JP2019199206A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】操縦安定性能及び耐チッピング性能とウェットグリップ性能とを高次元で両立させることが可能なタイヤを提供する。【解決手段】トレッド部2には、クラウン主溝3とショルダー主溝4との間のミドル陸部12と、ショルダー主溝4とトレッド接地端Teとの間のショルダー陸部13とが形成される。ミドル陸部12には、クラウン主溝3とショルダー主溝4とつなぐ複数のミドル横溝20が形成される。ミドル横溝20は、タイヤ周方向に隣り合う第1ミドル横溝21と第2ミドル横溝20とを含む。第1ミドル横溝21のタイヤ周方向の一方側の溝縁21aと、第2ミドル横溝22のタイヤ周方向の他方側の溝縁22bとが円弧状で連続してのびている。【選択図】 図1

Description

本発明は、トレッド部を有するタイヤに関する。
従来から、種々のトレッドパターンを有するタイヤが検討されている。例えば、特許文献1では、クラウン主溝とショルダー主溝との間のミドル陸部に、複数のミドル横溝が形成されたトレッド部を有するタイヤが開示されている。同文献において、ミドル横溝は、タイヤ軸方向に対して同一の方向に傾斜して、形成されている。
上記タイヤでは、ブロック剛性を高めることにより、ドライ路面での操縦安定性能や耐チッピング性能の向上が図られていた。その一方で、例えば、ミドル横溝等の本数、幅及び深さを増やすことにより、ウェットグリップ性能の向上が図られていた。
しかしながら、ミドル横溝等の本数、幅及び深さを増やすとブロック剛性が低下する傾向にあるため、操縦安定性能及び耐チッピング性能とウェットグリップ性能の両立は困難とされていた。
特開2017−128268号公報
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、操縦安定性能及び耐チッピング性能とウェットグリップ性能とを高次元で両立させることが可能なタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部に、最もトレッド接地端の側をタイヤ周方向に連続してのびるショルダー主溝と、前記ショルダー主溝のタイヤ軸方向内側をタイヤ周方向に連続してのびるクラウン主溝とが設けられることにより、前記クラウン主溝と前記ショルダー主溝との間のミドル陸部と、前記ショルダー主溝と前記トレッド接地端との間のショルダー陸部とが形成され、前記ミドル陸部には、前記クラウン主溝と前記ショルダー主溝とつなぐ複数のミドル横溝が形成され、前記ミドル横溝は、タイヤ周方向に隣り合う第1ミドル横溝と第2ミドル横溝とを含み、前記第1ミドル横溝のタイヤ周方向の一方側の第1溝縁と、前記第2ミドル横溝のタイヤ周方向の他方側の第2溝縁とが円弧状で連続してのびている。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記ショルダー陸部には、前記ショルダー主溝と前記トレッド接地端とつなぐ複数のショルダー横溝が形成され、
前記ショルダー横溝は、前記ショルダー主溝を介して、前記第1ミドル横溝又は前記第2ミドル横溝と滑らかに連続する第1ショルダー横溝を含む、ことが望ましい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記ミドル陸部は、前記ショルダー主溝と、前記第1溝縁と、前記第2溝縁とに囲まれた第1ミドルブロックと、前記ショルダー主溝と、前記第1ミドル横溝のタイヤ周方向の他方側の第3溝縁と、前記クラウン主溝と、前記第2ミドル横溝のタイヤ周方向の一方側の第4溝縁とに囲まれた第2ミドルブロックとに区分される、ことが望ましい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記第1ミドルブロックの踏面の面積S1と、前記第2ミドルブロックの踏面の面積S2との比S1/S2は、0.7〜1.3である、ことが望ましい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記第1ミドルブロックの踏面の面積S1と、前記第2ミドルブロックの踏面の面積S2との比S1/S2は、0.9〜1.1である、ことが望ましい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記第1ショルダー横溝の深さD12と、前記ミドル横溝の深さD11との比D12/D11は、0.6〜1.0である、ことが望ましい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記比D12/D11は、0.7〜0.9である、ことが望ましい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記第1ショルダー横溝のタイヤ軸方向の内端での幅W12と、前記第1ミドル横溝及び前記第2ミドル横溝の平均幅W11との比W12/W11は、0.7〜0.9である、ことが望ましい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記第1溝縁のタイヤ軸方向内端は、タイヤ周方向において、前記第1溝縁のタイヤ軸方向外端と前記第2溝縁のタイヤ軸方向外端との間に挟まれて位置されている、ことが望ましい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記第1溝縁及び前記第2溝縁の曲率半径は、タイヤ軸方向の外方に向って漸増する、ことが望ましい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記第1ミドル横溝及び前記第2ミドル横溝の幅は、タイヤ軸方向外側に向って漸減する、ことが望ましい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記第1ショルダー横溝の幅は、タイヤ軸方向外側に向って漸減する、ことが望ましい。
本発明のタイヤでは、ミドル横溝は、タイヤ周方向に隣り合う第1ミドル横溝と第2ミドル横溝とを含み、第1ミドル横溝のタイヤ周方向の一方側の第1溝縁と、第2ミドル横溝のタイヤ周方向の他方側の第2溝縁とが円弧状で連続してのびている。このような円弧状に連続してのびる第1溝縁と第2溝縁とにより、ミドル陸部の剛性が高められ、操縦安定性能及び耐チッピングが向上する。また、ミドル陸部の局所的な剛性の低下が抑制され、耐チッピングが向上する。また、円弧状に連続してのびる第1横溝及び第2溝縁を有する第1横溝及び第2横溝によって、接地面内のいずれの方向にも排水性能が高められ、ウェットグリップ性能が向上する。さらに、第1横溝と第2横溝との接続点で、第1横溝及び第2横溝がクラウン主溝に連通しているので、排水性能が高められ、ウェットグリップ性能が向上する。以上により、操縦安定性能及び耐チッピング性能とウェットグリップ性能とを高次元で両立させることが可能となる。
本発明のタイヤの一実施形態のトレッド部の展開図である。 図1のミドル陸部の展開図である。 図1のショルダー陸部の展開図である。 図1のクラウン陸部の展開図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のタイヤのトレッド部2の展開図である。本実施形態では、好ましい態様として、乗用車用の空気入りタイヤが示される。但し、本発明は、例えば、重荷重用等、他のカテゴリーのタイヤにも適用しうるのは、言うまでもない。なお、本発明は、本実施形態の空気入りタイヤの他、エアレスタイヤにも適用可能である。
図1に示されるように、トレッド部2には、最もトレッド接地端Te側をタイヤ周方向に連続してのびるショルダー主溝4と、ショルダー主溝4のタイヤ軸方向内側をタイヤ周方向に連続してのびる少なくとも1本のクラウン主溝3とが設けられている。本実施形態のクラウン主溝3は、タイヤ赤道Cの各側に1本(合計2本)設けられている。
「トレッド接地端」Teは、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷である正規状態のタイヤに、正規荷重を負荷してキャンバー角0度で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置として定められる。正規状態において、各トレッド接地端Te、Te間のタイヤ軸方向の距離がトレッド接地幅TWとして定められる。特に断りがない場合、タイヤの各部の寸法等は、正規状態で測定された値である。
