JP2021049313A - 就寝用マットレス - Google Patents

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眞滋 守金
Shinji Morikane
眞滋 守金
英子 守金
Hideko Morikane
英子 守金
守金 大蔵
Daizo Morikane
大蔵 守金
保美 ゴヤル
Yasumi Goyal
保美 ゴヤル
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Abstract

【課題】 仰臥姿勢及び側臥姿勢の状態で就寝したとき、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等の圧迫感、痛み感、等を感じることなく、安定感のある仰臥姿勢及び側臥姿勢を維持することができる等の寝心地感等の快適な使用感が得られる就寝用マットレスを提供。【解決手段】 就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の形状と荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材を備えてなり、肩部弾性部材2の弾性硬さが、頭首部弾性部材1及び背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345よりも小さい弾性硬さを有し、就寝者の側臥姿勢において、肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材2が最も大きく凹んで弾性変形すると共に就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応してそれぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で就寝者のそれぞれの身体部位がそれぞれの身体部位に対応するそれぞれの弾性部材により支持されることが可能に構成されてなる。【選択図】図1

Description

発明の詳細な説明
本発明は、就寝時に使用される就寝用マットレスに関する。
従来、就寝時に使用するベッド用マットレス等について、就寝時における底付感や圧迫感等の不快感の無い安定感を有する快適な使用感が求められ、材質、形状、構成などの観点における種々の形態のマットレスが提案されている。
特開2007−61295(特許文献1)には、長さ方向及び幅方向において均一厚さの樹脂発泡体からなる基体の表面に、幅方向に延びる複数の溝を長さ方向に沿って配列し、前記複数の溝の深さ及び配列ピッチを長さ方向の部位に応じて変更して設定することにより、長さ方向において硬度が異なる複数のゾーンを形成したマットレスであって、使用者の身体各部位の体圧を適切に分散させることができて、使用者の身体全体を一様な体圧分散状態で快適に支持することができる効果が得られることが開示されている。
特開2017−121494(特許文献2)には、硬めのクッション性を有する荷重支持層において、その硬めのクッション性のために仰臥状態の使用者の体圧の高くなりやすい部位及びその近傍に対応する適宜の形状の範囲に、マットレスの幅方向の複数の切り込みの列が上面から下面に貫通させて形成されており、前記荷重支持層の下側に軟らかめのクッション性を有する柔軟層が配置されていることを特徴とするマットレス用クッション体であって、これにより、硬めのクッション性による沈み込みを抑えながらの身体の支持と、軟らかいクッション性による体圧を分散した身体の支持の両者を、合理的に行えるようにするマットレス用クッション体が得られる、ことが開示されている。
特開2017−18325(特許文献3)には、長方形状のマットレス本体が、その長手方向を人体の各部位に対応して複数個に分割した各ブロック片の結合から成り、該各ブロック片の上面には多数の突起を形成し、しかも、前記ブロック片毎に、その硬度と前記突起の高さを個別に設定したことを特徴とするマットレスであって、5つのブロックを接着剤で結合して一体に形成するので、いつまでも寝心地が良く、且つ、長期間に渡って寝込んでも床ずれなどが生じにくく、更に、安価に製作することが可能になるマットレスが得られる、ことが開示されている。
特開2016−43232(特許文献4)には、肩部分を取り除いた頸部マットレスと、左右どちらかを向いても側臥位に適した枕と、全身を受け止めるマットレスと、腹部や腰部を含めた背中への負担を抑えるクッションを備え、身体の負担が、一部分に集中することが少なくなるように配置を選べる寝具であって、無呼吸症候群やいびきを気にする人だけでなく、側臥位の状態で寝たい人も、側臥位の状態であれば気になる圧迫部分を気にすることなく、側臥位の状態で快適にいられるようになる効果が得られる、ことが開示されている。
特開2007−61295号公報 特開2017−121494号公報 特開2017−18325号公報 特開2016−43232号公報
上記に記載の従来のマットレスにおいては、次のような課題が懸念される。
特許文献1に記載のマットレスにおける樹脂発泡体よりなる基体の表面に複数の溝が形成された構成においては、人体皮膚、ダニ、寝巻、かけ布団から発生する塵埃、ダニ糞、ダニ死骸等が複数の溝の中に溜まって不衛生になる懸念が予測される。
特許文献2に記載のマットレスにおける複数の切り込みの列が上面から下面に貫通させて形成された構成においては、人体皮膚、ダニ、寝巻、かけ布団から発生する塵埃、ダニ糞、ダニ死骸等が複数の切り込みの間に溜まって不衛生になる懸念が予測されるとともに、長時間の就寝使用や長期間の繰返し使用により、切り込みの列に挟まれているクッション部が細長い形状になるために、その切り込みクッション材のへたり等の弾性劣化が生じて、クッション性が劣化する懸念が予測される。
特許文献3に記載のマットレスにおいて、長手方向を人体の各部位に対応して複数個に分割した各ブロック片の結合から成り、上面に多数の突起を形成してなる前記ブロック片毎にその硬度と前記突起の高さを個別に設定した構成においては、突起の硬度や高さが異なる構成であることにより、就寝者の各部位への接触度合いや硬さ感に差が生じる、その為に寝心地感にやや不満が生じる懸念が予測される。
特許文献4に記載のマットレスにおける肩部分を取り除いた空間部分を形成した頸部マットレスを有する構成において、就寝中に頭等がその空間部分にはまり込んで、正常な姿勢での就寝が妨げられる懸念が予測される。
一般に、就寝者の体格形状において、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等の体格形状がそれぞれ異なり、特に、肩部の幅は、頭首部、背胸部や臀腰部の幅よりも大きい。
従って、弾性変形の少ない硬い(大きい弾性硬さを有する)マットレスを使用して、側臥姿勢で就寝したときには、肩部を支えるマットレスの弾性変形量が小さい状態であるために、肩部と頭首部との間、及び、肩部と背胸部・臀腰部との間には隙間が生じて、その隙間がマットレスに充分に支持されなく、その為に、就寝者は不安定感や身体各部位の底付感や圧迫感等の不快感を感じ、快適な使用感が得られない傾向にある。
また、弾性変形の大きい柔らかい(小さい弾性硬さを有する)マットレスを使用して、側臥姿勢で就寝したときには、肩部を支えるマットレスの弾性変形量が大きく凹む状態であるが、しかしながら、背胸部や臀腰部も大きく弾性変形して凹み、その為に、就寝者は底付感、圧迫感、窮屈感等の不快感を感じ、快適な使用感が得られない傾向にある。
一般に、就寝者の身体の身体部位荷重において、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等のそれぞれの身体部位荷重が異なる為に、弾性変形の大きい柔らかいマットレスを使用して、仰臥姿勢及び側臥姿勢で就寝したときには、それぞれの身体部位の形状や荷重に応じてマットレスが凹んだ状態で就寝者を支持するために、就寝者の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等の体型が曲がった状態で支持され、その結果、就寝者は圧迫感、底付感、窮屈感の不快感を感じ、特に、側臥姿勢において、肩部に強い圧迫感や底付感等の不快感を感じ、快適な使用感が得られない傾向にある。
本発明は、上記の課題を解決して、塵埃、ダニ糞、ダニ死骸等の蓄積の懸念を有しなく、使用者が仰臥姿勢及び側臥姿勢の双方の状態で就寝したとき、肩部に底付感及び/又は圧迫感を感じることなく、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等の身体各部位に安定感のある仰臥姿勢及び側臥姿勢を維持することができる就寝時の安定感を有する快適な使用感が得られる就寝用マットレスを提供する。
本発明の就寝用マットレスは、就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の形状と荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材に分割されてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚を有する就寝用マットレスであって、前記複数の弾性部材は、頭首部を支持する頭首部弾性部材と、肩部を支持する肩部弾性部材と、背胸部と臀腰部と脚部とを支持する背胸部・臀腰部・脚部弾性部材とを備え、前記肩部弾性部材の弾性硬さが、前記頭首部弾性部材及び前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材よりも小さい弾性硬さを有し、就寝者の仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、前記頭首部弾性部材、前記肩部弾性部材及び前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位が該それぞれの身体部位に対応する前記頭首部弾性部材、前記肩部弾性部材及び前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材により支持され、就寝者の側臥姿勢において、肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材が前記頭首部弾性部材及び前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材よりも大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、前記頭首部弾性部材、前記肩部弾性部材及び前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位が該それぞれの身体部位に対応する前記頭首部弾性部材、前記肩部弾性部材及び前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材により支持されることが可能に構成されてなる、ことを特徴とする。
本発明の構成により、下記の効果Aが得られる。
効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成):使用者の就寝状態における側臥姿勢において、肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材が頭首部弾性部材と背胸部・臀腰部・脚部弾性部材よりも大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者の頭首部、肩部、背胸部・臀腰部・脚部のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応してそれぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位がそれぞれの弾性部材により支持され、肩部に底付感及び/又は圧迫感を感じることなく、肩部、背胸部、臀腰部、脚部のそれぞれの身体部位に安定感のある状態で側臥姿勢が維持されることができ、また、仰臥姿勢において、就寝者の頭首部、肩部、背胸部・臀腰部・脚部のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応するそれぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位がそれぞれの弾性部材により支持され、肩部に底付感及び/又は圧迫感を感じることなく、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等のそれぞれの身体部位に安定感のある状態で仰臥姿勢が維持されることができ、側臥姿勢及び仰臥姿勢において安定感を有する快適な使用感を有する就寝用マットレスが得られる。
なお、「底付感」は、側臥姿勢又は仰臥姿勢において、肩部に、「圧迫感」及び/又は「窮屈感」を感じる感覚を意味する。
「安定感」は、就寝者の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部のそれぞれの身体部位が、「圧迫感」及び/又は「窮屈感」を感じることなく、安定感のある寝心地感を有する安定状態で支持されている感覚を意味する。
また、「快適な使用感」は、側臥姿勢及び仰臥姿勢の双方の姿勢において、就寝者の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部のそれぞれの身体部位が、底付感及び/又は圧迫感がなく、安定感を有する安定状態で就寝用マットレスに支持されている快適な感覚で使用できる感覚を意味する。
本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を示す構成模式図。 本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を示す構成模式図。 本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を示す構成模式図。 本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を示す構成模式図。 本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を示す構成模式図。 本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を示す構成模式図。 本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を示す構成模式図。 本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を示す構成模式図。 本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を示す構成模式図。 本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を示す構成模式図。 本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を示す構成模式図。 本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を示す構成模式図。 本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を示す構成模式図。 本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を示す構成模式図。 本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を示す構成模式図。 本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を示す構成模式図。 本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を示す構成模式図。 本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を示す構成模式図。
本発明の就寝用マットレスは、就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の形状と荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材に分割されてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚を有する就寝用マットレスであって、前記複数の弾性部材は、頭首部を支持する頭首部弾性部材と、肩部を支持する肩部弾性部材と、背胸部と臀腰部と脚部とを支持する背胸部・臀腰部・脚部弾性部材とを備え、前記肩部弾性部材の弾性硬さが、前記頭首部弾性部材及び前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材よりも小さい弾性硬さを有し、就寝者の仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、前記頭首部弾性部材、前記肩部弾性部材及び前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位が該それぞれの身体部位に対応する前記頭首部弾性部材、前記肩部弾性部材及び前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材により支持され、就寝者の側臥姿勢において、肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材が前記頭首部弾性部材及び前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材よりも大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、前記頭首部弾性部材、前記肩部弾性部材及び前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位が該それぞれの身体部位に対応する前記頭首部弾性部材、前記肩部弾性部材及び前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材により支持されることが可能に構成されてなる、ことを特徴とする。
この構成により、下記の効果Aを有する就寝信用マットレスが得られる。
効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成):使用者の就寝状態における側臥姿勢において、肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材が頭首部弾性部材と背胸部・臀腰部・脚部弾性部材よりも大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者の頭首部、肩部、背胸部・臀腰部・脚部のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応してそれぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位がそれぞれの弾性部材により支持され、肩部に底付感及び/又は圧迫感を感じることなく、肩部、背胸部、臀腰部、脚部のそれぞれの身体部位に安定感のある状態で側臥姿勢が維持されることができ、また、仰臥姿勢において、就寝者の頭首部、肩部、背胸部・臀腰部・脚部のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応するそれぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位がそれぞれの弾性部材により支持され、肩部に底付感及び/又は圧迫感を感じることなく、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等のそれぞれの身体部位に安定感のある状態で仰臥姿勢が維持されることができ、側臥姿勢及び仰臥姿勢において安定感を有する快適な使用感を有する就寝用マットレスが得られる。
なお、本発明において、就寝者の「体圧」と「荷重」の語句は、互いに類似し、大きな差異はない。例えば、就寝者の「各部位の荷重」は、就寝者の「体圧」と類似する意味である。
好ましくは、上記就寝用マットレスにおいて、前記複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材が平坦な上面を有することを特徴とする。
この構成により、下記の効果[効果A−a(平坦上面)]が得られる。
[効果A−a(平坦上面)]:上記の効果Aを有すると共に、弾性部材の表面に複数の溝、複数の切り込み又は複数の突起が形成された構成と比べて、マットレスに、塵埃・ダニ糞・ダニ死骸等の蓄積の懸念が無くなり、また、長期繰返し使用によるクッション性の劣化の懸念が無くなる効果を有する就寝信用マットレスが得られる。
本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する構成模式図が図1に示される。図1において、(A)は就寝用マットレスの長さ方向の概略側面断面図であり、(B)は概略平面図であり、(C)は更にマットレス収納用部材を備え、マットレス収納用部材の中に(A)に示されるマットレスを収納した状態を示す概略側面断面図であり、(D)は更に上面敷布と上面敷布とマットレス収納用部材を備え、マットレス収納用部材の中に(A)に示されるマットレスと上面敷布と上面敷布とを収納した状態を示す概略側面断面図である。
図1(A)、(B)において、就寝用マットレス10は、以下の構成を備える。
就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の形状と荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材を備えてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚と平坦な上面を有する略平板状の就寝用マットレスであって、前記複数の弾性部材は、頭首部を支持する頭首部弾性部材1と、肩部を支持する肩部弾性部材2と、背胸部と臀腰部と脚部とを支持する背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345とを備える。これらの複数の弾性部材1、2、345は就寝者の身体部位の形状と荷重に応じて弾性変形する性質を有し、所定長さと所定幅と所定厚を有するとともに、平坦な上面を有する略平板状の形状を有する。
就寝者が就寝用マットレス10の上に上向きに寝る就寝者の仰臥姿勢において、就寝者の頭首部の形状と荷重に対応して頭首部弾性部材1が凹んで弾性変形し、肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材2が凹んで弾性変形し、背胸部・臀腰部・脚部に対応して背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345が凹んで弾性変形する状態で、就寝者の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等のそれぞれの部位が複数の弾性部材のそれぞれの頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345により支持されることが可能に構成されてなる。
また、就寝者が横向きになった就寝者の側臥姿勢において、就寝者の肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材2が頭首部弾性部材1と背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345よりも大きく凹んで弾性変形するとともに、頭首部対応して頭首部弾性部材1が凹んで弾性変形し、背胸部・臀腰部・脚部の形状と荷重に対応して背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345が凹んで弾性変形する状態で、就寝者の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等のそれぞれの部位が複数の弾性部材のそれぞれの頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345により支持されることが可能に構成されてなる。
図1(A)、(B)に示される就寝用マットレスにおいて、複数の弾性部材のそれぞれの頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部臀腰部脚部弾性部材345は、接着剤、両面接着テープ、面ファスナーなどの接合手段により互いに接合されてなる構成を備えた就寝用マットレスも実施可能である。面ファスナーを使用した場合には、複数の弾性部材を接合及び分離可能であり、所望の弾性部材を入れ替え交換可能になる。面ファスナーはマジックテープとも言われる。
[効果A−b:それぞれの弾性部が互いに接合されてなる構成により、就寝時におけるそれぞれの弾性部材の互いの分離が抑制され、それぞれの弾性部材間の隙間の発生が抑制され、前述の[効果A]の効果を更に十分に発揮できる効果]が得られる。
就寝用マットレス10は、就寝者の部位荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材を構成してなり、所定長さと所定幅と所定厚を有するとともに、平坦な上面を有する略平板状のマットレスであって、その大きさ形状としては、一人用のシングル用マットレスの場合には、長さが190〜250cm、幅が90〜130cm、厚さが5cm以上、が好ましい。より好ましくは、シングルマットレスの大きさ形状は、長さ190〜220cm、幅90〜110cmであり、マットレスの厚さは6cm以上(更に好ましくは6〜25cm)の範囲で所望に設定される。
二人用のダブル用マットレスの場合には、長さが190〜250cm、幅が130〜180cm、厚さが5cm以上、がそれぞれ好ましい。更に好ましくは、ダブルマットレスの大きさ形状は長さ190〜220cm×幅130〜140cmであり、マットレスの厚さは6cm以上(更に好ましくは6〜25cm)の範囲で所望に設定される。
就寝用マットレスの長さ及び幅が上記よりも短い場合には、就寝者はマットレスからはみ出してしまって、快適な使用感が得られない傾向がある。マットレスの長さ及び幅が上記よりも長い場合には広すぎて就寝用マットレスを敷くための広い設置場所を必要と経口があり、また、余分な過剰な就寝用マットレス材料による費用が増加する傾向がある。
就寝用マットレスの厚さが5cm未満の場合には、就寝者の側臥姿勢において、肩部に対応する就寝用マットレスの肩部弾性部材が大きく凹むことにより肩部の底付感及び/又は圧迫感等を感じる傾向がある。厚さが25cmを超える場合にはマットレスの重さが重くなり持ち運びのための負担が増す傾向があり、また、コストが高くなる傾向がある。
就寝用マットレスにおいて、複数の弾性部材のそれぞれの頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345が接着剤、両面接着テープ、又は、面ファスナー(別名:マジックテープ)などの接合手段により互いに接着されて接合されてなる構成、又は、それぞれの頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345がマットレス収納用部材10aの中に収納されてなる構成が好ましく実施可能である。
一般に、平均的な就寝者の身体部位の背面側の後頭部から背中、臀部、脚部に至る身体後面において、臀部は約0〜約1cmの突出部を有するが、平均的には、突出部を有しない凹凸の少ない身体後面を有する。身体部位の側面の側頭部から肩部、側胸、腰部、脚部に至る身体側面において、肩部が最も大きく突出すると共に、側胸から腰部、側脚部に至る身体側面が凹凸の少ない身体側面を有する。
例えば、身長約170cm、体重約70kgの成人男性において、身長方向において、頭部の長さは約25cm、首部の長さは約8cm、背胸部の長さは約42cm、臀腰部の長さは約25cm、脚部の長さは約70cmである。
正面から見た正面幅方向において、頭部の幅は約25cm、首部の幅は約8cm、肩部の幅は約47cm、背胸部の幅は約35cm、腰部の幅は約35〜約39cm、脚部の幅は約35cmである。腰部に約0〜約2cmの突出部を有し、側胸から側脚部に至る面は凹凸の少ない略平面を有する。肩幅と胸部の幅の差は[肩幅47cm−臀腰部幅35cm=12cm]であり、右肩部または左肩部の突起は約6cmである。すなわち、就寝者の身体部位において、肩幅が他の身体部位よりも幅広く、肩部において約6cmの長さで突出した突起部を有する。
側面から見た側面幅方向において、後頭部から背中、臀部、脚部に至る身体後面において、臀部が0〜約2cmの突出部を有するが、一般的には背から脚部に至る後面は凹凸の少ない略平面の身体後面を有する。
従って、就寝者の横向きになった側臥姿勢において、身体肩部に対応する肩部弾性部材2が、身体肩部の突出長さに相当する約6cmの深さで凹んで弾性変形するとともに、就寝者の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部のそれぞれの身体部位が複数の弾性部材のそれぞれの頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345により支持されることが可能に構成されてなる就寝用マットレスが好ましい。
[複数の弾性部材について]
複数の弾性部材のそれぞれの頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345(背胸部・臀腰部・脚部弾性部材が分離分割された構成の場合は、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5)としては、例えば、荷重がかかった場合にその荷重に対応して凹む状態で変形し、荷重が取り除かれた場合に元の形状状態に戻る性質を有して、弾性変形する性質を有する弾性部材が使用可能である。例えば、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材として、合成樹脂原料を主成分とする樹脂組成物原料を発泡成形して形成される汎用の発泡合成樹脂製弾性部材が使用できる。発泡合成樹脂製弾性部材は、その合成樹脂の種類、及び、添加剤、発泡材、発泡方法等により、種々の弾性硬さ、柔軟性、弾性、反発性等の性質を有する弾性部材が使用できる。
このような発泡合成樹脂製弾性部材としては、特に限定されないが、例えば、発泡ポリウレタン樹脂が好ましく、本実施例において、荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材として、荷重に対応して凹む状態で変形するとともに、荷重が取り除かれた場合に元の形状状態に戻る復元力を有する種々の弾性硬さ又は弾性柔らかさを有する発泡ポリウレタン樹脂製弾性部材、例えば、耐荷重用ポリウレタンフォーム等が好ましく構成される。
[弾性部材の定義]
なお、「弾性部材」は、「荷重がかかった場合にその荷重に対応して弾性をもって凹む状態で変形し、荷重が取り除かれた場合に弾性をもって元の形状状態に戻る性質を有して、弾性変形する性質を有する材料」を意味する。
本発明において、複数の弾性部材として、発泡ポリウレタン樹脂製の弾性部材の弾性硬さがJIS−K6401「耐荷重用ポリウレタンフォーム」に準拠してJIS−K6400−2で測定した弾性硬さの値が、約20〜約300Nである発泡ポリウレタン樹脂製弾性部材が好ましく実施可能である。
上記構成の就寝用マットレスにおいて、更に好ましくは、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さにおいて、肩部弾性部材の弾性硬さが背胸部・臀腰部・脚部弾性部材の弾性硬さ及び頭首部弾性部材の弾性硬さよりも小さく、背胸部・臀腰部・脚部弾性部材の弾性硬さが頭首部弾性部材の弾性硬さと同じ弾性硬さを有する構成を備えた就寝用マットレスが実施可能である。
又は、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さにおいて、肩部弾性部材の弾性硬さが背胸部・臀腰部・脚部弾性部材の弾性硬さ及び頭首部弾性部材の弾性硬さよりも小さく、背胸部・臀腰部・脚部弾性部材の弾性硬さが頭首部弾性部材の弾性硬さよりも大きい弾性硬さを有する構成を備えた就寝用マットレスが実施可能である。
又は、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さにおいて、肩部弾性部材の弾性硬さが背胸部・臀腰部・脚部弾性部材の弾性硬さ及び頭首部弾性部材の弾性硬さよりも小さく、背胸部・臀腰部・脚部弾性部材の弾性硬さが頭首部弾性部材の弾性硬さよりも小さい弾性硬さを有する構成を備えた就寝用マットレスが好ましく実施可能である。
一般に、就寝時に、身体は、頭首部弾性部材と肩部弾性部材と背胸部・臀腰部・脚部弾性部材の全ての弾性部材により支持される状態であるとともに、主として、身体の背胸部と臀腰部とに対応する弾性部材に最も大きな荷重がかかり、この背胸部と臀腰部に対応する背胸部・臀腰部・脚部弾性部材が、最も大きな荷重負荷を受けて、人体を支えて支持することになる。
また、一般に、就寝時には、枕が使用されるが、この場合、就寝者の最適な仰臥姿勢及び側臥姿勢になるように、最適な形状と硬さを有する枕が使用されている。従って、構成される頭首部弾性部材の弾性硬さは肩部弾性部材の弾性硬さよりも大きい弾性硬さであって、頭部が深く凹み込むことなく、安定感のある程度の弾性硬さを有する頭首部弾性部材が望ましい。
本発明の就寝用マットレスにおいて、好ましくは、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の厚さは5cm以上であり、好ましくは、5〜25mmである。
肩部弾性部材の弾性硬さが、頭首部弾性部材、及び/又は、背胸部・臀腰部・脚部弾性部材よりも小さい弾性硬さを有する構成を備えた就寝用マットレスが実施可能である。
肩部弾性部材の弾性硬さが、頭首部弾性部材、及び/又は、背胸部・臀腰部・脚部弾性部材と同じ弾性硬さを有する構成を備えた就寝用マットレスの場合であって、これらの複数の弾性部材の弾性硬さが小さ過ぎる場合には、就寝者の側臥姿勢において、複数の弾性部材が、身体全体の形状と荷重に対応して一様に凹む状態になり、身体肩部に底付感等を感じて快適な使用感が劣る傾向がる。
肩部弾性部材の弾性硬さが、頭首部弾性部材、及び/又は、背胸部・臀腰部・脚部弾性部材と同じ弾性硬さを有する構成を備えた就寝用マットレスの場合であって、これらの複数の弾性部材の弾性硬さが大き過ぎる場合には、就寝者の側臥姿勢において、肩部と背胸部との間に隙間が生じて安定感に劣ると共に、肩部に底付感を感じて快適な使用感が劣る傾向がある。
肩部弾性部材の弾性硬さが、頭首部弾性部材、及び/又は、背胸部・臀腰部・脚部弾性部材よりも大きい弾性硬さを有する構成を備えた就寝用マットレスの場合には、就寝者の側臥姿勢において、肩部と背胸部との間、及び/又は、肩部と頭首部との間に著しい段差が生じて安定感に劣ると共に、肩部に底付感を感じ、快適な使用感が劣る傾向がある。
肩部弾性部材の弾性硬さは、好ましくは130N以下であり、更に好ましい弾性硬さは20〜130Nであり、更に好ましい弾性硬さは40〜125Nである。
背胸部・臀腰部・脚部弾性部材の弾性硬さは、好ましくは135N以上であり、更に好ましい弾性硬さは135〜260Nであり、好ましい弾性硬さは140〜250Nである。
頭首部弾性部材の弾性硬さは、好ましくは135N以上であり、更に好ましい弾性硬さは135〜260Nであり、好ましい弾性硬さは140〜250Nである。
この弾性硬さの範囲において、前述の[効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)]、及び、[効果A−a]が更に著しく発揮される就寝用マットレスが得られる。
表1に、複数の弾性部材として、弾性硬さ、及び、好ましい弾性硬さを示す。
Figure 2021049313
図1に示される構成を備えた就寝用マットレスにおいて、好ましい肩部弾性部材2の弾性硬さは130N以下であり、この弾性硬さの範囲において、前述の[効果A]が更に著しく発揮される就寝用マットレスが得られる。
肩部弾性部材の弾性硬さが130Nを超える場合には、側臥姿勢において、肩部弾性部材の凹みが少なく、肩部の底付感や圧迫感を感じなくする効果が少なくなり、快適な使用感の効果が少なくなる傾向にある。
肩部弾性部材2の弾性硬さが小さくなる(柔らかくなる)に従って側臥姿勢において肩部弾性部材が著しく大きく凹み過ぎた状態で弾性変形し、その為に、肩部の底付感や圧迫感を抑制する効果が少なる傾向があり、肩部弾性部材2の弾性硬さが20N〜130Nの範囲を有する構成が更に好ましい。
好ましい背胸部・臀腰部・脚部弾性部材及び/又は頭首部弾性部材の弾性硬さは135N以上であり、この弾性硬さの範囲において、前述の[効果A]が更に著しく発揮される就寝用マットレスが得られる。
背胸部・臀腰部・脚部弾性部材及び/又は頭首部弾性部材1の弾性硬さが小さくなる(柔らかくなる)に従って、側臥姿勢において、背胸部・臀腰部・脚部弾性部材及び/又は頭首部弾性部材も大きく凹むために、肩部の底付感や圧迫感を抑制する効果が少なくなり、快適な使用感の効果が少なくなる傾向にある。
背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345の弾性硬さ、又は、頭首部弾性部材1の弾性硬さが大きくなる(硬くなる)に従って、身体臀腰部に対応する背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345の凹みが少なくなり、その為に、頭首部、背胸部、臀腰部、脚部等の底付感等の不快感を抑制する効果が少なくなる傾向があり、背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345の弾性硬さが135〜260Nの範囲を有する構成が更に好ましい。
本発明の就寝用マットレスにおいて、図1(C)に示されるように、複数の弾性部材のそれぞれの頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部臀腰部脚部弾性部材345が、マットレス収納用部材10aに収納して配置されてなる構成を備えた就寝用マットレスも実施可能である。
この構成により、[効果A−c:複数の弾性部材がマットレス収納用部材10aの中に収納されてなる構成により、就寝時におけるそれぞれの弾性部材の互いの分離が抑制され、それぞれの弾性部材間の隙間の発生が抑制され、また、複数の弾性部材をマットレス収納用部材の中に収納した構成により、弾性部材の汚染や摩耗劣化が抑制されると共に、マットレス収納用部材からマットレスを取り出して洗濯することにより、就寝用マットレスを衛生的に長期間、使用可能になり、前述の[効果A]の効果を更に十分に発揮できる効果]が得られる。
また、マットレス収納用部材10aが開口部と開口部に設置されたジッパーやマジックテープ等の汎用の開閉部材を有し、その開閉部材を介して、複数の弾性部材が取出し収納自在に構成される形状も実施可能である。
マットレス収納用部材10aとしては、特に限定されることなく、例えば、汎用のマットレスに汎用されている通常のレーヨン製、ポリエステル製、ナイロン製、綿製、絹性、羊毛製、等の織布や不織布であって、厚さが約0.1〜約2mmの汎用のマットレス収納用部材が使用できる。望ましくは、マットレス収納用部材10aとしては、伸縮性を有する性能を備えたマットレス収納用部材が望ましく、これにより、弾性部材の変形に伴ってマットレス収納用部材も伸縮変形することにより、弾性部材の凹み変形に伴う弾性部材とマットレス収納用部材の破損が抑制され、破損を抑制した就寝用マットレスが得られる。
また、図1(D)に示されるように、複数の弾性部材のそれぞれの頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部臀腰部脚部弾性部材345と、これらの複数の弾性部材の上面に配置されたマットレス上面敷布10h、及び/又は、これらの複数の弾性部材の下面に配置されたマットレス下面敷布10uを、マットレス収納用部材10aに収納して配置してなる構成を備えた就寝用マットレスも実施可能である。
この構成により、[効果A−d:マットレス上面敷布の設置により、就寝時において、それぞれの弾性部材の弾性硬さに起因する境界部における急激な段差の発生が抑制され、前述の[効果A]の効果を更に十分に発揮できる効果]が得られる。
マットレス上面敷布10hとしては、特に限定されることなく、例えば、汎用の寝具に汎用されている通常のレーヨン製、ポリエステル製、ナイロン製、綿製、絹性、羊毛製等の織布や不織布であって厚さが約0.5〜約5mmの汎用のマットレス上面敷布が使用できる。望ましくは、マットレス上面敷布10hとしては、伸縮性を有する性能を備えたマットレス上面敷布が望ましく、これにより、弾性部材の変形に伴ってマットレス上面敷布も伸縮変形することにより、弾性部材の凹み変形に伴う弾性部材とマットレス上面敷布の破損が抑制され、破損を抑制した就寝用マットレスが得られる。
なお、図示されていないが、図1(A)、(B)に示される就寝用マットレスの上面に、マットレス上面敷布10hを配置し、マットレス収納用部材を構成しない構成も実施可能である。この構成により、上記の[効果A−d]の効果が得られる。
[構成A−b:複数の弾性部材が、頭首部弾性部材1と肩部弾性部材2と背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4と脚部弾性部材5とを備えた就寝用マットレス]
本発明の就寝用マットレスにおいて、望ましくは、図2に示される下記の構成を備える。
図2は、本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であり、(A)は就寝用マットレスの長さ方向の概略側面断面図であり、(B)は概略平面図であり、(C)は更にマットレス収納用部材を備え、マットレス収納用部材の中に(A)に示されるマットレスを収納した状態を示す概略側面断面図であり、(D)は更に上面敷布と上面敷布とマットレス収納用部材を備え、マットレス収納用部材の中に(A)に示されるマットレスと上面敷布と上面敷布とを収納した状態を示す概略側面断面図である。
図2の(A)、(B)において、就寝用マットレス10は、就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の形状と荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材を備えてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚を有する略平板状の形状を有する。好ましくは、就寝用マットレス10は平坦な上面を有する。
複数の弾性部材は、頭首部を支持する頭首部弾性部材1と、肩部を支持する肩部弾性部材2と、背胸部を支持する背胸部弾性部材3と、臀腰部を支持する臀腰部弾性部材4と、脚部を支持する脚部弾性部材5とを備える。すなわち、図1に記載の背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345に替えて、背胸部・臀腰部・脚部弾性部材が、背胸部を支持する背胸部弾性部材3と、臀腰部を支持する臀腰部弾性部材4と、脚部を支持する脚部弾性部材5と、に分割されてなる構成を有する。
背胸部弾性部材3は所望の弾性硬さを有し、臀腰部弾性部材4は所望の弾性硬さを有し、脚部弾性部材5は所望の弾性硬さを有し、肩部弾性部材2の弾性硬さが、頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4及び/又は脚部弾性部材5よりも小さい弾性硬さ(柔らかい弾性硬さ)を有してなり、就寝者の仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4及び脚部弾性部材5が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位が該それぞれの身体部位に対応する頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4及び脚部弾性部材5により支持され、就寝者の側臥姿勢において、肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材2が頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4及び脚部弾性部材5よりも大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4及び脚部弾性部材5が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位が該それぞれの身体部位に対応する頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4及び脚部弾性部材5により支持されることが可能に構成されてなる。
この構成により、下記の[効果B]を有する就寝用マットレスが得られる。
効果B(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有し、臀腰部が臀腰に対応する弾性凹み量を有する構成):前述の「効果A」及び/又は「効果A−a」が得られるとともに、側臥姿勢において、肩部の形状と荷重に対応して、肩部弾性部材が頭首部弾性部材、背胸部弾性部材、臀腰部弾性部材及び脚部弾性部材よりも大きく凹んで弾性変形して、肩部に底付感や圧迫感を感じることがないとともに、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、頭首部弾性部材、肩部弾性部材、背胸部弾性部材、臀腰部弾性部材及び脚部弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位が該それぞれの身体部位に対応する頭首部弾性部材、肩部弾性部材、背胸部弾性部材、臀腰部弾性部材及び脚部弾性部材により支持され、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等に底付感や圧迫感を感じることなく、安定感のある状態で側臥姿勢が維持されることができ、また、仰臥姿勢において、就寝者の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部の身体部位の形状と荷重に対応するそれぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位がそれぞれの弾性部材により支持され、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等が安定感のある状態で仰臥姿勢が維持されることができ、側臥姿勢及び仰臥姿勢の双方の姿勢において快適な使用感が得られる効果。
本発明の就寝用マットレスにおいて、望ましくは、下記の構成を備える。
前記複数の弾性部材が、頭首部を支持する頭首部弾性部材と、肩部を支持する肩部弾性部材と、背胸部を支持する背胸部弾性部材と、臀腰部を支持する臀腰部弾性部材と、脚部を支持する脚部弾性部材とを備えた構成であって、前記肩部弾性部材の弾性硬さが、前記頭首部弾性部材、前記背胸部弾性部材、前記臀腰部弾性部材及び前記脚部弾性部材よりも小さい弾性硬さ(柔らかい弾性硬さ)を有してなるとともに、前記臀腰部弾性部材は、前記背胸部弾性部材及び前記脚部弾性部材よりも大きい弾性硬さ(硬い弾性硬さ)を有してなる構成が好ましく実施可能である。
又は、前記複数の弾性部材が、頭首部を支持する頭首部弾性部材と、肩部を支持する肩部弾性部材と、背胸部を支持する背胸部弾性部材と、臀腰部を支持する臀腰部弾性部材と、脚部を支持する脚部弾性部材とを備えた構成であって、前記肩部弾性部材の弾性硬さが、前記頭首部弾性部材、前記背胸部弾性部材、前記臀腰部弾性部材及び前記脚部弾性部材よりも小さい弾性硬さ(柔らかい弾性硬さ)を有してなるとともに、前記臀腰部弾性部材は、前記背胸部弾性部材及び前記脚部弾性部材と同等の弾性硬さを有してなる構成が好ましく実施可能である。
この構成により、下記「効果C」を有する就寝用マットレスが得られる。
効果C(肩部弾性部材の弾性硬さが最小構成・臀腰部弾性部材弾性硬さが大きい):前述の「効果A」、「効果A−a」、「効果B」が得られるとともに、側臥姿勢において、肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材2が他の弾性部材(頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4及び脚部弾性部材5)よりも大きく凹んで弾性変形して、肩部に底付感及び/又は圧迫感を感じることがないとともに、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、頭首部弾性部材、肩部弾性部材、背胸部弾性部材、臀腰部弾性部材及び脚部弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位が該それぞれの身体部位に対応するそれぞれの弾性部材(頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4及び脚部弾性部材5)により支持され、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等の底付感及び/又は圧迫感を感じることなく、安定感のある状態で側臥姿勢が維持されることができ、また、仰臥姿勢において、就寝者の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部の身体部位の形状と荷重に対応するそれぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位がそれぞれの弾性部材により支持され、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等が安定感のある状態で仰臥姿勢が維持されることができ、側臥姿勢及び仰臥姿勢の双方の姿勢において快適な使用感が更に向上した得られる効果。
上記の複数の弾性部材が、頭首部弾性部材1と肩部弾性部材2と背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4と脚部弾性部材5とを備えた構成において、好ましくは、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の厚さが5cm以上であり、肩部弾性部材の弾性硬さが130N以下であり、臀腰部弾性部材、頭首部弾性部材、背胸部弾性部材、及び/又は、脚部弾性部材の弾性硬さが135N以上であり、肩部弾性部材の弾性硬さが、臀腰部弾性部材、頭首部弾性部材、背胸部弾性部材、及び/又は、脚部弾性部材よりも小さい弾性硬さ(柔らかい弾性硬さ)を有する就寝用マットレスが望ましい。
複数の弾性部材が頭首部弾性部材と肩部弾性部材と背胸部弾性部材と臀腰部弾性部材と脚部弾性部材とを備えた就寝用マットレスにおいて、好ましくは、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の厚さは5cm以上であり、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さが下記の弾性硬さを備えた就寝用マットレスが好ましく実施可能である。
上記の複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さ、好ましい弾性硬さ、及び、更に好ましい弾性硬さを表2に示す。
Figure 2021049313
好ましい肩部弾性部材2の弾性硬さは130N以下であり、更に好ましくは20〜130N、更に好ましくは40〜120Nの範囲である。この弾性硬さの範囲において、前述の[効果A]及び[効果B]が更に著しく発揮される就寝用マットレスが得られる。
肩部弾性部材の弾性硬さが130Nを超える場合には、側臥姿勢において、肩部弾性部材の凹み量が少なく、肩部等の底付感や圧迫感を感じなくする効果が少なくなる傾向があり、寝心地感の安定感を有する快適な使用感における効果が少なくなる傾向にある。
肩部弾性部材2の弾性硬さが小さくなるに従って側臥姿勢において肩部弾性部材が著しく大きく凹み過ぎた状態で弾性変形し、その為に、肩部の底付感・圧迫感を抑制する効果が少なる傾向があり、肩部弾性部材2の弾性硬さが20N〜130Nの範囲を有する構成が更に好ましい。
好ましい頭首部弾性部材1の弾性硬さは160N以上であり、更に好ましくは160〜230Nであり、更に好ましくは170〜220Nの範囲である。
頭首部弾性部材1の弾性硬さが小さくなるに従って頭首部弾性部材1の凹み量が大きくなり過ぎて、その為に、身体頭首部に安定感が少なくなる傾向があり、頭首部弾性部材1の弾性硬さが大きくなるに従って頭首部弾性部材1の凹み量が少なくなり、その為に、身体頭首部に底付感・圧迫感を感じなくする効果が少なくなる傾向があり、頭首部弾性部材1の弾性硬さが160〜230Nの範囲にある構成が更に好ましい。
好ましい背胸部弾性部材3の弾性硬さは135N以上であり、更に好ましくは135〜190Nであり、、更に好ましくは140〜180Nの範囲である。
背胸部弾性部材3の弾性硬さが小さくなるに従って身体背胸部に対応する背胸部弾性部材3の凹み量が大きくなり過ぎて、その為に、身体背胸部に底付感・圧迫感を感じて、安定感が少なくなる傾向があり、背胸部弾性部材3の弾性硬さが大きくなるに従って身体背胸部に対応する背胸部弾性部材3の凹み量が少なくなり、その為に、身体背胸部に、硬さに起因する底付感・圧迫感を感じ、安定感が少なくなる傾向があり、背胸部弾性部材3の弾性硬さが135〜190Nの範囲にある構成が更に好ましい。
好ましい臀腰部弾性部材4の弾性硬さは180N以上であり、更に好ましくは180N〜260Nであり、更に好ましくは190〜250Nの範囲である。臀腰部弾性部材4の硬さが小さくなるに従って身体臀腰部に対応する臀腰部弾性部材4の凹み量が大きくなり過ぎて、身体臀腰部に底付感・圧迫感を感じて、安定感が少なくなる傾向があり、臀腰部弾性部材4の硬さが大きくなるに従って身体臀腰部に対応する臀腰部弾性部材4の凹み量が少なくなり、その為に、身体臀腰部に、硬さに起因する底付感・圧迫感を感じ、安定感が少なくなる傾向があり、臀腰部弾性部材4の弾性硬さが180〜260Nの範囲にある構成が更に好ましい。
好ましい脚部弾性部材5の弾性硬さは135N以上であり、更に好ましい脚部弾性部材5の弾性硬さが135〜190Nの範囲である。
