JP6491820B2 - フレキシブルダクト - Google Patents

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Description

本発明は、建物の空調設備におけるフレキシブルダクトに関する。
一般に、オフィスビル等の建物には冷暖房や換気等を行なう空調設備が設けられている。空調設備は、空気を通すダクトを備えている。通常、ダクトは、冷暖房機等の空調機から延びる主ダクトと、この主ダクトから分岐する分岐ダクトとを有している。分岐ダクトが、各空調エリアへ延びている。近年、この種のダクトとして、軽量で伸縮性を備えたフレキシブルダクト(特許文献1等参照)の需要が高まっている。
特許文献1のフレキシブルダクトにおいては、主ダクトと分岐ダクトとの間にダクト接続部が設けられている。このダクト接続部は、支持部材と、分岐管部材とを有している。支持部材が主ダクトの内部に配置される。分岐管部材は、ベースプレートと、このーベースプレートから突出する枝管部とを含む。ベースプレートが支持部材によって主ダクトに固定される。枝管部に分岐ダクトが接続される。
特許第2984708号公報
上掲特許文献では、分岐ダクトの断熱層が枝管部の外周に被さっている。したがって、分岐ダクトの断熱層によってダクト接続部の断熱(保温)を図っている。しかし、ダクト接続部における断熱手段としては十分でない場合があり、冷暖房の熱が前記ダクト接続部から外部に漏れたり前記ダクト接続部の外表面に結露が生じたりするおそれがあった。
本発明は、前記事情に鑑み、主ダクトと分岐ダクトとの間のダクト接続部の断熱性(保温性)を高めることを目的とする。
前記問題点を解決するために、本発明は、管状の第1断熱層にて囲まれた第1気体流路を有する主ダクトと、管状の第2断熱層にて囲まれた第2気体流路を有して前記主ダクトから分岐された分岐ダクトとを備え、前記主ダクトの周側部には連通穴が形成されるとともに前記連通穴にダクト接続部が設けられ、前記ダクト接続部を介して前記主ダクトと前記分岐ダクトとが接続され、ひいては前記第1気体流路と前記第2気体流路とが連通されたフレキシブルダクトにおいて、前記ダクト接続部が、前記連通穴に沿う環状の接続断熱層を有し、前記接続断熱層が、前記第1、第2断熱層とは別のグラスウールにて構成されていることを特徴とする。
これによって、ダクト接続部における断熱性(保温性)を高めることができ、ダクト接続部において冷暖房の熱が外部に漏れたり結露が生じたりするのを防止できる。
前記接続断熱層の内周面と外周面との間の厚さが、前記接続断熱層の前記主ダクト側の基端面と前記分岐ダクト側の先端面との間の軸長より小さいことが好ましい。これによって、接続断熱層の大径化を抑制して、コストを抑えることができる。
前記接続断熱層の内周面と外周面との間の厚さが、前記第1断熱層の内周面と外周面との間の厚さ又は前記第2断熱層の内周面と外周面との間の厚さより大きいことが好ましい。これによって、接続断熱層を第1断熱層又は第2断熱層よりも高断熱性にでき、ダクト接続部の断熱性を十分に高くできる。
前記接続断熱層の内周面と外周面との間の厚さは、20mm〜30mm程度が好ましい。これによって、ダクト接続部における断熱性を十分に確保することができる。
前記接続断熱層の熱伝導率は、室温で0.03W/m・K〜0.04W/m・K程度が好ましい。これによって、ダクト接続部における断熱性を確実に高くすることができる。熱伝導率は、例えばJIS A1413に準拠して測定できる。
前記接続断熱層が、前記第1断熱層又は前記第2断熱層より硬質であることが好ましい。これによって、ダクト接合部の強度を高めることができる。
前記接続断熱層と前記主ダクトとの間には、粘着性充填剤が前記接続断熱層の全周にわたって塗布されていることが好ましい。これによって、接続断熱層と主ダクトとを粘着性充填剤によって接合できるだけでなく、接続断熱層と主ダクトとの間を気密にシールでき、ダクト接続部における断熱性を一層高くできる。
本発明によれば、フレキシブルダクトにおいて主ダクトから分岐ダクトが分岐するダクト接続部における断熱性(保温性)を高めることができる。
