JP6499431B2 - 樹脂組成物、防汚材、および、積層フィルム - Google Patents
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Description
シリコーン樹脂とオイル成分を含む樹脂組成物であって、
該オイル成分がシリコーンオイルを含み、
該シリコーンオイルの少なくとも1種がポリエーテル変性シリコーンオイルであり、
該シリコーン樹脂100重量部に対する該ポリエーテル変性シリコーンオイルの含有量が0.01重量部〜5重量部である。
本発明の樹脂組成物は、シリコーン樹脂とオイル成分を含む。
本発明の防汚材は、本発明の樹脂組成物の硬化物からなる防汚層を基材上に有する。本発明の防汚材は、本発明の樹脂組成物の硬化物からなる防汚層を基材上に有していれば、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な他の層を有していても良い。
本発明の積層フィルムは、本発明の防汚材の防汚層と反対側の面に粘着剤層を有する。すなわち、本発明の積層フィルムは、防汚層と基材層と粘着剤層をこの順に含む。
積層フィルムを大きさ10cm×15cmに切り出し、塩化ビニル製プレート(10cm×15cm)に貼り付けた。このパネルを、瀬戸内海姫路付近の播磨灘のヨットハーバーにある桟橋にて、パネルの最上面が海水面に重なるように設置し、全てのサンプル貼り付け面が日中に日が当たるように配置した。2月下旬より投入し2か月半この状態を維持し、その後パネルを引き上げ目視による観察を行った。
緑藻や珪藻等の藻類などの植物性の汚れを観察し、下記の基準にて評価した。
◎:厚みが0.5mm以上の汚れ、もしくは緑藻に覆われた面積が防汚膜全体の面積の20%未満である。
○:厚みが0.5mm以上の汚れ、もしくは緑藻に覆われた面積が防汚膜全体の面積の20%以上50%未満である。
△:厚みが0.5mm以上の汚れ、もしくは緑藻に覆われた面積が防汚膜全体の面積の50%以上70%未満である。
△△:厚みが0.5mm以上の汚れ、もしくは緑藻に覆われた面積が防汚膜全体の面積の70%以上90%未満である。
×:厚みが0.5mm以上の汚れ、もしくは緑藻に覆われた面積が防汚膜の90%以上を覆っている。
積層フィルムに対して、カッターで切れ込み(深さ:基材層まで達する防汚層の厚みの深さ、長さ:1.5cm程度)を入れたときの断面の様子を目視により観察した。
下記の基準にて評価した。
○:基材層と防汚層とが剥離しない。
×:基材層と防汚層とが剥離する。
(樹脂組成物)
紫外線吸収剤(Tinuvin571、BASF製):2重量部、触媒(CATPL−50T、信越化学工業(株)製):0.25重量部、ポリエーテル変性シリコーンオイル(商品名「KF6017」、信越シリコーン(株)製):1重量部、ジメチルシリコーンオイル(商品名「KF96−100Cs」、信越化学工業(株)製):79重量部、流動パラフィン(キシダ化学(株)製):5重量部を混合、撹拌した後、シリコーン樹脂(商品名「KE−1950−50」のA液、信越化学工業(株)製)とシリコーン樹脂(商品名「KE−1950−50」のB液、信越化学工業(株)製):A液とB液の合計で100重量部を加え、撹拌し、樹脂組成物(1)を得た。
得られた樹脂組成物(1)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、基材層(1)上に防汚層(1)を有する防汚材(1)得た。防汚層(1)の厚みは100μmであった。
冷却管、窒素導入管、温度計、および攪拌機を備えた反応容器に、(メタ)アクリル系モノマーとして、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA、東亜合成(株)製):90重量部、アクリル酸(AA):10重量部、光重合開始剤として2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(商品名「イルガキュア651」、BASF製):0.1重量部を投入して分散させ、攪拌しながら窒素気流下にて上部よりUV照射することにより、一部のモノマーをポリマーに転化させて塗工可能な粘度に調整し、(メタ)アクリル系モノマー混合物を得た。この(メタ)アクリル系モノマー混合物に、架橋剤として1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(HDDA):0.08重量部を添加し、これをセパレーター(商品名「MRF38」、三菱樹脂(株)製、厚み50μm)の表面にアプリケーターにて塗布し、カバーセパレーター(商品名「MRF38」、三菱樹脂(株)製、厚み38μm)をハンドローラーにて貼り合わせ、さらに紫外線ランプ(BLタイプ)により紫外線を照射(紫外線照度:3.4mW/cm2、積算照射量:2000mJ/cm2)することにより、厚みが50μmの粘着剤層(1)を得た。
得られた粘着剤層(1)を、防汚材(1)の基材層(1)側にハンドローラーにて貼り合わせ、積層フィルム(1)を得た。
積層フィルム(1)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(樹脂組成物)
ポリエーテル変性シリコーンオイルとして信越シリコーン(株)製の商品名「KF6017」を3重量部、ジメチルシリコーンオイルとして信越化学工業(株)製の商品名「KF96−100Cs」を77重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物(2)を得た。
得られた樹脂組成物(2)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、基材層(2)上に防汚層(2)を有する防汚材(2)得た。防汚層(2)の厚みは100μmであった。
