプレートに密着することによりノズルプレートに形成された全てのノズルを囲む開口部を有している。また、この超音波振動子は、開口部に密着したノズルプレート表面に対して間隔をおいて平行に対面する振動板を有している。
特開2005−28758号公報 特開2009−149041号公報
本発明は、吐出口から液滴を吐出する吐出部における吐出口が形成されている形成面を払拭してノズル形成面上の異物を除去する場合に比べて、形成面を劣化させ難い洗浄装置の提供を目的とする。
第1態様の洗浄装置は、開口部が形成され、吐出口から液滴を吐出する吐出部における前記吐出口が形成されている形成面を洗浄する洗浄液を収容する容器を含み、前記容器の前記開口部を前記形成面に対向させた状態で洗浄液を前記形成面に接触させる接触手段と、前記容器に設けられ、前記容器に収容されている洗浄液を振動させる超音波振動子と、を備えている。
第2態様の洗浄装置は、第1態様の洗浄装置であって、前記容器は、底板と、一端が前記底板に連結されている側板と、を含んで構成され、前記超音波振動子は、前記側板に設けられている。
第3態様の洗浄装置は、第2態様の洗浄装置であって、前記吐出部は、長尺状とされており、前記超音波振動子は、前記吐出部の長手方向に振動して、前記容器に収容されている洗浄液に定在波を形成し、前記吐出部に対して前記容器を前記長手方向に相対移動させる移動手段、を備えている。
第4態様の洗浄装置は、第1態様〜第3態様の何れか一態様の洗浄装置であって、前記接触手段は、前記容器と前記形成面との隙間から洗浄液が溢れるように、前記容器に洗浄液を供給する供給手段を含んでいる。
第5態様の洗浄装置は、第1態様〜第4態様の何れか一態様の洗浄装置であって、前記超音波振動子を複数の周波数で振動させる振動部と、前記複数の周波数のうちの何れか1つの周波数を選択させる選択手段と、を備えている。
第6態様の液滴吐出装置は、吐出口が形成されている形成面の前記吐出口から液滴を吐出する吐出部と、前記形成面を洗浄する第1態様〜第5態様の何れか一態様の洗浄装置と、を備えている。
第1態様の洗浄装置によれば、吐出口から液滴を吐出する吐出部における吐出口が形成されている形成面を払拭してノズル形成面上の異物を除去する場合に比べて、形成面を劣化させ難い。
第2態様の洗浄装置によれば、洗浄液における超音波振動の腹の部分を吐出部の吐出口が形成されている形成面に接触させることができる。
第3態様の洗浄装置によれば、超音波振動子が側板に設けられて容器に収容されている洗浄液に定在波を形成し、容器が吐出部に対して相対移動しない場合に比べて、形成面における吐出部の長手方向の洗浄斑を低減させることができる。
第4態様の洗浄装置によれば、容器から洗浄液を溢れさせずに洗浄する場合に比べて、吐出口が形成されている形成面から除去された異物が形成面に再付着し難い。
第5態様の洗浄装置によれば、容器に収容されている洗浄液を複数の周波数で振動させることができる。
第6態様の液滴吐出装置によれば、吐出口から液滴を吐出する吐出部における吐出口が形成されている形成面を払拭してノズル形成面上の異物を除去する場合に比べて、形成面の劣化に伴う液滴の吐出不良の発生が抑制される。
第1実施形態の液滴吐出装置の概略図(正面図)である。 第1実施形態の液滴吐出装置の概略図(上面図)である。 第1実施形態の液滴吐出装置を構成するヘッドのノズル形成面の概略図である。 第1実施形態の液滴吐出装置を構成するヘッド及び洗浄装置の概略図である。 第1実施形態の洗浄装置を構成する超音波振動子の概略図である。 第2実施形態の液滴吐出装置を構成するヘッドの一部及び洗浄装置の一部の模式図である。 第3比較形態の液滴吐出装置を構成するヘッドの一部及び洗浄装置の一部の模式図である。 第3実施形態の液滴吐出装置を構成するヘッドの一部及び洗浄装置の一部の模式図である。 第4実施形態の液滴吐出装置を構成するヘッドの一部及び洗浄装置の一部の図であって、(A)は超音波振動子の振動の周波数が28kHzの場合の模式図、(B)は超音波振動子の振動の周波数が44kHzの場合の模式図である。 第4実施形態の変形例の液滴吐出装置を構成するヘッドの一部及び洗浄装置の一部の図であって、(A)は超音波振動子の振動の周波数が28kHzの場合の模式図、(B)は超音波振動子の振動の周波数が44kHzの場合の模式図である。
本明細書において、「第1実施形態」とあるのは、「第1参考例」と読み替えるものとする。また、「第2実施形態」、「第3実施形態」、「第4実施形態」とあるのは、それぞれ「第1実施形態」、「第2実施形態」、「第3実施形態」と読み替えるものとする。
≪概要≫
以下、本発明を実施するための形態について第1〜第4実施形態に分けて説明する。以下の説明において、図面に矢印X及び矢印−Xで示す方向を装置幅方向、図面に矢印Y及び矢印−Yで示す方向を装置奥行き方向とする。また、装置奥行き方向及び装置幅方向のそれぞれに直交する方向(矢印Z及び矢印−Z方向)を装置高さ方向とする。
≪第1実施形態≫
