JP3327534B2 - 基板検査装置、基板製造方法及びバンプ付き基板 - Google Patents

基板検査装置、基板製造方法及びバンプ付き基板

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JP3327534B2
JP3327534B2 JP33341599A JP33341599A JP3327534B2 JP 3327534 B2 JP3327534 B2 JP 3327534B2 JP 33341599 A JP33341599 A JP 33341599A JP 33341599 A JP33341599 A JP 33341599A JP 3327534 B2 JP3327534 B2 JP 3327534B2
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、パンプ付き基板等のプ
リント配線基板、その電気抵抗値等を検査する基板検査
方法及びその装置、基板製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板において、配線パターンの
端子間に一定電圧を与え、導通・絶縁状態を抵抗値で判
断し、断線・短絡の有無を検査する電気式検査が一般的
に行われている。このような検査は、針状のコンタクト
ピンを有するプローブをプリント基板上下から近接させ
て当接し、両プローブ間における配線回路の抵抗値を測
定することにより、断線・ショート等が生じているか否
かを判定することとなる。このとき、正常な電気導通が
得られた場合、即ち正常な抵抗値が得られた場合には正
常な回路状態と判断でき、異常値を示した場合には断線
・ショート等の異常な回路状態であると判定できる。
【0003】抵抗値検査において、基板に当接するプロ
ーブは、正確な検査位置で、かつ正確な当接状態(適正
範囲の荷重をもって基板に当接する状態)において行わ
れることが望まれる。そして、このような要望の一部を
解消するために、従来より、基板に対応し上下に設けら
れた治具において、その検査位置にプローブ(コンタク
トピン)が位置するように複数本のプローブを基板に対
し垂直に設けている。このコンタクトピンは治具に形成
された複数の孔内に納められ、導電性を有するスプリン
グによって基板方向に付勢して、当接状態を保ち、ピン
沈みを防止している。
【0004】しかしながらこのような方法では、治具に
設けられる孔のピッチ(又はプローブの間隔)はその構
造上一定間隔以上とることを余儀なくされる。したがっ
て、ピッチの広いPGA、LGAパッドに治具、あるい
は複数本のプローブが当接するものであるならばよい
が、C4パッド等のピッチの狭いものは構造的にコンタ
クトピンを設けることができず、この方法では困難を極
める。また、この例によると、所謂2端子抵抗測定法が
提案されているが、この方法ではプローブと端子間の接
触抵抗が加算されてしまうため、正確な抵抗値測定が困
難であり、高精度の検査とは言えないものであった。
【0005】特にビア根や不完全断線等の影響で、抵抗
値が多少高めに出ている配線を不良として除外したい場
合には、2端子法により閾値より高抵抗である否かを判
断するのみでは検査もれを免れない。この場合、閾値の
レベルを下げて対応することも考えられるが、2端子法
では接触抵抗の状態を受けやすいため、逆に良品を不良
と判定してしまうリスクが大きくなる。また、多数の配
線が組み込まれたパッケージ基板において、配線毎に固
有抵抗値が異なっている場合は、こうした対応は根本的
に不可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決すべき課
題は、パンプ付き基板等のプリント配線基板における配
線ネットの電気抵抗値等を高精度に、かつ汎用性をもっ
て検査する基板検査装置を提供し、さらにその検査装置
を用いることにより正確な配線ネットを有する高品質な
基板製品、及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記のよ
うな課題を解決するために、本発明は、基板本体の一方
の板面上に複数の第一端子部が二次元的に配列・形成さ
れ、他方の板面上に第一端子部に対応する複数の第二端
子部が二次元的に配列・形成されるとともに、それら第
一端子部と第二端子部との互いに対応するもの同士が、
ビアを含む配線ネットにより個別に接続された構造を有
する基板の検査装置であって、電流通電用プローブ要素
と電圧測定用プローブ要素とを有し、それらプローブ要
素において第一端子部に着脱可能に当接する第一測定プ
ローブが、該第一端子部の二次元的な配列に対応して複
数配置された第一測定プローブ群と、電流通電用プロー
ブ要素と電圧測定用プローブ要素とを有し、それらプロ
ーブ要素において、複数の第二端子部のいずれかに選択
的かつ着脱可能に当接する第二測定プローブと、第一測
定プローブ群を第一端子部群に当接させ、また、測定対
象となる配線ネットに対応した第二端子部に第二測定プ
ローブを当接させ、その状態にて電流通電用プローブ要
素により配線ネットに測定用電流を通電しつつ、電圧測
定用プローブ要素にて測定される配線ネットへの印加電
圧レベルに基づいて、当該配線ネットの固有電気抵抗値
を反映した情報を生成する固有電気抵抗値情報生成手段
と、その生成された固有電気抵抗値情報を、配線ネット
毎に個別に定められた参照情報と比較することにより、
当該配線ネットの良否に関する検査情報を生成する検査
情報生成手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】一測定プローブ群を第一端子部群に当接さ
せ、また、測定対象となる配線ネットに対応した第二端
子部に選択的かつ着脱可能に当接する第二測定プローブ
を当接させ、その状態にて固有電気抵抗値情報生成手段
によって電流通電用プローブ要素により配線ネットに測
定用電流を通電しつつ、電圧測定用プローブ要素にて測
定される配線ネットへの印加電圧レベルに基づいて、当
該配線ネットの固有電気抵抗値を反映した情報を生成す
ることができる。
【0009】これは所謂四端子法(あるいは測定配線の
シールドを考慮した五端子法あるいは八端子法)の抵抗
測定原理を応用したもので、接触抵抗の影響を除外で
き、配線ネットの固有電気抵抗値を、例えば絶対値レベ
ルにより正確に把握でき、ひいては異常を生じた配線ネ
ットを的確に識別することができる。また、第二測定プ
ローブの移動のみで測定対象となる配線ネットを選択で
きる利点も合わせて生ずる。そして、生成された固有電
気抵抗値情報を、配線ネット毎に個別に定められた参照
情報と比較することにより、当該配線ネットの良否に関
する検査情報を検査情報生成手段によって生成すること
ができる。その結果、配線ネット毎に固有電気抵抗値が
異なる場合でも、個別の参照情報の使用により、各配線
ネットの良否を確実に検査・識別することができる。
【0010】第二測定プローブは、第二端子部の形成側
において、測定対象となる配線ネットに対応した第二端
子部を選択するために、基板本体の板面方向に相対的に
移動可能、かつ板厚方向において第二端子部に接近・離
間可能に設けることができる。
【0011】このようにすることで、第二測定プローブ
を基板本体の板面方向に移動可能となり、測定対象とな
る配線ネットにおける第二端子部の対応位置に二次元的
に測定プローブを移動できる。そして、接近・離間可能
とされていることで、選択された第二端子部に第二測定
プローブを当接することができ、固有電気抵抗値を反映
した情報を生成することが可能となる。また、離間可能
とされるため第二端子部の選択位置の変更が可能とな
る。
【0012】また、第一端子部側が下側となるように基
板を略水平に着脱可能に支持する基板支持部を備え、第
一測定プローブ群は、その支持された基板の下面側にて
各々第一端子部に当接する一方、第二測定プローブは、
該基板の上面側にて第二端子部に選択的に当接するよう
することができる。
【0013】このようにすると、検査に伴う基板の着脱
交換が可能になり、基板は略水平とされるため安定に保
持される。また、第二測定プローブが上面側に備えられ
るため、第二測定プローブに付随する機器、付属品等が
基板上部において設置可能となり、それら機器、付属品
等の設置やメンテナンスが行い易くなる。
【0014】さらに、第一測定プローブ群から下向きに
導出される測定用配線群が、基板位置から横方向に外れ
た位置まで延伸された後、末端部が上向きに方向転換さ
れた状態にて保持され、当該末端部に形成された補助端
子部に対し、測定対象となる配線ネットに対応する補助
プローブを当接させるとともに、該補助プローブと、対
応する測定用配線ならびに第一測定用プローブを介し
て、第二測定プローブとの間で配線ネットの抵抗測定を
行うようにすることができる。
【0015】第一測定プローブ群から下向きに導出され
る測定用配線群が、基板位置から横方向に外れた位置ま
で延伸され、測定用配線群の末端に形成される補助端子
部が上向きとされるため、その補助端子部において選
択、当接等を行う補助プローブに付随する機器、付属品
を補助端子部上部位置に設置できるため、測定が容易で
あり、またそれらの設置やメンテナンスも行いやすくな
る。
【0016】各測定用配線からの補助端子部を、第一測
定プローブ群に対応した二次元配列にて保持する補助端
子保持板を設けるようにしてもよい。このようにする
と、補助端子部が二次元的に配置されるため、当接させ
るべき補助プローブに付随する補助端子選択機構をその
二次元的配列に対応して構成すればよいため(即ち、二
次元的に位置調整可能とされるような汎用的機構等によ
って補助プローブの位置調整が可能となるため)、機器
構成をより簡略化できる。
【0017】第一測定プローブ群からの各測定用配線
は、対応する第一測定プローブの電流通電用プローブ要
素と電圧測定用プローブ要素とのそれぞれに導通する電
流通電用配線と電圧測定用配線とを含み、それら電圧測
定用配線と電流通電用配線との一方が補助端子部に接続
される一方、他方が共通結線とされるようにすることが
できる。このようにすることで、一方の配線を共通結線
とし、回路構成を簡易にしつつも、他方の配線によって
測定対象となる配線ネットを選択可能とでき、複雑な回
路構成をとらずに十分目的を達成し得る。
【0018】上記構成では、電圧測定用配線が補助端子
部に接続される一方、電流通電用配線が共通の測定用定
電流電源につながれた構成とすることができる。この場
合、複数の第一測定プローブのうち、互いに隣接配置さ
れたものから個別に延びる電流通電用配線の各末端部
が、測定用定電流電源に向かう共通電源配線に対し互い
に異なる接続点にて隣接接続されるとともに、共通電源
配線の、それら隣接する接続点間に位置する配線セグメ
ントには、互いに異なる配線ネットに第二測定プローブ
と補助プローブとを誤って接続した場合に、当該配線セ
グメントへの測定用電流の漏洩を抑制する漏洩電流抑制
手段が設けるようにしてもよい。
【0019】互いに異なる配線ネットに第二測定プロー
ブと補助プローブとを誤って接続した場合には、漏洩電
流抑制手段によって当該配線セグメントへの測定用電流
が漏洩するが、上記構成によればその影響が軽減され誤
接続に由来した検査ミス発生の確率を低減することがで
きる。
【0020】漏洩電流抑制手段は、参照情報として定め
られた基準抵抗値よりも、少なくとも大きな抵抗値を有
する抵抗素子を含むようにすることができる。このよう
にすることで、互いに異なる配線ネットに接続した場合
に得られた固有電気抵抗値情報は参照情報、配線ネット
の不具合による情報と比較して過大な抵抗値を有する情
報となるため、容易に誤接続が判別できる。
【0021】第一測定プローブは、電流通電用プローブ
要素と電圧測定用プローブ要素との一方を第一プローブ
要素、他方を第二プローブ要素として、少なくともその
第一プローブ要素が第一端子部との当接方向において進
退可能に設けられ、第一端子部との当接による第一プロ
ーブ要素の後退に伴い弾性変形し、その弾性復帰力によ
り該第一プローブ要素を第一端子部に向けて付勢する第
一弾性付勢部材が設けられるようにすることができる。
【0022】このようにすることで、第一プローブ要素
を第一端子部に当接させた状態において、第一弾性付勢
部材によって当接方向に付勢し、良好な電気接触状態を
維持できることとなる。これによって第一プローブ要素
と第一端子部との間の接触抵抗を低い値に安定させるこ
とができる。
【0023】第二プローブ要素は、第一端子部との当接
方向において第一プローブ要素とは独立に進退可能に設
けられ、第一測定プローブと第一端子部とが当接方向に
相対接近するに伴い、第一プローブ要素と略同時に又は
それよりも遅れて第一端子部との間に当接状態を形成す
る構成とすることができる。また、第一端子部との当接
による第二プローブ要素の後退に伴い弾性変形し、その
弾性復帰力により該第二プローブ要素を第一端子部に向
けて付勢する第二弾性付勢部材を設けるようにできる。
【0024】このようにすることで、第一プローブ要素
と第二プローブ要素とを独立して第一端子部に付勢する
ことができるため、両プローブ要素(第一プローブ要
素、第二プローブ要素)が第一端子部に当接した状態に
おいて当接方向に付勢されることとなる。従って、両プ
ローブ要素と第一端子部との接触状態が良好なものとな
り、それに伴う接触抵抗を低い値にて安定させることが
できる。
【0025】第一測定プローブは、筒状プローブ要素
と、その筒状プローブ要素の内側に同軸的に配置される
ピン状プローブ要素とを含み、それらプローブ要素の一
方が第一プローブ要素とされ、他方が第二プローブ要素
とされるようにできる。
