JP6725987B2 - 貫通孔化粧カバーの取付構造および空調システム配管の設置方法 - Google Patents

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Description

本発明は貫通孔化粧カバーおよび貫通孔化粧カバーを用いた配管の設置方法に関し、例えばエアコンの配管を設置する際の技術に関する。
空調システム、いわゆるエアコンを冷房運転すると、室内機内部の蒸発器(アルミのフィン)が低温となり、水滴が付着する。この水をドレンパンと呼ばれる受け皿で受けて、ドレン管と呼ばれるホースを通じて室外に排水する。さらにエアコンはフロン類、たとえばクロロフルオロカーボン(CFC)や、ハイドロフルオロカーボン(HFC)等の冷媒を室内機と室外機の間で行き来させるため、冷媒用管(ガス管および液管)を室内機と室外機の間に配管する必要がある。また室内機を操作することにより、室外機も連動して運転するように、制御ケーブル等を接続しなければならない。このようにエアコンを設置する際には、空調システムを構成する室外機と室内機を接続するため、一般に壁を貫通させての配管工事がおこなわれる。
図5(A)は、エアコンにおける室内機と室外機の従来の屋外配管を示す。エアコン室内機150とエアコン室外機160は、ドレン管110、冷媒用管120、制御ケーブル等を保護用テープ130で巻いてまとめた配管140で接続される。配管140は、壁に開けられた貫通孔200を通じて屋外から室内に導かれるが、貫通孔200には貫通スリーブ(壁スリーブ)100と呼ばれる筒状の治具を設置する。そして室内、屋外それぞれの開口部に貫通孔200の端部を覆う化粧カバー170をとりつけ、化粧カバー170と配管140の間に生じた隙間95を粘土状のパテ90で埋める(図5(A)、図5(B)参照)。
特開2008−291899号公報
図6(A)は、エアコンにおける従来の配管工事を行った壁を示す。壁180に開けられた貫通孔200には貫通スリーブ100が設置され、その中をドレン管110や冷媒用管120等が通される。ここでは液管とガス管をまとめて一つの管として描画している。貫通スリーブ100の両端部には、美観を整えるために化粧カバー170が取り付けられる。冷媒用管120は保温が必要なため、発泡ポリエチレン等でできた断熱材を巻いた上で、ドレン管110を含めたすべての管をキャンバステープと呼ばれる保護用テープ130でまとめて配管140とする。このとき化粧カバー170の開口部と配管140の隙間95から雨水、埃、蚊などの昆虫等が侵入することを防ぐために、シール用充填剤、例えばパテ90で隙間95を埋める。
しかしながら、従来の空調用配管工事をおこなった場合の貫通孔200近傍を示す図6(B)のように、パテ90で隙間95を埋める従来の工法は、美観を大きく損ねる。また、パテ90表面には粘着性があるため、埃等が付着して黒く汚れてしまうという問題点がある。さらに屋外では風雨や日光にさらされるため、パテ90の油分が抜けた数年後には、劣化してしまって隙間95の封止が解けてしまう可能性もある。上記の欠点を補うために、パテ90で埋めた部分を別の化粧カバーでさらに覆うという工法もあるが、部品点数の増加が避けられず、また配管工事自体も面倒になる(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、斯かる実情に鑑み、配管工事を容易にし、かつ貫通孔200近傍の美観を向上させる貫通孔化粧カバー、および、それを用いた空調システム配管方法を提供しようとするものである。
(1)本発明は、配管を通すため壁に開けられた貫通孔の端部を覆う貫通孔化粧カバーであって、径方向に拡がるフランジ形状、且つ、環状のカバー部と、前記配管を固定するために、前記カバー部の開口部と連続して該カバー部の軸方向に突出して設けられた筒状の固定部と、前記貫通孔に差し込んで前記貫通孔化粧カバー全体を固定するために、前記カバー部の前記開口部と連続して、前記軸方向で前記固定部と逆向きに突出して設けられた筒状の差し込み部と、を備えることを特徴とする貫通孔化粧カバーを提供する。
