JP6381759B2 - 吸音構造 - Google Patents

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本発明は、建物の吸音構造に関する。
マンション等の集合住宅においては、床衝撃音や壁放射音等がトラブルの原因となる場合がある。
床衝撃音は、衝撃加振するものの硬さと衝撃時間に応じて、広い周波数成分の振動が発生し、これが伝搬して下階室にて観測される音である。このような床衝撃音には、家具の引き摺りや小物類の落下等により生じる軽量床衝撃音と、人の飛び跳ね、飛び降り等により生じる重量床衝撃音とに分けられる。
また、壁放射音は、隣室からの空気伝搬音や固体伝搬音により乾式壁が振動することにより観測される音である。
床衝撃音の低減化対策構造として、例えば、特許文献1,2には、天井スラブと、天井スラブの下方に設けられた吸音用孔あきボードと、孔あきボードに敷き詰められた袋詰めの炭(粒状物)とからなる天井構造が開示されている。
特許第4550609号公報 特開2010−31599号公報
天井の上面には、天井板と下地材(野縁と野縁受け)とにより段差が形成されている。そのため、従来の床衝撃音の低減化対策構造により、1つの袋詰めの炭(粒状物)を、下地材を跨いだ状態で天井板の上面に設置すると、下地材に袋詰めの炭(粒状物)の荷重が作用し難く、想定された吸音効果を得られないおそれがある。
また、振動等により炭が移動すると、下地材の上面に作用する袋詰めの炭(粒状物)の荷重が抜けてしまい、天井全体の吸音能力にバラツキが生じてしまうおそれがある。
なお、このような問題は、乾式壁においてもおこり得る問題である。
本発明は、前記の問題点を解決することを目的とするものであり、床衝撃音や壁放射音の低減効果が高く、かつ、安定した吸音効果を得ることを可能とした建物の吸音構造を提案することを課題とする。
前記課題を解決するために、第一の発明に係る吸音構造は、粒状体と当該粒状体を収容する第一容器からなる第一吸音体と、粒状体と当該粒状体を収容する第二容器からなる第二吸音体とが、天井に上載されて上階の床衝撃音を吸収する吸音構造であって、前記第一吸音体と前記第二吸音体は、天井板と下地材に対してそれぞれ個別に設置されていることを特徴としている。
また、前記第一吸音体は前記天井板の上面に上載され、前記第二吸音体は前記下地材の上面に上載されることを特徴としている。
さらに、前記第一容器と前記第二容器は連結されているか、または内部に仕切りを設けた一つの容器が前記第一容器と前記第二容器とに分割されていることを特徴としている。
かかる吸音構造によれば、伝搬した振動によって粒状体が容器内で振動することにより振動エネルギーを減衰させるため、床衝撃音を効果的に低減させることができる。
また、天井板の振動は第一吸音体により吸収し、下地材の振動は第二吸音体により吸収するため、安定した吸音効果を得ることができる。
さらに、第一容器と第二容器とに粒状体が収容されているため、粒状体が偏ることがなく、したがって、吸音効果の低下を防止することができる。
また、第二の発明に係る吸音構造は、隙間をあけて対向する2枚の壁板の間に形成されて壁放射音を吸収するものであって、粒状体と当該粒状体を収容する第一容器とを有し、前記2枚の壁板の両方に当接した状態で配設された第一吸音体と、粒状体と当該粒状体を収容する第二容器とを有し、一方の前記壁板に固定された下地材と他方の壁板との間において、前記下地材および前記他方の壁板に当接した状態で配設された第二吸音体とを備えていて、前記第一吸音体は、前記壁板に固定されており、前記第二吸音体は前記下地材に固定されていることを特徴としている。
かかる吸音構造によれば、粒状体が容器内で振動することにより振動エネルギーを減衰させるため、壁放射音を効果的に低減させることができる。
また、壁板の振動は第一吸音体および第二吸音体により吸収し、下地材の振動は第二吸音体により吸収するため、安定した吸音効果を得ることができる。
さらに、壁板および下地材に対して、個別に第一吸音体または第二吸音体を固定しているため、粒状体が偏ることによる吸音効果の低下を防止することができる。
なお、前記第一容器と前記第二容器とは連結されていてもよい。