【0026】このようにすることで、筒状プローブ要素
の開口部に例えばPGA(ピングリッドアレイ)基板の
ように、第一端子部がピン状である場合、該第一端子部
としてのピンを筒状プローブ要素の筒内に挿入し位置決
めすることができる。従って、振動等が多少伴う場合に
おいても正確に位置決めできることとなる。
【0027】筒状プローブ要素内に同軸的に配置される
とともに、ピン状プローブ要素を後方側から付勢する第
ニコイルばねと、該第ニコイルばねの外側に同軸的に配
置され、筒状プローブ要素を後方側から付勢する第一コ
イルばねを含み、それら第一コイルばね及び第二コイル
ばねの一方が第一弾性付勢部材として機能し、他方が第
二弾性付勢部材として機能するようにできる。
【0028】このように、第一コイルばね及び第二コイ
ルばねによって筒状プローブ要素、ピン状プローブ要素
を付勢することで両プローブ要素と第一端子部との接触
状態を良好に保つことができる。また、コイルばねによ
って付勢されるため、接触時においてクッション性のあ
るプローブとなる。従って、基板等に生じる衝撃が少な
くなり、品質向上の一助となる。また、筒状プローブ要
素内に第一コイルばねを収容する構造のため、コンパク
トでありプローブ細化にも容易に対応できる。
【0029】ピン状プローブ要素が第一プローブ要素と
され、該ピン状プローブ要素の先端部が第二プローブ要
素たる筒状プローブ要素の先端縁よりも所定量突出して
配置されるようにできる。このようにすることで、ピン
状プローブ要素の当接においてピン先に荷重を集中で
き、ピン状プローブ要素の当接状態を確実なものとする
ことができる。
【0030】一方、ピン状プローブ要素を第一プローブ
要素とする場合には、第二プローブ要素たる筒状プロー
ブ要素の先端面が、軸断面中心側にて引っ込むテーパー
面とされ、ピン状プローブ要素の先端縁位置は、テーパ
面の内縁位置よりも軸線方向において突出して位置する
ように構成できる。
【0031】このようにすることで、第一端子部がピン
状端子である場合には、筒状プローブ要素先端側が広く
形成されるテーパーであるためピンの挿入が容易とな
り、位置決めの精度(筒状プローブ要素と突起状端子と
の当接の精度)が向上する。また、針状プローブ要素の
先端位置がテーパー面の内縁位置より軸線方向に突出し
て位置することで、挿入された突起状端子と筒内に位置
するピン状プローブ要素との当接を確実に接触させるこ
とができる。また、ピン状端子の先端縁が筒状プローブ
要素とのテーパー面との間で周方向に線状の接触形態を
生ずるので、接触不良がより生じにくい。
【0032】ピン状プローブ要素の先端縁位置は、テー
パー面の外縁位置よりも軸線方向において引っ込んで位
置するようにすることができる。このようにすること
で、突起状端子(例えばピン)となる第一端子部を対象
とした場合は、突起状端子が筒内に挿入され、筒状プロ
ーブによって位置決めされた後にピン状プローブ要素が
当接することとなる。従って、当接の際に第一端子部と
第一測定プローブとを一度確実に接触させることができ
る。
【0033】第二測定プローブは、第二端子部との当接
方向を先端側として、先端側が尖鋭に形成されるととも
に、一方が電流通電用プローブ要素とされ、他方が電圧
測定用プローブ要素とされる1対の針状プローブ要素を
含むとともに、それら針状プローブ要素が、先端側に向
かうほど配置間隔が狭幅となるように、当接方向に関し
て互いに逆向きに傾斜した状態にて配置されたものが使
用されるようにすることができる。このようにすること
で、第二測定プローブ先端における針状プローブの間隔
を挟幅とできるため第二測定プローブの当接範囲(当接
幅)を小さくでき、微小な第二端子部を有する場合や、
第二端子部間隔が挟幅の場合においても当接可能とな
る。
【0034】また、本発明は、基板本体の一方の板面上
に、各々半田バンプからなる複数の第二端子部が二次元
的に配列・形成され、他方の板面上に各第二端子部に対
応する複数の第一端子部が二次元的に配列・形成される
とともに、それら第二端子部と第一端子部との互いに対
応するもの同士が、ビアを含む配線ネットにより個別に
接続された構造を有するバンプ付き基板を得る基板形成
工程と、上記基板検査装置を用い、検査対象となる配線
ネットに対応する半田バンプからなる第二端子部に対
し、該半田バンプに所定深さの測定孔が形成されるよう
に、第二測定プローブの先端部をこれに食い込ませる形
にて当接させ、また、その配線ネットに対応した第二端
子部に第二測定プローブを当接させ、その状態にて第二
測定プローブ及び第一測定プローブを介して配線ネット
に対し測定用電流を通電し、その配線ネットの電気抵抗
値の情報を生成する電気抵抗値情報生成工程と、その生
成された電気抵抗値情報に基づいて、配線ネットの良否
に関する検査情報を生成する検査情報生成工程と、その
生成された検査情報が所定の条件を満たす基板のみを選
別する選別工程と、を含むことを特徴とする基板製造方
法を提供する。
【0035】このように、電気抵抗値情報生成工程にて
生成された電気抵抗値情報と参照情報を比較して検査情
報生成工程によって検査情報を生成し、その検査情報が
所定の基板のみを選別する選別工程を含むことで、良
品、不良品の区別等が容易に、かつ正確に行え、高品質
の製品が得られる基板製造方法が実現される。
【0036】さらに、測定孔の深さをd1、半田バンプ
の高さをHとしたときに、d1/Hが0.1〜0.9の
範囲となるように、第二測定プローブを半田バンプに食
い込ませる基板製造方法とすることができる。
【0037】電気抵抗値情報生成工程において、第二測
定プローブを半田バンプに食い込ませた時、半田バンプ
高さに対する孔深さの比率d1/Hがこの範囲より小さ
い場合には、十分な当接状態が維持できず接触抵抗が増
大又は不安定となる可能性があり、この範囲より大きい
場合には半田バンプに生じる負荷が大きくなり基板への
負担が増大する(半田バンプの圧壊、基板配線の断線等
につながる)。従って、この範囲の測定孔を形成するよ
うに第二測定プローブを半田バンプに食い込ませること
で、抵抗値測定を精度高く行うことが可能となり、ひい
ては高品質なバンプ付き基板を提供する基板製造方法と
なる。
【0038】平面視における測定孔の孔開口部の面積を
S1として、バンプ底面積S0に対する比率S1/S0
が0.002〜0.45となるように、第二測定プロー
ブを半田バンプに食い込ませる基板製造方法としてもよ
い。
【0039】この範囲よりも比率S1/S0が小さい場
合には第二測定プローブと半田バンプとの良好な接触状
態とならず、接触抵抗が増大又は不安定となる。また、
この範囲より比率が大きい場合には、外観的に良くない
のみならず、半田バンプの圧壊、あるいは測定孔によっ
てバンプが基板配線の断線等が生じる可能性が高くな
る。従って、比率S1/S0がこの範囲となるように第
二測定プローブを半田バンプに食い込ませる基板製造方
法とすることで、検査精度を保ちつつ、良好な製品を提
供できることとなる。
【0040】第二測定プローブは、半田バンプとの当接
方向を先端側として、先端側が尖鋭に形成される1対の
針状プローブ要素を含むとともに、それら針状プローブ
要素が、先端側に向かうほど配置間隔が狭幅となるよう
に、当接方向に関して互いに逆向きに傾斜した状態にて
配置されたものが使用され、一方が電流通電用プローブ
要素とされ、他方が電圧測定用プローブ要素とされる一
対のプローブ要素を含み、電流通電用プローブ要素の第
二端子部との当接方向における先端と、電圧測定用プロ
ーブ要素の第二端子部との当接方向における距離をLと
し、半田バンプの径Rに対する比率L/Rが0.2〜
0.85である基板製造方法とすることができる。
【0041】第二測定プローブは、半田バンプとの当接
方向を先端側として、先端側が尖鋭に形成される1対の
針状プローブ要素を含むことにより、4端子法等の二本
の端子による抵抗値測定(接触抵抗の影響が極めて軽微
な抵抗値測定)が可能となる。これら端子となる一対の
針状プローブ要素の比率L/Rがこの範囲より小さい場
合、例えば先端部距離Lが短い場合には振動等の物理的
要因による両プローブ要素(電流通電用プローブ要素、
電圧測定用プローブ要素)の絶縁不良(導通)となる可
能性が高く、また、この範囲より大きい場合には両プロ
ーブ要素のいずれか一方又は両方のプローブ要素が当接
すべき半田バンプから外れる可能性が高い抵抗値検査と
なる。従って、比率L/Rをこのような範囲とすること
で良好な当接状態にて固有電気抵抗情報生成工程等が行
え、ひいては高品質な製品を製造可能とする基板製造方
法となる。
【0042】上記基板製造方法において第二測定プロー
ブの食込みにより、半田バンプの少なくとも一部のもの
の表層部に、該半田バンプの表面にそれぞれ開口する1
対の測定孔が形成され、それら一対の測定孔が、平面視
における孔開口部の幾何学的重心間距離として定義され
る孔間距離をrとして、半田バンプの径Rに対する比率
r/Rが0.2〜0.85となるように第二測定プロー
ブを半田バンプに食い込ませるようにしてもよい。
【0043】半田バンプ径に対する孔間距離の比率r/
Rがこの範囲より小さい場合には電流通電用プローブ要
素と電圧測定プローブ要素との完全なる絶縁が困難とな
り(振動等によって両プローブ要素が当接し易くな
る)、この範囲より大きい場合には、第二測定プローブ
における一方の端子が半田バンプ外に外れる可能性が高
くなる。従って、この範囲をとるように測定孔を形成す
ることで、第二測定プローブと半田バンプとの良好な当
接状態にて電気抵抗値情報生成工程等が行えることとな
る。
【0044】第二測定プローブの食込みにより、半田バ
ンプの少なくとも一部のものの表層部に、該半田バンプ
の表面にそれぞれ開口する1対の測定孔が形成され、1
対の測定孔のそれぞれの深さをd2として、半田バンプ
の高さをHとしたときに、d2/Hが0.1〜0.9と
なるように第二測定プローブを半田バンプに食い込ませ
ることもできる。
【0045】例えば、4端子法等によって二本の端子を
半田バンプに当接させて抵抗値測定を行った場合、半田
バンプ高さに対する一対の測定孔の深さの比率d2/H
がこの範囲より小さい場合には、当接する両端子におい
て十分な当接状態が維持できず接触抵抗が増大又は不安
定となる可能性がある。また、この範囲より大きい場合
には半田バンプに生じる負荷が大きくなり基板への負担
が増大する(半田バンプの圧壊、基板配線の断線等につ
ながる)。従って、この範囲の測定孔が形成されるよう
にすることで、バンプ付き基板において電気抵抗値情報
生成工程(例えば4端子法等による抵抗値検査工程)を
良好な状態にて行うことができ、その工程において半田
バンプの形状変化を微小なものとし、品質を保つことが
できる
【0046】1対の測定孔は、それぞれ底に向かうほど
軸断面積を縮小する略V字状の縦断面形状を有するとと
もに、V字底側にて互いに接近するように深さ方向に傾
斜して形成される基板製造方法としてもよい。
【0047】測定孔の底においては軸断面積が縮小され
る略V字状の軸断面形状が形成されるようにすること
で、孔底部においては半田バンプの傷が軽微となり、基
板配線への測定孔の影響を少なくすることができ、配線
の保護等につながる。また、V字底側にて互いに接近す
るように深さ方向に傾斜して形成されるようにすること
で、孔間隔を挟幅にでき、適正な範囲に保つことができ
る。従って、電気抵抗値情報生成工程にて抵抗値検査等
を確実に行いつつ、半田バンプの品質を維持できる。
【0048】上記基板製造方法は、一対の測定孔の平面
視における孔開口部の合計面積をS2として、バンプ底
面積S0に対する比率S2/S0が0.002〜0.4
5となるように、第二測定プローブを半田バンプに食い
込ませるようにすることもできる。
【0049】この範囲よりも比率S2/S0が小さい場
合には、例えば、4端子法等において二本の端子と半田
バンプとの良好な接触状態とならず(二本の端子におい
て半田バンプと良好に導通するための十分な接触面積が
確保できず)接触抵抗が増大又は不安定となる。また、
この範囲より比率が大きい場合には、外観的に良くない
のみならず、半田バンプの圧壊、あるいは測定孔によっ
てバンプが基板配線の断線等が生じる可能性が高くな
る。従って、電気抵抗値情報生成工程においてこの範囲
をとるように第二測定プローブを半田バンプに食い込ま
せることで、検査を確実に行い、かつ高品質なバンプ付
き基板を提供できることとなる。
【0050】また、本発明は、導通検査用プローブを第
二測定用プローブとして半田バンプに対し、第二測定孔
を形成しつつ該プローブを食込み当接させることによ
り、そのときの電気抵抗情報に基づいて対応する配線ネ
ットの導通状態に関する第一検査情報を生成する第一検
査情報生成工程と、その生成された第一検査情報が所定
の条件を満たす基板のみを、良品として選別する第一選
別工程と、その第一選別工程において良品として選別さ
れた基板に対し、1対の針状プローブ要素を第二測定用
プローブとして用い、半田バンプに、該半田バンプの表
面にそれぞれ開口する1対の第一測定孔を形成しつつ、
これらプローブを食込み当接させ、その状態にて一方の
針状プローブを電流通電用プローブ要素として用いて配
線ネットに測定用電流を通電しつつ、他方の針状プロー
ブを電圧測定用プローブ要素として用いることにより配
線ネットへの印加電圧レベルを測定し、当該配線ネット
の固有電気抵抗値を反映した情報を生成する固有電気抵
抗値情報生成手段と、その生成された固有電気抵抗値情
報を、配線ネット毎に個別に定められた参照情報と比較
することにより、当該配線ネットの良否に関する第二検
査情報生成工程と、その生成された第二検査情報が所定