実施例1と同様に行い、粘着剤層(2)を得た。
得られた粘着剤層(2)を、防汚材(2)の基材層(2)側にハンドローラーにて貼り合わせ、積層フィルム(2)を得た。
積層フィルム(2)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(樹脂組成物)
ポリエーテル変性シリコーンオイルとして信越シリコーン(株)製の商品名「KF6017」を5重量部、ジメチルシリコーンオイルとして信越化学工業(株)製の商品名「KF96−100Cs」を75重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物(3)を得た。
得られた樹脂組成物(3)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、基材層(3)上に防汚層(3)を有する防汚材(3)得た。防汚層(3)の厚みは100μmであった。
実施例1と同様に行い、粘着剤層(3)を得た。
得られた粘着剤層(3)を、防汚材(3)の基材層(3)側にハンドローラーにて貼り合わせ、積層フィルム(3)を得た。
積層フィルム(3)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(樹脂組成物)
ポリエーテル変性シリコーンオイルとして信越シリコーン(株)製の商品名「KF6016」を0.5重量部、ジメチルシリコーンオイルとして信越化学工業(株)製の商品名「KF96−100Cs」を79.5重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物(4)を得た。
得られた樹脂組成物(4)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、基材層(4)上に防汚層(4)を有する防汚材(4)得た。防汚層(4)の厚みは100μmであった。
実施例1と同様に行い、粘着剤層(4)を得た。
得られた粘着剤層(4)を、防汚材(4)の基材層(4)側にハンドローラーにて貼り合わせ、積層フィルム(4)を得た。
積層フィルム(4)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(樹脂組成物)
ポリエーテル変性シリコーンオイルとして信越シリコーン(株)製の商品名「KF6013」を0.5重量部、ジメチルシリコーンオイルとして信越化学工業(株)製の商品名「KF96−100Cs」を79.5重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物(5)を得た。
得られた樹脂組成物(5)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、基材層(5)上に防汚層(5)を有する防汚材(5)得た。防汚層(5)の厚みは100μmであった。
実施例1と同様に行い、粘着剤層(5)を得た。
得られた粘着剤層(5)を、防汚材(5)の基材層(5)側にハンドローラーにて貼り合わせ、積層フィルム(5)を得た。
積層フィルム(5)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(樹脂組成物)
ポリエーテル変性シリコーンオイルとして信越シリコーン(株)製の商品名「KF6017」を0.5重量部、ジメチルシリコーンオイルとして信越化学工業(株)製の商品名「KF96−100Cs」を79.5重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物(6)を得た。
得られた樹脂組成物(6)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、基材層(6)上に防汚層(6)を有する防汚材(6)得た。防汚層(6)の厚みは100μmであった。
実施例1と同様に行い、粘着剤層(6)を得た。
得られた粘着剤層(6)を、防汚材(6)の基材層(6)側にハンドローラーにて貼り合わせ、積層フィルム(6)を得た。
積層フィルム(6)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(樹脂組成物)
ポリエーテル変性シリコーンオイルとして信越シリコーン(株)製の商品名「KF6017」を0.1重量部、ジメチルシリコーンオイルとして信越化学工業(株)製の商品名「KF96−100Cs」を79.9重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物(7)を得た。
得られた樹脂組成物(7)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、基材層(7)上に防汚層(7)を有する防汚材(7)得た。防汚層(7)の厚みは100μmであった。
実施例1と同様に行い、粘着剤層(7)を得た。
得られた粘着剤層(7)を、防汚材(7)の基材層(7)側にハンドローラーにて貼り合わせ、積層フィルム(7)を得た。
積層フィルム(7)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(樹脂組成物)
ポリエーテル変性シリコーンオイルとして信越シリコーン(株)製の商品名「KF6017」を0.05重量部、ジメチルシリコーンオイルとして信越化学工業(株)製の商品名「KF96−100Cs」を79.95重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物(8)を得た。
得られた樹脂組成物(8)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、基材層(8)上に防汚層(8)を有する防汚材(8)得た。防汚層(8)の厚みは100μmであった。
