JP6484142B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、雪路性能及び氷路性能をバランスよく向上させた空気入りタイヤに関する。
冬用の空気入りタイヤは、雪路のみならず、氷路等も走行する。従って、このような冬用の空気入りタイヤは、雪路性能だけでなく、氷路性能も向上させることが求められている。
例えば、雪路性能を向上するために、雪柱せん断力を高めることを目的として、トレッド部の主溝又は横溝の容積を大きくすることが提案されている。しかしながら、この手法では、トレッド部の接地面積が小さくなるため、氷路性能が悪化するという問題があった。このように、雪路性能と氷路性能とは、相反関係を有し、これら全ての性能をバランス良く向上するのは困難であった。関連する技術として次のものがある。
特開2008−308010号公報
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、センター主溝及びショルダー主溝の配設角度及び形状を規定し、かつセンター横溝の配設角度や配設位置を規定することを基本として雪路性能及び氷路性能をバランスよく向上させた空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部に、タイヤ赤道のタイヤ軸方向両側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のセンター主溝と、該センター主溝のタイヤ軸方向外側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝と、前記一対のセンター主溝間を継ぐ複数本のセンター横溝と、前記センター主溝と前記ショルダー主溝との間を継ぐ複数本のミドル横溝と、前記ショルダー主溝と接地端との間を継ぐ複数本のショルダー横溝とが設けられることにより、前記一対のセンター主溝と前記センター横溝とで区分されたセンターブロックがタイヤ周方向に隔設されたセンターブロック列と、前記センター主溝と前記ショルダー主溝と前記ミドル横溝とで区分されたミドルブロックがタイヤ周方向に隔設された一対のミドルブロック列と、前記接地端と前記ショルダー主溝と前記ショルダー横溝とで区分されたショルダーブロックがタイヤ周方向に隔設された一対のショルダーブロック列とを具えた空気入りタイヤであって、前記センター主溝は、タイヤ周方向に対して5〜20°の角度で傾斜するセンター長辺部と、該センター長辺部よりもタイヤ周方向の長さが小さいセンター短辺部とが交互に配されたジグザグ状をなし、前記ショルダー主溝は、タイヤ周方向に対して5〜20°の角度で傾斜するショルダー長辺部と、該ショルダー長辺部よりもタイヤ周方向の長さが小さいショルダー短辺部とが交互に配されたジグザグ状をなし、前記センター横溝は、タイヤ軸方向に対して10°以下の角度で前記一対のセンター主溝の各センター短辺部を継ぐことを特徴とする。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記ミドル横溝が、タイヤ軸方向に対して20°以下の角度で前記ショルダー長辺部と前記センター長辺部とを継ぎ、前記ミドルブロックは、前記ミドル横溝と前記ショルダー短辺部と前記ショルダー長辺部とで囲まれてタイヤ軸方向外方に突出する凸部を有するのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記ミドル横溝の溝幅が、前記ミドルブロックのタイヤ周方向の最大長さの7〜11%であるのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記センターブロックが、タイヤ軸方向の両側をタイヤ周方向にのびる一対のセンター周方向縁を具え、該センター周方向縁は、前記センター長辺部と前記センター短辺部との交差位置でセンターブロック中心側に凹む凹部が形成されるのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記凹部が、タイヤ軸方向にのびかつタイヤ周方向に離間する一対の側辺と、該一対の側辺間の一端を継ぐ底辺とを有し、前記底辺とセンター主溝の溝底とを継ぐ底壁面は、前記底辺の長手方向に対して直角な前記センターブロックの断面において、前記センターブロック側に凸となる円弧状曲面であるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤでは、トレッド部に、タイヤ赤道のタイヤ軸方向両側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のセンター主溝と、該センター主溝のタイヤ軸方向外側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝と、一対のセンター主溝間を継ぐ複数本のセンター横溝と、センター主溝とショルダー主溝との間を継ぐ複数本のミドル横溝と、ショルダー主溝と接地端との間を継ぐ複数本のショルダー横溝とが設けられることにより、一対のセンター主溝とセンター横溝とで区分されたセンターブロックがタイヤ周方向に隔設されたセンターブロック列と、センター主溝とショルダー主溝とミドル横溝とで区分されたミドルブロックがタイヤ周方向に隔設された一対のミドルブロック列と、接地端とショルダー主溝とショルダー横溝とで区分されたショルダーブロックがタイヤ周方向に隔設された一対のショルダーブロック列とを具える。