の条件を満たす基板のみを選別する第二選別工程と、を
含む基板製造方法を提供する。
【0051】このように、第一検査情報生成工程と第二
検査情報生成工程を有することで、相乗的に不良品の検
査もれを防止でき、極めて精度の高い不良品の除去が可
能となる。また、導通状態に関する第一検査情報を生成
する第一検査情報生成工程(例えば配線ネットが導通さ
れているか否かを検査する工程としての導通検査工程)
と配線ネットの良否に関する第二検査情報生成工程(例
えば配線ネット毎固有の抵抗値を計測する工程としての
抵抗値検査)が分離した工程とされ、それぞれの工程に
おいて独立して不良品の除去が可能となるため、不良品
の重複検査を削減できることとなる。例えば、導通検査
工程において検出された不良品を第一選別工程にて除去
し、残りの製品についてのみ抵抗値検査工程及び第二選
別工程を行えば良いため、抵抗値検査工程の検査時間を
短縮できることとなる。
【0052】第二検査情報生成工程において、第二測定
孔以外の半田バンプの表面に第二測定プローブを当接さ
せることができる。第一検査情報生成工程による第二測
定孔部分に、第二測定プローブを当接させた場合(例え
ば、第二測定プローブの一方のプローブ要素が第二測定
孔に挿入されたような場合)、当接面が平坦でないため
第二測定プローブが傾斜して当接され、不安定な接触状
態となる。従って、第二測定孔が形成されていない平坦
なバンプ表面において当接すると、安定した接触が維持
される良好な接触状態となり、精度の高い抵抗値測定が
可能な第二検査情報生成工程となる。
【0053】さらに本発明は、基板本体の一方の板面上
に、各々半田バンプからなる複数の第ニ端子部が二次元
的に配列・形成され、他方の板面上に各第ニ端子部に対
応する複数の第一端子部が二次元的に配列・形成される
とともに、それら第一端子部と第二端子部との互いに対
応するもの同士が、ビアを含む配線ネットにより個別に
接続された構造を有し、かつ、半田バンプの少なくとも
一部のものの表層部に、該半田バンプの表面に開口する
所定深さの測定孔が形成されていることを特徴とするバ
ンプ付き基板を提供する。
【0054】このように、半田バンプに形成される測定
孔を所定深さとすることで、半田バンプにおいて固有電
気情報生成工程が正常に行われたか否かを確認できる指
標となる。例えば、測定孔形成後においてバンプ表面を
検査(例えば、特許第2881146号等に示される検
査方法を用いる)し、測定孔が形成されていなければ測
定が異常であったととして再検査、又は製品除去等をす
ることができ、加えて検査状態の不具合をも検知できる
(検査装置、基板、検査環境等、検査に関連する要素の
いずれかに検査の異常を誘発する原因が存在するという
ことが判明する)こととなる。なお、形成される測定孔
が所定深さにて形成されていない場合には異常であると
判断するようにもできる。
【0055】上記バンプ付き基板は、測定孔の深さをd
1、バンプの基板表面からの高さをHとしたときに、d
1/Hが0.1〜0.9の範囲にて調整されるようにし
てもよい。半田バンプ高さに対する孔深さの比率d1/
Hがこの範囲より小さい場合には、十分な当接状態が維
持できず接触抵抗が増大又は不安定となる可能性があ
り、この範囲より大きい場合には半田バンプに生じる負
荷が大きくなり基板への負担が増大する(半田バンプの
圧壊、基板配線の断線等につながる)。従って、この範
囲の測定孔が形成された場合には良好な検査状態にて検
査が行われたことを示し、そうでない場合は検査状態の
異常を示すため、測定孔によって検査状態の異常を検知
するすることができる。
【0056】平面視における測定孔の孔開口部の面積を
S1として、バンプ底面積S0に対する比率S1/S0
が0.002〜0.45の範囲となるようにバンプ付き
基板を形成してもよい。
【0057】この範囲よりも比率S1/S0が小さい場
合には第二測定プローブと半田バンプとの良好な接触状
態とならず、接触抵抗が増大又は不安定となる。また、
この範囲より比率が大きい場合には、外観的に良くない
のみならず、半田バンプの圧壊、あるいは測定孔によっ
てバンプが基板配線の断線等が生じる可能性が高くな
る。従って、比率S/S0がこの範囲となっていれば良
好な検査が行われたことを示すため、測定孔によって検
査の良否を判断することができる。
【0058】さらに上記バンプ付き基板において、測定
孔は、半田バンプの表面にそれぞれ開口する1対の測定
孔が形成されるようにすることができる。このように、
一対の測定孔が形成されるバンプ付き基板とすること
で、例えば4端子法等の2本の端子を半田バンプに当接
させる抵抗値測定法を用いた場合、その二本の端子が良
好に当接したかを判断できる。例えば、抵抗値測定完了
時に、形成されるべきバンプにおいて一対の測定孔が形
成されていない場合には、抵抗値測定が異常状態であっ
たということが確認でき、そのバンプは抵抗値測定検査
が不十分であるということが判明する。従って、測定が
異常であったととして再検査、又は製品除去等をするこ
とができ、加えて検査状態の不具合をも検知できる(検
査装置、基板、検査環境等、検査に関連する要素のいず
れかに検査の異常を誘発する原因が存在するということ
が判明する)こととなる。
【0059】さらに、1対の測定孔のそれぞれの深さd
2、半田バンプの高さをHとしたときに、d2/Hが
0.1〜0.9の範囲にて調整されるようにできる。4
端子法等によって二本の端子を半田バンプに当接させて
抵抗値測定を行った場合、半田バンプ高さに対する一対
の測定孔の深さの比率d2/Hがこの範囲より小さい場
合には、当接する両端子において十分な当接状態が維持
できず接触抵抗が増大又は不安定となる可能性がある。
また、この範囲より大きい場合には半田バンプに生じる
負荷が大きくなり基板への負担が増大する(半田バンプ
の圧壊、基板配線の断線等につながる)。従って、この
範囲の測定孔が形成されるようにすることで、バンプ付
き基板において抵抗値測定(4端子法等)が精度高く行
われたことを証明でき(証明するマークを半田バンプに
形成することができ)、品質管理上有用なものとなる。
【0060】平面視における一対の測定孔の孔開口部の
それぞれの合計の面積をS2として、バンプ底面積S0
に対する比率S2/S0が0.002〜0.45となる
ようにバンプ付き基板を形成してもよい。この範囲より
も比率S2/S0が小さい場合には、例えば、4端子法
等において二本の端子と半田バンプとの良好な接触状態
とならず(二本の端子において半田バンプと良好に導通
するための十分な接触面積が確保できず)接触抵抗が増
大又は不安定となる。また、この範囲より比率が大きい
場合には、外観的に良くないのみならず、半田バンプの
圧壊、あるいは測定孔によってバンプが基板配線の断線
等が生じる可能性が高くなる。従って、この範囲をとる
測定孔は良好な検査状態が行われたことの証明となり、
このような測定孔を有する半田バンプとすることで、品
質管理に寄与することとなる。
【0061】さらに、測定孔には、一対の測定孔として
の第一測定孔と、該第一測定孔とは別の第二測定孔と、
が含まれるようにできる。このように、一対の測定孔
と、それとは別の第二測定孔が形成されるようにするこ
とで、別々の検査工程(例えば、配線ネットの導通状態
の検査工程、及び配線ネットにおける固有抵抗値の検査
工程)が半田バンプにて行われたことの証明となる。従
って、一方でも測定孔の形成が不十分であれば、当該半
田バンプは検査工程を正常に通過していないものと判断
でき、第一の測定孔及び第二の測定孔はその判断の指標
としての価値を有することとなる。
【0062】また、第二測定孔は、第一測定孔よりも孔
開口部の面積及び深さが、いずれも大きい単一の孔部と
なるようにバンプ付き基板を形成することができる。こ
のように差をもたせて形成することで、第一測定孔と第
二測定孔とを検査終了後に明確に区別できることとな
り、各々の工程の当接状態が把握できることとなる。
【0063】平面視における第一測定孔及び第二測定孔
の孔開口部のそれぞれの面積の合計をS3として、バン
プ底面積S0に対する比率S3/S0が0.002〜
0.45となるようにバンプ付き基板を形成してもよ
い。この範囲よりも比率S3/S0が小さい場合には、
第一測定孔、又は第二測定孔を形成する工程の少なくと
もいずれか一方の工程において異常な当接となったこと
を示すこととなり、測定孔によって検査の異常を検知で
きる。また、この範囲より比率が大きい場合には、外観
的に良くないのみならず、半田バンプの圧壊、あるいは
測定孔によってバンプが基板配線の断線等が生じる可能
性が高くなる。従って、この範囲をとる測定孔は良好な
検査状態が行われたことの証明となり、このような測定
孔を有する半田バンプによって検査の確認ができること
となる。
【0064】平面視における第一測定孔のそれぞれの孔
開口部の幾何学的重心間距離として定義される孔間距離
をrとして、半田バンプの径Rに対する比率r/Rが
0.2〜0.85の範囲をとるように形成してもよい。
【0065】半田バンプ径に対する孔間距離の比率r/
Rがこの範囲より小さい場合には電流通電用プローブ要
素と電圧測定プローブ要素との完全なる絶縁が困難とな
り(振動等によって両プローブ要素が当接し易くな
る)、この範囲より大きい場合には、第二測定プローブ
における一方の端子が半田バンプ外に外れる可能性が高
くなる。従って、この範囲をとる測定孔は良好な検査状
態が行われたことの証明となり、このような測定孔を有
する半田バンプによって検査の確認ができることとな
る。
【0066】1対の測定孔が、それぞれ底に向かうほど
軸断面積を縮小する略V字状の縦断面形状を有するとと
もに、V字底側にて互いに接近するように深さ方向に傾
斜して形成されるようにバンプ付き基板を形成できる。
【0067】測定孔の底においては軸断面積が縮小され
る略V字状の軸断面形状が形成されるようにすること
で、孔底部においては半田バンプの傷が軽微となり、基
板配線への測定孔の影響を少なくすることができ、配線
の保護等につながる。また、V字底側にて互いに接近す
るように深さ方向に傾斜して形成されるようにすること
で、孔間隔を挟幅にでき、適正な範囲に保つことができ
る。従って、このように形成される測定孔は良好な検査
状態が行われたことの証明となり、このような測定孔を
有する半田バンプによって検査の確認ができることとな
る。
【0068】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を参照しつつ説明する。抵抗値検査装置1
(以下、単に検査装置1とも言う)は、被抵抗検査体と
しての基板本体14(以下、単に基板14とも言う)の
一方の板面上(図1においては基板裏面)において複数
の第一端子部が2次元的に配列・形成され、他方の板面
上(図1においては基板表面)にその第一端子部に対応
する第二端子部としての半田バンプ6が二次元的に配列
・形成されて備えられている。そして、第一端子部と第
二端子部としての半田バンプ6との互いに対応するもの
同士が、基板に形成されるビアを含む配線ネットにより
個別に接続された構造を有している。この複数の第一端
子部としては、例えばランドグリッドアレイ(以下、単
にLGAとも言う)であればランド、ピングリッドアレ
イ(以下、単にPGAとも言う)であればピンが備えら
れる。
【0069】被検査対象とされる基板本体14の構成例
としては図22及び図23に示されるようなものが挙げ
られる。図22には平面図、図23には断面構造を示し
その構造について以下に説明する。基板14は例えば約
25mm角、板厚約1mmであり、以下のような構造を
なす。即ち、耐熱性樹脂板(例えばビスマレイミド−ト
リアジン樹脂板)や繊維強化樹脂板(例えばガラス繊維
強化エポキシ樹脂)等で構成されたいた状のコア材80
の両表面に、所定のパターンにコア配線パターン層7
3,74がそれぞれ形成される。これらコア配線パター
ン層73,74はコア材80の表面の大部分を被覆する
ように形成され、電源層又は接地層として用いられるも
のである。他方コア材80には、ドリル等により穿設さ
れたスルーホール78が形成され、その内壁面にはコア
配線パターン層73,74を互いに導通させるスルーホ
ール7導体76が形成されている。また、スルーホール
78はエポキシ樹脂等の樹脂製穴埋め材により充填され
ている。
【0070】また、コア配線パターン層73,74の上
層には、感光性エポキシ樹脂等の樹脂により第一ビルド
アップ層がそれぞれ形成されている。さらに、その表面
にはそれぞれ第一配線パターン層70,71がCuメッ
キにより形成されている。なお、コア配線パターン層7
3,74と第一配線パターン層70,71とはそれぞれ
ビア導体により層間接続がなされている。同様に、第一
配線パターンの上層には感光性エポキシ樹脂等の樹脂に
より第二樹脂ビルドアップ層がそれぞれ形成されてい
る。さらに、その表面にはそれぞれ第二配線パターン層
82,84がCuメッキにより形成されている。これら
第一配線パターン層70,71と第二配線パターン層8
2,84とも、それぞれビア導体により層間接続がなさ
れている。なお、コア配線パターン、第一配線パターン
層70,71及び第二配線パターン層82,84の各表
面は、上層の樹脂層との密着強度を上げるために表面粗
化処理(例えば化学的な処理に基づくもの)が施されて
いる。
【0071】さらに、第二樹脂ビルドアップ層上には第
二配線パターン層82,84と導通する下地導電性バッ
ド90が多数設けられている。これら下地導電性バッド
90は、無電解Ni−Pメッキ及びAuめっきにより基
板14ほぼ中央部分に正方形状に配列し、各々その上に
形成された半田バンプ6とともにチップ搭載部を形成し
ている。半田バンプ6は径133μm、高さ33μmで