また、前記第一容器および前記第二容器が、ガラスクロスからなる袋でかつ粒状体が無機質であれば、不燃性に優れた吸音構造を構成することができる。
本発明の吸音構造によれば、床衝撃音や壁放射音の低減効果が高く、かつ、安定した吸音効果を得ることを可能とした建物を構築することができる。
第一の実施形態に係る吸音構造の概要を示す断面図である。 図1の吸音構造を示す斜視図である。 (a)は第一の実施形態の第一吸音体および第二吸音体を示す正面図、(b)および(c)は他の形態に係る第一吸音体および第二吸音体を示す正面図である。 (a)は実証実験に使用した小型天井試験体の立面図、(b)は同平面図である。 (a)〜(d)は同実証実験の測定条件毎の平面図である。 (a)および(b)は実証実験結果を示すグラフである。 第二の実施形態に係る吸音構造を示す斜視図である。 図7の吸音構造の各施工段階を示す図であって、(a)および(c)は立面図、(b)および(d)は平面図である。 図8に続く吸音構造の各施工段階を示す図であって、(a)および(c)は立面図、(b)および(d)は平面図である。
<第一の実施形態>
第一の実施形態の吸音構造1は、図1に示すように、上部構造体2の下方に形成された天井3に上載されて上階の床衝撃音を吸収するものである。
上部構造体2は、天井スラブや梁等からなる建物の躯体部分である。本実施形態の上部構造体2は、鉄筋コンクリート造である。なお、上部構造体2は鉄筋コンクリート造に限定されるものではない。
天井3は、いわゆる二重天井(吊り天井)であって、上部構造体2との間に隙間(ふところ)を有した状態で、水平に配設されている。なお、天井3は、必ずしも水平である必要はなく、傾斜していてもよい。
本実施形態の天井3は、天井板31と、野縁(下地材)32とを備えている。
天井板31は、天井3の下面を覆う板材である。なお、天井板31の材質は限定されるものではないが、軽量で、遮音性に優れたものが望ましい。
野縁32は、天井板31を保持する棒状部材であって、天井板31の上面に固定されている。
本実施形態の野縁32は、JIS A 6517 建築用鋼製下地材(壁・天井)に規定された鋼製下地材や、一般に使用されている角型スタッド等の鋼製下地材である。なお、野縁32を構成する形材の種類は限定されるものではなく、例えば、断面C字状、断面コ字状、断面L字状、断面ロ字状等の形材を使用することができる。また、野縁32の材質も限定されるものではなく、例えばアルミニウム合金やステンレス鋼、木質材等であってもよい。
本実施形態の野縁32は、野縁用ランナー(図示せず)を介して固定支持されている。野縁用ランナーは、断面コ字状の鋼製下地材であって、床スラブに固定され自立する壁に固定支持されている。なお、野縁32の支持構造は限定されるものではなく、例えば、野縁受け材を介して吊りボルトにより吊持される場合もある。
吸音構造1は、図1および図2に示すように、第一吸音体11と第二吸音体12とを有している。
第一吸音体11は、天井板31の上面に上載されており、粒状体13とこの粒状体13を収容する第一容器14を有していている。第一吸音体11は、野縁32の両側に配設されている。第一吸音体11の一端は、野縁32の側面に当接している。
第二吸音体12は、野縁32の上面に上載されており、粒状体13とこの粒状体13を収容する第二容器15とを有している。第二容器15は、第一容器14よりも幅狭く、粒状体13の荷重が長期に渡り野縁32に載るようにした方が好ましい。
第一容器14および第二容器15には、クラフト紙からなる袋を採用している。なお、第一容器14および第二容器15を構成する材料は限定されるものではないが、内部の粒状体が振動することを阻害することない材料であって、不燃性(難燃性)・耐火性の材質が望ましい。第一容器14および第二容器15として、ガラスクロスからなる袋を採用してもよい。また、各容器(第一容器14、第二容器15)は別々の袋として作成してもよいし、一つの袋を縫って区分けして独立した別々の容器としてもよい。
