JP5852627B2 - 重荷重用タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、耐摩耗性能及び耐偏摩耗性能とウエット性能とを両立させた重荷重用タイヤに関する。
従来から、トラック及びバスなどに用いられる重荷重用タイヤにおいては、例えば、下記特許文献1に示されるように、タイヤ周方向に連続してのびる複数本の主溝と、各主溝間及び主溝とタイヤ接地端とをつなぐ横溝によって、複数のブロックが形成されたトレッドパターンが提案されている。
重荷重用タイヤにおいては、経済性、省メンテナンス性の観点から優れた耐摩耗性能、耐偏摩耗性能が要求されている。一般に、耐摩耗性能及び耐偏摩耗性能を高めるためには、トレッド部の溝容積を減少させることにより、トレッド部のゴムボリュームを確保すると共にトレッド部の剛性を高めることが有効である。
特開2011−195045号公報
しかしながら、トレッド部の溝容積を減少させると、排水性が低下し、ウエット性能が悪化するおそれがある。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、耐摩耗性能及び耐偏摩耗性能とウエット性能とを高次元で両立できる重荷重用タイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部に、タイヤ赤道の両側をタイヤ周方向に連続してジグザグ状にのびる一対のセンター主溝と、前記センター主溝と接地端との間をタイヤ周方向にジグザグ状に連続してのびる一対のショルダー主溝と、前記一対のセンター主溝間をつなぐ複数本のセンター横溝と、前記センター主溝と前記ショルダー主溝との間をつなぐ複数本のミドル横溝と、前記ショルダー主溝と前記接地端との間をつなぐ複数本のショルダー横溝とが設けられることにより、前記センター主溝と前記センター横溝とで区分されたセンターブロックがタイヤ周方向に隔設されたセンターブロック列、前記ミドル主溝と前記ショルダー主溝と前記ミドル横溝とで区分されたミドルブロックがタイヤ周方向に隔設された一対のミドルブロック列、及び、前記ショルダー主溝と前記接地端と前記ショルダー横溝とで区分されたショルダーブロックがタイヤ周方向に隔設された一対のショルダーブロック列を備えた重荷重用タイヤであって、前記センター主溝及びショルダー主溝は、長辺部と、前記長辺部とは逆向きに傾斜しかつタイヤ周方向の長さが前記長辺部よりも小さい短辺部とが交互に設けられ、前記センター横溝は、前記一対のセンター主溝の前記長辺部間をつなぎ、前記ミドル横溝は、前記センター主溝の接地端側に突出する外側ジグザグ頂部と前記ショルダー主溝のタイヤ赤道側に突出する内側ジグザグ頂部との間をつなぎ、前記ミドルブロックは、前記センター主溝を挟んで前記センター横溝に対向する位置に、前記センター主溝に向かって深さが漸増する傾斜スロットを有することを特徴とする。
本発明に係る前記重荷重用タイヤにおいて、前記傾斜スロットと、この傾斜スロットに対向する前記センター横溝とは、前記センター主溝での開口長さにおいて、前記センター横溝のタイヤ周方向長さの25%〜50%の領域で重複していることが望ましい。
本発明に係る前記重荷重用タイヤにおいて、前記傾斜スロットは、前記センター主溝から前記クラウン主溝に向かってのび、該クラウン主溝に連通することなく前記ミドルブロック内で終端し、前記傾斜スロットの前記センター主溝での開口から前記傾斜スロットの終端までの長さは、前記センター主溝の溝幅の55%〜65%であることが望ましい。
本発明に係る前記重荷重用タイヤにおいて、前記傾斜スロットの最深部の深さは、前記センター主溝の溝深さの50%〜100%であることが望ましい。
本発明に係る前記重荷重用タイヤにおいて、前記ミドルブロックのタイヤ軸方向長さは、前記センターブロックのタイヤ軸方向長さの95%〜105%であることが望ましい。
本発明に係る前記重荷重用タイヤにおいて、前記ショルダーブロックのタイヤ軸方向長さは、前記センターブロックのタイヤ軸方向長さの95%〜105%であることが望ましい。
本発明に係る前記重荷重用タイヤにおいて、前記トレッド部のランド比が、65%〜75%であることが望ましい。
