JP6471494B2 - Cu合金材およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば抵抗器に用いられる金属板抵抗体などに好適なCu合金材およびその製造方法に関し、特にMnを含むCu合金材およびその製造方法に関する。
各種の電子機器や電気機器では、抵抗体を備える抵抗器を用いた電流制御が一般的に行われている。近年、抵抗器の低背化や小型化が進むにつれ、抵抗器の基本的な特性や性能を決定する抵抗体に対する小型化や薄厚化の要求が強まっている。また、携帯機器や車載機器などの電力消費の変動が大きい用途では、パワーマネジメント機能が重視され、流れる電流が大きく変動した場合であっても高精度に検出でき、かつ、温度変化の影響を受け難い抵抗温度係数(平均温度係数ともいう。)の小さな抵抗体を用いた抵抗器が求められている。
抵抗体には、材質の観点から、皮膜タイプ(炭素皮膜、金属皮膜、酸化金属皮膜、および酸化金属とガラスが複合されたメタルグレーズなど)、金属板、金属線、金属箔を用いたもの、および酸化金属セラミックスを用いたソリッドタイプなどがある。なかでも、金属板からなる抵抗体(以下、「金属板抵抗体」という。)は、抵抗値が比較的低く、取り扱いが簡便で、低背化にも有用である。金属板抵抗体に用いる金属板には、Cu(銅)系、Ni(ニッケル)系、およびFe(鉄)系などの合金が一般的に使用されている。例えば、Cu系合金の場合、Cu−Mn(マンガン)やCu−Ni(ニッケル)などの二元系合金、Cu−Mn−NiやCu−Mn−Al(アルミニウム)などの三元系合金、さらに特許文献1に開示されるCu−Mn−Al−Sn(錫)などの四元系合金が提案されている。
近年、抵抗器をより低背化するために、金属板抵抗体の薄板化の要求が強まっている。しかし、金属板抵抗体は、金属板が薄くなるほど、その抵抗値が増大する。抵抗器に用いる金属板抵抗体は、体積抵抗率の安定性と、抵抗温度係数または平均温度係数と称されるTCR(Temperature Coefficient of Resistanceの略で、金属板抵抗体の温度変化による抵抗値の変化の大きさを1℃あたりの百万分率で表した値である。)が低いことが重要である。例えば、純銅(Cu)は、体積抵抗率が1.68×10−8Ω・m程度で、20℃以上50℃以下の温度範囲におけるTCRが4300ppm/K程度である。純銅(Cu)のTCRは大きく、抵抗体には不適である。しかし、上述したCu系合金からなる金属板を用いた金属板抵抗体は、添加元素の効果によってTCRが小さくなる。例えば、Cu−12質量%Mn−3質量%Niは、20℃以上50℃以下の温度範囲におけるTCRが±10ppm/K(絶対値で10ppm/K)程度である。
また、金属板抵抗体が有するTCRなどの電気的特性は、金属板の成分組成の影響を強く受ける。また、通常、こうした金属板は圧延加工板であって、圧延加工後の残留歪の影響を強く受け、金属板のもつTCRなどの電気的特性が劣化する原因になっている。そのため、金属板抵抗体がもつTCRなどの電気的特性が要求を満足するように、圧延加工後の金属板に対して熱処理(歪取り焼鈍)を施すことが専らである。
このような背景において、最近、特に車載用途において、20℃以上150℃以下のより広い温度範囲におけるTCRが小さい金属板抵抗体が熱望されている。
特開2006−270078号公報