上記(1)に記載する発明によれば、貫通孔の端部を覆う貫通孔化粧カバーと、エアコンの室内機と室外機を接続する配管の間に生じる隙間を、フランジ状のカバー部から連続して設けられた固定部とそこから伸びる管をまたぐようにして保護テープを巻くことで固定封止することが可能になるので、パテ等のシール用充填剤がむき出しになって美観を損ねることも無く、また配管工事自体も容易にできる。
(2)本発明は、前記固定部は、前記軸方向の長さが40mm以上であることを特徴とする上記(1)に記載する貫通孔化粧カバーを提供する。
上記(2)に記載する発明によれば、配管工事で使用される保護テープの幅は50mm以上のものが多いので、固定部とそこから伸びる管をまとめて巻く際、固定部に十分な幅のテープを巻き付ける長さを確保でき、確実に固定することができる。
(3)本発明は前記固定部の外周面には、周状のノッチが少なくとも1つ設けられていることを特徴とする上記(1)または(2)に記載する貫通孔化粧カバーを提供する。
上記(3)に記載する発明によれば、ノッチをガイドとして固定部をカットすることが容易になるので、施工する管の柔軟性や、施工場所に合わせて最適な長さの固定部を持つ貫通孔化粧カバーが容易に、かつ、きれいに現場で作成可能となる。また周状にノッチがあることから、保護用テープで、ドレン管や、断熱材を巻いた冷媒用管等を束ねて固定部に固定する際に、滑り止めの効果も期待できる。
(4)本発明は、前記カバー部の前記差し込み部側には、前記カバー部と前記壁との間に生じる隙間をふさぐシール用充填剤を充填するための凹部を備えることを特徴とする請上記(1)乃至(3)のうちいずれかに記載する貫通孔化粧カバーを提供する。
上記(4)に記載する発明によれば、貫通スリーブと、貫通スリーブに差し込まれた貫通孔化粧カバーに設けられた差し込み部の間に生じるわずかな隙間でさえも、前記凹部に充填されたシール用充填剤により封止することができ、またそのシール用充填剤はカバー部によって、外からは隠されているので、美観を損なうこと無く、また耐久性も向上し、屋外から室内への雨水や埃、昆虫などの侵入を防ぐことができる。
(5)本発明は、前記凹部の内周側の壁が、前記差し込み部の外周面によって構成されていることを特徴とする上記(4)に記載する貫通孔化粧カバーを提供する。
上記(5)に記載する発明によれば、シール用充填剤を凹部に充填して差し込み部を貫通スリーブに挿入した際、シール用充填剤の逃げ方向の一つが、差し込み部外周面と差し込み部が挿入される貫通スリーブ内壁面との隙間方向となり、最大で差し込み部の軸方向長さ分だけのシールが得られるという効果を奏する。
(6)本発明は、前記凹部が、前記軸方向の深さが5mm以上となることを特徴とする上記(4)または(5)に記載する貫通孔化粧カバーを提供する。
上記(6)に記載する発明によれば、差し込み部の端部と貫通スリーブの間に生じる隙間を埋めるために必要な量のシール用充填剤を凹部に充填することができる。
(7)本発明は、前記凹部において、前記内周側の壁と外周側の壁との距離が10mm以上であることを特徴とする上記(4)乃至(6)のうちいずれかに記載する貫通孔化粧カバーを提供する。
上記(7)に記載する発明によれば、差し込み部の端部と貫通スリーブの間に生じる隙間を埋めるために必要な量のシール用充填剤を凹部に充填することができる。
(8)本発明は、前記固定部は、円筒状であることを特徴とする上記(1)乃至(7)のうちいずれかに記載する貫通孔化粧カバーを提供する。
上記(8)に記載の発明によれば、保護用テープでドレン管や冷媒用管を巻いて貫通孔化粧カバーに固定する際に、円筒状の固定部の周方向に保護用テープを均一な力で巻き付けて固定することが可能なので、貫通用化粧カバーとドレン管や冷媒用管の間に生じる隙間を確実に封止することができる