「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば"Measuring Rim" である。
「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。タイヤが乗用車用である場合、正規内圧は、180kPaである。
「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。タイヤが乗用車用の場合、正規荷重は、前記荷重の88%に相当する荷重である。
本実施形態のクラウン主溝3及びショルダー主溝4は、ジグザグ状にのびる形態であるが、直線状にのびる形態であってもよい。
クラウン主溝3の幅W3及びショルダー主溝4の幅W4は、慣例に従って種々定めることができる。例えば、本実施形態の空気入りタイヤでは、幅W3、W4は、トレッド接地幅TWの4.0%〜8.5が望ましい。
上記幅W3、W4がトレッド接地幅TWの4.0%以上であることにより、優れた排水性能が得られる。一方、上記幅W3、W4がトレッド接地幅TWの8.5%以下であることにより、トレッド部2の剛性が十分に高められ、優れた操縦安定性能が得られる。
トレッド部2は、一対のクラウン主溝3及び一対のショルダー主溝4によって、クラウン陸部11、一対のミドル陸部12及び一対のショルダー陸部13に区分される。
クラウン陸部11は、一対のクラウン主溝3の間に形成されている。ミドル陸部12は、クラウン主溝3とショルダー主溝4との間に形成されている。ショルダー陸部13は、ショルダー主溝4とトレッド接地端Teとの間に形成されている。
図2は、ミドル陸部12を示している。ミドル陸部12には、クラウン主溝3とショルダー主溝4とつなぐ複数のミドル横溝20が形成されている。ミドル横溝20は、タイヤ周方向に隣り合う第1ミドル横溝21と第2ミドル横溝22とを含んでいる。第1ミドル横溝21と第2ミドル横溝22とは、タイヤ軸方向に対して異なる方向に傾斜している。
第1ミドル横溝21は、タイヤ周方向の一方側の溝縁(第1溝縁)21aと、タイヤ周方向の他方側の溝縁(第3溝縁)21cとを有している。溝縁21a及び溝縁21cは、円弧状に湾曲しながらのびている。
第2ミドル横溝22は、タイヤ周方向の一方側の溝縁(第4溝縁)22dと、タイヤ周方向の他方側の溝縁(第2溝縁)22bとを有している。溝縁22d及び溝縁22bは、円弧状に湾曲しながらのびている。
第1ミドル横溝21のタイヤ周方向の一方側の溝縁21aと、第2ミドル横溝22のタイヤ周方向の他方側の溝縁22bとは、つながっている。すなわち、溝縁21aと溝縁22bとが、円弧状で連続してのびている。
このような円弧状に連続してのびる溝縁21aと溝縁22bとにより、ミドル陸部12の剛性が高められ、操縦安定性能及び耐チッピングが向上する。また、ミドル陸部12の局所的な剛性の低下が抑制され、耐チッピングが向上する。また、円弧状に連続してのびる溝縁21a及び溝縁22bを有する第1ミドル横溝21及び第2ミドル横溝22によって、接地面内のいずれの方向にも排水性能が高められ、ウェットグリップ性能が向上する。さらに、第1ミドル横溝21と第2ミドル横溝22との接続点で、第1ミドル横溝21及び第2ミドル横溝22がクラウン主溝3に連通しているので、排水性能が高められ、ウェットグリップ性能が向上する。以上により、操縦安定性能及び耐チッピング性能とウェットグリップ性能とを高次元で両立させることが可能となる。また、溝縁21aと溝縁22bとが円弧状で連続してのびる第1ミドル横溝21及び第2ミドル横溝22は、トレッド部2デザイン性を高める。
ミドル陸部12は、第1ミドル横溝21及び第2ミドル横溝22によって、第1ミドルブロック31と第2ミドルブロック32とに区分されている。第1ミドルブロック31は、ショルダー主溝4と、溝縁21aと、溝縁22bとに囲まれている。第2ミドルブロック32は、ショルダー主溝4と、第1ミドル横溝21の溝縁21cと、クラウン主溝3と、第2ミドル横溝22の溝縁22dとに囲まれている。