脚部弾性部材5の弾性硬さが小さくなるに従って身体脚部に対応する脚部弾性部材5の凹み量が大きくなり過ぎて、その為に、身体脚部に底付感・圧迫感を感じて、安定感が少なくなる傾向があり、脚部弾性部材5の弾性硬さが大きくなるに従って身体脚部に対応する脚部弾性部材5の凹み量が少なくなり、その為に、身体脚部に硬さに起因する底付感・圧迫感を感じて、安定感が少なくなる傾向があり、脚部弾性部材5の弾性硬さが135〜190Nの範囲にある構成が更に好ましい。
頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5の形状としては、例えば、男性用マットレス、女性用マットレス、子供用マットレス等の就寝者の体格形状や体重等を勘案して、所望の長さ形状を有するそれぞれの弾性部材1、2、3、4、5を所望に設計して、実施される。
なお、「肩部弾性部材の弾性硬さが、頭首部弾性部材、背胸部弾性部材、臀腰部弾性部材及び/又は脚部弾性部材よりも小さい弾性硬さを有してなると共に、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の厚さが5cm以上である構成」であって、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さが
なお、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さは、肩部弾性部材2の弾性硬さが、臀腰部弾性部材4、頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、又は脚部弾性部材5の弾性硬さよりも小さい弾性硬さを有する構成であり、例えば、下記の関係を有する就寝用マットレスも実施可能である。
[臀腰部弾性部材>頭首部弾性部材>背胸部弾性部材=脚部弾性部材>肩部弾性部材]、又は、
[臀腰部弾性部材=頭首部弾性部材=背胸部弾性部材=脚部弾性部材>肩部弾性部材]、又は、
[臀腰部弾性部材=頭首部弾性部材>背胸部弾性部材=脚部弾性部材>肩部弾性部材]、又は、
[臀腰部弾性部材>頭首部弾性部材=背胸部弾性部材=脚部弾性部材>肩部弾性部材]、又は、
[臀腰部弾性部材>頭首部弾性部材=背胸部弾性部材=脚部弾性部材>肩部弾性部材]、又は、
[頭首部弾性部材>臀腰部弾性部材>背胸部弾性部材=脚部弾性部材>肩部弾性部材]。
これらの構成により、前述の[効果C(肩部弾性部材の弾性硬さが最小構成)]が得られるが、前述の「前記肩部弾性部材の弾性硬さが、前記頭首部弾性部材、前記背胸部弾性部材、前記臀腰部弾性部材及び/又は前記脚部弾性部材よりも小さい弾性硬さを有してなると共に、前記複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の厚さは5cm以上であり、前記複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さは、[臀腰部弾性部材>頭首部弾性部材>背胸部弾性部材=脚部弾性部材>肩部弾性部材]である構成」が最も望ましく、著しく優れた前述の[効果C]が得られる。
図2(A)、(B)に示される就寝用マットレスにおいて、複数の弾性部材のそれぞれの頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5は、接着剤、両面接着テープ又は面ファスナーなどの接合手段により互いに接合されてなる構成、及び/又は、それぞれの頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5がマットレス収納用部材10aの中に収納されてなる構成が望ましい。
また、図2(C)に示されるように、複数の弾性部材のそれぞれの頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5がマットレス収納用部材10aに収納して配置されてなる構成を有する就寝用マットレスも実施可能である。
この構成により、前述の[効果A−c:複数の弾性部材がマットレス収納用部材10aの中に収納されてなる構成により、就寝時におけるそれぞれの弾性部材の互いの分離が抑制され、それぞれの弾性部材間の隙間の発生が抑制され、前述の[効果A]の効果を更に十分に発揮できる効果]が得られる。この場合、マットレス収納用部材10aが開口部と開口部に設置された開閉部材を有し、その開閉部材を介して、複数の弾性部材が出し入れ自在に構成される形状も実施可能である。
マットレス収納用部材10aとしては、特に限定されることなく、例えば、汎用のマットレスに汎用されている通常のレーヨン製、ポリエステル製、ナイロン製、綿製、絹性、羊毛製、等の織布や不織布等の汎用のマットレス収納用部材が使用できる。
本構成のマットレスにおいて、図2(D)に示されるように、複数の弾性部材のそれぞれの頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5と、これらの複数の弾性部材の上面に配置されたマットレス上面敷布10hと、複数の弾性部材の下面に配置されたマットレス下面敷布10uを、マットレス収納用部材10aに収納して配置してなる構成を有する就寝用マットレスも実施可能である。この場合、マットレス収納用部材10が開口部と開口部に設置された開閉部材を有し、その開閉部材を介して、複数の弾性部材1、2、3、4、5、マットレス上面敷布10h、マットレス下面敷布10uが出し入れ自在に構成される形状も実施可能である。
この構成により、前述の[効果A−d:マットレス上面敷布の設置により、就寝時において、それぞれの弾性部材の弾性硬さに起因する境界部における急激な段差の発生が抑制され、前述の[効果A]の効果を更に十分に発揮できる効果]が得られる。
マットレス上面敷布10hとしては、特に限定されることなく、例えば、汎用の寝具に汎用されている通常のレーヨン製、ポリエステル製、ナイロン製、綿製、絹性、羊毛製、これらの混紡製、及び/又は積層製、等の織布や不織布であって厚さが約0.5〜約5mmの汎用のマットレス上面敷布が使用できる。
なお、図示されていないが、図2(A)、(B)に示される就寝用マットレスの上面に配置されたマットレス上面敷布10h及び/又はマットレスの下面に配置されたマットレス下面敷布10uを構成し、マットレス収納用部材を構成しない構成も実施可能である。この構成により、上記の[効果A−d]の効果が得られる。
[構成A−c:肩部弾性部材において、上層と下層とを積層した就寝用マットレス]
本発明の上記の肩部弾性部材2の弾性硬さが、頭首部弾性部材と背胸部・臀腰部・脚部弾性部材よりも小さい弾性硬さを有する構成を備えた就寝用マットレスにおいて、望ましくは、肩部弾性部材2は、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとを積層してなる構成を備え、肩部弾性部材上層と肩部弾性部材下層とは互いに異なる弾性硬さを有し、
肩部弾性部材上層の弾性硬さは頭首部弾性部材と背胸部・臀腰部・脚部弾性部材の弾性硬さよりも小さく、就寝者の仰臥姿勢において、肩部弾性部材上層2aが肩部の形状と荷重に対応して凹んで弾性変形するとともに、肩部弾性部材下層2bが肩部から肩部弾性部材上層2aを介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持し、就寝者の側臥姿勢において、肩部弾性部材上層2aが肩部の形状と荷重に対応して、他の弾性部材(頭首部弾性部材1、背胸部臀腰部脚部弾性部材345)よりも大きく凹んで弾性変形するとともに、肩部弾性部材下層2bが肩部から肩部弾性部材上層2aを介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持することが可能に構成されてなる就寝用マットレスが好ましく実施可能である。
なお、背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345が背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4と脚部弾性部材5とに分割されてなる構成を有する就寝用マットレスにおいて、すなわち、頭首部弾性部材1と肩部弾性部材2と背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4と脚部弾性部材5とを構成した就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材上層と肩部弾性部材下層とは互いに異なる弾性硬さを有し、肩部弾性部材上層の弾性硬さが、頭首部弾性部材と背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4と脚部弾性部材5の弾性硬さよりも小さく、就寝者の仰臥姿勢において、肩部弾性部材上層2aが肩部の形状と荷重に対応して凹んで弾性変形するとともに、肩部弾性部材下層2bが肩部から肩部弾性部材上層2aを介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持し、就寝者の側臥姿勢において、肩部弾性部材上層2aが肩部の形状と荷重に対応して、他の弾性部材(頭首部弾性部材と背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4と脚部弾性部材5)よりも大きく凹んで弾性変形するとともに、肩部弾性部材下層2bが肩部から肩部弾性部材上層2aを介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持することが可能に構成されてなる就寝用マットレスが好ましく実施可能である。
この構成を備えた就寝用マットレスの一実施例を示す概略構成図が図3(A)に示される。図3において、(A)は就寝用マットレスの長さ方向の概略側面断面図である。
図3(A)は、図2(A)に示される肩部弾性部材2が、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとを積層してなる2層を備え、その他の構成は図2(A)に示される構成と同じである。
この構成により、下記の「効果D」を有する就寝用マットレスが得られる。
効果D(肩部弾性部材上層と肩部弾性部材下層を備えた構成):前記効果A、前記効果A−a、前記効果B、前記効果Cを有すると共に、就寝者の仰臥姿勢において、肩部弾性部材上層2aが肩部の形状と荷重に対応して凹んで弾性変形するとともに、肩部弾性部材下層2bが肩部から前記肩部弾性部材上層を介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持し、就寝者の側臥姿勢において、肩部弾性部材上層2aが身体肩部の突き出た形状と荷重に対応して大きく凹んで弾性変形するとともに、肩部弾性部材下層2bが肩部から肩部弾性部材上層2aを介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持し、これにより、身体肩部の底付感が更に著しく抑制され、安定感等の快適な使用感を有する就寝用マットレスが得られる効果がえられる。特に、前述の「効果B」、「効果C」よりも、安定感を有する快適な使用感が、更に向上した効果。
上記の肩部弾性部材2の弾性硬さが、頭首部弾性部材と背胸部・臀腰部・脚部弾性部材よりも小さい弾性硬さを有する構成を備え、肩部弾性部材2が肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとを積層してなる構成を備えた就寝用マットレスにおいて、更に好ましくは、肩部弾性部材上層2aは肩部弾性部材下層2bよりも小さい弾性硬さを有する構成の就寝用マットレスが実施可能である。
この構成により、下記の「効果D−a」を有する就寝用マットレスが得られる。
効果D−a(肩部弾性部材上層が肩部弾性部材下層よりも小さい弾性硬さを備えた構成):前記効果A、前記効果B、前記効果Cを有すると共に、就寝者の仰臥姿勢において、肩部弾性部材上層2aが肩部の形状と荷重に対応して凹んで弾性変形するとともに、肩部弾性部材下層2bが肩部から前記肩部弾性部材上層を介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持し、就寝者の側臥姿勢において、肩部弾性部材上層2aが身体肩部の突き出た形状と荷重に対応して最も大きく凹むと共に肩部弾性部材下層2bよりも大きく凹んで弾性変形するとともに、肩部弾性部材下層2bが肩部から肩部弾性部材上層2aを介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持し、これにより、身体肩部の底付感が更に著しく抑制され、安定感を有する快適な使用感を有する就寝用マットレスが得られる。すなわち、上記の「効果D」よりも更に優れた効果を有する就寝用マットレスが得られる。特に、前述の「効果B」、「効果C」よりも、良好な寝心地感等の安定感を有する快適な使用感が、更に向上した効果。
肩部弾性部材において上層と下層とを積層した構成を備えた就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとの合計厚さが5cm以上(好ましくは約5〜約25cm、より好ましくは約6〜約23cm)であって、肩部弾性部材上層2aの厚さが約4cm以上(望ましくは約5cm以上)を構成した肩部弾性部材2が望ましく実施可能であり、これにより、前述の「効果A」、「効果B」、「効果C」を有すると共に、上記「効果D」を奏する就寝用マットレスが得られる。
肩部弾性部材上層2aの厚さが約4cm未満の場合には、前述の効果Dの「肩部弾性部材上層2aが、身体肩部の突き出た形状と荷重に対応して大きく凹んで弾性変形するとともに、肩部弾性部材下層2bが肩部位から伝わる荷重や体圧に対応して凹んで弾性変形して肩部位を支えて維持し、これにより、身体肩部の底付感が更に著しく抑制され、不快感なく安定感を有する快適な使用感を有する就寝用マットレスが得られる効果」が充分に得られない傾向があるが、しかしながら、前述の「効果A」、「効果B」、「効果C」は充分に発揮される。
肩部弾性部材として肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとを備えた就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材上層2aの厚さが約4cm以上であると共に、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが130N以下(好ましくは20〜130Nの範囲)の弾性部材が好ましい。
肩部弾性部材下層2bとしては、特に限定されないが、肩部弾性部材下層2bの弾性硬さが130N以下(好ましくは60〜120Nの範囲)であって、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが肩部弾性部材下層2bの弾性硬さよりも小さい弾性硬さを有する肩部弾性部材2が、特に好ましく実施できる。これにより、上記「効果D」の効果が更に向上した就寝用マットレスが得られる。
肩部弾性部材上層2aが、肩部弾性部材下層2bよりも大きい弾性硬さを備えた構成の場合、例えば、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが110Nであり、肩部弾性部材下層2bの弾性硬さが78Nの弾性部材を構成した就寝用マットレスの場合には、前述の「効果A」、「効果B」、「効果C」は充分に発揮されるが、前述の効果Dの「肩部弾性部材上層2aが、身体肩部の突き出た形状と荷重に対応して大きく凹んで弾性変形するとともに、肩部弾性部材下層2bが肩部位から伝わる荷重や体圧に対応して凹んで弾性変形して肩部位を支えて維持し、これにより、身体肩部の底付感が更に著しく抑制され、不快感なく、安定感等の快適な使用感を有する就寝用マットレスが得られる効果」がわずかに劣る傾向があるが、しかしながら、前述の「効果A」、「効果B」、「効果C」は充分に得られる。
上記の肩部弾性部材2は肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとを積層してなる構成を備えた就寝用マットレスにおいて、望ましくは、肩部弾性部材2は、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとを積層してなる構成において、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとは互いに異なる弾性硬さを有する弾性部材により構成されるとともに、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとが入れ替えて設置可能に構成され、就寝者の仰臥姿勢において、肩部弾性部材上層2aが肩部の形状と荷重に対応して凹んで弾性変形するとともに、肩部弾性部材下層2bが肩部から肩部弾性部材上層2aを介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持し、就寝者の側臥姿勢において、肩部弾性部材上層2aが肩部の形状と荷重に対応して前記頭首部弾性部材と前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材よりも大きく凹んで弾性変形するとともに、肩部弾性部材下層2bが肩部から前記肩部弾性部材上層2aを介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持することが可能に構成されてなる就寝用マットレスも実施可能である。
この構成により、下記の[効果D−b]が得られる。
[効果D−b:前述の「効果D」を有すると共に、就寝者の肩部の体型及び/又は好みに対応して、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとを所望の位置になるように設置して使用することにより、就寝者の仰臥姿勢及び側臥姿勢において、肩部の凹み量が所望の好みの凹み量になることが可能になると共に、また、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bのいずれかの弾性部材の弾性硬さが劣化した場合に、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとを入れ替えて設置することにより、長期使用において、肩部に接触する側の弾性部材の押圧回数が減少し、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bの所望弾性硬さの劣化を抑制することが可能になり、所望の弾性硬さを庁は缶にわたって維持することが期待できる]。
[構成A−d:臀腰部弾性部材において、上層と下層とを積層した就寝用マットレス]
本発明のマットレスにおいて、複数の弾性部材が頭首部弾性部1と肩部弾性部材2と臀腰部弾性部材3と背胸部弾性部材4と脚部弾性部材とを備え、臀腰部弾性部材4は、臀腰部弾性部材上層4aと臀腰部弾性部材下層4bとを積層してなる構成を備え、前記臀腰部弾性部材上層と前記臀腰部弾性部材下層とは互いに異なる弾性硬さを有し、就寝者の仰臥姿勢において、臀腰部弾性部材上層4aが臀腰部の形状と荷重に対応して凹んで弾性変形するとともに、臀腰部弾性部材下層4bが臀腰部から臀腰部弾性部材上層4aを介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して臀腰部を支えて維持し、就寝者の側臥姿勢において、臀腰部弾性部材上層4aが臀腰部の形状と荷重に対応して凹んで弾性変形するとともに、臀腰部弾性部材下層4bが臀腰部から臀腰部弾性部材上層4aを介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して臀腰部を支えて維持することが可能に構成されてなる、構成も実施可能である。
この構成を備えた就寝用マットレスの一実施例を示す概略構成図が図3(B)に示される。図3(B)は、図2(A)に示される臀腰部弾性部材4が、臀腰部弾性部材上層4aと臀腰部弾性部材下層4bとを積層してなる2層を備え、その他の構成は図2(A)に示される構成と同じである。
この構成により、[効果E(臀腰部弾性部材上層と臀腰部弾性部材下層を備えた構成):前記効果A、前記効果B、前記効果Cを有すると共に、就寝者の仰臥姿勢において、臀腰部弾性部材上層4aが臀腰部の形状と荷重に対応して凹んで弾性変形するとともに、臀腰部弾性部材下層4bが臀腰部から臀腰部弾性部材上層4aを介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して臀腰部を支えて維持し、就寝者の側臥姿勢において、臀腰部弾性部材上層4aが臀腰部の形状と荷重に対応して凹んで弾性変形するとともに、臀腰部弾性部材下層4bが肩部から臀腰部弾性部材上層4aを介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して臀腰部を支えて維持し、これにより、身体臀腰部の底付感・圧迫感が著しく抑制されるとともに、安定感を有する快適な使用感を有する就寝用マットレスが得られる効果」得られる。特に、前述の「効果A」、「効果B」、「効果C」よりも、安定感を有する快適な使用感が、更に向上した就寝用マットレスが得られる。
上記の臀腰部弾性部材上層と前記臀腰部弾性部材下層とは互いに異なる弾性硬さを有する構成において、望ましくは、臀腰部弾性部材上層4aが臀腰部弾性部材下層4bよりも小さい弾性硬さを有する構成が好ましく実施可能である。
この構成により、[効果E−a(臀腰部弾性部材上層が臀腰部弾性部材下層よりも小さい弾性硬さを備えた構成):前記効果A、前記効果B、前記効果Cを有すると共に、就寝者の仰臥姿勢において、臀腰部弾性部材上層4aが臀腰部の形状と荷重に対応して凹んで弾性変形するとともに、臀腰部弾性部材下層4bが臀腰部から臀腰部弾性部材上層4aを介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して臀腰部を支えて維持し、就寝者の側臥姿勢において、臀腰部弾性部材上層4aが臀腰部の形状と荷重に対応して臀腰部弾性部材下層4bよりも大きく凹んで弾性変形するとともに、臀腰部弾性部材下層4bが肩部から臀腰部弾性部材上層4aを介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して臀腰部を支えて維持し、これにより、身体臀腰部の底付感・圧迫感が著しく抑制されるとともに、安定感を有する快適な使用感を有する就寝用マットレスが得られる効果」得られる。特に、前述の「効果A」、「効果B」、「効果C」よりも、安定な寝心地感等の快適な使用感が、更に向上した就寝用マットレスが得られる。
臀腰弾性部材4において上層と下層とを積層した構成を備えた就寝用マットレスにおいて、臀腰部弾性部材上層4aと臀腰部弾性部材下層4bの合計厚さが約5cm(好ましくは約5〜約25cm、より好ましくは約6〜約23cm)であって、臀腰部弾性部材上層4aの厚さが約4cm以上(好ましくは約5cm以上)を構成した臀腰部弾性部材4が望ましく実施可能であり、これにより、前述の「効果A」、「効果B」、「効果C」を有すると共に、上記「効果E」を奏する就寝用マットレスが得られる。
臀腰部弾性部材上層4aの厚さが約4cm未満の場合には、前述の効果Eの「臀腰部弾性部材上層2aが、身体臀腰部の形状と荷重に対応して凹んで弾性変形するとともに、臀腰部弾性部材下層4bが臀腰部位から伝わる体圧に対応して凹んで弾性変形して臀腰部位を支えて維持し、これにより、身体臀腰部の底付感が更に著しく抑制され、不快感なく、安定な寝心地感等の快適な使用感を有する就寝用マットレスが得られる効果」が充分に得られない傾向があるが、しかしながら、前述の「効果A」、「効果B」、「効果C」は充分に発揮される。
臀腰部弾性部材上層4aとしては、弾性硬さが135N以上(好ましくは180以上、特に好ましくは180〜230N)の弾性部材が構成され、臀腰部弾性部材下層4bの弾性硬さとしては特に限定されないが、好ましくは135NN以上、(特に好ましくは180N以上、更に好ましくは180〜260N)の弾性部材が構成された臀腰部弾性部材4が、望ましく実施できる。
これにより、前述の「効果A」、「効果B」、「効果C」を有すると共に、上記「効果E」を奏する就寝用マットレスが得られる。
臀腰部弾性部材上層4aの弾性硬さが小さくなるに従って就寝者の側臥姿勢及び仰臥姿勢において、臀腰部弾性部材4の凹み量が多くなり、臀腰部の底付感・圧迫感を感じるようになる傾向があり、135N以上の弾性硬さを有する臀腰部弾性部材上層4aが好ましい。
臀腰部弾性部材上層4aの弾性硬さが大きくなるに従って就寝者の側臥姿勢及び仰臥姿勢において、臀腰部弾性部材4の凹み量が少なくなる傾向があり、臀腰部の圧迫感を感じるようになる傾向があり、135N〜260Nの範囲の弾性硬さを有する臀腰部弾性部材上層4aが好ましい。
本構成において、臀腰部弾性部材上層4aが、臀腰部弾性部材下層4bよりも大きい弾性硬さを備えた構成の場合には、前述の「効果A」、「効果B」、「効果C」は充分に発揮されるが、前述の効果Eの「臀腰部弾性部材上層4aが、身体臀腰部の形状と荷重に対応して凹んで弾性変形するとともに、臀腰部弾性部材下層4bが臀腰部位から伝わる荷重に対応して凹んで弾性変形して臀腰部位を支えて維持し、これにより、身体臀腰部の底付感・圧迫感が更に著しく抑制され、安定感を有する寝心地感等の快適な使用感を有する就寝用マットレスが得られる効果」が、「臀腰部弾性部材上層4aが、臀腰部弾性部材下層4bよりも小さい弾性硬さを備えた構成」と比べて、僅かに劣る傾向にあるが、しかしながら、前述の「効果A」、「効果B」、「効果C」は充分に得られる。
本構成のマットレスにおいて、図3(C)に示されるように、肩部弾性部材2は、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとを積層してなる積層構成を備え、肩部弾性部材上層2aは肩部弾性部材下層2bよりも小さい弾性硬さを有し、(又は、肩部弾性部材上層2aは肩部弾性部材下層2bよりも柔らかい性質を有し)、前記臀腰部弾性部材4は、臀腰部弾性部材上層4aと臀腰部弾性部材下層4bとを積層してなる積層構成を備え、臀腰部弾性部材上層4aは臀腰部弾性部材下層4bよりも小さい弾性硬さを有し、(又は、臀腰部弾性部材上層4aは臀腰部弾性部材下層4bよりも柔らかい性質を有し)、就寝者の仰臥姿勢及び側臥姿勢において、肩部弾性部材上層2aが肩部弾性部材下層2bよりも大きく凹んで弾性変形する状態で肩部の荷重を支え、臀腰部弾性部材上層4aが臀腰部弾性部材下層4bよりも大きく凹んで変形して弾性変形する状態で臀腰部の荷重を支える、構成も実施可能である。
この構成により、前述の[効果D]と前述の[効果E]との双方の効果を有する[効果DE]を有する就寝用マットレスが得られる。
本構成のマットレスにおいて、図3(D)に示されるように、複数の弾性部材のそれぞれの頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5と、これらの複数の弾性部材の上面に配置されたマットレス上面敷布10hと、複数の弾性部材の下面に配置されたマットレス下面敷布10uを、マットレス収納用部材10aに収納して配置してなる構成を有する就寝用マットレスも実施可能である。この場合、マットレス収納用部材10が開口部と開口部に設置された開閉部材を有し、その開閉部材を介して、複数の弾性部材1、2、3、4、5、マットレス上面敷布10h、マットレス下面敷布10uが出し入れ自在に構成される形状も実施可能である。
この構成により、前述の[効果A−d:マットレス上面敷布の設置により、就寝時において、それぞれの弾性部材の弾性硬さに起因する境界部における急激な段差の発生が抑制され、前述の[効果A]の効果を更に十分に発揮できる効果]が得られる。
マットレス収納用部材10aとしては、特に限定されることなく、例えば、汎用のマットレスに汎用されている通常のレーヨン製、ポリエステル製、ナイロン製、綿製、絹性、羊毛製、等の織布や不織布等の汎用のマットレス収納用部材が使用できる。
マットレス上面敷布10hとしては、特に限定されることなく、例えば、汎用の寝具に汎用されている通常のレーヨン製、ポリエステル製、ナイロン製、綿製、絹性、羊毛製等の織布や不織布であって厚さが約0.5〜約5mmの汎用のマットレス上面敷布が使用できる。
本構成のマットレスにおいて、表3に示されるそれぞれの弾性部材が構成される構成が望ましい。
Figure 2021049313
[構成B:弾性部材上層と弾性部材下層との積層構成を備えた就寝用マットレス]
本発明の就寝用マットレスにおいて、望ましくは、下記の構成を備える。
頭首部弾性部材1は頭首部弾性部材下層1bと頭首部弾性部材上層1aとを積層してなる構成を備え、肩部弾性部材2は肩部弾性部材下層2bと肩部弾性部材上層2aとを積層してなる構成を備え、背胸部弾性部材3は背胸部弾性部材下層3bと背胸部弾性部材上層3aとを積層してなる構成を備え、臀腰部弾性部材4は臀腰部弾性部材下層4bと臀腰部弾性部材上層4aとを積層してなる構成を備え、脚部弾性部材5は脚部弾性部材下層5bと脚部弾性部材上層5aとを積層してなる構成を備え、肩部弾性部材2は、頭首部弾性部材1と背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4と脚部弾性部材5よりも小さい弾性硬さを有し、就寝者の仰臥姿勢において、それぞれの弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aが身体部位の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部及び脚部の形状と荷重に対応して弾性変形するとともに、それぞれの弾性部材下層1b、2b、3b、4b、5bが身体部位のそれぞれの部位から伝わる形状と荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形してそれぞれの部位を支えて維持し、就寝者の側臥姿勢において、それぞれの弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aが身体部位の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部及び脚部の形状と荷重に対応して弾性変形するとともに、それぞれの弾性部材下層1b、2b、3b、4b、5bが身体部位のそれぞれの部位から伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形してそれぞれの身体部位を支えて維持することが可能に構成されてなる、ことを特徴とする。
この構成により、[効果F(上層と下層との積層構成):前記効果A、前記効果B、前記効果Cの効果が更に著しく得られると共に、就寝者の仰臥姿勢において、それぞれの弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aが身体部位の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部及び脚部の形状と荷重に対応して弾性変形するとともに、それぞれの弾性部材下層1b、2b、3b、4b、5bが身体部位のそれぞれの部位から伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形してそれぞれの部位を支えて維持し、就寝者の側臥姿勢において、肩部弾性部材2が肩部の形状と荷重に対応して、頭首部弾性部材1と背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4と脚部弾性部材5よりも大きく凹んで弾性変形する。この場合、それぞれの弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aが身体部位の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部及び脚部の形状と荷重に対応して弾性変形するとともに、それぞれの弾性部材下層1b、2b、3b、4b、5bが身体部位のそれぞれの部位から伝わる形状と荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形してそれぞれの身体部位を支えて維持し、これにより、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部の身体部位の底付感及び/又は圧迫感が著しく抑制される効果」を有する就寝用マットレスが得られる。
本構成のマットレスにおいて、上記の上層と下層とを構成した就寝用マットレスにおいて、上層と下層の合計厚さが約5cm以上であり、更に好ましくは約5〜約25cmであって、弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aの厚さが4cm以上であり、好ましくは5cm以上を構成た就寝用マットレスが好ましく実施可能である。これにより、上記「効果F」を奏する就寝用マットレスが得られる。
弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aの厚さが4cm未満の場合には、身体肩部に対応する肩部弾性部材上層2aの凹みが不充分であり、側臥姿勢において、身体肩部の圧迫感や底付感が著しく抑制される効果が充分に得られない傾向にあり、前述の「効果F」が充分に得られない傾向がある。
なお、弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aの厚さが4cm以上を有する構成においては、それぞれの弾性部材下層1b、2b、3b、4b、5bの弾性硬さは、特に限定されることなく、所望の弾性硬さを有する弾性部材下層を備えた就寝用マットレスが実施可能であり、上記「効果F」を奏する就寝用マットレスが得られる。
弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aの厚さが4cm未満を有する構成においては、身体肩部の圧迫感や底付感が著しく抑制される効果が充分に得られない傾向にあり、前述の「効果F」が充分に得られない傾向がある。
好ましい肩部弾性部材上層2aの弾性硬さは130N以下であり、この弾性硬さの範囲において、前述の[効果A]が更に著しく発揮される就寝用マットレスが得られる。
肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが小さくなるに従って側臥姿勢において肩部弾性部材上層2aが大きく凹む状態で弾性変形していき、その為に、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが130N以下(好ましくは20N〜130N、更に好ましくは40〜120N)にある構成が好ましく実施可能である。
肩部弾性部材の弾性硬さが130Nを超える場合には、側臥姿勢において、肩部弾性部材の凹み量が少なく、肩部等の底付感や圧迫感を感じなくする効果が少なくなる傾向があり、安定感を有する快適な使用感における効果が少なくなる傾向にある。
頭首部弾性部材1の弾性硬さが小さくなるに従って頭首部弾性部材上層1aの凹み量が大きくなり、その為に、身体頭首部に不安定感等を感じるようになる傾向があり、頭首部弾性部材上層1aの弾性硬さが大きくなるに従って頭首部弾性部材上層1aの凹み量が少なくなり、その為に、身体頭首部に圧迫感を感じるようになる傾向があり、頭首部弾性部材上層1aの弾性硬さが160N以上(好ましくは160〜230N、更に好ましくは170〜220N)にある構成が好ましく実施可能である。
臀腰部弾性部材上層4aの硬さが小さくなるに従って身体臀腰部に対応する臀腰部弾性部材4の凹み量が大きくなり、身体臀腰部に底付感を感じて、安定感が少なくなる傾向があり、臀腰部弾性部材4の硬さが大きくなるに従って身体臀腰部に対応する臀腰部弾性部材上層4aの凹み量が少なくなり、その為に、身体臀腰部に、硬さに起因する底付感・圧迫感を感じ、安定感が少なくなる傾向があり、臀腰部弾性部材上層4aの弾性硬さが180N以上(好ましくは180〜260N、更に好ましくは190〜250N)にある構成が好ましく実施可能である。
背胸部弾性部材上層3aの弾性硬さが小さくなるに従って身体背胸部に対応する背胸部弾性部材上層3aの凹み量が大きくなり、その為に、身体背胸部に底付感や圧迫感を感じて、安定感が少なくなる傾向があり、背胸部弾性部材上層3aの弾性硬さが大きくなるに従って身体背胸部に対応する背胸部弾性部材上層3aの凹み量が少なくなり、その為に、身体背胸部に、硬さに起因する底付感・圧迫感を感じ、安定感が少なくなる傾向があり、背胸部弾性部材上層3aの弾性硬さが135N以上(好ましくは135〜190N、更に好ましくは140〜180N)にある構成が好ましく実施可能である。
脚部弾性部材上層5aの弾性硬さが小さくなるに従って身体脚部に対応する脚部弾性部材上層5aの凹み量が大きくなり、その為に、身体脚部に底付感や圧迫感を感じて、安定感が少なくなる傾向があり、脚部弾性部材上層5aの弾性硬さが大きくなるに従って身体脚部に対応する脚部弾性部材5の凹み量が少なくなり、その為に、身体脚部に硬さに起因する底付感や圧迫感を感じて、安定感が少なくなる傾向があり、脚部弾性部材上層5aの弾性硬さが135N以上(好ましくは135〜190N、更に好ましくは140〜180N)にある構成が好ましく実施可能である。
肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが130N以下であるとともに、肩部弾性部材上層2aの厚さが4cm以上を備えた就寝用マットレスの場合には、頭首部弾性部材下層1b、肩部弾性部材下層2b、背胸部弾性部材下層3b、臀腰部弾性部材下層4b、脚部弾性部材下層下層5bのそれぞれの弾性硬さは、特に限定されることなく、任意の弾性硬さを有する弾性部材を備えた就寝用マットレスが実施可能である。
特に、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが130N以下であるとともに、頭首部弾性部材下層1b、背胸部弾性部材下層3b、臀腰部弾性部材下層4b、脚部弾性部材下層下層5bのそれぞれの弾性硬さが135N以上を備えた就寝用マットレスは、特に優れた上記[効果F(上層と下層との積層構成)]の効果が得られる。
[構成B−a:弾性部材上層と弾性部材下層との積層構成であって、弾性部材下層が頭首部・肩部・背胸部・臀腰部・脚部弾性部材下層を備えた就寝用マットレス]
本構成の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図が図6に示される。図6は本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であって、弾性部材上層と弾性部材下層とを備え、(A)は就寝用マットレスの長さ方向の概略側面断面図であり、(B)は概略平面図であり、(C)は更にマットレス収納用部材を備え、マットレス収納用部材の中に(A)に示されるマットレスを収納した状態を示す概略側面断面図であり、(D)は更に上面敷布と上面敷布とマットレス収納用部材を備え、マットレス収納用部材の中に(A)に示されるマットレスと上面敷布と上面敷布とを収納した状態を示す概略側面断面図である。
図6(A)、(B)において、弾性部材下層と複数の弾性部材上層とを備え、これらの弾性部材下層は分離なく連続して形成された全下層弾性部材15bを形成する。全下層弾性部材15bの上に、頭首部を支持する頭首部弾性部材上層1aと、肩部を支持する肩部弾性部材上層2aと、背胸部を支持する所望の弾性硬さを有する背胸部弾性部材上層3aと、臀腰部を支持する所望の弾性硬さを有する臀腰部弾性部材上層4aと、脚部を支持する所望の弾性硬さを有する脚部弾性部材上層5aとを備える。
頭首部弾性部材上層1aと肩部弾性部材上層2aと背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aと脚部弾性部材上層5aは前述の[B:弾性部材上層と弾性部材下層との積層構成を備えた就寝用マットレス]と同じ弾性硬さを有する弾性部材を備える。
肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが130N以下であるとともに、肩部弾性部材上層2aの厚さが4cm以上を備えた就寝用マットレスの場合には、全下層弾性部材15b(頭首部・肩部・背胸部・臀腰部・脚部弾性部材下層)の弾性硬さは、特に限定されることなく、任意の弾性硬さを有する弾性部材を備えた就寝用マットレスが実施可能である。
特に、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが130N以下であるとともに、全下層弾性部材15bの弾性硬さが135N以上を備えた就寝用マットレスは、特に優れた上記[効果F(上層と下層との積層構成)]の効果が得られる。
それぞれの弾性部材の厚さ及び/又は弾性硬さが上記の範囲外の性質を有する構成の場合には、前述の[効果F]に劣る傾向にある。
表4に、本構成の上層と下層との積層構成を有する就寝用マットレスに構成される複数の弾性部材の弾性硬さ、及び好ましい弾性硬さを示す。
Figure 2021049313
図6(A)、(B)に示される就寝用マットレスにおいて、全下層弾性部材15b、頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5は、接着剤、両面接着テープ、又は、面ファスナーなどの接合手段より互いに接合されてなる構成が好ましく実施可能である。
又は、図6(C)に示されるように、全下層弾性部材15b、頭首部弾性部材上層1a、肩部弾性部材上層2a、背胸部弾性部材上層3a、臀腰部弾性部材上層4a、脚部弾性部材上層5aがマットレス収納用部材10aの中に収納されてなる構成が好ましく実施可能である。
この構成により、前述の[効果A−c:複数の弾性部材がマットレス収納用部材10aの中に収納されてなる構成により、就寝時におけるそれぞれの弾性部材の互いの分離が抑制され、それぞれの弾性部材間の隙間の発生が抑制され、前述の[効果A]の効果を更に十分に発揮できる効果]が得られる。この場合、マットレス収納用部材10aが開口部と開口部に設置された開閉部材を有し、その開閉部材を介して、複数の弾性部材が出し入れ自在に構成される形状も実施可能である。
本構成のマットレスにおいて、図6(D)に示されるように、全下層弾性部材15b、頭首部弾性部材上層1a、肩部弾性部材上層2a、背胸部弾性部材上層3a、臀腰部弾性部材上層4a、脚部弾性部材上層5aと、これらの複数の弾性部材の上面に配置されたマットレス上面敷布10hと、全下層弾性部材15bの下面に配置されたマットレス下面敷布10uを、マットレス収納用部材10aに収納して配置してなる構成を有する就寝用マットレスも実施可能である。この場合、マットレス収納用部材10が開口部と開口部に設置された開閉部材を有し、その開閉部材を介して、全下層弾性部材15b、複数の弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5a、マットレス上面敷布10h、マットレス下面敷布10uが出し入れ自在に構成される形状も実施可能である。
この構成により、前述の[効果A−d:マットレス上面敷布の設置により、就寝時において、それぞれの弾性部材の弾性硬さに起因する境界部における急激な段差の発生が抑制され、前述の[効果A]の効果を更に十分に発揮できる効果]が得られる。
なお、図示されていないが、図6(A)、(B)に示される複数の弾性部材上層の上面に配置されたマットレス上面敷布10hを構成し、マットレス収納用部材を構成しない構成も実施可能である。この構成により、上記の[効果A−d]の効果が得られる。
[構成B−b:弾性部材上層と弾性部材下層との積層構成を備え、弾性部材上層の弾性硬さが弾性部材下層の弾性硬さよりも小さい構成を備えた就寝用マットレス]
前述の「弾性部材上層と弾性部材下層との積層構成を備えた就寝用マットレス構成B−a」において、望ましくは、下記の構成を備える。
頭首部弾性部材上層1aは頭首部弾性部材下層1bよりも小さい弾性硬さを有し、肩部弾性部材上層2aは肩部弾性部材下層2bよりも小さい弾性硬さを有し、背胸部弾性部材上層3aは背胸部弾性部材下層3bよりも小さい弾性硬さを有し、臀腰部弾性部材上層4aは臀腰部弾性部材下層4bよりも小さい弾性硬さを有し、脚部弾性部材上層5aは脚部弾性部材下層5bよりも小さい弾性硬さを有し、就寝者の仰臥姿勢において、それぞれの弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aが身体部位の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部及び脚部の形状と荷重に対応して弾性変形するとともに、それぞれの弾性部材下層1b、2b、3b、4b、5bが身体部位のそれぞれの部位から伝わる形状と荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形してそれぞれの部位を支えて維持し、就寝者の側臥姿勢において、肩部弾性部材上層2aが肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材下層2bよりも大きく凹んで弾性変形するとともに、それぞれの弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aが身体部位の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部及び脚部の形状と荷重に対応して弾性変形するとともに、それぞれの弾性部材下層1b、2b、3b、4b、5bが身体部位のそれぞれの部位から伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形してそれぞれの身体部位を支えて維持し、これにより、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部の身体部位の底付感が著しく抑制されることが可能に構成されてなる、ことを特徴とする。
この構成により、前述の[効果F]を更に著しく奏する就寝用マットレスが得られる。
本発明の就寝用マットレスにおいて、更に好ましくは、下記の構成を備える。
前記複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さとしては、[臀腰部弾性部材上層>頭首部弾性部材上層>背胸部弾性部材上層=脚部弾性部材上層>肩部弾性部材上層]を備えた構成が更に好ましい。
上記構成において、就寝者の仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、前記複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位が該それぞれの身体部位に対応する前記それぞれの身体部位により支持され、就寝者の側臥姿勢において、肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材が最も大きく凹んで弾性変形し、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位が該それぞれの身体部位に対応する前記それぞれの身体部位により支持されることが可能に構成されてなる。
本発明の就寝用マットレスにおいて、好ましくは、下記の構成を備えた就寝用マットレスが実施可能である。
頭首部弾性部材1と肩部弾性部材2と背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4と脚部弾性部材とを備え、頭首部弾性部材1は頭首部弾性部材下層1bと頭首部弾性部材上層1aとを積層してなり、肩部弾性部材2は肩部弾性部材下層2bと肩部弾性部材上層2aとを積層してなり、背胸部弾性部材3は背胸部弾性部材下層2bと背胸部弾性部材上層2aとを積層してなり、臀腰部弾性部材4は臀腰部弾性部材下層4bと臀腰部弾性部材上層4aとを積層してなり、脚部弾性部材5は脚部弾性部材下層5bと脚部弾性部材上層5aとを積層してなる構成を備える。
頭首部弾性部材上層1aは頭首部弾性部材下層1bよりも小さい弾性硬さを有し、肩部弾性部材上層2aは、肩部弾性部材下層2bよりも小さい弾性硬さ、又は、肩部弾性部材下層2bと同じ弾性硬さを有し、背胸部弾性部材上層3aは、背胸部弾性部材下層3bよりも小さい弾性硬さ、又は、背胸部弾性部材下層3bと同じ弾性硬さを有し、臀腰部弾性部材上層4aは、臀腰部弾性部材下層4bよりも小さい弾性硬さ、又は、臀腰部弾性部材下層4bと同じ弾性硬さを有し、脚部弾性部材上層5aは、脚部弾性部材下層5bよりも小さい弾性硬さ、又は、脚部弾性部材下層5bと同じ弾性硬さを有し、就寝者の仰臥姿勢において、それぞれの弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aが身体部位の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部及び脚部の形状と荷重に対応して弾性変形するとともに、それぞれの弾性部材下層1b、2b、3b、4b、5bが身体部位のそれぞれの部位から伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形してそれぞれの身体部位を支えて維持し、就寝者の側臥姿勢において、肩部弾性部材上層2aが肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材上層2aが前記頭首部弾性部材上層、背胸部弾性部材上層3a、臀腰部弾性部材上層4a及び脚部弾性部材上層5aよりも大きく凹んで弾性変形するとともに、それぞれの弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aが身体部位の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部及び脚部の形状と荷重に対応して弾性変形するとともに、それぞれの弾性部材下層1b、2b、3b、4b、5bが身体部位のそれぞれの部位から伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形してそれぞれの身体部位を支えて維持し、これにより、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部及び脚部の身体部位の底付感が著しく抑制されることが可能に構成されてなる。
上記の構成において、それぞれの上層の弾性部材の弾性硬さが下層の弾性硬さよりも小さい弾性硬さを有する構成、又は、それぞれの上層の弾性部材の弾性硬さが下層の弾性硬さと同じ弾性硬さを有する構成のいずれの構成においても、就寝者の側臥姿勢において、肩部の形状と荷重に対応して、肩部弾性部材上層2aが肩部弾性部材下層2bよりも大きく凹むと共に、肩部が肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bにより支持される。
上記構成を備えた就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図が図7に示される。
図7は、本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であって、弾性部材上層と弾性部材下層とを備え、(A)は就寝用マットレスの長さ方向の概略側面断面図であり、(B)は概略平面図であり、(C)は更に上面敷布と上面敷布とマットレス収納用部材を備え、マットレス収納用部材の中に(A)に示されるマットレスと上面敷布と上面敷布とを収納した状態を示す概略側面断面図である。
本構成のマットレスにおいて、頭首部弾性部材上層1a、肩部弾性部材上層2a、背胸部弾性部材上層3a、臀腰部弾性部材上層4a、脚部弾性部材上層5a、頭首部弾性部材下層1b、肩部弾性部材下層2b、背胸部弾性部材下層3b、臀腰部弾性部材下層4b、脚部弾性部材下層5b等の複数の弾性部材としては、前述の[B:弾性部材上層と弾性部材下層との積層構成を備えた就寝用マットレス]の項において説明した弾性部材と同じ弾性硬さを有する複数の弾性部材の構成が好ましく実施可能である。
本構成の上層と下層とを構成した就寝用マットレスにおいて、上層と下層の合計厚さが約5cm以上であり、更に好ましくは約5〜約25cmであって、弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aの厚さが4cm以上であり、好ましくは5cm以上を構成し、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さは130N以下であり、頭首部弾性部材上層1a、背胸部弾性部材上層3a、臀腰部弾性部材上層4a及び脚部弾性部材上層5aの弾性硬さが、135N以上であり、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが、頭首部弾性部材上層1a、背胸部弾性部材上層3a、臀腰部弾性部材上層4a及び脚部弾性部材上層5aよりも小さい弾性硬さを有する構成を備えた就寝用マットレスが更に好ましい。
この構成により、前述の[効果F(上層と下層との積層構成)]の効果が更に向上した効果を有する就寝用マットレスが得られる。
肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが130N以下であるとともに、肩部弾性部材上層2aの厚さが4cm以上を備えた就寝用マットレスの場合には、肩部弾性部材下層2bの弾性硬さは、特に限定されることなく、任意の弾性硬さを有する弾性部材を備えた就寝用マットレスが実施可能である。特に、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが130N以下であるとともに、肩部弾性部材下層2bの弾性硬さが40〜120Nの範囲を備えた就寝用マットレスは、特に優れた上記[効果F(上層と下層との積層構成)]の効果が得られる。
弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aの厚さが4cm未満の場合には、身体肩部に対応する肩部弾性部材上層2aの凹み量が不充分であり、側臥姿勢において、身体肩部の底付感や圧迫感が著しく抑制される効果が充分に得られない傾向にあり、前述の「効果F」が充分に得られない傾向がある。
好ましい頭首部弾性部材上層1a、背胸部弾性部材上層3a、臀腰部弾性部材上層4a、脚部弾性部材上層5a、頭首部弾性部材下層1b、肩部弾性部材下層2b、背胸部弾性部材下層3b、臀腰部弾性部材下層4b、脚部弾性部材下層5b等の複数の弾性部材としてに関しては、前述の[B:弾性部材上層と弾性部材下層との積層構成を備えた就寝用マットレス]の項において説明した内容と同じ複数の弾性部材の構成が好ましく実施可能である。
好ましい肩部弾性部材上層2aの弾性硬さは130N以下であり、この弾性硬さの範囲において、前述の[効果A]が更に著しく発揮される就寝用マットレスが得られる。
肩部弾性部材の弾性硬さが130Nを超える場合には、側臥姿勢において、肩部弾性部材の凹みが少なく、肩部等の底付感等を感じなくする効果が少なくなる傾向があり、安定な寝心地感等の快適な使用感における効果が少なくなる傾向にある。
肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが小さくなるに従って側臥姿勢において肩部弾性部材上層2aが著しく大きく凹み過ぎた状態で弾性変形し、その為に、肩部の底付感を抑制する効果が少なる傾向があり、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが130N以下であって、好ましくは20N〜130N、更に好ましくは40〜120Nにある構成が好ましく実施可能である。
頭首部弾性部材1の弾性硬さが小さくなるに従って頭首部弾性部材上層1aの凹み量が大きくなり、その為に、身体頭首部の安定感が劣る傾向があり、頭首部弾性部材上層1aの弾性硬さが大きくなるに従って頭首部弾性部材上層1aの凹み量が少なくなり、その為に、身体頭首部に底付感や圧迫感を感じる傾向があり、頭首部弾性部材上層1aの弾性硬さが160N以上(好ましくは160〜230N、更に好ましくは170〜220N)にある構成が好ましく実施可能である。
臀腰部弾性部材上層4aの硬さが小さくなるに従って身体臀腰部に対応する臀腰部弾性部材4の凹み量が大きくなり、身体臀腰部に底付感を感じて、安定感が少なくなる傾向があり、臀腰部弾性部材4の硬さが大きくなるに従って身体臀腰部に対応する臀腰部弾性部材上層4aの凹み量が少なくなり、その為に、身体臀腰部に、硬さに起因する圧迫感を感じ、安定感が少なくなる傾向があり、臀腰部弾性部材上層4aの弾性硬さが180N以上(好ましくは180〜260N、更に好ましくは190〜250N)にある構成が好ましく実施可能である。
背胸部弾性部材上層3aの弾性硬さが小さくなるに従って身体背胸部に対応する背胸部弾性部材上層3aの凹み量が大きくなり、その為に、身体背胸部に底付感を感じて、安定感が少なくなる傾向があり、背胸部弾性部材上層3aの弾性硬さが大きくなるに従って身体背胸部に対応する背胸部弾性部材上層3aの凹み量が少なくなり、その為に、身体背胸部に、硬さに起因する圧迫感を感じ、安定感が少なくなる傾向があり、背胸部弾性部材上層3aの弾性硬さが135N以上(好ましくは135〜190N、更に好ましくは140〜180N)にある構成が好ましく実施可能である。
脚部弾性部材上層5aの弾性硬さが小さくなるに従って身体脚部に対応する脚部弾性部材上層5aの凹み量が大きくなり、その為に、身体脚部に底付感を感じて、安定感が少なくなる傾向があり、脚部弾性量が少なくなり、その為に、身体脚部に硬さに起因する圧迫感を感じて、安定感が少なくなる傾向があり、脚部弾性部材上層5aの弾性硬さが135N以上(好ましくは135〜190N、更に好ましくは140〜180N)にある構成が好ましく実施可能である。
肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが130N以下であるとともに、肩部弾性部材下層2bの弾性硬さが130N以下であって、肩部弾性部材下層2bの弾性硬さが大きくなるに従って、肩部弾性部材下層2bの凹み量が少なくなり、身体肩部の底付感を抑制する効果が著しく向上し、特に、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが肩部弾性部材下層2bの弾性硬さよりも小さい弾性硬さを備えた構成が特に好ましく、例えば、肩部弾性部材下層2bの弾性硬さが40〜120Nの範囲であって、、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが肩部弾性部材下層2bの弾性硬さよりも小さい弾性硬さを備えた構成が特に好ましく、この構成において、前述の[効果F(上層と下層との積層構成)]が更に著しく発揮される就寝用マットレスが得られる。
すなわち、肩部弾性部材上層が肩部弾性部材下層よりも小さい弾性硬さを備えた構成により、前述の「効果D−a」に類似の効果であって、前記効果A、前記効果B、前記効果Cを有すると共に、就寝者の仰臥姿勢において、肩部弾性部材上層2aが肩部の形状と荷重に対応して凹んで弾性変形するとともに、肩部弾性部材下層2bが肩部から肩部弾性部材上層を介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持し、就寝者の側臥姿勢において、肩部弾性部材上層2aが身体肩部の突き出た形状と荷重に対応して最も大きく凹むと共に肩部弾性部材下層2bよりも大きく凹んで弾性変形するとともに、肩部弾性部材下層2bが肩部から肩部弾性部材上層2aを介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持し、これにより、身体肩部の底付感及び/又は圧迫感が更に著しく抑制され、不快感なく、安定感を有する快適な使用感を有する就寝用マットレスが得られる。
頭首部弾性部材下層1bの弾性硬さが小さくなるに従って頭首部弾性部材下層1aの凹み量が大きくなり、その為に、身体頭首部に不安定感等を感じる傾向があり、頭首部弾性部材下層1bの弾性硬さが大きくなるに従って頭首部弾性部材下層1bの凹み量が少なくなり、その為に、身体頭首部に圧迫感を感じる傾向があり、頭首部弾性部材下層1bの弾性硬さが160N以上(好ましくは160〜230N、更に好ましくは170〜220N)にある構成が好ましく実施可能である。
臀腰部弾性部材下層4bの硬さが小さくなるに従って身体臀腰部に対応する臀腰部弾性部材4の凹み量が大きくなり、身体臀腰部に底付感を感じて、安定感が少なくなる傾向があり、臀腰部弾性部材4の硬さが大きくなるに従って身体臀腰部に対応する臀腰部弾性部材下層4bの凹み量が少なくなり、その為に、身体臀腰部に、硬さに起因する圧迫感を感じ、安定感が少なくなる傾向があり、臀腰部弾性部材下層4bの弾性硬さが180N以上(好ましくは180〜260N、更に好ましくは190〜250N)にある構成が好ましく実施可能である。
背胸部弾性部材下層3bの弾性硬さが小さくなるに従って身体背胸部に対応する背胸部弾性部材下層3bの凹み量が大きくなり、その為に、身体背胸部に底付感を感じて、安定感が少なくなる傾向があり、背胸部弾性部材下層3bの弾性硬さが大きくなるに従って身体背胸部に対応する背胸部弾性部材下層3bの凹み量が少なくなり、その為に、身体背胸部に、硬さに起因する圧迫感を感じ、安定感が少なくなる傾向があり、背胸部弾性部材下層3bの弾性硬さが135N以上(好ましくは135〜190N、更に好ましくは140〜180N)にある構成が好ましく実施可能である。
脚部弾性部材下層5bの弾性硬さが小さくなるに従って身体脚部に対応する脚部弾性部材下層5bの凹み量が大きくなり、その為に、身体脚部に底付感を感じて、安定感が少なくなる傾向があり、脚部弾性部材下層5bの弾性硬さが大きくなるに従って身体脚部に対応する脚部弾性部材5の凹み量が少なくなり、その為に、身体脚部に硬さに起因する圧迫感を感じて、安定感が少なくなる傾向があり、脚部弾性部材下層5bの弾性硬さが135N以上(135〜190N、更に好ましくは140〜180N)にある構成が好ましく実施可能である。
表5に、本構成の上層と下層との積層構成を有する就寝用マットレスに構成される複数の弾性部材の弾性硬さ、及び好ましい弾性硬さを示す。
Figure 2021049313
図7(C)に示されるように、複数の弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aの上面に配置されたマットレス上面敷布10hと、弾性部材下層1b、2b、3b、4b、5bの下面に配置されたマットレス下面敷布10uを、マットレス収納用部材10aに収納して配置してなる構成を有する就寝用マットレスも実施可能である。この場合、マットレス収納用部材10が開口部と開口部に設置された開閉部材を有し、その開閉部材を介して、複数の弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5a、弾性部材下層1b、2b、3b、4b、5b、マットレス上面敷布10h、マットレス下面敷布10uが出し入れ自在に構成される形状も実施可能である。
これらのそれぞれの弾性部材は、接着剤、両面接着テープ又は面ファスナーなどの接合手段により互いに接合されてなる構成が望ましく実施可能である。
この構成により、前述の[効果A−c:複数の弾性部材がマットレス収納用部材10aの中に収納されてなる構成により、就寝時におけるそれぞれの弾性部材の互いの分離が抑制され、それぞれの弾性部材間の隙間の発生が抑制され、前述の[効果A]の効果を更に十分に発揮できる効果]、及び、前述の[効果A−d:マットレス上面敷布の設置により、就寝時において、それぞれの弾性部材の弾性硬さに起因する境界部における急激な段差の発生が抑制され、前述の[効果A]の効果を更に十分に発揮できる効果]が得られる。この場合、マットレス収納用部材10aが開口部と開口部に設置された開閉部材を有し、その開閉部材を介して、複数の弾性部材が出し入れ自在に構成される形状も実施可能である。
マットレス収納用部材10a、及び、マットレス上面敷布10hとしては、特に限定されることなく、例えば、汎用のマットレスに汎用されている通常のレーヨン製、ポリエステル製、ナイロン製、綿製、絹性、羊毛製、等の織布や不織布等の汎用のマットレス収納用部材が使用できる。
なお、図示されていないが、図7(A)、(B)に示される複数の弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aの上面に配置されたマットレス上面敷布10h、及び/又は、弾性部材下層1b、2b、3b、4b、5bの下面に配置されたマットレス下面敷布10uを構成し、マットレス収納用部材を構成しない構成も実施可能である。この構成により、上記の[効果A−d]の効果が得られる。
[構成B−c:弾性部材上層と弾性部材下層との積層構成を備えた就寝用マットレス]
図7(A)、(B)に示される就寝用マットレスに替えて、下記の構成を備える就寝用マットレスも実施可能である。
(i)頭首部弾性部材下層1bと肩部弾性部材下層2bとは、同じ弾性部材により構成されて分離されることなく一枚の頭首部弾性部材・肩部弾性部材下層により形成され、該頭首部弾性部材・肩部弾性部材下層の上に頭首部弾性部材上層1aと肩部弾性部材上層2aが積層されてなり、及び/又は、(ii)背胸部弾性部材下層3bと臀腰部弾性部材下層4bとは、同じ弾性部材により構成されて分離されることなく一枚の背胸部弾性部材・臀腰部弾性部材下層により形成され、該背胸部弾性部材・臀腰部弾性部材下層の上に背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aが積層されてなり、(iii)脚部弾性部材下層5bの上に前記脚部弾性部材上層5aが積層されてなる、ことを特徴とする。
この構成により、前述の「効果F」と同じ効果を有する就寝用マットレスが得られる。
本構成の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図が図8に示される。
図8は、本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であって、弾性部材上層と弾性部材下層とを備え、(A)は就寝用マットレスの長さ方向の概略側面断面図であり、(B)は概略平面図であり、(C)は更にマットレス収納用部材を備え、マットレス収納用部材の中に(A)に示されるマットレスを収納した状態を示す概略側面断面図であり、(D)は更に上面敷布と上面敷布とマットレス収納用部材を備え、マットレス収納用部材の中に(A)に示されるマットレスと上面敷布と上面敷布とを収納した状態を示す概略側面断面図である。
図8(A)、(B)において、背胸部弾性部材下層と臀腰部弾性部材下層と脚部弾性部材下層とは、同じ弾性部材により構成されて分離されることなく一枚の背胸部弾性部材・臀腰部弾性部材・脚部弾性部材下層345bにより形成され、該背胸部弾性部材・臀腰部弾性部材・脚部弾性部材下層345bの上に背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aと脚部弾性部材上層5aが積層されてなる。また、頭首部弾性部材下層1bの上に頭首部弾性部材上層1aが積層され、肩部弾性部材下層2bの上に肩部弾性部材上層2aが積層されてなる。
肩部弾性部材上層2aは肩部弾性部材下層2bよりも小さい弾性硬さを有し、臀腰部弾性部材上層4aは背胸部・臀腰部・脚部弾性部材下層345bよりも小さい弾性硬さを有する。
本構成のマットレスにおいて、頭首部弾性部材上層1a、肩部弾性部材上層2a、背胸部弾性部材上層3a、臀腰部弾性部材上層4a、脚部弾性部材上層5a、頭首部弾性部材下層1b、肩部弾性部材下層2b、背胸部・臀腰部・脚部弾性部材下層345bとしては、表6に示されるそれぞれの弾性部材が構成される。
Figure 2021049313
本構成のマットレスにおいて、上記の上層と下層とを構成した就寝用マットレスにおいて、上層と下層の合計厚さが約5cm以上であり、より好ましくは、約5〜約25cmであって、弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aの厚さが4cm以上(望ましくは5cm以上)を構成し、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さは130N以下であり、頭首部弾性部材上層1a、背胸部弾性部材上層3a、臀腰部弾性部材上層4a及び脚部弾性部材上層5aの弾性硬さが、135N以上であり、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが、頭首部弾性部材上層1a、背胸部弾性部材上層3a、臀腰部弾性部材上層4a及び脚部弾性部材上層5aよりも小さい弾性硬さを有する構成を備えた就寝用マットレスが望ましい。
この構成により、前述の[効果F(上層と下層との積層構成)]の効果が得られる。
弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aの厚さが4cm未満の場合には、身体肩部に対応する肩部弾性部材上層2aの凹みが不充分であり、側臥姿勢において、身体肩部の圧迫感や底付感が著しく抑制される効果が充分に得られない傾向にあり、前述の「効果F」が充分に得られない傾向がある。
図8(C)に示されるように、複数の弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aの上面に配置されたマットレス上面敷布10hと、弾性部材下層1b、2b、345bの下面に配置されたマットレス下面敷布10uを、マットレス収納用部材10aに収納して配置してなる構成を有する就寝用マットレスも実施可能である。この場合、マットレス収納用部材10が開口部と開口部に設置された開閉部材を有し、その開閉部材を介して、複数の弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5a、弾性部材下層1b、2b、345bマットレス上面敷布10h、マットレス下面敷布10uが出し入れ自在に構成される形状も実施可能である。
これらのそれぞれの弾性部材は、接着剤、両面接着テープ、面ファスナーなどの接合手段により互いに接合されてなる構成が望ましく実施可能である。
この構成により、前述の[効果A−c:複数の弾性部材がマットレス収納用部材10aの中に収納されてなる構成により、就寝時におけるそれぞれの弾性部材の互いの分離が抑制され、それぞれの弾性部材間の隙間の発生が抑制され、前述の[効果A]の効果を更に十分に発揮できる効果]、及び、前述の[効果A−d:マットレス上面敷布の設置により、就寝時において、それぞれの弾性部材の弾性硬さに起因する境界部における急激な段差の発生が抑制され、前述の[効果A]の効果を更に十分に発揮できる効果]が得られる。この場合、マットレス収納用部材10aが開口部と開口部に設置された開閉部材を有し、その開閉部材を介して、複数の弾性部材が出し入れ自在に構成される形状も実施可能である。
なお、図示されていないが、図8(A)、(B)に示される複数の弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aの上面に配置されたマットレス上面敷布10h、及び/又は、弾性部材下層1b、2b、345bの下面に配置されたマットレス下面敷布10uを構成し、マットレス収納用部材を構成しない構成も実施可能である。この構成により、上記の[効果A−d]の効果が得られる。
[構成B−d:弾性部材上層と弾性部材下層との積層構成を備えた就寝用マットレス]
図7(A)、(B)に示される就寝用マットレスに替えて、望ましくは、下記の構成を備える就寝用マットレスも実施可能である。
頭首部弾性部材下層と肩部弾性部材下層とは、同じ弾性部材により構成されて分離されることなく一枚の頭首部弾性部材・肩部弾性部材下層により形成され、該頭首部弾性部材・肩部弾性部材下層の上に頭首部弾性部材上層と肩部弾性部材上層が積層されてなり、及び、背胸部弾性部材下層と臀腰部弾性部材下層とは、同じ弾性部材により構成されて分離されることなく一枚の背胸部弾性部材・臀腰部弾性部材下層により形成され、該背胸部弾性部材・臀腰部弾性部材下層の上に背胸部弾性部材上層と臀腰部弾性部材上層が積層されてなり、及び/又は、脚部弾性部材下層の上に脚部弾性部材上層が積層されてなる、ことを特徴とする。
この構成により、前述の「効果F」と同じ効果を有する就寝用マットレスが得られる。
本構成の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図が図9に示される。図9は、本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であって、弾性部材上層と弾性部材下層とを備え、(A)は就寝用マットレスの長さ方向の概略側面断面図であり、(B)は概略平面図であり、(C)は更に上面敷布と上面敷布とマットレス収納用部材を備え、マットレス収納用部材の中に(A)に示されるマットレスと上面敷布と下面敷布とを収納した状態を示す概略側面断面図である。
図9(A)、(B)において、頭首部弾性部材下層と肩部弾性部材下層とは分離されることなく一枚の頭首部弾性部材肩部弾性部材下層12bにより形成され、その頭首部弾性部材肩部弾性部材下層12bの上に頭首部弾性部材上層1aと肩部弾性部材上層2aが積層されてなる。
また、背胸部弾性部材下層と臀腰部弾性部材下層と脚部弾性部材下層とは、同じ弾性部材により構成されて分離されることなく一枚の背胸部弾性部材・臀腰部弾性部材・脚部弾性部材下層345bにより形成され、該背胸部弾性部材・臀腰部弾性部材・脚部弾性部材下層345bの上に背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aと脚部弾性部材上層5aが積層されてなる。
本構成のマットレスにおいて、頭首部弾性部材上層1a、肩部弾性部材上層2a、背胸部弾性部材上層3a、臀腰部弾性部材上層4a、脚部弾性部材上層5a、頭首部肩部弾性部材下層12b、背胸部・臀腰部・脚部弾性部材下層345bとしては、表7に示されるそれぞれの弾性部材が構成される。
Figure 2021049313
上記の上層と下層とを構成した就寝用マットレスにおいて、上層と下層の合計厚さが約5cm以上(好ましくは約5〜約25cm、更に好ましくは約6〜約23cm)であって、弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aの厚さが4cm以上(望ましくは5cm以上)を構成したマットレスが望ましく実施可能である。これにより、上記「効果F」を奏する就寝用マットレスが得られる。
弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aの厚さが4cm未満の場合には、身体肩部に対応する肩部弾性部材上層2aの凹みが不充分であり、側臥姿勢において、身体肩部の圧迫感や底付感が著しく抑制される効果が充分に得られない傾向にあり、前述の「効果F」が充分に得られない傾向がある。
図9(C)に示されるように、複数の弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aの上面に配置されたマットレス上面敷布10hと、弾性部材下層12b、345bの下面に配置されたマットレス下面敷布10uを、マットレス収納用部材10aに収納して配置してなる構成を有する就寝用マットレスも実施可能である。この場合、マットレス収納用部材10が開口部と開口部に設置された開閉部材を有し、その開閉部材を介して、複数の弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5a、弾性部材下層12b、345bマットレス上面敷布10h、マットレス下面敷布10uが出し入れ自在に構成される形状も実施可能である。
これらのそれぞれの弾性部材は、接着剤、両面接着テープ又は面ファスナーなどの接合手段により互いに接合されてなる構成が望ましく実施可能である。
この構成により、前述の[効果A−c:複数の弾性部材がマットレス収納用部材10aの中に収納されてなる構成により、就寝時におけるそれぞれの弾性部材の互いの分離が抑制され、それぞれの弾性部材間の隙間の発生が抑制され、前述の[効果A]の効果を更に十分に発揮できる効果]、及び、前述の[効果A−d:マットレス上面敷布の設置により、就寝時において、それぞれの弾性部材の弾性硬さに起因する境界部における急激な段差の発生が抑制され、前述の[効果A]の効果を更に十分に発揮できる効果]が得られる。この場合、マットレス収納用部材10aが開口部と開口部に設置された開閉部材を有し、その開閉部材を介して、複数の弾性部材が出し入れ自在に構成される形状も実施可能である。
[構成C−a:折り畳み可能に構成された3個の収納ユニットに分離されてなる就寝用マットレス(a)]
本発明の就寝用マットスにおいて、望ましくは、下記の構成を備える。
さらに、頭首部肩部弾性部材収納用部材12aと背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aと脚部弾性部材収納用部材55aと、ユニット連結部材とを備え、(A)頭首部肩部弾性部材収納用部材12aの中に頭首部弾性部材1と肩部弾性部材2とを収納した頭首部肩部弾性部材収納ユニット12と、(B)(i)背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34の中に背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4とを収納した背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34と、(C)脚部弾性部材収納用部材55aの中に脚部弾性部材5を収納した脚部弾性部材収納ユニット55と、の3個の収納ユニットに分離されてなる構成を有し、3個の収納ユニットのそれぞれの収納ユニットは、連結部材により、長さ方向に折り畳み可能に連結されてなると共に、連結部材を介して折り畳み可能に構成されてなり、前記3個の収納ユニットが長さ方向に拡げられた場合に、所定長さと所定幅と所定厚とを有する略平板状に形成されてなる、ことを特徴とする。
上記の3個の収納ユニットに分離されてなる就寝用マットレスにより、下記の「効果G」が得られる。
[効果G(3個の収納ユニットに分離されてなる構成):3個の収納ユニットに分離されてなる就寝用マットレスにより、前記効果A、前記効果B、前記効果Cを有すると共に、就寝用マットレスが使用されない時の保管時に、折り畳んで、又は、3個の収納ユニットを分離して重ねて載置することが可能になり、保管時における保管場所を小さくできる効果]が得られる。
本構成の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図が図4に示される。
図4は本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であり、図2(A)に示されるマットレスを3ユニットに分割して折り畳み可能に構成された構成を備える。図4の(A)は就寝用マットレスの長さ方向の概略側面断面図であり、(B)は概略平面図であり、(C)は更に上面敷布と上面敷布とを備え、それぞれのユニットの中に(A)に示されるマットレスと上面敷布と上面敷布とを収納した状態を示す概略側面断面図である。
図4(A)、(B)において、頭首部肩部弾性部材収納用部材12aと背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aと脚部弾性部材収納用部材55aとを備える。頭首部肩部弾性部材収納用部材12aの中に頭首部弾性部材1と肩部弾性部材2とを収納した頭首部肩部弾性部材収納ユニット12と、背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aの中に背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4とを収納した背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34と、脚部弾性部材収納用部材55aの中に脚部弾性部材5を収納した脚部弾性部材収納ユニット55と、の3個の収納ユニットに分離されてなる構成を有する。
3個の収納ユニット12、34、55のそれぞれの収納ユニットは、ユニット連結部材11により、長さ方向に折り畳み可能に連結されてなると共に、ユニット連結部材11を介して折り畳み可能に構成されてなり、前記3個の収納ユニット12、34、55が長さ方向に拡げられた場合に、所定長さと所定幅と所定厚とを有する略平板状に形成されてなる。
3個の収納ユニット12、34、55が長さ方向に拡げられて略平板状に形成されてなる就寝用マットレスを使用して就寝者が寝た場合に、就寝者の仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの身体部位荷重に対応して、前記複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材(頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5)が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位(頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部)が前記それぞれの弾性部材(頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5)により支持され、就寝者の側臥姿勢において、肩部の荷重に対応して肩部弾性部材が最も大きく凹んで弾性変形し、就寝者のそれぞれの身体部位荷重に対応して、前記それぞれの弾性部材(頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5)が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位(頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部)が前記それぞれの弾性部材により支持されることが可能に構成されてなる。
なお、本発明において、3個の収納ユニットに分離され分割されてなる就寝用マットレスが実施可能であるが、これに限定されることなく、2個の収納ユニットに分割されてなる就寝用マットレス、4個の収納ユニットに分割されてなる就寝用マットレス、又は、5個の収納ユニットに分割されてなる就寝用マットレスも実施可能であり、この場合、頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5等のそれぞれの弾性部材が所望の収納ユニットに収納されてなる構成を備える。
この構成により、前述の[効果G]に類似する効果が得られる。
[構成C−b:折り畳み可能に構成された3個の収納ユニットに分離されてなる就寝用マットレス(b)]
本構成の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図が図5に示される。図5は本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であり、(A)は就寝用マットレスの長さ方向の概略側面断面図であり、(B)は概略平面図であり、(C)は更に上面敷布と上面敷布とを備え、それぞれのユニットの中に(A)に示されるマットレスと上面敷布と上面敷布とを収納した状態を示す概略側面断面図である。
図5の一実施例の就寝用マットレスにおいて、就寝用マットレスは、頭首部肩部弾性部材収納用部材12aと背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aと脚部弾性部材収納用部材55aと、ユニット連結部材とを備え、(A)頭首部肩部弾性部材収納用部材12aの中に頭首部弾性部材1と肩部弾性部材2とを収納した頭首部肩部弾性部材収納ユニット12と、(B)(ii)背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34の中に背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5の一部の脚部弾性部材とを収納した背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34と、(C)脚部弾性部材収納用部材55aの中に脚部弾性部材5を収納した脚部弾性部材収納ユニット55と、の3個の収納ユニットに分離され分割されてなる構成を有し、3個の収納ユニットのそれぞれの収納ユニットは、連結部材により、長さ方向に折り畳み可能に連結されてなると共に、連結部材を介して折り畳み可能に構成されてなり、前記3個の収納ユニットが長さ方向に拡げられた場合に、所定長さと所定幅と所定厚とを有する略平板状に形成されてなる。その他の構成は前述の図4において説明した構成と同じ構成を備える。
図4、図5において、頭首部肩部弾性部材収納用部材12aと背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aと脚部弾性部材収納用部材55aとしては、特に限定されることなく、例えば、汎用のマットレスに汎用されている通常のレーヨン製、ポリエステル製、ナイロン製、綿製、絹性、羊毛製、等の織布や不織布等の汎用のマットレス収納用部材が使用できる。
図4、図5において、頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5に構成される弾性部材としては、表8に示される弾性部材の使用が望ましい。
Figure 2021049313
本構成のマットレスにおいて、図4(C)、図5(C)に示されるように、複数の弾性部材のそれぞれの頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5と、これらの複数の弾性部材の上面に配置されたマットレス上面敷布10hと、複数の弾性部材の下面に配置されたマットレス下面敷布10uを、マットレス収納用部材10aに収納して配置してなる構成を有する就寝用マットレスも実施可能である。この場合、マットレス収納用部材10が開口部と開口部に設置された開閉部材を有し、その開閉部材を介して、複数の弾性部材1、2、3、4、5、マットレス上面敷布10h、マットレス下面敷布10uが出し入れ自在に構成される形状も実施可能である。
この構成により、前述の[効果A−d:マットレス上面敷布の設置により、就寝時において、それぞれの弾性部材の弾性硬さに起因する境界部における急激な段差の発生が抑制され、前述の[効果A]の効果を更に十分に発揮できる効果]が得られる。
マットレス上面敷布10hとしては、特に限定されることなく、例えば、汎用の寝具に汎用されている通常のレーヨン製、ポリエステル製、ナイロン製、綿製、絹性、羊毛製等の織布や不織布であって厚さが約0.5〜約5mmの汎用のマットレス上面敷布が使用できる。
また、図示されていないが、複数の弾性部材のそれぞれの頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5がマットレス収納用部材10aに収納して配置されてなる構成を有する就寝用マットレスも実施可能である。
この構成により、前述の[効果A−c:複数の弾性部材がマットレス収納用部材10aの中に収納されてなる構成により、就寝時におけるそれぞれの弾性部材の互いの分離が抑制され、それぞれの弾性部材間の隙間の発生が抑制され、前述の[効果A]の効果を更に十分に発揮できる効果]が得られる。この場合、マットレス収納用部材10aが開口部と開口部に設置された開閉部材を有し、その開閉部材を介して、複数の弾性部材が出し入れ自在に構成される形状も実施可能である。
[構成D−a:複数の弾性部材上層と複数の弾性部材下層とを備えるとともに複数の弾性部材が3個の収納ユニットに分離された収納ユニットの中に収納されてなる就寝用マットレス]
本発明の就寝用マットスにおいて、望ましくは、下記の構成を備える。
前述の構成B−a、構成B−b、構成B−c、構成B−dにける就寝用マットレスにおいて、さらに、頭首部肩部弾性部材収納用部材と背胸部臀腰部弾性部材収納用部材と脚部弾性部材収納用部材と、ユニット連結部材とを備え、(A)前記頭首部肩部弾性部材収納用部材の中に前記頭首部弾性部材と前記肩部弾性部材とを収納した頭首部肩部弾性部材収納ユニット、(B)(i)前記背胸部臀腰部弾性部材収納用部材の中に前記背胸部弾性部材と前記臀腰部弾性部材とを収納した背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット、又は、(ii)前記背胸部臀腰部弾性部材収納用部材の中に前記背胸部弾性部材と前記臀腰部弾性部材、前記脚部弾性部材の一部の脚部弾性部材とを収納した背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット、及び、(C)前記脚部弾性部材収納用部材の中に前記脚部弾性部材を収納した脚部弾性部材収納ユニットと、の3個の収納ユニットに分離されてなる構成を備え、前記3個の収納ユニットのそれぞれの収納ユニットは、前記ユニット連結部材により、長さ方向に折り畳み可能に連結されてなると共に、前記連結部材を介して折り畳み可能に構成されてなり、前記3個の収納ユニットが長さ方向に拡げられた場合に、所定長さと所定幅と所定厚とを有する略平板状に形成されてなる。
上記の複数の弾性部材上層と複数の弾性部材下層とを備えるとともに複数の弾性部材が3個の収納ユニットに分離された収納ユニットの中に収納されてなる就寝用マットレスにより、下記の「効果H」が得られる。
[効果H(上層と下層の積層構成・3個の収納ユニットに分離されてなる構成):3個の収納ユニットに分離されてなる就寝用マットレスにより、前述の「効果F:前記効果A、前記効果B、前記効果Cの効果が更に著しく得られると共に、就寝者の仰臥姿勢及び側臥姿勢において、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等の身体部位の底付感が著しく抑制される。特に、肩部弾性部材2が、身体肩部の突き出た形状と荷重に対応して大きく凹んで弾性変形するとともに、肩部弾性部材下層2bが肩部位から伝わる形状と荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持し、これにより、身体肩部の底付感及び/又は圧迫感が著しく抑制され、臀腰部弾性部材4が、身体臀腰部の形状と荷重に対応して弾性変形するとともに、臀腰部弾性部材下層4bが臀腰部から伝わる形状や荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して臀腰部を支えて維持し、これにより、身体臀腰部の底付感が著しく抑制された就寝用マットレスが得られる効果」、及び、前述の「効果G:就寝用マットレスが使用されない時の保管時に、折り畳んで、又は、3個の収納ユニットを分離して重ねて載置することが可能になり、保管時における保管場所を小さくできる効果」の双方の効果を有する就寝用マットレスが得られる。
本構成の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図が図10に示される。図10は本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であって、上層と下層とを備え、3ユニットに分割された収納ユニットを構成して、折り畳み可能に構成された就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であり、(A)は就寝用マットレスの長さ方向の概略側面断面図であり、(B)は概略平面図であり、(C)は更にそれぞれの収納ユニットの中に上面敷布と上面敷布を備え、収納ユニットの中に(A)に示されるマットレスと上面敷布と上面敷布と備えた状態を示す概略側面断面図である。
図10(A)、(B)において、就寝用マットレス10は、頭首部肩部弾性部材収納用部材12aと背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aと脚部弾性部材収納用部材55aと、ユニット連結部材11とを備え、(A)頭首部肩部弾性部材収納用部材12aの中に頭首部弾性部材1と肩部弾性部材2とを収納した頭首部肩部弾性部材収納ユニット12、(B)(i)背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aの中に背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4とを収納した背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34、又は、(ii)背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aの中に背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材の一部の脚部弾性部材5とを収納した背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット55、及び、(C)脚部弾性部材収納用部材55aの中に脚部弾性部材5を収納した脚部弾性部材収納ユニット55と、の3個の収納ユニットに分離されてなる構成を備える。
ここで、頭首部弾性部材1は頭首部弾性部材下層1bの上に頭首部弾性部材上層1aが積層されてなる構成を有し、肩部弾性部材2は肩部弾性部材下層2bの上に肩部弾性部材上層2aが積層されてなる構成を有し、背胸部弾性部材3は背胸部弾性部材下層3bの上に背胸部弾性部材上層3aが積層されてなる構成を有し、臀腰部弾性部材4は臀腰部弾性部材下層4bの上に臀腰部弾性部材上層4aが積層されてなる構成を有し、脚部弾性部材5は脚部弾性部材下層5bの上に脚部弾性部材上層5aが積層されてなる構成を有する。
頭首部弾性部材上層1aは頭首部弾性部材下層1bよりも小さい弾性硬さを有し、肩部弾性部材上層2aは肩部弾性部材下層2bよりも小さい弾性硬さを有し、背胸部弾性部材上層3aは背胸部弾性部材下層3bよりも小さい弾性硬さを有し、臀腰部弾性部材上層4aは臀腰部弾性部材下層4bよりもや小さい弾性硬さを有し、脚部弾性部材上層5aは脚部弾性部材下層5bよりも小さい弾性硬さを有し、就寝者の仰臥姿勢及び側臥姿勢において、肩部弾性部材上層2aが肩部弾性部材下層2bよりも大きく凹んで弾性変形する性質を有し、就寝者の仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位が該それぞれの身体部位に対応する前記それぞれの身体部位により支持され、就寝者の側臥姿勢において、肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材上層2aが最も大きく凹んで弾性変形し、就寝者のそれぞれの身体部位荷重に対応して、それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位が該それぞれの身体部位に対応する前記それぞれの身体部位により支持されることが可能に構成されてなる。
上記の上層と下層とを構成した就寝用マットレスにおいて、上層と下層の合計厚さが約5cm以上(好ましくは約5〜約25cm、更に好ましくは約6〜約23cm)であって、弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aの厚さが4cm以上(望ましくは5cm以上)を構成したマットレスが望ましく実施可能である。これにより、上記「効果F」を奏する就寝用マットレスが得られる。
弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aの厚さが4cm未満の場合には、身体肩部に対応する肩部弾性部材上層2aの凹みが不充分であり、側臥姿勢において、身体肩部の圧迫感や底付感が著しく抑制される効果が充分に得られない傾向にあり、前述の「効果F」が充分に得られない傾向がある。
本発明の就寝用マットレスにおいて、更に好ましくは、下記の構成を備える。
前記複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さとしては、[臀腰部弾性部材上層>頭首部弾性部材上層>背胸部弾性部材上層=脚部弾性部材上層>肩部弾性部材上層]を備えた構成が更に好ましい。
すなわち、本発明の就寝用マットレスの構成は、前述の図7に示される[構成B−b:弾性部材上層と弾性部材下層との積層構成を備え、弾性部材上層の弾性硬さが弾性部材下層の弾性硬さよりも小さい構成を備えた就寝用マットレス]において、それぞれの弾性部材が3個の収納ユニットに分離された収納ユニットの中に収納されてなる構成を備えた就寝用マットレスである。
上記構成において、就寝者の仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、前記複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位が該それぞれの身体部位に対応する前記それぞれの身体部位により支持され、就寝者の側臥姿勢において、肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材が最も大きく凹んで弾性変形し、就寝者のそれぞれの身体部位荷重に対応して、前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位が該それぞれの身体部位に対応する前記それぞれの身体部位により支持されることが可能に構成されてなる。
これらのそれぞれの弾性部材は、接着剤、両面接着テープ、面ファスナーなどの接合手段により互いに接合されてなる構成が望ましく実施可能である。
また、それぞれの弾性部材収納用部材12a、34a、55aが開口部と開口部に設置された開閉部材を有し、その開閉部材を介して、複数の弾性部材が出し入れ自在に構成される形状も実施可能である。
図10(C)に示されるように、頭首部弾性部材上層1aと肩部弾性部材上層2aの上面に配置された頭首部肩部弾性部材上面敷布12h、背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aの上面に配置された背胸部臀腰部弾性部材上面敷布34h、脚部弾性部材上層5aの上面に配置された脚部弾性部材上面敷布5hを備えた構成も実施可能である。
また、頭首部弾性部材下層1bと肩部弾性部材下層2bの下面に配置された頭首部肩部弾性部材下面敷布12u、背胸部弾性部材下層3bと臀腰部弾性部材下層4bの下面に配置された背胸部臀腰部弾性部材下面敷布34u、脚部弾性部材下層5bの下面に配置された脚部弾性部材下面敷布5uを備えた構成も実施可能である。
それぞれの弾性部材収納用部材12a、34a、55a、及び、それぞれの上面敷布12h、34h、5h、それぞれの上面敷布12u、34u、5uとしては、特に限定されることなく、例えば、汎用のマットレスに汎用されている通常のレーヨン製、ポリエステル製、ナイロン製、綿製、絹性、羊毛製、等の織布や不織布等の汎用の弾性部材収納用部材、上面敷布や下面敷布が使用できる。
[構成D−b:複数の弾性部材上層と複数の弾性部材下層とを備えるとともに複数の弾性部材が3個の収納ユニットに分離された収納ユニットの中に収納されてなる就寝用マットレス]
本構成の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図が図11に示される。図11は、本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であって、上層と下層とを備え、3ユニットに分割された収納ユニットを構成して、折り畳み可能に構成された就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であり、(A)は就寝用マットレスの長さ方向の概略側面断面図であり、(B)は概略平面図であり、(C)は更にそれぞれの収納ユニットの中に上面敷布と上面敷布を備え、収納ユニットの中に(A)に示されるマットレスと上面敷布と上面敷布と備えた状態を示す概略側面断面図である。
図11(A)、(B)における就寝用マットレスが図10の就寝用マットレスと異なる構成は、背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34において、背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aの中に収納されてなる背胸部弾性部材下層と臀腰部弾性部材下層、脚部弾性部材下層の一部の脚部弾性部材下層とが、互いに分離されることなく連続した一枚の背胸部臀腰部脚部弾性部材下層345bにより構成されてなる点である。その他の構成は、前述の図10に示される構成と同じ構成を備える。
なお、これらのそれぞれの弾性部材は、接着剤、両面接着テープ又は面ファスナーなどの接合手段により互いに接合されてなる構成が望ましく実施可能である。
この構成により、下記の[効果H−a]が得られる。
[効果H−a]:複数の収納ユニットを備え、一つの収納ユニットに複数の弾性部材上層とその複数の弾性部材上層の下に互いに分離されることなく連続した一枚の弾性部材下層を上層と下層とが互いに接合されてなるマットレスにおいて、前述の効果Hが得られると共に、就寝者の就寝時において、一つの収納ユニットに収納されている複数の弾性部材上層の互いの弾性部材の弾性硬さの差異に起因する不快な段差感覚が抑制され、安定した寝心地感が得られ、分割された下層を備えた構成よりも優れた安定感を有する快適な使用感が得られる。
図11(C)に示されるように、頭首部弾性部材上層1aと肩部弾性部材上層2aの上面に配置された頭首部肩部弾性部材上面敷布12h、背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aの上面に配置された背胸部臀腰部弾性部材上面敷布34h、脚部弾性部材上層5aの上面に配置された脚部弾性部材上面敷布5hを備えた構成も実施可能である。
また、頭首部弾性部材下層1bと肩部弾性部材下層2bの下面に配置された頭首部肩部弾性部材下面敷布12u、背胸部臀腰部脚部弾性部材下層345bの下面に配置された背胸部臀腰部弾性部材下面敷布34u、脚部弾性部材下層5bの下面に配置された脚部弾性部材下面敷布5uを備えた構成も実施可能である。
[構成D−c:複数の弾性部材上層と複数の弾性部材下層とを備えるとともに複数の弾性部材が3個の収納ユニットに分離された収納ユニットの中に収納されてなる就寝用マットレス]
本構成の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図が図12に示される。図12は、本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であって、上層と下層とを備え、3ユニットに分割された収納ユニットを構成して、折り畳み可能に構成された就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であり、(A)は就寝用マットレスの長さ方向の概略側面断面図であり、(B)は概略平面図であり、(C)は更にそれぞれの収納ユニットの中に上面敷布と上面敷布を備え、収納ユニットの中に(A)に示されるマットレスと上面敷布と上面敷布と備えた状態を示す概略側面断面図である。
図12(A)、(B)における就寝用マットレスが図10の就寝用マットレスと異なる構成は、背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34において背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aの中に収納されてなる背胸部弾性部材下層と臀腰部弾性部材下層と脚部弾性部材下層の一部の脚部弾性部材下層とが、互いに分離されることなく連続した一枚の背胸部臀腰部脚部弾性部材下層345bにより構成されてなる構成、及び、頭首部肩部弾性部材収納ユニット12において頭首部肩部弾性部材収納用部材12aの中に収納されてなる頭首部弾性部材下層と肩部弾性部材下層とが、互いに分離されることなく連続した一枚の頭首部肩部弾性部材下層12bにより構成されてなる構成である。その他の構成は、前述の図10に示される構成と同じ構成を備える。なお、これらのそれぞれの弾性部材は、接着剤も両面接着テープ又は面ファスナーなどの接合手段により互いに接合されてなる構成が望ましく実施可能である。
この構成により、前述の[効果H−a]が得られる。
図12(C)に示されるように、頭首部弾性部材上層1aと肩部弾性部材上層2aの上面に配置された頭首部肩部弾性部材上面敷布12h、背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aの上面に配置された背胸部臀腰部弾性部材上面敷布34h、脚部弾性部材上層5aの上面に配置された脚部弾性部材上面敷布5hを備えた構成も実施可能である。
また、頭首部肩部弾性部材下層12bの下面に配置された頭首部肩部弾性部材下面敷布12u、背胸部臀腰部弾性部材下層345bの下面に配置された背胸部臀腰部弾性部材下面敷布34u、脚部弾性部材下層5bの下面に配置された脚部弾性部材下面敷布5uを備えた構成も実施可能である。
[構成D−d:複数の弾性部材上層と複数の弾性部材下層とを備えるとともに複数の弾性部材が3個の収納ユニットに分離された収納ユニットの中に収納されてなる就寝用マットレス]
本構成の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図が図13に示される。図13は、本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であって、上層と下層とを備え、3ユニットに分割された収納ユニットを構成して、折り畳み可能に構成された就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であり、(A)は就寝用マットレスの長さ方向の概略側面断面図であり、(B)は概略平面図であり、(C)は更にそれぞれの収納ユニットの中に上面敷布と上面敷布を備え、収納ユニットの中に(A)に示されるマットレスと上面敷布と上面敷布と備えた状態を示す概略側面断面図である。
図13(A)、(B)における就寝用マットレスが図10の就寝用マットレスと異なる構成は、背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34において、(一部の脚部弾性部材上層を構成することなく)背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aとの上層を構成すると共に、その背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aの下に、背胸部弾性部材下層と臀腰部弾性部材下層とが互いに分離されることなく連続した一枚の背胸部臀腰部弾性部材下層34bにより構成されてなる点、及び、頭首部肩部弾性部材収納ユニット12において頭首部肩部弾性部材収納用部材12aの中に収納されてなる頭首部弾性部材下層と肩部弾性部材下層とが、互いに分離されることなく連続した一枚の頭首部肩部弾性部材下層12bにより構成されてなる点である。その他の構成は、前述の図10に示される構成と同じ構成を備える。
なお、これらのそれぞれの弾性部材は、接着剤、両面接着テープ又は面ファスナーなどの接合手段により互いに接合されてなる構成が望ましく実施可能である。
この構成により、前述の[効果H−a]が得られる。
図13(C)に示されるように、頭首部弾性部材上層1aと肩部弾性部材上層2aの上面に配置された頭首部肩部弾性部材上面敷布12h、背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aの上面に配置された背胸部臀腰部弾性部材上面敷布34h、脚部弾性部材上層5aの上面に配置された脚部弾性部材上面敷布5hを備えた構成も実施可能である。
また、頭首部肩部弾性部材下層12bの下面に配置された頭首部肩部弾性部材下面敷布12u、背胸部臀腰部弾性部材下層34bの下面に配置された背胸部臀腰部弾性部材下面敷布34u、脚部弾性部材下層5bの下面に配置された脚部弾性部材下面敷布5uを備えた構成も実施可能である。
図10、図11、図12、図13に示される就寝用マットレスにおいて、頭首部弾性部材上層1a、肩部弾性部材上層2a、背胸部弾性部材上層3a、臀腰部弾性部材上層4a、脚部弾性部材上層5a、頭首部弾性部材下層1b、肩部弾性部材下層2b、背胸部弾性部材下層3b、臀腰部弾性部材下層4b、脚部弾性部材下層5bとしては、表9に示されるそれぞれの弾性部材が望ましく構成される。
Figure 2021049313
図11、図12、図13に示される上層と下層とを構成した就寝用マットレスにおいて、上記の上層と下層とを構成した就寝用マットレスにおいて、上層と下層の合計厚さが約5cm以上であり、より好ましくは、約5〜約25cmであって、弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aの厚さが4cm以上(望ましくは5cm以上)を構成し、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さは130N以下であり、頭首部弾性部材上層1a、背胸部弾性部材上層3a、臀腰部弾性部材上層4a及び脚部弾性部材上層5aの弾性硬さが、135N以上であり、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが、頭首部弾性部材上層1a、背胸部弾性部材上層3a、臀腰部弾性部材上層4a及び脚部弾性部材上層5aよりも小さい弾性硬さを有する構成を備えた就寝用マットレスが望ましい。
この構成により、前述の[効果F(上層と下層との積層構成)]の効果が得られる。
弾性部材上層1a、2a、3a、4a、5aの厚さが4cm未満の場合には、身体肩部に対応する肩部弾性部材上層2aの凹みが不充分であり、側臥姿勢において、身体肩部の圧迫感や底付感が著しく抑制される効果が充分に得られない傾向にあり、前述の「効果F」が充分に得られない傾向がある。
[構成E−a:肩部弾性部材が断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dと断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cとを組み合わせてなる構成を備えた就寝用マットレス]