(9)本発明は、前記差し込み部は、円筒状であることを特徴とする上記(1)乃至(8)のうちいずれかに記載する貫通孔化粧カバーを提供する。
上記(9)に記載の発明によれば、壁に開けられた貫通穴に設置する円筒状の貫通スリーブの規格に合わせて、カバー部の軸に垂直な断面外周が円状の差し込み部を実現でき、貫通スリーブと差し込み部の間に生じる隙間を均一で最小限にすることが可能になる。
(10)本発明は、配管を通すため壁に開けた貫通孔に対する、空調システムの配管の設置方法であって、フランジ状のカバー部を有する貫通孔化粧カバーと前記壁との間に生じる隙間をふさぐため、前記カバー部に設けられた凹部に、シール用充填剤を充填するステップと、前記カバー部の壁側に突出して設けられる筒状の差し込み部を貫通孔に挿入するステップと、前記カバー部から壁と逆側に突出した筒状の固定部に、前記カバー部、前記差し込み部、前記固定部内に挿入されている前記空調システム用の配管を固定するステップと、を有することを特徴とする空調システム配管の設置方法を提供する。
上記(10)に記載する空調システム配管の設置方法によれば、配管工事を容易にし、且つ、従来の工法よりも貫通孔近傍の美観を向上させる優れた効果を奏する。
本発明の上記(1)〜(10)に記載の貫通孔化粧カバーおよび空調システム配管の設置方法によれば、配管工事を容易にし、かつ従来の工法よりも貫通孔近傍の美観を向上させる優れた効果を奏する。
本発明の実施形態に係る貫通孔化粧カバーの斜視図である。 (A)貫通孔化粧カバーの正面図である。(B)貫通孔化粧カバーの上面図である。(C)貫通孔化粧カバーの底面図である。 貫通孔化粧カバーのAA矢視断面図である。 (A)貫通孔化粧カバーを用いて空調用の配管工事を行った壁の断面図である。(B)貫通孔化粧カバーを用いた場合の貫通孔近傍の正面図である。 (A)空調装置における室内機と室外機の従来の配管を屋外からみた概念図である。(B)空調装置における室内機と室外機の従来の配管を室内からみた概念図である。 (A)空調装置における従来の配管工事を行った壁の断面図である。(B)従来の空調用配管工事をおこなった場合の貫通孔近傍の正面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1〜図4は発明を実施する形態の一例であって、図中、同一の符号を付した部分は同一物を表わす。なお、各図において一部の構成を適宜省略して、図面を簡略化する。そして、部材の大きさ、形状、厚みなどを適宜誇張して表現する。
図1は、本発明の実施形態に係る貫通孔化粧カバー1である。貫通孔化粧カバー1は、配管を通すため壁に開けられた貫通孔200の端部を覆う貫通孔化粧カバー1であって、カバー部20と、固定部10と、差し込み部30で構成される。固定部10と差し込み部30は、同軸上に形成されることが望ましい。貫通孔化粧カバー1は、ポリエチレン等の合成樹脂や硬質プラスチックで一体成型される。貫通孔化粧カバー1は、金属や、合成樹脂と金属等との組み合わせで構成されても良い。
カバー部20は、貫通孔200の端部を覆うように、径方向に広がるフランジ状となっており、その中央に開口部を有することで環状をなす。
カバー部20の差し込み部側面21Aに差し込み部30が設けられ、カバー部20の固定部側面21Bに固定部10が設けられる。フランジ状をなすカバー部20の径方向の外縁は、後述する固定部、差し込み部より大きい径を有する。
固定部10は筒状であり、カバー部20の開口部と連続してカバー部20の軸方向に突出して設けられる。固定部10は、カバー部20の軸方向の長さが40mm以上であり、後述するように、固定部10に保護用テープ130を巻き付けることで、配管140と貫通孔化粧カバー1の隙間125を封止するとともに、配管140を固定するために用いられる。固定部10は円筒状であることが望ましい。保護用テープ130でドレン管110や冷媒用管120を巻いて貫通孔化粧カバー1に固定する際に、円筒状の固定部10の周方向に保護用テープ130を均一な力で巻き付けて固定することが可能なので、貫通用化粧カバー1とドレン管110や冷媒用管120の間に生じる隙間125を確実に封止することができるからである。
