JP6476183B2 - イオン爆撃抵抗性を有して構成される電子放出構造物 - Google Patents

イオン爆撃抵抗性を有して構成される電子放出構造物 Download PDF

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Description

本開示は、X線源のための電界エミッタと、画像取込装置やX線エミッタのような電界放出型電子源を含む装置のための電子放出構造物とを提供することに関する。特に、本電子放出構造物は、X線スペクトル内における放射を促進するように構成されており、さらに、高電圧印加時において冷カソードがイオン爆撃によるダメージを受けることを防止するためのシステム及び方法に関する。
光電子層を電界放出型電子源アレイと組み合わせて用いる画像装置は、典型的には、受動マトリックスアクティベーション又は能動マトリックスアクティベーションを採用する。ある既知の能動マトリックスアクティベーション法では、(例えばカラム走査ドライバから延びる)カラム選択ライン及び(例えばロウ走査ドライバから延びる)ロウ選択ラインという2つのラインの使用を通じて特定の電子源が活性化され、その2つの信号ラインのうちのひとつは、選択された電子源に対して電力を供給するための電圧源としての役割も担う。複数の電界放出型電子源アレイがそのような活性化システムを採用するケースでは、選択/電圧源ラインは、数十ボルトの電圧を取り扱う能力を必要とする。電力消費量のレベルは電圧の自乗の関数であることから、そのような高電圧が信号選択回路において使用されると、切り替え動作による電力の消費量が極めて大きくなる。さらに、信号ラインの電圧が大きくなると、電圧波形に歪みが発生するため、高速動作するスイッチング回路の能力に悪影響が及ぶ。
能動マトリックスアクティベーションを使用する、あるホールド型の表示装置においては、電圧源が上記2つの選択ライン(カラム及びロウ)から分離されている。すなわち、特定の電子源が第1の信号ライン及び第2の信号ラインの活性化を通じて活性化され、加えて、電子源を活性化するための電圧が第3の電圧供給ラインを通じて供給される。典型的には、2つの信号ラインのうちのひとつは、電子源活性化の長さを制御し、したがってトータルの電子放出レベルを制御するため(例えば、ピクセル表示強度を制御するため)の電圧を変化させる信号を提供する。その結果、ピクセル強度信号を運ぶ信号線の電圧が例えば15ボルトという大きな値となる可能性があり、これは、大きなエネルギー消費量と、スイッチング回路の応答能力の劣化との原因となる。さらに、活性化トランジスタのスイッチング時間は、関連するキャパシタのチャージ時間及びチャージ能力によって制限される。これらの理由により、上記システムは、1ドットずつ(又は1ラインずつ)の連続的な活性化のような高速動作に適するものではない。
さらに、X線は、典型的にはX線生成器によって生成される電磁放射の一形態である。X線生成器はX線を生成するために使用される装置であり、典型的には、X線撮影法において、例えば診断又は医療上の問題の治療のために、人体の画像化を可能にする物体の内部を表すX線画像を取得するために使用される。X線技術は、医学の他に、非破壊検査、殺菌、開花などの分野でさらに使用され得る。
X線管は、典型的には、真空内に電子を放出するように構成されたカソード部品と、放出された電子を集めるように構成されたアノード部品と、管容器とを備えており、したがって、電子ビームとして知られる、管を通る電流の流れを確立する。カソードとアノードの間には電子を加速する高電圧電力源が接続されており、電子は、加速された後に高速でターゲットをたたく。電子ビームはフォーカスされており、焦点でアノードのターゲットをたたく。したがって、カソードから出た電子は、タングステン、モリブデン、又は銅のようなアノード材料に衝突し、アノード材料内の他の電子、イオン、及び原子核を加速する。生成されるエネルギーの約1%が、X線としての電子ビームの経路に対して通常垂直な方向に放射/放射される。残りのエネルギーは、熱として解放される。
典型的なX線源は、そのエミッタのために、フィラメントを通る電流によって加熱されるフィラメントタイプの熱カソードを有していることが特筆される。フィラメントによって電子的に加熱されない他のタイプのカソードは、熱カソードの代替品として使用され得る冷カソードである。しかしながら、冷カソードを有するX線源は、高電圧印加時の頑強さに欠ける。
X線源のようなエミッタを用いて高電圧を印加する際には、アノードから幾らかの(脱)ガス分子が電離され、放射カソードに向かうイオンのビーム内で加速される。このビームは、高エネルギーイオンの爆撃により、エミッタに深刻なダメージを与える可能性がある。
頑強で、高電圧印加時におけるそのようなイオン爆撃に対して打たれ強い冷カソードの対するニーズがある。本開示は、このニーズを扱う。
本書で開示される主題の一側面によれば、以下を含む電子放出構造物が提供される。
・電子源を制御するように構成された電界放出型電子源アレイ及び複数の制御接点
・前記アレイの上方に電圧を印加するように構成されたフォーカス電極
・前記複数の制御接点の上方に設けられたシールド
前記シールドは、前記フォーカス電極の部分を構成し得る。
前記電子源は、ナノスピント型のエミッタであり得る。
前記電子放出構造物はさらに、電気的に絶縁体である基板を含んでもよい。前記基板は、セラミック材料により構成され得る。
前記電子放出構造物はさらに、前記基板の上面であるチップ実装面に実装されたエミッタチップを含んでもよく、前記アレイ及び前記複数の制御接点は、前記エミッタチップの上側に配置され得る。
前記基板は、前記複数の制御接点のそれぞれに対応する制御ビアを含み、各ビアの上端は前記シールドの下に配置されることとしてもよい。
前記エミッタチップは、前記複数の制御接点のそれぞれが対応する制御ビアと電気的に接続された状態となることを促進するように構成された複数のビアを含み得る。
前記電子放出構造物はさらに、前記複数の制御接点のそれぞれと対応する制御ビアとを接続する複数の外部導体を含み得る。
前記基板は、前記エミッタチップの底面が前記基板の底面と電気的に接続された状態となることを促進するように構成された1以上のビアを含み得る。
前記基板は、前記フォーカス電極を前記基板の底面と電気的に接続された状態とするように構成され得る。
