JP6495121B2 - プローブユニットおよび検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のプローブと各プローブを支持する支持部とを備えたプローブユニット、およびそのプローブユニットを備えた検査装置に関するものである。
この種のプローブユニット(治具)として、下記特許文献1に開示された電気的接続装置(以下、「接続装置」ともいう)が知られている。この接続装置は、上方に開放する箱体と、中央部に開口を有して箱体の開放部側に配置された支持板と、支持板の開口を閉塞するように支持板の上に配置されたピンボードと、ピンボードの上方に配置された板部材と、基端部がピンボードに固定されると共に先端部が板部材を突き抜けて上方に突出するように配置された複数のプローブと、ピンボードと板部材との間に配置された封止部材(以下、「第1封止部材」ともいう)と、板部材の上に配置された封止部材(以下、「第2封止部材」ともいう)とを備えて構成されている。また、この接続装置では、ピンボード、板部材および第1封止部材によって形成される空間(以下、「第1空間」ともいう)が形成されると共に、板部材、第2封止部材、および第2封止部材の上に配置される被試験基板によって形成される空間(以下、「第2空間」ともいう)が形成されている。また、第1空間および第2空間は連通され、第1空間はパイプ等を介して排気源に連通されている。
この接続装置を用いて被試験基板に対する試験を行う際には、第2封止部材の上に被試験基板を配置し、第1空間の空気を排気する。この際に第1空間に連通されている第2空間の空気も排気される。また、排気によって第1空間および第2空間が負圧となり、板部材が第1封止部材を弾性変形させつつピンボード側に引き寄せられて、被試験基板が第2封止部材を弾性変形させつつ板部材側に引き寄せられる。この際に、プローブの先端部が板部材から大きく突出し、被試験基板がプローブの先端に接触させられる。次いで、プローブを介して被試験基板に電気信号を入出力させて試験を行う。
特開2003−14820号公報(第4−5頁、第4図)
ところが、従来の接続装置には、以下の問題点がある。すなわち、この接続装置では、第1空間の空気および第2空間の空気を排気することにより、第1封止部材を弾性変形させつつ板部材をピンボード側に引き寄せると共に第2封止部材を弾性変形させつつ被試験基板を板部材側に引き寄せ、これによって被試験基板をプローブの先端に接触させている。この場合、この接続装置では、プローブの先端がピンボードから突出しているため、被試験基板が板部材側に引き寄せられたときに、被試験基板がプローブにのみ接触する。このため、フレキシブル基板のように剛性が低い被試験基板に対する試験を行うときには、プローブに接触していない部分が、プローブに接触している部分よりも板部材側に引き寄せられる結果、被試験基板が波打つように変形することとなる。したがって、従来の接続装置には、上記文献の図8に記載されているように、被試験基板の下面および上面の双方にプローブを接触させるときに、被試験基板が波打つように変形するため、接触対象位置(特に上面の接触対象位置)にプローブを正確に接触させることが困難となるという問題点が存在する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、基板の変形を抑えつつ基板を吸着し得るプローブユニットおよび検査装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のプローブユニットは、基板に先端部を接触させて電気信号の入出力を行うための複数のプローブと、当該各プローブを支持する支持部と、前記基板を吸着する吸着部とを備えたプローブユニットであって、前記支持部は、複数の第1挿通孔を有して前記各プローブの前記先端部を当該各第1挿通孔にそれぞれ挿通させた状態で支持すると共に前記基板に当該先端部を接触させる際に当該基板に表面が接触する第1支持板と、複数の第2挿通孔を有して前記各プローブの基端部を当該各第2挿通孔にそれぞれ挿通させた状態で支持すると共に当該基端部に接触させる電極を有する電極板に当接した状態で当該電極板に固定された第2支持板と、前記第1支持板と前記第2支持板との間に配設されて当該第1支持板および当該第2支持板を離間させた状態に維持するスペーサと、前記基板と前記表面とが接触していない非接触状態において前記スペーサと前記第1支持板との間および当該スペーサと前記第2支持板との間の少なくとも一方に隙間が生じている状態を維持すると共に待機位置に位置している基板に向けて当該プローブユニットが移動させられたときに当該基板と当該表面とが接触して前記電極板および前記第2支持板が前記第1支持板に向けて押圧される押圧状態における当該隙間の縮小を許容する隙間調整機構とを備え、前記非接触状態および前記押圧状態のいずれの状態においても前記基端部が前記電極板に接触しかつ前記先端部が前記表面から突出していない状態に維持すると共に、前記押圧状態において前記隙間が消失するまでの間に前記基板に前記先端部が接触するように前記プローブを支持可能に構成され、前記吸着部は、前記支持部に形成されると共に吸気機構に接続される吸気路を備えて前記待機位置に位置している前記基板を吸着可能に構成され、前記吸気路は、前記第1支持板の厚み方向を貫通するように当該第1支持板内に形成された第1吸気孔と、前記スペーサ内に形成されて前記第1吸気孔に連通する第2吸気孔とを備えている。
また、請求項2記載のプローブユニットは、請求項1記載のプローブユニットにおいて、前記隙間調整機構は、前記非接触状態において前記スペーサと前記第1支持板との間に前記隙間が生じている状態を維持可能に構成され、前記吸着部は、前記第1吸気孔と前記第2吸気孔とを連通させる筒状の弾性部材を備え、前記弾性部材は、前記第1吸気孔を取り囲むように前記第1支持板の裏面に形成された第1溝部に一端部側が挿入されると共に、前記第2吸気孔を取り囲むように前記裏面に対向する前記スペーサの対向面に形成された第2溝部に他端部側が挿入された状態で前記隙間に配設されている。
