JP6470830B1 - 寝具 - Google Patents

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Abstract

【課題】硬質の材料と軟質の材料とで構成されたマットレスを収容するマットレスカバーの突っ張り感を抑えてマットレスの本来の使用感を発揮させることができる寝具を提供する。【解決手段】寝具100は、マットレス110とマットレスカバー120とを備えて構成されている。マットレス110は、第1硬質弾性支持体111、第2硬質弾性支持体113および軟質弾性支持体115を備えている。軟質弾性支持体115は、使用者Uの肩部および上腕部を支持する位置に第1硬質弾性支持体111および第2硬質弾性支持体113よりも軟質な弾性体で構成されている。マットレスカバー120は、軟質弾性支持体115を覆う軟質覆い部121と第1硬質弾性支持体111および第2硬質弾性支持体113を覆う硬質覆い部122とで構成されている。軟質覆い部121は、硬質覆い部122よりも伸縮性に富む生地で構成されている。【選択図】 図2

Description

本発明は、就寝する人を支持するマットレスがマットレスカバー内に収容された寝具に関する。
従来から、就寝時などに臥位となる人の下に敷かれてこの人を支持するマットレスを備えた寝具がある。例えば、下記特許文献1には、臥位の人の身体における肩上腕部、臀部および脚部がそれぞれ支持する凹部用芯材が身体における他の部分を支持する芯材本体よりも柔らかい素材で構成されたマットレスが開示されている。この場合、マットレスは、通気性の生地のカバーを被せて使用に供される。
特開2007−136049号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたマットレスにおいては、マットレスに被せられるカバーはカバー全体が単一の生地で形成されて均質な伸縮性で構成されているため、凹部用芯材が圧縮変形する際に突っ張った感じを受けるとともにこの突っ張りによって凹部用芯材の沈み込みが阻害されて本来の使用感が損なわれるという問題があった。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、硬質の材料と軟質の材料とで構成されたマットレスを収容するマットレスカバーの突っ張り感を抑えてマットレスの本来の使用感を発揮させることができる寝具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、就寝する人を下方から支持するマットレスと、マットレスを収容する袋状のマットレスカバーとを備え、マットレスは、就寝する人の身体の一部を弾性的に支持する硬質弾性支持体と、就寝する人の身体の他の一部を弾性的に支持しつつ硬質弾性支持体よりも軟質な軟質弾性支持体とを有し、マットレスカバーは、軟質弾性支持体の上面を覆う軟質覆い部が同軟質覆い部の周囲を構成する生地よりも伸縮性に富む生地で構成されていることにある。
この場合、軟質覆い部は、同軟質覆い部の周囲の生地に対して生地自体が伸縮性を有しているほかに、生地自体の伸縮性が同じであっても伸縮性を有するように構成、例えば、タック、ギャザーまたはいせ込みなどの手法で折り重ねられたヒダ状に形成されている場合を含む。また、伸縮性は、生地に引張り力を付与した際の弾性的な伸び易さを示しており、JIS規格における織物及び編物の生地試験方法(A法〜D法)で表すことができる。例えば、伸縮性を表す伸び率(%)は、所定の長さの生地に所定の間隔(L0)の2つの印を付けた後、同生地に所定の引張り荷重を付与して前記2つの印の間隔(L1)を測定して下記数1で求めることができる。
(数1)
伸び率(%)={(L1−L0)/L0}×100
