JP3217938U - マットレス - Google Patents

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浩司 塩谷
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Abstract

【課題】最小限の品種で使用者の様々な要求に対応可能なマットレスを提供する。
【解決手段】特性の異なる2以上の層(1a、2、3)が積層されたマットレスM1であって、各層は接着されておらず積層順が組み替え可能あることを特徴とする。ここで、前記構成のマットレスM1において、各層は上下面の反転使用が可能である構成とするのが好ましい。
【選択図】図1

Description

本考案はマットレスに関し、より詳細には積層構造を有するマットレスに関するものである。
マットレスに求められる一般的機能として保温性、弾力性、清潔性などがあるがマットレスに求められる機能は使用者の状況や好みによって様々である。例えば、寝たきりの入院患者の場合には床ずれ(褥瘡)の発生を抑制する観点からは低反発性が求められる。また同時に、汗などの湿気を逃しやすくする観点からは通気性といった機能も求められる。また健常者の場合には弾力性などの好みは勿論のこと、体重の増減や体調変化などそのときどきでマットレスに求められる機能も変わってくる。そしてまた、季節によっても求められる機能は異なる。冬場は保温性が求められ、夏場は吸湿性が求められる。
例えば特許文献1では、上層、中層、下層の三層からなるマットレスにおいて、下層を複数の構成体で構成し、使用者の体格及び腰痛の有無により身体の各部位に対応する構成体の硬度・クッション性を調整可能とする技術が提案されている。また特許文献2では、面剛性の異なる複数のクッション材を積層して充填材とし、体圧分散性を高めて床ずれの抑制や起き上がり性の向上を図る技術が提案されている。
特開2005−319059号公報 特開2001−292870号公報
上記提案技術によればマットレスに要求される様々な機能のいくつかは満たされるものの未だ多くの要求には十分には応えられていない。また使用者の要求に対応した多様な品種のマットレスを準備することは生産者及び販売者の負担が大きすぎ現実的ではない。
本考案はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、最小限の品種で使用者の様々な要求に対応可能なマットレスを提供することにある。
前記目的を達成する本考案に係るマットレスは、特性の異なる2以上の層が積層されたマットレスであって、各層の積層順が組み替え可能あることを特徴とする。
前記構成のマットレスにおいて、各層は上下面の反転使用が可能である構成とするのが好ましい。
また前記構成のマットレスにおいて、ウレタンフォームから構成される第1層と、固綿から構成される第2層とを少なくとも有する構成としてもよい。
また前記構成のマットレスにおいて、第1層の上面又は下面に断面波形の凹凸曲面が形成されている構成としてもよい。
また前記構成のマットレスにおいて、第1層の上面又は下面に、長手方向に対して垂直な方向に延在する直線状の溝部が長手方向に所定間隔で複数本形成されている構成としてもよい。
また前記構成のマットレスにおいて、前記溝部の長手方向の形成間隔が長手方向一方側と他方側とで異なる構成としてもよい。
また前記構成のマットレスにおいて、第2層の上面又は下面の長手方向一方側に、長手方向に対して垂直な方向に延在する直線状の第1凹部が長手方向に所定間隔で複数本形成されている構成としてもよい。
また前記構成のマットレスにおいて、第2層の上面又は下面の長手方向中央部に、長手方向に対して垂直な方向に延在する直線状の第2凹部が長手方向に所定間隔で複数本形成され、第2凹部と交差する方向に延在する直線状の第3凹部が長手方向に対して垂直な方向に所定間隔で複数本形成されている構成としてもよい。
また前記構成のマットレスにおいて、立体網状繊維集合体から構成される第3層をさらに有する構成としてもよい。
