JP4436115B2 - 防曇性樹脂シート - Google Patents
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Description
(R1)シリコーンオイル又はその変性物
(R2)シリコーンパウダー
(R3)ポリ酢酸ビニル鹸化物
(R1)シリコーンオイル又はその変性物
(R2)シリコーンパウダー
(R3)ポリ酢酸ビニル鹸化物
(F1)多価アルコール型非イオン性界面活性剤
(R1−1)ジメチルポリシロキサン
(R1−2)ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン
<(R2)シリコーンパウダー>
(R2−1)シリコーン複合パウダー(平均粒径5μm)
<(R3)ポリ酢酸ビニル鹸化物>
(R3−1)ポリ酢酸ビニル鹸化物(鹸化度80モル%)
(R3−2)(比較例用)ホリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体(ポリオキシエチレン80重量%、平均分子量15,000)、(前記特許文献3の実施例1、及び前記特許文献4の実施例1記載の離型剤)
<(F1)多価アルコール型非イオン性界面活性剤>
(F1−1)蔗糖ラウリン酸エステル(モノエステル30%、ジ・トリ・ポリエステル70%の混合体)
(F1−2)ヘキサグリセリンラウリン酸エステル(非エステル10%、モノエステル30%、ジ・トリ・ポリエステル60%の混合体)
<(F2)水溶性高分子化合物
(F2−1)ポリ酢酸ビニル鹸化物(鹸化度80モル%)
防曇性樹脂シートの曇価(ヘーズ)を、JIS K7105に準拠して、ヘーズメーター(日本電色工業社製「NDH−300A」を用いて測定(n=5の平均値)し、そのヘーズ値と、肉眼により観察したシート外観の両方を、以下の基準で評価した。
◎:ヘーズ1.5未満、又は白いムラ(転写模様)が全く見られない。
○:ヘーズ1.5〜2未満、又はうっすらとした白いムラ(転写模様)が見られる。
△:ヘーズ2〜3未満、又は白いムラ(転写模様)が目立つ。
×:ヘーズ3以上、又はくっきりとした白いムラ(転写模様)が見られる。
防曇性樹脂シート捲回物を捲き戻しながら、シートを熱板加熱式圧空成形機(関西自動成型機社製)にセットし、離型圧空なしの条件で、開口部260mm×80mm、深さ60mmの成形品を成形した際の金型からの離型性を、以下の基準で評価した。
◎:成形終了後、スムーズに離型する。
○:離型する際、若干の引っかかりがあるが、連続成形が可能である。
×:離型時に金型に引っかかり、連続成形が不可能である。
開口部220mm×135mm、深さ30mmに熱成形した容器本体(中仕切あり)144枚を積み重ね、その上に5kgの荷重を載せたときの高さをAとし、1分後荷重を取り除いた時の高さをBとして次式より復元率(n=2の平均値)を求め、以下の基準で評価した。
復元率(%)=〔(B−A)/A〕×100
◎:25%以上。
○:20〜25%未満。
△:10〜20%未満。
×:10%未満。
ポリスチレンシートから開口部195mm×135mm、深さ20mmに熱成形した容器本体(嵌合タイプ)に23℃の水150ccを入れ、一方、本発明の防曇性樹脂シートから、熱板加熱式圧空成形機を用いて、防曇剤層が内面となるように開口部195mm×135mm、深さ38mmに賦形した蓋体(嵌合タイプ)で蓋をして、5℃のショーケース内に静置し、30分後、及び3時間後における蓋体内面の曇りの発生状況、液膜・水滴の付着状況を目視観察し、それぞれ初期防曇性、持続防曇性として、以下の基準で評価した。
◎:蓋体に曇りがなく、液膜が均一であり、内容物の視認性が良好なレベル。
○:蓋体に曇りはなく、液膜が不均一でやや水滴の付着が見られるが、内容物の視認性は問題ないレベル。
△:蓋体に曇りはないが、液膜が不均一でかなりの水滴付着が見られ、内容物の視認性に問題があるレベル。