本実施形態の粒状体13は、木炭(出雲カーボン製,長径:15mm以下,嵩密度:0.104〜0.151kg/l)により構成されている。なお、粒状体13を構成する材料はこれに限定されるものではなく、例えば、パーライト(ガラス質火山岩を加熱して得た発泡体)の一種である黒曜石系パーライト、真珠岩系パーライト、天然ガラス発泡体、砂、または、これらのうちの少なくとも2つを混合したもので構成すればよい。
本実施形態では、図3の(a)に示すように、2つの第一吸音体11,11の間に1つの第二吸音体12を配設してなるユニットを使用している。
2本の野縁31,31の間には、二つの第一吸音体11,11が配設される。
図2に示すように、第一吸音体11,11および第二吸音体12からなるユニットは、野縁32の軸方向に沿って、複数連設されている。
そのため、天井3の上面は、複数の第一吸音体11および第二吸音体12により覆われている。なお、吸音構造1は、必ずしも天井全面を覆う必要はなく、例えば、第一吸音体11同士の間や第一吸音体11と第二吸音体12との間に隙間が形成されていてもよい。
図3の(a)に示すように、各ユニットにおいて第一吸音体11と第二吸音体12は連結されている。
第一吸音体11の下面の両端部には、接着部16が形成されている。第一吸音体11は、接着部16を介して天井板31および野縁32の側面に固定(接着)される。
第二吸音体12の下面には、接着部16が形成されている。第二吸音体12は、接着部16を介して野縁32の上面に固定(接着)される。
本実施形態では、接着部16として両面テープを貼着するが、接着部16は接着剤を塗布することにより形成してもよい。
また、第一吸音体11および第二吸音体12の固定方法は、接着に限定されるものではない。例えば、治具を介して固定してもよい。
なお、第一吸音体11および第二吸音体12は、必ずしも連結されている必要はなく、図3の(b)に示すように、分割されていてもよい。
また、一つの袋体の内部に仕切りを設けて第一容器14と第二容器15とに分割してもよい。
また、第一吸音体11として、大型のものを採用することで、2本の野縁31,31の間に1つの第一吸音体11(図3の(c)参照)を配設してもよい。
本実施形態の吸音構造1によれば、天井板31および野縁32に対して、第一吸音体11と第二吸音体12をそれぞれ個別に載置するため、天井板31および野縁32に対して確実に荷重を作用させることができる。
そのため、天井板31や下地材(野縁32)で生じる共振を抑制し、天井3で観測される振動を小さくすることができる。
つまり、天井板31の振動は第一吸音体11により吸収され、野縁32の振動は第二吸音体12により吸収されるため、安定した吸音効果を得ることができる。
粒状体13は、わずかな振動でも移動して振動エネルギーを吸収する。
また、吸音構造1によれば、床衝撃音の最終的な放射面となる天井板31の上面において振動エネルギーを減衰させるため、二重天井が設置されることによって生じる床衝撃音の増幅を抑制し、設置前と比較して大きな低減効果を得ることができる。
また、野縁32上の粒状体13は、第二容器15内に収容されていて、そこから移動することはないので、天井板31と野縁32との間に段差が存在していても、粒状体13が偏ることはなく、したがって、吸音効果が低下することを防止することができる。
また、第一吸音体11と第二吸音体12が連結されたものを使用することで、吸音構造1の施工時の手間を低減することができる。
吸音構造1は、第一吸音体11および第二吸音体12を天井3の上面に並べるだけで床衝撃音の低減効果を得られるため、既設、新設を問わず、受音室(下階室)側から床衝撃音低減対策を行うことができる。また、適用可能な建物の構造形式(鉄筋コンクリート造、鉄骨構造、木造等)に限定されることなく、採用することができる。
第一吸音体11および第二吸音体12は、それぞれ天井板31または野縁32に接着されているため、位置のずれや落下が防止されている。
そのため、施工性が向上するとともに、吸音効果の低下を防止することができる。
本実施形態の天井構造1は、新築時だけでなくリニューアル時にも適用可能な床衝撃音低減技術であり、特に床スラブ厚さや梁の追加・位置変更等の構造仕様と密接に関係する重量床衝撃音に対して、構造仕様の変更を必要としない床衝撃音低減技術である。
次に、本実施形態の吸音構造1の振動低減効果を確認するために実施した実証実験結果を示す。