図1、2に示されるように、第1ミドル横溝21と第2ミドル横溝22とがタイヤ周方向に交互に形成されているので、形状の異なる第1ミドルブロック31と第2ミドルブロック32とは、タイヤ周方向に交互に形成されている。これにより、ミドル陸部12のタイヤ周方向での剛性分布が均一化され、操縦安定性能が向上する。
第1ミドルブロック31の踏面31Sの面積S1と、第2ミドルブロック32の踏面32Sの面積S2との比S1/S2は、0.7〜1.3が望ましい。比S1/S2が上記範囲に設定されることにより、第1ミドルブロック31と第2ミドルブロック32との剛性差が少なくなる。これにより、ミドル陸部12のタイヤ周方向での剛性分布がより一層均一化され、操縦安定性能、耐チッピング性能及び耐偏摩耗性能が向上する。
上記観点から、より望ましい比S1/S2の範囲は、0.9〜1.1である。
第1ミドル横溝21の溝縁21aは、タイヤ軸方向内端21iとタイヤ軸方向外端21oとを有している。内端21iは、クラウン主溝3の溝縁上に位置されていてもよく、クラウン主溝3よりもタイヤ軸方向外側に位置されていてもよい。第2ミドル横溝22の溝縁22bは、タイヤ軸方向内端22iとタイヤ軸方向外端22oとを有している。溝縁21aのタイヤ軸方向内端21iは、溝縁22bのタイヤ軸方向内端22iと一致し、第1ミドル横溝21の溝縁21aと、第2ミドル横溝22の溝縁22bとは、内端21i(22i)で互いにつながっている。
溝縁21aの上記内端21iは、タイヤ周方向において、溝縁21aの上記外端21oと溝縁22bの上記外端22oとの間に挟まれて位置されているのが望ましい。これにより、ミドル陸部12のタイヤ周方向での剛性分布が均一化され、操縦安定性能が向上する。
溝縁21a及び溝縁22bの曲率半径は、タイヤ軸方向の外方に向って漸増するのが望ましい。このような溝縁21a及び溝縁22bによって、タイヤ軸方向の外側に向って、第1ミドルブロック31のタイヤ周方向の剛性が高められ、操縦安定性能が向上する。また、第1ミドルブロック31の局所的な剛性の変動が抑制され、耐チッピング性能及び耐偏摩耗性能が向上する。
第1ミドル横溝21及び第2ミドル横溝22の幅は、タイヤ軸方向外側に向って漸減するのが望ましい。このような第1ミドル横溝21及び第2ミドル横溝22によって、タイヤ軸方向の外側に向って、ミドル陸部12のタイヤ周方向の剛性が高められ、操縦安定性能が向上する。
なお、第1ミドルブロック31及び第2ミドルブロック32には、タイヤ軸方向にのびるサイプ、横溝が適宜形成されていてもよい。本実施形態では、第1ミドルブロック31にサイプ41が、第2ミドルブロック32に横溝42及びサイプ43、44がそれぞれ形成されている。
サイプ41は、ショルダー主溝4からタイヤ軸方向内方にのび、第1ミドルブロック31内に内端を有する。横溝42は、クラウン主溝3からタイヤ軸方向外方にのび、第2ミドルブロック32内に外端を有する。サイプ43は、横溝42とショルダー主溝4とをつなぐ。サイプ44は、クラウン主溝3からタイヤ軸方向外方にのび、第2ミドルブロック32内に外端を有する。サイプ41、横溝42及びサイプ43、44によって、ウェット性能が向上し、さらには、ミドル陸部12の剛性分布がより一層均一化され、操縦安定性能、耐チッピング性能及び耐偏摩耗性能が向上する。
また、第1ミドルブロック31及び第2ミドルブロック32には、タイヤ軸方向外側に突出する凸部、タイヤ軸方向内側に陥没する凹部が適宜形成されていてもよい。本実施形態では、第2ミドルブロック32にタイヤ軸方向外側に突出する凸部33が形成されている。凸部33によって第2ミドルブロック32のタイヤ軸方向の剛性が高められ、操縦安定性能が向上する。
図3は、ショルダー陸部13を示している。ショルダー陸部13には、ショルダー主溝4とトレッド接地端Teとつなぐ複数のショルダー横溝50が形成されている。