また前記構成のマットレスにおいて、積層された前記2以上の層を収納する直方体形状のカバーをさらに有し、前記カバーは、4つの側面のうち少なくとも3つの側面に連続して線ファスナーが設けられて開閉可能とされている構成としてもよい。
本考案に係るマットレスは、特性の異なる2以上の層が積層されたマットレスであって、各層の積層順が組み替え可能あるので、特性の異なる層の積層順を換えることで使用者の様々な要求に対応可能である。
本発明に係るマットレスの第1実施形態を示す斜視図である。 第1層の斜視図である。 第3層3の斜視図である。 第2層の斜視図である。 積層体をカバー内に収容する状態図である。 第2実施形態のマットレスの分解斜視図である。 3層構造のマットレスにおける層構成が異なる場合の圧力分布図である。 2層構造のマットレスにおける層構成が異なる場合の圧力分布図である。
以下本考案に係るマットレスについて図に基づいてさらに説明するが、本考案はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。また、本明細書における長手方向、短手方向、積層方向は、図1に示す長手方向、短手方向、積層方向をいうものとする。
(第1実施形態)
図1に第1実施形態に係るマットレスM1の斜視図を示す。図1に示すマットレスM1は、積層された平面視が略同一の長方形状の3つの層を有する。積層方向上側から順に第1層1a、第3層3、第2層2とが積層されている。これら各層は後述するように固定・接着されておらず単に積層されているだけであり、所望の積層順に組み替え可能である。なお、実使用においては積層体は型崩れしないように後述の内カバー及び外カバーに収容されて使用される。以下、各層について説明する。
図2に第1層1aの斜視図を示す。第1層1aは平面視が長方形状であり、ウレタンフォームから構成される。ウレタンフォームは反発弾性率が低いため体圧分散性が高い。ここでさらに、第1層1aに通気性及び透水性の機能をも発揮させる観点からは、使用するウレタンフォームとしてセル膜を有しない三次元網目構造のものが推奨される。第1層1aの層厚に特に限定はないが、通常、30mmから70mmの範囲が好ましい。
第1層1aの積層方向一方面側は平面であり、他方面側(図2では上面側)には、短手方向の一方端から他方端にわたって直線状に連続する溝部11が長手方向に所定間隔で複数本形成されている。溝部11の断面形状は、表面開口から内方に向かう途中部において長手方向に拡がる拡幅部を有し、底面部は円弧状とされている(図2の部分拡大図を参照)。溝部11の断面形状をこのような形状とすることによって、例えばマットレスが載置されたベッドが背上げ姿勢とされた場合に、第1層1aがベッドの形状に添って屈曲しやすくなると共に、溝部11に長手方向に拡がる力が加わったときでも(図2において上方に凸となる屈曲形状となったとき)、溝部11の底面部から積層方向に亀裂が生じるのが抑制される。
第1層1aに溝部11が形成されることによって体圧分散性が向上する。すなわち、溝部11の長手方向の形成間隔が短くなるほど体圧分散性が向上する。そこで第1層1aにおける溝部11の形成間隔を長手方向一方側と他方側とで異なるようにするのが好ましい。図2に示す第1層1aでは、溝部11の足側の形成間隔P2が頭側の形成間隔P1よりも短く設定されている。頭よりも足の方が重量があるので、溝部11の形成間隔がこのように設定されることによって体圧分散の均一化が図れるようになる。加えて、溝部11の足側の形成間隔P2が大きいと、溝部11の幅とも関係して、マットレス上に人が仰臥したときに踵が溝部11に填り込みやすくなる。溝部11の形成間隔P1,P2に特に限定はないが、通常、P1は45mmから65mmの範囲、P2は15mmから35mmの範囲が好ましい。
なお、例えば、足側の体圧分散性を低下させ、頭側の体圧分散性を向上させたい場合には、図2に示す第1層1aを180度回転させて頭側と足側とを逆にすればよい。また、低い体圧分散性を望む場合には第1層1aの積層方向の上下面を反転させて、溝部11のない平面側を上面として使用すればよい。