このように構成した本発明の特徴によれば、寝具は、マットレスにおける軟質弾性支持体の上面を覆うマットレスカバーの軟質覆い部が同軟質覆い部の周囲を構成する生地よりも伸縮性に富む生地で構成されているため、軟質弾性支持体上に身体の一部を載せた際に軟質覆い部が伸長することでマットレスカバーの突っ張り感を抑えてマットレスの本来の使用感を発揮させることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記寝具において、軟質弾性支持体は、上面が硬質弾性支持体の上面よりも突出していることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、寝具は、軟質弾性支持体における就寝者の身体を載せる上面が硬質弾性支持体の上面よりも突出しているため、マットレスカバーにおける軟質覆い部を突っ張らせて軟質弾性支持体からの位置ずれを抑制することができる。また、寝具は、軟質弾性支持体に身体の一部が載せられて軟質弾性支持体が圧縮変形した場合に硬質弾性支持体との高低差(段差)を少なくしてマットレスカバーの突っ張り感をより抑えることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記寝具において、マットレスカバーは、軟質覆い部に対して軟質弾性支持体を介して対向する下面側の生地と軟質覆い部とを互いに連結する連結体を備えることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、寝具は、マットレスカバーが軟質覆い部と同軟質覆い部に対して軟質弾性支持体を介して対向する下面側の生地とを互いに連結する連結体を備えているため、軟質覆い部の位置ずれが規制されていることで就寝者の身体が動いた場合でも軟質覆い部が軟質弾性支持体上から位置がずれることが防止される。
また、本発明の他の特徴は、寝具において、軟質弾性支持体は、就寝する人の肩部に対向する部分に設けられていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、寝具は、軟質弾性支持体が就寝する人の肩部に対向する部分に設けられているため、就寝者に対して就寝時における肩部への負担や突っ張り感を軽減することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記寝具において、軟質弾性支持体は、就寝する人の肩部に対向する部分に設けられていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、寝具は、軟質覆い部が同軟質覆い部の周囲を構成する生地とは異なる外観に形成されているため、就寝者が寝具上に寝る際に軟質覆い部および軟質弾性支持体の位置を認識し易くして軟質覆い部および軟質弾性支持体上に身体の一部を配置し易くすることができる。
本発明の一実施形態に係る寝具の外観構成の概略を示す斜視図である。 図1に示した寝具の内部構成の概略を模式的に示す断面図である。 図2に示した寝具における軟質弾性支持体および軟質覆い部の構成をより詳しく示した要部拡大図である。 図2に示した寝具に使用者が臥位の姿勢で載った際の状態の概略を模式的に示す断面図である。 図2に示した寝具に使用者が横臥の姿勢で載った際の状態を背中側から見た概略を模式的に示す断面図である。
以下、本発明に係る寝具の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る寝具100の外観構成の概略を示す斜視図である。また、図2は、図1に示した寝具100の内部構成の概略を模式的に示す断面図である。また、図3は、図2に示した寝具100における軟質弾性支持体115および軟質覆い部121の構成をより詳しく示した要部拡大図である。この寝具100は、仰臥または横臥などの臥位の姿勢の使用者Uの身体を下方から支持する敷物である。
(寝具100の構成)
寝具100は、主として、マットレス110およびマットレスカバー120を備えて構成されている。マットレス110は、臥位の姿勢の使用者Uの身体の下に敷かれて使用者Uを下方から支持するための部品であり、臥位の姿勢の使用者Uよりも平面視で大きな面積の板状体に構成されている。本実施形態においては、マットレス110は、使用者Uの身長方向である長手方向の長さが200cm、同長手方向に直交する幅方向の長さが100cmの平面視で長方形状に形成されている。このマットレス110は、主として、第1硬質弾性支持体111、第2硬質弾性支持体113および軟質弾性支持体115をそれぞれ備えて構成されている。なお、図2においては、寝具100に対する使用者Uの位置関係を示すために使用者Uを二点鎖線で寝具100に重ねて示している。
