JP6486577B1 - レーザレーダ装置 - Google Patents

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Abstract

送信信号生成部(1)により生成された送信信号を第1のパルス信号列に変換する第1の信号列変換部(12)と、反射光受信部(8)から出力された受信信号を第2のパルス信号列に変換する第2の信号列変換部(15)と、光照射部(4)から送信光が照射された時刻と、反射光受信部(8)により反射光が受信された時刻との時刻差から、測距対象物までの距離を算出する距離算出部(18)とを設け、取捨選択部(19)が、第1のパルス信号列と第2のパルス信号列との一致度を算出し、一致度に基づいて距離算出部(18)により算出された距離を取捨選択するように、レーザレーダ装置を構成した。

Description

この発明は、測距対象物までの距離を算出するレーザレーダ装置に関するものである。
以下の特許文献1には、検出対象の物体までの距離を算出する物体検出装置が開示されている。
特許文献1に開示されている物体検出装置は、送信機から出力された送信パターン信号と受信機の出力信号との相互相関値を算出し、相互相関値を用いて、検出対象の物体までの距離を算出している。
特開2014−232069号公報
特許文献1に開示されている物体検出装置は、検出対象の物体に反射された反射光の光強度が低い状況下で、相互相関値を算出することがある。反射光の光強度が低い状況下では、反射光の光強度が高い状況と比べて、ノイズの影響を強く受けるため、相互相関値が低下してしまうことがある。
特許文献1に開示されている物体検出装置は、相互相関値を用いて、検出対象の物体までの距離を算出する方式であるため、相互相関値が低下してしまう光強度の低い状況下では、距離の算出精度が劣化してしまうという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、反射光の光強度が低い状況が生じているときに、測距対象物までの距離として、誤差を含んでいる可能性が高い距離の出力を防止することができるレーザレーダ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るレーザレーダ装置は、送信信号を生成する送信信号生成部と、送信信号生成部により生成された送信信号を送信光に変換し、送信光を測距対象物に向けて照射する光照射部と、測距対象物によって反射された送信光を反射光として受信し、反射光の受信信号を出力する反射光受信部と、送信信号生成部により生成された送信信号を第1のパルス信号列に変換する第1の信号列変換部と、反射光受信部から出力された受信信号を第2のパルス信号列に変換する第2の信号列変換部と、光照射部から送信光が照射された時刻と、反射光受信部により反射光が受信された時刻との時刻差から、測距対象物までの距離を算出する距離算出部と第1のパルス信号列と第2のパルス信号列との一致度を算出し、一致度に基づいて距離算出部により算出された距離を取捨選択する取捨選択部とを備え、第2の信号列変換部が、反射光受信部から出力された受信信号が第2の閾値以上である期間中に限り、受信信号の微分波形がゼロクロスするタイミングで、第2のパルス信号列に含まれるパルス信号を取捨選択部に出力するようにしたものである。
この発明に係るレーザレーダ装置は、反射光の光強度が低い状況が生じているときに、測距対象物までの距離として、誤差を含んでいる可能性が高い距離の出力を防止することができる。
実施の形態1によるレーザレーダ装置を示す構成図である。 図1に示すレーザレーダ装置におけるそれぞれの構成要素から出力される信号の波形を示す説明図である。 図1に示すレーザレーダ装置におけるそれぞれの構成要素から出力される信号の波形を示す説明図である。 図1に示すレーザレーダ装置におけるそれぞれの構成要素から出力される信号の波形を示す説明図である。 図1に示すレーザレーダ装置におけるそれぞれの構成要素から出力される信号の波形を示す説明図である。 実施の形態2によるレーザレーダ装置を示す構成図である。 実施の形態3によるレーザレーダ装置を示す構成図である。 実施の形態4によるレーザレーダ装置を示す構成図である。 図8に示すレーザレーダ装置におけるそれぞれの構成要素から出力される 実施の形態5によるレーザレーダ装置を示す構成図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1によるレーザレーダ装置を示す構成図である。
図1において、送信信号生成部1は、クロック源2及びパターン生成部3を備えている。
送信信号生成部1は、送信信号を生成して、送信信号を光照射部4及び第1の信号列変換部12のそれぞれに出力する。
クロック源2は、クロック信号を発振し、クロック信号をパターン生成部3、カウンタ14、カウンタ17及び距離算出部18のそれぞれに出力する。
パターン生成部3は、クロック源2から出力されたクロック信号に同期して、送信信号を生成し、送信信号を光源駆動回路5及びコンパレータ13のそれぞれに出力する。
光照射部4は、光源駆動回路5、光源6及び送信アンテナ7を備えている。
光照射部4は、送信信号生成部1から出力された送信信号を送信光に変換し、送信光を測距対象物に向けて照射する。
光源駆動回路5は、パターン生成部3から出力された送信信号の振幅に従って、光源6から出力される光の変調を制御することで、光源6から変調光である送信光を出力させる回路である。
光源6は、送信光を送信アンテナ7に出力する光源である。
送信アンテナ7は、送信光を測距対象物に向けて照射するアンテナである。
反射光受信部8は、受信アンテナ9、光検出器10及び電流アンプ11を備えている。
反射光受信部8は、送信アンテナ7から送信光が照射されたのち、測距対象物によって反射された送信光を反射光として受信し、反射光の受信信号を第2の信号列変換部15に出力する。
受信アンテナ9は、測距対象物によって反射された送信光を反射光として受信するアンテナである。
光検出器10は、受信アンテナ9により受信された反射光を検出し、反射光の検出信号を電流アンプ11に出力する。
電流アンプ11は、光検出器10から出力された検出信号を増幅し、増幅後の検出信号を受信信号としてコンパレータ16に出力する。
第1の信号列変換部12は、コンパレータ13及びカウンタ14を備えている。
第1の信号列変換部12は、送信信号生成部1から出力された送信信号を第1のパルス信号列に変換し、第1のパルス信号列を取捨選択部19に出力する。
コンパレータ13は、パターン生成部3から出力された送信信号と、第1の閾値Thとを比較する。
コンパレータ13は、送信信号が第1の閾値Th以上であれば、ハイレベルの信号をカウンタ14に出力し、送信信号が第1の閾値Th未満であれば、ローレベルの信号をカウンタ14に出力する。
第1の閾値Thは、コンパレータ13の内部メモリに格納されているものであってもよいし、外部から与えられるものであってもよい。
