JP2014006083A - 放射線測定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】放射線管理区域のゲートに設置される放射線測定システムとしてのゲートモニタにおいて、車両に応じて効率的に且つ高感度に表面汚染を測定できるようにする。
【解決手段】走行路12の一方側に第1検出装置16が設けられ、その他方側に第2検出装置18が設けられている。各検出装置16,18はY方向にスライド運動可能な検出ユニット40を備えている。また各検出装置16,18は、検出ユニット40をX方向に走査する機構を備えている。走行路12上には、大型の車両14を段階的に停止させるための停止線26A,26B,26Cが設けられている。また走行路12上には大型車用ライン22及び小型車用ライン24が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は放射線測定システムに関し、特に、放射線管理区域のゲートに設置されてそこを通過する車両に対して放射性汚染を検査するためのシステムに関する。
放射線管理区域のゲートにおいては、そこを通行する車両、特に管理区域内から管理区域外へ出ていく車両に対して、放射性汚染の有無が検査される。車両に放射性物質が付着している場合、そこから出る放射線が測定され、これによって除染の必要性が判定される。そのような測定を行うシステムをゲートモニタと称することができる。
ゲートモニタにおいて、測定対象となる放射線は、例えば、γ線、β線である。γ線の透過力は大きいので、汚染源から検出器まである程度離れていてもγ線の検出を行うことが可能である。一方、β線の透過力は小さく、例えば10−20cmの空気層でβ線はかなり減衰する。このため、β線を検出する場合には、検出器を対象物の表面にできるだけ近付ける必要がある。
現状、車両に対するβ線測定は、β線サーベイメータを所持した多数の測定者によって実施されている。各作業者においては、車両の表面に検出面を近接させ、検出面を移動させて放射性汚染をサーチする作業が実施される。これは手作業による検査とも言いうる。このため1台の車両の測定が完了するまでかなりの時間を要しまた大きな人的負担が生じている。なお、特許文献1には核物質を搭載した車両を特定するために、ゲートを構成する2つの壁体にそれぞれ中性子検出器を設けることが開示されている(図5)。
特開2009−198468号公報
本発明の目的は、移動体の放射性汚染を検査するための放射線測定システムにおいて、人的労力を削減することにある。あるいは、本発明の目的は、上記放射線測定システムにおいて、測定時間を短縮することにある。あるいは、本発明の目的は、上記放射線測定システムにおいて、移動体における放射性汚染を感度良く効率的に行えるようにすることにある。
本発明に係るシステムは、移動体の走行路の一方側に設けられた第1検出装置を含み、前記第1検出装置は、前記移動体からの放射線を検出する第1検出ユニットと、前記第1検出ユニットを前記走行路と直交する方向にスライドさせて前記第1側検出ユニットの検出面を前記車両の一方側側面に対して位置決める第1スライド機構と、前記第1検出ユニットを前記走行路の長手方向に移動させる第1走査機構と、を含む。
上記構成によれば、第1検出ユニットによって移動体の一方側表面からの放射線が検出される。第1スライド機構は第1検出ユニットを走行路と直交する方向にスライドさせるものであり、つまり第1スライド機構を用いて第1検出ユニットの検出面を移動体の表面に近付けることが可能となる。また移動体の位置や幅に応じて適切な位置に第1検出ユニットを位置決めることが可能である。第1走査機構は第1検出ユニットを走行路の長手方向に移動させるものであり、この移動によって第1検出ユニットの検出面を超える広範な範囲を検出対象とすることができる。望ましくは、第1検出ユニットの検出面が移動体の一方側表面に近接した状態を維持しつつ第1検出ユニットが移動体の前後方向に走査される。これにより測定感度を高めた状態で移動体表面上の広範囲にわたって放射線を効率的に検出できる。第1スライド機構は、人力によって又は駆動源によって第1検出ユニットを動かすものである。移動体表面と第1検出ユニットの前面との間の距離を測定するためにスケールに相当する部材を設けるようにしてもよいし、距離センサを設けるようにしてもよい。距離センサの出力に基づいてスライド量を自動調整することも可能である。第1検出ユニットにおける検出面は単一の平面(垂直面)であってもよい。互いに独立して位置調整可能な複数の部分によって検出面を構成するようにしてもよい。移動体を一時停止させた状態で第1検出ユニットの走査を行うのが望ましいが、第1検出ユニットを固定しておいて移動体側を移動させることにより、第1検出ユニットの相対的な移動を達成するようにしてもよい。その場合、移動体搬送機構によって移動体を移動させるか、移動体自身による移動が利用される。移動体の前後方向に沿ってその表面に起伏があるような場合にはその起伏に応じて第1検出ユニットのスライド量を調整するのが望ましい。移動体はバス、トラック、バン、その他である。二輪車を測定対象とすることもできる。走行路の他方側に第1検出ユニットと同様の第2検出ユニットを設け、移動体の一方側及び他方側を同時に測定するように構成するのが望ましい。但し、移動体の向きを変えて第1検出ユニットを用いて移動体の両側を測定することも可能である。測定対象となる放射線は望ましくはβ線である。複数の放射線が同時に測定されてもよい。バックグランド放射線を低減するために遮蔽構造体やガード検出器その他を設けるようにしてもよい。
