JP6497646B2 - 放射線可視化装置による放射性物質監視方法 - Google Patents

放射線可視化装置による放射性物質監視方法 Download PDF

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Description

本発明は、線量率分布を簡便に、直感的、視覚的に把握することができる放射線可視化装置に関する。また、そのような放射線可視化装置による放射性物質監視方法、放射性物質漏洩検知方法に関するものである。
除染現場や放射線施設、放射性廃棄物保管施設等およびその周辺で空間線量率分布を測定する際には、例えば、可搬型線量測定器などが用いられている。
このような可搬型の装置としては、特許文献1(特開2012−242192号公報)には、GM管式サーベイメータが開示されている。
特開2012−242192号公報
従来の可搬型線量測定器で、所定のエリアの線量率分布を連続的に調査するような場合においては、作業員が手持ちの可搬型線量測定器により測定点のスキャンを行い、測定点を一点一点測定記録していく手間が必要となり、時間を要すると共に、労力も多大となってしまう、という問題があった。
このように、従来の可搬型線量測定器を用いると、線量率分布を簡便に、直感的、視覚的に把握することが困難である、という問題があった。
この発明は、上記課題を解決するものであって、請求項1に係る発明は、環境中の被測定対象物の放射線を検出するシンチレーションファイバーと、前記シンチレーションファイバーで発生した光信号を前記シンチレーションファイバーの一方端側と他方端側で電気信号に変換・増幅する2つの光電子増倍管と、2つの前記光電子増倍管からの信号を電気信号に増幅する2つのプリアンプと、2つの前記プリアンプで増幅された電気信号を時間分解能向上のために信号波形前処理を行う2つの信号波形前処理装置と、2つの前記信号波形前処理装置の一方が直接、他方が時間間隔調整を行うディレイ装置を介して入力され、時間間隔を出力の大小に変換する入力時間差波高変換が行われる時間波高変換機と、前記時間波高変換機からの出力信号を、信号の強度に応じて分別する多重波高分析器と、前記多重波高分析器からの出力信号を可視化する表示部と、を備えた放射線可視化装置による放射性物質監視方法において、前記表示部は、前記シンチレーションファイバーの長手方向と平行な第1方向に配された複数の発光部からなり、前記シンチレーションファイバーの長さにわたって設けられ、放射線可視化装置を、放射性廃棄物搬送手段の搬送方向に沿って配することで、放射性物質の監視を行うことを特徴とする。
本発明に係る放射線可視化装置は、シンチレーションファイバーの長手方向と平行な第1方向に配された複数の発光部を備えているので、このような本発明に係る放射線可視化装置によれば、線量率分布を簡便に、直感的、視覚的に把握することが可能となる。
また、本発明に係る放射線可視化装置は、シンチレーションファイバーの長手方向と平行な第1方向と、前記長手方向に対して垂直な第2方向とに、マトリクス状に配された複数の発光部を備えているので、このような本発明に係る放射線可視化装置によれば、線量率分布を簡便に、直感的、視覚的に把握することが可能となる。
また、本発明に係る放射性物質監視方法によれば、施設における空間放射線量を広範囲に亘り位置が途絶えることなく、また、常時監視を行うことが可能となる。この監視を遠隔のみならず、検出位置において、放射線可視化装置のLEDユニットやLEDの発光(なお、必要に応じて、発光に代え警報音を用いることもできる)を用いた場合、近接の作業者などへの周知も行うことが可能となる。
また、本発明に係る放射性物質監視方法によれば、従来のモニタリングポスト等の空間放射線量監視装置を用いた放射性物質監視方法に比べ、場所を取らず広範囲に連続的に放射線量を監視することが可能となり、施設からの漏洩放射線の常時監視体制が強化され、住民や自治体との安心安全のリアルタイムコミュニケーションが可能となる。
また、本発明に係る放射性物質漏洩検知方法によれば、広範囲にかつ連続な位置で空間放射線量を常時監視することができ、放射性物質の漏洩をいち早く検知することが可能となる。また、放射線可視化装置1は、長尺状の装置であるため、建物内部の狭かったあり、或いは、曲がったりしている空間にも設置が可能であり、人が出入りできない場所での放射性物質漏洩が迅速に検知可能となる。この漏洩検知を遠隔のみならず、放射線可視化装置のLEDユニットやLEDの発光(なお、必要に応じて、発光に代え警報音を用いることもできる)を用いた場合、近接の作業者などへの周知も行うことが可能となる。