図3に第3層3の斜視図を示す。第3層3は平面視が長方形状であって、立体網状繊維集合体から構成される。本考案で使用する立体網状繊維集合体としては、樹脂繊維がランダムな方向性を有して融着したものが好適である。このような立体網状繊維集合体としては、例えば、プロピレン系重合体を含んでなる樹脂から構成される多数又は複数の繊維を、溶融状態でランダムまたは螺旋状の方向性を持たせて互いに融着させ、立体的な網状の構造としてものが挙げられる。繊維が溶融状態で互いに接することにより、繊維同士が融着することができ、立体網状繊維集合体としての構造を強固に保持することができる。ここで、ランダムな方向性を持つとは、繊維が無秩序に曲がりくねった状態にあることをいう。また、螺旋状の方向性を持つとは、繊維が、回転しながら回転面に垂直方向に上昇した状態にあることをいう。また、多数の繊維とは、立体網状繊維集合体の形態を維持するために必要な数の繊維を意味し、例えば幅1000mm、厚み30mmの立体網状繊維集合体中において50〜1800本程度の本数の繊維が存在することを意味する。
立体網状繊維集合体を構成する繊維の繊度は150dtexから100000dtex、好ましくは1000dtexから10000dtexの範囲である。樹脂繊度が上記範囲内であると、立体網状繊維集合体を圧縮した際に、圧縮した面全体で均一な圧力を生じさせることができる。
立体網状繊維集合体の見掛け密度としては、0.020g/cmから0.300g/cmの範囲、より好ましくは0.025g/cmから0.200g/cmの範囲である。見掛け密度が上記範囲内であると、立体網状繊維集合体が十分な弾性を有し、さらに繊維同士の接着点が増加するため、立体網状繊維集合体の構造を強固に保持することができる。また、上記繊維の断面構造は、例えば円形構造、異形構造、中空構造などであってよいが、中空構造の場合には匂いの原因となるカビが中空内で発生するおそれがあるので中実構造であるのが望ましい。
立体網状繊維集合体は、単独の種類の樹脂からなる繊維から構成されてよく、または2種以上の種類の樹脂からなる繊維から構成されてもよい。例えば、樹脂の種類ならびに繊度、繊維径および断面構造等の異なる繊維を混合した立体網状繊維集合体であってもよい。
第3層3の厚みとしては、通常、10mmから50mmの範囲が好ましい。厚みがこの範囲内であると、立体網状繊維集合体が十分なクッション性を有し、また同時に構造体として優れた強度を有する。
図4に第2層2の斜視図を示す。なお、第2層2の下面には複数本の第1凹部21、第2凹部22及び第3凹部23が形成されており、これら第1凹部21、第2凹部22及び第3凹部23の形成位置などを明確にするため、図4では第2層2の上下を逆にして下面を上にして示している。
図4に示す第2層2は平面視が長方形状であって固綿から構成される。本考案で使用する固綿は、ポリエステルや羊毛などに樹脂加工や熱加工を加え圧縮し、一定以上の硬度、密度を有する板状としたものが好適に使用される。これによりマットレスにコシが生まれクッション性と支持性が生じると共に、繊維組織を有しているので通気性、透湿性に優れる。第2層2の層厚に特に限定はないが、通常、30mmから70mmの範囲が好ましい。
第2層2の積層方向上面側は平面であり、下面側の長手方向足側には、短手方向の一方端から他方端にわたって直線状に連続する第1凹部21が、長手方向に所定間隔で複数本形成されている。長手方向足側における第1凹部21の形成間隔は、通常、30mmから50mmの範囲が好ましい。
また、第2層2の積層方向下面側の長手方向中央部には、短手方向の一方端から他方端にわたって直線状に連続する第2凹部22が長手方向に所定間隔で複数本形成され、第2凹部22と直交する方向に直線状に連続する第3凹部23が短手方向に所定間隔で複数本形成されている。なお、第3凹部23の長手方向の形成領域は第2凹部22が形成されている領域であり、第3凹部23は第1凹部21とは交差しない。
以上のような第1凹部21と第2凹部22とによって体圧分散性が向上すると共に、マットレスが載置されたベッドが背上げ姿勢とされた場合に第2層2がベッドの形状に添って屈曲しやすくなる。また、第2凹部22と第3凹部23とによって、第2層2の積層方向下面側の長手方向中央部には四角形状に区分けされた複数の凸状領域が形成され、身体の腰部分の圧力を良好に分散可能となる。第2凹部22及び第3凹部23の形成間隔は、通常、90mmから110mmの範囲が好ましい。