本発明の就寝用マットスにおいて、望ましくは、図14の(A)に示される下記の構成を備える。
図14は、本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であり、(A)は就寝用マットレスの長さ方向の概略側面断面図であり、(B)は弾性部材上層と弾性部材下層とを備えた構成を有する概略側面断面図であり、(C)は(A)に示される就寝用マットレスが3ユニットに分割された収納ユニットを構成して、折り畳み可能に構成された就寝用マットレスの概略構成を説明する概略側面断面図であり、(D)は(B)に示される就寝用マットレスが3ユニットに分割された収納ユニットを構成して、折り畳み可能に構成された就寝用マットレスの概略構成を説明する概略側面断面図である。
図14の(A)において、就寝用マットレス10は、就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の身体部位荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材を備えてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚と平坦な上面を有する略平板状の形状を有する就寝用マットレスであって、複数の弾性部材は、頭首部を支持する頭首部弾性部材1と、肩部を支持する肩部弾性部材2と、背胸部を支持する所望の弾性硬さを有する背胸部弾性部材3と、臀腰部を支持する所望の弾性硬さを有する臀腰部弾性部材4と、脚部を支持する所望の弾性硬さを有する脚部弾性部材5とを備える。
前記肩部弾性部材は、長さ方向の頭首部弾性部材側から背胸部・臀腰部・脚部弾性部材に向かって上向きに傾斜する上面傾斜面を有する断面略直角三角形を有する断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dと、長さ方向の頭首部弾性部材側から背胸部弾性部材に向かって下向きに傾斜する下面傾斜面を有する断面略直角三角形を有する断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cとを、前記上面傾斜面と前記下面傾斜面とを組み合わせてなる直方体形状を有する。
断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cの断面略直角三角形の一方の直角面が前記肩部弾性部材の上面を形成し、他方の直角面が前記頭首部弾性部材側に位置するとともに、断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dの断面略直角三角形の一方の直角面が前記肩部弾性部材の下面を形成し、他方の直角面が前記背胸部弾性部材側に位置するように構成され、前記断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cは前記断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dよりも柔らかい性質を有し、就寝者の仰臥姿勢及び側臥姿勢において、前記断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cが前記断面直角三角形肩部弾性部材下層2dよりも大きく凹んで弾性変形する状態で肩部の荷重を支えることを可能に形成されてなる。
就寝者の仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、前記複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材(頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5)が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位(頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部)が前記それぞれの弾性部材(頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5)により支持され、就寝者の側臥姿勢において、肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材が最も大きく凹んで弾性変形するとともに、臀腰部の形状と荷重に対応して臀腰部弾性部材4が凹んで弾性変形し、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、前記それぞれの弾性部材(頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5)が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位(頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部)が前記それぞれの弾性部材により支持されることが可能に構成されてなる。
本構成において、好ましくは、断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cは断面直角三角形肩部弾性部材下層2dよりも小さい弾性硬さを有し、就寝者の仰臥姿勢及び側臥姿勢において、断面直角三角形肩部弾性部材上層2cが断面直角三角形肩部弾性部材下層2dよりも大きく凹んで弾性変形する状態で肩部の荷重を支えることを可能に形成されてなる。
この構成により、下記の「効果K」が得られる。
[効果K(肩部弾性部材が略直角三角形の肩部弾性部材斜下層2dと断面略直角三角形の肩部弾性部材斜上層2cとの組合せ構成):肩部弾性部材が略直角三角形の肩部弾性部材斜下層2dと断面略直角三角形の肩部弾性部材斜上層2cとを備えた就寝用マットレスにより、前述の「効果A」が得られると共に、特に、使用者の側臥姿勢の就寝状態において、身体肩部の突き出た形状と荷重に対応して、断面略直角三角形の肩部弾性部材斜上層2cが最も大きく凹んで弾性変形し、断面略直角三角形肩部弾性部材斜上層2cの有する傾斜に沿って、身体背胸部に向かって徐々に凹み量が少なくなる状態で凹んで弾性変形し、略直角三角形の肩部弾性部材斜下層2dが身体肩部から伝わる形状と荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形するとともに肩部位を支えて維持し、これにより、身体肩部の底付感が著しく抑制され、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等の圧迫感や底付感等を感じることなく、就寝者の体圧を支えると共に側臥姿勢を安定状態で維持し、快適な使用感を得る効果が更に著しく発揮される効果]が得られる。
本構成において、弾性部材上層と、弾性部材下層とを備え、図14の(B)に示される構成も実施可能である。
図14の(B)において、就寝用マットレス10は、全下層弾性部材15bの上に頭首部弾性部材上層1aと断面直角三角形肩部弾性部材上層2cと断面直角三角形肩部弾性部材下層2d背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aと脚部弾性部材上層5aが積層されてなる。
ここで、断面直角三角形肩部弾性部材上層2cと断面直角三角形肩部弾性部材下層2dは上記の図14(A)と同じ弾性硬さを有する弾性部材の組み合わせ構成であって、頭首部弾性部材上層1aと断面直角三角形肩部弾性部材上層2cと断面直角三角形肩部弾性部材下層2d背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aと脚部弾性部材上層5a等の上層の厚さが図14(A)よりも薄い構成を備える。
本構成において、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さは、断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cと断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dの弾性硬さが、臀腰部弾性部材4、頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、又は脚部弾性部材5の弾性硬さよりも小さい弾性硬さを有する構成が実施可能である。
なお、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さは、上記硬さに限定されることなく、断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cと断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dの弾性硬さが、臀腰部弾性部材4、頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、又は脚部弾性部材5の弾性硬さよりも小さい弾性硬さを有する構成であれば、臀腰部弾性部材4、頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、脚部弾性部材5の弾性硬さは特に限定されることはないが、肩部弾性部材2が最も小さく、[臀腰部弾性部材4>頭首部弾性部材1>背胸部弾性部材3=脚部弾性部材5>断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2d>断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2c]である構成が最も好ましくい。
本構成において、3つの収納ユニットに分割されてなる就寝用マットレスであって、図14の(C)に示される構成も実施可能である。
図14の(C)において、就寝用マットレス10は、頭首部肩部弾性部材収納ユニット12と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34と脚部弾性部材収納ユニット55、ユニット連結部材11とを備える。
頭首部肩部弾性部材収納ユニット12は、頭首部肩部弾性部材収納用部材12aの中に頭首部弾性部材1と断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cと断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dとが収納されてなる構成を有し、断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cと断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dとは図14(A)において説明した組み合わせ構成と同じ構成を有する。
背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34は、背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aの中に背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4が収納されてなる構成を有する。
脚部弾性部材収納ユニット55は、脚部弾性部材収納用部材55aの中に脚部弾性部材5が収納されてなる構成を有する。
頭首部肩部弾性部材収納ユニット12と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34との間、及び、背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34と脚部弾性部材収納ユニット55との間にユニット連結部材11が設置構成され、頭首部肩部弾性部材収納ユニット12と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34と脚部弾性部材収納ユニット55は、長さ方向に、ユニット連結部材11により、長さ方向に折り畳み可能に連結されてなると共に、前記連結部材を介して折り畳み可能に構成されてなる。
本構成において、弾性部材上層と、弾性部材下層とを備え、3つの収納ユニットに分割されてなる就寝用マットレスであって、図14の(D)に示される構成も実施可能である。
図14の(D)において、就寝用マットレス10は、頭首部肩部弾性部材収納ユニット12と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34と脚部弾性部材収納ユニット55、ユニット連結部材11とを備える。
頭首部肩部弾性部材収納ユニット12は、頭首部肩部弾性部材収納用部材12aの中に、頭首部弾性部材下層1bの上に積層された頭首部弾性部材上層1aと肩部弾性部材下層2bと肩部弾性部材上層2aが積層されて収納されてなる構成を有し、断面直角三角形肩部弾性部材上層2cと断面直角三角形肩部弾性部材下層2dは上記の図14(B)において説明した組み合わせ構成と同じ構成を備える。
背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34は、背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aの中に、背胸部臀腰部弾性部材下層34bの上に背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aが積層されてなる弾性部材が収納されてなる構成を有する。
脚部弾性部材収納ユニット55は、脚部弾性部材収納用部材55aの中に、脚部弾性部材下層5bの上に脚部弾性部材上層5aが積層されてなる構成を有する。
なお、図示されていないが、それぞれの弾性部材の上に上面敷布を構成した就寝用マットレスも実施可能であり、それぞれの弾性部材の下に下面敷布を構成した就寝用マットレスも実施可能である。
[構成E−b:肩部弾性部材が略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eと略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gの3個の弾性部材を組み合わせてなる構成を備えた就寝用マットレス]
本発明の就寝用マットスにおいて、望ましくは、図15の(A)に示される下記の構成を備える。
図15は、本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であり、(A)は就寝用マットレスの長さ方向の概略側面断面図であり、(B)は弾性部材上層と弾性部材下層とを備えた構成を有する概略側面断面図であり、(C)は(A)に示される就寝用マットレスが3ユニットに分割された収納ユニットを構成して、折り畳み可能に構成された就寝用マットレスの概略構成を説明する概略側面断面図であり、(D)は(B)に示される就寝用マットレスの上面に上面敷布を設置し、3ユニットに分割された収納ユニットを構成するとともに、折り畳み可能に構成された就寝用マットレスの概略構成を説明する概略側面断面図である。
図15の(A)において、就寝用マットレス10は、就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の身体部位荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材を備えてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚と平坦な上面を有する略平板状の形状を有する就寝用マットレスであって、複数の弾性部材は、頭首部を支持する頭首部弾性部材1と、肩部を支持する肩部弾性部材2と、背胸部を支持する所望の弾性硬さを有する背胸部弾性部材3と、臀腰部を支持する所望の弾性硬さを有する臀腰部弾性部材4と、脚部を支持する所望の弾性硬さを有する脚部弾性部材5を備える。
肩部弾性部材2は、長さ方向に三つに分離された断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eと、断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと、断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gとを組み合わせてなる直方体形状を有し、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eの第一面は、肩部弾性部材の上面を形成し、断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fの第一面と断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2gの第一面とは、肩部弾性部材の下面を形成し、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eの第二面と断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fの第二面とが接合され、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eの第三面と断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gの第二面とが接合され、断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fの第三面が前記頭首部弾性部材側に位置するとともに、第二肩部弾性部材斜下層2gの第三面が背胸部弾性部材側に位置するように構成され、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eは断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gよりも柔らかい性質を有し、就寝者の仰臥姿勢及び側臥姿勢において、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eが断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gよりも大きく凹んで弾性変形する状態で肩部の荷重を支えることを可能に形成されてなる。
就寝者の仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの身体部位荷重に対応して、前記複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材(頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5)が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位(頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部)が前記それぞれの弾性部材(頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5)により支持され、就寝者の側臥姿勢において、肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材が最も大きく凹んで弾性変形するとともに、臀腰部の形状と荷重に対応して臀腰部弾性部材4が凹んで弾性変形し、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、前記それぞれの弾性部材(頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5)が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位(頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部)がそれぞれの弾性部材により支持されることが可能に構成されてなる。
本構成において、望ましくは、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eは断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gよりも小さい弾性硬さを有し、就寝者の仰臥姿勢及び側臥姿勢において、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eが断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gよりも大きく凹んで弾性変形する状態で肩部の荷重を支えることを可能に形成されてなる。
この構成により、下記の「効果K−b」が得られる。
[効果K−b(肩部弾性部材が断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eと、断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと、断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gとの組合せ構成):肩部弾性部材が三つに分離された断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eと、断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと、断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gを備えた就寝用マットレスにより、前述の「効果A」が得られると共に、特に、使用者の側臥姿勢の就寝状態において、身体肩部の突き出た形状と荷重に対応して、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eが最も大きく凹んで弾性変形し、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eの有する傾斜に沿って、身体背胸部に向かって徐々に凹み量が少なくなる状態で凹んで弾性変形し、断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gが身体肩部から伝わる体圧に対応する変形量で凹んで弾性変形するとともに肩部位を支えて維持し、これにより、身体肩部の底付感が著しく抑制され、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等の圧迫感、底付感等を感じることなく、就寝者の体圧を支えると共に側臥姿勢を安定状態で維持することができる効果が更に著しく発揮される効果]が得られる。
本構成において、弾性部材上層と、弾性部材下層とを備え、図15の(B)に示される構成も実施可能である。
図15の(B)において、就寝用マットレス10は、全下層弾性部材15bの上に頭首部弾性部材上層1aと断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eと断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと断面略三角形肩部弾性部材第三斜2gと背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aと脚部弾性部材上層5aが積層されてなる。
ここで、それぞれの上層の弾性部材は上記の図15(A)と同じ弾性硬さを有する弾性部材であって、薄い厚さを有する弾性部材の組み合わせ構成を備える。
本構成において、3つの収納ユニットに分割されてなる就寝用マットレスであって、図15の(C)に示される構成も実施可能である。
図15の(C)において、就寝用マットレス10は、頭首部肩部弾性部材収納ユニット12と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34と脚部弾性部材収納ユニット55、ユニット連結部材11とを備える。
頭首部肩部弾性部材収納ユニット12は、頭首部肩部弾性部材収納用部材12aの中に頭首部弾性部材1と断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eと断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと断面略三角形肩部弾性部材第三斜2gとが積層されて収納されてなる構成を有する。断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eと断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと断面略三角形肩部弾性部材第三斜2gとは上記の図15(A)において説明した組み合わせ構成と同じ構成を備える。
背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34は、背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aの中に背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4が収納されてなる構成を有する。
脚部弾性部材収納ユニット55は、脚部弾性部材収納用部材55aの中に脚部弾性部材5が収納されてなる構成を有する。
頭首部肩部弾性部材収納ユニット12と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34との間、及び、背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34と脚部弾性部材収納ユニット55との間にユニット連結部材11が設置構成され、頭首部肩部弾性部材収納ユニット12と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34と脚部弾性部材収納ユニット55は、長さ方向に、ユニット連結部材11により、長さ方向に折り畳み可能に連結されてなると共に、前記連結部材を介して折り畳み可能に構成されてなる。
本構成において、弾性部材上層と、弾性部材下層とを備え、3つの収納ユニットに分割されてなる就寝用マットレスであって、図15の(D)に示される構成も実施可能である。
図15の(D)において、就寝用マットレス10は、頭首部肩部弾性部材収納ユニット12と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34と脚部弾性部材収納ユニット55、ユニット連結部材11とを備える。
頭首部肩部弾性部材収納ユニット12は、頭首部肩部弾性部材収納用部材12aの中に、頭首部肩部弾性部材下層12bの上に積層された頭首部弾性部材上層1aと断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eと断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと断面略三角形肩部弾性部材第三斜2gが積層されて収納されてなる構成を有し、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eと断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと断面略三角形肩部弾性部材第三斜2gは上記の図15(B)において説明した組み合わせ構成と同じ構成を備える。
背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34は、背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aの中に、背胸部臀腰部弾性部材下層34bの上に背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aが積層されてなる弾性部材が収納されてなる構成を有する。
脚部弾性部材収納ユニット55は、脚部弾性部材収納用部材55aの中に、脚部弾性部材下層5bの上に脚部弾性部材上層5aが積層されてなる構成を有する。
図14、図15に示される就寝用マットレスにおいて、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さは、断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2c、断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2d、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2e、断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2f、断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gの弾性硬さが、臀腰部弾性部材4、頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、又は脚部弾性部材5の弾性硬さよりも小さい弾性硬さを有する構成が好ましく実施可能である。
なお、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さは、上記弾性硬さに限定されることなく、肩部弾性部材2の弾性硬さが、臀腰部弾性部材4、頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、又は脚部弾性部材5の弾性硬さよりも小さい弾性硬さを有する構成であれば、臀腰部弾性部材4、頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、脚部弾性部材5の弾性硬さは特に限定されることはないが、特に、肩部弾性部材2が最も小さく、[臀腰部弾性部材4>頭首部弾性部材1>背胸部弾性部材3=脚部弾性部材5>肩部弾性部材2である構成が最も好ましくい。
なお、図示されていないが、それぞれの弾性部材の上に上面敷布を構成した就寝用マットレスも実施可能であり、それぞれの弾性部材の下に下面敷布を構成した就寝用マットレスも実施可能である。
図14、図15に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれの弾性部材としては、表10に示されるそれぞれの弾性部材が好ましく構成される。
Figure 2021049313
上記の図14(A)、図14(C)、図15(A)、図15(C)に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれの弾性部材の厚さは約5cm以上であり、より好ましくは約5〜約25cmであり、更に好ましくは約6〜約23cmである。
また、断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2c及び断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dの弾性硬さが130N以下であり、頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4及び脚部弾性部材5の弾性硬さが、135N以上であり、断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2c及び断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dの2の弾性硬さが、頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4及び脚部弾性部材5よりも小さい弾性硬さを有する構成を備えた就寝用マットレスが好ましく実施可能である。この構成により、上記「効果K−a」、「K−b」を奏する就寝用マットレスが得られる。
断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2c及び断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dの厚さが5cm未満の場合には、身体肩部に対応する断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2c及び断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dの凹みが不充分であり、側臥姿勢において、身体肩部の圧迫感や底付感が著しく抑制される効果が充分に得られない傾向にあり、上記の「効果K−a」、「効果K−b」が充分に得られない傾向がある。
上記の図14(B)、図14(D)、図15(B)、図15(D)に示される上層と下層とを構成した就寝用マットレスにおいて、上層と下層の合計厚さが約5cm以上(好ましくは約5〜約25cm、更に好ましくは約6〜約23cm)であって、弾性部材上層1a、3a、4a、5aの厚さが4cm以上(好ましくは5cm以上)であり、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eと断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gよりなる肩部弾性部材上層の厚さが4cm以上(好ましくは5cm以上)である。
また、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2e、断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2f、断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gの弾性硬さは130N以下であり、頭首部弾性部材上層1a、背胸部弾性部材上層3a、臀腰部弾性部材上層4a及び脚部弾性部材上層5aの弾性硬さが、135N以上であり、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2e、断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2f、断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gのの弾性硬さが、頭首部弾性部材上層1a、背胸部弾性部材上層3a、臀腰部弾性部材上層4a及び脚部弾性部材上層5aよりも小さい弾性硬さを有する構成を備えた就寝用マットレスが望ましい。
この構成により、この構成により、上記「効果K−a」、「効果K−b」を奏する就寝用マットレスが得られる。
断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2c及び断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dの厚さが5cm未満の場合には、身体肩部に対応する断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2c及び断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dの凹みが不充分であり、側臥姿勢において、身体肩部の圧迫感や底付感が著しく抑制される効果が充分に得られない傾向にあり、上記の「効果K−a、K−b」が充分に得られない傾向がある。
[構成F:肩部弾性部材が肩部弾性部材左軟質部材と肩部弾性部材中央硬質部材と肩部弾性部材右軟質部材とを有する構成を備えた就寝用マットレス]
本発明の就寝用マットスにおいて、望ましくは、図16に示される下記の構成を備える。
図16は、本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であり、(A)は本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略平面図である。
図16(A)において、就寝用マットレス10は、就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の身体部位荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材を備えてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚と平坦な上面を有する略平板状の形状を有する就寝用マットレスであって、複数の弾性部材は、頭首部を支持する頭首部弾性部材1と、肩部を支持する肩部弾性部材2と、背胸部を支持する所望の弾性硬さを有する背胸部弾性部材3と、臀腰部を支持する所望の弾性硬さを有する臀腰部弾性部材4と、脚部を支持する所望の弾性硬さを有する脚部弾性部材5を備える。
前記肩部弾性部材は、幅方向に分割された肩部弾性部材左軟質部材20aと肩部弾性部材中央硬質部材21aと肩部弾性部材右軟質部材20bとを備え、肩部弾性部材中央硬質部材21aは幅方向の中央部に位置し、肩部弾性部材左軟質部材20aは前記肩部弾性部材中央硬質部材21aの左部に位置し、肩部弾性部材右軟質部材20bは前記肩部弾性部材中央硬質部材21aの右部に位置し、前記肩部弾性部材中央硬質部材の弾性硬さは、前記肩部弾性部材左軟質部材の弾性硬さ及び前記肩部弾性部材右軟質部材の弾性硬さよりも大きい弾性硬さを有する。
就寝者が前記肩部弾性部材中央硬質部材の上面を通る長さ方向に寝た仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの部位荷重に対応して、前記肩部弾性部材中央硬質部材が凹んで弾性変形するとともに、前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が該それぞれの身体部位に対応する前記それぞれの弾性部材により支持され、
就寝者が前記肩部弾性部材左軟質部材の上面を通る長さ方向に横になって寝た側臥姿勢において、肩部の荷重に対応して前記肩部弾性部材左軟質部材が最も大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者のそれぞれの部位荷重に対応して、前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が該それぞれの身体部位に対応する前記それぞれの弾性部材により支持され、
就寝者が前記肩部弾性部材右軟質部材の上面を通る長さ方向に横になって寝た側臥姿勢において、肩部の荷重に対応して前記肩部弾性部材右軟質部材が最も大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者のそれぞれの部位荷重に対応して、前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が該それぞれの身体部位に対応する前記それぞれの弾性部材により支持されることが可能に構成されてなる。
この構成により、下記の「効果L」が得られる。
[効果L(肩部弾性部材左軟質部材と肩部弾性部材中央硬質部材と肩部弾性部材右軟質部材とに分割された肩部弾性部材を備えた構成):肩部弾性部材2は、幅方向に分割された肩部弾性部材左軟質部材20aと肩部弾性部材中央硬質部材21aと肩部弾性部材右軟質部材20bとを備えた就寝用マットレスにより、前述の「効果A」が得られると共に、特に、仰臥姿勢において、就寝者の幅方向の略中央部に形成された肩部弾性部材中央硬質部材21aの上に寝ることにより、大きな凹みなく身体肩部が支えられると共に就寝者の頭首部、肩部、背胸部・臀腰部・脚部の身体部位の形状と荷重に対応して前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が前記それぞれの弾性部材により支持され、肩部弾性部材中央硬質部材21aの弾性硬さが、肩部弾性部材左軟質部材20aの弾性硬さ及び肩部弾性部材右軟質部材20bの弾性硬さよりも硬い性質を有することに起因して、右横方向又は左横方向に向いての側臥姿勢に移行した場合において、就寝者の肩部の形状と荷重に対応して、肩部弾性部材左軟質部材20a又は肩部弾性部材右軟質部材20bが最も大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者のそれぞれの部位が前記それぞれの弾性部材により支持され、肩部の圧迫感、底付感等を感じることなく、就寝者の体圧を支えると共に側臥姿勢を安定状態で維持することができる効果が更に著しく発揮される効果、更に、仰臥姿勢から側臥姿勢に容易に移行できる効果]が得られる。
図16(A)に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれの弾性部材としては、表11に示されるそれぞれの弾性部材が望ましく構成される。
Figure 2021049313
本構成において、弾性部材上層と弾性部材下層を備え、3つの収納ユニットに分割されてなる就寝用マットレスであって、図16の(B)に示される構成も実施可能である。
図16の(B)において、就寝用マットレス10は、頭首部肩部弾性部材収納ユニット12と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34と脚部弾性部材収納ユニット55、ユニット連結部材11とを備える。
頭首部肩部弾性部材収納ユニット12は、頭首部肩部弾性部材収納用部材12aの中に、頭首部肩部弾性部材下層12bの上に積層された頭首部弾性部材上層1aと肩部弾性部材左軟質部材(上層)20aと肩部弾性部材中央硬質部材(上層)21aと肩部弾性部材右軟質部材(上層)20bとこれらの上層の上に積層された頭首部弾性部材上面敷布と肩部弾性部材上面敷布とが積層されて収納されてなる構成を備える。
背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34は、背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aの中に、背胸部臀腰部弾性部材下層34bの上に背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aが積層されてなる弾性部材とこれらの上層の上に積層された背胸部弾性部材上面敷布と臀腰部弾性部材上面敷布とが積層されて収納されてなる構成を備える。
脚部弾性部材収納ユニット55は、脚部弾性部材収納用部材55aの中に、脚部弾性部材下層5bの上に脚部弾性部材上層5aと脚部弾性部材上層5aの上に脚部弾性部材上面敷布が積層されてなる構成を有する。
それぞれの弾性部材上層は上記の図16(A)に示される弾性部材と同じ弾性硬さを有すると共に、頭首部肩部弾性部材下層12bと背胸部臀腰部弾性部材下層34bと脚部弾性部材下層5bは135N以上の弾性硬さを有する男性部材により構成されてなる。
[構成G:肩部弾性部材が肩部弾性部材左端硬質部材21bと肩部弾性部材中央軟質部材20と肩部弾性部材右端硬質部材21cとを備えた就寝用マットレス]
本発明の就寝用マットスにおいて、望ましくは、図17(A)に示される下記の構成を備える。
図17は、本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であり、(A)は本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略平面図であり、(B)は本発明の他の実施例の就寝用マットレスの概略平面図であり、(C)は3つの収納ユニットに分割されてなる就寝用マットレスの概略側面断面図である。
図17の(A)において、就寝用マットレス10は、就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の身体部位の形状と荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材を備えてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚と平坦な上面を有する略平板状の形状を有する就寝用マットレスであって、複数の弾性部材は、頭首部を支持する頭首部弾性部材1と、肩部を支持する肩部弾性部材2と、背胸部を支持する所望の弾性硬さを有する背胸部弾性部材3と、臀腰部を支持する所望の弾性硬さを有する臀腰部弾性部材4と、脚部を支持する所望の弾性硬さを有する脚部弾性部材5とを備える。
前記肩部弾性部材2は、幅方向に分割された肩部弾性部材左端硬質部材21bと肩部弾性部材中央軟質部材20と肩部弾性部材右端硬質部材21cとを備え、肩部弾性部材中央軟質部材20は幅方向の中央部に位置し、肩部弾性部材左端硬質部材21bは肩部弾性部材中央軟質部材20の左部に位置し、肩部弾性部材右端硬質部材21cは肩部弾性部材中央軟質部材20の右部に位置する。肩部弾性部材左端硬質部材21bと肩部弾性部材右端硬質部材21cの弾性硬さは、肩部弾性部材中央軟質部材20よりも硬い性質を有する。
就寝者の仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの部位の形状と荷重に対応して、肩部弾性部材中央軟質部材20が凹んで弾性変形するとともに、それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位が前記それぞれの弾性部材により支持され、就寝者の側臥姿勢において、肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材中央軟質部材20が最も大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が前記それぞれの弾性部材により支持されることが可能に構成されてなる。
この構成により、下記の「効果M」が得られる。
[効果M(肩部弾性部材左端硬質部材と肩部弾性部材中央軟質部材と肩部弾性部材右端硬質部材に分割された肩部弾性部材を備えた構成):肩部弾性部材2が幅方向に分割された肩部弾性部材左端硬質部材21bと肩部弾性部材中央軟質部材20と肩部弾性部材右端硬質部材21cとを備えた就寝用マットレスにより、前述の「効果A」が得られると共に、更に、肩部弾性部材左端硬質部材21bと肩部弾性部材右端硬質部材21cの弾性硬さが、肩部弾性部材中央軟質部材20の弾性硬さよりも硬い性質を有することに起因して、右横方向又は左横方向に向いての側臥姿勢に移行した場合において、肩部弾性部材左部材22又は肩部弾性部材右部材23の凹み過ぎによる就寝者のマットレスの左端又は右端からの落下又は脱落が抑制される効果]が得られる。
図17(A)に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれの弾性部材としては、表12に示されるそれぞれの弾性部材が望ましく構成される。
Figure 2021049313
[構成FG:肩部弾性部材が肩部弾性部材左端硬質部材21bと肩部弾性部材左軟質部材20aと肩部弾性部材中央硬質部材21aと肩部弾性部材右軟質部材20bと肩部弾性部材右端硬質部材21cとを備えた就寝用マットレス]
本発明の就寝用マットスにおいて、望ましくは、図17(B)に示される下記の構成も実施可能である。
図17の(B)において、就寝用マットレス10は、就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の身体部位の形状と荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材を備えてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚と平坦な上面を有する略平板状の形状を有する就寝用マットレスであって、複数の弾性部材は、頭首部を支持する頭首部弾性部材1と、肩部を支持する肩部弾性部材2と、背胸部を支持する所望の弾性硬さを有する背胸部弾性部材3と、臀腰部を支持する所望の弾性硬さを有する臀腰部弾性部材4と、脚部を支持する所望の弾性硬さを有する脚部弾性部材5とを備える。
肩部弾性部材2は、幅方向に分割された肩部弾性部材左端硬質部材21bと肩部弾性部材左軟質部材20aと肩部弾性部材中央硬質部材21aと肩部弾性部材右軟質部材20bと肩部弾性部材右端硬質部材21cを備え肩部弾性部材中央硬質部材21aは幅方向の中央部に位置し、肩部弾性部材左軟質部材20aは肩部弾性部材中央硬質部材21aの左部に位置し、肩部弾性部材右軟質部材20bは肩部弾性部材中央硬質部材21aの右部に位置し、肩部弾性部材左端硬質部材21bは、肩部弾性部材左軟質部材20aの左端に位置し、肩部弾性部材右端硬質部材21cは、肩部弾性部材右軟質部材20bの右端に位置する。
肩部弾性部材中央硬質部材21aの弾性硬さは、肩部弾性部材左軟質部材20aと肩部弾性部材右軟質部材20bの弾性硬さよりも硬い性質し、肩部弾性部材左端硬質部材21bと肩部弾性部材右端硬質部材21cの弾性硬さは肩部弾性部材左軟質部材20aと肩部弾性部材右軟質部材20bの弾性硬さよりも硬い性質を有する。
就寝者の仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの部位の形状と荷重に対応して、肩部弾性部材中央硬質部材21aが凹んで弾性変形するとともに、それぞれの弾性部材1、3、4、5が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が前記それぞれの弾性部材1、2、3、4、5により支持される。
就寝者が前記肩部弾性部材中央硬質部材の上面を通る長さ方向に寝た仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの部位荷重に対応して、前記肩部弾性部材中央硬質部材が凹んで弾性変形するとともに、前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が該それぞれの身体部位に対応する前記それぞれの弾性部材により支持され、就寝者が前記肩部弾性部材左軟質部材の上面を通る長さ方向に横になって寝た側臥姿勢において、肩部の荷重に対応して前記肩部弾性部材左軟質部材が最も大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者のそれぞれの部位荷重に対応して、前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が該それぞれの身体部位に対応する前記それぞれの弾性部材により支持され、就寝者が前記肩部弾性部材右軟質部材の上面を通る長さ方向に横になって寝た側臥姿勢において、肩部の荷重に対応して前記肩部弾性部材右軟質部材が最も大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者のそれぞれの部位荷重に対応して、前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が該それぞれの身体部位に対応する前記それぞれの弾性部材により支持されることが可能に構成されてなる。
この構成により、下記の「効果LM」が得られる。
[効果LM:肩部弾性部材2が幅方向に分割された肩部弾性部材左端硬質部材21bと肩部弾性部材左軟質部材20aと肩部弾性部材中央硬質部材21aと肩部弾性部材右軟質部材20bと肩部弾性部材右端硬質部材21cを備えた就寝用マットレスにより、前述の「効果A」が得られると共に、更に、前述の「効果L」と「効果M」との双方の効果]を有する就寝用マットレスが得られる。
本構成において、3つの収納ユニットに分割されてなる就寝用マットレスであって、図17の(C)に示される構成も実施可能である。
図17の(C)において、就寝用マットレス10は、頭首部肩部弾性部材収納ユニット12と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34と脚部弾性部材収納ユニット55、ユニット連結部材11とを備え、上層と下層とを備えると共に、上層が図17(B)に示される構成と類似の構成を備える。
頭首部肩部弾性部材収納ユニット12は、頭首部肩部弾性部材収納用部材12aの中に、頭首部肩部弾性部材下層12bの上に積層された頭首部弾性部材上層1aと肩部弾性部材左軟質部材(上層)20aと肩部弾性部材中央硬質部材(上層)21aと肩部弾性部材右軟質部材(上層)20bと肩部弾性部材左端硬質部材(上層)21bと肩部弾性部材右端硬質部材(上層)21c、及び、頭首部肩部弾性部材上面敷布12hが積層されて収納されてなる構成を備える。
背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34は、背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aの中に、背胸部臀腰部弾性部材下層34bの上に背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4a及び背胸部臀腰部弾性部材上面敷布34hが積層されてなる弾性部材が収納されてなる構成を有する。
脚部弾性部材収納ユニット55は、脚部弾性部材収納用部材55aの中に、脚部弾性部材下層5bの上に脚部弾性部材上層5a及び脚部弾性部材上面敷布55hが積層されてなる構成を有する。
頭首部肩部弾性部材収納ユニット12と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34との間、及び、背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34と脚部弾性部材収納ユニット55との間にユニット連結部材11が設置構成され、頭首部肩部弾性部材収納ユニット12と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34と脚部弾性部材収納ユニット55は、長さ方向に、ユニット連結部材11により、長さ方向に折り畳み可能に連結されてなると共に、前記連結部材を介して折り畳み可能に構成されてなる。
図17(C)に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれの弾性部材としては、表13に示されるそれぞれの弾性部材が望ましく構成される。
Figure 2021049313
[構成H:前記複数の弾性部材の幅方向の端部に設置された端部弾性部材を備えた就寝用マットレス]
本発明の就寝用マットスにおいて、望ましくは、図18に示される下記の構成も実施可能である。
図18は本発明の一実施例の就寝用マットレスの概略構成を説明する模式図であり、左端部弾性部材と右端部弾性部材を備え、(A)は就寝用マットレスの概略平面図であり、(B)は3ユニットに分割可能であるマットレスの概略平面図であり、(C)は(A)の就寝用マットレスにおいて、更に頭頂部端部弾性部材と脚下部端部弾性部材を備えたマットレスの概略平面図である。