センター主溝は、タイヤ周方向に対して5〜20°の角度で傾斜するセンター長辺部と、該センター長辺部よりもタイヤ周方向の長さが小さいセンター短辺部とが交互に配されたジグザグ状をなし、ショルダー主溝は、タイヤ周方向に対して5〜20°の角度で傾斜するショルダー長辺部と、該ショルダー長辺部よりもタイヤ周方向の長さが小さいショルダー短辺部とが交互に配されたジグザグ状をなす。このようなジグザグ状のセンター主溝及びショルダー主溝は、タイヤ軸方向のエッジ成分を有する。従って、雪柱せん断力や駆動力、制動力が大きくなり、氷路での直進安定性能や雪路性能が向上する。また、センター長辺部及びショルダー長辺部は、タイヤ周方向に対して5〜20°の角度で傾斜するため、タイヤ周方向のエッジ成分が大きく確保される。従って、氷路での旋回性能が維持される。
センター横溝は、タイヤ軸方向に対して10°以下の角度で前記一対のセンター主溝の各センター短辺部を継ぐ。このようなセンター横溝は、大きなタイヤ軸方向のエッジ成分を有するため、雪柱せん断力、駆動力及び制動力が向上する。従って、氷路での直進安定性能や雪路性能が向上する。また、センター横溝とセンター短辺部とが連なるため、これらの溝内に、タイヤ軸方向に大きな雪柱が形成される。従って、雪路での駆動力及び制動力がさらに向上する。
本発明の一実施形態を示すトレッド部の展開図である。 図1の右側の部分拡大図である。 図1のX−X部の断面図である。 センターブロックの拡大図である。 図2のY−Y部の断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)は、例えば冬用タイヤとして好適に利用でき、そのトレッド部2には、一対のセンター主溝3Aと、一対のショルダー主溝3Bとが設けられる。センター主溝3Aは、タイヤ赤道Cのタイヤ軸方向両側をタイヤ周方向に連続してのびている。ショルダー主溝3Bは、センター主溝3Aのタイヤ軸方向外側をタイヤ周方向に連続してのびている。また、本実施形態では、センター主溝3A、3A間を継ぐ複数本のセンター横溝4A、センター主溝3Aとショルダー主溝3Bとの間を継ぐ複数本のミドル横溝4B、及びショルダー主溝3Bと接地端Teとの間を継ぐ複数本のショルダー横溝4Cが設けられる。
これにより、本実施形態のトレッド部2には、センターブロック列5R、一対のミドルブロック列6R、及び、一対のショルダーブロック列7Rが配される。センターブロック列5Rは、一対のセンター主溝3A、3Aとセンター横溝4Aとで区分されたセンターブロック5がタイヤ周方向に隔設されて形成されている。ミドルブロック列6Rは、センター主溝3Aとショルダー主溝3Bとミドル横溝4Bとで区分されたミドルブロック6がタイヤ周方向に隔設されて形成されている。ショルダーブロック列7Rは、ショルダー主溝3Bと接地端Teとショルダー横溝4Cとで区分された複数個のショルダーブロック7がタイヤ周方向に隔設されて形成されている。
本実施形態では、冬用タイヤとして、ランド比が、好ましくは68〜72%に設定される。これにより、氷路性能と雪路性能及び排水性能とがバランスよく高められる。ランド比は、全てのブロック5乃至7の踏面の合計面積Mbと、トレッド部2の全ての溝3A、3B及び4A乃至4Cを埋めて得られるトレッド全表面積Maとの比(Mb/Ma)で表される。
本実施形態のトレッドパターンは、タイヤ赤道C上の任意の点を中心としてバリアブルピッチを除いて実質的な点対称パターンで形成されている。
前記「接地端」Teは、正規リム(図示せず)にリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の正規状態のタイヤに、正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置として定められる。そして、この接地端Te、Te間のタイヤ軸方向の距離がトレッド接地幅TWとして定められる。特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、前記正規状態で測定された値である。
前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めているリムであり、JATMAであれば"標準リム"、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"となる。また、前記「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば"最高空気圧"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが乗用車用である場合には180kPaとする。