実施例1と同様に行い、粘着剤層(8)を得た。
得られた粘着剤層(8)を、防汚材(8)の基材層(8)側にハンドローラーにて貼り合わせ、積層フィルム(8)を得た。
積層フィルム(8)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(樹脂組成物)
ポリエーテル変性シリコーンオイルとして信越シリコーン(株)製の商品名「KF6017」を0.01重量部、ジメチルシリコーンオイルとして信越化学工業(株)製の商品名「KF96−100Cs」を79.99重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物(9)を得た。
得られた樹脂組成物(9)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、基材層(9)上に防汚層(9)を有する防汚材(9)得た。防汚層(9)の厚みは100μmであった。
実施例1と同様に行い、粘着剤層(9)を得た。
得られた粘着剤層(9)を、防汚材(9)の基材層(9)側にハンドローラーにて貼り合わせ、積層フィルム(9)を得た。
積層フィルム(9)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(樹脂組成物)
ポリエーテル変性シリコーンオイルとして信越シリコーン(株)製の商品名「KF6017」を0.5重量部、ジメチルシリコーンオイルとして信越化学工業(株)製の商品名「KF96−100Cs」を29.5重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物(10)を得た。
得られた樹脂組成物(10)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、基材層(10)上に防汚層(10)を有する防汚材(10)得た。防汚層(10)の厚みは100μmであった。
実施例1と同様に行い、粘着剤層(10)を得た。
得られた粘着剤層(10)を、防汚材(10)の基材層(10)側にハンドローラーにて貼り合わせ、積層フィルム(10)を得た。
積層フィルム(10)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(樹脂組成物)
ポリエーテル変性シリコーンオイルとして信越シリコーン(株)製の商品名「KF6017」を0.5重量部、ジメチルシリコーンオイルとして信越化学工業(株)製の商品名「KF96−100Cs」を59.5重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物(11)を得た。
得られた樹脂組成物(11)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、基材層(11)上に防汚層(11)を有する防汚材(11)得た。防汚層(11)の厚みは100μmであった。
実施例1と同様に行い、粘着剤層(11)を得た。
得られた粘着剤層(11)を、防汚材(11)の基材層(11)側にハンドローラーにて貼り合わせ、積層フィルム(11)を得た。
積層フィルム(11)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(樹脂組成物)
ジメチルシリコーンオイルとして信越化学工業(株)製の商品名「KF96−100Cs」を99重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物(12)を得た。
得られた樹脂組成物(12)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、基材層(12)上に防汚層(12)を有する防汚材(12)得た。防汚層(12)の厚みは100μmであった。
実施例1と同様に行い、粘着剤層(12)を得た。
得られた粘着剤層(12)を、防汚材(12)の基材層(12)側にハンドローラーにて貼り合わせ、積層フィルム(12)を得た。
積層フィルム(12)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(樹脂組成物)
ポリエーテル変性シリコーンオイルとして信越シリコーン(株)製の商品名「KF6017」を0.5重量部、ジメチルシリコーンオイルとして信越化学工業(株)製の商品名「KF96−100Cs」を79.5重量部、流動パラフィン(キシダ化学(株)製)を10重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物(13)を得た。
得られた樹脂組成物(13)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、基材層(13)上に防汚層(13)を有する防汚材(13)得た。防汚層(13)の厚みは100μmであった。
実施例1と同様に行い、粘着剤層(13)を得た。
得られた粘着剤層(13)を、防汚材(13)の基材層(13)側にハンドローラーにて貼り合わせ、積層フィルム(13)を得た。
積層フィルム(13)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(樹脂組成物)
ポリエーテル変性シリコーンオイルとして信越シリコーン(株)製の商品名「KF6017」を1.5重量部、ジメチルシリコーンオイルとして信越化学工業(株)製の商品名「KF96−100Cs」を58.5重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物(14)を得た。
得られた樹脂組成物(14)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、基材層(14)上に防汚層(14)を有する防汚材(14)得た。防汚層(14)の厚みは100μmであった。