図18の(A)において、就寝用マットレス10は、就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の身体部位荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材を備えてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚と平坦な上面を有する略平板状の形状を有する就寝用マットレスであって、複数の弾性部材は、頭首部を支持する頭首部弾性部材1と、肩部を支持する肩部弾性部材2と、背胸部を支持する所望の弾性硬さを有する背胸部弾性部材3と、臀腰部を支持する所望の弾性硬さを有する臀腰部弾性部材4と、脚部を支持する所望の弾性硬さを有する脚部弾性部材5と、更に、前記複数の弾性部材の幅方向の左端部に設置された左端部弾性部材6と、左端部に設置された右端部弾性部材7を備え、前記左端部弾性部材6及び右端部弾性部材7の弾性硬さは、前記複数の弾性部材のうちの最も大きい弾性部材の弾性硬さと同じ弾性硬さ又は該最も大きい弾性部材の弾性硬さよりも大きい弾性硬さを有してなり、右横方向又は左横方向に向いての側臥姿勢に移行した場合において、マットレスの左端部又は右端部からの落下又は脱落が抑制されことが可能に構成されてなる構成を備える。
この構成により、[効果MM(端部弾性部材):弾性部材の幅方向の左端部に設置された大きい弾性硬さを有する左端部弾性部材6と、大きい弾性硬さを有する左端部に設置された右端部弾性部材7を備えた就寝用マットレスにより、前述の「効果A」が得られると共に、更に、左端部弾性部材6と、左端部に設置された右端部弾性部材7の弾性硬さが、他の弾性部材の硬さと同等以上の硬い弾性硬さを有することに起因して、右横方向又は左横方向に向いての側臥姿勢に移行した場合において、マットレスの左端部又は右端部からの落下が抑制され、特に、肩部弾性部材2の凹み過ぎによる就寝者のマットレスの左端又は右端からの落下が抑制される効果]が得られる。
図18(A)の構成において、3つの収納ユニットに分割されてなる就寝用マットレスであって、図18の(B)に示される構成も実施可能である。
図18の(B)において、就寝用マットレス10は、頭首部肩部弾性部材収納ユニット12と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34と脚部弾性部材収納ユニット55、ユニット連結部材11とを備える。
頭首部肩部弾性部材収納ユニット12は、頭首部肩部弾性部材収納用部材12aの中に、頭首部弾性部材1と肩部弾性部材2と左端部弾性部材6aと右端部弾性部材7aが収納されてなる構成を有し、背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34は背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aの中に、背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4と背胸部臀腰部左端部弾性部材6bと背胸部臀腰部右端部弾性部材7bが収納されてなる構成を有し、脚部弾性部材収納ユニット55は、脚部弾性部材収納用部材55aの中に、脚部弾性部材5と脚部左端部弾性部材6cと脚部右端部弾性部材7cが収納されてなる構成を有し、それぞれの収納ユニットがユニット連結部材11により、折り畳み可能に構成されてなる。
本構成において、図18(C)に示されるように、更に、頭首部弾性部材1の端部に設置された頭頂部端部弾性部材8と脚部弾性部材上層5aの端部に設置された脚下部端部弾性部材9を構成してなる構成も実施可能である。
図18に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれの弾性部材としては、表14に示されるそれぞれの弾性部材が望ましく構成される。
Figure 2021049313
本発明の就寝用マットレスの典型的実施例を以下に説明する。
本発明の実施例において構成される複数の弾性部材としては、表15に示される市販されている発泡ポリウレタン樹脂製の弾性部材を使用した。なお、表15に示される発泡ポリウレタン樹脂の「弾性硬さ」と「密度」は、該当市販製品に関して製造又は販売している者が公表している公表値を示す。
公表値の発泡ポリウレタン樹脂製の弾性部材の硬さは、「JIS−K6401[耐荷重用ポリウレタンフォーム]に準拠してJIS−K6400−2のD法で測定した値である。
Figure 2021049313
なお、本実施例において、望ましくない構成を有する就寝用マットレスについても「実施例」として実施した。すなわち、比較例として実験した比較実験も実施例として実験した。
図1(A)、(B)に示される就寝用マットレスを作製した。
頭首部弾性部材1として硬質弾性部材B(弾性硬さ196N、長さ40cm、幅90cm、厚さ10cm)、肩部弾性部材2として超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N、長さ28cm、幅90cm、厚さ10cm)、背胸部臀腰部脚部弾性部材345として硬質弾性部材B(弾性硬さ196N、長さ136cm、幅90cm、厚さ10cm)をそれぞれ使用して、それぞれの弾性部材の長さ方向の端面の少なくとも4か所に設置した面ファスナーを使用して、互いの弾性部材が分離しない状態で接合して、長さが204cm、幅が90cm、厚さが10cmの就寝用マットレスを作製した。
なお、それぞれの弾性部材1、2、345は平坦な上面を有する。
このようにして、複数の弾性部材に分割されてなるとともにそれぞれの弾性部材が接合部材により接合されてなる就寝用マットレスを作製した。
実施例1に示される就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材2として軟質弾性部材D(弾性硬さ110N)を構成し、その他の構成は実施例1と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例1に示される就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材2として普通弾性部材C(弾性硬さ157N)を構成し、その他の構成は実施例1と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例1に示される就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材2として硬質弾性部材B(弾性硬さ196N)を構成し、その他の構成は実施例1と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例1に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれ弾性部材の厚さが4cmの弾性部材を構成し、その他の構成は実施例1と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例1に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれ弾性部材の厚さが5cmの弾性部材を構成し、その他の構成は実施例1と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例1に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれ弾性部材の厚さが6cmの弾性部材を構成し、その他の構成は実施例1と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例1に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれ弾性部材の厚さが8cmの弾性部材を構成し、その他の構成は実施例1と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例1に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれ弾性部材の厚さが15cmの弾性部材を構成し、その他の構成は実施例1と同じである就寝用マットレスを作製した。
なお、本実施例においては、それぞれ弾性部材の厚さが10cmの弾性部材と5cmの弾性部材を積層して、全厚さが15cmの就寝用マットレスを作製した。
実施例1に示される就寝用マットレスにおいて、背胸部臀腰部脚部弾性部材345として軟質弾性部材D(弾性硬さ110N)を構成し、その他の構成は実施例1と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例1に示される就寝用マットレスにおいて、背胸部臀腰部脚部弾性部材345として普通弾性部材C(弾性硬さ157N)を構成し、その他の構成は実施例1と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例1に示される就寝用マットレスにおいて、背胸部臀腰部脚部弾性部材345として超硬質弾性部材E(弾性硬さ225N)を構成し、その他の構成は実施例1と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例1に示される就寝用マットレスにおいて、頭首部1として軟質弾性部材D(弾性硬さ196N)を構成し、その他の構成は実施例1と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例1に示される就寝用マットレスにおいて、頭首部1として超硬質弾性部材C(弾性硬さ225N)を構成し、その他の構成は実施例1と同じである就寝用マットレスを作製した。
複数に分割された弾性部材を構成することなく、実施例1と同じ大きさと厚さ形状を有する一枚の頭首部肩部背胸部臀腰部脚部弾性部材であって、超軟質弾性部材Eからなる就寝用マットレスを作製した。
複数に分割された弾性部材を構成することなく、実施例1と同じ大きさと厚さ形状を有する一枚の頭首部肩部背胸部臀腰部脚部弾性部材であって、軟質弾性部材Dからなる就寝用マットレスを作製した。
複数に分割された弾性部材を構成することなく、実施例1と同じ大きさと厚さ形状を有する一枚の頭首部肩部背胸部臀腰部脚部弾性部材であって、普通弾性部材Cからなる就寝用マットレスを作製した。
複数に分割された弾性部材を構成することなく、実施例1と同じ大きさと厚さ形状を有する一枚の頭首部肩部背胸部臀腰部脚部弾性部材であって、硬質弾性部材Bからなる就寝用マットレスを作製した。
複数に分割された弾性部材を構成することなく、実施例1と同じ大きさと厚さ形状を有する一枚の頭首部肩部背胸部臀腰部脚部弾性部材であって、超硬質弾性部材Aからなる就寝用マットレスを作製した。
作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、成人男性が実験就寝者となって、頭首部弾性部材1の上に枕を置いて、その上に頭を置き、仰臥姿勢及び側臥姿勢で就寝した状態における弾性部材の凹み量(へこみ量)を測定すると共に、仰臥姿勢及び側臥姿勢における「肩部の底付感の有無」、「身体部位の安定感の有無」、及び、総合判定としての「快適な使用感の有無」を観察した。
実験就寝者の体型等は、身長17「肩部の底付感の有無」、「身体部位の安定感の有無」、及び、総合判定としての「快適な使用感の有無」を観察した。0cm、体重70kg、正面から見た正面幅方向において、頭部の幅約25cm、首部の幅約8cm、肩部の幅47cm、背胸部の幅35cm、臀腰部の幅35cm、脚部の幅35cmであり、側面から見た側面幅方向において、後頭部から背中、臀部、脚部に至る仮想背面において、凹凸の少ない略平面の仮想背面を有し、肩幅が他の身体部位よりも幅広く、肩部において側胸部よりも約6cmの長さで突出した突起部を有する体格である。
また、枕は、硬質弾性部材B(弾性硬さ196N、)製であって、横幅90cm、縦長さ40cm、厚さ7cmの枕を使用するとともに、就寝時に身体頭を枕の上に乗せた時に、マットレス上面からの距離が約5cmになるように数枚の高さ調整用タオルをマットレスと枕との間に設置して実験した。
弾性部材の凹み量の測定方法は、就寝者が就寝用マットレスの上に仰臥姿勢及び側臥姿勢で寝た状態を、第三者が就寝用マットレスの横方向から観察して、就寝者のそれぞれの身体部位に対応する弾性部材の凹み量を観察測定した。
就寝者の側臥姿勢において、肩部に対応する弾性部材の凹み量、腰部(臀腰部)に対応する弾性部材の凹み量、及び、側胸部(背胸部)対応する弾性部材の凹み量を測定した。
就寝者の仰臥姿勢において、上背部(肩部)に対応する弾性部材の凹み量、臀部(臀腰部)に対応する弾性部材の凹み量、及び、背部(背胸部)対応する弾性部材の凹み量を測定した。
就寝者の直立姿勢における所定の身体部位の位置を基準として、就寝者の側臥姿勢及び仰臥姿勢において、就寝者が就寝用マットレスの表面から沈み込んでいる所定の身体部位の位置を観察・測定し、その観察・測定した値を、凹み量として測定した。
例えば、就寝者の側臥姿勢における肩部の沈み込んだ肩部位置を観察測定し、その沈み込んだ肩部位置と肩部の端部の位置との距離を、弾性部材の凹み量として測定した。測定した凹み量は、±2mmの誤差を有する概略値で測定した。
なお、「側臥姿勢」は、就寝者が就寝用マットレスの上に、耳部、肩部、側胸部、腰部、側足部を下向きにした状態の身体横向きに乗って就寝した姿勢を意味し、「仰臥姿勢」は、就寝者が就寝用マットレスの上に、後頭部、上背部、背中部、臀部、後脚部を下向きにした状態の身体上向きに乗って就寝した姿勢を意味する。
それぞれの身体部位に対応する弾性部材の凹み量、及び、「肩部の底付感の有無」、「身体部位の安定感の有無」、及び、総合判定としての「快適な使用感の有無」において、「良好性能」及び「不良性能」は下記の基準に従って判断して、「○」印、「×」印を記した。
・側臥姿勢における肩部に対応する弾性部材の凹み量が、35mm以上の場合を「○」印として「良好性能」として判定し、35mm未満の場合を「×」印として「不良性能」として判定した。
・側臥姿勢における側胸部(背胸部)に対応する弾性部材の凹み量が、20mm以下の場合を「○」印として「良好性能」として判定し、20mmを超える場合を「×」印として「不良性能」として判定した。
・側臥姿勢における腰部(臀腰部)に対応する弾性部材の凹み量が、20mm以下の場合を「○」印として「良好性能」として判定し、20mmを超える場合を「×」印として「不良性能」として判定した。
・側臥姿勢における背部(背胸部)に対応する弾性部材の凹み量が、20mm以下の場合を「○」印として「良好性能」として判定し、20mmを超える場合を「×」印として「不良性能」として判定した。
・なお、「良好性能」と「不良性能」との境界領域にある場合には「△」印を記した。
・測定実験結果を表16〜表19に示す。
・仰臥姿勢における上背部(肩部)[に対応する弾性部材の凹み量が20mm以下の場合を「○」印として「良好性能」として判定し、20mmを超える場合を「×」印として「不良性能」として判定した。
・側臥姿勢における側胸部(背胸部)に対応する弾性部材の凹み量が、20mm以下の場合を「○」印として「良好性能」として判定し、20mmを超える場合を「×」印として「不良性能」として判定した。
・仰臥姿勢における臀部(臀腰部)に対応する弾性部材の凹み量が、20mm以下の場合を「○」印として「良好性能」として判定し、20mmを超える場合を「×」印として「不良性能」として判定した。
・なお、「良好性能」と「不良性能」との境界領域にある場合には「△」印を記した。
・測定実験結果を表16〜表19に示す。
肩部の底付感の有無、身体部位の安定感の有無、及び、快適な使用感の有無は下記の方法により観察した。
・就寝者の側臥姿勢及び仰臥姿勢における肩部の底付感・圧迫感の有無:
身体肩部に底付感及び/又は圧迫感及び/又は窮屈感等を感じた場合を「× 底付感が有る」として判定し、肩部に底付感及び/又は圧迫感及び/又は窮屈感等を感じない場合を「○ 底付感が無い」として判定した。
・就寝者の側臥姿勢及び仰臥姿勢における身体部位の安定感の有無:
身体の頭首部、肩部、側胸部、腰部、側足部に、底付感及び/又は圧迫感及び/又は窮屈感等を感じなく、身体全体に安定感を感じる場合を「○ 安定感が有る」として判定し、身体の頭首部、肩部、側胸部、腰部、側足部に、底付感及び/又は圧迫感及び/又は窮屈感等を感じ、身体全体に安定感を感じない場合を「× 安定感が無い」として判定した。
・側臥姿勢及び仰臥姿勢の双方の姿勢において、底付感が無く、安定感を感じる場合を「○快適使用感が有る」として判定し、底付感及び/又は安定感を感じない場合を「× 快適使用感が無し」として判定し評価した。
・上記それぞれの観察において、更に優れた性能を有する場合を「◎」として判定し評価した。
・測定実験結果を表16〜表19に示す。
Figure 2021049313
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Figure 2021049313
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表16(肩部弾性部材2の弾性硬さが異なる就寝用マットレス)の実験結果から、下記事項が解かる。
実施例1の構成を備えた就寝用マットレスは、仰臥姿勢において、肩部弾性部材2の凹み量は約15mmであり、その他の弾性部材の凹み量は約11〜15mmであり、身体の各部位に対応する凹み量は約11〜15mmの範囲内にあった。また、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が50mmであり、最も大きく凹んで弾性変形し、その他の弾性部材の凹み量は約11〜15mmであり、前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られた。
肩部弾性部材2として弾性硬さ110Nを有する軟質弾性部材Dを備え、その他の弾性部材として実施例1と同じの硬質弾性部材B(弾性硬さ196N)を備えた実施例1aの就寝用マットレスは、仰臥姿勢において、肩部弾性部材2の凹み量は約13mmであり、その他の弾性部材の凹み量は約10〜14mmであり、身体の各部位に対応する凹み量は約10〜14mmの範囲内にあった。側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が45mmであり、最も大きく凹んで弾性変形し、その他の弾性部材の凹み量は約10〜15mmであり、前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られた。
肩部弾性部材2として弾性硬さ157Nを有する普通弾性部材Cを備え、その他の弾性部材として実施例1と同じの硬質弾性部材B(弾性硬さ196N)を備えた実施例1bの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が少なく、30mmであり、肩部に圧迫感を感じ、快適使用感に劣る傾向にあった。
肩部弾性部材2として弾性硬さ225Nを有する超硬質弾性部材Aを備え、その他の弾性部材として実施例1と同じの硬質弾性部材B(弾性硬さ196N)を備えた実施例1cの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量がやや少なく、20mmであり、肩部に圧迫感を感じ、快適な使用感に劣る傾向にあった。
すなわち、肩部弾性部材2の弾性硬さが、頭首部弾性部材1及び背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345よりも小さい弾性硬さを有する就寝用マットレス(実施例1、実施例1a)は、前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られることが解かる。
特に、肩部弾性部材2の弾性硬さが、頭首部弾性部材1及び背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345よりも小さい弾性硬さを有すると共に、肩部弾性部材2の弾性硬さが、130N以下を有する就寝用マットレス(実施例1、実施例1a)は、特に優れた前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られることが解かる。
肩部弾性部材2の弾性硬さが130Nを超える就寝用マットレス(実施例1b、実施例1c)は、肩部に底付感・圧迫感を感じ、快適な使用感に劣る傾向にあった。
また、実施例1の就寝用マットレスは平坦な上面を有するために、塵埃、ダニ糞、ダニ死骸等の蓄積の懸念がない。
表17(複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の厚さが異なる就寝用マットレス)の実験結果から、下記事項が解かる。
それぞれの弾性部材の硬さが実施例1と同じであり、それぞれの弾性部材の厚さが4cmである実施例1dの就寝用マットレスは、側臥姿勢における肩部に対応する肩部対応弾性部材2の凹み量が25mmであり、身体肩部の突起量6cmに対応する肩部の凹み量が少なく、肩部に底付感を感じ、快適な使用感に劣る傾向にあった。
それぞれの弾性部材の硬さが実施例1と同じであり、それぞれの弾性部材の厚さが5cmである実施例1eの就寝用マットレスは、側臥姿勢における肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が40mmであり、身体の各部位の安定感が有り、安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られた。
但し、側臥姿勢において、肩部を振動させた場合にはやや底付感を感じる場合があった。
それぞれの弾性部材の硬さが実施例1と同じであり、それぞれの弾性部材の厚さが6cmである実施例1fの就寝用マットレスは、仰臥姿勢において、肩部弾性部材2の凹み量は約14mmであり、その他の弾性部材の凹み量は約9〜13mmであり、身体の各部位に対応する凹み量は約9〜14mmの範囲内にあった。また、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が45mmであり、最も大きく凹んで弾性変形し、その他の弾性部材の凹み量は約8〜13mmであり、前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られた。
それぞれの弾性部材の硬さが実施例1と同じであり、それぞれの弾性部材の厚さが8cmである実施例1gの就寝用マットレスは、仰臥姿勢において、肩部弾性部材2の凹み量は約15mmであり、その他の弾性部材の凹み量は約9〜13mmであり、身体の各部位に対応する凹み量は約9〜15mmの範囲内にあった。また、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が49mmであり、最も大きく凹んで弾性変形し、その他の弾性部材の凹み量は約9〜14mmmであり、前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られた。
それぞれの弾性部材の硬さが実施例1と同じであり、それぞれの弾性部材の厚さが15cmである実施例1hの就寝用マットレスは、仰臥姿勢において、肩部弾性部材2の凹み量は約18mmであり、その他の弾性部材の凹み量は約12〜17mmであり、身体の各部位に対応する凹み量は約12〜18mmの範囲内にあった。また、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が55mmであり、最も大きく凹んで弾性変形し、その他の弾性部材の凹み量は約12〜17mmであり、前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られた。
すなわち、厚さが5cm以上の就寝用マットレス(実施例1e、実施例1f、実施例1g、実施例1h)は、肩部の底付感や圧迫感が無く、前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有するの快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られることが解かった。
厚さが5cm未満の就寝用マットレス(実施例1d)は、肩部に底付感を感じ、快適な使用感に劣る傾向にあった。
表18(背胸部臀腰部脚部弾性部材又は頭首部弾性部材の弾性硬さ異なる就寝用マットレス)の実験結果から、下記事項が解かる。
背胸部臀腰部脚部弾性部材345の弾性硬さとして軟質弾性部材Dを備え、その他の弾性部材としては実施例1と同じ弾性部材を備えたた実施例1jの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する位置の肩部弾性部材2の凹み量は50mmであったが、背胸部、臀腰部に対応する背胸部臀腰部脚部弾性部材345の凹み量がやや大きく、30mmであり、臀腰部の安定感にやや劣り、快適な使用感にやや劣る傾向にあった。
背胸部臀腰部脚部弾性部材345の弾性硬さとして普通弾性部材Cを備え、その他の弾性部材としては実施例1と同じ弾性部材を備えたた実施例1kの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する位置の肩部弾性部材2の凹み量は50mmであり、背胸部、臀腰部に対応する背胸部臀腰部脚部弾性部材345の凹み量が24〜27mmであり、前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られた。
背胸部臀腰部脚部弾性部材345の弾性硬さとして超硬質弾性部材Aを備え、その他の弾性部材としては実施例1と同じ弾性部材を備えたた実施例1mの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する位置の肩部弾性部材2の凹み量は46mmであり、背胸部、臀腰部に対応する背胸部臀腰部脚部弾性部材345の凹み量が9〜13mmであり、前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られた。
頭首部弾性部材1の弾性硬さとして軟質弾性部材Dを備え、その他の弾性部材としては実施例1と同じ弾性部材を備えたた実施例1nの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する位置の肩部弾性部材2の凹み量は50mmであり、背胸部、臀腰部に対応する背胸部臀腰部脚部弾性部材345の凹み量も11〜15mmであったが、側臥姿勢及び仰横臥状態における頭部に対応する頭首部弾性部材1の凹み量ががやや大きく、25mmであり、頭部の安定感がやや劣り、快適な使用感に劣る傾向にあった。
頭首部弾性部材1の弾性硬さとして超硬質弾性部材Aを備え、その他の弾性部材としては実施例1と同じ弾性部材を備えたた実施例1pの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する位置の肩部弾性部材2の凹み量は48mmであり、頭部に対応する頭首部弾性部材1の凹み量も約25mmであり、背胸部、臀腰部に対応する背胸部臀腰部脚部弾性部材345の凹み量が11〜15mmであり、前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られた。
すなわち、肩部弾性部材2の弾性硬さが、頭首部弾性部材及び背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345よりも小さい弾性硬さを有し、背胸部臀腰部脚部弾性部材345の弾性硬さが135N以上を有する就寝用マットレス(実施例1k、実施例1m、1p)は、前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られることが解かった。
背胸部臀腰部脚部弾性部材345の弾性硬さが135N未満を有する就寝用マットレス(実施例1j)は、身体背胸部や臀腰部に対応する弾性部材の凹み量がやや大きく、約24〜約35mmであり、安定感に若干劣り、快適な使用感に劣る傾向にあった。
頭首部弾性部材1の弾性硬さが135N未満を有する就寝用マットレス(実施例1n)は、身体頭部に対応する弾性部材の凹み量がやや大きく、約25mmであり、安定感が若干劣り、快適な使用感に劣る傾向にあった。
表19(複数に分割されることなく1枚の弾性部材を備えた就寝用マットレス)の実験結果から、下記事項が解かる。
実施例1と同じ大きさと厚さ形状を有する一枚の頭首部肩部背胸部臀腰部脚部弾性部材であって、超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N)を備えた実施例1qの就寝用マットレスは、仰臥姿勢及び側臥姿勢において、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等の身体全体に対応する弾性部材の凹み量が大きく、約33〜60mmであり、身体全体に底付感が有り、身体全体の安定感が劣る傾向にあり、快適な使用感が得られなかった。
実施例1と同じ大きさと厚さ形状を有する一枚の頭首部肩部背胸部臀腰部脚部弾性部材であって、超軟質弾性部材D(弾性硬さ110N)を備えた実施例1rの就寝用マットレスは、仰臥姿勢及び側臥姿勢において、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等の身体全体に対応する弾性部材の凹み量が大きく、約28〜50mmであり、身体全体に底付感が有り、身体全体の安定感が劣る傾向にあり、快適な使用感が得られなかった。
実施例1と同じ大きさと厚さ形状を有する一枚の頭首部肩部背胸部臀腰部脚部弾性部材であって、普通弾性部材C(弾性硬さ157N)を備えた実施例1sの就寝用マットレスは、仰臥姿勢において、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等の身体全体に対応する弾性部材の凹み量がやや大きく約25〜30mmであり、身体全体に底付感があり、側臥姿勢において、肩部に対応する位置の弾性部材の凹み量は34mmであって、肩部に若干の底付感を感じ、快適な使用感が得られなかった。
このように、実施例1q、実施例1r及び実施例1sにおいては、弾性部材の弾性硬さが柔らかことに起因して、身体の全体及び身体各部位の凹み量が大きく、底付感や圧迫感を感じ、安定感を有する快適な使用感が得られなかった。
実施例1と同じ大きさと厚さ形状を有する一枚の頭首部肩部背胸部臀腰部脚部弾性部材であって、硬質弾性部材B(弾性硬さ196N)を備えた実施例1tの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する位置の弾性部材の凹み量は少なく、29mmであって、肩部に圧迫感・底付感を感じて、快適な使用感が得られなかった。また、仰臥姿勢において、肩部に対応する位置の弾性部材の凹み量は少なく12mmであり、20mm以下でであったが、肩部に圧迫感や底付感を感じ快適な使用感が得られなかった。このように、本実施例においては、弾性部材の弾性硬さが硬すぎることに起因して、身体全体に底付感や圧迫感を感じ、安定感を有する快適な使用感が得られなかった。
実施例1と同じ大きさと厚さ形状を有する一枚の頭首部肩部背胸部臀腰部脚部弾性部材であって、超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N)を備えた実施例1uの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する位置の弾性部材の凹み量は少なく、19mmであって、肩部に圧迫感・底付感を感じて、快適な使用感が得られなかった。また、仰臥姿勢において、肩部に対応する位置の弾性部材の凹み量は少なく10mmであり、20mm以下でであったが、肩部に圧迫感や底付感を感じ快適な使用感が得られなかった。
このように、実施例1tと実施例1uにおいては、弾性部材の弾性硬さが硬すぎることに起因して、身体の全体及び身体各部位の凹み量が少ないことに起因して、身体全体に底付感や圧迫感を感じ、安定感を有する快適な使用感が得られなかった。
すなわち、複数に分割されることなく1枚の弾性部材を備えた就寝用マットレスにおいては、所定の弾性硬さを有する弾性部材を構成した場合において、肩部に底付感や圧迫感を感じ、又は、身体全体に底付感や圧迫感を感じ、安定感を有する快適な使用感が得られなかった。
以上の表16〜表19の実験結果から、就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の形状と荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材を備えてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚を有し、肩部弾性部材2の弾性硬さが、頭首部弾性部材1及び背胸部・臀腰部・脚部弾性部材345よりも小さい弾性硬さを有する就寝用マットレス(実施例1、実施例1a、実施例1e、実施例1f、実施例1g、実施例1h、実施例1k、実施例1m、実施例1p)が、前述の「効果A」を有する就寝用マットレスが得られることが解かる。
また、特に、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の厚さが5cm以上であり、肩部弾性部材の弾性硬さが130N以下であり、頭首部弾性部材、及び/又は、前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材の弾性硬さが135N以上であり、肩部弾性部材の弾性硬さが、頭首部弾性部材、及び/又は、前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材よりも小さい弾性硬さを構成した就寝用マットレス(実施例1、実施例1a、実施例1e、実施例1f、実施例1g、実施例1h、実施例1k、実施例1m、実施例1p)が、特に優れた「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られることが解かる。
図2(A)、(B)に示される就寝用マットレスを作製した。
頭首部弾性部材1として硬質弾性部材B(弾性硬さ196N、長さ40cm、幅90cm、厚さ10cm)、肩部弾性部材2として超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N、長さ28cm、幅90cm、厚さ10cm)、背胸部弾性部材3として普通弾性部材C(弾性硬さ157N、長さ18cm、幅90cm、厚さ10cm)、臀腰部弾性部材4として超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N、長さ50cm、幅90cm、厚さ10cm)、脚部弾性部材5として普通弾性部材C(弾性硬さ157N、長さ68cm、幅90cm、厚さ10cm)をそれぞれ使用して、長さ方向の端面に設置した面ファスナーを使用して接合して、長さが204cm、幅が90cm、厚さが10cmの就寝用マットレスを作製した。
肩部弾性部材の弾性硬さが、頭首部弾性部材、背胸部弾性部材、臀腰部弾性部材及び脚部弾性部材よりも小さい弾性硬さを有してなるとともに、臀腰部弾性部材は、背胸部弾性部材及び脚部弾性部材よりも大きい弾性硬さを有してなり、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さは、肩部弾性部材が最も小さく、[臀腰部弾性部材>頭首部弾性部材>背胸部弾性部材≧脚部弾性部材>肩部弾性部材]である。
実施例2に示される就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材2として軟質弾性部材D(弾性硬さ110N)を構成し、その他の構成は実施例2と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例2に示される就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材2として普通弾性部材C(弾性硬さ157N)を構成し、その他の構成は実施例2と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例2に示される就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材2として硬質弾性部材B(弾性硬さ196N)を構成し、その他の構成は実施例2と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例2に示される就寝用マットレスにおいて、頭首部弾性部材1として、超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N)を構成し、その他の構成は実施例2と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例2に示される就寝用マットレスにおいて、背胸部弾性部材3として、硬質弾性部材B(弾性硬さ196N)を構成し、脚部弾性部材5として、硬質弾性部材B(弾性硬さ196N)を構成し、その他の構成は実施例2と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例2に示される就寝用マットレスにおいて、背胸部弾性部材3として、超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N)を構成し、その他の構成は実施例2と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例2に示される就寝用マットレスにおいて、臀腰部弾性部材4として、超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N)を構成し、その他の構成は実施例2と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例2に示される就寝用マットレスにおいて、脚部弾性部材5として、軟質弾性部材D(弾性硬さ110N)を構成し、その他の構成は実施例2と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例2に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれ弾性部材の厚さが4cmの弾性部材を構成し、その他の構成は実施例1と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例2に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれ弾性部材の厚さが5cmの弾性部材を構成し、その他の構成は実施例1と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例2に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれ弾性部材の厚さが6cmの弾性部材を構成し、その他の構成は実施例1と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例2に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれ弾性部材の厚さが8cmの弾性部材を構成し、その他の構成は実施例1と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例2に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれ弾性部材の厚さが15cmの弾性部材を構成し、その他の構成は実施例1と同じである就寝用マットレスを作製した。
なお、本実施例においては、それぞれ弾性部材の厚さが10cmの弾性部材と5cmの弾性部材を積層して、全厚さが15cmの就寝用マットレスを作製した。
作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量、及び「肩部の底付感の有無」、「身体部位の安定感の有無」、及び、総合判定としての「快適な使用感の有無」を観察した。
測定実験結果を表20〜表22に示す。
Figure 2021049313
Figure 2021049313
Figure 2021049313
表20の肩部弾性部材の弾性硬さが異なる種々の就寝用マットレスを使用した実験結果から、下記事項が解かる。
実施例2の構成を備えた就寝用マットレスは、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が50mmであり、最も大きく凹んで弾性変形し、その結果、前述の「効果B(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有し、臀腰部が最少の弾性凹み量を有する構成)」、[効果C(肩部弾性部材の弾性硬さが最小構成)]の安定感を有する快適な使用感を奏する就寝用マットレスが得られた。
すなわち、実施例2の就寝用マットレスは、実施例1の就寝用マットレスと比べて、仰臥姿勢及び側臥姿勢において、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部のそれぞれの身体部位の安定感が更に優れ、更に優れた寝心地感を有する安定感であって更に優れた快適な使用感が得られ、前述の「効果B」、及び、「効果C」を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られた。
肩部弾性部材2として弾性硬さ110Nを有する軟質弾性部材Dを備え、その他の弾性部材として実施例1と同じの硬質弾性部材B(弾性硬さ196N)を備えた実施例2aの就寝用マットレスは、仰臥姿勢において、肩部弾性部材2の凹み量は約13mmであり、その他の弾性部材の凹み量は約12〜13mmであった。側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が45mmであり、最も大きく凹んで弾性変形し、その他の弾性部材の凹み量は約12〜13mmであり、前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られた。
肩部弾性部材2として弾性硬さ157Nを有する普通弾性部材Cを備え、その他の弾性部材として実施例1と同じの硬質弾性部材B(弾性硬さ196N)を備えた実施例2bの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が少なく、30mmであり、肩部に圧迫感を感じ、安定感を有する快適な使用感に劣る傾向にあった。
肩部弾性部材2として弾性硬さ225Nを有する超硬質弾性部材Aを備え、その他の弾性部材として実施例1と同じの硬質弾性部材B(弾性硬さ196N)を備えた実施例2cの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が少なく、22mmであり、肩部に圧迫感を感じ、安定感を有する快適な使用感に劣る傾向にあった。
すなわち、下記のことが実証された。
肩部弾性部材2の弾性硬さが、頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4及び/又は脚部弾性部材5よりも小さい弾性硬さを有してなる就寝用マットレス(実施例2、実施例2a)は、前述の「効果B(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有し、臀腰部が最少の弾性凹み量を有する構成)」、[効果C(肩部弾性部材の弾性硬さが最小構成)]の安定感を有する快適な使用感を奏する就寝用マットレスが得られた。
また、特に、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さが、[臀腰部弾性部材>頭首部弾性部材>背胸部弾性部材=脚部弾性部材>肩部弾性部材]である就寝用マットレス(実施例2)は、特に優れた前述の「効果B(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有し、臀腰部が最少の弾性凹み量を有する構成)」、[効果C(肩部弾性部材の弾性硬さが最小構成)]の安定感を有する快適な使用感を奏する就寝用マットレスが得られた。
肩部弾性部材2の弾性硬さが130Nを超える就寝用マットレス(実施例2b、実施例2c)は、肩部に対応する肩部弾性部材の凹み量が少なく、肩部に圧迫感を感じ、快適な使用感が得られない傾向があった。
表21の頭首部弾性部材、背胸部弾性部材、臀腰部弾性部材、脚部弾性部材の弾性硬さが異なる就寝用マットレスを使用した実験結果から、下記事項が解かる。
頭首部弾性部材1として超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N)を構成した実施例2dの就寝用マットレスは、仰臥姿勢及び側臥姿勢において、就寝当初にやや頭首部にやや硬い感覚の違和感を感じたが、時間の経過に伴って違和感が無くなり、前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られた。
背胸部弾性部材3として硬質弾性部材B(弾性硬さ196N)を構成し、脚部弾性部材5として硬質弾性部材B(弾性硬さ196N)を構成した実施例2eの就寝用マットレスにおいて、、前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られた。
背胸部弾性部材3として、超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N)を構成した実施例2fの就寝用マットレスにおいて、仰臥姿勢及び側臥姿勢における背胸部弾性部材3の凹み量が大きく、32〜40mmであり、身体背胸部に不安定感を感じ、快適な使用感に劣る傾向があった。
臀腰部弾性部材4として、超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N)を構成した実施例2gの就寝用マットレスにおいて、仰臥姿勢及び側臥姿勢における臀腰部弾性部材4の凹み量が大きく、35〜43mmであり、身体臀腰部に不安定感を感じ、快適な使用感に劣る傾向があった。
脚部弾性部材5として、軟質弾性部材D(弾性硬さ110N)を構成した実施例2hの就寝用マットレスは、仰臥姿勢及び側臥姿勢における脚部弾性部材5の凹み量が大きく、約30mmであり、身体脚部に不安定感を感じ、快適な使用感に劣る傾向があった。
すなわち、肩部弾性部材2の弾性硬さが、頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4及び脚部弾性部材5よりも小さい弾性硬さ有してなるとともに、臀腰部弾性部材4が背胸部弾性部材3及び脚部弾性部材5よりも大きい弾性硬さを有してなる就寝用マットレス(実施例2d、実施例2e)は、前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られた。
頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4及び脚部弾性部材5のいずれかの弾性部材の弾性硬さが肩部弾性部材2よりも同等又は同等以下の弾性硬さを有する就寝用マットレス(実施例2f、実施例2g、実施例2h)は、身体脚部に不安定感を感じ、快適な使用感に劣る傾向があることが解かった。
表22の複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の厚さが異なる就寝用マットレスを使用した実験結果から、下記事項が解かる。
それぞれの弾性部材の硬さが実施例2と同じであり、それぞれの弾性部材の厚さが4cmである実施例2iの就寝用マットレスは、側臥姿勢における肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が25mmであり、身体肩部の突起量60mmに対応する肩部の凹み量が少なく、その結果、肩部に底付感を感じ、身体脚部に不安定感を感じ、快適な使用感に劣る傾向にあった。
それぞれの弾性部材の硬さが実施例2と同じであり、それぞれの弾性部材の厚さが5cmである実施例2jの就寝用マットレスは、側臥姿勢における肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が40mmであり、身体の各部位の安定感を感じ、安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られた。
それぞれの弾性部材の硬さが実施例2と同じであり、それぞれの弾性部材の厚さが6cmである実施例2kの就寝用マットレスは、仰臥姿勢において、肩部弾性部材2の凹み量は約15mmであり、その他の弾性部材の凹み量は約13〜15mmであり、身体の各部位に対応する凹み量は約10〜15mmの範囲内にあった。また、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が45mmであり、最も大きく凹んで弾性変形し、その他の弾性部材の凹み量は約13〜15mmであり、前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られた。
それぞれの弾性部材の硬さが実施例2と同じであり、それぞれの弾性部材の厚さが8cmである実施例2mの就寝用マットレスは、仰臥姿勢において、肩部弾性部材2の凹み量は約16mmであり、その他の弾性部材の凹み量は約14〜16mmであり、身体の各部位に対応する凹み量は約14〜16mmの範囲内にあった。また、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が50mmであり、最も大きく凹んで弾性変形し底付感が無く、その他の弾性部材の凹み量は約14〜16mmであり、前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られた。
それぞれの弾性部材の硬さが実施例2と同じであり、それぞれの弾性部材の厚さが15cmである実施例2nの就寝用マットレスは、仰臥姿勢において、肩部弾性部材2の凹み量は約18mmであり、その他の弾性部材の凹み量は約16〜17mmであり、身体の各部位に対応する凹み量は約16〜18mmの範囲内にあった。また、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が55mmであり、最も大きく凹んで弾性変形して底付感も無く、その他の弾性部材の凹み量は約16〜17mmであり、前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」の安定感を有する快適な使用感の効果を奏する就寝用マットレスが得られた。
すなわち、5cm以上厚さを有する就寝用マットレス(実施例2j、実施例2k、実施例2m、実施例2n)は、身体各部位の底付感が無く、前述の「効果B(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有し、臀腰部が最少の弾性凹み量を有する構成)」、[効果C(肩部弾性部材の弾性硬さが最小構成)]の安定感を有する快適な使用感を奏する就寝用マットレスが得られることが解かった。
5cm未満の厚さを有する就寝用マットレス(実施例2i)は、肩部の底付感が有り、身体の各部位の底付感・圧迫感が有り、快適な使用感が得られない傾向があることが解かる。
また、上記の表20、表21、表22の実験結果から、前記複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の厚さは5cm以上であり、肩部弾性部材2の弾性硬さは、130N以下であり、脚部弾性部材5の弾性硬さは、135N以上であり、背胸部弾性部材3の弾性硬さは、135N以上であり、頭首部弾性部材1の弾性硬さは、160N以上であり、臀腰部弾性部材4の弾性硬さは、180N以上である就寝用マットレス(実施例2、実施例2a、実施例2d、実施例2e、実施例2j、実施例2k、実施例2m、実施例2n)は、特に優れた前述の「効果B(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有し、臀腰部が最少の弾性凹み量を有する構成)」、[効果C(肩部弾性部材の弾性硬さが最小構成)]の安定感を有する快適な使用感を奏する就寝用マットレスが得られることが解かる。
図2(D)に示される就寝用マットレスを作製した。すなわち、図2(A)に示される実施例1の就寝用マットレスにおいて、マットレスの上面にマットレス上面敷布10hを位置し、マットレスの下面にマットレス下面敷布10uを位置し、これらをマットレス収納用部材10aの中に取出し収納可能に収納した構成を備える。
頭首部弾性部材1として硬質弾性部材B(長さ40cm、幅90cm、厚さ10cm)、肩部弾性部材2として超軟質弾性部材E(長さ28cm、幅90cm、厚さ10cm)、背胸部弾性部材3として普通弾性部材C(長さ18cm、幅90cm、厚さ10cm)、臀腰部弾性部材4として超硬質弾性部材A(長さ35cm、幅90cm、厚さ10cm)、脚部弾性部材5として普通弾性部材C(長さ83cm、幅90cm、厚さ10cm)をそれぞれ使用して、長さ方向の端面に設置した面ファスナーを使用して接合して、長さが204cm、幅が90cm、厚さが10cmのマットレス接合体を作製した。そのマットレス接合体の上面にポリエステル織布製の厚さが約2mmのマットレス上面敷布10hを位置し、マットレス接合体の下面にポリエステル織布製の厚さが約2mmのマットレス下面敷布10uを位置する状態で、これらのマットレス接合体とマットレス上面敷布10hとマットレス下面敷布10uとを、ポリエステル織布製の厚さが約0.5mmの開閉可能なジッパー付のマットレス収納用部材10aの中に取出し収納可能に収納して、長さが204cm、幅が90cm、厚さが10cmの就寝用マットレスを作製した。
実施例1と同じ方法により、就寝した時の弾性部材の凹み量、及び身体各部位の「肩部の底付感の有無」、「身体部位の安定感の有無」、及び、総合判定としての「快適な使用感の有無」を測定・観察した。測定・観察した実験結果を表20に示した。
表20に示されるように、実施例2の就寝用マットレスを使用して測定観察した実験結果と比べて、「肩部の底付感の有無」、「身体部位の安定感の有無」及び「快適な使用感の有無」は測定誤差の範囲内で、同じ実験結果が得られた。
また、就寝状態において、弾性硬さの異なるそれぞれの弾性部材の境界領域における段差の感覚が全く無く、実施例2の就寝用マットレスよりも更に優れた快適使用感が得られた。
また、自明のことであるが、マットレス収納用部材の中に収納した構成により、弾性部材の汚染や摩耗劣化が抑制されると共に、マットレス収納用部材からマットレスを取り出して洗濯することにより、就寝用マットレスを衛生的に長期間の使用が期待できる。
すなわち、複数の弾性部材が接合されてなるマットレス接合体の上面及び下面にマットレス上面敷布10hとマットレス下面敷布10uを構成すると共にマットレス収納用部材の中に収納した構成の就寝用マットレスにおいても、前述の「効果B」、[効果C]を有するとともに、更に、前述の[効果A−c(マットレス収納用部材)]、[効果A−d(マットレス上面敷布)を有する就寝用マットレスが得られた。
図4(A)、(B)に示される就寝用マットレスを作製した。
就寝用マットレスは、頭首部肩部弾性部材収納ユニット12(長さ68cm、幅90cm、厚さ10cm)と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34(長さ68cm、幅90cm、厚さ10cm)と脚部弾性部材収納ユニット55(長さ68cm、幅90cm、厚さ10cm)と、ユニット連結部材とを備え、それぞれのユニットがユニット連結部材11により連結されてなる。
