JP6486672B2 - 感光性エレメント、及びその製造方法 - Google Patents
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Description
支持体と、前記支持体上に積層された感光性樹脂層とを含む感光性エレメントであって、
前記感光性樹脂層は、(a)アクリル系樹脂、(b)分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物、及び(c)光重合開始剤を含む感光性樹脂組成物で構成され、
前記感光性樹脂組成物は、以下の特性:
(1)前記感光性樹脂組成物の厚み30μmの硬化物に関して測定されるテント膜破れ率が35%以下であること;及び
(2)前記感光性樹脂組成物の厚み30μmの硬化物のライン/スペース=100μm/100μmのレジストパターンに関して測定されるサイドエッチが12μm以下であること、
を満足する、感光性エレメント。
[2]
前記硬化物に関して測定される前記テント膜破れ率が、1%以上35%以下である、[1]に記載の感光性エレメント。
[3]
前記硬化物に関して測定される前記サイドエッチが、2μm以上12μm以下である、[1]又は[2]に記載の感光性エレメント。
[4]
前記(c)光重合開始剤としてアクリジン化合物を含む、[1]〜[3]のいずれかに記載の感光性エレメント。
[5]
前記(a)アクリル系樹脂の重量平均分子量が70,000以上である、[1]〜[4]のいずれかに記載の感光性エレメント。
[6]
前記(b)分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物の重量平均分子量が、1,200以上5,000以下である、[1]〜[5]のいずれかに記載の感光性エレメント。
[7]
前記(b)分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物が下記一般式(I):
に示された化合物を含む、[1]〜[6]のいずれかに記載の感光性エレメント。
[8]
前記(b)分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物の二重結合濃度が、0.090mol/100g以上0.220mol/100g以下である、[1]〜[7]のいずれかに記載の感光性エレメント。
[9]
支持体と、前記支持体上に積層された感光性樹脂層とを含む感光性エレメントの製造方法であって、
前記支持体上に、感光性樹脂層を形成する工程を含み、
前記感光性樹脂層は、(a)アクリル系樹脂、(b)分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物、及び(c)光重合開始剤を含む感光性樹脂組成物で構成され、
前記感光性樹脂組成物は、以下の特性:
(1)前記感光性樹脂組成物の厚み30μmの硬化物に関して測定されるテント膜破れ率が35%以下であること;及び
(2)前記感光性樹脂組成物の厚み30μmの硬化物のライン/スペース=100μm/100μmのレジストパターンに関して測定されるサイドエッチが12μm以下であること、
を満足する、感光性エレメントの製造方法。
[10]
[1]〜[8]のいずれかに記載の感光性エレメントを露光及び現像して得られる、レジストパターン。
[11]
[1]〜[8]のいずれかに記載の感光性エレメントを基板にラミネートするラミネート工程、前記感光性エレメントの感光性樹脂層を露光する露光工程、及び前記感光性樹脂層の未露光部を現像液で除去する現像工程を含む、パターン形成方法。
[12]
[1]〜[8]のいずれかに記載の感光性エレメントを基板にラミネートするラミネート工程、前記感光性エレメントの感光性樹脂層を露光する露光工程、前記感光性樹脂層の未露光部を現像液で除去してレジストパターンを形成する現像工程、及び前記レジストパターンが形成された基板をエッチングするエッチング工程を含む、回路基板の形成方法。
本実施形態における感光性エレメントは、支持体と、該支持体上に積層された感光性樹脂層とを含む感光性エレメントであって、
該感光性樹脂層は、(a)アクリル系樹脂、(b)分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物、及び(c)光重合開始剤を含む感光性樹脂組成物で構成され、
該感光性樹脂組成物は、以下の特性:
(1)該感光性樹脂組成物の厚み30μmの硬化物に関して測定されるテント膜破れ率が35%以下であること;及び
(2)該感光性樹脂組成物の厚み30μmの硬化物のライン/スペース=100μm/100μmのレジストパターンに関して測定されるサイドエッチが12μm以下であること、