実施例1と同様に行い、粘着剤層(14)を得た。
得られた粘着剤層(14)を、防汚材(14)の基材層(14)側にハンドローラーにて貼り合わせ、積層フィルム(14)を得た。
積層フィルム(14)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(樹脂組成物)
ポリエーテル変性シリコーンオイルとして信越シリコーン(株)製の商品名「KF6017」を0.5重量部、ジメチルシリコーンオイルとして信越化学工業(株)製の商品名「KF96−100Cs」を79.5重量部、流動パラフィン(キシダ化学(株)製)を15重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物(15)を得た。
得られた樹脂組成物(15)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、基材層(15)上に防汚層(15)を有する防汚材(15)得た。防汚層(15)の厚みは100μmであった。
実施例1と同様に行い、粘着剤層(15)を得た。
得られた粘着剤層(15)を、防汚材(15)の基材層(15)側にハンドローラーにて貼り合わせ、積層フィルム(15)を得た。
積層フィルム(15)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(樹脂組成物)
ポリエーテル変性シリコーンオイルを用いず、ジメチルシリコーンオイルとして信越化学工業(株)製の商品名「KF96−100Cs」を80重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物(C1)を得た。
得られた樹脂組成物(C1)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、基材層(C1)上に防汚層(C1)を有する防汚材(C1)得た。防汚層(C1)の厚みは100μmであった。
実施例1と同様に行い、粘着剤層(C1)を得た。
得られた粘着剤層(C1)を、防汚材(C1)の基材層(C1)側にハンドローラーにて貼り合わせ、積層フィルム(C1)を得た。
積層フィルム(C1)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(樹脂組成物)
ポリエーテル変性シリコーンオイルとして信越シリコーン(株)製の商品名「KF6017」を6重量部、ジメチルシリコーンオイルとして信越化学工業(株)製の商品名「KF96−100Cs」を74重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物(C2)を得た。
得られた樹脂組成物(C2)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、基材層(C2)上に防汚層(C2)を有する防汚材(C2)得た。防汚層(C2)の厚みは100μmであった。
実施例1と同様に行い、粘着剤層(C2)を得た。
得られた粘着剤層(C2)を、防汚材(C2)の基材層(C2)側にハンドローラーにて貼り合わせ、積層フィルム(C2)を得た。
積層フィルム(C2)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(樹脂組成物)
ポリエーテル変性シリコーンオイルとして信越シリコーン(株)製の商品名「KF6017」を0.005重量部、ジメチルシリコーンオイルとして信越化学工業(株)製の商品名「KF96−100Cs」を79.995重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物(C3)を得た。
得られた樹脂組成物(C3)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、基材層(C3)上に防汚層(C3)を有する防汚材(C3)得た。防汚層(C3)の厚みは100μmであった。
実施例1と同様に行い、粘着剤層(C3)を得た。
得られた粘着剤層(C3)を、防汚材(C3)の基材層(C3)側にハンドローラーにて貼り合わせ、積層フィルム(C3)を得た。
積層フィルム(C3)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
塩ビ板(商品名「ヒシプレート」、三菱樹脂社製)を評価した。
評価結果を表1に示した。
2 防汚層
3 基材層
4 粘着剤層
100 積層フィルム
Claims (4)
- 樹脂組成物の硬化物からなる防汚層を基材上に有する防汚材であって、
該樹脂組成物がシリコーン樹脂とオイル成分を含み、
該オイル成分がシリコーンオイルを含み、
該シリコーンオイルの少なくとも1種がポリエーテル変性シリコーンオイルであり、
該シリコーンオイルがポリエーテル変性シリコーンオイル以外の非反応性シリコーンオイルを含み、
該ポリエーテル変性シリコーンオイルが一般式(1)で表され、
該ポリエーテル変性シリコーンオイル以外の非反応性シリコーンオイルが一般式(2)で表され、
該シリコーン樹脂100重量部に対する該ポリエーテル変性シリコーンオイルの含有量が0.01重量部〜5重量部である、
防汚材。
- 前記樹脂組成物100重量部に対する前記オイル成分の含有量が0.01重量部〜120重量部である、請求項1に記載の防汚材。
- 前記シリコーン樹脂が、2液型の付加型シリコーン樹脂である、請求項1または2に記載の防汚材。
- 請求項1から3までのいずれかに記載の防汚材の防汚層と反対側の面に粘着剤層を有する、積層フィルム。
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