金属板抵抗体に用いる金属板は、量産性や利便性の観点から、一般的に圧延加工によって製造される。圧延加工の製造工程は、圧延および焼鈍を繰り返して長尺の厚板材を薄板材に形成する中間工程と、長尺の薄板材を所定の板厚に形成する最終圧延工程と、最終圧延工程を経て得られた圧延仕上げ材から歪を除去して所定の電気的特性を有する熱処理仕上げ材に形成する最終熱処理工程とを、少なくとも含む。こうした圧延加工の製造工程では、長尺の板材をコイル状の巻姿(以下、「フープ」という。)にして取り扱うことが一般的に行われている。この場合、金属板抵抗体に用いる金属板の加工素材として、フープにされた圧延仕上げ材または熱処理仕上げ材が供給される。圧延仕上げ材の場合、その後に前記最終熱処理工程を経て熱処理仕上げ材にされる。そして、熱処理仕上げ材は、条取り加工後またはそのままプレス加工により、所定の寸法の金属板(個片)に形成される。
上述した一般的な圧延加工では、例えば厚みが0.10mm以下などの薄い金属板(薄板)の場合、歪を除去するために前記最終熱処理工程において700℃〜850℃に加熱された熱処理仕上げ材は硬さが低下する。このため、熱処理炉から出た金属板をフープに形成する際や、その後に条取り加工やプレス加工を行う際に、金属板に皺や折れが発生する不具合があった。また、圧延仕上げ材から所定の寸法の金属板(個片)にプレス加工した後に前記最終熱処理工程を行った場合、金属板(個片)にねじれや反りなどの変形が発生する不具合があった。また、特に車載用途では20℃以上150℃以下の広い温度範囲におけるTCRを小さくすることが熱望されているが、前記最終熱処理工程を経ていないためTCRの絶対値が100ppm/Kを超えるような圧延仕上げ材では対応が困難であった。
本発明の目的は、例えば抵抗器に用いられる金属板抵抗体などに好適であって、上述した圧延加工の製造工程およびその後の取り扱い時に皺や折れが発生し難く、20℃以上150℃以下の広い温度範囲におけるTCRが小さいCu合金材およびその製造方法を提供することである。
本発明者は、圧延仕上げ材および熱処理仕上げ材の諸特性に関して詳細に検討し、その硬さとTCRとの関係を適正にするための製造方法を見出し、本発明すなわち従来なかった新規のCu合金材の構成に想到した。
すなわち本発明のCu合金材は、.0質量%以上20.0質量%以下のMn(マンガン)を含み、残部Cu(銅)および不可避的な不純物からなり、ビッカース硬さが150HV以上で、20℃以上150℃以下における抵抗温度係数(TCR)の絶対値が50ppm/K以下である。
前記Cu合金材は、13.0質量%以下のMnを含むものであってよい。
前記Cu合金材は、さらに、1.0質量%以上5.0質量%以下のNi(ニッケル)を含むか、または、1.0質量%以上3.0質量%以下のSn(錫)を含むものであってよい。
前記Cu合金材は、結晶構造が面心立方格子構造であり、{110}面における半価幅が0.30以上0.43以下であるものであってよい。また、前記半価幅が0.40以下であるものであってよい。
前記Cu合金材は、設定保持温度:750℃、設定保持時間:3分、非酸化性雰囲気の条件で行われる熱処理の前に被検体を23±2℃の温度範囲に制御しながら測定した体積抵抗率RTBと、前記熱処理の後に被検体を23±2℃の温度範囲に制御しながら測定した体積抵抗率RTAとの(1−RTA/RTB)×100(%)で表される体積抵抗率の変化率が1.1%以上3.2%以下であるものであってよい。なお、前記保持時間は3分以上10分以下であってよい。
前記Cu合金材は、圧延工程を経た後に行われる、保持温度が200℃以上400℃以下である非酸化性雰囲気での熱処理工程を含む、Cu合金材の製造方法で作製することができる。
前記Cu合金材の製造方法において、前記保持温度における保持時間が1分以上100分以下であってよい。
本発明のCu合金材は、上述した圧延加工の製造工程およびその後の取り扱い時に皺や折れが発生し難く、かつ、20℃以上150℃以下の広い温度範囲におけるTCRが小さい。従って、本発明のCu合金材を例えば上述した金属板抵抗体に用いる金属板に使用した場合、金属板およびその素材の製造段階から生産性(材料歩留や生産効率など)が向上し、電気的な諸特性に優れる金属板抵抗体用の金属板およびそれを用いた金属板抵抗体、さらにその金属板抵抗体を用いた抵抗器の安価な提供が可能になる。