望ましくは、更に、前記走行路の他方側に設けられた第2検出装置を含み、前記第2検出装置は、前記移動体からの放射線を検出する第2検出ユニットと、前記第2検出ユニットを前記走行路と直交する方向にスライドさせて前記第2検出ユニットの検出面を前記車両の他方側側面に対して位置決める第2スライド機構と、前記第2検出ユニットを前記走行路の長手方向に移動させる第2走査機構と、を含む。この構成によれば、2つの検出装置を同時に利用して移動体の両側で放射線の測定を行えるから効率的であり、測定時間を短縮できる。2つの検出ユニットの構成を同一にすればシステムコストを低減できる。
望ましくは、前記第1検出装置と前記第2検出装置は、前記走行路の長手方向において前記第1検出ユニットの走査原点の位置と前記第2検出ユニットの走査原点の位置とを一致させた状態で互いに向き合って配置される。この構成によれば、走行路の長手方向において2つの検出ユニットの走査原点が揃っているから2つの検出ユニットを同期させて運動させることが可能となる。望ましくは、走行路の長手方向において、2つの検出ユニットの位置を常に同じにできる。
望ましくは、前記第1検出ユニットの検出面は、前記走行路の表面上から前記移動体の規定高さまでの高さ範囲にわたって広がる面である。移動体の高さ方向において検出領域が移動体全体をカバーしていればその方向に検出ユニットを動かす必要がなくなるから測定時間を短縮できる。検出ユニットの走査に当たって、連続的な測定を行わせながら連続的に移動させてもよいし、断続的に移動させて各停止位置で測定を行わせるようにしてもよい。
望ましくは、前記走行路には前記移動体の停止位置を表す停止マーカーが設けられる。この構成によれば移動体の位置決めが的確かつ容易となる。望ましくは、前記停止位置まで前記移動体が到達した場合にそれを検知する検知手段と、前記検知手段が前記移動体の到達を検知した場合にそれを報知する報知手段と、を含む。この構成によれば移動体の運転者の負担を軽減できる。望ましくは、前記走行路には、前記移動体を断続的に停止させるための複数の停止マーカーが設けられる。移動体を断続的に前進させ、各停止状態において測定を行えば、検出装置において検出ユニットの走査範囲が制限されていても結果として広い走査範囲を形成できる。
望ましくは、前記走行路には、前記移動体が小型移動体である場合に参照される小型用ラインと、前記移動体が大型移動体である場合に参照される大型用ラインと、が設けられる。この構成によれば、各移動体をそのサイズに応じて適切な位置に位置決めることができる。
望ましくは、前記第1検出ユニットには前記移動体の表面までの距離を計るためのアンテナが設けられる。アンテナはそれに移動体が接触しても移動体に対してまたアンテナ自身において問題が生じないように柔軟性ある材料で構成するのが望ましい。アンテナはスケールとして機能するものである。例えば、その先端位置を目安に第1検出ユニットのスライド量を調整することが可能である。
本発明に係るシステムは、移動体の走行路の一方側に設けられた第1検出装置を含み、前記第1検出装置は、前記移動体からの放射線を検出する第1検出ユニットと、前記第1検出ユニットを前記走行路と直交する方向にスライドさせて前記第1側検出ユニットの検出面を前記車両の一方側側面に対して位置決める第1スライド機構と、前記第1検出ユニットを前記走行路の長手方向に移動させる第1走査機構と、を含み、更に、前記走行路上における長手方向の複数の位置において前記移動体を段階的に停止させながら前記第1検出ユニットを移動させることによって得られた情報に基づいて放射性汚染の分布を表す複数の部分画像を生成する画像形成手段と、前記複数の部分画像を合成して前記移動体の側面全体の放射性汚染の分布を表す全体画像を生成する画像合成手段と、前記全体画像を表示する表示手段と、を含む。この構成によれば、複数回の検出ユニットの走査によって取得された複数の部分画像を合成することにより全体画像を形成し、それを提供可能である。全体画像からどの部分に放射性汚染があるのがを容易に特定可能である。望ましくは、前記全体画像において放射線汚染箇所が識別表現される。例えば汚染度合いに応じた色相や輝度をもって各汚染箇所が画像表現されるのが望ましい。汚染除去前後の画像を比較表示できるようにしてもよい。
望ましくは、前記第1検出ユニットは、それぞれ独立して放射線を検出する複数の検出器を有する。望ましくは、前記各検出器は、β線を光に変換するシンチレータプレートと、前記シンチレータプレートで生じた光を検出する光電子増倍管と、を含む。1つの検出器当たり複数の光電子増倍管を設けて同時計数処理を適用するようにしてもよい。
本発明によれば、移動体の放射性汚染を検査するための放射線測定システムにおいて、人的労力を削減することが可能である。あるいは、測定時間を短縮できる。あるいは、移動体における放射性汚染を感度良く効率的に行える。