カウンタ14は、クロック源2からクロック信号を受けたのち、コンパレータ13から最初にハイレベルの信号を受けた時点を起点にして、コンパレータ13の出力信号を並べることで第1のパルス信号列を生成し、第1のパルス信号列をメモリ20に格納する。
第2の信号列変換部15は、コンパレータ16及びカウンタ17を備えている。
第2の信号列変換部15は、反射光受信部8から出力された受信信号を第2のパルス信号列に変換し、第2のパルス信号列を取捨選択部19に出力する。
コンパレータ16は、電流アンプ11から出力された受信信号と、第2の閾値Thとを比較する。
コンパレータ16は、受信信号が第2の閾値Th以上であれば、ハイレベルの信号をカウンタ17及び距離算出部18のそれぞれに出力し、受信信号が第2の閾値Th未満であれば、ローレベルの信号をカウンタ17及び距離算出部18のそれぞれに出力する。
第2の閾値Thは、コンパレータ16の内部メモリに格納されているものであってもよいし、外部から与えられるものであってもよい。
第2の閾値Thは、第1の閾値Thと同じ値であってもよいし、第1の閾値Thと異なる値であってもよい。
カウンタ17は、クロック源2からクロック信号を受けたのち、コンパレータ16から最初にハイレベルの信号を受けた時点を起点にして、コンパレータ16の出力信号を並べることで第2のパルス信号列を生成し、第2のパルス信号列を一致度算出回路21に出力する。
距離算出部18は、例えば、時間デジタル変換回路(TDC:Time−to−Digital Converter)によって実現される。
距離算出部18は、クロック源2からクロック信号が出力された時刻に、パターン生成部3、光源駆動回路5及び光源6におけるそれぞれの処理時間を加算することで、送信アンテナ7から送信光が照射された時刻を算出する。
距離算出部18は、クロック源2からクロック信号が出力されたのち、コンパレータ16から最初にハイレベルの信号が出力された時刻を取得する。
距離算出部18は、コンパレータ16から最初にハイレベルの信号が出力された時刻から、光検出器10、電流アンプ11及びコンパレータ16におけるそれぞれの処理時間を減算することで、受信アンテナ9により反射光が受信された時刻を算出する。
距離算出部18は、送信アンテナ7から送信光が照射された時刻と、受信アンテナ9により反射光が受信された時刻との時刻差から測距対象物までの距離を算出し、算出した距離を示す距離情報を取捨選択部19に出力する。
取捨選択部19は、メモリ20、一致度算出回路21、閾値処理回路22及び取捨選択回路23を備えている。
取捨選択部19は、第1のパルス信号列と第2のパルス信号列との一致度を算出し、一致度に基づいて距離算出部18から出力された距離を取捨選択する。
メモリ20は、カウンタ14から出力された第1のパルス信号列を記憶する記憶媒体である。
一致度算出回路21は、メモリ20により記憶されている第1のパルス信号列とカウンタ17から出力された第2のパルス信号列との一致度を算出し、一致度を閾値処理回路22に出力する。
閾値処理回路22は、一致度算出回路21から出力された一致度と、第3の閾値Thとを比較する。
閾値処理回路22は、一致度が第3の閾値Th以上であれば、距離算出部18により算出された距離の採用を指示する制御信号Sを取捨選択回路23に出力する。
閾値処理回路22は、一致度が第3の閾値Th未満であれば、距離算出部18により算出された距離の破棄を指示する制御信号Sを取捨選択回路23に出力する。
第3の閾値Thは、閾値処理回路22の内部メモリに格納されているものであってもよいし、外部から与えられるものであってもよい。
取捨選択回路23は、閾値処理回路22から制御信号Sを受けると、距離算出部18から出力された距離情報を外部に出力し、閾値処理回路22から制御信号Sを受けると、距離算出部18から出力された距離情報を破棄する。
次に、図1に示すレーザレーダ装置の動作について説明する。
図2は、図1に示すレーザレーダ装置におけるそれぞれの構成要素から出力される信号の波形を示す説明図である。
まず、クロック源2は、図2に示すようなクロック信号Cを発振し、クロック信号Cをパターン生成部3、カウンタ14、カウンタ17及び距離算出部18のそれぞれに出力する。
パターン生成部3は、クロック源2からクロック信号Cを受けると、クロック信号Cに同期して、送信信号Txを生成する。
パターン生成部3は、送信信号Txを光源駆動回路5及びコンパレータ13のそれぞれに出力する。
パターン生成部3により生成される送信信号Txは、時間の経過に伴って振幅が変化する送信信号であってもよいし、パルス信号であってもよい。
また、パターン生成部3は、送信信号Txを出力する毎に、振幅の変化が異なる送信信号Txを生成するようにしてもよいし、毎回、同じ送信信号Txを生成するようにしてもよい。
図2に示されている送信信号Txは、3つの山型の波形が並んでいる信号になっている。
光源駆動回路5は、パターン生成部3から送信信号Txを受けると、送信信号Txの振幅に従って、光源6から出力される光の変調を制御する。
光源6は、光源駆動回路5によって制御されることで、図2に示すような送信光Tを送信アンテナ7に出力する。
送信アンテナ7は、光源6から出力された送信光Tを測距対象物に向けて照射する。
送信アンテナ7から照射された送信光Tは、測距対象物に反射され、送信光Tの反射光Rが受信アンテナ9に到来してくる。
図2に示す反射光Rは、送信光Tと同様に、3つの山型の波形が並んでいるが、3つ目の波形の振幅(光強度)が、1つ目の波形の振幅及び2つ目の波形の振幅と比べて、低下している。
受信アンテナ9は、反射光Rを受信する。
光検出器10は、受信アンテナ9により受信された反射光Rを検出し、反射光Rの検出信号を電流アンプ11に出力する。
電流アンプ11は、光検出器10から反射光Rの検出信号を受けると、反射光Rの検出信号を増幅し、増幅後の検出信号を受信信号Rxとしてコンパレータ16に出力する。
コンパレータ13は、送信信号生成部1から送信信号Txを受けると、送信信号Txと第1の閾値Thとを比較する。
コンパレータ13は、送信信号Txが第1の閾値Th以上であれば、ハイレベルの信号をカウンタ14に出力し、送信信号Txが第1の閾値Th未満であれば、ローレベルの信号をカウンタ14に出力する。
カウンタ14は、クロック源2からクロック信号Cを受けたのち、コンパレータ13から最初にハイレベルの信号を受けた時点を起点にして、コンパレータ13の出力信号を並べることで、図2に示すような第1のパルス信号列を生成する。
カウンタ14は、第1のパルス信号列をメモリ20に格納する。
図2に示す送信信号Txは、3つの山型の波形が並んでいる信号であり、3つの山型の波形におけるそれぞれの振幅が、第1の閾値Th以上であるため、第1のパルス信号列は、3つのパルス信号が並んでいる信号列となっている。
コンパレータ16は、反射光受信部8から受信信号Rxを受けると、受信信号Rxと第2の閾値Thとを比較する。
コンパレータ16は、受信信号Rxが第2の閾値Th以上であれば、ハイレベルの信号をカウンタ17及び距離算出部18のそれぞれに出力する。