ショルダー横溝50は、ショルダー主溝4を介して、第2ミドル横溝22と滑らかに連続する第1ショルダー横溝51を含んでいる(図1参照)。「滑らかに連続する」とは、少なくとも、第2ミドル横溝22の外端部と第1ショルダー横溝51の内端部とが、タイヤ軸方向に対して同じ向きに傾斜し(又はタイヤ軸方向に平行にのび)、第2ミドル横溝22をタイヤ軸方向の外方に延長した仮想線と第1ショルダー横溝51をタイヤ軸方向の内方に延長した仮想線とがショルダー主溝4内で重なり合う又はタイヤ周方向に僅かにずれる位置関係にあることをいう。このタイヤ周方向のずれ量は、例えば、2mm以下が望ましい。なお、上記仮想線は、溝縁又は溝中心線を延長した線である。
ショルダー主溝4を介して滑らかに連なる第2ミドル横溝22と第1ショルダー横溝51とは、一連の横溝として機能し、タイヤのウェットグリップ性能を高めつつ、ミドル陸部12及びショルダー陸部13の剛性分布を均一化し、操縦安定性能を高める。また、このような第1ショルダー横溝51は、溝縁21aと溝縁22bとが円弧状で連続してのびる第1ミドル横溝21及び第2ミドル横溝22と相俟って、トレッド部2デザイン性を高める。第1ショルダー横溝51は、ショルダー主溝4を介して、第1ミドル横溝21と滑らかに連続する形態であってもよい。
第1ショルダー横溝51の深さD12と、ミドル横溝20の深さD11との比D12/D11は、0.6〜1.0が望ましい。深さD11は、第1ミドル横溝21の深さで定義されるが、第2ミドル横溝22の深さで定義されてもよい。
比D12/D11が0.6以上であることにより、ショルダー陸部13の排水性能が高められる。比D12/D11が1.0以下であることにより、ショルダー陸部13のタイヤ周方向の剛性が高められ、操縦安定性能及び耐偏摩耗性能が向上する。
上記観点から、より望ましい比D12/D11の範囲は、0.7〜0.9である。
第1ショルダー横溝51のタイヤ軸方向の内端51iでの幅W12と、第1ミドル横溝21及び第2ミドル横溝22の平均幅W11との比W12/W11は、0.7〜0.9が望ましい。
上記比W12/W11が、0.7以上であることにより、ショルダー陸部13の排水性能を高めつつ、ミドル陸部12及びショルダー陸部13の剛性分布が均一化され、操縦安定性能が高められる。上記比W12/W11が、0.9以下であることにより、ショルダー陸部13のタイヤ周方向の剛性が高められ、操縦安定性能及び耐偏摩耗性能が向上する。
第1ショルダー横溝51の幅は、タイヤ軸方向外側に向って漸減するのが望ましい。このような第1ショルダー横溝51によって、タイヤ軸方向の外側に向って、ショルダー陸部13のタイヤ周方向の剛性が高められ、操縦安定性能が向上する。
ショルダー横溝50は、タイヤ周方向で第1ショルダー横溝51と隣り合う第2ショルダー横溝52を含んでいる。本実施形態の第2ショルダー横溝52は、一定の幅でタイヤ軸方向に傾斜しながら直線状にのびている。第2ショルダー横溝52の溝幅は、第1ショルダー横溝51の溝幅よりも大きい。このような第2ショルダー横溝52によって、ショルダー陸部13の排水性能が高められる。
第2ショルダー横溝52は、ショルダー主溝4を挟んで第1ミドルブロックと対向する位置に配されている。本実施形態では、第2ショルダー横溝52の溝縁をタイヤ軸方向内方に延長した仮想線に挟まれる領域に上記内端21iが位置するように、第2ショルダー横溝52が配されている。これにより、ミドル陸部12及びショルダー陸部13の剛性分布がより一層均一化され、操縦安定性能が高められる。
ショルダー陸部13に第1ショルダー横溝51及び第2ショルダー横溝52が形成されることにより、ショルダー陸部13は、第1ショルダーブロック61と第2ショルダーブロック62とに区分される。第2ショルダーブロック62の踏面62Sの面積は、第1ショルダーブロック61の踏面61Sの面積よりも大きい。
なお、第1ショルダーブロック61及び第2ショルダーブロック62には、タイヤ軸方向にのびるサイプ、横溝が適宜形成されていてもよい。本実施形態では、第2ショルダーブロック62に複数のサイプ71が形成されている。各サイプ71は、ショルダー主溝4とトレッド接地端Teとをつなぐ。サイプ71によって、ショルダー陸部13の剛性分布がより一層均一化され、操縦安定性能、耐チッピング性能及び耐偏摩耗性能が向上する。