本発明に係る前記重荷重用タイヤにおいて、前記傾斜スロットは、前記ミドルブロックの踏面からタイヤ半径方向内方に傾く傾斜面を有し、この傾斜面と前記ミドルブロックの踏面とがなす角度は、50゜〜70゜であることが望ましい。
本発明の重荷重用タイヤにあっては、ミドル横溝がセンター主溝の接地端側の外側ジグザグ頂部とショルダー主溝のタイヤ赤道側の内側ジグザグ頂部との間をつなぐ。このようなミドル横溝は、センター主溝及びショルダー主溝とミドル横溝との間で優れた排水性を有する。
さらに、センター横溝が、一対のセンター主溝の長辺部間をつなぎ、かつミドルブロックが、センター主溝を挟んでセンター横溝に対向する位置に、傾斜スロットを有する。かかる傾斜スロットは、センター主溝に向かって深さが漸増するので、ミドルブロックからセンター横溝に向かう水の流れが促進され、ミドルブロックの排水性が高められる。これにより、溝容積を増加させることなく、排水性を向上させることが可能になり、耐摩耗性能及び耐偏摩耗性能とウエット性能とを高次元で両立できるようになる。
本発明の重荷重用タイヤの一実施形態を示すトレッド部の展開図である。 図1のトレッド部のA−A線断面図である。 図1のクラウン陸部の拡大展開図である。 図1のミドル陸部の拡大展開図である。 図1のトレッド部の一部を拡大した斜視図である。 図4のミドルブロックを拡大した斜視図である。 図1のショルダー陸部の拡大展開図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態の重荷重用タイヤ(全体不図示)のトレッド部2の展開図が示されている。図2には、トレッド部2のA−A線断面が示されている。図1に示されるように、トレッド部2に、タイヤ赤道Cの両側に配されかつタイヤ周方向に連続してジグザグ状にのびる一対のセンター主溝3と、このセンター主溝3のタイヤ軸方向外側をタイヤ周方向に連続してジグザグ状にのびる一対のショルダー主溝4とが形成されている。
センター主溝3は、長辺部3aと、タイヤ周方向の長さが長辺部3aよりも小さい短辺部3bとが交互に設けられている。短辺部3bが、タイヤ周方向に対して長辺部3aとは逆向きに傾斜することにより、ジグザグ状のセンター主溝3が形成されている。
同様に、ショルダー主溝4は、長辺部4aと、タイヤ周方向の長さが長辺部4aよりも小さい短辺部4bとが交互に設けられている。短辺部4bが、タイヤ周方向に対して長辺部4aとは逆向きに傾斜することにより、ジグザグ状のショルダー主溝4が形成されている。
センター主溝3は、最もタイヤ赤道C側すなわちタイヤ軸方向の内側に突出する内側ジグザグ頂部3i及び最も接地端Te側すなわちタイヤ軸方向の外側に突出する外側ジグザグ頂部4oを有している。同様に、ショルダー主溝4は、最もタイヤ赤道C側すなわちタイヤ軸方向の内側に突出する内側ジグザグ頂部4i及び最も接地端Te側すなわちタイヤ軸方向の外側に突出する外側ジグザグ頂部4oを有している。
センター主溝3の溝幅W1及びショルダ主溝4の溝幅W2は、例えば、トレッド部2の接地幅TWに応じて設定されている。ここで、トレッド部2の接地幅TWとは、トレッド接地端Te、Te間のタイヤ軸方向の長さである。
トレッド接地端Teとは、正規状態のタイヤに、正規荷重を付加しかつキャンバー角0゜で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地端を意味している。ここで、正規状態とは、タイヤを正規リム(図示省略)にリム組みし、かつ、正規内圧を充填した無負荷の状態とする。以下、特に言及しない場合、タイヤの各部の寸法等はこの正規状態で測定された値とする。
「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば"Measuring Rim" とする。
「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とする。
「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば"最大負荷能力"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"である。