頭首部肩部弾性部材収納ユニット12は頭首部肩部弾性部材収納用部材12aの中に頭首部弾性部材1として硬質弾性部材B(長さ40cm、幅90cm、厚さ10cm)と肩部弾性部材2として超軟質弾性部材E(長さ28cm、幅90cm、厚さ10cm)とが長さ方向の端面に設置された面ファスナーにより互いに接合されて出し入れ可能に収納されてなる。
背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34は背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aの中に背胸部弾性部材3として普通弾性部材C(長さ18cm、幅90cm、厚さ10cm)と、臀腰部弾性部材4として超硬質弾性部材A(長さ50cm、幅90cm、厚さ10cm)とが長さ方向に接着接合されて出し入れ可能に収納されてなる。
脚部弾性部材収納ユニット55は脚部弾性部材収納用部材55aの中に脚部弾性部材5として普通弾性部材C(長さ83cm、幅90cm、厚さ10cm)が出し入れ可能に収納されてなる。
頭首部肩部弾性部材収納ユニット12の上面の長さ方向端部と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34の上面の長さ方向端部とがユニット連結部材11(ポリエステル繊維製織布)により取付取外し可能に連結され、背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34の下面の長さ方向端部と脚部弾性部材収納ユニット55の下面の長さ方向端部とが隙間間隔をあけることなく接触する状態で折り畳み・拡げ可能にユニット連結部材11(ポリエステル繊維製織布)により連結されてなる。
実施例4に示される就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材2として超硬質弾性部材Aを構成し、その他の構成は実施例4と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例4に示される就寝用マットレスにおいて、臀腰部弾性部材4として超軟質弾性部材Eを構成し、その他の構成は実施例4と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例4に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれ弾性部材の厚さが6cmの弾性部材を構成し、その他の構成は実施例4と同じである就寝用マットレスを作製した。
作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量、及び「肩部の底付感の有無」、「身体部位の安定感の有無」、及び、総合判定としての「快適な使用感の有無」を観察した。
測定実験結果を表23に示す。
Figure 2021049313
表23に示す実験結果から、下記事項が解かる。
実施例4の構成を備えた就寝用マットレスは、、側臥姿勢ににおける肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が50mmであり、最も大きく凹んで弾性変形し、その結果、前述の「効果B(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有し、臀腰部が最少の弾性凹み量を有する構成)」、「効果C(肩部弾性部材の弾性硬さが最小構成)」の安定感を有する快適な使用感を奏する就寝用マットレスが得られると共に、更に、前述の「[効果G(3個の収納ユニットに分離されてなる構成)]を有する就寝用マットレスが得られた。
肩部弾性部材2の弾性硬さが硬い弾性硬さを有する超硬質弾性部材を備え、その他の弾性部材の硬さが実施例4と同じ弾性硬さを有する構成を備えた実施例4aの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が少なく、21mmであり、肩部に圧迫感を感じ、安定感を有する快適な使用感が得られない傾向にあった。
臀腰部弾性部材4の弾性硬さが超軟質弾性部材Eを備え、その他の弾性部材の硬さが実施例4と同じ弾性硬さを有する構成を備えた実施例4bの就寝用マットレスは、仰臥姿勢及び側臥姿勢の双方の就寝状態において、臀腰部に対応する臀腰部弾性部材4の凹み量は大きく、約35mmであり、安定感が得られない傾向にあった。
それぞれの弾性部材の厚さが6cmである実施例4cの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が45mmであり、最も大きく凹んで弾性変形し、底付感なく、安定感を有する快適な使用感を有する就寝用マットレスが得られた。
すなわち、就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の形状と荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材を備えてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚と平坦な上面を有する就寝用マットレスであって、肩部弾性部材2の弾性硬さが、頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5よりも小さい弾性硬さを有する就寝用マットレスであって、頭首部弾性部材1と肩部弾性部材2と背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4と脚部弾性部材5と分割されると共に、頭首部肩部弾性部材収納ユニット12と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34と脚部弾性部材収納ユニット5との3個の収納ユニットに分離されてなる構成を有する就寝用マットレス(実施例4、実施例4c)は、前述の「効果B(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有し、臀腰部が最少の弾性凹み量を有する構成)」、「効果C(肩部弾性部材の弾性硬さが最小構成)」の安定感を有する快適な使用感を奏する就寝用マットレスが得られると共に、特に、前述の[効果G(3個の収納ユニットに分離されてなる構成)]を有する就寝用マットレスが得られることが実証された。
また、肩部弾性部材2の弾性硬さが背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5の弾性硬さよりも小さい弾性硬さを有する就寝用マットレス(実施例4)、又は、肩部弾性部材2の弾性硬さが130N以下であり、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5の弾性硬さが135N以上を有する就寝用マットレス(実施例4)は、前述の効果Aを有する就寝用マットレスが得られることが実証された。
これに対して、肩部弾性部材2の弾性硬さが背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5の弾性硬さよりも同等以上の弾性硬さを有する就寝用マットレス(実施例4b)、又はは、肩部弾性部材2の弾性硬さが130Nを超える弾性硬さを有する就寝用マットレス(実施例4b)は、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が少なく、肩部に底付感・圧迫感を感じ、快適な使用感に劣る傾向にあることが解かった。
図4(C)に示される就寝用マットレスを作製した。
実施例5は実施例4(A)、(B)に示される就寝用マットレスにおいて、上面敷布と下面敷布とを設置構成した構成である。
弾性部材収納ユニット12、34、55において、それぞれの弾性部材の上面に弾性部材上面敷布を設置し、それぞれの弾性部材の下面に弾性部材下面敷布を設置した構成である。その他の構成は、前述の実施例4と同じ構成を備える。
実施例1と同じ方法により、就寝した時の弾性部材の凹み量、及び身体各部位の「肩部の底付感の有無」、「身体部位の安定感の有無」、及び、総合判定としての「快適な使用感の有無」を測定・観察した。測定・観察した実験結果を前記の表23に示した。
表23に示されるように、実施例5の就寝用マットレスは、実施例4の就寝用マットレスを使用して測定観察した実験結果と比べて、「肩部の底付感の有無」、「身体部位の安定感の有無」及び「快適な使用感の有無」は測定誤差の範囲内で、同じ実験結果が得られた。
また、就寝状態において、弾性硬さの異なるそれぞれの弾性部材の境界領域における段差の感覚が全く無く、実施例5の就寝用マットレスは、実施例4の就寝用マットレスよりも更に優れた快適使用感が得られた。
また、自明のことであるが、マットレス収納用部材の中に収納した構成により、弾性部材の汚染や摩耗劣化が抑制されると共に、マットレス収納用部材からマットレスを取り出して洗濯することにより、就寝用マットレスを衛生的に長期間の使用が期待できる。
すなわち、複数の弾性部材が接合されてなるマットレス接合体の上面及び下面にマットレス上面敷布10hとマットレス下面敷布10uを構成すると共にマットレス収納用部材の中に収納した構成の就寝用マットレスにおいても、前述の「効果B」、[効果C]を有するとともに、更に、前述の[効果A−c(マットレス収納用部材)]、[効果A−d(マットレス上面敷布)を有する就寝用マットレスが得られた。
図3(A)に示される就寝用マットレスを作製した。実施例6は、図2(A)の構成を備えた就寝用マットレスにおいて、特に、肩部弾性部材2として、肩部弾性部材下層2bの上に肩部弾性部材上層2aを積層した2層構成を有する肩部弾性部材2を構成した就寝用マットレスである。
頭首部弾性部材1として硬質弾性部材B(長さ40cm、幅90cm、厚さ10cm)、肩部弾性部材2(長さ28cm、幅90cm、厚さ10cm)、背胸部弾性部材3として普通弾性部材C(長さ18cm、幅90cm、厚さ10cm)、臀腰部弾性部材4として超硬質弾性部材A(長さ35cm、幅90cm、厚さ10cm)、脚部弾性部材5として普通弾性部材C(長さ83cm、幅90cm、厚さ10cm)をそれぞれ使用して、長さ方向の端面に設置された面ファスナーを使用して接合して、長さが204cm、幅が90cm、厚さが10cmの就寝用マットレスを作製した。
肩部弾性部材2として、肩部弾性部材下層2bの上に肩部弾性部材上層2aを積層した2層構成の肩部弾性部材2を構成した。肩部弾性部材上層2aとしては超軟質弾性部材E(長さ28cm、幅90cm、厚さ5cm)を構成し、肩部弾性部材下層2bとしては軟質弾性部材D(長さ28cm、幅90cm、厚さ5cm)を構成した。
ここで、肩部弾性部材上層2aの超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N)は肩部弾性部材下層2bの軟質弾性部材D(弾性硬さ110N)よりも小さい弾性硬さを有する。
また、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さは、肩部弾性部材2が最も小さく、[臀腰部弾性部材4>頭首部弾性部材1>背胸部弾性部材3=脚部弾性部材5>肩部弾性部材下層2f>肩部弾性部材上層2e]である。
本実施例においては、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材上層2aとは互いに異なる弾性硬さを有し、互いに接合されることなく、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材上層2aとが入れ替え可能に構成されてなる。
なお、本実施例において、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材上層2aとを面ファスナーを使用して、接合された構成についても実施した。
実施例6に示される就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材上層2aとしては軟質弾性部材D(弾性硬さ110N、厚さ5cm)を構成し、肩部弾性部材下層2bとしては超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N、厚さ5cm)を構成した。すなわち、実施例6aの構成は実施例6における肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとの上下を入れ替えてなる構成であり、肩部弾性部材上層2aの軟質弾性部材D(弾性硬さ110N)は肩部弾性部材下層2bの超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N)よりも大きい弾性硬さを有する。その他の構成は実施例6と同じである就寝用マットレスを作製した。
本実施例においては、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材上層2aとは互いに異なる弾性硬さを有し、互いに接合されることなく、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材上層2aとが入れ替え可能に構成されてなる。
なお、本実施例において、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材上層2aとを面ファスナーを使用して、接合した構成についても実施した。
実施例6に示される就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材上層2aとしては超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N、厚さ7cm)を構成し、肩部弾性部材下層2bとしては超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N、厚さ3cm)を構成した。その他の構成は実施例6と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例6に示される就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材上層2aとしては超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N、厚さ3cm)を構成し、肩部弾性部材下層2bとしては超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N、厚さ7cm)を構成した。その他の構成は実施例6と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例6に示される就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材上層2aとしては超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N、厚さ4cm)を構成し、肩部弾性部材下層2bとしては硬質弾性部材B(弾性硬さ196N、厚さ6cm)を構成した。その他の構成は実施例6と同じである就寝用マットレスを作製した。
作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量、及び「肩部の底付感の有無」、「身体部位の安定感の有無」、及び、総合判定としての「快適な使用感の有無」を観察した。
測定実験結果を表24に示す。
Figure 2021049313
表24に示される実験結果から、下記事項が解かる。
実施例6の肩部弾性部材上層2aの超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N、厚さ5cm)が肩部弾性部材下層2bの軟質弾性部材D(弾性硬さ110N、厚さ5cm)よりも小さい弾性硬さを有する就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が48mmであり、最も大きく凹んで弾性変形し、前述の「効果D」を有する就寝用マットレスが得られた。特に、実施例2の就寝用マットレスと比べて、肩部の底付感が全くなく、更に向上し、安定感を有する快適な使用感が、更に向上した就寝用マットレスが得られた。
この構成により、前記[効果A]、前記[効果B]、前記[効果C]を有すると共に、特に、前述の[効果D−a(肩部弾性部材上層が肩部弾性部材下層よりも小さい弾性硬さを備えた構成)]を有する就寝用マットレスが得られた。
また、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとが面ファスナーを使用して接合した構成についても、上記の肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとが接着されていない構成の就寝用マットレスと全く同じ実験測定値を有していた。
肩部弾性部材上層2aの軟質弾性部材D(弾性硬さ110N、厚さ5cm)が肩部弾性部材下層2bの超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N、厚さ5cm)よりも大きい弾性硬さを有する実施例6aの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が47mmであり、実施例6と比べてやや凹み量が少ないが、底付感や圧迫感が無く、前述の「効果B」、「効果C」を有すると共に、前述の[効果D(肩部弾性部材上層と肩部弾性部材下層とを備えた構成)]を有する就寝用マットレスが得られた。
また、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとが面ファスナーを使用して接合した構成を有する就寝用マットレスについても、測定観察した結果、表には記載されていないが、実施例6aの肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとが接着されていない構成の就寝用マットレスと全く同じ実験測定値であった。すなわち、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとが互いに接合されてなる構成と、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとが互いに接合されていなく単に積層されてなる構成とは、全く同じ弾性部材の凹み量であって、凹み量に大きな差異はなく、いずれの構成を有する就寝用マットレスが使用可能である事を確認した。
肩部弾性部材下層2bとして、超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N、厚さ3cm)を構成し、肩部弾性部材上層2aして、超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N、厚さ7cm)を構成し、その他の構成は実施例6と同じ構成を備えた実施例6bの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が45mmであり、最も大きく凹んで弾性変形し、前述の[効果A]、[効果B]、[効果C]を有する就寝用マットレスが得られた。
肩部弾性部材下層2bとして、硬質弾性部材B(弾性硬さ197N、厚さ7cm)を構成し、肩部弾性部材上層2aして、超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N、厚さ3cm)を構成し、その他の構成は実施例6と同じ構成を備えた実施例6cの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が25mmであって少なく、身体肩部の底付感や圧迫感等が生じて、快適な使用感に劣る傾向があった。
肩部弾性部材下層2bとして、超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N、厚さ6cm)を構成し、肩部弾性部材上層2aして、硬質弾性部材B(弾性硬さ197N、厚さ4cm)を構成し、その他の構成は実施例6と同じ構成を備えた実施例6dの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が40mmであって、快適な使用感が得られた。但し、側臥姿勢において、肩部に力を入れて強く振動した場合には、肩部にやや底付感を感じる場合があったが、振動しない通常の場合には底付感なく快適な使用感が得られた。
すなわち、肩部弾性部材2が、弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとを積層してなる構成を備え、肩部弾性部材上層と肩部弾性部材下層とは互いに異なる弾性硬さを有してなる就寝用マットレス(実施例6、実施例6a、実施例6b)は、前記[効果A]、前記[効果B]、前記[効果C]を有すると共に、前述の[効果D(肩部弾性部材上層と肩部弾性部材下層を備えた構成)]を有する就寝用マットレスが得られたことが解かる。
特に、肩部弾性部材2が、弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとを積層してなる構成を備え、記肩部弾性部材の弾性硬さが、他の弾性部材よりも小さい弾性硬さを有すると共に、肩部弾性部材上層が肩部弾性部材下層よりも小さい弾性硬さを有してなる就寝用マットレス(実施例6)は、前記[効果A]、前記[効果B]、前記[効果C]を有すると共に、特に、前述の[効果D−a(肩部弾性部材上層が肩部弾性部材下層よりも小さい弾性硬さを備えた構成)]を有する就寝用マットレスが得られたことが解かる。
また、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが、他の弾性部材よりも小さい弾性硬さを有し、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが130N以下を有してなる就寝用マットレス(実施例6、実施例6a、実施例6b)は、前述の[効果D(肩部弾性部材上層と肩部弾性部材下層を備えた構成)]を有する就寝用マットレスが得られたことが解かる。
また、肩部弾性部材上層2aの厚さが4cm以上を有する就寝用マットレス(実施例6、実施例6a、実施例6b、実施例6d)は、前述の[効果D(肩部弾性部材上層と肩部弾性部材下層を備えた構成)]を有する就寝用マットレスが得られた。
これに対して、肩部弾性部材上層2aの厚さが4cm未満を有する就寝用マットレス(実施例6c)は、肩部の凹み量が比較的に少なく、肩部の底付感や、圧迫感による快適な使用感に劣る傾向にあった。
実施例6と、実施例6における肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとを入れ替えた実施例6aとの比較において、実施例6における肩部の凹み量が実施例6aにおける肩部の凹み量よりもわずかに大きく、実施例6が実施例6aよりも更に優れた安定感を有する快適な使用感を有することが解かった。
肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとのそれぞれの弾性硬さが130N以下を有するとともに、他の弾性部材の弾性硬さが135N以上を有する構成において、肩部弾性部材上層2aと肩部弾性部材下層2bとが互いに入れ替え可能に構成された就寝用マットレス(実施例6、実施例6a)において、前述の[効果D−b:更に優れた効果Dを有すると共に長期繰返し使用における肩部弾性部材2a、2bの弾性の劣化を抑制して長期間の所望の弾性硬さを維持できる効果が期待できることが解かる。
また、実施例6及び実施例6aにおいて、複数の弾性部材を互いに接合した構成と、複数の弾性部材を互いに接合しない構成との弾性部材の凹み量が全く同じあったことから、複数の弾性部材の接着接合の有無は、弾性部材の凹み量にほとんど影響を与えないことが解かった。
図3(B)に示される就寝用マットレスを作製した。
実施例7は、図2(A)の構成を備えた就寝用マットレスにおいて、特に、腰部弾性部材4として、腰部弾性部材下層4bの上に腰部弾性部材上層4aを積層した2層構成を有する腰部弾性部材4を構成した就寝用マットレスである。
頭首部弾性部材1として硬質弾性部材B(長さ40cm、幅90cm、厚さ10cm)、肩部弾性部材2として超軟質弾性部材E(長さ28cm、幅90cm、厚さ10cm)背胸部弾性部材3として普通弾性部材C(長さ18cm、幅90cm、厚さ10cm)、臀腰部弾性部材4(長さ35cm、幅90cm、厚さ10cm)、脚部弾性部材5として普通弾性部材C(長さ83cm、幅90cm、厚さ10cm)をそれぞれ使用して、長さ方向の端面に設置された面ファスナーを使用して接合して、長さが204cm、幅が90cm、厚さが10cmの就寝用マットレスを作製した。
特に、臀腰部弾性部材4として、臀腰部弾性部材下層4bの上に臀腰部弾性部材上層4aを積層した2層構成の臀腰部弾性部材2を構成した。臀腰部弾性部材上層4aとしては硬質弾性部材B(長さ40cm、幅90cm、厚さ5cm)、臀腰部弾性部材下層4bとしては超硬質弾性部材A(長さ28cm、幅90cm、厚さ5cm)を構成した。
ここで、臀腰部弾性部材上層4aの硬質弾性部材B(弾性硬さ196N)は臀腰部弾性部材下層4bの超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N)よりも大きい弾性硬さを有する。
また、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さは、肩部弾性部材が最も小さく、[臀腰部弾性部材>頭首部弾性部材>背胸部弾性部材=脚部弾性部材>肩部弾性部材]の関係にある。
実施例7に示される就寝用マットレスにおいて、臀腰部弾性部材上層4aとしては超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N、厚さ5cm)を構成し、臀腰部弾性部材下層4bとしては硬質弾性部材B(弾性硬さ196N、厚さ5cm)を構成した。すなわち、臀腰部弾性部材上層4aの超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N、厚さ5cm)硬質弾性部材B(弾性硬さ196N、厚さ5cm)は臀腰部弾性部材下層4bの硬質弾性部材B(弾性硬さ196N、厚さ5cm)よりも大きい弾性硬さを有する。その他の構成は実施例7と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例7に示される就寝用マットレスにおいて、臀腰部弾性部材上層4aとしては超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N、厚さ7cm)を構成し、臀腰部弾性部材下層4bとしては超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N、厚さ3cm)を構成し、その他の構成は実施例7と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例7に示される就寝用マットレスにおいて、臀腰部弾性部材上層4aとしては超硬質弾性部材E(弾性硬さ225N、厚さ3cm)を構成し、臀腰部弾性部材下層4bとしては超軟質弾性部材E(弾性硬78N、厚さ7cm)を構成し、その他の構成は実施例7と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例7に示される就寝用マットレスにおいて、臀腰部弾性部材上層4aとしては超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N、厚さ4cm)を構成し、臀腰部弾性部材下層4bとしては超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N、厚さ6cm)を構成し、その他の構成は実施例7と同じである就寝用マットレスを作製した。
作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量(へこみ量)を測定すると共に、仰臥姿勢及び側臥姿勢における「肩部の底付感の有無」、「身体部位の安定感の有無」、及び、総合判定としての「快適な使用感の有無」を観察した。
測定実験結果を表25に示す。
Figure 2021049313
表25の実験結果から、下記事項が解かる。
実施例7の構成を備えた就寝用マットレスは、側臥姿勢において、臀腰部に対応する臀腰部弾性部材4の凹み量が13mmであり、臀腰部の底付感が全くなく、その結果、前述の[効果A]、「効果B」、「効果C」を有すると共に、前述の[効果E−a(臀腰部弾性部材上層が臀腰部弾性部材下層よりも小さい弾性硬さを備えた構成)]が得られた。
臀腰部弾性部材上層4aの超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N、厚さ5cm)が臀腰部弾性部材下層4bの硬質弾性部材B(弾性硬さ196N、厚さ5cm)よりも大きい弾性硬さを有する実施例7aの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、臀腰部に対応する臀腰部弾性部材の凹み量が10mmであり、実施例7と比べてやや凹み量が小さいが、底付・圧迫感が無く、前述の[効果A]、「効果B」、「効果C」を有すると共に、前述の[効果E(臀腰部弾性部材上層と臀腰部弾性部材下層とを備えた備えた構成)]が得られた。
臀腰部弾性部材上層4aとして厚さ7cmの超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N、厚さ7cm)を構成し、臀腰部弾性部材下層4bとして厚さ3cmの超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N、厚さ3cm)を構成した実施例7bの就寝用マットレスは、仰臥姿勢及び側臥姿勢における臀腰部弾性部材の凹み量が大きく、約25mmであり、臀腰部の底付感・圧迫感が認められ、快適な使用感が得られなかった。
臀腰部弾性部材上層4aとして厚さ3cmの超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N、厚さ3cm)を構成し、臀腰部弾性部材下層4bとして厚さ7cmの超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N、厚さ7cm)を構成した実施例7cの就寝用マットレスは、仰臥姿勢及び側臥姿勢における臀腰部弾性部材の凹み量が大きく約25mmであり、臀腰部の底付感・圧迫感が感じられ、快適な使用感において、劣る傾向にあった。
臀腰部弾性部材上層4aとして厚さ4cmの超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N、厚さ4cm)を構成し、臀腰部弾性部材下層4bとして厚さ6cmの超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N、厚さ6cm)を構成した実施例7dの就寝用マットレスは、仰臥姿勢及び側臥姿勢における臀腰部弾性部材の凹み量が約20mmであり、安定な寝心地感等の快適な使用感が得られた。但し、側臥姿勢において、臀腰部に力を入れて強く振動した場合には、臀腰部にやや底付感を感じる場合があったが、振動しない通常の場合には底付感なく快適な使用感が得られた。
すなわち、肩部弾性部材の弾性硬さが、頭首部弾性部材、背胸部弾性部材、臀腰部弾性部材及び脚部弾性部材よりも小さい弾性硬さを有してなるとともに、臀腰部弾性部材4が、臀腰部弾性部材上層4aと臀腰部弾性部材下層4bとを積層してなる構成を備え、臀腰部弾性部材上層4aは臀腰部弾性部材下層4bよりも小さい弾性硬さを有する構成を備え、180N以上の弾性硬さを有する臀腰部弾性部材上層4aを備えた構成の就寝用マットレス(実施例7)は、側臥姿勢において、臀腰部の底付感が全くなく、前述の[効果E(臀腰部弾性部材上層と臀腰部弾性部材下層を備えた構成)]を有すると共に、前述の[効果E−a(臀腰部弾性部材上層が臀腰部弾性部材下層よりも小さい弾性硬さを備えた構成)]が得られた。特に、前述の[効果A]、「「効果B」、「効果C」よりも安定感を有する快適な使用感が、更に向上した就寝用マットレスが得られることが解かる。
また、肩部弾性部材の弾性硬さが、頭首部弾性部材、背胸部弾性部材、臀腰部弾性部材及び脚部弾性部材よりも小さい弾性硬さを有してなるとともに、臀腰部弾性部材上層4aは臀腰部弾性部材下層4bよりも大きい弾性硬さを有する構成を備え、180N以上の弾性硬さを有する臀腰部弾性部材上層4aを備えた就寝用マットレス(実施例7a)も、前述の[効果E(臀腰部弾性部材上層と臀腰部弾性部材下層を備えた構成)]が得られた。
また、臀腰部弾性部材4が臀腰部弾性部材上層4aと臀腰部弾性部材下層4bとを積層してなる構成を備えると共に、臀腰部弾性部材上層4aが超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N)を構成し、臀腰部弾性部材下層4bが超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N)を構成し、臀腰部弾性部材上層4aの厚さが4cm以上を有する就寝用マットレス(実施例7b、実施例7d)は、前述の[効果E(臀腰部弾性部材上層と臀腰部弾性部材下層を備えた構成)]が得られた。
しかしながら、臀腰部弾性部材4が臀腰部弾性部材上層4aと臀腰部弾性部材下層4bとを積層してなる構成を備えると共に、臀腰部弾性部材上層4aが超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N)を構成し、臀腰部弾性部材下層4bが超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N)を構成し、臀腰部弾性部材上層4aの厚さが4cm未満を有する就寝用マットレス(実施例7c)は、仰臥姿勢及び側臥姿勢における臀腰部弾性部材の凹み量が約25mmであり、臀腰部の底付感・圧迫感が感じられ、快適な使用感において、劣る傾向にあった。
また、180N未満の弾性硬さを有する臀腰部弾性部材上層4aを備えた就寝用マットレス(実施例7b)は、臀腰部弾性部材4の凹み量が大きく、臀腰部の底付感・圧迫感があり、快適な使用感が得られない傾向にあることが解かった。
図6(A)、(B)に示される就寝用マットレスを作製した。実施例8は、弾性部材上層と弾性部材した層との2層の弾性部材を備え、弾性部材上層が、前述の実施例2の図2(A)に類似の複数の弾性部材であって、それぞれの弾性部材上層の厚さが薄く、5cmであり、弾性部材下層の厚さが5cmの弾性部材を備え、合計厚さが10cmの厚さを有する就寝用マットレスである。
図6(A)、(B)において、全下層弾性部材15b(厚さ5cm)の上に、頭首部を支持する頭首部弾性部材上層1a(厚さ5cm)と、肩部を支持する肩部弾性部材上層2a(厚さ5cm)と、背胸部を支持する所望の弾性硬さを有する背胸部弾性部材上層3a(厚さ5cm)と、臀腰部を支持する所望の弾性硬さを有する臀腰部弾性部材上層4a(厚さ5cm)と、脚部を支持する所望の弾性硬さを有する脚部弾性部材上層5a(厚さ5cm)とを備える。
全下層弾性部材15bの一部と頭首部弾性部材上層1aとは頭首部弾性部材1を形成し、全下層弾性部材15bの一部と肩部弾性部材上層2aとは肩部弾性部材2を形成し、全下層弾性部材15bの一部と背胸部弾性部材上層3aとは背胸部弾性部材3を形成し、全下層弾性部材15bの一部と臀腰部弾性部材上層4aとは臀腰部弾性部材4を形成し、全下層弾性部材15bの一部と脚部弾性部材上層5aとは脚部弾性部材5を形成する。
全下層弾性部材15bとして超硬質弾性部材A(長さ204cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ225N)、頭首部弾性部材上層1aとして硬質弾性部材B(長さ40cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ196N)、肩部弾性部材上層2aとして超軟質弾性部材E(長さ28cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ78N)、背胸部弾性部材上層3aとして普通弾性部材C(長さ18cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ157N)、臀腰部弾性部材上層4aとして超硬質弾性部材A(長さ35cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ225N)、脚部弾性部材上層5aとして普通弾性部材C(長さ83cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ157N)をそれぞれ使用して、それぞれの弾性部材上層の端面に設置された面ファスナーを使用して接合して、長さが204cm、幅が90cm、厚さが10cmの就寝用マットレスを作製した。
本構成の就寝用マットレスにおいて、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材上層の弾性硬さは、臀腰部弾性部材上層4aが最も大きく、肩部弾性部材上層2aが最も小さく、[臀腰部弾性部材上層4a>頭首部弾性部材上層1a>背胸部弾性部材上層3a=脚部弾性部材上層5a>肩部弾性部材上層2a]の関係にある。
実施例8に示される就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材上層2aとして普通弾性部材B(弾性硬さ157N)を構成し、その他の構成は実施例8と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例8に示される就寝用マットレスにおいて、全下層弾性部材15b(弾性硬さ225N)の厚さが3cmであり、それぞれの上層の弾性部材の厚さが7cmであり、その他の構成は実施例8と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例8に示される就寝用マットレスにおいて、全下層弾性部材15bの厚さが6cmであり、それぞれの上層の弾性部材の厚さが4cmであり、その他の構成は実施例8と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例8に示される就寝用マットレスにおいて、全下層弾性部材15bの厚さが7cmであり、それぞれの上層の弾性部材の厚さが3cmであり、その他の構成は実施例8と同じである就寝用マットレスを作製した。
作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢における弾性部材の凹み量(へこみ量)を測定すると共に、仰臥姿勢及び側臥姿勢における「肩部の底付感の有無」、「身体部位の安定感の有無」、及び、総合判定としての「快適な使用感の有無」を観察した。
実験結果を表26に示す。
Figure 2021049313
表26の実験結果から、下記事項が解かる。
実施例8の構成を備えた就寝用マットレスは、側臥姿勢における肩部弾性部材上層2aの凹み量は41mmであり、肩部の底付感・迫感が無く、安定感を有する快適な使用感を有する就寝用マットレスが得られ、前述の「効果C(肩部弾性部材の弾性硬さが最小構成)」を有すると共に、特に、前述の「効果F(上層と下層との積層構成)」を奏する就寝用マットレスが得られた。
肩部弾性部材上層2aとして普通弾性部材B(弾性硬さ157N)を構成した実施例8aの就寝用マットレスにおいて、側臥姿勢における肩部弾性部材上層2aの凹み量は29mmであって凹み量は実施例8と比べて少なく、肩部に底付感・圧迫感が有り、快適使用感は得られない傾向にあった。
全下層弾性部材15b(超硬質弾性部材A、弾性硬さ225N)の厚さが3cmであって、上層の厚さが7cmである実施例8bの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材上層2aの凹み量が40mmであり、肩部に圧迫感の無い充分な凹みが生じて、前述の「効果B」、「効果C」を有すると共に、前述の「効果F(上層と下層との積層構成)」を奏する就寝用マットレスが得られた。
全下層弾性部材15b(超硬質弾性部材A、弾性硬さ225N)の厚さが6cmであって、上層の厚さが4cmである実施例8cの就寝用マットレスは、肩部弾性部材上層2aとして超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N)が構成されていることに起因して、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材上層2aの凹み量が35mmであって、安定感を有する快適な使用感を有する就寝用マットレスが得られ、前述の「効果F(上層と下層との積層構成)」を奏する就寝用マットレスが得られた。但し、側臥姿勢において、肩部に力を入れて強く振動した時には、肩部に底付感を感じる場合があったが、振動しない通常姿勢においては安定感を有する快適な使用感であった。
全下層弾性部材15b(超硬質弾性部材A、弾性硬さ225N)の厚さが7cmであって、上層の厚さが3cmである実施例8dの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材上層2aの凹み量が25mmであり、肩部弾性部材2の凹み量が少なく、肩部に圧迫感や底付感を感じて、優れた寝心地感が得られなく、快適使用感が得られなかった。
すなわち、実施例8の構成を有する就寝用マットレスは、前述の[効果F(上層と下層との積層構成)]が得られることが解かる。
また、上層と下層とを構成した上記の構成を有する就寝用マットレスにおいて、上層の弾性部材の厚さが4cm以上を有する就寝用マットレス(実施例8、実施例8b、実施例8c)は、前述の「効果B」、「効果C」を有すると共に、優れた前述の「効果F(上層と下層との積層構成)」を奏する効果が得られた。
これに対して、上層の弾性部材の厚さが4cm未満(3cm)を有する就寝用マットレス(実施例8d)は、側臥姿勢における肩部弾性部材上層の凹み量が少なく、25mmであり、肩部に底付感・圧迫感を感じて、快適使用感が得られない傾向にあった。
すなわち、上層の弾性部材の厚さが4cm以上を有する就寝用マットレスは、特に優れた前述の[効果F(上層と下層との積層構成)]が得られることが解かる。
また、肩部弾性部材上層の弾性硬さが130N以下であり、頭部弾性部材上層の弾性硬さが160N以上であり、背胸部弾性部材下層及び脚部弾性部材上層の弾性硬さが135N以上であり、臀腰部弾性部材上層が180N以上を有する就寝用マットレス(実施例8、実施例8b)は、側臥姿勢における肩部弾性部材上層の凹み量が40mm以上であり、快適使用感が得られた。
これに対して、肩部弾性部材上層の弾性硬さが130N未満である就寝用マットレス(実施例8a)は、側臥姿勢における肩部弾性部材上層2aの凹み量が少なく、29mmであり、肩部に圧迫感や底付感を感じて、快適使用感が得られなかった。
すなわち、上記の上層と下層とを備えた就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材下層と前記肩部弾性部材上層との合計厚さが5cm以上であり、肩部弾性部材上層の厚さが4cm以上であって、肩部弾性部材上層の弾性硬さが130N未満であり、肩部弾性部材上層以外の上層弾性部材の弾性硬さが135N以上を有するマットレス(実施例8、実施例8b)は、前述の「効果B」、「効果C」を有すると共に、優れた前述の「効果F(上層と下層との積層構成)」を奏する効果が得られることが解かった。
特に、肩部弾性部材上層の弾性硬さが130N未満であり、頭部弾性部材上層の弾性硬さが160N以上であり、背胸部弾性部材下層及び脚部弾性部材上層の弾性硬さが135N以上であり、臀腰部弾性部材上層が180N以上を有する就寝用マットレス(実施例8、実施例8b)は、前述の「効果B」、「効果C」を有すると共に、優れた前述の「効果F(上層と下層との積層構成)」を奏する効果が得られることが解かった。
図7(A)、(B)に示される就寝用マットレスを作製した。実施例の就寝用マットレス9は、頭首部弾性部材1と肩部弾性部材2と背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4と脚部弾性部材5とに分割された弾性部材を備え、それぞれの弾性部材が上層と下層との2層を備えた構成を有する就寝用マットレスである。
図7(A)、(B)において、就寝用マットレスは、頭首部弾性部材1と肩部弾性部材2と背胸部弾性部材3と臀腰部弾性部材4と脚部弾性部材5とが長さ方向に互いに配置接合されてなる。
頭首部弾性部材1は頭首部弾性部材上層1aが頭首部弾性部材下層1bの上に積層されてなり、肩部弾性部材2は肩部弾性部材上層2aが肩部弾性部材下層2bの上に積層されてなり、背胸部弾性部材3は背胸部弾性部材上層3aが背胸部弾性部材下層3bの上に積層されてなり、臀腰部弾性部材4は臀腰部弾性部材上層4aが臀腰部弾性部材下層4bの上に積層されてなり、脚部弾性部材5は脚部弾性部材上層5aが脚部弾性部材下層5bの上に積層されてなる。
上層において、頭首部弾性部材上層1aとして硬質弾性部材B(長さ40cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ196N)、肩部弾性部材上層2aとして超軟質弾性部材E(長さ28cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ78N)、背胸部弾性部材上層3aとして普通弾性部材C(長さ18cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ157N)、臀腰部弾性部材上層4aとして硬質弾性部材B(長さ50cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ196N)、脚部弾性部材上層5aとして普通弾性部材C(長さ68cm、幅90c、厚さ5cm、弾性硬さ157N)を構成した。
下層において、頭首部弾性部材下層1bとして超硬質通弾性部材A(長さ40cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ225N)、肩部弾性部材下層2bとして軟質弾性部材D(長さ28cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ110N)、背胸部弾性部材下層3bとして普通弾性部材C(長さ18cm、幅90cm、厚さ5cm、、弾性硬さ157N)、臀腰部弾性部材下層4bとして超硬質弾性部材A(長さ50cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ225N)、脚部弾性部材下層5bとして普通弾性部材C(長さ68cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ157N)を構成した。
それぞれの弾性部材を、弾性部材の長さ方向の端面に形成された面ファスナーを使用して接合して、長さが204cm、幅が90cm、厚さが10cmの就寝用マットレスを作製した。
[実施例9(接着接合)]として、、それぞれの弾性部材の互いに隣接する面を、発泡ポリウレタン用接着剤を使用して、使用して接合して、長さが204cm、幅が90cm、厚さが10cmの就寝用マットレスを作製した。
本構成の就寝用マットレスにおいて、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材上層の弾性硬さは、肩部弾性部材上層が最も小さく、[臀腰部弾性部材上層>頭首部弾性部材上層>背胸部弾性部材上層=脚部弾性部材上層>肩部弾性部材上層]である。
実施例9に示される就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材上層2aとして超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N)を構成し、その他の構成は実施例9と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例9に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれの上層の弾性部材の厚さが7cmであり、それぞれの下層の弾性部材の厚さが3cmであり、その他の構成は実施例9と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例9に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれの上層の弾性部材の厚さが4cmであり、それぞれの下層の弾性部材の厚さが6cmであり、その他の構成は実施例9と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例9に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれの上層の弾性部材の厚さが3cmであり、それぞれの下層の弾性部材の厚さが7cmである。
実施例9における肩部弾性部材2において、上層と下層とを入れ替えて、肩部弾性部材上層2aが軟質弾性部材Dを備え、肩部弾性部材下層2bが超軟質弾性部材Eを備え、その他の構成は実施例9と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例9における臀腰部弾性部材4において、上層と下層とを入れ替えて、臀腰部弾性部材上層4aが超硬質弾性部材Aを備え、臀腰部弾性部材下層4bが硬質弾性部材Bを備える。その他の構成は実施例9と同じである就寝用マットレスを作製した。
作製したそれぞれの就寝用マットレスにおける複数の弾性部材の構成を表27に示す。
また、作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量、及び、仰臥姿勢及び側臥姿勢における「肩部の底付感の有無」、「身体部位の安定感の有無」、及び、総合判定としての「快適な使用感の有無」を観察した。その実験結果を表28に示す。
Figure 2021049313
Figure 2021049313
表27及び表28の実験結果から、下記事項が解かる。
実施例9の構成を備えた就寝用マットレスは、側臥姿勢における肩部弾性部材2の凹み量は48mmであり、不快感や圧迫感が無く、快適な使用感を有する就寝用マットレスが得られ、前述の「効果C(肩部弾性部材の弾性硬さが最小構成)」を有すると共に、特に、前述のの「効果F(上層と下層との積層構成)」を奏する就寝用マットレスが得られた。
また、実施例9の構成において、肩部弾性部材上層と肩部弾性部材下層を入れ替えた構成を有する実施例9eの就寝用マットレスは、側臥姿勢における肩部弾性部材2の凹み量は46mmであり、不快感や圧迫感が無く、快適な使用感を有する就寝用マットレスが得られたが、実施例9の就寝用マットレスよりも肩部弾性部材2の凹み量が約2mm程度少なく、実施例9の方が著しく優れた効果Fを有することが解かった。
また、また、実施例9の構成において、臀腰部弾性部材上層と臀腰部弾性部材下層を入れ替えた構成を有する実施例9fの就寝用マットレスは、側臥姿勢と仰臥姿勢における臀腰部部弾性部材4の凹み量は10mmであり、不快感や圧迫感が無く、快適な使用感を有する就寝用マットレスが得られたが、実施例9の就寝用マットレスよりも実施例9の就寝用マットレスよりも約3mm程度少なく、実施例9の方が著しく優れた効果Fを有することが解かった。
また、それぞれの弾性部材の互いに隣接する面を、発泡ポリウレタン用接着剤を使用して接合されてなる「実施例9(接着接合)」の就寝用マットレスの測定実験の結果、表に記載されていないが、実施例9と全く同じ実験観察結果が得られた。すなわち、構成される複数の弾性部材を面ファスナーにより接合されてなる構成と構成される複数の弾性部材を発泡ポリウレタン用接着剤を使用して接着して接合されてなる構成のいずれの就寝用マットレスも全く同じ前述の「効果C(肩部弾性部材の弾性硬さが最小構成)」を有すると共に、特に、前述のの「効果F(上層と下層との積層構成)」を奏する就寝用マットレスが得られることが解かった。
肩部弾性部材上層2aとして硬質弾性部材B(弾性硬さ196N)を構成し、肩部弾性部材下層2bとして硬質弾性部材B(弾性硬さ196N)を構成した実施例9aの側臥姿勢において、側臥姿勢における肩部弾性部材上層2aの凹み量は20mmであって、凹み量は実施例9と比べて少なく、肩部に底付感や圧迫感が有り、快適使用感は得られない傾向にあった。
実施例9と同じ弾性部材を構成し、それぞれの弾性部材の上層の厚さが7cmであり、それぞれの弾性部材の下層の厚さが3cmである構成を備えた実施例9bの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材上層2aの凹み量が40mmであり、肩部に底付感・圧迫感が無く、前述の「効果B」、「効果C」を有すると共に、上記の「効果F(上層と下層との積層構成)」を奏する就寝用マットレスが得られた。
実施例9と同じ弾性部材を構成し、それぞれの弾性部材の上層の厚さが4cmであり、それぞれの弾性部材の下層の厚さが6cmである構成を備えた実施例9cの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材上層2aの凹み量が35mmであって、全般的に、快適な使用感が得られ、前述の「効果B」、「効果C」を有すると共に、上記の「効果F(上層と下層との積層構成)」を奏する就寝用マットレスが得られた。しかしながら、就寝状態において肩部に力を入れて振動した時にはやや底付感を感じることがあるが、全般的に、快適な使用感が得られた。
実施例9と同じ弾性部材を構成し、それぞれの弾性部材の上層の厚さが3cmであり、それぞれの弾性部材の下層の厚さが7cmである構成を備えた実施例9dの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が25mmであり、肩部弾性部材上層2aの凹み量が少なく、肩部に圧迫感や底付感を感じて、快適な使用感が得られなかった。
すなわち、、実施例9の「就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の形状と荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材を備えてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚と平坦な上面を有する就寝用マットレスであって、前記複数の弾性部材は頭首部弾性部材と肩部弾性部材と背胸部弾性部材と臀腰部弾性部材と脚部弾性部材とに分割されてなる構成を有し、頭首部弾性部材は頭首部弾性部材下層と頭首部弾性部材上層とを積層してなる構成を備え、肩部弾性部材は肩部弾性部材下層と肩部弾性部材上層とを積層してなる構成を備え、背胸部弾性部材は背胸部弾性部材下層と背胸部弾性部材上層とを積層してなる構成を備え、臀腰部弾性部材は臀腰部弾性部材下層と臀腰部弾性部材上層とを積層してなる構成を備え、脚部弾性部材は脚部弾性部材下層と脚部弾性部材上層とを積層してなる構成を備え、肩部弾性部材上層は頭首部弾性部材上層と背胸部弾性部材上層と臀腰部弾性部材上層と脚部弾性部材上層よりも小さい弾性硬さを有する構成」により、前述の[効果F(上層と下層との積層構成)]が得られることが解かった。