また、第1ショルダーブロック61及び第2ショルダーブロック62には、タイヤ軸方向外側に突出する凸部、タイヤ軸方向内側に陥没する凹部が適宜形成されていてもよい。本実施形態では、第2ショルダーブロック62にタイヤ軸方向外側に突出する凸部63が形成されている。凸部63は、ショルダー主溝4を介して第1ミドル横溝21と対向する位置に配されている。このような凸部63によってミドル陸部12及びショルダー陸部13の剛性分布がより一層均一化され、操縦安定性能が高められる。
また、第2ショルダーブロック62にタイヤ軸方向内側に陥没する凹部64が形成されている。凹部64は、ショルダー主溝4を介して凸部33と対向する位置に配されている。このような凹部64によってミドル陸部12及びショルダー陸部13の剛性分布がより一層均一化され、操縦安定性能が高められる。
図4は、クラウン陸部11を示している。クラウン陸部11には、各クラウン主溝3をつなぐ複数のクラウン横溝80が形成されている。クラウン横溝80は、タイヤ周方向に隣り合う第1クラウン横溝81と第2クラウン横溝82とを含んでいる。
第1クラウン横溝81は、クラウン主溝3を介して上記内端21i(図2参照)と対向する位置に配されている。このような第1クラウン横溝81によってクラウン陸部11及びミドル陸部12の剛性分布がより一層均一化され、操縦安定性能が高められる。
第2クラウン横溝82は、クラウン主溝3を介して横溝42と対向する位置に配されている。このような第2クラウン横溝82によってクラウン陸部11及びミドル陸部12の剛性分布がより一層均一化され、操縦安定性能が高められる。
第1クラウン横溝81及び第2クラウン横溝82によって、クラウン陸部11は、第1クラウンブロック91及び第2クラウンブロック92に区分される。
なお、第1クラウンブロック91及び第2クラウンブロック92には、タイヤ軸方向にのびるサイプ、横溝が適宜形成されていてもよい。本実施形態では、第1クラウンブロック91には、サイプ96が形成されている。サイプ96は、タイヤ赤道C上をタイヤ周方向にのびる領域を含んでいる。サイプ96によって、クラウン陸部11の剛性分布がより一層均一化され、操縦安定性能、耐チッピング性能及び耐偏摩耗性能が向上する。
また、第2クラウンブロック92には、複数のサイプ97が形成されている。サイプ97によって、クラウン陸部11の剛性分布がより一層均一化され、操縦安定性能、耐チッピング性能及び耐偏摩耗性能が向上する。
以上、本発明のタイヤが詳細に説明されたが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。
例えば、クラウン主溝3は、一本であってもよい。この場合、クラウン陸部11は廃され、トレッド部2は、ミドル陸部12及びショルダー陸部13に区分される。このような一本のクラウン主溝3は、タイヤ赤道C上をタイヤ周方向にのびる形態が望ましい。
図1の基本パターンを有するサイズ275/55R20のタイヤが、表1の仕様に基づき試作され、各試供タイヤの操縦安定性能、耐チッピング性能及びウェットグリップ性能がテストされた。テスト方法は、以下の通りである。
<操縦安定性能>
サイズ20×9.0のリムに装着された試供タイヤが、内圧350kPaの条件にて、排気量5700ccの乗用ピックアップトラック車の全輪に装着された。上記テスト車両にてドライアスファルト路面のテストコースをドライバー1名乗車で走行し、グリップ性能、ステアリングの手応え、応答性に関する特性が、ドライバーの官能により評価された。結果は、実施例1を100とする評点で表され、数値が大きい程、操縦安定性能が優れていることを示す。
<耐チッピング性能>
上記車両が、非舗装路面のテストコースに持ち込まれ、3000km走行後、目視によりチッピングが評価された。結果は、実施例1を100とする評点で表され、数値が大きい程、耐摩耗性能に優れていることを示す。
<ウェットグリップ性能>
上記車両が、ウェット路面のテストコースに持ち込まれ、旋回速度、制動距離が測定された。結果は、実施例1を100とする評点で表され、数値が大きい程、ウェットグリップ性能に優れていることを示す
Figure 2019199206
Figure 2019199206
Figure 2019199206
Figure 2019199206