第1実施形態について説明する。まず、本実施形態の液滴吐出装置10の全体構成及び画像形成動作について説明する。次いで、本実施形態の液滴吐出装置10の要部である洗浄装置40の構成及び洗浄動作について説明する。次いで、本実施形態の作用について説明する。
<液滴吐出装置の全体構成>
本実施形態の液滴吐出装置10は、搬送される媒体Pにインクによる像(画像)を形成するインクジェット方式の装置とされている。なお、本実施形態で用いられるインクは、一例として水性インク(溶媒に水を含むインク)とされている。
液滴吐出装置10は、図1及び図2に示されるように、搬送機構20と、ヘッド30と、洗浄装置40と、移動装置MAと、制御部50と、を含んで構成されている。
[搬送機構]
搬送機構20は、媒体Pを搬送経路に送り出し、媒体Pを搬送経路に沿って搬送し、画像が形成された媒体Pを巻き取る機能を有する。なお、図1及び図2において、矢印Aは、媒体Pの搬送方向を示している。
[ヘッド]
ヘッド30は、搬送機構20により搬送されている媒体Pに液滴(インクを粒子状にしたもの)を吐出する機能を有する。ここで、ヘッド30は、吐出部の一例である。
ヘッド30は、図2及び図3に示されるように、長尺状とされている。ヘッド30は、図2に示されるように、その長手方向を、装置奥行き方向に沿わせた状態で配置されている。また、ヘッド30の装置高さ方向下側には、図3に示されるように、複数のノズルNが長手方向に沿って千鳥状に配置されているノズル形成面32が形成されている。そして、ヘッド30は、複数のノズルNから液滴を吐出するようになっている。また、本実施形態のノズル形成面32には、撥水膜が形成されている。ここで、ノズルNは、吐出口の一例である。また、ノズル形成面32は、吐出口が形成されている形成面の一例である。
ヘッド30は、装置高さ方向に位置決めされた状態で、後述する移動装置MA(図1及び図2参照)により移動されて、装置奥行き方向(ヘッド30の長手方向)の定められた範囲内を移動するようになっている。定められた範囲とは、図2において、実線で図示されているヘッド30の位置(以下、第1位置という。)から二点鎖線で図示されているヘッド30の位置(以下、第2位置という。)までの範囲とされている。ヘッド30は、画像形成動作時に第1位置に配置されるようになっている。なお、第2位置は、第1位置(及び後述する洗浄装置40)よりも装置奥行き方向奥側の位置とされている。
[洗浄装置]
洗浄装置40は、洗浄動作時に、ヘッド30のノズル形成面32を洗浄する機能を有する。ここで、ノズル形成面32を洗浄するとは、ノズル形成面32に付着した異物を除去することを意味する。異物とは、液滴吐出装置10の使用に伴い発生するインクの固形物、紙粉、塵等その他の付着物のことをいう。
洗浄装置40は、ヘッド30よりも装置奥行き方向奥側(図2参照)かつ装置高さ方向下側(図1参照)に配置されている。そして、洗浄装置40は、洗浄動作時に移動装置MAにより第1位置から第2位置まで移動されるヘッド30(のノズル形成面32)に対向して、ノズル形成面32を洗浄するようになっている。すなわち、移動装置MAは、洗浄動作時に、ヘッド30に対して洗浄装置40(後述する洗浄タンク72)をヘッド30の長手方向に相対移動させるようになっている。ここで、移動装置MAは、移動手段の一例である。
以上、洗浄装置40の概要について前述したが、洗浄装置40の詳細については後述する。
[制御部]
制御部50は、液滴吐出装置10を構成する制御部50以外の各部を制御する機能を有する。
本実施形態の制御部50は、記憶装置(図示省略)にヘッド30が吐出する液滴の総量を記憶させるようになっている。そして、制御部50は、一例として、当該総量が定められた量に達すると、洗浄装置40に洗浄動作を行わせるようになっている。具体的に、制御部50は、液滴吐出装置10が画像形成動作を行っている期間中に当該総量が定められた量に達すると、当該画像形成動作の終了後に、洗浄装置40に洗浄動作を行わせるようになっている。なお、制御部50は、洗浄動作の終了時に、記憶装置に記憶されている当該総量をリセットさせ、その後記憶装置にヘッド30が吐出する液滴の総量を再度記憶させるようになっている。
制御部50のその他の機能については、後述する液滴吐出装置10の画像形成動作及び洗浄装置40の洗浄動作の説明の中で説明する。
以上が、本実施形態の液滴吐出装置10の全体構成についての説明である。
<液滴吐出装置の画像形成動作>
次に、本実施形態の液滴吐出装置10の画像形成動作について、図1及び図2を参照しつつ説明する。
外部装置(図示省略)から画像データを含むジョブデータを受け取った制御部50は、搬送機構20及びヘッド30を作動させる。そして、搬送機構20により搬送方向に搬送される媒体Pに対しヘッド30が画像データに応じて液滴と吐出すると、媒体Pに画像が形成される。画像が形成された媒体Pは、搬送機構20により搬送方向に搬送されてロール状に巻き取られて、画像形成動作が終了する。
以上が、本実施形態の液滴吐出装置10の画像形成動作についての説明である。
<要部(洗浄装置)の構成>
