JP2004242798A - 床部起伏式ベッド対応のマットレス装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】個人の体格差、趣味嗜好に合わせて調整できるようにして、快適性を向上させたマットレス装置を提供する。
【解決手段】上層部材4内に、ベーシック部材2と中間部材3とを、一体的に収容する。
前記ベーシック部材2は、硬綿系中芯材で波板形状に形成し、表地6に、中間部材3を保持するための保持帯5を設ける。
前記中間部材3は、種々の異なる固さの素材で構成した複数の分割部材3a〜3fを備え、使用状況に応じて、適宜交換して前記ベーシック部材2の保持帯5により配置保持するようにする。
かかる分割部材3a〜3fは、網状袋体7により覆うようにし、この網状袋体7に、素材の硬さを表示したタグ8を縫着する。
上層部材4は、詰物としてウレタンフォーム材をニット地で覆って構成する。前記ウレタンフォーム材には、床部起伏式ベッドにおける床部の屈曲箇所に対応して、曲げを促進する、多数の切欠溝Dを複数列列設する。
【選択図】 図1
【解決手段】上層部材4内に、ベーシック部材2と中間部材3とを、一体的に収容する。
前記ベーシック部材2は、硬綿系中芯材で波板形状に形成し、表地6に、中間部材3を保持するための保持帯5を設ける。
前記中間部材3は、種々の異なる固さの素材で構成した複数の分割部材3a〜3fを備え、使用状況に応じて、適宜交換して前記ベーシック部材2の保持帯5により配置保持するようにする。
かかる分割部材3a〜3fは、網状袋体7により覆うようにし、この網状袋体7に、素材の硬さを表示したタグ8を縫着する。
上層部材4は、詰物としてウレタンフォーム材をニット地で覆って構成する。前記ウレタンフォーム材には、床部起伏式ベッドにおける床部の屈曲箇所に対応して、曲げを促進する、多数の切欠溝Dを複数列列設する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、個人の体格差、趣味嗜好に合わせて調整できるようにして、快適性を向上させた、床部起伏式ベッド対応のマットレス装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ベッド上のマットレスには、健常者から、床ずれ予防、治療を要する患者に至るまで、使用者等に合うように様々な素材で構成して硬さを設定したものがある。
以前、本出願人は、褥瘡対策を施したマットレスとして例えば特開平11−137613号を提案している。この場合のマットレスでは、二層構造としており、通常使用対応の、比較的硬質素材で構成した第1マットレス(図示省略)と、床ずれ対策を施した例えば軟質な低反発ウレタンを用いた第2マットレス(図示省略)とを積層すると共に、これら第1マットレスと第2マットレスとを、表地に一体収容する構成としている。
前記マットレスによれば、床ずれ予防、治療を要する患者のみならず、健常者用のマットレスとしても使うことができるものとなっている。
【0003】
ここで良質な眠りをもたらすための要因として、マットレス装置としては
A.人が乗ったときや、寝返りにより発生する反動を抑制可能であること、
B.人の新陳代謝により発生する熱と水分を、寝返り等の体動により、クッション材自体が呼吸するように拡縮変形することで放散させ、衣服内湿度を適度に保つものであること、
C.個人の体格差、趣味嗜好に合わせてクッション性を調整できるものであること、
を具備することが望ましいことが判明している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そのためには、体圧分散と適正な身体のサポート、通気性、マットレスの制震性、血流阻害の低減、マットレスを曲げた時に生じるずれ力の抑制、耐久構造等、各要素を同時に満足し、個人の体格差、趣味嗜好に合わせて調整できるようにすることで快適性を向上させ、さらには、複層構造としても、最上層部が床部起伏式ベッドの床部の変位に十分追従変形できるようにしたマットレス装置として提案するに至ったのである。
本発明はこのような背景により、快適な睡眠をもたらすことのできる、しかも床部起伏式ベッドに好適な、床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、本発明では、請求項1において、起伏変位可能な床部上に載置する反動抑制機能のベーシック部材と、このベーシック部材上に配置する、クッション調整性を有する中間部材と、前記ベーシック部材と中間部材とを一体的に被せ配置する上層部材とを備え、この上層部材の表面適所に、床部変位による変形に追従して変形可能とするための表面加工を施した床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
また本発明では、請求項2において、前記中間部材をベーシック部材の下に配置させて、前記上層部材を中間部材とベーシック部材とに一体的に被せる構成とした床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
また本発明では、請求項3において、前記ベーシック部材は、合成樹脂製繊維を波形形状に成形して構成した床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
また本発明では、請求項4において、前記中間部材は、複数の分割部材で構成し、これら分割部材は、異なる固さの素材で構成して適宜交換可能に配置するようにした床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