表1から明らかなように、実施例のタイヤは、比較例に比べて、操縦安定性能及び耐チッピング性能とウェットグリップ性能とがバランスよく有意に向上していることが確認できた。
2 :トレッド部
3 :クラウン主溝
4 :ショルダー主溝
11 :クラウン陸部
12 :ミドル陸部
13 :ショルダー陸部
20 :ミドル横溝
21 :第1ミドル横溝
21a :溝縁(第1溝縁)
21c :溝縁(第3溝縁)
22 :第2ミドル横溝
22b :溝縁(第2溝縁)
22d :溝縁(第4溝縁)
31 :第1ミドルブロック
32 :第2ミドルブロック
50 :ショルダー横溝
51 :第1ショルダー横溝
52 :第2ショルダー横溝
C :タイヤ赤道
S1 :面積
S2 :面積
Te :トレッド接地端

Claims (12)

  1. トレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部に、
    最もトレッド接地端の側をタイヤ周方向に連続してのびるショルダー主溝と、
    前記ショルダー主溝のタイヤ軸方向内側をタイヤ周方向に連続してのびるクラウン主溝とが設けられることにより、
    前記クラウン主溝と前記ショルダー主溝との間のミドル陸部と、
    前記ショルダー主溝と前記トレッド接地端との間のショルダー陸部とが形成され、
    前記ミドル陸部には、前記クラウン主溝と前記ショルダー主溝とつなぐ複数のミドル横溝が形成され、
    前記ミドル横溝は、タイヤ周方向に隣り合う第1ミドル横溝と第2ミドル横溝とを含み、
    前記第1ミドル横溝のタイヤ周方向の一方側の第1溝縁と、前記第2ミドル横溝のタイヤ周方向の他方側の第2溝縁とが円弧状で連続してのびている、
    タイヤ。
  2. 前記ショルダー陸部には、前記ショルダー主溝と前記トレッド接地端とつなぐ複数のショルダー横溝が形成され、
    前記ショルダー横溝は、前記ショルダー主溝を介して、前記第1ミドル横溝又は前記第2ミドル横溝と滑らかに連続する第1ショルダー横溝を含む、請求項1記載のタイヤ。
  3. 前記ミドル陸部は、
    前記ショルダー主溝と、前記第1溝縁と、前記第2溝縁とに囲まれた第1ミドルブロックと、
    前記ショルダー主溝と、前記第1ミドル横溝のタイヤ周方向の他方側の第3溝縁と、前記クラウン主溝と、前記第2ミドル横溝のタイヤ周方向の一方側の第4溝縁とに囲まれた第2ミドルブロックとに区分される、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記第1ミドルブロックの踏面の面積S1と、前記第2ミドルブロックの踏面の面積S2との比S1/S2は、0.7〜1.3である、請求項3記載のタイヤ。
  5. 前記第1ミドルブロックの踏面の面積S1と、前記第2ミドルブロックの踏面の面積S2との比S1/S2は、0.9〜1.1である、請求項4記載のタイヤ。
  6. 前記第1ショルダー横溝の深さD12と、前記ミドル横溝の深さD11との比D12/D11は、0.6〜1.0である、請求項2記載のタイヤ。
  7. 前記比D12/D11は、0.7〜0.9である、請求項6記載のタイヤ。
  8. 前記第1ショルダー横溝のタイヤ軸方向の内端での幅W12と、前記第1ミドル横溝及び前記第2ミドル横溝の平均幅W11との比W12/W11は、0.7〜0.9である、請求項2、6又は7のいずれかに記載のタイヤ。
  9. 前記第1溝縁のタイヤ軸方向内端は、タイヤ周方向において、前記第1溝縁のタイヤ軸方向外端と前記第2溝縁のタイヤ軸方向外端との間に挟まれて位置されている、請求項1乃至8のいずれかに記載のタイヤ。
  10. 前記第1溝縁及び前記第2溝縁の曲率半径は、タイヤ軸方向の外方に向って漸増する、請求項1乃至9のいずれかに記載のタイヤ。
  11. 前記第1ミドル横溝及び前記第2ミドル横溝の幅は、タイヤ軸方向外側に向って漸減する、請求項1乃至10のいずれかに記載のタイヤ。
  12. 前記第1ショルダー横溝の幅は、タイヤ軸方向外側に向って漸減する、請求項2又は6に記載のタイヤ。
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