本書で開示される主題の他の側面によれば、上述した電子放出構造物を含む画像取込装置が提供される。
本書で開示される主題の他の側面によれば、上述した電子放出構造物を含むX線放出装置が提供される。
本書で開示される主題の他の側面によれば、以下を含むX線エミッタ装置が提供される。
・その表面の近傍に電界を生成する電子アノードターゲット
・前記電子アノードターゲットに向かって電子を放出するように構成された少なくとも1つの電子放出ゾーンを有する冷カソード電子源
前記X線エミッタ装置は、さらに以下を含む。
・前記電子アノードターゲットの表面近傍の前記電界に垂直な線に沿って配置され、前記冷カソード電子源の前記電子放出ゾーンとは異なる少なくとも1つのイオン爆撃ゾーン
前記X線エミッタ装置はさらに、電子が1つの角度で1つの電子焦点をたたくこととなるよう、前記電子アノードターゲットの方に前記電子を向かわせるように構成されたフォーカス構造を含む。
必要に応じて、前記X線エミッタ装置の前記少なくとも1つのイオン爆撃ゾーンは、前記電子焦点において、前記電子アノードターゲットの表面に対して垂直な線に沿って配置される。
必要に応じて、前記X線エミッタ装置の前記少なくとも1つのイオン爆撃ゾーンは、前記電子焦点より大きな広がりを有する。
前記X線エミッタ装置の前記少なくとも1つのイオン爆撃ゾーンは、元素材料によってコートされ得る。前記元素材料は、純金属及びカーボンを含むグループから選択され得る。
前記X線エミッタ装置の前記少なくとも1つのイオン爆撃ゾーンは、前記冷カソード電子源の前記電子放出ゾーンによって囲まれた中央エリアを含み得る。
前記冷カソード電子源の前記放出ゾーンの間に、前記X線エミッタ装置の非エミッタゾーンが設定される。
前記X線エミッタ装置の前記電気的に絶縁体でありエミッタである基板はさらに、前記電気的に絶縁体でありエミッタである基板の上面であるチップ実装面に実装されたエミッタチップを含む。
前記X線エミッタ装置の前記電子アノードターゲットは、前記電子放出源に対して角度を形成するように構成された傾斜電子アノードターゲットを含むことができ、前記電子傾斜アノードはさらに、段付き電子アノードを形成するために段を含み得る。
前記X線エミッタの前記フォーカス構造は、前記段の近くにある焦点に前記電子を向かわせるよう動作可能であり得る。
前記X線エミッタ装置の前記傾斜電子アノードターゲットの角度は、前記イオン爆撃ゾーンが前記冷カソード電子源のエミッタエリアの外となるように選択され得る。
前記X線エミッタ装置の前記電子放出ゾーンは、複数の電界放出型電子源を含み得る。
前記X線エミッタ装置の前記電子放出ゾーンは、スピント型の電子源であり得る。
前記X線エミッタ装置はさらに、前記電界放出型電子源と前記カソードとの間に位置する抵抗層を含む。
前記X線エミッタ装置の前記基板は、シリコンベース又はシリコンカーバイドベースであり得る。
本発明のよりよい理解のため、及び、実際問題としてそれがどのように実行され得るかを示すため、純粋に限定されない例として、添付図面に対する参照が以下になされる。
図面に対して具体的かつ詳細に言及するにあたり、示される特徴が、例として本発明の好ましい実施の形態の実例を議論する目的のためのものに過ぎず、最も有用で、かつ、本発明の原理及び概念的な側面の容易に理解可能な描写であると信じられるものを提供するために提示されるものであることを強調しておく。この点において、本発明の基礎的な理解のために必要な限度を超えて詳細に本発明の構造的な詳細を示すことについての試みは行われていない。図面に付随する記述は、本発明のいくつかの形態が実際問題としてどのように具体化され得るかを当業者に明らかにするものである。添付図面は、以下を含む。
本書で開示される主題による装置の模式図である。 図1に示した画像取込装置の電子放出構造物の例の側面断面図である。 図1に示した画像取込装置の電子放出構造物の例の側面断面図である。 図2A及び図2Bに示した電子放出構造物のエミッタチップの上面図である。 図2A及び図2Bに示した電子放出構造物の基板のチップ実装面の一部を示す平面図である。 基板の底面の一部を示す平面図である。 本書で開示される主題による反射型装置の一例を示す模式図である。 本書で開示される主題による透過型装置の一例を示す模式図である。 爆撃抵抗性冷カソードX線エミッタ装置の実施の形態を示す模式図である。 電子ビームがアノードターゲットに向かって加速され、ターゲットから解放された金属蒸気が部分的にイオン化されたときにおける、X線エミッタ装置の電子放出カソードとアノードターゲットとの間のイオン圧力分布の模式的な説明である。 放出ゾーンによって囲まれた非放出イオン収集ゾーンを有するX線エミッタ装置の電子放出カソードの第1の実施の形態を示す上面図及び断面図である。 放出ゾーンによって囲まれた正方形の非放出イオン収集ゾーンを有する正方形エミッタ構成の上面図である。 2つの放出ゾーンの間に配置された長方形の非放出イオン収集ゾーンを有する長方形エミッタ構成の上面図である。 円形の放出ゾーンによって囲まれた円形の非放出イオン収集ゾーンを有する円形エミッタ構成の上面図である。 傾斜ターゲットアノードを含む爆撃抵抗性冷カソードX線エミッタ装置の第2の実施の形態を説明する図である。 傾斜アノードの一例である。 段付きアノードの一例である。 ビームランディングのシミュレーション構成の一例である。 可能性のあるシステムのエミッタチップを表す図である。 1mm半径の電子ビーム焦点サイズを用い、色々なアノード−カソード間距離について行ったイオンランディングシミュレーションのシミュレーション結果を示すグラフである。 様々なアノードの表面角に対する選択された電子ビームシミュレーションを説明する図である。 様々なアノードの表面角に対する選択された電子ビームシミュレーションを説明する図である。 様々な電子アノード角について行ったビームランディングシミュレーションの結果の模式的な説明である。 1mm半径の電子ビーム焦点サイズを用い、様々なアノード−カソード間距離について行ったビームランディングシミュレーションの結果を示すグラフである。 傾斜アノード及び段付きアノードの間におけるイオン軌道の違いを説明する図である。 傾斜アノード及び段付きアノードの間におけるイオン軌道の違いを説明する図である。 傾斜電子アノード及び段付き電子アノードの間におけるイオンランディングスポットの違いを説明する図である。 傾斜電子アノード及び段付き電子アノードの間におけるイオンランディングスポットの違いを説明する図である。 段付き及び段無しの傾斜アノードを用いる場合のイオンランディングスポットのシフトを示すシミュレーション結果を表すグラフである。