また本発明では、請求項5において、前記ベーシック部材に、前記中間部材を構成する複数の分割部材を着脱可能に保持する保持帯を備えた床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
また本発明では、請求項6において、前記中間部材に、多数の通気孔を配した床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
また本発明では、請求項7において、前記上層部材に、床部起伏式ベッドにおける床部の屈曲箇所に対応して、曲げを促進する機械的加工を施した床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
また本発明では、請求項8において、前記中間部材における分割部材を、それぞれ網状袋体で覆う構成とし、床部幅方向端面に対応する箇所に素材の硬さを表示するタグを設けた床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
また本発明では、請求項9において、前記上層部材にシーツの係着手段を設けた床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
また本発明では、請求項10において、前記上層部材に、上層部材内に前記ベーシック部材と中間部材とを収容保持する裏当て部材を装着した床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
さらに本発明では、請求項11において、前記上層部材と前記ベーシック部材または中間部材とを係着する係着手段を設けた床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
【0006】
請求項1、2によれば、ベーシック部材によって、人が上層部材に乗った際や、寝返りの際の反動を抑え、中間部材によってクッション性を調整することができる。しかも、床部起伏式ベッドの床部を変位させても、上層部材が好適に変形して追従することができる。
【0007】
請求項3によれば、ベーシック部材を、合成樹脂製繊維を波形形状に成形して構成したことにより、柔軟性を有し、使用者の動きに起因する振動を吸収し、また、曲げ応力、せん段応力を吸収するので、床部を起伏変位させた際、前記ベーシック部材は床部の変位に追従し、ずれ力の発生を抑えることができる。
【0008】
請求項4によれば、中間部材における分割部材を、異なる固さの素材のものを適宜交換配置することで、硬さを使用者の好みに合わせたものに調整することができる。
【0009】
請求項5によれば、ベーシック部材に、クッション性を調整するべく選定した分割部材を、それぞれ保持帯により、分割部材の反発性を利用して抜け落ちないように保持することができる。
【0010】
請求項6によれば、中間部材を構成する素材に多数の通気孔を形成したことにより、通気性を確保することができる。
【0011】
請求項7によれば、床部起伏式ベッドの床部を変位させると、上層部材の床部屈曲箇所に対応する箇所が、床部の変位に応じて曲がり、上層部材は浮き上がることなく好適に変形して床部に追従することができる。
【0012】
請求項8によれば、中間部材の分割部材は、素材の硬さを表示するタグによって、選択する際の便を図ることができる。
【0013】
請求項9によれば、上層部材にシーツを取り付けやすく、ベッドメーキングが容易となる。
【0014】
請求項10によれば、上層部材とベーシック部材および中間部材とは、ばらばらになるようなことはなく、反動抑制、通気性を損なうことはなく、さらには好みのクッション性で使用することができる。
【0015】
請求項11によれば、人の重みで変形しても、上層部材とベーシック部材および中間部材とは、ばらばらになるようなことはなく、反動抑制、通気性を損なうことはなく、さらには好みのクッション性で使用することができる。
【0016】
【発明の実施の態様】
次に、本発明にかかる床部起伏式ベッド対応のマットレス装置について、一つの実施の態様を示し、添付の図面に基づいて以下説明する。
図1、図2、図3に床部起伏式ベッド(後述)対応のマットレス装置1を示す。このマットレス装置1は、前記ベッドの床部(後述)上面に配置するベーシック部材2と、このベーシック部材2上に配置する中間部材3と、前記ベーシック部材2と中間部材3とを一体的に被せ配置する上層部材4とを備えている。
【0017】
前記ベーシック部材2は、硬綿系中芯材で構成したもので、この硬綿系中芯材は、例えば弾力性を有する巻縮ステープルより構成したランダムウェブ(図示省略)にニードル加工を施して、このランダムウェブを平板状に加工すると共に波板形状に形成し、加熱処理をして成形保持すると共に、この熱処理したウェブを、伸縮性の布部材を介して、長手方向に縫製加工を施したものである(図2参照)。
前記巻縮ステープルは、例えば、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン繊維やこれらの複合繊維によって構成することができる。
かかるベーシック部材2には、素材の通気性のよい表地(後述)で覆うようにしている。この表地には、マットレス長手両側面近傍に沿って後述する中間部材3を保持するための保持帯5を設けている。
【0018】