本発明に係る放射線測定システム(ゲートモニタ)の好適な実施形態を示す斜視図である。 ゲートモニタの側面図である。 ゲートモニタの上面図である。 ゲートモニタの正面図である。 第1検出装置を示す図である。 検出ユニットが突出している状態を示す斜視図である。 検出ユニットが突出している状態を示す正面図である。 走査機構及びスライド機構を示す図である。 第1検出装置を背面側から見た斜視図である。 走査機構を背面側から見た図である。 可動体の構成を示す斜視図である。 システム構成例を示すブロック図である。 測定動作を説明するためのフローチャートである。 第1停止ポジションに車両が位置決められた状態を示す図である。 第2停止ポジションに車両が位置決められた状態を示す図である。 第3停止ポジションに車両が位置決められた状態を示す図である。 表示例を示す図である。 検出ユニットの他の例を示す図である。 検出装置の他の例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明に係る放射線測定システムの好適な実施形態が示されており、図1はその斜視図である。
図1に示す放射線測定システムはゲートモニタ10である。このゲートモニタ10は原子力発電所等の放射性物質取扱施設におけるゲートに設置されるものである。すなわち、このゲートモニタ10は、放射線管理区域からその外へ出る車両に対して放射性汚染の有無を検査するためのものである。このゲートモニタ10によって放射性汚染が検出された車両は、必要な除染処理を行わない限り、放射線管理区域外に出ることはできない。除染処理が終了した後においてゲートモニタ10を使って除染後の状態が確認される。
走行路12は例えばアスファルト製の道路であり、図1に示す例において、走行路12上には車両14が停止している。車両14は例えばバスである。それ以外にもトラック、普通自動車等の移動体を測定対象とすることが可能であり、二輪車が測定対象となってもよい。本実施形態においては、特に箱状のバスを測定対象とするのが望ましい。
走行路12は車両14が走行するものであり、その一方側には第1検出装置16が設置されており、その他方側には第2検出装置18が設置されている。具体的には、車両14の運転手から見て左側に第1検出装置16が設けられ、運転手から見て右側に第2検出装置18が設けられている。図1において、第2検出装置18は図示省略されている。第1検出装置16は後に詳述する検出ユニット(第1検出ユニット)40を有している。検出ユニット40はY方向にスライド運動可能であり、またX方向に移動をすることが可能である。ここで、X方向は車両14の走行方向つまり走行路12の長手方向であり、Y方向はX方向に直交する水平方向であり、それは車両14の幅方向である。Z方向は垂直方向である。第2検出装置18も検出ユニット40と同様の検出ユニットを備えている。本実施形態において、第1検出装置16と第2検出装置18は同一の構成を有している。
走行路12上にはセンターライン20が設けられている。このセンターライン20は車両14が走行する場合における中心線に相当するものである。また走行路12上には大型車両用ライン22及び小型車両用ライン24が描かれている。それらのライン22,24は車両におけるタイヤの位置を合わせるためのものであり、バスやトラックなどを測定対象とする場合、大型車両用ライン22にタイヤが沿うように車両14が位置決められ、普通乗用車等の小型車が測定対象となる場合には車両14におけるタイヤが小型車両用ライン24に沿うように当該車両14が位置決められる。各ライン20,22,24は白線であるが、もちろん発光体のようなものであってもよい。
走行路12には本実施形態において第1停止線26A,第2停止線26B,第3停止線26Cが設けられている。各停止線26A,26B,26CはY方向に伸びたラインであり、それぞれは車両14の停止位置を表しており、具体的にはそれぞれの停止線に車両14の先端が揃うように車両14が位置決められる。すなわち、大型の車両14が測定対象となる場合において、検出ユニット40を車両14の前後方向の全体に亘って移動させるようにすると、そのための機構として大きなものを設ける必要が生じるが、本実施形態においては、車両14を段階的に前進させ、各停止位置において検出ユニット40を走査することにより、車両14の側面の全体に亘って放射性汚染を測定することが可能となっている。
第1停止線26Aが設けられている第1停止ポジションに車両14を位置決めする場合には、例えば検出ユニット40における所定の位置が基準となり、そこに車両14の先端を揃えるように運転手によって車両14の位置決めが行われる。第2停止ポジションに車両14を位置決める場合、運転手から第1検出装置16あるいは検出ユニット40が見えなくなる。本実施形態においては第2停止線26Bが車両14の先端に揃うように運転手によって車両14の位置決めが行われるが、これを支援するために、本実施形態においてはポストペア28が設けられている。ポストペア28は車両14の左側に設けられたポスト28Aと、車両14の右側に設けられたポスト28Bとからなり、それぞれは垂直方向に伸長した棒状の部材である。ポスト28Bには所定の高さに発光器が設けられ、それによって赤外線ビームが形成されている。ポスト28Aには受光器36が設けられ、発光器から出た赤外線が受光器36において検知される。車両14によって光ビームが遮られた場合、光検出信号が途絶えることになり、その時点をもって車両14が第2停止ポジションに到達したことが判定され、その時点で表示灯32が点灯動作する。したがって、運転手は表示灯32が点灯した時点で車両14を停止させれば車両14を適切な停止ポジションに位置決めることが可能となる。