また、請求項3記載のプローブユニットは、請求項1または2記載のプローブユニットにおいて、前記第1吸気孔に連通する第3溝部が前記第1支持板の前記表面に形成されている。
また、請求項4記載のプローブユニットは、請求項1から3のいずれかに記載のプローブユニットにおいて、前記吸着部は、前記吸気路と前記吸気機構との間に配設されて当該吸気路から当該吸気機構に至る気体流路の開閉を行う開閉弁と、当該開閉弁と前記吸気機構との間に配設されて負圧状態を維持するチャンバーとを備えている。
また、請求項5記載の検査装置は、請求項1から4のいずれかに記載のプローブユニットと、前記基板に接触させた前記プローブユニットの前記プローブを介して入力した電気信号に基づいて当該基板を検査する検査部とを備えている。
請求項1記載のプローブユニット、および請求項5記載の検査装置によれば、非接触状態および押圧状態のいずれの状態においてもプローブの先端部が第1支持板の表面から突出していない状態に維持するように支持部を構成し、支持部に形成された吸気路を備えて待機位置に位置している基板を吸着可能に吸着部を構成したことにより、プロービングの際にプローブの先端部が第1支持板の表面から突出する構成とは異なり、基板を変形させることなく平坦な状態のまま基板を吸着することができる。このため、このプローブユニットおよび基板検査装置によれば、例えば、基板の下面をプローブユニットで吸着した状態で基板の上面に他のプローブ(例えば、フライングプローブ)をプロービングさせるときに、そのプロービングを確実に行うことができる。また、このプローブユニットおよび基板検査装置では、吸気路を構成する第1吸気孔が第1支持板の厚み方向を貫通するように第1支持板内に形成されている。このため、このプローブユニットおよび基板検査装置によれば、第1支持板の面方向に沿って第1支持板内に吸気孔を配設して端面に吸気孔の開口部を設ける構成と比較して、第1支持板を薄く形成することができるため、その分、プローブユニットを小形化すると共に軽量化することができる。
また、請求項2記載のプローブユニット、および請求項5記載の検査装置によれば、非接触状態においてスペーサと第1支持板との間に隙間が生じている状態を維持可能に隙間調整機構を構成し、スペーサと第1支持板との間に配設した弾性部材で第1吸気孔と第2吸気孔とを連通させることにより、プロービングの際の隙間の増減に応じて弾性部材が変形(圧縮および伸長)することで、隙間が増減しても第1吸気孔と第2吸気孔とを確実に連通させることができる。
また、請求項3記載のプローブユニット、および請求項5記載の検査装置によれば、第1吸気孔に連通する第3溝部を第1支持板の表面に形成したことにより、溝部が形成されていない構成、つまり第1吸気孔の開口部だけで基板を吸着する構成と比較して、広い領域を吸着することができるため、より確実に基板を吸着することができる。
また、請求項4記載のプローブユニット、および請求項5記載の検査装置によれば、開閉弁およびチャンバーを備えたことにより、チャンバー内を負圧状態に維持することができるため、開閉弁を作動させたときに基板の吸着を直ちに行うことができる。したがって、このプローブユニットおよび基板検査装置によれば、開閉弁やチャンバーを備えていない構成、つまり吸気路が吸気機構に直接接続されている構成と比較して、基板の吸着を短時間で行うことができる結果、その分検査効率を向上させることができる。
基板検査装置1の構成を示す構成図である。 プローブユニット2の正面図である。 プローブ21の平面図である。 支持部22の斜視図である。 支持部22の分解斜視図である。 支持板42を裏面42a側から見た斜視図である。 支持部22の上面図である。 支持部22の底面図である。 支持部22の断面図である。 基板検査装置1の動作を説明する第1の説明図である。 基板検査装置1の動作を説明する第2の説明図である。 基板検査装置1の動作を説明する第3の説明図である。
以下、プローブユニットおよび検査装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
最初に、検査装置の一例としての図1に示す基板検査装置1の構成について説明する。基板検査装置1は、同図に示すように、プローブユニット2、移動機構3a、移動機構3b、フライングプローブ4、基板支持部5、処理部6、吸気機構7、電磁弁8およびチャンバー9を備え、基板100を検査可能に構成されている。
プローブユニット2は、図2に示すように、複数のプローブ21、支持部22および電極板23を備え、使用状態(プローブ21を基板100にプロービングさせる際)および非使用状態のいずれの状態においてもプローブ21の先端部21aが支持部22における支持板41の表面41aから突出しないように構成されると共に、基板100を支持板41の表面41aで吸着することが可能に構成されている。
プローブ21は、検査の際に基板100の下面102(図10参照)に接触させて電気信号の入出力を行うために用いられ、一例として、導電性を有する金属材料(例えば、ベリリウム銅合金、SKH(高速度工具鋼)およびタングステン鋼など)によって弾性変形可能な断面円形の棒状に形成されている(図3参照)。また、プローブ21の中間部21b(同図参照)の周面には、絶縁性を有するコーティング材料(一例として、フッ素系樹脂、ポリウレタン、ポリエステルおよびポリイミドなど)で形成された絶縁層が形成されている。このため、同図に示すように、中間部21bは、その直径L2が先端部21aの直径L1および基端部21cの直径L3よりも大径となっている。つまり、プローブ21は、先端部21aおよび基端部21cが中間部21bよりも小径に形成されている。