本発明における重要な特徴は、本発明のCu合金材は、20℃以上150℃以下の温度範囲におけるTCRが、従来の熱処理仕上げ材と実質的に同等な程度に小さいとともに、室温(23±2℃)における硬さが従来の圧延仕上げ材と実質的に同等な程度に硬いことである。本発明のCu合金材(金属板)が、従来の熱処理仕上げ材と実質的に同等なTCRを有することにより、電気的な諸特性に優れた金属板抵抗体を得ることができる。また、本発明のCu合金材(金属板)が、従来の圧延仕上げ材と実質的に同等な硬さを有することにより、従来の熱処理仕上げ材よりも硬いため、金属板をフープや個片に形成する際の皺や折れの発生が抑制されるし、所定の寸法にプレス加工する際の加工性が従来の熱処理仕上げ材よりも良好になる。特に、板厚が0.10mm以下のCu合金材では、こうした作用効果を奏することが重視される傾向があるため、多くの分野において利用可能性が高まる。
以下、本発明のCu合金材について、詳細に説明する。
本発明のCu合金材は、Cu合金からなる。
(Mn)
本発明のCu合金は、7.0質量%以上20.0質量%以下のMnを含む。この場合、Mnは13.0質量%以下であってよい。
Mnが7.0質量%未満である場合、温度の上昇とともに抵抗値およびTCRが大きくなって電気的な諸特性が低下することがある。一方、Mnが20.0質量%を超える場合、成分組成による基本的な抵抗値が大きくなるため、金属板抵抗体に対する要求仕様を満足することができない。また、Mnが13.0質量%以下である場合、TCRが実用の際の使用環境として主要な室温に近い側の温度域(20℃から50℃)において極小になるため好ましい。このようなCu合金材(金属板)を例えば上述した金属板抵抗体に使用することにより、これを用いた抵抗器は前記温度域での検出精度がより良好になる。
(Ni)
本発明のCu合金は、前記Mnの他、Niを含んでよい。
Niを含む場合、1.0質量%以上5.0質量%以下が好ましく、TCRを前記温度域(20℃から50℃)において小さくすることができる。Niが1.0質量%未満である場合、Niの添加によって得られる前記作用効果を得難い。一方、Niが5.0質量%を超える場合、Cu合金材の抵抗値が不都合な程に大きくなることがある。
(Sn)
本発明のCu合金は、前記Mnの他、Snを含んでよい。
Snを含む場合、1.0質量%以上3.0質量%以下が好ましく、TCRを20℃以上150℃以下の温度範囲において小さくすることができる。Snが1.0質量%未満である場合、Snの添加によって得られる前記作用効果を得難い。一方、Snが3.0質量%を超える場合、Cu合金材の抵抗値が不都合な程に大きくなることがある。
(Al)
本発明のCu合金は、上述したMnの他、Alを含んでよい。
Alは、Mnよりも酸化物を形成しやすいため、表面に偏析しやすいMnよりも優先的に表面にAlの酸化物を形成することにより、耐酸化性を向上させることができる。Alを含む場合、1.0質量%以上3.0質量%以下が好ましい。Alが1.0質量%未満である場合、Alの添加によって得られる前記作用効果が小さい。一方、Alが3.0質量%を超える場合、Cu合金材のTCRが不都合な程に大きくなることがある。
(その他の元素)
本発明のCu合金は、上述したMnの他に含んでよいとしたNi、Sn、およびAlの他、Fe、Si、Mg、P、S、C、Cr、およびCoなどの元素を、本発明の作用効果を阻害しない限り、つまり、150HV未満のビッカース硬さおよび絶対値で50ppm/Kを超えるTCRにならない限り、含んでよい。これら元素は、不可避的な不純物として含まれる場合もある。
(ビッカース硬さ)
上述したCu合金からなる本発明のCu合金材は、ビッカース硬さが150HV以上である。