第1硬質弾性支持体111は、臥位の姿勢の使用者Uの頭部を支持するための部品であり、合成樹脂材料を発泡させて多孔質の板状に形成して構成されている。この場合、第1硬質弾性支持体111は、後述する軟質弾性支持体115よりも弾性変形し難い硬質に形成されている。本実施形態においては、第1硬質弾性支持体111は、発泡させた硬質ウレタン樹脂を長手方向の長さが31cm、幅方向の長さが100cm、厚さが3cmの平面視で長方形状に形成して構成されている。この第1硬質弾性支持体111は、第1底材112によって支持されている。
第1底材112は、第1硬質弾性支持体111の下に敷かれてこの第1硬質弾性支持体111を支持するための部品であり、ポリエステル繊維を板状に薄板状に形成した所謂固綿で構成されている。この第1底材112は、長手方向の長さが31cm、幅方向の長さが100cm、厚さが2cmの平面視で長方形状に形成して構成されている。
第2硬質弾性支持体113は、前記第1硬質弾性支持体111と同様に、臥位の姿勢の使用者Uの腹部から足部までの範囲を支持するための部品であり、合成樹脂材料を発泡させて多孔質の板状に形成して構成されている。この場合、第2硬質弾性支持体113は、軟質弾性支持体115よりも弾性変形し難い硬質に形成されている。本実施形態においては、第2硬質弾性支持体113は、第1硬質弾性支持体111と同様に、発泡させた硬質ウレタン樹脂を長手方向の長さが136cm、幅方向の長さが100cm、厚さが3cmの平面視で長方形状に形成して構成されている。この第2硬質弾性支持体113は、第2底材114によって支持されている。
第2底材114は、前記第1底材112と同様に、第2硬質弾性支持体113の下に敷かれてこの第2硬質弾性支持体113を支持するための部品であり、ポリエステル繊維を板状に薄板状に形成した所謂固綿で構成されている。この第2底材114は、長手方向の長さが136cm、幅方向の長さが100cm、厚さが2cmの平面視で長方形状に形成して構成されている。
軟質弾性支持体115は、前記第1硬質弾性支持体111および第2硬質弾性支持体113と同様に、臥位の姿勢の使用者Uの肩部から上腕部までの範囲を支持するための部品であり、合成樹脂材料を発泡させて多孔質の板状に形成して構成されている。この場合、軟質弾性支持体115は、第1硬質弾性支持体111および第2硬質弾性支持体113よりも弾性変形し易い軟質に形成されている。本実施形態においては、軟質弾性支持体115は、発泡させた軟質ウレタン樹脂を長手方向の長さが33cm、幅方向の長さが100cm、厚さが6cmの平面視で長方形状に形成して構成されている。
例えば、第1硬質弾性支持体111および第2硬質弾性支持体113は、各硬さが「JISK6400−2で定める25%硬さ(N)」(元の厚さから25%圧縮するために必要な荷重)において100N〜190Nが好適である。また、軟質弾性支持体115は、同硬さが20N〜80Nが好適である。
また、この軟質弾性支持体115は、使用者Uを支持する面である上面が第1硬質弾性支持体111および第2硬質弾性支持体113における各上面よりも面全体が突出して形成されている。本実施形態においては、軟質弾性支持体115は、第1硬質弾性支持体111と第1底材112との合計の厚さおよび第2硬質弾性支持体113と第2底材114との合計の厚さよりも1cmだけ厚く形成されている。
マットレスカバー120は、図3に示すように、マットレス110を覆う部品であり、化学繊維または天然繊維からなる生地を袋状に形成して構成されている。より具体的には、マットレスカバー120は、マットレス110の全体を出し入れ自在に収容するように、マットレス110の立体形状に対応して板状に延びる直方体状の外観に形成されている。このマットレスカバー120は、主として、軟質覆い部121および硬質覆い部122を備えて構成されている。
軟質覆い部121は、マットレス110における軟質弾性支持体115の上面を覆う部分であり、硬質覆い部122よりも伸縮性に富む生地で構成されている。この場合、軟質覆い部121を構成する生地としては、編物(ニット、径編(トリコット)、緯編、丸編など)、不織布またはメッシュ生地を用いることができる。また、軟質覆い部121は、生地自体が伸縮性を有しているほかに、生地自体は伸縮性を有していなくても伸縮性を有するように構成、例えば、タック、ギャザーまたはいせ込みなどの手法で折り重ねられたヒダ状に形成されていてもよい。本実施形態においては、軟質覆い部121は、メッシュ生地で構成されている。