固定部10の外周面には、周方向にカットラインとして周状のノッチ40が少なくとも1つ設けられている。ノッチ40をガイドとして固定部10をカットすることが容易になるので、施工する管の柔軟性や、施工場所に合わせて最適な長さの固定部10を持つ貫通孔化粧カバー1が容易に、かつ、きれいに現場で作成可能となる。また周状にノッチ40があることから、保護用テープ130で、ドレン管110や、断熱材を巻いた冷媒用管120等を束ねて固定部110に固定する際に、滑り止めの効果も期待できる。
差し込み部30は、筒状であり、カバー部20の開口部と連続して、カバー部20の軸方向で固定部10と逆向きに突出して設けられる。差し込み部30は、貫通孔200に差し込んで貫通孔化粧カバー1全体を固定するために用いられる。差し込み部30は円筒状であることが望ましい。壁に開けられた貫通穴200に設置する円筒状の貫通スリーブ100の規格に合わせて、カバー部20の軸に垂直な断面外周が円状の差し込み部30を実現でき、貫通スリーブ100と差し込み部30の間に生じる隙間115を均一で最小限にすることが可能になる。
図1(A)は、固定部10側から見た貫通孔化粧カバー1を表している。カバー部20の径方向外側周縁部には、複数のビス穴用凹部50が設けられ、必要であればこのビス穴用凹部50を通してビスでカバー部20を壁180(図4参照)に固定することができる。ドレン管110等からなる配管140は、配管用穴部60を通して室内機150と室外機160を接続する。
図1(B)は、差し込み部30側から見た貫通孔化粧カバー1を表している。カバー部20の差し込み部側面21Aには、カバー部20の軸方向の深さ5mm以上の凹部70が周状に設けられる。凹部70の内周側の壁71は、差し込み部30の外周面によって構成される。ただし本発明はこれに限定されず、差し込み部30から径方向に離れた場所に凹部70を形成しても良い。凹部70には、カバー部20と壁180との間に生じる隙間115をふさぐシール用充填剤を充填するために用いられる。また凹部70は、カバー部20の軸に垂直な断面における内周側の壁71と外周側の壁72との間の距離Wが10mm以上である。シール用充填剤としてはパテ90またはシリコーンなどのコーキング(シーリング)材が考えられる。
なお図1(A)の凸部80は、凹部70の裏側に相当する。
図2(A)は、貫通孔化粧カバー1の正面図である。なお、貫通孔化粧カバー1は、軸対称に形成されているので、正面図と背面図、右側面図、左側面図は同一となる。図2(A)では固定部10のカバー部20の軸に垂直な断面における外周直径は、差し込み部30の外周直径よりわずかに小さいが、逆に固定部10の外周直径が差し込み部30の外周直径より大きくても良く、また、同一であっても良い。
図2(B)は、貫通孔化粧カバー1の上面図である。カバー部20にはビス穴用凹部50が複数設けられ、必要な場合にはビス穴用凹部50を通してビスで貫通孔化粧カバー1を壁に固定する。
図2(C)は、貫通孔化粧カバー1の底面図である。差し込み部30の外周に沿って、凹部70が設けられている。差し込み部30の外径は、貫通スリーブ100の内径より若干小さく設計されているので、差し込み部30と貫通スリーブ100の間の隙間115は小さく、差し込み部30を押し込むことで、差し込み部30の外周に沿って設けられた凹部70のパテ90またはコーキング材により、効果的に差し込み部30と貫通スリーブ100の間の隙間115やカバー部20と壁180の間の隙間116が埋められることになる(図4参照)。