第3停止ポジションにも同様の機構が設置されている。具体的には第3停止ポジションにはポストペア30が設けられ、それはポスト30Aとポスト30Bとからなる。ポスト30Bには所定の高さに発光器が設けられ、それによって赤外線の光ビームが形成されている。ポスト30Aには受光器が所定の高さに設けられ、発光器から出た赤外線が受光器30Aにおいて検出されている。光ビームを遮るように車両14が移動して来た時点で、それが検知されて表示灯34が発光し、それをもって運転手の判断で車両14が停止される。これによって車両14を適切に第3停止ポジションに位置決めることが可能となる。表示灯32,34を運転手においてよく見える位置及び高さに設けるのが望ましい。
上述したように、第1検出装置16と第2検出装置18は互いに同一の構成を有している。各検出装置16,18において、検出ユニットの走査範囲は各検出装置におけるX方向の中心位置を基準として線対称にはなっておらず、例えば第1検出装置16においては検出ユニット40の走査範囲が走行路における後側に若干シフトしている。したがって、第2検出装置18を設置すると、それはその先端位置は第1検出装置16の先端位置よりも若干後方となる。そのような位置ずれをもって、2つの検出装置16,18間においてX方向における走査原点の位置を合致させることができ、すなわち両者の走査範囲を合致させることができる。もちろん、各検出装置16,18において走査範囲がその中心を基準として左右対称であれば、2つの検出装置16,18における先端位置は同一となる。本実施形態において、2つの検出装置16,18間では、2つの検出ユニット40がX方向において常に同一の位置になるように制御されており、検出ユニットペアがX方向に同期して移動走査されている。もちろん、2つの検出ユニットをそれぞれ独立して走査することも可能である。
第1停止ポジションに車両14が位置決められた場合に、例えば図1に示されるように、X方向における前から後の方向へ2つの検出ユニットが送られ、次に車両14が第2停止ポジションに位置決められた状態では、後方にある2つの検出ユニットが前方に送られることになり、第3停止ポジションにおいては2つの検出ユニットが前から後へ移動走査されることになる。このような構成によれば往路と復路の両方において検出動作を行わせることにより無駄な移動を排除できるという利点が得られる。本実施形態においては、それぞれの停止ポジションに車両14が停止している状態において2つの検出ユニットの走査が行われているが、もちろん2つの検出ユニットの位置を固定したままで車両14を動かすことにより相対的な走査を実現することも可能である。
ちなみに、車両14が小型車である場合には、第1停止ポジションに車両14が位置決められ、検出ユニットの1回の走査によって車両14の両側面に対する測定が完了する。本実施形態において、第1検出装置16及び第2検出装置18における検出ユニットの走査範囲は小型車の全長に対応しており、大型車の場合においてはそのようなスキャンを複数回繰り返すことにより結果として車両の側面全体に亘って放射線汚染の検査が実行されている。
図2にはゲートモニタの側面図が示されている。図2においても第2検出装置は図示省略されている。走行路12上にはバスとしての車両14が存在し、それに対して第1検出装置16が有する検出ユニットを移動させることにより放射線の測定が実行される。図3にはゲートモニタの上面図が示されている。図3において、車両14は第1停止ポジションに位置している。その一方側には、第1検出装置16が設けられ、その他方側には第2検出装置18が設けられている。第2停止ポジションにおいては上述したようにポストペア28が設けられ、両者間において光ビーム42が形成されている。同様に、第3停止ポジションにおいてはポストペア30が設けられ、2つのポスト間に亘って光ビーム44が形成されている。図4にはゲートモニタの正面図が示されている。図示されるように、車両14の一方側側面及び他方側側面に対して近接させた状態になるように2つの検出面が位置決められ、そのような2つの検出面が車両14の長手方向に沿って走査される。
以下に、図5乃至図11を参照しつつ、検出装置の具体的な構成について説明する。上述したように、2つの検出装置は互いに同一の構成を有しており、以下においては第1検出装置16の詳細な構成を説明する。
図5において、第1検出装置16は枠体としての筐体46を有しており、その内部には検出面を露出させつつ検出ユニット40が設けられている。第1検出装置16は、検出ユニット40をY方向に運動するためのスライド機構と、検出ユニット40をX方向に運動させるための走査機構と、を有している。それぞれの機構については後に詳述する。図5においては検出ユニット40は退避した状態にあり、筐体46の前面からの検出ユニット40の突出量は最小となっている。