ある。また、第二配線パターン層84は外部接続端子と
してのランドとして用いられる。このように、多数の配
線が組み込まれたパッケージ基板において、配線(例え
ば、半田バンプ6から対応するランドまでの基板内部配
線)毎に固有抵抗値を有して配線ネットが形成されるこ
ととなるため、その配線ネットが正常に形成されている
か否かを検査装置1によって検査することとなる。
【0072】上記装置1は上記構成例に示されるような
基板14の配線ネットを両面から挟んで接触するよう
に、各板面ごとに当接する抵抗センサ端子としてプロー
ブ(第一測定プローブ、第二測定プローブ)を有する。
そして、後述する位置調整手段による位置調整がされ、
基板14の特定位置(基板14におけるいずれかの半田
バンプ6)に設定可能とする位置調整手段を一方側(図
1においては上面側)に有する。その検査位置は基板上
面において形成され配線ネットに接続される複数の第二
端子部としての半田バンプ6のいずれかが位置調整手段
によって選択され、その選択された半田バンプ6と第二
測定プローブ42が当接されることとなる。
【0073】また、他方側(図1においては基板14下
面側)には、基板14に備えられる第一端子部(例え
ば、ランド、ピン等)に当接可能とされる第一測定プロ
ーブ10が複数配置されている。各第一測定プローブ1
0は基板一方側(第一測定プローブ10側)に形成され
た第一端子部(例えば、ランド、ピン等)に対応した位
置において、基板側に突出して備えられ、第一測定プロ
ーブ群13を形成している。そして、後述する接近・当
接手段によって、第一測定プローブ群13における一部
又は全部の第一測定プローブ10と、それに対応する第
一端子部は当接し、当接位置においてはその第一端子部
を末端にもつ基板内配線と第一測定プローブ10との導
通が可能となる。
【0074】そして、第一測定プローブ10と第一端子
部の一部又は全部とが当接した状態において、その一部
又は全部の当接位置に対応する第二端子部位置(対応す
る半田バンプ6の位置)を第二測定プローブ42が選択
して当接することで、第二測定プローブ42とそれに対
応する基板内配線が第一測定プローブ10を介して電気
的に導通し、両プローブ間が電気的に導通可能となり第
二検査情報生成工程としての抵抗値検査を行うことがで
きる。
【0075】また、第二測定プローブ42及び第一測定
プローブ10は、4端子抵抗測定法におけるプラス端子
又はマイナス端子のいずれか一方の端子及び他方の端子
として被抵抗測定体となる基板14を挟んで配置され
る。そして、上下各プローブごとに、電流通電用プロー
ブ要素としてのソース端子と、及び電圧測定用プローブ
要素としてのセンス端子とを有する。その2つのプロー
ブは、絶縁体によるコーティング等により絶縁処理が施
されることによって互いに絶縁されている。そして上下
各プローブに備えられたソース端子、及びセンス端子に
はそれぞれ電流通電用配線21、及び電圧測定用配線2
2としての導線が上下においてそれぞれ接続され、4端
子抵抗測定等が可能となる回路構成をとる。この回路構
成は、上下においてそれぞれ備えられるソース端子が電
流通電用配線を介して測定装置26の内部に備えられた
測定用定電流電源48(図14参照)に接続され、セン
ス端子は電圧測定用配線を介して測定装置26内の電圧
測定装置50(図14)に接続されて4端子抵抗測定等
の抵抗測定を行う。
【0076】第一測定プローブ10が後述する接近・当
接手段によって移動されて、基板と当接する場合、第一
測定プローブ10は図2に示されるように第一端子部と
してのランド9に対応して位置するため、そのランド9
に当接することとなる。そして、接触開始時において、
第一センス端子10bの先端が、基板14によってラン
ド9位置で押下され、後述する付勢手段による付勢力に
抗して第一のソース端子10a内に移動する。所定距離
押下されると、第一センス端子10bの先端位置が第一
ソース端子10aにおける開口端に至り、その時点で第
一ソース端子10aがランド9に当接することとなる。
即ち、基板14における第一端子部としてのランド9
は、それぞれ付勢手段によって当接方向に付勢力を与え
られ互いに電気的に絶縁されている2つのプローブ(第
一ソース端子10a、第一センス端子10b)と個々に
同時に接触し、両プローブと導通可能となる。このよう
な作用をもたらす第一測定プローブ10の内部構成につ
いて以下に説明する。
【0077】図4には第一測定プローブ10の一例にお
ける拡大図を示し、図5(a)にはその断面図を示す。
図4の第一測定プローブ10は先端を針状に突出する導
電性を有するピン状プローブ要素としての第一センス端
子10bと、筒状に形成され、第一センス端子10bと
摺動可能に嵌合し導電性を有する筒状プローブ要素とし
ての第一ソース端子10aが備えられている。そして、
第一センス端子10bと、第一ソース端子10aは互い
の接触部分において絶縁体によってコーティング等の絶
縁処理が施され、互いに電気的に絶縁されている。そし
て、第一センス端子10bは基板方向に付勢可能とする
付勢手段として導電性を有する第二弾性付勢部材として
の第二コイルばね17が備えられ、さらに、第一ソース
端子10aにも基板方向に付勢可能とする付勢手段とし
て導電性を有する第一弾性付勢部材としての第一コイル
ばね16が備えられている。第一センス端子10bは第
二コイルばね17と導通可能に接続され、さらにその第
二コイルばね17は、導電性を有する土台部28と電気
的に絶縁された端子18に導通可能に接続される。従っ
て第一センス端子10bと電圧測定用配線22とは導通
可能となり、第一センス端子10bに導通可能に接続さ
れる要素(第二弾性付勢部材17、端子18等)は電圧
測定用配線22の一部を構成することとなる。
【0078】また、第一ソース端子10aの下端におい
ては付勢手段としての導電性を有する第一弾性付勢部材
としての第一コイルばね16が導通可能に接続され、そ
の第一コイルばね26の他端は導電性を有する材質(た
とえば、銅等)によって形成された導電性を有する土台
部28に導通可能に接続されている。従って、第一ソー
ス端子は土台部28を介して電流通電用配線21とも導
通可能となる。さらに、第一コイルばね16と第二コイ
ルばね17は電気的に絶縁される(絶縁体によるコーテ
ィング等によって絶縁処理を施してもよい)。なお、第
一ソース端子10aに導通可能に接続される要素(第一
弾性付勢部材16、土台部28)は電流通電用配線21
の一部を構成する要素となる。
【0079】そして、第一測定プローブ10が基板14
の第一端子部(図5(b)においてはランド9)に当接
する場合、第一センス端子10bの先端、及び第一ソー
ス端子10aの先端が共に当接した状態で、両プローブ
に接続される弾性付勢部材(第一及び第二コイルばね1
6、17)の付勢力に抗してそれぞれ独立に所定距離押
下される。そして、抵抗値測定を行うときには、両プロ
ーブは共に基板に備えられる第一端子部(例えば図5
(b)におけるランド9)と当接した状態において、そ
れぞれ独立に当接方向に付勢される。また、第一ソース
端子10a及び第二センス端子10bは第一端子部と当
接する先端部(第一センス端子10bでは針状部の先
端、第一ソース端子10aでは開口端)においてプロー
ブ本体を構成する導電性物質(例えば銅等)が露出さ
れ、当接時においては第一端子部と両端子はそれぞれ導
通可能となっている。なお、両端子においては第一端子
部との接触部を基点として各配線までの間はそれぞれ独
立に導通可能とされるが、この間においては絶縁処理等
によって両端子及びそれに付随する要素(コイルばね
等)は電気的に絶縁される。
【0080】図2に示されるように、基板14の各第一
端子部に当接する複数の第一測定プローブ10は、第一
センス端子10bと導通する電圧測定用配線22がプロ
ーブごとに接続される。そして、各プローブにおける第
一ソース端子10aと導通する導電性の土台部28にお
いて全ての第一ソース端子10aと導通する共通結線と
なっており、その共通結線に電流通電用配線21が接続
されることとなる。また、各端子18に接続される電圧
測定用配線22は図1に示されるように基板14の別位
置に備えられた補助端子保持板25において下面側に備
えられた複数の下部補助端子33に接続されている。電
圧測定用配線22の下部補助端子33に接続する位置は
基板14において導通される位置と対応して備えられ
る。即ち、基板14の第一端子部の配置構成と同配置、
又はその配置構成と関連し得る配置をとって補助端子保
持板25上に展開される。なお、本実施例においては、
同配列構成として対応させている。
【0081】図3においては、被抵抗測定体としての基
板14の取り付け方法について説明する。図示しないワ
ーク取付機構によって基板14はワーク設置台34の所
定位置においてその基板14が嵌まり合うよう形成され
た凹部に載置されることで、ワーク設置台34上におい
て位置決めされる。そして、ワーク設置台34が嵌合可
能となるよう凹部が形成された治具36において、ワー
ク取付機構機構によってワーク設置台34が載置され
る。ワーク設置台34は治具36上に固定される第一測
定プローブ群13の各プローブ位置に対応して孔41が
形成され、ワーク設置台34を治具36上に載置する時
には、その孔41にそれぞれ対応する第一測定プローブ
10が挿入される。
【0082】挿入された各プローブは土台部28から各
プローブ先端までの突出長さが孔の長さよりも長く形成
されているため、ワーク設置台34の治具36へ取付時
において第一測定プローブ群13が孔41を貫通し、そ
の先端(図4における第一センス端子10bの針状部先
端)が基板14において形成される第一端子部(ランド
9)に接触する。なお、ワーク取付機構においてはワー
ク設置台34及び基板14を治具36方向に付勢する付
勢手段が備えられ、その付勢手段例として本実施例で
は、治具36下部を減圧状態とし、ワーク設置台34と
治具36との間の空気を治具36に形成された吸気孔3
8、及び土台部28において形成された吸気孔40を通
して吸引するような真空引き装置が備えられる。この真
空引き装置によってワーク設置台34及び基板14は吸
引され、治具36及び第一測定プローブ群13方向に付
勢力を与えられる。このように、治具36方向にワーク
設置台34が付勢されることにより、第一端子部(ラン
ド9)は第一測定プローブ10の先端と当接した後、引
き続いて第一測定プローブ10先端部を押下すること
で、図5(b)に示されるように第一センス端子10
b、第一ソース端子10aが共に第一端子部(ランド
9)方向に弾性付勢部材によって付勢されてその第一端
子部(ランド9)と当接した状態となる。
【0083】第一測定プローブ形状においては図6に示
されるような形状をとることもできる。図6には基板1
4下面においてピン12が突出するピングリッドアレイ
(以下、単にPGAとも言う)が示されており、第一測
定プローブ10はピン12を先端部における凹みに挿入
して位置決めする形態となる。図9に示されるように、
第一センス端子10bは第一ソース端子10aと摺動可
能に嵌合し、両端子10a、10bはホルダー11内に
て独立して上下動可能とされている。第一ソース端子1
0aは筒状に形成され、先端面において軸断面中心側に
て引っ込むテーパー面を有する。そして、第一センス端
子10bは先端部が尖鋭に形成され、その先端部は第一
ソース端子10aの開口端近傍に位置する。
【0084】図9に示されるように、第一センス端子1
0bの先端が第一ソース端子10aの上端に位置するよ
うに両プローブの上端を揃えてもよいが、第一ソース端
子10aの先端が第一センス端子10bの先端よりも僅
かに被検査体側に近接する位置としてもよい。即ち、ピ
ン状プローブ要素としてのセンス端子10bの先端縁位
置は、筒状プローブ要素としての第一ソース端子のテー
パ面の外縁位置よりも軸線方向において引っ込んで位置
するようにできる。このようにすると、第一端子部とし
てのピン12が第一ソース端子10aの凹部に挿入され
て横方向のズレが拘束された後、第一センス端子10b
のテーパー面がピン12の先端面外縁に当接することと
なるため接触面積を大きくできるとともに、ピンのズレ
防止がなされ第一測定プローブ10のピンに対する位置
決めの精度が向上する。さらに、ピン状プローブ要素と
して第一センス端子10bの先端部が筒状プローブ要素
としての第一ソース端子10aの先端縁よりも所定量突
出して配置されるようにしてもよい。このようにするこ
とで、ピン状プローブ要素の当接においてピン先に荷重
を集中でき、ピン状プローブ要素の当接状態を確実なも
のとすることができる。
【0085】図10及び図11には図9に示される形状
をとる第一測定プローブ10の内部構成について示して
いる。図4及び図5に示される内部構成と同様に、第一
ソース端子10aは第一の弾性付勢部材としての導電性
を有する第一コイルばね16の一端において導通可能に
接続され、その第一コイルばね16の他端には導電性を
有する共通結線としての土台部28が接続されている。
また、図11に示されるように、第一ソース端子10a
と摺動可能に嵌合する第一センス端子10bにも第二の
弾性付勢部材としての導電性を有する第二コイルばね1
7が接続され、さらに第二コイルばね17の他端には電
圧測定用配線22と導通する端子18が接続される。従
って、第一センス端子10bは電圧測定用配線22と導
通可能となっている。そして、図11に示されるように
ピン12が第一測定プローブ10と当接し、第一ソース
端子10a及び第一センス端子10bが所定量押下され
た場合には、第一、第二コイルばね16、17によって
各端子10a、10bはピン12方向に付勢され、その