前記中間部材3は、複数の分割部材3a,3b,3c,3d,3e,3fで構成し、これら分割部材3a〜3fは、それぞれ種々の異なる固さの素材で構成したものを備えており、使用状況に応じて、適宜交換して前記ベーシック部材2を包む表地6の保持帯5により配置保持するようにしている(図4参照)。
かかる分割部材3a〜3fの素材には、多数の通気孔(図示省略)を形成し、それぞれ表地として網状袋体7により覆うようにしており、通気性を確保している(図5参照)。またこの網状袋体7の床部幅方向端面に対応する箇所には、素材の硬さを表示したタグ8を縫着することができる。なお、このタグ8において素材の表示する手段は適宜である。例えば、数値で素材の硬さを表示することができるし、また、タグ8に硬さを色で表示するようにしてもよい。
前記分割部材3a〜3fを保持するための保持帯5は、前記ベーシック部材2を包む表地6の長手両側面近傍に沿って、帯状の布部材をループ状に縫着している。かかるループ状の保持帯5にそれぞれ分割部材3a〜3fの両端部近傍を差し入れて、前記分割部材3a〜3fの拡縮変形力によって、簡単には抜けないように保持する構成である。
なお、前記ベーシック部材2と中間部材3とは、逆に配置するようにしてもよい。
【0019】
前記上層部材4は、詰物として例えば多数の通気孔を有するウレタンフォーム材をニット地で覆って構成している。ニット地としては、特に吸汗性、速乾性に優れ、皮膚に対する刺激が小さく、静電気の発生を抑制すると共に、帯電しにくい特性のものが好適である。
かかる上層部材4の詰物であるウレタンフォーム材には、床部起伏式ベッドにおける床部の屈曲箇所(後述するが、背床部と腰床部、並びに膝床部と足床部との間)に対応して、曲げを促進する機械的加工を施している。この場合、ウレタンフォーム材上表面と下面に機械的加工として例えばプレスによる打ち抜き加工により、床部幅方向に沿って、多数の切欠溝Dを複数列列設している。もちろん、プレスによる打ち抜き加工の他、周知の加工が可能である(図1,図2参照)。
また前記上層部材4の両側面には、シーツ9を止め着ける係着手段10を設けることができる。係着手段10としては、スナップファスナや、あるいは面ファスナが好適である(図1参照)。
なお、前記詰物としてのウレタンフォーム材表面には、凹凸加工(プロファイル加工)を施すこともできる。
もちろん、前記ウレタンフォーム材は単に平坦な板体としてもよい。
また、前記上層部材4と、前記ベーシック部材2または中間部材3とは、適宜な係着手段(図示省略)によって連結することができる。
【0020】
そして以上のようなマットレス装置1を構成するベーシック部材2と中間部材3とは、前記上層部材4内に収容すると共に、上層部材4底面を裏当て部材11によってファスナ12により、一体的に閉止して構成している(図3参照)。
【0021】
ここで、前記マットレス装置1を載置する床部起伏式ベッドについて説明する。図6に示すように、床部起伏式ベッド13は、マットレス装置1を載置する床部14は、詳細は図示しないが起伏機構により、ベッドフレーム15に起伏可能に支持する構成としている。
前記床部14は、例えば背に対応する背床部14a、腰に対応する腰床部14b、膝に対応する膝床部14c、脛から下を支える足床部14dに分割され、かかる床部14を、前記起伏機構により、背上げ、膝上げ調節を行なう構成としている。
なお、図示は省略するが、前記床部14の長手方向端面には、床部14を起伏動作させた際にずれないように保持するためのずれ止部材を設けることができる。ずれ止部材はコ型形状の軸部材で構成することができる。
【0022】
以上のようなマットレス装置1において、床部起伏式ベッド13の床部14にセッティングする際、前記床部14上面にベーシック部材2を載置し、次いで中間部材3を前記ベーシック部材2を包む表地6の保持帯5により保持するようにする。
この際、それぞれ種々の異なる固さの素材で構成した分割部材3a〜3fの中から、使用状況に応じて選択し、ループ状の保持帯5にそれぞれ分割部材3a〜3fの両端部近傍を差し入れて、前記分割部材3a〜3fの拡縮変形力によって、簡単には抜けないように保持することができる(図4参照)。
分割部材3a〜3fを選択する際には、分割部材3a〜3fを包む網状袋体7の床部幅方向端面に対応する箇所のタグ8によって、素材の硬さを確認することができる。
【0023】
そして、最後に上層部材4を、ベーシック部材2と共に、分割部材3a〜3f上に、上から被せる。
さらに、使用時には、シーツ9を、上層部材4の両側面の係着手段10によって、簡単に止め着けることができ、ベッドメーキングが容易である(図1参照)。
【0024】
かかるマットレス装置1において、上層部材4の、表地としてのニット地により、吸汗性、速乾性に優れ、皮膚に対する刺激が小さく、静電気の発生を抑制すると共に、帯電しにくいものとすることができ、詰物としてのウレタンフォーム材により、通気性を確保し、且つ反力の抑制によって血流阻害の低減を図ることができる。
【0025】
また、中間部材3を、選択した固さの分割部材3a〜3fを使用することで、個人差によって体型や姿勢が異なることからくる違和感を最小にする、最適なクッション性をもたらすことができる。
【0026】
また、通気性のよい表地6で覆った、合成樹脂製繊維を波形形状に成形して構成し、見掛け密度、圧縮硬さが所定のものを選定した適度な固さのベーシック部材2により、底着きしないことはもちろん、使用者が就寝中の寝返り等の動き、呼吸等による振動に対する反動の抑制、ずれ力の発生の抑制をもたらすことができる。