また、上層と下層とを構成した上記の構成を有する就寝用マットレスにおいて、上層の弾性部材の厚さが4cm以上を有する就寝用マットレス(実施例9、実施例9b、実施例9c)は、前述の「効果B」、「効果C」を有すると共に、優れた前述の「効果F(上層と下層との積層構成)」を奏する効果が得られた。
これに対して、上層の弾性部材の厚さが4cm未満(3cm)を有する就寝用マットレス(実施例9d)は、側臥姿勢における肩部弾性部材上層の凹み量が少なく(25mm)、肩部に底付感・圧迫感を感じて、快適使用感が得られない傾向にあった。
すなわち、上層の弾性部材の厚さが4cm以上を有する就寝用マットレスは、特に優れた前述の[効果F(上層と下層との積層構成)]が得られることが解かる。
また、肩部弾性部材上層の弾性硬さが130N以下であり、頭部弾性部材上層の弾性硬さが160N以上であり、背胸部弾性部材下層及び脚部弾性部材上層の弾性硬さが135N以上であり、臀腰部弾性部材上層が180N以上を有する就寝用マットレス(実施例9、実施例9b)は、側臥姿勢における肩部弾性部材上層の凹み量が40mm以上であり、快適使用感が得られた。
これに対して、肩部弾性部材上層の弾性硬さが130Nを超える就寝用マットレス(実施例9a)は、側臥姿勢における肩部弾性部材上層2aの凹み量(20mm)が少なく、肩部に圧迫感や底付感を感じて、快適使用感が得られなかった。
すなわち、上記の上層と下層とを備えた就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材下層と前記肩部弾性部材上層との合計厚さが5cm以上であり、肩部弾性部材上層の厚さが4cm以上であって、肩部弾性部材上層の弾性硬さが130N未満であり、肩部弾性部材上層以外の上層弾性部材の弾性硬さが135N以上を有するマットレス(実施例8、実施例8b)は、前述の「効果B」、「効果C」を有すると共に、優れた前述の「効果F(上層と下層との積層構成)」を奏する効果が得られることが解かった。
特に、肩部弾性部材上層の弾性硬さが130N未満であり、頭部弾性部材上層の弾性硬さが160N以上であり、背胸部弾性部材下層及び脚部弾性部材上層の弾性硬さが135N以上であり、臀腰部弾性部材上層が180N以上を有する就寝用マットレス(実施例8、実施例8b)は、前述の「効果B」、「効果C」を有すると共に、優れた前述の「効果F(上層と下層との積層構成)」を奏する効果が得られることが解かった。
図10(A)、(B)に示される就寝用マットレスを作製した。本実施例の就寝用マットレスは、3つの弾性部材収納ユニットに分離・分割された複数の収納ユニットを備え、それぞれの弾性部材収納ユニットが弾性部材上層と弾性部材下層とを備えた構成を有する。
肩部弾性部材収納ユニット12(長さ68cm、幅90cm、厚さ10cm)と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34(長さ68cm、幅90cm、厚さ10cm)と脚部弾性部材収納ユニット55(長さ68cm、幅90cm、厚さ10cm)と、ユニット連結部材とを備え、それぞれのユニットがユニット連結部材11により連結されてなる。
頭首部肩部弾性部材収納ユニット12は、頭首部肩部弾性部材収納用部材12aの中に、頭首部弾性部材上層1aが頭首部弾性部材下層1bの上に積層されてなる頭首部弾性部材1と、肩部弾性部材上層2aが肩部弾性部材下層2bの上に積層されてなる肩部弾性部材2が収納されてなる。
背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34は、背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aの中に、背胸部弾性部材下層3bの上に積層されてなる背胸部弾性部材3と、臀腰部弾性部材上層4aが臀腰部弾性部材下層4bの上に積層されてなる臀腰部弾性部材4と、脚部弾性部材上層(一部)5aが脚部弾性部材下層(一部)5bの上に積層されてなる脚部弾性部材(一部)5とが収納されてなる。
脚部弾性部材収納ユニット55は、脚部弾性部材収納用部材5aの中に、脚部弾性部材上層5aが脚部弾性部材下層5bの上に積層されてなる脚部弾性部材5が収納されてなる。
上層において、頭首部弾性部材上層1aとして硬質弾性部材B(長さ40cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ196N)、肩部弾性部材上層2aとして超軟質弾性部材E(長さ28cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ78N)、背胸部弾性部材上層3aとして普通弾性部材C(長さ18cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ157N)、臀腰部弾性部材上層4aとして硬質弾性部材B(長さ35cm、幅90cm、厚さ5cm、、弾性硬さ196N)、脚部弾性部材上層(一部)5aとして普通弾性部材C(長さ15cm、幅90c、厚さ5cm、弾性硬さ157N)、脚部弾性部材上層5aとして普通弾性部材C(長さ68cm、幅90c、厚さ5cm、弾性硬さ157N)を構成した。
下層において、頭首部弾性部材下層1bとして普通弾性部材C(長さ40cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ157N)、肩部弾性部材下層2bとして軟質弾性部材D(長さ28cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ110N)、背胸部弾性部材下層3bとして超硬質弾性部材A(長さ18cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ225N)、臀腰部弾性部材下層4bとして超硬質弾性部材A(長さ35cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ225N)、脚部弾性部材下層(一部)5bとして超硬質弾性部材A(長さ15cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ225N)、脚部弾性部材下層5bとして超硬質弾性部材A(長さ68cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ225N)を構成した。
但し、脚部弾性部材5においては、背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aの中に収納された脚部弾性部材上層5a(一部、長さ15cm)が脚部弾性部材下層5b(一部、長さ15cm)の上に積層されてなる脚部弾性部材5(一部、長さ15cm)と、脚部弾性部材収納用部材5aの中に収納された脚部弾性部材上層5a(長さ68cm)が脚部弾性部材下層5b(長さ68cm)の上に積層されてなる脚部弾性部材5(長さ68cm)と、に分割されて構成される。
頭首部肩部弾性部材収納ユニット12及び背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34において、それぞれの弾性部材の長さ方向の端面に設置された面ファスナーを使用して接合した。このようにして、長さが204cm、幅が90cm、厚さが10cmの就寝用マットレスを作製した。
頭首部肩部弾性部材収納ユニット12の上面の長さ方向端部と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34の上面の長さ方向端部とがユニット連結部材11(ポリエステル繊維製織布)により取付・取外し可能に連結され、背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34の下面の長さ方向端部と脚部弾性部材収納ユニット55の下面の長さ方向端部とが隙間間隔をあけることなく接触する状態で折り畳み・拡げ可能にユニット連結部材11(ポリエステル繊維製織布)により連結されてなる。
頭首部肩部弾性部材収納用部材12a、背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34a、脚部弾性部材収納用部材55aとしては、厚さが約0.5mmのポリエステル繊維製織布であって、伸縮性を有する汎用の織布を、それぞれの収納用部材の中に隙間なく収納できる大きさに裁縫して構成した。
本構成の就寝用マットレスにおいて、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さは、肩部弾性部材が最も小さく、[臀腰部弾性部材>頭首部弾性部材>背胸部弾性部材≧脚部弾性部材>肩部弾性部材]である。
なお、本構成に替えて、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さが、[臀腰部弾性部材≧頭首部弾性部材≧背胸部弾性部材≧脚部弾性部材>肩部弾性部材]、である構成を備えた就寝用マットレスも実施可能である。
実施例10に示される就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材上層2aとして超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N)を構成し、その他の構成は実施例10と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例10に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれの下層の弾性部材の厚さが7cmであり、それぞれの上層の弾性部材の厚さが3cmであり、その他の構成は実施例10と同じである就寝用マットレスを作製した。
実施例10に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれの下層の弾性部材の厚さが3cmであり、それぞれの上層の弾性部材の厚さが7cmである。
また、肩部弾性部材2において、実施例9における上層と下層とを入れ替えて、肩部弾性部材上層2aが軟質弾性部材Dを備え、肩部弾性部材下層2bが超軟質弾性部材Eを備える。また、臀腰部弾性部材4において、実施例9における上層と下層とを入れ替えて、臀腰部弾性部材上層4aが硬質弾性部材Bを備え、臀腰部弾性部材下層4bが超硬質弾性部材Aを備える。その他の構成は実施例10と同じである就寝用マットレスを作製した。
作製したそれぞれの就寝用マットレスにおける複数の弾性部材の構成を表25に示す。また、作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量、及び、仰臥姿勢及び側臥姿勢における「肩部の底付感の有無」、「身体部位の安定感の有無」、及び、総合判定としての「快適な使用感の有無」を観察した。
実験結果を表29及び表30に示す。
Figure 2021049313
Figure 2021049313
実施例10、実施例10a、実施例10b、実施例10cの就寝用マットレスは、いずれも、就寝用マットレスが使用されない時の保管時に、折り畳んで、又は、3個の収納ユニットを分離して重ねて載置することが可能になり、保管時における保管場所を小さくできる効果]が得られた。
すなわち、実施例10の構成により、前述の[効果G(3個の収納ユニットに分離されてなる構成):3個の収納ユニットに分離されてなる就寝用マットレスにより、前記効果A、前記効果B、前記効果Cを有すると共に、就寝用マットレスが使用されない時の保管時に、折り畳んで、又は、3個の収納ユニットを分離して重ねて載置することが可能になり、保管時における保管場所を小さくできる効果]が得られた。
また、実施例10の構成により、前述の[効果A−c:複数の弾性部材がマットレス収納用部材10aの中に収納されてなる構成により、就寝時におけるそれぞれの弾性部材の互いの分離が抑制され、それぞれの弾性部材間の隙間の発生が抑制される効果]が得られた。また、[複数の弾性部材をマットレス収納用部材の中に収納した構成により、弾性部材の汚染や摩耗劣化が抑制されると共に、マットレス収納用部材からマットレスを取り出して洗濯することにより、就寝用マットレスを衛生的に長期間、使用可能になり、前述の[効果A]の効果を更に十分に発揮できる効果]が期待できる。
更に、表29及び表30の実験結果から、下記事項が解かる。
実施例10の構成を備えた就寝用マットレスは、側臥姿勢における肩部弾性部材2の凹み量が48mmであり、前述の「効果C(肩部弾性部材の弾性硬さが最小構成)」、前述の「効果F(上層と下層との積層構成)」、[効果G(3個の収納ユニットに分離されてなる構成)を有する[効果H(上層と下層の積層構成・3個の収納ユニットに分離されてなる構成):3個の収納ユニットに分離されてなる就寝用マットレスにより、前述の「効果F:前記効果A、前記効果B、前記効果Cの効果が更に著しく得られると共に、就寝者の仰臥姿勢及び側臥姿勢において、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等の身体部位の底付感が著しく抑制される。特に、肩部弾性部材2が、身体肩部の突き出た形状と荷重に対応して大きく凹んで弾性変形するとともに、肩部弾性部材下層2bが肩部位から伝わる体圧に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持し、これにより、身体肩部の底付感が著しく抑制され、臀腰部弾性部材4が、身体臀腰部形状と荷重に対応して弾性変形するとともに、臀腰部弾性部材下層4bが臀腰部から伝わる体圧に対応する変形量で凹んで弾性変形して臀腰部を支えて維持し、これにより、身体臀腰部の底付感が著しく抑制された就寝用マットレスが得られる効果」、及び、前述の「効果G:就寝用マットレスが使用されない時の保管時に、折り畳んで、又は、3個の収納ユニットを分離して重ねて載置することが可能になり、保管時における保管場所を小さくできる効果」の双方の効果を有する就寝用マットレスが得られた。
肩部弾性部材上層2aとして超硬質弾性部材A(弾性硬さ225N)を構成した実施例10aの就寝用マットレスにおいて、側臥姿勢における肩部弾性部材2の凹み量は20mmであって凹み量は実施例9と比べて少なく、肩部に底付感・圧迫感を感じ、快適使用感は得られなかった。
下層弾性部材1a,2a,3a,4a,5aの厚さが7cmであって、上層の厚さが3cmである実施例10bの就寝用マットレスは、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が30mmであり、実施例10と比べて、凹み量が小さく、肩部の底付感・圧迫感を感じ、快適使用感に劣る傾向にあった。すなわち、肩部弾性部材上層2aの厚さが4cm未満の薄い下層であることに起因して、肩部弾性部材2の凹み量が少なり、肩部に圧迫感・圧迫感を感じ、快適使用感が得られなかった。
下層弾性部材1a,2a,3a,4a,5aの厚さが3cmであって、上層の厚さが7cmであるとともに、肩部弾性部材2と臀腰部弾性部材4における上層と下層との弾性部材を入れ替えて設置構成した実施例10cの就寝用マットレスは、肩部弾性部材上層2aとして超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N、厚さ7cm)が構成されていることに起因して、側臥姿勢において、肩部に対応する肩部弾性部材2の凹み量が46mmであり、肩部に底付感・圧迫感の無い充分な凹みが生じて、前述の「効果B」、「効果C」を有する就寝用マットレスが得られた。しかしながら、上記の「効果F」の「肩部弾性部材下層2bが肩部位から肩部弾性部材上層2aを経て伝わる体圧に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持し、これにより、身体肩部の底付感が著しく抑制される効果、及び、臀腰部弾性部材下層4bが臀腰部位から臀腰部弾性部材上層4aを経て伝わる体圧に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持し、これにより、身体臀腰部の底付感が著しく抑制される効果」がやや少なくなる傾向があった。
すなわち、本実施例の構成を備えた就寝用マットレスは、前述の[効果G(3個の収納ユニットに分離されてなる構成)]を有すると共に、下記の効果を有することが解かる。
実施例10の構成を備えた就寝用マットレスは、側臥姿勢における肩部弾性部材2の凹み量が48mmであり、前述の「効果C(肩部弾性部材の弾性硬さが最小構成)」、前述の「効果F(上層と下層との積層構成)」、「効果G(3個の収納ユニットに分離されてなる構成)を有する[効果H(上層と下層の積層構成・3個の収納ユニットに分離されてなる構成):3個の収納ユニットに分離されてなる就寝用マットレスにより、前述の「効果F:前記効果A、前記効果B、前記効果Cの効果が更に著しく得られると共に、就寝者の仰臥姿勢及び側臥姿勢において、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等の身体部位の底付感が著しく抑制される。特に、肩部弾性部材2が、身体肩部の突き出た形状と荷重に対応して大きく凹んで弾性変形するとともに、肩部弾性部材下層2bが肩部位から伝わる体圧に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持し、これにより、身体肩部の底付感が著しく抑制され、臀腰部弾性部材4が、身体臀腰部形状と荷重に対応して弾性変形するとともに、臀腰部弾性部材下層4bが臀腰部から伝わる体圧に対応する変形量で凹んで弾性変形して臀腰部を支えて維持し、これにより、身体臀腰部の底付感が著しく抑制された就寝用マットレスが得られる効果」、及び、前述の「効果G:就寝用マットレスが使用されない時の保管時に、折り畳んで、又は、3個の収納ユニットを分離して重ねて載置することが可能になり、保管時における保管場所を小さくできる効果」の双方の効果を有する就寝用マットレスが得られた。
また、上層の弾性部材の厚さが4cm以上を備えたマットレス(実施例10、実施例10c)は、優れた前述の「効果F」を有するが、肩部弾性部材上層2aの厚さが4cm未満の薄い下層を有するマットレス(実施例10b:厚さ3cm)は、肩部弾性部材2の凹み量が少なり、肩部に底付感・圧迫感を感じ、快適使用感が得られないことが解かる。
また、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが130N以下のマットレス(実施例10、実施例10c)は、優れた前述の「効果F」を有するが、肩部弾性部材上層2aの弾性硬さが130Nを超えるマットレス(実施例10a)は、肩部弾性部材上層2aの凹み量が少なく、肩部に底付感・圧迫感を感じ、快適使用感が得られないことが解かる。
図10(C)に示される就寝用マットレスを作製した。
前述の実施例10に示される就寝用マットレスにおいて、それぞれの収納ユニット12、34、55において、それぞれの弾性部材上層の上に弾性部材上面敷布12h、34h、5hを設置し、それぞれの弾性部材下層の下に弾性部材下面敷布12u、34u、5uを設置して構成してなる就寝用マットレスを作製した。
弾性部材上面敷布12h、34h、5h及び弾性部材下面敷布12u、34u、5uとしては、2枚のポリエステル繊維製織布シートの間にポリエステル繊維と綿繊維との不織布シートを積層してなる厚さが約2mmのシートを設置構成した。
その他の構成は、前述の実施例10と同じ構成を備える。
前述の実施例10aに示される就寝用マットレスにおいて、それぞれの収納ユニット12、34、55において、それぞれの弾性部材上層の上に弾性部材上面敷布12h、34h、5hを設置し、それぞれの弾性部材下層の下に弾性部材下面敷布12u、34u、5uを設置して構成してなる就寝用マットレスを作製した。弾性部材上面敷布12h、34h、5h及び弾性部材下面敷布12u、34u、5uとしては、上記実施例11と同じものを使用した。
前述の実施例10bに示される就寝用マットレスにおいて、それぞれの収納ユニット12、34、55において、それぞれの弾性部材上層の上に弾性部材上面敷布12h、34h、5hを設置し、それぞれの弾性部材下層の下に弾性部材下面敷布12u、34u、5uを設置して構成してなる就寝用マットレスを作製した。弾性部材上面敷布12h、34h、5h及び弾性部材下面敷布12u、34u、5uとしては、上記実施例11と同じものを使用した。
前述の実施例10cに示される就寝用マットレスにおいて、それぞれの収納ユニット12、34、55において、それぞれの弾性部材上層の上に弾性部材上面敷布12h、34h、5hを設置し、それぞれの弾性部材下層の下に弾性部材下面敷布12u、34u、5uを設置して構成してなる就寝用マットレスを作製した。弾性部材上面敷布12h、34h、5h及び弾性部材下面敷布12u、34u、5uとしては、上記実施例11と同じものを使用した。
作製したそれぞれの就寝用マットレスにおける複数の弾性部材の構成は、前記の表23に示される構成と同じである。また、作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量、快適な使用感及び寝心地感等を測定した。
また、実施例11の構成により、前述の[効果A−b:複数の弾性部材がマットレス収納用部材10aの中に収納されてなる構成により、就寝時におけるそれぞれの弾性部材の互いの分離が抑制され、それぞれの弾性部材間の隙間の発生が抑制され、及び、前述の[効果A−d:マットレス上面敷布の設置により、就寝時において、それぞれの弾性部材の弾性硬さに起因する境界部における急激な段差の発生が抑制される効果]等を更に十分に発揮できる効果が得られた。
また、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量についての実験の結果、前述の実施例10における表29、表30の実験結果と±2mmの変動誤差の範囲で、ほぼ類似の実験結果が得られた。
すなわち、実施例11の構成を備えたそれぞれの収納ユニット12、34、55において、弾性部材上面敷布12h、34h、5h、及び、弾性部材下面敷布12u、34u、5uを設置して構成した就寝用マットレスは、前述の[効果A−c]及び[効果A−d]が得られると共に、前述の[効果H(上層と下層の積層構成・3個の収納ユニットに分離されてなる構成)」及び、[効果H−a]を有する就寝用マットレスが得られた。
図11(A)に示される就寝用マットレスを作製した。
図11(A)における就寝用マットレスが前述の実施例10の図10(A)に示される就寝用マットレスと異なる構成は、背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34において、背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aとの上層を構成すると共に、その背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aの下に、背胸部弾性部材下層と臀腰部弾性部材下層とが互いに分離されることなく連続した一枚の背胸部臀腰部弾性部材下層34bにより構成されてなる点である。その他の構成は、前述の実施例10の図10に示される構成と同じ構成を備える。
図12(A)に示される就寝用マットレスを作製した。
図12(A)における就寝用マットレスが前述の実施例10の図10(A)に示される就寝用マットレスと異なる構成は、背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34において、背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aとの上層を構成すると共に、その背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aの下に、背胸部弾性部材下層と臀腰部弾性部材下層とが互いに分離されることなく連続した一枚の背胸部臀腰部弾性部材下層34bにより構成されてなる点、及び、頭首部肩部弾性部材収納ユニット12において頭首部肩部弾性部材収納用部材12aの中に収納されてなる頭首部弾性部材下層と肩部弾性部材下層とが、互いに分離されることなく連続した一枚の頭首部肩部弾性部材下層12bにより構成されてなる点である。その他の構成は、前述の実施例10の図10(A)に示される構成と同じ構成を備える。
図13(A)、(B)に示される就寝用マットレスを作製した。
図13(A)、(B)における就寝用マットレスが前述の実施例10の図10に示される就寝用マットレスと異なる構成は、背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34において、(一部の脚部弾性部材上層を構成することなく)背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aとの上層を構成すると共に、その背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aの下に、背胸部弾性部材下層と臀腰部弾性部材下層とが互いに分離されることなく連続した一枚の背胸部臀腰部弾性部材下層34bにより構成されてなる点、及び、頭首部肩部弾性部材収納ユニット12において頭首部肩部弾性部材収納用部材12aの中に収納されてなる頭首部弾性部材下層と肩部弾性部材下層とが、互いに分離されることなく連続した一枚の頭首部肩部弾性部材下層12bにより構成されてなる点である。その他の構成は、前述の実施例10の図10(A)に示される構成と同じ構成を備える。
作製したそれぞれの就寝用マットレスにおける複数の弾性部材の構成を表25に示す。また、作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量、仰臥姿勢及び側臥姿勢における「肩部の底付感の有無」、「身体部位の安定感の有無」、総合判定としての「快適な使用感の有無」に加えて、更に、頭首部弾性部材と肩部弾性部材上層の境界、又は、背胸部弾性部材と臀腰部弾性部材の境界における安定感を観察した。
実験結果を表31と表32に示す。
Figure 2021049313
Figure 2021049313
実験測定の結果、実施例12−A、実施例12−B、実施例12−Cのいずれの就寝用マットレスにおいても、側臥姿勢における身体肩部に対応する弾性部材の凹み量が42〜48mmであり、前述の[効果F(上層と下層との積層構成)]、[効果G(3個の収納ユニットに分離されてなる構成)]、及び、[効果H(上層と下層の積層構成・3個の収納ユニットに分離されてなる構成)]等の全ての効果を有する就寝用マットレスが得られた。
また、実施例12−A、実施例12−B、実施例12−Cのいずれの就寝用マットレスにおいても、実施例10の就寝用マットレスと比べて、背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34における背胸部と臀腰部との境界、及び、臀腰部と脚部との境界における段差感覚が一段と抑制され、優れた前述の[効果H−a]の効果が得られた。
図14(A)に示される就寝用マットレスを作製した。
図14の(A)において、就寝用マットレス10は、就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の身体部位の形状と荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材を備えてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚を有する略平板状の形状を有する就寝用マットレスであって、複数の弾性部材は、頭首部を支持する頭首部弾性部材1と、肩部を支持する肩部弾性部材2と、背胸部を支持する所望の弾性硬さを有する背胸部弾性部材3と、臀腰部を支持する所望の弾性硬さを有する臀腰部弾性部材4と、脚部を支持する所望の弾性硬さを有する脚部弾性部材5を備える。
肩部弾性部材2は、長さ方向の頭首部弾性部材側から背胸部・臀腰部・脚部弾性部材に向かって上向きに傾斜する上面傾斜面を有する断面略直角三角形を有する断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dと、長さ方向の頭首部弾性部材側から背胸部弾性部材に向かって下向きに傾斜する下面傾斜面を有する断面略直角三角形を有する断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cとを、前記上面傾斜面と前記下面傾斜面とを組み合わせてなる直方体形状を有し、断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cの断面略直角三角形の一方の直角面が前記肩部弾性部材の上面を形成し、他方の直角面が前記頭首部弾性部材側に位置するとともに、断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dの断面略直角三角形の一方の直角面が前記肩部弾性部材の下面を形成し、他方の直角面が前記背胸部弾性部材側に位置するように構成され、断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cは断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dよりも柔らかい性質を有し、就寝者の仰臥姿勢及び側臥姿勢において、断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cが断面直角三角形肩部弾性部材下層よりも大きく凹んで弾性変形する状態で肩部の荷重を支えることを可能に形成されてなる。
好ましくは、就寝用マットレス10は平坦な上面を有する。
頭首部弾性部材1として硬質弾性部材B(長さ40cm、幅90cm、厚さ10cm)、肩部弾性部材2(長さ28cm、幅90cm、厚さ10cm)、背胸部弾性部材3として普通弾性部材C(長さ18cm、幅90cm、厚さ10cm)、臀腰部弾性部材4として超硬質弾性部材A(長さ35cm、幅90cm、厚さ10cm)、脚部弾性部材5として普通弾性部材C(長さ83cm、幅90cm、厚さ10cm)をそれぞれ使用して、それぞれの弾性部材の長さ方向の端面に設置された面ファスナーを使用して接合して、長さが204cm、幅が90cm、厚さが10cmの就寝用マットレスを作製した。
特に、肩部弾性部材2として、断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dの上に断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cを積層した2層構成の肩部弾性部材2を構成した。
断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cとしては、超軟質弾性部材Eであって、長さ方向の断面において直角三角形(断面長さ28cm、断面高さ10cm)であって、幅90cmの弾性部材を構成し、断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dとしては、軟質弾性部材Dであって長さ方向の断面において直角三角形(断面長さ28cm、断面高さ10cm)であって、幅90cmの弾性部材を構成し、断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cの傾斜面と断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dの傾斜面とが互いに相対して接合してなる構成を有する。ここで、肩部弾性部材上層2aの超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N)は肩部弾性部材下層2bの軟質弾性部材D(弾性硬さ110N)よりも小さい弾性硬さを有する。また、断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cの断面における傾斜面は、背胸部弾性部材3から頭首部弾性部材1の方向に向かって高さが高くなる形状に傾斜してなる形状を有する。
就寝者の仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの身体部位荷重に対応して、前記複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材(頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5)が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位(頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部)が前記それぞれの弾性部材(頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5)により支持され、就寝者の側臥姿勢において、肩部の荷重に対応して肩部弾性部材が最も大きく凹んで弾性変形するとともに、臀腰部の荷重に対応して臀腰部弾性部材4が凹んで弾性変形し、就寝者のそれぞれの身体部位荷重に対応して、前記それぞれの弾性部材(頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5)が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位(頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部)が前記それぞれの弾性部材により支持されることが可能に構成されてなる。
複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さは、断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cと断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dの弾性硬さが、臀腰部弾性部材4、頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、又は脚部弾性部材5の弾性硬さよりも小さい弾性硬さを有する。
なお、複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さは、上記弾性硬さに限定されることなく、断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cと断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dの弾性硬さが、臀腰部弾性部材4、頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、又は脚部弾性部材5の弾性硬さよりも小さい弾性硬さを有する構成であれば、臀腰部弾性部材4、頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、脚部弾性部材5の弾性硬さは特に限定されることはないが、本実施例においては、それぞれの弾性部材の弾性硬さは、[臀腰部弾性部材4>頭首部弾性部材1>背胸部弾性部材3=脚部弾性部材5>肩部弾性部材下層2f>肩部弾性部材上層2e]の関係にある。
本構成において、望ましくは、前記断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cは前記断面直角三角形肩部弾性部材下層2dよりも小さい弾性硬さを有し、就寝者の仰臥姿勢及び側臥姿勢において、前記断面直角三角形肩部弾性部材上層2cが前記断面直角三角形肩部弾性部材下層2dよりも大きく凹んで弾性変形する状態で肩部の荷重を支えることを可能に形成されてなる。
作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量及び寝心地感等を測定した実験結果を表33に示す。
図14(B)に示される上層と下層とを備えた就寝用マットレスを作製した。
上層としては、頭首部弾性部材上層1aとして硬質弾性部材B(長さ40cm、幅90cm、厚さ5cm)と、肩部弾性部材上層2a(長さ28cm、幅90cm、厚さ5cm)と、背胸部弾性部材上層3aとして普通弾性部材C(長さ18cm、幅90cm、厚さ5cm)と、臀腰部弾性部材上層4aとして硬質弾性部材B(長さ35cm、幅90cm、厚さ5cm)と、脚部弾性部材上層5aとして普通弾性部材C(長さ83cm、幅90cm、厚さ5cm)を構成した。
下層としては、それぞれの上層の下面に積層された全下層弾性部材15bであって、全下層弾性部材15bとして弾性硬さが225Nの超硬質弾性部材A(長さ204cm、幅90cm、厚さ5cm)を構成した。
特に、肩部弾性部材上層2aとして、断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dの上に断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cを積層した2層構成の肩部弾性部材2を構成した。断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cとしては、超軟質弾性部材Eであって、長さ方向の断面において直角三角形(断面長さ28cm、断面高さ5cm)であって、幅90cmの弾性部材を構成し、断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dとしては、軟質弾性部材Dであって長さ方向の断面において直角三角形(断面長さ28cm、断面高さ5cm)であって、幅90cmの弾性部材を構成し、断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cの傾斜面と断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dの傾斜面とが互いに相対して接合してなる構成を有する。ここで、肩部弾性部材上層2aの超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N)は肩部弾性部材下層2bの軟質弾性部材D(弾性硬さ110N)よりも小さい弾性硬さを有する。また、断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cの断面における傾斜面は、背胸部弾性部材3から頭首部弾性部材1の方向に向かって高さが高くなる形状に傾斜してなる形状を有する。
これらのそれぞれの弾性部材を使用して、長さ方向の端面に設置された面ファスナーを使用して接合して、長さが204cm、幅が90cm、厚さが10cmの就寝用マットレスを作製した。
作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量及び寝心地感等を測定した実験結果を表33に示す。
図14(D)に示されるような、上層と下層とを備えると共に3個の弾性部材収納ユニットに分割されてなる就寝用マットレスを作製した。
本実施例の就寝用マットレスは、前述の「実施例12−B」の就寝用マットレスのそれぞれの弾性性部材が、3個の弾性部材収納ユニットに分割されてなる就寝用マットレスである。
すなわち、図14(D)に示されるように、就寝用マットレス10は、頭首部肩部弾性部材収納ユニット12と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34と脚部弾性部材収納ユニット55とを備え、これらの収納ユニット12、34、55はユニット連結部材11により、長さ方向に折り畳み拡げ可能に連結されてなる。
それぞれの収納ユニット12、34、55の長さ方向の端部の上面又は下面の幅方向に連結された帯状のユニット連結部材11により、それぞれの収納ユニット12、34、55の間に隙間を生じさせることなく、それぞれの収納ユニット12、34、55が折りたたみ拡げ可能に連結されてなる。例えば、頭首部肩部弾性部材収納ユニット12と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34とのそれぞれの収納ユニットの上面にユニット連結部材11が連結設置され、背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34と脚部弾性部材収納ユニット55との下面にユニット連結部材11が連結設置され、これにより、それぞれの収納ユニットが折り畳み可能に形成される。
頭首部肩部弾性部材収納ユニット12は、頭首部肩部弾性部材収納用部材12aの中に、頭首部肩部弾性部材下層12bの上面に頭首部弾性部材上層1aと断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cと断面直角三角形肩部弾性部材斜下層2dとが積層された弾性部材が収納されてなる。
背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34は、背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aの中に、背胸部臀腰部弾性部材下層34bの上面に背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aとが積層された弾性部材が収納されてなる。
脚部弾性部材収納ユニット55は、脚部弾性部材収納用部材55aの中に、脚部弾性部材下層5bの上に脚部弾性部材上層5aが積層された弾性部材が収納されてなる。
それぞれの弾性部材としては、前述の実施例12−Bにおいて構成された弾性部材と同じ弾性部材が構成されてなる。
ユニット連結部材11としては、ポリエステル繊維製の帯状の織布が構成される。
また、それぞれの弾性部材収納用部材12a、34a、55aとしては、ポリエステル繊維織布製の伸縮可能な布材が構成されてなる。
作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量及び寝心地感等を測定した実験結果を表33に示す。
図15(A)に示される就寝用マットレスを作製した。
図15(A)に示される就寝用マットレスは、図14(A)に示される就寝用マットレスにおいて、肩部弾性部材2の構成が異なり、その他の構成は図14(A)に示される就寝用マットレスと同じである。
就寝用マットレス10は、就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の身体部位荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材を備えてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚と平坦な上面を有する略平板状の形状を有する就寝用マットレスであって、頭首部弾性部材1として硬質弾性部材B(長さ40cm、幅90cm、厚さ10cm)、肩部弾性部材2(長さ28cm、幅90cm、厚さ10cm)、背胸部弾性部材3として普通弾性部材C(長さ18cm、幅90cm、厚さ10cm)、臀腰部弾性部材4として超硬質弾性部材A(長さ35cm、幅90cm、厚さ10cm)、脚部弾性部材5として普通弾性部材C(長さ83cm、幅90cm、厚さ10cm)のそれぞれの弾性部材を使用して、長さ方向の端面に設置された面ファスナーを使用して接着接合して、長さが204cm、幅が90cm、厚さが10cmの就寝用マットレスを作製した。
図15の(A)において、肩部弾性部材2は、長さ方向に三つに分離された断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eと、断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと、断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gとを組み合わせてなる直方体形状を有し、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eの第一面は、肩部弾性部材の上面を形成し、断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fの第一面と断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2gの第一面とは、肩部弾性部材の下面を形成し、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eの第二面と断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fの第二面とが接合され、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eの第三面と断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gの第二面とが接合され、断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fの第三面が前記頭首部弾性部材側に位置するとともに、第二肩部弾性部材斜下層2gの第三面が背胸部弾性部材側に位置するように構成され、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eは断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gよりも柔らかい性質を有し、就寝者の仰臥姿勢及び側臥姿勢において、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eが断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gよりも大きく凹んで弾性変形する状態で肩部の荷重を支えることを可能に形成されてなる。
本構成において、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eとしては、超軟質弾性部材Eであって、長さ方向の断面において直角三角形(断面長さ28cm、断面高さ10cm)であって、幅90cmの弾性部材を構成し、断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gとしては、軟質弾性部材Dであって、図15(A)に示されるような長さ方向の断面において三角形(断面高さ10cm)であって、幅90cmの弾性部材を構成した。図15(A)に示されるように、これらの断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eと断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gとが互いに相対して接合してなる構成を有する。ここで、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eの超軟質弾性部材E(弾性硬さ78N)は断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fの軟質弾性部材D(弾性硬さ110N)と断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gの軟質弾性部材D(弾性硬さ110N)よりも小さい弾性硬さを有する。
就寝者の仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの身体部位荷重に対応して、前記複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材(頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5)が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位(頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部)が前記それぞれの弾性部材(頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5)により支持され、就寝者の側臥姿勢において、肩部の荷重に対応して肩部弾性部材が最も大きく凹んで弾性変形するとともに、臀腰部の荷重に対応して臀腰部弾性部材4が凹んで弾性変形し、就寝者のそれぞれの身体部位荷重に対応して、前記それぞれの弾性部材(頭首部弾性部材1、肩部弾性部材2、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5)が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位(頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部)が前記それぞれの弾性部材により支持されることが可能に構成されてなる。
本構成において、望ましくは、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eは断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gよりも小さい弾性硬さを有し、就寝者の仰臥姿勢及び側臥姿勢において、断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eが断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gよりも大きく凹んで弾性変形する状態で肩部の荷重を支えることを可能に形成されてなる。
作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量及び寝心地感等を測定した実験結果を表33に示す。
図15(B)に示される就寝用マットレスを作製した。
上層としては、頭首部弾性部材上層1aとして硬質弾性部材B(長さ40cm、幅90cm、厚さ5cm)と、肩部弾性部材上層2a(長さ28cm、幅90cm、厚さ5cm)と、背胸部弾性部材上層3aとして普通弾性部材C(長さ18cm、幅90cm、厚さ5cm)と、臀腰部弾性部材上層4aとして硬質弾性部材B(長さ35cm、幅90cm、厚さ5cm)と、脚部弾性部材上層5aとして普通弾性部材C(長さ83cm、幅90cm、厚さ5cm)を構成した。
下層としては、それぞれの上層の下面に積層された全下層弾性部材15bであって、全下層弾性部材15bとして弾性硬さが225Nの超硬質弾性部材A(長さ204cm、幅90cm、厚さ5cm)を構成した。
特に、肩部弾性部材上層2aとして、前述の実施例13と類似形状の断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eと断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと、断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gであって、それぞれの弾性部材の厚さが5cmを有する弾性部材を構成した。
これらのそれぞれの弾性部材の長さ方向の端面に設置された面ファスナーを使用して、接合して、長さが204cm、幅が90cm、厚さが10cmの就寝用マットレスを作製した。
作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量及び寝心地感等を測定した実験結果を表33に示す。
Figure 2021049313
表33において、実施例13−Aの就寝用マットレスにおける肩部弾性部材2の凹み量は50mmであり、底付感や圧迫感が無く、安定感を有する快適な使用感を有し、前述の[効果K(肩部弾性部材が略直角三角形の肩部弾性部材斜下層2dと断面略直角三角形の肩部弾性部材斜上層2cとの組合せ構成)]が得られた。
実施例13−Bの就寝用マットレスにおける肩部弾性部材2の凹み量は45mmであり、前述の[効果K(肩部弾性部材が略直角三角形の肩部弾性部材斜下層2dと断面略直角三角形の肩部弾性部材斜上層2cとの組合せ構成)]が得られると共に、前述の[効果F(上層と下層との積層構成)]の効果が得られた。
また、実施例13−Cの就寝用マットレスにおける肩部弾性部材2の凹み量は50mmであり、底付感や圧迫感が無く、安定感を有する快適な使用感を有し、安定な寝心地感等の快適な使用感を有すると共に、前述の[効果G(3個の収納ユニットに分離されてなる構成):3個の収納ユニットに分離されてなる就寝用マットレスにより、前記効果A、前記効果B、前記効果Cを有すると共に、就寝用マットレスが使用されない時の保管時に、折り畳んで、又は、3個の収納ユニットを分離して重ねて載置することが可能になり、保管時における保管場所を小さくできる効果]が得られた。
実施例14−Aの就寝用マットレスにおける肩部弾性部材2の凹み量は47mmであり、底付感や圧迫感が無く、安定感を有する快適な使用感を有すると共に、前述の「効果K−b(肩部弾性部材が断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層2eと、断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層2fと、断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層2gとの組合せ構成)が得られた。
また、実施例14−Bの就寝用マットレスにおける肩部弾性部材2の凹み量は44mmであり、底付感や圧迫感が無く、安定感を有する快適な使用感を有し、安定な寝心地感等の快適な使用感を有すると共に、前述の[効果F(上層と下層との積層構成)]の効果が得られた。
図16(A)に示される就寝用マットレスを作製した。
就寝用マットレス10は、就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の身体部位荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材を備えてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚と平坦な上面を有する略平板状の形状を有する就寝用マットレスであって、複数の弾性部材は、頭首部を支持する頭首部弾性部材1と、肩部を支持する肩部弾性部材2と、背胸部を支持する所望の弾性硬さを有する背胸部弾性部材3と、臀腰部を支持する所望の弾性硬さを有する臀腰部弾性部材4と、脚部を支持する所望の弾性硬さを有する脚部弾性部材5と、を備える。