付勢された状態でピン12と第一測定プローブ10の当
接状態が維持されることとなる。このように当接するこ
とで、第一端子部としてのピン12と第一測定プローブ
10との良好な導通が可能となり、接触抵抗が低い値に
て安定することとなる。
【0086】また、図8にはこのようなピン12を有す
る基板14(図6参照)の取り付け方法例について示し
ている。図3の場合と同様に、図示しないワーク取付機
構によって基板14はワーク設置台34の所定位置にお
いてその基板14が嵌まり合うよう形成された凹部に載
置されることで、ワーク設置台34上において位置決め
され、さらに、ワーク設置台34が嵌合可能となるよう
凹部が形成された治具36において、ワーク取付機構機
構によってワーク設置台34が載置される。ワーク設置
台34は、治具36上に固定される第一測定プローブ群
13の各プローブ位置及び基板14から突出するピン1
2の位置に対応して孔41が形成され、治具36設置前
においては図8に示されるように、ピン12が対応する
各孔41に挿入された状態で設置される。そして、ワー
ク設置台34を治具36上に載置する時には、その孔4
1にそれぞれ対応する第一測定プローブ10が挿入さ
れ、前述したように(図10、図11参照)第一測定プ
ローブ10とピン12が当接することとなる。また、ワ
ーク設置台34及び基板14の治具36上への設置は、
図3における設置と同様に真空引き装置等の付勢手段に
よってワーク設置台34及び基板14に治具36方向へ
の付勢力を与えることとしている。
【0087】また、第一測定プローブ群をマトリックス
状に配置することで、一定の外部端子マトリックス(図
6においてはピン間隔)を有する基板において共用でき
る汎用性の高いものとなる。ここで言う一定の外部端子
マトリックスを有する基板とは、基板に備えられる外部
端子が所定のマトリックスを基準としその格子点上のみ
に存在するような基板を意味する。なお、所定のマトリ
ックスとは、プローブ群によって構成されるプローブの
存在位置(プローブによる検査位置)を格子点とするマ
トリックスである。同一のマトリックスにおける格子点
に外部端子が位置するものの、僅かに外部端子存在位置
が違うような複数種の基板の場合、例えば、図6に示さ
れるピン配列をとる基板14に対し、図7(a)に示さ
れるような、基準となるピン配列は同じであるものの一
部においてピン存在位置が異なる基板14でも共用でき
る。
【0088】このように、基準となるマトリックスをも
って第一プローブ群13が構成されるため、そのマトリ
ックスの格子点上に配置される第一端子部は網羅でき、
格子点の一部において第一端子部が配置されないような
場合でも、配置される第一端子部がマトリックス上にあ
ればその第一端子部においては第一測定プローブ群13
を共用できることとなる。別例を挙げると、同一のマト
リックス構成をとるものであれば、図7(b)のように
ピン12の配置位置が図6又は図7(a)とは異なる場
合でもこれらと第一測定プローブ群13を共用できるこ
ととなる。従って、汎用性の高いものとなり、検査コス
ト、製造コストの削減の一助となる。なお、ここで言う
マトリックスとは、所定数の行、及び列を有する長方形
又は正方形配列としてもよいが、これに限定されるもの
ではない。第一端子部位置が異なる種々の基板におい
て、その第一端子部を網羅する第一測定プローブ群を構
成するようにすれば、それら基板において共用できる第
一測定プローブ群となり、汎用性をもたせることができ
る。
【0089】次に検査装置における第二測定プローブ4
2及び補助測定プローブ27の位置調整方法の一例につ
いて説明する。図12にはその装置構成についてのブロ
ック図を示している。検査装置には入出力信号の制御等
をおこなうCPU101、検査プログラム等が格納され
るROM102、検査データ等を記憶するRAM103
を有し、更に、設定等を入力するマウス、キーボード等
の入力装置104、検査結果等を出力するディスプレ
ー、プリンター等の出力装置105、検査結果等を記憶
する外部記憶装置106を有している。また、検査装置
1における抵抗測定を可能とする測定装置26、測定装
置26からの測定データをデジタル化するA/D変換器
111、第二測定プローブ42の位置調整を可能とする
位置調整手段112、ワークとしての基板を治具に設置
するワーク取付機構115が備えられている。
【0090】検査が開始されると、ROM102に格納
される検査プログラムに従って指示が出され、CPU1
01がワーク取付機構に115にワークの設置の信号を
出し、ワークがワーク保持板34上に設置され、前述し
た真空引き装置等の付勢手段によってワーク保持板34
が治具36方向に付勢される。そして、CPU101か
らの信号を受けて位置調整手段112が駆動されること
となる。この時、サーボ駆動ユニットを介してX、Y、
Zの正負方向に移動可能とされる各方向の駆動モーター
44、45,46を所定の位置に駆動させることとな
る。なお、この時、治具36に設置された検査開始前の
ワークをCCDカメラ等の撮像装置によって画像を取り
込み、取得画像と登録画像(CADデータ等によって予
め登録され、基板の基準形状、基板の基準中心座標等の
情報を有する画像)とを比較することによって位置補正
を行う。X駆動モータ44及びY駆動モータ45はその
位置補正が考慮された中心位置座標を基準として所定の
方向に移動される。
【0091】図13に示されるように、第二測定プロー
ブ42はその駆動モーターによってXYZの正負方向に
移動可能とされ、X駆動モータ44、Y駆動モータ45
によって基板14平面における検査位置に対応させて平
面的に移動させた後、Z駆動モータ46によって基板1
4に接近・離間する。
【0092】位置調整手段によって移動される第二測定
プローブ42が接触する検査位置は、基板上面における
第二端子部が存在する位置であって、かつ基板14内に
形成される基板内配線(配線ネット)によって下部に備
えられる第一測定プローブ10と導通可能とされる位置
が指定される。その指定された位置に第二測定プローブ
42は位置調整手段によって移動されることとなる。ま
た、その指定する検査位置は基板14上に存在する複数
の第二端子部(例えば複数の半田バンプ6)からランダ
ムに選択するようにしてもよいし、予め決められた検査
位置(決められた半田バンプ6)を測定するようにして
もよい。また、補助測定プローブ27においても同様の
位置調整方法によって補助端子保持板25の測定配線ネ
ットに対応する補助端子位置を選択し補助測定プローブ
27が当接することとなる。このように、第二測定プロ
ーブ42及び補助測定プローブ27が測定配線ネットに
対応した端子を選択し、配線ネットに生じる抵抗値を測
定装置26(図1)にて測定することとなる。
【0093】次に、基板14、第二測定プローブ42、
第一測定プローブ10及び検査装置26、補助端子保持
板25等の回路構成について説明する。図14は図1に
示される検査装置の回路構成を簡易的に示したものであ
る。図14では第一端子部としてのランド9が基板14
に複数設けられ第一端子部群を形成している。そして、
第一端子部には第一測定プローブ10が当接し、導通可
能とされており、各第一測定プローブ10に備えられる
電流通電用プローブ要素としての第一ソース端子10a
は電流通電用配線21によって共通結線とされる。その
電流通電用配線21は測定用定電流電源48の一方の端
子に接続され、他方の端子においても電流通電用配線2
1が接続され、さらにその配線には第二測定プローブ4
2における電流通電用プローブ要素としての第二ソース
端子42aが接続される。このようにして、配線される
ことで、被抵抗測定部としての基板内部配線7に定電流
を流している。
【0094】そして、第二測定端子としての複数の半田
バンプ6のうち、第二測定プローブ42によって選択さ
れた位置(図14においては右端の半田バンプ8)にお
いて、電圧測定が可能となるように、電圧測定用プロー
ブ要素(第一センス端子10b、第二センス端子42
b)が第一及び第二端子部(ランド9、半田バンプ6)
にそれぞれ当接する。なお、第一センス端子10bから
の電圧測定用配線22は、補助端子32及び33とその
間の結線、及び補助プローブ27等を介して電圧測定装
置50に接続され、さらに、第二センス端子42bから
の電圧測定用配線22は同じく電圧測定装置50に接続
される。このように電流通電用配線21等による電流通
電用回路、電圧測定用配線22等による電圧測定用回路
が構成されることで被抵抗測定部としての基板内部配線
7(配線ネット)の4端子測定法等の抵抗測定が可能と
なる。
【0095】なお、本検査装置においては第二測定プロ
ーブ42と補助プローブ27は位置調整手段によって位
置調整されて、それぞれ対応する端子に当接される。し
かしながら、図15に示されるように、誤った結線とな
ってしまった場合(図15では補助プローブ27が正し
くはA1の端子に接続するはずが誤ってB1に接続され
た例を示す)、測定される抵抗は測定すべき第一、第二
測定プローブ10、42間(図15においてはA1部
分)の抵抗値に加え、不必要な抵抗要素(矢印60a部
分のプローブ間配線を電流が流れる時のセグメント43
における抵抗、矢印60b部分を電流が流れる時の端子
とプローブとの接触抵抗等)が加算されてしまう。この
場合、セグメント43における抵抗、及びB1位置のラ
ンド9におけるプローブ10との接触抵抗は不安定であ
り、且つ全体の抵抗値の大半を占める値となる。このよ
うな場合、抵抗測定位置(図15ではA1位置)の基板
内部配線7の不具合等よるものなのか、それとも結線情
報が間違っているのか(第二測定プローブ42と補助プ
ローブ27が対応する位置でないのか)測定値からは判
断が困難となる。そこで、図16に示されるような回路
構成とし、漏洩電流抑制手段をもって問題を解消するこ
とができる。以下にその説明をする。
【0096】図16に示されるように、第一測定プロー
ブ10に接続される共通結線において、プローブ間配線
となるセグメント43において、その配線セグメント4
3への測定用電流の漏洩を抑制する漏洩電流抑制手段と
しての抵抗体46を備えている。この抵抗体46は基板
内部配線7の抵抗値の参照情報よりも十分に大きい値を
有するものする(プローブと端子との間に生じる接触抵
抗より十分に大きくする)。そして、図16に示される
ように、互いに異なる配線ネットに第二測定プローブ4
2と補助測定プローブ27とを誤って接続した場合に
は、漏洩電流抑制手段となる抵抗体46によって測定用
電流の配線セグメント46への漏洩(矢印60a方向へ
の電流の漏洩)が抑制され、測定される抵抗値は参照情
報よりも十分に大きいものとなる(即ち、測定される抵
抗値の大半が抵抗体46によるものとなる)。なお、漏
洩電流抑制手段に抵抗体を用いずにダイオード、ダイア
ック等の素子を用いて行ってもよい。
【0097】図17には第二測定プローブ42の形状に
ついて示す。第二測定プローブ42は半田バンプ6との
当接方向(図17における図面下方向)を先端側とし
て、先端側が尖鋭に形成されるとともに、一方が電流通
電用プローブ要素としての第ニソース端子42a、他方
が電圧測定用プローブ要素としての第二センス端子42
bとして、一対の針状プローブ要素として第二測定プロ
ーブ42とされる。そして、それら針状プローブ要素は
先端側を接近して配置される(なお、それら針状プロー
ブ要素が、先端側に向かうほど配置間隔が狭幅となるよ
うに配置しても良い)。
【0098】そして、針状プローブ要素としての第二ソ
ース端子42a及び第二センス端子42bは第二端子部
との接近・離間方向に移動可能とされ、その移動可能方
向に付勢する付勢手段としての弾性部材49(例えばコ
イルばね)が備えられる。そして、前述した位置調整手
段によって半田バンプ6当接した第二測定プローブ42
の各端子(第二ソース端子42a、第二センス端子42
b)は半田バンプ6との当接方向に付勢された状態にて
当接状態が維持される。なお、第二ソース端子42a及
び第二センス端子42bは半田バンプ6との当接位置
(針状部の先端近傍)以外においては絶縁体によるコー
ティング等の絶縁処理がなされ、互いに絶縁されてい
る。このように、先端側が互いに接近した状態にて配置
されることで、第二端子部(例えば、半田バンプ6)の
端子間隔、端子面積の小さいものでもソース端子及びセ
ンス端子がともに接触可能となり、4端子抵抗測定法等
を可能とすることができる。
【0099】また、電流通電用プローブ要素としての第
二ソース端子42aの第二端子部との当接方向における
先端と、電圧測定用プローブ要素としてのセンス端子4
2bの第二端子部との当接方向における距離をLとし、
半田バンプの径R(図18等参照)に対する比率L/R
が0.2〜0.85の範囲をとるように構成される。
【0100】上記第二測定プローブ42を用い、これら
を半田バンプ6に食い込ませて抵抗値検査を行うこと
で、図18に示されるような第一測定孔53,53の底
においては軸断面積が縮小される略V字状の軸断面形状
が形成されるようになる。そして、孔底部においては半
田バンプの傷が軽微となり、基板配線への測定孔の影響
を少なくすることができ、配線の保護等につながる。さ
らに、V字底側にて互いに接近するように深さ方向に傾
斜して形成されるようにすることで、孔間隔を挟幅にで
き、適正な範囲に保つことができる。なお、このように
形成される第一測定孔53,53は良好な検査状態が行
われたことの証明となるため、半田バンプ6にこのよう
な測定孔を形成することで検査後における抵抗値検査の
確認が容易になる。
【0101】図18において半田バンプ6の形状をさら
に説明すると、基板14において複数設けられる半田バ