ビッカース硬さが150HV以上であるCu合金材は、従来の熱処理仕上げ材よりも硬く、仕上げ圧延材と実質的に同等またはそれに近い。このため、本発明のCu合金材は、軟らかい従来の熱処理仕上げ材よりも製造工程およびその後の取り扱いが容易になる。特に、フープ形成時およびプレス加工時に塑性変形を起こしやすく皺や折れの発生傾向が高い0.10mm以下の板厚のCu合金材(薄板)の場合、より有効である。なお、前記Cu合金材のビッカース硬さは、従来の圧延仕上げ材と同等程度であればよく、例えば300HV以下であってよい。
(抵抗温度係数(TCR))
本発明のCu合金材は、20℃以上150℃以下の温度範囲において抵抗温度係数(TCR)が絶対値で50ppm/K以下である。
Cu合金材の抵抗値は、使用環境の温度の変動に応じて変動する。例えば、充電および放電を制御している二次電池の場合、その制御のために抵抗器による電流検知が一般的に行われているが、二次電池の発熱により抵抗器の内部温度が上昇するとともに抵抗体の温度も上昇する。抵抗体の温度が上昇すると抵抗値が変動して高精度の電流検知ができなくなり、場合によっては過充電や過放電が発生する。特に、二次電池が車載される場合は、抵抗器の設置スペースは限られ、大きな発熱源であるエンジンに近づく。このため、抵抗体の温度はさらに上昇し、抵抗値の変動がさらに大きくなる。
こうした抵抗体の温度の変動による抵抗値の変動を抑制したい場合、Cu合金材の所望の温度範囲におけるTCRが絶対値で50ppm/K以下であるとよい。
本発明のCu合金材は、特に車載用途で熱望される20℃以上150℃以下の広い温度範囲において、TCRが絶対値で50ppm/K以下すなわち−50ppm/K≦TCR≦50ppm/Kであるため、使用環境の温度の変動が前記温度範囲内である限り、抵抗値の変動が小さくてすむ。従って、本発明のCu合金材を、例えば金属板抵抗体に用いて抵抗器を作製した場合、高精度の電流検知が可能な抵抗器を得ることができる。上述した広い温度範囲での対応が必要な車載用途では、本発明の作用効果を奏し、特に有用である。なお、Cu合金材のTCRが絶対値で50ppm/Kを超える場合、そのCu合金材の抵抗値が不都合な程に大きく変動することがある。
({110}面の半価幅)
本発明のCu合金材は、{110}面の半価幅が0.30以上0.43以下であってよい。この場合、{110}面の半価幅は0.40以下であってよい。
{110}面の半価幅は、結晶構造が面心立方格子構造であるCu合金材の{110}面におけるX線回折強度を表す曲線において、その曲線とピーク値の1/2の値とによる2つの交点の間の長さ(X線回折線の幅)である。{110}面の半価幅を測定することにより、Cu合金材を構成する結晶粒の大きさや格子歪みを推定することができる。
母材がCuであるCu合金材の場合、冷間圧延加工の際の塑性変形によって優先結晶面である{110}面が圧延加工方向に配向し、特定の圧延集合組織を形成する。また、Cu合金材が大きく塑性変形する際に、結晶粒が圧延加工方向に延ばされて伸延粒を形成する。伸延粒を多く含むCu合金材は、加熱によって転位のない新しい等軸の結晶粒が核生成して成長し、更なる加熱によって残留応力が解放される。このときにCu合金材は、圧延集合組織から塑性変形前の軟質な状態に戻り、かつ歪みが低減される。この現象を利用する上述した最終熱処理工程では、組織が軟化され、かつ歪が低減されたCu合金材(熱処理仕上げ材)を得ることができる。