支持部22は、図2,4,5に示すように、先端部側支持部31、基端部側支持部32、一対のスペーサ33、隙間調整機構34(図5参照)および弾性部材35(同図参照)を備えて、プローブ21を支持可能に構成されている。
先端部側支持部31は、プローブ21の先端部21a側を支持する部材であって、図2,4,5に示すように、第1支持板に相当する2枚の支持板41,42を備えて構成されている。
支持板41は、図4,5に示すように、板状に形成されている。また、支持板41には、図7に示すように、複数(プローブ21の数と同数)の挿通孔41b(第1挿通孔に相当する)が形成されている。挿通孔41bは、直径がプローブ21の先端部21aの直径L1(図3参照)よりもやや大径で、かつプローブ21の中間部21bの直径L2(同図参照)よりもやや小径に形成されて、中間部21bを挿通させずに、先端部21aのみを挿通させることが可能となっている。
また、支持板41には、図9に示すように、吸気孔41fが形成されている。この吸気孔41fは、支持板41の表面41a側に開口部41g(図7も参照)を有して、支持板41の厚み方向(図9における上下方向)を貫通するように形成されている。
また、図7に示すように、支持板41の表面41aにおける挿通孔41bの形成領域には、溝部41h(第3溝部に相当する)が形成されている。また、溝部41hの底部に吸気孔41fの開口部41gが形成され、溝部41hと吸気孔41fとが連通している。この場合、この例では、同図に示すように、挿通孔41bの形成領域内における一部(同図に示す正方形の部分)を除く大半の部分を溝部41hとして形成しているが、溝部41hの形態はこれに限定されず、例えば、幅の狭いスリットをマトリクス状に配置したり等間隔に並べて配置したりして形成してもよい。このプローブユニット2では、この溝部41hを形成することで、基板100の下面102に対するプロービングにおいて基板100をプローブユニット2で吸着する際に、挿通孔41bの形成領域(つまり、プローブ21の先端部21aが位置する領域)に対向する基板100の対向部位の全域を確実に吸着することが可能となっている。
また、支持板41には、図5に示すように、隙間調整機構34における離間規制部71の頭部71aの挿通が可能な挿通孔41cが形成されている。また、支持板41には、同図に示すように、支持板41と支持板42との固定、および隙間調整機構34における案内部72のシャフト72bと支持板41との固定に用いるネジ25aの先端部側の挿通が可能な挿通孔41dが形成されている。
支持板42は、図4,5に示すように、板状に形成されている。また、支持板42には、図7に示すように、平面視円形の複数(プローブ21の数と同数)の挿通孔42b(支持板41の挿通孔41bと同様に第1挿通孔に相当する)が形成されている。挿通孔42bは、直径が挿通孔41bの直径と同じ直径に形成されて、プローブ21の中間部21bを挿通させずに、先端部21aのみを挿通させることが可能となっている。
また、支持板42には、図9に示すように、吸気孔42fが形成されている。この吸気孔42fは、支持板41の吸気孔41fに連通すると共に支持板42の裏面42aに開口部42g(図6も参照)を有して、支持板42の厚み方向(図9における上下方向)を貫通するように形成されている。この場合、この吸気孔42fと支持板41の吸気孔41fとによって第1吸気孔が構成される。また、支持板42の裏面42aには、図6,9に示すように、弾性部材35(図5参照)の一端部側(同図における上端部側)を挿入させる溝部42h(第1溝部に相当する)が、開口部42gを取り囲むようにして形成されている。
また、支持板42には、図5に示すように、離間規制部71の中間部71bの挿通が可能な挿通孔42cが形成されている。また、支持板42には、同図に示すように、支持板41と支持板42とを固定するためのネジ25aの先端部側がねじ込まれるネジ孔42dが形成されている。また、支持板42には、隙間調整機構34における案内部72のシャフト72bを挿通させる挿通孔42eが形成されている。また、支持板42の裏面42aには、図6に示すように、隙間調整機構34におけるスプリング73(図5参照)の一端部(図4における上端部)を嵌め込むための凹部42iが形成されている。
基端部側支持部32は、プローブ21の基端部21c側を支持する部材であって、図2,4,5に示すように、第2支持板に相当する2枚の支持板43,44を備えて構成されている。
支持板43は、図4,5に示すように、板状に形成されている。また、支持板43には、図8に示すように、複数(プローブ21の数と同数)の挿通孔43b(第2挿通孔に相当する)が形成されている。挿通孔43bは、直径がプローブ21の中間部21bの直径L2(図3参照)よりもやや大径に形成されて、プローブ21の中間部21bを挿通させることが可能となっている。
また、支持板43には、図9に示すように、吸気孔43fが形成されている。この吸気孔43fは、スペーサ33における吸気孔33fの開口部33jに連通して、支持板43の厚み方向(同図における上下方向)を貫通するように形成されている。また、支持板43には、図5に示すように、隙間調整機構34における案内部72のシャフト72bの挿通が可能な挿通孔43cが形成されている。また、支持板43には、支持板43,44およびスペーサ33の位置決めを行うためのピン24の挿通が可能な挿通孔43dが形成されている。また、支持板43には、支持板43,44とスペーサ33とを固定するのに用いるネジ25bの先端部側の挿通が可能な挿通孔43eが形成されている。
支持板44は、図4,5に示すように、板状に形成されている。また、支持板44には、図8に示すように、複数(プローブ21の数と同数)の挿通孔44b(支持板43の挿通孔43bと同様に第2挿通孔に相当する)が形成されている。挿通孔44bは、直径が挿通孔43bの直径と同じ直径に形成されて、プローブ21の中間部21bを挿通させることが可能となっている。