[電子放出構造物]
図1に模式的に示すように、全体に10として示される装置が提供される。装置10は、エミッタの冷カソードを構成する電子放出構造物12と、エミッタのアノードを構成する電子受信構造物14とを含む。電子放出構造物12は、電子受信構造物14に向けて電子ビームを放出するように構成され、以下に記されるように、それによって所定スペクトラムの放射線を生成する。この装置は、例えば、X線エミッタや画像取込装置などであり得る。
図2A及び図2Bに示すように、電子放出構造物12は、電界放出型電子源22のアレイ20が実装されるエミッタチップ18を含む。部分的にエミッタチップ18上方に配置され、開口28を有して形成される張り出し26を含むフォーカス電極24が、電子放出構造物12の上方に配置される。特に、開口28が電界放出型電子源22のアレイ20の上方に配置される一方で、張り出し26は、エミッタチップ18のマージンエリア30の上方に配置される。電子放出構造物12及びフォーカス電極24は、電気的に絶縁体である基板32上に実装される。
電子源22は、例えば量子力学的トンネル効果により選択的に電子ビームを生成することに適した任意の要素であってよい。適切な電子源22の限定されない例としては、ナノスピント型のエミッタ、カーボンナノチューブ型の電子源、金属−絶縁体−金属型の電子源、金属−絶縁体−半導体型の電子源が挙げられる。或いは、タイプの異なる複数の電子源22の組み合わせにより、アレイを構成することとしてもよい。
基板32は、電気的な絶縁を提供する任意の適切な材料により形成されてよい。例えば、セラミックで形成されてよい。
エミッタチップ18に動作電力を供給するため、基板32には1以上のチップビア34が設けられ、これにより、基板32の上面であるチップ実装面36がその底面38と電気的に接続された状態となる(本開示において、用語「上」「上面」「下」「底面」及びこれらと類似の用語は、図面に対する言及の中で説明される方位に関して使用される)。底面38には、電気的に導体であるコンタクトプレート40が用意される。したがって、エミッタチップに接続するためにコンタクトプレート40及びチップビア34を利用することによってエミッタチップに対して必要な電力を提供するように、電力源を使用することができる。
図3に模式的に示すように、エミッタチップ18は、その一辺に沿って複数のロウ制御接点42を含み、隣接する一辺に沿って複数のカラム制御接点44を含む。これら制御接点42,44は、エミッタチップ18のマージンエリア30内に配置されており、したがって、フォーカス電極24の張り出し26によってシールドされている。これらは、電界放出型電子源22が配置されるグリッドを定義する。電子源22のそれぞれは、それぞれのロウ制御接点42及びカラム制御接点44を活性化することによって制御される。例えば、22aによって示される電子源22は、42aで示されるロウ制御接点42aと、44aで示されるカラム制御接点とを活性化することによって、制御され得る。
図4Aに示すように、基板22のチップ実装面36には、線状に配置され、エミッタチップ18のロウ制御接点42に対応する複数のロウ制御パッド46と、ロウ制御パッドの線と実質的に垂直な線状に配置され、エミッタチップのカラム制御接点44に対応する複数のカラム制御パッド48とが設けられる。図2A及び図2Bに戻ると、制御パッド46,48は、(図2A及び図2Bに示される)制御ビア50によって、(図4Bに図示される)基板32の底面38と電気的に接続される。各制御ビア50は、その上端に位置する制御パッド46,48と、その下端に位置し、エミッタチップの動作を指示するように構成された駆動回路又は他の類似の回路のような制御装置(図示せず)に接続されるよう構成されたエミッタ駆動パッド52との間に延在している。
図2A及び図2Bに戻ると、エミッタチップ18の上側に位置するロウ制御接点42及びカラム制御接点44は、それぞれロウ制御パッド46及びカラム制御パッド48に接続される。一例によれば、図2Aに示すように、各接点42,44は外部導体54を介して、それぞれの制御パッド46,48と電気的に接続される。導体54は、ワイヤ、固体リード、又は任意の適切な接続要素であってよい。他の例によれば、図2Bに示すように、制御接点42,44のそれぞれと関連付けられたスルーシリコンビア(TSV)54をエミッタチップ18に設けることとしてもよい。制御接点42,44のそれぞれに関連付けられた複数のTSV54はそれぞれ、対応する制御パッド46,48に接続される。
上記の例によれば、エミッタ駆動パッド52と制御接点42,44の間の電気的な経路がフォーカス電極24の張り出し26によって完全にシールドされていることが保証される。
フォーカス電極24は、電子源22から放出された電子の軌道を修正し、望ましくない軌道で放出された電子のロスを最小化するように構成される。したがって、フォーカス電極24は、自身によって定義され、電子源22によって放出された電子がそれを通過して電子受信構造物14に到達する開口28を横切ってフォーカス電圧を印加するように構成される。
したがって、基板32の底面38には、制御装置と接続されるように構成されたフォーカスパッド56が用意される。また、フォーカス電極24をフォーカスパッド56に電気的に接続するフォーカスビア58が用意される。フォーカス電極24は電気的に導体である材料によって形成されており、そのことは、フォーカス電極24が開口28にフォーカス電圧を印加することを可能にする。
図示しない変形例によれば、フォーカス電極24の上方に面する表面64と下方に面する表面66との少なくとも一方又は両方が電気的に絶縁体である材料を含みつつ、その底面60及び開口に面する表面62は互いに電気的に接続されている。
電子受信構造物14は、任意の適切なデザインで提供され得る。例えば、図1に示すように、フェイスプレート68、アノード70、及び、下方に面する放射源72を有し得る。放射源72は、当該技術分野で知られているように、例えばX線エミッタのケースでは金属ターゲットであり、画像取込装置のケースでは光伝導体である。