なお、例えば、第2層2により高い体圧分散性を望む場合には第2層2の積層方向の上下面を反転させて、第1凹部21、第2凹部22、第3凹部23のある側を上面として使用すればよい。
以上説明した第1層1a、第3層3、第2層2が積層方向上から順に積層してマットレスとされる。マットレスの積層方向の厚みに特に限定はないが、実使用上は、90mmから110mmの範囲が好適である。
本考案の大きな特徴は、第1層1a、第2層2、第3層3の各層の積層順が組み替え可能である点にある。すなわち、マットレスに対する使用者の好みや望む機能によって第1層1a〜第3層3の積層順を組み替える。例えば、固めのマットレスが好みである場合には、固綿から構成される第2層2を最上層とすればよく、より固めが望みであれば第2層2を最上層とし、且つ第2層2の平面側を上面とすればよい。反対に、柔らかいマットレスが好みである場合には、ウレタンフォームから構成される第1層1aを最上層とすればよく、より柔らかめが望みであれば第1層1aを最上層とし、且つ第1層1aの溝部11が形成された側を上面とすればよい。なお、マットレスを構成する積層体の層構成の違いによる体圧分散性の具体的データは後述の実施例において示す。
以上説明した第1層1a、第3層3、第2層2は積層方向上からこの順に単に積層されてマットレスとして使用可能であるが、使用によって各層間のズレなどが生じるおそれがある。各層間にズレが生じると所期の効果が得られないおそれがある。そこで、第1層1a、第3層3、第2層2からなる積層体をカバー内に収容して各層間のズレを防止して使用することが推奨される。
図5に、積層体を収容するカバー4の一例を示す。図5に示すカバー4は、第1層1a、第3層3、第2層2から構成される積層体MLと相似形状の直方体であって、上カバー部4a、下カバー部4b、及び上カバー部4aと下カバー部4bとを接続する線ファスナー45を有し、積層体MLよりも若干大きい内容積を有する。上カバー部4aと下カバー部4bとはカバー4を上下方向略中央で水平に分割した形状を有し、上カバー部4aと下カバー部4bとはカバー4の側面44の一部において接合し、それ以外の側面41,42,43は線ファスナー45によって離接可能とされている。線ファスナー45は、カバー4の4つの側面のうち3つの側面41,42,43、及び残る1つ側面44の両端部から中央に方向に所定長さの所まで連続して設けられている。換言すると、線ファスナー45は、カバー4の一つの側面44の一方側の端部から側面中央方向に所定距離入った位置から、各々隣接する3つの側面41,42,43を上下方向同じ高さ位置で横断し、側面44の他方側の端部から側面中央方向に所定距離入った位置まで連続して設けられている。そして、線ファスナー45には、線ファスナー45の両端部から反対側の端部に向かって線ファスナー45のエレメントをかみ合わせながら移動する2つのスライダー451a,451bが設けられている。この2つのスライダー451a,451bの少なくとも一方を移動させることによりカバー4は開閉可能とされる。
図5の上側図に示すように、2つのスライダー451a,451bをそれぞれ線ファスナー45の両端部に位置させると、カバー4は上カバー部4aと下カバー部4bとが側面44の一部でのみ接続した開状態となり、カバー4の内底面が完全に露出した状態となる。これにより、積層体MLは容易に下カバー部4b内に入れることができる。積層体MLが下カバー部4b内に入れられると積層体MLに上カバー部4aが覆い被せられる。そして、線ファスナー45の両端部に位置していた2つのスライダー451a,451bを線ファスナー45の各々の他方の端部に向けて移動させる。スライダー451a,451bが通過した所から線ファスナー45のエレメントがかみ合った状態となり、2つのスライダー451a,451bが当接したところでカバー4は完全に閉状態となる(図5の下側図)。なお、スライダー451a,451bのいずれか一方のみを移動させてカバー4の開閉を行っても勿論かまわないが、2つのスライダー451a,451bを用いてカバー4の開閉を行う方が作業効率がよい。ここで使用する線ファスナー45に特に限定はなく、従来公知の物を使用可能である。ただし、例えば、金属アレルギーや皮膚や血管の弱った高齢者の使用が想定される場合には樹脂製のスライダー及びエレメントから構成される線ファスナー45が推奨される。