センター主溝3の溝幅W1は、例えば、トレッド部2の接地幅TWの1.5%〜5%が望ましい。上記溝幅W1が上記接地幅TWの1.5%未満の場合、トレッド部2の排水性が低下するおそれがある。上記溝幅W1が上記接地幅TWの5%を超える場合、ゴムボリュームが不足して、耐摩耗性能及び耐偏摩耗性能が低下するおそれがある。
図2に示されるように、センター主溝3の溝深さD1は、例えば、10mm〜20mmが望ましい。上記溝深さD1が10mm未満の場合、トレッド部2の排水性が低下するおそれがある。上記溝深さD1が20mmを超える場合、トレッド部2の剛性が不足して、耐摩耗性能及び耐偏摩耗性能が低下するおそれがある。
同様に、ショルダー主溝4の溝幅W2は、例えば、トレッド部2の接地幅TWの1.5%〜5%が望ましく、ショルダー主溝4の溝深さD2は、例えば、10mm〜20mmが望ましい。
センター主溝3及びショルダー主溝4により、トレッド部2が複数の陸部領域に区分される。すなわち、トレッド部2は、一対のセンター主溝3、3間に挟まれるセンター陸部5、クラウン主溝3及びショルダー主溝4に挟まれる一対のミドル陸部6及びショルダー主溝4のタイヤ軸方向外側に位置する一対のショルダー陸部7の領域に区分される。
図3には、一対のセンター主溝3、3及びセンター陸部5の拡大図が示されている。センター陸部5には、一対のセンター主溝3、3間をつなぐ複数本のセンター横溝51が設けられている。センター横溝51は、一対のセンター主溝3、3の長辺部3a、3a間をつなぐ。センター陸部5は、複数本のセンター横溝51によって、複数のセンターブロック52に区分される。これにより、センター陸部5は、複数のセンターブロック52がタイヤ周方向に隔設されたセンターブロック列53である。
センター主溝3とセンター横溝51とが交差するブロック頂部のうち、センターブロック52の対角に位置する鋭角なブロック頂部には、一対の面取り部54が形成されている。面取り部54は、センター主溝3とセンター横溝51との間の水の流れを促進する。さらに、面取り部54は、ブロック頂部での応力の集中を緩和し、チッピング等の損傷を抑制する。面取り部54に替えて、上記ブロック頂点に角丸め部が形成されていてもよい。
図4には、センター主溝3、ショルダー主溝4及びミドル陸部6の拡大図が示されている。ミドル陸部6には、センター主溝3と、ショルダー主溝4との間をつなぐ複数本のミドル横溝61が設けられている。ミドル横溝61は、センター主溝3の外側ジグザグ頂部3oとショルダー主溝4の内側ジグザグ頂部4iとの間をつなぐ。ミドル陸部6は、複数本のミドル横溝61によって、複数のミドルブロック62に区分される。これにより、ミドル陸部6は、複数のミドルブロック62がタイヤ周方向に隔設されたミドルブロック列63である。
図5には、接地端Teの側から視たトレッド部2の一部が拡大して示される。図6には、タイヤ赤道Cの側から視たミドルブロック62が拡大して示される。図4乃至図6に示されるように、ミドルブロック62のセンター主溝3側には、センター主溝3に向かって深さが漸増する傾斜スロット64が設けられている。
傾斜スロット64は、センター主溝3を挟んでセンター横溝51に対向する位置に設けられている。このような傾斜スロット64は、ミドルブロック62からセンター横溝51に向かう水の流れを促進し、ミドルブロック62の排水性を高める。
本実施形態においては、センター主溝3を挟んで傾斜スロット64に対向するセンターブロック52の頂部には、面取り部54が形成されているので、ミドルブロック62からセンター横溝51に向かう水の流れがより一層促進される。
図4に示されるように、センター主溝3を挟んで互いに対向するセンター横溝51と傾斜スロット64とは、タイヤ周方向においてハッチングによって示される領域65で重複する。上記領域65のタイヤ周方向長さL1は、例えば、センター横溝51のタイヤ周方向長さL2の25%〜50%が望ましい。すなわち、傾斜スロット64と、この傾斜スロット64に対向するセンター横溝51とは、センター主溝3での開口長さにおいて、センター横溝51のタイヤ周方向長さL2の25%〜50%の領域で重複するのが望ましい。