図6には検出ユニット40が最大に突出した状態が示されている。本実施形態において検出ユニットの40のスライド量は例えば40cmであり、あるいは50cmである。大型車及び小型車の両者に対して検出面を近接させるためにこのようなスライド機構が用意されている。本実施形態において、検出ユニット40のスライドは人力によって行われており、一旦スライド位置が定められると、その状態がロックされる。もちろん駆動源を設けてまた距離センサ等を設けて検出ユニット40のスライドを自動的に行って、またその位置決めを自動的に行うことも可能である。
本実施形態において、検出ユニット40の前面つまり検出面は垂直に起立した平面を構成しているが、車両の側面の形状に合わせて検出面の形態を変えるようにしてもよい。これに関しては後に図18を用いて説明する。本実施形態においては、専ら車両を測定対象として専らバスを想定しており、その側面はほぼ平面であるため、各図に示すような平坦な検出面を有する検出ユニット40が利用されている。一方、サイドミラー等の突起物に対処するために作業者により検出ユニット40のスライド量を適応的に変化させるようにしてもよい。
図7には、突出状態にある検出ユニット40が正面図として示されている。検出ユニット40のスライド量としては用途に応じて適宜設定可能である。本実施形態において、車両の一方側と他方側とで独立して検出面の位置を調整することが可能である。もちろん、両者のスライド運動を連動させるように構成してもよい。ただし、車両の中心がセンターラインに合致している必要がある。
図8には第1検出装置の内部機構が斜視図として示されている。第1検出装置は走査機構48を有している。この走査機構48は可動体50をX方向に搬送する機構である。可動体50は本実施形態において検出ユニット40を備えており、その検出ユニット40は可動フレーム52によって支持されている。可動フレーム52及び検出ユニット40に跨がってスライド機構54が設けられている。
走査機構48は、X方向における一方端側及び他方端側に設けられた2つのローラ56,58を有し、それらの間にベルトすなわちコンベア60が掛け渡されている。コンベア60には可動体50が固定設置されており、具体的には可動体50における可動フレーム50の底面側がコンベア60に固定されている。ちなみにコンベア60から可動フレーム52に対して駆動力が伝達され、可動フレーム52のX方向の運動は図示されていないレールによって案内されている。ローラ56には駆動源としてのモータからの回転力が伝達されている。
可動フレーム52は起立した枠体を構成しており、その枠体の中に検出ユニット40が出入り可能に設けられている。スライド機構54は具体的には複数のスライダにより構成されている。各スライダの構成については後に詳述する。
図9には、背面側から見た第1検出装置16が示されている。図10には背面側から見た第1検出ユニット40が示されている。筐体46が想像線によって描かれており、内部機構が表現されている。上述したように、可動体50が検出ユニット40を備えており、具体的には可動体50がY方向にスライド運動可能に検出ユニット40を保持している。可動体50はX方向に運動するものであり、具体的には走査機構48によって可動体50がX方向に搬送されている。
図11には可動体50の具体的な構成が示されている。可動フレーム52によって検出ユニット40がスライド可能に保持されている。可動フレーム52と検出ユニット40とに跨がってスライド機構54が設けられている。スライド機構54は複数のスライダからなり、各スライダはガイドレール68とそれに沿って運動するスライドレール70とからなる。ガイドレール68上におけるスライドレール70の位置をロックするためにロック機構76が設けられている。これは作業者によって操作されるものである。
検出ユニット40における前面側に検出器アレイ62が設けられている。検出器アレイ62は検出器群を構成し、本実施形態においては、5×2個の検出器によって検出器アレイ62が構成されている。個々の検出器はシンチレータを用いた検出器であり、具体的には、個々の検出器は、保護部材を構成するグリット、遮光膜、シンチレータプレート、ライトガイド、複数の光電子増倍管等を備えている。本実施形態において、車両側からβ線がシンチレータプレートに到達すると、そこで発光が生じ、その発光が一対の光電子増倍管にて検出される。例えば、4つあるいは6つといった光電子増倍管を設けることも可能である。いずれにしてもバックグラウンドノイズを除外するために同時計数処理を適用するのが望ましい。他のノイズ除去手段が備えられている場合には各検出器毎に単一の光電子増倍管を設けることも可能である。本実施形態においては、検出器アレイ62がそれ全体として大面積型の検出器を構成している。
検出面の一方側及び他方側には2つのアンテナ66が設けられている。各アンテナ66はロッド部材であり、それは柔軟な針金状の材料により構成されている。各アンテナ66の突出量は調整可能であり、アンテナ66を最大に突出させた状態において、検出ユニット40の前面からの距離が10cmとなるように設定されている。もちろんそのような突出量は一例に過ぎない。したがって、車両表面から検出ユニット40の前面までの所望の距離をアンテナ66の突出量として設定することにより、アンテナ66と車両表面との位置関係を目処として検出ユニット40と車両との間における距離関係を適切に設定することが可能である。アンテナ66は柔軟材料により構成されているため、それが車両に接触したとしても、車両又はアンテナ自身に対して破損等の問題は生じない。もちろん光学的センサあるいは超音波センサを利用して両者間の距離を検出することも可能である。