図1は、本発明の一実施形態を示し、フレキシブルダクトの概略構成を示す斜視図である。 図2は、前記フレキシブルダクトのダクト接続部及びその周辺部の断面図である。 図3は、実施例1における一試料の結露限界線を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1及び図2は、例えばオフィスビル等の建物の空調設備の配管として用いられるフレキシブルダクト1を示したものである。フレキシブルダクト1は、アルミダクトより軽量で、柔軟かつ伸縮可能な空調用配管であり、主ダクト10と、分岐ダクト20とを備えている。主ダクト10は、芯材11と、内膜体12と、第1断熱層13と、外膜体14とを備え、図示しない冷暖房機や換気装置から延びている。芯材11は、鋼、鉄等の金属にて構成され、螺旋状になっている。内膜体12は、不織布や樹脂シートにて構成されている。芯材11によって内膜体12が管状に保形されている。内膜体12の内部空間が第1気体流路19となっている。第1気体流路19内を、温調(冷暖房)された空気や換気対象の空気等の気体が通される。
第1断熱層13は、柔軟なグラスウールにて構成され、管状になっている。この第1断熱層13が、内膜体12の外周を囲んでいる。言い換えると、第1気体流路19が第1断熱層13にて囲まれている。第1断熱層13の内周面と外周面との間の厚さt13は、例えばt13=25mm〜50mm程度である。なお、内膜体12及び外膜体14の厚さは、第1断熱層13の厚さt13と比べて十分に小さいから、主ダクト10の厚さは、第1断熱層13の厚さt13と実質的に等しい。
図2において、内膜体12及び外膜体14の厚さは、第1断熱層13の厚さt13に対して誇張されている。
外膜体14は、例えばポリエチレン等の樹脂単層又はポリエチレンテレフタレート等の樹脂層とアルミニウム等の金属層とを積層することによって構成されている。この外膜体14が、管状に形成されて断熱層13の外周を囲んでいる。
図1及び図2に示すように、主ダクト10の周側部から分岐ダクト20が分岐されており、この分岐ダクト20が各空調エリア(図示せず)へ延びている。主ダクト10の周側部における分岐ダクト20の分岐部分には、連通穴18が形成されている。連通穴18は、内膜体12、第1断熱層13、及び外膜体14を貫通している。連通穴18内に芯材11の一部が露出されている。
分岐ダクト20は、主ダクト10と同様の構造になっている。すなわち、図2に示すように、分岐ダクト20は、芯材21と、内膜体22と、第2断熱層23と、外膜体24を有している。芯材21は、螺旋状の金属にて構成されている。内膜体22は、不織布や樹脂シートにて構成され、芯材21によって管状に保形されている。内膜体22の内部に第2気体流路29が画成されている。第2断熱層23は、柔軟なグラスウールにて構成され、内膜体22ひいては第2気体流路29を囲む管状になっている。外膜体24は、樹脂層の単層又は樹脂層と金属層とのラミネート構造になっており第2断熱層23を囲んでいる。
第2断熱層23の内周面と外周面との間の厚さt23は、例えばt23=25mm〜50mm程度である。なお、内膜体22及び外膜体24の厚さは、第2断熱層23の厚さt23と比べて十分に小さいから、分岐ダクト20の厚さは、第2断熱層23の厚さt23と実質的に等しい。
図2において、内膜体22及び外膜体24の厚さは、第2断熱層23の厚さt23に対して誇張されている。
主ダクト10の連通穴18にダクト接続部30が設置されている。ダクト接続部30を介して主ダクト10と分岐ダクト20とが接続され、ひいては第1気体流路19と第2気体流路29とが連通されている。第1気体流路19の気体が、ダクト接続部30内を経て、第2気体流路29へ分流される。
図2に示すように、ダクト接続部30は、分岐部材31と、支持部材32と、接続断熱層33とを含む。分岐部材31は、アルミニウム、鉄、鋼等の金属にて構成され、分岐管31aと、鍔部31bを一体に有している。分岐管31aは、筒状になっている。分岐管31aの基端部(図2において下端部)から鍔部31bが径方向外側へ突出されている。支持部材32は、アルミニウム、鉄、鋼等の金属にて構成され、円環状の板形状になっている。好ましくは、支持部材32は、人の手の力で容易に変形できる程度の弾性を有している。支持部材32の中央部には中心穴32cが形成されている。
主ダクト10の連通穴18に分岐管31aの基端部が挿通されている。また、連通穴18の周辺部における第1断熱層13と芯材11及び内膜体12との間に鍔部31bが挿し入れられている。さらに、支持部材32が、連通穴18の周辺部における内膜体12の内周面に宛がわれている。そして、鍔部31bと支持部材32とが、芯材11及び内膜体12を挟むようにして、連結部材34にて連結されている。連結部材34は、リベットにて構成されているが、ボルト及びナット等にて構成されていてもよい。連結部材34に代えて、鍔部31b及び支持部材32の何れか一方に係止爪が突出して設けられ、他方に前記係止爪を係止する穴等の係止部が設けられていてもよい。