上記長さL1が上記長さL2の25%未満である場合、傾斜スロット64によるミドルブロック62からセンター横溝51に向かう水の流れを促進する効果が減少するおそれがある。一方、上記長さL1が上記長さL2の50%を超える場合、タイヤ赤道Cを挟んで一方側のミドルブロック62からセンター横溝51に向かう水の流れが過度に強くなり、他方側のミドルブロック62からセンター横溝51に向かう水の流れを阻害し、トレッド部2全体としての排水性が低下するおそれがある。
図4に示されるように、傾斜スロット64は、センター主溝3からクラウン主溝4に向かってのび、クラウン主溝4に連通することなくミドルブロック62内で終端する。傾斜スロット64のセンター主溝3での開口64aから傾斜スロット64の終端64bまでの長さL3は、例えば、センター主溝3の溝幅W1の55%〜65%であるのが望ましい。
上記長さL3が上記溝幅W1の55%未満である場合、傾斜スロット64の容積が不足し、ミドルブロック62からセンター横溝51に向かう水の流れを促進する効果が減少するおそれがある。一方、上記長さL3が上記溝幅W1の65%を超える場合、ミドルブロック62のゴムボリュームが不足し、耐摩耗性能が低下するおそれがある。さらに、ミドルブロック62の剛性が低下し、耐偏摩耗性能が低下するおそれがある。
図2(b)、図6に示されるように、開口64aでの傾斜スロット64の深さD3、すなわち傾斜スロット64の最深部の深さは、例えば、センター主溝3の溝深さD1の50%〜100%であるのが望ましい。
上記深さD3が上記溝深さD1の50%未満である場合、傾斜スロット64によるミドルブロック62からセンター横溝51に向かう水の流れを促進する効果が減少するおそれがある。
図2(b)、図6に示されるように、傾斜スロット64は、底部にミドルブロック62の踏面62sからタイヤ半径方向内方に傾く傾斜面64cを有している。傾斜面64cとミドルブロック62の踏面62sとがなす角度θは、例えば、50゜〜70゜が望ましい。
上記角度θが50゜未満の場合、傾斜スロット64の容積が不足し、ミドルブロック62からセンター横溝51に向かう水の流れを促進する効果が減少するおそれがある。一方、上記角度θが70゜を超える場合、ミドルブロック62のゴムボリュームが不足し、耐摩耗性能が低下するおそれがある。さらに、ミドルブロック62の剛性が低下し、耐偏摩耗性能が低下するおそれがある。
図4乃至6に示されるように、センター主溝3及びショルダー主溝4とミドル横溝61とが交差するブロック頂部のうち、ミドルブロック62の対角に位置する鋭角なブロック頂部には、一対の面取り部66が形成されている。面取り部66は、センター主溝3及びショルダー主溝4とミドル横溝61との間の水の流れを促進する。さらに、面取り部66は、ブロック頂部での応力の集中を緩和し、チッピング等の損傷を抑制する。面取り部66に替えて、上記ブロック頂部に角丸め部が形成されていてもよい。
図7には、ショルダー主溝4及びショルダー陸部7の拡大図が示されている。ショルダー陸部7には、ショルダー主溝4と接地端Teの間をつなぐ複数本のショルダー横溝71が設けられている。ショルダー横溝71は、ショルダー主溝4の長辺部4aと接地端Teの間をつなぐ。ショルダー陸部7は、複数本のショルダー横溝71によって、複数のショルダーブロック72に区分される。これにより、ショルダー陸部7は、複数のショルダーブロック72がタイヤ周方向に隔設されたショルダーブロック列73である。
ショルダー陸部7には、ショルダー主溝4と接地端Teの間をつなぐ複数本のショルダー横サイプ74が設けられている。ショルダー横サイプ74は、ショルダー主溝4の外側ジグザグ頂部4oと接地端Teの間をつなぐ。ショルダー横サイプ74が発生するエッジ効果によって、重荷重用タイヤのウエット性能が高められる。
図3、4に示されるように、ミドルブロック62のタイヤ軸方向長さWBは、例えば、センターブロック52のタイヤ軸方向長さWAの95%〜105%が望ましい。
上記長さWBが上記長さWAの95%未満の場合、ミドルブロック62のゴムボリュームが不足することから、ミドルブロック62に偏摩耗が発生するおそれがある。一方、上記長さWBが上記長さWAの105%を超える場合、センターブロック52のゴムボリュームが不足することから、センターブロック52に偏摩耗が発生するおそれがある。