次に、洗浄装置40について図面を参照しつつ説明する。洗浄装置40は、図4に示されるように、洗浄液供給部60と、洗浄部70と、排液収容部80と、移動装置MAと、を含んで構成されている。ここで、洗浄液供給部60は、供給手段の一例である。
[洗浄液供給部]
洗浄液供給部60は、ノズル形成面32を洗浄するための洗浄液Lを洗浄部70(後述する洗浄部70の洗浄タンク72)に供給する機能を有する。洗浄液供給部60は、図4に示されるように、メインタンク62と、サブタンク64と、第1ポンプP1と、第2ポンプP2と、第1流路F1と、第2流路F2と、を含んで構成されている。第1ポンプP1、第2ポンプP1は、それぞれ第1流路F1、第2流路F2に設けられている。なお、本実施形態の洗浄液Lは、一例として水とされている。また、本実施形態の洗浄液Lにおける音速は、一例として約1483m/sとされている。
メインタンク62は、洗浄液Lを収容する容器とされている。サブタンク64は、メインタンク62の上側に配置され、メインタンク62から輸送されて洗浄部70に供給される洗浄液Lを、一時的に収容する容器とされている。なお、メインタンク62とサブタンク64とは第1流路F1により、サブタンク64と後述する洗浄部70(の洗浄タンク72)とは第2流路F2により連結されている。
第1ポンプP1は、第1流路F1を利用して、メインタンク62からサブタンク64へ洗浄液Lを輸送させるようになっている。また、第2ポンプP2は、第2流路F2を利用して、サブタンク64から洗浄部70へ洗浄液Lを輸送させるようになっている。なお、第2ポンプP2は、洗浄動作が行われる期間中、サブタンク64から洗浄タンク72へ洗浄液Lを供給し続けるようになっている。
[洗浄部]
洗浄部70は、洗浄液供給部60から供給された洗浄液Lを超音波振動させる機能を有する。洗浄部70は、洗浄タンク72と、排液受け部74と、超音波発生装置76と、を含んで構成されている。ここで、洗浄タンク72は、容器の一例である。
〔洗浄タンク〕
洗浄タンク72は、ノズル形成面32を洗浄する洗浄液Lを収容する機能を有する。洗浄タンク72は、上側に開口部72Aが形成されている直方体状の容器とされている(図3及び図4参照)。洗浄タンク72は、矩形状の底板72Bと、4枚の側板72Cと、を含んで構成されている。各側板72Cの下端は、その全周に亘って底板72Bの外周に連結されている。本実施形態の洗浄タンク72は、図2及び図3に示されるように、その長手方向がヘッド30の長手方向(装置奥行き方向)に沿った状態で配置されている。また、洗浄タンク72内は、一例として、装置奥行き方向の長さL1が92.8mm、装置幅方向の幅L2が68mm、高さHが91.8mmとされている。なお、各側板72Cの上端は、開口部72Aの周縁とされている。また、各側板72Cには貫通穴72C1が形成されており、貫通穴72C1には第2流路F2の端部が連結されている。
前述のとおり、ヘッド30は、装置高さ方向に位置決めされた状態で、移動装置MAにより移動されて、第1位置と第2位置との間を移動するようになっている。また、洗浄装置40の上端(開口部72A)は、ヘッド30の下端(ノズル形成面32)よりも装置高さ方向下側に配置されている。そのため、洗浄タンク72は、第1位置と第2位置との間を移動するノズル形成面32から離間している。つまり、洗浄タンク72(の開口部72A)とノズル形成面32との間には、一例として1mmの隙間Gが形成されている。
〔排液受け部及び排液収容部〕
排液受け部74は、隙間Gから溢れた異物を含む洗浄液L(排液)を受けて一時的に収容し、収容した排液を排液収容部80に排出する機能を有する(図4参照)。排液受け部74は、矩形状の底板74Aと、4枚の側板74Bと、第3流路F3と、を含んで構成されている。各側板74Bは、装置高さ方向から見ると矩形状とされている。4枚の側板74Bは、洗浄タンク72の4枚の側板72Cを囲んでいる。底板74Aは、洗浄タンク72の底板72Bの下面と、各側板74Bの下端とを連結している。なお、底板74Aには、底板72Bに重なる部分と重ならない部分とにそれぞれ貫通穴74A1、74A2が、側板74Bに貫通穴74B1が形成されている。貫通穴74A2には、一端が排液収容部80内に配置されている第3流路F3の他端が連結されている。貫通穴74B1には、第2流路F2が嵌っている。以上の構成のため、排液受け部74は、隙間Gから溢れた洗浄液Lを受けて一時的に収容し、収容した洗浄液Lを排液収容部80に排出するようになっている。なお、底板72Bに貫通穴74A1が形成されていることの技術的意味については後述する。
〔超音波発生装置〕
超音波発生装置76は、図4に示されるように、超音波振動子TR(以下、振動子TRという。)と、電源PSと、を含んで構成されている。