分岐管31aの基端部と支持部材32の内周縁との間には、粘着性充填剤43が充填されている。粘着性充填剤43は、分岐管31a及び支持部材32の内周縁の全周にわたって環状に延びている。この粘着性充填剤43によって分岐管31aと支持部材32との間が気密にシールされている。粘着性充填剤43として、好ましくは後記の粘着性充填剤41,42と同一材質のコーキング剤が用いられている。
分岐管31aの先端部は、主ダクト10から外側(図2において上)へ突出されている。この分岐管31aの先端部に分岐ダクト20が接続されている。第2気体流路29が、分岐管31aの内部、及び支持部材32の中心穴32cを経て第1気体流路19に連なっている。
分岐ダクト20における主ダクト10側の端部と主ダクト10との間に接続断熱層33が介在されている。接続断熱層33は、第1、第2断熱層13,23とは別体の断熱層であり、連通穴18に沿う環状になっている。接続断熱層33の材質は、断熱層13,23より硬質(非柔軟性)のグラスウールにて構成され、好ましくは自立的に形状保持する程度に硬質のグラスウールにて構成されている。接続断熱層33の先端面(分岐ダクト20側を向く面、図2において上面)には、グラスウールの小片が飛散するのを防止するためのペースト35が塗布されている。ペースト35の材質は、合成樹脂系等が好ましい。また、接続断熱層33の外周面は、被覆材36にて覆われている。被覆材36は、例えばアルミ箔シート等にて構成されている。
接続断熱層33は、連通穴18に沿うようにして主ダクト10の外側面上に配置されている。接続断熱層33の中空部33cに分岐管31aにおける主ダクト10からの突出部分が挿通されている。これによって、接続断熱層33が分岐管31aの外周に嵌められている。接続断熱層33の内周面が分岐管31aの外周面にぴったり接している。接続断熱層33の基端面(主ダクト10側の面、図2において下面)は、主ダクト10における連通穴18の周辺部の外側面に宛がわれている。図1に示すように、接続断熱層33の基端面は、主ダクト10の外側面に沿う曲面状になっており、これによって、接続断熱層33の基端面と主ダクト10の外側面とがぴったりと接している。
図2に示すように、接続断熱層33の基端部(下端部)の外周縁と主ダクト10の外側面との間には、粘着性充填剤41が塗布されている。粘着性充填剤41は、接続断熱層33の外周の全周にわたって環状に延びている。また、接続断熱層33の基端部の内周縁と主ダクト10の連通穴18の周縁との間には、粘着性充填剤42が塗布されている。粘着性充填剤42は、接続断熱層33の内周の全周にわたって環状に延びている。これら粘着性充填剤41,42によって接続断熱層33と外膜体14とが接合されるとともに、接続断熱層33と外膜体14との間が気密にシールされている。粘着性充填剤41,42として、好ましくはコーキング剤が用いられている。コーキング剤の材質は、合成ゴム系又はシリコーン系等が好ましい。
さらに、粘着テープ37が接続断熱層33の外周面から主ダクト10の外周面に跨るように貼り付けられている。
接続断熱層33の先端面(上面)に分岐ダクト20の端面が当たっている。図示は省略するが、接続断熱層33と分岐ダクト20とは、粘着テープ、板バンド、ビス等にて接合されている。
接続断熱層33の内周面と外周面との間の厚さt33は、接続断熱層33の基端面(下面)の中央部と先端面(上面)との間の軸長h33以下である(t33≦h33)。接続断熱層33の外径φ33は、接続断熱層33の軸長h33以上である(φ33≧h33)。また、接続断熱層33の厚さt33は、第1断熱層13の内周面と外周面との間の厚さt13と同程度(t33≒t13)又はそれ以上であり(t33≧t13)、かつ第2断熱層23の内周面と外周面との間の厚さt23と同程度(t33≒t23)又はそれ以上である(t33≧t23)。したがって、接続断熱層33の外径φ33は第2断熱層23の外径φ23と同程度(φ33≒φ23)又はそれ以上であり(φ33≧φ23)、接続断熱層33の外周面が第2断熱層23ひいては分岐ダクト20の外周面とほぼ面一であるか、又は接続断熱層33が分岐ダクト20より径方向外側に突出している。図2においては、φ33≒φ23として図示している。
具体的には、接続断熱層33の厚さt33は、好ましくはt33=20mm〜30mmであり、より好ましくはt33=25mm程度である。接続断熱層33の厚さが小さ過ぎると、ダクト接続部30の保温性を十分に確保できない。接続断熱層33の厚さが大き過ぎると、ダクト接続部30が大型になり、コストが高くなる。