ンプ6の少なくとも一部のものの表層部に、半田バンプ
6の表面にそれぞれ開口する一対の第一測定孔53、5
3が形成され、その一対の第一測定孔53,53の平面
視(図18(b)参照)における孔開口部の幾何学的重
心間距離として定義される孔間距離(図18(b)にお
いてはr)が23〜96μmの範囲に形成され、かつ孔
深さ(図18(a)においてはd2)が3〜30μmの
範囲にて形成される。
【0102】それら測定孔は、平面視における孔開口部
の幾何学的重心間距離として定義される孔間距離をrと
して、半田バンプの径Rに対する比率r/Rが0.2〜
0.85であり、かつ孔深さをd2として、半田バンプ
の高さhに対する比率d2/hが0.1〜0.9となっ
ている。比率r/Rこの範囲より小さい場合には完全な
るプローブ間の絶縁(第二ソース端子42aと第二セン
ス端子42bとの絶縁)が困難となり、この範囲より大
きい場合には、第二測定プローブ42における一方の端
子が半田バンプ6外に外れる可能性が高くなる。また、
孔深さがこの範囲より小さい場合には、十分な当接状態
が維持できず接触抵抗が増大又は不安定となる可能性が
あり、この範囲より大きい場合には半田バンプ6に生じ
る負荷が大きくなり基板への負担が増大する(半田バン
プ6の圧壊、基板配線の断線等の原因となる)。従っ
て、第二検査情報生成工程を、この範囲をとる一対の第
一測定孔53、53を形成するように半田バンプ6に第
二測定プローブ42を食い込ませる工程とすることで抵
抗値検査が精度高く行え、かつ高品質な製品を提供でき
るバンプ付き基板の製造方法となる。なお、このような
範囲をとる第一測定孔53,53を有してバンプ付き基
板を形成することで抵抗値検査の良否を判断しやすくな
る(第一測定孔53,53を抵抗値検査の良否を証明す
るマークとして活用できる)。
【0103】また、図18(b)に示されるような平面
視において、第一測定孔53、53の孔開口部の合計面
積をS2として、半田バンプ6の底面積S0に対する比
率S2/S0が0.002〜0.45となるようにでき
る。(なお、孔開口部の面積は平面視において開口部外
縁にて仕切られる孔面積とすることができる。換言する
と、測定孔によって損失したバンプ表面の面積と言え
る。)この範囲よりも比率が小さい場合には第二測定プ
ローブ42と半田バンプ6との良好な接触状態となら
ず、接触抵抗が増大又は不安定となる。また、この範囲
より比率が大きい場合には、外観的に良くないのみなら
ず、半田バンプ6の圧壊、基板配線の断線等が生じる可
能性が高くなる。比率S2/S0がこの範囲をとるよう
に第二測定プローブ42を半田バンプ6食い込ませてバ
ンプ付き基板を形成する製造方法とすることが望まし
い。また、バンプ付き基板においてこのような第一測定
孔53,53が形成されることで、検査後においても抵
抗値検査の良否を判断しやすくなる(第一測定孔53,
53を抵抗値検査の良否を証明するマークとして活用で
きる)。
【0104】図19には半田バンプ6の形状の別例につ
いて示している。基板14の一方の板面上に、各々半田
バンプ6からなる複数の第二端子部が二次元的に配列・
形成され、他方の板面上に各第二端子部に対応する複数
の第一端子部(ランド、ピン等)が二次元的に配列・形
成されるとともに、それら第一端子部と第二端子部との
互いに対応するもの同士が、ビアを含む配線ネットによ
り個別に接続された構造を有する。そして、基板14に
形成される配線ネットが導通しているかを判断するため
に、所定の抵抗値を閾値としその閾値よりも高抵抗であ
る否かを判断する第一検査情報生成工程としての導通検
査が行われる。この検査では、閾値以上の抵抗値を示す
配線ネットは絶縁状態とされ、閾値以下のものは導通状
態と判断するようにできる。このような、導通検査にお
いて配線ネットは、図21に示されるような導通検査用
プローブ55a、55bによって第一、第二端子部が当
接されることで抵抗測定(2端子法等)がされ、その当
接時に第二測定孔54が形成される。
【0105】この第二測定孔54の深さをd1、半田バ
ンプ6の高さをHとしたときに、d1/Hが0.1〜
0.9の範囲にて調整されている。さらに、平面視にお
ける測定孔の孔開口部の面積をS1として、バンプ底面
積S0に対する比率S1/S0が0.002〜0.45
となるように条件を付加してもよい。深さd1の半田バ
ンプ6の高さHに対する比率d1/Hがこの範囲より小
さいと導通検査用プローブ55aと半田バンプ6との十
分な当接状態が得られず、導通が不十分となり、ひいて
は検査ミスの一因となる。また、比率S1/S0がこの
範囲よりも小さい場合には導通検査を行う端子(導通検
査用プローブ55a、55b)と半田バンプ6との良好
な接触状態とならず、接触抵抗が増大又は不安定とな
る。さらに、この範囲より比率が大きい場合には、外観
的に良くないのみならず、半田バンプ6の圧壊、基板配
線の断線等が生じる可能性が高くなる。従って、比率d
1/Hにおける範囲、及び比率S1/S0における範囲
のいずれか一方又はともに満たすように導通検査用プロ
ーブ55aを半田バンプ6に食い込ませて導通検査を行
う工程を製造方法において設けることで、検査精度を高
精度なものとし、高品質な製品を提供できる。また、バ
ンプ付き基板においてこのような第二測定孔54が形成
されることで、検査後においても抵抗値検査の良否判断
が容易になる(第ニ測定孔54を導通検査の良否を証明
するマークとして活用できる)。
【0106】このような導通検査等を行う第一検査情報
生成工程は、図1等に示される抵抗値検査工程等を有す
る第二検査情報生成工程の前段階に行うことができる。
導通検査は主として、各配線ネットが導通又は絶縁のい
ずれ状態にあるかを検査する方法であるため、この検査
工程において不良が判明した場合には、その時点で基板
を製品ラインから取り除くことが望ましい。しかしなが
ら、このような導通検査において良品と判断された基板
(導通検査を通過した基板)であっても、配線ネットの
抵抗値が個々に設定される許容範囲を外れる場合が存在
するため、導通検査後の別工程において、図1に示され
るような抵抗測定方法及び装置を用いて、第二検査情報
生成工程としての抵抗値検査を行うこととなる。このよ
うに、第一検査情報生成工程と第二検査情報生成工程を
有することで、相乗的に不良品の検査もれを防止でき、
極めて精度の高い不良品の除去が可能となる。また、導
通状態に関する第一検査情報を生成する第一検査情報生
成工程(例えば配線ネットが導通されているか否かを検
査する導通検査工程)と配線ネットの良否に関する第二
検査情報生成工程(例えば配線ネットの抵抗値を算出す
る抵抗値検査工程)が分離した工程とされ、それぞれの
工程において独立して不良品の除去が可能となるため、
不良品の重複検査を削減できることとなる。そして、導
通検査工程において検出された不良品を第一選別工程に
て除去し、残りの製品についてのみ抵抗値検査工程及び
第二選別工程を行えば良いため、抵抗値検査工程の検査
時間を短縮できることとなる。
【0107】また、導通検査は基板14に存在する半田
バンプ6の全てにおいて検査し(全数検査を行い)、そ
の後の抵抗値検査において半田バンプ6の一部を無作為
あるいは作為的に抜き取り検査するようにしてもよい。
このようにすると、検査時間の短縮しつつ十分な検査精
度を保つことができ、高品質な製品を短時間に製造でき
る製造方法となる。
【0108】図20においては、第一検査情報生成工程
(2端子測定法等による導通検査)による第二測定孔5
4及び、第二検査情報生成工程(4端子抵抗測定法等に
よる抵抗値検査)による一対の第一測定孔53,53が
共に形成された半田バンプ6を示している。一対の第一
測定孔53,53は上述した範囲(r/Rが0.2〜
0.85、かつd2/hが0.1〜0.9とされる範
囲)を満たし、第二測定孔54も上述した範囲(d1/
Hが0.1〜0.9の範囲)を満たして形成される。さ
らに、バンプ面積S0に対する孔の合計面積S3(一対
の第一測定孔53,53開口部面積及び第二測定孔54
の開口部面積の合計面積)の比率S3/S0が0.00
2〜0.45の値となるように各孔が形成されている。
この場合において、第二測定孔54は、第一測定孔5
3,53よりも孔開口部の面積及び深さが、いずれも大
きい単一の孔部となるようにバンプ付き基板を形成する
ようにしてもよい。このように差をもたせて形成するこ
とで、第一測定孔53,53と第二測定孔54とを検査
終了後に明確に区別できることとなり、各々の工程の当
接状態が把握できることとなる(例えば、第一測定孔5
3,53のみ孔形成が不十分であるならば第二検査情報
生成工程において異常が生じていると推測できる)。
【0109】この範囲よりも比率S3/S0が小さい場
合には、第一測定孔53,53、又は第二測定孔54を
形成する工程(抵抗値検査等を行う第二検査情報生成工
程、導通検査等を行う第一検査情報生成工程)の少なく
ともいずれか一方の工程において不十分な当接となる可
能性が高く、測定孔によって検査の異常を検知できる。
また、この範囲より比率が大きい場合には、外観的に良
くないのみならず、半田バンプ6の圧壊、あるいは測定
孔によって半田バンプ6内部における基板配線の断線等
が生じる可能性が高くなる。従って、第一検査情報生成
工程及び第二検査情報生成工程においてこのような範囲
をとる測定孔を形成するように導通検査用プローブ55
a,55b、及び第二測定プローブ42を半田バンプ6
に食い込ませて導通検査、及び抵抗値検査をそれぞれ行
うことで、検査を精度高く実施でき、かつバンプの損傷
等が少ない高品質なバンプ付き基板の製造方法となる。
また、この範囲をとる第一測定孔53,53及び第二測
定孔54は良好な検査状態が行われたという証明マーク
としての役割を果たし、このような測定孔を有する半田
バンプ6によって検査の確認ができることとなる。
【0110】さらに、第二検査情報生成工程において、
第二測定孔54以外の半田バンプ6の表面に第二測定プ
ローブ42(図17)を当接させることができる。第一
検査情報生成工程による第二測定孔54部分に、第二測
定プローブ42を当接させた場合(例えば、第二測定プ
ローブ42の一方のプローブ要素が第二測定孔54に挿
入されたような場合)、当接面が平坦でないため第二測
定プローブ42が傾斜して当接され、不安定な接触状態
となる。従って、第二測定孔54が形成されていない平
坦なバンプ表面において当接すると、安定した接触が維
持される良好な接触状態となり、精度の高い抵抗値測定
が可能な第二検査情報生成工程となる。このような工程
を製造方法において設けることで高精度な検査が行え、
ひいては品質の向上に寄与する。
【0111】なお、このような半田バンプ6に生じる測
定孔の検査については特許第2881146号、特許第
2881147号、特許第2881148号に示される
ような検査方法を用いるとよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検査装置の一例を示す斜視説明図。
【図2】第一端子部と第一測定プローブ群との接触状態
を示す要部拡大図。
【図3】基板本体の取りつけ方法例を示す断面図。
【図4】第一測定プローブの形状の一例を示す一部断面
図。
【図5】図4の端子の接触状態を示す説明図。
【図6】図2において別形状を有する第一測定プローブ
を用いた図。
【図7】図6の第一測定プローブ群を種々の端子位置を
有する基板本体に使用した図。
【図8】図6の形状をとる基板本体の取り付け方法例を
示す図。
【図9】図6の第一測定プローブの形状を示す斜視拡大
図。
【図10】図6の第一測定プローブの内部形状を示す一
部断面図。
【図11】図10における当接状態を示す断面図。
【図12】本発明の装置構成例を示すブロック図。
【図13】第二測定プローブ及び補助測定プローブの位
置調整例を示す説明図。
【図14】図1の配線状態を簡易的に示す説明図。
【図15】図14の誤配線状態を簡易的に示す説明図。
【図16】図15に漏洩電流抑制手段を取り付けた説明
図。
【図17】図1の第二測定プローブの端子形状例を示す
説明図。
【図18】半田バンプ形状の一例を示す説明図。
【図19】半田バンプ形状の別例1を示す説明図。
【図20】半田バンプ形状の別例2を示す説明図。
【図21】導通検査例(第一検査情報生成工程例)を概
念的に説明する図。
【図22】基板本体の一例を示す平面図。
【図23】図22の要部を示す側面断面図。
【符号の説明】
6 半田バンプ (第二測定端子) 7 基板内部配線(配線ネット) 9 ランド(第一端子部) 10 第一測定プローブ 10a 第一ソース端子 (第一プローブ要素、筒状プ
ローブ要素、電流通電用プローブ要素) 10b 第一センス端子 (第二プローブ要素、ピン状
プローブ要素、電圧測定用プローブ要素) 12 ピン(第一端子部) 13 第一測定プローブ群 14 基板本体 16 第一コイルばね (第一弾性付勢部材) 17 第ニコイルばね (第二弾性付勢部材) 21 電流通電用配線 22 電圧測定用配線 25 補助端子保持板 27 補助プローブ 32 上部補助端子 (補助端子部) 33 下部補助端子 (補助端子部) 42 第二測定プローブ 42a 第二ソース端子 (第一プローブ要素、電流通
電用プローブ要素) 42b 第二センス端子 (第二プローブ要素、電圧測