同様に、図3、7に示されるように、ショルダーブロック72のタイヤ軸方向長さWCは、例えば、センターブロック52のタイヤ軸方向長さWAの95%〜105%が望ましい。
上記長さWCが上記長さWAの95%未満の場合、ショルダーブロック72のゴムボリュームが不足することから、ショルダーブロック72に偏摩耗が発生するおそれがある。一方、上記長さWCが上記長さWAの105%を超える場合、センターブロック52のゴムボリュームが不足することから、センターブロック52に偏摩耗が発生するおそれがある。
上述したパターンが形成されたトレッド部2のランド比は、例えば、65%〜75%が望ましい。
トレッド部2のランド比が65%未満の場合、トレッド部2のゴムボリュームが不足すると共に、トレッド部2の剛性が低下し、耐摩耗性能及び耐偏摩耗性能が低下するおそれがある。さらに、トレッド部2の剛性低下によって、センターブロック52、ミドルブロック62及びショルダーブロック72に欠損が生ずるおそれがある。一方、トレッド部2のランド比が75%を超える場合、トレッド部2の溝容積が不足し、排水性が低下するおそれがある。
以上のような構成を有する本実施形態の重荷重用タイヤによれば、ミドル横溝61がセンター主溝3の外側ジグザグ頂部3oとショルダー主溝4の内側ジグザグ頂部4iとの間をつないでいるので、センター主溝3及びショルダー主溝4とミドル横溝61との間で排水性が向上する。
さらに、センター横溝51が、一対のセンター主溝3、3の長辺部3a、3a間をつなぎ、かつミドルブロック62が、センター主溝3を挟んでセンター横溝51に対向する位置に、傾斜スロット64を有する。かかる傾斜スロット64は、センター主溝3に向かって深さが漸増するので、ミドルブロック62からセンター横溝51に向かう水の流れが促進され、ミドルブロック62の排水性が高められる。これにより、トレッド部2の溝容積を増加させることなく、排水性を向上させることが可能になり、重荷重用タイヤの耐摩耗性能及び耐偏摩耗性能とウエット性能とを高次元で両立できるようになる。
以上、本発明の重荷重用タイヤが詳細に説明されたが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。
図1の基本構造をなすサイズ215/75R17.5の重荷重用タイヤが、表1の仕様に基づき試作され、ウエット性能及び耐偏摩耗性能がテストされた。テスト方法は、以下の通りである。
<ウエット性能>
各試供タイヤが、最大積載量4トン積みのトラック(2−D車)の全輪に装着された。上記車両にて、水膜1.4〜1.6mmの水溜りを設けた円形アスファルト路面に速度を段階的に増加させながら進入し、70〜90km/hの速度で平均の横加速度が測定された。結果は、実施例1を100とする指数で表示され、数値が大きいほどウエットが良好である。
<耐偏摩耗性能>
上記車両にて、定積載の状態で10000kmを走行し、センター主溝とショルダー主溝の溝深さが測定され、各主溝の溝深さに基づいて、トレッド部の偏摩耗量が算出された。結果は、実施例1を100とする指数で表示され、数値が大きいほど耐偏摩耗性能が良好である。
Figure 0005852627
Figure 0005852627
表1から明らかなように、実施例の重荷重用タイヤは、比較例に比べて耐摩耗性能及び耐偏摩耗性能を高めつつ、ウエット性能が有意に向上していることが確認できた。
2 トレッド部
3 センター主溝
4 ショルダー主溝
51 センター横溝
52 センターブロック
53 センターブロック列
61 ミドル横溝
62 ミドルブロック
63 ミドルブロック列
64 傾斜スロット
64a 開口
64b 終端
64c 傾斜面
71 ショルダー横溝
72 ショルダーブロック
73 ショルダーブロック列

Claims (7)

  1. トレッド部に、タイヤ赤道の両側をタイヤ周方向に連続してジグザグ状にのびる一対のセンター主溝と、前記センター主溝と接地端との間をタイヤ周方向にジグザグ状に連続してのびる一対のショルダー主溝と、前記一対のセンター主溝間をつなぐ複数本のセンター横溝と、前記センター主溝と前記ショルダー主溝との間をつなぐ複数本のミドル横溝と、前記ショルダー主溝と前記接地端との間をつなぐ複数本のショルダー横溝とが設けられることにより、
