JPH0439055A - インクジェット式プリンタヘッドのノズル洗浄方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明はインクジェット式プリンタヘッドのインクノ
ズルの洗浄方法に関する。

（従来の技術及び発明が解決しようとする課題）プリン
タの一種に、インクノズルの先端から液体インクを微小
粒子化して飛行させ、被印刷物表面に付着させて記録を
行うインクジェット式のものかある。

このインクジェット式のプリンタは、インク粒子の作り
方や制御方法によって電界制御式、荷電制御式、圧力制
御式に大別されるが、何れの方式においても、インクを
被印刷物表面に非接触で付着・印刷でき、しかも音が静
粛で高速印刷が可能であるなどの利点を有することから
、各種システムのプリンタとして広く応用されている。

しかしながらこのインクジニー２ト式プリンタは、数十
ｐｍ程度のインクノズルよりインク粒子を噴出させるよ
うになっていることから、ノズルの先端部でインクの目
詰まりを起し易く、このことが大きな欠点となっていた
。

従来、この目詰まりを解消する試みが行われているが、
その多くはインクの研究、ノズルの設計改良等に関する
ものであった。

（課題を解決するための手段） 本発明はインクノズルを洗浄することによって目詰まり
を解消する方法を提供すべくなされたものである。この
方法の要旨は、プリンタヘッドのインクノズルより液体
インクを微小粒子化して飛行させ、被印刷物表面に付着
させて印刷するプリンタヘッドのインクノズルの洗浄方
法であって、該プリンタヘッドに、該インクノズルの先
端部を取り囲む形態の洗浄室を設けるとともに、該洗浄
室の、該インクノズルからのインク粒子の飛行経路に当
る部分を開口部となして該開口部を蓋体にて閉鎖するよ
うになし、該洗浄室内においてインクノズルの先端部に
洗浄液を供給して該インクノズル先端部を洗浄すること
にある。

（作用及び発明の効果） このように本発明は、インクノズルの先端部を取り囲む
形態の洗浄室を設け、この洗浄室内においてインクノズ
ルに洗浄液を供給してこれを洗浄するようにしたもので
ある。

かかる本発明に従えば、必要なときに簡単にインクノズ
ルを洗浄することができ、以てインクノズルの目詰まり
を予防し或いは一旦生じた目詰まりを容易に解消するこ
とができる。

また本発明では、洗浄室の所定部分、即ちインクノズル
からのインク粒子の飛行経路に当たる部分を開口として
これを蓋体にて閉鎖するようにしているため、印刷時に
おいてこの蓋体を開いて開口を開放するだけで、そのま
ま印刷を開始・続行することができる。また洗浄の際に
は蓋体を閉じるだけで、簡単に洗浄動作を行うことがで
き、メンテナンスが容易である。

本発明においては、プリンタヘッド又は別部材に設けた
洗浄液噴出ノズルより洗浄液を噴出させることにより、
洗浄室内に洗浄液を供給することができ、またその供給
態様として、洗浄液をインクノズルに衝突させるように
もできるし、或いは洗浄室内に洗浄液を一定量まで溜め
て、該洗浄液中にインクノズルの先端部を浸漬させるよ
うにもできる。而して洗浄液中にインクノズルの先端部
を浸漬させる場合、洗浄室内に超音波振動子を配し、洗
浄室を洗浄槽としてかかる洗浄液により超音波洗浄する
ことができる。このようにするとインクノズルの汚れ、
目詰まりを一段と効果的に除去φ解消することができる
。

本発明においては、また、洗浄液の排出通路を設けてお
き、インクノズルの先端部を洗った後の洗浄液を、この
排出通路を通じて外部に取り出すようにすることができ
る。この場合において、排出通路に負圧を導き、上記洗
浄後の液をかかる負圧により吸引するのが望ましい、こ
こで負圧を導く手段として、各種吸引ポンプを用いるこ
とができるが、メンテナンスの上からエジェクターを用
いるのが良好である。