振動子TRは、洗浄タンク72に収容されている洗浄液Lを振動(超音波振動)させる機能を有する。ここで、本明細書における超音波とは、振動の周波数が20kHz以上の音波のことをいう。本実施形態の振動子TRは、図5に示されるように、一例としてボルト締めランジュバン型振動子とされている。なお、本実施形態の振動子TRは、円柱状に形成されており、電源PSにより交流電圧が印加されると、圧電素子PZTの体積変動により軸方向(図中の矢印方向)に振動するように構成されている。
振動子TRは、その径が前述の排液受け部74の貫通穴74A1の径よりも小さい。そして、振動子TRの一端部は、図4に示されるように、貫通穴74A1によりむき出しになっている洗浄タンク72の底板72Bに接着されて固定されている。すなわち、振動子TRは、洗浄タンク72に設けられている。また、振動子TRの他端は、液滴吐出装置10内のフレーム(図示省略)に固定されている。以上の構成のため、振動子TRは、電源PSにより交流電圧が印加されると、軸方向に振動(超音波振動)して、底板72Bを振動させることで、洗浄タンク72に収容されている洗浄液Lを振動させるようになっている。なお、本実施形態の振動子TRは、一例として洗浄タンク72に収容されている洗浄液Lに定在波を形成させない周波数で振動するようになっている。
[排液収容部]
排液収容部80は、前述のとおり、洗浄部70の排液受け部74から排出された排液を収容する機能を有する。排液収容部80は、図4に示されるように、排液受け部74よりも装置高さ方向下側に配置された容器とされている。
[洗浄装置を構成する要素同士の関係]
以下、前述した洗浄装置40を構成する要素同士の関係について説明する。
前述のとおり、洗浄タンク72とヘッド30とは、洗浄動作時において、互いに向かい合って、洗浄タンク72(の開口部72A)とノズル形成面32との間に隙間Gを形成する関係を有する。また、洗浄液供給部60の第2ポンプP2は、洗浄動作時において、サブタンク64から洗浄タンク72へ洗浄液Lを供給し続ける。そのため、洗浄液供給部60は、隙間Gから洗浄液Lが溢れるように、洗浄タンク72に洗浄液Lを供給するようになっている(図4参照)。
また、洗浄液供給部60が隙間Gから洗浄液Lが溢れるように洗浄タンク72に洗浄液Lを供給することで、洗浄タンク72と洗浄液供給部60とは、開口部72Aをノズル形成面32に対向させた状態で、洗浄液Lをノズル形成面32に接触させるようになっている。ここで、洗浄タンク72と洗浄液供給部60との組み合せ90は、接触手段の一例である。なお、本明細書における「対向」とは、対象物同士が離間して向き合っていることを意味する。
以上が、本実施形態の洗浄装置40の構成についての説明である。
<洗浄装置の洗浄動作>
次に、本実施形態の洗浄装置40の洗浄動作について、図面を参照しつつ説明する。
制御部50は、記憶装置に記憶されているヘッド30が吐出した液滴の総量が定められた量に達すると、洗浄装置40に洗浄動作を行わせる。
まず、制御部50は、洗浄装置40の第1ポンプP1及び第2ポンプP2を駆動させて、洗浄タンク72に洗浄液Lの供給を開始させる。また、制御部50は、超音波発生装置76の電源PSから振動子TRに交流電圧を印加させる。その結果、洗浄タンク72に収容されている洗浄液Lは、振動(超音波振動)する。
次いで、制御部50は、移動装置MAにより第1位置に配置されているヘッド30を第2位置に移動させる(図2参照)。そのため、ヘッド30のノズル形成面32は、洗浄タンク72の開口部72A内で振動する洗浄液Lに接触しながら、ヘッド30の長手方向に移動する。その結果、ノズル形成面32に付着していた異物は、洗浄装置40により除去される。なお、ノズル形成面32から除去された異物は、洗浄液Lとともに隙間Gから溢れ、一旦排液受け部74に収容された後、第3流路F3を利用して排液収容部80に収容される。
ヘッド30が第2位置まで移動したら、制御部50は、洗浄装置40の第1ポンプP1及び第2ポンプP2の駆動、超音波発生装置76の電源PSから振動子TRへの交流電圧の印加を停止させ、移動装置MAによりヘッド30を第1位置に移動させる。そして、制御部50は、記憶装置に記憶されているヘッド30が吐出する液滴の総量をリセットして、洗浄動作を終了する。
以上が、本実施形態の洗浄装置40の洗浄動作についての説明である。
<第1実施形態の作用>
次に、本実施形態の作用について説明する。
[第1の作用]
第1の作用は、ヘッド30のノズル形成面32に付着している異物を、振動子TRにより洗浄液Lを超音波振動させて除去することの作用である。以下、第1の作用について、本実施形態を以下に説明する第1比較形態と比較しながら図面を参照しつつ説明する。なお、第1比較形態において本実施形態で用いた部品等を用いる場合、図示しなくてもその部品の符号、名称等をそのまま用いるものとする。
第1比較形態の液滴吐出装置(図示省略)は、本実施形態の洗浄装置40に換えて、ゴムワイパー(図示省略)を備えている。そして、第1比較形態の液滴吐出装置は、第1位置から第2位置に移動するヘッド30のノズル形成面32をゴムワイパーで払拭することで、異物を除去するようになっている。第1比較形態の液滴吐出装置は、上記の点以外、本実施形態の液滴吐出装置10と同様の構成とされている。