    前記センター主溝と前記センター横溝とで区分されたセンターブロックがタイヤ周方向に隔設されたセンターブロック列、前記センター主溝と前記ショルダー主溝と前記ミドル横溝とで区分されたミドルブロックがタイヤ周方向に隔設された一対のミドルブロック列、及び、前記ショルダー主溝と前記接地端と前記ショルダー横溝とで区分されたショルダーブロックがタイヤ周方向に隔設された一対のショルダーブロック列を備えた重荷重用タイヤであって、
    前記センター主溝及びショルダー主溝は、長辺部と、前記長辺部とは逆向きに傾斜しかつタイヤ周方向の長さが前記長辺部よりも小さい短辺部とが交互に設けられ、
    前記センター横溝は、前記一対のセンター主溝の前記長辺部間をつなぎ、
    前記ミドル横溝は、前記センター主溝の接地端側に突出する外側ジグザグ頂部と前記ショルダー主溝のタイヤ赤道側に突出する内側ジグザグ頂部との間をつなぎ、
    前記ミドルブロックは、前記センター主溝を挟んで前記センター横溝に対向する位置に、前記センター主溝に向かって深さが漸増する傾斜スロットを有し、
    前記傾斜スロットと、この傾斜スロットに対向する前記センター横溝とは、前記センター主溝での開口長さにおいて、前記センター横溝のタイヤ周方向長さの25%〜50%の領域で重複していることを特徴とする重荷重用タイヤ。
  2. トレッド部に、タイヤ赤道の両側をタイヤ周方向に連続してジグザグ状にのびる一対のセンター主溝と、前記センター主溝と接地端との間をタイヤ周方向にジグザグ状に連続してのびる一対のショルダー主溝と、前記一対のセンター主溝間をつなぐ複数本のセンター横溝と、前記センター主溝と前記ショルダー主溝との間をつなぐ複数本のミドル横溝と、前記ショルダー主溝と前記接地端との間をつなぐ複数本のショルダー横溝とが設けられることにより、
    前記センター主溝と前記センター横溝とで区分されたセンターブロックがタイヤ周方向に隔設されたセンターブロック列、前記センター主溝と前記ショルダー主溝と前記ミドル横溝とで区分されたミドルブロックがタイヤ周方向に隔設された一対のミドルブロック列、及び、前記ショルダー主溝と前記接地端と前記ショルダー横溝とで区分されたショルダーブロックがタイヤ周方向に隔設された一対のショルダーブロック列を備えた重荷重用タイヤであって、
    前記センター主溝及びショルダー主溝は、長辺部と、前記長辺部とは逆向きに傾斜しかつタイヤ周方向の長さが前記長辺部よりも小さい短辺部とが交互に設けられ、
    前記センター横溝は、前記一対のセンター主溝の前記長辺部間をつなぎ、
    前記ミドル横溝は、前記センター主溝の接地端側に突出する外側ジグザグ頂部と前記ショルダー主溝のタイヤ赤道側に突出する内側ジグザグ頂部との間をつなぎ、
    前記ミドルブロックは、前記センター主溝を挟んで前記センター横溝に対向する位置に、前記センター主溝に向かって深さが漸増する傾斜スロットを有し、
    前記傾斜スロットの最深部の深さは、前記センター主溝の溝深さの50%〜100%であることを特徴とする重荷重用タイヤ。
  3. 前記傾斜スロットは、前記センター主溝から前記ショルダー主溝に向かってのび、該ショルダー主溝に連通することなく前記ミドルブロック内で終端し、
    前記傾斜スロットの前記センター主溝での開口から前記傾斜スロットの終端までの長さは、前記センター主溝の溝幅の55%〜65%である請求項1又は2に記載の重荷重用タイヤ。
  4. 前記ミドルブロックのタイヤ軸方向長さは、前記センターブロックのタイヤ軸方向長さの95%〜105%である請求項1乃至3のいずれかに記載の重荷重用タイヤ。
  5. 前記ショルダーブロックのタイヤ軸方向長さは、前記センターブロックのタイヤ軸方向長さの95%〜105%である請求項1乃至4のいずれかに記載の重荷重用タイヤ。
  6. 前記トレッド部のランド比が、65%〜75%である請求項1乃至5のいずれかに記載の重荷重用タイヤ。
  7. 前記傾斜スロットは、前記ミドルブロックの踏面からタイヤ半径方向内方に傾く傾斜面を有し、この傾斜面と前記ミドルブロックの踏面とがなす角度は、50゜〜70゜である請求項1乃至6のいずれかに記載の重荷重用タイヤ。
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