また、伸縮性は、生地に引張り力を付与した際の弾性的な伸び易さを示しており、JIS規格における織物及び編物の生地試験方法(A法〜D法)で表すことができる。例えば、伸縮性を表す伸び率(%)は、所定の長さの生地に所定の間隔(L0)の2つの印を付けた後、同生地に所定の引張り荷重を付与して前記2つの印の間隔(L1)を測定して下記数1で求めることができる。
(数1)
伸び率(%)={(L1−L0)/L0}×100
この軟質覆い部121は、軟質弾性支持体115の上面の全面を覆うことができる大きさに形成されるとともに、マットレスカバー120の長手方向の両端部であって幅方向に延びる両辺部分に設けられた縫い代を介して硬質覆い部122および連結部123にそれぞれ連結されている。本実施形態においては、軟質覆い部121は、縫い代部分の除いたマットレスカバー120の長手方向の長さが33cm、幅方向の長さが100cm、厚さが0.1cmの平面視で長方形状に形成されている。また、軟質覆い部121は、硬質覆い部122に対して異なる色で構成されている。
硬質覆い部122は、マットレス110の外表面における軟質弾性支持体115の上面以外の外表面を覆う部分であり、軟質覆い部121よりも伸縮性に乏しい生地で構成されている。この場合、硬質覆い部122を構成する生地としては、織物(パイル生地、綿布生地、ジャガード生地など)、綿入りキルト生地を用いることができる。また、硬質覆い部122は、軟質覆い部121よりも伸縮性に乏しい生地であればよく、編物(ニット、Wラッセル、径編(トリコット)、緯編、丸編など)、不織布、T/C生地、メッシュ生地または毛皮を用いることもできる。この場合、硬質覆い部122は、軟質覆い部121よりも伸縮性が乏しい生地であればよいため、軟質覆い部121を構成する生地と伸縮性のみが異なる同種の生地で構成することもできる。
この硬質覆い部122は、マットレス110の外表面における軟質弾性支持体115の上面以外の外表面、具体的には、マットレス110の六面のうちの軟質弾性支持体115の上面以外の外表面にそれぞれ対向する面を有した袋状に形成されている。本実施形態においては、硬質覆い部122は、パイル生地を長手方向の長さが200cm、幅方向の長さが136cm、厚さ(マチ)が5cmの平面視で直方体状の袋状に形成されている。
連結部123は、軟質覆い部121と硬質覆い部122における軟質覆い部121に対向する下面側の硬質覆い部122とを互いに連結する部品であり、マットレスカバー120の幅方向に延びる帯状の布材で構成されている。すなわち、連結部123は、上端部が硬質覆い部122の端部を介して軟質覆い部121の端部に縫合されて連結されているとともに、下端部が硬質覆い部122の下面に縫合されて連結されている。本実施形態においては、連結部123は、軟質覆い部121に連結されて下垂する帯状の布材とこの布材に下垂した状態で連結されて硬質覆い部122に連結される帯状の布材とで構成されているが、一つの布材で構成されていれてもよいことは当然である。
この連結部123は、硬質覆い部122と同じ布材で構成されている。これにより、連結部123は、軟質覆い部121の位置ずれを防止することができる。また、連結部123は、軟質覆い部121におけるマットレスカバー120の長手方向の両端部にそれぞれ設けられている。これにより、連結部123は、軟質覆い部121を同軟質覆い部121に対向する硬質覆い部122に連結するとともに、マットレスカバー120の長手方向に互いに対向する2つの連結部123間に軟質弾性支持体115を収容する空間を形成している。
このマットレスカバー120には、長手方向に延びる4の辺のうちの1つに開口部124が設けられている。開口部124は、マットレスカバー120内に対してマットレス110を出し入れするための部分であり、ファスナーによって開閉自在に形成されている。なお、図3においては、軟質覆い部121、硬質覆い部122および連結部123は、各縫い代部分がそれぞれ縫合糸により密着して一体化しているが、各部分の構成を理解し易くするために各部を隙間を介して離して示している。
(寝具100の作動)