定用プローブ要素) 43 配線セグメント 46 抵抗体 (漏洩電流抑制手段) 48 測定用定電流電源0 53 第一測定孔 54 第二測定孔 55a,55b 導通検査用プローブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−291572(JP,A) 特開 平7−55885(JP,A) 特開 平4−60471(JP,A) 特開 平4−342150(JP,A) 特開 平5−80077(JP,A) 特開 平10−132895(JP,A) 実開 昭57−41169(JP,U) 実開 平1−131163(JP,U) 実開 平6−46382(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/02,31/26 G01R 1/06 - 1/073

Claims (36)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板本体の一方の板面上に複数の第一端
    子部が二次元的に配列・形成され、他方の板面上に前記
    第一端子部に対応する複数の第二端子部が二次元的に配
    列・形成されるとともに、それら第一端子部と第二端子
    部との互いに対応するもの同士が、ビアを含む配線ネッ
    トにより個別に接続された構造を有する基板の検査装置
    であって、電流通電用プローブ要素と電圧測定用プロー
    ブ要素とを有し、それらプローブ要素において前記第一
    端子部に着脱可能に当接する第一測定プローブが、該第
    一端子部の二次元的な配列に対応して複数配置された第
    一測定プローブ群と、電流通電用プローブ要素と電圧測
    定用プローブ要素とを有し、それらプローブ要素におい
    て、複数の前記第二端子部のいずれかに選択的かつ着脱
    可能に当接する第二測定プローブと、前記第一測定プロ
    ーブ群を第一端子部群に当接させ、また、測定対象とな
    る配線ネットに対応した前記第二端子部に前記第二測定
    プローブを当接させ、その状態にて前記電流通電用プロ
    ーブ要素により前記配線ネットに測定用電流を通電しつ
    つ、前記電圧測定用プローブ要素にて測定される前記配
    線ネットへの印加電圧レベルに基づいて、当該配線ネッ
    トの固有電気抵抗値を反映した情報を生成する固有電気
    抵抗値情報生成手段と、その生成された固有電気抵抗値
    情報を、配線ネット毎に個別に定められた参照情報と比
    較することにより、当該配線ネットの良否に関する検査
    情報を生成する検査情報生成手段と、を備え、 また、前記第一端子部側が下側となるように前記基板を
    略水平に着脱可能に支持する基板支持部を備え、前記第
    一測定プローブ群は、その支持された基板の下面側にて
    各々前記第一端子部に当接する一方、前記第二測定プロ
    ーブは、該基板の上面側にて前記第二端子部に選択的に
    当接するようになっており、さらに、 前記第一測定プローブ群から下向きに導出される測定用
    配線群が、基板位置から横方向に外れた位置まで延伸さ
    れた後、末端部が上向きに方向転換された状態にて保持
    され、当該末端部に形成された補助端子部に対し、測定
    対象となる配線ネットに対応する補助プローブを当接さ
    せるとともに、該補助プローブと、対応する測定用配線
    ならびに第一測定用プローブを介して、前記第二測定プ
    ローブとの間で前記配線ネットの抵抗測定を行うように
    した ことを特徴とする基板検査装置。
  2. 【請求項2】 前記第二測定プローブは、前記第二端子
    部の形成側において、測定対象となる配線ネットに対応
    した第二端子部を選択するために、前記基板本体の板面
    方向に相対的に移動可能、かつ板厚方向において前記第
    二端子部に接近・離間可能に設けられている請求項1記
    載の基板検査装置。
  3. 【請求項3】 各測定用配線からの補助端子部を、前記
    第一測定プローブ群に対応した二次元配列にて保持する
    補助端子保持板が設けられている請求項1又は2に記載
    の基板検査装置。
  4. 【請求項4】 前記第一測定プローブ群からの各測定用
    配線は、対応する第一測定プローブの電流通電用プロー
    ブ要素と電圧測定用プローブ要素とのそれぞれに導通す
    る電流通電用配線と電圧測定用配線とを含み、それら電
    圧測定用配線と電流通電用配線との一方が前記補助端子
    部に接続される一方、他方が共通結線される請求項1な
    いし3のいずれか1項に記載の基板検査装置。
  5. 【請求項5】 前記電圧測定用配線が前記補助端子部に
    接続される一方、前記電流通電用配線が共通の測定用定
    電流電源につながれており、複数の前記第一測定プロー
    ブのうち、互いに隣接配置されたものから個別に延びる
    電流通電用配線の各末端部が、前記測定用定電流電源に
    向かう共通電源配線に対し互いに異なる接続点にて隣接
    接続されるとともに、前記共通電源配線の、それら隣接
    する接続点間に位置する配線セグメントには、互いに異
    なる配線ネットに前記第二測定プローブと前記補助プロ
    ーブとを誤って接続した場合に、当該配線セグメントへ
    の測定用電流の漏洩を抑制する漏洩電流抑制手段が設け
    られている請求項4記載の基板検査装置。
  6. 【請求項6】 前記漏洩電流抑制手段は、前記参照情報
    として定められた基準抵抗値よりも、少なくとも大きな
    抵抗値を有する抵抗素子を含む請求項5記載の基板検査
    装置。
  7. 【請求項7】 前記第一測定プローブは、前記電流通電
    用プローブ要素と電圧測定用プローブ要素との一方を第
    一プローブ要素、他方を第二プローブ要素として、少な
    くともその第一プローブ要素が前記第一端子部との当接
    方向において進退可能に設けられ、前記第一端子部との
    当接による前記第一プローブ要素 の後退に伴い弾性変形
    し、その弾性復帰力により該第一プローブ要素を前記第
    一端子部に向けて付勢する第一弾性付勢部材が設けられ
    ている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の基板検
    査装置。
  8. 【請求項8】 前記第二プローブ要素は、前記第一端子
    部との当接方向において前記第一プローブ要素とは独立
    に進退可能に設けられ、前記第一測定プローブと前記第
    一端子部とが当接方向に相対接近するに伴い、前記第一
    プローブ要素と略同時に又はそれよりも遅れて前記第一
    端子部との間に当接状態を形成するものであり、前記第
    一端子部との当接による前記第二プローブ要素の後退に
    伴い弾性変形し、その弾性復帰力により該第二プローブ
    要素を前記第一端子部に向けて付勢する第二弾性付勢部
    材が設けられている請求項7記載の基板検査装置。
  9. 【請求項9】 前記第一測定プローブは、筒状プローブ
    要素と、その筒状プローブ要素の内側に同軸的に配置さ
    れるピン状プローブ要素とを含み、それら筒状プローブ
    要素の一方が前記第一プローブ要素とされ、他方が第二
    プローブ要素とされる請求項7又は8に記載の基板検査
    装置。
  10. 【請求項10】 前記筒状プローブ要素内に同軸的に配
    置されるとともに、前記ピン状プローブ要素を後方側か
    ら付勢する第二コイルばねと、該第二コイルばねの外側
    に同軸的に配置され、前記筒状プローブ要素を後方側か
    ら付勢する第一コイルばねを含み、それら第一コイルば
    ね及び第二コイルばねの一方が前記第一弾性付勢部材と
    して機能し、他方が第二弾性付勢部材として機能する請
    求項9記載の基板検査装置。
  11. 【請求項11】 前記ピン状プローブ要素が前記第一プ
    ローブ要素とされ、該ピン状プローブ要素の先端部が前
    記第二プローブ要素たる筒状プローブ要素の先端縁より
    も所定量突出して配置されている請求項9又は10に記
    載の基板検査装置。
  12. 【請求項12】 前記ピン状プローブ要素が前記第一プ
    ローブ要素とされ、前記第二プローブ要素たる前記筒状
    プローブ要素の先端面が、軸断面中心側にて引っ込むテ
    ーパー面とされ、前記ピン状プローブ要素の先端縁位置
    は、前記テーパ面の内縁位置よりも軸線方向において突
    出して位置する請求項9又は10に記載の基板検査装
    置。
  13. 【請求項13】 前記ピン状プローブ要素の先端縁位置
    は、前記テーパー面の外縁位置よりも軸線方向において
    引っ込んで位置する請求項12記載の基板検査装置。
  14. 【請求項14】 前記第二測定プローブは、前記第二端
    子部との当接方向を先端側として、先端側が尖鋭に形成
    されるとともに、一方が前記電流通電用プローブ要素と
    され、他方が電圧測定用プローブ要素とされる1対の針
    状プローブ要素を含むとともに、それら針状プローブ要
    素が、先端側に向かうほど配置間隔が狭幅となるよう
    に、前記当接方向に関して互いに逆向きに傾斜した状態
    にて配置されたものが使用される請求項1ないし13の
    いずれか1項に記載の基板検査装置。
  15. 【請求項15】 基板本体の一方の板面上に、各々半田
    バンプからなる複数の第二端子部が二次元的に配列・形
    成され、他方の板面上に各第二端子部に対応する複数の
    第一端子部が二次元的に配列・形成されるとともに、そ
    れら第二端子部と第一端子部との互いに対応するもの同
    士が、ビアを含む配線ネットにより個別に接続された構
    造を有するバンプ付き基板を得る基板形成工程と、請求
    項1ないし14のいずれか1項に記載の基板検査装置を
    用い、検査対象となる配線ネットに対応する前記半田バ
    ンプからなる第二端子部に対し、該半田バンプに所定深
    さの測定孔が形成されるように、前記第二測定プローブ
    の先端部をこれに食い込ませる形にて当接させ、また、
    その配線ネットに対応した前記第一端子部に前記第一測
    定プローブを当接させ、その状態にて前記第二測定プロ
    ーブ及び第一測定プローブを介して前記配線ネットに対
    し測定用電流を通電し、その配線ネットの電気抵抗値の
    情報を生成する電気抵抗値情報生成工程と、その生成さ
    れた電気抵抗値情報に基づいて、前記配線ネットの良否
    に関する検査情報を生成する検査情報生成工程と、その
    生成された検査情報が所定の条件を満たす基板のみを選
    別する選別工程と、を含むことを特徴とする基板製造方
    法。
  16. 【請求項16】 基板本体の一方の板面上に複数の第一
    端子部が二次元的に配列・形成され、他方の板面上に前
    記第一端子部に対応する複数の第二端子部が二次元的に
    配列・形成されるとともに、それら第一端子部と第二端
    子部との互いに対応するもの同士が、ビアを含む配線ネ
    ットにより個別に接続された構造 を有する基板の検査装
    置であって、電流通電用プローブ要素と電圧測定用プロ
    ーブ要素とを有し、それらプローブ要素において前記第
    一端子部に着脱可能に当接する第一測定プローブが、該
    第一端子部の二次元的な配列に対応して複数配置された
    第一測定プローブ群と、電流通電用プローブ要素と電圧
    測定用プローブ要素とを有し、それらプローブ要素にお
    いて、複数の前記第二端子部のいずれかに選択的かつ着
    脱可能に当接する第二測定プローブと、前記第一測定プ
    ローブ群を第一端子部群に当接させ、また、測定対象と
    なる配線ネットに対応した前記第二端子部に前記第二測
    定プローブを当接させ、その状態にて前記電流通電用プ
    ローブ要素により前記配線ネットに測定用電流を通電し
    つつ、前記電圧測定用プローブ要素にて測定される前記
    配線ネットへの印加電圧レベルに基づいて、当該配線ネ
    ットの固有電気抵抗値を反映した情報を生成する固有電
    気抵抗値情報生成手段と、その生成された固有電気抵抗
    値情報を、配線ネット毎に個別に定められた参照情報と
    比較することにより、当該配線ネットの良否に関する検
    査情報を生成する検査情報生成手段と、を備えた基板検
    査装置を使用し、 基板本体の一方の板面上に、各々半田バンプからなる複
    数の第二端子部が二次元的に配列・形成され、他方の板
    面上に各第二端子部に対応する複数の第一端子部が二次
    元的に配列・形成されるとともに、それら第二端子部と
    第一端子部との互いに対応するもの同士が、ビアを含む
    配線ネットにより個別に接続された構造を有するバンプ
    付き基板を得る基板形成工程と、前記基板検査装置を用
    い、検査対象となる配線ネットに対応する前記半田バン
    プからなる第二端子部に対し、該半田バンプに所定深さ
    の測定孔が形成されるように、前記第二測定プローブの
    先端部をこれに食い込ませる形にて当接させ、また、そ
    の配線ネットに対応した前記第一端子部に前記第一測定
    プローブを当接させ、その状態にて前記第二測定プロー
    ブ及び第一測定プローブを介して前記配線ネットに対し
    測定用電流を通電し、その配線ネットの電気抵抗値の情
    報を生成する電気抵抗値情報生成工程と、その生成され
    た電気抵抗値情報に基づいて、前記配線ネットの良否に
    関する検査情報を生成する検査情報生成工程と、その生
    成された検査情報が所定の条件を満たす基板のみを選別
    する選別工程と、を含み、さらに、 平面視における前記測定孔の孔開口部の面積をS1とし