コンパレータ16は、受信信号Rxが第2の閾値Th未満であれば、ローレベルの信号をカウンタ17及び距離算出部18のそれぞれに出力する。
カウンタ17は、クロック源2からクロック信号Cを受けたのち、コンパレータ16から最初にハイレベルの信号を受けた時点を起点にして、コンパレータ16の出力信号を並べることで、図2に示すような第2のパルス信号列を生成する。
カウンタ17は、第2のパルス信号列を一致度算出回路21に出力する。
図2に示す受信信号Rxは、3つの山型の波形が並んでいる信号であり、3つの山型の波形におけるそれぞれの振幅が、第2の閾値Th以上であるため、第2のパルス信号列は、3つのパルス信号が並んでいる信号列となっている。
3つ目の波形の振幅は、1つ目の波形の振幅及び2つ目の波形の振幅と比べて、低下しているが、第2の閾値Th以上であるため、パルス信号が生成されている。つまり、反射光Rの光強度が低い状況が発生しても、第2の閾値Thを下回るほどの大きな低下でなければ、カウンタ17によって、パルス信号が生成される。
距離算出部18は、クロック源2からクロック信号Cを受けると、内蔵時計又は外部の時計を参照して、クロック源2からクロック信号Cが出力された時刻tc1を取得する。
距離算出部18は、以下の式(1)に示すように、時刻tc1に、パターン生成部3、光源駆動回路5及び光源6におけるそれぞれの処理時間Tp1を加算することで、送信アンテナ7から送信光Tが照射された時刻tを算出する。
=tc1+Tp1 (1)
処理時間Tp1は、距離算出部18の内部メモリに格納されているものであってもよいし、外部から与えられるものであってもよい。
距離算出部18は、内蔵時計又は外部の時計を参照して、クロック源2からクロック信号Cが出力されたのち、コンパレータ16から最初にハイレベルの信号が出力された時刻tc2を取得する。
距離算出部18は、以下の式(2)に示すように、時刻tc2から、光検出器10、電流アンプ11及びコンパレータ16におけるそれぞれの処理時間Tp2を減算することで、受信アンテナ9により反射光Rが受信された時刻tを算出する。
=tc2−Tp2 (2)
処理時間Tp2は、距離算出部18の内部メモリに格納されているものであってもよいし、外部から与えられるものであってもよい。
距離算出部18は、送信アンテナ7から送信光Tが照射された時刻tと、受信アンテナ9により反射光Rが受信された時刻tとの時刻差|t−t|から測距対象物までの距離を算出する。
時刻差|t−t|から距離を算出する処理自体は、公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
距離算出部18は、距離を示す距離情報を取捨選択回路23に出力する。
一致度算出回路21は、メモリ20により記憶されている第1のパルス信号列とカウンタ17から出力された第2のパルス信号列との一致度を算出し、一致度を閾値処理回路22に出力する。
図2に示す第1のパルス信号列は、信号レベルが“H”→“L”→“H”→“L”→“H”のように変化する信号列である。
図2に示す第2のパルス信号列は、信号レベルが“H”→“L”→“H”→“L”→“H”のように変化する信号列である。
したがって、第1のパルス信号列と、第2のパルス信号列との一致度は、100%である。
図2に示す第2のパルス信号列は、信号レベルが“H”→“L”→“H”→“L”→“H”のように変化する信号列である。仮に、3つ目の波形の振幅が大きく低下し、3つ目の波形の振幅が第2の閾値Th未満となる状況が発生している場合、3つ目のパルス信号が生成されない。
図3に示す第2のパルス信号列は、3つ目の波形の振幅が大きく低下している場合の信号列を示しており、信号レベルが“H”→“L”→“H”のように変化している。
3つ目の波形の振幅が大きく低下している場合、第1のパルス信号列における5つの信号レベルのうち、第2のパルス信号列における3つの信号レベルと一致し、第2のパルス信号列における2つの信号レベルと一致しない。
したがって、第1のパルス信号列と、第2のパルス信号列との一致度は、(3/5)×100=66.7%である。
また、1つ目の波形の振幅及び2つ目の波形の振幅のそれぞれが大きく低下するような状況も発生することがある。1つ目の波形の振幅及び2つ目の波形の振幅のそれぞれが、第2の閾値Th未満となる状況が発生している場合、1つ目の波形に対応するパルス信号及び2つ目の波形に対応するパルス信号のそれぞれが生成されない。
図4に示す第2のパルス信号列は、1つ目の波形の振幅及び2つ目の波形の振幅が大きく低下している場合の信号列を示しており、第2のパルス信号列は、信号レベルが“H”の信号列である。
1つ目の波形の振幅及び2つ目の波形の振幅のそれぞれが大きく低下している場合、第1のパルス信号列における5つの信号レベルのうち、第2のパルス信号列における1つの信号レベルのみが一致する。
したがって、第1のパルス信号列と、第2のパルス信号列との一致度は、(1/5)×100=20%である。
閾値処理回路22は、一致度算出回路21から出力された一致度と第3の閾値Thとを比較する。
閾値処理回路22は、一致度が第3の閾値Th以上であれば、距離算出部18により算出された距離の採用を指示する制御信号Sを取捨選択回路23に出力する。
閾値処理回路22は、一致度が第3の閾値Th未満であれば、距離算出部18により算出された距離の破棄を指示する制御信号Sを取捨選択回路23に出力する。
閾値処理回路22は、例えば、第3の閾値Thが60%に設定されている場合、一致度が60%以上であれば、距離算出部18により算出された距離の採用を指示する制御信号Sを取捨選択回路23に出力する。
閾値処理回路22は、一致度が60%未満であれば、距離算出部18により算出された距離の破棄を指示する制御信号Sを取捨選択回路23に出力する。
取捨選択回路23は、閾値処理回路22から制御信号Sを受けると、距離算出部18から出力された距離情報を外部に出力し、閾値処理回路22から制御信号Sを受けると、距離算出部18から出力された距離情報を破棄する。
ここでは、説明の便宜上、第3の閾値Thが60%に設定されているものとする。
カウンタ17から出力された第2のパルス信号列が、図2に示す第2のパルス信号列であれば、一致度が第3の閾値Th以上の100%になるため、距離算出部18によって算出された距離は採用される。
また、カウンタ17から出力された第2のパルス信号列が、図3に示す第2のパルス信号列であれば、一致度が第3の閾値Th以上の66.7%になるため、距離算出部18によって算出された距離は採用される。したがって、3つのパルス信号のうち、1つのパルス信号の生成が行われない程度の反射光Rの光強度の低下では、距離算出部18によって算出された距離は、取捨選択回路23によって、誤差を含んでいる可能性が低いと認定されて採用される。
しかし、カウンタ17から出力された第2のパルス信号列が、図4に示す第2のパルス信号列であれば、一致度が第3の閾値Th未満の20%になるため、距離算出部18によって算出された距離は破棄される。したがって、3つのパルス信号のうち、2つのパルス信号の生成が行われないという信号劣化が大きな状況下では、距離算出部18によって算出された距離は、取捨選択回路23によって、誤差を含んでいる可能性が高いと認定されて破棄される。