前述のとおり、第1比較形態の場合、ノズル形成面32の異物を除去する際、ノズル形成面32をゴムワイパーで払拭する。そのため、第1比較形態の場合、撥水膜で形成されているノズル形成面32は、ゴムワイパーに擦られることにより劣化する虞がある。そして、第1比較形態の場合、ノズル形成面32が劣化するとノズル形成面32におけるノズルNの縁の部分にインクが残留し易くなることから、ヘッド30による液滴の吐出不良が発生する虞がある。
これに対して、本実施形態の場合、第1比較形態のようにノズル形成面32をゴムワイパーで払拭して異物を除去するのではなく、洗浄タンク72に設けられた振動子TRにより洗浄液Lを超音波振動させて除去する(図4参照)。そのため、本実施形態の場合、第1比較形態のように、ノズル形成面32が擦られることがない。
したがって、本実施形態の洗浄装置40によれば、ノズル形成面32を払拭してノズル形成面32上の異物を除去する場合に比べて、ノズル形成面32を劣化させ難い。これに伴い、本実施形態の液滴吐出装置10によれば、ノズル形成面32を払拭してノズル形成面32上の異物を除去する場合に比べて、ノズル形成面32の劣化に伴う液滴の吐出不良の発生が抑制される。
[第2の作用]
第2の作用は、洗浄液供給部60が洗浄タンク72とノズル形成面32との隙間Gから洗浄液Lが溢れるように洗浄タンク72に洗浄液Lを供給することの作用である。以下、第2の作用について、本実施形態を以下に説明する第2比較形態と比較しながら図面を参照しつつ説明する。なお、第2比較形態において本実施形態で用いた部品等を用いる場合、図示しなくてもその部品の符号、名称等をそのまま用いるものとする。
第2比較形態の洗浄装置(図示省略)は、本実施形態の洗浄装置40と異なり、排液受け部74及び排液収容部80を備えていない。第2比較形態の洗浄装置は、上記の点以外、本実施形態の洗浄装置40と同様の構成とされている。また、第2比較形態の液滴吐出装置(図示省略)は、本実施形態の洗浄装置40に換えて、第2比較形態の洗浄装置を備える点以外は、本実施形態の液滴吐出装置10と同様の構成とされている。
第2比較形態の場合、洗浄動作時に、洗浄タンク72内の洗浄液Lは洗浄タンク72外に溢れさせない。そのため、洗浄液Lの超音波振動によりノズル形成面32から除去された異物が洗浄液Lとともに洗浄タンク72外に溢れることがない。その結果、ノズル形成面32には、一度除去された異物が再度付着する虞がある。
これに対して、本実施形態の場合、洗浄液供給部60が洗浄タンク72とノズル形成面32との隙間Gから洗浄液Lが溢れるように洗浄タンク72に洗浄液Lを供給する(図4参照)。そのため、本実施形態の場合、洗浄液Lの超音波振動によりノズル形成面32から除去された異物は、洗浄液Lとともに洗浄タンク72外に溢れて排出され易い。
したがって、本実施形態の洗浄装置40によれば、洗浄タンク72から洗浄液Lを溢れさせずに洗浄する場合に比べて、ノズル形成面32から除去された異物がノズル形成面32に再付着し難い。
≪第2実施形態≫
次に、第2実施形態について説明する。なお、本実施形態において第1実施形態で用いた部品等を用いる場合、図示しなくてもその部品の符号、名称等をそのまま用いるものとする。
<第2実施形態の構成>
以下、本実施形態の洗浄装置40Aについて、図6を参照しつつ説明する。
本実施形態の洗浄装置40Aは、振動子TRが洗浄タンク72の底板72Bに固定されておらず、4枚の側板72Cのうち装置奥行き方向の手前側の側板72Cの外面に固定されている。すなわち、本実施形態では、振動子TRは、洗浄タンク72の側板72Cに設けられている。そして、本実施形態の振動子TRは、装置奥行き方向、換言すれば、ヘッド30の長手方向に、振動するようになっている。また、前述のとおり、洗浄タンク72内におけるヘッド30の長手方向の長さL1は92.8mm、振動子TRの振動の周波数は28kHz、洗浄液Lにおける音速は約1483m/sとされている。以上の条件により、振動子TRは、ヘッド30の長手方向において、洗浄タンク72内の洗浄液Lに、振動子TRが固定されている側板72Cに対向する側板72Cの内面を固定端として、一例として波長λを53mmとする定在波を形成するようになっている。なお、本実施形態の洗浄タンク72の高さは、第1実施形態の洗浄タンク72の高さよりも低い。
本実施形態の洗浄装置40Aは、上記の点以外は、第1実施形態の洗浄装置40と同様の構成とされている。また、本実施形態の液滴吐出装置10Aは、第1実施形態の洗浄装置40に換えて、本実施形態の洗浄装置40Aを備えている点以外は、第1実施形態の液滴吐出装置10と同様の構成とされている。なお、図6は、本実施形態の洗浄装置40Aのうち振動子TRの一部及び洗浄タンク72以外は省略して図示されている。
<第2実施形態の洗浄動作>
本実施形態の洗浄動作は、前述の構成により、洗浄タンク72内の洗浄液Lにヘッド30の長手方向に沿う定在波を形成した状態で洗浄動作を行う点以外は、第1実施形態の場合と同様である。
<第2実施形態の作用>