    て、バンプ底面積S0 に対する比率S1/S0が0.0
    02〜0.45となるように、前記第二測定プローブを
    前記半田バンプに食い込ませることを特徴とする基板製
    造方法。
  17. 【請求項17】 基板本体の一方の板面上に複数の第一
    端子部が二次元的に配列・形成され、他方の板面上に前
    記第一端子部に対応する複数の第二端子部が二次元的に
    配列・形成されるとともに、それら第一端子部と第二端
    子部との互いに対応するもの同士が、ビアを含む配線ネ
    ットにより個別に接続された構造を有する基板の検査装
    置であって、電流通電用プローブ要素と電圧測定用プロ
    ーブ要素とを有し、それらプローブ要素において前記第
    一端子部に着脱可能に当接する第一測定プローブが、該
    第一端子部の二次元的な配列に対応して複数配置された
    第一測定プローブ群と、電流通電用プローブ要素と電圧
    測定用プローブ要素とを有し、それらプローブ要素にお
    いて、複数の前記第二端子部のいずれかに選択的かつ着
    脱可能に当接する第二測定プローブと、前記第一測定プ
    ローブ群を第一端子部群に当接させ、また、測定対象と
    なる配線ネットに対応した前記第二端子部に前記第二測
    定プローブを当接させ、その状態にて前記電流通電用プ
    ローブ要素により前記配線ネットに測定用電流を通電し
    つつ、前記電圧測定用プローブ要素にて測定される前記
    配線ネットへの印加電圧レベルに基づいて、当該配線ネ
    ットの固有電気抵抗値を反映した情報を生成する固有電
    気抵抗値情報生成手段と、その生成された固有電気抵抗
    値情報を、配線ネット毎に個別に定められた参照情報と
    比較することにより、当該配線ネットの良否に関する検
    査情報を生成する検査情報生成手段と、を備えた基板検
    査装置を使用し、 基板本体の一方の板面上に、各々半田バンプからなる複
    数の第二端子部が二次元的に配列・形成され、他方の板
    面上に各第二端子部に対応する複数の第一端子部が二次
    元的に配列・形成されるとともに、それら第二端子部と
    第一端子部との互いに対応するもの同士が、ビアを含む
    配線ネットにより個別に接続された構造を有するバンプ
    付き基板を得る基板形成工程と、前記基板検査装置を用
    い、検査対象となる配線ネットに対応する前記半田バン
    プからなる第二端子部に対し、該半田バンプに所定深さ
    の測定孔が形成されるように、前記第二測定プローブの
    先端部をこれに食い込ませる形にて当接させ、また、そ
    の配線ネットに対応した前記第一端子部に前記第一測定
    プローブを当接させ、その状態にて前記第二測定プ ロー
    ブ及び第一測定プローブを介して前記配線ネットに対し
    測定用電流を通電し、その配線ネットの電気抵抗値の情
    報を生成する電気抵抗値情報生成工程と、その生成され
    た電気抵抗値情報に基づいて、前記配線ネットの良否に
    関する検査情報を生成する検査情報生成工程と、その生
    成された検査情報が所定の条件を満たす基板のみを選別
    する選別工程と、を含み、さらに、 前記第二測定プローブは、前記半田バンプとの当接方向
    を先端側として、先端側が尖鋭に形成される1対の針状
    プローブ要素を含むとともに、それら針状プローブ要素
    が、先端側に向かうほど配置間隔が狭幅となるように、
    前記当接方向に関して互いに逆向きに傾斜した状態にて
    配置されたものが使用され、一方が前記電流通電用プロ
    ーブ要素とされ、他方が電圧測定用プローブ要素とされ
    る一対のプローブ要素を含み、前記電流通電用プローブ
    要素の前記第二端子部との当接方向における先端と、電
    圧測定用プローブ要素の前記第二端子部との当接方向に
    おける距離をLとし、前記半田バンプの径Rに対する比
    率L/Rが0.2〜0.85であることを特徴とする基
    板製造方法。
  18. 【請求項18】 前記第二測定プローブの食込みによ
    り、前記半田バンプの少なくとも一部のものの表層部
    に、該半田バンプの表面にそれぞれ開口する1対の前記
    測定孔が形成され、それら一対の測定孔が、平面視にお
    ける孔開口部の幾何学的重心間距離として定義される孔
    間距離をrとして、半田バンプの径Rに対する比率r/
    Rが0.2〜0.85となるように前記第二測定プロー
    ブを前記半田バンプに食い込ませる請求項17に記載の
    基板製造方法。
  19. 【請求項19】 前記第二測定プローブの食込みによ
    り、前記半田バンプの少なくとも一部のものの表層部
    に、該半田バンプの表面にそれぞれ開口する1対の前記
    測定孔が形成され、前記1対の測定孔のそれぞれの深さ
    をd2として、前記半田バンプの高さをHとしたとき
    に、d2/Hが0.1〜0.9となるように前記第二測
    定プローブを前記半田バンプに食い込ませる請求項17
    又は18に記載の基板製造方法。
  20. 【請求項20】 前記1対の測定孔は、それぞれ底に向
    かうほど軸断面積を縮小する略V字状の縦断面形状を有
    するとともに、V字底側にて互いに接近するように深さ
    方向に傾斜して形成される請求項17ないし19のいず
    れか1項 に記載の基板製造方法。
  21. 【請求項21】 前記一対の測定孔の平面視における孔
    開口部の合計面積をSとして、バンプ底面積S0に対す
    る比率S/S0が0.002〜0.45となるように、
    前記第二測定プローブを前記半田バンプに食い込ませる
    請求項17ないし20のいずれか1項に記載の基板製造
    方法。
  22. 【請求項22】 導通検査用プローブを前記第二測定用
    プローブとして前記半田バンプに対し、第二測定孔を形
    成しつつ該プローブを食込み当接させることにより、そ
    のときの電気抵抗情報に基づいて対応する配線ネットの
    導通状態に関する第一検査情報を生成する第一検査情報
    生成工程と、その生成された第一検査情報が所定の条件
    を満たす基板のみを、良品として選別する第一選別工程
    と、その第一選別工程において良品として選別された基
    板に対し、1対の針状プローブ要素を前記第二測定用プ
    ローブとして用い、前記半田バンプに、該半田バンプの
    表面にそれぞれ開口する1対の第一測定孔を形成しつ
    つ、これらプローブを食込み当接させ、その状態にて一
    方の針状プローブを電流通電用プローブ要素として用い
    て前記配線ネットに測定用電流を通電しつつ、他方の針
    状プローブを電圧測定用プローブ要素として用いること
    により前記配線ネットへの印加電圧レベルを測定し、当
    該配線ネットの固有電気抵抗値を反映した情報を生成す
    る固有電気抵抗値情報生成手段と、その生成された固有
    電気抵抗値情報を、配線ネット毎に個別に定められた参
    照情報と比較することにより、当該配線ネットの良否に
    関する第二検査情報生成工程と、その生成された第二検
    査情報が所定の条件を満たす基板のみを選別する第二選
    別工程と、を含む請求項15ないし21のいずれか1項
    に記載の基板製造方法。
  23. 【請求項23】 前記第二検査情報生成工程において、
    前記第二測定孔以外の前記半田バンプの表面に前記第二
    測定プローブを当接させることを特徴とする請求項22
    に記載の基板製造方法。
  24. 【請求項24】 前記測定孔の深さをd1、前記半田バ
    ンプの高さをHとしたときに、d1/Hが0.1〜0.
    9の範囲となるように、前記第二測定プローブを前記半
    田バンプに食い込ませる請求項15ないし23のいずれ
    か1項に記載の基板製造方法。
  25. 【請求項25】 基板本体の一方の板面上に、各々半田
    バンプからなる複数の第二端子部が二次元的に配列・形
    成され、他方の板面上に各第二端子部に対応する複数の
    第一端子部が二次元的に配列・形成されるとともに、そ
    れら第一端子部と第二端子部との互いに対応するもの同
    士が、ビアを含む配線ネットにより個別に接続された構
    造を有し、かつ、前記半田バンプの少なくとも一部のも
    のの表層部に、該半田バンプの表面に開口する所定深さ
    の測定孔が形成されており、 平面視における前記測定孔の孔開口部の面積をS1とし
    て、バンプ底面積S0に対する比率S1/S0が0.0
    02〜0.45であることを特徴とするバンプ付き基
    板。
  26. 【請求項26】 前記測定孔の深さをd1、前記半田バ
    ンプの高さをHとしたときに、d1/Hが0.1〜0.
    9の範囲にて調整されている請求項25記載のバンプ付
    き基板。
  27. 【請求項27】 前記測定孔は、前記半田バンプの表面
    にそれぞれ開口する1対の前記測定孔が形成されている
    ことを特徴とする請求項25又は26に記載のバンプ付
    き基板。
  28. 【請求項28】 前記1対の測定孔のそれぞれの深さを
    d2として、前記半田バンプの高さをHとしたときに、
    d2/Hが0.1〜0.9の範囲にて調整されているこ
    とを特徴とする請求項27に記載のバンプ付き基板。
  29. 【請求項29】 平面視における前記一対の測定孔の孔
    開口部のそれぞれの合計の面積をS2として、バンプ底
    面積S0に対する比率S2/S0が0.002〜0.4
    5である請求項27又は28に記載のバンプ付き基板。
  30. 【請求項30】 基板本体の一方の板面上に、各々半田
    バンプからなる複数の第二端子部が二次元的に配列・形
    成され、他方の板面上に各第二端子部に対応する複数の
    第一端子部が二次元的に配列・形成されるとともに、そ
    れら第一端子部と第二端子部との互いに対応するもの同
    士が、ビアを含む配線ネットにより個別に接続された構
    造を有し、かつ、前記半田バンプの少なくとも一部のも
    のの表層部に、該半田バンプの表面に開口する所定深さ
    の測定孔が形成されており、 該測定孔は、前記半田バンプの表面にそれぞれ開口する
    一対の測定孔からなる第一測定孔と、該第一測定孔とは
    別の第二測定孔と、が含まれることを特徴とするバンプ
    付き基板。
  31. 【請求項31】 前記第一測定孔のそれぞれの深さをd
    2として、前記半田バンプの高さをHとしたときに、d
    2/Hが0.1〜0.9の範囲にて調整されていること
    を特徴とする請求項30に記載のバンプ付き基板。
  32. 【請求項32】 平面視における前記第一測定孔の孔開
    口部のそれぞれの合計の面積をS2として、バンプ底面
    積S0に対する比率S2/S0が0.002〜0.45
    である請求項30又は31に記載のバンプ付き基板。
  33. 【請求項33】 前記第二測定孔は、前記第一測定孔よ
    りも孔開口部の面積及び深さが、いずれも大きい単一の
    孔部よりなる請求項30ないし32のいずれか1項に記
    載のバンプ付き基板。
  34. 【請求項34】 平面視における前記第一測定孔及び第
    二測定孔の孔開口部のそれぞれの面積の合計をS3とし
    て、バンプ底面積S0に対する比率S3/S0が0.0
    02〜0.45である請求項30ないし33のいずれか
    1項に記載のバンプ付き基板。
  35. 【請求項35】 基板本体の一方の板面上に、各々半田
    バンプからなる複数の第二端子部が二次元的に配列・形
    成され、他方の板面上に各第二端子部に対応する複数の
    第一端子部が二次元的に配列・形成されるとともに、そ
    れら第一端子部と第二端子部との互いに対応するもの同
    士が、ビアを含む配線ネットにより個別に接続された構
    造を有し、かつ、前記半田バンプの少なくとも一部のも
    のの表層部に、該半田バンプの表面に開口する所定深さ
    の一対の測定孔が形成されており、 前記半田バンプの表面にそれぞれ開口する一対の測定孔
    の、平面視におけるそれぞれの孔開口部の幾何学的重心
    間距離として定義される孔間距離をrとして、半田バン
    プの径Rに対する比率r/Rが0.2〜0.85である
    ことを特徴とするバンプ付き基板。
  36. 【請求項36】 基板本体の一方の板面上に、各々半田
    バンプからなる複数の第二端子部が二次元的に配列・形
    成され、他方の板面上に各第二端子部に 対応する複数の
    第一端子部が二次元的に配列・形成されるとともに、そ
    れら第一端子部と第二端子部との互いに対応するもの同
    士が、ビアを含む配線ネットにより個別に接続された構
    造を有し、かつ、前記半田バンプの少なくとも一部のも
    のの表層部に、該半田バンプの表面に開口する所定深さ
    の一対の測定孔が形成されており、 前記一対の測定孔は、それぞれ底に向かうほど軸断面積
    を縮小する略V字状の縦断面形状を有するとともに、V
    字底側にて互いに接近するように深さ方向に傾斜して形
    成されていることを特徴とするバンプ付き基板。
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