なお、1つ目の波形の振幅及び2つ目の波形の振幅のそれぞれが第2の閾値Th未満となる状況が発生している場合、コンパレータ16から最初にハイレベルの信号が出力された時刻tc2は、3つ目の波形に対応するハイレベルの信号が出力された時刻である。
したがって、当該時刻から処理時間Tp2を減算しても、受信アンテナ9により反射光Rが受信された時刻tが得られなくなるため、距離算出部18によって算出された距離は、誤差を含んでいる距離であり、破棄されることが妥当である。
図2に示す反射光Rには、外乱パルス光Dが含まれておらず、受信アンテナ9が、反射光Rのみを受信している。
しかし、受信アンテナ9は、反射光Rのほかに、外乱パルス光Dを受信してしまうことがある。
図5は、図1に示すレーザレーダ装置におけるそれぞれの構成要素から出力される信号の波形を示す説明図である。
図5に示す反射光Rには、外乱パルス光Dが1つ含まれている。
図5に示す外乱パルス光Dの振幅は、第2の閾値Th以上であるため、外乱パルス光Dに対応するパルス信号が生成される。
したがって、カウンタ17から出力される第2のパルス信号列は、4つのパルス信号が並んでいる信号列となり、第2のパルス信号列の信号レベルは、例えば、“H”→“L”→“H”→“L”→“H”→“L”→“H”のように変化する。
このとき、第2のパルス信号列における7つの信号レベルのうち、5つの信号レベルは、第1のパルス信号列の信号レベルと一致するが、7つの信号レベルのうち、2つの信号レベルは、第1のパルス信号列の信号レベルと一致しない。
したがって、第1のパルス信号列と、第2のパルス信号列との一致度は、(5/7)×100=71.4%である。
1つの外乱パルス光Dが受信されても、カウンタ17から出力される第2のパルス信号列が、“H”→“L”→“H”→“L”→“H”→“L”→“H”のように変化する信号列であれば、一致度が第3の閾値Th以上になる。よって、距離算出部18によって算出された距離は、取捨選択回路23によって、誤差を含んでいる可能性が低いと認定されて採用される。
また、2つの外乱パルス光Dが含まれてしまう場合もある。
2つの外乱パルス光Dが含まれている場合、第2のパルス信号列の信号レベルは、例えば、“H”→“L”→“H”→“L”→“H”→“L”→“H”→“L”→“H”のように変化することがある。
このとき、第2のパルス信号列における9つの信号レベルのうち、5つの信号レベルは、第1のパルス信号列の信号レベルと一致するが、9つの信号レベルのうち、4つの信号レベルは、第1のパルス信号列の信号レベルと一致しない。
したがって、第1のパルス信号列と、第2のパルス信号列との一致度は、(5/9)×100=55.6%である。
2つの外乱パルス光Dが受信され、カウンタ17から出力される第2のパルス信号列が、“H”→“L”→“H”→“L”→“H”→“L”→“H”→“L”→“H”のように変化する信号列であれば、一致度が第3の閾値Th未満になる。よって、距離算出部18によって算出された距離は、取捨選択回路23によって、誤差を含んでいる可能性が高いと認定されて破棄される。
また、受信アンテナ9は、反射光Rを受信する前に、外乱パルス光Dのみを受信してしまうことがある。
受信アンテナ9により反射光Rが受信される前に、1つの外乱パルス光Dのみが受信されている場合、第2のパルス信号列は、信号レベルが“H”の信号列となる。
このとき、第1のパルス信号列における5つの信号レベルのうち、1つの信号レベルは、第2のパルス信号列の信号レベルと一致するが、5つの信号レベルのうち、4つの信号レベルは、第2のパルス信号列の信号レベルと一致しない。
したがって、第1のパルス信号列と、第2のパルス信号列との一致度は、(1/5)×100=20%である。
受信アンテナ9により反射光Rが受信される前に、1つの外乱パルス光Dのみが受信されている場合、一致度が第3の閾値Th未満になる。よって、距離算出部18によって算出された距離は、取捨選択回路23によって、誤差を含んでいる可能性が高いと認定されて破棄される。
以上の実施の形態1は、送信信号生成部1により生成された送信信号を第1のパルス信号列に変換する第1の信号列変換部12と、反射光受信部8から出力された受信信号を第2のパルス信号列に変換する第2の信号列変換部15と、光照射部4から送信光が照射された時刻と、反射光受信部8により反射光が受信された時刻との時刻差から、測距対象物までの距離を算出する距離算出部18とを設け、取捨選択部19が、第1のパルス信号列と第2のパルス信号列との一致度を算出し、一致度に基づいて距離算出部18により算出された距離を取捨選択するように、レーザレーダ装置を構成した。したがって、レーザレーダ装置は、反射光の光強度が低い状況が生じているときに、測距対象物までの距離として、誤差を含んでいる可能性が高い距離の出力を防止することができる。
図1に示すレーザレーダ装置では、第3の閾値Thが60%に設定されており、一致度が60%以上であれば、一致度が100%でなくても、取捨選択回路23が、距離算出部18により算出された距離を採用している。
したがって、第1のパルス信号列と第2のパルス信号列が完全に一致していなくても、誤差を含んでいる可能性が低ければ、取捨選択回路23によって、距離算出部18により算出された距離が採用される。よって、第2の信号列変換部15から出力された第2のパルス信号列が、例えば、図3又は図5に示す第2のパルス信号列であっても、取捨選択回路23は、距離算出部18により算出された距離を採用することができる。
ただし、3つの山型の波形が並んでいる受信信号Rxにおいて、1つ目の波形の振幅のみが大きく低下し、1つ目の波形の振幅が第2の閾値Th未満となる状況が発生している場合、1つ目の波形に対応するパルス信号が生成されない。この場合、一致度は、第3の閾値Th以上の66.7%になるため、取捨選択回路23によって、距離算出部18により算出された距離が採用される。
1つ目の波形に対応するパルス信号が生成されない場合、コンパレータ16から最初にハイレベルの信号が出力された時刻tc2は、2つ目の波形に対応するハイレベルの信号が出力された時刻である。
したがって、当該時刻から処理時間Tp2を減算しても、受信アンテナ9により反射光Rが受信された時刻tが得られなくなるため、距離算出部18によって算出された距離は、誤差を含んでいる距離であり、本来は、破棄されることが妥当である。
第3の閾値Thが、例えば、100%に設定されていれば、測距対象物までの距離として、誤差を含んでいる可能性が高い距離の出力を更に精度よく防止することができる。
即ち、第3の閾値Thが100%に設定されていれば、第1のパルス信号列と第2のパルス信号列が完全に一致している場合に限り、取捨選択回路23によって、距離算出部18により算出された距離が採用される。したがって、1つ目の波形の振幅のみが大きく低下するような状況下においても、誤差を含んでいる距離の出力を防止することができる。
実施の形態2.
