JP6369935B2 - シリコーン系樹脂組成物、防汚膜、および水生生物付着防止粘着フィルム - Google Patents
シリコーン系樹脂組成物、防汚膜、および水生生物付着防止粘着フィルム Download PDFInfo
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Description
シリコーン樹脂とシリコーンオイルを含む樹脂組成物であって、
該シリコーン樹脂100重量部に対してシランカップリング剤を0.01重量部〜1.5重量部含む。
本発明のシリコーン系樹脂組成物は、シリコーン樹脂とシリコーンオイルを含む。本発明のシリコーン系樹脂組成物がシリコーン樹脂とシリコーンオイルを含むことにより、シリコーンオイルは、樹脂表面にも存在し、水生生物のシリコーン樹脂表面への付着を抑制し、さらに非加水分解性であることから、高い防汚効果を長期間維持する作用を発現することができる。
モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製のシリコーンゴム(例えば、LSR2010A/B、LSR2020A/B、LSR2030A/B、LSR2040A/B、LSR2050A/B、LSR2060A/B、LSR2070A/Bなど)、旭化成ワッカーシリコーン(株)製の付加型シリコーンエラストマー(例えば、LR7665A/B、LR3033A/B)などが挙げられる。これらの中でも、あらゆる水生生物による汚染に対してより優れた付着防止効果を発現できるシリコーン系樹脂組成物を提供させる点で、信越化学工業(株)製のKE−1950シリーズ、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製のLSR2050A/B、旭化成ワッカーシリコーン(株)製のLR7665A/BやLR3033A/Bなどの2液付加型シリコーン樹脂が好ましい。
本発明の防汚膜は、本発明のシリコーン系樹脂組成物から形成される。
本発明の水生生物付着防止粘着フィルムは、本発明の防汚膜と基材層と粘着剤層を含む。本発明の水生生物付着防止粘着フィルムは、好ましくは、本発明の防汚膜と基材層と粘着剤層をこの順に含む。
(防汚膜の表面の蒸留水に対する接触角の測定)
防汚膜を平滑なものに固定し表面を平坦にした状態の表面に1μLの水滴を垂らして0.1秒後の接触角を測定し、その値を初期の接触角とした(測定装置:協和界面科学株式会社の「DeopMaster DM300」)。
(防汚膜の表面を人工海水に2週間浸漬した後の該表面の蒸留水に対する接触角の測定)
防汚膜を平滑なものに固定して人工海水に2週間浸漬し、人工海水から取り出した後、蒸留水で軽く表面を洗浄し、表面が乾いたものの接触角を、上記と同様の方法で測定した。
(防汚膜の表面を海水に2週間浸漬したときの、防汚膜の表面の海水に対する接触角変化)
初期の接触角から、人工海水に2週間浸漬して取り出した後の接触角を引き、接触角変化とした。
(人工海水の作製法)
ジェックス株式会社のSEA WATER 海の素(ドライタイプ)の塩をプラスチック容器に入れた蒸留水1Lに対して36g溶かして均一になるまで撹拌し、人工海水を作製した。
○:防汚層の表面を指で擦っても形が維持されている。
△:表面を擦ると部分的に削れる。
×:効果不十分で樹脂組成物の粘性が残っており容易に形が崩れる。
作製した防汚膜付き粘着フィルムを10cm×15cmに切り出し、塩化ビニル製プレート(10cm×15cm)に貼り付けた。このユニットを、12月初旬に瀬戸内海(姫路周辺)のヨットハーバーにある桟橋にて、プレートの上部が海水面から0m下になるように設置した。このとき、ユニットの防汚膜側に日光が当たる向きになるように配置した。このまま4か月間放置した後、ユニットを取り出し、防汚膜表面の水生生物の付着による汚れを目視にて観察し、下記の基準に沿って、付着汚れのレベルを評価した。
(汚れの付着について)
◎:厚みが0.5mm以上の汚れが防汚膜全体の面積の20%未満である。
○:厚みが0.5mm以上の汚れが防汚膜全体の面積の20%以上50%未満である。
△:厚みが0.5mm以上の汚れが防汚膜全体の面積の50%以上70%未満である。
△△:厚みが0.5mm以上の汚れが防汚膜全体の面積の70%以上90%未満である。
×:厚みが0.5mm以上の汚れが防汚膜全体の面積の90%以上である。
(シリコーン系樹脂組成物)
シリコーン樹脂(信越化学工業(株)製、KE−1950−50AとKE−1950−50Bとを予め混合・撹拌したもの):100重量部と、紫外線吸収剤(Tinuvin571、BASF製):2重量部と触媒(CATPL−50T、信越化学工業(株)製):0.25重量部とシリコーンオイル(KF96−100Cs、信越化学工業(株)製):90重量部と流動パラフィン(キシダ化学):5重量部を予め混合・撹拌したものを混合し、さらに、シランカップリング剤(A−172、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、モメンティブ社製):0.2重量部を添加し、撹拌を行い、シリコーン系樹脂組成物(1)を得た。
得られたシリコーン系樹脂組成物(1)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(1)が厚み100μmの基材層(1)上に設けられた基材層(1)付防汚膜(1)を得た。
冷却管、窒素導入管、温度計、および攪拌機を備えた反応容器に、(メタ)アクリル系モノマーとして、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA、東亜合成(株)製):90重量部、アクリル酸(AA):10重量部、光重合開始剤として2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(商品名「イルガキュア651」、BASF製):0.1重量部を投入して分散させ、攪拌しながら窒素気流下にて上部よりUV照射することにより、一部のモノマーをポリマーに転化させて塗工可能な粘度に調整し、(メタ)アクリル系モノマー混合物を得た。この(メタ)アクリル系モノマー混合物に、架橋剤として1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(HDDA):0.08重量部を添加し、これをセパレーター(商品名「MRF38」、三菱樹脂(株)製、厚み50μm)の表面にアプリケーターにて塗布し、カバーセパレーター(商品名「MRF38」、三菱樹脂(株)製、厚み38μm)をハンドローラーにて貼り合わせ、さらに紫外線ランプ(BLタイプ)により紫外線を照射(紫外線照度:3.4mW/cm2、積算照射量:2000mJ/cm2)することにより、厚みが50μmの粘着剤層(1)を得た。
得られた粘着剤層(1)と、基材層(1)付防汚膜(1)の基材層(1)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(1)を得た。
粘着フィルム(1)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤の添加量を0.05重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(2)を得た。
得られたシリコーン系樹脂組成物(2)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(2)が厚み100μmの基材層(2)上に設けられた基材層(2)付防汚膜(2)を得た。
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(2)を得た。
得られた粘着剤層(2)と、基材層(2)付防汚膜(2)の基材層(2)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(2)を得た。
粘着フィルム(2)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(シリコーン系樹脂組成物)
シリコーンオイルの添加量を80重量部に変更し、シランカップリング剤の添加量を0.1重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(3)を得た。
得られたシリコーン系樹脂組成物(3)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(3)が厚み100μmの基材層(3)上に設けられた基材層(3)付防汚膜(3)を得た。
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(3)を得た。