【0027】
床部起伏式ベッド13の起伏機構により、背上げ、膝上げ調節を行なうべく、背床部14a、膝床部14c、足床部14dを変位させていくと、ベーシック部材2を、合成樹脂製繊維を波形形状に成形して構成したことにより、曲げ応力、せん段応力を吸収するので、前記ベーシック部材2は床部14の変位に追従し、ずれ力の発生を抑えることができる(図6参照)。
加えて、上層部材4は、上層部材4の詰物であるウレタンフォーム材には、床部起伏式ベッド13における床部14の屈曲箇所である背床部14aと腰床部14b、並びに膝床部14cと足床部14dとの間に対応して、ウレタンフォーム材上表面と下面に、プレスによる打ち抜き加工により、床部幅方向に沿って、多数の切欠溝Dを複数列列設しているので、上層部材4は、難なく床部14の変位に追従し、さらには、前記上層部材4と、前記ベーシック部材2または中間部材3とを、適宜な係着手段によって係着するようにすれば、上層部材4が前記ベーシック部材2および中間部材3から離れてばらばらになるようなことはない。
【0028】
本発明にかかるマットレス装置1は、以下のように構成することもできる。
すなわち図3に示すように、マットレス装置1は、上層部材4内に、ベーシック部材2と中間部材3とを収容すると共に、上層部材4底面を裏当て部材16によってファスナ17により、一体的に閉止して構成することができる。
【0029】
このような構成とすれば、上層部材4上に人が乗って変形しても、上層部材4がベーシック部材2および中間部材3から離れてばらばらになるようなことはなく、これら上層部材4、ベーシック部材2および中間部材3とが一体となって作用し、人が乗ったときや、寝返りにより発生する反動を抑制したり、人の新陳代謝により発生する熱と水分を、寝返り等の体動により、クッション材自体が呼吸するように拡縮変形することで放散させ、衣服内湿度を適度に保つものであることには変わりはない。
もちろん、中間部材3を、選択した固さの分割部材3a〜3fを使用することで、個人差によって体型や姿勢が異なることからくる違和感を最小にする、最適なクッション性をもたらすことができる。
【0030】
さらに、図示は省略するが上述のように上層部材4内に前記ベーシック部材2および中間部材3を収容しなくても、上層部材4をベーシック部材2および中間部材3に被せた際、上層部材4下部側面は、ベーシック部材2上に中間部材3を配置する場合は、ベーシック部材2の底面の位置まで覆う設定とし、一方、中間部材3上にベーシック部材2を配置するような場合は、中間部材3の底面の位置まで覆う設定とすることができる。
かかる構成の場合、上層部材4とベーシック部材2または中間部材3とを、適宜な係着手段で、一体的に保持することができる。
【0031】
このような構成においても、これら上層部材4、ベーシック部材2および中間部材3とが一体となって作用し、反動を抑制したり、人の新陳代謝により発生する熱と水分を放散させ、衣服内湿度を適度に保つものであり、さらには、中間部材3を、選択した固さの分割部材3a〜3fを使用することで、最適なクッション性をもたらすことができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、良質な眠りをもたらす要因である、
A.人が乗ったときや、寝返りにより発生する反動を抑制可能であること、
B.人の新陳代謝により発生する熱と水分を、寝返り等の体動により、クッション材自体が呼吸するように拡縮変形することで放散させ、衣服内湿度を適度に保つものであること、
C.個人の体格差、趣味嗜好に合わせてクッション性を調整できるものであること、
等を具備し、併せて、上層部材に、床部起伏式ベッドにおける床部の屈曲箇所に対応して、曲げを促進する機械的加工を施したことにより、上層部材の床部屈曲箇所に対応する箇所が、床部の変位に応じて曲がり、上層部材は浮き上がることなく好適に変形して床部に追従することができ、床部起伏式ベッドに好適なマットレス装置を提供することができる。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる床部起伏式ベッド対応のマットレス装置の一例を示す、外観斜視図である。
【図2】図1に示すマットレス装置のA−A線に沿って切断してみた切断矢視図である。
【図3】図1に示すマットレス装置における上層部材の斜視説明図である。
【図4】図1に示すマットレス装置における中間部材とその取り付け構成を示す、分解斜視説明図である。
【図5】図4に示す中間部材を構成する分割部材の外観斜視図である。
【図6】本発明にかかるマットレス装置を、床部起伏式ベッドに載置して背上げ、脚上げしたときの側面説明図である。
【符号の説明】
1 マットレス装置
2 ベーシック部材
3 中間部材
3a〜3f 分割部材
4 上層部材
5 保持帯
6 表地
7 網状袋体
8 タグ
9 シーツ
10 係着手段
11 裏当て部材
12 ファスナ
13 床部起伏式ベッド
14 床部
14a 背床部
14b 腰床部
14c 膝床部
14d 足床部
15 ベッドフレーム
D 切欠溝
【発明の属する技術分野】
本発明は、個人の体格差、趣味嗜好に合わせて調整できるようにして、快適性を向上させた、床部起伏式ベッド対応のマットレス装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ベッド上のマットレスには、健常者から、床ずれ予防、治療を要する患者に至るまで、使用者等に合うように様々な素材で構成して硬さを設定したものがある。
