JP2015148108A - 吸音構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】天井3に上載されて上階の床衝撃音を吸収する吸音構造1であって、粒状体13と当該粒状体13を収容する第一容器14とを有し、天井3の天井板31の上面に上載された第一吸音体11と、粒状体13と当該粒状体13を収容する第二容器15とを有し、天井3の下地材32の上面に上載された第二吸音体12とを備えていて、第一吸音体11は、天井板31に固定されており、第二吸音体12は下地材32に固定されている。
【選択図】図1
Description
床衝撃音は、衝撃加振するものの硬さと衝撃時間に応じて、広い周波数成分の振動が発生し、これが伝搬して下階室にて観測される音である。このような床衝撃音には、家具の引き摺りや小物類の落下等により生じる軽量床衝撃音と、人の飛び跳ね、飛び降り等により生じる重量床衝撃音とに分けられる。
また、壁放射音は、隣室からの空気伝搬音や固体伝搬音により乾式壁が振動することにより観測される音である。
なお、このような問題は、乾式壁においてもおこり得る問題である。
また、天井板の振動は第一吸音体により吸収し、下地材の振動は第二吸音体により吸収するため、安定した吸音効果を得ることができる。
さらに、第一容器と第二容器とに粒状体が収容されているため、粒状体が偏ることがなく、したがって、吸音効果の低下を防止することができる。
また、壁板の振動は第一吸音体および第二吸音体により吸収し、下地材の振動は第二吸音体により吸収するため、安定した吸音効果を得ることができる。
さらに、壁板および下地材に対して、個別に第一吸音体または第二吸音体を固定しているため、粒状体が偏ることによる吸音効果の低下を防止することができる。
また、前記第一容器および前記第二容器が、ガラスクロスからなる袋でかつ粒状体が無機質であれば、不燃性に優れた吸音構造を構成することができる。
第一の実施形態の吸音構造1は、図1に示すように、上部構造体2の下方に形成された天井3に上載されて上階の床衝撃音を吸収するものである。
天井板31は、天井3の下面を覆う板材である。なお、天井板31の材質は限定されるものではないが、軽量で、遮音性に優れたものが望ましい。
本実施形態の野縁32は、JIS A 6517 建築用鋼製下地材(壁・天井)に規定された鋼製下地材や、一般に使用されている角型スタッド等の鋼製下地材である。なお、野縁32を構成する形材の種類は限定されるものではなく、例えば、断面C字状、断面コ字状、断面L字状、断面ロ字状等の形材を使用することができる。また、野縁32の材質も限定されるものではなく、例えばアルミニウム合金やステンレス鋼、木質材等であってもよい。
第一吸音体11は、天井板31の上面に上載されており、粒状体13とこの粒状体13を収容する第一容器14を有していている。第一吸音体11は、野縁32の両側に配設されている。第一吸音体11の一端は、野縁32の側面に当接している。
2本の野縁31,31の間には、二つの第一吸音体11,11が配設される。
そのため、天井3の上面は、複数の第一吸音体11および第二吸音体12により覆われている。なお、吸音構造1は、必ずしも天井全面を覆う必要はなく、例えば、第一吸音体11同士の間や第一吸音体11と第二吸音体12との間に隙間が形成されていてもよい。
第二吸音体12の下面には、接着部16が形成されている。第二吸音体12は、接着部16を介して野縁32の上面に固定(接着)される。
また、第一吸音体11および第二吸音体12の固定方法は、接着に限定されるものではない。例えば、治具を介して固定してもよい。
また、一つの袋体の内部に仕切りを設けて第一容器14と第二容器15とに分割してもよい。
つまり、天井板31の振動は第一吸音体11により吸収され、野縁32の振動は第二吸音体12により吸収されるため、安定した吸音効果を得ることができる。
また、吸音構造1によれば、床衝撃音の最終的な放射面となる天井板31の上面において振動エネルギーを減衰させるため、二重天井が設置されることによって生じる床衝撃音の増幅を抑制し、設置前と比較して大きな低減効果を得ることができる。
また、第一吸音体11と第二吸音体12が連結されたものを使用することで、吸音構造1の施工時の手間を低減することができる。
そのため、施工性が向上するとともに、吸音効果の低下を防止することができる。
