JP6482326B2 - サッシ - Google Patents
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Description
(特許文献1)
また、縦框を伝わってきた水滴がそのまま下框と縦框とに接合部に伝わって沿って室内側に侵入するおそれがあった。
また、請求項2に係る発明により、水が下框と縦框との接合部に沿って室内側へ移動することを防ぐことができ、縦框を伝わってきた水が縦框の下端から室内へ浸入することを防止することができる。
(全体の構成)
図1に示すように、本発明の実施形態のサッシは、アルミニウム等の材料を押出形成してなる上枠11、下枠12及び左、右縦枠13,14により形成された枠の左右方向中央位置に、同じくアルミニウム等の材料を押出形成してなる方立(縦骨)15を連結した窓枠1と、上框21、下框22、及び左、右縦框23,24を四周に組んでその内周にガラス等のパネル体25が嵌め込まれて構成される障子2とからなり、窓枠1の方立(縦骨)15の左右に形成された開口に対して、障子2を、水平軸を中心に突き出し開閉自在に設けて構成されている。
本発明の実施形態のサッシの特徴部分である、障子2の下隅部の構成について、図2を参照しながら、障子2を構成する右縦框24の下端部を用いて説明する。
右縦框24は、中空の縦框本体部241と、縦框本体部241の外周室外側端部より外周方向へ延設される気密材保持片242とにより構成されており、気密材保持片242の外周端室内側面には、気密材sが長手方向全長に亘って配置されている。
一方、下框22は、下框本体部221と、下框本体部221の室外側下面から下方に垂下する水返し片222とから構成されており、右縦框24の内周側面の下方位置に下框22の端面が当接され、右縦框24の外周側よりネジ等の固定手段により固定することにより障子2が構成している。
以下、框下端キャップ5の構成について、詳細に説明する。
図2に示すように、框下端キャップ5は、縦框本体部241の開口部241aに挿入されて開口部241aを塞ぐキャップ本体部51と、キャップ本体部51の外周側に連設され、右縦框24と右縦枠14の間から室内側に吹き込む雨水等の侵入を阻止するための水返し部52と、キャップ本体部51の内周側に連設され、下框22と右縦框24との接合部より室内側に入り込む雨水等の侵入を阻止するための水返しブロック部53とから構成されている。
挿入部512の矩形状に配置された壁状部512aの内側はキャップ体511の下方に貫かれて貫通孔512bが形成されており、右縦框24の縦框本体部241の内部の圧力を外気圧と略同等として水の浸入を防止する共に、浸入した水の排水を可能としている。
また、挿入部512を形成する矩形状に配置された壁状部512aには、凹状の切欠512cが形成されており、右縦框24に対して下框22を取り付けるためのネジ等の固定手段との干渉をさけている。
室外水返し部521は下方に行くに従って幅が狭くなる板状に形成されており、キャップ本体部51の室外側下方位置に配置される部分には、補強のための2本のリブ521b、521bが形成され、外周方向端部には右縦框24の気密材保持片242に保持された気密材sの下端を保持する保持溝521aが設けられている。
右縦框24の下端に框下端キャップ5が装着されることにより、水返し部52の当接板523が右縦框24の気密材保持片242の下端室内側面に当接するので、框下端キャップ5を安定した状態で固定することができる。
そして、右縦框24の気密材保持片242の下方位置に框下端キャップ5の室外水返し部521が配置され、保持溝521aに気密材保持片242に保持された気密材sの下端が保持されるとともに、框下端キャップ5の室外水返し部521の内周側が、下框22の水返し片222と連続するので、室外側からの水の吹き込みを障子2の左右端部に至るまで抑制することができる。
右縦框24の下端に装着された框下端キャップ5の働きについて、図6,7を示して説明する。
本実施形態にかかるサッシの窓枠1を構成する下枠12は、障子2の閉鎖時に障子2の下框22の外周と対向する内周面を形成する下壁部121と、下壁部121の室外側下方に設けられる水切り部122と、下壁部121の室内側に立ち上がる中空の立上り壁123とから構成されている。
そして、降雨等により障子2の室外側面に付着し水は、障子2の室外側面を下降して下框22の水返し片222の下端よりしたたり落ちるが、その際に、水が風等により吹き上げられたとしても、吹き上げられた水は、下框22の下面にあたって室内側にまで達することはほとんどない。
また、立壁部522b及び傾斜壁522cが、複数の連結壁522aにより室外水返し部521に支持されているので、下方水返し部522の上面に水が溜まることがなく、衛生的である。
そのような水の浸入を防止するために、本実施形態のサッシでは、右縦框24の下端に装着される框下端キャップ5に、右縦框24の内周側に延出する水返し部である水返しブロック部53を設けることにより、右縦框24と下框22との接合部から入り込む水の室内への侵入を防止している。
また、水返しブロック部53は、隔壁53aによって区切られ上下方向に貫通する複数の中空路により形成されているので、その上面に水が溜まることがなく、衛生的である。
なお、水返しブロック部53の上端は、必ずしも下框22の下面にまで至る必要はなく、下框22の下面に当接せずに若干の隙間が存在する状態でも、水の浸入を防止することはできる。
そして、本実施形態のサッシは、どのようなサッシについても採用可能ではあるが、特に、障子の縦框と窓枠との間に比較的広い空間が必要となる突き出し窓等においては、優れた効果を発揮することができる。
11 :上枠
12 :下枠
121 :下壁部
122 :水切り部
123 :立上り壁
13 :右縦枠
14 :右縦枠
2 :障子
21 :上框
22 :下框
221 :下框本体部
222 :水返し片
23 :右縦框
24 :右縦框
241 :縦框本体部
241a :開口部
242 :気密材保持片
25 :パネル体
5 :框下端キャップ
51 :キャップ本体部
511 :キャップ体
512 :挿入部
512a :壁状部
512b :貫通孔
512c :切欠
52 :水返し部
521 :室外水返し部
521a :保持溝
521b :リブ
522 :下方水返し部
522a :連結壁
522b :立壁部
522c :傾斜壁
523 :当接板
53 :水返しブロック部
53a :隔壁
A :矢印
B :矢印
C :矢印
s :気密材
Claims (1)
- 建物開口部に取付けられる窓枠と、窓枠に対して水平軸を中心に開閉可能に装着される障子と、障子の縦框の下端に取り付けられる框端部キャップを有し、
縦框は、中空の縦框本体部と、縦框本体部の外周室外側より外周方向へ延設される気密材保持片を有し、
框端部キャップは、縦框本体部の下端を塞ぐキャップ本体部と、キャップ本体部の室外側から縦框の気密材保持片の下方位置に延設された室外水返し部と、室外水返し部の室内側に設けられ室内外方向に幅を有する下方水返し部を有する
ことを特徴とするサッシ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015042346A JP6482326B2 (ja) | 2015-03-04 | 2015-03-04 | サッシ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015042346A JP6482326B2 (ja) | 2015-03-04 | 2015-03-04 | サッシ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016160705A JP2016160705A (ja) | 2016-09-05 |
JP6482326B2 true JP6482326B2 (ja) | 2019-03-13 |
Family
ID=56844462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015042346A Active JP6482326B2 (ja) | 2015-03-04 | 2015-03-04 | サッシ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6482326B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
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2015
- 2015-03-04 JP JP2015042346A patent/JP6482326B2/ja active Active
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JP2016160705A (ja) | 2016-09-05 |
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