ここで添付図面を参照して説明する装置10は、本書に開示される主題の範囲を超えることなく、変更すべきところは変更して、任意の適切な電子受信構造物を含むことができる、ということが理解されるであろう。例えば、図5Aに示すように、装置10は反射型であってよい。この例によれば、電子受信構造物14は、電子放出構造物12と出力開口部76の間に面する傾斜面74を含む。電子放出構造物12から放出された電子ビームが電子受信構造物14をたたくと、放射源72の構成によって決定される所定スペクトラムの放射線、例えばX線、が生成される。電子放出構造物12及び出力開口部76に対する傾斜面74の配置は、放射線が出力開口部から出て行くように選択される。
他の例によれば、図5Bに示すように、装置10は透過型である。この例によれば、電子受信構造物14は、電子放出構造物12が電子を放出する方向と実質的に垂直に配置される。この例によれば、電子受信構造物14の放射源72は、電子放出構造物12から見て外方に向いている。電子放出構造物12から放出された電子ビームが電子受信構造物14をたたくと、放射源72の構成によって決定される所定スペクトラムの放射線、例えばX線、が生成される。
本書で開示される主題によれば、フォーカス電極24は、制御接点42,44と、エミッタ駆動パッド52に対するそれぞれの接続とに対するシールドとしての役割を果たす。これは、例えばX線源のような、その動作に先立って行う必要のあるバーンインプロセス(例えば、真空の生成)がエミッタチップにダメージを及ぼす原因となり得る放電をもたらす可能性のあるエミッタを利用する高電圧のアプリケーションにおいて、特に有用である。
添付図面を参照する前述の描写は画像取込装置又はX線エミッタのための電子放出構造物に向けられたものであるけれども、当業者は、変更すべきところは変更しつつ他のアプリケーションで使用するためのその有用性を直ちに認識するであろう。ここで定義される構造は、例えばX線場を生成するために、冷カソード技術の使用を促進できる。
本書で開示される手段に関係する技術分野の当業者は、多数の変更、バリエーション、及び変形が、変更すべきところは変更しつつ本開示の範囲を離れることなくなされ得ることを、容易に認識するであろう。
本開示の他の側面は、少なくとも1つの電子ビームを放出するよう動作可能な電子放出構造物に関連する。この側面において、電子ビームは電界により、電子アノードターゲット上の焦点に向かってフォーカスされかつ加速される。電子放出構造物は、冷カソード基板に対するイオン爆撃のダメージを回避するように構成され得る。それゆえ冷カソードは、明瞭な電子放出及び非放出ゾーンを有することができる。
冷カソードのようなX線源のエミッタは、電子アノードターゲットに向けて電子ビームを放出するよう動作できる。ターゲットと衝突するときの電子の大きな流れ(医療用X線で30から500mA)はターゲットを摂氏2000度にまで加熱することができ、それによって電子アノードターゲットからX線が放出される。そのような電子アノードターゲットは、例えば、タングステン又はモリブデンなどによって形成され得る。
結果としての高温及び低圧力のため、電子の焦点の周囲ではターゲットの材料が蒸発する。電子アノードターゲットに隣接する電子ビームの経路内の蒸発した金属原子は、高エネルギーの電子によって容易にイオン化され得る。30kVから150kVのオーダーとなり得る電子アノードターゲットとカソードの間の高電圧は、正に帯電した電子アノードターゲットに隣接し、イオン化が起こるエリアにおいて、特に強い電界を発生させる。
したがって、電子アノードターゲットに隣接するエリアで生成される金属陰イオンは、典型的には電子アノードターゲットの表面に平行であるローカルな電界に対して垂直な線に沿って、電子アノードターゲットから離れる方向に強く加速され得る。加速されたイオンは、電子アノードターゲットに隣接する電界に対して垂直な軌道に沿って方向付けられたイオンビームを形成する。冷カソードがイオンビームの軌道に沿って配置されていると、イオン爆撃のダメージを受けやすくなる。
本開示は、いかなるマイクロ構造もダメージを受けないよう、脆弱な冷カソードから離れ、専用かつ明確なイオン収集ゾーンに向かうようにイオンビームをそらすことにより、高電圧の真空内のイオンが冷カソードを爆撃することを防止するように構成された冷カソードX線エミッタの実施の形態を紹介する。そのようなデザインは、医療用X線源内の冷カソードのアプリケーションにとって極めて重要であり得る。
イオン爆撃のダメージを減らすため、冷カソードの放出ゾーンから離れたイオン軌道をさらに移動させるように動作できる放出及び非放出ゾーン、傾斜電子アノードターゲット、段付き電子アノードターゲットなどを明確に有する分割カソードが、本開示の様々な側面に含まれる。
[電子ビームの分布]
図6Aには、X線エミッタ、画像取込装置などである爆撃抵抗性装置600Aとして可能な技術的構成を模式的に示している。
爆撃抵抗性装置600Aは、エミッタの冷カソードを含む電子放出構造物12と、エミッタの電子アノードターゲットを含む電子受信構造物14とを含む。電子放出構造物12は、基板32、冷カソード22、及び、電子受信構造物14に向けて電子ビーム80を放出するために構成されたフォーカス構造42を含み、所定スペクトラムで放射線を生成する。
電子放出構造物12はさらに、図13Aを参照して後に説明するようなエミッタチップも含む。
電子受信構造物14は、任意の適切な構成により提供され得る。図6Aに示すように、電子受信構造物14の一実施の形態は、フェイスプレート68、アノード70、及び、当該技術分野で知られているようにX線エミッタのケースでは例えば金属ターゲットとなる放射源72を含み得る。電子は、ターゲットの焦点92に向けられる。
蒸発した金属は、イオン化されてイオンビーム90を形成し、焦点から出てターゲットから離れる方向に向かう。イオン爆撃は、従来式のX線エミッタに属する従来式の金属フィラメントカソードにさえもダメージを与え得る。冷カソードエミッタは特に傷つきやすく、冷カソードのマイクロ構造は爆撃によって深刻に破壊される可能性があることに特に注目すべきである。そのようなダメージを避けるため、爆撃抵抗性エミッタの冷カソード22は、以下で記述するように、電子放出ゾーン及び非エミッタゾーンを含み得る。非エミッタゾーン23は、アノードとカソードの間の高圧の電界によって加速されたイオン化重金属を受け止めるため、焦点から延在し、電子アノードターゲットの表面に対して垂直な線に沿って配置され得る。