本考案で使用するカバー4の材質は、マットレス用として従来公知から用いられている材質から選択使用すればよい。また上面側と下面側とで材質を変えてもよい。例えば上面側は、通気性やクッション性が求められる場合にはポリエステルなどを使用し、介護用のマットレスとして使用する場合には防水性や清拭性に優れたポリウレタンとポリエステルの2層構造からなるものを使用することが考えられる。一方、下面側は滑りにくい表面加工を施したポリエステルなどの使用が考えられる。
また、マットレスが汚れた場合などの洗濯を考慮すると、カバー4を外カバーと内カバーとに分けて、外カバーとして前記のカバー4を使用し、内カバーとしてポリエステルなどからなるものを使用し、積層体MLを内カバーに収納した状態で洗濯可能としてもよい。
(第2実施形態)
図6に、第2実施形態に係るマットレスM2の分解斜視図を示す。図6に示すマットレスM2は、ウレタンフォームから構成される第1層1bと、固綿から構成される第2層2とを有する。固綿の構成は図4に示したものと同じであるのでここではその説明を省略し、第1実施形態と異なるウレタンフォームから構成される第1層1bについて以下説明する。
図6に示すマットレスM2で使用されるウレタンフォームから構成される第1層1bは、積層方向一方面側は平面であり、他方面側(図6では上面側)には断面波形の凹凸曲面が形成されている。すなわち第1層1bの上面には、円錐形状の凸部12が長手方向及び短手方向にそれぞれ所定間隔で上面全体にわたって形成されている。このような凹凸曲面が上面に形成されていることによって優れた体圧分散性が得られる。なお、このような第1層1bの表面の凹凸曲面は例えばプロファイル加工により好適に成形することができる。
本実施形態で使用されるウレタンフォームとしては第1実施形態で使用したものと同じ物が好適に使用される。また、円錐形状の凸部12の高さは、第1層1bの厚みが60mmであれば20mmから30mmの範囲が好ましい。
第1層1bの積載方向の厚みは、通常、50mmから70mmの範囲が好ましく、固綿の積載方向の厚みは通常、30mmから70mmの範囲が好ましい。そして、マットレス全体の積載方向の厚みは、実使用上は、90mmから110mmの範囲が好適である。
本実施形態においても、マットレスに対する使用者の好みや望む機能によって第1層1bと第2層2の積層順を組み替える。さらには第1層1b及び第2層2の上下面を反転使用する。例えば、固めのマットレスが好みである場合には、固綿から構成される第2層2を最上層とすればよく、より固めが望みであれば第2層2を最上層とし、且つ第2層2の平面側を上面とすればよい。
また、第1実施形態と同様に、第1層1bと第2層2とが使用によってズレないようにカバー4内に収容して使用することが推奨される。ここで使用可能な好適なカバー4としては第1実施形態と同様のものが挙げられる。また、第1実施形態と同様に、マットレスが汚れた場合などの洗濯を考慮して、カバーを外カバーと内カバーとに分けて、外カバーとして前記のカバー4を使用し、内カバーとしてポリエステルなどからなるものを使用し、積層体を内カバーに収納した状態で洗濯可能とするのが好ましい。
実施例1
(体圧分散性の測定)
図1に示す3層構造のマットレスにおいて、下記のように積層順を変えて体圧分散性を測定した。測定結果を図7に示す。なお、体圧分散性の測定はVista Medical社製の「体圧分散測定装置」を用い、被験者は身長170cm、体重62kgの男性とした。
(A)上側から順に ウレタンフォーム−立体網状繊維集合体−固綿
(B)上側から順に ウレタンフォーム−固綿−立体網状繊維集合体