Cu合金材のX線回折で得た結晶面{110}のピークの半価幅が0.43を超える場合、そのCu合金材を構成する結晶粒の多くが圧延集合組織であることが推定できる。このため、そのCu合金材が圧延仕上げ材と実質的に同等のTCR、すなわち20℃以上150℃以下におけるTCRの絶対値が50ppm/Kを超えることが推定される。また、{110}面のピークの半価幅が0.30未満である場合、そのCu合金材を構成する結晶粒の多くが軟化組織であることが推定できる。このため、そのCu合金材が熱処理仕上げ材と実質的に同等のビッカース硬さ、すなわち150HV未満のビッカース硬さを有することが推定される。従って、{110}面の半価幅が0.30以上0.43以下であるCu合金材は、本発明で規定するビッカース硬さが150HV以上で、20℃以上150℃以下におけるTCRの絶対値が50ppm/K以下であることが推定される。硬さやTCRに加え、特に体積抵抗率の変化率が小さいことが重視される場合、圧延集合組織の割合を小さくすることが好ましいため、{110}面の半価幅が0.40以下であることが好ましい。
(体積抵抗率の変化率)
本発明のCu合金材は、設定保持温度:750℃、設定保持時間:3分、非酸化性雰囲気の条件で行われる熱処理の前に被検体を23±2℃の温度範囲に制御しながら測定した体積抵抗率RTBと、前記熱処理の後に被検体を23±2℃の温度範囲に制御しながら測定した体積抵抗率RTAとの(1−RTA/RTB)×100(%)で表される体積抵抗率の変化率が1.1%以上3.2%以下であってよい。なお、ここでいう被検体は体積抵抗率の測定対象となるCu合金材である。また、保持時間は3分以上10分以下であってよい。
体積抵抗率の変化率は、熱処理前の被検体の体積抵抗率(RTB)が熱処理後にどの程度変化したのかを表す値である。Cu合金材の内部に歪(残留歪)が存在する場合、その歪は例えば保持温度が750℃の熱処理によって除去することができるが、その歪の除去に伴ってCu合金材の体積抵抗率は変化する。例えば、圧延仕上げ材の場合、結晶粒の多くが圧延集合組織であることによって残留歪みを多く含むため、前記熱処理前後の体積抵抗率の変化率が大きい。一方、熱処理仕上げ材の場合、結晶粒の多くが微細化および軟化された組織であることによって残留歪が少ないため、前記熱処理前後の体積抵抗率の変化率は小さい。
Cu合金材の上述した熱処理前後の体積抵抗率の変化率が3.2%を超える場合、そのCu合金材が圧延仕上げ材と実質的に同等のTCR、すなわち20℃以上150℃以下におけるTCRの絶対値が50ppm/Kを超えることが推定される。また、上述した熱処理前後の体積抵抗率の変化率が1.1%未満である場合、そのCu合金材が熱処理仕上げ材と実質的に同等のビッカース硬さ、すなわち150HV未満のビッカース硬さを有することが推定される。従って、上述した熱処理前後の体積抵抗率の変化率が1.1%以上3.2%以下であるCu合金材は、本発明で規定するビッカース硬さが150HV以上で、20℃以上150℃以下におけるTCRの絶対値が50ppm/K以下であることが推定される。なお、本発明に係るCu合金材は、圧延による大きな残留歪が上述した熱処理により容易に除去されて体積抵抗率の変化率が小さくなる場合があること、また、Mnの含有率が小さい方が体積抵抗率の変化率が小さくなる傾向があることがあり、この理由は明確でないが、Mnの含有率の影響を受けると考えられる。
以上述べたように、本発明のCu合金材は、ビッカース硬さが150HV以上で、20℃以上150℃以下におけるTCRの絶対値が50ppm/K以下であるため、上述した圧延加工の製造工程およびその後の取り扱い時に皺や折れが発生し難く、かつ、20℃以上150℃以下の広い温度範囲におけるTCRが小さい。
このような本発明のCu合金材は、保持温度が200℃以上400℃以下である非酸化性雰囲気での熱処理工程を含む製造方法によって作製することができる。具体的には、上述した金属板抵抗体に用いる金属板の一般的な製造工程である製造工程において、前記中間工程および前記最終圧延工程を経て得られる圧延仕上げ材を、保持温度が200℃以上400℃以下である非酸化性雰囲気での熱処理(以下、「HA処理」という。)を行えばよい。以下、HA処理後のCu合金材を「HA仕上げ材」という。