現開示の側面は、以下で記述されるように冷カソード及びターゲットアノードに適用されるもので、いかなるマイクロ構造もダメージを受けないようにするため、高電圧の真空中でイオンビームを傷つきやすい冷カソードの方向からそらし、収集ゾーンに衝突させるであろう。したがって、現開示の実行は、医療用X線源における冷カソードの応用を促進することができる。
図6Bには、上記装置構成の電子アノードターゲット70と冷カソード22の間の考えられる圧力分布600Bを模式的に示している。
上記装置構成(図6Aの600A)の圧力分布は、冷カソード22付近のエリア602Bでは低圧のガスを提供し、604Bのエリアで増加し、その結果としてアノード70付近のエリア606Bではより高いガス圧力となっている。ここで、いくらかのガスイオンが電子爆撃によってイオン化され、生成されたイオンは、焦点から延びる線に沿ってエミッタの方向に戻るように電界によって加速されることに注意すべきである。
[エミッタの考えられる構成]
図7には、電子エミッタ700のための考えられる冷カソード構成の上面図及び断面図を示している。この冷カソード構成は、中心に、X線エミッタ装置のエミッタゾーン704によって囲まれた四角形の非エミッタゾーン706を有する。
電子エミッタ700は、基板702(断面図)、エミッタゾーン704、及び非エミッタゾーン706を含む。非エミッタゾーン706は、イオン爆撃がエミッタエリア704上で発生せず、それゆえそれに対する爆撃ダメージを防ぐことができるよう、エミッタゾーン704によって囲まれるように構成される。
非エミッタゾーン706の材料は、純金属、カーボン、又は、C:H層などの様々なカーボン成分のような、酸素を含まない材料によって形成され若しくはコートされ得ることに特に注意が必要である。
さらに、非エミッタゾーン706のサイズは、電子の焦点のそれよりも大きくてよい。これによれば、焦点から出た広がりのあるイオンビームが、エミッタゾーン704内にはっきりと広がることなく、非エミッタゾーン706内に収集され得る。
必要に応じて、フォーカス構造42(図6A)が放出ゾーンと電子アノードターゲットの間に配置され、できれば放出メカニズムを囲むべきである。これにより、電子ビームは、エミッタゾーンから焦点に向かってフォーカスされ、ターゲットから非エミッタゾーン702に対して垂直な線に沿って位置合わせされることができる。電子は、垂直に対して角度を持って焦点をたたくよう電子を方向付け得るフォーカス構造によって方向付けられ得ることが認識されるであろう。
冷カソード基板の四角形の断面図は例として提示されたものに過ぎず、様々な他の構成が利用され得ることが認識されるであろう。そのような例が、以下で図8A〜図8Cを参照して記述するように、さらに詳述される。
オプションで、エミッタゾーンは、非エミッタゾーンが完全に囲まれること、又は、非エミッタゾーンがエミッタゾーン要素の間に位置することを許容する付加的な放出要素により構成され得る。
図8A、図8B、図8Cには、本書で開示される主題によるX線源として動作可能な放出構造物の様々な冷カソード構成の模式的な図を示している。これらのデザインは、例えばX線管のようなX線エミッタ装置内の電子アノードターゲットの近くで生成される、考えられるイオン爆撃ダメージを実質的に低減することを目的とするものである。
図8Aは、正方形の放出ゾーン802Aと正方形の非放出ゾーン804Aとを有する矩形の冷カソード構成を示す上面図800Aである。
図8Bは、矩形の放出ゾーン802Bと正方形の非放出ゾーン804Bとを有する矩形の冷カソード構成を示す上面図800Bである。
図8Cは、円形の放出ゾーン802Bと円形の非放出ゾーン804Aとを有する円形の冷カソード構成を示す上面図800Cである。
図8A〜図8Cに示される様々な冷カソード基板のデザインは、例として持ち込まれたものであることに注意すべきである。追加で又は代わりに、適切なゾーンサイズで成形された放出ゾーン及び成形された非放出ゾーンを提供する様々な他のデザインが利用され得る。
(図8Aの)802Aのサイズのような、エミッタゾーンに囲まれた又はエミッタゾーンの間にセットされた非放出ゾーンのサイズは、どれであっても電子焦点のそれより大きいことに、さらに注意すべきである。
[段付き/傾斜アノード]
図9には、爆撃抵抗性装置構成900の第2の実施の形態を示すとともに、考えられる電子ビーム及びイオンビームのシミュレーションを示している。装置構成900は、X線エミッタ、画像取込装置などのような装置に適用可能であり得る。
第2の実施の形態の装置構成900は、傾斜ターゲットアノード904に対し、フォーカス構造906を介して軌道908で電子ビームを放出するように構成された電子エミッタ902を含む。傾斜ターゲットアノード904は、その大部分において傾斜したターゲット904の表面に平行となるローカル電界912を生成する、ということに注意が必要である。したがって、イオンは、ローカル電界に対して垂直な軌道910に沿い、エミッタである基板に当たらない電子エミッタから離れた位置に向かって加速され、これにより、考えられるイオン爆撃のダメージが防止される。
X線源のための冷カソード電子銃は、電子ビームをターゲットアノードの焦点に向かわせるフォーカス構造を有し得ることに注意が必要である。現開示の第2の実施の形態は、イオンビームが電子放出構造物から離れた位置に向けられるように構成された傾斜ターゲットアノード904を含み得る。したがって、ターゲットアノードとカソードの間の距離及びターゲットの角度は、イオンビームの衝突ポイント911が放出ゾーン902又はフォーカス構造906から離れた位置となるよう選択される。
以下の図面では、様々な傾斜アノードの影響と、イオン軌道を変えることに関連する影響とを説明する様々なシミュレーションが示される。
アノードは、傾斜ターゲットアノード上の焦点を電子でヒットする放出された電子ビームが、垂直に対して角度をなして焦点に衝突するよう、放出基板の平面に対して角度を持って傾いて構成され得る。
電子が加速され、ターゲットアノードをヒットするので、焦点の温度は実質的に(摂氏2000度まで)上昇し、アノード材料が部分的に蒸発する可能性がある。さらに、気化した電子のいくらかが電子ビームによってイオン化される。ターゲットアノードの近くで生成されたイオンは低い初期速度を有し、イオンビームがエミッタゾーンの外に着地するよう、傾いたアノード平面に対して平行なローカル電界に対して垂直な軌道に沿って加速され得る。