検出ユニット40の一方側及び他方側にはグリップを構成するハンドル69が設けられている。ハンドル69の取手部分は検出面よりも奥側に引っ込んでおり、ハンドル69が車両等に接触することはない。ハンドル69は検出ユニット40のスライド量を作業者において設定する際に握られるものである。
本実施形態において、検出ユニット40の前面側の上端縁にはシートロール72が設けられている。シートロール72はカバーを構成するシートを巻き付けてなるものであり、回転可能な部材である。シートの一端をもってそれを下方に引き下げることによりシートが下側に繰り出される。そのような展開シートはカバー74を構成し、すなわちカバー74によって検出器アレイ62の前面側を全て覆うことが可能である。これにより検出ユニット40自身につまりその前面側において放射性汚染が生じたとしても、カバー74を上端部分において切り取ってそれを廃棄することにより、汚染を速やかに除去することが可能である。その後、シートロール72を使ってそこからシートを引き出すことにより、カバー74を再び設置することが可能である。ちなみにカバー74すなわちシートは例えばポリエステルフィルム系(PET)等の材料によって構成されている。検出ユニット40の下縁にシートを切断するための構造体を設けるようにしてもよい。シートは検出ユニット40の前面側に密着するような伸縮性及び柔軟性をもった部材により構成されるのが望ましい。
図12には、システム構成例が示されている。第1検出装置16は検出器群62を備え、また走査機構48を備えている。走査機構48は駆動源を備えている。同様に、第2検出装置18は検出器群62及び走査機構48を備えている。検出器群62からの信号は演算制御部78に送られている。演算制御部78はコンピュータあるいはマイコンにより構成されるものであり、システムにおける各構成を制御すると共に、検出された信号の処理を実行している。
本実施形態において、演算制御部78は信号処理部80及び画像処理部82を備えている。信号処理部80は、各検出器を単位として線量や放射能を演算する機能を備えている。画像処理部82は個々の放射性汚染を表す(すなわち線量分布を表す)2次元画像を形成する機能を有している。本実施形態においては、大型車両に対して測定を行う場合、検出器ユニットの走査が3回実行され、すなわち線量分布を表す部分画像が3回取得される。画像処理部82は3つの部分画像を合成して全体画像を生成する機能を有している。ちなみに3つの画像間においてはオーバーラップ領域が設定されており、不感帯が生じないように配慮されている。
物体センサ84は上述したように発光器及び受光器からなるものであり、それらによって形成される光ビームが遮られた場合、演算制御部78がそれを判定し、表示灯86を発光動作させる。物体センサ88も発光器及び受光器により構成され、表示灯90は物体センサ88によって形成される光ビームが遮断された場合に点灯動作するものである。
入力器92はキーボード等により構成され、表示器94は上述した放射性汚染の分布を示す画像が表示されるものである。符号96は外部装置との通信ラインを表している。
次に図13を用いて上述したゲートモニタの動作例を説明する。S10においては、車両のサイズが判断される。これは作業者によって行われる。小型車両であると判断された場合にはS12以降の工程が実行され、大型車両であると判断された場合にはS20以降の工程が実行される。
S12においては、小型車両が第1停止ポジションに位置決められる。その状態で、作業者によって2つの検出ユニットのスライド量が調整される。すなわち、2つの検出面が車両における一方側面及び他方側面に近接するようにそれぞれの検出ユニットの位置が定められる。移動走査にあたって検出面あるいは検出ユニットが車両に衝突するような恐れがあるような場合にはそのような衝突の回避を考慮してスライド量を定めるのが望ましく、あるいは衝突に先立って突出量を少なくする作業が実施される。
S14においては、2つの検出ユニットに対して走査指令が出され、これによって車両の両側面に対して検出ユニットの走査が実行される。S16においては、上記のスキャンによって得られた検出信号に基づいて、車両の一方側側面及び他方側側面のそれぞれについて放射性汚染を表す画像が形成され、S18においてそのような画像が表示される。当該画像は線量の2次元分布を表すものであり、線量に代えて放射能が表示されるようにしてもよい。
一方、S20においては、大型車両が第1停止ポジションに位置決められる。その状態において2つの検出ユニットのスライド量が作業者により設定される。
その後S22において、2つの検出ユニットの走査が実施され、その終了後にS24において車両を第2停止ポジションまで移動させる工程が実行される。その段階において必要に応じて2つの測定ユニットのそれぞれのスライド量が再調整される。