本発明のCu合金材の製造方法において、前記HA処理の保持温度は200℃以上400℃以下である。この場合、保持時間は1分以上100分以下であってよい。保持温度が200℃未満である場合、HA仕上げ材の20℃以上150℃以下におけるTCRの絶対値が±50ppm/Kを超えることがある。保持温度が400℃を超える場合、HA仕上げ材のビッカース硬さが150HV未満になることがある。また、保持時間が1分未満である場合、Cu合金材の内部に歪が残留しやすいことに起因して、Cu合金材の抵抗値にバラツキが発生することがある。保持時間が100分を超える場合、Cu合金材の表面の酸化が進み、例えば金属抵抗体に適用するには好ましくない程の酸化層が形成されることがある。
また、本発明のCu合金材の製造方法において、上述したCu合金材の表面の酸化層の形成を抑制するために、前記HA処理の雰囲気は非酸化性雰囲気である。酸化性雰囲気である場合、HA仕上げ材の表面が酸化してテンパーカラーと呼ばれる色むらが発生するため、外観的に品質不良となる場合がある。非酸化性雰囲気は、一般的に使用されるアルゴンガス、窒素ガス、ヘリウムガス、水素ガス、およびこれらのガスから選択して組み合わせた混合ガスなどを使用することができる。
本発明の実施形態であるCu合金材(HA仕上げ材)のサンプルを作製し、その諸特性について調べた。また、比較のために、従来の圧延仕上げ材および熱処理仕上げ材のサンプルを作製し、その諸特性についても調べた。その結果を表1に示す。以下、具体的に説明する。但し、本発明はその主旨を越えない限り、ここに挙げた本発明例に限定されない。なお、表1中に示す「−」は、未実施等を意図する。
Figure 0006471494
(従来の圧延仕上げ材の作製)
一般的な真空溶解炉を用いて原材料を溶解し、表1に示すそれぞれの化学成分を有するCu合金のインゴットを作製した(造塊工程)。そのインゴットを熱間圧延工程に投入可能な厚みに成形した後に、熱間圧延工程によって冷間圧延工程に投入可能な厚みの長尺の帯材からなるフープを作製した。続いてフープを冷間圧延工程に投入し、圧延および焼鈍を繰り返す中間工程により板厚が2.0mmの中間圧延材のフープを作製した。さらに、中間圧延材を圧下率90%で圧延し、最終的に板厚0.2mmのそれぞれの圧延仕上げ材のフープを作製した。ここまでの製造プロセスにおいて、No.1〜16のいずれにも、硬さに起因する皺や折れなどの不具合は発生しなかった。なお、最終的にいずれの熱処理も行わなかった表1中のNo.13、15を、圧延仕上げ材として評価した。
(本発明に係るHA仕上げ材の作製)
上述した圧延工程を経た圧延仕上げ材のフープをHA処理工程に投入した。HA処理工程では、表1に示す保持温度および保持時間に設定した水素ガスによる非酸化性雰囲気での熱処理を行い、それぞれのHA仕上げ材(表1中のNo.1〜12)のフープを作製した。但し、No.1〜10(保持温度200℃〜400℃)が本発明例のHA仕上げ材であって、No.11(Cu−5Mn)およびNo.12(保持温度450℃)は比較例である。HA処理工程において、No.1〜12のいずれにも、硬さに起因する皺や折れなどの不具合は発生しなかった。
(従来の熱処理仕上げ材の作製)
同様に、上述した圧延工程を経た圧延仕上げ材のフープを最終熱処理工程に投入した。最終熱処理工程では、表1に示す保持温度および保持時間に設定した水素ガスによる非酸化性雰囲気での最終熱処理を行い、それぞれの熱処理仕上げ材(表1中のNo.14、16)のフープを作製した。最終熱処理工程において、No.14、16のいずれの場合も、加熱保持エリアを通過した熱処理仕上げ材を巻き取ってフープに形成するときに、硬さに起因する皺や折れなどの不具合が発生することがあった。