以前、本出願人は、褥瘡対策を施したマットレスとして例えば特開平11−137613号を提案している。この場合のマットレスでは、二層構造としており、通常使用対応の、比較的硬質素材で構成した第1マットレス(図示省略)と、床ずれ対策を施した例えば軟質な低反発ウレタンを用いた第2マットレス(図示省略)とを積層すると共に、これら第1マットレスと第2マットレスとを、表地に一体収容する構成としている。
前記マットレスによれば、床ずれ予防、治療を要する患者のみならず、健常者用のマットレスとしても使うことができるものとなっている。
【0003】
ここで良質な眠りをもたらすための要因として、マットレス装置としては
A.人が乗ったときや、寝返りにより発生する反動を抑制可能であること、
B.人の新陳代謝により発生する熱と水分を、寝返り等の体動により、クッション材自体が呼吸するように拡縮変形することで放散させ、衣服内湿度を適度に保つものであること、
C.個人の体格差、趣味嗜好に合わせてクッション性を調整できるものであること、
を具備することが望ましいことが判明している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そのためには、体圧分散と適正な身体のサポート、通気性、マットレスの制震性、血流阻害の低減、マットレスを曲げた時に生じるずれ力の抑制、耐久構造等、各要素を同時に満足し、個人の体格差、趣味嗜好に合わせて調整できるようにすることで快適性を向上させ、さらには、複層構造としても、最上層部が床部起伏式ベッドの床部の変位に十分追従変形できるようにしたマットレス装置として提案するに至ったのである。
本発明はこのような背景により、快適な睡眠をもたらすことのできる、しかも床部起伏式ベッドに好適な、床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、本発明では、請求項1において、起伏変位可能な床部上に載置する反動抑制機能のベーシック部材と、このベーシック部材上に配置する、クッション調整性を有する中間部材と、前記ベーシック部材と中間部材とを一体的に被せ配置する上層部材とを備え、この上層部材の表面適所に、床部変位による変形に追従して変形可能とするための表面加工を施した床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
また本発明では、請求項2において、前記中間部材をベーシック部材の下に配置させて、前記上層部材を中間部材とベーシック部材とに一体的に被せる構成とした床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
また本発明では、請求項3において、前記ベーシック部材は、合成樹脂製繊維を波形形状に成形して構成した床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
また本発明では、請求項4において、前記中間部材は、複数の分割部材で構成し、これら分割部材は、異なる固さの素材で構成して適宜交換可能に配置するようにした床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
また本発明では、請求項5において、前記ベーシック部材に、前記中間部材を構成する複数の分割部材を着脱可能に保持する保持帯を備えた床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
また本発明では、請求項6において、前記中間部材に、多数の通気孔を配した床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
また本発明では、請求項7において、前記上層部材に、床部起伏式ベッドにおける床部の屈曲箇所に対応して、曲げを促進する機械的加工を施した床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
また本発明では、請求項8において、前記中間部材における分割部材を、それぞれ網状袋体で覆う構成とし、床部幅方向端面に対応する箇所に素材の硬さを表示するタグを設けた床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
また本発明では、請求項9において、前記上層部材にシーツの係着手段を設けた床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
また本発明では、請求項10において、前記上層部材に、上層部材内に前記ベーシック部材と中間部材とを収容保持する裏当て部材を装着した床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
さらに本発明では、請求項11において、前記上層部材と前記ベーシック部材または中間部材とを係着する係着手段を設けた床部起伏式ベッド対応のマットレス装置を提案する。
【0006】
請求項1、2によれば、ベーシック部材によって、人が上層部材に乗った際や、寝返りの際の反動を抑え、中間部材によってクッション性を調整することができる。しかも、床部起伏式ベッドの床部を変位させても、上層部材が好適に変形して追従することができる。
【0007】
請求項3によれば、ベーシック部材を、合成樹脂製繊維を波形形状に成形して構成したことにより、柔軟性を有し、使用者の動きに起因する振動を吸収し、また、曲げ応力、せん段応力を吸収するので、床部を起伏変位させた際、前記ベーシック部材は床部の変位に追従し、ずれ力の発生を抑えることができる。