×:蓋体の一部に曇りが見られるか、蓋体のほぼ全面で水滴付着が激しく内容物の視認が困難なレベル。
ポリスチレンシートから開口部195mm×135mm、深さ20mmに熱成形した容器本体(嵌合タイプ)に80℃のお湯150ccを入れ、一方、本発明の防曇性樹脂シートから、熱板加熱式圧空成形機を用いて、防曇剤層が内面となるように開口部195mm×135mm、深さ38mmに賦形した蓋体(嵌合タイプ)で蓋をして、23℃雰囲気に静置し、2分後、及び1間後における蓋体内面の曇りの発生状況、液膜・水滴の付着状況を目視観察し、それぞれ初期防曇性、持続防曇性として、以下の基準で評価した。
◎:蓋体に曇りがなく、液膜が均一であり、内容物の視認性が良好なレベル。
○:蓋体に曇りはなく、液膜が不均一でやや水滴の付着が見られるが、内容物の視認性は問題ないレベル。
△:蓋体に曇りはないが、液膜が不均一でかなりの水滴付着が見られ、内容物の視認性に問題があるレベル。
×:蓋体の一部に曇りが見られるか、蓋体のほぼ全面で水滴付着が激しく内容物の視認が困難なレベル。
二軸延伸ポリスチレンシート(厚み0.3mm)にコロナ処理を施した後、一方の面に、表1に示す組成の防曇剤の水溶液を2g/m2 の塗布量で、他方の面に、離型剤として表1に示す組成の離型剤を0.5g/m2 の塗布量で、それぞれスプレーコーターで塗布し、塗工面を均一化し、乾燥させた後、防曇剤層を外側とし離型剤層を内側として両層が重合するようにロール状に捲き取って捲回物とした。尚、実施例5においては、防曇剤塗布液の塗布量を3g/m2 とした。巻き取った直後の捲回物を捲き戻してシートをサンプリングし、防曇剤層の膜厚をFT−IR(ATR法)により、又、離型剤層の膜厚を蛍光X線分析法により、それぞれ測定し、結果を表1に示した。尚、膜厚の測定は、防曇剤層については1730cm-1付近の特性吸収と、ポリスチレンの1940cm-1付近の特性吸収との比を、離型剤層についてはSi原子のピーク強度を、膜厚既知のシートから作成した検量線と比較することで定量した。
Claims (8)
- 一方の面に防曇剤層が形成され、他方の面に離型剤層が形成された防曇性樹脂シートであって、離型剤層が、下記の(R1)、(R2)、及び(R3)成分を含有することを特徴とする防曇性樹脂シート。
(R1)シリコーンオイル又はその変性物
(R2)シリコーンパウダー
(R3)ポリ酢酸ビニル鹸化物 - 離型剤層における(R1)成分のシリコーンオイル又はその変性物が、ジメチルポリシロキサン又はその変性物である請求項1に記載の防曇性樹脂シート。
- 離型剤層における(R1)成分のシリコーンオイル変性物が、ポリエーテル変性シリコーンオイルである請求項1又は2に記載の防曇性樹脂シート。
- 離型剤層における(R2)成分のシリコーンパウダーが、球状シリコーンゴムパウダーの表面をシリコーンレジンで被覆した球状シリコーン複合パウダーである請求項1乃至3のいずれかに記載の防曇性樹脂シート。
- 離型剤層における(R3)成分のポリ酢酸ビニル鹸化物が、鹸化度60〜90モル%のものである請求項1乃至4のいずれかに記載の防曇性樹脂シート。
- 離型剤層における(R1)成分と(R2)成分との重量割合が、両者の合計量に対して、(R1)成分10〜90重量%、(R2)成分90〜10重量%であり、且つ、その合計量と(R3)成分との重量割合が、三者の合計量に対して、(R1)成分と(R2)成分の合計量2〜80重量%、(R3)成分98〜20重量%である請求項1乃至5のいずれかに記載の防曇性樹脂シート。
- 防曇剤層が下記の(F1)成分を含有する請求項1乃至6のいずれかに記載の防曇性樹脂シート。
(F1)多価アルコール型非イオン性界面活性剤 - 樹脂シートが二軸延伸ポリスチレン系樹脂シートである請求項1乃至7のいずれかに記載の防曇性樹脂シート。
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