また、「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" であるが、タイヤが乗用車用の場合には前記荷重の88%に相当する荷重とする。
本実施形態のセンター主溝3Aは、タイヤ周方向に対して5〜20°の角度α1で傾斜(図1では左上がりに傾斜)するセンター長辺部8と、該センター長辺部8よりもタイヤ周方向の長さが小さいセンター短辺部9とが交互に配されたジグザグ状に形成される。このようなセンター主溝3Aは、タイヤ軸方向のエッジ成分を含むため、雪柱せん断力、駆動力及び制動力が大きくなる。従って、雪路性能や氷路性能が向上する。センター長辺部8の角度α1が5°未満の場合、タイヤ軸方向のエッジ成分が低下する。センター長辺部8の角度α1が20°を超える場合、センター主溝3Aの排水抵抗が大きくなり、排水性能が悪化する。このため、センター長辺部8の角度α1は、好ましくは7°以上であり、好ましくは18°以下である。
センター主溝3Aの角度α1は、その溝中心線10の角度として得られる(以下、ショルダー主溝3Bについても同様とする)。本実施形態のセンター長辺部8は、タイヤ周方向に対して一方側(図1では、左上がりに傾斜)に傾斜する溝中心線10aを有する。また、本実施形態の短辺部9は、タイヤ周方向に対して他方側(図1では、右上がりに傾斜)に傾斜する溝中心線10bを有する。図2に示されるように、前記溝中心線10a、10bを含んだセンター主溝3Aの溝中心線10は、中間点s1と中間点s2とを交互に継いだ直線で形成される。中間点s1は、センター主溝3Aのタイヤ軸方向内側の内側溝縁10xのタイヤ軸方向の最も内側の点a1と、センター主溝3Aのタイヤ軸方向外側の外側溝縁10yのタイヤ軸方向の最も内側の点a2との中間位置である。中間点s2は、内側溝縁10xのタイヤ軸方向の最も外側の点a3と、外側溝縁10yのタイヤ軸方向の最も外側の点a4との中間位置である。また、図2には、長辺部8と短辺部9との交差位置8eが仮想線で示される。
特に限定されるものではないが、センター短辺部9のタイヤ周方向に対する角度α2は、好ましくは30°以上、より好ましくは35度以上であり、好ましくは60°以下、より好ましくは55°以下である。センター短辺部9の角度α2が大きい場合、排水抵抗及び排雪抵抗が大きくなり、排水性能や雪路性能が悪化するおそれがある。センター短辺部9の角度α2が小さい場合、タイヤ軸方向に大きな雪柱が形成されず、雪路性能が悪化するおそれがある。
上述の作用を効果的に発揮させるため、センター長辺部8のタイヤ周方向の長さL3は、好ましくはセンター短辺部9のタイヤ周方向の長さL4の1.5倍以上、より好ましくは2.0倍以上であり、好ましくは4.5倍以下、より好ましくは4.0倍以下である。
図1に示されるように、本実施形態のショルダー主溝3Bは、ショルダー長辺部11と、ショルダー短辺部12とが交互に配されたジグザグ状に形成される。ショルダー長辺部11は、タイヤ周方向に対して5〜20°の角度α3で傾斜(図1では左上がりに傾斜)している。ショルダー短辺部12は、ショルダー長辺部11よりもタイヤ周方向の長さが小さく、ショルダー長辺部11と逆向きに傾斜している。このようなショルダー主溝3Bも、大きいタイヤ軸方向のエッジ成分を有するため、雪柱せん断力、駆動力及び制動力が大きくなる。従って、雪路性能や氷路性能が向上する。ショルダー長辺部11の角度α3が5°未満の場合、タイヤ軸方向のエッジ成分が低下する。ショルダー長辺部11の角度α3が20°を超える場合、ショルダー主溝3Bの排水抵抗が大きくなり、排水性能が悪化する。このため、ショルダー長辺部11の角度α3は、好ましくは7°以上であり、好ましくは18°以下である。
特に限定されるものではないが、ショルダー短辺部12のタイヤ周方向に対する角度α4は、好ましくは45°以上、より好ましくは50度以上であり、好ましくは75°以下、より好ましくは70°以下である。ショルダー短辺部12の角度α4が大きい場合、排水抵抗及び排雪抵抗が大きくなり、排水性能や雪路性能が悪化するおそれがある。ショルダー短辺部12の角度α4が小さい場合、タイヤ軸方向に大きな雪柱が形成されず、雪路性能が悪化するおそれがある。
本実施形態では、センター短辺部9の角度α2は、ショルダー短辺部12の角度α4よりも小さいのが望ましい。これにより、最も排出し難いセンターブロック5近傍の路面の水膜をセンター短辺部9により、スムーズに排出することができる。また、ショルダー短辺部12において、大きなタイヤ軸方向のエッジ成分が確保されるため、雪路性能及び氷路性能が高められる。
ショルダー長辺部11のタイヤ周方向の長さL5は、好ましくはショルダー短辺部12のタイヤ周方向の長さL6の12.0倍以上、より好ましくは10.0倍以上であり、好ましくは6.0倍以下、より好ましくは7.5倍以下である。これにより、上述の作用が効果的に発揮される。