(ビッカース硬さ)
圧延仕上げ材(No.13、15)はいずれも200HVを超えていた。また、熱処理仕上げ材(No.14、16)はいずれも100HV未満であった。一方、HA仕上げ材のうちMnが7質量%以上であるNo.1〜10はいずれも150HV以上であり、熱処理仕上げ材よりも硬質で、圧延仕上げ材と同程度に硬質であった。しかし、HA仕上げ材を作製する熱処理工程における保持温度を450℃に設定したNo.12の場合、150HV未満であり、熱処理仕上げ材よりも硬質であったが、他のHA仕上げ材(No.1〜11)よりも軟質であった。また、HA仕上げ材(No.1〜7、10)は、200℃の保持温度の差に対し、硬質であるとともに硬さのばらつきが小さかった。これは、Mn量の増加や、NiまたはSnの添加による効果と考えられる。
(抵抗温度係数(TCR))
それぞれのフープから短冊形状の試験用素材(板厚0.2mm、長さ180mm、幅40mm)を切り出し、プレス加工よりも歪みが少ないワイヤーカットによって波形状の試験片(板厚0.2mm、波形状の長さ約180mm、波形状の幅約40mm)を作製し、TCRを調べた。TCRは、JIS−C2526に規定されている電気抵抗−温度特性試験方法に準じ、20℃から150℃まで温度を変化させたときの各々の試験片の抵抗値を測定して求めた。より具体的には、熱風炉内に熱電対を付けた試験片を載置し、炉内温度を昇温しながら試験片に電流を流し、試験片の温度が20℃および150℃に達したときの電圧を測定した。その際、標準抵抗にも電流を流し、測定電圧値の補償を可能にした。
その結果、圧延仕上げ材(No.13、15)はいずれも絶対値で100ppm/Kを超えていた。また、熱処理仕上げ材(No.14、16)はいずれも絶対値で50ppm/K以下であった。一方、硬さが150HV未満のNo.12を含み、HA仕上げ材(No.1〜12)はいずれも絶対値で50ppm/K以下であり、圧延仕上げ材よりも特段に小さく圧延仕上げ材の30%以下の値で、熱処理仕上げ材と同程度に小さかった。また、CuおよびMnにSnを添加したNo.4、5のように、HA仕上げ材のなかでも絶対値で15ppm/K以下の特に小さい場合があった。No.4、5と、Snを含まないNo.8を比べると、Sn含有がTCRを小さくすることに有効であることが分る。また、Niを含むNo.1〜3、7、7はいずれも、Niを含まないNo.10よりもTCRが小さくなる傾向があった。なお、Mnが5質量%であるHA仕上げ材(No.11)は、絶対値で50ppm/Kを超えていた。
({110}面の半価幅)
それぞれのフープから短冊形状の試験片(板厚0.2mm、縦20mm、横20mm)を切り出してX線回折を行い、結晶面{110}におけるX線回折強度ピークの半価幅を測定した。X線回折装置はCu線源のRIGAKU製RINT2000を使用した。
その結果、圧延仕上げ材(No.13、15)はいずれも大きく0.43を超えており、圧延集合組織を多く含むことが分った。また、熱処理仕上げ材(No.14、16)はいずれも小さく0.30未満であり、軟化組織を多く含むことが分った。一方、HA仕上げ材は、保持温度が450℃であるNo.12を除き、No.1〜7のいずれもが0.30〜0.43の範囲であった。この結果より、HA仕上げ材は、圧延仕上げ材のような圧延集合組織と熱処理仕上げ材のような軟化組織とが共存する中間的な組織を有することが分った。なお、HA仕上げ材を作製する熱処理工程における保持温度を450℃に設定したNo.12の場合、0.30未満であり、熱処理仕上げ材のような軟化組織がより多く存在することが分った。
(体積抵抗率の変化率)