(C)上側から順に 立体網状繊維集合体−ウレタンフォーム−固綿
(D)上側から順に 立体網状繊維集合体−固綿−ウレタンフォーム
(E)上側から順に 固綿−ウレタンフォーム−立体網状繊維集合体
(F)上側から順に 固綿−立体網状繊維集合体−ウレタンフォーム
図7から理解されるように、実験(A)から(F)の順でマットレスの体圧分散性が低くなっている。すなわち、最上層をウレタンフォームとした実験(A)では、頭、背中、腰、脹ら脛、踵、両肘に主として体圧が加わり、それらはほぼ均一に分散しているのに対して、最上層を固綿とした実験(F)では、頭と腰、特に腰に大きな体圧が加わっていた。
実施例2
図6に示す2層構造のマットレスにおいて、下記のように積層順を変えて体圧分散性を測定した。測定結果を図8に示す。なお、体圧分散性の測定装置及び被験者は実施例1と同じである。
(G)上側から順に ウレタンフォーム−固綿
(H)上側から順に 固綿−ウレタンフォーム
図8から理解されるように、最上層をウレタンフォームとした実験(G)では、頭、背中、腰、脹ら脛、踵、両肘に主として体圧が加わり、それらはほぼ均一に分散していた。一方、最上層を固綿とした実験(H)では、頭、背中と腰、特に腰に大きな体圧が加わっていた。
このように3層構造及び2層構造のマットレスにおいて各層の積層順を組み替えることで体圧分散性の調整が可能であることがわかる。
以上、本考案を実施形態に基づいて添付図面を参照しながら詳細に説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の範囲を逸脱することなく更に他の種々の変形あるいは修正が可能である。例えば、以上説明した実施形態のマットレスは2層及び3層構造であったが4層以上の構造であっても勿論構わない。
本考案に係るマットレスは、特性の異なる2以上の層が積層されたマットレスであって、各層の積層順が組み替え可能あるので、特性の異なる層の積層順を換えることで使用者の様々な要求に対応可能であり有用である。


M1,M2 マットレス
1a,1b 第1層
11 溝部
12 凸部
2 第2層
21 第1凹部
22 第2凹部
23 第3凹部
3 第3層
4 カバー
41 上カバー部
42 下カバー部
45 線ファスナー

Claims (10)

  1. 特性の異なる2以上の層が積層されたマットレスであって、
    各層の積層順が組み替え可能あることを特徴とするマットレス。
  2. 各層は上下面の反転使用が可能である請求項1記載のマットレス。
  3. ウレタンフォームから構成される第1層と、固綿から構成される第2層とを少なくとも有する請求項1又は2記載のマットレス。
  4. 第1層の上面又は下面に断面波形の凹凸曲面が形成されている請求項3記載のマットレス。
  5. 第1層の上面又は下面に、長手方向に対して垂直な方向に延在する直線状の溝部が長手方向に所定間隔で複数本形成されている請求項3又は4記載のマットレス。
  6. 前記溝部の長手方向の形成間隔が長手方向一方側と他方側とで異なる請求項5記載のマットレス。
  7. 第2層の上面又は下面の長手方向一方側に、長手方向に対して垂直な方向に延在する直線状の第1凹部が長手方向に所定間隔で複数本形成されている請求項3〜6のいずれかに記載のマットレス。
  8. 第2層の上面又は下面の長手方向中央部に、長手方向に対して垂直な方向に延在する直線状の第2凹部が長手方向に所定間隔で複数本形成され、第2凹部と交差する方向に延在する直線状の第3凹部が長手方向に対して垂直な方向に所定間隔で複数本形成されている請求項3〜7のいずれかに記載のマットレス。
  9. 立体網状繊維集合体から構成される第3層をさらに有する請求項3〜8のいずれかに記載のマットレス。
  10. 積層された前記2以上の層を収納する直方体形状のカバーをさらに有し、
    前記カバーは、4つの側面のうち少なくとも3つの側面に連続して線ファスナーが設けられて開閉可能とされている請求項1〜9のいずれかに記載のマットレス。
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