得られた粘着剤層(3)と、基材層(3)付防汚膜(3)の基材層(3)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(3)を得た。
粘着フィルム(3)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤の添加量を0.5重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(4)を得た。
得られたシリコーン系樹脂組成物(4)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(4)が厚み100μmの基材層(4)上に設けられた基材層(4)付防汚膜(4)を得た。
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(4)を得た。
得られた粘着剤層(4)と、基材層(4)付防汚膜(4)の基材層(4)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(4)を得た。
粘着フィルム(4)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤の添加量を1.0重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(5)を得た。
得られたシリコーン系樹脂組成物(5)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(5)が厚み100μmの基材層(5)上に設けられた基材層(5)付防汚膜(5)を得た。
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(5)を得た。
得られた粘着剤層(5)と、基材層(5)付防汚膜(5)の基材層(5)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(5)を得た。
粘着フィルム(5)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤の添加量を1.5重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(6)を得た。
得られたシリコーン系樹脂組成物(6)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(6)が厚み100μmの基材層(6)上に設けられた基材層(6)付防汚膜(6)を得た。
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(6)を得た。
得られた粘着剤層(6)と、基材層(6)付防汚膜(6)の基材層(6)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(6)を得た。
粘着フィルム(6)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤の添加量を0.01重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(7)を得た。
得られたシリコーン系樹脂組成物(7)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(7)が厚み100μmの基材層(7)上に設けられた基材層(7)付防汚膜(7)を得た。
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(7)を得た。
得られた粘着剤層(7)と、基材層(7)付防汚膜(7)の基材層(7)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(7)を得た。
粘着フィルム(7)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤として、ビニルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製):1重量部を用いた以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(8)を得た。
得られたシリコーン系樹脂組成物(8)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(8)が厚み100μmの基材層(8)上に設けられた基材層(8)付防汚膜(8)を得た。
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(8)を得た。
得られた粘着剤層(8)と、基材層(8)付防汚膜(8)の基材層(8)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(8)を得た。
粘着フィルム(8)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(シリコーン系樹脂組成物)
シリコーンオイルの添加量を40重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(9)を得た。
得られたシリコーン系樹脂組成物(9)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(9)が厚み100μmの基材層(9)上に設けられた基材層(9)付防汚膜(9)を得た。
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(9)を得た。
得られた粘着剤層(9)と、基材層(9)付防汚膜(9)の基材層(9)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(9)を得た。
粘着フィルム(9)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(シリコーン系樹脂組成物)
シリコーンオイルの添加量を130重量部に変更し、シランカップリング剤の添加量を0.1重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(10)を得た。
得られたシリコーン系樹脂組成物(10)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(10)が厚み100μmの基材層(10)上に設けられた基材層(10)付防汚膜(10)を得た。
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(10)を得た。
得られた粘着剤層(10)と、基材層(10)付防汚膜(10)の基材層(10)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(10)を得た。
粘着フィルム(10)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(シリコーン系樹脂組成物)
シリコーン樹脂を、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製のLSR2050A/B:100重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(11)を得た。
得られたシリコーン系樹脂組成物(11)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(11)が厚み100μmの基材層(11)上に設けられた基材層(11)付防汚膜(11)を得た。
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(11)を得た。
得られた粘着剤層(11)と、基材層(11)付防汚膜(11)の基材層(11)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(11)を得た。
粘着フィルム(11)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(シリコーン系樹脂組成物)
シリコーン樹脂を、信越化学工業(株)製のKE−1950−70A/B:100重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(11)を得た。
得られたシリコーン系樹脂組成物(12)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(12)が厚み100μmの基材層(12)上に設けられた基材層(12)付防汚膜(12)を得た。