ところで、インクジェット式プリンタは、与えられた制
御信号に基づいてインク粒子を飛行させ、以て所定パタ
ーンで印刷を行うものであり、そこでプリンタヘッドの
インクノズルを洗浄するに際して、信号付与によりイン
クノズルからインクを噴出させつつ洗浄液による洗浄を
行うのが望ましい、このようにすると、洗浄液がインク
ノズル内部に侵入してインク濠度を希釈するのを防止す
ることができる。

尚洗浄液としては、インクの溶剤と同様の組成のものを
用いると洗浄能力が高く望ましいが、勿論これに限定さ
れるものではなく、インクを溶解し得るものであれば他
のものを用いることも勿論可能である。

（実施例） 次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。

第１図において、ｌＯはインクジェット式のプリンタヘ
ッドであって、１２は台部、１４は複数のインクノズル
を縦に並べて成るマルチインクノズル、１６は各インク
ノズルに共通のインク室、１８は各インクノズルに設け
られたピエゾ素子に電圧をパルス状に印加するためのピ
エゾ素子駆動用配線ケーブルである。

このインクジェット式プリンタヘッドにおいては、イン
ク容器より共通のインク室１６にインクが供給され、そ
して配線ケーブル１８を通じて各インクノズルに設けら
れたピエゾ素子に電圧がパルス状に印加される。すると
ピエゾ素子が機械的変位を起して容積変化を生ぜしめ、
これによりインクが粒子化されてインクノズルの先端よ
り噴出飛行させられる。そしてインクノズルに対向して
配置されている被印刷物表面に付着される。ここで各イ
ンクノズルからのインクの噴出パターンを、各インクノ
ズルに設けたピエゾ素子に与える電圧信号を制御してコ
ントロールすると、被印刷物上に所望パターンの印字＃
図形記録等を行うことができる。

このプリンタへラド１０には、マルチインクノズル１４
の先端部を取り囲む形態の洗浄室２ｏが設けられている
。この洗浄室２０は、マルチインクノズル１４からのイ
ンクの飛行経路に当たる部分が開口２２とされ、このＭ
口２２が蓋体２４にて液密に閉鎖されるようになってい
る。

プリンタへラド１０には、また、洗浄液噴出ノズル２６
が設けられている。この洗浄液噴出ノズル２６は、先端
側が洗浄室２０内に突出し且つマルチインクノズル１４
を向いている。

プリンタへラド１０には、更に排出通路２８が設けられ
、その一端が洗浄室２ｏの底部近傍部位で開口させられ
ている。

このインクジェット式プリンタヘッド１ｏにおいて、マ
ルチインクノズル１４に目詰まりが生じたとき、次のよ
うにしてこれを解消することができる。

先ず第１図（Ｂ）に示しているように蓋体２４を移動さ
せて開口部２２を液密状態に閉鎖し１次いでマルチイン
クノズル１４のピエゾ素子への電圧信号印加により、各
ノズル１４の先端からインク粒子を噴出させつつ、洗浄
液噴出ノズル２６かも洗浄液を噴出して、マルチインク
ノズル１４の先端部に衝突させる。尚、洗浄液の噴出は
一定時間継続的に行っても良いし５間欠的に行っても良
い。

これと同時に排出通路２８に負圧を導いて、洗浄室２０
底部に溜った洗浄液、インクや汚れ等の液をかかる排出
通路２８を通じて外部に排出する。尚排出通路２８にお
ける液の吸引は、各種吸引ポンプを用いても良いが、実
験ではエジェクターを用いた場合がメンテナンス上良好
であつた。

このようにすることにより、目詰まりの生じたマルチイ
ンクノズル１４の先端部を洗浄液にて洗浄することがで
き、以て目詰まりを簡単に解消することができる。

尚第２図に示しているように、蓋体３０をプリンタへラ
ド１０とは別体化してこれを進退させるようにし、この
蓋体３０の側に洗浄液噴出ノズル３２を設けて、洗浄液
の供給を行うようにすることも可能である。

また第３図に示しているように、洗浄室２０内に洗浄液
を溜めてマルチインクノズル１４の先端部を洗浄液中に
浸漬させ、以てマルチインクノズル１４を洗浄するよう
にしても良い、この場合、洗浄液噴出ノズル２６は必ず
しも必須ではなく、省略することも可能である。