それぞれのフープから短冊形状の試験片(板厚0.2mm、長さ120mm、幅10mm)を切り出し、JIS−C2525に規定されている金属抵抗材料の導体抵抗および体積抵抗率試験方法に準じ、熱処理前後の体積抵抗率の変化率を調べた。より具体的には、水素ガスによる非酸化性雰囲気中で熱処理(設定保持温度750℃、設定保持時間3分)を行う前に、恒温室内で被検体である試験片を23±2℃の温度範囲に調整し、接触式温度計で確認した後に前記温度範囲に制御しながら体積抵抗率(RTB)を測定した。続いて、前記熱処理後に、同様にして被検体である試験片の体積抵抗率(RTA)を測定した。こうして測定した試験片の前記熱処理の前後の体積抵抗率(RTBおよびRTA)を用いて、ΔR=(1−RTA/RTB)×100(%)の式によって試験片の体積抵抗率の変化率(ΔR)を求めた。
その結果、圧延仕上げ材(No.13、15)はいずれも大きく4.0を超えており、残留歪を多く含む組織であることが分った。また、熱処理仕上げ材(No.14、16)はいずれも小さく1.1未満であり、残留歪をほとんど含まない組織であることが分った。一方、TCRの絶対値が50ppm/Kを超えるNo.11と、硬さが150HV未満のNo.12とを含み、HA仕上げ材(No.1〜12)はいずれも1.1〜3.2の範囲であった。この結果より、HA仕上げ材は、圧延仕上げ材のような残留歪を多く含む組織と熱処理仕上げ材のような残留歪をほとんど含まない組織とが共存する中間的な組織を有することが分った。
また、Mn以外の他元素を含まないNo.8〜11の体積抵抗率の変化率は、Mn以外の他元素を含むNo.1〜7のいずれよりも小さく、No.8〜11の中でもMn量が少ないNo.8、11がより小さく、さらにNo.11が最も小さくなっていた。この結果からして、本発明に係るCu合金材には、成分組成によっては体積抵抗率の変化率が小さくなる場合があること、また、Mnの含有率が小さい方が体積抵抗率の変化率が小さくなることが分った。
本発明のCu合金材は、例えば抵抗器に用いられる金属板抵抗体などに好適である。

Claims (8)

  1. .0質量%以上20.0質量%以下のMnを含み、残部Cuおよび不可避的な不純物からなり、ビッカース硬さが150HV以上で、20℃以上150℃以下における抵抗温度係数の絶対値が50ppm/K以下である、Cu合金材。
  2. 13.0質量%以下のMnを含む、請求項1に記載のCu合金材。
  3. さらに、1.0質量%以上5.0質量%以下のNi、または1.0質量%以上3.0質量%以下のSnを含む、請求項1または2に記載のCu合金材。
  4. {110}面における半価幅が0.30以上0.43以下である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のCu合金材。
  5. 前記半価幅が0.40以下である、請求項4に記載のCu合金材。
  6. 設定保持温度:750℃、設定保持時間:3分、非酸化性雰囲気の条件で行われる熱処理の前に被検体を23±2℃の温度範囲に制御しながら測定した体積抵抗率RTBと、前記熱処理の後に被検体を23±2℃の温度範囲に制御しながら測定した体積抵抗率RTAとの(1−RTA/RTB)×100(%)で表される体積抵抗率の変化率が1.1%以上3.2%以下である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のCu合金材。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のCu合金材の製造方法であって、
    圧延工程を経た後に行われる、保持温度が200℃以上400℃以下である非酸化性雰囲気での熱処理工程を含む、Cu合金材の製造方法。
  8. 前記保持温度における保持時間が1分以上100分以下である、請求項7に記載のCu合金材の製造方法。
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