その上で、S26において、2回目のスキャンが実行され、それが完了した段階で、S28において車両を第3停止ポジションへ移動させる工程が実行され、車両の位置決めが完了した段階で、必要に応じて再び2つの検出ユニットのスライド量が調整され、S30において3回目のスキャンが実行される。3回目のスキャンが完了した段階で、3つのスキャンによって得られた検出情報に基づき3つの部分画像が形成され、それがS32において統合されて1つの検出結果画像が構成されることになる。各スキャン毎に部分画像を生成しておき、3回目のスキャンが実行された後に、3つの部分画像を合成して全体画像とするようにしてもよいし、S32に至った段階で、3つの部分画像を生成した上でそれらを合成するようにしてもよい。S34においては全体画像が表示されることになる。画像表示例については後に図17を用いて説明する。
図14には、車両14が第1停止ポジションに位置決められた状態が示されている。車両14の前端が第1停止線26Aに合わされている。図15には、第2停止ポジションに車両14が位置決められた状態が示されている。第2停止線26Bに対して車両14の前端が合わせられている。図16には第3停止ポジションに車両14が位置決められた状態が示されており、車両14の前端が第3停止線26Cに合わせられている。
図17には、表示例が示されている。表示画面100上には全体画像102が表示されている。その全体画像102は放射性汚染の2次元分布を表すものである。符号106は第1のスキャンによって生成された部分画像を表しており、符号108は第2のスキャンに生成された部分画像を表しており、符号110は第3のスキャンによって生成された部分画像を表している。部分画像間においてはオーバーラップ領域が生じている。そのようなオーバーラップ領域においては計測値の平均等を演算するようにしてもよい。全体画像102は、複数のセル104によって構成されており、各セル104は例えば1つの検出器に相当している。あるいは検出器とは別に独立した表示領域として定義してもよい。セルを単位として放射性汚染の有無が表示されており、例えば符号112で示すように、放射性汚染が生じている部位に相当するセルに対して所定の表示色による表示が実施される。汚染の程度に応じて色相を切り替えるのが望ましい。また汚染が生じた箇所に対して平均線量あるいは放射能等を数値114によって表示するようにしてもよい。
以上のような画像表示によれば、汚染が生じている箇所を容易に特定できるので、その後における除染作業を速やかに且つ効率的に行うことが可能である。図17においては車両における一方側の側面に対する全体画像が示されていたが、もちろん車両の両側面に対応する2つの全体画像が表示器に表示される。
図18には検出ユニット118の変形例が示されている。検出ユニット118は上下方向に並んだ複数の部分120〜130からなり、それぞれのスライド量は個別的に調整することが可能である。車両116においては、その側面側に突起部分132が存在しており、またその下方にはやや引っ込んだ位置にタイヤ134が存在している。また車両116の上部縁は丸みをもっている。このように車両116の側面形状が完全な平坦でないような場合には、図18に示されるように、複数の部分120〜130のそれぞれのスライド量を調整してそれぞれの高さにおいて近接状態が形成されるようにすれば、車両との衝突を回避しつつ、且つそれぞれの部位について高感度測定を行うことが可能である。符号120Aで示されるように、検出面を傾斜可能に構成することも可能である。またタイヤ134に対しては専用の検出部を設けるようにしてもよい。
図19には検出装置の他の構成例が示されている。検出装置136は、車両158の一方側及び他方側に設けられた柱部分138を有し、各柱部分138には検出器140が設けられている。検出器140は平面検出器である。2つの柱部分138の上端部分を繋ぐように水平部分142が設けられ、それは符号156で示されるように上下に位置調整可能なものである。水平部分142は検出器144を備えている。それは車両158における上面における放射線汚染を検出するものである。
一方、車両158が走行する地下部分には空洞150が形成され、その内部には地下ユニット146が設けられている。これは上述した2つの柱部分138及び水平部分142と一緒に符号152で示されるように走行路に沿った方向に運動可能なものである。地面の中における地下ユニット146の水平運動が符号154で示されている。地下ユニット146は検出器148を備えている。この検出器148は車両158における下面側の放射性汚染を検出するものであり、特にタイヤの下部における放射線汚染を検出するものである。ちなみに符号160は車両の走行路を表しており、その部分は例えば網目状の金属部材で構成され、それに近接するように検出器148が移動走査される。例えば測定中においてジャッキ機構を利用して車両本体を支持することにより検出器148をタイヤに近接させるように構成することも可能である。
図19に示す構成によれば、車両における2つの側面、上面及び下面の4面を同時に測定することが可能である。更に車両における前面及び後面を検出するユニットを設ければ、車両全体に亘っての表面汚染を自動的に測定することが可能である。いずれの構成を採用する場合においても、車両の表面に対して検出面を近接させ、また車両の大きさや形状に応じて検出面を位置決めるためにスライド機構を設けるようにするのが望ましい。
