JP6477336B2 - 陰極の製造方法、陰極およびx線管装置 - Google Patents
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Description
(X線管装置の構成)
まず、図1を参照して、第1実施形態によるX線管装置100の構成について説明する。
次に、陰極1の構成について詳細に説明する。図2に示すように、陰極1は、純タングステンまたはタングステン合金からなり、平板状の電子放出部11と、一対の端子用脚部12aおよび端子用脚部12bと、一対の支持用脚部13aおよび支持用脚部13bとを一体的に有している。つまり、電子放出部11、端子用脚部12a、12b、支持用脚部13a、13bは、同一の部材により一体的に形成されている。なお、端子用脚部12a、12b、支持用脚部13a、13bは、特許請求の範囲の「脚部」の一例である。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
次に、陰極1の製造方法について説明する。
まず、図2に示すように、複数の固定部14a〜14dのそれぞれの、脚部(端子用脚部12a、12b、支持用脚部13a、13b)が挿入される方向(Z方向)と交差する方向に貫通するスリット状の凹部15a〜15dに、端子用脚部12a、12b、支持用脚部13a、13bを挿入する。
次に、第1実施形態では、固定部14a〜14dの凹部15a〜15dにそれぞれに挿入された端子用脚部12a、12b、支持用脚部13a、13bのうちの少なくとも1つに対する圧力を、他に対する圧力とは異なるように、固定部14a〜14dのそれぞれの外部から圧力を加えることにより固定部14a〜14dを変形させて、端子用脚部12a、12b、支持用脚部13a、13bのそれぞれを固定部14a〜14dに固定する(カシメる)。具体的には、空気などの圧力により固定部14a〜14dを押圧する治具(図示せず)によって、固定部14a〜14dのそれぞれの外部から圧力を加えることにより、端子用脚部12a、12b、支持用脚部13a、13bのそれぞれを固定部14a〜14dに固定する。これにより、端子用脚部12a、12b、支持用脚部13a、13bと、固定部14a〜14dとの間の熱伝達率を調整する。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
次に、図3〜図6を参照して、端子用脚部12a、12b、支持用脚部13a、13bを、それぞれ、固定部14a〜14dに固定するための圧力(接合強度)と、熱伝達率との関係を確認するための実験について説明する。
次に、図2を参照して、本発明の第2実施形態による陰極31(X線管装置101、図1参照)について説明する。第2実施形態では、固定部14a〜14dが互いに同一の材質により形成されている上記第1実施形態とは異なり、固定部34a〜34dのうちの少なくとも1つの材質が他の材質とは異なっている。なお、上記第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
次に、図7を参照して、本発明の第3実施形態による陰極41(X線管装置102、図1参照)について説明する。第3実施形態では、固定部14a〜14dが互いに同一の形状を有している上記第1実施形態とは異なり、固定部44a〜44dの形状のうちの少なくとも1つの固定部の形状が他の固定部の形状と異なっている。なお、上記第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する。
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
次に、図8を参照して、本発明の第4実施形態による陰極51(X線管装置103、図1参照)について説明する。第4実施形態では、端子用脚部12a、12b、支持用脚部13a、13bが設けられる上記第1実施形態とは異なり、端子用脚部52aおよび52bのみが設けられている。なお、上記第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する。また、端子用脚部52aおよび52bは、特許請求の範囲の「脚部」の一例である。
なお、今回開示された実施形態および実施例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態および実施例の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