また、このような本発明に係る放射性物質漏洩検知方法によれば、放射性物質を扱う設
備や貯蔵容器等から漏洩した放射性物質を迅速に検知することができ、迅速な対応を行うことが可能となる。
このような本発明に係る放射性物質監視方法によれば、放射性廃棄物搬送手段における空間放射線量を広範囲に亘り位置が途絶えることなく、また、常時監視を行うことが可能となる。この監視を遠隔のみならず、検出位置において、放射線可視化装置のLEDユニットやLEDの発光(なお、必要に応じて、発光に代え警報音を用いることもできる)を用いた場合、近接の作業者などへの周知も行うことが可能となる。
また、このような本発明に係る放射性物質監視方法によれば、従来のモニタリングポスト等の空間放射線量監視装置を用いた放射性物質監視方法に比べ、場所を取らず広範囲に連続的に放射線量を監視することが可能となり、設備周辺の常時監視体制が強化される。さらに、作業員が放射線量を常時把握することが可能となり、時々刻々変化する放射線量の環境に対し、退避や作業継続等の判断が迅速に可能となる。
本発明の実施形態に係る放射線可視化装置1の概要を説明する図である。 本発明の実施形態に係る放射線可視化装置1の測定原理を説明する図である。 本発明の実施形態に係る放射線可視化装置1のシンチレーションファイバー束20と表示部100の関係を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る放射線可視化装置1の概要を説明する図である。 本発明の他の実施形態に係る放射線可視化装置1のシンチレーションファイバー束20と表示部100の関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る放射線可視化装置1による放射性物質監視方法を説明する図である。 本発明の実施形態に係る放射線可視化装置1による放射性物質漏洩検知方法を説明する図である。 本発明の実施形態に係る放射線可視化装置1による放射性物質監視方法を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態に係る放射線可視化装置1の概略のブロック図である。
放射線可視化装置1は、長手方向に一直線状をなすシンチレーションファイバー束20と、このンチレーションファイバー束20の長手方向に沿って設けられる表示部100を有している。シンチレーションファイバー束20の長手方向を、第1方向と定義する。図1におけるx方向が第1方向である。
シンチレーションファイバー束20は、複数のシンチレーションファイバー10が束ねられてなる。それぞれのシンチレーションファイバー10で伝搬された光は、シンチレーションファイバー束20の両端部に設けられている光電子増倍管30、30’に入射するようになっている。
ここで、シンチレーションファイバー10による放射線測定の原理を説明する。図2は本発明の実施形態に係る放射線可視化装置1の測定原理を説明する図である。
シンチレーションファイバー10は、図2に示すように、通常の光ファイバーと同様、
中心に位置するコア11とそれを取り囲むクラッド12とからなるが、コア11に放射線に反応するプラスチックシンチレータを用いたものである。
発光原理は他のシンチレータと同様であり、放射線による励起作用によりシンチレーション光が発生する。放射線によりコア11で発生した光は、通常の光ファイバーと同様に、コア11とクラッド12の境界での全反射によって、シンチレーションファイバー10自身を光パイプ(ライトガイド)として伝播し、端部に位置する光電子増倍管30、30’に到達して検出される。
図2(A)に示すように、コア11の屈折率n1は、クラッドの屈折率n2よりも大きく設定されており(n1 >n2 )、臨界角θC
θC =sin -1(n2 /n1
に対して、コアからクラッドへの入射角θAが、θA>θCであれば光は境界面で反射し、
コアからクラッドへの入射角θB が、θB<θCであれば光は外部に漏れる。従って、例
えば中心軸上の発光は、コア11とクラッド12による臨界角の円錐(図6(B)で、符号14で示す)内に放出された光のみが全反射を繰り返して伝播し、ファイバーの両端部に設けられている光電子増倍管30、30’に到達することとなる。
上記のようなシンチレーションファイバー10の束であるシンチレーションファイバー束20に沿って設けられている表示部100の詳細について説明する。図3は本発明の実施形態に係る放射線可視化装置1のシンチレーションファイバー束20と表示部100の関係を示す図である。