本実験では、図4の(a)および(b)に示すように、床スラブ6に固定され自立する壁5を用いて形成された小型天井試験体において、重量衝撃源で床スラブ6に衝撃Pを与え、床スラブ6を介して天井3に伝搬された振動加速度レベルを測定した。
天井3における測定は、天井3の腹(測点X)と天井の節(測点Y)の2点において行った。
本実験は、図5の(a)に示すように吸音構造1がない場合(条件A)、図5の(b)に示すように第二吸音体12のみを配設した場合(条件B)、図5の(c)に示すように第一吸音体11のみを配設した場合(条件C)、図5の(d)に示すように第一吸音体11と第二吸音体12との両方を配設して接着していない場合(条件D)および第一吸音体11と第二吸音体12との両方を配設してそれぞれを接着した場合(条件E)の5つの測定条件について実施した。
図6の(a)および(b)に示すように、重量床衝撃音の決定周波数となることが多い周波数63Hz帯域の周波数スペクトルに着目すると、条件Aにおいて極大値となっている56.875Hzや70.625Hzの振動加速度レベルは、条件B〜Eでは、小さくなっている。特に、条件B〜Eにおいて振動加速度レベルが大きくなる56.875Hzに着目すると、条件Eにおける振動加速度レベルが最も小さくなっている。
重量床衝撃音の評価の際に用いられる63Hz帯域(1/1オクターブバンド)分析結果において、条件B〜Eの条件Aからの振動低減量を表1に示す。
また、表2には、周波数56.875Hzにおける条件B〜Eの条件Aからの振動低減量を示す。
Figure 0006381759
Figure 0006381759
表1に示すように、63Hz帯域では、天井板31および下地材32の両方に吸音体(第一吸音体11および第二吸音体12)を載置すれば(条件Dおよび条件E)、条件Bや条件Cよりも振動低減量が増加することが確認された。
一方、表2に示すように、周波数56.875Hzでは、条件Eのみが条件Bや条件Cよりも振動低減量が増加することが確認された。
天井板31および下地材32に吸音体(第一吸音体11および第二吸音体12)を接着した条件Eは、63Hz帯域および周波数56.875Hzの両方において、最も振動低減量が大きくなった。
したがって、本実施形態の吸音構造1によれば、重量床衝撃音の低減効果が得られることが実証された。
<第二の実施形態>
第二の実施形態の吸音構造1は、図7に示すように、乾式壁5の内部に形成されて壁放射音を吸収するものである。
乾式壁5は、隙間をあけて対向する2枚の壁板51,51と、壁板51の背面に固定された下地材52とを備えている。
壁板51は、乾式壁5の表面を覆う板材である。
壁板51の材質は限定されるものではないが、本実施形態では石膏ボードを使用する。
下地材52は、壁板51を保持する棒状部材である。本実施形態の下地材52は、一方の壁板51のみに固定されている。
本実施形態の下地材52は、JIS A 6517 建築用鋼製下地材(壁・天井)に規定された鋼製下地材や、一般に使用されている角型スタッド等の鋼製下地材である。なお、下地材52を構成する形材の種類は限定されるものではなく、例えば、断面C字状、断面コ字状、断面L字状、断面ロ字状等の形材を使用することができる。また、下地材52の材質も限定されるものではなく、例えばアルミニウム合金やステンレス鋼、木質材等であってもよい。
吸音構造1は、第一吸音体11と第二吸音体12とを有している。
第一吸音体11は、2枚の壁板51,51の両方に当接しており、粒状体13とこの粒状体13を収容する第一容器14を有していている。また、第一吸音体11は、乾式壁5の高さ方向に沿って連設されている。
第二吸音体12は、一方の壁板51に固定された下地材52と他方の壁板51との間において、下地材52および壁板51に当接した状態で配設されている。
第二吸音体12は、粒状体13とこの粒状体13を収容する第二容器15とを有している。第二容器15は、第一容器14よりも小さい形状を有している。
また、第二吸音体12は、乾式壁5の高さ方向に沿って連設されている。
本実施形態では、複数の第一吸音体11および複数の第二吸音体12により、乾式壁5の内面を全面的に覆っている。