ターゲットアノード、冷カソードエミッタ、及びフォーカス構造の間の位置、角度、及び距離は、エミッタエリアに対するイオン爆撃のダメージが防止されるような方法で選択され得ることに注意が必要である。
図10A及び図10Bに示すように、傾斜アノード(図9の404)を含む受信構造物(電子アノードターゲット)は、電子放出基板の表面(図9の402)に対して傾斜面であり得る。
図10Aは考えられるデザイン1000Aを示しており、そのような傾斜アノード1002Aを説明する。デザイン1000Aにおいては、表面の角度が、傾斜ターゲットアノードの表面に隣接し、アノードの傾斜面に対して概ね平行となるローカル電界に対して垂直な(図9の)イオン軌道910を決定する。
図10Bは考えられるデザイン1000Bを示している。デザイン1000Bにおいては、傾斜面は、傾斜アノードの表面内に段を有するように構成された段付き傾斜面1002Bを含み、段付きアノードを形成する。
アノードの傾斜面の途中にある段は、それが1mmサイズの小さな段であったとしても、段を有しない傾斜アノードによって逸らされたときよりもイオンを外側に向かってさらに移動させる結果となるよう、電子ターゲットアノードの近くの電界をより非対称とし、イオンがより大きな編角をもって軌道に沿って加速される原因となることが、シミュレーションの最中に驚きを持って発見された。
図10Bにはまっすぐに曲がる段付き表面が示されているが、これは説明目的のものに過ぎないことが理解されるであろう。他の実施の形態(図示せず)は、必要に応じて、凹形の表面部分、凸形の表面部分、波打つ表面部分などを有する段のようなまっすぐ又は曲がった段や、適切な要求に応じてそれらの組み合わせを有し得る。
段の位置は、もしターゲットアノードの焦点の近くに位置するならば、イオンビームを逸らすうえで大きな影響を有し得ることにさらに注意が必要である。
したがって、段付きアノードを有して構成されたX線エミッタ装置は、そのような特徴を有し得る。このアノードは少なくとも1つの段を有して構成されることができ、段は、フォーカス構造により電子ビームの目標とされる電子アノードターゲットの焦点の近くに位置付けられる。非エミッタゾーン又はフォーカス構造は、アノード材料と同じ材料であり得るMoやWのような純金属で形成され又はコートされる。非エミッタゾーン又はフォーカス構造は、カーボン、カーボンナノチューブ(CNT)、又はダイヤモンド類似カーボン(DLC)コーティングのようなカーボン材料で形成され又はコートされる。
[ビームランディングシミュレーション]
図11を参照すると、ビームランディングシミュレーション1100の構成が示されている。このビームランディングシミュレーションは、20mmの距離にあるターゲットアノード1104に向けて電子ビーム1110を形成する3mmのフォーカスゲートを有する冷カソード1102を含む放出構造物に対して実行されたものである。
図12Aを参照すると、基板1210上に実装されるものとして説明されるエミッタチップ1212を有するエミッタの実施の形態1200Aが示されている。エミッタチップ1212は、3×3のアレイ状に配置された9つの別個のゾーンE11,E12,E13,E21,E22,E23,E31,E32,E33を含む。これらのゾーンは、エミッタチップ1214のロウ制御接点及びカラム制御接点(図示せず)に対応し得る。エミッタチップ1212のチップ実装面は、3mm×3mmの広がりを有している。エミッタチップは、電子放出ゾーンと、明確な非放出イオン爆撃ゾーンとを含むことに注意が必要である。放出ゾーンは、例えば8つの周辺ゾーンE11,E12,E13,E21,E23,E31,E32,E33を含むことができ、一方、中央ゾーン22は専用の非放出イオン爆撃ゾーンとなり得る。
図12Bに示すように、3mm×3mmのエミッタエリアから得られるビームランディングプロファイル1200Bのグラフは、マイクロメートルの単位でプロットされるビームランディング幅1230、及び、パーセンテージで測定されるビームエリア圧縮1240という2つのプロットによって表され、ボルトで測定されるフォーカス電圧1220の水平軸に対してプロットされる。
[ビームシミュレーション構成及び結果]
図13A及び図13Bを参照すると、電子エミッタの様々な構成についてのビームシミュレーションが説明される。具体的には、図13Aは16度の角度を有して構成される傾斜アノードのシミュレーションを示し、図13Bは7度の角度を有して構成される傾斜アノードのシミュレーションを示している。
図13Aは、傾斜アノードについてのビームシミュレーション構成1300Aを説明するもので、結果としてイオン爆撃ダメージの効果を低減するイオン軌道が得られている。ビームシミュレーション1300Aはエミッタ1302Aを含んでおり、傾斜アノード1304Aに対して電子ビーム1306Aを放出している。
ビームシミュレーション構成1300Aの設定パラメータは、アノード表面角度が16度、エミッタとアノードの間の距離が25mm、エミッタとフォーカスの間の距離が3mmというものである。
電子ビーム1306Aは、フォーカス構造1308Aを介することによって傾斜アノード1304A上の焦点1305Aに向けられ、それによって、傾斜アノードに隣接するローカル電界に対して垂直な軌道に沿うイオンビーム1310Aがイオンランディングエリア1314Aでエミッタの平面をたたく原因を作っている。
図13Bは、傾斜アノードについての他のビームシミュレーション構成1300Bを説明するもので、結果としてイオン爆撃ダメージの効果を低減するイオン軌道が得られている。ビームシミュレーション1300Bはエミッタ1302Bを含んでおり、傾斜アノード1304Bに対して電子ビーム1306Bを放出している。
ビームシミュレーション構成1300Bの構成パラメータは、アノード表面角度が7度、エミッタとアノードの間の距離が50mm、エミッタとフォーカスの間の距離が3mmというものである。
電子ビーム1306Bは、フォーカス構造1308Bを介することによって傾斜アノード1304B上の焦点1305Bに向けられ、それによって、傾斜アノードに隣接するローカル電界に対して垂直な軌道に沿うイオンビーム1310Aがイオンランディングエリア1314Bでエミッタの平面をたたく原因を作っている。
カソード表面に対するアノード表面の角度及びカソードからアノードまでの距離の各構成が、以下の図面で記述される特徴的なイオンランディングスポットを生成することに注意が必要である。イオンランディングエリア1314A,1314Bが電子放出ゾーンの外に位置するように構成のパラメータが選択されることは、現開示のこの実施の形態の特徴である。