次に、上記のように構成した寝具100の作動について説明する。この寝具100を使用して就寝する使用者Uは、寝具100上に横になる。この場合、使用者Uは、マットレスカバー120における軟質覆い部121と硬質覆い部122とが互いに異なる色で構成されているため、軟質弾性支持体115の位置、すなわち、マットレス110上における自身の肩部および上腕部を位置させる位置を容易に把握することができる。
寝具100は、図4および図5それぞれに示すように、使用者Uが仰臥または横臥の姿勢で横になった場合、使用者Uの肩甲骨付近、肩部または上腕部が押し付けられることによって軟質弾性支持体115が弾性的に圧縮変形するとともに、使用者Uの頭部および臀部から足部に掛けての下半身が押し付けられることによって第1硬質弾性支持体111および第2硬質弾性支持体113がそれぞれ弾性的に圧縮変形する。この場合、寝具100は、マットレスカバー120における軟質覆い部121がこの軟質覆い部121の周囲に繋がった硬質覆い部122よりも伸縮性を有しているため、硬質覆い部122よりも積極的に伸長して軟質弾性支持体115の圧縮変形に追従する。これにより、寝具100は、使用者Uに対して軟質弾性支持体115が圧縮変形した際における肩甲骨付近、肩部または上腕部に突っ張り感を与えることを抑制することができる。
また、寝具100は、使用者Uの姿勢の変化に応じて軟質弾性支持体115が圧縮変形と膨張による復元とを繰り返した場合であって軟質覆い部121が柔軟に追従して使用者Uに突っ張り感を与えることを抑えることができる。そして、寝具100は、使用者Uが寝具100上から離脱した場合には、マットレス110の復元力によって元の形状に復帰する。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、寝具100は、マットレス110における軟質弾性支持体115の上面を覆うマットレスカバー120の軟質覆い部121が同軟質覆い部121の周囲を構成する生地よりも伸縮性に富む生地で構成されているため、軟質弾性支持体115上に身体の一部を載せた際に軟質覆い部121が伸長することでマットレスカバー120の突っ張り感を抑えてマットレス110の本来の使用感を発揮させることができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、マットレス110は、第1硬質弾性支持体111、第1底材112、第2硬質弾性支持体113、第2底材114および軟質弾性支持体115を備えて構成した。この場合、第1硬質弾性支持体111および第2硬質弾性支持体113が、本発明に係る硬質弾性体に相当する。しかし、マットレス110は、少なくとも1つずつの硬質弾性支持体および軟質弾性支持体を備えて構成されていればよい。したがって、マットレス110は、第1底材112および第2底材114を省略して構成してもよいし、弾性体を3層以上重ねて構成することもできる。
また、マットレス110は、軟質弾性支持体115の下方に第1底材112および第2底材114に相当する底材を設けて構成してもよいし、1つの硬質弾性支持体上に軟質弾性支持体115を載置してまたは嵌め込んで構成することもできる。また、マットレス110の大きさや形状も本実施形態に限定されるものではなく、使用者Uの大きさや人数、マットレス110の使用に応じて適宜設定されるものである。
また、上記実施形態においては、軟質弾性支持体115は、臥位姿勢の使用者Uの身体の肩部および上腕部を支持するように構成した。しかし、軟質弾性支持体115は、肩部および上腕部に代えてまたは加えて使用者Uの身体のその他の部分、例えば、臀部や足部を支持するようにしてもよい。この場合、軟質覆い部121は、軟質弾性支持体115に対応して形成することができる。
また、上記実施形態においては、軟質弾性支持体115は、第1硬質弾性支持体111および第2硬質弾性支持体113の上面よりも突出するように第1硬質弾性支持体111および第2硬質弾性支持体113よりも厚い厚さで形成した。しかし、軟質弾性支持体115は、第1硬質弾性支持体111および第2硬質弾性支持体113の上面と同じ上面となる面一で構成してもよいし、前記上面よりも低く形成することもできる。また、軟質弾性支持体115は、第1硬質弾性支持体111および第2硬質弾性支持体113の上面よりも部分的に突出する多数の突起を有する面で構成することもできる。なお、第1硬質弾性支持体111および第2硬質弾性支持体113は、上記実施形態においては同じ上面の高さに構成したが互いに異なる高さに形成することもできる。