各主溝3A、3Bの溝幅(溝中心線と直角方向に測定される溝幅で、以下、他の溝についても同様とする。)W1、W2及び溝深さD1、D2(図3に示す)については、慣例に従って種々定めることができる。しかしながら、これらの溝幅又は溝深さが小さくなると、雪路性能や排水性能が悪化するおそれがある。逆に、これらの溝幅又は溝深さが大きくなると、氷路性能が悪化するおそれがある。このため、各主溝3A、3Bの溝幅W1、W2は、例えば、トレッド接地幅TWの2〜9%が望ましい。各主溝3A、3Bの溝深さD1、D2は、例えば、6〜15mmが望ましい。
各ブロック5乃至7のタイヤ軸方向の剛性をバランスよく確保するため、センター主溝3Aとタイヤ赤道Cとの間のタイヤ軸方向距離L1は、トレッド接地幅TWの3〜15%が望ましい。ショルダー主溝3Bとタイヤ赤道Cとの間のタイヤ軸方向距離L2は、トレッド接地幅TWの23〜33%が望ましい。なお、各主溝3A、3Bの各位置は、それらの溝中心線で特定されるが、本実施形態のように、各主溝3A、3Bがジグザグ状の非直線の場合、溝中心線の振幅の中心線G1、G2が用いられる。
センター主溝3Aのジグザグの振幅y1は、好ましくはセンターブロック5のタイヤ軸方向の最大幅Waの10%以上、より好ましくは12%以上であり、好ましくは20%以下、より好ましくは18%以下である。センター主溝3Aの振幅y1が大きい場合、センター主溝3Aの排水抵抗が大きくなるおそれがある。センター主溝3Aの振幅y1が小さい場合、タイヤ軸方向のエッジ成分が小さくなるおそれがある。センター主溝3Aの振幅y1は、振幅の中心線G1と内側溝縁10xの最も内側の点a1(図2に示す)又は外側溝縁10yの最も外側の点a4(図2に示す)との間の最短距離である。同様の観点より、ショルダー主溝3Bのジグザグの振幅y2は、好ましくはミドルブロック6のタイヤ軸方向の最大幅Wbの10%以上、より好ましくは12%以上であり、好ましくは20%以下、より好ましくは18%以下である。
図2は、図1のトレッド部2の右側の部分拡大図である。図2に示されるように、センター横溝4Aは、タイヤ軸方向に対して10°以下の角度α5、本実施形態では0°の角度を有する。このようなセンター横溝4Aは、大きなタイヤ軸方向のエッジ成分を有するため、駆動力、制動力及び雪柱せん断力を効果的に高める。従って、雪路性能及び氷路性能が向上する。なお、センター横溝4Aの角度α5が10°を超える場合、上述の作用が十分に得られない。このため、センター横溝4Aの角度α5は、好ましくは7°以下である。
センター横溝4Aは、本実施形態では、一対のセンター主溝3Aのセンター短辺部9、9間を継ぐ。センター短辺部9は、角度α2が大きく、タイヤ軸方向に近い角度で形成される。このため、センター横溝4Aと一対のセンター短辺部9、9とが連なることにより、これらの溝内に、タイヤ軸方向に大きな雪柱が形成される。従って、雪路での駆動力及び制動力がさらに向上する。
センター横溝4Aの溝幅W3が小さい場合、溝容積が小さくなり、雪柱せん断力や排水抵抗が悪化するおそれがある。逆に、センター横溝4Aの溝幅W3が大きい場合、センターブロック列5Rの陸部面積が小さくなり、氷路性能が悪化するおそれがある。このため、センター横溝4Aの溝幅W3は、好ましくはセンターブロック5のタイヤ周方向の最大長さLa(図1に示す)の3%以上、より好ましくは4%以上であり、好ましくは10%以下、より好ましくは9%以下が望ましい。
センター横溝4Aは、一定の溝幅W3で直線状にのびる。このようなセンター横溝4Aは、排水抵抗と雪柱せん断力とをバランスよく高める。
ミドル横溝4Bは、長手方向の両側を直線状かつ一定の方向に傾斜(図2では左上がりに傾斜)する一対のミドル外側部14aと、該一対のミドル外側部14a、14a間を継ぐミドル内側部14bとを含む。ミドル内側部14bは、ミドル外側部14aよりもタイヤ軸方向に対し大きな角度で傾斜しかつ、両側のミドル外側部14aとは位置ずれして配される。これにより、ミドル横溝4Bは、クランク状をなし、ミドル内側部14bがタイヤ周方向のエッジ成分を増加させるため、氷路における旋回性能を向上させる。
ミドル横溝4Bのタイヤ軸方向に対する角度α6が大きい場合、ミドルブロック6のタイヤ軸方向の剛性が小さくなるおそれがある。このため、ミドル横溝4Bの角度α6は、好ましくは20°以下、より好ましくは18°以下である。なお、ミドル横溝4Bの角度α6が小さい場合、タイヤ周方向のエッジ成分を効果的に大きくできないおそれがある。このため、ミドル横溝4Bの角度α6は、好ましくは7°以上、より好ましくは10°以上である。ミドル横溝4Bの角度α6は、ミドル横溝4Bの両側の開口端13のタイヤ周方向の中点間13e、13eを直線で結ぶ仮想中心線13cで規定される。また、前記開口端13は、ミドル横溝4Bの両側の溝縁15、15の外端15e、15e間で形成される。