接続断熱層33のみかけ密度は、好ましくは50kg/m〜70kg/mであり、より好ましくは64kg/m程度である。接続断熱層33のみかけ密度が小さ過ぎると設置の施工性が悪くなる。接続断熱層33のみかけ密度が大き過ぎると重量が重くなる。みかけ密度とは、接続断熱層の重量をみかけの体積で除した密度を言う。みかけの体積とは、接続断熱層の実部だけでなく接続断熱層の内部の気体層をも含めた体積を言う。みかけ密度は、例えばJIS K6767に準拠して測定できる。
接続断熱層33の熱伝導率は、室温(20℃程度)において好ましくは0.03W/m・K〜0.04W/m・Kであり、より好ましくは0.035W/m・K程度である。接続断熱層33の熱伝導率が大き過ぎると接続断熱層33の断熱性を確保できない。接続断熱層33の熱伝導率が小さ過ぎるとコストが高くなる。
また、接続断熱層33は、第1断熱層13及び第2断熱層23よりも不燃性が高い。
主ダクト10に分岐ダクト20を接続する手順の一例を説明する。
主ダクト10における分岐ダクト20が分岐されるべき部分の外膜体14と第1断熱層13と内膜体12とを円形に切除し、連通穴18を形成する。
この連通穴18を通して主ダクト10の内部に支持部材32を入れる。このとき、支持部材32は、連通穴18を通過できるように弾性変形させる。なお、主ダクト10の長手方向の端部の開口から連通穴18までの距離によっては、支持部材32を前記開口から主ダクト10の内部に入れてもよい。更に分岐部材31の基端部を連通穴18に挿入するとともに、鍔部31bを第1断熱層13と内膜体12との間に挿し入れる。そして、鍔部31bと支持部材32とを内膜体12及び芯材11を挟んで連結部材34によって連結する。分岐管31aの基端部と支持部材32の内周縁との間には、粘着性充填剤43を塗布する。
分岐管31aにおける主ダクト10から突出した部分の外周には接続断熱層33を嵌める。この接続断熱層33の基端面を主ダクト10の外側面に宛がう。そして、接続断熱層33の基端部の外周縁と主ダクト10の外側面との間に粘着性充填剤41を塗布するとともに、接続断熱層33の基端部の内周縁と主ダクト10の連通穴18の周縁との間に粘着性充填剤42を塗布する。さらに、接続断熱層33の外周面と外膜体14との間に粘着テープ37を貼り付ける。
そして、分岐ダクト20を分岐管31aに接続する。
前記のフレキシブルダクト1によれば、主ダクト10と分岐ダクト20との間のダクト接続部30に接続断熱層33を設けることによって、ダクト接続部30おける断熱性(保温性)を確保できる。接続断熱層33を断熱層13,23とは別体にすることによって、接続断熱層33として、断熱層13,23を構成する柔軟なグラスウールとは異なるグラスウールを用いることができ、断熱層13,23よりも断熱性の高いグラスウールを用いたり、断熱層13,23より厚肉のグラスウールを用いたりすることができる。接続断熱層33の熱伝導率を室温で好ましくは0.03W/m・K〜0.04W/m・Kとし、より好ましくは0.035W/m・Kとすることによって、ダクト接続部30の断熱性(保温性)を確実に高めることができる。また、接続断熱層33を断熱層13,23と同程度又はそれ以上の厚さにすることによって、ダクト接続部30の断熱性(保温性)を確実に高くすることができる。さらに、接続断熱層33の外周面及び内周面の全周と主ダクト10との間には粘着性充填剤41,42を塗布することによって、ダクト接続部30における保温性を一層高めることができる。
これによって、ダクト接続部30及びその周辺において結露が生じるのを防止できる。また、冷暖房の熱がダクト接続部30から外部へ漏れるのを防止でき、冷暖房効率を向上できる。
さらに、接続断熱層33は断熱層13,23より不燃性が高いため、フレキシブルダクト1の不燃性を確保できる。
接続断熱層33が第1断熱層13及び第2断熱層23より硬質であることによって、ダクト接続部30の剛性を高めることができ、接続断熱層33を主ダクト10に安定的に接続できる。
本発明は、前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変をなすことができる。
例えば、連通穴18の内径が接続断熱層33の外径φ33と略等しくなっており、接続断熱層33の基端部が連通穴18内に挿入されていてもよい。接続断熱層33の外周面が第1断熱層13における連通穴18の内周面と接するようにしてもよい。