また、支持板44には、図9に示すように、吸気孔44fが形成されている。この吸気孔44fは、支持板43の吸気孔43fに連通して、支持板44の厚み方向(同図における上下方向)を貫通するように形成されている。また、支持板44には、図5に示すように、隙間調整機構34における案内部72のシャフト72bの挿通が可能な挿通孔44cが形成されている。また、支持板44には、ピン24の挿通が可能な挿通孔44dが形成されている。また、支持板44には、ネジ25bの先端部側の挿通が可能な挿通孔44eが形成されている。
各スペーサ33は、図4に示すように、先端部側支持部31(支持板41,42)と基端部側支持部32(支持板43,44)との間に配設されて、先端部側支持部31と基端部側支持部32とを離間させた状態に維持する機能を有している。
また、各スペーサ33は、図4,5に示すように、直方体状に形成され、プローブ21の配設部位を挟んで互いに離間した状態で配設されている。また、スペーサ33には、図9に示すように、吸気孔33fが形成されている。この吸気孔33fは、第2吸気孔に相当し、支持板42の裏面42aに対向する対向面33a(同図における上面)に開口部33gを有すると共に、スペーサ33の下面33iに開口部33jを有して、スペーサ33の厚み方向(同図における上下方向)を貫通するように形成されている。また、同図に示すように、吸気孔33fの開口部33gは、弾性部材35を介して支持板42における吸気孔42fの開口部42gに連通されている。この場合、支持板41,42の吸気孔41f,42f(つまり、第1吸気孔)、スペーサ33の吸気孔33f(つまり、第2吸気孔)、支持板43,44の吸気孔43f,44f、および電極板23における後述する吸気孔23fによって吸気路が構成される。
また、スペーサ33の対向面33aには、図5,9に示すように、弾性部材35の他端部側(同図における下端部側)を挿入させる溝部33h(第2溝部に相当する)が、開口部33gを取り囲むようにして形成されている。また、スペーサ33の対向面33aには、図5に示すように、隙間調整機構34におけるスプリング73の一端部(同図における下端部)を嵌め込むための凹部33cが形成されている。
また、スペーサ33の対向面33aには、図5に示すように、離間規制部71のネジ部71cがねじ込まれるネジ穴33bが形成されている。また、スペーサ33には、図9に示すように、案内部72のスリーブ72aを収容可能な凹部33eおよび案内部72のシャフト72bの挿通が可能な挿通孔33d(図5も参照)が形成されている。
隙間調整機構34は、基板100の下面102と支持板41の表面41aとが接触していない状態(以下、「非接触状態」ともいう)において、スペーサ33と先端部側支持部31の支持板42との間に隙間Gが生じている状態(図2参照)を維持すると共に、基板100と支持板41の表面41aとが接触して電極板23、基端部側支持部32およびスペーサ33が先端部側支持部31に向けて押圧される状態(図11参照:以下、「押圧状態」ともいう)における隙間Gの縮小(言い換えれば縮長)を許容する。つまり、隙間調整機構34は、スペーサ33と先端部側支持部31との間の隙間Gの大きさを調整する機能を有している。具体的には、隙間調整機構34は、図5に示すように、離間規制部71、案内部72およびスプリング73を備えて構成されている。
離間規制部71は、図5に示すように、スペーサ33のネジ穴33bにねじ込まれてスペーサ33に固定されるネジ部71cと、支持板42の挿通孔42cに摺動可能に挿通される円柱状の中間部71bと、支持板41の挿通孔41cに挿通されて支持板42の挿通孔42cには挿通しない大きさに形成された円板状の頭部71aとを備えて構成され、支持板42とスペーサ33との間に配設される。また、この離間規制部71では、中間部71bの長さが支持板42の厚みよりも予め規定された規定長さだけ長くなるように形成されている。このため、このプローブユニット2では、離間規制部71のネジ部71cが固定さたれスペーサ33に対して、支持板42が規定長さだけ離間したとき(隙間Gが規定長さとなったとき)に、支持板42における挿通孔42cの縁部に頭部71aが当接して、スペーサ33と支持板42との規定長さ以上の離間が規制される。つまり、離間規制部71は、スペーサ33と支持板42(先端部側支持部31)とが規定長さ以上に離間するのを(規定長さ以上の隙間Gの発生を)規制する機能を有している。
案内部72は、図5に示すように、円柱状のスリーブ72aと、スリーブ72aに対して摺動可能なシャフト72bを備えて構成されている。この案内部72は、スペーサ33、基端部側支持部32および電極板23が先端部側支持部31に対して垂直方向(スリーブ72aの長さ方向向でもある)に移動するように案内する機能を有している。
スプリング73は、図5に示すように、一端部(同図における下端部)がスペーサ33の凹部33cに嵌め込まれた状態で先端部側支持部31(支持板42)とスペーサ33との間に配設されて、隙間Gが拡大する向きに支持板42およびスペーサ33を付勢する。このため、このプローブユニット2では、上記した非接触状態では、離間規制部71によって許容される規定長さだけ支持板42とスペーサ33とが離間した(規定長さの隙間Gが生じている)状態に維持され、上記した押圧状態では、スプリング73が圧縮して、支持板42とスペーサ33との近接(隙間Gの縮小)が許容される。
弾性部材35は、支持板42の吸気孔42f(第1吸気孔)とスペーサ33の吸気孔33f(第2吸気孔)とを連通させる部材であって、弾性材料(一例として、ゴム)によって円筒状に形成されている。この場合、弾性部材35は、支持板42の裏面42aに形成されている溝部42h(図6,9参照)に一端部側(上端部側)が挿入され、スペーサ33の対向面33aに形成されている溝部33h(図5,9参照)に他端部側(下端部側)が挿入された状態で、図9に示すように、支持板42とスペーサ33との間に配設されて、支持板42とスペーサ33との間の隙間Gから吸気路への空気の流入を阻止するシール材として機能する。