次に、本実施形態の作用について説明する。
[第1の作用]
第1の作用は、振動子TRが洗浄タンク72の側板72Cに設けられていることの作用である。以下、第1の作用について、本実施形態を以下に説明する第3比較形態と比較しながら図面を参照しつつ説明する。
第3比較形態の洗浄装置40X(液滴吐出装置10X)は、第1実施形態の洗浄装置40(液滴吐出装置10)と同様の構成とされている(図7参照)。第3比較形態の場合、振動子TRは、ノズル形成面32に対向する洗浄タンク72の底板72Bに固定されており、振動子TRにより振動される洗浄液Lの振動の方向は、ノズル形成面32に対して垂直な方向とされている。そのため、振動子TRの振動の周波数を何れの周波数に設定しても、ノズル形成面32に洗浄液Lにおける超音波振動する腹の部分を接触させることができない。例えば、第3比較形態の振動子TRの振動の周波数を28kHzに設定すると、第3比較形態の振動子TRは、装置高さ方向において、洗浄タンク72内の洗浄液Lに、ノズル形成面32を固定端(節)として、一例として波長λを53mmとする定在波を形成する。なお、図7における洗浄タンク72内の曲線は洗浄液L内の波形、一点鎖線は曲線の中心線を示し、曲線における一点鎖線と重なる部分は振動における節を、曲線における一点鎖線と離れた部分は振動における腹を示している。
これに対して、本実施形態の場合、図6に示されるように、振動子TRが洗浄タンク72の側板72Cの一部に設けられており、振動子TRの振動方向(洗浄液Lの振動方向)は、ヘッド30の長手方向(装置奥行き方向)である。
したがって、本実施形態によれば、洗浄液Lにおける超音波振動の腹の部分をノズル形成面32に接触させることができる。別の見方をすれば、本実施形態は、洗浄タンク72の底板72Bに振動子TRを設けて、振動子TRにより洗浄液Lにノズル形成面32を固定端とする定在波を形成する場合に比べて、ノズル形成面32上の異物を多く除去することができる。
[第2の作用]
第2の作用は、振動子TRがヘッド30の長手方向に振動して、洗浄タンク72に収容されている洗浄液Lに定在波を形成し、洗浄タンク72がヘッド30に対してヘッド30の長手方向に相対移動することの作用である。以下、第1の作用について、本実施形態を以下に説明する第4比較形態と比較しながら図面を参照しつつ説明する。なお、第4比較形態において本実施形態で用いた部品等を用いる場合、図示しなくてもその部品の符号、名称等をそのまま用いるものとする。
第4比較形態の洗浄装置(図示省略)の場合、洗浄動作時に、洗浄タンク72がヘッド30に対してヘッド30の長手方向に相対移動しない。具体的には、第4比較形態の洗浄タンク72におけるヘッド30の長手方向の長さは、すべてのノズルNが形成されている範囲よりも広くされている。そして、第4比較形態の場合、制御部50は、ヘッド30を第1位置から第2位置に移動させた後、洗浄タンク72の開口部72A内にすべてのノズルNが形成されている範囲が囲まれた状態で、洗浄装置に洗浄動作を行わせる。この場合、洗浄タンク72内の洗浄液Lは、ヘッド30の長手方向に沿う方向の定在波が形成される。第4比較形態の洗浄装置(液滴吐出装置)は、上記の点以外は、本実施形態の洗浄装置40と同様の構成とされている。また、第4比較形態の洗浄動作は、上記の点以外は、本実施形態の洗浄動作と同等とされている。
第4比較形態の場合、ノズル形成面32は、洗浄液Lにおける超音波振動の腹に接触する部分と、節に接触する部分とが混在する。その結果、第4比較形態の場合、ノズル形成面32におけるヘッド30の長手方向に洗浄斑が残る虞がある。
これに対して、本実施形態の場合、図6に示されるように、振動子TRがヘッド30の長手方向に振動して、洗浄タンク72に収容されている洗浄液Lに定在波を形成した状態で、洗浄タンク72がヘッド30に対してヘッド30の長手方向に相対移動する。そのため、本実施形態の場合、洗浄タンク72内でヘッド30の長手方向に沿って超音波振動の腹の部分と節の部分とが交互に形成されている洗浄液Lにノズル形成面32をヘッド30の長手方向に移動させながら洗浄することができる。
したがって、本実施形態によれば、振動子TRが側板72Cに設けられて洗浄タンク72に収容されている洗浄液Lに定在波を形成し、ヘッド30に対して洗浄タンク72が相対移動しない場合に比べて、ノズル形成面32におけるヘッド30の長手方向の洗浄斑を低減させることができる。
本実施形態のその他の作用は、第1実施形態の場合と同様である。
≪第3実施形態≫
次に、第3実施形態について説明する。
<第3実施形態の構成>
以下、本実施形態の洗浄装置40Bについて、図8を参照しつつ説明する。
本実施形態の洗浄装置40Bは、装置高さ方向において側板72C同士の対向面間距離が上側になるに従い徐々に大きくなるように、洗浄タンク72の側板72Cが装置高さ方向に対して傾斜している。また、第3実施形態の場合、振動子TRが固定されている側板72Cの部分と、固定端となる側板72Cの部分とは、ノズル形成面32に向いている。本実施形態の洗浄装置40Bは、上記の点以外は、第2実施形態の洗浄装置40Aと同様の構成とされている。また、本実施形態の液滴吐出装置10Bは、第2実施形態の洗浄装置40Aに換えて、本実施形態の洗浄装置40Bを備えている点以外は、第2実施形態の液滴吐出装置10Aと同様の構成とされている。