接続断熱層33の厚さt33が、接続断熱層33の軸長h33以上でもよい(t33≧h33)。接続断熱層33の外径φ33が、接続断熱層33の軸長h33以下でもよい(φ33≦h33)。接続断熱層33の厚さt33が、第1断熱層13の厚さt13以下でもよい(t33≦t13)。接続断熱層33の厚さt33が、第2断熱層23の厚さt23以下でもよい(t33≦t23)。接続断熱層33の外径φ33が、第2断熱層23の外径φ23以下でもよい(φ33≦φ23)。
実施例を説明する。ただし、本発明が以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1では、表1のNo.1〜No.6に列記するグラスウール試料を接続断熱層33として用いた場合の断熱性(保温性)について検討した。これら試料No.1〜No.6は、何れも、厚さt33=25mm、外径φ33=200mm、内径=150mmとした。さらに、各試料No.1〜No.6の重さ、みかけ密度、熱貫流率、及び熱伝導率は、表1の通りであった。
Figure 0006491820

なお、表1において、重さ(g/m)は、接続断熱層33の内周面又は外周面の単位面積当たりの重さである。
また、試料No.4についての結露限界線をシミュレーションしたところ、図3の通りであった。なお、他の試料No.1〜3,5,6についての結露限界線も図3と近似していた。これら結果(表1及び図3等)から、試料No.1〜No.6によれば、主ダクト10の第1断熱層13及び分岐ダクトの第2断熱層23と同程度の断熱性(保温性)を発揮でき、ダクト接続部30での結露を十分に防止し得ると評価された。
本発明は、例えばオフィスビルの空調配管として利用できる。
1 フレキシブルダクト
10 主ダクト
13 第1断熱層
18 連通穴
19 第1気体流路
20 分岐ダクト
23 第2断熱層
29 第2気体流路
30 ダクト接続部
33 接続断熱層
41,42 粘着性充填剤

Claims (6)

  1. 管状の第1断熱層にて囲まれた第1気体流路を有する主ダクトと、管状の第2断熱層にて囲まれた第2気体流路を有して前記主ダクトから分岐された分岐ダクトとを備え、前記主ダクトの周側部には連通穴が形成されるとともに前記連通穴にダクト接続部が設けられ、前記ダクト接続部を介して前記主ダクトと前記分岐ダクトとが接続され、ひいては前記第1気体流路と前記第2気体流路とが連通されたフレキシブルダクトにおいて、
    前記第1断熱層及び前記第2断熱層が柔軟性を有するグラスウールにて構成され、
    前記ダクト接続部が、前記連通穴に沿う環状の接続断熱層を有し、前記接続断熱層が、前記第1、第2断熱層とは別のグラスウールにて構成され、前記接続断熱層を構成するグラスウールが、前記第1、第2断熱層を構成するグラスウールより硬質で自立的に形状保持し、かつ前記第1、第2断熱層を構成するグラスウールより断熱性が高く、前記接続断熱層と前記主ダクトとの間には、粘着性充填剤が前記接続断熱層の全周にわたって塗布され、前記粘着性充填剤は、前記接続断熱層の外周面と前記主ダクトの外側面に跨って設けられていることを特徴とするフレキシブルダクト。
  2. 前記接続断熱層の内周面と外周面との間の厚さが、前記接続断熱層の前記主ダクト側の基端面と前記分岐ダクト側の先端面との間の軸長より小さいことを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルダクト。
  3. 前記接続断熱層の内周面と外周面との間の厚さが、前記第1断熱層の内周面と外周面との間の厚さ又は前記第2断熱層の内周面と外周面との間の厚さより大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載のフレキシブルダクト。
  4. 前記接続断熱層の内周面と外周面との間の厚さが、20mm〜30mmであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のフレキシブルダクト。
  5. 前記接続断熱層の熱伝導率が、室温で0.03W/m・K〜0.04W/m・Kであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のフレキシブルダクト。
  6. 前記接続断熱層における分岐ダクト側を向く先端面には、前記接続断熱層のグラスウールの小片が飛散するのを防止するペーストが塗布されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のフレキシブルダクト。
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