図3においては、シンチレーションファイバー束20及び表示部100の一部を拡大して示している。
表示部100は、シンチレーションファイバー束20の長手方向と平行な第1方向(x方向)と直線状に配された複数のLEDユニット115を有している。このようなLEDユニット115は基台110上に設けられており、発光制御部90によって、その発光が制御される。
LEDユニット115としては、(a)単色で発光強度が可変であるもの、又は(b)複数色の表示が可能であるもの、のいずれかを用いることができる。なお、このような表示部100としては、LEDテープを用いることができる。
本実施形態では、第1方向(x方向)にm個のLEDユニット115が配されていることが想定されており、図3では、第1方向(x方向)のn番目のLEDユニット115の様子を示している。なお、LEDユニット115に代えて、他の発光手段を用いても構わない。なお、第1方向(x方向)に配するLEDユニット115の個数はシンチレーションファイバー束20の長さにわたって設けるようすればよく、特に制限があるわけではない。
シンチレーションファイバー10が、環境中の被測定対象物の放射線を検出すると、シンチレーションファイバー10を伝搬して、シンチレーションファイバー10の両端に設けられている光電子増倍管30、30’に到達する。
それぞれの光電子増倍管30、30’は、シンチレーションファイバー10で発生した光信号を電気信号に変換・増幅する。プリアンプ40、40’は、光電子増倍管30、30’からの信号を電気信号に増幅する。
CFD50、50’(「信号波形前処理装置」ともいう)は、プリアンプ40、40’で増幅された電気信号を時間分解能向上のために信号波形前処理を行う。
ディレイ装置60は、CFD50、50’からの信号は、スタート信号とストップ信号の時間間隔調整を行う。
TAC70(「時間波高変換機」ともいう)においては、ディレイ装置60からの信号を、時間間隔を出力の大小に変換する入力時間差波高変換が行われる。
また、TAC70(「多重波高分析器」ともいう)からの出力信号を、信号の強度に応じて分別する。
TAC70からは、シンチレーションファイバー10のどの位置に放射線が入射したかに係る検出位置情報と、その放射線の線量がどの程度であるかに係る放射線量率情報が出力され、発光制御部90に入力される。
発光制御部90は、検出された放射線の位置に応じて、第1方向(x方向)に配されたLEDユニット115を発光させるか否かを制御する。すなわち、表示部100において、第1方向(x方向)に配されたLEDユニット115は、シンチレーションファイバー10のどの位置に放射線が入射したかを示すインジケーターとなる。
LEDユニット115として、単色で発光強度が可変であるものが用いられている場合には、発光制御部90は、検出された放射線の線量率に応じて、LEDユニット115の発光強度を制御する。すなわち、検出された放射線の線量率が高ければ高いほど、LEDユニット115の発光強度を強めるようにする。
一方、LEDユニット115として、複数色の表示が可能であるものが用いられている場合には、発光制御部90は、検出された放射線の線量率に応じて、LEDユニット115の色を制御する。例えば、放射線の線量率を低中高の3段階で評価するような場合、低レベルのときにLEDユニット115を「青」で発光させ、中レベルのときにはLEDユニット115を「黄」で発光させ、高レベルのときにはLEDユニット115を「赤」で発光させるような制御を行う。なお、線量率と色の組み合わせ方については、任意である。
このような発光制御部90によるLEDユニット115の発光制御について、図3を参照して説明する。図3のように、シンチレーションファイバー束20中のシンチレーションファイバー10のxn(n=1〜m)の区間に、放射線が入射した場合、本発明に係る
放射線可視化装置1においては、第1方向(x方向)においてはn番目のLEDユニット115を発光させる。
そして、LEDユニット115として、単色で発光強度が可変であるものが用いられている場合には、n番目のLEDユニット115を、最も低い発光強度で発光させる。
また、LEDユニット115として、複数色の表示が可能であるものが用いられている場合には、先ほどの例で行くと、LEDユニット115を「青」で発光させる。
このように本発明に係る放射線可視化装置1においては、シンチレーションファイバー束20に沿って設けられる表示部100によって、どの位置が、どの程度の線量率であるかを示すことができる。