また、弾性部材35の長さは、上記した非接触状態における隙間Gの長さ、溝部42hの深さ、および溝部33hの深さを合計した長さよりもやや短い長さに規定されている。また、弾性部材35の外径および内径は、非接触状態において、溝部33h,42hの周面と弾性部材35の周面との間に隙間が生じる長さに規定されている(図9参照)。また、弾性部材35は、溝部33h,42hの周面や底面に対して接着させない状態で配設されている。弾性部材35をこのように構成して配設することで、隙間Gが縮小して上下方向に弾性部材35が圧縮されたときに、隙間Gの縮小に応じて厚み(図9における左右方向の長さ)が増加するように弾性部材35を変形させることが可能となっている。また、吸気機構7による吸気によって吸気路内が負圧(大気圧よりも低い圧力)となり、弾性部材35が大気圧によって内側(中心軸側)に向かって弾性変形したとしても、その弾性変形に伴って隙間Gが縮小する向きにスペーサ33および支持板42が引っ張られる事態を防止することが可能となっている。
電極板23は、板状に形成されて、図2に示すように、基端部側支持部32の支持板44の下面に配設されている。また、電極板23には、各プローブ21の各基端部21cにそれぞれ接触する図外の複数の電極が嵌め込まれており、これらの各電極には、処理部6との間で電気信号の入出力を行うための図外のケーブルがそれぞれ接続されている。また、電極板23には、図9に示すように、吸気孔23fが形成されている。この吸気孔23fは、スペーサ33における吸気孔33fの開口部33jに連通して、電極板23の厚み方向(同図における上下方向)を貫通するように形成されている。
このプローブユニット2では、図4に示すように、支持板41,42が互いに当接した状態でネジ25a(図5参照)によって固定されている。また、スペーサ33が互いに当接した状態で図外のネジによって固定されている。さらに、スペーサ33と支持板43とが互いに当接し、かつ支持板43,44が互いに当接した状態で、これらがネジ25b(図5参照)によって固定されている。また、図2,9に示すように、電極板23と基端部側支持部32の支持板44とが当接した状態(電極板23と支持板44との間に隙間が生じていない状態)でスペーサ33、支持板43,44および電極板23が図外のネジによって固定されている。これにより、プローブ21が、先端部側支持部31側からも基端部側支持部32側からも抜けない状態で支持部22および電極板23によって支持される。
また、このプローブユニット2では、図2に示すように、非接触状態における支持板41表面41aから支持板44の裏面44aまでの長さが、プローブ21の長さと同じ長さ(またはやや長い長さ)となるように支持部22が構成されている。このため、図2,10に示すように、非接触状態において、プローブ21の基端部21cが電極板23に接触すると共に先端部21aが支持板41の表面41aから突出していない状態に維持される。また、このプローブユニット2では、押圧状態において、支持板42とスペーサ33とが近接して隙間Gが消失するまでの間にプローブ21の先端部21aが基板100に接触し、隙間Gの消失によって支持板41の表面41aから支持板44の裏面44aまでの長さが短縮するのに応じて、プローブ21が座屈(湾曲するように弾性変形)する。このため、図11,12に示すように、押圧状態においても、プローブ21の基端部21cが電極板23に接触すると共に先端部21aが支持板41の表面41aから突出していない状態に維持される。
移動機構3aは、処理部6の制御に従い、基板支持部5によって支持されている基板100の下面102に接離する方向にプローブユニット2を移動させる。移動機構3bは、処理部6の制御に従い、基板支持部5によって支持されている基板100の上面101(図10参照)に沿った方向(XY方向)、および上面101に接離する方向(Z方向)にフライングプローブ4を移動させる。
フライングプローブ4は、基板100の上面101における予め決められた被接触位置に対して電気信号を入出力させる際に用いられる。この場合、フライングプローブ4は、図1に示すように、プローブ81と、プローブ81を保持するアーム82とを備えて構成され、移動機構3aによってXYZ方向に移動させられることによって被接触位置にプローブ81の先端部が接触(プロービング)させられる。
基板支持部5は、図10に示すように、基板100の外周部をクランプして固定する固定部5aと、固定部5aによって固定された基板100の上面101に先端部が当接するように配置される当接部5bとを備えて、基板100を支持可能に構成されている。この場合、固定部5aは、基板100が供給される場所(固定部5aに基板100を固定する場所)と、基板100が待機位置P(基板100に対してプロービングが行われる位置)に位置する場所との間を図外の移動機構によって移動させられる。また、当接部5bは、固定部5aに固定された基板100が待機位置Pに移動させる際に待機する地点と先端部が基板100の上面101に接触する地点との間を図外の移動機構によって移動(上下動)させられる。
処理部6は、基板検査装置1を構成する各部を制御する。また、処理部6は、プローブ21を介して入出力する電気信号に基づき、物理量(例えば、抵抗値)を測定する測定処理を実行する。また、処理部6は、検査部として機能し、測定処理によって測定した物理量としての抵抗値に基づいて基板100の良否(導体部の断線や短絡の有無)を検査する検査処理を実行する。