実施の形態1のレーザレーダ装置では、第1の信号列変換部12が、送信信号生成部1から出力された送信信号Txを第1のパルス信号列に変換し、第2の信号列変換部15が、反射光受信部8から出力された受信信号Rxを第2のパルス信号列に変換している。
実施の形態2では、第1の信号列変換部43が、送信信号Txの振幅が変化する周期と同じ周期で、送信信号Txを第1のパルス信号列に変換し、第2の信号列変換部45が、送信信号Txの振幅が変化する周期と同じ周期で、受信信号Rxを第2のパルス信号列に変換するレーザレーダ装置について説明する。
図6は、実施の形態2によるレーザレーダ装置を示す構成図である。図6において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
送信信号生成部41は、クロック源2及びパターン生成部42を備えている。
送信信号生成部41は、時間の経過に伴って振幅が変化する送信信号Txを生成して、送信信号Txを光照射部4及び第1の信号列変換部43のそれぞれに出力する。
また、送信信号生成部41は、送信信号Txの振幅が変化する周期を示す周期情報を第1の信号列変換部43及び第2の信号列変換部45のそれぞれに出力する。
パターン生成部42は、クロック源2から出力されたクロック信号Cに同期して、時間の経過に伴って振幅が変化する送信信号Txを生成し、送信信号Txを光源駆動回路5及びコンパレータ44のそれぞれに出力する。
また、パターン生成部42は、送信信号Txの振幅が変化する周期を示す周期情報をコンパレータ44及びコンパレータ46のそれぞれに出力する。
第1の信号列変換部43は、コンパレータ44及びカウンタ14を備えている。
第1の信号列変換部43は、送信信号生成部41からクロック信号Cを受けると、送信信号生成部41から出力された周期情報が示す周期と同じ周期で、送信信号Txを第1のパルス信号列に変換し、第1のパルス信号列を取捨選択部19に出力する。
コンパレータ44は、パターン生成部42から出力された周期情報が示す周期と同じ周期で、パターン生成部42から出力された送信信号Txと、第1の閾値Thとを比較する。
コンパレータ44は、送信信号Txが第1の閾値Th以上であれば、ハイレベルの信号をカウンタ14に出力し、送信信号Txが第1の閾値Th未満であれば、ローレベルの信号をカウンタ14に出力する。
第1の閾値Thは、コンパレータ44の内部メモリに格納されているものであってもよいし、外部から与えられるものであってもよい。
第2の信号列変換部45は、コンパレータ46及びカウンタ17を備えている。
第2の信号列変換部45は、送信信号生成部41からクロック信号Cを受けると、送信信号生成部41から出力された周期情報が示す周期と同じ周期で、反射光受信部8から出力された受信信号Rxを第2のパルス信号列に変換する。
第2の信号列変換部45は、第2のパルス信号列を取捨選択部19に出力する。
コンパレータ46は、パターン生成部42から出力された周期情報が示す周期と同じ周期で、電流アンプ11から出力された受信信号Rxと、第2の閾値Thとを比較する。
コンパレータ46は、受信信号Rxが第2の閾値Th以上であれば、ハイレベルの信号をカウンタ17及び距離算出部18のそれぞれに出力する。
コンパレータ46は、受信信号Rxが第2の閾値Th未満であれば、ローレベルの信号をカウンタ17及び距離算出部18のそれぞれに出力する。
第2の閾値Thは、コンパレータ46の内部メモリに格納されているものであってもよいし、外部から与えられるものであってもよい。
第2の閾値Thは、第1の閾値Thと同じ値であってもよいし、第1の閾値Thと異なる値であってもよい。
次に、図6に示すレーザレーダ装置の動作について説明する。
ここでは、図1に示すレーザレーダ装置と相違している部分の動作のみを説明する。
パターン生成部42は、クロック源2からクロック信号Cを受けると、クロック信号Cに同期して、時間の経過に伴って振幅が変化する送信信号Txを生成し、送信信号Txを光源駆動回路5及びコンパレータ44のそれぞれに出力する。
例えば、図2に示す送信信号Txは、同じ周期で3つの山型の波形が並んでいる信号となっている。
また、パターン生成部42は、送信信号Txの振幅が変化する周期として、それぞれの山型の波形の周期を示す周期情報をコンパレータ44及びコンパレータ46のそれぞれに出力する。
コンパレータ44は、パターン生成部42から出力された周期情報が示す周期と同じ周期で、パターン生成部42から出力された送信信号Txと、第1の閾値Thとを比較する。
コンパレータ44は、送信信号Txが第1の閾値Th以上であれば、ハイレベルの信号をカウンタ14に出力し、送信信号Txが第1の閾値Th未満であれば、ローレベルの信号をカウンタ14に出力する。
カウンタ14は、実施の形態1と同様に、クロック源2からクロック信号Cを受けたのち、コンパレータ44から最初にハイレベルの信号を受けた時点を起点にして、コンパレータ44の出力信号を並べることで、第1のパルス信号列を生成する。
カウンタ14は、第1のパルス信号列をメモリ20に格納する。
送信信号Txが、例えば、図2に示す送信信号Txであれば、第1のパルス信号列は、信号レベルが“H”→“L”→“H”→“L”→“H”のように変化する信号列となる。
コンパレータ46は、パターン生成部42から出力された周期情報が示す周期と同じ周期で、電流アンプ11から出力された受信信号Rxと、第2の閾値Thとを比較する。
コンパレータ46は、受信信号Rxが第2の閾値Th以上であれば、ハイレベルの信号をカウンタ17及び距離算出部18のそれぞれに出力する。
コンパレータ46は、受信信号Rxが第2の閾値Th未満であれば、ローレベルの信号をカウンタ17及び距離算出部18のそれぞれに出力する。
カウンタ17は、実施の形態1と同様に、クロック源2からクロック信号Cを受けたのち、コンパレータ46から最初にハイレベルの信号を受けた時点を起点にして、コンパレータ46の出力信号を並べることで、第2のパルス信号列を生成する。
カウンタ17は、第2のパルス信号列を一致度算出回路21に出力する。
受信信号Rxが、例えば、図2に示す受信信号Rxであれば、第2のパルス信号列は、信号レベルが“H”→“L”→“H”→“L”→“H”のように変化する信号列となる。
また、受信信号Rxが、例えば、図5に示す受信信号Rxであれば、第2のパルス信号列は、信号レベルが“H”→“L”→“H”→“L”→“H”→“L”→“L”→“L”→“L”→“L”→“H”→“H”→“L”のように変化する信号列となる。
図1に示すコンパレータ16では、受信信号Rxと第2の閾値Thとの比較結果が変化したときに、出力信号の信号レベルが変化している。
したがって、図1に示すコンパレータ16の出力信号の信号レベルは、何らかの影響で受信信号Rxのパルス幅が広がってしまったような状況下でも変わりがない。
図6に示すコンパレータ46は、周期情報が示す周期と同じ周期で、受信信号Rxと第2の閾値Thとを比較しているため、比較結果に応じて出力信号の信号レベルが変化している。