以上、本発明に係る放射線可視化装置1は、シンチレーションファイバー10の長手方向と平行な第1方向に配された複数の発光部(LEDユニット115)を備えているので、このような本発明に係る放射線可視化装置1によれば、線量率分布を簡便に、直感的、視覚的に把握することが可能となる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図4は本発明の他の実施形態に係る放射線可視化装置1の概略のブロック図である。
放射線可視化装置1は、長手方向に一直線状をなすシンチレーションファイバー束20と、このンチレーションファイバー束20の長手方向に沿って設けられる表示部100を有している。シンチレーションファイバー束20の長手方向を、第1方向、また手方向に対して垂直な方向を、第2方向と定義する。図4におけるx方向が第1方向で、y方向が第2方向である。
シンチレーションファイバー束20は、複数のシンチレーションファイバー10が束ねられてなる。それぞれのシンチレーションファイバー10で伝搬された光は、シンチレーションファイバー束20の両端部に設けられている光電子増倍管30、30’に入射するようになっている。
ここで、シンチレーションファイバー10による放射線測定の原理については、先の実施形態と同様である。
上記のようなシンチレーションファイバー10の束であるシンチレーションファイバー束20に沿って設けられている表示部100の詳細について説明する。図5は他の本発明の実施形態に係る放射線可視化装置1のシンチレーションファイバー束20と表示部100の関係を示す図である。
図5においては、シンチレーションファイバー束20及び表示部100の一部を拡大して示している。
表示部100は、シンチレーションファイバー束20の長手方向と平行な第1方向(x方向)と、前記長手方向(x方向)に対して垂直な第2方向(y方向)とに、マトリクス状に配された複数のLED120を有している。このようなLED120は基台110上に設けられており、発光制御部90によって、その発光が制御される。
本実施形態では、第1方向(x方向)にm個のLED120が、また、第2方向(y方向)に8個のLED120が配されていることが想定されており、図5では、第1方向(x方向)のn番目のLED120の様子を示している。なお、LED120に代えて、他の発光手段を用いても構わない。なお、第1方向(x方向)に配するLED120の個数はシンチレーションファイバー束20の長さにわたって設けるようすればよく、特に制限があるわけではない。
また、第2方向(y方向)に配するLED120は、線量率の高低を示すものとなるので、第2方向(y方向)に配するLED120の個数は、2個以上であることが好ましい。
シンチレーションファイバー10が、環境中の被測定対象物の放射線を検出すると、シンチレーションファイバー10を伝搬して、シンチレーションファイバー10の両端に設けられている光電子増倍管30、30’に到達する。
それぞれの光電子増倍管30、30’は、シンチレーションファイバー10で発生した光信号を電気信号に変換・増幅する。プリアンプ40、40’は、光電子増倍管30、30’からの信号を電気信号に増幅する。
CFD50、50’(「信号波形前処理装置」ともいう)は、プリアンプ40、40’で増幅された電気信号を時間分解能向上のために信号波形前処理を行う。
ディレイ装置60は、CFD50、50’からの信号は、スタート信号とストップ信号の時間間隔調整を行う。
TAC70(「時間波高変換機」ともいう)においては、ディレイ装置60からの信号を、時間間隔を出力の大小に変換する入力時間差波高変換が行われる。
また、TAC70(「多重波高分析器」ともいう)からの出力信号を、信号の強度に応じて分別する。
TAC70からは、シンチレーションファイバー10のどの位置に放射線が入射したかに係る検出位置情報と、その放射線の線量がどの程度であるかに係る放射線量率情報が出力され、発光制御部90に入力される。
発光制御部90は、検出された放射線の位置に応じて、第1方向(x方向)に配されたLED120を発光させるか否かを制御する。すなわち、表示部100において、第1方向(x方向)に配されたLED120は、シンチレーションファイバー10のどの位置に放射線が入射したかを示すインジケーターとなる。
また、発光制御部90は、検出された放射線の線量率に応じて、第2方向(y方向)に配されたLED120を発光させるか否かを制御する。すなわち、表示部100において、第2方向(y方向))に配されたLED120は、シンチレーションファイバー10にどの程度の線量率の放射線が入射したかを示すインジケーターとなる。本実施形態では、第2方向(y方向)に配されているLED120が8個であるため、8段階の線量率の高低を報知することが可能となる。