【0008】
請求項4によれば、中間部材における分割部材を、異なる固さの素材のものを適宜交換配置することで、硬さを使用者の好みに合わせたものに調整することができる。
【0009】
請求項5によれば、ベーシック部材に、クッション性を調整するべく選定した分割部材を、それぞれ保持帯により、分割部材の反発性を利用して抜け落ちないように保持することができる。
【0010】
請求項6によれば、中間部材を構成する素材に多数の通気孔を形成したことにより、通気性を確保することができる。
【0011】
請求項7によれば、床部起伏式ベッドの床部を変位させると、上層部材の床部屈曲箇所に対応する箇所が、床部の変位に応じて曲がり、上層部材は浮き上がることなく好適に変形して床部に追従することができる。
【0012】
請求項8によれば、中間部材の分割部材は、素材の硬さを表示するタグによって、選択する際の便を図ることができる。
【0013】
請求項9によれば、上層部材にシーツを取り付けやすく、ベッドメーキングが容易となる。
【0014】
請求項10によれば、上層部材とベーシック部材および中間部材とは、ばらばらになるようなことはなく、反動抑制、通気性を損なうことはなく、さらには好みのクッション性で使用することができる。
【0015】
請求項11によれば、人の重みで変形しても、上層部材とベーシック部材および中間部材とは、ばらばらになるようなことはなく、反動抑制、通気性を損なうことはなく、さらには好みのクッション性で使用することができる。
【0016】
【発明の実施の態様】
次に、本発明にかかる床部起伏式ベッド対応のマットレス装置について、一つの実施の態様を示し、添付の図面に基づいて以下説明する。
図1、図2、図3に床部起伏式ベッド(後述)対応のマットレス装置1を示す。このマットレス装置1は、前記ベッドの床部(後述)上面に配置するベーシック部材2と、このベーシック部材2上に配置する中間部材3と、前記ベーシック部材2と中間部材3とを一体的に被せ配置する上層部材4とを備えている。
【0017】
前記ベーシック部材2は、硬綿系中芯材で構成したもので、この硬綿系中芯材は、例えば弾力性を有する巻縮ステープルより構成したランダムウェブ(図示省略)にニードル加工を施して、このランダムウェブを平板状に加工すると共に波板形状に形成し、加熱処理をして成形保持すると共に、この熱処理したウェブを、伸縮性の布部材を介して、長手方向に縫製加工を施したものである(図2参照)。
前記巻縮ステープルは、例えば、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン繊維やこれらの複合繊維によって構成することができる。
かかるベーシック部材2には、素材の通気性のよい表地(後述)で覆うようにしている。この表地には、マットレス長手両側面近傍に沿って後述する中間部材3を保持するための保持帯5を設けている。
【0018】
前記中間部材3は、複数の分割部材3a,3b,3c,3d,3e,3fで構成し、これら分割部材3a〜3fは、それぞれ種々の異なる固さの素材で構成したものを備えており、使用状況に応じて、適宜交換して前記ベーシック部材2を包む表地6の保持帯5により配置保持するようにしている(図4参照)。
かかる分割部材3a〜3fの素材には、多数の通気孔(図示省略)を形成し、それぞれ表地として網状袋体7により覆うようにしており、通気性を確保している(図5参照)。またこの網状袋体7の床部幅方向端面に対応する箇所には、素材の硬さを表示したタグ8を縫着することができる。なお、このタグ8において素材の表示する手段は適宜である。例えば、数値で素材の硬さを表示することができるし、また、タグ8に硬さを色で表示するようにしてもよい。
前記分割部材3a〜3fを保持するための保持帯5は、前記ベーシック部材2を包む表地6の長手両側面近傍に沿って、帯状の布部材をループ状に縫着している。かかるループ状の保持帯5にそれぞれ分割部材3a〜3fの両端部近傍を差し入れて、前記分割部材3a〜3fの拡縮変形力によって、簡単には抜けないように保持する構成である。
なお、前記ベーシック部材2と中間部材3とは、逆に配置するようにしてもよい。
【0019】
前記上層部材4は、詰物として例えば多数の通気孔を有するウレタンフォーム材をニット地で覆って構成している。ニット地としては、特に吸汗性、速乾性に優れ、皮膚に対する刺激が小さく、静電気の発生を抑制すると共に、帯電しにくい特性のものが好適である。
かかる上層部材4の詰物であるウレタンフォーム材には、床部起伏式ベッドにおける床部の屈曲箇所(後述するが、背床部と腰床部、並びに膝床部と足床部との間)に対応して、曲げを促進する機械的加工を施している。この場合、ウレタンフォーム材上表面と下面に機械的加工として例えばプレスによる打ち抜き加工により、床部幅方向に沿って、多数の切欠溝Dを複数列列設している。もちろん、プレスによる打ち抜き加工の他、周知の加工が可能である(図1,図2参照)。
また前記上層部材4の両側面には、シーツ9を止め着ける係着手段10を設けることができる。係着手段10としては、スナップファスナや、あるいは面ファスナが好適である(図1参照)。
なお、前記詰物としてのウレタンフォーム材表面には、凹凸加工(プロファイル加工)を施すこともできる。
もちろん、前記ウレタンフォーム材は単に平坦な板体としてもよい。
また、前記上層部材4と、前記ベーシック部材2または中間部材3とは、適宜な係着手段(図示省略)によって連結することができる。