肩部弾性部材2は、幅方向に分割された肩部弾性部材左軟質部材20aと肩部弾性部材中央硬質部材21aと肩部弾性部材右軟質部材20bとを備え、肩部弾性部材中央硬質部材21aは幅方向の中央部に位置し、肩部弾性部材左軟質部材20aは肩部弾性部材中央硬質部材21aの左部に位置し、肩部弾性部材右軟質部材20bは肩部弾性部材中央硬質部材21aの右部に位置し、肩部弾性部材中央硬質部材21aの弾性硬さは、肩部弾性部材左軟質部材20aの弾性硬さ及び肩部弾性部材右軟質部材20bの弾性硬さよりも大きい弾性硬さ(硬い弾性硬さ)を有する。
頭首部弾性部材1として硬質弾性部材B(長さ40cm、幅90cm、厚さ10cm)を使用し、背胸部弾性部材3として普通弾性部材C(長さ18cm、幅90cm、厚さ10cm)を使用し、臀腰部弾性部材4として超硬質弾性部材A(長さ50cm、幅90cm、厚さ10cmを使用し、脚部弾性部材5として普通弾性部材C(長さ68cm、幅90cm、厚さ10cm)を使用した。
特に、肩部弾性部材左軟質部材20a及び肩部弾性部材右軟質部材20bとして超軟質弾性部材E(長さ28cm、幅30cm、厚さ10cm)を使用し、肩部弾性部材中央硬質部材21aとして普通弾性部材C(長さ28cm、幅30cm、厚さ10cm)を使用した。
それぞれの弾性部材を使用して、長さ方向の端面に設置された面ファスナーを使用して接合し、また、肩部弾性部材中央硬質部材21aと肩部弾性部材左軟質部材20aと肩部弾性部材右軟質部材20bとの幅方向端面に設置された面ファスナーを使用して接合して、長さが204cm、幅が90cm、厚さが10cmの就寝用マットレスを作製した。
複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さの関係は、肩部弾性部材左軟質部材20a及び肩部弾性部材右軟質部材20bが最も小さく、[臀腰部弾性部材4>頭首部弾性部材1>背胸部弾性部材3=脚部弾性部材5=肩部弾性部材中央硬質部材21a>肩部弾性部材左軟質部材20a=肩部弾性部材右軟質部材20b]である。
就寝者の仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの部位荷重に対応して、肩部弾性部材中央硬質部材21aが凹んで弾性変形するとともに、それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が前記それぞれの弾性部材により支持され、就寝者の左側への側臥姿勢において、左肩部の荷重に対応して肩部弾性部材左軟質部材20aが最も大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者のそれぞれの部位荷重に対応して、前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が前記それぞれの弾性部材により支持され、就寝者の右側への側臥姿勢において、右肩部の荷重に対応して肩部弾性部材右軟質部材20bが最も大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者のそれぞれの部位荷重に対応して、前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が前記それぞれの弾性部材により支持されることが可能に構成されてなる。
作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量及び寝心地感等を測定した実験結果を表34に示す。
図16(A)に示される就寝用マットレスであって、前述の実施例15−Aにおける肩部弾性部材中央硬質部材21aとして、普通弾性部材Cに替えて、軟質弾性部材D(長さ18cm、幅30cm、厚さ10cm)を構成した。その他の構成は、前述の実施例15Aと同じ構成を備える。
作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量及び寝心地感等を測定した実験結果を表34に示す。
図16(A)に示される就寝用マットレスに類似の就寝用マットレであって、肩部弾性部材左軟質部材20aと肩部弾性部材右軟質部材20bとして超軟質弾性部材Eを構成し、その他の弾性部材(肩部弾性部材中央硬質部材21a、頭首部弾性部材1、背胸部弾性部材3、臀腰部弾性部材4、脚部弾性部材5)として硬質弾性部材Aを構成した就寝用マットレスを作製した。その他の構成は、前述の実施例15Aと同じ構成を備える。
図16(B)に示される就寝用マットレスを作製した。
就寝用マットレスは、頭首部肩部弾性部材収納ユニット12(長さ68cm、幅90cm、厚さ10cm)と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34(長さ68cm、幅90cm、厚さ10cm)と脚部弾性部材収納ユニット55(長さ68cm、幅90cm、厚さ10cm)と、ユニット連結部材とを備え、それぞれのユニットがユニット連結部材11により連結されてなる。
頭首部肩部弾性部材収納ユニット12は、頭首部肩部弾性部材収納用部材12aの中に、頭首部肩部弾性部材下層12bの上に積層された頭首部弾性部材上層1aと肩部弾性部材左軟質部材20aと肩部弾性部材中央硬質部材21aと肩部弾性部材右軟質部材20bと、これらの上層の上面に設置された頭首部肩部弾性部材上面敷布12hが収納されてなる。
背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34は、背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34aの中に、背胸部臀腰部弾性部材下層34bの上に積層されてなる背胸部弾性部材上層3aと臀腰部弾性部材上層4aとこれらの上層の上面に設置された背胸部臀腰部弾性部材上面敷布34hが収納されてなる。
脚部弾性部材収納ユニット55は、脚部弾性部材収納用部材5aの中に、脚部弾性部材下層5bの上に積層されてなる脚部弾性部材上層5aとその脚部弾性部材上層5aの上面に設置された脚部弾性部材上面敷布55hが収納されてなる。が収納されてなる。
頭首部弾性部材上層1aとして硬質弾性部材B(長さ40cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ196N)が構成され、肩部弾性部材左軟質部材20aと肩部弾性部材右軟質部材20bとして超軟質弾性部材E(長さ28cm、幅30cm、厚さ5cm、弾性硬さ78N)が構成され、肩部弾性部材中央硬質部材21aとして普通弾性部材C(長さ18cm、幅30cm、厚さ5cm、弾性硬さ157N)が構成され、背胸部弾性部材上層3aとして普通弾性部材C(長さ18cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ157N)が構成され、臀腰部弾性部材上層4aとして硬質弾性部材B(長さ50cm、幅90cm、厚さ5cm、弾性硬さ225N)が構成され、脚部弾性部材上層5aとして普通弾性部材C(長さ68cm、幅90c、厚さ5cm、弾性硬さ157N)が構成されてなる。
頭首部肩部弾性部材下層12bとして超硬質弾性部材A(長さ18cm、幅90cm、厚さ5cm、、弾性硬さ225N)が構成され、背胸部臀腰部弾性部材下層34bとして超硬質弾性部材A(長さ18cm、幅90cm、厚さ5cm、、弾性硬さ225N)が構成され、脚部弾性部材下層5bとして超硬質弾性部材A(長さ68cm、幅90c、厚さ5cm、弾性硬さ225N、)が構成されてなる。
それぞれの収納ユニットにおいて、それぞれの弾性部材の端面に設置された面ファスナーを使用して接合して、長さが204cm、幅が90cm、厚さが10cmの就寝用マットレスを作製した。
頭首部肩部弾性部材収納ユニット12の上面の長さ方向端部と背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34の上面の長さ方向端部とがユニット連結部材11(ポリエステル繊維製織布)により取付取外し可能に連結され、背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット34の下面の長さ方向端部と脚部弾性部材収納ユニット55の下面の長さ方向端部とが隙間間隔をあけることなく接触する状態で折り畳み・拡げ可能にユニット連結部材11(ポリエステル繊維製織布)により連結されてなる。
頭首部肩部弾性部材収納用部材12a、背胸部臀腰部弾性部材収納用部材34a、脚部弾性部材収納用部材55aとしては、厚さが約0.5mmのポリエステル繊維製織布であって、伸縮性を有する汎用の織布を、それぞれの収納用部材の中に隙間なく収納できる大きさに裁縫して構成した。
作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量及び寝心地感等を測定した実験結果を表34に示す。
なお、仰臥姿勢において、就寝者は肩部弾性部材中央硬質部材21aを通るマットレスの幅方向の中央領域に就寝し、側臥姿勢において、就寝者は肩部弾性部材左軟質部材20aを通る領域に就寝横たわって就寝した状態で測定観察した。
Figure 2021049313
表34に示されるように、実施例15−A、実施例15−B、実施例15−C、実施例15−Dのそれぞれの就寝用マットレスにおいて、仰臥姿勢における肩部弾性部材2の凹み量は約15mmであり、他の身体部位に対応する弾性部材の凹み量も約10〜15mmであり、身体の曲り等の不具合がなく、底付感や圧迫感が無く、安定感を有する快適な使用感が得られた。
また、側臥姿勢においても、肩部弾性部材2の凹み量は約41〜50mmであり、就寝者の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部の身体部位荷重に対応するそれぞれの弾性部材の弾性変形する凹み量が少ない状態で、就寝者のそれぞれの部位が前記それぞれの弾性部材により支持され、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等の底付感、圧迫感、窮屈感等の不快感を感じることなく、就寝者の体圧を支えると共に就寝者の仰臥姿勢を安定状態で維持されることができた。更に、仰臥姿勢から側臥姿勢に、底付感、圧迫感、窮屈感等の不快感を感じることなく容易に移行できる等の安定感を有する快適な使用感を有する就寝用マットレスが得られるた。
すなわち、いずれのマットレスにおいても底付感や圧迫感が無く、安定感を有する快適な使用感を有し、[効果L(肩部弾性部材左軟質部材と肩部弾性部材中央硬質部材と肩部弾性部材右軟質部材とに分割された肩部弾性部材の構成)]が得られた。
特に、実施例14−Dの構成により、前述の「効果A(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有する基本構成)」、「効果B(肩部弾性部材が最大の弾性凹み量を有し、臀腰部が最少の弾性凹み量を有する構成)」、「効果C(肩部弾性部材の弾性硬さが最小構成)」、「効果D(肩部弾性部材上層と肩部弾性部材下層を備えた構成)」、「効果E(臀腰部弾性部材上層と臀腰部弾性部材下層を備えた構成)」、「効果F(上層と下層との積層構成)」、「効果G(3個の収納ユニットに分離されてなる構成)」、「効果H(上層と下層の積層構成・3個の収納ユニットに分離されてなる構成)」の全ての効果を有する就寝用マットレスが得られた。
図17(A)に示される就寝用マットレスを作製した。
図17の(A)において、就寝用マットレス10は、就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の身体部位荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材を備えてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚と平坦な上面を有する略平板状の形状を有する就寝用マットレスであって、複数の弾性部材は、頭首部を支持する頭首部弾性部材1と、肩部を支持する肩部弾性部材2と、背胸部を支持する所望の弾性硬さを有する背胸部弾性部材3と、臀腰部を支持する所望の弾性硬さを有する臀腰部弾性部材4と、脚部を支持する所望の弾性硬さを有する脚部弾性部材5を備える。
肩部弾性部材2は、幅方向に分割された肩部弾性部材左端硬質部材21bと肩部弾性部材中央軟質部材20と肩部弾性部材右端硬質部材21cとを備え、肩部弾性部材中央軟質部材20は幅方向の中央部に位置し、肩部弾性部材左端硬質部材21bは肩部弾性部材中央軟質部材20の左部に位置し、肩部弾性部材右端硬質部材21cは肩部弾性部材中央軟質部材20の右部に位置する。肩部弾性部材左端硬質部材21bと肩部弾性部材右端硬質部材21cの弾性硬さは、肩部弾性部材中央軟質部材20よりも硬い性質を有する。
頭首部弾性部材1として硬質弾性部材B(長さ40cm、幅90cm、厚さ10cm)を使用し、背胸部弾性部材3として普通弾性部材C(長さ18cm、幅90cm、厚さ10cm)を使用し、臀腰部弾性部材4として超硬質弾性部材A(長さ50cm、幅90cm、厚さ10cm)を使用し、脚部弾性部材5として普通弾性部材C(長さ68cm、幅90cm、厚さ10cm)を使用した。
特に、肩部弾性部材中央軟質部材20として超軟質弾性部材E(長さ28cm、幅70cm、厚さ10cm)を使用し、肩部弾性部材左端硬質部材21bと肩部弾性部材右端硬質部材21cとして超硬質弾性部材A(長さ28cm、幅10cm、厚さ10cm)を使用した。
それぞれの弾性部材を使用して、長さ方向の端面に設置された面ファスナーを使用して接合して、長さが204cm、幅が90cm、厚さが10cmの就寝用マットレスを作製した。
複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の弾性硬さは、肩部弾性部材中央軟質部材20が最も小さく、[肩部弾性部材左端硬質部材21b=肩部弾性部材右端硬質部材21c>臀腰部弾性部材4>頭首部弾性部材1>背胸部弾性部材3=脚部弾性部材5>肩部弾性部材中央軟質部材20]である。
就寝者の仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの部位荷重に対応して、前記肩部弾性部材中央軟質部材20が凹んで弾性変形するとともに、前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が前記それぞれの弾性部材により支持され、 就寝者の側臥姿勢において、肩部の荷重に対応して前記肩部弾性部材中央軟質部材20が最も大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者のそれぞれの部位荷重に対応して、前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が前記それぞれの弾性部材により支持されることが可能に構成されてなる。
作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量及び寝心地感等を測定した実験結果を表35に示す。
図17(B)に示される就寝用マットレスを作製した。
図17の(B)において、就寝用マットレス10は、就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の身体部位荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材を備えてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚と平坦な上面を有する略平板状の形状を有する就寝用マットレスであって、複数の弾性部材は、頭首部を支持する頭首部弾性部材1と、肩部を支持する肩部弾性部材2と、背胸部を支持する所望の弾性硬さを有する背胸部弾性部材3と、臀腰部を支持する所望の弾性硬さを有する臀腰部弾性部材4と、脚部を支持する所望の弾性硬さを有する脚部弾性部材5を備える。
肩部弾性部材2は、幅方向に分割された肩部弾性部材左端硬質部材21bと 肩部弾性部材左軟質部材20aと肩部弾性部材中央硬質部材21aと肩部弾性部材右軟質部材20bと肩部弾性部材右端硬質部材21cを備え肩部弾性部材中央硬質部材21aは幅方向の中央部に位置し、肩部弾性部材左軟質部材20aは肩部弾性部材中央硬質部材21aの左部に位置し、肩部弾性部材右軟質部材20bは肩部弾性部材中央硬質部材21aの右部に位置し、肩部弾性部材左端硬質部材21bは、肩部弾性部材左軟質部材20aの左端に位置し、肩部弾性部材右端硬質部材21cは、肩部弾性部材右軟質部材20bの右端に位置する。
肩部弾性部材中央硬質部材21aの弾性硬さは、肩部弾性部材左軟質部材20aと肩部弾性部材右軟質部材20bの弾性硬さよりも硬い性質し、肩部弾性部材左端硬質部材21bと肩部弾性部材右端硬質部材21cの弾性硬さは肩部弾性部材左軟質部材20aと肩部弾性部材右軟質部材20bの弾性硬さよりも硬い性質を有する。
頭首部弾性部材1として硬質弾性部材B(長さ40cm、幅90cm、厚さ10cm)を使用し、背胸部弾性部材3として普通弾性部材C(長さ18cm、幅90cm、厚さ10cm)を使用し、臀腰部弾性部材4として超硬質弾性部材A(長さ50cm、幅90cm、厚さ10cm)を使用し、脚部弾性部材5として普通弾性部材C(長さ68cm、幅90cm、厚さ10cm)を使用した。
特に、肩部弾性部材左軟質部材20a及び肩部弾性部材右軟質部材20bとして超軟質弾性部材E(長さ28cm、幅20cm、厚さ10cm)を使用し、
肩部弾性部材中央硬質部材21aとして普通弾性部材C(長さ28cm、幅30cm、厚さ10cm)を使用し、肩部弾性部材左端硬質部材21bと肩部弾性部材右端硬質部材21cとして超硬質弾性部材A(長さ28cm、幅10cm、厚さ10cm)を使用した。
就寝者の仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの部位荷重に対応して、肩部弾性部材中央硬質部材21aが凹んで弾性変形するとともに、それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が前記それぞれの弾性部材により支持される。
就寝者の左側への側臥姿勢において、左肩部の荷重に対応して肩部弾性部材左軟質部材20aが最も大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者のそれぞれの部位荷重に対応して、それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が前記それぞれの弾性部材により支持される。
就寝者の右側への側臥姿勢において、右肩部の荷重に対応して肩部弾性部材右軟質部材20bが最も大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者のそれぞれの部位荷重に対応して、前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位がそれぞれの弾性部材により支持されることが可能に構成されてなる。
作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量、及び、寝心地感等を測定した実験結果を表35に示す。
図18(A)に示される就寝用マットレスを作製した。
図18の(A)において、就寝用マットレス10は、就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の身体部位荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材を備えてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚と平坦な上面を有する略平板状の形状を有する就寝用マットレスであって、複数の弾性部材は、頭首部を支持する頭首部弾性部材1と、肩部を支持する肩部弾性部材2と、背胸部を支持する所望の弾性硬さを有する背胸部弾性部材3と、臀腰部を支持する所望の弾性硬さを有する臀腰部弾性部材4と、脚部を支持する所望の弾性硬さを有する脚部弾性部材5と、更に、前記複数の弾性部材の幅方向の左端部に設置された左端部弾性部材6と、左端部に設置された右端部弾性部材7を備え、前記左端部弾性部材6及び右端部弾性部材7の弾性硬さは、前記複数の弾性部材のうちの最も硬い弾性部材の弾性硬さと同じ弾性硬さ又は該最も硬い弾性部材の弾性硬さよりも硬い性質を有してなる構成を備え、右横方向又は左横方向に向いての側臥姿勢に移行した場合において、マットレスの左端部又は右端部からの落下が抑制されことが可能に構成されてなる。
頭首部弾性部材1として硬質弾性部材B(長さ40cm、幅90cm、厚さ10cm)を使用し、背胸部弾性部材3として普通弾性部材C(長さ18cm、幅90cm、厚さ10cm)を使用し、臀腰部弾性部材4として超硬質弾性部材A(長さ50cm、幅90cm、厚さ10cm)を使用し、脚部弾性部材5として普通弾性部材C(長さ68cm、幅90cm、厚さ10cm)を使用した。
特に、肩部弾性部材2として超軟質弾性部材E(長さ28cm、幅20cm、厚さ10cm)を使用し、左端部弾性部材6及び右端部弾性部材7として超硬質弾性部材A(長さ28cm、幅10cm、厚さ10cm)を使用した。
作製したそれぞれの就寝用マットレスを使用して、実施例1と同じ体格を有する就寝者、及び、同じ枕を使用して、それぞれの就寝用マットレスに仰臥姿勢及び側臥姿勢に寝た状態における弾性部材の凹み量、及び、「肩部の底付感の有無」、「身体部位の安定感の有無」、総合判定としての「快適な使用感の有無」等を測定するとともに、更に、マットレスの端部からの就寝者の脱落・落下抑制効果を観察し、実験結果を表35に示す。
なお、実施例16Cの測定観察は、仰臥姿勢において、就寝者は肩部弾性部材中央硬質部材21aを通るマットレスの幅方向の中央領域に就寝し、側臥姿勢において、就寝者は肩部弾性部材左軟質部材20aを通る領域に就寝横たわって就寝した状態で測定観察した。
Figure 2021049313
表35の実験結果において、実施例16−A、実施例16−B、実施例16−Cのいずれのマットレスにおいても、就寝者の側臥姿勢又は仰臥姿勢において、肩部の底付感や圧迫感を感じなく、安定感を有する快適な使用感が得られた。
また、表35に示されるように、実施例16−Aの就寝用マットレスにおいて、前述の「効果M:肩部弾性部材左端硬質部材21bと肩部弾性部材右端硬質部材21cの弾性硬さが、肩部弾性部材中央軟質部材20の弾性硬さよりも硬い性質を有することに起因して、右横方向又は左横方向に向いての側臥姿勢に移行した場合において、肩部弾性部材左部材22又は肩部弾性部材右部材23の凹み過ぎによる就寝者のマットレスの左端又は右端からの落下が抑制される効果]が得られた。
実施例16−Bの就寝用マットレスにおいて、前述の「効果L(肩部弾性部材左軟質部材と肩部弾性部材中央硬質部材と肩部弾性部材右軟質部材とに分割された肩部弾性部材の構成)」と、「効果M(右横方向又は左横方向に向いての側臥姿勢に移行した場合において、肩部弾性部材左部材22又は肩部弾性部材右部材23の凹み過ぎによる就寝者のマットレスの左端又は右端からの落下が抑制される効果)」の双方の効果を有する「効果LM」を有する就寝用マットレスが得られた。
実施例16−Cの就寝用マットレスにおいて、前述の[効果MM(端部弾性部材):左端部弾性部材6と、左端部に設置された右端部弾性部材7の弾性硬さが、他の弾性部材の硬さと同等以上の硬い弾性硬さを有することに起因して、右横方向又は左横方向に向いての側臥姿勢に移行した場合において、マットレスの左端部又は右端部からの落下が抑制され、特に、肩部弾性部材2の凹み過ぎによる就寝者のマットレスの左端又は右端からの落下が抑制される効果]が得られた。
これに対して、前述の実施例2の就寝用マットレスを使用して、就寝者が寝返りしていって、肩部がマットレスの端部にある状態でマットレスが凹んだ時に、肩部弾性部材2が凹み過ぎて、その結果、マットレスの端部から落下しやすい傾向があった。
使用者の就寝状態における側臥姿勢において、肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材が頭首部弾性部材と前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材よりも大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者の頭首部、肩部、背胸部・臀腰部・脚部のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応してそれぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位がそれぞれの弾性部材により支持され、肩部に底付感を感じることなく、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等等のそれぞれの身体部位に安定感のある状態で側臥姿勢が維持されることができ、また、仰臥姿勢において、就寝者の頭首部、肩部、背胸部・臀腰部・脚部のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応するそれぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位がそれぞれの弾性部材により支持され、肩部に底付感を感じることなく、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部、脚部等のそれぞれの身体部位に安定感のある状態で仰臥姿勢が維持されることができ、側臥姿勢及び仰臥姿勢において快適な使用感を有する就寝用マットレスが得られる。
1 頭首部弾性部材
1a 頭首部弾性部材上層
1b 頭首部弾性部材下層
2 肩部弾性部材
2a 肩部弾性部材上層
2b 肩部弾性部材下層
2c 断面直角三角形肩部弾性部材斜上層
2d 断面直角三角形肩部弾性部材斜下層
2e 断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層
2f 断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層
2g 断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層
20 肩部弾性部材中央軟質部材
20a 肩部弾性部材左軟質部材、肩部弾性部材左軟質部材(上層)
20b 肩部弾性部材右軟質部材、肩部弾性部材右軟質部材(上層)
21a 肩部弾性部材中央硬質部材、肩部弾性部材中央硬質部材(上層)
21b 肩部弾性部材左端硬質部材、肩部弾性部材左端硬質部材(上層)
21c 肩部弾性部材右端硬質部材、肩部弾性部材右端硬質部材(上層)
3 背胸部弾性部材
3a 背胸部弾性部材上層
3b 背胸部弾性部材下層
4 臀腰部弾性部材
4a 臀腰部弾性部材上層
4b 臀腰部弾性部材下層
5 脚部弾性部材
5a 脚部弾性部材上層
5b 脚部弾性部材下層
5h 脚部弾性部材上面敷布
5u 脚部弾性部材下面敷布
6 左端部弾性部材
6a 頭首部肩部左端部弾性部材
6b 背胸部臀腰部左端部弾性部材
6c 脚部左端部弾性部材
7 右端部弾性部材
7a 頭首部肩部右端部弾性部材
7b 背胸部臀腰部右端部弾性部材
7c 脚部右端部弾性部材
8 頭頂部端部弾性部材
9 脚下部端部弾性部材
10 就寝用マットレス
10a マットレス収納用部材
10h マットレス上面敷布
10u マットレス下面敷布
11 ユニット連結部材
12 頭首部肩部弾性部材収納ユニット
12a 頭首部肩部弾性部材収納用部材
12b 頭首部肩部弾性部材下層
12h 頭首部肩部弾性部材上面敷布
12u 頭首部肩部弾性部材下面敷布
15b 全下層弾性部材
34 背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット
34a 背胸部臀腰部弾性部材収納用部材
34b 背胸部臀腰部弾性部材下層
34h 背胸部臀腰部弾性部材上面敷布
34u 背胸部臀腰部脚部弾性部材下面敷布
345 背胸部臀腰部脚部弾性部材
345a 背胸部臀腰部脚部弾性部材収納用部材
345b 背胸部臀腰部脚部弾性部材下層
55 脚部弾性部材収納ユニット
55a 脚部弾性部材収納用部材
55h 脚部弾性部材上面敷布
55u 脚部弾性部材下面敷布

Claims (21)

  1. 就寝者の頭首部と肩部と背胸部と臀腰部と脚部のそれぞれの身体部位の形状と荷重に応じて弾性変形する複数の弾性部材に分割されてなるとともに、所定長さと所定幅と所定厚を有する就寝用マットレスであって、
    前記複数の弾性部材は、頭首部を支持する頭首部弾性部材と、肩部を支持する肩部弾性部材と、背胸部と臀腰部と脚部とを支持する背胸部・臀腰部・脚部弾性部材とを備え、
    前記肩部弾性部材の弾性硬さが、前記頭首部弾性部材及び前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材よりも小さい弾性硬さを有し、
    就寝者の仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、前記頭首部弾性部材、前記肩部弾性部材及び前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位が該それぞれの身体部位に対応する前記頭首部弾性部材、前記肩部弾性部材及び前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材により支持され、
    就寝者の側臥姿勢において、肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材が前記頭首部弾性部材及び前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材よりも大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、前記頭首部弾性部材、前記肩部弾性部材及び前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位が該それぞれの身体部位に対応する前記頭首部弾性部材、前記肩部弾性部材及び前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材により支持されることが可能に構成されてなる、
    ことを特徴とする就寝用マットレス。
  2. 前記複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材が平坦な上面を有することを特徴とする請求項1に記載の就寝用マットレス。
  3. 前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材は、背胸部を支持する背胸部弾性部材と、臀腰部を支持する臀腰部弾性部材と、脚部を支持する脚部弾性部材と、に分割されてなる構成を有し、
    前記背胸部弾性部材は所望の弾性硬さを有し、
    前記臀腰部弾性部材は所望の弾性硬さを有し、
    前記脚部弾性部材は所望の弾性硬さを有し
    前記肩部弾性部材の弾性硬さが、前記頭首部弾性部材、前記背胸部弾性部材、前記臀腰部弾性部材及び/又は前記脚部弾性部材よりも小さい弾性硬さを有してなり、
    就寝者の仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、前記頭首部弾性部材、前記肩部弾性部材、前記背胸部弾性部材、前記臀腰部弾性部材及び前記脚部弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位が該それぞれの身体部位に対応する前記頭首部弾性部材、前記肩部弾性部材、前記背胸部弾性部材、前記臀腰部弾性部材及び前記脚部弾性部材により支持され、
    就寝者の側臥姿勢において、肩部の形状と荷重に対応して肩部弾性部材が前記頭首部弾性部材、前記背胸部弾性部材、前記臀腰部弾性部材及び前記脚部弾性部材よりも大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者のそれぞれの身体部位の形状と荷重に対応して、前記頭首部弾性部材、前記肩部弾性部材、前記背胸部弾性部材、前記臀腰部弾性部材及び前記脚部弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの身体部位が該それぞれの身体部位に対応する前記頭首部弾性部材、前記肩部弾性部材、前記背胸部弾性部材、前記臀腰部弾性部材及び前記脚部弾性部材により支持されることが可能に構成されてなる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の就寝用マットレス。
  4. 前記肩部弾性部材の弾性硬さが、前記頭首部弾性部材、前記背胸部弾性部材、前記臀腰部弾性部材及び前記脚部弾性部材よりも小さい弾性硬さを有してなるとともに、前記臀腰部弾性部材は、前記背胸部弾性部材及び前記脚部弾性部材よりも大きい弾性硬さを有してなり、又は、
    前記肩部弾性部材の弾性硬さが、前記頭首部弾性部材、前記背胸部弾性部材、前記臀腰部弾性部材及び前記脚部弾性部材よりも小さい弾性硬さを有してなるとともに、前記臀腰部弾性部材は、前記臀腰部弾性部材は、前記背胸部弾性部材及び前記脚部弾性部材と同等の弾性硬さを有してなる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の就寝用マットレス。
  5. 前記複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の厚さは5cm以上であり、
    前記肩部弾性部材の弾性硬さは130N以下であり、
    前記頭首部弾性部材の弾性硬さは135N以上であり、
    前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材の弾性硬さは135N以上である、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の就寝用マットレス。
  6. 前記複数の弾性部材のそれぞれの弾性部材の厚さは5cm以上であり、
    前記肩部弾性部材の弾性硬さは、130N以下であり、
    前記頭首部弾性部材の弾性硬さは、160N以上であり、
    前記背胸部弾性部材の弾性硬さは、135N以上であり、
    前記臀腰部弾性部材の弾性硬さは、180N以上であり、
    前記脚部弾性部材の弾性硬さは、135N以上である、
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の就寝用マットレス。
  7. 前記肩部弾性部材は、弾性部材上層と肩部弾性部材下層とを積層してなる構成を備え、
    前記肩部弾性部材上層と前記肩部弾性部材下層とは互いに異なる弾性硬さを有し、
    前記肩部弾性部材上層の弾性硬さは前記頭首部弾性部材と前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材の弾性硬さよりも小さく、
    就寝者の仰臥姿勢において、前記肩部弾性部材上層が肩部の形状と荷重に対応して凹んで弾性変形するとともに、前記肩部弾性部材下層が肩部から前記肩部弾性部材上層を介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持し、
    就寝者の側臥姿勢において、前記肩部弾性部材上層が肩部の形状と荷重に対応して前記頭首部弾性部材と前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材よりも大きく凹んで弾性変形するとともに、前記肩部弾性部材下層が肩部から前記肩部弾性部材上層を介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持することが可能に構成されてなる、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の就寝用マットレス。
  8. 前記肩部弾性部材は、肩部弾性部材上層と肩部弾性部材下層とを積層してなる構成を備え、
    前記肩部弾性部材上層と前記肩部弾性部材下層とは互いに異なる弾性硬さを有する弾性部材により構成されるとともに、前記肩部弾性部材上層と前記肩部弾性部材下層とが入れ替えて設置可能に構成され、
    就寝者の仰臥姿勢において、前記肩部弾性部材上層が肩部の形状と荷重に対応して凹んで弾性変形するとともに、前記肩部弾性部材下層が肩部から前記肩部弾性部材上層を介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持し、
    就寝者の側臥姿勢において、前記肩部弾性部材上層が肩部の形状と荷重に対応して前記頭首部弾性部材と前記背胸部・臀腰部・脚部弾性部材よりも大きく凹んで弾性変形するとともに、前記肩部弾性部材下層が肩部から前記肩部弾性部材上層を介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して肩部を支えて維持することが可能に構成されてなる、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の就寝用マットレス。
  9. 前記複数の弾性部材は、前記頭首部弾性部材と前記肩部弾性部材と前記背胸部弾性部材と前記臀腰部弾性部材と前記脚部弾性部材とを備え、
    前記臀腰部弾性部材は、臀腰部弾性部材上層と臀腰部弾性部材下層とを積層してなる構成を備え、
    前記臀腰部弾性部材上層と前記臀腰部弾性部材下層とは互いに異なる弾性硬さを有し、
    就寝者の仰臥姿勢において、前記臀腰部弾性部材上層が臀腰部の形状と荷重に対応して凹んで弾性変形するとともに、前記臀腰部弾性部材下層が臀腰部から前記臀腰部弾性部材上層を介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して臀腰部を支えて維持し、
    就寝者の側臥姿勢において、前記臀腰部弾性部材上層が臀腰部の形状と荷重に対応して凹んで弾性変形するとともに、前記弾性部材下層が臀腰部から前記臀腰部弾性部材上層を介して伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形して臀腰部を支えて維持することが可能に構成されてなる、
    ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の就寝用マットレス。
  10. 前記頭首部弾性部材は頭首部弾性部材下層と頭首部弾性部材上層とを積層してなる構成を備え、
    前記肩部弾性部材は肩部弾性部材下層と肩部弾性部材上層とを積層してなる構成を備え、
    前記背胸部弾性部材は背胸部弾性部材下層と背胸部弾性部材上層とを積層してなる構成を備え、
    前記臀腰部弾性部材は臀腰部弾性部材下層と臀腰部弾性部材上層とを積層してなる構成を備え、
    前記脚部弾性部材は脚部弾性部材下層と脚部弾性部材上層とを積層してなる構成を備え、
    前記肩部弾性部材は、前記頭首部弾性部材と前記背胸部弾性部材と前記臀腰部弾性部材と前記脚部弾性部材よりも小さい弾性硬さを有し、
    就寝者の仰臥姿勢において、それぞれの弾性部材上層が身体部位の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部及び脚部の形状と荷重に対応して弾性変形するとともに、それぞれの弾性部材下層が身体部位のそれぞれの部位から伝わる形状と荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形してそれぞれの部位を支えて維持し、
    就寝者の側臥姿勢において、それぞれの弾性部材上層が身体部位の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部及び脚部の形状と荷重に対応して弾性変形するとともに、それぞれの弾性部材下層が身体部位のそれぞれの部位から伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形してそれぞれの身体部位を支えて維持することが可能に構成されてなる、
    ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の就寝用マットレス。
  11. 前記頭首部弾性部材下層と前記肩部弾性部材下層と前記背胸部弾性部材下層と前記臀腰部弾性部材下層と脚部弾性部材下層とは互いに分離されることなく一枚の全下層弾性部材から構成されてなり、前記頭首部弾性部材上層と前記肩部弾性部材上層と前記背胸部弾性部材上層と前記臀腰部弾性部材上層と脚部弾性部材上層は前記全下層弾性部材の上に積層されてなり、
    前記肩部弾性部材上層は、前記頭首部弾性部材上層と前記背胸部弾性部材上層と前記臀腰部弾性部材上層と前記脚部弾性部材上層よりも小さい弾性硬さを有してなる、
    ことを特徴とする請求項10に記載の就寝用マットレス。
  12. 前記頭首部弾性部材上層は前記頭首部弾性部材下層よりも小さい弾性硬さ、又は、前記頭首部弾性部材下層と同じ弾性硬さを有し、
    前記肩部弾性部材上層は、前記肩部弾性部材下層よりも小さい弾性硬さ、又は、前記肩部弾性部材下層と同じ弾性硬さを有し、
    前記背胸部弾性部材上層は、前記背胸部弾性部材下層よりも小さい弾性硬さ、又は、前記背胸部弾性部材下層と同じ弾性硬さを有し、
    前記臀腰部弾性部材上層は、前記臀腰部弾性部材下層よりも小さい弾性硬さ、又は、前記臀腰部弾性部材下層と同じ弾性硬さを有し、
    前記脚部弾性部材上層は、前記脚部弾性部材下層よりも小さい弾性硬さ、又は、前記脚部弾性部材下層と同じ弾性硬さを有し、
    就寝者の仰臥姿勢において、それぞれの弾性部材上層が身体部位の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部及び脚部の形状と荷重に対応して弾性変形するとともに、それぞれの弾性部材下層が身体部位のそれぞれの部位から伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形してそれぞれの身体部位を支えて維持し、
    就寝者の側臥姿勢において、前記肩部弾性部材上層が肩部の形状と荷重に対応して前記肩部弾性部材上層が前記頭首部弾性部材上層、前記背胸部弾性部材上層、前記臀腰部弾性部材上層及び前記脚部弾性部材上層よりも大きく凹んで弾性変形するとともに、それぞれの弾性部材上層が身体部位の頭首部、肩部、背胸部、臀腰部及び脚部の形状と荷重に対応して弾性変形するとともに、それぞれの弾性部材下層が身体部位のそれぞれの部位から伝わる荷重に対応する変形量で凹んで弾性変形してそれぞれの身体部位を支えて維持し、これにより、頭首部、肩部、背胸部、臀腰部及び脚部の身体部位の底付感が著しく抑制されることが可能に構成されてなる、
    ことを特徴とする請求項10に記載の就寝用マットレス。
  13. (i)前記頭首部弾性部材下層と前記肩部弾性部材下層とは、同じ弾性部材により構成されて分離されることなく一枚の頭首部弾性部材・肩部弾性部材下層により形成され、該頭首部弾性部材・肩部弾性部材下層の上に前記頭首部弾性部材上層と前記肩部弾性部材上層が積層されてなり、及び/又は、
    (ii)前記背胸部弾性部材下層と前記臀腰部弾性部材下層とは、同じ弾性部材により構成されて分離されることなく一枚の背胸部弾性部材・臀腰部弾性部材下層により形成され、該背胸部弾性部材・臀腰部弾性部材下層の上に前記背胸部弾性部材上層と前記臀腰部弾性部材上層が積層されてなり、及び/又は、
    (iii)前記脚部弾性部材下層の上に前記脚部弾性部材上層が積層されてなる、
    ことを特徴とする請求項10または12に記載の就寝用マットレス。
  14. 前記肩部弾性部材下層と前記肩部弾性部材上層との合計厚さが5cm以上であり、
    前記肩部弾性部材上層の厚さが4cm以上であり、
    前記肩部弾性部材上層の弾性硬さは、130N以下であり、
    前記脚部弾性部材上層の弾性硬さは、135N以上であり、
    前記背胸部弾性部材上層の弾性硬さは、135N以上であり、
    前記頭首部弾性部材上層の弾性硬さは、160N以上であり、
    前記臀腰部弾性部材上層の弾性硬さは、180N以上である、
    ことを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の就寝用マットレス。
  15. 前記肩部弾性部材は、長さ方向の頭首部弾性部材側から背胸部・臀腰部・脚部弾性部材に向かって上向きに傾斜する上面傾斜面を有する断面略直角三角形を有する断面直角三角形肩部弾性部材斜下層と、長さ方向の頭首部弾性部材側から背胸部弾性部材に向かって下向きに傾斜する下面傾斜面を有する断面略直角三角形を有する断面直角三角形肩部弾性部材斜上層とを、前記上面傾斜面と前記下面傾斜面とを組み合わせてなる直方体形状を有し、
    断面直角三角形肩部弾性部材斜上層の断面略直角三角形の直角を形成する一方の直角面が前記肩部弾性部材の上面を形成し、他方の直角面が前記頭首部弾性部材側に位置するとともに、断面直角三角形肩部弾性部材斜下層の断面略直角三角形の直角を形成する一方の直角面が前記肩部弾性部材の下面を形成し、他方の直角面が前記背胸部弾性部材側に位置するように構成され、
    前記断面直角三角形肩部弾性部材斜上層は前記断面直角三角形肩部弾性部材斜下層よりも小さい弾性硬さを有し、
    就寝者の仰臥姿勢及び側臥姿勢において、前記断面直角三角形肩部弾性部材斜上層2cが前記断面直角三角形肩部弾性部材下層よりも大きく凹んで弾性変形する状態で肩部の荷重を支えることを可能に形成されてなる、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の就寝用マットレス。
  16. 前記肩部弾性部材は、長さ方向に三つに分離された断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層と、断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層と、断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層とを組み合わせてなる直方体形状を有し、
    前記断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層の第一面は、前記肩部弾性部材の上面を形成し、
    前記断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層の第一面と前記断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層の第一面とは、前記肩部弾性部材の下面を形成し、
    前記断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層の第二面と前記断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層の第二面とが接合され、前記断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層の第三面と前記断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層の第二面とが接合され、
    前記断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層の第三面が前記頭首部弾性部材側に位置するとともに、前記第二肩部弾性部材斜下層の第三面が前記背胸部弾性部材側に位置するように構成され、
    前記断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層は前記断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層と前記断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層よりも小さい弾性硬さを有し、
    就寝者の仰臥姿勢及び側臥姿勢において、前記断面略三角形肩部弾性部材第一斜上層が前記断面略三角形肩部弾性部材第二斜下層と前記断面略三角形肩部弾性部材第三斜下層よりも大きく凹んで弾性変形する状態で肩部の荷重を支えることを可能に形成されてなる、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の就寝用マットレス。
  17. 前記肩部弾性部材は、幅方向に分割された肩部弾性部材左軟質部材と肩部弾性部材中央硬質部材と肩部弾性部材右軟質部材とを備え、
    前記肩部弾性部材中央硬質部材は幅方向の中央部に位置し、
    前記肩部弾性部材左軟質部材は前記肩部弾性部材中央硬質部材の左部に位置し、
    前記肩部弾性部材右軟質部材は前記肩部弾性部材中央硬質部材の右部に位置し、
    前記肩部弾性部材中央硬質部材の弾性硬さは、前記肩部弾性部材左軟質部材の弾性硬さ及び前記肩部弾性部材右軟質部材の弾性硬さよりも大きい弾性硬さを有し、
    就寝者が前記肩部弾性部材中央硬質部材の上面を通る長さ方向に寝た仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの部位荷重に対応して、前記肩部弾性部材中央硬質部材が凹んで弾性変形するとともに、前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が該それぞれの身体部位に対応する前記それぞれの弾性部材により支持され、
    就寝者が前記肩部弾性部材左軟質部材の上面を通る長さ方向に横になって寝た側臥姿勢において、肩部の荷重に対応して前記肩部弾性部材左軟質部材が最も大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者のそれぞれの部位荷重に対応して、前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が該それぞれの身体部位に対応する前記それぞれの弾性部材により支持され、
    就寝者が前記肩部弾性部材右軟質部材の上面を通る長さ方向に横になって寝た側臥姿勢において、肩部の荷重に対応して前記肩部弾性部材右軟質部材が最も大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者のそれぞれの部位荷重に対応して、前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が該それぞれの身体部位に対応する前記それぞれの弾性部材により支持されることが可能に構成されてなる、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の就寝用マットレス。
  18. 前記肩部弾性部材は、幅方向に分割された肩部弾性部材左端硬質部材と肩部弾性部材中央軟質部材と肩部弾性部材右端硬質部材とを備え、
    前記肩部弾性部材中央軟質部材は幅方向の中央部に位置し、
    前記肩部弾性部材左端硬質部材は前記肩部弾性部材中央軟質部材の左部に位置し、
    前記肩部弾性部材右端硬質部材は前記肩部弾性部材中央軟質部材の右部に位置し、
    前記肩部弾性部材左端硬質部材と前記肩部弾性部材右端硬質部材の弾性硬さは、前記肩部弾性部材中央軟質部材よりも大きい弾性硬さを有し、
    就寝者の仰臥姿勢において、就寝者のそれぞれの部位荷重に対応して、前記肩部弾性部材中央軟質部材が凹んで弾性変形するとともに、前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が該それぞれの身体部位に対応する前記それぞれの弾性部材により支持され、
    就寝者の側臥姿勢において、肩部の荷重に対応して前記肩部弾性部材中央軟質部材が最も大きく凹んで弾性変形するとともに、就寝者のそれぞれの部位荷重に対応して、前記それぞれの弾性部材が凹んで弾性変形する状態で、就寝者のそれぞれの部位が該それぞれの身体部位に対応する前記それぞれの弾性部材により支持されるとともに、前記肩部弾性部材左端硬質部材又は肩部弾性部材右端硬質部材からの就寝者の落下又は脱落が抑制されることが可能に構成されてなる、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の就寝用マットレス。
  19. さらに、前記複数の弾性部材の幅方向の端部に設置された端部弾性部材を備え、
    前記端部弾性部材の弾性硬さは、前記複数の弾性部材のうちの最も大きい弾性部材の弾性硬さと同じ弾性硬さ又は該最も大きい弾性部材の弾性硬さよりも大きい弾性硬さを有してなり、
    就寝者の右横方向又は左横方向に向いての側臥姿勢に移行した場合において、端部弾性部材の左端部又は右端部からの落下が抑制されことが可能に構成されてなる、
    ことを特徴とする請求項1乃至18のいずれかに記載の就寝用マットレス。
  20. さらに、
    (i)前記頭首部弾性部材の上面に設置された頭首部弾性部材上面敷布と、前記肩部弾性部材の上面に設置された肩部弾性部材上面敷布と、前記背胸部弾性部材の上面に設置された背胸部弾性部材上面敷布と、前記臀腰部弾性部材の上面に設置された臀腰部弾性部材上面敷布と、前記脚部弾性部材の上面に設置された脚部弾性部材上面敷布、
    及び/又は、
    (ii)前記頭首部弾性部材の下面に設置された頭首部弾性部材下面敷布と、前記肩部弾性部材の下面に設置された肩部弾性部材下面敷布と、前記背胸部弾性部材の下面に設置された背胸部弾性部材下面敷布と、前記臀腰部弾性部材の下面に設置された臀腰部弾性部材下面敷布と、前記脚部弾性部材の下面に設置された脚部弾性部材下面敷布、
    を備えてなることを特徴とする請求項1乃至19のいずれかに記載の就寝用マットレス。
  21. さらに、頭首部肩部弾性部材収納用部材と背胸部臀腰部弾性部材収納用部材と脚部弾性部材収納用部材と、ユニット連結部材とを備え、
    (A)前記頭首部肩部弾性部材収納用部材の中に前記頭首部弾性部材と前記肩部弾性部材とを収納した頭首部肩部弾性部材収納ユニット、
    (B)(i)前記背胸部臀腰部弾性部材収納用部材の中に前記背胸部弾性部材と前記臀腰部弾性部材とを収納した背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット、又は、
    (ii)前記背胸部臀腰部弾性部材収納用部材の中に前記背胸部弾性部材と前記臀腰部弾性部材、前記脚部弾性部材の一部の脚部弾性部材とを収納した背胸部臀腰部弾性部材収納ユニット、
    及び、
    (C)前記脚部弾性部材収納用部材の中に前記脚部弾性部材を収納した脚部弾性部材収納ユニットと、
    の3個の収納ユニットに分離されてなる構成を備え、
    前記3個の収納ユニットのそれぞれの収納ユニットは、前記ユニット連結部材により、長さ方向に折り畳み可能に連結されてなると共に、前記連結部材を介して折り畳み可能に構成されてなり、
    前記3個の収納ユニットが長さ方向に拡げられた場合に、所定長さと所定幅と所定厚とを有する略平板状に形成されてなる、
    ことを特徴とする請求項3乃至20のいずれかに記載の就寝用マットレス。
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