図3は、図2(B)における貫通孔化粧カバー1のAA矢視断面図である。差し込み部30の内径は固定部10の内径より、若干大きく、差し込み部30の外径は固定部10の外径より若干大きい。ただし差し込み部30と固定部10の内径、外径の大小は、ドレン管110等を挿入することができれば任意で良い。パテ90等は凹部70に充填されて、差し込み部30と貫通スリーブ100の間に生じる隙間115を埋める。
次に、上記した実施の形態に係る貫通孔化粧カバー1の配管工事における使用方法を図4(A)で説明する。
まず貫通孔200に貫通スリーブ100を設置し、その中を通してエアコン室内機150から、空調システム用の配管であるドレン管110、冷媒用管120等を屋外に導く。ここでは液管とガス管をまとめて一つの管として描画している。このとき貫通孔化粧カバー1の配管用穴部60(図1参照)にもドレン管110、冷媒用管120を通す。すなわち貫通孔化粧カバー1を構成する固定部10、カバー部20、差し込み部30の開口部にドレン管110、冷媒用管120等を挿入する。冷媒用管120として、具体的には液管(図示省略)とガス管(図示省略)があるが、これらの長さを適切に加工した後に、室外機へつなぎ込み、真空引き、気密試験、冷媒ガス漏洩検査等を行う。そして貫通孔化粧カバー1の壁側に設けられた凹部70にパテ90を充填して、差し込み部30を貫通スリーブ100に差し込む。貫通スリーブ100と、貫通スリーブ100に差し込まれた差し込み部30の間に生じる隙間115は、前記凹部70に充填されたパテ90等のシール用充填剤により封止することができる。シール用充填剤はカバー部20によって、外からは隠されているので、美観を損なうこと無くまた耐久性も向上し、貫通孔化粧カバー1と壁180との間に生じる隙間をふさぐため、屋外から室内への雨水や埃、昆虫などの侵入を防ぐことができる効果を奏する。
なお必要であればビス穴用凹部50を通して、ステンビス等で貫通孔化粧カバー1を壁180に固定する。
液管とガス管にそれぞれ断熱材を巻き付け、ドレン管110を排水孔等に導いた後、ドレン管110、冷媒用管120、制御ケーブル等をキャンバステープと呼ばれる粘着性または非粘着性の保護用テープ130で巻いて固定する。貫通孔200の端部を覆う貫通孔化粧カバー1と、室内機150と室外機160を接続する管の間に生じる隙間125を、貫通孔化粧カバー1から連続して設けられた固定部10から保護テープ130を巻くことで固定封止することが可能になるので、パテ90等のシール用充填剤がむき出しになって美観を損ねることも無く、また配管工事自体も容易にできる。
図4(B)に貫通孔化粧カバー1に固定した配管140を示す。図4(B)で示すように、外側からパテ90を盛っていないので美観が損なわれること無い。カバー部20裏にはパテ90が充填されて、差し込み部30と貫通スリーブ100との隙間115を埋めているので、隙間115から雨水等が室内に侵入することも防がれている。加えて配管工事の際には、配管140を固定部10に固定する際、保護用テープ130を巻き付けて固定するだけなので工事自体も簡便でしかも配管140と貫通孔化粧カバー1の間に間隙が生じにくい。
以上、本発明の貫通孔化粧カバーにおける実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
1 貫通孔化粧カバー
10 固定部
20 カバー部
30 差し込み部
40 ノッチ
50 ビス穴用凹部50
60 配管用穴部
70 凹部
80 凸部
90 パテ
95 隙間
100 貫通スリーブ
110 ドレン管
115 隙間
116 隙間
120 冷媒用管
125 隙間
130 保護用テープ
140 配管
150 エアコン室内機
160 エアコン室外機
170 化粧カバー
180 壁
200 貫通孔

Claims (10)

  1. 配管を通すため壁に開けられた貫通孔と、
    前記貫通孔の内周に設置される貫通スリーブと、
    前記貫通孔の端部を覆う貫通孔化粧カバー
    を備え、
    前記貫通孔化粧カバーは、