このような発光制御部90によるLED120の発光制御について、図5を参照して説明する。図5のように、シンチレーションファイバー束20中のシンチレーションファイバー10のxn(n=1〜m)の区間に、8段階の線量率のうち最も低い線量率の放射線
が入射した場合、本発明に係る放射線可視化装置1においては、第1方向(x方向)においてはn番目で、第2方向(y方向)においては1個目のLED120が点灯するような発光制御がなされる。
このように本発明に係る放射線可視化装置1においては、シンチレーションファイバー束20に沿って設けられる表示部100によって、どの位置が、どの程度の線量率であるかを示すことができる。
以上のような他の実施形態に係る放射線可視化装置1は、シンチレーションファイバー10の長手方向と平行な第1方向と、前記長手方向に対して垂直な第2方向とに、マトリクス状に配された複数の発光部(LED120)を備えているので、このような他の実施形態に係る放射線可視化装置1によれば、線量率分布を簡便に、直感的、視覚的に把握することが可能となる。
次に、以上のように構成される放射線可視化装置1を用いて、放射性物質を監視する方
法や、放射性物質の漏洩を検知する方法について説明する。図6は本発明の実施形態に係る放射線可視化装置1による放射性物質監視方法を説明する図である。
図6は、放射性廃棄物139を取り扱う施設を示している。このような施設においては、敷地内部133と敷地外部137との間に、壁やフェンスなどの敷地境界壁135を有している。また、敷地内部133においては、施設の一部を構成する建物140が設けられている。建物140においては、建物内部143と建物外部147との間に、外壁などの建物境界145を有している。
本発明の放射性物質監視方法においては、図6に示すように、敷地境界壁135や、建物境界145に、放射線可視化装置1が設けられており、これにより、放射性物質の監視を行うようにしている。
このような本発明に係る放射性物質監視方法によれば、施設における空間放射線量を広範囲に亘り位置が途絶えることなく、また、常時監視を行うことが可能となる。この監視を遠隔のみならず、検出位置において、放射線可視化装置1のLEDユニット115やLED120の発光(なお、必要に応じて、発光に代え警報音を用いることもできる)を用いた場合、近接の作業者などへの周知も行うことが可能となる。
また、このような本発明に係る放射性物質監視方法によれば、従来のモニタリングポスト等の空間放射線量監視装置を用いた放射性物質監視方法に比べ、場所を取らず広範囲に連続的に放射線量を監視することが可能となり、施設からの漏洩放射線の常時監視体制が強化され、住民や自治体との安心安全のリアルタイムコミュニケーションが可能となる。
次に、本発明に係る放射性物質漏洩検知方法について説明する。図7は本発明の実施形態に係る放射線可視化装置1による放射性物質漏洩検知方法を説明する図である。
図7は、放射性廃棄物139を取り扱う施設の建物内部143を示している。例えば、このような建物内部143においては、放射性物質を使用又は貯蔵することが想定されており、例えば、建物内部143に、放射性物質保存容器150が複数図示するように貯蔵されることが想定されている。
本発明の放射性物質漏洩検知方法においては、図7に示すように、建物内部143の壁部や、複数の放射性物質保存容器150が配置された周囲の床部に、放射線可視化装置1が設けられており、これにより、放射性物質の漏洩を検知するようにしている。
このような本発明に係る放射性物質漏洩検知方法によれば、広範囲にかつ連続な位置で空間放射線量を常時監視することができ、放射性物質の漏洩をいち早く検知することが可能となる。また、放射線可視化装置1は、長尺状の装置であるため、建物内部143の狭かったあり(建物内部143の壁部と放射性物質保存容器150との間の、例えば、図7のNなどの空間)、或いは、曲がったりしている空間にも設置が可能であり、人が出入りできない場所での放射性物質漏洩が迅速に検知可能となる。この漏洩検知監視を遠隔のみならず、放射線可視化装置1のLEDユニット115やLED120の発光(なお、必要に応じて、発光に代え警報音を用いることもできる)を用いた場合、近接の作業者などへの周知も行うことが可能となる。
