JP6478516B2 - 床構造 - Google Patents
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Description
一方、重量床衝撃音に対しては、コンクリート部材である床スラブの厚さを増加する等、構造的な対策を行うのが一般的であった。乾式二重床は、一般的に重量床衝撃音を増幅させるため、床スラブの厚さをさらに増加させる必要があった。
このように、床スラブの質量を増加させる床衝撃音対策工法は、建物の構造的負担を増加させてしまう。そのため、床スラブの部材厚を増加させることなく、床衝撃音を抑制することを可能とした床構造が求められていた。
そのため、スラブ厚の増加を抑える床衝撃音低減化工法として、例えば、特許文献1には、コンクリート床(セメント成形押し出し板)の内部に粒状体を配設して、振動の増幅を抑制する振動低減部材が開示されている。
また、吸振体は、バネ性を有しており、粒状体と袋とで対象とする周波数の振動を低減させる動吸振を形成する。
また、吸振体の重量およびバネを調整することで、吸収体の周波数をコンクリート床が振動し易い周波数にチューニングすることができる。
コンクリート床2の部材厚は限定されるものではなく、適宜設定すればよい。
床仕上げ材3の構成は限定されないが、例えば、パーティクルボードなどからなる床パネルと、この床パネル上に敷設されるフローリング材等の仕上げ材とを備えるものを使用することができる。また、床仕上げ材3には、所望の位置に開口部(図示せず)を形成しておいてもよい。
支持脚4の形状・材質等は限定されるものではなく、公知の支持脚を使用すればよい。また、支持脚4の配置や数も限定されるものではない。
本実施形態では粒状体として乾燥山砂である中目砂(粒径1.0〜2.5mm、単位体積重量1.6kg/L)を使用する。なお、粒状体は、前記のものに限定されるものではなく、砂、礫、石、砂利等の無機質材料の集合体により構成されていればよい。
なお、袋の材質および層数(枚数)は限定されなく、例えば、ガラスクロスなど、不燃性・耐火性の材質のものを採用してもよい。また、吸振体5の形状等(袋の大きさや袋に封入された粒状体の量)は限定されるものではなく適宜設定すればよい。
吸振体5は等間隔で配置してもよいし、吸振体5同士の間隔を任意に設定してもよい。また、吸振体5は、隣接する他の吸振体5に接していてもよい。また、複数個の吸振体5を隙間なく連続して配設して吸振体5の集合体を形成し、吸振体5の集合体同士の間に隙間を形成するように配置してもよい。
また、吸振体5の重量を調整することで、低減効果を生じる周波数をチューニングすることができる。
動吸振の振動伝達率TMは、式1で表わすことができる。
なお、減衰定数が比較的大きい場合(例えば木造床)には、吸振体5を上載させたとしても、質量増加分の振動低減効果しか得ることができない。
まず、コンクリート床2において、振動低減実験を行った。
本実験では、コンクリート床2上の吸振体5の配置を変化させることによる振動の低減効果を比較した。
なお、振動低減実験における吸振体5の配置パターンは、図4(a)〜(c)に示す通りである。コンクリート床2に対する吸振体5の質量比は、図4の(a)では4%、図4の(b)では7.4%、図4の(c)では14.2%である。
図3の(c)に、各条件による振動低減効果を示す。
したがって、本実施形態の床構造1によれば、コンクリート床2に対する吸振体5の質量比を3%〜15%の範囲内、好ましくは4%〜14%の範囲内に設定することで、重量床衝撃音を効果的に低減することができる。
LZ=20log10(4/√3×√(ρ×E×h4) ・・・ 式2
ただし、E:ヤング率(N/m2)、ρ:密度(kg/m3)、h:厚さ(m)
一方、本実施形態の床構造1によれば、コンクリート床2の質量に対して、14%程度の質量の吸振体を配設することで、7dBの低減効果が得られる。
一方、本実施形態の床構造1によれば、少ない質量増加により効果的に振動低減効果を得ることができる。
本実験は、コンクリート床2の寸法が6m四方の場合について、コンクリート床全体に吸振体5を設置した場合(条件I、図5の(a)参照)と、対象居室9のみに吸振体5を設置した場合(条件II、図5の(b)参照)との2条件について、それぞれ直床(条件I−Aおよび条件II−A,図6の(a)参照)と、乾式二重床(条件I−Bおよび条件II−B,図6の(b))について実施した。
また、対象居室9のみに吸振体5を配置した場合であっても、低減効果が得られることが実証された。すなわち、本実施形態の床構造1によれば、少ない吸振体5によって、重量床衝撃音遮断性能を改善することができる。また、床構造1によれば、居室の配置換えに応じて、吸振体5の配置を適宜調整することで、振動低減効果を得ることができる。
したがって、建物の構造的負担が増加してしまう。一方、本実施形態の床構造1によれば、少ない質量で、建物の構造的負担を増加させることなく、固体伝搬音(床衝撃音)を低減させることができる。
例えば、床構造1が適用可能な建物の使用目的は限定されない。
2 コンクリート床
3 床仕上げ材
4 支持脚
5 吸振体
Claims (1)
- コンクリート床と、
前記コンクリート床の上方に設けられた床仕上げ材と、
前記コンクリート床に直に上載された複数の吸振体と、を備えた固体伝播音を低減する床構造であって、
前記吸振体は、中目砂からなる粒状体と、前記粒状体を収容する袋と、を有していて、
前記袋は複層構造であり、
低減対象とする固体伝播音の周波数に応じて前記吸振体一つ当たりの質量およびバネが設定されており、
前記複数の吸振体の総質量が、前記コンクリート床の質量の3〜15%であることを特徴とする床構造。
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