図14Aに示すように、傾斜ターゲットアノードのビームシミュレーションについての結果のサマリ1400Aが提供される。この結果のサマリ1400Aは、様々な傾斜ターゲットアノードの表面についてのイオンランディングシミュレーション構成を、0度から20度まで5度刻みで、かつ、アノードとカソードの間の距離が30mmでカバーするものでり、そのカソードの中央から離れたところに着地するイオンビームを説明している。
サマリー結果セット1400Aの各プロットは、特定のアノード角1402でのイオンランディング距離の結果を表している。冷カソードの中央からのmm単位での距離が、関連する水平距離軸1416A上に示されている。サマリ結果セット1400Aは、エミッタエリアの表示1410A、フォーカス開口の表示1412A、及び、イオンランディングエリアの表示1414Aを提供しており、各表示はエミッタエリア1410Aの中央からのミリメートル距離で測定されている。
カソードの平面に対するアノードの角度が大きくなるほど、イオンビームのランディングエリアが冷カソードの中央から遠くなることが発見された。
サマリ結果セット1400Aはカソードとアノードの間の距離を30mmに固定した状態でプロットされ、一方で、モード表面角は、イオンランディング測定ごとに異なる角度に設定されることに注意が必要である。
図14Bに示すように、カソードと傾斜アノードの間の距離の様々な値に対するイオンランディングシミュレーション結果が提示される。
図14Bのイオンランディングシミュレーション結果1400Bは、電子ビーム焦点サイズを1mmとした場合の、様々なアノード−カソード間距離に関連している。イオンランディングシミュレーション結果1400Bのプロットは、度数法で測定されるアノード角1410Bの水平軸、対、mmで測定される中央からイオンランディングエッジまでの距離でプロットされる。
図14Bに示すように、プロットAは、10mmのアノード−カソード間距離に対応するイオンランディングを提供し、プロットBは、20mmのアノード−カソード間距離に対応するイオンランディングの振る舞いを提供し、プロットCは、30mmのアノード−カソード間距離に対応するイオンランディングの振る舞いを提供する。
図15A及び図15Bを参照すると、段付きアノードに関連してシミュレーションの驚くべき結果が提示される。z軸に沿って1mmの高さの段を有する段付きアノードを有する構成がシミュレートされ、そのような小さな段でさえイオン軌道をさらに外側へシフトさせることを示している。
図15A及び図15Bは、滑らかな傾斜ターゲットアノードと、段付きの傾斜ターゲットアノードとの間でのイオン軌道の違いを説明する。
図15Aは、電子受信構造物の電子傾斜アノード(電子アノードターゲット)を有するX線エミッタ装置1500Aを表している。エミッタ装置1500Aは、フォーカス構造1508Aを介して傾斜アノード1504Aに向けて電子ビーム1506Aを放出するエミッタ1502Aを含み、アノードの表面に隣接する電界に対して垂直な軌道に沿って加速されたイオンをドライブする。
図15Bは、段付きアノードを用いる本発明の他の側面を表すもので、図15Aに示した傾斜アノードと比較して、追加の改良されたデザインオプションを可能にする。図15Bは、電子受信構造物の段付きアノードを有するX線エミッタ装置1500Bを表している。エミッタ装置1500Bは、フォーカス構造1508Bを介して段付きアノード1504Bに向けて電子ビーム1506Bを放出するエミッタ1502Bを含み、アノードの表面に対して平行な電界に対して垂直な軌道に沿って加速されたイオンをドライブする。さらに、図解するように、段付きアノードは、加速されたイオンを、軌道1510Aに比べてさらに遠くに位置する軌道1510Bに沿ってドライブする能力を有する。したがって、イオン爆撃に起因して被り得るダメージをさらに減らすことができる。
傾斜ターゲットアノード内に導入された段は、段付きターゲットアノードを形作り、アノード1504B(図15B)近傍の電界をより非対称なものとし、イオン軌道を外側に強制的に移動させることに注意が必要である。
アノードの表面の途中にある段の位置は、イオンビーム軌道を大きく逸らすためには、電子ビーム焦点FSの外側かつ近くとなるように構成され得ることに、驚きを持ってさらに注意すべきである。
図16A及び図16Bを参照すると、イオンランディングスポットの軌道の移動が、段付きアノードと比較しつつ傾斜アノードについて提供される。このシミュレーションのための構成パラメータは10mmのアノード−カソード間距離及び10度の傾斜アノードを含み、30kVのアノード電圧が適用される。
図16Aは、(図15Aの)X線エミッタ装置1500Aの滑らかな傾斜アノードを用いる場合の、イオンランディングスポット1600Aのシミュレーション結果を表している。イオンランディングスポット結果1600Aは、エミッタエリア1603A、フォーカス開口1602、及び、エミッタエリア1601のエッジの方にあるイオンランディングエリア1603Aの位置を示す。
図16Bは、(図15Bの)X線エミッタ装置1000Bの段付きアノードを用いる場合の、イオンランディングスポット1600Bのシミュレーション結果を表している。イオンランディングスポット結果1600Bは、図16Aのヒット位置1603Aよりさらに遠くにあるイオンランディングエリア1603Bの位置を示していることに特に注意が必要である。
図17に示すように、段付き及び段無しの場合のイオンランディングの移動がグラフ1700上に示される。グラフ1700のデータは、度数法によるアノード角(アノード角の軸1710)ごとに、中央からイオンランディングエッジまでのミリメートル距離としてデータ線1730に表されている。
したがって、ポイント位置1732は、例えばエミッタエリアの中央から1mm離れたポイント位置を結果として生ずる10度の傾斜アノードを示し、一方ポイント位置1734は、アノードに1mmサイズの段を使用したときのエミッタエリアの中央から3mmのオフセットを示している。