ミドル横溝4Bの溝幅W4は、好ましくはミドルブロック6のタイヤ周方向の最大長さLb(図1に示す)の7%以上、より好ましくは8%以上であり、また好ましくは11%以下、より好ましくは10%以下である。ミドル横溝4Bの溝幅W4が大きい場合、ミドルブロック列6Rの陸部面積が小さくなり、氷路性能が悪化するおそれがある。逆に、ミドル横溝4Bの溝幅W4が小さい場合、ミドル横溝4Bの溝容積が小さくなり、雪柱せん断力や排水抵抗が悪化するおそれがある。
ミドル横溝4Bは、本実施形態では、タイヤ軸方向の中央側から両端側へ向って溝幅が漸増する。このようなミドル横溝4Bは、ミドル横溝4B内の雪や水をセンター主溝3A又はショルダー主溝3Bへスムーズに排出できるため、雪路性能や排水性能が向上する。
ミドル横溝4Bは、ショルダー長辺部11とセンター長辺部8とを継ぐ。即ち、ミドル横溝4Bは、そのタイヤ軸方向の両側に、センターブロック5及びショルダーブロック7が配される。これにより、ミドルブロック6のタイヤ周方向の両側部分のタイヤ軸方向の剛性が高められ、ミドルブロック6に大きな横力が作用する旋回時、ミドルブロック6のタイヤ軸方向への移動が抑制される。このため、センター主溝3A及びショルダー主溝3Bの溝幅が確保されるので、各主溝3A、3Bのジグザグの雪柱が維持され、雪路性能が確保される。また、排水性能が確保される。このような観点より、センター長辺部8の溝中心線10aの中点d1及びショルダー長辺部11の溝中心線の中点d2のタイヤ周方向位置にミドル横溝4Bの開口端13が配されるのが望ましい。
本実施形態のショルダー横溝4Cは、ショルダー主溝3Bから接地端Te側へ傾斜(図2では、右上がりに傾斜)する傾斜部16aと、該傾斜部16aと接地端Teとの間をタイヤ軸方向に沿ってのびる軸方向部16bとを含む。本実施形態の傾斜部16a及び軸方向部16bは、直線状にのびる。これにより、ショルダー横溝4Cの排水抵抗が小さくなる。また、ショルダーブロック7の剛性や雪柱せん断力がバランスよく高まる。
ショルダー横溝4Cは、本実施形態では、ショルダー主溝3Bのショルダー短辺部12に接続されている。これにより、ショルダー横溝4Cとショルダー短辺部12とでタイヤ軸方向に大きな雪柱が形成されるため、雪路性能がさらに向上する。
傾斜部16aの角度α7が大きい場合、排水抵抗や雪柱せん断力が悪化するおそれがある。傾斜部16aの角度α7が小さい場合、タイヤ周方向のエッジ成分が小さくなるおそれがある。このため、傾斜部16aの角度α7は、好ましくは10°以上、より好ましくは12°以上であり、好ましくは20°以下、より好ましくは18°以下である。
傾斜部16aの溝幅W5aは、好ましくはショルダーブロック7のタイヤ周方向の最大長さLcの11%以上、より好ましくは12%以上であり、好ましくは15%以下、より好ましくは14%以下である。傾斜部16aの溝幅W5aが大きい場合、ショルダーブロック7の剛性が低下するおそれがある。傾斜部16aの溝幅W5aが小さい場合、排水性能や雪路性能が悪化するおそれがある。
軸方向部16bの溝幅W5bは、例えば、傾斜部16aの溝幅W5aよりも大きく形成されている。これにより、傾斜部16aからの水や雪がスムーズに接地端Te側に排出される。軸方向部16bの溝幅W5bは、好ましくは傾斜部16aの溝幅W5aの1.2倍以上、より好ましくは1.3倍以上であり、好ましくは2.4倍以下、より好ましくは2.3倍以下である。
センター横溝4A、ミドル横溝4B及びショルダー横溝4Cの溝深さD3乃至D5(図3に示す)は、好ましくは9.0mm以上、より好ましくは9.5mm以上であり、好ましくは14.0mm以下、より好ましくは13.5mm以下である。これにより、雪路性能、氷路性能及びノイズ性能がバランスよく高められる。
図3には、図1のX−X部の断面図が示される。図3に示されるように、センター横溝4A、ミドル横溝4B、傾斜部16a及び軸方向部16bには、各溝底を隆起させたタイバー17a乃至17dが設けられる。これにより、各ブロック5乃至7の剛性が高められ、タイヤの転動による接地時の各ブロック5乃至7のタイヤ周方向への移動が抑制される。従って、各横溝4A乃至4Cの溝容積が確保されるため、雪柱せん断力や排水性能が高く維持される。なお、タイバー17a乃至17dの各横溝底からの高さである隆起高さが過度に大きい場合、雪路性能及び排水性能が悪化するおそれがある。このため、センター横溝4Aのタイバー17aの隆起高さH1は、好ましくはセンター主溝3Aの溝深さD1の20〜35%である。ミドル横溝4Bのタイバー17bの隆起高さH2は、好ましくはセンター主溝3Aの溝深さD1の20〜35%である。傾斜部16aのタイバー17cの隆起高さH3は、好ましくはショルダー主溝3Bの溝深さD2の35〜50%である。軸方向部16bのタイバー17dの隆起高さH4は、好ましくはショルダー主溝3Bの溝深さD2の10〜25%である。