したがって、図6に示すコンパレータ46の出力信号の信号レベルは、何らかの影響で受信信号Rxのパルス幅が広がってしまったような状況下では、当該状況に応じて変化する。
例えば、図2に示す受信信号Rxのパルス幅が2倍に広がってしまっている場合、第2のパルス信号列は、信号レベルが“H”→H”→“L”→“L”→“H”→H”→“L”→“L”→H”→“H”のように変化する信号列となる。
よって、図6に示すコンパレータ46は、図1に示すコンパレータ16よりも、実際の反射光Rの波形に即した第2のパルス信号列を出力することができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、第1の信号列変換部53が、送信信号Txの時間幅に相当する期間中に限り、送信信号Txを第1のパルス信号列に変換し、第2の信号列変換部55が、送信信号Txの時間幅に相当する期間中に限り、受信信号Rxを第2のパルス信号列に変換するレーザレーダ装置について説明する。
図7は、実施の形態3によるレーザレーダ装置を示す構成図である。図7において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
送信信号生成部51は、クロック源2及びパターン生成部52を備えている。
送信信号生成部51は、クロック信号Cに同期して送信信号Txを生成して、送信信号Txを光照射部4及び第1の信号列変換部53のそれぞれに出力する。
また、送信信号生成部51は、送信信号Txの時間幅を示す時間情報を第1の信号列変換部53及び第2の信号列変換部55のそれぞれに出力する。
パターン生成部52は、クロック源2から出力されたクロック信号Cに同期して、送信信号Txを生成し、送信信号Txを光源駆動回路5及びコンパレータ13のそれぞれに出力する。
また、パターン生成部52は、送信信号Txの時間幅を示す時間情報をカウンタ54及びカウンタ56のそれぞれに出力する。
第1の信号列変換部53は、コンパレータ13及びカウンタ54を備えている。
第1の信号列変換部53は、送信信号生成部41からクロック信号Cを受けると、送信信号生成部51から出力された時間情報が示す時間幅に相当する期間中に限り、送信信号Txを第1のパルス信号列に変換し、第1のパルス信号列を取捨選択部19に出力する。
カウンタ54は、パターン生成部52から出力された時間情報が示す時間幅に相当する期間中に限り、コンパレータ13の出力信号を並べることで第1のパルス信号列を生成し、第1のパルス信号列をメモリ20に格納する。
第2の信号列変換部55は、コンパレータ16及びカウンタ56を備えている。
第2の信号列変換部55は、送信信号生成部41からクロック信号Cを受けると、送信信号生成部51から出力された時間情報が示す時間幅に相当する期間中に限り、反射光受信部8から出力された受信信号Rxを第2のパルス信号列に変換する。
第2の信号列変換部55は、第2のパルス信号列を取捨選択部19に出力する。
カウンタ56は、パターン生成部52から出力された時間情報が示す時間幅に相当する期間中に限り、コンパレータ16の出力信号を並べることで第2のパルス信号列を生成し、第2のパルス信号列を一致度算出回路21に出力する。
次に、図7に示すレーザレーダ装置の動作について説明する。
ここでは、図1に示すレーザレーダ装置と相違している部分の動作のみを説明する。
パターン生成部52は、クロック源2からクロック信号Cを受けると、クロック信号Cに同期して、時間の経過に伴って振幅が変化する送信信号Txを生成し、送信信号Txを光源駆動回路5及びコンパレータ13のそれぞれに出力する。
例えば、図5に示す送信信号Txは、3つの山型の波形が並んでいる信号となっている。
また、パターン生成部52は、送信信号Txの時間幅を示す時間情報をカウンタ54及びカウンタ56のそれぞれに出力する。
例えば、図5に示す送信信号Txでは、1つ目の山型の波形の立ち上がりから、3つ目の山型の波形の立ち下がりまでの期間が、送信信号Txの時間幅である。
コンパレータ13は、実施の形態1と同様に、パターン生成部52から出力された送信信号Txと、第1の閾値Thとを比較する。
コンパレータ13は、送信信号Txが第1の閾値Th以上であれば、ハイレベルの信号をカウンタ54に出力し、送信信号Txが第1の閾値Th未満であれば、ローレベルの信号をカウンタ54に出力する。
カウンタ54は、図1に示すカウンタ14と同様に、クロック源2からクロック信号Cを受けたのち、コンパレータ13から最初にハイレベルの信号を受けた時点を起点にして、コンパレータ13の出力信号を並べることで、第1のパルス信号列を生成する。
ただし、カウンタ54は、図1に示すカウンタ14と異なり、送信信号生成部51から出力された時間情報が示す時間幅に相当する期間中に限り、コンパレータ13の出力信号を並べて、第1のパルス信号列を生成するようにする。
カウンタ54は、第1のパルス信号列をメモリ20に格納する。
送信信号Txが、例えば、図2に示す送信信号Txであれば、第1のパルス信号列は、信号レベルが“H”→“L”→“H”→“L”→“H”のように変化する信号列となる。
コンパレータ16は、実施の形態1と同様に、電流アンプ11から出力された受信信号Rxと、第2の閾値Thとを比較する。
コンパレータ16は、受信信号Rxが第2の閾値Th以上であれば、ハイレベルの信号をカウンタ56及び距離算出部18のそれぞれに出力する。
コンパレータ16は、受信信号Rxが第2の閾値Th未満であれば、ローレベルの信号をカウンタ56及び距離算出部18のそれぞれに出力する。
カウンタ56は、図1に示すカウンタ17と同様に、クロック源2からクロック信号Cを受けたのち、コンパレータ16から最初にハイレベルの信号を受けた時点を起点にして、コンパレータ16の出力信号を並べることで、第2のパルス信号列を生成する。
ただし、カウンタ56は、図1に示すカウンタ17と異なり、送信信号生成部51から出力された時間情報が示す時間幅に相当する期間中に限り、コンパレータ16の出力信号を並べて、第2のパルス信号列を生成するようにする。
カウンタ56は、第2のパルス信号列を一致度算出回路21に出力する。
したがって、例えば、図5に示すように、1つの外乱パルス光Dが反射光Rに含まれている状況下では、図1に示すカウンタ17から出力される第2のパルス信号列は、4つのパルス信号が並んでいる信号列となる。よって、第2のパルス信号列の信号レベルは、例えば、“H”→“L”→“H”→“L”→“H”→“L”→“H”のように変化する。
図7に示すカウンタ56は、送信信号生成部51から出力された時間情報が示す時間幅に相当する期間中に限り、コンパレータ16の出力信号を並べて、第2のパルス信号列を生成するため、第2のパルス信号列は、3つのパルス信号が並んでいる信号列となる。つまり、第2のパルス信号列は、外乱パルス光Dを含まない3つのパルス信号が並んでいる信号列となる。よって、第2のパルス信号列の信号レベルは、第1のパルス信号列と同様に、“H”→“L”→“H”→“L”→“H”のように変化する。
以上より、一致度算出回路21は、外乱パルス光Dの影響が除去された状況下で、第1のパルス信号列と第2のパルス信号列との一致度を算出することができる。
実施の形態4.