【0020】
そして以上のようなマットレス装置1を構成するベーシック部材2と中間部材3とは、前記上層部材4内に収容すると共に、上層部材4底面を裏当て部材11によってファスナ12により、一体的に閉止して構成している(図3参照)。
【0021】
ここで、前記マットレス装置1を載置する床部起伏式ベッドについて説明する。図6に示すように、床部起伏式ベッド13は、マットレス装置1を載置する床部14は、詳細は図示しないが起伏機構により、ベッドフレーム15に起伏可能に支持する構成としている。
前記床部14は、例えば背に対応する背床部14a、腰に対応する腰床部14b、膝に対応する膝床部14c、脛から下を支える足床部14dに分割され、かかる床部14を、前記起伏機構により、背上げ、膝上げ調節を行なう構成としている。
なお、図示は省略するが、前記床部14の長手方向端面には、床部14を起伏動作させた際にずれないように保持するためのずれ止部材を設けることができる。ずれ止部材はコ型形状の軸部材で構成することができる。
【0022】
以上のようなマットレス装置1において、床部起伏式ベッド13の床部14にセッティングする際、前記床部14上面にベーシック部材2を載置し、次いで中間部材3を前記ベーシック部材2を包む表地6の保持帯5により保持するようにする。
この際、それぞれ種々の異なる固さの素材で構成した分割部材3a〜3fの中から、使用状況に応じて選択し、ループ状の保持帯5にそれぞれ分割部材3a〜3fの両端部近傍を差し入れて、前記分割部材3a〜3fの拡縮変形力によって、簡単には抜けないように保持することができる(図4参照)。
分割部材3a〜3fを選択する際には、分割部材3a〜3fを包む網状袋体7の床部幅方向端面に対応する箇所のタグ8によって、素材の硬さを確認することができる。
【0023】
そして、最後に上層部材4を、ベーシック部材2と共に、分割部材3a〜3f上に、上から被せる。
さらに、使用時には、シーツ9を、上層部材4の両側面の係着手段10によって、簡単に止め着けることができ、ベッドメーキングが容易である(図1参照)。
【0024】
かかるマットレス装置1において、上層部材4の、表地としてのニット地により、吸汗性、速乾性に優れ、皮膚に対する刺激が小さく、静電気の発生を抑制すると共に、帯電しにくいものとすることができ、詰物としてのウレタンフォーム材により、通気性を確保し、且つ反力の抑制によって血流阻害の低減を図ることができる。
【0025】
また、中間部材3を、選択した固さの分割部材3a〜3fを使用することで、個人差によって体型や姿勢が異なることからくる違和感を最小にする、最適なクッション性をもたらすことができる。
【0026】
また、通気性のよい表地6で覆った、合成樹脂製繊維を波形形状に成形して構成し、見掛け密度、圧縮硬さが所定のものを選定した適度な固さのベーシック部材2により、底着きしないことはもちろん、使用者が就寝中の寝返り等の動き、呼吸等による振動に対する反動の抑制、ずれ力の発生の抑制をもたらすことができる。
【0027】
床部起伏式ベッド13の起伏機構により、背上げ、膝上げ調節を行なうべく、背床部14a、膝床部14c、足床部14dを変位させていくと、ベーシック部材2を、合成樹脂製繊維を波形形状に成形して構成したことにより、曲げ応力、せん段応力を吸収するので、前記ベーシック部材2は床部14の変位に追従し、ずれ力の発生を抑えることができる(図6参照)。
加えて、上層部材4は、上層部材4の詰物であるウレタンフォーム材には、床部起伏式ベッド13における床部14の屈曲箇所である背床部14aと腰床部14b、並びに膝床部14cと足床部14dとの間に対応して、ウレタンフォーム材上表面と下面に、プレスによる打ち抜き加工により、床部幅方向に沿って、多数の切欠溝Dを複数列列設しているので、上層部材4は、難なく床部14の変位に追従し、さらには、前記上層部材4と、前記ベーシック部材2または中間部材3とを、適宜な係着手段によって係着するようにすれば、上層部材4が前記ベーシック部材2および中間部材3から離れてばらばらになるようなことはない。
【0028】
本発明にかかるマットレス装置1は、以下のように構成することもできる。
すなわち図3に示すように、マットレス装置1は、上層部材4内に、ベーシック部材2と中間部材3とを収容すると共に、上層部材4底面を裏当て部材16によってファスナ17により、一体的に閉止して構成することができる。
【0029】
このような構成とすれば、上層部材4上に人が乗って変形しても、上層部材4がベーシック部材2および中間部材3から離れてばらばらになるようなことはなく、これら上層部材4、ベーシック部材2および中間部材3とが一体となって作用し、人が乗ったときや、寝返りにより発生する反動を抑制したり、人の新陳代謝により発生する熱と水分を、寝返り等の体動により、クッション材自体が呼吸するように拡縮変形することで放散させ、衣服内湿度を適度に保つものであることには変わりはない。
もちろん、中間部材3を、選択した固さの分割部材3a〜3fを使用することで、個人差によって体型や姿勢が異なることからくる違和感を最小にする、最適なクッション性をもたらすことができる。
【0030】
さらに、図示は省略するが上述のように上層部材4内に前記ベーシック部材2および中間部材3を収容しなくても、上層部材4をベーシック部材2および中間部材3に被せた際、上層部材4下部側面は、ベーシック部材2上に中間部材3を配置する場合は、ベーシック部材2の底面の位置まで覆う設定とし、一方、中間部材3上にベーシック部材2を配置するような場合は、中間部材3の底面の位置まで覆う設定とすることができる。