同様の観点より、センター横溝4Aのタイバー17aのタイヤ軸方向の長さL7は、好ましくはセンターブロック5のタイヤ軸方向の最大長さWa(図1に示す)の10〜30%である。ミドル横溝4Bのタイバー17bのタイヤ軸方向の長さL8は、好ましくはミドルブロック6のタイヤ軸方向の最大幅Wb(図1に示す)の10〜30%である。傾斜部16aのタイバー17cのタイヤ軸方向の長さL9は、好ましくはショルダーブロック7のタイヤ軸方向の最大幅Wcの5〜25%である。軸方向部16bのタイバー17dのタイヤ軸方向の長さL10は、好ましくはショルダーブロック7のタイヤ軸方向の最大幅Wcの10〜30%である。
本実施形態のタイバー17a乃至17dは、センター横溝4A、ミドル横溝4B、傾斜部16a及び軸方向部16bのタイヤ軸方向の長さの中間位置を含む中間部に設けられている。しかしながら、このような態様に限定されるものではなく、タイバー17a乃至17dは、各横溝4A乃至4Cの端部に設けられても良い。
図4には、図1のセンターブロック5の拡大図が示される。図4に示されるように、センターブロック5は、タイヤ周方向の両側をタイヤ軸方向にのびる一対のセンター軸方向縁18と、タイヤ軸方向の両側をタイヤ周方向にのびる一対のセンター周方向縁19とを具える。
センター周方向縁19は、本実施形態では、センターブロック5のブロック中心側に凹む凹部20と、該凹部20に接続されかつセンター長辺部8に沿って直線状にのびる直線部21とを含む。このようなセンター周方向縁19は、凹部20において、雪柱が形成されるため、雪柱せん断力を向上する。また、センター周方向縁19は、直線部21において、センター主溝3Aの排水抵抗が小さく確保される。なお、本実施形態では、直線部21とは、排水性能を高めるため、タイヤ周方向の長さLeがセンターブロック5の最大長さLaの0.4倍以上であるのが望ましい。
図2に示されるように、凹部20は、センター長辺部8とセンター短辺部9との交差位置8eに設けられる。本実施形態では、凹部20は、センター長辺部8とセンター短辺部9との両者に跨って設けられている。これにより、凹部20とセンター短辺部9とでタイヤ軸方向に大きな雪柱が形成されるため、雪路性能がさらに向上する。
図4に示されるように、本実施形態では、一方のセンター周方向縁19a(図4では左側)には、凹部20がタイヤ周方向の一方側(図4では下側)に形成されている。また、他方のセンター周方向縁19b(図4では右側)には、凹部20がタイヤ周方向の他方側(図4では上側)に形成されている。これにより、凹部20を利用した大きな雪柱せん断力がタイヤ周方向及びタイヤ軸方向でバランス良く得られる。
凹部20は、本実施形態では、タイヤ周方向に離間してタイヤ軸方向にのびる一対の側辺23と、該側辺23の端部23e、23e間を継ぎ、タイヤ周方向にのびる底辺24とからなる矩形状で形成される。このような凹部20は、強固な雪柱を形成する。
雪柱せん断力をより高く発揮するため、凹部20のタイヤ周方向の最大長さLfは、好ましくはセンターブロック5の最大長さLaの0.10倍以上、より好ましくは0.15倍以上である。なお、凹部20の長さLfが過度に大きい場合、センターブロック5の剛性が小さくなるおそれがある。このため、凹部20の最大長さLfは、好ましくはセンターブロック5の最大長さLaの0.30倍以下、より好ましくは0.25倍以下である。同様に、側辺23のタイヤ軸方向の長さLgは、好ましくはセンターブロック5のタイヤ軸方向の最大幅Waの0.05倍以上、より好ましくは0.10倍以上であり、好ましくは0.30倍以下、より好ましくは0.25倍以下である。
センターブロック5の剛性と凹部20の雪柱の強度とをバランスよく確保するため、側辺23と底辺24とで形成される角度α8は、好ましくは90°以上、より好ましくは95°以上であり、好ましくは130°以下、より好ましくは125°以下である。
図5には、凹部20の底辺24の長手方向に対して直角なセンターブロック5のY−Y断面が示される。図5に示されるように、センターブロック5は、底辺24とセンター主溝3Aの溝底3sとを継ぐ底壁面26を有する。本実施形態の底壁面26は、センターブロック5側に凸となる1又は複数の円弧状曲面で形成される。このような底壁面26は、凹部20によるセンター主溝3Aの溝容積をさらに増加させ、雪柱せん断力及び排水性能を一層高める。底壁面26の曲率半径Rが小さい場合、センターブロック5の剛性が低下し、氷路性能が悪化するおそれがある。このため、底壁面26の曲率半径Rは、5〜30mm望ましい。本明細書では、溝底3sを溝の最深部とする。
図4に示されるように、センターブロック5は、一方のセンター周方向縁19aから他方のセンター周方向縁19bの凹部20に向かってタイヤ軸方向にのびかつ凹部20に連なることなく終端するセミオープンタイプの第1サイピング22aが設けられる。同様に、他方のセンター周方向縁19bから一方のセンター周方向縁19aの凹部20に向かう第2サイピング22bが設けられる。このような第1、第2サイピング22a、22bは、ブロック剛性を過度に低下させることなく、エッジ効果を高く発揮して、氷路性能を向上する。本実施形態では、センターブロック5のタイヤ周方向の一方側(図4では上側)に第1サイピング22aが配され、センターブロック5の他方側(図4では下側)に第2サイピング22bが配される。