なお、吸音構造1は、必ずしも乾式壁5の全面を覆う必要はなく、例えば、第一吸音体11同士の間や第一吸音体11と第二吸音体12との間に隙間が形成されていてもよい。
第一容器14および第二容器15には、ガラスクロスからなる袋を採用している。なお、第一容器14および第二容器15を構成する材料は限定されるものではないが、振動した際に内部の粒状体が移動することを阻害することない材料であって、不燃性・耐火性の材質が望ましい。
本実施形態の粒状体13は、パーライト(ガラス質火山岩を加熱して得た発泡体)の一種である黒曜石系パーライトにより構成されている。なお、粒状体13を構成する材料はこれに限定されるものではなく、例えば、真珠岩系パーライト、天然ガラス発泡体、砂、木炭、または、これらのうちの少なくとも2つを混合したもので構成すればよい。
吸音構造1は、以下の手順により構築する。
まず、図8の(a)および(b)に示すように、上部構造体2または天井3と床スラブ6または床スラブ6の上部に設置された乾式二重床との間に立設された下地材52に沿って第二吸音体12,12,…を設置する。
第二吸音体12は、第二吸音体12に形成された接着部を利用して、下地材52に固定する。
次に、図8の(c)および(d)に示すように、一方の壁板51を設置する。
このとき、壁板51を一部の下地材52,52,…に固定する。
続いて、図9の(a)および(b)に示すように、下地材52,52同士の間に第一吸音体11,11,…を配設する。
第一吸音体11は、接着部を介して壁板51に固定(接着)する。
一方の壁板51の背面が、第一吸音体11,11,…および第二吸音体12,12,…により覆われたら、図9の(c)および(d)に示すように、他方の壁板51を設置する。
他方の壁板51は、残りの下地材52,52,…に固定する。また、第一吸音体11,11,…は、接着部を介して他方の壁板51に固定(接着)する。
ここで、本実施形態では、接着部として両面テープを貼着する。なお、接着部は両面テープに限定されるものではなく、例えば、接着剤を塗布することにより形成してもよい。
また、第一吸音体11および第二吸音体12の固定方法は、接着に限定されるものではない。
本実施形態の吸音構造1によれば、壁板51および下地材52に対して、第一吸音体11と第二吸音体12をそれぞれ個別に設置するため、壁板51および下地材52の振動を確実に低減させることができる。
つまり、壁板51の振動は第一吸音体11により吸収され、下地材52の振動は第二吸音体12により吸収されるため、安定した吸音効果を得ることができる。
第一吸音体11および第二吸音体12は、それぞれ壁板51または下地材52に接着されているため、位置のずれや落下が防止されている。
そのため、施工性が向上するとともに、吸音効果の低下を防止することができる。
第一容器14および第二容器15として不燃材であるガラスクロスからなる袋を採用しているため、耐火性・不燃性が高い。
以上、本発明に係る実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
1 吸音構造
11 第一吸音体
12 第二吸音体
13 粒状体
14 第一容器
15 第二容器
2 上部構造体
3 天井
31 天井板
32 野縁(下地材)
5 乾式壁
51 壁板
52 下地材

Claims (3)

  1. 粒状体と当該粒状体を収容する第一容器からなる第一吸音体と、
    粒状体と当該粒状体を収容する第二容器からなる第二吸音体とが、天井に上載されて上階の床衝撃音を吸収する吸音構造であって、
    前記第一吸音体と前記第二吸音体は、天井板と下地材に対してそれぞれ個別に設置されていることを特徴とする、吸音構造。
  2. 前記第一吸音体は前記天井板の上面に上載され、前記第二吸音体は前記下地材の上面に上載されることを特徴とする、
    請求項1に記載の吸音構造。
  3. 前記第一容器と前記第二容器は連結されているか、または
    内部に仕切りを設けた一つの容器が前記第一容器と前記第二容器とに分割されていることを特徴とする、
    請求項1または請求項2に記載の吸音構造。
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