本実験では、図4の(a)および(b)に示すように、床スラブ6に固定され自立する壁5を用いて形成された小型天井試験体において、重量衝撃源で床スラブ6に衝撃Pを与え、床スラブ6を介して天井3に伝搬された振動加速度レベルを測定した。
本実験は、図5の(a)に示すように吸音構造1がない場合(条件A)、図5の(b)に示すように第二吸音体12のみを配設した場合(条件B)、図5の(c)に示すように第一吸音体11のみを配設した場合(条件C)、図5の(d)に示すように第一吸音体11と第二吸音体12との両方を配設して接着していない場合(条件D)および第一吸音体11と第二吸音体12との両方を配設してそれぞれを接着した場合(条件E)の5つの測定条件について実施した。
また、表2には、周波数56.875Hzにおける条件B〜Eの条件Aからの振動低減量を示す。
一方、表2に示すように、周波数56.875Hzでは、条件Eのみが条件Bや条件Cよりも振動低減量が増加することが確認された。
第二の実施形態の吸音構造1は、図7に示すように、乾式壁5の内部に形成されて壁放射音を吸収するものである。
壁板51の材質は限定されるものではないが、本実施形態では石膏ボードを使用する。
第一吸音体11は、2枚の壁板51,51の両方に当接しており、粒状体13とこの粒状体13を収容する第一容器14を有していている。また、第一吸音体11は、乾式壁5の高さ方向に沿って連設されている。
第二吸音体12は、粒状体13とこの粒状体13を収容する第二容器15とを有している。第二容器15は、第一容器14よりも小さい形状を有している。
また、第二吸音体12は、乾式壁5の高さ方向に沿って連設されている。
なお、吸音構造1は、必ずしも乾式壁5の全面を覆う必要はなく、例えば、第一吸音体11同士の間や第一吸音体11と第二吸音体12との間に隙間が形成されていてもよい。
まず、図8の(a)および(b)に示すように、上部構造体2または天井3と床スラブ6または床スラブ6の上部に設置された乾式二重床との間に立設された下地材52に沿って第二吸音体12,12,…を設置する。
第二吸音体12は、第二吸音体12に形成された接着部を利用して、下地材52に固定する。
このとき、壁板51を一部の下地材52,52,…に固定する。
第一吸音体11は、接着部を介して壁板51に固定(接着)する。
他方の壁板51は、残りの下地材52,52,…に固定する。また、第一吸音体11,11,…は、接着部を介して他方の壁板51に固定(接着)する。
また、第一吸音体11および第二吸音体12の固定方法は、接着に限定されるものではない。
つまり、壁板51の振動は第一吸音体11により吸収され、下地材52の振動は第二吸音体12により吸収されるため、安定した吸音効果を得ることができる。
そのため、施工性が向上するとともに、吸音効果の低下を防止することができる。
11 第一吸音体
12 第二吸音体
13 粒状体
14 第一容器
15 第二容器
2 上部構造体
3 天井
31 天井板
32 野縁(下地材)
5 乾式壁
51 壁板
52 下地材
Claims (4)
- 天井に上載されて上階の床衝撃音を吸収する吸音構造であって、
粒状体と当該粒状体を収容する第一容器とを有し、前記天井の天井板の上面に上載された第一吸音体と、
粒状体と当該粒状体を収容する第二容器とを有し、前記天井の下地材の上面に上載された第二吸音体と、を備えていて、
前記第一吸音体は、前記天井板に固定されており、前記第二吸音体は、前記下地材に固定されていることを特徴とする、吸音構造。 - 隙間をあけて対向する2枚の壁板の間に形成されて壁放射音を吸収する吸音構造であって、
粒状体と当該粒状体を収容する第一容器とを有し、前記2枚の壁板の両方に当接した状態で配設された第一吸音体と、
粒状体と当該粒状体を収容する第二容器とを有し、一方の前記壁板に固定された下地材と他方の壁板との間において、前記下地材および前記他方の壁板に当接した状態で配設された第二吸音体と、を備えていて、
前記第一吸音体は、前記壁板に固定されており、前記第二吸音体は、前記下地材に固定されていることを特徴とする、吸音構造。 - 前記第一容器と前記第二容器とが連結されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の吸音構造。
- 前記第一容器および前記第二容器が、ガラスクロスからなる袋であり、かつ粒状体が無機質であることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の吸音構造。
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