また、このような本発明に係る放射性物質漏洩検知方法によれば、放射性物質を扱う設備や貯蔵容器等から漏洩した放射性物質を迅速に検知することができ、迅速な対応を行うことが可能となる。
次に、本発明に係る他の放射性物質監視方法について説明する。図8は本発明の実施形態に係る放射線可視化装置1による放射性物質監視方法を説明する図である。
図8は、放射性廃棄物139を取り扱う施設の建物内部143を示している。例えば、このような建物内部143においては、放射性廃棄物139を放射性廃棄物搬送手段であるベルトコンベアー160によって、放射性物質堆積容器170まで搬送するようになっている。
本発明の放射性物質監視方法においては、図8に示すように、放射線可視化装置1の長手方向(第1方向)を、ベルトコンベアー160(放射性物質搬送手段)の搬送方向に沿って配することで、放射性物質の監視を行うようにしている。さらに、本発明の放射性物質監視方法においては、放射性物質堆積容器170にも放射線可視化装置1を配するようにし、放射性物質の監視を行うようにしている。
このような本発明に係る放射性物質監視方法によれば、放射性廃棄物搬送手段であるベルトコンベアー160における空間放射線量を広範囲に亘り位置が途絶えることなく、また、常時監視を行うことが可能となる。この監視を遠隔のみならず、検出位置において、放射線可視化装置1のLEDユニット115やLED120の発光(なお、必要に応じて、発光に代え警報音を用いることもできる)を用いた場合、近接の作業者などへの周知も行うことが可能となる。
また、このような本発明に係る放射性物質監視方法によれば、従来のモニタリングポスト等の空間放射線量監視装置を用いた放射性物質監視方法に比べ、場所を取らず広範囲に連続的に放射線量を監視することが可能となり、設備周辺の常時監視体制が強化される。さらに、作業員が放射線量を常時把握することが可能となり、時々刻々変化する放射線量の環境に対し、退避や作業継続等の判断が迅速に可能となる。
1・・・放射線可視化装置
10・・・シンチレーションファイバー
11・・・コア
12・・・クラッド
14・・・円錐
20・・・シンチレーションファイバー束
30、30’・・・光電子増倍管
40、40’・・・プリアンプ
50、50’・・・CFD(信号波形前処理装置)
60・・・ディレイ装置
70・・・TAC(時間波高変換機)
80・・・MCA(多重波高分析器)
90・・・発光制御部
100・・・表示部
110・・・基台
115・・・LED(発光ダイオード)ユニット
120・・・LED(発光ダイオード)
133・・・敷地内部
135・・・敷地境界壁
137・・・敷地外部
139・・・放射性廃棄物
140・・・建物
143・・・建物内部
145・・・建物境界
147・・・建物外部
150・・・放射性物質保存容器
160・・・ベルトコンベアー(放射性廃棄物搬送手段)
170・・・放射性物質堆積容器
180・・・作業・運搬機械

Claims (1)

  1. 環境中の被測定対象物の放射線を検出するシンチレーションファイバーと、
    前記シンチレーションファイバーで発生した光信号を前記シンチレーションファイバーの一方端側と他方端側で電気信号に変換・増幅する2つの光電子増倍管と、
    2つの前記光電子増倍管からの信号を電気信号に増幅する2つのプリアンプと、
    2つの前記プリアンプで増幅された電気信号を時間分解能向上のために信号波形前処理を行う2つの信号波形前処理装置と、
    2つの前記信号波形前処理装置の一方が直接、他方が時間間隔調整を行うディレイ装置を介して入力され、時間間隔を出力の大小に変換する入力時間差波高変換が行われる時間波高変換機と、
    前記時間波高変換機からの出力信号を、信号の強度に応じて分別する多重波高分析器と、
    前記多重波高分析器からの出力信号を可視化する表示部と、を備えた放射線可視化装置による放射性物質監視方法において、
    前記表示部は、前記シンチレーションファイバーの長手方向と平行な第1方向に配された複数の発光部からなり、前記シンチレーションファイバーの長さにわたって設けられ
    放射線可視化装置を、放射性廃棄物搬送手段の搬送方向に沿って配することで、放射性物質の監視を行うことを特徴とする放射線可視化装置による放射性物質監視方法。
JP2014213433A 2014-04-08 2014-10-20 放射線可視化装置による放射性物質監視方法 Expired - Fee Related JP6497646B2 (ja)

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