を満足する、感光性エレメントである。
なお、本開示において、テント膜破れ率、サイドエッチ、その他のパラメータ値は、特に断りの無い限り、後述の実施例における測定方法に準じて測定される値である。
感光性樹脂層が適度な柔軟性及び薬液耐性を有することは、回路パターン形成の一連の工程において良好な耐性を与え、このことが製品の安定生産につながり、歩留り向上に寄与し得る。即ち、上述した特定の方法による露光・現像後に形成されたレジストパターンが優れた柔軟性及び薬液耐性を有するような感光性エレメントを用いることにより、レジストパターンの銅張積層板に対する適切な密着状態が維持された状態で、エッチング時等に用いる薬液が意図しない位置において銅表面を侵食することを抑制し得る。その結果、エッチング後の欠け、断線、及び、スルーホール欠損を低減し得、歩留りを向上させ得る。
そして、このような特定のテント膜破れ率と特定のサンドエッチ量とを両立するような、柔軟性及び薬液耐性を有する感光性樹脂層は、例えば後述するような感光性樹脂組成物を用いることにより、好ましくは、該感光性樹脂組成物において各成分を後述の好ましい例を参照して調整することにより、実現され得るが、特にこれらの組成に限定されるものではない。
支持体としては、露光光源から放射される光を透過する透明な基材が好ましい。このような支持体としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、塩化ビニル共重合体フィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、塩化ビニリデン共重合フィルム、ポリメタクリル酸メチル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、スチレン共重合体フィルム、ポリアミドフィルム、及びセルロース誘導体フィルム等が挙げられる。これらのフィルムとしては、必要に応じ延伸されたものも使用可能である。ヘーズは5以下のものが好ましい。フィルムの厚みは、薄い方が画像形成性及び経済性の面で有利であるが、強度を維持する必要から、10〜30μmのものが好ましく用いられる。
本発明の感光性エレメントは、必要により、感光性樹脂層の支持体と反対側の表面に保護層を有していてもよい。感光性エレメントに用いられる保護層の重要な特性は、感光性樹脂層との密着力について、支持体よりも保護層の方が充分小さく容易に剥離できることである。例えば、ポリエチレンフィルム、及びポリプロピレンフィルム等が保護層として好ましく使用できる。また、例えば特開昭59−202457号公報に示された剥離性の優れたフィルムを用いることができる。保護層の膜厚は10〜100μmが好ましく、10〜50μmがより好ましい。
感光性樹脂層は感光性樹脂組成物で構成される。感光性樹脂組成物は、(a)アクリル系樹脂、(b)分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物(本開示で、(b)化合物ともいう。)、及び、(c)光重合開始剤を少なくとも含む。
(a)アクリル系樹脂は、典型的には、カルボキシル基含有単量体を共重合成分として含む、重量平均分子量が5,000〜500,000の熱可塑性共重合体であることが好ましい。(a)アクリル系樹脂の重量平均分子量は、ドライフィルムレジストの厚みを均一に維持し、現像液に対する耐性を得るという観点から5,000以上が好ましく、一方で、現像性を維持するという観点から500,000以下が好ましい。重合平均分子量は、より好ましくは、20,000〜100,000であり、70,000〜90,000が特に好ましい。(a)アクリル系樹脂は、1種類を単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。本実施形態において、2種類以上の樹脂を併用した場合における(a)アクリル系樹脂の重量平均分子量とは、それぞれの樹脂の重量平均分子量と配合割合とから算出される加重平均である。