かかる構成の場合、上層部材4とベーシック部材2または中間部材3とを、適宜な係着手段で、一体的に保持することができる。
【0031】
このような構成においても、これら上層部材4、ベーシック部材2および中間部材3とが一体となって作用し、反動を抑制したり、人の新陳代謝により発生する熱と水分を放散させ、衣服内湿度を適度に保つものであり、さらには、中間部材3を、選択した固さの分割部材3a〜3fを使用することで、最適なクッション性をもたらすことができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、良質な眠りをもたらす要因である、
A.人が乗ったときや、寝返りにより発生する反動を抑制可能であること、
B.人の新陳代謝により発生する熱と水分を、寝返り等の体動により、クッション材自体が呼吸するように拡縮変形することで放散させ、衣服内湿度を適度に保つものであること、
C.個人の体格差、趣味嗜好に合わせてクッション性を調整できるものであること、
等を具備し、併せて、上層部材に、床部起伏式ベッドにおける床部の屈曲箇所に対応して、曲げを促進する機械的加工を施したことにより、上層部材の床部屈曲箇所に対応する箇所が、床部の変位に応じて曲がり、上層部材は浮き上がることなく好適に変形して床部に追従することができ、床部起伏式ベッドに好適なマットレス装置を提供することができる。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる床部起伏式ベッド対応のマットレス装置の一例を示す、外観斜視図である。
【図2】図1に示すマットレス装置のA−A線に沿って切断してみた切断矢視図である。
【図3】図1に示すマットレス装置における上層部材の斜視説明図である。
【図4】図1に示すマットレス装置における中間部材とその取り付け構成を示す、分解斜視説明図である。
【図5】図4に示す中間部材を構成する分割部材の外観斜視図である。
【図6】本発明にかかるマットレス装置を、床部起伏式ベッドに載置して背上げ、脚上げしたときの側面説明図である。
【符号の説明】
1 マットレス装置
2 ベーシック部材
3 中間部材
3a〜3f 分割部材
4 上層部材
5 保持帯
6 表地
7 網状袋体
8 タグ
9 シーツ
10 係着手段
11 裏当て部材
12 ファスナ
13 床部起伏式ベッド
14 床部
14a 背床部
14b 腰床部
14c 膝床部
14d 足床部
15 ベッドフレーム
D 切欠溝
Claims (11)
- 起伏変位可能な床部上に載置する反動抑制機能のベーシック部材と、このベーシック部材上に配置する、クッション調整性を有する中間部材と、前記ベーシック部材と中間部材とを一体的に被せ配置する上層部材とを備え、この上層部材の表面適所に、床部変位による変形に追従して変形可能とするための表面加工を施したことを特徴とする床部起伏式ベッド対応のマットレス装置。
- 前記中間部材をベーシック部材の下に配置させて、前記上層部材を中間部材とベーシック部材とに一体的に被せる構成としたことを特徴とする請求項1記載の床部起伏式ベッド対応のマットレス装置。
- 前記ベーシック部材は、合成樹脂製繊維を波形形状に成形して構成したことを特徴とする請求項1または2記載の床部起伏式ベッド対応のマットレス装置。
- 前記中間部材は、複数の分割部材で構成し、これら分割部材は、異なる固さの素材で構成して適宜交換可能に配置するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の床部起伏式ベッド対応のマットレス装置。
- 前記ベーシック部材に、前記中間部材を構成する複数の分割部材を着脱可能に保持する保持帯を備えたことを特徴とする請求項1ないし3記載のうち、いずれか1記載の床部起伏式ベッド対応のマットレス装置。
- 前記中間部材に、多数の通気孔を配したことを特徴とする請求項1、2、4、5記載のうち、いずれか1記載の床部起伏式ベッド対応のマットレス装置。
- 前記上層部材に、床部起伏式ベッドにおける床部の屈曲箇所に対応して、曲げを促進する機械的加工を施したことを特徴とする請求項1記載の床部起伏式ベッド対応のマットレス装置。
- 前記中間部材における分割部材を、それぞれ網状袋体で覆う構成とし、床部幅方向端面に対応する箇所に素材の硬さを表示するタグを設けたことを特徴とする請求項4記載の床部起伏式ベッド対応のマットレス装置。
- 前記上層部材にシーツの係着手段を設けたことを特徴とする請求項1、2、7、8記載のうちいずれか1記載の床部起伏式ベッド対応のマットレス装置。
- 前記上層部材に、上層部材内に前記ベーシック部材と中間部材とを収容保持する裏当て部材を装着したことを特徴とする請求項1、2、7、9記載のうち、いずれか1記載の床部起伏式ベッド対応のマットレス装置。
- 前記上層部材と前記ベーシック部材または中間部材とを係着する係着手段を設けたことを特徴とする請求項1、2、10記載のうちいずれか1記載の床部起伏式ベッド対応のマットレス装置。
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2003
- 2003-02-12 JP JP2003034353A patent/JP2004242798A/ja active Pending
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