10 ゲートモニタ(放射線測定システム)、12 走行路、14 車両、16 第1検出装置、18 第2検出装置、40 検出ユニット。

Claims (13)

  1. 移動体の走行路の一方側に設けられた第1検出装置を含み、
    前記第1検出装置は、
    前記移動体からの放射線を検出する第1検出ユニットと、
    前記第1検出ユニットを前記走行路と直交する方向にスライドさせて前記第1側検出ユニットの検出面を前記車両の一方側側面に対して位置決める第1スライド機構と、
    前記第1検出ユニットを前記走行路の長手方向に移動させる第1走査機構と、
    を含むことを特徴とする放射線測定システム。
  2. 請求項1記載のシステムにおいて、
    更に、前記走行路の他方側に設けられた第2検出装置を含み、
    前記第2検出装置は、
    前記移動体からの放射線を検出する第2検出ユニットと、
    前記第2検出ユニットを前記走行路と直交する方向にスライドさせて前記第2検出ユニットの検出面を前記車両の他方側側面に対して位置決める第2スライド機構と、
    前記第2検出ユニットを前記走行路の長手方向に移動させる第2走査機構と、
    を含むことを特徴とする放射線測定システム。
  3. 請求項2記載のシステムにおいて、
    前記第1検出装置と前記第2検出装置は、前記走行路の長手方向において前記第1検出ユニットの走査原点の位置と前記第2検出ユニットの走査原点の位置とを一致させた状態で互いに向き合って配置された、
    ことを特徴とする放射線測定システム。
  4. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記第1検出ユニットの検出面は、前記走行路の表面上から前記移動体の規定高さまでの高さ範囲にわたって広がる面である、
    ことを特徴とする放射線測定システム。
  5. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記走行路には前記移動体の停止位置を表す停止マーカーが設けられた、
    ことを特徴とする放射線測定システム。
  6. 請求項5記載のシステムにおいて、
    前記停止位置まで前記移動体が到達した場合にそれを検知する検知手段と、
    前記検知手段が前記移動体の到達を検知した場合にそれを報知する報知手段と、
    を含むことを特徴とする放射線測定システム。
  7. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記走行路には、前記移動体を断続的に停止させるための複数の停止マーカーが設けられた、
    ことを特徴とする放射線測定システム。
  8. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記走行路には、前記移動体が小型移動体である場合に参照される小型用ラインと、前記移動体が大型移動体である場合に参照される大型用ラインと、が設けられた、
    ことを特徴とする放射線測定システム。
  9. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記第1検出ユニットには前記移動体の表面までの距離を計るためのアンテナが設けられた、
    ことを特徴とする放射線測定システム。
  10. 移動体の走行路の一方側に設けられた第1検出装置を含み、
    前記第1検出装置は、
    前記移動体からの放射線を検出する第1検出ユニットと、
    前記第1検出ユニットを前記走行路と直交する方向にスライドさせて前記第1側検出ユニットの検出面を前記車両の一方側側面に対して位置決める第1スライド機構と、
    前記第1検出ユニットを前記走行路の長手方向に移動させる第1走査機構と、
    を含み、更に、
    前記走行路上における複数の位置において前記移動体を段階的に停止させながら前記第1検出ユニットを移動させることによって得られた情報に基づいて放射性汚染の分布を表す複数の部分画像を生成する画像形成手段と、
    前記複数の部分画像を合成して前記移動体の側面全体の放射性汚染の分布を表す全体画像を生成する画像合成手段と、
    前記全体画像を表示する表示手段と、
    を含むことを特徴とする放射線測定システム。
  11. 請求項10記載のシステムにおいて、
    前記全体画像において放射線汚染箇所が識別表現される、ことを特徴とする放射線測定システム。
  12. 請求項1又は10記載のシステムにおいて、
    前記第1検出ユニットは、それぞれ独立して放射線を検出する複数の検出器を有する、
    ことを特徴とする放射線測定システム。
  13. 請求項12記載のシステムにおいて、
    前記各検出器は、
    β線を光に変換するシンチレータプレートと、
    前記シンチレータプレートで生じた光を検出する光電子増倍管と、
    を含むことを特徴とする放射線測定システム。
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