本実施形態における上記(b)分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物の例としては、例えば、ビスフェノールA構造を有する化合物が挙げられる。ビスフェノールA構造を有する化合物を用いることは、テンティング性、追従性、及び解像性の観点から好ましい実施形態である。具体例としては、ビスフェノールAの両端にそれぞれ平均2モルのエチレンオキサイドを付加したポリエチレングリコールのジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAの両端にそれぞれ平均5モルのエチレンオキサイドを付加したポリエチレングリコールのジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAの両端にそれぞれ平均6モルのエチレンオキサイドと平均2モルのプロピレンオキサイドとを付加したポリアルキレングリコールのジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAの両側にそれぞれ平均2モルのプロピレンオキサイドと平均15モルのエチレンオキサイドを付加したポリアルキレングリコールのジ(メタ)アクリレートが好ましい。追従性、及び解像性の観点から、ビスフェノールAの両端にそれぞれ平均5モルのエチレンオキサイドを付加したポリエチレングリコールのジメタクリレートが特に好ましく、テンティング性の観点から、重量平均分子量1500以上のビスフェノールA部分を含有するジメタクリレートが特に好ましい。
a)末端に水酸基を有するポリマー又はモノマーと、
b)ポリイソシアネートと、
の付加重合により得られるポリウレタンの末端イソシアネート基に対して、
c)活性水素を有する官能基とエチレン性不飽和結合を分子内に共に有する化合物、
を反応させて得られるウレタンプレポリマーを含み、かつ
前記a)末端に水酸基を有するポリマー又はモノマーが、下記一般式(II):
で示される化合物であることが好ましい。
好ましい構造には、ポリテトラメチレングリコール(PTMG)に代表される化合物が挙げられる。また、PTMGの末端水酸基を利用してブロック共重合又はランダム共重合によりプロピレンオキシド基を導入したグリコール化合物や、エチレングリコールとテトラメチレングリコールとのランダム共重合体の両末端にポリエチレングリコールをブロック共重合することにより得られるグリコール化合物等のPTMG誘導体も挙げられる。
(c)光重合開始剤は、光によりモノマーを重合させる化合物である。本実施形態において、感光性樹脂組成物は典型的にはネガ型である。本実施形態では、感光性樹脂層に良好な追従性、テンティング性、及び解像性を与えるという観点から、(c)光重合開始剤が、ヘキサアリールビスイミダゾール誘導体及び/又はアクリジン化合物を含むことが好ましく、アクリジン化合物を含むことが特に好ましい。
で表される化合物が挙げられる。(c)光重合開始剤として使用されるアクリジン化合物の好ましい例としては、アクリジン、9−フェニルアクリジン、1,6−ビス(9−アクリジニル)ヘキサン、1,7−ビス(9−アクリジニル)ヘプタン、1,8−ビス(9−アクリジニル)オクタン、1,9−ビス(9−アクリジニル)ノナン、1,10−ビス(9−アクリジニル)デカン、1,11−ビス(9−アクリジニル)ウンデカン、1,12−ビス(9−アクリジニル)ドデカン等のアクリジン誘導体が挙げられる。
本発明の感光性樹脂組成物は、上記(a)アクリル系樹脂、(b)分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物、及び(c)光重合開始剤を必須成分とするが、必要に応じて、添加剤(例えば発色染料、ベース染料、可塑剤、酸化防止剤、及び安定化剤等)を含有してもよい。
本実施形態において用いる感光性樹脂組成物は、これに溶媒を添加して形成した感光性樹脂組成物調合液の形態で感光性エレメントの製造に用いることができる。感光性樹脂組成物調合液を支持体上に塗布し、ついで、添加した溶媒を加熱留去することにより感光性樹脂層を得ることが好ましい。好適な溶媒としては、メチルエチルケトン(MEK)に代表されるケトン類、並びにメタノール、エタノール、及びイソプロピルアルコール等のアルコール類が挙げられる。感光性樹脂組成物調合液の粘度が25℃で500〜4000mPa・secとなるように、溶媒を感光性樹脂組成物に添加することが好ましい。
支持体、感光性樹脂層、及び必要により保護層を順次積層して、感光性エレメントを作製できる。具体的な方法としては、従来知られている方法を採用することができる。
本発明の別の態様は、支持体と、該支持体上に積層された感光性樹脂層とを含む感光性エレメントの製造方法であって、
該支持体上に、感光性樹脂層を形成する工程を含み、
該感光性樹脂層は、(a)アクリル系樹脂、(b)分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物、及び(c)光重合開始剤を含む感光性樹脂組成物で構成され、
該感光性樹脂組成物は、以下の特性:
(1)該感光性樹脂組成物の厚み30μmの硬化物に関して測定されるテント膜破れ率が35%以下であること;及び