本書で使用される技術上及び科学上の用語は、本開示が関連する技術分野において通常のスキルを持つものによって共通の理解されるものと同じ意味を有している。にもかかわらず、この出願から成熟する特許の存続期間の間には、多くの関連するシステム及び方法が開発されるであろうと予測される。したがって、コンピューティングユニット、ネットワーク、ディスプレイ、メモリ、サーバなどのような用語の範囲は、そのような新技術のすべてを演繹的に含むことが意図されている。
用語「備える」「備えている」「含む」「含んでいる」「有している」及びこれらの活用形は「含んでいるが限定されない」を意味し、列挙された要素が含まれるが、一般的に他の要素の除外でないことを示す。そのような用語は、用語「〜からなる」「本質的に〜からなる」を含む。
「本質的に〜からなる」という句は、構成物又は方法が追加の要素及び/又はステップを含み得るが、それは、追加の要素及び/又はステップが、その構成物又は方法の実質的に基本的かつ新規な特徴を代替するものでない場合のみである。
本書使用されるように、単数形「1つの」及び「その」は、コンテキストが明確に他を規定していない限り、複数の参照を含み得る。例えば、用語「1つの化合物」又は「少なくとも1つの化合物」は、それらの混合物を含む複数の化合物を含み得る。
単語「典型的」は、本書では「1つの例、実例、又は例証として役立つこと」を意味するために使用される。「典型的」として記述された如何なる実施の形態も、他の実施の形態に対して好ましい又は有利であるものとは必ずしも解釈されず、また、他の実施の形態の特徴の組み込みを除外するものでもない。
単語「オプション」は、本書では「いくつかの実施の形態では提供され、他の実施の形態では提供されない」ことを意味するために使用される。本開示の任意の具体的な実施の形態は、そのような特徴が矛盾しない限り、複数の「オプション」である特徴を含み得る。
明快さのために別々の実施の形態のコンテキストで記述された本開示のある特徴はまた、単一の実施の形態としても組み合わせとしても提供され得る。逆に、簡潔さのために1つの実施の形態のコンテキストで記述された本開示の様々な特徴はまた、別々に、又は、任意の適切なサブコンビネーションで、又は、本開示で記述された任意の他の実施の形態にふさわしいものとして提供され得る。様々な実施の形態のコンテキストで記述される一定の特徴は、それらの要素なしでは実施の形態が動作不可能となるものでない限り、それらの実施の形態の本質的な特徴とみなされるものではない。
本開示は、その特定の例と合わせて説明したけれども、多くの代替、変形、及びバリエーションが当業者にとって明らかであろうことは明白である。したがって、本開示の精神及び広い範囲の中には、そのような代替、変形、及びバリエーションのすべてを含むことが意図される。
この明細書中で言及されるすべての公開物、特許、特許出願は、あたかもそれぞれの個別の公開物、特許、特許出願について参照により本書に組み込まれていることが具体的かつ個別に示されているのと同程度に、参照により全体として本書に組み込まれる。加えて、この出願内における任意の参照文献の引用又は特定は、そのような参照文献が本開示にとっての先行技術として利用可能であることの自白として解釈されるべきでない。セクションの見出しが使用される限度について、それらは必ずしも限定として解釈されるべきでない。

Claims (15)

  1. 電子源を制御するように構成された電界放出型電子源のアレイ及び複数の制御接点と、
    前記アレイの上方に電圧を印加するように構成されたフォーカス電極と、
    前記複数の制御接点の上方に設けられたシールドと、を備え、
    前記アレイは、イオン爆撃を受ける非エミッタゾーンの周囲に配置された、前記非エミッタゾーンとは異なる電子放出ゾーンに配置される、電子放出構造物。
  2. 前記シールドは、前記フォーカス電極の部分を構成する
    請求項1に記載の電子放出構造物。
  3. 前記電子源は、ナノスピント型のエミッタである
    請求項1又は2に記載の電子放出構造物。
  4. 電気的に絶縁体である基板
    をさらに含む請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子放出構造物。
  5. 前記基板は、セラミック材料により構成される
    請求項4に記載の電子放出構造物。
  6. 前記基板の上面であるチップ実装面に実装されたエミッタチップをさらに含み、
    前記アレイ及び前記複数の制御接点は、前記エミッタチップの上側に配置される
    請求項4又は5に記載の電子放出構造物。
  7. 前記基板は前記複数の制御接点のそれぞれに対応する複数の制御ビアを含み、該各ビアの上端は前記シールドの下に配置される
    請求項6に記載の電子放出構造物。
  8. 前記エミッタチップは、前記複数の制御接点のそれぞれが対応する制御ビアと電気的に接続された状態となることを促進するように構成された複数のビアを含む
    請求項7に記載の電子放出構造物。
  9. 前記複数の制御接点のそれぞれと対応する制御ビアとを接続する複数の外部導体
    をさらに含む請求項7に記載の電子放出構造物。
  10. 前記基板は、前記エミッタチップの底面が前記基板の底面と電気的に接続された状態となることを促進するように構成された1以上のビアを含む
    請求項6乃至9のいずれか一項に記載の電子放出構造物。
  11. 前記基板は、前記フォーカス電極を前記基板の底面と電気的に接続された状態とするように構成される
    請求項4乃至10のいずれか一項に記載の電子放出構造物。
  12. 前記シールドは、前記アレイを露出させる単一の開口を形成する、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の電子放出構造物。
  13. 前記非エミッタゾーンは、前記アレイから放出された電子が照射される電子アノードターゲットの電子焦点における表面近傍の電界に垂直な線に沿った位置に配置される、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の電子放出構造物。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の電子放出構造物を含む画像取込装置。
  15. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の電子放出構造物を含むX線放出装置。
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