実施の形態4では、第1の信号列変換部31が、送信信号の微分波形がゼロクロスするタイミングでパルス信号を出力し、第2の信号列変換部35が、受信信号の微分波形がゼロクロスするタイミングでパルス信号を出力するレーザレーダ装置について説明する。
図8は、実施の形態4によるレーザレーダ装置を示す構成図である。図8において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
パターン生成部30は、クロック源2から出力されたクロック信号に同期して、時間の経過に伴って振幅が変化する送信信号を生成し、送信信号を光源駆動回路5及び微分回路32のそれぞれに出力する。
第1の信号列変換部31は、微分回路32、ゼロクロス回路33及びカウンタ34を備えている。
第1の信号列変換部31は、送信信号生成部1から出力された送信信号を第1のパルス信号列に変換し、第1のパルス信号列を取捨選択部19に出力する。
微分回路32は、パターン生成部30から出力された送信信号の微分波形を算出し、微分波形をゼロクロス回路33に出力する回路である。
ゼロクロス回路33は、微分回路32から出力された微分波形がゼロクロスするタイミングを検出する回路である。
カウンタ34は、クロック源2からクロック信号Cを受けたのち、ゼロクロス回路33によりゼロクロスするタイミングが検出されると、パルス信号をメモリ20に出力する。
第2の信号列変換部35は、微分回路36、ゼロクロス回路37及びカウンタ38を備えている。
第2の信号列変換部35は、反射光受信部8から出力された受信信号を第2のパルス信号列に変換し、第2のパルス信号列を取捨選択部19に出力する。
微分回路36は、電流アンプ11から出力された受信信号の微分波形を算出し、微分波形をゼロクロス回路37に出力する回路である。
ゼロクロス回路37は、コンパレータ16からハイレベルの信号が出力されているときだけ、微分回路36から出力された微分波形がゼロクロスするタイミングを検出する回路である。
カウンタ38は、クロック源2からクロック信号Cを受けたのち、ゼロクロス回路37によりゼロクロスするタイミングが検出されると、パルス信号を一致度算出回路21に出力する。
次に、図8に示すレーザレーダ装置の動作について説明する。
ここでは、図1に示すレーザレーダ装置と相違している部分の動作のみを説明する。
図9は、図8に示すレーザレーダ装置におけるそれぞれの構成要素から出力される信号の波形を示す説明図である。
パターン生成部30は、クロック源2からクロック信号Cを受けると、クロック信号Cに同期して、時間の経過に伴って振幅が変化する送信信号Txを生成する。
パターン生成部30は、送信信号Txを光源駆動回路5及び微分回路32のそれぞれに出力する。
微分回路32は、パターン生成部30から送信信号Txを受けると、送信信号Txの微分波形dTxを算出し、微分波形dTxをゼロクロス回路33に出力する。
ゼロクロス回路33は、微分回路32から微分波形dTxを受けると、微分波形dTxがゼロクロスするタイミングを検出する。
ゼロクロス回路33は、微分波形dTxがゼロクロスするタイミングを検出すると、検出信号kをカウンタ34に出力する。
図9の例では、微分波形dTxが3回ゼロクロスしているため、ゼロクロス回路33が、ゼロクロスするタイミングを3回検出して、3つの検出信号kを出力する。
カウンタ34は、クロック源2からクロック信号Cを受けたのち、ゼロクロス回路33から検出信号kを受ける毎に、パルス信号をメモリ20に出力する。
したがって、メモリ20には、図9に示すように、第1のパルス信号列として、3つのパルス信号を含む信号列が格納される。
このときの第1のパルス信号列は、信号レベルが“H”→“L”→“H”→“L”→“H”のように変化する信号列である。
微分回路36は、電流アンプ11から受信信号Rxを受けると、受信信号Rxの微分波形dRxを算出し、微分波形dRxをゼロクロス回路37に出力する。
ゼロクロス回路37は、コンパレータ16からハイレベルの信号が出力されている期間中に限り、微分回路36から出力された微分波形dRxがゼロクロスするタイミングを検出する。
ゼロクロス回路37は、コンパレータ16からローレベルの信号が出力されているときは、微分波形dRxがゼロクロスするタイミングを検出する処理を実施しないため、ゼロクロス回路37の消費電力が低減される。
また、電流アンプ11から第2の閾値Thよりも小さな雑音が出力されても、コンパレータ16から出力される信号は、ローレベルの信号となり、ゼロクロス回路37は、微分波形dRxがゼロクロスするタイミングを検出する処理を実施しない。したがって、雑音によるゼロクロス回路37等の誤動作を防止することができる。
ゼロクロス回路37は、微分波形dRxがゼロクロスするタイミングを検出すると、検出信号kをカウンタ38に出力する。
図9の例では、反射光Rの他に、1つの外乱パルス光Dが受信されているため、微分波形dRxが4回ゼロクロスしており、ゼロクロス回路37が、ゼロクロスするタイミングを4回検出して、4つの検出信号kを出力している。
反射光Rの光強度が低下しても、反射光Rの波形の変化傾向は、ほとんど変わらないため、微分波形dRxがゼロクロスする回数は、変化しない。したがって、反射光Rの光強度が低下しても、ゼロクロス回路37は、ゼロクロスするタイミングを4回検出して、4つの検出信号kを出力することが想定される。
カウンタ38は、クロック源2からクロック信号Cを受けたのち、ゼロクロス回路37から検出信号kを受ける毎に、パルス信号を一致度算出回路21に出力する。
図9の例では、カウンタ38から、4つのパルス信号が並んでいる信号列が、第2のパルス信号列として一致度算出回路21に出力される。
第2のパルス信号列は、信号レベルが“H”→“L”→“H”→“L”→“H”→“L”→“H”のように変化する信号列である。
以降の動作は、図1に示すレーザレーダ装置と同様であるため説明を省略する。
以上の実施の形態4は、第1の信号列変換部31が、送信信号の微分波形がゼロクロスするタイミングでパルス信号を取捨選択部19に出力し、第2の信号列変換部35が、受信信号の微分波形がゼロクロスするタイミングでパルス信号を取捨選択部19に出力するように、レーザレーダ装置を構成した。したがって、実施の形態4のレーザレーダ装置は、実施の形態1のレーザレーダ装置と同様に、反射光の光強度が低い状況が生じているときに、測距対象物までの距離として、誤差を含んでいる可能性が高い距離の出力を防止することができる。
実施の形態4のレーザレーダ装置では、ゼロクロス回路33が、微分回路32から出力された微分波形dTxがゼロクロスするタイミングを検出している。また、ゼロクロス回路37が、微分回路36から出力された微分波形dRxがゼロクロスするタイミングを検出している。
このとき、ゼロクロス回路33は、微分回路32から出力された微分波形dTxが、例えば、上限閾値よりも小さく、かつ、下限閾値よりも大きい場合に限り、微分波形dTxがゼロクロスするタイミングを検出するようにしてもよい。上限閾値>下限閾値である。
同様に、ゼロクロス回路37は、微分回路36から出力された微分波形dRxが、例えば、上限閾値よりも小さく、かつ、下限閾値よりも大きい場合に限り、微分波形dRxがゼロクロスするタイミングを検出するようにしてもよい。
ゼロクロス回路33,37におけるゼロクロスの検出タイミングを制限することで、雑音に対する誤検知を防ぐことができる。
実施の形態5.