また、上記実施形態においては、マットレスカバー120は、マットレス110の全体を覆う袋状に形成した。しかし、マットレスカバー120は、マットレス110における少なくとも使用者Uを支持する面、すなわち、上面を覆うように形成されていればよい。したがって、マットレスカバー120は、例えば、マットレス110の上面のみを覆う大きさの平面視で長方形状に形成することができる。この場合、マットレスカバー120は、四辺をマットレス110の側面に巻き込んでマットレス110の下面に挟み込むようにしてもよいし、マットレスカバー120の四隅にマットレス110の角部に引っ掛けるためのゴムバンドを設けて構成することもできる。
また、上記実施形態においては、軟質覆い部121は、硬質覆い部122とは異なる外観、肌触り(触感)および色で構成した。これにより、寝具100は、使用者Uに対して軟質覆い部121および軟質弾性支持体115の位置を視覚または触覚で認識し易くことができる。しかし、軟質覆い部121は、硬質覆い部122と同じ外観、肌触り(触感)および色で構成することもできる。
また、上記実施形態においては、マットレスカバー120は、連結部123を備えて構成した。この場合、連結部123は、マットレスカバー120の幅方向に延びる2つの帯状の布材で構成した。しかし、連結部123は、軟質覆い部121に対して軟質弾性支持体115を介して対向する下面側の生地と軟質覆い部121とを互いに連結するように構成されていればよい。したがって、連結部123は、糸状や紐状に形成することができる。また、連結部123は、軟質覆い部121に対して軟質弾性支持体115を介して対向する下面側の生地と軟質覆い部121とを互いに連結する必要がない場合には省略することもできる。
また、上記実施形態においては、連結部123は、硬質覆い部122と同じ生地で構成した。これにより、連結部123は、軟質弾性支持体115に対向配置される軟質覆い部121が軟質弾性支持体115から位置ずれすることを防止することができる。しかし、連結部123は、軟質覆い部121と同じ生地、または軟質覆い部121および硬質覆い部122とは異なる生地で構成することもできる。
U…使用者、
100…寝具、
110…マットレス、111…第1硬質弾性支持体、112…第1底材、113…第2硬質弾性支持体、114…第2底材、115…軟質弾性支持体、
120…マットレスカバー、121…軟質覆い部、122…硬質覆い部、123…連結部、124…開口部。

Claims (5)

  1. 就寝する人を下方から支持するマットレスと、
    前記マットレスを収容する袋状のマットレスカバーとを備え、
    前記マットレスは、
    前記就寝する人の身体の一部を弾性的に支持する硬質弾性支持体と、
    前記就寝する人の身体の他の一部を弾性的に支持しつつ前記硬質弾性支持体よりも軟質な軟質弾性支持体とを有し、
    前記マットレスカバーは、
    前記軟質弾性支持体の上面を覆う軟質覆い部が同軟質覆い部の周囲を構成する生地よりも伸縮性に富む生地で構成されていることを特徴とする寝具。
  2. 請求項1に記載した寝具において、
    前記軟質弾性支持体は、
    上面が前記硬質弾性支持体の上面よりも突出していることを特徴とする寝具。
  3. 請求項1または請求項2に記載した寝具において、
    前記マットレスカバーは、
    前記軟質覆い部に対して前記軟質弾性支持体を介して対向する下面側の生地と前記軟質覆い部とを互いに連結する連結体を備えることを特徴とする寝具。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載した寝具において、
    前記軟質弾性支持体は、
    前記就寝する人の肩部に対向する部分に設けられていることを特徴とする寝具。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載した寝具において、
    前記軟質覆い部は、
    同軟質覆い部の周囲を構成する生地とは異なる外観に形成されていることを特徴とする寝具。
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