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(12)を得た。
得られた粘着剤層(12)と、基材層(12)付防汚膜(12)の基材層(12)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(12)を得た。
粘着フィルム(12)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤の添加量を2.0重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(C1)を得た。
得られたシリコーン系樹脂組成物(C1)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(C1)が厚み100μmの基材層(C1)上に設けられた基材層(C1)付防汚膜(C1)を得た。
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(C1)を得た。
得られた粘着剤層(C1)と、基材層(C1)付防汚膜(C1)の基材層(C1)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(C1)を得た。
粘着フィルム(C1)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表2に示した。
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤の添加量を5重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(C2)を得た。
得られたシリコーン系樹脂組成物(C2)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(C2)が厚み100μmの基材層(C2)上に設けられた基材層(C2)付防汚膜(C2)を得た。
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(C2)を得た。
得られた粘着剤層(C2)と、基材層(C2)付防汚膜(C2)の基材層(C2)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(C2)を得た。
粘着フィルム(C2)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表2に示した。
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤の添加量を10重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(C3)を得た。
得られたシリコーン系樹脂組成物(C3)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(C3)が厚み100μmの基材層(C3)上に設けられた基材層(C3)付防汚膜(C3)を得た。
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(C3)を得た。
得られた粘着剤層(C3)と、基材層(C3)付防汚膜(C3)の基材層(C3)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(C3)を得た。
粘着フィルム(C3)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表2に示した。
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤の添加量を0.005重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(C4)を得た。
得られたシリコーン系樹脂組成物(C4)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(C4)が厚み100μmの基材層(C4)上に設けられた基材層(C4)付防汚膜(C4)を得た。
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(C4)を得た。
得られた粘着剤層(C4)と、基材層(C4)付防汚膜(C4)の基材層(C4)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(C4)を得た。
粘着フィルム(C4)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表2に示した。
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤として、ビニルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製):5重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(C5)を得た。
得られたシリコーン系樹脂組成物(C5)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(C5)が厚み100μmの基材層(C5)上に設けられた基材層(C5)付防汚膜(C5)を得た。
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(C5)を得た。
得られた粘着剤層(C5)と、基材層(C5)付防汚膜(C5)の基材層(C5)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(C5)を得た。
粘着フィルム(C5)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表2に示した。
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤を用いなかった以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(C6)を得た。
得られたシリコーン系樹脂組成物(C6)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(C6)が厚み100μmの基材層(C6)上に設けられた基材層(C6)付防汚膜(C6)を得た。
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(C6)を得た。
得られた粘着剤層(C6)と、基材層(C6)付防汚膜(C6)の基材層(C6)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(C6)を得た。
粘着フィルム(C6)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表2に示した。
塩ビ板(三菱樹脂社製、商品名:ヒシプレート)について海水浸漬試験を行った。
評価結果を表2に示した。
2 防汚膜
3 基材層
4 粘着剤層
100 水生生物付着防止フィルム
Claims (7)
- 付加型シリコーン樹脂とシリコーンオイルを含む樹脂組成物であって、
該付加型シリコーン樹脂100重量部に対してビニル基含有シランカップリング剤を0.01重量部〜1.5重量部含む、
シリコーン系樹脂組成物。 - 前記付加型シリコーン樹脂100重量部に対する前記シリコーンオイルの含有割合が0.5重量部〜250重量部である、請求項1に記載のシリコーン系樹脂組成物。
- 前記ビニル基含有シランカップリング剤が、エーテル結合を有するビニル基含有シランカップリング剤である、請求項1または2に記載のシリコーン系樹脂組成物。
- 前記ビニル基含有シランカップリング剤が、エーテル結合を有するビニル基含有シランカップリング剤であり、前記付加型シリコーン樹脂の硬化反応時に反応系に組み込まれる、請求項1から3までのいずれかに記載のシリコーン系樹脂組成物。
- 請求項1から4までのいずれかに記載のシリコーン系樹脂組成物から形成される防汚材および防汚膜。
- 前記防汚膜の表面の蒸留水に対する接触角が、該防汚膜の表面を人工海水に2週間浸漬すると1度以上低下する、請求項5に記載の防汚膜。
- 請求項5または6に記載の防汚膜と基材層と粘着剤層を含む、水生生物付着防止粘着フィルム。
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