2 陽極
11、51a 電子放出部
12a、12b、52a、52b 端子用脚部(脚部)
13a、13b 支持用脚部(脚部)
14a〜14d、44a〜44d、54a、54b 固定部
15a〜15d、35a〜35d、45a〜45d 凹部
100、101、102、103 X線管装置
Claims (9)
- 通電加熱により電子を放出する電子放出部からそれぞれ延びる複数の脚部が、金属製の複数の固定部に固定された陰極の製造方法であって、
前記固定部の凹部に、前記脚部を挿入する工程と、
少なくとも1つの前記脚部に対する圧力を、他の前記脚部に対する圧力とは異なるように、前記複数の固定部のそれぞれの外部から圧力を加えることにより前記複数の固定部を変形させて、前記脚部を前記固定部に固定することによって、前記脚部と前記固定部との間の熱伝達率を少なくとも1つの前記脚部と他の前記脚部とで異なるように調整する工程とを備える、陰極の製造方法。 - 前記脚部と前記固定部との間の熱伝達率を調整する工程は、前記固定部の凹部に前記脚部を挿入する前の前記電子放出部の温度分布において、相対的に温度の高い前記電子放出部の部分の近傍から延びる前記脚部に対する圧力を、相対的に温度の低い前記電子放出部の部分の近傍から延びる前記脚部に対する圧力よりも大きくすることにより、前記脚部と前記固定部との間の熱伝達率を調整する工程を含む、請求項1に記載の陰極の製造方法。
- 前記脚部と前記固定部との間の熱伝達率を調整する工程は、少なくとも1つの前記脚部に対する圧力を、他の前記脚部に対する圧力とは異ならせることに加えて、少なくとも1つの前記固定部の材質が他の前記固定部の材質とは異なる前記複数の固定部に、前記脚部を固定することによって、前記脚部と前記固定部との間の熱伝達率を調整する工程を含む、請求項1または2に記載の陰極の製造方法。
- 少なくとも1つの前記固定部の形状が他の前記固定部の形状とは異なっている、請求項1または2に記載の陰極の製造方法。
- 通電加熱により電子を放出する電子放出部からそれぞれ延びる複数の脚部が、金属製の複数の固定部に固定された陰極の製造方法であって、
前記固定部の凹部に、前記脚部を挿入する工程と、
少なくとも1つの前記固定部の材質が他の前記固定部の材質とは異なる前記複数の固定部に、前記脚部を固定することによって、前記脚部と前記固定部との間の熱伝達率を、少なくとも1つの前記固定部と他の前記固定部とで異なるように調整する工程とを備え、
前記複数の固定部は、それぞれ長手方向を有し、
前記複数の脚部の各々の、前記長手方向に垂直な方向に切った断面の断面積は、前記複数の固定部の各々の、前記長手方向に垂直な方向に切った断面の断面積よりも小さい、陰極の製造方法。 - 前記脚部と前記固定部との間の熱伝達率を調整する工程は、前記固定部の凹部に前記脚部を挿入する前の前記電子放出部の温度分布において、相対的に温度の高い前記電子放出部の部分の近傍から延びる前記脚部に対する前記固定部の熱伝導率が、相対的に温度の低い前記電子放出部の部分の近傍から延びる前記脚部に対する前記固定部の熱伝導率よりも大きくなるように前記固定部の材質を選択することにより、前記脚部と前記固定部との間の熱伝達率を調整する工程を含む、請求項5に記載の陰極の製造方法。
- 通電加熱により電子を放出する電子放出部と、
前記電子放出部からそれぞれ延びる複数の脚部と、
前記脚部が挿入されるとともに接合される凹部を有する金属製の複数の固定部とを備え、
少なくとも1つの前記脚部の前記固定部に対する接合強度が、他の前記脚部の前記固定部に対する接合強度と異なり、前記脚部と前記固定部との間の熱伝達率が、少なくとも1つの前記脚部と他の前記脚部とで異なっている、陰極。 - 通電加熱により電子を放出する電子放出部と、
前記電子放出部からそれぞれ延びる複数の脚部と、
前記脚部が挿入されるとともに接合される凹部を有する金属製の複数の固定部とを備え、
少なくとも1つの前記固定部の材質が他の前記固定部の材質とは異なり、前記脚部と前記固定部との間の熱伝達率が、少なくとも1つの前記固定部と他の前記固定部とで異なっており、
前記複数の固定部は、それぞれ長手方向を有し、
前記複数の脚部の各々の、前記長手方向に垂直な方向に切った断面の断面積は、前記複数の固定部の各々の、前記長手方向に垂直な方向に切った断面の断面積よりも小さい、陰極。 - 陽極と、請求項7または8に記載の陰極とを備える、X線管装置。
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