(2)該感光性樹脂組成物の厚み30μmの硬化物のライン/スペース=100μm/100μmのレジストパターンに関して測定されるサイドエッチが12μm以下であること、
を満足する、感光性エレメントの製造方法を提供する。なお上記感光性樹脂組成物の好ましい態様の詳細は前述のとおりである。
本発明の別の態様は、上述した本発明の一態様に係る感光性エレメントを露光及び現像して得られるレジストパターンを提供する。本発明の別の態様はまた、該感光性エレメントを基板にラミネートするラミネート工程、該感光性エレメントの感光性樹脂層を露光する露光工程、及び該感光性樹脂層の未露光部を現像液で除去する現像工程を含む、パターン形成方法を提供する。以下に、本発明の一態様に係る感光性エレメントを用いてレジストパターンを形成する具体的な方法の一例を示す。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によりポリスチレン(昭和電工(株)製Shodex STANDARD SM−105)の検量線を用いて測定した重量平均分子量を意味する。重量平均分子量は、日本分光(株)製ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを使用して、以下の条件で測定した。
示差屈折率計:RI−1530
ポンプ:PU−1580
デガッサー:DG−980−50
カラムオーブン:CO−1560
カラム:順にKF−8025、KF−806M×2、KF−807
溶離液:THF
サイドエッチ評価のための基板としては、35μm銅箔を積層した0.4mm厚の銅張積層板を用いた。また、テント膜破れ率評価のための基板としては、35μm銅箔を積層した0.7mm厚の銅張積層板に、直径6mmのスルーホールを1008穴有する基板を用いた。これら基板は、ジェットスクラブ研磨機を用いた表面処理により整面した後、下記ラミネートに供した。
後述の手順で作製した感光性エレメントの保護層を剥がしながら、60℃に予熱した銅張積層板にホットロールラミネーター(旭化成(株)製、AL−70)により、ロール温度105℃でラミネートした。エアー圧力は0.35MPaとし、ラミネート速度は1.5m/minとした。
直接描画式露光装置(日本オルボテック株式会社製、ParagonUltra100、主波長355nm)を用いて直接描画式露光方法により露光した。サイドエッチ評価用基板は、L(ライン)/S(スペース)=100μm/100μmのパターンで露光し、テント膜破れ率評価用基板は全面露光した。
支持体を剥離した後、アルカリ現像機(フジ機工製、ドライフィルム用現像機)を用いて30℃の1質量%Na2CO3水溶液を所定時間スプレーし、感光性樹脂層の未露光部分を最小現像時間の2倍の時間で溶解除去した。この際、未露光部分の感光性樹脂層が完全に溶解するのに要する最も少ない時間を最小現像時間とした。上記条件にて現像した後、アルカリ現像機に付属する水洗槽を通し、エアーナイフで水切り処理を行うことで、評価基板を得た。水洗時間については、サイドエッチ評価用基板は、最少現像時間の2分の1とし、テント膜やぶれ率評価用基板については、最少現像時間の3倍の時間とした。
形成したL(ライン)/S(スペース)=100μm/100μmのレジストパターンの、レジストボトム幅を光学顕微鏡により測定した。次に、このレジストパターン形成済基板を、塩銅エッチング装置(東京化工機製)により塩酸3mol/l、塩化第二銅250g/l、50℃において最小エッチング時間の1.3倍の時間でエッチングした。この際、基板上の銅箔が完全に溶解除去されるときの時間を最小エッチング時間とした。得られたエッチング後基板に残されたレジストを、3質量%、50℃のNaOH剥離液にて剥離し、得られた銅パターンのトップ幅を光学顕微鏡により測定した。
得られた値から、下記式によりサイドエッチの値(μm)を得た。
サイドエッチ(μm)= {(レジストボトム幅) − (銅トップ幅)} / 2
テント膜が破れていたテント穴数を計測し、全テント穴に対する破れ率を算出した。
表1に示す化合物を、表2に示す組成割合(単位は質量部)で配合した約55質量%のMEK溶液1を作製した。この溶液を、十分に攪拌、混合して、支持体である16μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルムの表面にバーコーターを用いて均一に塗布し、95℃の乾燥機中で3分間乾燥させて感光性樹脂層を形成した。乾燥後の感光性樹脂層の厚みは30μmであった。なお、表2に示す組成における質量部は、固形分量である。
次いで、感光性樹脂層のポリエチレンテレフタレートフィルムを積層していない側の表面上に、保護層として22μm厚のポリエチレンフィルムを貼り合わせて感光性エレメント1を得た。