本実施形態の第1、第2サイピング22a、22bは、センター周方向縁19の直線部21から直線状にのびている。これにより、センターブロック5の剛性がさらに高く維持される。なお、第1、第2サイピング22a、22bの形状は、直線状に限定されるものではなく、例えば、ジグザグ状のものや、波状のものでも良い。
第1、第2サイピング22a、22bは、本実施形態では、センター軸方向縁18と平行にのびている。このような第1、第2サイピング22a、22bは、駆動力や制動力を大きく確保する。
特に限定されるものではないが、上述の作用をより効果的に発揮させるため、第1、第2サイピング22a、22bのタイヤ軸方向の長さLhは、好ましくはセンターブロック5のタイヤ軸方向の最大幅Waの0.4〜0.7倍である。
図2に示されるように、ミドルブロック6は、ミドル横溝4Bとショルダー短辺部12とショルダー長辺部11とで囲まれてタイヤ軸方向外方に突出する凸部27を有する。このような凸部27は、ミドルブロック6のタイヤ軸方向の最大幅Wb(図1に示す)を大きくして、ミドルブロック6のタイヤ軸方向の剛性を高めるため、ミドルブロック6のタイヤ軸方向への変形を抑制する。従って、各主溝3A、3Bの溝幅が確保され、雪路性能や排水性能が向上する。
また、ミドルブロック6は、ミドル横溝4Bとセンター短辺部9とセンター長辺部8とで囲まれてタイヤ軸方向内方に突出する内凸部28を有する。これにより、上述の作用がさらに大きく発揮される。この内凸部28は、凸部27とは、タイヤ周方向に位置ずれして設けられる。
図1に示されるように、ミドルブロック6は、本実施形態では、セミオープンタイプの第3サイピング29aと、セミオープンタイプの第4サイピング29bとが設けられている。第3サイピング29aは、一端がショルダー主溝3Bに開口し、他端がミドルブロック6内で終端している。第4サイピング29bは、一端がセンター主溝3Aに開口し、他端がミドルブロック6内で終端している。第3サイピング29aは、ショルダー長辺部11から内凸部28に向ってのびている。また、第4サイピング29bは、センター長辺部8から凸部27に向ってのびている。
ショルダーブロック7は、本実施形態では、一端が接地端Teに開口し、他端がショルダーブロック7内で終端するセミオープンタイプのショルダーサイピング30aが設けられる。これにより、旋回時に大きな横力の作用するショルダーブロック7の剛性が確保される。
本実施形態のショルダーブロック7には、ショルダー横溝4C、4C間を継ぎかつタイヤ周方向に沿ってのびる周方向サイピング30bが設けられる。このような周方向サイピング30bは、タイヤ周方向のエッジ成分を増加し、氷路での旋回性能を向上させる。
前記正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地させた接地面(図示せず)に含まれる各ブロックの周方向縁、軸方向縁(合わせてブロック縁という)及びサイピングの長さの総計であるエッジ合計長さは、好ましくは2800〜3200mmである。即ち、エッジ合計長さが大きい場合、各ブロック5乃至7の剛性が小さくなり、氷路性能が悪化するおそれがある。逆に、エッジ合計長さが小さい場合、雪柱せん断力やエッジ効果が発揮されず、氷路性能や雪路性能が悪化するおそれがある。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。
図1の基本パターンを有するサイズ195/80R15の空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作され、各試供タイヤの雪路性能、排水性能、及び氷路性能(制動力)がテストされた。各タイヤの共通仕様は、以下の通りである。
トレッド接地幅TW:162mm
<各主溝>
溝幅W1、W2:5.0〜8.0mm
溝深さD1、D2:12.5mm
センター主溝の溝中心線のタイヤ軸方向距離L1とトレッド接地幅TWとの比(L1/TW):0.09
ショルダー主溝の溝中心線のタイヤ軸方向距離L2とトレッド接地幅TWとの比(L2/TW):0.28
<横溝>
ミドル横溝の角度α6:15°
ミドル横溝の溝幅W4/Lb:8〜10%
ショルダー横溝の傾斜部の角度α7:10°
ショルダー横溝の傾斜部の溝幅W5a/Lc:11%
ショルダー横溝の軸方向部の溝幅W5b/Lc:17%
センター横溝のタイバーの隆起高さH1/D1:28%
センター横溝のタイバーの長さL7/Wa:20%
ミドル横溝のタイバーの隆起高さH2/D1:28%
ミドル横溝のタイバーの長さL8/Wb:20%
傾斜部のタイバーの隆起高さH3/D2:44%
傾斜部のタイバーの長さL9/Wc:15%
軸方向部のタイバーの隆起高さH4/D2:16%
軸方向部のタイバーの長さL10/Wc:20%
<その他>
センターブロックのタイヤ周方向の最大長さLa:35mm
ミドルブロックのタイヤ周方向の最大長さLb:37mm