<第3実施形態の洗浄動作>
本実施形態の洗浄動作は、洗浄装置40Bを用いて洗浄動作を行う点以外は、第2実施形態の場合と同様である。
<第3実施形態の作用>
本実施形態の場合、振動子TRが固定されている側板72Cの部分と、固定端となる側板72Cの部分とは、ノズル形成面32に向いている。そのため、本実施形態の場合、側板72Cが装置高さ方向に沿っている場合に比べて、洗浄液Lの振動の方向がノズル形成面32に向かう。
したがって、本実施形態によれば、側板72Cが装置高さ方向に沿っている場合に比べて、ノズル形成面32の洗浄能力が高い(異物の除去残しが少ない)。本実施形態のその他の作用は、第1及び第2実施形態の場合と同様である。
≪第4実施形態≫
次に、第4実施形態について説明する。
<第4実施形態の構成>
以下、本実施形態の洗浄装置40Cについて、図9(A)及び(B)を参照しつつ説明する。
本実施形態の洗浄装置40C(液滴吐出装置10C)は、超音波洗浄装置76の電源PSが、振動子TRを複数の周波数で振動させるように構成されている。ここで、電源PSは、振動部の一例である。また、本実施形態の場合、使用者に、複数の周波数のうちの何れか1つの周波数を選択させるパネルPLを備えている。ここで、パネルPLは、選択手段の一例である。なお、本実施形態のパネルPLは、一例として、液滴吐出装置10Cの外装(図示省略)に設けられている。
具体的に、本実施形態の振動子TRは、一例として、28kHz及び44kHzの何れか一方の周波数で振動するように構成されている。使用者は、例えば、ノズル形成面32の汚れの程度に応じて、複数の周波数のうち何れの周波数で振動子TRを振動させるかをパネルPLのボタン(ボタン1及びボタン2の何れか)を押して選択するようになっている。本実施形態では、パネルPLのボタン1を押すと振動子TRを28kHzの周波数で振動させ、ボタン2を押すと振動子TRを44kHzの周波数で振動させるようになっている。ここで、図9(A)は、使用者がパネルPLのボタン1を押した結果、洗浄装置40Cが振動子TRを28kHzの周波数で振動させて洗浄動作を行っている場合を示している。また、図9(B)は、使用者がパネルPLのボタン2を押した結果、洗浄装置40Cが振動子TRを44kHzの周波数で振動させて洗浄動作を行っている場合を示している。本実施形態の洗浄装置40Cは、上記の点以外は、第1実施形態の洗浄装置40と同様の構成とされている。また、本実施形態の液滴吐出装置10Cは、第2実施形態の洗浄装置40に換えて、本実施形態の洗浄装置40Cを備えている点以外は、第2実施形態の液滴吐出装置10と同様の構成とされている。
<第4実施形態の洗浄動作>
本実施形態の洗浄動作は、洗浄装置40Cを用いて洗浄動作を行う点、すなわち、使用者が複数の周波数のうち何れの周波数で振動子TRを振動させるかを選択して、振動子TRを振動させる点以外は、第2実施形態の場合と同様である。
<第4実施形態の作用>
本実施形態の洗浄装置40Cによれば、洗浄タンク72に収容されている洗浄液Lを複数の周波数で振動させることができる。
なお、振動子TRを振動させる周波数が低いほど、ノズル形成面32上の異物を多く除去することができる。これに対して、振動子TRを振動させる周波数が高いほど、ノズル形成面32を損傷させ難い。これらの点から、例えば、使用者は、ノズル形成面32上の異物が多い場合(汚れが酷い場合)、ボタン1を押して、洗浄装置40Cにノズル形成面32の洗浄動作を行わせ、ノズル形成面32上の異物が少ない場合、ボタン2を押して、洗浄装置40Cにノズル形成面32の洗浄動作を行わせることも可能である。
また、本実施形態の変形例として、図10に示されるように、パネルPLに換えて選択スイッチSWを設けて、通常の洗浄動作では、洗浄装置40Cに高い周波数で振動子TRを振動させて行わせ、スイッチSWが押されると(選択されると)、洗浄装置40Cに低い周波数で振動子TRを振動させて行わせてもよい。ここで、スイッチSWは、選択手段の一例である。例えば、ノズル形成面32上の異物が多い場合(汚れが酷い場合)、使用者が選択スイッチSWを押せば(図10(A)参照)、洗浄装置40Cは、通常の洗浄動作よりもノズル形成面32上の異物を除去し易い。
以上のとおり、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
例えば、各実施形態では、振動子TRが洗浄タンク72の底板72B又は側板72Cの外面に固定されているとして説明した。しかしながら、振動子TRが固定される部分が洗浄タンク72であれば、振動子TRは、底板72B又は側板72Cの内面に固定されていてもよい。