吸気機構7は、真空ポンプで構成されて、吸気を行う。電磁弁8は、開閉弁に相当し、図1に示すように、プローブユニット2における支持部22および電極板23に形成されている吸気路(吸気孔41f,42f,33f,43f,44f,23f)と吸気機構7との間に配設されている。この場合、電磁弁8は、処理部6の制御に従って作動し、吸気路から吸気機構7に至る気体流路の開閉を行う。具体的には、電磁弁8は、吸気路から電磁弁8までの気体流路を大気圧に開放すると共に、電磁弁8からチャンバー9を通って吸気機構7に至る気体流路を閉塞する状態(以下「第1状態」ともいう)と、吸気路から電磁弁8およびチャンバー9を通って吸気機構7に至る気体流路を繋ぐ状態(以下「第2状態」ともいう)とを切り替える。チャンバー9は、電磁弁8と吸気機構7との間に配設されて負圧状態を維持する。この場合、吸気機構7、チャンバー9、電磁弁8、並びにプローブユニット2の支持部22等に設けられている上記した吸気路および弾性部材35によって吸着部が構成される。
次に、基板検査装置1を用いて基板100の検査を行う基板検査方法、およびその際の各部の動作について、図面を参照して説明する。この場合、基板100としてフレキシブル基板(柔軟性を有する基板)を検査する例について説明する。
まず、電磁弁8を第1状態とさせて、吸気機構7を作動させる。この際に、吸気機構7によってチャンバー9内の空気が吸気され、チャンバー9内が負圧状態に維持される。次いで、図10に示すように、基板支持部5の固定部5aに基板100を固定し、続いて、固定部5aを移動させて、基板100を待機位置Pに位置させる。次いで、同図に示すように、基板支持部5の当接部5bを移動させて、当接部5bの先端部を基板100の上面101に接触させる。
続いて、処理部6に対して検査開始を指示する。これに応じて、処理部6が、移動機構3aを制御して、待機位置Pに位置している基板100に対して近接する向き(図10における上向き)にプローブユニット2を上昇(移動)させる。
この場合、この状態(非接触状態)のプローブユニット2では、図10に示すように、プローブ21の基端部21cが電極板23に接触すると共に先端部21aが支持板41の表面41aから突出していない状態に維持されている。また、この状態のプローブユニット2では、図2に示すように、隙間調整機構34におけるスプリング73(図5参照)の付勢力によってスペーサ33と支持板42との間に隙間Gが生じている。
次いで、予め決められた移動量だけプローブユニット2が上昇させられたときに、支持部22の先端部側支持部31の支持板41の表面41aが基板100の下面102に接触する。続いて、処理部6は、電磁弁8を制御して、第2状態(吸気路から吸気機構7に至る気体流路を繋ぐ状態)とさせる。この際に、チャンバー9内が負圧状態に維持されているため、気体流路が開かれたときにプローブユニット2に形成されている吸気路からの吸気が直ちに開始される。また、吸気路からの吸気によって支持板41の表面41aに下面102が接触している基板100が吸着される。この場合、吸気路を構成する溝部41hが支持板41の表面41aに形成されているため、挿通孔41bの形成領域、つまりプローブ21の先端部21aが位置する領域の全域が確実に吸着される。
次いで、処理部6は、移動機構3aを制御して、図11に示すように、電極板23、基端部側支持部32およびスペーサ33をさらに上昇させる。この際に、スプリング73(図5参照)が圧縮され、その付勢力(弾性力)によって先端部側支持部31が上向きに押圧される。この場合、基板100の上面101に当接部5bの先端部が当接しているため、その押圧力(付勢力)が当接部5bによって受け止められて、基板100が移動しない状態(待機位置Pに位置している状態)に維持される。また、この状態(押圧状態)のプローブユニット2においても、同図に示すように、上記した非接触状態と同様にして、プローブ21の基端部21cが電極板23に接触すると共に先端部21aが支持板41の表面41aから突出していない状態に維持される。
一方、スプリング73の付勢力に抗して、電極板23、基端部側支持部32およびスペーサ33が上昇することにより、図11に示すように、隙間Gが徐々に減少し、隙間Gが減少する過程で(隙間Gが消失するまでの間に)、プローブ21が座屈(湾曲するように弾性変形)し、プローブ21の先端部21aが基板100の下面102に接触すると共に、座屈によって生じる弾性力で下面102を押圧する。また、隙間Gの減少に伴い、弾性部材35が上下方向に圧縮されて厚みが増加するように変形する。
ここで、プローブ21の先端部21aが支持板41の表面41aから突出する構成では、基板100における先端部21aに接触していない部分が、先端部21aに接触している部分よりも表面41a側に引き寄せられて基板100が波打つように変形することとなる。これに対して、このプローブユニット2では、上記したように、非接触状態および押圧状態のいずれの状態においてもプローブ21の先端部21aが支持板41の表面41aから突出しない状態に維持される。このため、このプローブユニット2では、基板100を変形させることなく、平坦な状態のまま基板100を吸着することが可能となっている。
続いて、処理部6は、移動機構3aを制御して、電極板23、基端部側支持部32およびスペーサ33の上昇を停止させ、次いで、測定処理を実行する。この測定処理では、処理部6は、各プローブ21を介して入出力する電気信号に基づき、物理量としての抵抗値を測定する。続いて、処理部6は、検査処理を実行する。この検査処理では、処理部6は、測定処理において測定した抵抗値に基づき、基板100における導体部の断線や短絡の有無を検査する。次いで、処理部6は、検査結果を図外の表示部に表示させる。
続いて、処理部6は、移動機構3bを制御して、図12に示すように、フライングプローブ4を移動させて、基板100の上面101における予め決められた被接触位置にフライングプローブ4を接触させる。この場合、このプローブユニット2では、上記したように基板100が平坦な状態でプローブユニット2によって吸着されている。このため、この基板検査装置1では、上面101の被接触位置にフライングプローブ4を確実に接触(プロービング)させることが可能となっている。