次いで、感光性エレメント1から保護層及び支持体を剥がして得た感光性樹脂層をMEKに溶解して、約55質量%のMEK溶液2を得た。MEK溶液1をMEK溶液2に代えた他は上記の手順を繰り返して、感光性エレメント2を得た。この感光性エレメント2を、評価用の感光性エレメントとした。
[実施例2〜7、比較例1〜11]
表1に示す化合物を表2に示す組成割合(単位は質量部)で配合し、実施例1と同様の手順で評価用の感光性エレメントを得た。
実施例1〜7及び比較例1〜11の評価結果を表2に示す。
Claims (10)
- 支持体と、前記支持体上に積層された感光性樹脂層とを含む感光性エレメントであって、
前記感光性樹脂層は、(a)アクリル系樹脂、(b)分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物、及び(c)光重合開始剤を含む感光性樹脂組成物で構成され、
前記(a)アクリル系樹脂の重量平均分子量は70,000以上であり、
前記(b)分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物は下記一般式(I):
に示された化合物を含み、
前記(c)光重合開始剤はアクリジン化合物及び有機ハロゲン化合物を含む、感光性エレメント。 - 前記感光性樹脂組成物が、以下の特性:
(1)前記感光性樹脂組成物の厚み30μmの硬化物に関して測定されるテント膜破れ率が35%以下であること;及び
(2)前記感光性樹脂組成物の厚み30μmの硬化物のライン/スペース=100μm/100μmのレジストパターンに関して測定されるサイドエッチが12μm以下であること、
を満足する、請求項1に記載の感光性エレメント。 - 前記硬化物に関して測定される前記テント膜破れ率が、1%以上35%以下である、請求項2に記載の感光性エレメント。
- 前記硬化物に関して測定される前記サイドエッチが、2μm以上12μm以下である、請求項2又は3に記載の感光性エレメント。
- 前記(b)分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物の重量平均分子量が、1,200以上5,000以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の感光性エレメント。
- 前記(b)分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物の二重結合濃度が、0.090mol/100g以上0.220mol/100g以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の感光性エレメント。
- 支持体と、前記支持体上に積層された感光性樹脂層とを含む感光性エレメントの製造方法であって、
前記支持体上に、感光性樹脂層を形成する工程を含み、
前記感光性樹脂層は、(a)アクリル系樹脂、(b)分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物、及び(c)光重合開始剤を含む感光性樹脂組成物で構成され、
前記(a)アクリル系樹脂の重量平均分子量は70,000以上であり、
前記(b)分子内に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物は下記一般式(I):
に示された化合物を含み、
前記(c)光重合開始剤はアクリジン化合物及び有機ハロゲン化合物を含む、感光性エレメントの製造方法。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の感光性エレメントを露光及び現像して得られる、レジストパターン。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の感光性エレメントを基板にラミネートするラミネート工程、前記感光性エレメントの感光性樹脂層を露光する露光工程、及び前記感光性樹脂層の未露光部を現像液で除去する現像工程を含む、パターン形成方法。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の感光性エレメントを基板にラミネートするラミネート工程、前記感光性エレメントの感光性樹脂層を露光する露光工程、前記感光性樹脂層の未露光部を現像液で除去してレジストパターンを形成する現像工程、及び前記レジストパターンが形成された基板をエッチングするエッチング工程を含む、回路基板の形成方法。
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