更にこの場合において、洗浄室２０内に超音波振動子３
４を配しておいて超音波振動させると、マルチインクノ
ズル１４が超音波洗浄され、効果的に目詰まりや汚れが
解消ないし除去されて好都合である。

尚上記のように蓋体２４，３０を設けておいた場合、長
期間に亘ってインク噴出が行われない場合には蓋体２４
，３０を閉じておくことにより、インクの乾燥防止や外
側雰囲気からのゴミや浮遊物のインクノズル部への侵入
・付着を防止でき、好都合である。

以上本発明の実施例を詳述したが、これはあくまで本発
明の一具体例であり、本発明は他の種々形式のインクジ
ェット式プリンタヘッドにおけるノズルの洗浄に際して
適用することも可能であるなど、その主旨を逸脱しない
範囲において、当業者の知識に基づき様々な変更を加え
た態様で実施可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図（Ａ）　　、　（Ｂ）はそれぞれ本発明の一実施
例であるノズル洗浄方法の説明図であり、第２図は本発
明の他の実施例に係る洗浄方法の説明図、第３図は本発
明の更に他の実施例に係る洗浄方法の説明図である。 ｌＯ：プリンタヘット　１４：インクノズル２０：洗浄
室　　　　　２２：開口部 ２４．３０：蓋体 ２６．３２：洗浄水噴出ノズル ２８：排出通路 ３４：超音波振動子 ５Ｆ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）プリンタヘッドのインクノズルより液体インクを
   微小粒子化して飛行させ、被印刷物表面に付着させて印
   刷するプリンタヘッドのインクノズルの洗浄方法であっ
   て、 該プリンタヘッドに、該インクノズルの先端部を取り囲
   む形態の洗浄室を設けるとともに、該洗浄室の、該イン
   クノズルからのインク粒子の飛行経路に当る部分を開口
   部となして該開口部を蓋体にて閉鎖するようになし、該
   洗浄室内においてインクノズルの先端部に洗浄液を供給
   して該インクノズル先端部を洗浄することを特徴とする
   インクジェット式プリンタヘッドのノズル洗浄方法。 （２）前記洗浄液を前記インクノズルの先端部に衝突さ
   せることにより洗浄を行うことを特徴とする請求項（１
   ）に記載のインクジェット式プリンタヘッドのノズル洗
   浄方法。 （３）前記プリンタヘッド又はこれとは別体の部材に洗
   浄水噴出ノズルを設け、該洗浄水噴出ノズルから洗浄液
   を噴出させて前記インクノズルの先端部に供給すること
   を特徴とする請求項（１）又は（２）に記載のインクジ
   ェット式プリンタヘッドのノズル洗浄方法。（４）前記
   インク室内に洗浄液を溜めて前記インクノズルの先端部
   を該洗浄液中に浸漬せしめることにより、洗浄を行うこ
   とを特徴とする請求項（１）に記載のインクジェット式
   プリンタヘッドのノズル洗浄方法。 （５）前記インク室内に超音波振動子を配し、該洗浄室
   内に溜めた洗浄液中に前記インクノズルの先端部を浸漬
   せしめた状態で該インクノズル先端部を超音波洗浄する
   ことを特徴とする請求項（４）に記載のインクジェット
   式プリンタヘッドのノズル洗浄方法。 （６）前記洗浄室に連通する排出通路を前記プリンタヘ
   ッドに設け、噴出された洗浄液、インク、汚れ等の液を
   該排出通路を通じて排出することを特徴とする請求項（
   １）、（２）、（３）、（４）又は（５）に記載のイン
   クジェット式プリンタヘッドのノズル洗浄方法。 （７）前記排出通路を通じての液の排出を、該排出通路
   に導いた負圧により行うことを特徴とする請求項（６）
   に記載のインクジェット式プリンタヘッドのノズル洗浄
   方法。 （８）前記プリンタヘッドにインク噴出のための信号を
   与えて、該インクノズルよりインクを噴出させつつ前記
   洗浄液による洗浄を行うことを特徴とする請求項（１）
   、（２）、（３）、（４）、（５）、（６）又は（７）
   に記載のインクジェット式プリンタヘッドのノズル洗浄
   方法。