次いで、処理部6は、測定処理を実行してフライングプローブ4を介して入出力する電気信号に基づき、物理量としての抵抗値を測定する。続いて、処理部6は、検査処理を実行して、測定した抵抗値に基づき、基板100における導体部の断線や短絡の有無を検査し、次いで、検査結果を図外の表示部に表示させる。
続いて、基板100の検査が終了したときには、処理部6は、移動機構3bを制御してフライングプローブ4を初期位置に移動させる。次いで、処理部6は、電磁弁8を制御して、第1状態(気体流路を大気圧に開放する状態)とさせる。これにより、基板100の吸着状態が解除される。また、電磁弁8を第1状態とさせたことで、チャンバー9内は、負圧状態に維持されている。
続いて、処理部6は、移動機構3aを制御してプローブユニット2を下降させる。この際に、スプリング73の付勢力によって支持板42とスペーサ33との間の隙間Gが徐々に拡大する。次いで、隙間Gが初期状態まで拡大したときには、プローブユニット2全体が下降する。続いて、処理部6は、プローブユニット2が初期位置まで下降したときには、移動機構3aを制御して、プローブユニット2の下降を停止させる。次いで、当接部5bを初期位置に移動させ、続いて固定部5aを基板100の供給場所に移動させる。次いで基板100を固定部5aから取り外す。
続いて、次の基板100の検査を行うときには、基板100を固定部5aに固定して、基板100を待機位置Pに位置させ、次いで、当接部5bの先端部を基板100の上面101に接触させる。続いて、処理部6に対して検査開始を指示し、これに応じて、処理部6が、上記した各処理を実行する。この場合、このプローブユニット2では、電磁弁8およびチャンバー9を備えて、チャンバー9内を負圧状態に維持することが可能となっている。このため、このプローブユニット2では、支持板41の表面41aが基板100の下面102に当接して電磁弁8を第2状態とさせたときに、基板100の吸着を直ちに行うことができる。したがって、このプローブユニット2では、電磁弁8やチャンバー9を備えていない構成、つまり吸気路が吸気機構7に直接接続されている構成と比較して、基板100の吸着を短時間で行うことができる結果、その分検査効率を向上させることが可能となっている。
このように、このプローブユニット2および基板検査装置1によれば、非接触状態および押圧状態のいずれの状態においてもプローブ21の先端部21aが支持板41の表面41aから突出していない状態に維持するように支持部22を構成し、支持部22等に形成された吸気路を備えて待機位置Pに位置している基板100を吸着可能に吸着部を構成したことにより、プロービングの際にプローブ21の先端部21aが支持板41の表面41aから突出する構成とは異なり、基板100を変形させることなく平坦な状態のまま基板100を吸着することができる。このため、このプローブユニット2および基板検査装置1によれば、例えば、下面102をプローブユニット2で吸着した状態で基板100の上面101にフライングプローブ4をプロービングさせるときに、そのプロービングを確実に行うことができる。また、このプローブユニット2および基板検査装置1では、吸気路を構成する吸気孔41f,42f(第1吸気孔)が支持板41,42の厚み方向を貫通するように支持板41,42内に形成されている。このため、このプローブユニット2および基板検査装置1によれば、支持板41,42の面方向に沿って支持板41,42内に吸気孔41f,42fを配設して端面に開口部41g,42gを設ける構成と比較して、支持板41,42を薄く形成することができるため、その分、プローブユニット2を小形化すると共に軽量化することができる。
また、このプローブユニット2および基板検査装置1によれば、非接触状態においてスペーサ33と支持板42との間に隙間Gが生じている状態を維持可能に隙間調整機構34を構成し、スペーサ33と支持板42との間に配設した弾性部材35で吸気孔42f(第1吸気孔)と吸気孔33f(第2吸気孔)とを連通させることにより、プロービングの際の隙間Gの増減に応じて弾性部材35が変形(圧縮および伸長)することで、隙間Gが増減しても吸気孔42fと吸気孔33fとを確実に連通させることができる。
また、このプローブユニット2および基板検査装置1によれば、吸気孔41f(第1吸気孔)に連通する溝部41h(第3溝部)を支持板41の表面41aに形成したことにより、溝部41hが形成されていない構成、つまり吸気孔41fの開口部41gだけで基板100を吸着する構成と比較して、広い領域を吸着することができるため、より確実に基板100を吸着することができる。
また、このプローブユニット2および基板検査装置1によれば、電磁弁8およびチャンバー9を備えたことにより、チャンバー9内を負圧状態に維持することができるため、電磁弁8を作動させたときに基板100の吸着を直ちに行うことができる。したがって、このプローブユニット2および基板検査装置1によれば、電磁弁8やチャンバー9を備えていない構成、つまり吸気路が吸気機構7に直接接続されている構成と比較して、基板100の吸着を短時間で行うことができる結果、その分検査効率を向上させることができる。
なお、プローブユニットおよび基板検査装置は、上記の構成に限定されない。例えば、非接触状態において、スペーサ33と先端部側支持部31(支持板42)との間に隙間Gが生じるように構成した例について上記したが、非接触状態において、スペーサ33と基端部側支持部32(支持板43)との間に隙間Gが生じる構成を採用することもできる。この場合、離間規制部71およびスプリング73をスペーサ33と基端部側支持部32との間に配設することで、上記したプローブユニット2と同様にして、非接触状態において隙間Gが生じている状態を維持すると共に押圧状態における隙間Gの縮小を許容して隙間Gの大きさを調整することができる。また、スペーサ33と先端部側支持部31との間、およびスペーサ33と基端部側支持部32との間の双方に隙間Gが生じる構成を採用することもできる。