実施の形態5では、第1の信号列変換部61が、送信信号Txの時間幅に相当する期間中に限り、送信信号Txの微分波形がゼロクロスするタイミングでパルス信号を出力し、第2の信号列変換部63が、送信信号Txの時間幅に相当する期間中に限り、受信信号Rxの微分波形がゼロクロスするタイミングでパルス信号を出力するレーザレーダ装置について説明する。
図10は、実施の形態5によるレーザレーダ装置を示す構成図である。図10において、図7及び図8と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
第1の信号列変換部61は、微分回路32、ゼロクロス回路33及びカウンタ62を備えている。
第1の信号列変換部61は、送信信号生成部1から出力された時間情報が示す時間幅に相当する期間中に限り、送信信号Txの微分波形を算出して、微分波形がゼロクロスするタイミングでパルス信号を取捨選択部19に出力する。
カウンタ62は、クロック源2からクロック信号Cを受けたのち、パターン生成部52から出力された時間情報が示す時間幅に相当する期間中に限り、ゼロクロス回路33によりゼロクロスするタイミングが検出されると、パルス信号をメモリ20に出力する。
第2の信号列変換部63は、微分回路36、ゼロクロス回路37及びカウンタ64を備えている。
第2の信号列変換部63は、送信信号生成部1から出力された時間情報が示す時間幅に相当する期間中に限り、受信信号Rxの微分波形を算出して、受信信号Rxの微分波形がゼロクロスするタイミングでパルス信号を取捨選択部19に出力する。
カウンタ64は、クロック源2からクロック信号Cを受けたのち、パターン生成部52から出力された時間情報が示す時間幅に相当する期間中に限り、ゼロクロス回路37によりゼロクロスするタイミングが検出されると、パルス信号を一致度算出回路21に出力する。
次に、図10に示すレーザレーダ装置の動作について説明する。
ここでは、図7及び図8に示すレーザレーダ装置と相違している部分の動作のみを説明する。
カウンタ62は、クロック源2からクロック信号Cを受けたのち、ゼロクロス回路33から最初に検出信号kを受けた時点を起点にして、時間情報が示す時間幅に相当する期間中に限り、動作する。
即ち、カウンタ62は、時間情報が示す時間幅に相当する期間中に限り、ゼロクロス回路33から検出信号kを受ける毎に、パルス信号をメモリ20に出力する。
カウンタ64は、クロック源2からクロック信号Cを受けたのち、ゼロクロス回路37から最初に検出信号kを受けた時点を起点にして、時間情報が示す時間幅に相当する期間中に限り、動作する。
即ち、カウンタ64は、時間情報が示す時間幅に相当する期間中に限り、ゼロクロス回路37から検出信号kを受ける毎に、パルス信号を一致度算出回路21に出力する。
以上より、一致度算出回路21は、例えば、図5に示すような外乱パルス光Dの影響が除去された状況下で、第1のパルス信号列と第2のパルス信号列との一致度を算出することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明は、測距対象物までの距離を算出するレーザレーダ装置に適している。
1 送信信号生成部、2 クロック源、3 パターン生成部、4 光照射部、5 光源駆動回路、6 光源、7 送信アンテナ、8 反射光受信部、9 受信アンテナ、10 光検出器、11 電流アンプ、12 第1の信号列変換部、13 コンパレータ、14 カウンタ、15 第2の信号列変換部、16 コンパレータ、17 カウンタ、18 距離算出部、19 取捨選択部、20 メモリ、21 一致度算出回路、22 閾値処理回路、23 取捨選択回路、30 パターン生成部、31 第1の信号列変換部、32 微分回路、33 ゼロクロス回路、34 カウンタ、35 第2の信号列変換部、36 微分回路、37 ゼロクロス回路、38 カウンタ、41 送信信号生成部、42 パターン生成部、43 第1の信号列変換部、44 コンパレータ、45 第2の信号列変換部、46 コンパレータ、51 送信信号生成部、52 パターン生成部、53 第1の信号列変換部、54 カウンタ、55 第2の信号列変換部、56 カウンタ、61 第1の信号列変換部、62 カウンタ、63 第2の信号列変換部、64 カウンタ。

Claims (8)

  1. 送信信号を生成する送信信号生成部と、
    前記送信信号生成部により生成された送信信号を送信光に変換し、前記送信光を測距対象物に向けて照射する光照射部と、
    前記測距対象物によって反射された前記送信光を反射光として受信し、前記反射光の受信信号を出力する反射光受信部と、
    前記送信信号生成部により生成された送信信号を第1のパルス信号列に変換する第1の信号列変換部と、
    前記反射光受信部から出力された受信信号を第2のパルス信号列に変換する第2の信号列変換部と、
    前記光照射部から送信光が照射された時刻と、前記反射光受信部により反射光が受信された時刻との時刻差から、前記測距対象物までの距離を算出する距離算出部と、
    前記第1のパルス信号列と前記第2のパルス信号列との一致度を算出し、前記一致度に基づいて前記距離算出部により算出された距離を取捨選択する取捨選択部とを備え、
    前記第2の信号列変換部は、前記反射光受信部から出力された受信信号が第2の閾値以上である期間中に限り、前記受信信号の微分波形がゼロクロスするタイミングで、前記第2のパルス信号列に含まれるパルス信号を前記取捨選択部に出力することを特徴とするレーザレーダ装置。
  2. 前記反射光受信部から出力された受信信号と前記第2の閾値とを比較し、前記受信信号が前記第2の閾値以上であれば、ハイレベルの信号を出力し、前記受信信号が前記第2の閾値未満であれば、ローレベルの信号を出力するコンパレータを備えており、
    前記第2の信号列変換部は、
    前記コンパレータからハイレベルの信号が出力されている期間中に限り、前記受信信号の微分波形がゼロクロスするタイミングで、前記第2のパルス信号列に含まれるパルス信号を前記取捨選択部に出力することを特徴とする請求項記載のレーザレーダ装置。
  3. 送信信号を生成する送信信号生成部と、
    前記送信信号生成部により生成された送信信号を送信光に変換し、前記送信光を測距対象物に向けて照射する光照射部と、
    前記測距対象物によって反射された前記送信光を反射光として受信し、前記反射光の受信信号を出力する反射光受信部と、
    前記送信信号生成部により生成された送信信号を第1のパルス信号列に変換する第1の信号列変換部と、
    前記反射光受信部から出力された受信信号を第2のパルス信号列に変換する第2の信号列変換部と、
    前記光照射部から送信光が照射された時刻と、前記反射光受信部により反射光が受信された時刻との時刻差から、前記測距対象物までの距離を算出する距離算出部と、
    前記第1のパルス信号列と前記第2のパルス信号列との一致度を算出し、前記一致度に基づいて前記距離算出部により算出された距離を取捨選択する取捨選択部とを備え、
    前記送信信号生成部は、前記送信信号の時間幅を示す時間情報を前記第2の信号列変換部に出力し、
    前記第2の信号列変換部は、前記時間情報が示す時間幅に相当する期間中に限り、前記受信信号の微分波形がゼロクロスするタイミングで、前記第2のパルス信号列に含まれるパルス信号を前記取捨選択部に出力することを特徴とするレーザレーダ装置。
  4. 前記送信信号生成部は、
    前記時間情報を前記第2の信号列変換部に出力するほかに、前記時間情報を前記第1の信号列変換部に出力し、
    前記第1の信号列変換部は、
    前記時間情報が示す時間幅に相当する期間中に限り、前記送信信号の微分波形がゼロクロスするタイミングで、前記第1のパルス信号列に含まれるパルス信号を前記取捨選択部に出力することを特徴とする請求項記載のレーザレーダ装置。
  5. 前記送信信号生成部は、
    時間の経過に伴って振幅が変化する送信信号を生成し、
    前記第1の信号列変換部は、
    前記送信信号生成部により生成された送信信号の微分波形を算出し、前記微分波形がゼロクロスするタイミングで、前記第1のパルス信号列に含まれるパルス信号を前記取捨選択部に出力し、
    前記第2の信号列変換部は、
    前記反射光受信部から出力された受信信号の微分波形を算出することを特徴とする請求項1または請求項3記載のレーザレーダ装置。
  6. 前記取捨選択部は、前記一致度と第3の閾値とを比較し、前記一致度が前記第3の閾値以上であれば、前記距離算出部により算出された距離を採用し、前記一致度が前記第3の閾値未満であれば、前記距離算出部により算出された距離を破棄することを特徴とする請求項1または請求項3記載のレーザレーダ装置。
  7. 前記送信信号生成部は、時間の経過に伴って振幅が変化する送信信号を生成することを特徴とする請求項1または請求項3記載のレーザレーダ装置。
  8. 前記送信信号生成部は、振幅の変化が異なる送信信号を繰り返し生成することを特徴とする請求項1または請求項3記載のレーザレーダ装置。
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