    径方向に拡がるフランジ形状、且つ、開口部を有することで環状をなすカバー部と、
    前記配管を固定するために、前記カバー部の前記開口部と連続して該カバー部の軸方向に突出して設けられた筒状の固定部と、
    前記貫通スリーブの内周に沿って差し込んで前記貫通孔化粧カバー全体を固定するために、前記カバー部の前記開口部と連続して、前記軸方向で前記固定部と逆向きに突出して設けられた筒状の差し込み部と、
    前記カバー部の前記差し込み部側面に設けられる、前記貫通スリーブの端縁を収容可能な環状の凹部と、を有してなり、
    前記貫通孔化粧カバーの前記凹部にシール用充填剤が充填されることで、前記カバー部と前記壁と前記貫通スリーブの間に生じる隙間がふさがれることを特徴とする貫通孔化粧カバーの取付構造
  2. 前記差し込み部の軸方向の長さが、前記貫通スリーブの軸方向の長さよりも短いことを特徴とする請求項1に記載する貫通孔化粧カバーの取付構造。
  3. 前記固定部は、前記軸方向の長さが40mm以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載する貫通孔化粧カバーの取付構造
  4. 前記固定部の外周面には、周状のノッチが少なくとも1つ設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載する貫通孔化粧カバーの取付構造
  5. 前記凹部の内周側の壁は、前記差し込み部の外周面によって構成されることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記載する貫通孔化粧カバーの取付構造
  6. 前記凹部は、前記軸方向の深さが5mm以上となることを特徴とする請求項5に記載する貫通孔化粧カバーの取付構造
  7. 前記凹部において、前記内周側の壁と外周側の壁との距離が10mm以上であることを特徴とする請求項4から請求項6のうちいずれか一の請求項に記載する貫通孔化粧カバーの取付構造
  8. 前記固定部は、円筒状であることを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれか一の請求項に記載する貫通孔化粧カバーの取付構造
  9. 前記差し込み部は、円筒状であることを特徴とする請求項1から請求項8のうちいずれか一の請求項に記載する貫通孔化粧カバーの取付構造
  10. 壁に開けた貫通孔の内周に設置される貫通スリーブに対して、貫通孔化粧カバーを用いて配管を通すため空調システムの配管の設置方法であって、
    前記貫通孔化粧カバーは、
    径方向に拡がるフランジ形状、且つ、開口部を有することで環状をなすカバー部と、
    前記配管を固定するために、前記カバー部の前記開口部と連続して該カバー部の軸方向に突出して設けられた筒状の固定部と、
    前記貫通スリーブの内周に沿って差し込んで前記貫通孔化粧カバー全体を固定するために、前記カバー部の前記開口部と連続して、前記軸方向で前記固定部と逆向きに突出して設けられた筒状の差し込み部と、
    前記カバー部の前記差し込み部側面に設けられる、前記貫通スリーブの端縁を収容可能な環状の凹部と、を有してなり、
    前記貫通孔化粧カバーの前記凹部にシール用充填剤を充填するステップと、
    前記筒状の差し込み部を前記貫通スリーブに挿入することで、前記カバー部によって前記貫通スリーブの端面を覆い隠すとともに、前記シール用充填剤により前記カバー部と前記壁と前記貫通スリーブの間に生じる隙間をふさぐステップと、
    前記筒状の固定部に、前記カバー部、前記差し込み部、前記固定部内に挿入されている前記空調システム用の配管を固定するステップと、
    を有することを特徴とする空調システム配管の設置方法。
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