また、第1実施形態では、振動子TRは、洗浄タンク72の底板72Bに固定されて洗浄タンク72を振動させるとして説明した。しかしながら、排液受け部74に貫通穴74A1を形成せず、排液受け部74の底板74Aの内面に洗浄タンク72の底板72Bの外面を固定し、振動子TRを底板74Aの外面に固定することで、洗浄タンク72を振動させるようにしてもよい。この場合、底板74Aにおける振動子TRと洗浄タンク72の底板72Bとで挟まれた部分は、振動子TRの一部を構成するとみなす。
また、第2〜第4実施形態では、振動子TRにより洗浄タンク72内の洗浄液Lは振動されて定在波を形成するとして説明した。しかしながら、振動子TRにより洗浄タンク72内の洗浄液Lが超音波振動されれば、振動子TRの振動の周波数は、各実施形態の周波数でなくてもよい。
また、第2〜第4実施形態では、振動子TRは、洗浄タンク72の4枚の側板72Cにおける装置奥行き方向の手前側の側板72Cの外面に固定されているとして説明した。しかしながら、振動子TRが固定される部分が4枚の側板72Cのうち何れかの部分であればよい。
また、各実施形態の振動子TRは、いわゆるボルト締めランジュバン型振動子として説明した。しかしながら、洗浄タンク72内の洗浄液Lを振動させることができれば、別の形態の振動子であってもよい。例えば、ニッケル振動子、フェライト振動子その他の磁歪型振動子であってもよい。
また、各実施形態では、洗浄装置40等が液滴吐出装置10内に固定されており、ヘッド30が第1位置から第2位置に移動することで、洗浄装置40とヘッド30とは、相対的に移動する関係を有するとして説明した。しかしながら、洗浄装置40とヘッド30とが相対的に移動する関係を有すれば、ヘッド30が液滴吐出装置10内に固定されており、洗浄装置40がヘッド30の長手方向に移動するようにしてもよい。また、洗浄装置40とヘッド30とが互いに移動するようにしてもよい。
また、各実施形態では、洗浄液Lは水であるとして説明した。しかしながら、超音波で振動されることでノズル形成面32に付着している異物を除去することができれば、洗浄液Lは水でなくてもよい。例えば、エタノール、パラフィン系溶剤その他の液体であってもよい。
また、各実施形態の洗浄装置40等は、洗浄タンク72とヘッド30のノズル形成面32との隙間Gから洗浄液Lを溢れさせながら、洗浄動作を行うとして説明した。しかしながら、洗浄動作時に隙間Gから洗浄液Lを溢れさせずに洗浄動作を行うようにしてもよい。この場合、洗浄動作の終了後に、洗浄液供給部60から洗浄タンク72に洗浄液Lを供給して、洗浄タンク72から洗浄液L及び異物を溢れさせ、排液収容部80に、洗浄液L及び異物を排液として回収するようにしてもよい。
また、各実施形態では、本発明の実施形態を例示して別個に説明したが、各実施形態の要素を組み合せた形態も本発明の技術的範囲に含まれることはいうまでもない。例えば、第1実施形態の洗浄装置40の振動子TRを、第4実施形態の振動子TR(複数の周波数の振動を発生可能な形態)としてもよい。
10 液滴吐出装置
10A 液滴吐出装置
10B 液滴吐出装置
10C 液滴吐出装置
30 ヘッド(吐出部の一例)
32 ノズル形成面(吐出口が形成されている形成面の一例)
40 洗浄装置
40A 洗浄装置
40B 洗浄装置
40C 洗浄装置
72 洗浄タンク(容器の一例)
72A 開口部
72B 底板
72C 側板
90 接触手段
G 隙間
L 洗浄液
N ノズル(吐出口の一例)
TR 超音波振動子
PS 電源(振動部の一例)
PL パネル(選択手段の一例)

Claims (5)

  1. 開口部が形成され、吐出口から液滴を吐出する長尺状の吐出部における前記吐出口が形成されている形成面を洗浄する洗浄液を収容する容器を含み、前記容器の前記開口部を前記形成面に対向させた状態で洗浄液を前記形成面に接触させる接触手段と、
    前記容器に設けられ、前記吐出部の長手方向に振動して、前記容器に収容されている洗浄液に定在波を形成させる超音波振動子と、
    前記吐出部に対して前記容器を前記長手方向に相対移動させる移動手段と、
    を備えた洗浄装置。
  2. 前記容器は、底板と、一端が前記底板に連結されている側板と、を含んで構成され、
    前記超音波振動子は、前記側板に設けられている、
    請求項1記載の洗浄装置。
  3. 前記接触手段は、前記容器と前記形成面との隙間から洗浄液が溢れるように、前記容器に洗浄液を供給する供給手段を含む、
    請求項1又は請求項2に記載の洗浄装置。
  4. 前記超音波振動子を複数の周波数で振動させる振動部と、
    前記複数の周波数のうちの何れか1つの周波数を選択させる選択手段と、
    を備えた請求項1〜3の何れか1項に記載の洗浄装置。
  5. 吐出口が形成されている形成面の前記吐出口から液滴を吐出する吐出部と、
    前記形成面を洗浄する請求項1〜4の何れか1項記載の洗浄装置と、
    を備えた液滴吐出装置。
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