各サイピングの深さ:9.0mm
テスト方法は、次の通りである。
<雪路性能>
各試供タイヤを、下記の条件で、排気量2700ccの4輪駆動車の全輪に装着し、圧雪路のテストコースをドライバー1名乗車で走行させた。そして、このときのハンドル応答性、剛性感及びグリップ等に関する走行特性がドライバーの官能により評価された。結果は、従来例を100とする評点で表示されている。数値が大きいほど良好である。
リム15×6J
内圧:350kPa(前輪)
内圧:425kPa(後輪)
荷重:4.9kN
<排水性能(ラテラル・ハイドロプレーニングテスト)>
上記テスト車両にて、半径102m、幅5mのアスファルト路面の全体に、水深10mmの水たまりを設けたコース上を、速度を60〜90km/hまで段階的に増加して走行させたときの前輪の平均横加速度(横G)が算出された。結果は、従来例を100とする指数で表示した。数値が大きいほど良好である。
<氷路性能(制動力)>
上記テスト車両にて、氷路のテストコースを走行し、速度40km/hから急ブレーキをかけ、停止するまでの制動距離が計測された。結果は、従来例の制動距離の逆数を100とする指数で表示されている。数値が大きいほど良好である。
テストの結果が表1に示される。
Figure 0006484142
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例に比べて雪路性能、排水性能、及び氷路性能が有意に向上していることが確認できた。
3A センター主溝
3B ショルダー主溝
4A センター横溝
8 センター長辺部
9 センター短辺部
11 ショルダー長辺部
12 ショルダー短辺部

Claims (5)

  1. トレッド部に、タイヤ赤道のタイヤ軸方向両側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のセンター主溝と、該センター主溝のタイヤ軸方向外側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝と、前記一対のセンター主溝間を継ぐ複数本のセンター横溝と、前記センター主溝と前記ショルダー主溝との間を継ぐ複数本のミドル横溝と、前記ショルダー主溝と接地端との間を継ぐ複数本のショルダー横溝とが設けられることにより、
    前記一対のセンター主溝と前記センター横溝とで区分されたセンターブロックがタイヤ周方向に隔設されたセンターブロック列と、
    前記センター主溝と前記ショルダー主溝と前記ミドル横溝とで区分されたミドルブロックがタイヤ周方向に隔設された一対のミドルブロック列と、
    前記接地端と前記ショルダー主溝と前記ショルダー横溝とで区分されたショルダーブロックがタイヤ周方向に隔設された一対のショルダーブロック列とを具えた空気入りタイヤであって、
    前記センター主溝は、タイヤ周方向に対して5〜20°の角度で傾斜するセンター長辺部と、該センター長辺部よりもタイヤ周方向の長さが小さいセンター短辺部とが交互に配されたジグザグ状をなし、
    前記ショルダー主溝は、タイヤ周方向に対して5〜20°の角度で傾斜するショルダー長辺部と、該ショルダー長辺部よりもタイヤ周方向の長さが小さいショルダー短辺部とが交互に配されたジグザグ状をなし、
    前記センター横溝は、タイヤ軸方向に対して10°以下の角度で前記一対のセンター主溝の各センター短辺部を継ぐことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記ミドル横溝は、タイヤ軸方向に対して20°以下の角度で前記ショルダー長辺部と前記センター長辺部とを継ぎ、
    前記ミドルブロックは、前記ミドル横溝と前記ショルダー短辺部と前記ショルダー長辺部とで囲まれてタイヤ軸方向外方に突出する凸部を有する請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ミドル横溝の溝幅は、前記ミドルブロックのタイヤ周方向の最大長さの7〜11%である請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記センターブロックは、タイヤ軸方向の両側をタイヤ周方向にのびる一対のセンター周方向縁を具え、
    該センター周方向縁は、前記センター長辺部と前記センター短辺部との交差位置でセンターブロック中心側に凹む凹部が形成される請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記凹部は、タイヤ軸方向にのびかつタイヤ周方向に離間する一対の側辺と、該一対の側辺間の一端を継ぐ底辺とを有し、
    前記底辺と前記センター主溝の溝底とを継ぐ底壁面は、前記底辺の長手方向に対して直角な前記センターブロックの断面において、前記センターブロック側に凸となる円弧状曲面である請求項4記載の空気入りタイヤ。
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