また、支持板41,42の吸気孔41f,42f(第1吸気孔)、スペーサ33の吸気孔33f(第2吸気孔)、支持板43,44の吸気孔43f,44f、および電極板23の吸気孔23fによって吸気路を構成した例について上記したが、吸気孔41f,42fおよび吸気孔33fだけ、つまり第1吸気孔および第2吸気孔だけで吸気路を構成することもできる。この構成を採用するときには、スペーサ33の下面33iに開口部33jを形成するのに代えて、スペーサ33の側面に開口部を形成し、この開口部を電磁弁8、チャンバー9および吸気機構7に接続する。
また、弾性部材として、円筒状の弾性部材35を用いる例について上記したが、断面が楕円形の筒状の弾性部材や断面が矩形の筒状の弾性部材を用いることもできる。また、弾性部材に代えて、長さ方向に伸縮可能な筒状部材(例えば、蛇腹を有する筒体)を用いて吸気孔42f(第1吸気孔)と吸気孔33f(第2吸気孔)とを連通させる構成を採用することもできる。この場合、押圧状態においても隙間Gが生じるように隙間調整機構34を構成したときには、溝部42h(第1溝部)や溝部33h(第2溝部)を設けることなく、この伸縮可能な筒状部材の両端部を開口部42gおよび開口部33gに直接接続することもできる。
また、第1支持板としての2枚の支持板41,42を備えた構成例について上記したが、第1支持板を1枚だけ、または3枚以上備えた構成を採用することもできる。また、第2支持板としての2枚の支持板43,44を備えた構成例について上記したが、第2支持板を1枚だけ、または3枚以上備えた構成を採用することもできる。
1 基板検査装置
2 プローブユニット
6 処理部
7 吸気機構
8 電磁弁
9 チャンバー
21 プローブ
21a 先端部
21c 基端部
22 支持部
23 電極板
33 スペーサ
34 隙間調整機構
35 弾性部材
41,42,43,44 支持板
41a 表面
41b,42b,43b,44b 挿通孔
33f,41f,42f,43f,44f 吸気孔
33h,41h,42h 溝部
100 基板
G 隙間
P 待機位置

Claims (5)

  1. 基板に先端部を接触させて電気信号の入出力を行うための複数のプローブと、当該各プローブを支持する支持部と、前記基板を吸着する吸着部とを備えたプローブユニットであって、
    前記支持部は、複数の第1挿通孔を有して前記各プローブの前記先端部を当該各第1挿通孔にそれぞれ挿通させた状態で支持すると共に前記基板に当該先端部を接触させる際に当該基板に表面が接触する第1支持板と、複数の第2挿通孔を有して前記各プローブの基端部を当該各第2挿通孔にそれぞれ挿通させた状態で支持すると共に当該基端部に接触させる電極を有する電極板に当接した状態で当該電極板に固定された第2支持板と、前記第1支持板と前記第2支持板との間に配設されて当該第1支持板および当該第2支持板を離間させた状態に維持するスペーサと、前記基板と前記表面とが接触していない非接触状態において前記スペーサと前記第1支持板との間および当該スペーサと前記第2支持板との間の少なくとも一方に隙間が生じている状態を維持すると共に待機位置に位置している基板に向けて当該プローブユニットが移動させられたときに当該基板と当該表面とが接触して前記電極板および前記第2支持板が前記第1支持板に向けて押圧される押圧状態における当該隙間の縮小を許容する隙間調整機構とを備え、前記非接触状態および前記押圧状態のいずれの状態においても前記基端部が前記電極板に接触しかつ前記先端部が前記表面から突出していない状態に維持すると共に、前記押圧状態において前記隙間が消失するまでの間に前記基板に前記先端部が接触するように前記プローブを支持可能に構成され、
    前記吸着部は、前記支持部に形成されると共に吸気機構に接続される吸気路を備えて前記待機位置に位置している前記基板を吸着可能に構成され、
    前記吸気路は、前記第1支持板の厚み方向を貫通するように当該第1支持板内に形成された第1吸気孔と、前記スペーサ内に形成されて前記第1吸気孔に連通する第2吸気孔とを備えているプローブユニット。
  2. 前記隙間調整機構は、前記非接触状態において前記スペーサと前記第1支持板との間に前記隙間が生じている状態を維持可能に構成され、
    前記吸着部は、前記第1吸気孔と前記第2吸気孔とを連通させる筒状の弾性部材を備え、
    前記弾性部材は、前記第1吸気孔を取り囲むように前記第1支持板の裏面に形成された第1溝部に一端部側が挿入されると共に、前記第2吸気孔を取り囲むように前記裏面に対向する前記スペーサの対向面に形成された第2溝部に他端部側が挿入された状態で前記スペーサと前記第1支持板との間に配設されている請求項1記載のプローブユニット。
  3. 前記第1吸気孔に連通する第3溝部が前記第1支持板の前記表面に形成されている請求項1または2記載のプローブユニット。
  4. 前記吸着部は、前記吸気路と前記吸気機構との間に配設されて当該吸気路から当該吸気機構に至る気体流路の開閉を行う開閉弁と、当該開閉弁と前記吸気機構との間に配設されて負圧状態を維持するチャンバーとを備えている請求項1から3のいずれかに記載のプローブユニット。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のプローブユニットと、前記基板に接触させた前記プローブユニットの前記プローブを介して入力した電気信号に基づいて当該基板を検査する検査部とを備えている検査装置。
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